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金田一「犯人は、この中にいる」唯「え……」#2 【ミステリィ】


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金田一「犯人は、この中にいる」唯「え……」#1




117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 04:47:27.71 ID:6idzxo5kO

団欒室。

三日目、午前10時。

金田一「全員揃ったみたいだな」

唯「あの、これから何をするのかな?」

金田一「みんなに聞きたいんだ。一日目と二日目に、どんな行動をしてきたのか」

金田一「それを元に、アリバイを探して行くんだ」

律「ち、ちょっと待った~。アリバイなんて言ったら……」

澪「……まるで、私たちが容疑者みたいじゃないか」

律「大体さ~、たかが高校二年生の分際でしゃしゃっちゃって……推理ごっこかぁ?」

佐木「ごっこも何も、この人は本場ですよ」ジー

紬「……え」

佐木「かの有名な金田一耕助の孫……IQ180の天才高校生探偵、金田一一」ジー

澪「高校生探偵……」

憂「IQ180……」





118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 04:52:21.30 ID:6idzxo5kO

唯「それって、どれくらいすごいの?」

紬「テストで常に100点満点なくらいかしらね~」

佐木「まあ……学校の成績は赤点レベルですけどね」

金田一「おほん。で、話がまとまった所で、だ」

金田一「改めてみんなのアリバイを聞いていきたい」

金田一「まずは一日目から……お願いできるかな。なるべく時間は覚えている限り、正確に頼む」

澪「合宿初日だな」

紬「えっと、朝から移動して……この別荘についたのはお昼、13時くらいだったと思うわ」

美雪「この辺りは、まだ関係なさそうね」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:01:32.80 ID:6idzxo5kO

紬「それから荷物を片付けたりして……お茶で一息いれていたら雨が降りだしたの」

美雪「私たちが合流して……演奏を聞いて、そこからお夕飯をご馳走になったわね」

金田一「問題は……夜だ」

澪「た、確か初日は……0時近くまで騒いでたかな」

律「騒ぎ疲れて、部屋にもどったらすぐ寝ちゃったけどな~」

金田一「そこに鈴木さんは?」

唯「集まったのは、私と澪ちゃんとりっちゃんの三人だよ。みんな誘ったけど……寝ちゃう人が殆どだったから」

律「まあ、初日だったしな~。四泊五日もあるんだから、体力温存てカンジ?」

金田一「つまり、3人は0時過ぎまで一緒にいた?」

澪「大体、そんな感じかな。少なくとも1時にはもう寝ていたよ」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:07:29.02 ID:6idzxo5kO

金田一「じゃあ、他の人は?」

紬「私は部屋で寝ちゃってたから……」

憂「私も。特に梓ちゃんや純ちゃんと話してもいなかったし……」

金田一「じゃあ、純ちゃんを最後に見た時間は?」

憂「えっと……部屋に入っておやすみなさいする時かな。23時くらい」

律「その辺かな~」

金田一「それ以降は?」

「……」

金田一「つまり、犯行が行われたのは……少なくとも午後23時以降になるわけだ」

律「あ、あれだ。死亡推定じこくーとかわからないもんなのかな?」

澪「冷蔵室で亡くなったなら、わからないんじゃないか?」

律「あっ、そっか」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:14:31.43 ID:6idzxo5kO

紬「でも、どうして冷蔵室に……」

憂「探検じゃないかな。純ちゃんて元気な子……だったから」ジー

唯「ええ~。でもあんな格好で冷蔵庫開けたくないよ~……」

律「でも、あの地下室にめちゃくちゃ美味いアイスが保管されてたら、どうする?」

唯「あ! 行きたい行きたい!」

紬「でも、地下の冷蔵庫内には冷凍されたお肉とかしか……お菓子類は何もないはずよ~」

唯「……がっくし」

美雪「あれ、紬ちゃんはここの地下に何があるか知ってるの?」

紬「あ、所有している別荘全てに似たようなお部屋があるの。中身も大体同じだって聞いたから……多分そうかなって」

美雪「そ、そう……(そんなに別荘持ってるんだ)」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:23:00.24 ID:6idzxo5kO

金田一「……じゃあ、二日目だ。主に夜……最後に梓ちゃんを見た時間は? 誰か覚えていないか?」

澪「私は、就寝前……午後21時くらいかな」

律「私も」

紬「それくらいかしらね」

唯「私もだよ~」

憂「……直接梓ちゃんを見たのは、私も同じくらいです」

佐木「となると……」ジー

金田一「犯行時間は、夜の21時以降の可能性か」

憂「で、でも……こうやってちゃんとメールを!」

律「携帯だけパクって、憂にメールしたとか?」

金田一「いや、携帯は梓ちゃんのポケットの中に入っていた。その可能性は低いと思うぜ」

律「んん~……携帯を梓から盗んで、憂ちゃんにメール。地下室に呼び出した後、梓の携帯をポケットに……」

澪「律、もうわけわかんないぞ。素直に負けを認めろ」

律「ううっ……」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:32:10.97 ID:6idzxo5kO

