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唯「もうすぐ、マラソン大会だね」 【日常系】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより



http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1295754632&ls=50




1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 12:50:32.09 ID:i8zZT52yP

   放課後、教室

唯「もうすぐ、マラソン大会だね」

律「あったな、そんなのも。はぁ」

澪「ずっと部室にこもってるし、運動するのも悪く無いだろ

律「いきなり走る方が、却って危ないぞ」

紬「だったらしばらくの間、練習してみる?」

澪「それも良いかもな。バンドも体力があって、困る事は無いし」

律「やぶ蛇だったか」

唯「ヘビーだね」

紬「唯ちゃん、面白ーい♪」

律「いや。そうは思えんのだが」





2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 12:52:31.56 ID:i8zZT52yP

和「マラソンの練習って、あなた達何部なのよ」

紬「でも私達、いつも遊んでると思われてるでしょ。だったら、たまには頑張るのも良いと思うの」

和「頑張りどころが違う気もするけれど。無理して怪我しないでよ」

唯「そこは軽音部っぽく、ゆっくりまったり練習するから」

和「意味ないじゃない、それ」 くすっ

唯「えへへー♪」

律「和ませる奴め。後は、梓の了承を得ないとな」

澪「梓の性格上、怒りそうな気もするけど」



3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 12:54:32.60 ID:i8zZT52yP

   軽音部部室

梓「皆さん、今日は遅かったですね」

澪「ん、ああ。・・・梓は、マラソンって知ってるか」

梓「それは、まあ」

律「どんな入り方だよ。その、なんだ。練習はするけど、マラソン大会へ向けての練習もしようと思ってさ」

紬「駄目、かしら?」 じー

梓「いえ、私は構いませんよ。体力を付けるのも、バンドにとって良い影響があると思いますし」

澪「悪いな、梓」

梓「でも、急にどうして?」



4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 12:56:37.96 ID:i8zZT52yP

律「・・・って訳で、一応は体面とかも気にしてる訳さ」

梓「真鍋先輩が言うように、頑張りどころが違う気もしますけどね。確かに、あまり後ろの方を走るのは良くないかもです」

唯「えいえいおーだよ。えいえいおーっ」

澪「掛け声だけ頑張ってもな。それと梓が言ったように、それなりの順位ではゴールしないと」

律「ハードル上げ過ぎじゃないのか?」

唯「マラソンなのに?」

紬「唯ちゃん、面白ーい♪」

律「コンビ芸か、お前ら」



5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 12:58:38.75 ID:i8zZT52yP

   グラウンド外周

律「1、2、3、4っ」

梓「2、2、3、4っ」

律「けいおんっ」

梓「ふぁいおーっ」

律「けいおんっ」

梓「ふぁいおーっ」

澪「妙にはまってるな、二人とも」

律「いやー。たまには体育会のノリも良いな」

梓「同感ですっ」

澪(あずりつのフラグじゃないよな) たらー



6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:00:40.05 ID:i8zZT52yP

唯「・・・」

紬「・・・」

澪「こっちは完全に沈黙だな」

梓「無理しないで、自分のペースで走った方が良いですよ。それと、こまめな水分補給も忘れずに」

唯「横っ腹痛くならない?」

紬「だったら普段は、縦っ腹が痛くなるのかしら?」

唯「あははー♪」

紬「あはははー♪」

