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唯「あ、充電器忘れた」#4 【日常系】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1295442605/l50


唯「あ、充電器忘れた」#1
唯「あ、充電器忘れた」#2
唯「あ、充電器忘れた」#3




132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 14:16:45.55 ID:XNlM+gtJ0

乙です
このSS見て思い出したんだけど、
俺、昔モップみたいな頭の女の子を暴漢から助けたことがあったんだよ



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:36:35.10 ID:LgdCrOQq0

>>132
奇遇だな
俺は昔モップみたいな頭の女の子に襲いかかったことがある



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:41:53.56 ID:XNlM+gtJ0

>>137
ふふ、まさかこんな所で初恋の相手と再会できるとはな





140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 17:49:29.38 ID:QTuTl9ba0


      Oノ       
      ノ\_・'ヽO.   ヽ0ノ  
       └ _ノ ヽ    /
           〉     ノ)
     ↑    ↑     ↑
   >>132 ⇒ >>137  モップ
       初恋 



   ∧∧
  (  ・ω・)  ……?
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:04:54.97 ID:QTuTl9ba0

   ∧∧
  (  ・ω・)  ちょっとだけ続ける
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:09:17.83 ID:QTuTl9ba0


土曜日


梓「ハァ……ついに明日だ」

梓「唯先輩と初デート……」

梓「あの場所へもう一度……」

梓「なんだか胸がキュンキュンしちゃう」

梓「私そんなに乙女ちっくじゃないはずなのにな」

梓「何着ていけばいいのかな。唯先輩は絶対絶対可愛い服着てくるよね」

梓「……いつものシャツだったらどうしよう」

梓「あ、それと持ち物準備しなきゃ」

梓「アトラクションに乗るからあんまりごちゃごちゃ持っていったら邪魔だよね」

梓「水筒とか……いるかな?」

梓「そういえばお昼はどうするんだろう。レストラン? たしかあったはず」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:12:48.90 ID:QTuTl9ba0


梓「あ、でもリニューアルしてるならどうなんだろう」

梓「メールで聞いて……もう寝ちゃったかな」

梓「さっきおやすみなさい送ったばっかりだしね」

梓「服はこれでいいや、よし寝よ」モゾモゾ

梓「……」

梓「……」

梓「……眠れない」

梓「……唯先輩寝坊するかも」

梓「モーニングコールしないとね」

梓「その前に私がちゃんと起きなきゃ」

梓「おやすみ、唯先輩……」



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:18:18.84 ID:QTuTl9ba0


日曜日

律「やっと着いたー!! ハァーつっかれたー!」

澪「もたれかかって寝てただけだろ! うわぁ私の服、よだれの跡ついてるし!」

梓「シャトルバスなんてあるんですね」

唯「うぇ~あずにゃ~ん……」

梓「だ、大丈夫ですか……」

律「やれやれ、せっかくのデートでこれかよ」

澪「唯、酔い止め飲んでこなかったのか?」

紬「ど、どうしようお医者様呼んだほうが」

唯「ダメダメ! そこまでしなくていいって!」

梓「あ、ちょっとマシになりました?」

唯「う、うぇ~あずにゃ~ん……」



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:19:59.11 ID:QTuTl9ba0


律「バス酔いを理由に甘えてるだけなんじゃないのか?」

梓「なんかそんな気もしてきました。さぁ立ってください行きますよ」

澪「ここが唯と梓の思い出の場所か……なんかいいな」

律「お、でっかい観覧車あるじゃん!」

紬「うん! ジェットコースターもすっごく怖くて素敵なの!」

澪「私はメリーゴーランドとかでいい……」

律「よーしこっち三人は澪の恐怖症克服の旅だ!」

澪「絶対いやだからな!」

紬「じゃあそういうことで唯ちゃんと梓ちゃんは二人で回ってね?」

梓「お気遣いありがとうございます」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:21:32.15 ID:QTuTl9ba0


