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唯「12人の怒れる女」#2 【アクション】


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唯「12人の怒れる女」#index




111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:31:21.90 ID:Q7f2RFfmP

【授業中】

澪(……うん。特に異常はないみたいだ)カキカキ

澪(エリとアカネは……っと)チラッ

エリ「……」カキカキ

アカネ「……」カキカキ

澪(…大丈夫そうだな)カキカキ

澪(そういえば、律たちはこの事態を知ってるんだろうか…)

澪(…あとで話しておこう)カキカキ





112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:33:03.15 ID:Q7f2RFfmP

【休み時間】

律「澪!いきなり授業サボって何してたんだよ」

澪「ごめんごめん。ちょっと体調悪くてさ、保健室で休んでたんだ」

紬「澪ちゃん、大丈夫なの?」

澪「もう平気だよ。だいぶ休んだからな」

唯「もしかしてエリちゃんも一緒だった?」

澪「(…そうか、二人してサボったんだもんな)…ああ、エリに連れ添ってもらったんだ」

唯「仲良くないのに?」

澪「ギクッ」

律「…まぁ世話焼きのエリのことだ。よくあることだよ」

澪「そ、そうだよな(律、ナイスフォローだ)」アセアセ

澪(…っていうかなんで私、嘘ついてるんだろ…。ちゃんとみんなにも話さなきゃいけなのに)

澪(……昼休みに話してみよう…)



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:34:33.80 ID:Q7f2RFfmP

【昼休み】

律「さぁ~て、メシやメシ~!学校一番の楽しみやからなぁ~!」

唯「あ~、りっちゃんエセ関西弁だ~」

律「なんやてぇ!?」

紬「今日も唯ちゃんの席で食べましょう♪」

澪「相変わらずだなこのメンツも…」ヤレヤレ

唯「いっただっきまーす!」パクパク

わいのわいの

澪(………あんまり正面切って話すのもなぁ…さりげなく探ってみよう)

澪「そういえばみんなさぁ、3学年の四天王って知ってる?」パクパク

紬「してんのう?」キョトン

律「なになに?何の四天王だって?」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:36:34.97 ID:Q7f2RFfmP

澪「だ、だから四天王。聞いたことない?」

唯「はい!聞いたことあるよ!」ビシッ

律「なにっ、唯は知ってるのか」

唯「えっとね、私でしょ、澪ちゃんでしょ、りっちゃんでしょ、それからムギちゃん!」

唯「けいおん部四天王ですっ!」フンス

律「そりゃ4人しかいないんだからとーぜんだろっ」ビシッ

澪「なんだ、みんな知らないのか…(良かった私だけじゃなかったんだ)」ホッ

律「なんだよ澪ー。そういうお前は知ってるのか?」

澪「うん。昨日のことなんだけど……」

澪(……はっ!よくよく考えたら私も四天王のひとりじゃないか…)

澪(学年で最もかわいい4人の中に自分が居るって言ったら絶対バカにされる…!)



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:38:02.16 ID:Q7f2RFfmP

唯「昨日?昨日なにかあったの?」

澪「そ、そう。実は昨日だれかが噂してるのを聞いてさ…」

澪「なんでも3年生には四天王と七武海って呼ばれている生徒がいるらしいぞ」

律「七武海ってワ○ピースかよ」

紬「それは何の四天王なの?」

澪「さ、さあ…?」

唯「澪ちゃんもったいぶらないで教えてよ~」

律「そうだぞ澪~」

澪「…いや、私もそこまでしか知らないんだよ」

律「なんだよ~余計気になるだろー」



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:42:02.05 ID:Q7f2RFfmP

澪(…この四人で話しても緊張感がないから、冗談で済まされる可能性もあるな…)

澪(ここはひとりずつちゃんと説明する方が得策かもしれない…)

澪(…まずは律だな…。一応七武海だし、私の次に危険度が高い)

澪「ま、この話はここでおしまいにしよう」

唯「そだね~。ご飯おいしーよー」パクパクモグモグ

紬「そういえばりっちゃん、次の授業の予習は大丈夫なの?」

律「え?」

紬「今日は確かりっちゃん当てられるんじゃなかった?昨日授業の時に先生が言ってたけど…」

律「…………」サァーッ

唯「あちゃ~りっちゃん、やっちゃったねー」モグモグ

律「澪!早く食べて予習範囲を教えてくれっ!」ガツガツ

澪「はいはい…。ちなみに言っとくけど、唯もだぞ」

唯「えっ」



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:43:32.79 ID:Q7f2RFfmP

唯「……ムギちゃん助けて~~」ウルウル

紬「よしよし、教えてあげるわね」ナデナデ

澪(…これはチャンスだな。律と二人きりになったら話してみよう)

・・・・・・・・・

律「食った!さあ澪!早く!教えろ!」バシバシ

澪「…落ち着け。それに、そんな態度で教えてもらえるとでも?」

律「はい、秋山先生。教えて下さい」ピシッ

澪「よろしい。というか予習くらいやっておけ…」

律「すいましぇん…」

澪「ほら、ここに私の予習ノートあるから」

律「ありがとうごぜえます!ほんに澪様は心が広い方で…」

澪「いいからやれ」ゴツン

律「……」ヒリヒリ



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:45:01.52 ID:Q7f2RFfmP

律「時間よ、間に合ってくれっ…」カキカキカキカキ

澪「……頑張ってるところ悪いんだけど、さっきの話の続きでさ…」

律「ちょ、ちょっと待ってくれ澪。もう少しで終わるから…!」カキカキカキカキ

澪「…………四天王について、律に知ってもらいたいことがあるんだよ」

律「………………な、なに?」カキカキカキカキ

澪「…さっき私、授業休んだだろ?実はその時、かなり危ない状況だったんだ」

律「…………っよしっ!終わった!…で、なんだって?」

澪「いやだから…」

キーンコーンカーンコーン

律「おお!なんとか間に合ってよかったぜ!サンキューな!澪っ!」バタバタ

澪「ちょっ、まだ話は終わって……」

先生「ほらー休み時間は終わりだぞー席に着けー」ガラッ

澪(……帰りにゆっくり話すか……)



