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唯「カンチョーするよ!」#前編 【カオス】


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1 名前:代理:2011/02/09(水) 01:11:38.56 ID:Apkj3NV00

憂「るんるん~♪」パタパタ
   
憂「今日は天気もいいし、お布団もふかふかになるかなぁ」
   
憂「そしたらお姉ちゃんと一緒にお昼寝したいなー。えへへ」
   
コソコソ…コソコソ…

唯「かんちょー!」ズブリ
   
憂「きゃん!?」

唯「ほほ~! 大成功ぉ~!」

憂「  」ゴロンゴロン!ゴロンゴロン!ジタバタ…





5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:14:01.76 ID:rLsoGUQI0

ガミガミ…

唯「ぶー」ムスッ

憂「いくらお姉ちゃんでもいきなりやっていいことと悪いことがあるよっ」

唯「でも憂。カンチョーっていきなりやるからカンチョーだよ」

憂「そういう問題じゃない!」

憂「……ほら、見て。私のおしり」ヌギッ

唯「あ、可愛いおしり」

憂「その可愛いおしりがこの様だよ……お姉ちゃん変な所に力いっぱいカンチョーしたから」

憂「いてて……っ」

唯「うっわ、真っ赤だねぇ。痛そうな色……」

憂「そう思ってるならまず謝ってよぉ……」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:17:03.56 ID:rLsoGUQI0

憂「お姉ちゃん、小学校のころにカンチョー禁止令をお父さんに出されたの覚えてる?」

唯「うん」

憂「なんで今さらになって約束破っちゃうの」

唯「だって今お父さんたちウチにいないでしょ? やるなら今さ。明日って今さ」

憂「そういう問題じゃありません。めっ!」

唯「む~」

憂「お姉ちゃん。小学校のころカンチョーしてとんでもない事件を起こしたこと、覚えてるでしょ?」

唯「うっ……うん、まぁ」

憂「反省してなかったんだ」

唯「いや、さっきのはちょっとした出来心だから……ね」チラ、チラ

憂「ちょっとした出来心が私を悶絶させたことを忘れないで」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:20:02.79 ID:rLsoGUQI0

平沢唯ちゃん 小学校編

男子A「カンチョー!」ズブリ

男子B「うっ……! や、やったな~」

男子A「へっへっへー! 隙を見せたお前が悪いんだぜ」

ズブリ

男子A「あ……う……!?」

唯「えへへ、はい! かんちょーだよ!」

男子A「お、お前~! カンチョーするときはカンチョーって言わなきゃルール違反だろうが!」

唯「へ、そうだったんだ!? ご、ごめんね……」

男子B「っしゃ~! 平沢さんに罰ゲームだぁ~!」

男子C「カンチョー100連発の刑! カンチョー100連発の刑!」

男子A「決まりだ! 押さえろ押さえろ! げへへ!」

唯「そんなにされたらおしりが持たないよぉー」キャッキャッ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:23:12.14 ID:rLsoGUQI0

男子C「前と後ろの穴、どっちにカンチョーがいいかなぁ?」

先生「……」ゴクリ

唯「え?」

和「こらー!」

男子A「げっ、委員長の真鍋さんだ! 逃げろー!」

男子B「わー」

先生「oh……」

タタタ…

和「何もされなかった? 唯」

唯「無事だよー」

和「まったく……あんなくだらないことでアナルバージンを失っちゃダメよ?」

唯「ばーじん?」

和「ともかく、唯。唯のカンチョーはヌルい! ヌルすぎる!」

和「よければ私が鍛えてあげる!」

唯「えーほんとにー!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:26:03.75 ID:rLsoGUQI0

数ヵ月の時が経った。

和によって鍛え上げられた唯に、カンチョーで敵う者は師である和を除けば誰一人として存在しなかった。
校内では常に゛背後に気をつけろ。奴が来る゛と唯は男女共に恐れられた。
そんな彼女がある日、その強大すぎる力のせいでとんでもない事件を起こしてしまうのであった。

それはある日のお掃除タイム。

唯「お掃除面倒だねー」

女子A「そ、そうだねっ」

唯(ちぇー、バックを中々取らせてくれないよ)

唯「ん?」

男子A「……」ギュッギュッ

唯(Aくん、雑巾絞りに夢中になってて私に気づいてない……これはチャンス!)

コソコソ…コソコソ…

男子A「ふんぬぬぬ……」ギュッギュッ

唯「獲ったっ! かんちょー!」

ズブリ

男子A「!」




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:27:47.06 ID:b06JyFF7P





19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:28:37.56 ID:Apkj3NV00

これはwwww





20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:29:06.12 ID:rLsoGUQI0

唯「大成功だー! あははは」

女子A「ま、またやられた……」

男子A「  」プルプル…

唯「はははは……Aくん?」

男子A「  」

唯「え、Aくん? どうしちゃったの? おーい……」

バタリ

男子A「  」

唯「わー! Aくんが白目剥いて気失ってるよー!?」

女子A「きゃー! きゃー!」

突然の肛門への会心の一撃。
油断しきっていたAは唯のカンチョーによって失神を起こし、病院へ運ばれていったのであった。
後にこの事件はAくん失神事件と名付けられ、名珍事件として今でも長く語り継がれている。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:32:01.69 ID:rLsoGUQI0

憂「あの後お父さんにおしりペンペンされたの覚えてる?」

唯「そのせいで2、3日はおしりがヒリヒリしてた」

憂「ね、カンチョーはなにも生み出さないんだよ」

唯「だからするなって? それは違うよ。憂」

憂「……」

唯「あの指が肛門を貫く感覚、忘れることはできない……」ジュルリ

憂「だからって……!」

唯「カンチョーを否定するの?」

憂「だってされた人が苦しむだけなんだよ!?」

憂「現に私今すごくズキズキするもん」

唯「じゃあ今度から痛ませないように気をつけるね!」

憂「あーもうっ」プンプン



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:35:00.86 ID:rLsoGUQI0

唯「よかったら憂にも私の技を伝授してあげようか?」

憂「お断りですっ」

憂「ていうかお姉ちゃん、技って……」

唯「和ちゃんから教わった技を私なりにアレンジしてみたんだよ」

唯「必殺、唯式……」

憂「だからいいってば!」

唯「むーっ。なんか今日の憂はノリが悪い!」

憂「……私怒ってるんだよ? わかってる?」

唯「おしり抑えながら怒ってもおっかなくないもーん」

憂「め……めっ!!」グッ

唯「へへーん」

憂「うー……っ」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:38:04.43 ID:rLsoGUQI0