唯「うぃ~了解。でお昼はどうするー?」

律「んじゃ昼どきになったらメールで!」

澪「怖いのヤダ怖いのヤダ怖いのヤダ」

紬「これ、渡しとくね。優待券。フリーパスだから目一杯楽しんできて!」

唯「さんきゅーべりまっち!」

梓「本当にありがとうございます。嬉しいです」

律「よっしゃぁ! 早速突撃だー!」

澪「お、おいいきなり走るなっ!」

紬「じゃあね~! りっちゃんまってー!」


唯「……いこっか?」

梓「はい!」



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:28:51.76 ID:QTuTl9ba0


唯「あ、手つないでいい?」

梓「え?」

唯「まだバス酔いが……」

梓「そうですか、なら仕方ないですね。まだふらふらしてますもんね?」 

唯「そそ、そゆこと!」

梓「はい、どうぞ。あ、荷物も持ちましょうか?」

唯「それはいいよー。はいじゃあお手手つなぎましょう」

ギュ

梓「~♪」

唯「あれー? なんだか嬉しそうだね」

梓「い、いえっ! そんなことないです??」

唯「何で聞くの?」

梓「さぁ……」

唯「まぁいいや、れっつごー!」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:34:15.14 ID:QTuTl9ba0


……

唯「あずにゃんや」

梓「はい」

唯「中の記憶ある?」

梓「えっと、あんまり覚えてないですね」

唯「どこで出会ったんだっけ」

梓「さぁ……? どこでしたっけ」

唯「ま、そのウチ思い出すよね」

梓「だといいですけど」

唯「「なんか乗ろ!」

梓「私最初はメリーゴーランドがいいです」

唯「お、いいねぇ! 一緒に乗ろうよ」

梓「はい!」

唯「当時はたしか馬じゃなくていろんな動物だったよねー」

梓「そんなような……その辺あやふやです」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:41:20.08 ID:QTuTl9ba0


……

唯「どうして思い出せないんだろー」

梓「そりゃもう何年も前のことですし、仕方ないですよ」

唯「あずにゃんの笑顔はずっと覚えてたのになー」

梓「うっ、そういうのは心のなかにしまっておいて下さい」

唯「……それはそうと、この馬遅いね?」

梓「遅いですね」

唯「それに二人乗りだと狭いね?」

梓「あんまりくっつかないでください」

唯「えーん落ちちゃうよー」

梓「そんな危ない設計なわけないじゃないですか」

唯「おや?」

唯「あの3つ前の馬にのってるの澪ちゃんだよね?」

梓「そうですね」

唯「なんか楽しそうだね?」



157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 19:48:41.25 ID:QTuTl9ba0


……

唯「目、まわった……」

梓「しっかりしてください、あんなスピードで……情けないです」

唯「ちょっとそこのベンチで休憩~」

梓「まだ全然時間経ってないんですけど」

唯「先が思いやられるね?」

梓「……はぁ」

唯「でもね、私は別に乗り物にのらなくてもあずにゃんと一緒にいれるだけで嬉しいよ?」

梓「……はいはい」

唯「えー、そこは照れてよー!」

梓「あんまりムード考えずぽんぽんそういうこと言うのやめてくれません?」

唯「申し訳ない! でもね、こう、真面目な空気だと私も恥ずかしいんだよ」

梓「そうなんですか?」

唯「乙女ですから!」

梓「唯先輩が乙女……うーん、なんだかなぁ」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:03:19.22 ID:QTuTl9ba0