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:46:33.08 ID:Q7f2RFfmP

先生「よーし田井中、前回言った通り、予習はちゃんとやってきただろうな?」

律「はーい」

律「うんたらかんたら…」

先生「よし、正解だ。次、平沢」

唯「うんたんうんたん…」

先生「…うん、問題ないな。二人ともしっかりやってきたようだな」

律(うひゃ~。ほんと澪がいてくれて助かったぜ~……)

律(…さっき澪が言いかけたことってなんだったんだ…?また四天王とか言ってたような)

律(それにしても昨日の澪は様子がおかしかったな…今日はいつも通りだけど…)

律(ま、私が気にしてもしゃーないかな。澪の方が私よりしっかり者だし…)

?《ザッ……秋山澪は……ザザ…あなたに……ザ…》

律「!!?」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 05:48:00.90 ID:Q7f2RFfmP

律(……な、なんだ今の…誰かしゃべっている…?)キョロキョロ

先生「……でェーここの不定詞の意味はァー…」

律(…誰もひそひそ話すらしてない…結構はっきり聞こえたんだけどなあ…)キョロキョロ

先生「…おい田井中ァ、よそ見するなァ」

律「す、すいません…(怒られちゃったよ!なんなんだよも~)」プリプリ

?《…ザザザ………あなた嘘をついて…ザッ…騙している…ザザッ…》

律(っ!?まただ!!)

律(澪が?私に嘘をつく?何言ってんだこいつ…ていうかなんなんだよ!)

律(気のせいだ気のせい!授業に集中しないと!)

律(……授業に集中とか私のキャラじゃねーよな。ペン回しでもしてよ)クルクル

?《ザザザッ………ザ……ピューッ…ザザ……》

律(………?)



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 12:48:00.53 ID:Q7f2RFfmP

【放課後】

唯「やっぱり放課後といえば部活、部活といったらムギちゃんのお菓子だよね~」

紬「うふふ。今日はいちごのタルトよ~♪」

唯「いっえ~い!いえす!イエ~ス!」

澪「……今日は練習するんじゃなかったのか?」

唯「ちゃんと練習もするもーん」ムフフ

律「………………」

澪「どうしたんだ?律」

紬「りっちゃん、いちごのタルト嫌だった?」

律「……えっ?あ、ああ別に嫌じゃないぞ。むしろ大好物だぜ!」

唯「えぇー。りっちゃんにはもったいないよ~」

律「どーいう意味だっ」ペシッ

律(………授業中のアレ、聞こえてたのは私だけなのか…?)



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:30:00.57 ID:Q7f2RFfmP

【部室】

梓「おつかれさまでーす…」ガチャ

唯「お、あずにゃんや。こっちにおいで」クイクイ

梓「?どうしたんですか?」トコトコ

唯「…つかまえたーっ!」ガシッ

梓「ええっ!?」ギュッ

唯「りっちゃん隊長!あずにゃん捕獲作戦レベル1クリアであります!」ガシッ

律「よくやった。速やかにレベル2に移行したまえ」

唯「了解でありますっ」ビシッ

梓「ちょっ…何するんですか!」ビクンビクン

キャーキャーワーワー

澪(………練習は?)

紬「あらあらあらあら」ウフフ



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:31:31.23 ID:Q7f2RFfmP

・・・・・・・・・・・・・・・・

唯「じゃーねー!澪ちゃんとりっちゃん、また明日ー!」

紬「またね~♪」

梓「……さ、さようなら…」ズーン

澪「ああ、明日こそ練習するぞ」

澪(結局あいつら昼休みのこと忘れて遊んでばっかだったな…)

律「…………」

テクテクテクテク

澪「……どうしたんだよ律、元気ないな」

律「へっ?な、なんでもないぞ」

澪(……?)

律「…そういえば澪さ、昼休み何か言いかけてたよな?四天王がどうとか…」



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:33:01.55 ID:Q7f2RFfmP

澪「なんだ、ちゃんと覚えてたのか…まあそのことなんだけどさ」

澪「四天王と七武海っていうのは、実在しているんだ。噂じゃない」

律「…なんだよ。学年のアタマ良いやつらが四天王ってか?」

澪「そうじゃないんだ。まあ、なんていうんだ、その…」

律「…最近、なんか変だぞ?澪…」

澪「ま、まあ変なのはそうなんだけど…ってそういう意味じゃないっ」

律「はいはい。良く分からんけど、とりあえずその四天王って誰なんだ?」

澪(……もう全部言っちゃおう)