二階・金田一の部屋

午後13時

金田一「……結局、二日目はみんな早めに寝ちまってアリバイ無し」

金田一「一日目だって、それぞれが部屋に戻って寝ていたからアリバイ無し。せめて死亡推定時刻がはっきり出ればな……」

金田一「アリバイから攻めるのはダメ、と……」

金田一「……」

コンコン。

美雪「はじめちゃん、いる?」

金田一「お~、美雪。なんか用か~」

美雪「どう、推理。進んでる?」

金田一「……」

金田一「犯人の目処は、なんとなく付いたよ」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:37:31.74 ID:6idzxo5kO

美雪「えっ、本当に?」

金田一「ああ」

美雪「じゃあ、あとは証拠とかを見つけて……事件解決じゃない」

金田一「ところがドッコイ、引っ掛かってる部分が多すぎるんだな、これが」

美雪「そ、そうなの?」

金田一「それに……」

美雪「それに?」

金田一「……俺にはまだ信じられないんだ。あんなに仲の良さそうだったメンバーが、こんな事になってるなんて」

美雪「はじめちゃん……」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:43:59.93 ID:6idzxo5kO

金田一「まあ、みすみす犯人を逃すつもりはねーけどな!」

金田一「さ~て、そうと決まったら調査調査! では、いってまいりま~す」

ガチャッ。


美雪「……強がっちゃって」

美雪「相変わらず、素直じゃないんだから」

美雪「でも、犯人の目処って……誰なんだろう」

美雪「それに、いつもの口癖も言わないし」

美雪「……はじめちゃん、大丈夫かな」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:50:13.27 ID:6idzxo5kO

コンコン。

金田一「失礼しま~す、と」

……ガチャッ。

律「な、なんか用か?」

金田一「ちょっと、話をしたいんだけどさ」

律「……澪もいるけど、いい?」

金田一「もちろん。色々聞きたいからさ」

律「入れよ」

金田一「お邪魔しま~す」

澪「……」

金田一「早速で悪いけど、いくつか話を聞きたい」

律「私たちに答えられる事なら……何でも」



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 05:56:05.23 ID:6idzxo5kO

澪「この合宿場を選んだ理由?」

律「ん~、前も聞いたとおり、ここはムギの別荘だからムギの紹介なんだ」

澪「まあ、別荘によっては予約が入っていて空いてなかったりとかもあるみたいだけど……」

金田一「今回のここは?」

律「山がいい、って話から始まって。ムギがいくつか候補を出してくれたんだったかな」

澪「決まったのは多数決で、ムギが勝手に選んだわけじゃないから……」

金田一「んん~、そうか。来る時はいつもこのメンバーで?」

澪「……亡くなった鈴木さんと、唯の妹の憂ちゃんは部員じゃないから普段は来ないよ」

金田一「え!?」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 06:01:46.47 ID:6idzxo5kO

金田一「じゃあ今回の理由は?」

律「大勢のが楽しいからって、私が決めたった!」

澪「……ま、まあ。三年生の合宿だから、ちょっとぐらいの無理はいいかなって感じで」

金田一「……」

律「そそ。断られたら、それもそれ。軽い気持ちで誘ったんだよん」

金田一「そして、この人数での合宿になった、と」

律「そう言うことっ」

金田一(……つまり、鈴木さんはこの合宿に『参加しない可能性』もあったと言う事か)



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 06:08:05.13 ID:6idzxo5kO

金田一「じゃあ最後に……鈴木さんや梓ちゃんが誰かに恨まれていたとかは?」

律「ああ~、多分無いかな。あっても所詮女子高生の戯言……」

澪「でもわからないだろ。最近はキレる若者が多いって言うし、もしかしたら心に悩みを抱えてるパターンも……」

律「それがあっても、私たちにはわかんねーって。だから、私はこう言うしかないんだよ」

律「梓ちゃんも鈴木さんも、とても元気で良い子達でした……ってさ」

澪「律……」

律「……ははっ。やっぱりまだ実感沸かねーや。梓がいなくなったなんてさ」

澪「そんな事言ったら、私だって……ううっ」

律「泣くなよ~。泣いたらまたあずにゃん悲しむだろ~」

澪「だ、だけどさ……ぐすっ」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 06:16:28.71 ID:6idzxo5kO

二階・廊下

金田一(彼女たちから聞ける話は、こんなもんか)

金田一(合宿場はともかくとして……問題は)

金田一(殺された鈴木さんが、部活のメンバーではないと言う事)

金田一(あの発言の様子だと……特に何か考えがあって、鈴木さんや憂ちゃんを呼んだわけではないみたいだ)

金田一(それとも、殺害するつもりで今回の合宿に呼んだのか)

金田一(……考えてみれば、被害者は二人とも同じ学年か。しかし部活も違い、共通点は年齢くらいか)

金田一「……ああ~、泥沼」

金田一「考えれば考える程わっかんね~よ……。まあ、いい。次いこ次」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 06:17:13.63 ID:6idzxo5kO

お仕事いってきます




143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 09:42:13.34 ID:NTmfSwh50

仕事いきたくねぇよ……



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 16:09:50.86 ID:6iOAMCoB0

もうちょっと推理の余地を残してから出かけて欲しかった





161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 16:42:44.43 ID:6idzxo5kO

