SS保存場所(けいおん!) TOP  >  ミステリィ >  金田一「謎はすべて解けた!」唯「え……」#前編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






金田一「謎はすべて解けた!」唯「え……」#前編 【ミステリィ】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296305096/l50


金田一「犯人は、この中にいる」唯「え……」#1
金田一「犯人は、この中にいる」唯「え……」#2
金田一「犯人は、この中にいる」唯「え……」#3




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:09:50.80 ID:DdARmwIGO

二階・金田一の部屋

四日目、18時過ぎ

金田一「……」

美雪「どうしたのよはじめちゃん。浮かない顔して……あと二時間もすれば剣持警部が迎えに来てくれるんでしょ?」

佐木「……もしかして、さっきの推理の事ですか?」

金田一「……」

美雪「紬ちゃんが…」





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:16:41.88 ID:DdARmwIGO

美雪「紬ちゃんが最後の事件を自白してから……なんか様子が変よ?」

佐木「彼女自身が罪を認めたんですから、それでいいじゃないですか」

金田一「……」

佐木「てっきり、推理で犯人を追い詰めるのかと思いましたけど……彼女から罪を告白し出しましたから、ね」

金田一(そう、それで全ては終わったはずなんだ)

金田一(でも、何なんだ……この違和感は……クソッ)



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:24:07.16 ID:DdARmwIGO

美雪「……そう言えば、みんな大丈夫かしら? 一階に残してきちゃったけど」

佐木「今は、そっとしておいてあげましょうよ。その……迎えが来たらみんなは……」

美雪「……」

金田一「……」

金田一「喉が、渇いたな」

美雪「あ、お水持ってこようか?」

金田一「いやいいよ。自分で行く」

美雪「……はじめちゃん」

金田一「ん~?」

美雪「あんまり、悩みすぎないで、ね」

金田一「……」

ガチャッ。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:30:08.38 ID:DdARmwIGO

佐木「先輩、元気無いですね」

美雪「……」

美雪「はじめちゃん……」

佐木「もう解決していない事は無いはずなのに」

美雪「……でもね、私も何かが引っ掛かっている気がするの」

佐木「え、どういう事ですか?」

美雪「うまく言えないけど……何か、変な感じ」

佐木「僕には、よくわかりませんけど」

美雪「はじめちゃん、大丈夫かな……」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:37:52.94 ID:DdARmwIGO

一階・団欒室

唯「……」

澪「……」

紬「……」

律「なあ、ムギ。その……」

律「……ん」

「……」

紬「ねえ、みんな」

「!」

紬「どうして……私と同じテーブルに座ってくれているの?」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:43:32.84 ID:DdARmwIGO

紬「私、その……人を……」

紬「だから、みんなとこうやって一緒にいる資格なんて……」

律「……なに言ってんだよ。そんな事関係無いっての」

紬「……」

律「あ~……いや、関係無いと言うかなんと言うか」

澪「みんな、ムギと一緒にいたいんだよ」

紬「だって……」

唯「ムギちゃん」

紬「!」

唯「私、ムギちゃんのいれたお茶が飲みたいな」

澪「唯……」

唯「一緒に、お茶を飲もうよ。ね?」

紬「……私がお茶を入れていいの?」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:49:05.82 ID:DdARmwIGO

律「わ、私は飲むぞ」

澪「……」

律「澪は?」

紬「……」

澪「私も、いただこうかな。うん」

紬「澪ちゃん……!」

唯「久しぶりの、お茶会だね」

紬「じゃあ……あ、悪いんだけど誰か手伝ってくれないかしら? お茶とケーキを運びたいの」

律「お~し、じゃあここは珍しく部長の私がっ……!」

唯「私が手伝うよっ」

律「ぬおっ、唯~?」




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:51:05.84 ID:eubk0tRwO

唯が手伝うのか
金田一がいるということもふまえると不吉な予感しかしねぇ





18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 20:53:10.10 ID:DdARmwIGO

紬「……じゃあ唯ちゃん。お願いできるかしら?」

律「むあっ、ムギ~……」

唯「うん、わかったよ」

澪「じゃあ、私たちは待ってるよ」

律「仕方ないな~今回は唯隊員に譲ってやるよ!」

紬「……ありがとう、澪ちゃん。りっちゃん」

紬「ありがとう、唯ちゃん……」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:00:39.94 ID:DdARmwIGO

