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唯「お母さんには黙ってようね」#3 【シリアス】







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唯「お母さんには黙ってようね」#1
唯「お母さんには黙ってようね」#2




168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:17:06.40 ID:qYY8yQWK0


――――

 積もる話をでっち上げつつ、4人で夕食をとる。

唯「今度はいつまでいられるの?」

父「一晩寝たら帰るつもりだよ。今回も無理やり詰めて戻って来ただけだし」

唯「そっか……」

 落ち込んだ風な顔をする。

 最初のころは、お父さんやお母さんに会えなくなるのは確かに辛かった。

 お母さんたちだって家族なのはもちろんで、会えなければ寂しいのは当然だ。

 今だってその気持ちが完全にないわけではないけれど、

 お母さんたちが一晩しかいられないと聞いて悲しい顔になるには多少の演技が必要だった。

母「代わりに今夜はお母さんが添い寝してあげよっか?」

唯「そこまで子供じゃないよぉ」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:20:18.02 ID:qYY8yQWK0


母「憂は?」

憂「いや、いいってば」

 憂は苦笑しながらも、断るというよりは拒絶するような調子だった。

 甘えんぼうのくせに、私以外が隣で寝るのは嫌らしい。

父「しょうがないなぁ、じゃあ父さんが一緒に寝てあげるとしよう」

唯「なおさらだめだってば!」

憂「やめてよ、お父さん!」

父「ふ……いつからだったかなぁ、一緒に寝るのをいやがるようになったのは」

 しばらく会わなかったから忘れていたけれど、うちの父さんはちょっとバカだ。

父「あー、初めてお前たちにお風呂を断られた日のトラウマが蘇ってきた……」

 頭を抱えてお父さんはテーブルに突っ伏した。

唯「年頃の娘の前でそういう話ってする?」

父「年頃……ふふ、唯ももうそんな年か」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:23:36.62 ID:qYY8yQWK0


