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憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」唯「二度と来ないで」#前編 【シリアス】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:37:33.90 ID:6Gsq0hQk0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「えっ?」

憂「えへへ。今日もね、どーしてもお姉ちゃんに会いたくなっちゃったの。突然来ちゃってごめんね?」

唯「わわっ! ダメだよういー!」

憂「へ? 何でダメなの? せっかく会いに来たのに」

唯「明日も学校あるんじゃないの!? 早く帰ってちゃんと朝に起きなきゃダメなのにー!」アワワッ!

憂「わ……分かったよ、お姉ちゃん」

唯「ばいばい、憂」

憂「うん。お姉ちゃん、またね」





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:47:59.50 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん、会いに来たよ!」

唯「えー……また……?」

憂「ご、ごめんね。でも会いたかったから……」

唯「ねぇ、憂は三年生になってから軽音部に入ったんだよね?」

憂「うん」

唯「そろそろ、文化祭の時期じゃなかったっけ?」

憂「……」

憂「さぁ?」

唯「……むむむ。てごわい」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:52:06.54 ID:/zRyAdkJ0

唯「こんな事してる場合じゃないよ、絶対にさ」

憂「『こんな事』って?」

唯「毎日毎日、用事もないのに私に会いに来ることっ」

憂「用事はあるよ?」

唯「へ? そなの? なにかあった?」

憂「お姉ちゃんとこうしてお話するのがね、私にとって何よりも大事な用事なの」

唯「何よりも?」

憂「うん」

唯「ほんとーに……?」ジトー…

憂「うんっ!」ニッコリ

唯「……うぅ、なんて明るい笑顔」クラリ



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 15:56:29.52 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃんに褒められると、やっぱりうれしいなっ」

唯「私も憂とお話出来るのはうれしーけど……でもね、やっぱりダメっ!

 こんな風に毎日毎日会うのなんておかしいよ。だって、私はもう……」

憂「……ダメ?」

唯「ダメだよっ」

憂「どうして?」

唯「ダメだから、ダメなのっ」

憂「……お姉ちゃん、怒ってる?」

唯「怒ってないよ。怒ってないけど、帰ってよー……ねっ?」

憂「うーん……。良く分からないけど、今日は帰るね」

唯「明日も来ちゃダメだよっ。ダメだからねっ!」

唯「だから、ばいばい、憂」

憂「……またね、お姉ちゃん」…ボソリ



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:02:03.34 ID:/zRyAdkJ0

憂「だーれだ」めかくし!

唯「……うーいー?」

憂「正解だよ、お姉ちゃん!」

唯「来ちゃダメって言ったのにー。憂は私よりお利口さんだったはずでしょ?」

憂「『明日も来ちゃダメ』って言われたから1日置いたよ?」キョトン

唯「うひゃー……そう来ちゃったのかぁー……憂は頭が良いね!」

憂「そうかなー?」エヘヘ///

唯「とんちが利いてて、いっきゅーさんみたい。今の憂は憂っきゅーさんだよ!」

憂「うふふ。ありがとー、お姉ちゃん!」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:06:42.75 ID:/zRyAdkJ0

唯「でも、ちゃんと帰らなきゃダメだかねっ! あと、絶対また来たら『めっ!』だからねっ!」

憂「明日は?」

唯「明日もっ」

憂「明後日は?」

唯「ずーっとダメっ!」

憂「……うぅ」

唯「じゃあね。ばいばい、憂」

憂「分かったよぉ……」

憂(……またね、お姉ちゃん)



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:11:35.64 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……」

憂「あれ? お姉ちゃん?」

唯「……今日はどんなとんち?」

憂「えーと……」

唯「……」

憂「うーんと……」

唯「……」

憂「……ごめんね。一旦帰って考えて来る」

唯「思い付くまで来ちゃダメだよ」

憂「うーん……」

唯「出来れば思い付かないでね?」

憂「ひどいよ、お姉ちゃん……」

唯「ひどくないよ。ばいばい、憂」

憂「うん。またね、お姉ちゃん」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:17:53.82 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「えーー……何か思い付いちゃったの?」

憂「ううん」

唯「え?」

憂「ん?」

唯「……うん?」

憂「うん」

唯「……」

憂「……?」ニコニコ



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:23:47.48 ID:/zRyAdkJ0

唯「ね、ねぇ……どーいうこと?」

憂「何にも思い付けなかったけど来ちゃった」

唯「憂のウソつき。約束を破るのは、すっごくすっごく悪いことなんだからねっ!」めっ!