……。

律「……何て言うかさ、やっぱ信じらんねえよな」

澪「ん?」

律「ムギが、人を殺したなんてさ……それも……二人も」

澪「鈴木さんと、憂ちゃん……」

律「何か理由があったんだろうけどさ、事故を隠してこんな事になるなんてさ……なんでかな」

澪「……やっぱり、時間が欲しかったんだろうな。話を聞いてると」

律「私には、やっぱりわかんねーや……バレたら全部終わりじゃないかよっ……」

澪「律……」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:04:43.24 ID:DdARmwIGO

律「……」

澪「……」

金田一「……っと、お二人さん」タタッ

澪「あ……」

金田一「あれ、唯ちゃんと……紬ちゃんは?」

律「あ、ああ。お茶とお菓子を持ってきてくれるんだってさ」

金田一「……」

律「そんな顔すんなよ……私たちが頼んだ事なんだからさ」

澪「唯も手伝ってくれてるから、大丈夫だよ」

律「……はじめちゃんは、どうして?」

金田一「あ、ああ。俺はちょっと喉が渇いて……」

澪「ああ、厨房に二人ともいるはずだよ」

律「……」




22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:12:15.53 ID:eJqCKZd80

これまでの経過を知りたい…荒らしのせいで落ちちゃって途中からわからないんだが…



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:15:17.81 ID:5PaEg9+g0

えちょwwwこれ途中からなのかよwwww



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:15:37.33 ID:kviRdNUN0

①http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296305096/
②http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296453227/
ログから見られるならこちらをどーぞ
①の343までは②にまとめられてる



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:17:09.12 ID:kviRdNUN0

>>23
wwwwwwwwwww





28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:33:43.49 ID:DdARmwIGO

律「あのさ、はじめちゃん」

金田一「んっ?」

律「よかったらさ……ムギの事、ちょっと元気付けてやってくれないかな……」

律「その……犯人なムギに何か言ってやってくれってのもアレだと思うけど」

金田一「……」

澪「私も……正直、ムギの事聞いて最初は怖かったけど……」

澪「やっぱり、ムギは放課後ティータイムの一員だしさ。それに……やっぱり友達だから」


律「よろしくなっ、はじめちゃん」

金田一「……ああ」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:49:36.92 ID:DdARmwIGO

一階・厨房

紬「……」

唯「こっちをお皿に盛って……と」

紬「……」

紬「唯ちゃん。ありが……」

唯「……ありがとうね、ムギちゃん」

紬「えっ? な、何の事かしら?」

唯「話を合わせて……憂を共犯者にしてくれてさ」

紬「……」

唯「びっくりしたよ。いきなり嘘っぱちな事言い出すんだもん」

紬「それは……」

唯「ねえ、どうしてそんな事してくれたの?」

唯「私を助けてくれたの?」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 21:58:42.44 ID:DdARmwIGO

紬「……」

唯「私は、憂に助けてもらった。憂が部屋を変わってくれてなかったら……私はきっと殺されちゃってたんだよね」

紬「唯ちゃん……」

唯「でもね、私はムギちゃんを憎んでなんかいないよ。私に罪が及ばないように……」

唯「私を助けるように、自分から告白してくれたんだから」

紬「……私は」

紬「やっぱり唯ちゃんを、大切な友達だと思っているから……」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:05:53.37 ID:DdARmwIGO