澪「私と、瀧エリと、岡田春菜と、若王子いちご。この4人なんだ」

律「……その4人の共通点がいまいち分からないんだけど。ていうか澪も入ってるのかよ!」

澪「べ、別に自慢してるわけじゃないぞ!いいか?この四天王っていうのはな…」クドクド



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:34:31.55 ID:Q7f2RFfmP

・・・・・・・・・・・・・・

澪「…とまあ、私が昨日今日で知ったことはこれで全部だ」

律「…………はっきり言おう。信じられない」

澪「そうだろうな。私もこの目で見るまで信じられなかったよ」

律「………澪、本当にそれで全部か?他に隠していることとか、あるんじゃないのか?」

澪「ない。…どうしたんだよ律、やけに疑うんだな」

律「……実は今日、午後の授業でおかしなことがあったんだ」

澪「………まさか」

律「もし澪の言ってることが本当なら、アレは誰かの能力だったのかもしれない…」

澪「やっぱりそうだ!律は七武海だし、けいおん部でもある。狙われているんだよ!」

律「その前に澪、ひとつ聞きたい」

澪「な、なんだよ」

律「なんで唯やムギには黙って、知らないなんて嘘をついたんだ?」



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:36:01.51 ID:Q7f2RFfmP

澪「そ、それは…あの場で話しても誰も信じないと思ったんだ」

律「でも、けいおん部が世界の中心だとしたら、けいおん部自体を狙ってくるヤツがいてもおかしくない」

律「ちゃんと唯とムギにも説明した方がいいんじゃないか?」

澪「た、確かにそうだけど…」

?「その必要はないわ」

澪律「!?」ビクッ

春菜「……そんなに驚かなくてもいいじゃない。私よ」

澪「な、なんだ春菜さんか…」

律「?…ああ、確かうちのクラスの…ええと、内田さんでしたっけ?」

春菜「………岡田よ」イラッ

澪「っていうかどうしてここに?帰り道こっちなのか?」

春菜「私がなぜここにいるか。そんなことはどうでもいいの」

春菜「あなたたちに忠告しに来たのよ」



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:42:31.59 ID:Q7f2RFfmP

律「忠告……?」

春菜「琴吹紬と平沢唯には今回の件、話さない方がいいわ。特に平沢唯にはね」

澪「どうして私たちは良くてその二人は駄目なんだ?しかもなぜ唯?」

春菜「………私たちが困るからよ」

律「困る?どうして?」

春菜「……とにかく、これ以上面倒を起こしたくなかったら、あの二人には黙っておくことね」

澪「……分かった」

律「おい澪、いいのかよ。こんな奴の言うことなんか信用できないぜ」

春菜「こんなヤツとは言ってくれるじゃない。私はあなたたちのことを思って忠告してるのよ」

澪「……律、この人の言うとおりだ。春菜さんは私たちと同じ危険にさらされている。協力しなきゃダメだ」

春菜「別に協力するわけじゃないわ。勘違いしないで」

律「いちいち素直じゃないな。……分かったよ。あの二人には話さない。これでいいんだろ?」

春菜「………まあいいわ。それからもうひとつ忠告しておくことがあるの」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:44:02.25 ID:Q7f2RFfmP

律「まだあるのかよ…」

春菜「七英雄の連中はおそらく、最初にあなたたち二人を狙ってくるわ」

律「そりゃまたどうして?」

春菜「……あなたたち二人を引き離すことができれば、けいおん部はそれだけで不安定になる」

春菜「そうなってしまったらこの世界は更に混沌に支配されるわ。七英雄はそれを狙っているのよ」

澪「…そうか。世界の崩壊と再構築…それが七英雄にとっては都合がいいってことか…」

律「………だーーっ!良く分からん!」ムキーッ

春菜「…とにかく、けいおん部はいつも通り仲良くよろしくやってればいいの」

春菜「2年の時みたいに喧嘩なんかしたら、それこそ彼女らの思うつぼよ」

澪「……喧嘩?…ああ、律が風邪ひいた時か」

律「あれ?何で岡田さんがそんなこと知ってるんだ?同じクラスだったっけ?」

春菜「……私だってただ四天王してるわけじゃないの。学年の秩序を保つために知らなきゃいけないことだって多いのよ」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:45:31.12 ID:Q7f2RFfmP

律「ほぉ~そうですか。秩序を保つ、ねぇ」ホジホジ

春菜「……田井中さんが今日の午後、授業中に誰かの声を聞いた。でも周りで話している人はいなかった…」

律「!………どうしてそれを…!?まさかアンタの仕業だったのか!?」

春菜「そんなわけないじゃない。だけど田井中さん、あんなのに耳を傾けたら駄目よ」

律「…わ、分かってるわいっ」

春菜「そう。分かってるならいいの。じゃあ、私はこれで帰るわ」

澪「は、春菜!…その、忠告ありがとう…」

春菜「…あなたに呼び捨てにされる覚えはないんだけど?」

澪「ご、ごめん…」カァー

春菜「ま、せいぜい頑張りなさいな」

スタスタ

律「……なぁ~んだアイツ。感じ悪いなぁ」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:47:01.61 ID:Q7f2RFfmP

律「…だいぶ暗くなってきたな。行こうぜ澪」

澪「…うん…」

スタスタ

澪「……………」

律「……………」

澪「………なあ律」

律「…なに?」

澪「さっき春菜が言ってたろ?授業中に誰かの声がした…って」

律「………ああ、最初は気のせいだと思ってたけどな」

澪「なんて言ってたんだ?」

律「……………」

澪「…律?」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 18:48:31.17 ID:Q7f2RFfmP

律「…澪が私にウソをついてるって…。私を騙そうとしてるって、そう聞こえたんだ」

澪「……………………」

律「…卑怯なやり方だぜ。そうやって私と澪を引き離そうとしたんだ」

澪「……………………」

律「…ま、最初からそんなの信じてなかったけどな。澪が私にウソつくわけないじゃん!」

澪「………ありがとう」

律「もーそういうのはいいから!今更改まっても照れるだけだし///」

澪「…昔から律はウソばっかりだったけどな」クスッ

律「そ、それとこれとは違うだろっ。せっかく良い感じの話だったのにそーやって茶化す!」プンプン

テクテク

澪「……じゃあな、律」

律「おう、また明日な!」



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 19:50:54.36 ID:Q7f2RFfmP

【翌日】

ざわ……ざわ……

律「おーっす!おはよー!」ガラッ

澪「り、律!たいへんだ!ちょっとこっちに来てくれ」ワタワタ

律「へ?お、おいどこに行くんだよっ」

澪「いいから!」グイッ

紬「澪ちゃん、あんなに慌ててどうしたのかしら…」

唯「朝から大変だね~。おはよ~ムギちゃん」ふぁ~

紬「あ、おはよう唯ちゃん♪」

・・・・・・・・・・

律「どうしたんだよ朝っぱらから…」

澪「いいか?落ち着いて聞いてくれ…」

律「まずお前が落ち着けって」

澪「……和がやられた…昨日の放課後、私たちが帰る時だ」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 19:54:10.83 ID:Q7f2RFfmP

律「…やられた?何をどうやられたんだ?」

澪「……話では、とても学校に来れる状態じゃないらしい…」

律「はあ!?どういうことだよ!」

澪「私にもよく分からない!ただ、クラスの一部には既に噂は広まってて…その話題でもちきりだ」

律「………くそっ!私たちが最初に狙われるんじゃなかったのか!?」

澪「…………」

律「……澪、その話は誰から聞いたんだ?」

澪「……さっき、エリから聞いたんだ…。エリも少し困惑してた…」

澪「まだ新学期が始まって数日しか経ってないのに、こんなに早く事が深刻になるなんて思ってなかったみたいだ」

律「……次は私たちの番かもしれない、ってわけか…」

澪「律………どうしよう」オロオロ

律「……和の身に何が起きたのか…。まずはそれだ。だけど学校に来てないんじゃ会って話しもできやしない」

澪「………そうだ……高橋さん!彼女に聞いてみれば何か分かるかもしれない!」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 19:57:13.49 ID:Q7f2RFfmP