憂「……お姉ちゃん、成長したね」

唯「へ? せーちょう? してないし、そんなの出来ないよぉ」

憂「出来てるよー。だって、まさかお姉ちゃんに注意される日が来るなんて思ってなかったもん!」ニコニコ

唯「むぅ。失礼な」

唯「とにかく帰ってよ、憂」

憂「はぁい……」

唯「ばいばい、憂」

憂「うん! またね、お姉ちゃん!」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:29:06.95 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「もうっ、憂! いい加減にしてよっ!」プンプン-3

憂「お、お姉ちゃん……?」

唯「さすがに私も怒るよ!?」プンスカ!-3

憂「おねーちゃん……」…ウルッ

唯「うぅ……な、泣いてもだめーっ!」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:33:59.50 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん、私のこと嫌いになっちゃったの……?」グスグス

唯「嫌いじゃないもんっ。……大好きだもん」ムゥ…

憂「じゃあ、どうして私が会いに来たら怒るの?」

唯「だって、憂には憂の生活があるでしょ?」

唯「毎日学校だってあるし、あずにゃんや純ちゃんと部活だって始めるんじゃないの?」

唯「だからさ、こっちに何度も何度も来ちゃダメなんだよ。分かってよ、うい……」

憂「……」

唯「……うい?」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:39:45.83 ID:/zRyAdkJ0

憂「………ない……もん」

唯「うい……?」

憂「お姉ちゃんの居ない生活なんて、いらないもん」

憂「お姉ちゃんの為にお掃除してお洗濯して、美味しいご飯作りたいんだもん……」ポロポロ

唯「……私だって、憂のご飯食べたいよ」

憂「おねーちゃん……!」

唯「でも、無理。無理なんだよ? 分かるでしょ。こんなの、すっごく無駄だって」

憂「……お姉ちゃんのいじわる」

唯「……。……帰ってよ、憂」

憂「……」…コクリ

唯「ばいばい、憂」




憂「またね、お姉ちゃん」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:44:49.61 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……」ジトー…

憂「へへへ……来ちゃった///」

唯「照れても許さないよっ」

憂「……うぅ」…ウルッ

唯「泣いても無駄だからねっ」

憂「むすー……っ」

唯「拗ねても効かないもんっ」

憂「お姉ちゃん、だいすきー」ニコニコ

唯「むむっ。良い笑顔」たじろぎ!

憂「……!」パァァッ!

唯「でもダメ」

憂「……」…ションボリ

唯「しょ、しょげたって、ダメだもん」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:49:06.30 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん、どうしちゃったの? 最近のお姉ちゃん……おかしいよ……」

唯「……」

唯「……憂も知ってるくせに」

憂「知らない。私、なんにも分かんないもん」

唯「憂、子供みたいなこと言わないでよー……」

憂「子供だもん。私、お姉ちゃんと一緒に居られるならずっとずっと子供で良い」

唯「そーゆーわけには行かないんだよ、憂」

憂「知らない、知らないっ! 知りたくないっ!」

唯「憂はもう知ってるよ。自分が本当はどうするべきかも」

憂「……わかんないよ、おねぇちゃん」

唯「そんなはずないよ。憂は賢い子だから。憂はね……憂は、私の自慢の妹だから」

憂「……」

唯「……憂、ばいばい」

憂「またね、おねぇちゃん」

唯「…………うい」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:54:11.21 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「~♪ ~♪」ジャカジャカジャッジャッ

憂(……あ)

憂(おねぇちゃん、ギー太弾いてる)

憂(あんなに夢中になって……ふふっ)

憂(ゴロゴロしてるお姉ちゃんは可愛いけど、ギー太弾いてるお姉ちゃんはね、すっごく格好良いよ)

唯「~♪ ~……むむっ。やっぱりここは難しいなぁ」ポリポリ

憂「おねーちゃんっ」

唯「わわわっ。……憂? いつから居たの?」

憂「さっきから、ずーっと居たよ」

憂(弾くのに一生懸命すぎて私の事も気づいてなかったんだ)

憂(そんなお姉ちゃんも……かわいいなぁ)