唯「……うん、ありがとう」

唯「私ね、正直ちょっと怖かったんだ。もしかしたら……」

唯「ムギちゃんに嫌われちゃって、何か言われるんじゃないかって」

唯「でも、ムギちゃんは私を守ってくれた」

紬「唯ちゃん……」

紬「あ、あのね唯ちゃん!」


唯「ん~?」

紬「わ、私ね! みんなとお別れしちゃう前に……ううん、唯ちゃんとお別れする前にもう一度!」

紬「もう一度だけ、言ってほしい言葉があるの……」

唯「ん~?」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:12:22.28 ID:DdARmwIGO

唯「……」

紬「ほ、ほら。覚えてない? いつの日か、部室で私に言ってくれた……」

唯「……」

唯「なんの、話だっけ?」

紬「え、えっとね、お友達の……」

唯「……」オロオロ

紬「……」

紬「ううん……ごめんね。何でもないわ」

唯「……えっ、えっ?」

紬「変な事言って、困らせちゃって。ごめん」

唯「……いいの?」

紬「うん、大丈夫よ。ごめんね本当に」

唯「……んっ」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:18:43.92 ID:DdARmwIGO

唯「……私、先にお菓子運んでるね」

紬「う、うん」

紬「……」

……。

唯「~♪」カチャカチャ

金田一「……っと、唯ちゃん、か」

唯「あっ。どうしたの~?」

金田一「ああ。ちょっと、水が飲みたくて」

唯「そっか~」

金田一「……ん、紬ちゃんは?」

唯「まだ厨房に残ってるよ。私、みんなのところに行ってるからねっ」スタスタ

金田一「……」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:24:30.72 ID:DdARmwIGO

紬「……覚えてなくて、当然よね」

紬「私にとってはすごく感じた事でも、唯ちゃんにとっては……ある意味当たり前で、日常的な事だったんだもんね」

紬「……」

紬(それでも、友達だから……)

金田一「……ムギちゃん?」

紬「きやっ! き、金田一さん?」

金田一「驚かせちゃったかな、ごめん」

紬「う、ううん。大丈夫、大丈夫……」

金田一「……」

紬「……」

金田一「あのさ……その」

紬「はい?」

金田一「りっちゃんが、元気を出してってさ。心配していたよ」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:29:07.91 ID:DdARmwIGO

紬「りっちゃんが……?」

金田一「ああ。澪ちゃんもさ、君の事を心配していたよ。ムギちゃんとは、ずっと友達なんだって」

紬「……うん」

金田一「……それで、唯ちゃんの事なんだけどさ」

紬「さっきまではここにいたけど……」

金田一「そこの廊下で会ったよ。お菓子を持って、みんなのところに向かっていたよ」

紬「そう……」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:33:52.61 ID:DdARmwIGO

紬「さっき、唯ちゃんにね」

金田一「?」

紬「あの時……昔部室であった出来事の話をしてもらおうと思ったの」

金田一「……ああ、あのお金の問題の時の」

紬「うん。みんなと離れる前にもう一回だけ……親友の言葉を聞いて元気になりたかった」

紬「殺人犯が、甘えちゃうのも変な話だと思うけど」

紬「私は、唯ちゃんに……もう一回だけ。私を受け入れて欲しかったな……」

紬「……ぐすっ」

金田一「ムギちゃん……」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:47:25.50 ID:DdARmwIGO

金田一「唯ちゃんは、その話を覚えていなかった?」

紬「……」

紬「何て事ない普通の会話ですもの、覚えて無いで当たり前」

紬「私にとっては特別でも、彼女にとっては……忘れちゃうくらいの、何でもない会話」

金田一「……」

紬「彼女が私の考えている事がわからなくても、私は……満足だから」

金田一(覚えていない。覚えて……)



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 22:53:32.38 ID:DdARmwIGO

金田一(なんだ……また違和感が。どうしてこんなに、胸がざわつくんだ……)