律「どこへ向かってるんだよ、お前達は」



7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:02:42.80 ID:i8zZT52yP

   夜、平沢家リビング

唯「・・・という訳で、しばらくマラソン大会の練習をするから」

憂「大丈夫?あまり無理しない方が良いよ」

唯「でも軽音部として走るみたいな物だし、学校の行事だから真面目にならないとね」

憂「お姉ちゃん♪・・・ちょっと、横になって。マッサージしてあげる」

唯「ありがとー」 ごろーん

憂「よいしょ、よいしょ。・・・お餅みたいに、ふにゃふにゃしてるね」

唯「あー、極楽極楽♪」 とろーん



8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:05:41.88 ID:i8zZT52yP

憂「足はやっぱり、筋肉が張ってるかも」

唯「でもそのくらいやらないと。私が足を引っ張る訳にも行かないし」

憂「私としては怪我をしないでくれれば、それで良いんだけどな」

唯「憂は優しいね。・・・今度は、私がマッサージしてあげる」

憂「う、うん♪」 ごろん

唯「ういしょ、ういしょ」 もみもみ

憂「お、お姉ちゃん。そこは駄目だよーっ」

唯「えー、何がーっ」 もみもみ

憂「お、お姉ちゃーんっ♪」 

唯「ういー♪」 もみもみ




19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:32:33.67 ID:Slm5Yc8+o

>>8
ここを詳しく見たかったwwww





9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:08:07.55 ID:i8zZT52yP

   朝、教室

純「おはよー。・・・ん、どうかした?」

憂「な、何が」 びくっ

梓「さっきから、反応が変なんだよね。怪我でもしてるの?」

憂「何も、全然。本当、全然平気だから」

純「なら良いけど。あー、もうすぐマラソン大会かー。面倒だなー」

梓「軽音部は、しばらく練習するつもりだけどね」

純「・・・マラソン大会の練習って、あんた達何部なのよ」

梓「でも体を動かすのも面白いよ。普段は部室にこもってるばかりだし」

純「そうだけどさ。筋肉痛になったりして、大変そうじゃない。ねえ、憂」

憂「はは、そうだね。はは」 びくびくっ



10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:11:35.70 ID:i8zZT52yP

純「もしかして、憂も筋肉痛とか?」 

憂「それは無いよ」 びくっ

純「ふーん」 つんっ

憂「ひゃうっ」 がたっ

梓「ちょ、ちょっと。憂、大丈夫っ?」

純「ご、ごめん。やっぱり、怪我?」

憂「い、いや。その。マッサージが、ちょっと」

純「・・・いやらしい話じゃないでしょうね」

梓「何言ってるのよ、もう」 ぽふっ



11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:13:59.45 ID:i8zZT52yP

   軽音部部室、ドア前

ひぃーっ♪

梓「・・・なんだろう。ホラー映画でも観てるのかな。でも、澪先輩がいるのに」

澪「むひゃーっ♪」

梓「おおよそ、澪先輩とは似つかわしくない悲鳴だし」

澪「で、でもちょっと気持ち良いかも♪」

梓「まさか、純の言った通りとか?・・・済みません、遅れましたっ」 ばたんっ



12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:16:08.17 ID:i8zZT52yP

唯「いらっしゃーい」 わしゃわしゃ

梓「いらっしゃいって何ですか。それと、その手付きは何ですか」

律「平沢式マッサージだってさ。梓もやってもらえ」 ぐったり

梓「・・・もしかして、憂にもやりました?」

唯「良く分かったね。涙を流して喜んでたよ」

梓「多分違うと思いますし、私は結構です。澪先輩に続きをやれば良いじゃないですか」

澪「私はもう結構だ。・・・むひゅっ♪」 

梓(妙に、にやついてるし。唯先輩、じっと見てくるし)