律「……高橋って、澪を襲ったヤツだろ?そんなヤツに聞いたところで…」

澪「だけど彼女は和と仲がいい。もしかしたら何か知ってるかもしれないだろ?」

律「……危険すぎる」

澪「…私だって怖い。でも和は私たちの大事な友達だ。このまま何もしないのは駄目だ…」

律「……分かった。私も行く」

澪「…そろそろ高橋さんも登校しているはずだ。行こう」

・・・・・・・・・・・・

澪(……高橋さんは……いた。やっぱり和のこと、知ってるのかな…)

澪「……あ、あのっ、高橋さん?」ドキドキ

風子「……おはよう」

澪「え?お、おはよう…」

律「(おい澪。きんちょーしすぎだ)」ヒソヒソ

澪「(だ、大丈夫、大丈夫)…あ、あのさ。和のことなんだけど…」

風子「……!わ、私は何も知らないわ…」

律「…………まだ何も言ってないけど」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:00:44.53 ID:Q7f2RFfmP

風子「…っちがうの。私は関係ないわ」ビクビク

澪(この態度…あからさまに怪しい…。それに、高橋さんがこんなに動揺するなんて…)

律(……絶対に何か知ってるな)

澪「…高橋さん、もしかして和に何があったのか、知ってるんじゃないか?」

風子「し、知るわけないじゃない。何が言いたいのよ!」

澪「…実は昨日、和が放課後に誰かに襲われたみたいなんだ」

澪「しかも、学校に来れなくなるくらいひどい目に…お願いだ高橋さん!なんでもいいから教えてくれ!」

風子「知らないって、い、言ってるじゃない!私は何もしてないわ!!」

律「……澪を恨むほど和を慕っているのに、なんでそんなに関係ないと言い張るんだ?」

風子「………………っ!」ビクッ

澪「…高橋さんが以前、私にしたことはもう許す…。私も高橋さんには何もしない」

澪「私たちはただ、和のことが心配なんだ。だから教えてくれ!和の身に何が起こったのか」

風子「……わ、私も何が起こったのか分からないの…。昨日、真鍋さんは私と一緒に帰った…」



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:03:46.65 ID:Q7f2RFfmP

律「なんだって!?」

澪「(しーっ!律、声がでかい!)」ボソボソ

風子「…昨日、私は真鍋さんと言い合いをした…。私が秋山さんに攻撃したことで、真鍋さんはかなり怒っていたわ…」

風子「私も、真鍋さんのことを思ってやったことだと反論したの…。だけど私があの人との約束を破ってしまったことに変わりはない」

風子「私が悪かった。そう言って放課後に仲直りしたの。それからいつも通り一緒に帰り道を歩いていた時だった…」

風子「突然、頭の中で声がして…最初は誰かがしゃべっているだけだと思っていたけど、周りに話している人なんていなかった」

律「………私と同じだ……!」

風子「気のせいだと思っていたわ…。だけど、次第に声がはっきり、大きく聞こえてきて…」

風子「そ、そしたら段々、訳の分からない、怒りみたいな感情が湧きあがってきて………」ガタガタ

澪「…高橋さん、落ち着いて…それからどうしたんだ?…」

風子「気がついたら、ま、真鍋さんが……」

律「和がどうなったんだ!?」

風子「………いきなり服を脱ぎだして…ぜ 全裸になったの…」ガクガクブルブル

澪律「  」




163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:12:40.87 ID:N2Wm9KcM0


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           /                   ,.ヘ
        i        `丶、       /  `、
        |            \   /      '.
        l            ヽ´       '.


管理人:上記AAを画像にしたものです。
画像リンク





164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:12:44.34 ID:Q7f2RFfmP

澪(………うわぁ…………)

律(流石の私もそれは引くわ………)

風子「一瞬なにが起こったのか分からなかったわ……そして真鍋さんは何も無かったかのように歩きだしたの…」

律「…いったい和は何をされたんだ?何かの能力にかけられていたのか…?」

澪「…………ちがう…これは……高橋さんの能力『凌辱の処女(レイパー)』…!」

風子「わ、私は真鍋さんを攻撃するつもりなんてちっとも無かった!」

風子「そもそも仲直りした時点で、この能力は今後一切使わないって真鍋さんと誓ったのよ!」

風子「なのに…なのに…!気がついたら私は真鍋さんに能力を使っていた……!」

澪「で、でも能力は解除できたんだろ!?すぐに和を正気に戻したんだよな!?」

風子「そ、それがものすごく強く能力をかけていたみたいで……わたしでも解除することができなくなって…」

律「じゃあまさか、和は今でも…?」

風子「……服を着ていないわ…。自宅の部屋から出るのを御両親に禁止されているらしいの…」

風子「本人は自分がまともだと思っているわ…だからなぜ自分が学校に行ってはいけないのか理解できない…」

澪「お 思っていたより深刻だな…違う意味で…」



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:15:45.32 ID:Q7f2RFfmP

律「……ッ! お前は和を助けようと思わなかったのか!?」

澪「おい律、やめ…」

風子「助けようとしたわ!!でも私じゃどうしようも出来ない…」

風子「それに約束を二度も破ってしまった私に…真鍋さんと関わる資格なんて、無いのよ……」グスン

澪「…………いや、悪いのは高橋さんじゃない。それに、和だって高橋さんのことを恨むなんてことはないと思う」

風子「…秋山さん……」

澪「……和のことは高橋さん、あなたに任せる。なんとか和を助ける方法を探してくれ。……私たちは…」

律「ああ。私たちはその謎の声の主を探る!他人を利用して攻撃するなんて許せねぇ!」ムカムカ

風子「……ありがとう。…秋山さん、私…あなたのこと誤解してたわ」

澪「…いいんだ。それより高橋さん、謎の声について心当たりはないのか?」

風子「…ごめんなさい…」

律「そうか…。それにしても一体誰が…」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:18:45.43 ID:Q7f2RFfmP