紬「……いけない。すっかり長くなっちゃった。お茶を運ばないと」

紬「金田一さんも一緒に飲むかしら~?」

金田一「……」

金田一(待てよ。もしも……もしもだ)

金田一(俺の考えが正しいとしたら……)

紬「金田一、さん?」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:00:35.35 ID:DdARmwIGO

二階・金田一の部屋

四日目、午後17時40分

金田一「佐木っ!」

佐木「うわっ、ど、どうしたんですかいきなり?」

金田一「頼みがあるんだ、もう一度ビデオテープを貸してくれ」

佐木「テープ……ですか?」

金田一「ああ、おっさんが来るまで時間が無い。急いでくれ」

美雪「ど、どうしたのよはじめちゃん……急に」

佐木「わ、わかりましたよ。とにかくテープを持ってきますから」

金田一「あ、それと佐木。もう一つ……頼まれ欲しい事があるんだ」

佐木「えっ、なんです? それは」

金田一「それは……」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:05:55.14 ID:DdARmwIGO

紬「えっ? 私のカメラの分のテープ?」

佐木「ええ、出来れば録画した分を全部……」

紬「えっと……カメラは憂ちゃんに渡したままだから。きっと憂ちゃんの部屋にあると思う、けど」

唯「私が寝ている部屋だね、確かにカメラもテープもあったよ~」

佐木「……じゃあ唯さん。テープの方をお願いできますかね?」

唯「うん、いいよ~。部屋まで行くから、ついてきて」スタスタ



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:11:12.81 ID:DdARmwIGO

二階・金田一の部屋

金田一「……」

佐木「先輩っ。お待たせしました!」

美雪「あ、佐木君」

佐木「言われた通り、借りてきましたよ。憂ちゃんが記録していたテープを全部」

美雪「憂ちゃんの? ああ、そう言えば……佐木君に負けず、よくカメラをまわしていたみたいだけど……」

金田一「時間が無い。早速用意してくれ」

佐木「はいっ」

美雪「はじめちゃん……一体どういうつもりなの?」




55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:13:09.48 ID:mvYnpJsZ0

コロンボと違ってビデオで確認できる金田一はズルイなw





56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:15:30.76 ID:DdARmwIGO

一階・団欒室

律「一体どういうつもりなんだろうな。はじめちゃんは」

紬「今さらビデオテープだなんて……」

澪「もう……事件は終わったじゃないか」

唯「きっと何か考えがあるんだよ~。あ、このお菓子おいしい」モグモグ

律「……唯は、いつでも平和だな」

澪「本当、よく落ち着いてられる。まあその方が……ムギにとってもいいんだろうけど、な」

紬「……ええ」

紬(唯ちゃんが美味しそうにお菓子を食べてくれるだけで……)

唯「……うん、美味し」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:20:49.19 ID:DdARmwIGO

……。

(もう一度ビデオを見たところで、何になるんだろう)

(犯人はわかっていて、犯行の様子だってある程度は推理された通りだった)

(まったく、面倒な探偵だったよ)

(でも、この空間もあと一時間程で終わるんだ)

(これだけの事件の後だ。帰ってからは何かと大変だとは思うけれど……)

(今は、のんびりとお茶を飲んで警察の到着を待っていればいい)


(それで全ては終わるのだから)




61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:25:41.64 ID:/50pFrTaO

まだもう一波乱あるのか…?





62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:34:24.18 ID:DdARmwIGO

金田一「……」

唯『き~みが~いな~いと~』

美雪「……ねえ、はじめちゃん。どうしてテープのチェックを? しかも紬ちゃんのカメラの方まで……」

金田一「犯人の、手がかりを探してるのさ」

美雪「え、でも犯人は紬ちゃんで……共犯者は憂ちゃんて、さっきの推理で……」

金田一「確かに、それで全ての犯行は説明できる。おそらくムギちゃんは嘘はついてないだろう」

金田一「……でも、何かが変なんだ。あの供述の仕方じゃあ、まるで犯人にして欲しい、だ……」

金田一「そして、嘘の電話をして逃げようとしたにも関わらず……一番殺人の要素が強かった第三の事件の犯行をあっさり認めた事」

金田一「……疑問をあげりゃあキリが無いぜ」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:40:17.17 ID:DdARmwIGO

