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唯「死んだ世界戦線?」#前編 【SF】


ニュー速VIP避難所(クリエイター)より


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4gep&key=1286942918&ls=50




1 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:08:38.19 ID:QGag2Gw0


世界観を借りただけなのでABキャラは一切でないです。

スレタイ詐欺でごめんなさい。



2 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:09:10.02 ID:QGag2Gw0


唯「ん…?」

目が覚めるとそこは見たことのない場所だった。

唯「あれ…ここどこだろ…?」

「お…おい!り…律!起きたぞ…!」
「おーやーっと起きたかー」
「大丈夫?痛いところはない?」

唯「あ…はい…大丈夫です」

急に声をかけられた。
この人達は誰なんだろう?

唯「あ…あのー……」

「ようこそ!死後の世界へ!」「ようこそー♪」
「バカ律!いきなりそんなこと言われてもわからないだろっ!」

唯「しごの世界……?」

私語…死語…死後……

唯「…え!?死後!?わたしが!?え?」

死後って…ここは天国…または地獄…ってこと?





3 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:10:04.48 ID:QGag2Gw0


「そうだ。お前は死んじまったんだ」

唯「……!?わかった!!」

「おー理解してくれたか!」
「こんなすぐに納得してくれるなんてすごいわー♪」
「おい…なんかおかしくないか?」

唯「これは夢なんだね!なるほどなるほど!すごくリアルな夢だな~」

「ズコーッ」
「やっぱりな…」
「まぁそうよね♪」

唯「夢のみなさんこんにちは!私、平沢唯っていいます!」

「…まぁ説明すればいいか……私は田井中律だ!よろしくな唯!」

「私は琴吹紬。ムギって呼んでね♪よろしく唯ちゃん♪」

「あ…秋山澪…よろしく…」

唯「りっちゃんにムギちゃんに澪ちゃんだね!よろしく~」



4 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:11:03.04 ID:QGag2Gw0


澪「み…澪ちゃん…」

唯「…だめかな?」

澪「い…いや…いいよ…平沢さん…」

唯「澪ちゃんも下の名前で呼んでよ~」

澪「ゆ…唯…」

唯「ありがと~」

律「ところで唯!さっきの話の続きだけど、ここは夢の世界じゃない!れっきとした死後の世界だ!天国か地獄かはわからないけどな!」

唯「りっちゃん、またまた~死後の世界なんてありえないよ~」

紬「…もしかして……唯ちゃん、死んだときの記憶…ないの?」

唯「へ…記憶…?うーんと……あれー…何も思い出せないや…なんでだろ……」

あれ…ホントに何も思い出せない…過去も…家族も…友達も…

唯「…まぁ夢だしね~」



5 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:12:00.66 ID:QGag2Gw0


澪「お…おい律…唯のやつ、もしかして死ぬときに頭を強く打ったんじゃないかな…」

律「…たぶんそうだな…」

唯「せっかくの夢の世界だからな~何しよっかな~?」

律「やっぱり信じないか……仕方ない…ムギ、アレ持ってきてくれ」

紬「…わかったわ…りっちゃん」

澪「ひぃぃぃぃぃ…」

唯「ん?何するの~?」

ムギちゃんが建物の中に入っていった。なにを取りにいったんだろう?

律「私がやる。澪とムギは向こうに行っててくれ」

紬「…ハイ……りっちゃん…コレ……行きましょ澪ちゃん」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」



6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:13:28.38 ID:QGag2Gw0


律「おい唯」

唯「な~に~?りっちゃん?」

律「いまからお前を[ピーーー]」

唯「へ…[ピーーー]…?やだなー…りっちゃん…いくら夢でも…その冗談笑えないよ……」

律「安心しろ。苦しくないよう一発で殺してやるから」

唯「ひっ…り…りっちゃんそれ銃…?あ…わかった、それモデルガンでしょ…?もぅ驚かせないでよー…危ないからこっちに向けな」

律「許せよ唯」


パーン



7 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:14:23.48 ID:QGag2Gw0

ピーってなった……

製速ってこうなるんですね……




8 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:15:09.77 ID:/nM0P5Uo

メル欄に saga を入れろ





9 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:15:23.96 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

唯「…うわぁぁぁぁぁぁ!!?」

な…なに今の夢…?私が殺される…夢…

律「お、起きたか?」

唯「へ……?………………」


唯「」


唯「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!ころされるぅぅぅぅぅ!!!!!だれかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

律「落ち着け唯!大丈夫だから!な!とりあえず落ち着け!!」

紬「唯ちゃん起きたの!?今すごい声が……」

唯「ムギぢゃぁぁぁぁぁ!!!だぢげでぇぇぇぇぇぇ!!!!」

紬「大丈夫よ唯ちゃん!落ち着いて!!」

律「唯、ごめん!この通りだ!許してくれ!もうしないから!」

唯「うぅぅぅぅぅぅ…………」



10 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:16:16.87 ID:QGag2Gw0

>>9 すいません

紬「唯ちゃん…大丈夫?落ち着いた?」

唯「はぁ…はぁ…う…うん…」

律「悪い唯!唯がどうしても信じなかったから、しかたなくなんだ!ホントーにゴメン!」

唯「うぅぅぅ…どういうこと…?」

紬「ここは死後の世界だって言ったでしょ?だから私たちは殺されても死なないの。時間がたてばどんな傷でも治るわ」

ってことはここは本当に…

唯「…本当の死後の世界……」

律「…そうだ」

そっか…私死んじゃったんだ……

唯「…でも私、ホントに何も思い出せないよ…?なんで…?」

律「唯はたぶん頭を強く打って死んじまったんだ。時々そうやって記憶喪失でここに来ちまうやつがいるらしい」



12 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:17:32.51 ID:QGag2Gw0


紬「大丈夫よ唯ちゃん。何かがきっかけで思い出せた人もいるみたいだから……それにきっと思い出しても辛いだけよ…」

律「ムギ…」

ムギちゃんすごく辛そう…
嫌な過去だったのだろうか。

律「…まぁそういうことだ唯!あんま気にすんな!ここの生活もなかなかに悪くないしな~…なっ!ムギ?」

紬「…そうね♪」

律「ということで、改めてよろしくな唯!」

紬「よろしく唯ちゃん!」

唯「…うん!」

もう死んじゃったんだし…なるようにしかならないよね。
前向きにいかないと!

