SS保存場所(けいおん!) TOP  >  日常系 >  唯「あ、充電器忘れた」#3

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






唯「あ、充電器忘れた」#3 【日常系】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295442605/l50


唯「あ、充電器忘れた」#1
唯「あ、充電器忘れた」#2




57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:22:09.99 ID:QTuTl9ba0


梓「唯先輩に首輪つけたい」


純「なにいきなり」

梓「いや、首輪でもつけようかなって」

純「なに? そういうプレイがお好み!?」

梓「あっ……ち、ちがうって! ほんとそういう意味じゃない!」

純「わかったわかった。顔赤くしない! で、首輪って何なのさ」

梓「えっと、ほら、なんていうか唯先輩っていつもふらふらしてるでしょ?」

梓「だからなんか見てて危なっかしくて……不安だよ」

純「……ほほう?」

梓「ホントに変な意味はないよ。ただなんとなく似合うかなぁって……」

梓「唯先輩ってちょっと犬っぽいとこあるし……」

梓「た、たまたま思いついただけ!」

純「常日頃考えてないとそういう発想には至らないとおもうけど……」

梓「純とは、あ、頭の回転とかイマジネーション力がちがうんだよ!」





61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:26:26.08 ID:QTuTl9ba0


純「梓がつければいいじゃん。あずにゃんなんだし」

梓「うるさいなぁ。私は飼猫はヤなの!」

純「そっか梓は『私のことをご主人様とお呼び!』『あう~ん』がやりたいんだ」

梓「だからそういうのじゃないってば! 馬鹿にしないでよ」

純「あーはいはいなんとなく言いたいことはわかるよ」

梓「そ、そう?」

純「つまり愛しの唯先輩が他の人になびかないように拘束したいんだー?」

梓「えっ、と、ちがうもん!」

純「平たく言えばそういうニュアンスでしょ?」

梓「そ、そうなのかな……」

純「おやおや御自分でもわかってらっしゃらないと?」

梓「うぅ……ちがうもん」

純「梓は憂のお姉ちゃんのこと大好きだもんねー」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:30:22.86 ID:QTuTl9ba0


梓「好きじゃないし……嘘、わりと好き……かも」

純「へぇ~?」

梓「……純むかつく」

純「突然だけど携帯みせて」

梓「え?」

純「けーたいでんわ!」

梓「い、いや」

純「なんでー? じゃあさ、待ち受けだけでいいから」

梓「む、無理……」

純「ふーん? いったい何が待ち受けになってるのかなー」

梓「……」

純「あ、もしかして『わりと』好きな先輩だったりして」

梓「……いじわる」

純「いーじゃんいーじゃんコイバナ大好き華の女子高生です!」

梓「私と唯先輩はそんなんじゃないもん……」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:37:15.38 ID:QTuTl9ba0


純「わかったわかった。そんな顔しない、いじめてるみたいじゃん」

梓「いじめてる……じゃん」

純「で、話もどるけど首輪ってさ」

梓「あーもう! なんで純にこんなこと話ちゃったんだろう!」

純「キレる十代……」

梓「もうはっきり言う! めんどくさい!」

純「おぉ! 吹っ切れたかあずにゃん一号!」

梓「常日頃から唯先輩はあっちいったりこっちいったり、ふらふらふらふら!」

梓「澪先輩に甘えてるを見るとなんだかイライラするし」

梓「律先輩とじゃれあってるとムカムカ!」

梓「ムギ先輩とおふざけで抱き合ってるときなんてもう!」

梓「あーなんかヤな気分!」

純「あんた……そりゃ嫉妬だよ」

梓「しってるよ! ていうか自分でもびっくりしてる……」

純「独占欲の強い女ってやだねー」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 00:43:19.99 ID:QTuTl9ba0


梓「憂とベタベタしてるのはまだ許せるかな……」

純「許すって、何様」

梓「うぅ……」

純「でも梓は唯先輩の物なんでしょ? それでいいじゃん」

梓「そうなの?」

純「そうなのって……気づいてないのか背中の」

梓「え?」

純「いやいやこっちの話」

梓「あ、もうすぐお昼終わるね」

純「なにか進展があったらぜひきかせてほしいね」

梓「もう純には何も言わないから」

純「えー私の密かな楽しみだったのにー」

梓「くそー人のこ、こい、恋路を……いやなんでもない……ハァ」

純「ま、唯先輩の天然をなんとかするのはあんたにとっての試練だね」

梓「……むむむ」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:02:34.23 ID:QTuTl9ba0