二階・憂の部屋

コンコン。

金田一「すいませ~ん。ちょっとお話を……」

ガチャッ。

唯「はい?」

金田一「ああ、唯ちゃんか。実はちょっと事件の事で話が……」

憂「どうしたの、お姉ちゃん」

唯「あ、はじめちゃんがね~。お話したいって」

金田一「うっす」

憂「そういう事なら……どうぞ」

唯「私はいない方がいいのかな?」

金田一「いやいや、軽い聞き込みみたいなもんだから」

唯「えへへ~、じゃあ一緒にいます~」



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 16:47:09.64 ID:6idzxo5kO

憂「それで、何を聞きたいんですか?」

金田一「純ちゃんと梓ちゃんに……最近何か変わった事は無かったかな?」

憂「変わった事、ですか?」

金田一「その、学校で何か事件があったとか。部活内でトラブルがあったとか」

唯「ん~、あずにゃんとはいつも仲良しだったよ」

憂「純ちゃんも別に、何かあったわけじゃ……あ。でも純、最初はこの合宿に来るの乗り気じゃなかった、かも」

唯「あれ、そうなの?」



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 16:53:32.70 ID:6idzxo5kO

憂「うん。お誘いは受けても、部外者の自分が混ざるのは、って……」

金田一「それでも結局は付いてきたわけだ?」

憂「ええ。こっちに来ても最初は気後れしてたみたい……」

唯「憂はよく見てるね~」

憂「友達の事なんだもん、当たり前だよ。純ちゃんに関してはそれくらいかな」

金田一「……」

唯「ねえねえ、もしかして私たちが犯人候補っ?」

金田一「へ……」

憂「もう、お姉ちゃん。あまり変な事言わないの」

唯「だって状況が状況なんだよ~。無用な心配はお互いかけたくないじゃん~」

憂「それは、そうかもしれないけど……」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 16:59:24.07 ID:6idzxo5kO

金田一「ああ、いや。本当に話を聞いてるだけだよ。他の人の所だって行ったしさ」

憂「あれ、私たちが最後ですか?」

金田一「あとは紬ちゃんだけかな。まあ、そんなに深い考えがあるわけじゃ……」

唯「……」

唯「ね、はじめちゃん」

金田一「ん?」

唯「あずにゃんを殺した犯人……絶対つかまえてね」

金田一「あ、ああ……」

唯「約束だよ?」

憂「お姉ちゃん……」

金田一「……」



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:03:49.71 ID:6idzxo5kO

二階・廊下

移動中

金田一「……ふぅ」

律「お」

澪「あ」

金田一「ん、お~お二人さん」

律「ういっすはじめちゃん」

金田一「今からどこか行くのか?」

澪「夕飯前に、お風呂すませちゃおうと思って。大浴場に」

律「覗いたら美雪ちゃんに言うかんな~、は・じ・め・ちゃん」

金田一「へいへい、そんな事しませんて」

澪「……っひ!」

律「……じゃあその、後ろでカメラ構えてる優秀なアシスタントは何なんだよ」

金田一「へ?」

佐木「♪」ジー



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:08:01.26 ID:6idzxo5kO

金田一「お、おわぁ!」

律「そんな相方連れて女子高生を録画だなんて……や~らしいわ~」

金田一「知るか! 佐木、お前もいきなり背後に立つのはやめてくれ!」

佐木「いやあ、廊下で皆さんの姿が見えたものでつい」

澪「……律、行こう」

律「そうだな。こんな調子で色んなとこ覗かれたら、たまんないもんな!」

金田一「お、おい! ちょっと!」

律「あんまり美雪ちゃん泣かせんなよ~」タタタッ

澪「……」スタタタッ

金田一「……ったく」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:14:29.60 ID:6idzxo5kO

佐木「いやあ、やっぱり若い子は可愛らしいですね」

金田一「……お前だって十分若いだろうに」

佐木「なんていうか、元気がありますよね」

金田一「みんな、辛くても我慢してるんだろうな……いつまでも泣いていられない、って。強い人たちだよ」

佐木「先輩……」

金田一「それはそうと……佐木」

金田一「そのビデオテープ、複製できたら俺にもちょうだいね」

佐木「あ、もちろんいいですよ。先輩も好きですね~」

金田一「えっへっへっ」

佐木「……あ、でもテープよりも先に。後ろの方を何とかしないと命が危ないですよ」

金田一「……へ」

美雪「は・じ・めちゃん」

金田一「お、お、お……ち、ちがっ、これは……」

美雪「うるさいっ! バカっ!」

……。



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:17:40.55 ID:6idzxo5kO

……。

「ね、さっきの」

「ん……」

「やっぱり疑われてる?」

「多分大丈夫だとは思うけど……」

「でも……」

「心配?」

「ちょっとだけ」

「……」

「あ、連絡してあげないと」

「ん?」

「ほら、今から探偵さんが行くよ、って」

「……平気じゃない?」

「心配なんだよ、一応ね」

「……」



171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:27:41.71 ID:6idzxo5kO

「ね」

「ん?」

「一個だけ、お願い聞いてくれるかな?」

「お願い?」

「そう。あのね、今夜……」

「……え?」

「ね、お願い」

「……わかった。理由は聞かない」

「……ありがとう」

「でも大丈夫? 危なくない?」

「……大丈夫、私だって頑張れる」

「だから、心配しないで」

……。




172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:28:09.39 ID:E/XOB3Jd0

これは・・・





173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:32:30.62 ID:6idzxo5kO

二階・紬の部屋

三日目、午後16時過ぎ

紬「……」

『探偵さんが、行くよ』

紬(短いメール)