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 16:58:24.50 ID:/zRyAdkJ0

唯「ねぇ、憂。もうそろそろ……」

憂「弾いて」

唯「へっ?」

憂「お姉ちゃんの演奏してる姿。もっともっと見たいよ」

唯「で、でもね、憂……」

憂「…………見たかったのに、なぁ」

唯「んー……分かったよ。弾くよ。私も、弾きたかったから」

憂「ほんと!? やったぁ!」

唯「……」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:03:13.65 ID:/zRyAdkJ0

唯「……」ジャン ジャン ジャンジャジャンッ 

唯「……」…。…。

唯「……あぁ。ちょっと、つかれちゃった」

憂「すごいっ! お姉ちゃん、前よりもずっとずっと上手くなってる気がするよっ!」

唯「そ、そうかなぁ?」

憂「うんっ。私、びっくりしちゃったよ!」

唯「……そう、だと良いなぁ」

憂「……? ……変なお姉ちゃん」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:07:55.35 ID:/zRyAdkJ0

憂「それにしても、大学生はいいなぁ。毎日楽しそうだもん」

唯「私、楽しそう……かな?」

憂「うんっ」ニコッ

唯「……あはは。そっか……うん……」

憂「そういえば、お姉ちゃん。他の皆さんは?」

唯「……」

憂「あれ? お姉ちゃん?」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:12:28.86 ID:/zRyAdkJ0

憂「ほら、軽音部の皆。一緒の大学でまだバンドしてるんでしょ?」

唯「うーん……活動休止、してるみたい」

憂「みたいって……」

唯「色々あったからね。……でも、一旦休止してるだけだよ」

唯「またいつか、一緒に演奏できるよ。絶対に」

憂「いつか? いつかって?」

唯「明日かも知れないし、何年も何十年も……もしかしたら、百年も後かもね」

唯「私、神様じゃないから分かんないや」

憂「百年後って、さすがに皆死んでるよー」クスクス

唯「分かんないよ? ほらさ、最近は医学の進歩が凄いとか、なんとか」

憂「私も詳しく知らないけど、そうらしいね」

唯「……みんな、長生きできれば良いなぁ」ポツリ

憂「お姉ちゃんもねっ」

唯「……憂も、ね」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:19:56.30 ID:/zRyAdkJ0

憂「だけど、こんな場所で一人でギター弾くの、さみしくないの?」

唯「……さみしい、よ」

憂「あはは。やっぱり」

憂「それならお姉ちゃん。無理矢理でも良いから、皆誘ってまた演奏すれば良いのに。……私、また聴きたいよ。放課後ティータイムの演奏」

唯「うーん……でもね、私は気長に待ちたいなぁ」

唯「みんなに会うまでに沢山練習して、すごく上手くなって、みんなをびっくりさせたいや」フンス!

憂「お姉ちゃんらしいね」

唯「そっかなぁ?」

憂「うん。そうだよ」

唯「……えへへ。良かった」…ヘラッ



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:26:34.84 ID:/zRyAdkJ0


……
………

憂「……でね、梓ちゃんったらおかしいの。『憂ったら、どうしたのー』って」

憂「そんなの、こっちのセリフだよね。ねぇ、お姉ちゃん」

唯「……そーだね」

憂「……? お姉ちゃん、元気ないよ?」

唯「……私、元気だよ。大丈夫、大丈夫」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:31:33.04 ID:/zRyAdkJ0

唯「憂こそ、元気出してよ。……お願いだから」

憂「え?」

憂「私は元気だよ?」キョトン

憂「お姉ちゃんと一緒に居られたらね、私は、何があったって元気でいられるの」

唯「……憂。今日こそちゃんと帰ってね。必ずだからね」

唯「ばいばい、憂」

憂「……」

憂「……またね」エヘヘ



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:36:51.76 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「……どうして、そうやって普通に来れるの?」

憂「えへへ。分かんない」

憂「いつの間にかね、お姉ちゃんのところに来ちゃうの。変かな?」

唯「……変だよ」

憂「変じゃないよ?」…キョトン

唯「なんで……」

憂「なにが?」

唯「憂が訊いたんだよ? 変だよねって。気づいてるんでしょ、自分でもおかしいって。なのに……どーして、そんな顔できるの?」

憂「……」

憂「ごめん、おねえちゃん。なんのこと?」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:43:13.00 ID:/zRyAdkJ0