梓「ねぇ、どうすればいいとおもう?」

純「人にいきなり聞くかー。自分でなんとかせんかいっ!」

梓「だって……難しいし」

憂「ただいまー」

梓「あ、おかえり」

純「おっかえりぃ! 今ね今ね梓が!」

梓「わー! だめだってば!」

憂「なになに? またお姉ちゃんのこと?」

純「鋭い! さすが憂」

梓「そんなしょっちゅう唯先輩の話してるみたいな……」

純「してるよね?」

憂「してるよー」

梓「うそだぁ……」

憂「授業はじまるよー」

梓「唯先輩の天然か……どうしよほんと」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:06:31.38 ID:QTuTl9ba0


放課後


梓「あの……」

律「なんだよぉ! いま盛り上がってるんだって!」

澪「梓もここ座って! ほら」

紬「うふふふ、うふふふ」

梓「はぁ……で、なんの話してるんですか?」

唯「コイバナだよあずにゃん!」

律「そ! コイバナ!」

梓「!!」ドキッ

澪「いまさっきまで唯の初恋について聞いてたんだ」

梓「え……初恋……唯先輩の」

唯「うん! 初恋!」

梓「そ、そうですか……初恋……」

律「どしたー? あからさまに落ち込んで」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:11:05.07 ID:QTuTl9ba0


紬「あらあら、聞きたかった?」

澪「もっかい話す?」

唯「えー恥ずかしいよー」

梓「……初恋」

律「うーん、じゃあ梓に聞いてみよっか」

梓「え?」

唯「……あずにゃんの初恋か」

律「梓はどんな恋をしてきたのかなーって」

澪「興味ある……かも」

紬「うんうん!」

唯「わ、わたしはあんまりききたくないかなぁ……っていうか練習しよー」

律「おい、唯?」

紬「どうして聞きたくないの?」

唯「うぅ……まぁいいや、話してあずにゃん」

梓「はぁ。といって初恋話なんてあってないようなもんですけど」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:15:00.06 ID:QTuTl9ba0


唯「はは、きかせてみんしゃい……」

澪「なんだ唯。顔ひきつってるぞ」

唯「え、えへへそうかな……」

梓「話していいですか? あんまり言いたくないですけど」

律「カモンかもん!」

紬「中学生時代!? それとも最近!?」

梓「あーえっと……すっごく前です」

律「いつぐらいだ?」

梓「んー記憶は定かじゃないですけど、たぶん小学校低学年くらい……」

律「こりゃまたずいぶんと昔だな」

澪「そ、そんなころから恋を……大人だな」

梓「か、からかわないでくださいね?」

律「うい!」

紬「了解~」

梓「できれば黙ってきいてほしいです」



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:23:51.51 ID:QTuTl9ba0


梓「あれは確か家族で県外のなんとか動物ランドにいったときの事です」

梓「ほら、あの動物とふれあえるっていうアレです」

梓「そこで私、家族とはぐれて迷子になっちゃったんですよ」

律「おうおうおうおう!」

梓「だまってきいてください」

唯「……」

梓「それで怖くなってわんわん泣きながら走りまわってたらですね」

梓「一人の女の子と出会ったんです」

澪「女の子? 女の子!?」

梓「あ、はい。聞いてください」

梓「その子も私と同じく迷子になったみたいだったんですが、なんだかそうは思えないくらいあっけらかんとしていて」

梓「泣いてる私をそっと抱きしめて慰めてくれたんですよ」

梓「少し歳上か同い年くらいの子でした」

梓「それでしばらく一緒に二人で歩きまわったんです」

紬「……」ゴクリ



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:31:57.22 ID:QTuTl9ba0


梓「その子がいるとなんだか気持ちが暖かくて、楽しかったんですよ」

梓「親をさがすことなんて忘れて夢中で遊びまわりました」

梓「いま思えばすごく危ないですよね」

梓「でも子供ながらにすごい冒険だったんです」

梓「それで、しばらくしてその子の家族が現れて、私はそのまま迷子センターへと届けられることになりました」

梓「そこには私の両親がいました」

梓「迷子になったはずの私が泣きもせずケロっとしていたので両親はびっくりしてました」

梓「でもそれは全部その子のおかげなんです」

梓「ずっと側にいてくれて、手をつないでくれて」

梓「笑顔が太陽みたいでした」

梓「あの温もりはいまでも忘れません」

梓「残念ながらそこでその子とはおわかれになりましたけど……」

梓「名前くらいきいとけば良かったなぁ……」

梓「あ、以上です。つまらなくてすいません」

梓「ていうかこれ初恋っていうんですかね?」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:36:02.56 ID:QTuTl9ba0