紬(それは私を疑っているからなのか)

紬(……それとも)

コンコン。

金田一「失礼しま~す」

紬「!」

紬(とにかく……普通に受け答えするしかないわよね。何もやましい事は無いんですもの)

紬(きっと……大丈夫よね)

紬「は~い、今開けます」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:35:18.89 ID:6idzxo5kO

紬「今、お茶を用意するわね」

金田一「すんませ~ん」

紬「……それで、何か私にお話?」

金田一「ああ、実はちょっと色々聞きたくて。聞かせてもらえないかな?」

紬「ええ、私にわかる事だったら何でも話すわよ~」

金田一「よかった。じゃあまず……」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:43:17.93 ID:6idzxo5kO

紬「……うん。他にも別荘はいくつかあったけど、多数決でここに決まったの」

紬「憂ちゃんたちも一緒にって……誰が言い出したかな。忘れちゃったけど、誰か特定の人がそれを推していた訳じゃなかったと思うわ~」

金田一「ふ~む(聞いた話そのまま、か)」

金田一「……にしても、別荘をいくつか持ってるなんて。すごい豪勢な話じゃない」

紬「私のお金じゃないもの。親が……親の会社がそういうのって言う、だけ」

金田一「そう言えば、佐木がカメラがどうとか言ってたけど……あれは?」

紬「企業の新製品が、一通り家に送られてくるの。ふふっ、でも今回のカメラは憂ちゃんが気に入ったみたいで……ね」

金田一(ああ、確かに。佐木も憂ちゃん……いや、カメラを見る目付きが尋常じゃなかったしな)



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:49:38.33 ID:6idzxo5kO

金田一「い、いやあ。それにしてもうらやましい。俺がそんなお金持ってたら、絶対遊ぶお金に消えてますよ」

紬「……」

紬「それくらいの方が、いいのかもしれないわね」

金田一「……え」

紬「ふふっ、前に一度ね。唯ちゃんにそういうお話をしたの」

紬「部室にみんなでいる時、お金の話になって……」

紬「私、あまり家の事はお話したくなかったんだけど。やっぱりみんな言ってくるのよね」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 17:54:53.14 ID:6idzxo5kO

律『お金持ちってうらやましいな~』

澪『……やめろよ、律』

梓『でも、無いよりはあった方がいいに決まってます』

憂『あ、私もそれは思うな~。何があるかわからないから、あるに越した事は……』

律『あ、やっぱ? うんうん、さすが憂ちゃんしっかりもんだね~』

憂『そ、そんな事……えへへっ』

梓『もう、こんな先輩に捕まったからってかまう事ないよ。早く帰ろうよ、憂』

律『こんなとはなんだぁ~! 私は部長だぞ~!』

澪『まあまあ……』

紬(……)


紬「正直、居辛かったわ」

紬「でもね……唯ちゃんだけは違ったの」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:01:32.55 ID:6idzxo5kO

唯『ん~。難しい事はよくわかんないけど~』モグモグ

唯『ムギちゃんちに、そんなにお金がたくさんあるんだったら』

唯『そのお金全部でケーキ買って、ムギちゃんと半分こしたいなあ~』

全員『…………』

唯『あ、やっぱダメダメ。お茶を買うお金と、ご飯を買うお金も残しておかないと。ケーキばっかじゃ栄養かたよっちゃ……』

律『……ぷ』

澪『ふ、ふふっ……』

梓『ゆ、唯先輩……くくっ』

唯『え~?』


紬「……もう、みんな大笑いで」

紬「全部ケーキのお金にする、なんて唯ちゃんらしいわよね」

紬「でも私は、その一言に救われた気がしたの」

紬「ああ、私はお金よりも素敵なモノを持ってるんだ、って」

金田一「……」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:10:30.62 ID:6idzxo5kO

