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律「探したよ婆さん!」#唯編 【ミステリィ】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297444828/l50


律「探したよ婆さん!」#律編




181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:24:56.71 ID:UHEKicpV0

時間の流れ的に律→唯です



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:27:57.18 ID:UHEKicpV0

今日もムギちゃんのお菓子美味しかったな。
毎回思うんだけどあのお菓子の名産地って何処なんだろ?


ガッ

唯「いたっ!」

ボーっと歩いていたせいか私は何かに引っかかり背中から転がった。

唯「あいたた…あ、ギー太!」

ケースに入れていたおかげで傷はないみたいだった。

唯「よかったーギー太…ひぃぃっ!」

老婆「………」

気付くと怖そうなお婆さんがこちらをじっと見ていた。





185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:34:26.84 ID:UHEKicpV0

唯「あ、あの、その、何でか知りませんがすいません!」

老婆「………」

あれ?怒られない?

唯「…今の内に」ソーッ

あれ、何だろこれ。

お婆さんの前には『おちる1000円札 売ります』と書かれた札の横に1000円札が置いてあった。

唯「1000円…売ります?」

老婆「………」

唯「ねーねーお婆さん、何でお金を売ってるの?」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:40:20.83 ID:UHEKicpV0

老婆「それはお買いになっただけが分かるのでございます」

唯「何だよケチ~」ブー

老婆「お客様は他にもいらっしゃるので」

唯「…値段はどのくらいなの?」

老婆「1000円でございます」

唯「1000円?1000円を1000円って…」

老婆「……」

黙ってないで何とか言ってほしいよ…。



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:47:07.05 ID:UHEKicpV0

唯「ちょっと待って、1000円なら…」

なんとなくお婆さんの気迫に圧されて買うことになっちゃった。

老婆「お買い上げありがとうございます」

でも得した訳でもなく損したわけでもないからいいのかな?

唯「はっ!まさか偽札かも…」

唯「そこのコンビニで確かめてみよ」


ピンポンピンポン

店員「いらしゃいませー」

唯「あの、肉まん五つください」



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 16:52:34.01 ID:UHEKicpV0


お財布から交換した千円を出そうとする。

この時、千円札が光ったような気がしたんだけど気のせいかな。

店員「あ、本日限定で肉まんお一つ十円となっております」

唯「…ほぇ?」

我ながら間抜けな声が出てしまった。

いつものことだけど…。

店員「肉まん五つで50円になります」

唯「あ、はい」

千円札を直し、代わりに50円玉を取って渡す。

店員「ありがとうございましたー」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:00:09.60 ID:UHEKicpV0

唯「えへへ。おいしい」パクパク

普段は五百円なのにすごく得しちゃった。

唯「でもあのコンビニずっと使ってるけど限定なんてあったかな?」

唯「うーん…」

唯「ま、肉まんおいしいからどうでもいいや」


家に帰ると憂がご飯を作って待ってた。

唯「ういー、今日不思議なお婆さんにあったよ!」

憂「不思議なお婆さん?」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:04:39.67 ID:UHEKicpV0