律「……」

澪「……」

紬「……」

唯「……」

梓「あれっ? いや、ほんとすいません期待外れでしたよね」


パチパチパチパチ パチパチパチ


梓「え?」

律「はぁーなんか嫉妬しちゃうんですけど」

梓「え?」

澪「カミサマっているんだな……」

紬「素敵……こんなことってあるのね」

梓「はぁ、でもそんなにロマンチックではないですよ? ずっと昔のことですし」

唯「……あずにゃん」

梓「はい?」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:40:48.49 ID:QTuTl9ba0


唯「あずにゃんだったんだ……」

梓「なにがです?」

唯「んーん、たまたまだよね」

律「いやいや! たまたまなわけあるか!」

澪「そうだぞ唯! 唯っ!!」

唯「あれれーなんか……混乱してるや」

梓「いまいち理解できないですけど」

紬「あのね、梓ちゃん。さっき唯ちゃんの」

律「あーまてムギ。それは絶対本人から!」

紬「そ、そうね。ごめんなさい……」

澪「ほら、唯。ちゃんと言わないとわからないぞ」

唯「だってぇ……」

梓「なんなんですか? 私だけわからないなんて不公平です」

唯「ん……あずにゃんさぁ」

梓「はい」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:44:35.92 ID:QTuTl9ba0


唯「あそこのおっきいハムスター気に入ってたよね……」

梓「え?」

唯「あと、わんわんゾーンで吠えられて泣いちゃってさ……でしょ?」

梓「な、なんで唯先輩が……あ!!」

梓「ああああああっ!!!」

唯「……えへ」

梓「う、うそ……」

唯「唯先輩でしたー……なんて」

梓「……う」

梓「あ、ちょ、ちょっとすいません、トイレいってきます」

唯「あずにゃん……」




94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:47:26.19 ID:0hbKxWjs0

むふぅむふぅ



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:50:37.29 ID:qqhekVV40

わっふぉーわっふぉー





96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:52:10.08 ID:QTuTl9ba0


律「なぁ唯……」

唯「な、なにかな」

澪「なんか、私たちのほうが恥ずかしい……」

紬「唯ちゃんの話きいた後だとなおさら……」

唯「う、うん……ごめん」

律「唯の出会ったキャワイイ泣き虫な天使って梓だったんだな」

唯「み、みたいだね……うへぇ、どうしよ」

澪「あー暑いっ! 窓あける」

紬「私はいま感動しているわ。素敵よ唯ちゃん!」

唯「こ、このあと戻ってきたあずにゃんとどう顔をあわせたらいいのかわかりません!」

律「ん……んー。それはだねぇ……」

澪「いつもどおり、は無理か」

紬「じゃあもういっそ!」

唯「いっそ……いっそ……」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 01:56:43.73 ID:QTuTl9ba0


律「そうそう、この際……ってなんでやねーん! ……アハハ」

澪「律、おデコだしなさい」

律「ほんとごめ、アイタっ!」

唯「……ふふっ……わかった」

紬「梓ちゃん、きっといまでも唯ちゃんのこと好きよ?」

唯「ムギちゃんありがとう。でも大丈夫、私逃げないよ」

律「おっしゃあ! そうと決まれば、梓はやくもどってこーい!」

澪「どきどきする……あ、私たち席外したほうがいい?」

唯「ここにいて? 二人だとまた黙りこんじゃうかもしれないし……」

律「以外とぴゅあでシャイだからなー」

紬「でもそれがいいとこよね?」

唯「あずにゃん……」


ガチャ

梓「お、お待たせしました……」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:00:38.46 ID:QTuTl9ba0


唯「おかえり」

梓「……」

唯「……」

律「おいっ!」

澪「しっ!」

紬「……」ハラハラ

梓「……」

唯「……」

律「……おいおい」

梓「あの、唯先輩」

唯「うん」

梓「すいませんでした!」

唯「えっ!?」

梓「唯先輩ご本人だとは露知らず、勝手にしゃべくり散らかして!」

唯「いや、その、違っ」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:06:18.40 ID:QTuTl9ba0


