SS保存場所(けいおん!) TOP  >  非日常系 >  澪「『澪』か」

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






澪「『澪』か」 【非日常系】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296463799/l50




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 17:49:59.38 ID:1YAzUJCU0

短いですが立ててもらえたら書きます。ID:VWopm060O



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 17:54:00.20 ID:VWopm060O

代理してもらいました。
書きためたので携帯から書きますね。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 17:55:49.11 ID:VWopm060O


列車の扉が開いた。湿った温い風が吹き込み潮の香りが鼻腔をくすぐる。

一人ホームに降り立つ。私の他に人影は無い。
汽笛と共に列車が再び動き出す。私は振り返ってそれを見送る。





7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 17:58:44.18 ID:VWopm060O


列車のいなくなった視界に、澄んだ青空を映し出した群青の海が広がった。
地面から高い位置にあるここからは遠くに浮かぶ船も見える。
夏らしい快晴である。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:04:32.11 ID:VWopm060O

ホームの中央にある階段を降りる。日陰のひんやりとした空気が気持ち良い。

改札を抜けると強い日差しが肌を射した。太陽に目をしかめる。
私は帽子を取り出して目深に被った。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:11:09.86 ID:VWopm060O

海岸までは少し歩くようだ。目の前の道を横切る。
錆の浮いた自販機でジュースを買い喉を潤した。
肌にじんわりと汗が浮かんでいるのがわかる。

海岸へ通じる道を示す看板を見つけたのでそれに従う。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:16:03.17 ID:VWopm060O


小さな松の防風林を抜けると白い砂浜と水平線まで続く青い海が再び現れた。
波に反射する太陽が眩しい。


「着いた。」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:25:39.28 ID:VWopm060O


私は高校に上がり、軽音部に入った。
部の皆で盛り上がりながら毎日の生活を送る。
そんな中で私はいつの間にか酷いうつ状態になっていた。

気付けば毎日が楽しいとは感じなくなっていた。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:26:56.34 ID:VWopm060O


私は元々内向的な性格である。一人でいることが好きなのだ。
高校での急な生活の変化に精神がついていけなかったのだろうか。軽音部など私の性には合っていなかったのかもしれない。
家でベッドに寝転がりながら私はそんなふうに考えた。




22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:32:06.95 ID:VWopm060O


平日、午前8時。学校に行かなくては遅刻する時間だ。
頭ではわかっているが鬱屈した気持ちで体が動いてくれない。

枕に強く顔を押し付ける。



「一人で海に行ってみよう。」



なぜかはわからない。
ただ、そう思った。



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 18:58:46.41 ID:VWopm060O


一人海辺を歩く。


一人でいることは私の気持ちを落ち着かせた。


暑い日差しと砂浜からの照り返しに汗が滲むが、今の私には心地よい。冷めた心が温まるのをイメージする。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:04:18.02 ID:VWopm060O


砂の中に半分埋もれた貝殻を見つけた。
綺麗なピンク色の二枚貝の片割れ。桜貝というやつだ。
端に小さな穴が空いていた。これは理科の授業で先生が言っていた。他の貝に中身を食べられた跡だ。


私は貝殻をそっと鞄にしまった。



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:09:13.29 ID:VWopm060O


そろそろ昼も過ぎているだろうか。
私は一番大きな松の根元に腰を下ろした。木陰になっていていい感じだ。

コンビニで買ったサンドイッチを開けた。


海を正面に見ながら食べる。
波の音が絶え間なく耳に届く。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:14:23.64 ID:VWopm060O


空は果てしなく広がり視界の真ん中には水平線が横たわる。


一艘の船が目の前を横切り沖へ向かっていくのが見えた。


船が通った後には一本の白い線が残る。

扇状に開いていくそれは、まるで海の表面を切り開き、新しい海を作り出して行くようであった。



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:21:26.05 ID:VWopm060O


「『澪』か。」


松の葉の隙間から木漏れ日が差し込んだ。細いその光は私の体を強く照らし、温めた。


私はノートを取り出し、一気に書きなぐった。




「帰ろうかな。」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:58:04.94 ID:VWopm060O

特別ストーリーに関わらないですが一応

>>30の次です
_____


音楽プレーヤーを取り出しイヤホンを耳に当てる。

潮騒の音が消え、同時に聞き慣れた曲が流れてくる。大切な私達の曲だ。


少し西に傾いた太陽の熱を背中で受けて早足で駅に向かう。


遠くに列車が来るのが見えた。


改札を通り抜け階段を駆け上がる。
ちょうど扉を開けた列車に飛び込むと冷房の冷たい空気が体を包む。



扉が閉まり、電車が動き出す。


座席に座り振り返ると遠くの海にさっきの船が見えた気がした。



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:31:55.03 ID:VWopm060O


翌日学校へ行くと軽音部のみんなが心配してくれた。
私はふと日焼けの心配をしたが、日焼け止めのお陰か指摘されることはなかった。

授業はいつも通り真面目に聞いた。少し1日が長く感じる。

昼休み、律達と食べる弁当はとても美味しかった。
休んだ理由を唯にしつこく聞かれたが適当にはぐらかした。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:34:54.97 ID:VWopm060O