次の日 学校

紬「唯ちゃんは昨日なにしてたの?」

唯「んー、ずっとウチでゴロゴロしてたかなぁ」

澪「あいかわらずというか」

律「唯らしいなぁ」

唯「そいつは聞き捨てならねぇ!」ビシッ

澪「でも実際そうだったんだろ?」

唯「むむむ、ち、違うもん!」

唯「昨日は久しぶりに私の技が炸裂したんだよ!」

律「技?」

紬「なぁにそれ?」

唯「気になるならみんなにもしてあげるよ~」

律「ほー……じゃあ澪で頼む」

澪「な、なんで私だよ!?」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:41:03.80 ID:rLsoGUQI0

唯「澪ちゃんに? おっけー」

澪「いい! いい! しなくていいよ!」

律「遠慮すんなよぅ!」ガシッ

紬「澪ちゃん、がんばって!」ガシッ

澪「お前らぁっ!」

唯「……」

律「どうした唯? 抑えてるうちにはやく」

唯「だめだよ。これはフェアじゃない」

紬「え?」

唯(和ちゃんが言ってた。カンチョーってのは一対一のタイマン勝負)

唯(刺すか刺されるかのバックの取り合い……こんなの)

唯「間違ってる!」

澪「よくわからないけど助かった……?」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:44:00.36 ID:rLsoGUQI0

律「なんだよー興ざめだなぁ」

律「本当は技なんてないんじゃないの~」

紬「そうなの唯ちゃん?」

唯「いや、技はあるよ」

唯「でも今はその時じゃない」

律・紬「?」

唯「ふふっ、みんな後ろに気をつけた方がいいよ……!」

澪「後ろ?」

澪「……まさか」

律「澪、心当たりあるのか?」

澪「いやぁ……ふふっ」

律(唯も澪も変……)

紬「たのしみ~」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:47:02.78 ID:rLsoGUQI0

・・・

「それでは会長。また放課後に」

和「ええ、それじゃあ私はこれで――!」

唯「かんちょー!」

和「ふんっ!」キュッ

和「……久しぶりね、唯。私に仕掛けてくるなんて」

唯「あいかわらず隙がないね。和ちゃん……!」

唯の鋭い一撃は和の肛門を貫けなかった。
穴に、突き立てた4本の指が到達する寸前で和は尻の肉で指を挟んだのだ。
挟まれた指はピクリとも動かすことができない……なんて力だ。

あの頃から和の力は衰えることを知らない。

和「ふふっ」ス

唯「あれ、もう離しちゃうの? もしかしたらもう一撃私が打ちこむかもしれないのに」ヌポッ

和「唯、あんたに私を貫くことはできないわ。決して」

唯「言ってくれるね!」

和「さ、教室に戻りましょう。次の授業が始まるわ」




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:48:14.58 ID:PteshQXT0

4本じゃ痛くなさそう



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:48:35.11 ID:b06JyFF7P

キュッwwww





36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:50:04.12 ID:rLsoGUQI0

昼休み

律「おっひるだー! つまり昼飯だー!」

紬「お腹空いたね」

律「まったくだよ」

唯「かんちょー!」

ズブリ

律「ひゃあぁぅっ!?」

紬「ゆ、唯ちゃん!」

唯「これが……私の技だよ」

唯「必殺・唯式……」

律「いきなりなにしてくれるんだよっ!!?」

唯「うわわ……」

紬「りっちゃん、すごい声でてた……」

律「もぉ! 唯のせいだかんなぁっ」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:53:05.72 ID:rLsoGUQI0

律「ったく、何が技だよ。ただのカンチョーだろ」

唯「ただの? 違うね」

律「見栄張んなって」

唯「もぉー」

紬「そういえば澪ちゃんはどこかしら? さっきからどこにも……」

律「トイレじゃな……お、唯ー。ほら、あそこ」

唯「ん?」

律「澪が後ろ向いて油断してるぜ。さっきのカンチョーやってやれよ」

唯「望むところだよ。澪ちゃん、隙を見せた澪ちゃんがいけないんだからね……思いっきりいかせてもらうよ!」

紬「唯ちゃんがんばれー」

唯「……」ソローリソローリ…

澪「……」

澪「……ふっ」

ニヤリ



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:56:04.18 ID:rLsoGUQI0

唯「かんちょー!」

唯の一撃が澪の穴に突き刺さろうとした、とそのとき!

不思議なことが起きた。

唯の゛獲物゛は既に唯の後を取っていた。

唯「!」

澪(残念だったな、唯。獲物はお前だったというわけだ)

澪は即座に慣れた手つきで指を組み、シンプルな二本差しを作って唯の穴へ向ける。
澪の瞳はギラギラと禍々しい光を放つ、まさに狩る者の目。

澪(こうしていれば絶対に食いついてくると思っていたよ。予想通りだ)

澪(目の前の私が突然視界から消えたことによって呆気を取られた唯は隙だらけ。もはや私の手の中も同然)

唯(――と、澪ちゃんは考えているはず。残念だったね澪ちゃん)

唯「私は常に、一歩先を歩んでいるんだよ!」

澪「なにをバカな……」

澪「!?」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 01:59:14.26 ID:rLsoGUQI0

澪(いない!)