13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:19:15.08 ID:i8zZT52yP

   数日後、放課後

唯「1、2、3、4っ」

紬「2、2、3、4っ」

唯「けいおんっ」

紬「ふぁいおーっ」

唯「けいおんっ」

紬「ふぁいおーっ」

律「なんだかんだといって、走れるようになってきたな」

澪「継続は力なりだ」

律「これなら、赤っ恥は掻かなくても済むんじゃないのか」

梓「後は本番を迎えるだけですね」

律「よーし、上位入賞目指して頑張るぞーっ」

唯、澪、紬、梓「おーっ」



14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:22:21.93 ID:i8zZT52yP

   マラソン大会当日

澪「ストレッチも終わったたし、後はスタートを待つだけだな」

紬「暑くもないし寒くもないし、良いマラソン日和になりそうね」

梓「けいおん、ふぁいおーです」

唯「ぜんざいも待ってるしね」

紬「じゃあ、ゼンマイも巻いちゃう?」

唯「ムギちゃん面白ーい♪」

律「もういっそ、落研に行けよ」



15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:24:34.16 ID:i8zZT52yP

   パーン

律「おーし、スタートだ。無理はしないけど、それなりのスピードで走るからな」

澪「みんな、辛くなったらすぐに言えよ。絶対我慢するな」

紬「梓ちゃんもね」

梓「はいです。唯先輩は大丈夫ですか?」

唯「ウサギとカメのノリで頑張るよ。でもリクガメって、結構足が早いよね」

梓「もう、唯先輩ったら」 くすっ



16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:26:43.56 ID:i8zZT52yP

梓「あっという間に見えなくなりましたね」

紬「ウサギというより、バックスバニーみたい」

唯「でもあれって、なんて鳴いてるのかな。ミッミッ?」

紬「鳴くのはバックスバニーじゃなくて、ロードランナーよ」

唯「あー、2コンに向かって叫ぶ」

梓「それはバンゲリングベイですよ。何言ってるんですか」

律「お前こそ、何言ってんだ」



17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:29:24.31 ID:i8zZT52yP

   商店街

紬「結構学校から離れたわね」

澪「みんなで走ってて良かったかもな。下手したら、道に迷う」

唯「あー、たまにいるよね。そういうおっちょこちょいな人」

律「突っ込み待ちか、それ」

唯「し、失礼な。私は憂と下見で何度か走ってるから、道は完璧に覚えてるんです」

梓「いつに無いやる気を見せてますね。何かのフラグですか」

唯「もう、あずにゃんはすぐそういう事言うんだから。平沢式マッサージ、やってあげないよ」

梓(その方が助かるんだけどな) たらー



18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:31:38.05 ID:i8zZT52yP

済みません 15と16の間に、これが入ります

   正門前、塀沿いの道

澪「みんな、結構真剣に走ってるな」

律「私達も負けてられないって事さ」

和「調子はどう?」

唯「あ、和ちゃん。私達はリクガメのように、意外と早く進んでいくよ」

和「・・・全然意味が分からないけど、無理しないでね。私、先行くから」 ぴゅーっ



20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:34:56.78 ID:i8zZT52yP

 ぶろろろー

澪「廃品回収の軽トラか。さすがに、あっさり抜かれてくな」

律「逆に言えば、あれに飛び乗ると楽な気もする」

梓「不正以前に、どこへ走って行くか分かりませんよ」

律「風の向くまま気の向くまま、のんびり旅をするのも楽しいだろ」

紬「りっちゃん、恰好良いー♪」

澪「あれに乗って、気ままに旅?無い無い、無いだろそれは」

律「澪はある意味、ムギ以上にお嬢様だからな」

梓「というか、普通誰でも嫌ですよ。ねえ、唯先輩」

唯「え、ああ。そだね。パンにはマーガリンよりバターだよね」

梓(全然聞いてなかったな。パン屋さんが見えたから、それを言っただけかな)



21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:36:57.08 ID:i8zZT52yP

唯「私達の順位って、どのくらいかな」

紬「先頭集団ではないだろうど、上位グループには入ってるんじゃなくて?」

律「よーし、この調子で最後まで走り抜くぞ」

澪「練習の甲斐があったみたいだな」

唯「後は、平沢式マッサージのお陰だね」

律、澪、紬、梓(それはない)