唯「あ、自販機あるしジュース買ってくる!」

梓「いえ、お茶もってきてますから結構です」

唯「え? 持参?」

梓「え? 水筒ですけど」

唯「いまどき水筒? なんだか珍しいね、あずにゃん」

梓「えっ? あ! いや、違うんです!」

唯「なにが違うの?」

梓「なんか舞い上がってて……つい……」

唯「おでかけで水筒みたのなんてひさしぶりだー」

梓「す、水筒を馬鹿にしないでください!」

唯「おぉ怒った!」

梓「とにかく、はい、これ」

唯「今度はハンカチ?」

梓「敷くんでしょ? どうぞ! 使ってください」

唯「え?」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:10:21.63 ID:QTuTl9ba0


梓「わ、私……え?」

唯「なんだかずれてるねあずにゃんって」

梓「ずれてるんですか?」

唯「いやいや、品も趣もあっていいと思うよ!」

梓「そうですよね! あはは……」

唯「とりあえずあずにゃんの座るトコに敷いてあげる」

梓「えっと……ありがとうございます」

唯「ごめんねー私もハンカチもってくるつもりだったんだけど」

梓「これからは憂任せにしないでちゃんと自分で持ち物用意する癖つけてくださいよ」

唯「はーい」

梓「さ、お茶どうぞ」

唯「んぐんぐ、あずにゃんちのお茶の味だー!」

梓「当たり前です」



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:31:21.07 ID:QTuTl9ba0


唯「おいしーね?」

梓「そうでしょうか?」

唯「飲み慣れたものでもなんだかこういう所で飲むと一層おいしく感じるよ」

梓「私も飲んでいいですか?」

唯「ほい」

梓「んぐんぐ、朝から何も飲んでなかったのでおいしいです」

唯「はい関節キッスー! やーい!!」

梓「いえ違うとこで飲みました。残念でしたね」

唯「えぇ~!? つまんなーい!」

梓「少し休んだら次いきましょうね?」

唯「つめたい子!」

梓「普通です。最近の私はちょっと甘かっただけなんです。」

唯「優しいあずにゃんがいいよー」

梓「……こんな私は嫌いですか?」

唯「えっと……好き!」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:36:21.58 ID:QTuTl9ba0


梓「私も甘えんぼな唯先輩はわりと好きです」

唯「わりと!?」

梓「さて、いきましょうか。もう酔いは醒めましたよね?」

唯「ひどいあずにゃん……これは帰ったらツンツンの刑だね」

梓「私そんなツンツンしてますかね」

唯「無自覚ツンツンだなんて……逆にいいね!」

梓「ハァ」

唯「よっこらせっと、さぁて何処から攻めようか。ふれあいゾーン?」

梓「それもいいですけど、私としては園内をぶらぶらしたいです」

唯「あー思い出探しねー」

梓「出会った場所だけはどうしても……」

唯「うん……わかった」

梓「ごめんなさい変なことに付きあわせて」

唯「いえ、どこまでもご一緒します姫」

梓「ふふ、なんですかそれ」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:43:11.09 ID:QTuTl9ba0


……

律「おーい唯、こっちー!」

唯「りっちゃーんおまたせ!」

澪「遅いぞ!」

梓「すいません唯先輩が道間違えて」

唯「えぇ!? 私のせいじゃないよー、あずにゃんが自身満々であっちっていうから」

梓「ちがいます! 私はあっちから来ましたっけ?って尋ねただけです」

澪「道案内でてるだろ……」

紬「それより、午前中はたくさん回れた?」

唯「うーんまぁまぁかな。ほとんどぶらぶらしてたから」

澪「こっちはどこも結構並んでてさ、律が駄々こねて大変だったよ」

律「空いてたバイキングに乗ろって言ったのに澪のやつがー!!」

紬「私上下さかさまになるのって初めて! 楽しかった!」

梓「なんか充実してたみたいですね」

唯「こっちも楽しかったよ? ね? あずにゃん」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:49:10.57 ID:QTuTl9ba0


律「先レストラン入ろうぜぃ!」

唯「私おなかぺこぺこー」

梓「澪先輩なにか怖いの乗りました?」

澪「う、うん……小さいほうのジェットコースター」

梓「あ、それ私たちも乗りました」

律「あんなの絶叫マシーンじゃなーい!」

唯「そうだー! なんだーあのやる気のない速度はー!」

梓「唯先輩半べそでしたよね?」

唯「ちょっとあれは目にゴミがね……」

梓「……」

紬「私午後からは大きい方のりたーい!」

澪「ムリムリ無理! あれ、だって足宙ぶらりん」

律「じゃー澪だけ留守番してればいいじゃん? あたしらだけで楽しんでくるからー」

澪「うぅ……」

律「一人下のベンチでお留守番。あー悲しい。知らない人に絡まれたらどうしましょう」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 20:55:49.02 ID:QTuTl9ba0