唯「憂……私、もう眠いや」

憂「へ? もうそんな時間?」

唯「うん。寝る時間はもうとっくに過ぎちゃったよ」

憂「そうだ、お姉ちゃん。前みたいに一緒に寝ようよ!」

唯「やだよ」

憂「ど、どうして?」

唯「……こっちのベッドは凄く小さいからね。二人も入っちゃいけないの」

憂「私は狭くても良いよ。気にしないよ。なんにも、気にしない」

唯「私は、やだ。そんなのやだよ……」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:49:19.05 ID:/zRyAdkJ0

憂「どうして? 前はいっつもお姉ちゃんの方から一緒に寝ようって誘ってくれたのに……」

唯「……」

唯「……ごめんね。今日は、もう帰って」

憂「そっか……お姉ちゃんがそう言うなら仕方ないよね……」

唯「……もう、こないで」

憂「……うん」

唯「じゃあね、憂。ばいばい」

憂「ばいばい、お姉ちゃん」


憂(ごめんね。……また、来るよ)



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 17:54:33.39 ID:/zRyAdkJ0

どうしてだろ。
私ね、何か忘れてる気がするの。でも思い出せないや。
お姉ちゃん。私、本当に分からないんだよ? 信じてよ、お姉ちゃん。


ねぇ、梓ちゃん。
どうしてあの時泣きじゃくってたの?
どうしてそれを笑顔で宥める私を――恐ろしいモノでも見るように凝視したの?


お姉ちゃん――どうして、そんな恐い顔で私を見るの?

そんなのいつものお姉ちゃんじゃないよ。

お姉ちゃん、少し怖いよ。


 おねえちゃん。ごめんね。


 なにも、思い出したくないんだ。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:00:50.06 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん、また来たよ。……ごめん。来ちゃった」

唯「……言わなくても分かると思うけどね、」

憂「……」

唯「私、凄く怒ってる」

憂「分かるよ。お姉ちゃんがそんな恐い顔してるの……見るの初めてかも」

唯「だって、そのくらい怒ってるんだもん」



唯「憂、もうこんな時間だよ。そろそろ、寝かせて



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:06:21.46 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!また来たよ!」

唯「……」

憂「お姉ちゃん。私ね、帰って色々考えたんだ」

憂「ねぇ、私もここに住んで良いかな?」

唯「……え?」

憂「私もここに居れば、一々会いに来なくっても毎日お姉ちゃんに会えるんだもん」

憂「いつまでも、いつまでも、お姉ちゃんと一緒になれるんだもん!」

唯「う……い……?」

憂「良いでしょ?」

唯「良くないよ!! 絶対、絶対だめーっ!!」

憂「わがまま言わないでよ、お姉ちゃん」

唯「わがままなのは憂の方だよっ!」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:10:48.51 ID:/zRyAdkJ0

