SS保存場所(けいおん!) TOP  >  クロス >  律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#2

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#2 【クロス】


ニュー速VIP避難所(クリエイター) より

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276934441/

律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#index




113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 22:11:22.23 ID:7efMEIAO

───無人島 研究所前───

カツ、カツ、カツ……

むすたんぐ「グルゥゥゥウ……」

梓「ん……」

むすたんぐの唸りにより危険を察知したのか眠たい目を無理矢理起こし覚醒させる。

りっちゃん「よく眠れたか? 梓」

梓「っ……! 他の子は……」

りっちゃん「心配するなよ。殺しちゃいないさ。動物を無意味に殺すなんて度がしがたい真似しないよ」

梓「……」

むすたんぐ「」スゥ

梓が立ちやすいように軽くお尻を持ち上げながらむすたんぐも立ち上がる。

梓「ありがとむすたんぐ」

いとおしそうにむすたんぐを撫でるとキッと律に向き直った。

りっちゃん「(そんな目で見るなよ……)」

まるで自分が平穏を脅かしに来た悪魔みたいに思えるだろう。





115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 22:22:37.84 ID:7efMEIAO

サバイバルナイフを抜き出すと重しく口を開く

梓「律先輩、澪先輩より……世界を取るんですね」

りっちゃん「世界の上に私達がいるんだ。その世界を守らなくてどうするんだよ」

梓「詭弁ですね。澪先輩がいない世界でもいいんですね先輩は」

りっちゃん「それは……」

梓「お互いもう昔の立場じゃないのはわかっているつもりです。ならせめて……躊躇わないでくださいッ!」

りっちゃん「梓……」

梓「私は私が信じている道を進んでいるつもりです……だから律先輩も」

りっちゃん「……わかった。ありがとう、梓」

梓「はいっ」ニコ

この時の笑顔だけは、昔みた梓のままだった。

梓「行きます……」

りっちゃん「こいっ……」



116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 22:28:04.41 ID:7efMEIAO

梓が先に動く────

律に真っ正面から突進する。

りっちゃん「(さっきみたいに弾を避けるつもりかッ!)」

律もMkで狙いをつける。

梓はそれを見ても真っ正面から突き進んでくる。

りっちゃん「(考えるな……当たる……!)」

梓との距離はもう3mと言うところでようやく律が引き金を……

梓「先輩……生きてください。澪先輩と」

りっちゃん「!!?」

弾いた─────



117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 22:37:47.48 ID:7efMEIAO

ぐったり律に凭れ(もた)かかるように眠る梓。
それを律は抱き抱える様に受け止めている。

りっちゃん「なんで……」

梓は自ら撃たれるつもりだった。
麻酔弾だからじゃない、きっと実弾を使用してもそうしただろう。

梓【躊躇わないでください】

その言葉が何よりの証拠だった。

りっちゃん「あずさ……」

梓をゆっくり地面に寝かすと背中に掛けているPSG-1をリロードする。

ガチャリ、と無機質な金属音がし、これが今から友達の命を奪うのかと思うと身体が震える。

りっちゃん「…………」

梓【律先輩! 真面目に練習してください!】

梓【律先輩ってもっといい加減かと思ってました】

梓【律先輩のドラム、私は好きですよ】

梓【先輩っ】

りっちゃん「……うぅ」

気付けば涙が溢れていた。
私にはあまりなつかなかった後輩。
軽音部で初めて出来た可愛い、可愛い、後輩。
いつも練習に真面目で、でも唯にケーキを口まで運ばれるとついつい食べてしまったり……。

りっちゃん「殺せないよぉッ……! いやだよぉ……」



119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 22:57:50.07 ID:7efMEIAO

「殺す必要などない」

りっちゃん「えっ……」

「殺したくないものを無理に殺す意味なんてないだろう?」

りっちゃん「あんたは……?」

「ん? ああ~……、ただの写真家だ」

りっちゃん「こんなところで!?」

「ここには綺麗な鳥がいっぱいいるからな。たまに来るんだ」

りっちゃん「(怪しい……)」

「俺には君とその子がどういった関係かはわからない。
 だがこんな可愛い女の子達が殺し合うのは見たくないもんだな」

りっちゃん「……あんたにはわからないさ。写真家なんてしてるあんたには」

「そうでもないぞ? 写真家は色々なものを見るからな。戦争や民族間の争い……いろんなものを見てきた」

りっちゃん「……」

不思議だった。誰かを思い出しているような、そんな目をしていた。

「俺はもう行くが……え~……」

りっちゃん「……りっちゃんだ」

「りっちゃん? 自分にちゃんづけとは恐れいったな!」

りっちゃん「ぐっ……だから嫌なんだよこのコードネーム……」

「まあなんだ、りっちゃん。戦場に感情を流されるな。
 後で後悔しない道を選べ。それが例え国の忠義の為だとしても……だ」

りっちゃん「えっ……」

振り返った時には男はもう既に歩き出していた。
言えることは言った、そんな背中だった。



120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:08:53.40 ID:7efMEIAO

りっちゃん「……なんかすっかり削がれちゃったな」

誰だったんだろ、あの人。写真家って言ってたけど……。

りっちゃん「澪の仲間って感じもしなかったしなぁ……」

梓「ん……ムニャ……」

りっちゃん「梓……」

寝ている梓に寄り添う。すやすやと寝息をたて眠っている梓。

りっちゃん「そうだよな……殺したくないのに殺す必要なんてないよな」

あのおっさんの言う通りだ。

りっちゃん「自分の信じた道を来てたつもりなのにいつの間にか曲げて、
      自分の気持ちなんてこれっぽっちも確認してなかった」

梓と対峙してようやくその事にわからされたなんてな……ほんとに良くできた後輩だよ。

むすたんぐ「グルゥ…」

黙って見ていたむすたんぐが寄ってくる。
さっきのライオンの群れの中でも一番歳老いた感じがあり歩く姿ももう百獣の王をイメージさせない。

りっちゃん「大丈夫、お前のご主人を殺したりしないよ」

そう言いながら優しく撫でると嬉しそうに目を細めるむすたんぐ。
梓の隣に身を下ろすとまるで護るように梓を包んだ。

りっちゃん「決めた」

今、この瞬間決めたんだ、私は

りっちゃん「他の道を……澪達と一緒に探す!!!」

嘘偽りない気持ち。その為には全員わからせる必要があるな、
とゆっくりその意思を噛み締めるように立ち上がる。

りっちゃん「むすたんぐ、ちょっと間梓のことよろしく頼んだぞ」ニコ

むすたんぐ「グルゥ」



122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:15:50.92 ID:7efMEIAO

トゥルルトゥルルッ

ピリィン

りっちゃん『さわちゃん、聞いてた?』

さわ子『ええ』

りっちゃん『そういうことだから。私は私がしたいようにする。澪達も助けてこの騒動も止める』

さわ子『……駄目よ』

りっちゃん『なんでッ!?』

さわ子『考えてみてりっちゃん。
    どの道政府に重罪人として処刑されるわ。そんな道を彼女達に選ばせたいの?』

りっちゃん『……。なんとかする』

さわ子『自惚れないで。あなたはただのFOXDIEDの隊員に過ぎないのよ? 代わりなんていくらでも…』

りっちゃん『なら出せばいいだろ! 私はやめない。決めたから、もう』

さわ子『子供ね。自分の思ってることが全て正しいなんて考えるのは』

りっちゃん『あ~あ~子供で結構!』



124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:20:41.97 ID:7efMEIAO

りっちゃん『ここでみんなを殺して国に忠義を果たすより…
      みんなと全部取り戻す道を進んだ方が100倍気持ちいいっ! これは私の物語だから……!』

さわ子『……好きにしなさい。どうせこっちは他の兵は出せないわ。
    恐らくあなただから許されたのだろうからね。
    他の兵が入り込んだ瞬間核を撃ち込むなんてことしかねないわ今の彼女達なら』