 ふてくされた顔を上げ、眼鏡を外して畳む。

父「唯が8つのときさ、もう一緒には入らないって言い出して……そしたら憂まで」

憂「だってお姉ちゃんがいないんじゃ、ねぇ?」

母「憂はいつもお姉ちゃん、お姉ちゃんね。子供の時から」

憂「いけない?」

 憂がむくれる。

 ちょっとでも怪しい言動はやめてほしいのだけど、この状況にあっては言い咎めることも出来ない。

 気の抜けたような顔を作り、憂を見つめる。

母「そんなことないわよ。見えないところにいる以上、べたべたしてくれてたほうが安心だし」

唯「ん……」

 皮肉な言葉だった。

母「仲悪くされるよりはよっぽどね。ひとりじゃ心配だけど、唯と憂ふたりなら平気だって思うし」

唯「……えへへ、そうかな」



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:27:50.51 ID:qYY8yQWK0


父「さてと、じゃあ父さんは一人さびしくお風呂入ってくるよ」

 おもむろに立ち上がり、お父さんがリビングを出る。

憂「お母さん、お父さんがすねちゃってるよ」

母「一緒にお風呂入るほど新婚気分じゃないのよ」

唯「どの口がそんなこと言うのさ……」

 お父さんとお母さんは今年で結婚20年目だ。

 お父さんは43、お母さんが42歳。

 それにも関わらず、よその夫婦に比べてずっと仲良くしているように見える。

 キスをしているところも、両親が帰ってくるたび目撃している。

 私たちもこんな風におおっぴらになれればいいのに、と思う。

憂「私もそろそろ部屋戻ろうかな」

 テーブルに手をついて、憂も立ち上がった。

 リビングには私とお母さん二人きりになる。



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:31:24.08 ID:qYY8yQWK0


 憂も刺激しないで済むし、言い出すなら今がいいだろう。

 普段だったら捏造しなければ話せない私たちの近況を、

 久しぶりに包み隠すことなく伝えることができる。

唯「ねぇお母さん」

母「なにかしら?」

唯「私ね……あの、ギター始めたいんだ」

母「……ギター?」

 お母さんの眉がぴくりと動いた。

唯「ギターと! 大学も目指すっ」

 慌てて付け加える。

 お母さんたちだって、私の将来がいい加減心配だった所だろう。

 別に大学が将来をひとまず先送りにしてくれるものだとは言わないが、

 高校を卒業して何もしないよりはずっとお母さんを安心させられると思う。



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:35:13.21 ID:qYY8yQWK0


母「大学って、どこの大学?」

唯「それはまだ決めてはいないんだけど、和ちゃんぐらいのとこにはって……」

母「へぇー、そう……」

 お母さんはにたにた笑った。

 和ちゃんぐらいのとことは言いすぎたかもしれないが、撤回するのも心証が悪い。

母「まぁ頑張りなさい。応援するわ」

唯「うんっ、ありがとう! それで……ギターのことなんだけどね」

母「あぁ、お小遣い? いいわよ、多めに下ろして」

 予想していたよりはずっとあっさり、お母さんは承諾してくれた。

唯「いいの?」

母「唯が決めたことだからね。お母さんたちだって我を通させてもらってるし」

 そのおかげで私たちは助かってるけど、と皮肉を言いたくなる。



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:40:03.36 ID:zYmZJ1hDO


母「でも、やっぱり親子ね。やると決めたら無鉄砲なあたり」

唯「無鉄砲っていうか……いや、そうかもしれないけど」

 私なりに将来を考えて決めたのに、心外な言葉だった。

 強く文句を言うつもりはなかったけれど、少しむくれてしまう。

母「そんなに嫌な顔しないでよ。いいのよ、人生ってがむしゃらにやればなんとかなるから」

唯「ん……そんなもんかな」

 お母さんたちはそうだったんだろうけれど、私の人生はそうもいかない。

 妹を愛して生きていくのだから。

 真っ黒な煙に包まれるような不安を感じる。

 けれど、それをお母さんに訴えるわけにはいかない。

 私と憂だけで抱えなければいけない問題なのだ。

唯「とにかく、ありがとう」

 私も椅子から立ち上がって、部屋へ戻ることにした。

 軽音部の作った歌を覚えないといけない。



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:44:12.53 ID:zYmZJ1hDO


――――