放課後、掃除当番の私は箒を持ちながらなかなか進まない時計に何度も目をやった。

掃除が終わると私の足は自然と部室に向かった。
なんだか体が軽い。


部室の扉を開けるとみんながいつも通り談笑していた。

私は少し嬉しくなった。



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:37:25.31 ID:VWopm060O


「どうした?澪?」
立ったままの私に律が声をかけてくれる。
「いや、何でもないぞ。」
私は扉を後ろ手に閉めた。
「それより見てくれ。新しい歌詞を書いたんだ。」
駆け寄りながらポケットから紙を出して机に広げる。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:46:26.51 ID:VWopm060O


それは私自身のことを書いた歌詞であった。

決してメルヘンな歌詞などではない。
昨日あの松の木の下で私が私を見つけたまさにあの瞬間を歌詞にしたものだ。

言い回しに悩むことなどなく、ただ自然と手が動いたのだ。
詞を書きながら私の中の憂鬱がかき消えていくのがわかった。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:47:35.60 ID:VWopm060O


「これほんとに澪ちゃんが書いたの!?」
「すごいです先輩!」
「まじかよ!これ最高だよ!」
みんなが手放しに私を誉めてくれる。
「大人っぽくてかっこいいわ。澪ちゃん、私絶対にこれに合う曲を作るからね!」
紬が目を輝かせて私を見る。

「ありがとう。これは自信作だからな。」

ふと、歌詞を見せるのが恥ずかしくなかったことに気が付いた。
胸が暖かなもので満たされているのを感じる。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:49:34.61 ID:VWopm060O


「あれ?それ何?澪ちゃん。」


唯が私の鞄を指差す。
鞄にはピンク色の貝殻が紐でつり下がっている。


「桜貝だよ。綺麗だろ?新しい宝物なんだ。」


私の名前は澪だ。

いつでもみんなが私を先導してくれる。私はそれを信じていれば、絶対大丈夫。それが私の役目だ。



そう 思った。




~おわり~



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:54:49.91 ID:VWopm060O

初めてでした。
読み直してみるとめちゃくちゃですね

>>37の最初の唯の字はいらないですね

あと途中コピペし忘れた所があるんですが...




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:52:15.27 ID:IJ+Ct8Uo0


うつ病設定にしなくても話は成立したと思う



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 19:57:41.70 ID:jpmQTj8yO

うつ病はいらんかった

スレタイの意味もイマイチ分からんかった

書き溜めある割には投下ペースが……


次、頑張って下さい

お疲れ様





42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:00:18.86 ID:VWopm060O

>>40
課題を終わらせながら合間にやってたので投下ペースが遅かったですすみません。

うつ病設定いらないですね、指摘ありがとうございます。




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:02:43.63 ID:aDEQMiok0


鬱病じゃなくて少し憂鬱な気分で海に行って良い歌詞が書けました、って話でよかったかな
雰囲気は伝わってきたし「澪」という言葉の意味を用いたSSは見たことがなかったから新鮮だった





44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:05:15.03 ID:VWopm060O

「澪」って言葉に「船が通った跡」って意味があるってのを知ったんでそれだけで勢いで書きました。



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:09:56.60 ID:VWopm060O

>>43
ありがとうございます
また次に生かします




45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:09:07.62 ID:jpmQTj8yO

>>44

そういうことか

次、書く時は時間に余裕を持ってやって下さい





47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:11:07.76 ID:VWopm060O

>>45
わかりました
読んで下さってありがとうございました
また次頑張ります




48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:32:01.38 ID:65ThCctnO

短いけど雰囲気はスゴく良かったよ
お疲れさま





49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:57:16.46 ID:VWopm060O

>>48
ありがとうございます




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:07:48.92 ID:H2csoppA0



短いけど久々に良いssを読めた



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:08:27.26 ID:mtuV8bF1O

乙です
お風呂上がるまでほし



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:08:59.71 ID:WiXo7f2YO






関連記事

ランダム記事(試用版)




澪「『澪』か」
[ 2011/02/01 00:12 ] 非日常系 | | CM(3)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

タイトル:
NO:756 [ 2011/02/01 23:04 ] [ 編集 ]

鬱病設定あっても駄目じゃあないよな。別段必要ではないが

雰囲気良かったよ

タイトル:
NO:805 [ 2011/02/05 00:11 ] [ 編集 ]

めんどくさい女だなwww

タイトル:
NO:806 [ 2011/02/05 01:15 ] [ 編集 ]

鬱病とまでしてしまうと、より重いストーリーになるだろうから
考え込む性格で若干不安定な時がある程度の方がこの話には合うと思う
話の糸口であって主題では無いのであまり気にはならないけど。


コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6