唯「憂にはやらなくっちゃいけない事がたくさんあるでしょ?」

憂「ないよ」サラリ

唯「やりたい事だって、たくさんあるでしょ?」

憂「そんなの、ないよ」

唯「うい……嘘つかないで。そんな嘘、私、いらないよ」

憂「嘘じゃないよ? 本当だよ?」

憂「だから、お姉ちゃん。そんな事言わないで?」

唯「……」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:15:06.59 ID:/zRyAdkJ0

憂「私、気づいたよ。気づいちゃったんだ」

憂「今のお姉ちゃんなら、私をここに連れて来られる」

憂「だから私は毎日ここに来るんだよ。ねぇ、そうでしょう。そうなんでしょう」

唯「ち……違うよっ!」

唯「憂が勝手に来ちゃうだけなんだもん」

憂「くすくす」

唯「……うい?」

憂「お姉ちゃんだって、嘘つきじゃない」

憂「私に会いたかったんでしょ」

唯「……」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:19:05.06 ID:/zRyAdkJ0

憂「恥ずかしがらなくても良いよ、お姉ちゃん」

唯「……ちがうよ」

憂「私もね、毎晩こうしてお姉ちゃんに会うの、楽しみにしてるんだ」

唯「……ちがう、のに」

憂「ねぇ、お姉ちゃん」

唯「うぃ……」グスッ

憂「だいすきだよ」

唯「私も、憂のこと、だいすき……なのに……」ポロポロ



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:24:23.20 ID:/zRyAdkJ0

憂「それなら、お姉ちゃん」

憂「今のお姉ちゃんがやらなきゃいけない事……分かるよね?」

唯「……」

憂「私の事は気にしないで」

憂「お姉ちゃんがしたい事はね、私のやって欲しい事なんだから」

唯「……」

憂「ねっ。お姉ちゃん」ニコッ

唯「……」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:29:15.01 ID:/zRyAdkJ0

唯「……憂は」

唯「私の事、なんにも分かってないんだね……憂のこと、信じてたのに……」

憂「どういうこと? お姉ちゃん……何言ってるの?」

唯「そのままの意味だよ。憂は、なんにも分かってないんだっ」

憂「わかるよぉ。だって、お姉ちゃんの事だもん」

憂「お姉ちゃんの好きな事嫌いな事、好きなものも嫌いなものも、やって欲しいことも嫌なことも」

憂「私には全部分かるんだよ」

憂「だって、生まれた時からずーっと一緒なんだもんっ」

唯「……」

憂「これからも、ずーっと一緒」ニコニコ

唯「……う、い」

憂「だから、私のことを離さないで。ねぇ、お姉ちゃん?」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:34:01.44 ID:/zRyAdkJ0

唯「……帰って」

憂「お姉ちゃん……っ」

唯「帰ってよ!!」

憂「……」

唯「帰ってよ。お願い。こんなのやだ。憂、こんなの、いらないのに……っ」

憂「お姉ちゃん……」

唯「うぃ……やだよぉ……」…グスッ

憂「……わかったよ」

唯「ばいば……ぅうっ、ぐすっ、えぐ、ぇう……ううっ……」ポロポロ ポロポロ

憂「泣かないで、お姉ちゃん」





憂「また、来るから」ニィー…



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:38:28.35 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「……うぁ、ぐすっ……ういぃ……」

憂「あれ? お姉ちゃん、今日も泣いてるの?」

唯「うぃ……ごめんね、ごめんね……」ボロボロ…

憂「よしよし。もう大丈夫だよ」ナデナデ

唯「……やだ、よ」

憂「だいじょうぶ、だいじょうぶ」ナデナデ ナデナデ

唯「憂……やめて……」

憂「よしよし よしよし」ナデナデナデナデ

唯「……ゃ、めて」ガクガク



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:45:51.05 ID:/zRyAdkJ0

憂「おねえちゃん? 震えてるの?」

唯「ぁ、ぁぁ……ぅ、ぁ……」ガタガタ ブルブル

憂「よしよし。ひとりぼっちは怖いもんね」

憂「とっても……怖いもんね」

唯「い、ゃ……やだ……」ガクガクガクガク

憂「遠慮しないで? 私、お姉ちゃんのためならなんだって出来るんだから」

唯「やだよ……うい、こんなのやだ……憂と離れ離れなんてやだー……っ!」ギュー

憂「……」

憂「えへへ。お姉ちゃんったら、すっごく可愛いよ」

唯「うい、うい、うい……やだやだ、離れちゃやだぁ……っ!」

憂「……えへ、へ」


憂「何があっても、ずーっと一緒だよ。お姉ちゃん」…ギュ



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:50:30.98 ID:/zRyAdkJ0

―びょうしつ!―

律「……」

律「……唯」

 …がちゃっ

澪「律、いたのか」

律「あぁ……」

澪「唯は?」

律「……相変わらずだよ」

澪「……。……そっか」

律「……」

澪「……」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:54:42.91 ID:/zRyAdkJ0


 がちゃり

紬「りっちゃん、澪ちゃん……唯ちゃん。こんにちは」

律「ムギ、授業は?」

紬「良いの。大丈夫」

紬「見て、唯ちゃん。綺麗なお花、持って来たわよ」

澪「……ムギ」

紬「前のお花も元気がなくなっちゃったし、代えてあげるね」

律「……いつもありがとな、ムギ」

紬「いいの。唯ちゃんが喜んでくれるなら、なんでもするわ」

澪「……」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 18:59:57.21 ID:/zRyAdkJ0