 翌朝。私たちが学校に向かうと同時に、お母さんたちとしばしのお別れをする。

 毎日学校で憂としているお別れよりは簡素なものだ。

 なるべくまじめに授業を受け、休み時間には和ちゃんと一緒に単語帳を眺める。

 帰っては早々に憂を抱き、行為のあと憂を寝かせてから、軽音部の歌を聴いた。

 数日そんな日々を続け、日曜日がやってきた。

 私はりっちゃん達と一緒に、憂も連れて楽器店に行った。

 みんながいるからあまりデート気分にはなれなかったけれど、手はずっと繋いでいた。

 そういえば2年の子、梓ちゃんがその日は用事があって来れなかったらしい。

 同じギターだから意見を聞きたかったけど、と澪ちゃんがぐちっていた。

 結局澪ちゃんのすすめで、5万2000円のギターを買い上げる。

 これで明日から私も本格的に軽音楽部の仲間になる。



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:47:24.16 ID:zYmZJ1hDO


 楽器店を出た後、部室に立ち寄らせてもらうことになった。

 あれからもりっちゃん達は駆けずりまわっていたけれど、部員は増えなかったらしい。

 ただ、あくまで私の視点から見れば、それで良かったのではないかと思う。

 初めて入った部室には、軽音部の私物が所狭しと置かれていた。

 りっちゃんの持ってきた雑誌、澪ちゃんのものだというヘンテコなぬいぐるみ。

 ムギちゃんのお家のティーセット、梓ちゃんが通販で買ったというガラクタ。

 この軽音部のどこにも、

 私や憂が本当の意味で入りこめるような隙はなかった。

 5人と1つの空席で机を囲み、お茶を少し飲んだ。

 受け入れてもらわないと。

 渋味と甘味の混在する、文字通り紅いティーを飲み、

 ぼんやりとそんなことを思った。



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:50:14.34 ID:zYmZJ1hDO


 翌日、月曜日からの日々は休みがなかった。

 学校中は勉強にいそしみ、

 放課後は軽音部でギターヴォーカルの練習をする。

 といっても、まだギターはほとんど弾けないので歌うことがメインになっている。

 ギターヴォーカルは、私が来るまで梓ちゃんの席だったらしい。

 その前は澪ちゃんが務めていたのだけれど、

 歌うのが恥ずかしくて梓ちゃんの入部と同時に歌をやめてしまったそうだ。

梓「私は澪先輩の歌、好きだったんですけどね」

 ティータイム中にしたヴォーカルの変遷の話は、

 梓ちゃんのそんな言葉と、小さなため息で締めくくられた。

 その日の夜は、憂が上になって私をいたわるような愛撫をしてくれた。

 私と憂が毎夜交わることができたのは、その夜が最後だった。



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:53:25.70 ID:zYmZJ1hDO


 それまでは修学旅行の時を除き、セックスを休んだことはなかったが、

 忙しい日々が続いて憂と毎晩セックスをするには無理がでてきたのだ。

 将来のためだから、と話しあって回数を減らすことにした。

 ただし、したくなった時にはいつでも誘いをかけることにして、

 うっぷんが溜まってしまわないように取り決めた。

 大抵、誘ってくるのは憂のほうだったけれど、私は一度もそれを断っていない。

 休む間もない毎日の中で、成績も、ギターの腕も上がった。

 憂とのセックスだって満足している。

 だけれど、梅雨が中休みを迎えたぐらいになってからなんとなく、

 日々に物足りなさを感じるような気がするのだ。

 同じころ、憂も「おいしい夕食を作りたいから」とめったに軽音部に顔を出さなくなった。

 それでも一週間に一度は、エッチがしたいときちんと訴えてくる。

 前回から多少間はあいてしまっているが、関係は良好なはずだ。

 謎の不満を抱えながら、今日も私はひとり部活を終えて家路につく。



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:56:35.68 ID:zYmZJ1hDO


 「唯ちゃん!」

 首筋にまとわりつく蒸し暑さを払いながら歩いていると、

 突然聞き覚えのある声がして私は立ち止まった。

 顔を上げると目前に電信柱が立っていて、

 迷い犬の張り紙に載った柴犬がじっと見上げてきていた。

 振り返ると、お隣のとみおばあちゃんが門から顔を出していた。

唯「あ……おばあちゃん」

とみ「ちゃんと前を見てないと危ないよ」

 心配そうな顔をしている。

 お隣のおばあちゃんはいつもそうだ。

 私たちを気にかけてくれるのはありがたいけれど、

