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唯「う~い~朝だよ~!」#2 【日常系】


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55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 01:35:20.46 ID:LY17QTR30

「う~い~朝だよ~!」

「今は夜だよ……お姉ちゃん」

私の姉、平沢唯は一年前から同じ時を繰り返している。





56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 01:39:57.77 ID:LY17QTR30

「今日は遊園地に行くって約束だったよね?」

「うん……そうだね……」

「昨日から楽しみで眠れなかったんだ~!」


彼女は夜に起き、一年前のあの日を繰り返す。
前に進めず、ずっと、壊れたレコードの様に同じ事を繰り返し続けている。



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 01:45:52.07 ID:LY17QTR30

「憂っ!はやくっはやくっ!」

「待ってよ!お姉ちゃん~」

だから私はお姉ちゃんとあの日の再現を繰り返す。
紬さんには感謝しなくてはいけない。



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 01:54:45.98 ID:LY17QTR30

一年前


「っ!お姉ちゃんは……!?」

「命はなんとか助かったわ……」

「本当ですか!?……よかったぁ……」

人騒がせなお姉ちゃんだ。退院したらすっごく心配したんだよって怒りながらもきっと私は泣いちゃうんだろうな。お姉ちゃんが家に帰ってきたら好きな物をたくさん作ってあげよう。

そんな安堵感は


「……唯ちゃんは……」




「もう……学校には戻れない」


絶望の音で壊された




59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 01:56:14.85 ID:S0vJ3P+b0

ふむ





60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 02:06:37.37 ID:LY17QTR30

>>59
誰もみてないだろうから寝ようと思ったらこれだよ!


「……どう……いう、こと……ですか?」

「唯ちゃんは……もう……」

なぜ?どうして?命は助かったのになんで?戻れないってどういうこと?お姉ちゃんになにかしたの?――

「……ご、めんな、さい……」

気がつくと目の前で紬さんはポロポロと大きな瞳から涙を零していた。
それでようやく、自分が激情の赴くまま彼女に掴みかかっていたことを、知った。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 02:18:02.12 ID:LY17QTR30