りっちゃん『止めるよ、ちゃんと』

さわ子『ミッション内容に変更はないわ。頑張りなさい、りっちゃん』

りっちゃん『ありがと、さわちゃん』

ピピュン



126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:25:37.12 ID:7efMEIAO

トゥルルトゥルルッ

りっちゃん『憂ちゃんも聞いてた?』

憂『はい……』

りっちゃん『憂ちゃん? もしかして泣いてるの?』

憂『うッ……わたし……嬉しくて……』

りっちゃん『憂ちゃん……』

憂『律お姉ちゃんが梓ちゃんを殺しちゃったら……私、きっと心じゃ憎んでました。
  だから……嬉しくて……どうにもならないって……思ってたのに……よかったぁッ……』

りっちゃん『うん……。唯も、むぎも、澪も……きっとわかってくれるよ。梓みたいに』

憂『はいッ……!』

りっちゃん『じゃあ、行ってくるね』

憂『行ってらっしゃい、律お姉ちゃんっ』

ピピュン



127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:31:11.86 ID:7efMEIAO

りっちゃん「さて、行こう」

さっきのおっさんのおかげだな、ほんと。
次会うことがあったらお礼しとかないと。

ラボの入り口に立つ。

りっちゃん「いよいよか……この中にむぎや唯、そして澪も……」

りっちゃん「よしっ、いざっ!」

プップー

りっちゃん「えっ…」

りっちゃん「……、いざっ!」

プップー

りっちゃん「……開かないよぉぉぉぉ」

─────────



128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:37:48.35 ID:7efMEIAO

─────────

トゥルルトゥルル

『なんだ?』

『余計な接触は避けてくれよ? こっちも一応隠密行動なんだからな』

『すまない。だが昔の俺を見てるようでな。口を出さずにはいられなかった』

『ボス、あんたはほんと人が良すぎるんじゃないか?』

『そうかもしれないな』

『しかしFOXDIEDの隊員がまさか女の子だとはな。びっくりしたよ。
 後寝ている女の子も可愛かったな! そこじゃなければフルトン回収をお願いしているところだ!』

『カズ……』

『わかってるわかってる。冗談だよボス。じゃあ引き続きメタルギアの探索を頼むよ』

『ああ。どうやらこの無人島には俺達の他にも何人か潜り込んでるみたいだ。急がないとな』

『了解』

『しかしあの迷彩色(めいさいしょく)のカチューシャ……いいセンスだ』

─────────



129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:41:04.41 ID:7efMEIAO

さて今日はここら辺で終わりにしとこうか
だいぶ思いつきで書いてるから伏線とか誰だすかとか迷うなwww

矛盾が出ないように頑張りたい

人が増えて来て嬉しいぜ!




130 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:47:52.74 ID:N0pqERs0

あれ?BIGBOSSなのか?





131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:49:40.59 ID:7efMEIAO

>>130
そこら辺は後でわかりますかね

かなり時間軸に問題ありますがパラレルワールドなのでそこの辺りは流し目にwww




133 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/25(金) 23:52:33.76 ID:vcvoBYI0

ジャック……
ジャックゥ……
ジャァックゥ……
ジャアッックゥゥゥ……



134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/26(土) 00:22:36.58 ID:IMJlMvY0

>>133
大統領なにやってんの



135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/26(土) 00:36:37.20 ID:Ac2dv/E0

節子、それ大統領ちゃう、AIや






143 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 00:58:07.42 ID:PKa/QgAO

MGS全くわからないけど面白いから支援してるわ





147 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 21:57:02.66 ID:E1IIu2AO

>>143の人みたいに片方知ってて片方知らないって人も
いっぱいいそうなのでここで補足キャラ説明しときます。

軽音側
田井中律 今作の主人公。桜ヶ丘高校軽音部の部長。
     普段はふざけているがみんなのことと部のことを誰よりも気にしている。ドラムス担当

平沢唯 けいおん!の主人公。天然でマイペースだが
    一つのことに対する集中力は目を見張る。ギターのギー太をとても大切にしている

秋山澪 恥ずかしがり屋で怖がり。律とは幼馴染みでいいツッコミ役でもある。
    律のことが大好き。ベース担当。

琴吹紬 おっとりぽわぽわ。眉毛が沢庵に似ている。百合大好き。キーボード担当。

中野梓 唯達の後輩でしっかり者。でも甘いものに釣られて手な付けられることもしばしば。
    唯のスキンシップ(抱きつき)を嫌がってはいるものの本当は……?ギター担当。

平沢憂(うい) 唯の妹。姉を溺愛しており
       休みの日にごろごろしている唯を見ているだけで幸せというほどの溺愛ぶり。梓とは同級生

山中さわ子 軽音部の顧問。昔はデスメタラーでロックを愛していた。
      そんなこともあってか教師になってからはおしとやかに振る舞うよう心がけている模様。



149 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:08:44.42 ID:E1IIu2AO

メタルギア側

ソリッド・スネーク 元FOXHOUNDで伝説の傭兵。
          ビッグボス(ネイキッド・スネーク)の遺伝子から産まれた一人。

ネイキッド・スネーク ビッグボスの称号を持つ。ザンジバーランドでソリッド・スネークに倒されるが……?

カズ ビッグボスの相棒。MSF(国境なき軍隊)の中心的存在。
   女をフルトン回収(敵の身体に気球をつけ浮き上がらせたものをヘリで回収するというシステム)
   するとよぉぉぉしっ!などと物凄く喜んだりする一面もある。



150 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:11:01.97 ID:E1IIu2AO

メタルギア側全然出してないな
明確には出してないだけだけど……

どんどん書いてまたキャラが増えたら適当に補足キャラ説明することにします

と言ってもあまり書きすぎてもネタバレになるのでちょっとだけしか書きませんけどね!
これを読んでメタルギアプレイしたよ的なことがあれば嬉しいです。
では続き書きます



152 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:15:53.16 ID:E1IIu2AO

「コフー……やはり目標対象と接触し続けることで自我が優先されるか……コフー……」

「コフー……ある程度許しておかなくては
 そのもののポテンシャルが発揮されないからな……ヤツは別だが…………コフー……」

「一応伝えておくか……コフー……」

ガガッ

『……ボス、中野梓がやられました……コフー……』

『ほぅ……死んだのか?』

『いえ、眠らされているかと。どうしますか? 殺せと言うなら今すぐにでも……コフー……』

『……いや、生かして置こう。』

『また使えるとは限りませんが……?』

『私は猫が好きなんだ。他意はない』



153 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:16:49.86 ID:E1IIu2AO

『……コフー……』

『それに面白い客が何人か入り込んでいる。退屈はしないだろう』

『あの女には言ったんですか……?』

『言う必要はない。所詮奴らなど囮に過ぎない。メタルギア……が完成次第用済みだ』

『さようで……コフー……』

『FOXDIED、FOXHOUND、MSF、フィランソロピー、ペンタゴン、中国……。
 世界がこの無人島に興味深々というわけだ。面白くなってきたではないか。
 彼女達には立派に役目を果たしてもらおう。ふはははは』