澪「……ひどい」

唯「なんやかんやで乗ってしまう澪ちゃんでした!」

澪「絶対のらないからな!」

梓「唯先輩はのりますよね?」

唯「え?」

梓「乗らないんですか?」

唯「……」

梓「……乗りましょうよ」

唯「あずにゃん先輩がそういうなら」

律「あれ、唯ってこういうの苦手だっけ?」

梓「意外とこの人ビビリなんですよ」

唯「……」

梓「基本いくじなしですしね? シールの時とか」

唯「うえーんあずにゃんがいじめるよー」

澪「よしよし、恐怖は分かち合おう」



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:06:17.84 ID:QTuTl9ba0


紬「席あいたみたい」

律「よーしあたし琴吹ランド名物のハンバーグにしよーっと!」

唯「私ムギちゃんランド名物のナポリタン!」

紬「そんな名前じゃないけど……ふふ」

梓「午後はまた別れて行動ですか?」

澪「それでいいかも。梓も唯と二人っきりがいいだろ?」

梓「それはそうですけど、なんか疲れるんですよ……振り回されっぱなしというか」

澪「苦労するだろうけど、まぁ惚れた弱みだし頑張れ」

梓「惚れ……うっ、違いますって……そんな」

律「なにが違うんだよぉ! あんなに涙ながして喜んでたくせに」

唯「えっあずにゃん私のこと嫌いなの? 好きって言ってくれたじゃん!」

澪「梓」

紬「梓ちゃん!」

梓「……なんですかこれ、圧力ですか」

唯「えへ~あずにゃんが困ってるとついね~」



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:14:03.22 ID:QTuTl9ba0


梓「見ててください。いつか仕返ししますから」

唯「ツンツンで決着つける?」

澪「ひっ、あれはもう」

紬「結構です……」ブルブル

律「注文とるぞー」


……


唯「さてと、お腹いっぱい」

梓「律先輩たち元気ですねー」

唯「食べてすぐジェットコースター行くなんて気がしれないよ」

梓「あれ、案外まともなこと言いますね」

唯「あずにゃんの前でこれ以上醜態を晒すわけにはいかないからね!」

梓「お願いですからリバースだけはやめてくださいね……」

唯「一応トイレの場所かくにんしとかないと……」

梓「やめてくださいホントに!」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:20:02.16 ID:QTuTl9ba0


唯「じゃあまずはふれあいコーナー行こうよ」

梓「さっきちょっとだけ行ったじゃないですか」

唯「チラっと見ただけじゃん。ふれあいたいよ」

梓「んーちょっとだけないいいですよ」

唯「あの時のおっきいハムスターいるかなぁ」

梓「いるわけないでしょ……とっくに……」

唯「それ、なんだか寂しいね」

梓「わかってましたけどね。やっぱり思い出って美しいものです」

唯「鮮明じゃないけど、綺麗に保存されてるよね」

梓「ムギ先輩には悪いですけど、なんだかんだ言ってここはもはや別物です」

唯「うん。なんかピンとくる場所もないよね」

梓「月日が流れたんですから当然ですけど……」

唯「噴水……見たような」

梓「噴水ですか……ありましたっけ?」

唯「うーん地図みてみようよ」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:27:50.04 ID:QTuTl9ba0