 ずっと不安そうに見てくるので気分はあまり良くない。

 子供のころからよくしてもらっているから、この感覚を口に出したくはないけれど。



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 05:59:15.67 ID:zYmZJ1hDO


唯「エヘヘ……ごめん、ぼーっとしちゃってた」

とみ「何かあったのかい?」

唯「別に何ともないよ。ただ、なんだか……疲れちゃったかな」

とみ「大丈夫かい? 疲れたら休まないと……唯ちゃんはまだまだ若いんだから」

 余計なお世話だ。こっちには、休む暇なんてない。

唯「そうだね。たまには休もっかな」

とみ「うん、ゆっくり休みなさい。わたしは唯ちゃんたちが心配でならないんだよ」

唯「……ありがと、おばあちゃん」

 何がそんなに心配だというのだろうか。

 外に出る時は普通に振舞っているし、子供のころ体が悪かったわけでもない。

 おばあちゃんが心配性なのは子供のときからだから、

 私たちの関係に気付いているからでもないだろう。



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:01:44.22 ID:zYmZJ1hDO


唯「じゃあ、さよなら」

 逃げるように、自分の家へ向かう。

 なんだか無性に苛立って、ただいまも言わず家にあがりこんだ。

憂「おかえり、お姉ちゃん」

 憂が出迎えにくる。

唯「あぁ、憂……」

憂「おつかれ?」

唯「つかれちぃ……」

 ギターを立て掛け、靴を履いたまま廊下に寝そべる。

 ひんやりとした床の温度に目を閉じると、憂がしゃがんで靴を脱がしてくれる。

 下駄箱がガタガタ言った後、再び憂がひざまずく。

 今度は私の顔の横だ。

 流れ星みたく憂のくちびるが落ちてくる。



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:04:08.99 ID:zYmZJ1hDO


 もっとしたいと思ったけれど、憂のキスは一度きりで終わってしまった。

憂「ご飯できてるよ、お姉ちゃん」

唯「んー。起こして」

 私は久しぶりに、こらえきれないほどの性欲を抱いていた。

 お隣のおばあちゃんに余計なことを言われたのがストレスになって、

 性欲を抑える術を失くしていたのかもしれないし、もう十日もごぶさたなせいもある。

 今すぐにも憂を抱きたいところだったけれど、

 夕飯が出来ているからその前に食事をとることにした。

 両手を差し出して憂に引っぱってもらい、起き上がる。

 床はすでに私の体温と湿気でぬるくなっていた。

 リビングへ行くと、憂が作り終えたご飯を持ってきてくれた。

 卵がとろとろの親子丼だ。

 憂の得意料理の一つだけど、最近になってなお腕が上がったように思う。



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:07:45.84 ID:zYmZJ1hDO


唯憂「いただきますっ」

 隣同士に座り、箸を持った手を合わせる。

 つけあわせのかぼちゃの煮物にまず箸をつける。

 今にも崩れそうなかぼちゃを口に運ぶと、ほろりと甘かった。

憂「ん?」

 憂が私の腰元を見て、私も気付く。

 布越しに伝わる僅かな振動は、携帯から発せられている。

唯「あ、携帯……」

 マナーモードにしたままだから、携帯が鳴るのは両親からの連絡しかない。

 まさか明日帰ってくるなんて言わないだろうか。

 せっかく憂とセックスしようと思ったのに、これでは欲求不満で爆発する。

 おそるおそる携帯を手に取り、開く。



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:10:10.62 ID:zYmZJ1hDO


 『7月9日の昼ぐらいに帰るから、そのつもりでよろしくね』

唯「ほっ……」

 今日はまだ7月7日だ。

 お母さんたちが帰るのは2日後になるから、憂とのセックスに影響はない。

憂「何て?」

唯「あさって帰るって」

憂「ふうん」

 憂は興味なさげにご飯を口に運ぶ。

唯「ねぇ憂」

憂「ん?」

唯「もう10日も……だしさ、お母さんたちが帰ってくる前にエッチしようよ」



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:13:06.75 ID:zYmZJ1hDO


 私から誘うのはひさしぶり、

 あるいは初めてだったかも知れない。

 普段は憂のほうが誘うし、私も誘いを断ったことがなかったから、

 憂も快諾してくれるだろうと決めつけていた。