唯「あれ?そういえば澪ちゃんは?」

律「あー澪のやつはなー…」

紬「部室よりっちゃん!あれはりっちゃんにしか直せないんだから!」

律「ま、唯の案内がてら部室にいくかー」

唯「部室?」

律「そう!私たち軽音部の部室だ!」




11 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:17:29.58 ID:/nM0P5Uo

sage じゃなくて saga さが





13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:19:13.05 ID:QGag2Gw0

>>11 うわぁぁぁぁごめんなさい…

~~~~~~~~~~~~~~

ここって学校だったんだ…そういえば制服だった。

律「んで今のが理科準備室!そしてこの階段を上った先が我らが軽音部の部室だ!」

唯「ほうほう…なかなかですなーりっちゃん隊員!」

律「ありがとうございます!平沢隊長!」

りっちゃんの話によると、この学校の半数以上は私たちとは違って元からこの世界にいて、この世界で暮らしている人たちみたいだ。
そして残りが私たちと同じで死んでしまったあと、この世界に来た人たち。
その違いは話せばわかる…らしい。

紬「軽音部、一名様ごあんないでーす♪」

さわ子「あーりっちゃん達、やっと帰ってきたのね!澪ちゃんなんとかしてよー」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

律「さわちゃんわりーわりー。でも…新入部員連れてきたぜー!」

唯「平沢唯です!よろしくっす!……新入部員?」



14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:21:02.71 ID:QGag2Gw0


さわ子「あら!久々ねぇ~初めてまして。山中さわ子です。よろしくね唯ちゃん」

唯「あ、よろしくお願いします~」

すごく綺麗で優しそうな人だ…

さわ子「敬語じゃなくていいわよ。ここじゃみんな同い年みたいなもんだし」

唯「えへへ…よろしくさわちゃん~」

紬「りっちゃんはやく!澪ちゃんに!ほら!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

律「しょうがねーなー…ほら澪、もう大丈夫だぞ~よしよし」

澪「う…りつぅ…」

紬「…はぁ…はぁ…」

唯「ムギちゃん大丈夫?鼻血出てるよ」

さわ子「唯ちゃん、ほっといていいわよ」



15 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:24:44.29 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

律「改めて…軽音部へようこそ唯!!」

紬「ようこそ~♪」

さわ子「これからよろしくね唯ちゃん」

澪「よ…よろしく…」

唯「えーっと…話が見えないであります!」

さわ子「りっちゃんってば話してないの?」

律「いやーこの世界の説明でいっぱいいっぱいで」

紬「いろいろあったわねー♪」

澪「うぅ…」

律「唯!単刀直入に言う!軽音部に入部してくれ!」



16 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:25:53.81 ID:QGag2Gw0


唯「えーっ!?…私楽器なんて弾けないよぉー…?」

律「一から教えるから!おねげぇします!お代官様!!」

さわ子「音の厚みを増すためにギターもう一人欲しかったのよね~」

澪「え…あれで足りてなかったのか…?」

唯「えーでもー…」

紬「唯ちゃん!お菓子あるわよ!食べる?」

唯「いっただきまーす!」



17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:28:08.17 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

唯「おいしかったー!」

律「軽音部に入ったら毎日食えるぞー!な、ムギ?」

紬「ええ♪」

唯「入部させてくだせぇ!りっちゃん隊長!!」

律「よっしゃぁぁぁぁぁ!!…助かった……」

紬「やったね♪りっちゃん!」

さわ子「じゃ…まずは唯ちゃんが私たちの音楽性についていけるかテストね…」

澪「まさか…演奏するのか…?」



18 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:29:55.51 ID:QGag2Gw0


さわ子「ええ…」

澪「ひぃぃぃ…」

さわ子「早く用意しろ…」

澪「あわわわわわ…」

律「おい澪っ早く準備しろっ」

紬「ちょっと待っててね唯ちゃん♪」

唯「演奏してくれるのかー楽しみだなー」



19 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:31:08.43 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

澪ちゃんがベース、りっちゃんがドラム、ムギちゃんがキーボードだ。
ていうことはさわちゃんがギターかな?

ボーカルは誰なんだろう?

澪「…………」

澪ちゃんがなんだか青ざめた顔をしている…大丈夫かな…?

唯「さわちゃん遅いねー」

律「唯…心の準備だけはしとけ…」

唯「へ?」

ドンドンッ

唯「ん?」

なんだかドアを叩いてるような音がする。



20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:34:23.54 ID:QGag2Gw0


澪「ひぃぃぃぃぃ!」

律「来たか…」

紬「♪」

ドンッメキッ

唯「へ…?」


そこでドアは盛大な音を立てて吹き飛んだ。

さわ子「おるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!おまえらぁぁぁぁぁぁぁ待たせたなぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

唯「」



21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:37:18.64 ID:QGag2Gw0


そこから先は凄かった。

蹴破られたドアからすごいメイクの人が飛び込んできて、アンプにシールドをぶっ刺したかと思えばすぐに爆音でギターを掻き鳴らし始めた。
するとみんなは申し合わせたかのように演奏を始めた。
りっちゃんは無表情だった。
澪ちゃんは完全に顔がひきつって青ざめていた。
ムギちゃんだけはニコニコしていた。
でもその激しすぎる演奏に反して歌詞は所々可愛らしい感じだ。


さわ子「ふわ゛ふわ゛ダァァァァァーイムッ!!!!!!!!」

澪「ふゎふゎ…たーぃむ…」

さわ子「おるぁ!!!!ベースッ!!!!!」

澪「!?ふ…ふわ゛ふわ゛タぁぁイムぅぅ!!!」

澪ちゃんの声はさわちゃんとは違う意味でガラガラだった。



22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:39:14.32 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

さわ子「どうよ?」

唯「あー…えーっと…あの…すごく個性的でした!!」

ほとんどさわちゃんの声とギターしか聞こえなかったけど…

さわ子「個性的だと!!?」

唯「あ…あい…」

や…やばいかも…

さわ子「お前…」

唯「ご、ごめんなさいぃ!!」



23 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:40:25.23 ID:QGag2Gw0


さわ子「なかなか見所あるじゃねぇか!ボケてそうな顔だと思ったけどな!」

さわちゃん、ひどい…

律「よ…よかったな唯!」

紬「これで唯ちゃんも正式に軽音部の仲間ね♪」

さわ子「唯!お前はギターだ!いいな!!?」

唯「は…はいであります!!!」

こうして私は軽音部にギターとして入部することとなった。

唯「澪ちゃん、立ったまま気絶してる…」



24 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:42:00.49 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