澪の目の前にあった形のいい唯のそそる尻は既に、なかった。
いや、消えたとでも言えばいいのだろうか。

澪「まさかっ」

澪「ざんぞ――ひぐぅんっ!?」

――ズブリ。

肛門を貫く鈍い音がした。
唯は既に、澪からバックを奪っていたのだ。

律「き、決まった……!」

紬「なんて鮮麗された動き!」

澪「っあ……はぁ!」

――ヌポッ。

穴から引き抜かれる指。
唯といえば西部劇のガンマンのように組んだ手を銃に見立て、銃口から出た硝煙を吹くマネをしている。
まるで余裕と言わんばかりの表情をしているじゃあないか。

唯「ばーん!」

澪「畜生ッ……!」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:02:16.45 ID:rLsoGUQI0

澪「お、教えてくれ唯。お前はなにを……」

唯「澪ちゃんが負けた理由はただ一つ。とっても簡単でシンプルなこと」

唯「私が強すぎた! それだけ」

澪「……」

澪「ふ」

澪「あははははっ!」

唯「?」

澪「面白い! 面白いよ唯! 最高だ!」

唯「そうかな、私は手ごたえが無さ過ぎて正直がっかりだよ。澪ちゃん」

澪「言ってくれるじゃないか。だけどこんなところに一流のカンチョニストが潜んでいただなんて……ふふっ」

律「あいつらさっきから何話してんの」

紬「さぁ」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:05:04.56 ID:rLsoGUQI0

澪「私がカンチョーに目覚めたのは中学のとき」

唯・紬「なにか始まった」

澪「律が私にカンチョーしてきたときだ」

律「え、私そんなことしたっけ?」

澪「……覚えてないの?」

澪「まぁいいさ。とにかく、それから私は目覚めたんだよ」

澪「最強のカンチョニストとして」

律「お前唯にさっき負けたじゃんか」

澪「あれは不覚だったよ……私が唯を甘く見ていたのが敗因さ」

律「言ってろ」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:08:11.36 ID:rLsoGUQI0

澪「そういうわけだから唯!」

唯「はい?」

澪「次は、私が勝つ……!」

唯「いつでもかかって来てよ。いくらでも相手してあげる!」

紬「見て、りっちゃん。二人の後ろに龍と虎の姿が……」

律「いやいやいや」

律「にしても、いい歳してカンチョーはどうだよ?」

唯「えー、りっちゃん好きそうなのに」

律「おい!」

澪「ま、律が私たちに仕掛けたところで返り打ちにあうのは見えてるけど」

律「……かっちーん」

律「おー! そこまで言うならやってやろうじゃん!? やってやりますよー!」

紬「り、りっちゃん……」

唯「面白いね! それじゃあ今日からこの5日間で誰が最強なのか決めようよ」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:11:04.86 ID:rLsoGUQI0

カンチョーバトルロワイヤル開催!

ルールは簡単だ。
一人につき、2回カンチョーされればアウト。
誰にカンチョーしようが、どれだけカンチョーしようが関係はない。

敵を撃ち滅ぼし、最後の一人になった者……それが最強のカンチョニストの称号を手にすることができるッ!

唯「って感じで」

律「いや、勝手に開催とか言われても」

澪「カンチョーバトルロワイヤル……面白いな」

澪「私は乗るよ、唯。お前を倒すためにもな」

唯「それでこそ澪ちゃんだよ!」

紬「じゃあ私も~」

律「む、ムギ!?」

澪「どうした律。逃げるのか?」ニヤリ

律「……や、やってやるって言ったんだからやるに決まってんだろ!」

唯「それじゃあ残りのメンツは私が適当に揃えるよー」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:14:03.97 ID:rLsoGUQI0

カンチョーバトルロワイヤル!参加メンバー!

平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬、若王子いちご、立花姫子、瀧エリ、中野梓、平沢憂、鈴木純、そして……

和「面白いじゃない。唯にしては中々の提案だわ……出るわ、私も」

真鍋和! 参戦!

律「まてまて! いちごとか何なんだ!?」

唯「やろうって言ったら快くOKって言ってくれたよ」

律「んなバカな……」

さわ子「私がこの戦い、見届けるわ」

唯「そしてさわちゃんが審判です!」

律「どいつもこいつもバカばっかだよ!」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:18:19.88 ID:rLsoGUQI0

放課後

梓「んあぁあっ! 律先輩覚悟ぉぉぉ!」

律「な、なんだ!?」

律が部室に入るやいなや、突然襲い掛かってきた中野。
律はその突進を身を翻して華麗に回避。
突然の奇襲にこうも上手く対処できる人間はそうそういない。
突進を避けられた中野はバランスを崩して、こけたッ!

これはチャンスだ!

律「なにがチャンスだよ! 大丈夫か、梓」

梓「て、敵を心配するだなんて……余裕ですね……!」ニヤリ

妖しく微笑む中野に嫌な予感を感じる律。
すぐに差し伸ばした手を引っ込めて距離を置く。

律「お前、なんでそんなやる気なんだよ。ていうかなんだ!」

梓「決まっているでしょう。これは最強の称号を賭けた戦いなんですよ」

律「梓……お前までカンチョーかよ……」

梓「戦わなければ、生き残れない……!」

律「やかましいわっ!!」




52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:18:57.20 ID:7njsWcx9O

ムギはカンチョーしたまま持ち上げそうだな



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:20:25.25 ID:tBUGrtoQ0

むぎちゃんカンチョーの威力は一番だろうな





54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:21:15.63 ID:rLsoGUQI0

律「ところでみんなはまだ来てないの?」

梓「知りませんよ。みんなどこかで坦々と尻穴狙ってるんじゃないですか?」

律「そんな下品な言葉使うんじゃありません……!」

律(みんなどうかしてるぜ……カンチョなんたら最強の称号なんてもらったところで恥ずかしいだけだろうに)

律「梓だけはマトモだと信じてたのに」

梓「マトモ! マトモってなんですか、カンチョーをしない人間ですか?」

梓「律先輩。人は皆、カンチョニストなんですよ。律先輩だってそうです!」

律「私を勝手に変態集団の仲間にすんなっ!」

梓「……気に食わないですねぇ」

律「は?」

梓「律先輩! あなたは早めに潰させてもらいます」

律「なんでだよ!?」

梓「気に食わないから!」

律「このっ、中野ぉっ」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:24:06.68 ID:rLsoGUQI0

律「……やっぱりこんなの間違ってる。私たちが争い合う意味なんてないよ!」

梓「ふっ、バカですね……いえ、甘いと言うべきですか」

律「なんだと!」

梓「だから、こんなに簡単に後ろを取られるんですよ……!」

律「は!?」

中野がいない!