二階・金田一の部屋

三日目、午後18時

金田一「……」

ガチャッ。

美雪「はじめちゃん、夕食よ」

金田一「……」

美雪「はじめちゃん?」

佐木「先輩?」ジー

金田一「ん、あ、ああ」

美雪「もう、大丈夫?」

金田一「……」

佐木「食事すれば、ちょっとは元気になりますよ」ジー

美雪「さ、行きましょう」



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:17:59.83 ID:6idzxo5kO

二階・廊下。

唯「あ」

美雪「あら、みんな」

紬「ふふっ」

唯「じゃあみんなで行こう行こう~」

憂「……あれ? 澪先輩と律先輩は?」

金田一「ああ、あの二人は大浴場に行くって言ってたから……多分もう下にいるんじゃないかな」

美雪「……」ジロッ

金田一「……とと。早くご飯ご飯~と」ダダダッ

美雪「こら、待ちなさ~い!」ダダダッ

紬「あらあら、私も~」タタタッ

唯「えへへ~、ご飯~」スタスタ

憂「もう。お姉ちゃんたら」テクテク

佐木「……」ジー



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:26:23.82 ID:6idzxo5kO

一階・団欒室

三日目、午後19時過ぎ。

金田一「……」カチャカチャ

美雪「もう、どうしたのよはじめちゃん。さっきから黙っちゃって」

金田一「ん~」モグモグ

美雪「ほら、こぼしてるわよ」

佐木「……」ジー

律「食べる時くらい、カメラ止めろっての」

唯「美味しい~」モグモグ

憂「あ、お姉ちゃん。こぼしてるよ~」

唯「ん~」

律「ほら~カメラ係の憂ちゃんだってご飯の時はお姉ちゃん係になるんだぞ~」

律「……なんだよ、お姉ちゃん係って」




187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:27:33.04 ID:E/XOB3Jd0

一人つっこみwww



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:28:32.96 ID:0//3Vf7S0

>>187
クソワロタwwww





189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:29:28.76 ID:6idzxo5kO

紬「ふふっ」

美雪「……何だかんだで、みんな少し元気になったみたいね。はじめちゃん?」

金田一「そう……だな」

佐木「……にしても、雨ずっと降りっぱなしですね」

美雪「初日に比べれば随分穏やかにもなったけど……」

澪「この様子だと、まだ救助は来ないかな……」

紬「連絡も無いし……そうみたいね」

律「もうしばらく足止め、か」

金田一「……」



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:37:04.34 ID:6idzxo5kO

紬「あ……ね。よかったら、この後みんなで一緒にお風呂入らない?」

金田一「な、な、な、なんですと!」ガタッ

律「バカっ! 男は無しに決まってるだろ!」

金田一「ちぇ~。つまんね~の」

佐木「……」ジー

美雪「カメラを後ろに、喋らないの」ビシッ

金田一「いててっ……」

紬「たまには一緒に、ね?」

澪「あ、でも私と律はさっきお風呂すませてたから」

律「いいじゃんか~。もう一度みんなであったまろうぜ?」

澪「……律がそういうなら」

紬「唯ちゃんたちもどうかしら?」

唯「うん、行く~」

憂「はい、じゃあ私も」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:40:19.25 ID:6idzxo5kO

紬「もちろん、美雪さんもね」

美雪「わ、私もいいの?」

律「人数は多い方が楽しいって~」

美雪「じ、じゃあ私も……ご一緒しようかな」

唯「やった~」

紬「ふふっ」

金田一「じゃあ俺も……ご一緒しちゃおうかな」ヌギッ

美雪「……」ギロッ

金田一「冗談、冗談ですよ……もう」

佐木「……」ジー



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:50:19.18 ID:6idzxo5kO

二階・金田一の部屋

20時過ぎ

金田一「……ったく、冗談が通じねえんだから。せっかく俺が雰囲気を和ませてやろうと……」

佐木「まあ、落ち込むよりはいいと思いますけどね」ジー

金田一「佐木よ、二人きりでビデオ撮るのは止めてくれないか?」

佐木「そういうわけにも、行きませんよ」ジー

金田一「ったく……」

佐木「にしても先輩。今回は僕の出番は無しですかね?」

金田一「ん? ああ……」

佐木「見落としてる事、あるんじゃないですかね?」

金田一「そう……だな」

佐木「じゃあ、今からテープ持ってきますよ! 待っていて下さいね」ダダダッ

ガチャッ。



202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 18:55:58.70 ID:6idzxo5kO

ピリリリリ

ピリリリリ

金田一「ん? 電話……おっさんから?」

金田一『はい、金田い……』

剣持『金田一ぃ! 無事かぁ!』キーン

金田一『……っ!!』

剣持『良かった繋がった。大丈夫か金田一!』

金田一『ま、待て待ておっさん。いきなりなんだよ!』

剣持『あ、ああ……すまんな、つい』

剣持『お前のお母さんから連絡があってな。沢登りに出掛けたまま帰って来ない、と……今しがた連絡があったんだ』

金田一『……あ、しまった。連絡入れるの、忘れてた。すまねえなおっさん』

剣持『全く、お前と言うやつは』

金田一『……と、それどころじゃないんだ。こっちは大変な事が起こってるんだよ!』

剣持『……ん?』



206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 19:03:26.42 ID:6idzxo5kO

剣持『ふ~む、そんな事が……。閉じ込められて、殺人にが起こって……か』

金田一『ああ、検死のできる人間もいないから、苦労しているよ』

剣持『ふ~む…

金田一『……そうだおっさん! 一つ頼まれてくれないかな?』

剣持『ん?』

金田一『ちょっと……調べ物を、な?』

剣持『ま、待て待て。もしかしてさっき言った……女子高生の事を調べろって言うのか?』

金田一『そのとーり』



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 19:10:35.76 ID:6idzxo5kO

剣持『金田一、いくら警察でも一高校生の事なんて調べられるわけ……』

金田一『何でもいいから、調べて欲しいんだ。それこそ……学生の事だけじゃない。何か彼女たちの周りで事件が起こったかどうか……』

剣持『……わかったよ、お前がそう言うなら何かアテがあるんだろ? 調べてやるよ』

金田一『すまねえなおっさん。でもな……今回は正直アテがあるわけじゃないんだ』

剣持『……な、なにぃ?』

金田一『さっきも事件の概要は話したけど……正直言って殺す理由が見つかっていないんだ』

剣持『ふむ……動機、か』



208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 19:15:33.73 ID:6idzxo5kO