唯「うん。1000円札を1000円で売るお婆さん」

憂「お姉ちゃん…それって詐欺じゃ」

あ、そう言えば結局使わないまま終わっちゃったんだ。

憂「どこで売ってたのそのお婆さん」

唯「道端」

憂「なおさら危ないよ!」

唯「大丈夫だよ、きっと。お婆さんだし」

憂「…お姉ちゃぁん」

何でか分かんないけど呆れられた。



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:17:27.11 ID:UHEKicpV0

―次の日


唯「うーん…」

今日は休日。

私は平沢チキン(ぬいぐるみ)を買ったお店の広告を見ていた。

唯「このエイリアンのぬいぐるみ欲しいなぁ…999円か」

今手持ちは1000円とちょっと…多分、買えるよね。

唯「と言う事でデパートへ行って参ります!」

憂「いきなりどうしたの?」

唯「それじゃ憂、お留守番よろしくね!」

バタン

憂「ちょっ、お姉ちゃぁぁん!」



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:27:29.12 ID:UHEKicpV0

唯「相変わらず無駄に広いなぁ」

目標のデパートに到着。
洋服とか欲しい物が増えそうだったけど、まずはぬいぐるみ店に行くことにした。


唯「おぉ…!」

ぬいぐるみ店に着くと真っ先にエイリアンのぬいぐるみがある所へ入る。
だけどこのエイリアンコーナーにはなぜか私だけしかいなかった。

唯「人気ないのかな?こんなに可愛いのに…」

広告にあったエイリアンのぬいぐるみを一つ取ってレジへ。

唯「これください」

お財布から千円を出し店員さんに預けようとしたら断られた。

店員「その人形、人気無いので処分が決まってるんです。だから無料でお持ち帰ってください」



203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:34:14.71 ID:UHEKicpV0

唯「えっ。でも広告には近日入荷したばかりだって…」

店員「そうなんですが誰も買ってくれませんからね。気持ち悪いのでお客様は10円でも嫌と」

唯「なら、私が沢山買って持って帰ってもいいんですか?」キラキラ

店員「処分に困っておりましたので…ど、どうぞ(こんなゲテモノ人形を?)」

10円って言うもんだから合計十体も買っちゃったよ。

そう言えば、またあの千円を出したら安くなったよね。

『落ちる1000円』って値段が落ちるってことなのかな?



206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:44:44.30 ID:UHEKicpV0

唯「…ようし」

試しに13アイスクリームに行ってみようっと。

夢にまで見たあのアイスが食べられるかも…

唯「すいませーん。ビッグサイズのトリプルデリシャスアイスくださーい!」

例の千円を差し出す。

その時パンパーン、とクラッカーの音がした。

店員「おめでとうございます。あなたは1300人目のお客様でございます」

唯「…え?」

店員「13と付く番数のお客様には特別に13円での御奉仕となっております」

眉毛の太い店員さんはそう言って本当に13円でアイスをくれた。



208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:45:32.50 ID:UHEKicpV0

少し指と頭冷やしてきます…




211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 17:53:16.32 ID:9GO6WLp2O

追いついた
スレタイ使う機会があったのに使ってないってことは
連作で一つのストーリーになってるってことかな?胸熱



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 18:07:58.03 ID:FWBc25SK0

>>211
本家でよくあったセリフだからだろ





221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:19:22.28 ID:UHEKicpV0

ageどうも。
再開します。



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:21:46.93 ID:UHEKicpV0

唯「おいしい」ペロペロ

間違いないよ。
これはきっとどんな物も安くする魔法のお金なんだ。

唯「あのお婆さんはきっと神様の使いか何かなのかな」

これさえあれば大金持ちだよ!

唯「あ、この服可愛い」

最初は半信半疑だったけど、びっくり!

どんなに買っても10円とか20円なんだからね。

唯「憂にも可愛い服買ってあげよっと」



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:26:34.73 ID:UHEKicpV0

唯「ちょっと買いすぎたかな…」

両手には持ち切れないほどの紙袋。

唯「タクシーで帰ろ」

タクシーだと楽ちんだね。
あっと言う間についちゃった。

唯「ただいまー!」ドサドサ

憂「あ、おかえ――」

台詞が私の両手に見た紙袋を見た瞬間途切れた。

憂「お姉ちゃん…どうしたのこの紙袋の山」



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:34:05.65 ID:UHEKicpV0

唯「買ってきたんだよ。デパートで」

憂「ぬいぐるみだけじゃなかったの?お金は?」

唯「全部払ったよ」

憂「そんなお金どこに…」

唯「むふふ。ちょっとね~」

紙袋から憂のために買ってきた服を出す。

唯「はいこれ」

憂「あ、可愛い」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:40:46.16 ID:UHEKicpV0