風子「…もし力になれるなら、いつでも呼んで頂戴。協力するわ」

澪「ありがとう。能力の解除について調べるなら、エリに聞いてみると良いかもしれない」

風子「…分かったわ」

キーンコーンカーンコーン

澪「……じゃあ、また」ガタッ

風子「ええ」

スタスタ

律「……しかし高橋さんと和の約束ってなんなんだろうな?」

澪「さあ…過去に何かあったんじゃない?私たちが知る必要もなさそうだけどな」

律「それもそうだな…」



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:21:51.14 ID:Q7f2RFfmP

ざわ・・・ざわ・・・

さわ子「みんな、おはよう。席について下さい」

さわ子「今日は真鍋さんがお休みね。みんなも体調には気を付けて」

唯「和ちゃんが休むなんて珍しいねー。前の席が空いてると変な感じ~」そわそわ

姫子「ふふっ。唯も気をつけなきゃね」

唯「?」

さわ子「…それではHRを始めたいと思います」

・・・・・・・・・・・

【そんなこんなで早くも放課後】

澪「………結局、今日一日なにも無かったな」

律「だーっ!なんにも手がかりが掴めないままかよっ」ムキーッ



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:25:05.58 ID:Q7f2RFfmP

澪「せめて七英雄になにかしらの動きがあれば、と思ったけど…。そう上手くはいかないな…」

律「…あと疑わしい七英雄は誰がいたっけ?」

澪「立花姫子、木下しずか、佐伯三花の三人だ」

律「…確かにその三人は特に怪しい動きは無かった…」

澪「頭の中で誰かの声が聞こえる……ヒントはこれだけしかない」

律「でも、私の時は雑音ばかりではっきりとは聞こえなかった。だけど高橋さんの場合ははっきり、しかも大きく聞こえた…」

律「この違いはなんなんだ…?」

澪「……能力をかけるときに、色々条件があるのかもしれない…」

澪「だけど、律と高橋さんの状況を比べたところで分かることなんて…」

律「う~~~~~ん…………………そうだ! エリに聞けばいいじゃんか!」

澪「…そうしたいところだけど、下手したらエリの身に危険が及ぶかもしれない。駄目だ」

律「…………くそっ!完全にお手上げじゃねーか!」

唯「あ~!りっちゃんに澪ちゃん!こんな所にいた~」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:38:32.31 ID:Q7f2RFfmP

律「…なんだ唯か」

唯「むっ。失礼な。私はきちんとした用事があって声をかけたのです」フンス

澪「どうしたんだ?」

唯「あのねー、佐伯三花ちゃんがりっちゃんのこと呼んでたよ~」

律澪「!!」

唯「体育館の裏に来て、だってさー。やけますの~」ニヤニヤ

律「……まさかあっちからお呼びがかかるとはな…」

澪「り、律…」

律「上等だぜ!知ってることは全部吐き出させてやる」

唯「おお!なんだか気合が入ってますな~」

澪「わ、私もついていくぞ!」

唯「あ でも三花ちゃんはりっちゃんと二人で話がしたいって言ってたよ」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:42:19.10 ID:Q7f2RFfmP

律「澪…気持ちはありがたいけど、きっと相手はサシでの勝負を望んでいる…二対一は卑怯だ」

澪「そ、そんな悠長なこと言ってる場合か!それにお前は能力も持ってないんだぞ!」

律「大丈夫さ。絶対に勝つ…」

律「なんてったって私は、部長だからな!」

唯「り、りっちゃんがカッコイイ…!何の話かさっぱりだけど」

澪「…分かった。無事に帰ってこいよ…。部室で待ってるからな」

唯「そーだよりっちゃん!早く部活に来ないとおやつなくなっちゃうよ」

律「おう!待ってろよ、すぐ終わらせてくっから!」

タタタタタッ

唯「……あーあ、行っちゃったね…罠だとも知らずに…」クックックッ

澪「!? ゆ、唯…なにを言ってるんだ…?」

唯「秋山さん、あんた本当に阿呆だねぇ。こうも上手くいくとは思わなかったよ」

澪「!? 唯じゃない……誰だっ!」



171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 20:46:16.40 ID:Q7f2RFfmP

?「そう、あたしは平沢唯じゃない。本物の唯は今頃部室でのんびりあんたたちを待ってるよ」

澪「………くそっ!ハメられた…っ!」

?「……四天王だからって少しビビってたけど、なんてことないね。ただ美人でスタイルがいいだけじゃん」

?「何の能力も持たなけりゃ雑魚同然! あたしの敵じゃない!」アッハッハッ

澪「な、何をするつもりだ…!」

?「簡単なこと…。その綺麗な顔を吹っ飛ばしてあげる」

澪「ひ、ひぃっ」ガクブル

?「…というのは冗談だけど、まあ、人前に出られないくらいめちゃくちゃにする予定だよっ」ニコッ

澪(く、くるってる…これはマジにヤバイ…っ)

?「よっし!覚悟は出来た?あたしは出来てるけど…」ググッ

澪「ま、待て!どうしてそんなことをするんだ!暴力反対!」

?「そうやって時間稼ぎしても無駄だよ……。おとなしくしてればすぐ終わるからさっ」

ダッ!



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:04:29.65 ID:Q7f2RFfmP

澪「きゃあっ!!」

ガキィィンッ!!

?「!?」

エリ「……ふぅ…なんとか間に合ったみたいだね」

澪「エ、エリ~っ!! 助かったよぉ~」ヘナヘナ

?「エリ……じゃまするならあんたも道連れだよ?」

エリ「………いいかげんにしなよ、三花」

澪「三花!? 佐伯三花がなんでここに…じゃあ律が行ったのは…??」

三花「田井中さんは今頃、姫子にぼこぼこになぶられてるじゃないかなぁ…」クックックッ

澪「なっ、何!?」

エリ「大丈夫だよ澪。田井中さんの所にはアカネが行ってる」

三花「……ふん。アカネでも姫子に勝てるかねぇ?」

エリ「アカネは大丈夫。きっと姫子を止めてくれる。そして私も………あなたを止めてみせるっ!!」

澪「エリ………」



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:10:03.96 ID:Q7f2RFfmP

三花「あっはっは!能力に名前を付けるだけのあんたに、何ができるっていうの?」

エリ「………やってみなきゃ分かんないでしょ?」

澪「エリ、三花の能力は一体なんなんだ!?」

エリ「佐伯三花…あいつの能力は『完全変態(トランスフォーミング)』…」

三花「……その名前はやめてって言ったでしょ?」

エリ「自分の肉体を自由に変形させることができるんだ。それを利用して誰かの顔そっくりに化けることもできる」

三花「……そう。だからけいおん部の平沢唯に変装したってわけ……気にくわないけどね」

エリ「そしてこの『完全変態』のもうひとつ厄介なところは、身体能力をも大幅にUP出来るという点……」

三花「……ま、そんなことをあんたたちが知ったところで何もできないことに変わりはないんだからさ」

三花「ふたりまとめて四天王の座から落ちなよっ!」ダッ!!