金田一『おまけに、何も証拠も見つかっていない』

剣持『おいおい、そいつはちょっとヤバいんじゃないのか?』

金田一『だからこそ、おっさんに頼みたいんだ。何でもいい、彼女たちの事を調べて欲しいんだ』

剣持『……はぁ。また残業時間だけが増えるのか』

金田一『おっさん……!』

剣持『わかったよ。調べ終わったらお前に言う。大変だと思うが、頑張れよ』

金田一『……ああ、ありがとうおっさん』

プツッ。

金田一「……」

金田一「動機、か」



213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 19:54:48.36 ID:6idzxo5kO

佐木「先輩、テープ持ってきましたよ!」

金田一「お~、ご苦労さん」

佐木「どれから見ます? 三日分、全部揃ってますよ」

金田一「……一日目から、頼むよ」

ガシャッ。


唯「あ、おかえりムギちゃ……って、うわあ団体さんだ~」

律「おっ、なんだか一気に賑やかになったな~」

紬「細かい話は後よ。今はお客様にタオルを貸してあげないと……」

憂「はい、タオルですよ」

紬「あ、ありがとう~憂ちゃん。さあ、どうぞ」

……。

佐木「これは本当に最初ですね」



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:03:20.27 ID:6idzxo5kO

佐木「……当たり前ですけど、まだみんな生きてるんですよね」

金田一「……」

律『ようし、みんな移動だ移動~!』タタタッ

佐木「娯楽室に移動するところですね」

唯『頑張るぞ~』テクテク

梓『唯先輩、一番最初トチらないで下さいよ!』グイッ

唯『大丈夫だよ~。あずにゃ~ん』

憂『ふふっ、頑張ってねお姉ちゃん』スタスタ

純『……』トボトボ

金田一「……」



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:08:26.71 ID:6idzxo5kO

唯『き~みがい~ないと~♪』

佐木「移動の後、演奏会のスタートですね」

唯『な~にもできな~』

サッ。

憂『……』ジー

金田一「お、おい佐木。なんでいきなり憂ちゃんにカメラを向けてるんだよ」

佐木「いやあ、新しいカメラに目移りしちゃって。あ、でも大丈夫ですよ。彼女中心に撮ってたのはこの演奏の時だけですから」

金田一「ったく~、頼むぜ名カメラマン」

佐木「はいはい」

唯『想いよ~と~どけ~』

憂『……』ジー



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:13:41.73 ID:6idzxo5kO

佐木『先輩?! 大丈夫ですか?』ジー

金田一『い、いてて……何かにつまづいた……』

佐木「地下で鈴木さんを見つけた時……ですね」

佐木『……あ、電気のスイッチありましたよ。ほら』ジー

カチッ。

純「」

金田一「……」

佐木「何度見ても、慣れませんね。あの寒さ、今でも身震いしますよ」

純「」

佐木「あんな格好で、可哀想に……」

金田一「……」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:22:46.18 ID:6idzxo5kO