律「だってさ、唯。お前ってさ、愛され上手だよなー」ニシシッ

唯「……」

律「………だから、早く目を覚ましてくれよ」

律「お前がいなくっちゃ、演奏だってできないんだ」

律「私たちは……なにも、できないんだよ……」

唯「……」

律「だから……はやく……戻って来いよぉ……」グス…ッ

澪「……」

紬「……」

律「唯……」グスグス



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:04:39.57 ID:/zRyAdkJ0

澪「律、泣くなよ」

律「……ないてない」プイッ

紬「きっと唯ちゃんは大丈夫よ。だから……ね?」

律「……ごめん。カッコ悪いとこ見せて」…グシグシ

紬「お医者さんも言ってたじゃない。あとは目を覚ますのを待つだけって」

澪「そうだぞ。手術は成功したんだから」

律「だけど……だけどさ……」

律「それなら、なんで唯は目を覚ましてくれないんだ?
 あの事故からもう何ヶ月経ってると思うんだよ。もう目を覚ましても良い頃だろ!?」

澪「……」

紬「……」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:09:14.25 ID:/zRyAdkJ0

澪「……なぁ、あとで憂ちゃんの様子も見に行かないか?」

紬「そう、ね。
 梓ちゃんが今日もお見舞いに来るって言ってたから、会えるかも知れないわ」

澪「二人とも、無事に目が覚めるといいな……」

律「……そう、だな」

澪「……」

澪「……」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:15:51.02 ID:/zRyAdkJ0

―放課後の或るびょうしつ!―

梓「……ねぇ、憂」

憂「……」

梓「私、あの時の憂になんて言えば良かったのかな?」

憂「……」

梓「何を言っていれば、こんな風にならなかったのかな」

憂「……」

梓「……どうして、憂まで死のうとしたの?」

憂「……」

梓「そんなことしなくても……唯先輩は、目を覚ましてくれる筈だよ」

憂「……」

梓「どうして唯先輩を信じてあげようとしなかったの?」

憂「……」

梓「……憂、答えてよ。憂」

憂「……」



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:19:41.47 ID:/zRyAdkJ0



 ――私は、何かを忘れかけてる気がする。
 こうやって憂と毎日会う前に何をしていたのか、それすら分からなくなっていく。

 だけど、それが怖いと思う瞬間も段々少なくなって来た。

 どうして私は憂が来るのをあんなに拒んでたんだろう?
 ここに居さえすれば、憂とずっと一緒でいられるのに。

 おかしいな。
 だけど、本当におかしいかな?

 分かんないよ。
 どうして今、私がギターを持っているのかも。
 どうして自分が泣きそうになっているのかすら。


 あっ、今日も憂が来てくれる時間だ。

 まだかな。まだかな。待ち遠しいな。

 ……だって、ひとりぼっちは淋しいんだもん。



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:25:31.96 ID:/zRyAdkJ0

憂「お姉ちゃん!会いに来たよ!」

唯「ういー」ギュー!

憂「えへへー、おねーちゃんっ」ギュギュッ!

唯「なんだかね、憂が居てくればどうでも良いような気がしてきたよ」

憂「もう、お姉ちゃんったら///」

唯「だけどね、憂」

憂「なぁに、お姉ちゃん?」

唯「私ね、なんだか大切な事を忘れちゃった気がするんだ」

憂「そっか。私もね、おんなじだよ。何か、忘れてる気がするの」

唯「なんだろうね?」ニコニコ

憂「ねぇ」ニコニコ



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:29:54.34 ID:/zRyAdkJ0

書き溜めも切れたしお腹もすいたので休憩です。
一時間以内に帰ってくるはずです。多分。

唯憂に見せかけたトラック×唯は如何でしょうか。うふふ。




125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:33:13.58 ID:4co8oMrC0

>>124
乙~待ってるよ



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:33:35.07 ID:J/3aE3ud0

つ④



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 19:35:50.40 ID:8qd0D0980

その幻想を(ry





148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:52:00.75 ID:/zRyAdkJ0

お待たせしました。すんません。
もっと早くに再開したかったけど、晩御飯用のポップコーンをバーンって開けたらビックバンが起こりました。
ようやく片付け終了です。ポップコーンとビールでティータイムしながらぼちぼち書いてきます。




149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:54:22.17 ID:4co8oMrC0

>>148
おかえり~



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:54:38.18 ID:v4Qm/Nu60

期待



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:55:34.10 ID:It0XnT76O

ビッグバンwwww
再開キタ━━(゚∀゚)━━!!