金田一「この事件には、まだ何かがある気がする……それを今から探すんだ」

美雪「はじめちゃん……」

唯『おも~いよ~と~どけ~』

憂『……』ジーッ

美雪「……って、なんで演奏してる唯ちゃんじゃなくて撮影をしてる憂ちゃんを撮ってるのよ!?」

金田一「……カメラに見とれてたんだとさ」

佐木「いやあ、おかげでいい絵がとれましたよ~」

金田一「……佐木、お前もなんか気付いたら頼むぞ。事件に関係ありそうなっ! 内容でな」

佐木「いやだなあ、わかってますよ金田一先輩」

金田一「ふぅ……じゃあ、次のテープを頼む」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:47:21.47 ID:DdARmwIGO

唯『わ~い、久しぶりだな~ムギちゃんのお茶』

律『……昼時に飲んだばっかだろ~』

澪『でも、ムギが出すお茶は本当に美味しいからな』

金田一『……へえ。お嬢様かと思ったらそんな事まで』

佐木『先輩も何度か飲んでるじゃありませんか。何をいまさら』ジー

金田一『いやあ、あんまそういうのは気にしない質で……』

美雪『……もう、はじめちゃんたら』

憂『くすっ』ジー


美雪「……そっか。二人で同じ場所を撮ってるんだから、どちらかのカメラマンがテープに映るのよね」

佐木「撮ってる人間を撮るのは、家族で慣れてますからね!」

金田一「……」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 23:57:20.15 ID:DdARmwIGO

金田一「……」

佐木「はい、あと少しですね。これは……三日目のテープになります」


唯『あ』

美雪『あら、みんな』

紬『ふふっ』

唯『じゃあみんなで行こう行こう~』

憂『……あれ? 澪先輩と律先輩は?』

金田一『ああ、あの二人は大浴場に行くって言ってたから……多分もう下にいるんじゃないかな』

美雪『……』ジロッ


金田一「……ああ、美雪に睨まれておっかけられた時のか」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:02:11.98 ID:G/Kq1QNMO

金田一『……とと。早くご飯ご飯~と』ダダダッ

美雪『こら、待ちなさ~い!』ダダダッ

紬『あらあら、私も~』タタタッ

唯『えへへ~、ご飯~』スタスタ~

憂『もう。お姉ちゃんたら』テクテク~


金田一「……」

美雪「あれ?」

金田一「ん、どうかしたか?」

美雪「……ううん。なんか、変な感覚が。気のせいかしら?」

佐木「ふふっ、僕は気付きましたよ」

金田一「! 本当か、佐木!?」

佐木「ええ……七瀬先輩が気付いた変な感覚。それは……」

佐木「珍しく憂ちゃんがビデオカメラを構えていない、という事です!」

美雪「……」

金田一「佐木……お前なっ!」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:08:15.85 ID:G/Kq1QNMO

佐木「そろそろ終わりの方になりますね。最後に先輩が推理する辺りのテープになります」


澪『遅いぞ二人とも~』

唯『えへへ、ごめんごめん』

律『休んで、ちょっとは元気になったみたいだな~唯』

唯『うん。おかげさまで! もう大丈夫だよ!』フンス

美雪『……ねえ唯ちゃん。本当に体調悪くない? 無理しないで大丈夫なのよ?』

唯『ふぇ? 私は大丈夫だよ?』

美雪『……でも、何だか辛そうに見えちゃって。気のせいかしら?』

唯『そうだよ気のせいだよ~。私は大丈夫だから、気にしないでね?』

美雪『そう……ね。それならいいんだけど』

美雪「憂ちゃんが殺された後……ね」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:14:40.39 ID:G/Kq1QNMO