この後、二日目の午後のテープを見てから……。

佐木「じゃあ、三日目ですね」

金田一「中野梓が殺害されて……みんなに話を聞くところか」

憂『はい、これがそのメールです』

金田一『……この、最後のメール。22時30分の後は?』

憂『えっと、私着替えてから地下に向かったんですよ。で、ちょっと準備に手間取っちゃって……15分くらいかな』

金田一『準備を終えて地下室に向かったら……』



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:25:15.60 ID:6idzxo5kO

憂『はい。梓ちゃんが倒れていて……私、みんなを呼びにいって……ううっ……』

金田一『他に、何か変わった事は?』

憂『そんな余裕なかったですよ……』

金田一『例えば、奥に誰かの雰囲気を感じたとか、純ちゃんの様子が変わっていたりとか……』

憂『……奥まで行く勇気は無かったですけど気配とかは感じなかったと思います』

憂『純ちゃんは……毛布がかかっていたくらいです。それ以外は何も……ううっ』


佐木「……憂ちゃんも、可哀想ですよね。友達が死んでいるところを見ちゃうなんて」

金田一「……」



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:32:55.78 ID:6idzxo5kO

佐木「えっと、さっきのビデオが日付が変わってすぐの三日目」

佐木「これが三日目の昼になります」

紬『えっと、朝から移動して……この別荘についたのはお昼、13時くらいだったと思うわ』

佐木「アリバイ等を聞いている時ですね」

金田一『問題は……夜だ』

澪『た、確か初日は……0時近くまで騒いでたかな』

律『騒ぎ疲れて、部屋にもどったらすぐ寝ちゃったけどな~』

金田一『そこに鈴木さんは?』

唯『集まったのは、私と澪ちゃんとりっちゃんの三人だよ。みんな誘ったけど……寝ちゃう人が殆どだったから』

律『まあ、初日だったしな~。四泊五日もあるんだから、体力温存てカンジ?』

金田一「つまり、3人は0時過ぎまで一緒にいた?」

澪『大体、そんな感じかな。少なくとも1時にはもう寝ていたよ』



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:35:54.97 ID:6idzxo5kO

紬『でも、どうして冷蔵室に……』

憂『探検じゃないかな。純ちゃんて元気な子……だったから』ジー

唯『ええ~。でもあんな格好で冷蔵庫開けたくないよ~……』

律『でも、あの地下室にめちゃくちゃ美味いアイスが保管されてたら、どうする?』

唯『あ! 行きたい行きたい!』

紬『でも、地下の冷蔵庫内には冷凍されたお肉とかしか……お菓子類は何もないはずよ~』

唯『……がっくし』

金田一「……」



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:39:28.43 ID:6idzxo5kO

金田一『……じゃあ、二日目だ。主に夜……最後に梓ちゃんを見た時間は? 誰か覚えていないか?』

澪『私は、就寝前……午後21時くらいかな』

律『私も』

紬『それくらいかしらね』

唯『私もだよ~』

憂『……直接梓ちゃんを見たのは、私も同じくらいです』

佐木『となると……』ジー

金田一『犯行時間は、夜の21時以降の可能性か』


佐木「……と、これが三日目ですね。ここから金田一先輩と別れて、後は夕飯辺りの記録が……」

金田一「いや、もういいよ。サンキュ~な佐木」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:48:19.41 ID:6idzxo5kO

佐木「えっ。まだテープはあるんですよ?」

金田一「いいんだよ。さっきまでので十分さ」

佐木「そ、それじゃあ先輩……もしかして犯人が!」

金田一「……目処だけは、な。それに、気になっていた事の確認も出来たしな」

佐木「せ、先輩それじゃあ……」

金田一「……」



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 20:57:26.13 ID:6idzxo5kO

一階・大浴場

三日目、午後21時過ぎ

律「……ふい~」

澪「はあ、二度目二度目っと」

美雪「気持ちいいわね。私、ここのお風呂使わなかったから……ちょっと驚き」

紬「あら、遠慮しないでよかったのに~」

美雪「なんか、一人だと利用しづらくて……」

唯「じゃあ明日は一緒にお風呂入ろうよ!」バシャッ

律「うぺっ。お湯を飛ばすな唯!」

憂「もうお姉ちゃん、お風呂ではしゃいじゃ危ないよ」

唯「えへへ、は~い」

美雪「……ふふっ」

澪「……」ジーッ

律「ん、どったの澪しゃん。美雪ちゃんのお胸なんて見つめちゃって……」



232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:10:30.99 ID:6idzxo5kO

澪「えっ! い、いや、その」

律「美雪ちゃんスタイルいいもんね~。身長高くて、胸もあって……そりゃあ見ちゃうよね~」

美雪「そ、そんな事……」カアッ

唯「でも本当にスタイルいいよね~。うらやましい」

憂「それは私もだよ、お姉ちゃん」シューン

美雪「そ、そんな事ないわよ。最近ちょっと太っちゃったし……澪ちゃんとか唯ちゃんの方がよほど立派よ」

律「……お胸が~?」

美雪「……もう! からかわないの!」

……。




234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:13:14.51 ID:AX1sqSOxO

唯と憂はどっちがスタイルいい設定だったの?



235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:22:49.62 ID:K+vWP/UN0

>>234
胸は憂じゃなかったっけか





236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:23:09.83 ID:6idzxo5kO

二階・金田一の部屋

三日目、午後21時50分

金田一「……ん、廊下が騒がしいな」

佐木「多分みんなが戻ってきたんですかね」

金田一「みたいだな」

コンコン。

ガチャッ。

美雪「はじめちゃん、お風呂開いたわよ。よかったら……」

金田一「ああ、俺たちはもうシャワーですませちゃったからよ」

佐木「あとは寝るだけですよ」ジー



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:29:37.93 ID:6idzxo5kO

美雪「そうなんだ。じゃあ……」

金田一「あ、待ってくれ美雪。もう、みんな戻ってきたのか?」

美雪「ん。多分みんな部屋にいると思うわよ」

金田一「……」

美雪「じゃあ、私寝るからね。おやすみなさい」

金田一「ああ、おやすみ」

美雪「ちゃんと戸締まりはするのよ」



238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:39:21.32 ID:6idzxo5kO

佐木「じゃあ、僕もそろそろ。おやすみなさい、先輩」

金田一「ああ、おやすみ」

佐木「先輩はまだ眠らないんですか?」

金田一「……ああ、俺はちょっと、な」

佐木「あんまり無理はしないで下さいよ。じゃあ、おやすみなさい」

金田一「ああ」

バタン。

金田一「……」

金田一「さて、どうすっかな……」



239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 21:49:39.49 ID:6idzxo5kO