 その、せいかもしれない。

憂「……やーだよ」

 憂の拒絶はあまりにもわざとらしく思えた。

唯「そう?」

憂「う、ん……」

 歯切れ悪く憂は頷く。

 なおさら私はにやついた。

 こんなの、誘い返されているようなものだ。



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:15:50.10 ID:zYmZJ1hDO


――――

 たっぷりとご飯を食べ終えて、すこし休む。

 憂の後にお風呂に入り、憂が浸かった湯を口に含んで遊んだりしながら温まる。

 上がって体を拭くと、服も着ずに憂の部屋へ向かった。

 部屋はすでに暗く、憂は早くも眠っているらしかった。

 そっとドアを閉める。

 呼吸を落ち着けると、憂の寝息が聞こえてきた。

 うす闇の中で、その声を頼りに憂に近づく。

 ベッドの脇まで来ると、憂の様子がよく観察できた。

 一枚だけかけた毛布を乱し、薄く汗をかいて寝苦しそうにしている。

 毛布を丸めて床に降ろす。

 憂はご丁寧に、前留めのパジャマを着ていた。

 静かにベッドの上に乗る。



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:18:52.56 ID:zYmZJ1hDO


 これまでも、寝ている憂にいたずらをすることは何度かあった。

 けれど、こんなに胸が高鳴っているのは初めてだ。

 私は異様に鼓動が速い理由も考えず、ボタンに手をかける。

 落ち着かない指先が何度も憂を小突く。

 憂がすこし眉をひそめた。

 どうせ、起きたところで問題はない。

 私と憂はもとよりそういう関係だ。

唯「ふぅ」

 ようやくボタンを外し終わる。

 隙間からブラの留め具が覗いている。

 ブラのワイヤーに沿って指を滑らせて、パジャマを体の側に落としていく。

憂「う……」

 憂が身をよじる。そろそろ目を覚ましそうだ。



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:22:06.11 ID:zYmZJ1hDO


 2つの乳房の間にあるホックを外す。

 ダンボール箱のふたを開くように、カップを取り払う。

 白い肌がぼやっと闇に浮かんだ。

 撫でるように右手の指を置き、押し沈めていく。

憂「あぅ」

 あくびをするように口を開けて、憂が呻いた。

 親指を先っちょに乗せ、ラジコンを操作するように動かす。

 指と乳首がこすれて乾いた音を立てる。

憂「んっうぅ……」

 憂がぎゅっと体を固くした。

 私は覆いかぶさるように憂の上に体を持ってくると、

 左手も同様に胸に乗せて性感帯に触れさせていく。



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:25:08.31 ID:zYmZJ1hDO


憂「はぁっ……ぅ、おねえ、ちゃんっ?」

 やがて、憂が目を開けた。

唯「おはよ、憂」

憂「なっ、あ……!」

 先っぽをこね回しながら、くちびるに近づく。

憂「んっむ、うぅ!」

 中途半端にキスを済まされた恨みを晴らす。

 くちびるをかぶりつくように塞ぎ、舌を突き込んでかき回す。

 指の動きも休ませない。

憂「ん、ぁぶっ……ひゃめっ」

 憂の舌が私の唾液で潤っていき、張り付くような感触から擦れ合いに変わる。

 奥まで引っ込んだ憂の舌をつつき、前へ連れ出していく。



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:28:06.45 ID:zYmZJ1hDO


憂「んむ、ぁ……は!」

 不意に肩を掴まれ、体が押し上げられる。

 どろり、と大量の唾が憂の首元に垂れ落ちた。

唯「憂……?」

 私をじっと見上げている憂の表情が読めないのは、暗闇のせいだろうか。

憂「い、嫌っ……!」

唯「うあっ!?」

 憂の足が私の腰を払った。

 仰向けにベッドの上へ転がされ、そのまま私は床に落ちた。

唯「いてて……憂っ、なにするの」

憂「え、あ……」

 見下ろされても、やはり憂の表情は分からない。



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:31:02.74 ID:qYY8yQWK0


 起き上がって、再びベッドにのぼる。

憂「ご、ごめんね?」

唯「いいよ。私もびっくりさせてごめん」

 憂はきっと驚いただけだ。

 そうでなければ、憂が私との行為を拒絶する理由なんてない。

 憂の肩を押し、ベッドに沈めるとまたくちびるを合わせた。

憂「んっう……」

 舌を差し込み、奥へと滑らせる。