金田一『彼女があの格好で、現場にいたのはなんでだろうか?』

律『だって、階段から落ちちゃったんだろ? だったら別に現場まで行かなくても……ほら』

律『そこの地下室の扉を開けて、一歩だけ踏み出して落ちちゃった可能性もあるんだろ?』

律『別に変な事は……』

金田一『想像してみなよ。風呂上がりの水分を纏ったような体でさ、明らかに冷たい空気が流れている場所に入りたいと思うかい?』

律『ん……あんまり』

澪『まあ、確かに……一歩踏み出してみようとは思わないかな』

金田一「……」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:16:05.89 ID:G/Kq1QNMO

金田一『……地下室の存在を知っていた人物。それが第一の事件の犯人さ』

金田一『それは……あんただよ』

金田一『琴吹紬!』

紬『……』

金田一『あんたが鈴木純を殺害した……犯人だ』

澪『そ、そんな……』

律『ムギが……犯人』

唯『……』

ムギ『言い逃れは、しないわ』



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:18:53.86 ID:G/Kq1QNMO

佐木「……そして第二の事件の部分です」

唯『何にもないのに、廊下ばっか出ていたら不審者だよ~?』

律『い、いいんだよ! そこは犯人なんだからっ!』

金田一『おまけに、殺しに使える時間が15分以下だ。よほどいいタイミングで地下に向かわないと、この犯行は成立しない』

金田一『……要するにあの時間。犯人が情報無しに、中野梓を地下室で殺害するのは不可能なんだ』


美雪「メールをもらった、憂ちゃんが犯行を……ね」

金田一「……」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:26:05.43 ID:G/Kq1QNMO

紬『……第三の事件は、完全に私一人の犯行です』

紬『鍵はここの……団欒室の引き出しにしまってある、マスターキーを使いました』

佐木「そして、犯人の独白……で僕のテープは終わりです」


紬『……』

紬『私は、共犯者の憂ちゃんを殺そうとしてました』

紬『まず最初に、私は憂ちゃんの部屋に向かって……中に入るとそこには唯ちゃんがいて……』

紬『ああ、唯ちゃんの部屋だ、と私はすぐに思いました』

紬『返り血を浴びないよう、体の上にシーツを何重かでかけて……そのまま……何度も、何度も』

紬『……』

金田一「……」

佐木「……これで、全部になります」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:35:31.02 ID:G/Kq1QNMO

唯『……笑わないで、どうか聞いて』



金田一「……」

佐木「いやあ、憂ちゃんカメラの才能ありますよ。おそらく無意識でしょうけど、ちゃんと構図を考えて撮ってますもん」

美雪「……確かに、見易いっていうか。無駄がない感じの映像よね」

佐木「まあ、撮り方に関しちゃあ僕のが上でしょうけどね!」

金田一「へいへいわかったから……早く次のテープ入れてくれい」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:42:28.40 ID:G/Kq1QNMO

佐木「おなじく、一日目の夜です」

美雪『でも本当にいいの? いきなり三人も泊まっちゃうなんて……なんだか悪いわ』

紬『気にしないで、部屋なら余っているから』

金田一『よかった~、フカフカベッドで寝られるぜ!』

美雪『もう……少しは遠慮しなさい』

金田一「なあ、これ本当に憂ちゃんのテープか? 撮り方とかそっくりって言うか……あんま違いわっかんね~んだけど」

佐木「視点が全然違いますよ? でも……やっぱり撮る技術があるんでしょう。先輩が自然にそれを受け入れてるのが証拠です」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:47:49.94 ID:G/Kq1QNMO

律『まま、気にしない気にしない。賑やかなのはいい事だ』

紬『ええ。それに……雨もまだ止んでないみたいですし。外を歩くのは危険よ』

美雪「でも、本当にどっちが撮った映像かわかりにくいわね……」

佐木「それは大丈夫ですよ……確か、もうすぐ僕が、ほら」

佐木『僕もそう思います』ジー


佐木「こうやって、カメラを構えてる姿が映れば一発です」

美雪「ははあ、なるほどね」

金田一「……お。佐木、そろそろ終わるみたいだぞ」

佐木「あ、はい。じゃあ次は……えっと」

ガタンッ!