それから私たちは毎日お茶をしつつも練習をした。
授業もあるらしいが出ていない。
りっちゃんいわく「絶対にでるな!消えたくないならな!」とのことらしい。

ギターは主にさわちゃんから教わった。
さわちゃんやみんなの教え方が良いのか、私のギターはだいぶ上達した。
ちなみに澪ちゃんは私が入部した日にコーラスをクビになり私がコーラスになった。


唯「そういえばなんで軽音部なの?」

律「ん?あぁ…学生の青春といえばやっぱバンドだろ!」

唯「そうなんだ~」

記憶がないからだろうか…よくわからない。

唯「なんで私を誘ったのー?楽器もできないのに」

律「あーそれはな……」

さわ子「私がギターの子もう一人欲しかったんだけど、みんな演奏聴くと帰っちゃうのよね~」

澪「…そりゃそうだよ……」

さわ子「あ?」

澪「ひっ」



25 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:43:26.33 ID:QGag2Gw0


紬「りっちゃんが最初に唯ちゃんを見つけたのよ~」

律「…あのさわちゃんにかなり急かされてたんだ…唯がいてくれてホント助かったよ…」

さわ子「…りっちゃん聞こえてるわよ」

律「さーっ練習練習!!」

唯「お菓子食べたいよ~」

紬「唯ちゃん後で。ね?」

澪「うぅ…いやだ……」

練習後、澪ちゃんは気絶してしまった。
お菓子二人分食べちゃった。



26 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:44:38.85 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

さわ子「唯ちゃんも大分上達してきたし、そろそろライブに向けて練習ね」

律「久々だなー」

唯「ライブ?」

律「そうだ。学校の講堂でライブだ!」

紬「他のみんなも見に来てくれるのよー♪」

さわ子「ムギちゃんと澪ちゃんは新曲の作詞作曲お願いね」

紬「はい♪」

澪「うぅ私の歌詞が…あんな… 」

さわ子「よろしくね」



27 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:46:07.06 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

さわ子「ムギちゃん、澪ちゃん、新曲できた?」

紬「はい~♪」

澪「うぅ…もう私の歌詞を破られるのはいやだ……」

さわ子「早く渡せ」

澪「あああぁぁぁ……」

澪ちゃんの書いてきたいくつかの歌詞カードがさわちゃんに奪われた。
ちらりと内容が見えたけど、すごくメルヘンな内容だったように思える。

さわ子「……澪ちゃんこれ……」

澪「え…?」

…なんだかさわちゃんの様子がおかしい。
いつもなら澪ちゃんのかわいすぎる歌詞を見て、怒ったさわちゃんが全部破いてしまうかさわちゃん風に書き直されてしまう。

でも今日のさわちゃんは澪ちゃんの歌詞を食い入るように見ていた。



28 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:48:03.22 ID:QGag2Gw0


律「さわちゃん…どうしたんだろ…?」

澪「き…きっとさわ子にも私の歌詞のよさがわかっ…」

さわ子「こっからここまで没ね」

結局何枚かは破られてしまった。
さっきのさわちゃんはなんだったんだろうか。

澪「あぁぁぁぁぁ私のときめきシュガーがぁぁぁ…」

さわ子「さ、早速アレンジに入るわよー!」



29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:50:13.52 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

そしてライブの日になった。

唯「うわ~…結構お客さんいるね……」

律「元からこの世界にいるやつらも来てるみたいだからな」

澪「き…緊張する…」

紬「澪ちゃん!手のひらに入って書いて飲み込むのよ!」

律「なんかおかしくないか?それ」

さわ子「みんなおまたせー」

唯「あれ?さわちゃん?」

さわちゃんはいつもはかなりすごいメイクと服装なのだが今日は制服で普段のままだった。



30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:52:03.52 ID:QGag2Gw0


律「さわちゃんはやく準備しないと間に合わないぞ!」

さわ子「今日はこのままでするのよ。ライブ」

紬「なんだか新鮮な感じだわー♪」

澪「…嫌な予感がする……」

さわ子「失礼ね…まぁ演奏はいつも通りやるからね」

澪「うぅぅ……」

さわ子「…今日、この新曲は最後にやるから。はいこれ。セットリスト」

律「じゃあ準備しますか」

唯「初ライブ!楽しみだな~」

良いライブにしよう!



31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:55:08.24 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

さわちゃんがステージに立つとなんだか観客席がざわついた。
もしかしてメイクをしていないさわちゃんを見たのは初めてなのかもしれない。

もしくはメイクしてるときってさわちゃんだと気づかれてなかったのかも…

さわ子「待たせたな!!!おまえらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

でもさわちゃんがそう言うと観客席からは凄い歓声がおこった。
中にはメイクしてるさわちゃんみたいな人もいる。

さわ子「いくぞ!一曲目ぇ!!!ふわふわ時間!!!!!」



32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 13:57:18.83 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

唯「すごい…」

体がすごく熱い…なんだかよくわからない感情で胸の中がぐちゃぐちゃだ。
でもすごく気持ちいい。

観客席からはアンコールがおこっていた。

さわ子「じゃ…新曲やりましょうか」

律「よっしゃー!もいっちょがんばるか!!」

紬「おーっ♪」

澪「やるしかない…やらないと……」

さわ子「…じゃあ行くわよ。みんな」

この時の私は初めてのライブでの緊張感や高揚感で
さわちゃんがなんだか思い詰めたような表情をしていたことに気づかなかった。



33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 14:00:09.08 ID:QGag2Gw0



さわ子「…次は新曲をやらせてもらいます」

ん?なんだかさわちゃんの様子がおかしい。
みんなも不思議そうな顔をしている。

さわ子「私の恋はホッチキス!」

さわちゃんの激しいギターソロから始まるはずの曲。
でもなんだかおかしい。

唯「これって…」

いつものさわちゃんの演奏じゃない!!
みんなと目配せをすると、困惑顔だったけど曲はもう始まってしまっている。
さわちゃんに合わせるしかない!

観客席もさっきのパンクな感じから一転してポップなラブソングに変わったことに戸惑っているらしい。
だれも声を発していなかった。



34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 14:02:08.16 ID:QGag2Gw0


そして演奏が終わったと同時に電気が消え幕が下ろされた。

私はさっきの高揚感が失せ今はすごく不安な気持ちになっていた。

唯「さわちゃん!どうしちゃったの?」

なぜだか不安でしょうがない。

唯「さわちゃん…?」

返事がない…

そうしている内に目が暗闇に慣れてきてさわちゃんのいた位置が見えてきた。

唯「え…さわちゃん…?」

いない。そこにはさわちゃんが使っていたギターが落ちているだけだった。

律「お…おい…どうなってるんだよ…」

澪「さわ子が、き…消えた…」

紬「…………」

唯「き…きっと部室に戻ったんだよ!恥ずかしくなっちゃったんじゃないかな?ハハハ…」

そうに決まってる!

唯「みんな!早く部室に戻ろ!!」



35 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 14:03:40.35 ID:QGag2Gw0