梓「あ、たぶんこれですね」

唯「こんな真ん中だったっけなー」

梓「わかりません、とりあえず行ってみます?」

唯「ちょっとココからは遠いかも」

梓「じゃあ噴水行くついでにコレとコレまわりましょう」

唯「あー水がザップーンってやつね! 濡れ濡れのあずにゃん見れるかな?」

梓「濡れるんですかコレ?」

唯「しらない! 行こう行こう!」

梓「濡れるの嫌ですけど……」

唯「濡れたらお姉さんが拭いてあげる!」

梓「……わかりました」

唯「…………」

唯「ねぇあずにゃん、あんまり楽しくない?」

梓「え? いえっそんなことは」

唯「……そう」



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:37:34.21 ID:QTuTl9ba0


梓「なんていうか、拍子抜けなだけです」

唯「拍子抜け? うん、そうかもね」

梓「もっとたくさんいろんなコト思い出せると、そう思ってました」

唯「うんうん」

梓「もっと果てしなく広かったような気もしますし」

唯「だね」

梓「あ、でもがっかりとは決していいません。いいとこです、賑やかですし」

梓「でも……私」

ギュ

梓「えっ?」

唯「焦らなくていいよ。これからたくさんたくさん思い出が生まれるから」

梓「唯先輩……」

唯「いいんだよ、色あせてしまっても。だって、きっとそのために出会ったんだよ」

梓「あっ……」

唯「私たちは大丈夫。一緒にいる限り、消えてしまうことはないから」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:45:53.61 ID:QTuTl9ba0