唯「いつもお世話になってるお礼だよ」

憂「ありがとうお姉ちゃん。とっても嬉しいけど…」

未だに憂の顔は下がり眉になっている。

私ってそんなに信用ないかな。

唯「大丈夫だって!何にも心配しなくていいよ」

憂「そこまでいうなら…」

唯「うむうむ」

唯「(次からはもうちょっと自重しよ)」



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:48:51.91 ID:UHEKicpV0

―週明けの放課後

梓「…あっ、唯先輩ギターメンテナンスしたんですね」

澪「本当だ。綺麗になってるし弦も張り替えれてるな」

唯「わざわざ専門店のトコに持ってったからね!」フン

紬「言ってくれたらウチでできたんだけど…専門店なら高かったでしょ?」

唯「えへへ、そうでもないよ」

律「……うーん」

みんながギー太を見ている中、りっちゃんだけが私を見ていた。

唯「どしたの、りっちゃん?」

律「何か…お前からあたしと同じ匂いがする…」



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 20:53:03.43 ID:UHEKicpV0

唯「そうかな?」クンクン

律「そこは敢えてツッコまんぞ」

澪「何言ってんだお前は」

律「いや、あたしも何ってんのか分かんねーんだけど…」

今日のりっちゃんは何か変な感じだ。

律「まぁ、とにかく唯。何事もほどほどにな」

梓「何事って何のことですか?」

律「うーん…何だろ」



231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:04:06.60 ID:UHEKicpV0

りっちゃんはどうも何かが腑に落ちない様子みたい。
それから今日も練習もせずにお菓子だけ食べて解散した。

その日の帰り道。

唯「あ、お婆ちゃん」

この前の道端にひっそりと座るお婆ちゃんを見つけた。

唯「この前はありがとー。おかげでギー太も綺麗になったよ」

老婆「………」

唯「あれ、また何か売ってるの?」

『おちる扇子 売ります』

唯「今度は扇子?」



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:12:36.59 ID:UHEKicpV0

唯「今度はどんな効果があるんだろ…」

老婆「100円でございます」

唯「100円かぁ…」

多分このお婆さんに不思議な千円使っても効果が無い気がする。

素直に払っとこ。

唯「100円なら普通に払えるしね」

老婆「お買い上げありがとうございます」



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:16:35.14 ID:UHEKicpV0

唯「この扇子は一体何が落ちるんだろ…」

扇げばいいのかな?