~~~~~~~~~~~~~~

?「あんなに評判がいいから来てみたのに、めちゃくちゃなサイドギターに走りぎみのドラム…
  アンコールは急に曲調が変わって意味わかんなかったし。ホント最悪……」

私が入れば少しはマシになるだろうけど。



36 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 14:05:25.61 ID:QGag2Gw0


すいません いったんここでやめます

メール欄ってsagaでいいんですよね?
他スレ見たら[sage][saga sage]の人が居たので…




37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/13(水) 14:25:58.95 ID:j3p1ysSO

sagaは禁止ワードをそのまま表示できる

禁止ワードをそのまま表示したくて、下げ進行でやりたいならsage saga





39 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:31:45.01 ID:RvMPdSU0

>>37
やっと理解できました。ありがとうございます



40 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:32:46.59 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

部室に戻ってもさわちゃんはいなかった。

恥ずかしくて私たちの前に出てこれないだけだろうと私たちはさわちゃんを待っていた。

でも何日経ってもさわちゃんは帰ってこなかった。


澪「さわ子…もしかして本当に消えちゃったんじゃ……」

律「澪っ!!」

澪「ご…ごめん…」

紬「……みんな聞いて」

ムギちゃんがなんだか覚悟を決めたような顔で話始めた。

紬「みんな、この世界では消えてしまうことがあるのは知ってるよね?」



41 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:34:04.13 ID:RvMPdSU0


でもそれって…

律「それは真面目に授業を受けたり模範的な行動をしたらだろ!?さわちゃんは授業なんか行ってないし模範的でもなかったぞ!!」

紬「それも間違ってはいないわ…けどね、この世界で消えてしまう条件はそうじゃないの」

澪「どういうこと…?」

紬「この世界で消える条件…それは心から満足すること。いうなれば成仏かしら?」

唯「でもそれじゃ授業に出たり、模範的な行動で消えるっていうのはおかしいよね…?」

紬「…それはこの世界に来る条件が満足な学生生活を送れなかった人、だからよ」

澪「……!!」

律「っ…!」

唯「え…?」



42 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:35:25.11 ID:RvMPdSU0


紬「唯ちゃんは記憶がないからわからないかもしれないけど、つまりこの世界はいろんな理由でまともに
  学生生活が送れなかったり、満足できなかった人が来る場所なの。…澪ちゃんとりっちゃんはわかるよね?」