後ろだ、背後から彼女の声が聞こえる。
中野はいつのまにか律のバックを奪っていたのだッ!

律「そんな……いつのまに……」

梓「巫門遁甲、なんちゃって」

梓「今のでわかったでしょう? 敵を前にして油断していたらこうなるって」

中野は組んだ手を律に突きつける。
不敵な笑みを浮かべる中野は律がよく知るただの生意気な後輩ではなかった。

梓「今ので一回死んでますよ。この調子で大丈夫ですか~」

律「こ、のっ……」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:27:08.94 ID:rLsoGUQI0

梓「律先輩はこのままやられちゃう程度の人間なんですか?」

梓「律先輩は勝つ気がないただの意気地なしの弱虫ですか?」

梓「くくくっ……」

律「……」

梓「言われっぱなしで悔しいですか? そうなんですか? はっはっはー」

律「……なぁに」

律「ようはこの5日間生き残りゃいいって話なんだろ」

律「やってやろうじゃん!」

律(そうだ! やってやるよ! それにカンチョーをよくないと思っている参加者だって少なからずはいるはずだ。なら私は……)

律「アンチ・カンチョー同盟を作るぜ……!」

梓「は?」

律「内側から否定してやるってんだよ。この歪んだカンチョー遊びを!」

梓「……ここまで来るとあきれちゃいますよ」

梓「興冷めです。あなたの相手はまた後日……それでは」スタスタスタ…

律「……ふん、言ってろ阿呆め」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:30:48.16 ID:rLsoGUQI0

――ドオオォォン。

――ズババババッッッ。

衝撃と衝撃のぶつかり合い。
荒々しく激しい音を立て、今カンチョー合戦が繰り広げられている。
戦いの舞台は屋上。
闘っているのは……!

紬「とおー!」

姫子「くっ……!」

姫子(カンチョニスト初心者かと思いきや、中々やるねっ)

姫子「でも!」

紬「え!?」

姫子「意気がいいのは、嫌いじゃない!」

紬「!」

ぶつかり合いの末、防戦一方に回っていた姫子は、
紬の制服の胸倉と左袖を掴み、地に叩きつけるッ!
決まったァ! 姫子の大外刈りだァッ!

姫子「……よっこいしょっと」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:33:12.43 ID:rLsoGUQI0

紬「あいたたた……」

姫子「はい、隙だらけ! カンチョー」

姫子は技をかけた後、即座にしゃがみ込み、
紬の穴へ向けて一撃をお見舞いするッ!

紬「あああぁぁぁあああああああああッッッッッ」

ビクンビクンビクン、全身を襲う鋭い痛み。
紬はカンチョーを甘く見ていたのだ。

……しかし、この一撃は紬の心をとても熱くさせた!

紬「イイ……」

姫子「え?」

紬「とっても、イイのぉ……」

紬(こんなに私を夢中にさせてくれるものだったのね)

紬(もっと、もっと……)

紬「゛エクスタシー゛をッ!!」

姫子「えっ!?」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:36:04.37 ID:rLsoGUQI0

紬「あなたとの戦いは私を絶頂まで高めてくれる……」

姫子(ムギ、一体何を)

紬「だからこの気持ち……お裾分けしてあげるッ!」

姫子「!」

姫子(なにあの目は!? 嫌な予感が……)

今の紬の瞳の輝きにいつものおっとりぽわぽわが感じられない。
そこにあるのはただ悦楽を求めし亡者の輝き。
闘いという欲を求めしバーサーカーへ、紬は――

紬「うふふ……」

姫子「うっ!」

姫子(動けないっ、足が竦んで……ううん! 足に力が、ふ、震えるっ)

次第にその場に立っていることすらできなくなり、崩れる姫子。
目に前の紬の姿が視界に映るだけで涙が溢れる。

恐怖ッ!

今の姫子にとって紬は恐怖そのもの!

紬「さあぁ、アレの続きをしましょう……?」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:39:00.54 ID:rLsoGUQI0

姫子(ダメ……ヤられる……)

そのときだった。
姫子にとっての゛騎士゛が現れたのは。

?「カンチョー! えいっ」

――ズブリ。

紬「ああぁぁぁんっ!」

決まった! 紬に本日二撃目のカンチョーが決まったァッ!
絶頂の声をあげた紬は気を失い、倒れる。
が、それは後ろから受け止められる。

紬「  」ビクンビクン

?「ふぅ」

姫子「あ、あなたは……」

そう、その人物は――



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:42:01.53 ID:rLsoGUQI0

憂「危険な芽は早めに摘んだほうがいい」

憂「あなたもそう思いませんか?」

姫子(唯の……妹!)

憂「ごめんなさい、紬さん。でもこうするしかなかったの」

姫子「……」

姫子「たすけて、くれたの?」

憂「えへへ」

姫子(あぁ、笑顔が唯そっくり。見てるだけでこっちまであったかくなるような――)

憂「カンチョー!」

ズブリ

姫子「きゃひぃん!?」




67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:46:26.63 ID:ZiaLQ/tGO

!?





68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:48:48.90 ID:rLsoGUQI0

姫子に憂のカンチョー炸裂ッ!

予想斜めをいった憂のこの行動!
姫子はてっきり自分を助けてくれたのだと信用しきっていた友人の妹の顔を、
痛みを堪えて、覗きこむ。

憂「ごめんなさい」

とても切なげな表情をしていた。
儚くて、壊れてしまいそうな……気がしなくもない。

憂「あなたも、これで二回目ですよね。影から見てました」

姫子「くっ……」

憂「つまり、あなたと紬さん。二人は終わりです。ごめんなさい」

姫子「……あー、負けちゃった。あはは……最強の道は厳しいね……」

憂(私が勝つためにはこうするしかない!)