佐木「わっ! わっ!」

ガシャーン!



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 00:54:47.20 ID:G/Kq1QNMO

佐木「い、いててて……」

金田一「おいおい、平気かよお。あ~あ、テープがごちゃ混ぜ……」

美雪「だ、大丈夫佐木君?」

佐木「は、はい……で、でもテープが」

美雪「見事に混ざっちゃったわね……」

金田一「時間が無いってのに……しゃーねえ。確認して整理していくしかないな」

佐木「ううっ、すいません先輩」

金田一「じゃあ、早速このテープから……ほいっと」

カチッ。

金田一「……」

美雪「……」

佐木「……」

紬『でも、どうして冷蔵室に……』



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:00:43.78 ID:G/Kq1QNMO

金田一「……ん?」

紬『でも、地下の冷蔵庫内には冷凍されたお肉とかしか……お菓子類は何もないはずよ~』

美雪「……あら?」

紬『あ、所有している別荘全てに似たようなお部屋があるの。中身も大体同じだって聞いたから……多分そうかなって』

佐木「……?」

金田一「これは……」

美雪「ねえはじめちゃん、これって……」

金田一「……ああ」

金田一(これはおそらく他のテープにも……同じモノが映っているはず)

金田一(でも……まだだ。これは映っていてもおかしくない。何だ……何が足りないんだ……)



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:05:11.96 ID:G/Kq1QNMO

……。

佐木「両方のテープが、終わりました」

金田一「……」

美雪「はじめちゃんの言った通り……だったね」

金田一「ああ、でも……」

金田一(思い出せ、思い出すんだ金田一一……この違和感の正体を)

金田一(俺はそれを見ているはずだ。どこかで、どこかで、聞いているはずだ……)

金田一「う~ん……」

美雪「……はじめちゃん、具合大丈夫? 少し休憩したら……」

金田一「……!」

金田一「それだ、それだよ美雪!」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:13:01.35 ID:G/Kq1QNMO

美雪「えっ、えっ? な……何の事よ?」

金田一「美雪、教えてくれ。どうしてあの時……唯ちゃんに体調を尋ねたんだ?」

美雪「あの時って?」

金田一「さっきだよ。俺が推理の話を始める前……お前、唯ちゃんに同じような質問してただろ?」

美雪「え……ええ。したわよ」

金田一「それはどうして!?」

美雪「だ、だって。彼女具合が悪そうだったから……それでつい聞いちゃっただけよ」

金田一「……」

金田一「佐木は気付いたか? 彼女のその様子に?」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:20:06.45 ID:G/Kq1QNMO

佐木「いいえ。現にその後、彼女自身で言ってたじゃないですか」

美雪『……でも、何だか辛そうに見えちゃって。気のせいかしら?』

唯『そうだよ気のせいだよ~。私は大丈夫だから、気にしないでね?』

美雪「……フンだ。はじめちゃんにはわからなくて当然ね」

金田一「? 何怒ってんだよ」

美雪「知らないわよっ!」

金田一「……大事な事なんだ、頼むよ美雪教えてくれ。今はどんな小さな事でも知りたいんだ」

美雪「もう……わかったわよ」

美雪「実はね……」



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:30:13.36 ID:G/Kq1QNMO

美雪「私が思ったのは、その……」

美雪「お、女の子のデリケートな日だと……思ったから」

金田一「……はい?」

美雪「だ、だって! そう思えちゃったんだから仕方ないでしょ!」

金田一「……まあ、確かにな。あんまり男には気付かない事で……」

美雪「……もうっ!」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:34:29.04 ID:G/Kq1QNMO

美雪「私は、あんなに様子だったから心配で声をかけちゃったの。それだけなんだから……」

金田一(ふ~ん……ん? その理由は?)