澪「…………」

律「ムギっ!」

紬「ごめんなさい…でもこれが事実よ…少しは私の推測も入ってる……でもこれで確信したわ」

律「そんなこと信じられるかよ!」

紬「…だって私は何度も見てるもの…友達が消える所を」

律「っ……」

唯「じゃあさわちゃんが消えたのは…満足したから…?最後のあの演奏で…」

紬「…おそらくそうね……」

律「なんだよそれ!くそ!」

でもそれって良いことなんだよね…?だってさわちゃん満足して消えたのだから。



43 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:37:36.35 ID:RvMPdSU0


澪「それじゃ…私たちもいずれ消えてしまうってことじゃないのか…?」

唯「……」

紬「それはわからない…でも私は悪いことだとは思わないわ。だって満足した気持ちでまた新しい人生を歩めるかもしれないもの」

澪「消えるんだぞ…?怖くないのか…?」

紬「違うわ。いままでの人生の未練をなくして新しく生まれ変わるの。だから満足して消えることは悪いことじゃない」

唯「私もムギちゃんと同じ考えだよ…」

律「お前は記憶がないからそんなことが言えるんだよ!!」

紬「りっちゃん…」

澪「律……」

唯「ごめんね…りっちゃん……」

律「くそっ…!」

りっちゃんが部室から出ていってしまった。
私の発言は無責任だったのだろうか。



44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:39:26.22 ID:RvMPdSU0


澪「律が…軽音部を作ったから…一番納得できないんだと思う。律と話してくるよ……」

紬「お願いね…澪ちゃん…」

澪ちゃんはりっちゃんを追って部室を出ていった。
ムギちゃんと二人きりだ。
さわちゃんのことやさっきのこともあってすごく気まずい。

唯「……ムギちゃん…何度も友達が消えるのを見たって言ってたよね…どういうこと?」

紬「……」

あまりの重い雰囲気に喋らずにはいられなかった。
でもこんな質問失礼だったかな…ムギちゃん黙ったままだし…

唯「ごめんねムギちゃん…いやな質問だよね…」



45 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:41:42.98 ID:RvMPdSU0


紬「…いいの唯ちゃん。話すわ。…実は私、この軽音部の中ではたぶん一番最初にこの世界に来てると思う。」

唯「そうなんだ…」

紬「私がこの世界に来てすぐの何もわからない時、同じ境遇の人たちが助けてくれたの。
  そのうちの何人かは気もあって友達になったわ。すごく楽しいかった」

唯「でもそれじゃ…ムギちゃんは消えちゃうはずじゃ……」

紬「…先に私が何で死んだのかを話さないとだめね…私はね、高校に入ってすぐの頃に殺されたの。」

唯「殺された…?」

紬「私の家はね、すごくお金持ちだったの。けどお父様方は汚いことをしてでもお金を稼ぐようなやり方の人だったから他の人からすごく恨みをかってたわ。
  そして私はお父様を脅す材料に誘拐された。高校初めての友達と一緒に帰るために付き人を全て断った日にね。」

唯「そんな…」

紬「酷いことをたくさんされた…そのあとお父様への見せしめに殺されたわ…そして気づいたらこの世界にいたわ」

唯「………」



46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:43:40.24 ID:RvMPdSU0


紬「この世界に来たときに傷は全部治ってたけど、記憶は残ってた。私ね?男の人が近くにいるだけですごく気持ち悪くなっちゃうの……
だから私は授業には行けなかった…それに私たちと同じ境遇の人にも男の人はいるわ。だから友達とも毎日会えるわけじゃなかった。
だからかな?私が消えなかったのは」

唯「ムギちゃん…」

紬「それでもね私に会いに来てくれる友達はいたわ。でもある日を境にまったく会えなくなった。他の人に聞いたわ。彼女はどこにいったの?って。
みんな知らない。消えてしまったって。…それから私は必死でこの世界について調べたわ。我慢して男の人にも話を聞いた」

唯「だからムギちゃんはあんなに詳しかったんだね…」

紬「…でもそうしている内に私が知っている人は誰もいなくなったわ。友達が消えた真相はわかったけど、友達どころか知り合いまで誰もいなくなってしまった。
……私ね、生きてるときの趣味はピアノだったの。一人で寂しかったからかな?無性に弾きたくなっちゃって。
それでね?私が一人でピアノを弾いてるときにりっちゃんが声をかけてくれたの…」

唯「う…ムギぢゃん……」

紬「これで終わり。ごめんね?唯ちゃん」

唯「うう゛ん…こっちこそごめんね?無理やり話させて…」

紬「泣かないで唯ちゃん…お茶入れるわ。りっちゃんと澪ちゃんを待ちましょ」

唯「…うん」

こういうときは無理に励ましたりしない方がいいよね…

唯「えへへ…ムギちゃんの入れてくれたお茶おいしい…」

紬「ありがと♪」



47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:45:02.59 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

ムギちゃんとお茶を飲んでるとりっちゃんと澪ちゃんが帰ってきた。

澪「ほら…律」

律「ムギ…唯…ごめん…少し言い過ぎた…」

紬「ううん。私もごめんね?りっちゃん」

唯「そうだよー!気にしないでりっちゃん!」

律「ぷっ…お前は少しは気にしろー!」

唯「ぐぇっ…り…りっちゃん…ギブ……」

よかった、りっちゃんも元気になったみたいだ。



48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:46:50.75 ID:RvMPdSU0


澪「…さわ子のことはもうしょうがない…納得はできないけど満足して消えたのなら悪いことってわけでもないしな……」

律「ああ…さわちゃんのことは忘れないけど、気にしすぎるのはよくないよな」

紬「そうね…」

唯「…ねぇみんな…久々に合わせて演奏しない?」

律「おっいいねー!やるか!」

紬「やりましょやりましょ♪」

澪「…そうだな」



49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:47:22.03 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

?「やーっと練習を始めましたか…やる気のないバンドです」

やっぱり私が入ったほうが……




50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:48:51.40 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