憂(勝ち残って、私は……)

まさにハイエナ!

平沢憂、勝利の末に何を望むッ!



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:52:07.13 ID:rLsoGUQI0

・・・

憂「……」

律「憂ちゃん!」

憂「え、律さん?」

律(憂ちゃんなら……)

律「単刀直入に言わせてもらうよ」

憂「?」

律「私と組まないか」

律「いや、私と一緒にこのゲームに生き残ってカンチョーっていうバカげた行為をやめさせよう」

憂「……」

律「みんな間違ってるんだ! おかしいんだよ!」

律「アンチ・カンチョー同盟に加入してくれ、憂ちゃん。頼む!」

憂「詳しく、話を聞かせてもらえませんか?」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:55:06.86 ID:rLsoGUQI0

憂「――内側から否定する……」

律「ああ。まだ私しかメンバーはいないけど」

律「きっとカンチョーに反感を持っているやつはいると思うんだ。だから」

憂「……甘いよ」

律「え?」

憂「ううん、なんでもないです」

憂「話はわかりました。私も入れてもらえますか? アンチ・カンチョー同盟に」

律「い、いいのか!? 勿論だよ! いやー、憂ちゃんがいれば百人力だなぁっ」

憂「ふふふっ……」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 02:58:05.86 ID:rLsoGUQI0

・・・

唯「ムギちゃんと姫ちゃんがやられたみたいだね」

和「ムギはともかく、立花さんは相当な実力者なはず」

和「とんだダークホースが潜んでいるみたいね」

唯「ワクワクするよぉ~!」

和「そう言ってられるのも今のうちね」

和「唯、あんたには能力が一つもない。この闘いを乗り切るにはハードだと思うわ」

唯「能力?」




72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:00:23.98 ID:ZiaLQ/tGO

能力ってwww


こいつらどこ向かってんだ・・・





73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:01:05.01 ID:rLsoGUQI0

唯「そんなの聞いたことないよ? それに和ちゃんは今まで教えてくれなかった!」

和「なんでも私が教えてくれるだなんて思わないで。唯」

唯「ケチぃ……でも」

唯「私はそんな能力なんてものがなくても勝つよ!」

和「必殺技で押し切る気? 甘いわね……」

唯「言ってくれるね! いいよ、そこまで言うのなら……」

シャキーン

唯「そろそろ始めようよ、カンチョー合戦を!」

和「ふふっ、話にも飽きてきたことだし……いいわ。かかってきなさい」

和「さぁ、あんたの本気! 見せてみなさい!」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:04:18.82 ID:rLsoGUQI0

――ズブリ。

唯「あぁうっ!」

和「これで一撃入ったけど? ふふっ」

和「一応言っておくけど、まだ……」

唯「能力ってやつは使ってないんでしょ! ……わかってるよ!」

圧倒的ッ! 師の力を越えることはやはりできないのか。
和と唯のカンチョー合戦が始まってから5秒経過。
一瞬で決着がついた。

和「……唯、あきらめなさい」

和「あんたは私に――」

唯(――勝てない?)

和「ふっ……3日、3日間生き残ることができたらもう一度戦ってあげる」

唯「畜生ッ……!」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:07:13.15 ID:rLsoGUQI0

・・・

純「おーい、あずさー」

梓「ん?」

梓(なんだ純か。純も参加者の一人みたいだけど)

純「部活ないなら一緒に帰ろうよ」

梓(はんっ、おそるるに足らずッ!)

梓(まるで鴨がネギ背負ってやってきたみたいだね。さっさと潰してあげる)

純「梓?」

梓「うん、いいよ。一緒に帰ろう」

純「おー、じゃあ……あ、やっぱ待って」

純「帰る前に、一戦交えようよ」ニヤリ

梓(そら来た! この呑気な顔見てよ。弱者の顔だ!)

梓「しかたがないなぁ……」ニヤリ



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:10:09.26 ID:rLsoGUQI0

・・・

紬「ん、んー……あれ?」

姫子「あ、気がついた?」

紬「私いったい……」

姫子「私たち二人、早くもゲーム脱落だよ」

紬「そ、そうなんだ。がっかり……」

姫子(唯の妹さんに負けたことは覚えてないのかな)

姫子「でもまぁ、今回は強敵揃いだったし……下手に勝ち進むより安全だったかもね」

紬「え?」

姫子「最悪の場合、このゲームは死人がでるよ」

紬「し、死人!?」

姫子(私に最初の一撃を与えたあのモップ頭……あいつは特にまずい)

姫子(ううん、あのイカれた性格と能力がかなりまずいんだよ……)



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:13:22.70 ID:rLsoGUQI0

・・・

梓「あ……がっ……!」

傷だらけの中野。
力を振り絞り、フラフラと立ちあがるもそれがやっとといったところだ。

梓「ば、化物めっ……!」

純「へへーん! 言ってくれるね。あーずーさ」

梓(こいつ、私を痛めつけて楽しんでる!)

純「私はね、梓。ただカンチョーするだけってのには飽き飽きしてるの」

純「こうやって命一杯痛めつけて、ボロボロになったところでズブリ! か・い・か・ん!」

純「おっと、あの快感を思い出しちゃって涎が……でへへ」ジュルリ

梓「歪んでる……」

純「梓もさぁ、はやく能力を使えば? 出し惜しみなんてしたところで意味ないもん」

純「ま、もっとも私に敵う能力なんてそうそうないとは思うけど」ニタァ…



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:16:45.14 ID:rLsoGUQI0

梓「そこまで言うなら……期待に応えて見せてあげるよ」

床に手をつき、片足を曲げて、腰を浮かす。
まるでクラッチングスタートの構えだ。
視界に純の姿をしっかり入れ、睨みを利かせる。

梓「その目に焼き付けろッ! 私の゛速さ゛をッ!」

つま先をトントンと鳴らすと同時、

純「あーん?」

――ビュンッッッ。

高速。いや、超音速。

中野がその場から走り出すと同時に廊下の窓ガラスが全て音を立てて割れた。
ソニックブーム、超音速が生み出した衝撃波だッ!
さすがの純も危険を察知したのか体の前で腕を交差させて防御体制を取る。
が、そこに音速で接近した中野が突っ込んでくるゥゥゥッ!