梓「……そう、ですね」

唯「だから目一杯たのしもう?」

唯「いつかうやむやな記憶になってしまっても、楽しかったことだけは思い出せるように」

唯「ふたりで笑って懐かしめるように……」

梓「はい……」

唯「ほら、行こっ! まだまだたくさんのアトラクションが私たちをまってるよ!」

梓「はい! 私、たくさん楽しんで帰ります! 唯先輩といーっぱい素敵な思い出つくります!」

唯「そうだよ! 私もあずにゃんと一緒に楽しみたい!」

梓「はい! だから、離してくださいいい加減恥ずかしいです」

唯「え"ぇ~~!?」

梓「すいません人目は結構きにするタイプなんで……」

唯「そんな~」

梓「抱きしめるのはまた……あとでお願いします」

唯「あずにゃん……うん! またいっぱい抱きしめてあげる」

梓「ほどほどで」



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:52:46.55 ID:QTuTl9ba0


……

唯「あずにゃんさん……」

梓「唯先輩……」

唯「どきどきするね……」

梓「私、泣いてませんか?」

唯「無理、顔みる余裕ない」

梓「あぁ、もう目前に。秒読み開始です」

唯「大丈夫。何があってもいっしょだよ」

梓「……はい、だからしっかり前のレバーもってください」

唯「いやああああ助けてえええ!! あずにゃん私もう帰るー!!」

梓「勝手に帰ればいいじゃなあああああああああっ!!」

ガコンガコン ゴオオオオ

律「ぷぷーアイツら叫びすぎー」

紬「まさか二人とおんなじタイミングでコレに乗るなんてね」

澪「   」



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 21:58:29.99 ID:QTuTl9ba0


律「んでなんで気絶するくせに乗るんだよぉ!」

澪「   」

紬「失禁してないだけマシかも……」

律「それシャレになんねぇ」


唯「よっこらせ、あー怖かった」

梓「もう、唯先輩怖がりすぎですよ」

唯「あずにゃんだって叫んでたじゃん」

梓「あれはー……ノリです」

唯「ほんとー?」

梓「あ、律先輩たち!」

律「よーっす、たまたまお前らの後ろに乗り合わせてた」

紬「えーん怖かったー!」

梓「全然そうは見えませんけど!」

唯「澪ちゃんは……?」



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:06:10.68 ID:QTuTl9ba0


澪「   」

律「おい澪」ユッサユッサ

澪「あ、律!」

唯「すごーい! 澪ちゃんなんだかんだで乗れたんだね!」

律「気絶ですんで良かった」

澪「そ、そうだな」

梓「いやいや、気絶とか普通に危なすぎるでしょ」

澪「気絶じゃない! 外界との遮断だ! 怖いものは自動でシャットアウト!」

律「便利な能力だなー」

紬「唯ちゃんたちはどうだった?」

唯「あずにゃんのツインテールが結構邪魔くさかったよ!」

梓「そんなこといわないでください!」

澪「あぁ……すっごい髪の毛乱れてる……」

律「よーし次いくぞ次ー!」

紬「おー!」



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:11:46.26 ID:QTuTl9ba0


唯「私たちはどうする?」

梓「また少し疲れたんで、なにかゆっくりできる乗り物ないですかね」

唯「んーあるにはあるけど」

律「じゃあなー! まった後で-!」

澪「おい、今日どんだけ走るんだ!」

紬「うふふふー帰りのバスは5時だから忘れないでねー」


梓「で、何があるんですか?」

梓「コーヒーカップとか? あ、スワンボートもありましたね」

唯「違う違う、あれだよ」スッ

梓「あれって。あぁ、観覧車ですか……観覧車」

唯「……」

梓「いいんじゃないですか?」

唯「でしょ?」

梓「あ、でも……」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:21:20.81 ID:QTuTl9ba0


唯「ねぇあずにゃん。デートで、ふたりきりで観覧車といったらさ……」

梓「で、ですよね。もはや定番の……あれを」

唯「てっぺんまで上がったら? だよね」

梓「そ、そうなります……ね」

唯「じゃあ乗る?」

梓「乗ったら、唯先輩と……するってことですよね」

唯「……うん」

梓「……乗ります」

唯「うん! 私も乗りたい」

梓「別に唯先輩としたいとかそういうんじゃなくてですね」

唯「うんうん、わかってるわかってる」

梓「休憩には、ちょうどいいかなって」

唯「そうだねーあずにゃんの言うとおり!」

梓「ばかにしてません!?」

唯「べっつにぃ~」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:27:47.00 ID:QTuTl9ba0