律「そういやボーカルどうするんだ?」

紬「作詞してる澪ちゃんがいんじゃない?」

澪「む…無理無理無理!コーラスで精一杯だよ…」

律「じゃあ…」

唯「でへへへ……」

律「…ムギ!頼んだ!」

唯「りっぢゃぁぁぁぁぁん!!!!!」



51 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:51:04.64 ID:RvMPdSU0


紬「唯ちゃんでいいんじゃないかしら♪」

律「しょうがねぇなー…しっかりやれよ平沢隊員!」

唯「わかりましたであります!田井中隊長!」

澪「曲調は昔の感じに戻していいよな…?」

律「そうだな…さわちゃんがいないしな」

澪「よ…よかった……」

律「んじゃ始めるか!1、2、3、4!」



52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:52:43.75 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

?「やっぱりあのギター、演奏が独創的すぎて浮いてます。誰かがカバーしないと…」

私が…私なら……




53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:55:24.01 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

唯「ふぃー久々に演奏すると疲れるねぇ~…」

律「同意~…」

澪「まだ一曲しかやってないだろ…」

紬「お茶にしましょ♪」

唯「わーい!おやつ♪おや 「失礼します」

私が肩からギターを下ろしながらお茶の席に向かっている途中、突然ドアが空き、中からツインテールの小さな女の子が入ってきた。
そしてその子は私に向かって指を指すとこう言った。

?「あなたのギターのせいでバンドが死んでます」

唯「………」

あまりにも突然のことに呆然としている私から、肩にかかったギターをおもむろに奪い取るとその女の子はギターを演奏しだした。

唯「う…うまい……」

そして一通り演奏をやり終えると女の子はすごく胸を張り、やりきった感ありありの顔で

?「このバンドも私が入れば少しはマシになるんじゃないですか?」

と偉そうに言った。



54 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:57:15.27 ID:RvMPdSU0


律「……なんだこいつ……」

澪「この子やばいよぉ…りつぅ…」

紬「うふふ♪」

唯「あのー…どちら様で…?」

?「梓です。中野梓」

相変わらず胸を張った偉そうな態度だ。

唯「どういったご用件で…?」

梓「だ・か・ら!私がこのバンドに入ってあげるって言ってるんです!物分かり悪いですね!」

頬を膨らませながら地団駄を踏んで怒っている。
小さくてかわいいなぁ。



55 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 10:59:24.45 ID:RvMPdSU0


紬「まぁまぁ落ち着いて。梓ちゃん。お茶いかが?」

梓「…まぁ飲んでやるです」

律「…わかった…お前、喧嘩売りにきたんだな…?そうだろ?」

澪「りつ…喧嘩はよくないよぉ…」

紬「まぁまぁまぁまぁ。みんなもお茶にしましょ」

唯「おっかし~おっかし~」



56 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:01:49.64 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~~

律「それで…中野梓さんはギターで入部希望と…」

梓「ま、そういうことですね」

律「っ……入部希望理由は?」

梓「あまりにもこの人のギター酷いんで私が入ってあげようと思って」

唯「へ…私?」

梓「リードギターの人はマシだったんですけどサイドギターが酷すぎです。」

唯「リードギターは私だよぉ~えへへ」

梓「ち・が・い・ま・す!ライブの時です!あとさっきのギター、大概ひどかったですよ!」

唯「が、がーん!!」

梓「ていうかリードギターの人どこですか!ライブの文句言ってやるです!」

そうか…梓ちゃんはさわちゃんのこと知らないんだよね…



57 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:03:28.17 ID:RvMPdSU0


唯「あ、あのねさわちゃんは…」

梓「あの人急に曲調を変えて意味わかんないです!どうせ勝手にやったんでしょ!?せっかくのライブが台無しに…」

律「…てめぇぇ!!」

梓「がっ…!」

澪「律!!」

唯「梓ちゃん!!」

りっちゃんに殴られた梓ちゃんは、思い切り棚のカドに頭をぶつけてしまった。

紬「梓ちゃん!大丈夫!?……気絶してるわ…」

澪「バカ…やりすぎだよ…」

律「…わりぃ…さわちゃんのこと言われてついカッとなっちまった…」

唯「と、とりあえず治療しないと~」



58 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:06:31.84 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~