『……コフー……』



154 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:19:53.62 ID:E1IIu2AO

───無人島 研究所入り口前───

りっちゃん「IDカードとな? う~ん……」

ピピィ

りっちゃん「えっ……あっ! やばっ」

律は何かに気付いたのか急いで茂みの中に隠れた。

ガガー

分厚い扉から人が何人か出て来る。

SONG兵A「見張りのライオンがやられたせいで俺達が見張りとはな」

SONG兵B「ああ。全くやってらんねーよ」

SONG兵C「しかしあの女の子達可愛いよな~。俺ここ入って良かったかも」

SONG兵B「やめとけやめとけ。ありゃどう考えても普通の女じゃないって」

SONG兵A「ライオンと遊んでるぐらいだからな」

SONG兵C「ばっかそこがいいんだろ? 俺もライオンみたいに……」

SONG兵A「病人がいるぞ」



155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:20:52.73 ID:E1IIu2AO

SONG兵A「じゃあ唯は俺の嫁な」

SONG兵C「俺は当然あずにゃんだ!!!」

SONG兵B「むぎゅうに決まってんだろ……」

三人はそんなことをぼやきながら入り口周りを巡回し始めた。

りっちゃん「(あの三人の誰かがIDカードを持ってんのか……?)」

茂みに隠れながらその様子を見ていると

ピリリッピリリッ

りっちゃん「CALL……誰からだこれ?」

登録外からのCALLに眉をひそめる律。

りっちゃん『もしも~し』

『その扉はIDカード、声紋、指紋の三つで開くようになっているわ』

りっちゃん『あの~…どちら様でしょうか?』



156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:21:27.31 ID:E1IIu2AO

『あなたのファン……とでも言っておくわ』

りっちゃん『……(怪しすぎる)』

『メタルギアが最終段階に入ったわ。急ぎなさい……間に合わなくなる前に』

りっちゃん『待って! あなたさっきの忍者の人でしょ?! 』

『……』

りっちゃん『なんで色々教えてくれたりするの……?』

『……私は変わってしまったから。
 だから私にはもうどうすることも出来ない。彼女達を救えるのはあなただけよ、律』

りっちゃん『えっ』

ピピュン



157 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:24:37.36 ID:E1IIu2AO

りっちゃん「まさか……」

思案することはいくつもあるが考えている暇はない。
新型メタルギアが完成し、世界が条件を呑まなければ核が発射される。

りっちゃん「(今の澪ならやりかねない、急がないと)」

開ける為には
IDカード
声紋
指紋
がいる。IDカード、指紋は問題はない。
眠らせてしまえば容易に入手出来る。
だが声紋は眠らしてしまえば入手出来なくなる。

りっちゃん「(あそこから出てきた梓なら……いや)」

りっちゃん「あんなグッスリ眠ってるのを邪魔出来ないよな。むすたんぐにも怒られそうだし」ハハッ

後輩にこれ以上頼ってはいられない



158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:34:15.34 ID:E1IIu2AO

りっちゃん「(一人は眠らさずホールドアップさせる……)」

そう決めると観察を開始。

装備はさっき見た兵とほとんど同じ。唯一違うのは接近戦用にスタンロッドがあることだ。

りっちゃん「(厄介だけど……上手く眠らせば……)」

入り口をウロウロするのが一人、ラボから少し離れ、森へ入る手前に二人。

森付近にいる兵はお互いに死角を消し合う様に立っている為一人を眠らしてしまうとすぐに気づかれてしまう。
それに二人を眠らせてしまうとラボを背にしている兵をホールドアップしなければならない。



159 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:34:55.60 ID:E1IIu2AO

りっちゃん「(入り口の兵は眠らす……森付近にいる兵の一人をホールドアップ……これで行こう!)」

そう決めると早速Mkを取り出し茂みから入り口の兵を狙う。

りっちゃん「ていっ」

SONG兵C「ふあ~」

りっちゃん「あっ」

SONG兵C「ふぐわっ」

SONG兵C「何か刺さったあああああああ」

りっちゃん「あっちゃぁ~……」

首筋を狙ったつもりが兵の突飛な行動(伸び)のせいで麻酔弾が腕に当たったのだ。

りっちゃん「これはまずい……」

SONG兵C「……」キョロキョロ

SONG兵C「まあいいやー」

りっちゃん「バカで良かったぁッ!」



161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:47:50.16 ID:E1IIu2AO

SONG兵C「なんか……眠たく……」バタッ

りっちゃん「よしっ」

兵に麻酔が回ったのを見て森付近の兵へ近づく。
ラボから森の入り口の距離は30mほどあり、更にその間にも数本の木がある為に視界は開けていない。

木に隠れながら近づく律。

兵の見張りも完璧ではない。
気になることがあれば当然そこを確認する為に近づいたりすることもあるだろう。
兵と兵が離れて行く。遠合わせに背中と背中が向き合っている時、

りっちゃん「(今だッ……)」

ゴッゴッ

SONG兵A「ん?」

律が木を少し叩き音を出す。兵からは死角で律の姿は見えないが音は聴こえたはずだ。

りっちゃん「(さぁこいよ……)」

ツゥ……と汗が流れるのがわかる。それを拭うことも忘れて律は背中で兵の気配を感じることに集中する。



162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 22:59:34.58 ID:E1IIu2AO

SONG兵A「音がした……?」

りっちゃん「……」

兵がゆっくりと確認しに来る。
りっちゃんは木をゆっくりと兵士とは逆側に回る様に移動する。




↓〇↑


SONG兵A「なんだなんもな(ry」

りっちゃん「動くな」

SONG兵A「ひっ…」

手をしゅばっと上げる兵士。

りっちゃん「振り向けば撃つ、動いても撃つ、いいな?」

SONG兵A「あ…? その声女か? チッ、なめられたもんだな俺も」

りっちゃん「なに?」

SONG兵A「女が撃てるのか人をよォ? 今なら許してやるよ。だから銃を(ry」

その瞬間律は思い切り兵士の膝を後ろから蹴り込み膝をつかせる。
更にそのまま頭を掴み倒し地に伏せさせると兵の後頭部に直接銃を突き付けた。



163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:04:55.95 ID:E1IIu2AO

SONG兵B「あれ? あいついない。しょんべんか? ったく……」




りっちゃん「女だと思って撃たない? ハハッ、面白いこと言うなぁ~……」

ギリギリ……

SONG兵A「ひっ」

引き金を絞る時の嫌な束調音が後頭部越しに伝わる。

りっちゃん「動いちゃったし、殺しちゃおうかな」

ここでようやく本気だと受け取ったのか

SONG兵A「お助けーッ!」

命乞いを開始した。

りっちゃん「(チョロいチョロい♪)」



164 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:12:34.42 ID:E1IIu2AO

バックパックから縄を取り出し腕を拘束する

りっちゃん「声をあげても殺すから。
      おとなしく従ってくれたら殺さない。それどころかお礼してあげるよん♪」

SONG兵A「お、お礼……」ゴクリ

SONG兵A「あのっ、俺囮やりますよ! あっちにいる兵も邪魔でしょ!?」

りっちゃん「えっ……ああ、うん、まあ……」

SONG兵A「俺が捕まってるとこ見たら速攻飛んで来ますよ無防備で!!!」

りっちゃん「でもー……」

SONG兵A「任せといてくださいよ!!! 絶対裏切ったりしませんから!!!」

りっちゃん「う~ん……(腕は拘束してるし途中で叫ばれてもなんとかなるか……)わかった。」

SONG兵A「ありがたき幸せ!(ご褒美ご褒美うへへへ。悪く思うなよB!!!)」



165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:18:36.93 ID:E1IIu2AO

SONG兵B「いくらなんでも遅いな……見に行くか」

兵士Aが受け持っている見張りルートを行くと……

SONG兵A「お助けーッ!」

SONG兵B「A!!! どうした!?? 敵か!!!」

縛られている兵士Aを見て慌てて駆け寄る兵士B。

SONG兵A「気をつけろ……敵は……」

SONG兵B「敵は?!」

SONG兵A「可愛い」

SONG兵B「はっ? あう……」バタンッ

りっちゃん「大丈夫、眠ってもらっただけだから。それにしてもいい演技だったよ。」

SONG兵A「そりゃどーも。元々ミュージカルなんてしてたからそのせいかもな」

りっちゃん「……ふ~ん…そっか……」



166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:31:09.70 ID:E1IIu2AO

兵士Aを立たせラボの入り口へ向かう。


りっちゃん「あのさ、変なこと聞くんだけどなんであんたはこんなとこでこんなことやってんの?」

SONG兵A「あ? ん~……他にやることがなくなったから……かな。俺には音楽しかなかったわけだし。
     その音楽がなくなったなんて言われたんだ、やることなくなるさ」