22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:39:06.88 ID:i8zZT52yP

   郊外の急な坂

律「おー、ここは結構な難所だな」

紬「心臓破りの坂ね」

澪「さすがにここは、ペースを落とすか」


律「ひー、きつい」

梓「でも逆に、頑張り甲斐がありますよ」

紬「梓ちゃんは前向きね♪」

律「ちぇー。梓に負けてられるかっ」

澪「全く。・・・唯、どうかしたのか」

唯「え?」



23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:41:05.47 ID:i8zZT52yP

澪「いや。さっきから、後ろを気にしてるから。誰か待ってるのか」

唯「そうじゃないよ。私は常に前向きだからね」

澪「そういう意味なのか?」 くすっ

唯「たはは。・・・ごめん、靴の紐が解けたから、先に行ってて」

律「先に行く程でもないだろ。待ってるから、早く結べよ」

唯「良いって、良いって。すぐに追いつくから」



24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:43:08.61 ID:i8zZT52yP

律「まあ、そこまで言うなら。・・・ゆっくり走るから、すぐに来いよ」

澪「待ってるからな」

紬「唯ちゃん、また後でね」

梓「唯先輩。けいおん、ふぁいおーです」

唯「行ってらっしゃーい」



25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:45:36.64 ID:i8zZT52yP

   坂の頂上

律「ひー、どうにか登り切ったな」

澪「・・・唯は、まだか」

紬「もう少し、ゆっくりめに走る?」

律「そうだな。・・・梓、行くぞ」

梓「あ、はい」



26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:47:43.74 ID:i8zZT52yP

   20分後

律「・・・結構追い抜かれたな」

紬「でも、唯ちゃん来ないわね」

澪「どうする。ここで待つか」

律「ただ唯は、先に行けって言ってたしな」

梓「・・・待ちましょう。唯先輩が来るのを」

澪「それはある意味、唯の言葉に逆らう事になるんだぞ」

梓「・・・分かってます。だから私一人でも、ずっと唯先輩を待ち続けます」



27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:50:17.82 ID:i8zZT52yP

梓「だから先輩達は、先に」

紬「あー、お茶を持ってくれば良かったわね」 ちょこん

澪「そういう問題なのか」 ちょこん

律「どいつもこいつも、全く。・・・唯が来ないと、軽音部が始まらないぜ」 どかっ

梓「律先輩」

紬「そういう事だから、梓ちゃんも座って座って♪」

梓「はいっ」 ちょこん



28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:52:57.20 ID:i8zZT52yP

 さらに10分経過

律「・・・来ないな、唯の奴」

紬「調子でも悪くしてるのかしら」

澪「そういう様子には見えなかったけどな」

梓「・・・私、戻って見てきます」

律「待て待て。行くなら私達も一緒に行くからさ。・・・ん?」



29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:54:59.14 ID:i8zZT52yP

   ぱたぱたぱた

憂「・・・みなさん。お姉ちゃんは?」

梓「憂、戻って来てたの?」

憂「うん。学校まで一度行ったんだけど、全然お姉ちゃんが来ないから」

律「坂の下で靴の紐が解けたとか言って、それっきりだ」

澪「まさか、さぼってるとか?」

紬「それはちょっと」

澪「無いよな、いくらなんでも。だったらやっぱり、調子悪くしてるのか?」

憂「・・・坂の手前ですよね。何となく分かりましたっ」 だだだっ

梓「う、憂っ。私も行くからっ」 だだだっ