梓「う…うーん…」

紬「あ、梓ちゃん!」

唯「大丈夫~?」

梓「あ、はい…大丈夫です……っていきなり殴るなんてどういうことですか!!」

律「…悪かったな……」

梓「意味わかんないです!正式に謝罪と賠償を…」

紬「梓ちゃん!!!」

梓「!?あ…はい…」

紬「あのね…さわちゃん…梓ちゃんの言うリードギターの人はね、消えてしまったの」

梓「消えた…?逃げたんですか?」

唯「ちがうよ…そのままの意味なんだ…」

律「私から言うよ…殴っちまったのは私だしな」



59 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:08:41.04 ID:RvMPdSU0

~~~~~~~~~~~~~

梓「そんな…」

梓ちゃんにさわちゃんが消えたこと。その理由やこの世界について説明した。

紬「梓ちゃんはいつからこの世界に?」

梓「えっと…ちょっと前です…この前のライブの少し前…」

紬「…生きてたころの記憶は?」

梓「……あります」

唯「どうしてここに?」

梓「気付いたらこの世界にいて…いろんな人に話を聞いていたらライブの話があったんです…
私、生きていたころギターやってたから…ライブを見て、演奏したくなって……
それで…それに何でこの世界にいるのかわからなくて、不安で……う…うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

梓ちゃんが泣いてしまった。さっきの偉そうな態度も強がりからくるものだったのだろう。



60 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:10:20.01 ID:RvMPdSU0


澪「りつ……」

律「…ごめんな」

梓「う……ぐすっ……」

唯「梓ちゃん!」

梓「わっ」

泣いている梓ちゃんを見て、安心させてあげたくておもわず抱きついてしまった。

唯「大丈夫だよ…梓ちゃん」

梓「う……」

紬「唯ちゃん……」

律「…よし!今から梓の入部歓迎パーティといくか!」

澪「律…!」

紬「そうねー♪」



61 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:11:46.22 ID:RvMPdSU0


梓「え…いいんですか…?」

唯「もちろんだよ~!梓ちゃんちっちゃくて可愛いもん!」

梓「別にちっちゃくないです!」

律「どれどれ~…んーやっぱり小さいな」

梓「どこ見ていってるんですか!!」

紬「えーい♪」

梓「なっ…なにを…!?」

紬「梓ちゃんやっぱり似合うわ~♪」

ムギちゃんがどこからか取り出したネコミミを梓ちゃんに装着した。

紬「部屋に入ってきたときから似合うとおもってたのよ~♪」

唯「すごいよ梓ちゃん!似合いすぎだよ!」

梓「うれしくないです!!」



62 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:13:59.65 ID:RvMPdSU0


唯「にゃーんって言って!にゃーんって言って!」

梓「いやです!!」

律「言わないとこうだぞ~!こちょこちょ~」

梓「やっやめっ…やめてください~!」

律「ぐへへへへへへ」

紬「はぁはぁ……」

澪「うー…りつ……」

梓「いいます!いいますから~!」

律「よし!…やりました平沢隊長!」

唯「よくやった!りっちゃん隊員!」

梓「はぁ…はぁ…」

唯「じゃあ梓ちゃんどうぞ!!」



63 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/14(木) 11:16:23.77 ID:RvMPdSU0


梓「う……にゃ…にゃーん……」

唯「可愛いよぉぉぉあずにゃぁぁぁん!!」

梓「あ…あずにゃん…?」

紬「梓ちゃん+ネコミミであずにゃんなのね!」

澪「あずにゃんって…ふふっ……」

律「ぷっ…よかったな~梓!」

梓「にゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

あずにゃんもこれで軽音部の一員だね!



64 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:02:37.14 ID:L1HYz160

~~~~~~~~~~~~~

それからあずにゃんを加えた五人での練習が始まった。

梓「唯先輩!そこはそうじゃなくてこうです!」

唯「おお~あずにゃんさっすが~!」

梓「基本ですよ……」

私のギターはあずにゃん曰くめちゃくちゃらしい。
さわちゃんはこれが良いって言ってたんだけどなぁ~
音楽性の違いってやつかな?

律「そろそろ休憩にしようぜ~」

紬「お茶いれるわね~」

澪「おい!もう休憩かよ!」

澪ちゃんはさわちゃんがいた頃に比べてすごく練習熱心になった。
これも音楽性の違いってやつなんだろう。



65 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:05:04.22 ID:L1HYz160


この五人だとさわちゃんの時とはまた違った楽しさがあるな。

律「またそろそろライブやるか」

紬「賛成で~す♪」

唯「さんせいさんせ~い!」

梓「そうですね」

澪「ライブ……あのさ…今度は誰も消えないよな…?」

唯「あ……」

そうだよね…さわちゃんが消えたのは前のライブの時だった。

澪「私は嫌だ……さわ子の時みたいに、律やみんなと離れ離れになるのは…」

紬「澪ちゃん…」



66 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:06:41.64 ID:L1HYz160


律「…大丈夫だよ。だってまだまだバンドしたいしな!」

梓「そうですよ!」

唯「そうだよ!私もまだまだみんなとバンドしたい!」

本心だけど、やっぱり心の隅では満足して消えたさわちゃんのことを考えていた。

澪「ムギも…消えないよな…?」

紬「…それはわからない。消えるかもしれないし消えないのかもしれない」

ムギちゃんも私と同じことを考えているのだろうか。



67 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:08:37.94 ID:L1HYz160


律「ムギ!」

紬「…でも私もまだまだみんなとバンド、続けたいと思っているわ」

澪「ムギ……」

律「安心しろって!ムギもこう言ってるし大丈夫だよ!」

唯「そうだよ!未練タラタラだよ!」

梓「唯先輩…その表現おかしいですよ…」

律「よっしゃー!じゃあライブに向けて曲作りと練習だ!澪、ムギ、頼んだ!」

澪「……ああ…わかった」

紬「ええ♪」



68 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:12:50.96 ID:L1HYz160

~~~~~~~~~~~~~

律「今日はここまでにしとくか!」

唯「ふぃ~疲れたよ~」

梓「唯先輩は今から私とギターの特訓ですよ」

唯「な……!?」

紬「作曲のアイデア、梓ちゃんにも聞きたいからお付き合いしてもいい?」

梓「もちろんですよ!ムギ先輩にはいろいろ聞きたかったんです」

澪「……律…ちょっといいか?」

律「ん?あぁ…どうしたんだ?」

澪「みんな…私と律は先に帰るよ」

梓「お疲れ様です」



69 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:16:02.43 ID:L1HYz160


唯「またあした~」

紬「…また明日ね」

澪「ああ…またな」

律「ばっはは~い!」

澪ちゃんとりっちゃんが先に帰った。珍しいな。

唯「二人ともどうしたんだろ?」

梓「澪先輩が律先輩に話があるみたいでしたけど」

紬「きっと…ライブのことね」

唯「ライブのこと?なんで二人だけで……」

紬「…ライブをしたら消えてしまうんじゃないかって、不安なんじゃないかな…とくにりっちゃんが…」

梓「そういえば澪先輩っていつも律先輩と一緒ですしね…」

唯「二人、仲いいもんね~」



70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:19:28.06 ID:L1HYz160


紬「澪ちゃんにとってりっちゃんはきっとそれ以上の存在だろうから……」

唯「…?どういうこと?」

梓「それ以上の存在…?」

紬「…ごめんなさい…やっぱり今日は私も先に帰るわ。また明日ね」

唯「う…うん……」

梓「あ…はい、また明日…」

ムギちゃんが部室を出て行った。
ムギちゃんの話は気になったけどとても聞けるような感じじゃなかった。



71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/21(木) 11:20:41.34 ID:L1HYz160


唯「…なんだか練習する感じじゃなくなっちゃったね……」

梓「…そうですね」

唯「…とりあえず晩御飯食べにいこっか」

梓「はい……」

あずにゃんがなんだかすぐれない顔だ。

唯「あずにゃん!今日は私がおごるよ!」

梓「え…別にいいですよ…」

唯「先輩命令だよ~!ほら、いこ!」

梓「あ、はい…」

あずにゃんにはいま食堂で話題になってるって噂の麻婆豆腐をおごってあげよう!
そんなに話題になってるってことは相当おいしいに違いない!



73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:21:55.64 ID:6fjsILc0