りっちゃん「それでこんな場所で取り返す活動を?」

SONG兵A「まあな」

りっちゃん「やっぱり取り返したい……から?」

SONG兵A「いや……それもあるけどさ。
     あんな女の子が世界を敵にしてまで取り返そうとしてんの見てさ、俺も手伝いたくなったんだ」

りっちゃん「……」

SONG兵A「自分の全てだった音楽がなくなっても俺はあんな大それたことは絶対出来ない。
     けど彼女はやろうとした、無理だと承知でもな。その為に自分の命が使えるならいいかなってさ」

りっちゃん「例えそれが間違ったことだとしても?」

SONG兵A「間違った間違ってないは自分で決めりゃあいい。
     俺達は世界で生きてるわけじゃない、俺達が生きているから世界があるんだって俺は思ってる」

りっちゃん「……傲慢なやつ」



167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:50:44.61 ID:E1IIu2AO

りっちゃん「(ここにいる一人一人が色々な理由を持って立ってるんだな……
       澪、お前はそれを知っててやってるのか?)」

今は別々の道を選んだ澪に問いかける。

いつも側にいた澪に

今はいない澪に……。
気が付くと入り口の前に立っていた。

りっちゃん「さて、開けてもらおっか」

SONG兵A「ああ。手、ほどいてくれないか? 大丈夫裏切ったりしないさ。所詮雇われなんだ命は惜しい」

りっちゃん「……わかった」

シュル……

SONG兵A「あ~痛かった」

手をブラブラと何回か振るとポケットからIDカードを出す。
それを差し込み次に指紋、そして声紋、「あーあー」と簡単な声を出すとゆっくり扉が開く。

SONG兵C「」ピクッ



168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/27(日) 23:59:41.43 ID:E1IIu2AO

りっちゃん「敵にこんなこと言うのもなんだけど、ありがと」

SONG兵A「あんたも色々大変何だろうけど頑張れよ。さて、ご褒美ご褒美!」

りっちゃん「そうだったそうだった! ご褒美はこれだっ!」

カチャッ

SONG兵A「鉛玉ktkrwww」

りっちゃん「いい夢を」

そう言って引き金を引く────

りっちゃん「きゃっああああ」

SONG兵A「!?」

律が急に叫び声をあげ震えながら崩れ落ちる。

SONG兵C「ちっ……気付かないわけ……ねぇだろう……が」

眠そうな目を無理矢理開き律を見下ろす。

あの時確かに麻酔弾を撃ち込まれた。しかしそれを見て兵士Cは囮にしようと考えたのだ。
眠くなって倒れるフリをして素早く麻酔針を抜き出し寝たフリを開始。
律達が来るのを息を潜めて待っていた。




169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:19:05.50 ID:y8dR1ok0

なんという策士





170 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:20:07.83 ID:DQN2aYAO

しかし抜く前に身体に入った分があるのか面ごちは重い。

SONG兵C「なにやってんだ……? 早く殺せよ」

SONG兵A「えっ、あ……あぁ」

SONG兵C「俺は身体がもう持ちそうにない……しばらく眠らせて……」ドサッ

SONG兵C「....zZZ」

りっちゃん「……」

律は気を失ってるのか動かない。

SONG兵A「やれやれ……」

SONG兵Aは律を担ぐとラボの中に入っていく。

SONG兵A「こちら巡回兵。HQ、侵入者を捕らえた。今から牢にブチ込みに行く、オーバー」

『良くやった!!! 澪様にも報告しておく。貴様名前は?』

SONG兵A「ジョニー、ジョニー佐々木だ」

─────────




171 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:22:17.96 ID:oA6mDFk0

ジョニーキタwww





177 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:42:41.93 ID:DQN2aYAO

─────────

───無人島 研究所入り口前───

その一部始終を見ていたものがいた。
森の中にアンデザインな段ボールを被り取っ手である隙間から覗いている。

トゥルルトゥルル

『さっき見た女兵が連れ去られた』

『助けないのかい?』

『ここに来た時点で覚悟は出来ているだろう。おかげで扉は開いた』

『スネーク……君は』

『オタコン、俺達はメタルギアを破壊しに来たんだ。他のことは二の次だ』

『わかってるよスネーク。ステルス迷彩の具合はどうだい?』

『上々だ。ただ慣れすぎて普段のミッションに支障が出たら困る。便利過ぎるのも考えものだな』

『バッテリーがあるから使いすぎないように気をつけてくれよ。じゃあよろしく頼む』

『了解』

ピピュン

段ボールを脱ぎ捨て日光を浴びる。
全身グレーの強化スーツ、スニーキングスーツに身を包み、額には灰色のバンダナ
煙草をくわえながら立ち上がる。

スネーク「こちらスネーク、これよりメタルギア破壊活動に移る」

─────────




179 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:43:42.93 ID:oA6mDFk0

スネエエエエエエク!!!!





183 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 00:59:39.00 ID:DQN2aYAO

─────────

小学校4年の時だった。澪の作文が入賞し、全校生徒の前で読むことになった。

澪「やりたくないよぉ……やだよぉ……」

律「みおちゃんなんでやりたくないのぉ? 入賞なんてすごいことなんだよぉ?」

澪「だったらりっちゃんが賞もらったらよかったのにっ」

律「~?」

澪「ぁ、ごめん……でも読みたくないよぅ……恥ずかしいよぅ……」

そう本気で泣き出す澪を見て、私は思った。
ああ、この子は本当に嫌がってるんだなと。
自分なら喜んで大声を出しながら読むだろう。でもこの子は……

律「わかったぁ! じゃあ今からウチいこっ」ニヘッ

澪「えっ……でもぉ……」

律「いいからぁ~」ニコニコ

澪の手を引き走る。
人はこんなにも違っている。幼いながらに感じ取っていた。
でも、だからこそ私は澪を大好きになったのだ。

──────────



186 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:09:25.21 ID:DQN2aYAO

りっちゃん「ん……」

身体が冷たい、ひんやりする....。
身体の感覚が薄い、それに頭が靄がかかったようにボヤけている。

りっちゃん「ここ……どこ?」

目の前にあるの銀色の鉄の柵。
部屋を見回しても簡単なベッドやトイレがつけられているだけ。

りっちゃん「独房……か」

体を触るとバックパックや装備がなくなっている。
しかし衣服に乱れはないことに、ふぅと心を撫で下ろす。
兵士になっても気にしてしまうのは弱さだろうか。

りっちゃん「私……そうか、後ろからスタンロッドで……」

それで気絶してる内にここに入れられたんだ。

りっちゃん「~ん」

辺りをキョロキョロする律。

りっちゃん「澪がいた気がしたんだけど……気のせいか」



188 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:15:05.96 ID:DQN2aYAO

ピリリッピリリッ!!!

ピリリッピリリッ!!!