梓「とりあえず向かいましょう」

唯「……やっとだ」ボソ

梓「え?」

唯「んーん! なんでもない! いこっ!」


……


唯「徐々にあがってきたねー」

梓「まだ半分ものぼってませんけど、結構高いですね」

唯「怖い?」

梓「いえ」

唯「あ、ほら向こう、さっき見た噴水広場!」

梓「やっぱり何も思い出しませんでした?」

唯「残念ながらねー」

梓「あれ、噴水が……見てください唯先輩!」

唯「おぉ!?」



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:34:52.15 ID:QTuTl9ba0


梓「いっぱい吹き上がってて綺麗ですねー……あっ」

唯「あずにゃん……やっぱり噴水だよ」

梓「はい、なんとなくそんなような!」

唯「絶対噴水だよ! 私たち! あそこで出会った!」

梓「わかるんですか!」

唯「3時ぴったりになったら、ほら、あそこ12箇所からピューっと噴き出すの!」

梓「えぇ、見えてます」

唯「そっか、だからわからなかったんだ」

梓「私も思い出しました」

唯「うん、あずにゃんにきれーだねぇーって」

梓「言ってくれましたね」

唯「あの時、どうやって泣きやますか必死だったんだー」

梓「それはどうもご迷惑おかけしました……」

唯「噴水がタイミング良かったから、あずにゃん喜んで笑ってくれて……」

梓「はい。ほんとに、綺麗でした」



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:40:12.46 ID:QTuTl9ba0


唯「あ、止まっちゃった……」

梓「唯先輩」

唯「なぁに?」

梓「鮮明でした、思い出」

唯「そう? えへへ、良かった良かった」

梓「できれば間近でみたかったですけど」

唯「それは仕方ないねー」

梓「そ、そういえば」

唯「ん?」

梓「あ、あと何分くらいでてっぺんですかね」

唯「あずにゃんったらやらしーの! カウントダウンしてるなんて」

梓「うっ」

唯「そんなに楽しみなんだ? てっぺんの……えへへ」

梓「ち、ちがいます! 心の準備をですね」



203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:45:38.44 ID:QTuTl9ba0


唯「ふーん、じゃああと3分くらい? 確か一周15分くらいって書いてたよね」

梓「3分……3分後には私……あぁっ」

唯「まだしてもいないのに顔真っ赤だよ?」

梓「ゆ、唯先輩こそ! 真っ赤です」

唯「う、うわー人が豆粒みたいだよー……」

梓「ごまかさないでください!」

唯「あとニ分」

梓「!」ドキッ



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:48:59.37 ID:QTuTl9ba0




律「さぁーて唯と梓が乗ってるゴンドラはどれかなー」

澪「や、やめろぉ……のぞき見なんて」

律「あーそっかぁ! いまごろムチュチューな展開かもしれませんしねー!」

澪「うっ、だからやめろって……」

律「あれか? それともあっちかー? おおーう、上のほうはもうよく見えないな」

紬「たぶんあの水色のゴンドラじゃないかしら」

律「え? あの一番上の?」

澪「良く見えない……」

律「なんだよー澪も興味しんしんじゃん!」

澪「……唯、梓」



205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:52:44.36 ID:QTuTl9ba0


唯「ねぇあずにゃん」

梓「はい……」

唯「もうてっぺんだよ」

梓「そうですね……」

唯「いい眺め。ほんとに世界に私たち二人だけしかいないみたい」

梓「はい」

唯「空に浮かんでるよ」

梓「唯先輩……」

唯「おいで?」



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 22:55:05.55 ID:QTuTl9ba0


梓「はい、あの……目、つぶっていいですか?」

唯「うん。いいよ」

梓「……大好きです」

唯「言葉はもういらないよ」

梓「んっ……――――

――――――

――――

――



210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:00:48.60 ID:QTuTl9ba0


唯「……」

梓「……」

唯「あっというまだったねー」

梓「そんなもんじゃないですか?」

唯「さて、私のファーストキッスはいかがだったでしょうか」

梓「……そうですね」

唯「……どきどき、わくわく」

梓「短くてよくわからなかったので」

唯「えぇ!?」

梓「だから、もう一周……しませんか……?」

唯「……おぉ!?」

梓「あっ、や、やっぱいいです! 下着いたらすぐ降りましょう」

唯「ノーノー! 喜んでもう一周お供いたします!」

梓「うっ」

唯「でもさーそれってさ、もっかいてっぺんついたらさー」



211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:05:17.19 ID:QTuTl9ba0


梓「……」

唯「また、していいってことでしょ?」

梓「あぅ……はい」

唯「んーということはあずにゃんと二回目のちゅーするまであと10分ってとこかー」

梓「もうっ! そういうのやめてください!」

唯「てかてっぺん以外じゃダメ?」

梓「だ、ダメです!」

唯「どうしてー?」

梓「だって……一番上じゃないと、見えちゃうじゃないですか!」

唯「あ、そっかそっか! ごめんね。あずにゃん恥ずかしがり屋さんだもんね」

梓「唯先輩も……意外とウブですよ」

唯「でも先輩ですからー! こういうときは頑張ってリードしなくちゃ!」

梓「それは、ありがとうございます……」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:10:29.02 ID:QTuTl9ba0


唯「えへへー次のデートはどこにしよっかー」

梓「もう次のこと考えてるんですか?」

唯「うん! 毎日でもしたいよー! だってデートだよー?」

梓「じゃあ次は……バス無しでいけるとこにしましょう」

唯「りょ、了解です!」


……


律「で、こんな時間までずっと二人でグルグルしてたってのかー!!」

澪「いったい何周したんだ……」

紬「あらあらあらあら」

梓「すいません……」

唯「だってあずにゃんが何度もふがぁもがっ!」

律「んぁ?」

梓「なんでもありません! ほんと!」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:14:32.79 ID:QTuTl9ba0