二階・唯の部屋前

三日目、午後22時10分

金田一「……う~ん」ウロウロ

金田一「……よし」

コンコン。

金田一「……」

唯「は~い」

金田一「あ、夜にすいません。金田一なんですけど……」

唯「あ、今開けま~す」

ガチャッ。

唯「? どうかしたの~?」

金田一「ちょっと話があるんだけど。いいかな?」

唯「ん~……まあ、まだ眠くないからいいかな。どうぞ~」

金田一「すんません、お邪魔します」



241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:02:34.93 ID:6idzxo5kO

唯「……それで、お話って? やっぱり事件の事かな?」

金田一「ああ」

唯「もしかして犯人がわかったとか!?」

金田一「犯人……犯人ね」

唯「うん。あずにゃんと純ちゃんを……その、殺した犯人……早く見つかるといいな」

金田一「……」

金田一「そもそも、どうして犯人は殺人を犯したんだろうな」

唯「ん~、その人の事が嫌いだから……かな?」

唯「あとは、その人がいたら嫌なんだよきっと」

金田一「純ちゃんも誰かに嫌われていた?」

唯「……それはあんま無いと思うよ~。嫌いだったら呼ばないしさ」



243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:14:35.74 ID:6idzxo5kO

唯「あずにゃんだって、みんなのアイドル的存在だよ。殺される理由なんて……」

金田一「もし……殺される理由が無いとしたら」

唯「……」

唯「……」

唯「事件じゃ、ない?」

金田一「そう、もう一つの可能性。最初の殺人が……もし事件でなく事故だったら」

唯「事故……」



246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:22:06.38 ID:6idzxo5kO

金田一「あれから自分なりに調べてみたんだ。今のところ、純ちゃんが殺される理由は……俺にはわかっていない」

金田一「そこで俺はこう考えたんだ」

金田一『彼女は……本当に事故で死んだんじゃないか、と』

唯「……あの、地下の階段から落ちて?」

金田一「いや、純ちゃんがあの階段から落ちた可能性は低いと思うんだ」

唯「え、どうして?」

金田一「彼女の格好さ」

唯「……あ、そう言えばちょっと話していた気がするね」



249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:34:26.27 ID:6idzxo5kO

金田一「あれ~、そんな話したっけか?」

唯「ほら~。みんなで事件のおさらいをしてた時……話題に出たじゃん」

金田一「……ああ、唯ちゃんと憂ちゃんが話してくれたやつか」

憂『純ちゃんは……毛布がかかっていたくらいです。それ以外は何も……ううっ』

唯「……あれ? 憂のその話は覚えてるけど、私何か言ったっけか?」

金田一「唯ちゃんは……ほら」

唯『ええ~。でもあんな格好で冷蔵庫開けたくないよ~……』

金田一「自分の発言なのに、忘れちゃったのかい?」

唯「ああ~、ね。結局私も憂とおんなじ事言ってたから、思い出せなかったよ」

金田一「……」

金田一「本当に……憂ちゃんはそれと同じ意味で言ったんだろうか?」

唯「え……」



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:41:17.19 ID:6idzxo5kO

金田一「考えてもみろよ。憂ちゃんは、地下で梓ちゃんと純ちゃんが死んでいるのを見たはずさ」

唯「……」

金田一「だから、横になっている純ちゃんの様子を知っていてもおかしくない」

唯「わ、私も……ほ、ほら。憂が話していたのはみんなで聞いたから」

唯「だから、純ちゃんの格好に関してはみんな知ってるはずだよっ」

金田一「……でも、それだと変じゃないかな。さっきの発言の中で唯ちゃんはこう言っていた」

金田一「『あんな格好で』と」

唯「……」



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:53:05.91 ID:6idzxo5kO

唯「だ、だってさ。地下だよ? おっきな冷蔵庫だよ?」

唯「パジャマと毛布だけじゃあとっても寒いんじゃないかなあ~、って思っただけだよ?」

金田一「ん……なるほどな」

唯「えへへ~」

金田一「なあ、どうして純ちゃんの格好がわかったんだ?」

唯「……?」

金田一「どうして君が、純ちゃんがパジャマを着ていたのを知っているのか……」

唯「だ、だってそれは憂が言ったから……」

金田一「憂ちゃんは『毛布がかかっていた』としか言ってないぜ。その下の格好までは……」

唯「っ……!」



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 22:59:41.18 ID:6idzxo5kO

唯「そ、それは……も、もう夜中だったんだもん。格好がパジャマだと思うのは当たり前だよ~」

金田一「……なるほど、確かにそうかもしれないな」

唯「それに、みんな憂の話聞いてさ、毛布を被ってるのは知ってるはずだよね?」

唯「あの時間で、毛布の下に何を着てるか、なんて聞かれたらみんなパジャマって答えるはずだよ~」

金田一「……」

唯「……」

唯「もう、いいかな。ちょっと疲れちゃった……眠りたいな」

金田一「ああ……夜中に、悪かったね」

金田一「おやすみ」

唯「……」



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/30(日) 23:08:11.12 ID:6idzxo5kO

唯「……」

唯「はぁ……」


金田一『俺は、今回の事件のきっかけは事故だと思ってるんだ』

金田一『できれば、みんなの前で犯人を暴くような事はしたくないんだ……』

金田一『放課後ティータイムの事を知ってから、あまり時間は経ってないけれど……とても仲のいい人たちだったと感じているんだ』

金田一『俺が言えるのは、それだけさ』

金田一『おやすみ、唯ちゃん』

唯「……」

唯「だって、さ……」

唯「……」

唯「よしっ」



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