りっちゃん「CALLか」

ピピィン

りっちゃん『こちらりっちゃ(ry』

憂『心配したんですよ!!!!! なんで……出てくれないんですか……』

りっちゃん『あ~……えっと捕まっちゃって……ごめんね』

憂『つかまっ……何か変なことされてませんよねッ!!?』

りっちゃん『うん、大丈夫。ありがと憂ちゃん』

憂『良かった……』

さわ子『全く……あまり心配かけないでよ? 老けが進んじゃうじゃない』

りっちゃん『ごめんって。ちょっと油断してたよ』

さわ子『油断ってあなたねぇ……』

りっちゃん『それより脱出方法を考えようぜっ! 装備なんかは全部押収されたみたい。どうしよっか?』



189 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:23:40.57 ID:DQN2aYAO

さわ子『脱出方法は色々あるわ。
    誰かに開けてもらったり死んだ振りをしたり身体に仕込んでる鉄切りノコで切るとか……』

りっちゃん『身体にそんなの仕込んでないし無理だよー』

さわ子『誰か開けてくれそうな人は? さっきの忍者とか!
    シャドーモセスじゃスネークの味方だったらしいわ! つまりあなたはスネークなの! りっちゃん!!』

りっちゃん『好きだよな~その話さわちゃん』

さわ子『とりあえず死んだ真似からしてみたらどう?』

りっちゃん『なにその軽いノリ!!!』

さわ子『他に方法がないんだから仕方ないじゃない』ブー

りっちゃん『ったくもうっ』

憂『気をつけてねお姉ちゃん』

りっちゃん『まあ頑張ってみるよなんとか』



190 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:39:41.92 ID:DQN2aYAO

りっちゃん「」ぐったり

りっちゃん「」グターリ

「おい、起きろ」

りっちゃん「」クッタリーノ

「微妙に体が上下してんだよ」

りっちゃん「ちっ。なんだよせっかく人が気持ち良く寝てるってーのにさぁ……」

頭をかきながら律が顔を上げるとそこにはさっき自分がホールドアップした兵士がいた。

りっちゃん「あっ! あんた!」

「しっ、声がデカい」

りっちゃん「なんだよ……?」

「もうしばらく経ったらここの見張りが俺一人になる。そしたら俺はトイレに立つ、長い、長~いやつだ」

りっちゃん「あんた何言って」

「今から腹が痛いといいながらポケットから整腸剤を取り出す。
 その時一緒にここの鍵も落としちまう、いいな?」

りっちゃん「あんた……」

ジョニー「ジョニーだ。俺の家系は腹が弱くてな。最も俺は賢いから整腸剤を飲ん……」グルルル……

ジョニー「がっ……腹がっ……」

りっちゃん「(おおっ! 凄い演技だっ!)」

ジョニー「さっき飲んだのに……なんで……」

ジョニーがポケットから薬を取り出すとクルクル回しながら何かを見ている。

ジョニー「腐ってやがる……」

ジョニーはそのままトイレに直行し、長い、長い旅路へと旅立った。

りっちゃん「演技……だよな?」



191 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:51:55.30 ID:DQN2aYAO

ジョニーが落としていった鍵をありがたく拾い、開ける。
周りを確認しながら外に出る。

りっちゃん「(監視カメラか……)」

監視カメラに映らないようにタイミングを見計らいながら出て、先程ジョニーが入っていったトイレを

コンコンッ

と軽くノックする。

ジョニー「永遠に入ってます」

りっちゃん「なんで……」

ジョニー「あの先は俺のカードじゃ開かないところばっかりだしな。
     ここからなら大体どこでも繋がってるからこっちの方があんたに都合がいいかなと」

りっちゃん「なんでっ……」

ジョニー「俺はただの一兵士だけどよォ、それでもただの人間だから。
     自分がしたいようにやったまでさ。
     さっきまではこんなリスク犯すことはないって思ってたんだがな……」

─────────




192 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 01:54:00.59 ID:oA6mDFk0

ジョニーかっこよすぎだろ……
4の扱いェ……





193 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:01:17.71 ID:DQN2aYAO

数分前───────

澪「…………」

りっちゃん「くぅ………くぅ…」

澪「律……」

ジョニー「そんな物欲しそうに見つめてどうしたんですかい?」

澪「見張りご苦労。志願兵の君達には本当に感謝している」

ビシッと敬礼をしてくる澪に思わずジョニーにも返す。

ジョニー「いえいえ。ここに配属してくれたのは澪さんって聞きましたが……」

澪「呼び捨てで構わないよ。私の方が年下じゃないか」

ジョニー「へい。かたっくるしいのは苦手なんで助かります」

澪「あはは。そうだよ。律を連れてきてくれたって聞いて
  もし酷いことされてたらどうしようって思っててさ……
  けどそんなことなくて。あなたなら信用出来ると思って」

ジョニー「へぇ……二人はどう言ったご関係で?」



194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:12:49.12 ID:DQN2aYAO

澪「幼馴染みだよ。ずっと、ずっと一緒だった」

ジョニー「そりゃなんとも」

澪「律は昔から正義感溢れるやつだったからな。こうなることはわかってたんだ。それでも……」

ジョニー「……殺すんですかい?」

澪「……仲間にならないな、そうすることも……」

さっきと同じ顔なのに、全然別人に映る。

SONG兵「澪様、あの方がお呼びです」

澪「今行くよ。じゃあジョニーさん、律のことよろしく頼みます」

ジョニー「はいよ」

澪「ああそうだ。これ、良かったら」

そう言って整腸剤を渡す澪。

澪「ここは少し寒いですからお腹、冷やさない様にしてください」ニコッ

ジョニー「こりゃどうも」


立ち去る澪の後ろ姿を見ながら思う。

こんな世の中間違っていると

─────────



196 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:22:31.76 ID:DQN2aYAO

───研究所内部 独房───

りっちゃん「澪……」

ジョニー「今思えばあのアマ盛りやがってぇぇぇ」

ジョニー「(言葉とは裏腹に助け出してくれって言ってるようなもんだろ。)」

ジョニー「いいから早く何処へなりと行けよ」

りっちゃん「ありがとう……ジョニー!!! 私あんたのこと忘れない」

ジョニー「もう二度と出会うことはないだろうが達者でな、えーと律だっけか」

りっちゃん「うんっ!! ほんとにありがとっ!」タッタッタ……

ジョニー「装備取り忘れんなよ~? 」

ジョニー「はあ……全く世話焼きも大概にしとかないとな。だが……」

間違ったことはしてないよな……。

ジョニー「ぐっ……キタキタキタァッ!」グルギュウウウ




りっちゃん「ありがとう……。」

何回言っても言い切れない。

何気なく立っている一人の兵にも、家族があり思いがあり、産まれてきたこれまでがある。
その事を律は改めて認識させられた。

その想いを抱き、メタルギア破壊へ再び走り出す─────



197 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:24:04.19 ID:DQN2aYAO

よ~し今日はここまでで

なんか予定よりだいぶジョニーがでしゃばった間があるけどこういうキャラがいてもいいかなと
MGSのジョニーとは性格とかもだいぶ違うけどそこら辺は勘弁ww

日本頑張れ~おやすみ




198 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:24:51.63 ID:36nLlfUo





199 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/06/28(月) 02:25:59.14 ID:oA6mDFk0

乙ゥ

早急にストレンジラブを出すんだ!!繰り返す!これは(ry





208 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 03:34:38.34 ID:Vow9XYAO

すみませんワールドカップの間社長が早く帰りたいがために
仕事ためまくってたせいで日本が負けてからずっと残業続きです……。
明日からは多分早く帰れると思うので

お待たせして申し訳ないです




209 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 18:20:55.17 ID:4ZIWocI0

待ってるぜ



210 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 18:31:11.73 ID:7pFF9uQo

仕事頑張れ
しかし社長wwwwww



211 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 20:07:31.98 ID:l3Ae4Swo

社長、社員を巻き込むなんて最低です…



212 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 22:02:59.72 ID:ETOH.PI0

社長仕事しろwwwwwwww

待ってる





214 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:12:11.55 ID:Vow9XYAO

数時間前

───無人島 上空───

「……」

「時間だ」

「タイムリミットは?」

「明確には言われてないが明日の明朝までだろうな。」

「了解した」

「ステルス機なんてどっからかっぱらって来たんだか。ママに感謝しねぇとな」

「ああ」

白い外装に包まれた男がハッチを開くボタンを押す。

「パラシュート自体は目視されないとバレないだろうが……
 あんたの熱源で怪しまれる可能性がある、気を付けてくれ」

「この辺りにはオオワシと言う猛禽類が生息していた筈だ。体を縮めれば大きさも同じ程度だろう」



215 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:13:21.17 ID:Vow9XYAO

「そうか。情報じゃ他の勢力も上陸してるって話だ。
 協力するか否かはあんたに任せるが出来るだけ協力してやった方がいい。障害は少ない方がいいからな」

「ああ」

二歩、三歩と外が剥き出しになっているハッチへ向かう。

白い外装の男は一度だけ振り向くと、

「ローズを頼む」

そうとだけ言い夜の帳(とばり)に身を投げた。

「GoodLuck、雷電」

誰もいない機内で男はそう呟いた。



216 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:16:51.57 ID:Vow9XYAO

夜が迸る(ほとばし)。凄いスピードで降りて行くのにまるでそれを感じさせない。
周りの景色のせいで自分が落ちているのではなく体が浮いていると錯覚しそうになる。

雷電は膝を手で抱えて体を丸めると弾丸の様な速度で地上に向かう。
通常のスカイダイビングなら12500フィートからダイビングした場合、
約3000フィート辺りで開傘が安全と言えるダイビングだろう。
だが雷電は10000フィートから降り、残り1500フィートと言うところでも開傘をする様子はない。