梓(と、止まらないぃぃぃ~)

中野は別に能力の出し惜しみをしていたわけではない。

この能力の使い勝手が悪すぎる為、多様は避けていたのだ。
超音速で衝突なんかした日には中野は色々もうグチャリとぶっ飛ぶ。



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:20:06.32 ID:rLsoGUQI0

梓「――ん~……あれ? 止まった?」

純「違うね。私があんたを止めたんだ」

中野の体にはあちらこちらに細い線が絡みついていた。

いや、これは線ではない……髪の毛だッ。

気がつけば純のモップヘアーが解け、大量の髪の毛があり得ないほど伸びきっている。
伸びきった髪は廊下中に張り巡らされ、まるで蜘蛛の巣の様。

純「私の能力は髪の毛を自在に操ること。長さも、大きさも、固さも、ね」

純「その気になればワイヤーぐらいの強度にもできちゃう」

はたしてこれがカンチョーに関係があるのかないのか……。
そんなことは置いておいて、中野は今、純の髪の毛に絡み取られて捕獲されている。
中野を包むように形成された髪のネットはギュウギュウと肉を締め付けてくる。

梓「あいだだだだ!?」

純「梓のも大した能力だよ。でもあんな使い方じゃなってない。それにノロすぎる」

梓(私が遅い!? 私がスロウリィ!? はぁ!?)



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:23:16.39 ID:rLsoGUQI0

純「どうする? まだ奥の手でもあるの? 梓」

梓(ない……ッ!)

梓(でも!)

梓「あ、あるにはあるよ……」

純「へぇ、見せてもらおうじゃん!」

梓「いや、でも今は見せられないというかね……」

純「なんじゃいそりゃ」

梓「で、でも! 本当にあるの! 信じて? ね!?」

純(なんだこいつ)

梓「その力を見せるにはもう3日経たなきゃ見せられないっていうか……!」

純「ほぅほぅ、だったら3日後にもう一度やり合おうか」

シュルシュルシュル…

梓(拘束が解けた!)

純「だから今日は見逃してあげる。せいぜい生き延びてよ、梓」スタスタスタ…

梓「た、助かった……」ホッ



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:26:12.22 ID:rLsoGUQI0

・・・

澪「ん?」

律「げっ」

澪「律じゃないか。それに憂ちゃんまで……まさか」

律「そ、そうだ。手を組んだ! カンチョーを認めない同士でな!」

憂「……」

澪「ふっ、バカなことを。さすがは律だな」

律「なにッ……」

憂「律さん、抑えて」

澪(見たところ、律も憂ちゃんも大した実力はなさそうだ。ここで今、私とやり合っても勝負は見えてるな)

澪「どう料理してやろうかな……ははは」

律「み、澪……」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:29:12.07 ID:rLsoGUQI0

澪「まぁ、今日のところは親友の好で見逃してあげる」

律(なめやがって……)

憂「澪さんも私たちと一緒に……」

澪「お断りだよ。私はお前たちみたいにぬるくない!」

律「そんなこと言っておいて、もし私らに負けたらなんて言い訳するつもりだよ」

澪「なに……?」ピクッ

憂「……」

澪「言うじゃないか、律。その減らず口、今ここで叩いてやってもいいんだぞ?」

律「や、やれるもんならやってみろよ……!」

律(怖がるな! 所詮は澪だ。なんとかなる……倒してから改心させたって……)

澪「……ふん、生憎だけど今日は私は戦えない」

律「え?」

澪「能力を鍛えているからな」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:32:08.44 ID:rLsoGUQI0

憂「え?」

律「は? 能力?」

澪「ああ!」

律(こいつ……ついにメルヘン思考を拗らせたか……)

澪「な、なんだよその目は……」

律「いやぁ、別に」

憂(能力ってなんだろう?)

律「で? ぼーっと何もしないでいるのが鍛えてるっていえんのか」

澪「この゛何もしない゛がすごくいいんだよ」

澪(唯を倒すためにも能力は必要不可欠だ。私のあの力が覚醒すれば唯なんて……)

澪「ふふ、ふふふふふ……」

憂「ど、どうしたんですか?」

律「あー、気にしなくていいよ。さ、今日は私たちも帰ろうぜー」

憂「え、えぇ?」

澪「私は勝つぞー! おー!」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:35:05.87 ID:rLsoGUQI0

こうして各地で始まりと終わりの鐘が鳴り響いた。

脱落者2名! 琴吹紬、立花姫子。

ここでリーチがかかった唯は一体どうなる!?
絶対にして頂点と呼ばれる和の真の実力とは!?
注目のダークホース憂、純の活躍は!?
そしてまだ明かされぬ能力を持つ戦士たちッ!!

そう、戦いはまだ始まったばかりだ……

強さの果てに待つものは!? 最強か! 支配か!


1日目終了。



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:38:10.59 ID:rLsoGUQI0

2日目

憂「で、どうするんですか?」

律「そこなんだよ」

律「正直生き残る以外にすることがよくわからん」

憂「そ、それで内側から否定するとか言ってたんだ……」

憂、しばし沈黙。そして考える。

隙を突かずとも律を撃破することは容易い。
こうして近づいたのは確実に一人を潰すためだ。
しかし、律のカンチョー否定派としての意見にはとても同意できる。
なぜなら憂も……

憂(いざとなったら切り捨てます。律さん……!)

律(私たちがするべきことは争いじゃないんだ……考えろ、私)



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:42:06.59 ID:rLsoGUQI0

場面変わって軽音部部室。

ここにカンチョニスト最強を純粋に目指す一人の少女の姿が。

唯「うーん」

唯(能力なんて正直反則だよ! ありえないし!)