梓「ホントごめんなさい! もうあの日のことは忘れます! だからその」

唯「あずにゃん!」

梓「いままでどおり仲良くしてくださいっ!」

唯「……あずにゃん」

ギュウ

梓「あっ……」

唯「聞いて? 私の初恋」

梓「……えっと……い、いやです」

唯「どうして?」

梓「私の初恋は唯先輩なのに……なのにそんな唯先輩の初恋話をきくなんて」

梓「きっと……心が張り裂けます」

唯「遡ること、67、8年くらい前かな?」

梓「……」

唯「私はとっても可愛い天使に出会いました」

梓「……」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:14:14.36 ID:QTuTl9ba0


唯「ちっちゃくて、泣き虫で、ちょっとおこりんぼで、でも笑顔がとっても可愛い天使です」

梓「……」

唯「その天使、私の初恋の天使。当時の顔はあまり思い出せないけれど」

唯「長い時を経て今再び、私の腕の中にいます」

梓「!」

唯「わくわく動物ランド、楽しかったよね? あずにゃん」

梓「あっ……あっ……」

唯「あれ、泣き虫はあの時から治ってないの?」

梓「唯先輩……唯先輩……グス」

唯「グス……また会いたいと思ってた。ずっとずっと」

梓「私もです……私も思ってました」

唯「たった数時間一緒にいただけなのに、なんでかな、忘れられなかった」

梓「はい……そうなんです」

唯「でもこうしてまた会えたんだよ? おっきくなったねあずにゃん」

梓「……うぅ……グス、まだこんなに、差があるじゃないですか」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:23:00.39 ID:QTuTl9ba0


唯「またよしよししてあげよっか?」

梓「け、結構です……もうあの時とはちがいますから」

唯「天使なのはかわりないよ?」

梓「恥ずかしいこと言わないでください」

唯「あずにゃ~ん」スリスリ

梓「あ……そっかぁ」

唯「ん? 何?」

梓「あのですね、唯先輩抱きしめられると、どうしてこんなに落ち着くんだろうってずっと考えてたんですよ」

唯「へぇー」

梓「今わかりました。きっと、あの時の温もりをずっと私の体が覚えていたんですね」

唯「……私もね、ここであずにゃんを最初に抱きしめたとき、なんだかすっごく懐かしい感じがしてたんだ」

梓「えへへ、なんなんでしょうね」

唯「きっと私の抱き心地メモリーにしっかりと刻まれてたんだろうね」

梓「あは、なんですかそれ」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:28:01.06 ID:QTuTl9ba0


唯「もっと刻んでいい?」

梓「もうっ、特別ですよ」

唯「あたりまえだよ! あずにゃんは特別!」

ギュウウ

梓「うっ、くるしいですって! そんなに強く抱かなくてもどこへも行きません」

唯「もう迷子にならないでねー」

梓「唯先輩が言えた口ですかソレ」

唯「私はどこへもいかないよー。えへへーあずにゃんあったかーい」

梓「暑いですって……アハハッ」

唯「あじゅにゃ~ん」

梓「……最初から首輪なんていらなかったんですね」

唯「え?」

梓「体はともかく、心はずっとずっと……私のこと……う、恥ずかしい」

唯「首輪~?」

梓「忘れてください」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:33:02.94 ID:QTuTl9ba0


唯「あ、そうだ!」

梓「なんです?」

唯「もう一度あの場所へいこうよ! 私たちの出会った場所!」

梓「あ、いいですね! 私も行きたいです!」

唯「デートだねー」

梓「そ、そうなりますよね……えへへ」

唯「また前みたいに手つなぐー?」

梓「それも……あり、かな」

律「いい雰囲気な中、突然ですまんが凶報だ」

唯「え?」

梓「あっ……いたんでしたね」

律「こらぁ! 勝手にふたりだけの国に行ってんじゃねー!」

梓「す、すいません……えへ」

唯「で、なに? きょうほうって? きょうほうってきょうほう?」

澪「悪い知らせって事」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:38:03.90 ID:QTuTl9ba0


唯「えっ悪い知らせ!?」

律「実はその動物ランド、二年くらい前に閉園してる」

唯「えっ?」

梓「あ……嘘……」

唯「えええええっ!?」

澪「知らなかったのか……」

律「いまは遊園地だっけ? 動物園?」

澪「忘れた」

梓「私たちの、思い出の場所が……グス」

律「な、なくな~。あたしらだって残念に思う」

澪「うぅ……カミサマは意地悪だ」

紬「そうね……」

唯「あずにゃん、元気だして?」

梓「はい……でも……」

唯「大丈夫だよ。だってね……」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:44:39.94 ID:QTuTl9ba0