そしてついに1000フィートを割り込む。

※1フィートで30.48cm



217 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:19:10.91 ID:Vow9XYAO

それと同時にパラシュートを展開、どう考えても間に合うタイミングではなかったが、

ググッと雷電の体が開いたパラシュートの空気抵抗により浮き上がる。
地面までの距離はもう数十m、そのまま減速しながら森に入る前にパラシュートを切り離す。
黒のパラシュートは夜に紛れてどこかへと吹き飛ぶ。
雷電は半ば投げ出された様な勢いで地面へと向かって行く、
普通の人間なら骨折ではすまないだろう勢い。

ザザァッ

が、雷電は何事もなかったかのように四つん這いになりながら地面へと着地してみせた。



218 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:27:34.35 ID:Vow9XYAO

雷電「……」

ピリリッピリリッ

『上手く着地出来たようだな。
 短高度用のパラシュートなんざ担いで行くから死なないか心配したぞ』

雷電『さすがの強度だ。あの勢いで落下して開いても糸が切れなかった。
   切り離してしまったが回収して部屋に飾りたいぐらいだ』

『はは。あんたもジョークを言うんだな。
 さっきも言ったがそこには他にも複数の勢力がいるって話だ。
 同じメタルギア破壊を目標としてるなら協力すればやりやすくなるだろう』

雷電『必要ならそうしよう』

『やれやれ……』



220 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:34:36.84 ID:Vow9XYAO

『他の奴らの目的が何にしろそいつが完成してしまえば
 この世界はまた冷戦時代に突入だ……それだけは止めてくれ』

雷電『了解した』

『じゃあ俺はこれで行くぜ。目視されるわけにはいかないから
 メタルギアを何とかするまで回収は出来ない。そのつもりでいてくれ』

雷電『ああ』

ピピュン

雷電「……」

夜風に晒されながら空を仰ぐ雷電。

雷電「記憶があろうとなかろうと俺は結局ここ(戦場)にしか居場所がないんだな…。
   あんたもそうなのか…スネーク……」



221 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:43:26.47 ID:Vow9XYAO

───無人島 研究所内部 ───

りっちゃん「迷った……」

思えば研究所内部の見取図などは入手してなく、あてもなく隠れながらウロウロしている。

りっちゃん「さわちゃんに連絡しようにもここいらはジャミングが強くて繋がらないし……」

しかしのんびり迷っている場合ではないことを思い出す。
曲がり角いくつか曲がると人の気配を察知し、壁際から覗く。

りっちゃん「(迷った時は聞きましょうってな)」

無防備に背中を見せたまま何やらしている兵に物音立てずに忍び寄る。



222 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/06(火) 23:51:50.46 ID:Vow9XYAO

Mkをすっ、と抜くとその兵の背中に銃身をわざと付け、

りっちゃん「動くな」

と、女の子にしては低い声で威圧する。

りっちゃん「(決まった……)」

内心そんなことを思っていた刹那、

「っふん……」

兵がいきなり振り向きMkを握りしめ銃身を明後日の方向へ向ける。

りっちゃん「なっ」

更にその兵は離すまいとしている律のMkを捻る様にして締め上げる。
律の右腕が左に捻られ離さなければ折れる、
と云うところまで締め上げられたところで律もようやく反撃に移る。



223 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:02:16.05 ID:DXlp6QAO

近くの壁を1.2と勢いよく蹴り側転。
律の締め上げられた腕を元に戻す様に一回転し、
戻ると同時に降りながら兵の肩目掛けて踵を降り下ろす。

「いい動きだ」ボソッ

りっちゃん「!?」

それを読んでいたかのように兵は内側に入り込み、
律の腕を持ったまま背中に抱えるような格好になった。

そのまま勢いよく律の腕を引きながら、左足に重心を乗せ、肩を丸めながら投げ飛ばす。

りっちゃん「(これって)」

そう、日本の格闘技。
柔道の技、

一 本 背 負 い だ

そのまま成す術なく背中から地面に叩きつけられた律は
「げほっ、げほっ」と蒸せながら仰向けに倒れこんだ。



224 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:07:32.86 ID:DXlp6QAO

「動きは悪くない。だが背中に銃身をつけるのは頂けないな。銃身の大きさで大体の種類はわかるからな」

いつの間にか律から奪ったMkを律に向けながら言い放つ。

「壁を蹴って抜けるのは派手だが実用性はない。実戦とVRを勘違いしないことだ」

りっちゃん「ぐっ……」

まさかここの兵にこれ程の強者がいるとは思っていなかった。いや、律自体慢心していたのだ。
ここに来てまともにやり合い、ねじ伏せられた相手はいなかった。
そこに「一般兵などに遅れを取ることはない」とタカをくくっていたのだ。
無意識化に



225 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:15:19.60 ID:DXlp6QAO

「さて……ここを案内してもら……ん? お前は……」

律「えっ……あんたは……」


─────────

───無人島 研究所 地下───

紬「……何もおっしゃらないんですね」

「何がですかな?」

紬「……貴方が何を考えてるのかは知りません。でも私の大切な友達達に何かあれば……」

「わかっておりますよ。あなたとあなたのお父様には大量の援助を頂きました。
 それを仇で返す程我々も白状者じゃありませんよ」フフ

紬「……(汚い大人)」

「メタルギアの方はどうですかな?」



226 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:26:42.90 ID:DXlp6QAO

紬「95%は完成済みです。
  ただ残りの5%は部品が足りないと技術部から申し出がありましたので取り寄せないと……」

「ふむ、例の装置の設置は済んでるのですかな?」

紬「ええ。あなたのご注文通りに」

「なるほどなるほど。わかりました。」

ニヤニヤとふやけた顔を見せる男に紬が言葉を投げかけた。

紬「あなたの本当の目的は何なの?」

「勿論世界に音楽を取り戻すことですよ」

紬「……本当かしら」

「本当ですよ。我々も音楽を愛しているのですよ、本当に……ね」クックック

紬「……」

ただ怪しげな表情を浮かべる男を信じるしかない自分に嫌気を感じながらも最終調整を続ける。
どの道このメタルギアが音楽を取り戻すキーになるのは間違いないのだ。
利害など知ったことじゃない。

紬「(私はただあの頃を取り戻したいだけ……何としても!)」



227 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:32:20.52 ID:DXlp6QAO

─────────

───無人島 研究所 中央作戦室───

唯「……」

ガタッ

澪「唯、行くのか?」

相棒のギー太を手に携え作戦室の出口に向かう唯を見て澪が視線も向けずに呟いた。

唯「あずにゃんも帰ってこないし……むぎちゃんはあの兵器にかかりっきりだしさ」

澪「そうか」

唯「……澪ちゃん」

澪「何だ?」

唯「迷わないでね。あずにゃんはりっちゃんに殺されたんだから」

澪「っ……」

静かに苦虫を噛み潰す表情を見せる澪。そんな澪の反応に満足したのか唯はゆっくりと部屋を後にした。

唯「殺さないと……殺さないと……敵だから……あいつは敵だから……殺さないと……」ブツブツ



228 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:39:33.24 ID:DXlp6QAO

─────────

───無人島 研究所 地下 ロフトエレベーター前───

りっちゃん「何が写真家だよ!
      よく考えたらこんなテロリストが占拠してる無人島に
      写真撮りに来る写真家がいるわけないだろっ!」

「信じる信じないは君の勝手だが…」

りっちゃん「あんな身のこなしの写真家いーまーせーんーだっ!」

「やれやれ……」

りっちゃん「で? あんたの目的はさっき言ってたメタルギアの証拠写真を撮ること、だよな?」

「ああ」

りっちゃん「しかしまた何でこんなとこに一人で来て写真なんか……」




229 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:45:15.16 ID:4C0bD920

時間軸がバラバラなのは仕様ですか





231 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:55:32.65 ID:DXlp6QAO

>>229
けいおんの世界軸なのでちょっと無理矢理にしてます。
全部合わせると4のネタに合わせたとして
ソリッドもネイキッドも老人で更に他のメンバーも出せないかなと思ったので