金田一「なあ、美雪。お前が声をかけたのってさ……」

美雪「言ったでしょ。具合が悪そうだったからって」

金田一「具体的には!?」

美雪「具体的って、それは……」

美雪「……」

美雪「……って思って」

!?

金田一「……そうか、そういう事か! 佐木、もう一度テープを確認するぞ!」

美雪「ちょっとはじめちゃん?!」

佐木「え、えっと。どのテープですか?」

金田一「決まってるだよ、お前が録画したテープを。もう一度全部をだ」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:43:18.82 ID:G/Kq1QNMO

一階・団欒室

19時27分

ピンポーン。

全員「!」

「あ~、警視庁から来た剣持だ。ここを開けてくれないか」

紬「……来ちゃったわね」

……ガチャッ。

剣持「君たちか、この別荘に来ていたという女子高生たちは。代表者は?」

律「……はい」

剣持「ん。早速だが……琴吹紬、俺と一緒に来てもらおう。外にパトカーが待機している」

紬「……」

澪「ムギ……」

律「ムギ……っ!」

剣持「あ~、君たちは別に救助の者が来る。それまではここを動かないように」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:48:38.99 ID:G/Kq1QNMO

剣持「……ん、金田一たちはどうした? 姿が見えないようだが」

紬「二階にあがったままよ。刑事さん、行くなら早く行きましょう」

剣持「……俺は警部なんだがな。まあいい、じゃあ……行くか」

紬「はい」

律「ムギ!」

紬「さよなら、りっちゃん。部活、私のせいでバラバラにしちゃってごめんなさい」

澪「ムギ……」

紬「澪ちゃん。あなたの歌詞に曲をつけるの……とても楽しかったよ。ありがとう」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 01:54:21.40 ID:G/Kq1QNMO

唯「ムギちゃん……」

紬(最後に……もう一度だけ)

紬「唯ちゃん。あなたはお金なんかよりずっと大切なお友達。私の中で、あの日からずっとそう。これからも……変わらない」

唯「……ぁ!」

紬(さよなら、みんな……)

剣持「……おほん。手錠はしないでおく。さ、行くぞ」

紬「……はい」


(琴吹紬の背中が、一歩一歩と遠ざかる)

(時計の鐘が、静かに一回だけ鳴った)

(これで。私は……勝ったんだ)

(玄関の扉が閉まれば、この事件は本当に終わり)

金田一「……ちょっと待ちなよおっさん」

(!?)

金田一「またこの事件は終わっちゃいないぜ」

剣持「お、おお。金田一! 無事だったか!」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 02:00:04.43 ID:G/Kq1QNMO

紬「金田一……さん」

剣持「しかし金田一よ。事件が終わってないって……そりゃあ一体どういう事だ!」

金田一「決まってるだろ。この事件を陰で操っていた……真犯人を暴くのさ!」

律「なっ!?」

唯「真犯人って……」

澪「も、もう事件は解決したんじゃないのかよ」

金田一「表面上は、ね。しかし……それは大きな思い違いだった。今からそれをみんなの前で証明する」

剣持「じゃあ……やったんだな、金田一!」

金田一「ああ」

金田一「謎はすべて解けた!」




109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 02:01:37.20 ID:M31D4lhZP

http://www.youtube.com/watch?v=JnEJ9RFaVEU

昨日も張られてたけど
ここからは音楽を流しながらどうぞ




110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 02:01:47.22 ID:PMR9nO/r0

決め台詞キター!!



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 02:04:57.22 ID:UGOGhj4I0

wktk



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/01(火) 02:06:16.25 ID:5/Rk8URz0

ようやく解けたか





関連記事

ランダム記事(試用版)




金田一「謎はすべて解けた!」唯「え……」#前編

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6