~~~~~~~~~~~~~

思っていたとおり澪ちゃんとりっちゃんはこの教室にいた。
私が教室に入るべきか悩んで、入ろうとドアに手をかけたとき中から声が聞こえてきた。

澪「…律は消えないよな!?絶対…絶対消えないよな!?」

律「大丈夫だよ…」

やっぱり澪ちゃんの話というのはりっちゃんに対するものだった。

澪「律がいなくなっちゃったら私……もうイジメられるのはいやだ…うっうぅぅ…」

律「大丈夫だって!澪を置いて消えたりしないよ…それにもし私が消えても、ムギや唯、梓がいるだろ?」

澪「いやだ!律がいなきゃいやだっ!」

律「……じゃあ澪……私と一緒に消えるか?」

え…?りっちゃん……!?

澪「え……!?」



74 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:22:53.22 ID:6fjsILc0


律「…ムギの話を聞いたときからずっと考えてたんだ…ホントにこのままでいいのかなって……
  満足したら消えるってんならここに残り続けるってことは永遠に…心から満足することはできないってことだろ?」

澪「……」

律「この世界で生きてた頃の未練をなくして、新しい人生を歩めるなら…この世界に居続けるよりも…」

澪「…いやだっ!!新しい人生になったってどうせまたイジメられるんだっ…誰も助けてくれないんだっ…
  それ位なら律やみんなとずっとこの世界にいたい!!」

律「澪…それは自分勝手だよ」

澪「でも…いやだよ……」

律「心配すんな…まだ消える気はないよ…でも私だっていつかは消えてしまうかもしれないんだ」

澪「……」

律「でも…約束するよ。澪より先には消えないって」

澪「律……」

律「もう一つ。…次の世界でも私が見つけてやるよ!澪のこと!」

澪「そんなの無理だよ……」

律「ダイジョーブだって!!澪と私の仲だろ!?」



75 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:23:48.26 ID:6fjsILc0


澪「ぷっ…なんだよそれ……」

律「私が駄目ならムギがみつけてくれる!!だろ?ムギ!」

え…!?気づかれてた…?

澪「え?ムギ…?」

紬「…りっちゃん…いつから気づいてたの?」

律「んー?澪が話し始める前かな…ドア越しに見えてた」

最初から気づいてたんだ…

澪「ムギ、話聞いてたのか…!?」

紬「ええ…ごめんなさい…澪ちゃん…でも私も約束するわ!澪ちゃんを絶対に見つける!!」

澪「ムギ……」

律「な!だから大丈夫だよ澪…それに今すぐ消えるわけじゃないしな~」

紬「次のライブ成功させましょ!それからまた次のライブ!」



76 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:24:39.09 ID:6fjsILc0


律「はりきってんな~ムギ!」

紬「うふふっ♪」

澪「…そうだな…ライブ、成功させよう」

律「よぉーし!メシ食いにいくかー!!」

紬「おーっ!」

律「澪は麻婆豆腐なっ!」

澪「あんなもん食えるかっ!」

紬「何にしようかしら~♪」



77 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:27:24.18 ID:6fjsILc0

~~~~~~~~~~~~~

律「さーって今日は何にしよっかな~…」

「にゃぁ゛ぁぁ゛ぁああ゛あぁぁっぁ゛あぁぁあ゛ああ!!!!!!!!」

澪「うっわぁぁぁぁぁ!!?」

紬「今の声って……」

唯「あずにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

梓「ぁっぁあああああぁああぁぁあぁああああ!!!!」

紬「ゆ、唯ちゃん!梓ちゃんどうしたの!?」

澪「お、おい…これもしかして麻婆豆腐じゃ……」

律「もしかして唯……」

唯「あ、あずにゃんに今おいしいって話題の麻婆豆腐をおごってあげて
  食べさせてあげたらあずにゃんが急に苦しみだして…もしかして毒!?」



78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:27:56.23 ID:6fjsILc0


律「いや毒ではないけど…うん……」

紬「あのね唯ちゃん…食堂の麻婆豆腐はおいしくて話題なんじゃなくて、すごく辛いことで有名なの…」

澪「この麻婆豆腐…結構減ってるぞ……」

唯「あずにゃんが一口食べたら涙ぐんできたから、そんなにおいしいのか~と思っていっぱい食べさせてあげたんだ……」

律「梓、おごりだから断るに断れなかったのか……?」

梓「」

澪「おい…梓が動かなくなったんだけど……」

律「と…とりあえず椅子に座らせておこう……」

紬「そ、そうね…」



79 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/27(水) 18:28:30.40 ID:6fjsILc0


唯「ご、ごめんねあずにゃ~ん…」

俯いたあずにゃんの口からは唾液と麻婆豆腐が混ざったものが垂れていた。

律「…よし晩飯食うか!!」

澪「そ、そうだな…」

紬「そうね…」

唯「わ、わたしもたーべよっと…」

その後私たちはあずにゃんから少し離れた席で食事を早々に済ませ、帰った。




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