起きたことは大体変わってないので時間だけ少しズレると思っていただければ……

まあクロスなんで多少はご勘弁をwwww



230 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 00:51:33.49 ID:DXlp6QAO

「あー……それはだな」

りっちゃん「しかも敵の兵に扮して……ねぇ?」

「色々と事情があってだな」

りっちゃん「まあいいや。私は政府直属の対テロリスト特別部隊、
      通称FOXDIEDの隊員の田井中律。コードネームはりっちゃん。
      ここにはメタルギア破壊の任を受けている」

「……こんな女の子まで戦場に出ることになるとはな。皮肉なもんだ……」

りっちゃん「まあそれに関してはこっちも色々あるんだよ。そう言えばあんた名前は?」

「しゃべり方がころころ変わる奴だな。まあいい。俺はスネ(ry」

りっちゃん「スネ?」
ジョン「いや、ジョン、ジョン・ドゥだ」



232 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:02:51.22 ID:DXlp6QAO

りっちゃん「ジョンか、いい名前」

ジョン「そうか? ありふれたどこにでもある名前だろう?」

りっちゃん「社交辞令だよ」ニヘヘ

ジョン「……」

りっちゃん「あ、怒った?」

ジョン「いや、自分達が作って来た道が正しいと思っていた。
    いたが……そうじゃなかったと。お前さんを見て思ったよ」

りっちゃん「ジョンだけが悪いわけじゃないよ。人がいっぱい生きてるんだからさ。
      その中でそれぞれ考えることも優先順位も違う。
      その摩擦をどう埋めてくか……それは一人一人が認識しなきゃならないんだ」



233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:11:58.25 ID:DXlp6QAO

ジョン「顔の割に哲学的なことを言うな」

りっちゃん「顔の割にってなんだよぅ!」

ジョン「悪い意味で言ってるんじゃないぞ? 良い意味でだ」

りっちゃん「良い意味ってつけたら言い訳じゃないぞっ!」

ジョン「駄目か」

りっちゃん「駄目だ!」

律は不思議に思っていた。何でだろうか。さっきあったばかりなのにこうも打ち解けられるなんて。
自分は人懐こいところはあるもののこんな戦場までそれを持ち込んだつもりはない。
現にむぎの執事には容赦なく麻酔弾を撃ち込んでいるではないか。
何だろうこの感じ……凄く懐かしい。



234 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:22:28.01 ID:DXlp6QAO

ジョン「さて、お互い自己紹介も済んだんだ。そろそろお互いの仕事に戻るとしようじゃないか」

りっちゃん「あれ? このままメタルギアの格納庫へ行くんじゃないの?」

ジョン「その前にいくつかやっとくことがあってな」

りっちゃん「そっか……」

ジョン「なぁに残念がることはない。お前さんが破壊する前には駆けつけるさ。……じゃあな」

りっちゃん「ジョン!」

ジョン「なんだー?」

呼び止められても立ち止まらず背中越しのまま答える。

りっちゃん「さっきは本当にありがとう」

ジョン「……ああ」

手を振る律に軽く手を上げ答えながら曲がり角へ消えていく。

りっちゃん「さて……行こうか」

メタルギアはこの下の格納庫、とうとう目先まで迫っていた。



235 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:29:08.85 ID:DXlp6QAO

グゥゥゥン────

低い唸りを上げながらエレベーターは下降していく。
律はMkなどに弾薬を補充しつつ降りきるのを待つ。

りっちゃん「あれ? そう言えばAKがないや。いつからだっけ……」

振り返る内に思い出す。

りっちゃん「あ~…エルードした時かな…」

隠れることに必死で忘れてたや。

どの道メタルギアを破壊出来るような武器ではない。

りっちゃん「どっかでC4を手に入れないとな……」

確かにC4なんて持ってウロウロはしたくないがなかったら
どうやってメタルギアを破壊すればいいんだよと
FOXDIEDのシステムにケチをつけてる内にエレベーターが止まった。



236 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:36:18.17 ID:DXlp6QAO

りっちゃん「ジョンの言う通りなら格納庫はこの先か……」

そうして歩み始めた時、

ビュンッ

律の足元に鉄の塊が弾き飛んできた。

りっちゃん「この独特な銃声……唯かっ!?」

周りを見渡すと格納庫へと続く大きな扉の前にギターをぶら下げ、俯いてる唯がいた。

りっちゃん「唯……」

唯「りっちゃん…私達、友達じゃなかったの?」

りっちゃん「……そうだ。友達だ」

唯「あずにゃんは……? あずにゃんは違ったの?
  確かにりっちゃんにはなついてなかったけどさ……大切な後輩じゃなかったの??」

りっちゃん「…何を言ってるんだ? 勿論大切な(ry」

唯「ならなんで殺したっ!!!!!!!!」

りっちゃん「」ビクッ

余りの大声に空気が震える。



237 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:48:05.10 ID:DXlp6QAO

りっちゃん「唯、お前は勘違いしてるよ。私は梓を殺してなんか…」

唯「ならこれはなにっ!? この写真…見せられて……
  私達がどんだけショック受けたかりっちゃんにわかる?!」

唯の手に握られていたのは、

血だらけに引き裂かれ、木に吊るされた梓の姿だった。

りっちゃん「そんな…なんで…嘘だろ…」

唯「自分がやったくせにそうやって惚けるんだ!? そうやって油断させて私も殺すんでしょ!?」

りっちゃん「違うっ! 私じゃない…信じてくれ唯っ!」

唯「……りっちゃんのこと大好きだった。いつも隣にいて……笑っててくれて…」

唯「私は…私はっ…」

溜めた涙を重力に任せ溢す唯。

りっちゃん「なら信じてくれ…唯。私はお前らと戦いに来たんじゃないんだ!
      他にも道はきっとあるから! だからそれを探そうって…」

切なそうに胸を抱きながら律が嘆く。

りっちゃん「だからお願い唯……信じてくれ……」

唯「……りっちゃん」

それは唯が初めて見た、律の涙だった。



238 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 01:54:59.57 ID:DXlp6QAO

こんな悲しそうな顔をする律を見たことない唯は戸惑う。

昔の楽しかった思い出がフラッシュバックし、流れては消えていく。

きっとあずにゃんにもこんな涙を見せたのだろう。

そうだ、今目の前にいるのはりっちゃんなんだ。
私達をいつも大切に思ってくれて。
私達を止める為にたった一人になっても。
世界を敵にした私達だとしても。

「なにやってんだー? 部長は私だぞ? 部長の言うことは聞かなきゃダメなんだぞーっ?」

って、怒りに来てくれたに違いない。

なんで疑ってたんだろう。あんなに大好きだったりっちゃんを。
あずにゃんの写真だってきっとあの変な奴が細工したに違いない。
私だっていつまでもバカじゃないんだっ!
自分のしたい、やりたい、意思まで奪われてたまるもんかっ!