30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:56:33.63 ID:i8zZT52yP

律「憂ちゃん、早すぎだろ。・・・でも、思い当たる事があるみたいだったな」

紬「この坂に、怖い何かが出てくるのがトラウマになってるとか」

澪「出るのはトンネルだろ。トンネルなんてもう、壁から天井から地面から」

律「こっちが怖くなるから、その辺で止めろ。・・・お、見えてきた」

紬「・・・憂ちゃんと、梓ちゃんと。・・・唯ちゃんもいるわっ♪」

律「あの野郎、心配掛けやがって。・・・でも、座り込んでないか」

澪「とにかく、急ごうっ」

律、紬「おーっ」



31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 13:58:35.18 ID:i8zZT52yP

   坂の登り口

律「唯っ、大丈夫か」

唯「・・・大丈夫。全然平気」 ぐったり

澪「すごい汗だぞ。・・・それにこの脱輪してる軽トラと、散乱してる古雑誌って」

憂「この坂は登り口のカーブがきつくて、たまにその側溝へ脱輪する車がいるんです」

紬「唯ちゃんはそれを知ってて?」

憂「ええ。私達は、何度か見かけた事があるので」

梓「唯先輩は落ちた雑誌や新聞を、脇へずっと寄せてたんですか」

唯「危ないからね。たはは」

梓「唯先輩」 きゅっ

唯「暑いよ、あずにゃん♪」



32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:00:36.35 ID:i8zZT52yP

律「笑ってる場合かよ、おい」

梓「り、律先輩。唯先輩は遊んでた訳じゃなくて」

律「お前は黙ってろ」

梓「は、はい」 びくっ

律「唯、お前何やってんだ」

唯「ごめん、りっちゃん。私のせいで遅れちゃって。みんなも、ごめんなさい・・・」

憂「済みません、律さんっ。私も謝りますっ」

律「そういう問題じゃないんだよ、この野郎っ」 



33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:02:38.80 ID:i8zZT52yP

律「・・・お前言わなかったか。全員で一緒にゴールするって」

唯「あ」

澪「困ったならすぐに伝えろとも言ったぞ」

唯「う、うん」

紬「唯ちゃんがいないと、私達一生ゴール出来ないわ♪」

唯「ムギちゃん♪」

律「そういう事だ。全員で新聞を脇へ寄せるぞっ」

澪、紬、梓、憂「おーっ」



34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:04:41.14 ID:i8zZT52yP

梓「あー、びっくりした。はぁ・・・」

憂「本当。でも律先輩は、それだけお姉ちゃんの事を思ってくれてるんだね」

唯「りっちゃんは部長だからね♪」

梓「ええ♪」

憂「お姉ちゃんは休んでてね。・・・あ、純ちゃん?うん、やっぱり坂の下だった」

梓「純?」

憂「うん。すぐに迎えに来てくれるって」

梓「純って、そんな体力あったっけ?」

プップーッ



35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:06:42.74 ID:i8zZT52yP

 ぶろぶろー、きゅーっ

さわ子「これはまた、派手にやらかしたわね。運転手はどこに行ったの?」

唯「携帯を忘れたとか言って、公衆電話を探しに行ってるよ」

さわ子「このサイズなら、私の車でも動かせるか。ロープで引っ張るから、バンパーの下に結んで」

憂「もやい結びで良いですね」 するするっ

梓「何結び?」

唯「おむすびでないのは確かだね」

梓「もう、唯先輩ったら。・・・でも、ちょっと元気が出てきたみたいで安心しました」

唯「どして?」

梓「初めに見た時は完全にへたり込んでて、殆ど動いてなかったんですよ」

唯「たはは、ごめん。柄にもなく、張り切っちゃった」

梓「本当ですよ、もう」 にこっ



36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:08:44.48 ID:i8zZT52yP