唯「でも……」

能力なしにしてこのゲームを生き残るには少々厳しい状況となった。
自慢の技も和には通用しない。
もしかすれば次第には和以外にも技が通じなくなるかもしれない。
皆、脅威べき早さで敵を解析し、学習しているような気がしてならない。

唯はショックを受けたッ!

師以外にも自分を越える存在が潜んでいたことに。

と、ここで中野登場ッ!
昨日律に仕掛けたように突然部室に入ると同時、唯へ襲いかかるゥッ。

梓「んあああぁぁぁあああああ~!! 覚悟ぉっ!」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:46:01.26 ID:rLsoGUQI0

唯「とあぁっ」

梓「へぶんっ!」

唯はソレに落ち着いて対処した。

自分の隣にあった椅子を掴み、中野目掛けて投げつける!
イエス! クリンヒットッ!
これは痛い! 中野ってば弁慶の打ち所を抑えて床をゴロンゴロン。

そこを唯が捕まえ、馬乗りにッ!

これは上手いぞ。 しっかり両膝で中野の両腕を抑えている。
今この瞬間、中野を支配しているのは唯だ!

唯「なに考えてるの」

梓「いや、えっと……ちょっと奇襲をと……」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:49:16.49 ID:rLsoGUQI0

唯「さて、どうされたいのかな。あずにゃん」

唯「今の私はあずにゃんにも手加減なしだよ」

梓「唯先輩、目がマジです……」

梓「だ、だけど! 私だって大マジです! 真剣ですよ!」

唯「ほぉ、じゃあこの状態からどうするつもりなのかな?」

梓「……くっくっくっ、唯先輩。私、能力を使わせてもらいます」

不敵に微笑む中野。突如、彼女のツインテールが逆立つ。
その姿、まるで……クワガタ!

唯「なにを……」

梓「くくっ、感じますか。電気の力を……ほら、いきますよ?」

梓『アズサエレキフラッシュ!!!!』

唯「!」

バリバリバリバリィィッ。梓を包む電気のバリアは唯をシビれさせるゥゥゥッ!!
どういうことだ中野! お前の能力は一つではなかったのか!?

唯「ぎゃああああぁぁあぁああああああああぁぁぁ!?」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:52:49.32 ID:rLsoGUQI0

このまま中野にくっついていればコゲコゲは免れない!
しかし、唯は中野を離さない!
なぜだ、なぜなんだ平沢唯ッ!

梓「くっくっくっ! このままだと死にますが!? 唯せんぱぁ~い?」

唯「わあああぁぁぁぁぁあああああ!?」

梓「いいことを教えてあげますよ! 私は現在能力を二つ所持しています!」

梓「唯せんぱぁい。私は逆境に追い込まれるほど強くなるんです! サイヤ人ですっ!」

梓「これも、くくっ! 純のおかげ! 奴のおかげで私はパワーアップしたぁ!」

梓「いわば私はただの中野梓じゃありません! あずにゃんですらない!」

梓「そう、私は……!」

唯「かんちょー!」ズブリ

梓「きゃひっ……!?」

つゥゥゥゥらぬいたァァァァッッッ!!!

唯が中野を貫いたァ!
しかしッ、いったいなにが!?
審判兼解説の山中さわ子! 私、今とても興奮しておりますッ!



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 03:56:13.53 ID:rLsoGUQI0

梓「バカな! なにが……!?」

唯「ふふっ、あずにゃん。どうやら私もあずにゃんと同じみたいだよ」

唯「追い込まれるほど強くなれる……!」

梓「ちっ……!」

梓「しかし、いつのまに私のアズサエレキフラッシュから逃れてカンチョーを?」

唯「あの電撃の弱点がある!」

唯「威力が強いのは最初だけ。徐々に電気の力も弱くなっていったよ。貧弱だね」

梓「……」

梓「つまり、私のアズサエレキフラッシュに慣れてしまったと……しかしいきなり私に気づかれずにカンチョーした件は?」

唯「あずにゃんってばお話に夢中になってたから、簡単にカンチョーできたんだよ」

唯「ダメだね。自分に酔っちゃうタイプってやつは」

梓「畜生ッ……!」

中野! リーチッ! 唯と並んだ!
さぁ、戦いは加速する。



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:00:06.05 ID:rLsoGUQI0

澪「お前もこのゲームに参加していたとはな、いちご」

いちご「悪い?」

澪「いやぁ、むしろ嬉しいよ。未知の実力を秘めた敵ほど面白い」

澪「いちご、お前は……私に勝てない!」

いちご「逆。あんたが私に勝てない」

澪「は……?」

いちご「断言してあげる。絶対に勝てない」

澪「ふん、私を前にしてこうも言い切れるだなんてな。見ていろ、すぐに私の恐ろしさに気づくことになる。そしてこの能力にな!」

いちご「……」

澪「じゃあな! 今日のところは見逃しておいてやる! あはははは!」

いちご(あそこまで言っておいてなんで戦わない?)

澪、相手を前にして逃走。なにを企んでいる、秋山澪。
そしていちごの絶対的勝利の自身、謎が深まる。



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:03:32.90 ID:rLsoGUQI0

一方こちらはアンチ・カンチョー同盟。
実のところ私は彼女たちが一番気になるところだ。
そして今まさに、彼女たちの実力が開花するとき。

和「律、憂。くだらないマネはやめなさい」

律「くっ……和っ」

圧倒的威圧感! まるで目の前に巨大戦艦でもある様。

憂「和ちゃんには関係ないことだよ。邪魔しないで」

和「言うわね、憂。でも正直言って私にとってあなたたちの様な存在は邪魔なの」

和「早々にこのゲームを棄権するか、私にヤられたいか、選びなさい」

和「どちらか、一つの道を」

律「こ、こいつぅっ……」

憂「すごいプレッシャー……!」

憂(でも待って、ここで和ちゃんを仕留めれば)

和「無駄よ」

憂「!」



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:07:37.08 ID:rLsoGUQI0

和「あなた達如きが私に敵うわけがない。そう月とスッポンの差なのよ」

憂(私の思考を読んだ? まさかこれが能力……?)