152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 20:57:07.13 ID:/zRyAdkJ0

―或る病室―

梓(唯先輩が危篤になったと連絡があったあの日)

梓(気が動転して泣きじゃくる私を、憂は笑顔で撫でていた)

 憂『どうしたの、梓ちゃん?』

梓(そう言って、にこにこと)

 憂『何かかなしいことでもあったのかな?』

梓(憂の笑顔からは確実に何かが欠損してた)

 憂『お姉ちゃん? あぁ、そうだ。
   早くお買いものにいかなくっちゃ。今日はハンバーグなんだ。お姉ちゃん、喜んでくれるかな?』

梓(壊れてしまった憂が、ただただおそろしかった)

 憂『ごめんね、梓ちゃん。私、もう行かなくっちゃ。ばいばい!』

梓(だから、あの時私は――……)



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:03:11.86 ID:/zRyAdkJ0




梓『どうしちゃったの……憂……』

憂『……なに? 梓ちゃんこそどうしたの?』

梓『どうして笑ってられるの……っ』

憂『へ?』

梓『どうして、どうして……!』

憂『梓ちゃん、落ち着いてよぉ。何が何だか分かんないよ』

梓『だって、だって……このままじゃ、唯先輩は……―――



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:07:04.86 ID:/zRyAdkJ0

梓「……っ」

梓「憂っ、ごめんね……お願いだから、目を覚まして……憂……」

憂「……」

梓「憂が居なくなっちゃったらやだよ……だって、私は憂が……憂が居ないと……っ!」ポロポロ

 がちゃっ!

梓「……っ!?」

紬「梓ちゃん、泣いてたの?」

梓「ムギ、せんぱ……うぅ……」

紬「他のみんなもすぐに来るわ。……憂ちゃんは?」

梓「……」…フルフル

紬「……。……そう」




憂「……」

憂(えへへ……おねーちゃん……)…ニコッ



157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:13:58.40 ID:/zRyAdkJ0

梓「……あっ」

紬「どうしたの?」

梓「見て下さい! 憂が、今憂が笑ってくれましたよ!」

紬「……。……きっと、梓ちゃんが来てくれて嬉しいのよ」

梓「憂、憂っ。聞こえる?」

憂「……」

梓「みんな来てくれるって」

憂「……」

梓「だから、憂。早く治ってね」

憂「……」

梓「絶対、唯先輩もそう思ってるから」

憂「……」



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:23:34.36 ID:/zRyAdkJ0



憂「……うるさいなぁ」

唯「憂? どーしたの?」

憂「あのね、さっきから知らない人の声がするの」

唯「へ? そんなの、しないよ?」

憂「空耳にしては、変な気がする。……なんだか、怖いよ」

唯「うーん……気のせいじゃないかなー?」

憂「気のせいかなぁ……」

唯「そーだよ」

憂「……。……そっか」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:32:03.50 ID:/zRyAdkJ0

唯「そんな事より、憂! あいすっ!」

憂「はい、どうぞ」

唯「んー! おいしーい!」

憂「うふふ。お姉ちゃん、ほっぺたにアイスついてるよー」

唯「うーいー。とってとってー」

憂「はいはい」フキフキ

唯「えへー」ニコニコ

憂「やっぱり、お姉ちゃんは私が居なくっちゃだめだねー」

唯「てへへ。面目ない」ニコニコ



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:36:11.90 ID:/zRyAdkJ0

唯「お礼に憂にも半分あげるね」

憂「ほんと?」

唯「うん。はい、あーん」

憂「あーん」

唯「どう? おいしい?」

憂「美味しいよー。お姉ちゃんが『あーん』ってしてくれたから、百倍美味しいっ」

唯「へへへ。憂も私が居なくっちゃダメみたいだねー」

憂「えへへ」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 21:49:53.20 ID:/zRyAdkJ0

憂「ここは平和だねぇ」

唯「そーだね。静かで、あったかで、落ち着くなぁ」

『       』

唯「ずーっと、憂と一緒にここに居られたらなぁ」

憂「何言ってるの、お姉ちゃん。私たちは今までもこれからもずっと一緒だよ?」

『       』

唯「えへへー。憂、だいすきっ」

憂「私もお姉ちゃんのこと、だーいすき!」

『        』

憂(あぁ、まだ変な声が聞こえる)