唯「なら…そーればったばった!」


・・・・・。


唯「…何も起こらない」

唯「でも100円だしいっか。普通に使えば」

憂「お姉ちゃんご飯でき……だ、誰!?」

唯「え?お姉ちゃんだよ、憂」

憂「その声……お姉ちゃんなの?(こんなにキリッとした顔じゃないよね?)」



240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:24:35.06 ID:UHEKicpV0

唯「もう何言ってんのー?『誰』はひどいよ憂」

憂「だ、だって!そんなにキリッとした顔じゃなかったよお姉ちゃん」

唯「はい?」

憂「もうっとこう、ふにゅっとした感じだったじゃん。目も垂れ目だったし」

さっきから憂は何言ってるんだろ。

憂「きっと鏡見てみれば分かるよ」

唯「鏡なら机の中にあるよ」ゴソゴソ

机の中から鏡を取り出して自分の顔を見る。

唯「か、かっこ唯…」




243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:39:33.53 ID:/NFakcSUO

かっこ唯www





242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:31:53.62 ID:UHEKicpV0

―翌日

律「誰だお前は」

唯「第一声が酷いよ、りっちゃん」

紬「その声、唯ちゃん!?」

和「ホントに唯…なの?昔の面影すら無くなってるわね」

澪「何か大人っぽくなったな」

律「ちっがーう!唯はこんな色気ある顔じゃねーだろ、もっとこうアホ丸出しの…」

和「分かるわ。常にポケーとしている顔ね」

私の顔ってそういう風に見られてたんだ…。



244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:40:48.37 ID:UHEKicpV0

唯「…あ」

お昼休みに食べようとお弁当忘れちゃったことに気付いた。

唯「ちょっと売店に行ってくるよ」

律「何だ、弁当忘れたのか?」

紬「買わなくても、分けてあげるよ」

唯「大丈夫だよ。そんなにお金かからないから」

魔法の千円札があるからね。


そんなわけでいつもはあんまり使わない売店へ。



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:46:03.65 ID:UHEKicpV0

そんなわけでいつもはあんまり使わない売店へ。

唯「へー、結構種類豊富なんだ」

うーん、何にしようかな。
どれもおいしそう…いっそ全部買っちゃおうか。

キャッ キャッ

何だか、えらく周りが騒がしくなった。

唯「何だろ…何かのイベント?」

アッ、コッチムイタヨ!

キャーーッ!

唯「……」

全身を突き刺すような視線を感じる。




246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:50:29.89 ID:tjBgm7uw0

\キャ-!/\コッチムイテ-!/\カワイ-/





249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 21:53:56.66 ID:UHEKicpV0

純「嘘…あれ、ホントに唯先輩!?」

憂「うん」

梓「雰囲気がガラリと変わってる…」

純「何だかカッコよくなったね」

憂「最初は思わず誰かと思っちゃったよ」

純「うーん…何か、イイよね」

梓「(中身まで変わってなければいいけど)」



254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:01:29.87 ID:UHEKicpV0

―放課後

唯「あずにゃーん!」

梓「(あ、やっぱ中身までは変わって無いんだ)」ヒラリ

いつものように抱きつこうとしたらかわされた。

唯「ぶー、何でよけるの?」

梓「何かその…恥ずかしいじゃないですか…」

唯「え、今更?」

梓「唯先輩がカッコよくなったからですよ!」

紬「昨日までの可愛い唯ちゃんとは正反対ね」

律「何だろ…この親近感」ジーッ

りっちゃんは私にまだ何か腑に落ちないことがあるみたい。




255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:04:47.26 ID:w1qCR8PLO

なんつーか、唯にとって不必要な物が落ちたって感じなのか



256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:13:58.15 ID:tjBgm7uw0

>>255
それだとそのうち心とか落としそうだな





257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:14:46.89 ID:UHEKicpV0

帰り道にあのお婆さんが出没する所に来た。

まだよく分かって無いから、あの扇子の効果を詳しく聞いてみよ。

唯「ここにまた居そうなんだけど…今日は居ないのかな?」

老婆「いらっしゃいませ」

唯「ひゃぁぁっ!」

道理で見つからなかったんだ。

だってお婆さんは真後ろにいたんだから。

唯「脅かさないでよお婆ちゃん」

老婆「………」



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:22:32.80 ID:UHEKicpV0

唯「あの扇子って結局どういうこと効果があったの?」

老婆「それはお使いになったお客様のみ分かるのでございます」

唯「使ったら、何だか私の雰囲気とか顔つきが変わっちゃったんだ」

老婆「つまりそういうことでございます」

唯「それ答えになってないよ…」

老婆「……」コトッ

『おちる香水 売ります』

唯「……」

今度はこれを販売するつもりなのかな?



260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:33:00.77 ID:UHEKicpV0

老婆「500円でございます」

…やっぱり売る気満々だったんだね。

唯「買っていいのかな?りっちゃんも『ほどほどにしとけ』って言ってたし」

老婆「左様ですか。お客様は他にもいらっしゃるので」

唯「あ、買います!買います!」


唯「ついつい買っちまったぜ…へへ…」

カッコつけてみるものの、自分を殴りたくなった。

唯「結局扇子のことも聞けないままかー」

唯「最初はお金…次は扇子で…今度は香水かぁ」

一体何が落ちるんだろ?