和「違う。私ぐらいの猛者になれば相手の思考を読むなんて序の口なのよ」

恐るべし、生徒会長和ちゃん。
もはや人間か疑うレベル。

律「う、うわあああああ!!」

憂「律さん!」

ここで律、和に襲いかかる!
これはあまりにも無謀すぎやしないか。

和「ノロい!」ズンッ

律「あぅ!」

律の突進を華麗にかわし、右手の人差し指を立てて律の背中を突いた。
なにやら律の様子がおかしい。和の前にひれ伏してピクリとも体を動かせずにいるッ!

律「か、体が動かない!?」

和「秘孔を突かせてもらったわ。体の自由が効かないでしょう?」

憂(っ、どうする? ここで律さんを切り捨てて逃げる!?)

憂、選択の時。



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:10:17.41 ID:rLsoGUQI0

憂「逃げない!」ダッ

和「まったく愚かね」

憂「私はもう媚びぬ、退かぬ、顧みぬ!」

律「う、憂ちゃん……」

漢、平沢憂。狂敵を前にして退かないその勇気! 尊敬に値するッ!

和「ふっ、そこまで言うのなら……憂、あなたに相応しい駒をくれるわ!」

突如、憂に向けて伸びてきた髪の毛。髪の毛……!
憂はそれを冷静に手刀で叩き切る。

憂「これは……」

純「じゃじゃーん! ここは私にお任せを! ご主人様」

和「後は任せたわ」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:13:13.72 ID:rLsoGUQI0

純「ふふっ、なんてザマですか。律先輩」

律「鈴木さん!?」

律「どうしてキミが和に味方を!」

純「あの方は本当に素晴らしいお方……私を完膚なきまで打ちのめしてくれた。ああァ……!」

どうやらこことは別のところで和と純の死闘が繰り広げられていたようだ。
結果は……やはり和の圧勝。
純にもリーチがかかっているッ! これはチャンス!

純「SとMは表裏一体……」

憂「なにを言ってるの?」

純「さぁ、このまま律さんをヤられたくなければ私と戦え! 憂!」

憂「っ!」

憂VS純。
これは注目のカードの戦い!



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:16:44.14 ID:rLsoGUQI0

憂「――――ううっ……」

律「う、憂ちゃん……やめてくれ、こんなこと……」

全身髪の毛によって雁字搦めに縛られ、天井から吊るされる憂。
その体はズタボロ。まるでボロ雑巾の如く。
やはり、能力とは絶対なのか。

純「うぇっへっへー……いい姿だねぇ、憂ぃ~」ツンツン

憂「あっ……ん……」グググ…

なんて厭らしい光景!
なんて素晴らしい光景!
憂は完全に純の手玉! 支配権は純の手の中にあるッ!

純「次は……こう結んであげる!」

髪の毛の拘束を解いたと思いきや、再び拘束。
おお、亀甲縛りである。

純「このまま調教してあげる」

憂「やめ……やめ、てっ……」

律「私は……無力だ」

憂、律、絶体絶命。



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:19:10.70 ID:rLsoGUQI0

触手のように伸ばされるその髪の毛は憂の体を舐めるように動く。

憂(この状況を打破するには……能力)

憂(目には目を、歯には歯を。でも)

そう、まだ憂は己の能力を知らない。
それはなによりもカンチョニストとしての未熟を意味する。

憂(カンチョニストとして目覚めれば私は能力を……だけどそれはいや……)

律「憂ちゃん……私にもっと力があれば……畜生ッ!」

純「まだまだへばらないでね。もっと楽しむんだから」

憂「私は……私は……」

憂「常人を捨てるよっ!!」

純「なに?」

その時、憂の体に異変が!
憂、光る。

律「憂ちゃん……輝け、もっとだ、もっと輝けぇぇぇっっ!!」

純「えっ! なになに!?」

憂「……!」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:22:05.39 ID:rLsoGUQI0

憂「私の能力は、能力の否定」

さっきまで絡みついていた髪の毛が憂の体から静かに解かれていく。
能力の拒絶、能力の否定。いや、これは能力が憂を拒絶しているッ!

純「えぇ!? わ、私……能力解いてない! なんで!?」

憂「私に能力は無意味だよ」

そう、憂の能力は相手の能力の無効化。
対能力者用といっていいほどの絶大的効果。
どんな力だろうと彼女の前にしては無意味ッ!

そして!

憂(私の、持ち前の運動能力!)

純(私のバックをとった――――)

憂「かんちょー!」ズブリ

純「きゃっひぃ!?」

鈴木純、敗北。




107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:23:19.98 ID:tBUGrtoQ0

ワラタwwwなんだこれ





108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:25:02.65 ID:rLsoGUQI0

純「  」ビクンビクン

律「や、やったな! 憂ちゃん!」

憂「……」

憂(これがカンチョニストの力……すごい)

憂「これで私はまたお姉ちゃんに近づいた……」

律「憂ちゃん?」

憂「あ、ごめんなさい。なんでもないです」

律「?」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/09(水) 04:28:04.32 ID:rLsoGUQI0

唯「まずいよ、このまま和ちゃんと戦っても勝てない」

唯「なにか、なにか考えないと」

梓「まずいまずいまずい、このままだと純に……」

さわ子「純ちゃんは敗退したわ」

梓「え!? ほんとですか!」

さわ子「ええ。憂ちゃんにやられて、ね」

唯「憂……?」

唯「そうか、憂もついに覚醒したんだね。カンチョニストに」

さわ子「私が見ている限り、彼女は並みのカンチョニストでは敵わない。絶対にね」

梓「ふ、ふふっ! なんだか燃えてきましたよ。俄然やる気になりました!」

梓(次こそは、次こそは!)

唯「私はどうしたら和ちゃんに勝てるんだろう……」

脱落者1名! 鈴木純。


2日目終了。



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タイトル:
NO:881 [ 2011/02/10 08:48 ] [ 編集 ]

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