エリ「ぐっ!!」ゴキィッ!

澪「エリ! 大丈夫か!?」

エリ「だ、大丈夫…。私だってバレー部では三花と張り合ってたんだ…。それより澪、お願いがあるの…っ」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:15:34.06 ID:Q7f2RFfmP

三花「ほらほら~。そんなのんびりお話してていいの~?」

澪「や、やばい! エリ、早く逃げよう!」

エリ「聞いて! ここは私が食い止めるから、澪は田井中さんの所へ……」

澪「駄目だ!エリを放っておけない!」

エリ「……三花がこうなったのも私に責任があるんだ……三花を止めるのは私の役目…」

エリ「大丈夫。私一人でやれる。それより澪は田井中さんを助けてあげてっ!」ドンッ

澪「エリっ!」

三花「自己犠牲…泣けるね。いいよ。エリを仕留めたら秋山さん、次はあんたの番だ。今の内に逃げればいいさ」

澪「………ぐっ…! エリ、必ず戻ってくるからな!」ダッ

タッタッタッ
                          ・ ・
三花「さて、ちゃっちゃとやっちゃいますか。部長さん」
                 ・ ・ ・
エリ「そうだね………………元部長さん。決着をつけよう…!」

ドゴオォォォン!!!…………



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:21:03.50 ID:Q7f2RFfmP

・・・・・・・・・・・・

タッタッタッタッ・・・・・

澪「ハァ…ハァ……た、確か律は体育館裏に……」

「やめろ姫子!」
「きゃあああああ!!」

澪「! 悲鳴…あっちだ!」

ガラッ

澪「律!助けに来たぞ…」

アカネ「危ないっ!」キュピーン

澪「…ッ!? な、なんだこれ……」ドクン・・・

律「澪っ!なんで来た…っうぐっ」ズキ

姫子「飛んで火に入るなんとやら…3人同時に倒せるなんてラッキーじゃん。ね?しずか」ニコッ

しずか「も、もうやめて…こんなこと、やりたくない!」

澪(……あれは…木下しずか……!? なんで姫子と一緒に…)ズキズキ



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:29:48.08 ID:Q7f2RFfmP

アカネ「澪! 気を確かに持って!」

澪「ア、アカネ…一体何が起こってるんだ…っ」ズキズキ

アカネ「この頭痛はおそらく木下さんの能力……」

澪「木下さんが…!? じゃあ姫子は…」

律「姫子は木下さんを操っているんだ…!っ」ズキズキ

アカネ「…エリが色々と調べてくれたわ…。立花姫子の過去…そこからあいつの能力を特定したんだ」

アカネ「あいつの能力は『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』……他人を操ることができる」

姫子「……まあ、あたしはそんな名前、つけてもらわなくても十分制御できてたけどね」

姫子「あんたたち3人くらい、あたしが直接手を下すまでもない」

姫子「……ほら、しずか。もっとがんばってよ。アカネに負けたらただじゃおかないよ」

しずか「う……うぅ……」

アカネ「ぐっ……」ズキ・・・



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:34:49.30 ID:Q7f2RFfmP

澪「…アカネが私たちを助けてくれているのか……?」

律「……アカネがいなかったら、私たちはとっくに脳を破壊されていた…」

律「アカネの『集注拡散(フォーカスレンズ)』は、相手の集中力を乱す能力……っ」

律「今は必死に木下さんの集中力を私たちから遠ざけようとしている…だけどそれも限界がある…」

律「アカネがやられたら私たちもおしまいなんだ…」

澪「……ぐっ……木下さんの…能力はなんなんだ!?」ズキズキ

アカネ「…それは分からない……。だけど、脳に直接攻撃するタイプみたい…」

澪(……頭が痛くて何も考えられない………動くこともできないっ…)

アカネ「……まだ名前を付けていないから、木下さんは能力を制御できてないんだ…だからこんな強力に…っ」

姫子「…………うーん…アカネが思ったより強いのは計算外だったよ…これじゃ埒があかないじゃん」

姫子「自分の手は汚したく無かったけど……しょうがないか」スタスタ

アカネ「な、なにを……」

姫子「えいっ!」ドスッ

アカネ「うぐっ!?…………」バタン



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:45:01.54 ID:Q7f2RFfmP

律澪「っ!!!?」

澪「ぎゃああああああああああああああああ」グワングワン

律「頭が割れる………ッッッ!!!」

姫子「………ま、このままほっといても3人とも逝っちゃうけど……しずか、どうする?」

しずか「もうやめて!! どうしてこんなにひどいことするの!?」

姫子「……別に。理由があるとすれば、けいおん部なしに私たちが存在できない、っていう現状が我慢ならないだけ」

しずか「…………ち、違う……けいおん部がいなくなったら、私たちは消えるんだよ?…それでもいいの?」

姫子「……くだらないおしゃべりはここまで。さっさと仕留めようよ」

しずか「…わ、私にはできない!」

姫子「ちぇっ…。やっぱりあたしの能力も限界があるのかなぁ…。仕方ない、自分でやるか」ハァ

スタスタ

律「……ッッッ!!」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 21:53:59.17 ID:Q7f2RFfmP