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:39:02.89 ID:UHEKicpV0

唯「うん、いい匂い」シュッシュッ

憂にもかがせてあげよっと。

唯「うーいー。この香水、いい匂いだよ」

憂「香水?お姉ちゃんまた変なの…を…」

突然ガシャーン!と持っていた皿を落とす憂。

唯「わわっ、早く片付けなきゃ」

憂「…」

ほうきを取ろうと思ったらいきなり憂に強い力で掴まれた。

唯「痛っ!どうしたの、憂?」




264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:43:06.70 ID:Px6dQB1E0

憂ちゃんが唯に落ちたって、いつものことな気がする



265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:43:11.46 ID:sowhezDs0

相手をオトす香水か





266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:44:08.20 ID:UHEKicpV0

憂「好き!」

唯「…は?」

憂「好きだよお姉ちゃん!」ガバッ

強い力引っ張られ、抱きしめられた。

唯「わ、分かった。お姉ちゃんも憂大好きだよ…でもお皿の破片をまず片付けようね」

憂「好き好き大好き!お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁん好き!」

いつものように好きって言ってくれる憂だけど…

今日のは「好き」は普通じゃないと思った。

唯「まさか…おちる香水って」



271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:50:55.24 ID:UHEKicpV0

唯「ちょ、ちょっと一回離して、ね?」

憂「もう二度と離さないからね!お姉ちゃん!」

ダメだ…とりつくシマも無い。

唯「ごめん憂!」バッ

憂「あっ!」

憂を無理やり引きはがし、家から逃げ出す。

憂「どこ行くの!?お姉ちゃぁぁぁぁん!」

唯「(どことなく狂気すら感じる…)」

効果が切れるまで公園の土管の中でじっとしてよう。



274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 22:55:32.89 ID:UHEKicpV0

男A「おい、見ろよあの娘…」

男B「おほっ」ジュルリ


女A「…可愛い」

女B「…カッコいい」


オタクA「むふーむふー!」

オタクB「まるで二次元…!」ジロジロ

唯「……」

さっきから行く先行く先いやらしい視線を感じる。



277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:00:15.03 ID:UHEKicpV0

男A「ねーねー!お嬢ちゃん!」

唯「(無視…無視)」

男B「待ってよ。つれないな」ガシッ

唯「は、離してください…」

男A「近くで見りゃ更にイイ女じゃん」

男B「ここでヤっちまっていいかな?」

唯「だ、誰…か!」

周りの人々もみんなこの男の人たちと同じ視線をしていた。



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:05:31.97 ID:UHEKicpV0



こうなったら、自分の身は自分で守るしかない。


唯「えいっ!」プシュプシュッ

男B「どわっ!」

持っていたおちる香水を掴んでいた男の人の目に向かって吹きかける。

唯「(今だ!)」タッ

私は力が緩んだすきに全力疾走で逃げ出した。

オタクA「に、に、逃げたんだな!」

オタクB「おいますよA氏!」



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:08:17.51 ID:UHEKicpV0

――

男B「くっそ…あの女!」フラフラ

男A「大丈夫か?」

男B「ああ、すまない」

男A「……」

男B「早くあの女追うぞ」

男A「待て。もうあの娘はいい」

男B「は?お前何言ってんだ?」

男A「お前さえいれば…それでいい」

男B「」

ウワァァァァッァァァッ!




283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:09:11.33 ID:EE0zpZEa0

アッー!



284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:09:49.51 ID:tjBgm7uw0

オゥフ…



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:09:55.22 ID:exVUFL3z0

うわぁ・・・これはひどいですね(迫真)