唯「ふがぁ、もう! なにすんの!」

梓「何いいだすんですか! バカですか!」

唯「にゃにぃ~?」

澪「あの、もう帰るけど唯はバス大丈夫か?」

唯「あ、それは大丈夫大丈夫! 帰りは寝るから」

澪「そっか」

唯「あずにゃんの膝でね!」

梓「しりません!」

唯「ツンツン!」

梓「ひゃあっ! つんつんはダメです!」

唯「ツンツンツン! ほら乗るよーちゃんと枕になってねー」

梓「うぅ、私だって疲れてるんですから……」

唯「そっか、じゃあ一緒に寝よ!」

梓「それなら……いいですけど」

律「くぁ~、今朝とは見違えるほどおアツくなってますなー」



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:19:16.16 ID:QTuTl9ba0


澪「なぁ、こんなこと聞いていいのかわからないけど」

唯「なんだい澪ちゃん!」

澪「観覧車で……その、済ませたのかなって……」

梓「!」ボン

唯「うん! えっとねー何回だっけ」

梓「なぁー! 言わないって約束したじゃないですか!!」

紬「あら、素敵なことじゃない」

澪「そ、そうか……したんだ……何回も……」

律「なんで澪が赤くなってるんだよー」

澪「だってぇ……」

梓「もう、唯先輩はおとなしく寝ててください」

唯「うーい、よっこらせっと」ゴロン

梓「……やっぱり膝なんですね。結局私寝れないじゃないですか」

唯「あずにゃんのお膝きもちー」

梓「……」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:28:03.66 ID:QTuTl9ba0


唯「ねぇあずにゃん」

梓「はい」

唯「なんだか人生の意味がわかった気がするよ」

梓「はい?」

唯「私ね、きっとあずにゃんに出会うためにあの日迷子になったんだー」

梓「……」

唯「運命だよね?」

梓「そう、かもしれませんね」

唯「えへへーあずにゃんもそう? 私に見つけてもらうために迷子になったの?」

梓「……えぇ。そうですよきっと」

唯「そっかぁ。嬉しいな」

梓「このまま唯先輩とずっとずっと一緒にいれたらいいですね」

唯「うんどんなときでもずっと横にいるからね」

梓「はい。約束しましたよ」

唯「あ、もう眠たいや……今日は疲れたな」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:31:56.52 ID:QTuTl9ba0


梓「いろいろありましたから」

唯「うーっん……あずにゃん」

梓「はい?」

唯「手握ってー」

梓「はい」

ギュ

唯「着くころにはあずにゃん分、充電おわってるといいなー……」

唯「……」

唯「zzz」

梓「おやすみなさい、唯先輩」



お し ま い




222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:34:10.37 ID:4vNYrzpw0

おっと完結か?
乙。わざわざ続けてくれてサンクス



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:34:28.21 ID:2dTuoJid0

乙でした~!!
たっぷり楽しませてもらったよ



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:34:39.75 ID:qzClCQwh0


良かったよ~
もしかして画数占いの人?





225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:36:00.64 ID:QTuTl9ba0



        保守ありでした
   ∧∧   ではまたどこかで 
  (  ・ω・)   >>224 うん
  _| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



  <⌒/ヽ___
/<_/____/





227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:38:53.55 ID:qzClCQwh0

やっぱりそうか!書き溜めしまくってんのかしらんが超ハイペースだな
今回のも良かったし次も期待してます



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:39:43.88 ID:4vNYrzpw0

ああ、画数の…
アレも良かったなあ
>>1に敬礼



231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/20(木) 23:51:14.77 ID:XNlM+gtJ0

乙です





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唯「あ、充電器忘れた」#4
[ 2011/01/21 10:05 ] 日常系 | 唯梓 | CM(2)

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タイトル:
NO:569 [ 2011/01/21 11:05 ] [ 編集 ]

前回にも増して絶妙なバランスのSSだ
唯梓という素材の味を引き出す上手さにかけては右に出るものはいないんじゃないか

タイトル:
NO:5201 [ 2012/01/14 00:58 ] [ 編集 ]

サラシさんは唯梓の神

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