さわ子「じゃあ引っ張るから、誰か運転席に乗って」

唯「仕方ないな。私が最後まで責任を」

律「冗談は良子さん」 ぽふっ

憂「うふふ。山中先生、ハンドルの操作だけで良いですか」 バタン

さわ子「ええ」

憂「サイドブレーキ戻しますね。・・・オーケーです」

さわ子「みんなはどいてて。・・・行くわよ」 

ぶろろーっ



37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:10:45.78 ID:i8zZT52yP

 ぶろろろー、がくん、がくん、ぶろろーっ

さわ子「・・・良しと。憂ちゃん、ありがとう」

憂「いえ。後はサイドブレーキを掛けてと」 ばたん

律「何でも出来るんだな、憂ちゃんって」

憂「大した事じゃないですよ。それよりお姉ちゃん、山中先生の車に乗せてもらったら」

唯「ありがと、憂。でも私は、最後まで走り抜くから」

憂「お姉ちゃん♪」



38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:12:48.98 ID:i8zZT52yP

律「いや。あれは言葉のあやで、お前はもう無理するな」

唯「大丈夫。でも私はゆっくりしか走れないから、一緒のペースでは無理だけど」

律「この、可愛い奴め」

澪「明日の朝になっても、私達は最後まで唯と一緒にいるよ」

紬「夜空を見ながら走るなんて、ロマンチックねー♪」

梓「けいおん、ふぁいおーです」

唯「みんな♪」



39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:14:50.47 ID:i8zZT52yP

さわ子「青春してるわね、全く。じゃ、憂ちゃん乗っていく?」

憂「いえ。私も走りますから。では皆さん、失礼します」 ぱたぱたっ

律「本当、どこまでも出来た子だな」

唯「いやー、それ程でも」

澪「お前が言うな」 ぽふっ

さわ子「ふふっ。私もそろそろ行くわね。何かあったら迎えに来るから、今度こそ無理しないのよ」

唯「さわちゃん、ありがとー」

さわ子「みんな、頑張ってね」
 
 ぶろろーっ



40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:16:53.05 ID:i8zZT52yP

律「とは言ったもののって感じだな」

紬「坂の下だったわね、ここ」

澪「後悔先に立たずだ♪」

律「笑顔で言うな、笑顔で。・・・唯、大丈夫か?」

唯「平気平気。私はカメのように、ゆっくり確実に進んでいくよ」

律「よし、その意気だ。梓、唯の事ちゃんと見てろよ」

梓「はいっ。唯先輩、最後まで一緒に走りましょうね」

唯「うん。あずにゃん、よろしくね♪」

紬「なんなら、私が背負おうか?」

律「じゃ、頼む」 どたっ

澪「いい加減にしろ」 ぽふっ

唯、紬、梓「あははっ」



41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:18:54.87 ID:i8zZT52yP

   翌朝、教室

律「おーす。・・・寝てるのか?」

唯「いや、その。筋肉痛でね」 ぐったり

和「走る練習はしても、古新聞を運ぶ練習はしてなかったものね」

紬「でも昨日の唯ちゃんは、大活躍だったわよ♪」

澪「そうそう。やっぱり唯は、ああでなくちゃ」

唯「でも私のせいで、全員最下位だったでしょ。本当、ごめんね」 しゅん

律「その代わり、全員でゴール出来ただろ。私は、そっちの方が嬉しいよ」

唯「りっちゃん♪」



42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:20:57.00 ID:i8zZT52yP

紬「本当に唯ちゃん、大丈夫?今日は休めば良かったのに」

和「大丈夫よ。昨日の夜に、しっかり真鍋式マッサージをしてあげたから」

澪「真鍋式?」

紬「マッサージ?」

和「昔から唯が筋肉痛になった時は、私がマッサージしてあげてるの。効果はこの通りよ」

律(和が、諸悪の根源だったか)