289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:14:34.63 ID:UHEKicpV0

唯「はぁ…はぁ…っ!」タッタッ

オタクA「ま、ま、待つんだな!」

おっさん「好きだ!ヤらせてくれーっ!」

後ろからは複数の人たちが追いかけてくる。

もう脚が痛いし随分と走っている。

でも止まれば……うう、考えたくない。

唯「はぁ…はぁ…もうやだーっ!」タッタッ

マッチョA「おいアンタ、好きだ!」

マッチョB「あ、俺も好きだ!」

唯「ま、また増えた!」



292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:22:29.12 ID:UHEKicpV0

唯「もうダメ…脚が…ヘトヘトだよ」

オタクB「対象の動きが止まりました!」

これ以上は走れない…終わった。

おっさん「追い詰めたよ~ウサギちゅわ~ん」

マッチョA「そんじゃあ…」

マッチョB「俺達と朝まで…」

マッチョC「フットワークだ!」

唯「こ、来ないで…!」




293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:23:19.40 ID:SGVYShJGO

マッチョだけなんか違うwww





294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:28:54.29 ID:UHEKicpV0

グイッ

唯「えっ、うわっ!?」

突然前髪の長い、フードをかぶった人に塀と塀の隙間から引っ張られた。

オタクA「ま、待つんだな!」

ガゴッ

オタクA「!?」

太ったオタクさんが入ろうとするも、塀に挟まっちゃった。

オタクB「何やってるんですかA氏!」

マッチョA「早く引っこ抜け!」

オタクA「やめて!ち、ちぎれるんだな!」



300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:41:43.24 ID:UHEKicpV0

?「ここまで来りゃ一安心かな」

唯「……」

男の子みたいだけどフードをかぶってる上に前髪が内外から顔は見えない。

けれど身長は私よりも低い。

唯「あの、ありがとうございました」

?「いいって。気にすんなよ唯」

唯「あれ?何で私の名前知ってるの?」

律「そいつはな、ほら!」パサッ

唯「りっちゃん!…何で鼻栓してるの?」




304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:46:35.62 ID:Px6dQB1E0

鼻栓してるとか、経験者りっちゃんは用意周到だな



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:47:55.01 ID:DEZgX90IO

さすが部長





306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/12(土) 23:51:58.71 ID:UHEKicpV0

律「そこかよ」

呆れるりっちゃん。

律「お前のしてる香水は、多分匂いを嗅いだ人を狂わせる魔性の道具だ」

唯「え?おちる香水のこと、知ってるの?」

律「結構前から薄々感づいてたんだ…お前があの婆さんのトコに行ってるって」

律「んで、今日お前をつけてったらその香水買ってたしな」

唯「じゃありっちゃんもあのお婆ちゃんのとこに?」

律「いや、知らないし喋ったこともねぇけど…何か身体覚えてたって言うかさ」

まさか、りっちゃんが「どうも腑に落ちない」みたいなこと言ってたのはことことだったの?