姫子「まずは四天王の秋山さんからかな……」グイッ

澪「うああああああああ や、やめてくれ……」バタバタ

律「や やめろ………ッッ 澪に手ぇ出すなあああああ………」

姫子「別に殺したりするわけじゃないんだけどなぁ。ちょっと顔が変形するだけなんだけど…」

澪「やめろおおお……… やめてくれええ……」ジタバタ

姫子「やめないよ。少し痛いけど我慢してよね」グググッ

澪「!!」



律「澪ッッッ!!!」



ド ク ン ッ



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:00:01.44 ID:Q7f2RFfmP

キュピンッ

姫子「!?!?」バッ

しずか「……これは…?」フッ

姫子「あたしの能力が……解けた…!?」

アカネ「………う~ん………ハッ」キョロキョロ

アカネ「あたし姫子に攻撃されて気を失って…そ、そうだ!二人とも大丈……」ガバッ

アカネ「…あ、あんたたち……どうしたの…!?」

澪「り、律……まさかこれって」キラキラ

律「ああ………とうとう私たちにも能力が………」キラキラ

アカネ(…きれい……これが秋山澪と田井中律の本当の姿…)

姫子「くっ…!しずかっ!もう一度痛い目にあわせてやりな!」キュピン

しずか「あぐっ…」ゾクッ

律「無駄ァッ!!」キュピィン

しずか「あ……」フッ

姫子「!? な、なんで…」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:05:44.46 ID:Q7f2RFfmP

律「……もうお前は『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を使うことはできない…いや、使っても私たちが止める!」

姫子「どういうこと!?」

アカネ「み 澪……いったい何が起きてるの…?」

澪「……アカネ…あいつを倒すにはアカネの能力が必要だ」

アカネ「え?」

澪「もう姫子に『服従の円舞曲』は使わせない…!だけど私じゃあいつに対する攻撃手段がない…」

澪「律があいつを止めている間にアカネの『集注拡散(フォーカスレンズ)』でとどめを!」

アカネ「む、無理よ……あたしの能力は相手に危害を加えるタイプじゃない…」

澪「………大丈夫。私を信じるんだ」

姫子「…フン!まあいいわ…。あたしには『服従の円舞曲』がなくても、腕っ節であんたたちを叩きのめすことができる…」

アカネ「……くっ! 澪、姫子の身体能力は七賢者の中でNo1…あの三花でさえパワーアップしてやっと互角なの…」

澪「…………」

アカネ「このままじゃ、4人まとめてやられてしまう!」



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:11:41.25 ID:Q7f2RFfmP

澪「アカネ!いいからはやく『集注拡散(フォーカスレンズ)』を!」

アカネ「………ッ!」キュピーン

姫子「遅いっ!!」ブオン

スカッ

姫子「………!? き、消えた…?」

姫子「ど どこに行ったの!? しずかも…いない!?」キョロキョロ



律「………ふぅ、危なかったな」

アカネ「………!?…姫子はひとりで何をしているの?」

澪「私たちのことが見えてないんだ…これはアカネの能力だよ」

アカネ「え!? で、でも私の『集注拡散』に姿を消す力なんてない…!」

澪「そうじゃない。姫子は今、私たちに対して集中できないでいるだけ…」

澪「……それこそ私たちの存在を認識できないほどにな」

アカネ「あ、あたしにはそんな強力な力は使えない!あんたたち何をしたの!?」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:16:13.83 ID:Q7f2RFfmP

澪「……私の能力は"誰かの長所を更に伸ばす"能力…そしてアカネの場合、『集注拡散(フォーカスレンズ)』が長所なんだ」

律「そして私の能力は、"誰かの長所を抑え込む"能力なんだ。だからあいつの『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を一時的に使えなくした」

アカネ「………そんな力が…! で、でもちゃんと制御できてるの!?」

澪「……不思議とコントロールできてる…」キラキラ

律「なんだか今まで使えなかったのがおかしく感じてくるぜ!」キラキラ

しずか「す すごい…………」

澪「………さあ。まだ終わりじゃない」

律「ああ…。あの腐ったゲス野郎に天誅を下さないとな!」

アカネ「……でもどうやって…?」

律「それは……」

しずか「きゃあっ!?」ガツン

澪「!?」



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:27:49.27 ID:Q7f2RFfmP

姫子「ちぃっ!!ここであいつらを逃がすなんて……ッ!!」ガタン!

バキッ メキメキメキ 

姫子「クソッ!」バンッ


律「姫子のやつ、手当たり次第に暴れてやがる…」

アカネ「このままだとあたしたちも巻き添えをくらう!」

律「まったく、DQNはどうしようもないぜ。あーあ、体育用具がボロボロ…」

澪「律、のんびりしてる暇はないぞ!あいつをどうやって止めるんだ!?」

律「……木下さん…いや、しずかの能力を使うんだ」

しずか「え……?」

律「しずかの能力は、私の予想が正しければ相手にイメージや言葉を直接伝えることができる…」

律「そしてその力は相手の感情や思考、その気になれば心理状態にまで影響を与えることができるんじゃないか…?」

澪「……どうしてそう言えるんだ?」

律「……和のことさ。高橋さんを怒らせ、能力を暴走させたのは木下しずか。そうなんだろ?」



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:32:06.45 ID:Q7f2RFfmP

しずか「……田井中さんの言うとおりです…。高橋さんの脳にイメージを伝えたのは、わたし…」

しずか「それに、田井中さんにもやりました」

律「……分かってる。そして、それらは全部姫子に命令されてやっていたんだろ?」

しずか「……………はい。わ、わたしにはどうすることもできなくて…っ。すいません……」グスン

律「謝る必要なんてない。悪いのは全部、姫子だ」

澪「…………………」

律「…だけど姫子をギタギタにやっつけるつもりなんて、ない…」

律「だからしずか。しずかの能力で姫子を更生させてほしいんだ。姫子に良心が少しでも残っているなら…」

律「きっとアイツは正しい道を選んでくれると思う」

しずか「……田井中さん…………分かりました…やってみます……」

アカネ「…ちょっと待ちなよ。上手く制御できない能力でやるなんて危険すぎる」

アカネ「それに、姫子が更生するくらい強く、精度の高いイメージを送るなんてできっこない…」



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:40:50.92 ID:Q7f2RFfmP

律「やってみないと分からないだろ?それにこっちには澪もいる。しずかの能力を高めることだってできるはずだ」

澪「…律。それは出来ないんだ」

律「………どうしてだよ」

澪「私が高めることが出来るのは、相手が"長所だと思っていること"だけ…木下さんは、自分の能力を長所だと思っていない…」

しずか「…………」

澪「それに、私が能力をかけられるのは1つの対象だけだ。今はアカネにかけているから…2人同時は無理なんだ…」

律「……それでも!やるしかないんだ!」

アカネ「……木下さんがまた暴走したら?長所だと思ってないなら、律にだって止められないってことになる…」

律「………私はしずかを信じる」

澪「…確かにこのまま、姫子を野放しにしておくわけにはいかない…。木下さんが上手くやってくれれば、誰も傷つかずに済むかもしれない…」

律「しずか………準備は出来たか?」

しずか「…………」コク

アカネ「…分かったよ。私も極力、アイツに見つからないように頑張ってみるわ」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:45:59.78 ID:Q7f2RFfmP