憂(うるさいよ。止めてよ。私とお姉ちゃんの邪魔をしないでよ……)



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:02:09.54 ID:/zRyAdkJ0

梓「憂……答えてよぉ……」グスグス…

紬「……梓ちゃん、これで涙拭いて?」…スッ

紬「梓ちゃんが泣いていたら、憂ちゃんも心配しちゃうわ」

梓「ムギ先輩……」

紬「大丈夫よ。唯ちゃんも憂ちゃんも、絶対帰って来てくれるから」

紬「だから……二人を信じましょ? ね?」

梓「うぅ……うわぁぁぁん!」ダキッ

紬「……梓ちゃんも、つらかったわよね」ナデナデ



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:09:17.31 ID:/zRyAdkJ0

澪「律、そろそろ憂ちゃんのところに行くぞ」

律「……先、行ってていーよ。私はここに居るからさ」

澪「律……」

律「あはは。だって、唯を独りきりにしたらかわいそーだろー?」

律「人の気も知らないで、だらけた顔しやがってさぁ。全く。
 アイス食べてる夢でも見てるのかぁ。このこのー」ツンツン

唯「……」

澪「……りつ」



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:17:40.58 ID:/zRyAdkJ0


……

律「たはー。私としたことが、皆の前で泣いちゃうとはなぁ」

唯「……」

律「泣き顔なんて、澪にすらほとんど見せた事なかったのに……うひゃー、はずかしー」

唯「……」

律「おーい、お前のせいだぞ。唯」

唯「……」

律「ちくしょう。幸せそうな顔しやがってさ。自分がどうなってるのかも分かってなさそうだな……」

唯「……」

律「おーい、いい加減おきろー」

唯「……」

律「……起きろよぉ」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:25:24.69 ID:/zRyAdkJ0

唯(……あれ?)

憂「どうしたの、お姉ちゃん?」

唯「ううん。なんでもないよー」

憂「……? 変なお姉ちゃん」クスクス

唯「うい! ほらほら、あーん」

憂「あーん」

唯(なんだか声がした気がする)

唯(知らない人の声)

唯(どうしちゃったんだろ、私。ちょっと怖いなぁ……)

唯(だけど)

唯(なんだか、なつかしいきがするや)



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:32:05.47 ID:/zRyAdkJ0

唯(でもね、)

『    』

唯(この声が誰のものだったか、思い出せないんだ)

『      』

唯(ごめんね)

『         』

唯(ごめん……ごめんね……)

『           』

唯(……ごめん)

『            』

唯「う……ぐす……ごべんっ、ごべんね……」ボロボロ…



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:36:12.60 ID:/zRyAdkJ0



唯「……」ツー…

律「!?」

律「唯……泣いて、る?」

唯「……」

律「唯……ごめんな。責めてたわけじゃないんだよ」…ソッ

唯「……」

律「ゆっくり治せばいいから。……必ず戻ってきてくれたら、それで良いんだ」

唯「……」

律「だから泣くなよ……唯」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:40:38.53 ID:/zRyAdkJ0

憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「うぃー……」ポロポロ ポロポロ

憂「どうしたの、急に泣いちゃったりして。何が、何があったの!?」

唯「わかんない……思い出せないよぉ……」

憂「……安心して、お姉ちゃん」ギューッ

憂「私も良く分からないけど、ここに居さえすればずっと一緒に居られるから」

唯「うぃ……」ポロポロ…

憂「ここには怖いのも痛いのも、つらいのも淋しいのも、なんにもないんだから」

唯「……うぅ」…ギュッ

憂「よしよし」ナデナデ



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/21(月) 22:44:05.47 ID:/zRyAdkJ0

唯(憂とぎゅっとしてたら、安心するや)

唯(かぎなれた憂の匂い。馴染んだ憂の感触)

唯(憂と抱っこしてるとね、ほこほこのあったかあったかになれるんだよ?)

唯(……なのに、さみしいだなんてお姉ちゃん失格だよね)

唯「ごめんね、憂。心配させちゃって」

憂「ううん。前も言ったでしょ」

憂「私、お姉ちゃんと一緒に居られるならなんでも出来るって」

唯「私も……」

唯「……」

唯「私も、憂と居られるなら……――」




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