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:23:07.97 ID:i8zZT52yP

紬「でも、まだ完全ではないみたいね」 にぎにぎ

唯「へ?」 びくっ

澪「確かにな」 にぎにぎ

唯「な、何の事?」 

律「つまりだ。琴吹式と秋山式と、田井中式マッサージをしてやるって事さ」 にぎにぎ

唯「たはは、冗談ばっかり」 だらだら



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:25:21.63 ID:i8zZT52yP

律「ふふふ♪」 にぎにぎ

澪「くすくす♪」 にぎにぎ

紬「むふふ♪」 にぎにぎ

和「みんな、ちょっと落ち着きなさい」

唯「和ちゃーん♪」

和「まずは、私が見本を見せるから♪」 にぎにぎ

唯「ら、らめーっ♪」



45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:27:23.67 ID:i8zZT52yP

   放課後、軽音部部室

梓「それで唯先輩は、私の肩を揉んでるんですか」

唯「だってみんなの肩を揉まないと、真鍋式マッサージの餌食だもん」 もみもみ

律「餌食って言うな」

澪「とはいえ、唯ばかりにやらせてもな」

紬「ああ、そういう事ね」

唯「へ?」

澪「梓、立って」

梓「え?は、はい」



46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:29:39.46 ID:i8zZT52yP

澪「梓の前に私が立って、私の前にムギが立って」

紬「私の前にりっちゃんが立って、その前に唯ちゃんが立って」

律「これで完成だ」

梓「・・・輪になりましたね」

澪「梓も、この方が良いだろ」

梓「はい、勿論ですっ」

紬「みんなでみんなをもみもみね♪」

律「その言い方はどうかと思うけどな」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:31:40.13 ID:i8zZT52yP

唯「あー、極楽極楽」

梓「物足りないなら、中野式マッサージでも良いですよ」

唯「もう、あずにゃんのいじわる」

律「お前が言うな」 ぽふっ

澪、紬、梓「あはは」



                        終わり




48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 14:33:14.87 ID:i8zZT52yP

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
アニメでのマラソン大会回における、唯がエスケープした理由。
あれに不満を抱き、自分なりに補完してみました。
テーマとしては、「唯はこういう子であって欲しい」ですね。




49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 15:04:55.33 ID:SpB+lIDEo


少し軽トラが脱輪したところの状況が分かりませんでした



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/23(日) 19:47:08.43 ID:9AA4Mz3pP

今回はくんかくんかが速過ぎて見えなかったぜ
おっつ乙



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/24(月) 17:33:10.77 ID:lOJrE/K+o

唯はトラックが側溝に嵌るのを予想してたってこと?
可愛くて面白かったけどそこがよう分からんかった





52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/24(月) 19:37:16.67 ID:F4ElBOBXP

>>1です。

トラックが脱輪した理由について、分かりにくいとのご指摘を受けましたので若干補足を。
全ては私の説明不足によるものですが、基本は>>31における憂とムギの会話


憂「この坂は登り口のカーブがきつくて、たまにその側溝へ脱輪する車がいるんです」

紬「唯ちゃんはそれを知ってて?」

憂「ええ。私達は、何度か見かけた事があるので」


これが理由で、また説明不足の要因でもあります。
脱輪する経緯は

登り口のカーブが急なので、、車も急な曲がり方を要求される。
その際オーバー気味に曲がってしまい、道路から逸脱。
結果として道路脇の側溝に脱輪。
という流れになります。

┌───────────────────────────────┐
│               側溝                            .│
│                 ↓                         ......│
│                 \\  \                      .│
│   曲がりすぎて、      \\  \                    ...│
│   左前輪を側溝へ落とす→ \\  \← 坂の入り口(急カーブ    │
│                ────┘  └────            ..│
│           トラックのルート→  ↑                  ......│
│                                            ....│
│                道路                           .│
│              ────────────            ......│
└───────────────────────────────┘

この部分をもう少し丁寧に書き、かつ唯がその事実を知っていた事も強調しておくべきでした。
今更ではありますが、大変申し訳ありませんでした




53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/24(月) 21:33:03.90 ID:jDOxBSVLo

わざわざ解説ありがとう
脱輪した際に積んでた古新聞とかが道路に落下、散乱してたのかな
そのままだと後続車がスリップするなどの危険があるから
脇に寄せてたってことでいいんですかね?





54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/24(月) 22:55:48.12 ID:F4ElBOBXP

再び、説明させて頂きます。
唯が片付けた理由は、スリップ防止も含めが古新聞などが道路を塞いでしまったため。
坂の道自体がが狭く、その半分を脱輪した軽トラが占拠。
残ったスペースに古新聞が崩れ落ちているため、他の車が通れないと唯は判断。
古新聞を脇へ寄せたようです。

また梓はもしかして
(このタオルは良い匂いだな♪) くんかくんか
などと思っていた可能性もありますが、シリアスな雰囲気に自重したのかも知れません。


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唯「もうすぐ、マラソン大会だね」
[ 2011/01/24 13:02 ] 日常系 | | CM(0)

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