しずか「…………」ムムムムム・・・

澪(…これは…念じてるのか? ちっちゃくて可愛いな…)

律「あっ。しずかちょっとタンマ」

しずか「えっ」コケッ

律「やっぱり殴らないと気が済まない」

澪「…お前も十分DQNだよな」

アカネ「ちょっと待ってよ!そんなことしたらいくら強化した『集注拡散』でも流石に感づかれる!」

律「そこはあんたらに任せる!」ダッ

澪「…誰も傷つかないかも…って言ったけど、やっぱりそうはいかないな。罰は受けなきゃ」ヤレヤレ

アカネ「あ~もう!どうなっても知らないから!」キュピーン


姫子「…………」イライラ

律「…さてと、姫子さんよ。あんたは私の触れてはいけない逆鱗に、とうとう触れちまった…」

律「報いを受けてもらうぜっ!!」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:50:22.63 ID:Q7f2RFfmP

律「まず、これが……和の分だッ!」ドゴォ!

姫子「うぐっ!? な、なに!?いきなり……」

律「そしてこれが…高橋さんのぶんッ!」ドゴォ!

姫子「がはっ! そこにいるのは……誰!?」

律「これは澪のぶんッ」ドゴォ!

姫子「………ッ!?」

律「これがッ!しずかのぶんッ!こっちはアカネのぶんだッ!!」ドゴォ バキィ

姫子「ぐふぅ……」

律「そして……私のぶんだあッッ!!!」ドギャアアアン!!

姫子「うぐ……」バタン

澪「……おいおい。倒れちゃったぞ」

律「まだ意識はある。いいぜ、しずか。精神的にも肉体的にも参ってる姫子なら、少しはやりやすいんじゃないか?」

しずか「……………うん」コク



196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 22:55:35.25 ID:Q7f2RFfmP

しずか「…ムムムムム………」

澪「…………」

律「…………ど、どうだ?上手くいきそうか?」

アカネ「…話しかけない方がいいわ」

律「…………へいへい」

しずか「………………うっ」ズキ

澪「!?」

律「どうした、しずか!」

しずか「だ 大丈夫……うっ」ズキズキ

姫子「ぐ…うああ……いやああああ」

アカネ「! 姫子が!!」

澪「木下さん!」

しずか「…………ち 力が……みんな、逃げてっ…」ズキズキ

アカネ「そんな! 失敗したっていうの!?」



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 23:03:33.27 ID:Q7f2RFfmP

澪「うっ!?」ズキン

アカネ「木下さんっ…落ち着いて…うぅっ」グラ

しずか「はやく……みなさん、逃げてください…」

律「あきらめちゃ駄目だ!」

しずか「!?」

律「私たちのことは…き 気にするな…それよりも姫子に集中するんだ…」ズキズキ

しずか「でも……」

律「早く!」

しずか「…………」グッ

しずか(姫子さんの心の奥……暗くて良く分からない……ぼやけてる)

しずか(お願い……!姫子さん…この気持ち…伝わって!)

…パァァァ

しずか(!あれは……姫子さんの良心!………お願いっ!届いて!)

姫子「 」ビクッ

ガタン



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 23:07:37.36 ID:Q7f2RFfmP

スーーッ

澪「……と、解けた…」フッ

アカネ「……木下さん!どうなったの!?」

しずか「………………」

律「も、もしかして…駄目だった?」

しずか「……成功した、と思う……」

律「本当か!?」

しずか「たぶん………だけど、姫子さん、気を失っちゃった…」

姫子「」

アカネ「……大丈夫なんでしょうね」

しずか「…なんだか良く分からない…けど、確かな手ごたえはあった…」

しずか「もうさっきみたいに私たちを攻撃することは、ないと思います」

澪「………終わったのか…」

律「…やったな!しずか!」



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 23:17:36.72 ID:Q7f2RFfmP

アカネ「……でも、姫子をこのままにしておくわけにはいかない。どうするの?」

しずか「……わたしが保健室に連れて行きます…」

しずか「先生には適当に言い訳しておいて、寝かしておけばいつかは目が覚めるかも…」

澪「目が覚めて木下さんを襲ったらどうするんだ!?」

しずか「…大丈夫です。もう姫子さんは大丈夫だと思います」

律「……まあ今回はしずかのお手柄なわけだし、姫子を更生したのもしずかなワケだし…」

律「しずかがこう言ってるなら何も心配いらないだろ」

澪「……そうだな」

しずか「じゃあ…姫子さん連れて行きますね。…んしょっと」

ズルズル

澪(引きずってる…)

律(……大丈夫、だよな?)



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/26(水) 23:20:20.84 ID:Q7f2RFfmP

アカネ「…………た、大変よ!!」

澪「どうしたんだアカネ、また問題が!?」

アカネ「澪!!あんた大事なこと忘れてるよ!」

澪「…?」

アカネ「エリが………エリが………」

澪「!!」

律「なんだ?エリがどうかしたのか?」

澪「っ律、お前も来い!エリを助けに行くんだ!!」グイッ

タタタッ

律「おいっ!どこに行くんだ!?」

澪「……律のところへ行く前、私は佐伯三花に襲われていたんだ…」タッタッタッ

澪「そしたらエリが助けに来てくれて…三花を食い止めるからって……一人で…」

律「なにっ!?」

アカネ「三花は色々な意味でヤバイ奴なんだ…。エリが危ない!」



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