唯「見た目や中身がいくら代わっても、私たちがそこで出会った運命はかわらないよ?」

唯「あずにゃんがここにいる。それだけで充分!」

梓「唯先輩……グス」

唯「これ以上望まないくらい幸せだよ!」

梓「……はい」

律「心配ないみたいだな」

澪「唯は強いな」

紬「もしもし? 斉藤? あのね――」

律「ん? 何電話してるんだ?」

紬「実はね。いい知らせもあるの!」

唯「きっぽうって奴?」

紬「うん!」

梓「なんですか?」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:50:32.38 ID:QTuTl9ba0


紬「そのわくわく動物ランドが閉園した後、ウチの系列がそこへテーマパークを建てたの」

梓「ムギ先輩の……」

紬「ごめんなさい」

唯「ムギちゃんが謝ることじゃないよ」

紬「でもね、居抜きに近い形だから動物とのふれあいスペースやお店はほとんどそのままで残ってるし」

紬「きっといま行っても懐かしいんじゃないかしら」

唯「そうなんだ……」

梓「完全に取り壊したわけではない、ということですか?」

紬「うん! リニューアルっていうのが一番近いかなぁ」

律「なんだそれ! すげー」

澪「良かったな! 唯、梓!」

唯「……そっか!」

梓「行きましょう!」

紬「それでね。特別優待券があるからぜひうけとってほしいの」

唯「ほんと!? いいの!?」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 02:55:26.65 ID:QTuTl9ba0


紬「もちろん! もともと渡すつもりだったしちょうど良かった!」

律「いいなー」

紬「もちろんりっちゃんと澪ちゃんもうけとってね?」

澪「い、いいのか? もらっちゃって」

紬「うん! よければ今度の日曜日なんてどうかしら?」

梓「天気もいいみたいですしね!」

唯「みんなで行こうよ!」

律「おっけー! でもな、お前らはちゃーんとデートすることー」

唯「わかってるよ!」

澪「デートか……すごいなぁ」

梓「楽しみです……」

紬「うふふ、楽しみー!」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 03:01:34.51 ID:QTuTl9ba0


唯「よーしテンションもあがってきたし練習ー……の前にお茶しよー?」

律「おいっ!」

澪「梓、これから唯と付き合っていくとなると……大変だな」

梓「いえ、扱いはもう慣れてますので」

律「お、言うねぇ」

梓「いざとなったら首輪……は要らないんでした」

紬「それじゃあ、紅茶いれていい?」

唯「いえーいティータイム最高ー初恋最高ーあずにゃん最高ー!」

梓「もう、ほんと昔から落ち着きないんですから……」

律「その発言、なんだか熟年夫婦みたいだな……」

澪「いいんじゃないか、梓に手綱にぎらせておけば安心だ」

唯「あずにゃ~ん、ケーキあーんさせっこしようねー」

梓「はいはい……」


お し ま い




115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 03:09:31.70 ID:4vNYrzpw0

とりあえず乙!
デートがどうなるのか非常に気になるが、とにかく和んだ
良い話だった



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 03:10:16.74 ID:PIVFOy1C0

徹底的に乙



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 03:20:02.50 ID:YDly8ViW0

これは良い物を読んだ、乙



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 03:22:56.08 ID:heqwyIg80

いいんです





関連記事

ランダム記事(試用版)




唯「あ、充電器忘れた」#3
[ 2011/01/20 09:22 ] 日常系 | 唯梓 | CM(4)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

タイトル:
NO:557 [ 2011/01/20 11:12 ] [ 編集 ]

Wonderful
こういうちょっとした運命を日常で魅せてくれるSSはなかなかどうして貴重なんだよな
最近のSSはすぐタイムリープだの平行世界だの出てくるから
文章のテンポもよかったし最高だな

でも「遡ること、六十七、八年前」に見えてずっこけた

タイトル:
NO:558 [ 2011/01/20 11:33 ] [ 編集 ]

まあ後付けっぽい設定の過去だけど良かった

タイトル:
NO:561 [ 2011/01/20 14:32 ] [ 編集 ]

いい唯梓だった。

タイトル:
NO:562 [ 2011/01/20 16:00 ] [ 編集 ]

即興なんだろうな
はじめの充電器で一度おしまいって出てるし

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6