私は紬さんからお姉ちゃんは身体に異常はないが、意識を失った日。
つまり一緒に遊園地へ行き、倒れる直前の記憶で時が止まっていることを告げられた。


「……どう……したらっ……なお、りますか」

堪えようとしても、次から次へと涙が溢れた。

「お医者様が言うには……記憶が止まった時と同じ体験をさせれば……もしかすると……」

だとしても記憶が戻る事はほぼゼロに近い。そうお医者さんは言っていたそうだ。


それでも――

「わかり……ました」

「憂ちゃん……?」

「きっと……きっとお姉ちゃんは記憶が戻ります。……戻してみせます!」


―― 私は、またお姉ちゃんと日常を過ごしたかった。




63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 02:52:20.33 ID:GOCxM5Up0

いつのまにかケータイ小説になってた
あたしはしんだ





66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 07:21:48.18 ID:LY17QTR30

>>63
自分でもわかってる。稚拙な表現ばかりで申し訳ない。


紬さんは私達の為に、琴吹家の所有する遊園地を夜だけ貸切にしてくれた。
そればかりか近くに療養所まで作り、お姉ちゃんをそこで過ごさせるようにとりはからってくれた。


「憂、楽しい?」

「……うん、楽しいよ。お姉ちゃん。」

「よかったぁ!」

不安げだった表情から一変して安堵の色をみせる。それが私の胸を締め付けた。



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 07:40:06.02 ID:LY17QTR30

「憂っ!お化け屋敷だよ!行こうよ!」

「えー…私怖いの苦手だからなぁ」

「お姉ちゃんもついてるからいこうよっ!憂を怖がらせるお化けなんてやっつけてあげる!」

お化け屋敷の中、手を握り、先を歩いてくれる姉の背中を見ながら、私はあぁやっぱり、お姉ちゃんはお姉ちゃんなんだ。と薄ぼんやり感じていた。



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 07:51:49.21 ID:LY17QTR30

「ぐすっ……」

「そんなに怖かったの?お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ」

よ~しよ~しと変な抑揚をつけながら、お姉ちゃんは抱きしめながら頭を撫で続けてくれた。



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 08:00:11.79 ID:LY17QTR30

「もう大丈夫?」

「……うん。ありがとう……お姉ちゃん」

涙でぐしゃぐしゃになった私の顔を、お姉ちゃんがハンカチで拭いてくれる。いつもと逆だね。といってお姉ちゃんはまた笑った。




71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 10:00:31.03 ID:qY6EQYo30

ほしゅ

で、いつくらいの話なんだろ今何才なんだ
唯の中では何才になっても高校生とかだと悲しいな

でもこれってたとえば30才くらいまで同じ事を繰り返したとしたら
さすがの唯でも記憶と違う自分の体を見て変だって気が付くだろ





78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 19:06:08.99 ID:LY17QTR30

皆様、保守ありがとうございます。

>>71

この話では唯は高校三年生ということで進めております。
ですから記憶を繰り返し始めたのは高校二年生ということになりますね。




79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 19:10:06.98 ID:qY6EQYo30

30才ってのはたとえで出したんだけど
成長期の1年ってそれなりに変化してるかもね
本人以外は分からないかもしれないけど





80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 19:47:41.01 ID:LY17QTR30

「憂は好きな人はいるの?」

「えっ?急にどうしたの?お姉ちゃん」


「いるんだ?」

「いないよぉ!」

からかうように聞いてくる姉に笑いながら答える。
こうしているとお姉ちゃんは昔のままのようで一緒にいると心が休まる。


この話が既に何度も繰り返されているとしても。



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:00:16.11 ID:LY17QTR30

「たまにはこうやって遊びにくるのも楽しいね~」

「そう……だね、お姉ちゃん」

こうしていると忘れそうになるが、やっぱり記憶はあの時のまま、その歩みを止めたままでいる。



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:06:30.49 ID:LY17QTR30

徐々に夜も深まり、辺りの気温がピリピリと肌に突き刺さるような冷たさへと変わっていく。

「いや~楽しかった!」

「満足した?お姉ちゃん?」

「よし、最後にあれに乗ろう!」

そういって姉が指差したのはこの遊園地にそびえ立つ、大きな観覧車だった。



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:21:02.94 ID:LY17QTR30

「おおおぉぉ~!」

私の正面にいる彼女は、子供のように座席によじ登り、外の世界を見ていた。

「お姉ちゃんったら……恥ずかしいよ……」

「大丈夫っ!こんなに高いと誰も見てないよ!」

遊園地なのに誰もいないなんて不思議だねぇ~と下界を見下ろす姉は、これ以上進むことも出来ず、グルグルと同じところを周り続ける観覧車と似てるなと思った。



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 20:26:01.34 ID:LY17QTR30

夕飯作ってきます



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:20:39.08 ID:LY17QTR30

沈黙が辺りを包む。もう私もわかってはいるのだ。
姉の記憶は観覧車の頂上に差し掛かる頃、巻戻ることぐらい。
だが、頭では理解していても、心で納得することはどうしてもできなかった。



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:23:44.25 ID:LY17QTR30

2人を乗せた小さなゴンドラはゆっくりと、だが確実に上がっていく。

「……ねぇ。う~い~?」

「なにかな……お姉ちゃん」

「いつまでもーーこんな時が続くといいのにね」


感情を抑えるのが辛かった。



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:33:18.89 ID:LY17QTR30

「……お姉ちゃんは大きくなったら何になりたい?」

顔をあまり向けないようにして何気ないように聞く。

「えぇ~?急に聞かれても困るよぉ。」

お姉ちゃんは、困ったようにはにかんだ。



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 21:47:08.64 ID:LY17QTR30

「ケーキ屋さんがいいな~。甘いお菓子をお腹いっぱーい食べるんだよ!」

「あはは、お姉ちゃんらしいね。」

「えー、そうかなぁ?」

「そうだよぉ」

「……」

「……」

「……」


姉が小さくなった世界を背に呟く。

「……私達って高校生だもん。まだ、将来っていうかな、明確な未来って遠いことのように感じるんだ」

少しずつ、その唇から言葉を紡ぐ。

「今は律っちゃん、澪ちゃん、紬ちゃん、あずにゃん、憂、純ちゃん、それに他のみんなと一緒にいることが一番楽しいんだ。」

それは初めて聞く、姉の本心だったのかもしれない。



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:06:16.55 ID:LY17QTR30

空が白んでいく。もうすぐ朝を迎え、よるが終わる。
そして姉の記憶も。

「ねぇ、お姉ちゃん。」

「なぁに、憂?」

「ずっと、大好きだよ。」


そして小さなゴンドラを、朝の光が照らした。



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:08:15.23 ID:LY17QTR30

これにて幕を引かせて頂きます。

稚拙な文章でしたが、なにかを心に感じて頂けたら幸いです。




93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:22:19.43 ID:vGOaG9X/0

お疲れ
俺はこういうのも好きだよ

これからも頑張ってください



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/21(金) 22:22:27.57 ID:Ng1UsA730

おつ



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/22(土) 00:17:40.60 ID:cFBodhuA0






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唯「う~い~朝だよ~!」#2
[ 2011/01/22 09:01 ] 日常系 | 唯憂 | CM(0)

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