311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:01:07.11 ID:Z2l7N6+q0

律「とにかくあの婆さんには絶対関わっちゃいけねー!」

唯「わわ分かった!」

りっちゃんに強くいわれうなずく。

律「とりあえずあたしの家で香水を落とそう。家には嗅いじゃった憂ちゃんが居るんだろ?」

唯「何で分かったの?」

律「そうでもしないとお前が外に出てくる理由ないじゃん?」

唯「おお。探偵みたい…」

そこからは誰にもみつからないようにりっちゃんの家へと向かった。



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:08:18.50 ID:Z2l7N6+q0

りっちゃんの家のお風呂を借りてると、りっちゃんが外から話しかけてきた。

律「なぁ、唯。聞いてくれ」

唯「ん?なになに?」

律「あたしさぁ、前に変な夢見たんだよね」

唯「夢?」

律「放課後ティータイムの中で、いっちばん最初に老婆にあったのはあたしだったって夢だ」

唯「あのお婆ちゃんに?」

律「おう。最初は便利だなぐらいの気持ちで婆さんから道具買ってたんだけど…

だんだん学校に行かなくなっていってさ、最後にはその道具で聡や澪、唯もみんな殺してしまう夢だ」




315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:13:09.79 ID:ueqrrYY/O

そういえば夢落ちにしたんだよな
ここで繋がるか





316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:14:25.90 ID:Z2l7N6+q0

唯「…怖いね」

律「今でも思うんだ。あれは本当に夢だったのかってさ」

唯「その、りっちゃんに道具を売ってたお婆ちゃんって」

律「ああ。お前に今道具を売ってる婆さんそっくりだ」

唯「私、みんなを殺したくなんかないよ…」

律「今のお前は一人じゃないだろ?あたしがいるんだから安心しろって!」

唯「そ、そうだね。こっちにはりっちゃんが居るんだもんね!」

律「(夢の中のあたしも協力してくれる仲間が居れば…何かが変わってたのかもな)」



319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:21:59.39 ID:Z2l7N6+q0

唯「今日は本当にありがとね」

律「気にすんなって。困ったことがあったらいつでも言えよ?」

唯「分かりました!りっちゃん隊員!」

律「そんじゃ、気を付けて帰れよ」


家に戻る道を歩いていると……居た。

老婆「……」

唯「…今日は何も売って無いんだね」

売ってたとしても買う気はもう無いんだけどね。

老婆「……」



323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:32:20.02 ID:Z2l7N6+q0

この会話が終われば、多分もう二度と話すことも無い。

会話と言ってもほとんど私だけだったけど。

唯「さようなら」

背を向けて歩き出そうとすると、唐突に声をかけられる。

老婆「道具を上手く使うか下手に使うかは…お客様次第。幸せを得るには代償も大きいのです」

唯「えっ?……あれ」

振り返ると既に老婆は消えていた。


最後の忠告は一体なんだったんだろ…。



325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:37:00.14 ID:Z2l7N6+q0

自分の家の玄関の前に立って深呼吸をする。

唯「…よし!」

ガチャッ

唯「ただいまー!」

憂「あ、お帰りお姉ちゃん。何処行ってたの?」

憂はあくまで普通だった。

唯「えへへ…ちょっとりっちゃんのとこに用事があって」

憂「上着、かけておいてあげるね」

唯「ありがとー、憂」



326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:42:10.52 ID:Z2l7N6+q0

唯「じゃあ手洗ってくるねー」タッタッ

憂「うん。よいしょ…上着をハンガーにと」

ズシッ

憂「ん?ポケットに何か入ってる…」ゴソゴソ

憂「あ、これお姉ちゃんの香水かな?すごくいい香り」

憂「ほんのちょっとだけなら…いいかな」

シュッシュッ

唯「手洗ってきたよー!ご~は~…ん……」

憂「あ、ごはんだね。分かった。それとこの香水ちょっとだけ借りたよ」

唯「やっぱりごはんはいいや」

憂「……え?」



331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:45:50.56 ID:Z2l7N6+q0

唯編終了…。
これで一応本編の流れは終了です、

律、唯編よりかなり短いけど他キャラの補完もできたらしたいです。




332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:49:25.50 ID:ay+uNZWxO



他のキャラの話も読みたい
応援してる



333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:51:18.17 ID:ZQLqf+jfO

乙久々に楽しかったわ



334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:53:35.86 ID:gGIZZIFT0

>>1乙楽しかった!
また立ててくれよな!



335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:53:40.70 ID:FVfpqcFYO


ストーリーランドっていいよね
また復活しないかなぁ…



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:56:21.91 ID:OYchojI5P

憂じゃ唯の要求断れないからなぁ



337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:56:31.87 ID:VXEO6Zct0


面白かった



338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:58:17.27 ID:z1S8UAX8O





340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 00:59:22.70 ID:Zpbf5qBj0

乙!!他キャラ編も読みたいけど、寝なくて大丈夫なの?



341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 01:02:13.30 ID:KHyEcPYZ0

>>1乙





343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 01:09:23.96 ID:Z2l7N6+q0

>>340
今日はもう指がアレなんで、明日に梓か澪編でやろうかと

ムギは中々想像できない。




345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/13(日) 01:15:21.86 ID:Zpbf5qBj0

>>343
おつおつ!
俺も寝るから保守できんけど、明日楽しみにしてるー





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律「探したよ婆さん!」#唯編
[ 2011/02/18 14:13 ] ミステリィ | | CM(0)

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