そうだ、目の前にいるのは……

グォン、グォン……

唯「っ……」

頭を抱えながら苦しむ唯

りっちゃん「唯!?」



239 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 02:02:57.79 ID:DXlp6QAO

唯「近づかないでっ!」

シュンッ

りっちゃん「~ッ!」

歩み寄ろうとする律に発砲。
どの弦を弾くかで、表板のどの穴から弾丸が出てくるかわからない律は完璧に不意をつかれた。

唯「目の前にいるのは……敵。だから殺すの……それがりっちゃんでもっ!」

りっちゃん「唯っ!」

さっきとは明らかに雰囲気が一変した唯を訝しく思うも、
このまま立っていては蜂の巣と判断し、何個もあるコンテナの物陰に隠れた。

唯「りっちゃん……死んでっ!!!!」

りっちゃん「クソッ!!」

どうにか出来ないのかと頭の中で巡らすもいい手が思い付かない。

りっちゃん「やるしかないのかっ……」



245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 23:16:41.95 ID:DXlp6QAO

俯いていた顔を上げ、真っ直ぐに、今は隠れて見えない律をコンテナ越しに見据える。

唯「りっちゃん、隠れても無駄だよ」

唯「ギー太にはこう云う使い方もあるんだ」

唯「装填転換」

ギターを縦にクルクル回しながら呟いた。
ギターを支える肩口に掛かっている紐とギターの間に金具が仕込まれており
紐をかけたままでも縦回転出来る様になっているようだ。

りっちゃん「(何を……)」

唯「ギー太の音色は、レボリューションだよ!」

ピュンッ
シュンッ
バァンッ

りっちゃん「(どこに撃って……)」

カァンッ

りっちゃん「跳弾っ!?」



246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 23:24:20.99 ID:DXlp6QAO

コンテナに当たった弾が角度を変え、律のいる場所へ

りっちゃん「うわっ」

慌てて前転しその場を離れる。

唯「りっちゃん。ギー太はね、こうやって右に回すとリロード、
  左に回すと跳弾したりする弾に装填変換するんだよ」

りっちゃん「唯……(こんな凝った武器一体……。)」

唯「面白いよね。こうやって撃った銃声と弾が弾き遭う音……」

唯「これが私が求めていた音楽……」

りっちゃん「違うっ! こんなもんは音楽でも何でもない! ただ人を殺す残響でしかないっ!
      唯! お前のギターはもっと優しかったろ!?」



247 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 23:34:31.46 ID:DXlp6QAO

唯「音楽を否定したりっちゃんが何を言ってもっ……」

ビュンッ
チュインッ
ジュンッ

撃った弾が跳弾し、隠れても隠れても律に襲いかかる。

ズァッ

りっちゃん「いぢッ」

跳弾した弾が肩口をかすめ、少し律の肉を殺(そ)ぐ。

りっちゃん「ここまで正確に跳弾出来るもんなのかよ……しかもあの唯が」

りっちゃん「(いや、唯は一つのことに関しては天才的だ。だがこんなテクを教えられるやつが……。)」

りっちゃん「(今は考えてる場合じゃない! 唯は本気で殺しに来てる…、
       このままじゃ……一旦眠らせて…それから考えよう)」



249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 23:42:47.44 ID:DXlp6QAO

ここに来てようやく律も反撃に出る。
走り回りながら唯に的を絞らせず、コンテナとコンテナの間を通る時に並走しながらMkを二発。

唯「その弾速じゃ当たらないよ……りっちゃん」

唯の履いているホバーブーツにより軽くかわされる。

りっちゃん「出たなインチキドラえ○んアイテムめっ!」

戦いは膠着していた。唯が撃っては律が逃げ、律が撃てば唯はかわす。
それに痺れを切らした唯がアクションを起こす。

唯「りっちゃん、覚悟っ」

律がまた走り込み、発砲してくるであろうポイントに手榴弾を投げ、それを撃ち抜く。



250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/07(水) 23:54:51.11 ID:DXlp6QAO

律にとっては誤算だった。手榴弾を見た瞬間なら避けるのは容易かった。
だがそれはピンが抜かれてなく、それを見た時に過去の唯が過った。どこかやはり抜けている、と。
だがそのせいで判断が遅れ、撃ち抜かれた際に逃げ遅れた。

ドフゥン─────

短い爆音の後に爆風が通り過ぎて行く。
煙が上がりコンテナも爆発により大きくへこんでいた。

唯「さよなら、りっちゃん……」

ヒュンッ
ヒュンッ

唯「!?」

煙の向こうから二発の麻酔弾が抜け出してくる。
唯はそれに反応出来ないまでもギターを盾にしてなんとかこれを防いだ。



251 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/08(木) 00:00:27.90 ID:cyOtWsAO

りっちゃん「あっちゃ~、外したか」

煙の向こうからゆっくりとシルエットが浮かび上がる。
左腕をだらんと下げ、長袖だった迷彩服が半袖に変貌している。
腕には血が滲み、痛々しい姿となっていた。

唯「しぶといね、りっちゃん」

りっちゃん「元気だけが取り柄だからな!」ニコ

唯「……」

こんな姿になっても笑う律を訝しげに見つめる唯。

唯「なんで…そんな笑っていられるの?」

りっちゃん「さあ。もう迷ってないからかな。
      どんな形であれ唯を助けるって思って動いてるから。梓の時みたいに辛くないんだ」



252 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/08(木) 00:05:02.23 ID:cyOtWsAO

唯「まだそんなことっ」

りっちゃん「唯が私をどう思ってたって知らないよ。私がそうしたいからそうするんだ」

唯「わがままだね、りっちゃん」

りっちゃん「そーかもね」

唯「でも私は……」

りっちゃん「……」

律は確信していた。唯は普通の状態ではないと。
感情起伏が激しいことと、それに一番はやはりギー太だった。
あんな大切にしていたギターをあんな殺戮兵器に変えることを唯がヨシとするわけがないと。

何が足りなかった。唯を救うピースが。



253 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/08(木) 00:12:15.59 ID:cyOtWsAO

上から射す光が、ギターの表板に反射する。
その時だった、律は見た。
自分が撃ち込んだ麻酔弾の針が唯のギターの表板に刺さり込んでいる。
別に特質して目を見張るものはない。だが、それは普通の人が見たらの話だ。

表板の白い部分、そこに刺さり込んだ針により……律はすべてを悟った。

りっちゃん「唯……」

ただこの手で抱き締めたい。

大好きな唯を────

その一心でゆっくり歩み寄る。

唯「りっちゃん、止まって。じゃないと撃つよ?」

りっちゃん「いいよ。唯に撃たれるなら、後悔しない」



254 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/08(木) 00:19:43.48 ID:cyOtWsAO

唯「このっ……」

シュンッ

唯の撃った律にかするもクリーンヒットはない。もう二人の距離は5mもない。

りっちゃん「唯……辛かったろ……? ごめんな、気付けなくて」

唯「うるさいっ! 来るなっ!」

弾く、撃つ。

当たらない。

唯「なんで……」

同じ“ 弾く“、でも銃のそれと楽器のそれは明らかに違った。
一つは奏で、人を喜ばし、幸せにする。
一つは殺し、争い、人を悲しませた。

りっちゃん「唯の手は、楽器を弾く手だ。人を喜ばせる為の手だ」

唯との距離は後1m──────



255 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/07/08(木) 00:28:05.03 ID:cyOtWsAO

───────

「ちっ……近づきすぎだ。こちらももっと近づいて洗脳し直さねば……」コフー

ニンジャ「どこへ行くつもりかしら?」

「ぬっ」

気づけばマチェットを突き付けられ、黒づくめの喉が鳴る。

「貴様、シャドー・モセスの……!」

ニンジャ「グレイフォックスじゃないわ。サイコマンティス、いえ、純」

サイコマンティス「まさか……あなたは」

グシャッ

ニンジャ「あなたが愛国者と繋がった経緯は知らないわ。けど彼女の邪魔をするのなら容赦しない……」

──────



関連記事

ランダム記事(試用版)




律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#2
[ 2010/10/07 00:22 ] クロス | メタルギアソリッド | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6