 憂が背中を反らした。舌も縮こまって触れにくい。

唯「うーい、ベロ出して」

 頭を撫でて要求する。

 こんな調子ではとてもじゃないけれど気持ちよくなれそうにない。



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:34:31.85 ID:qYY8yQWK0


憂「は……うぅ」

 震えながら、憂は舌を伸ばす。

 ちろりと現れた舌に吸いつき、口の中に招いた。

 いつもはわざわざ言わないでも、私のしたいことを分かっているのに。

唯「ん……」

 入ってきた舌をくるくる舐めまわし、舌のざらざらをこすりつける。

 憂が身をよじる。両手は私の手首を掴んで離そうとしない。

唯「……」

 なんの味もしない舌から、懸命に唾液を舐め取る。

 右手首に絡んでいた憂の手をふりほどき、

 脇腹を撫でて下ろしていく。

憂「あ……」

 憂は舌を引っ込めて、歯を食いしばった。



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:37:10.40 ID:qYY8yQWK0


 パジャマの内に侵入し、下着の上から憂のアソコを撫でる。

憂「っ、や」

 さすがに、おかしいと思った。

 いつもの憂だったら、私にキスされた時点で布の上から分かるほどには濡れてくる。

 けれど今は、わずかな湿り気も感じられなかった。

 試しに下着の中へ手を忍ばせる。

憂「痛っ、痛い!」

 憂が拳を振り上げ、私の胸をどんと叩いた。

唯「ごめんっ……」

 服の中から手を抜き、憂の身体から降りる。

 心臓の鼓動はとっくにおさまっていた。

 あの脈動を早鐘のように鳴らしていたのは、興奮なんかではなかった。

 興奮など、ついさっきまで、行為の最中でさえ持ち合わせていなかった。

 あれは私にこの事態を告げようとする、胸騒ぎだったのだ。



196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:40:08.17 ID:qYY8yQWK0


 憂が握りしめた手を離してくれた。

 ベッドの縁に腰掛ける。

 憂は服を着直してから起き上がると、タンスからパジャマと下着を取り、持ってきてくれた。

唯「ありがと」

 それに着替えている間に、憂はベッドに横たわって毛布をかぶった。

 夜はさらに深まって、部屋は真っ暗闇に包まれていた。

唯「……憂」

 返事はない。暑いだろうに、憂は頭まで毛布を上げている。

唯「どうして、こうなっちゃったのかな」

憂「……ごめんね」

唯「憂?」

 毛布のふくらみが大きくなった。

憂「こんなつもりじゃなかった……」



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:42:51.62 ID:qYY8yQWK0


 鼻をすする音が混じった。

唯「……どうしたの憂? 聞かせてみて?」

 毛布を手のひらでぽんぽんと叩く。

 憂は私に背を向けて、丸まっているようだった。

憂「わたしから、誘ってばっかりだったから……たまにはお姉ちゃんからがいいなって思ったの」

 くぐもった声で、憂はこぼすように話しだした。

憂「だからお姉ちゃんが我慢できなくなるまで誘わないで、部活にも顔出さないようにしたんだ」

唯「でも、部活に来なくなったころと、最後にエッチした日は違うよね?」

憂「それは、だって。ね。……でもだんだん、我慢できるようになってきて」

唯「……ああ」

 梅雨の時期から感じていた、原因不明の物足りなさ。

 あれは、私のほうから誘ってほしいという憂の願望が、

 おのずとセックスや憂からの愛撫に影響を与えていたのかもしれない。



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:45:21.96 ID:qYY8yQWK0


憂「……でも、我慢できなかったらよかったよ」

 小さな嗚咽が布団の端から漏れてきた。

憂「わたし今、すっごく悲しいよ……お姉ちゃんのこと、好きじゃなくなっちゃった」

唯「……憂も?」

 びくりと毛布が動く。

 小さくすすり泣く声がする。

唯「ばかみたいだね、私たち……体で繋がってただけなんだ」

 こんなことを言っていいのかさえ、私の頭では分からなかった。

唯「気持ちいいだけだったんだ……」

 ただ、とにかく。

 愛し合っていたはずの私たちは、

 たった数日セックスを休んだだけで、その愛がまったく消失してしまっていた。



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:48:07.84 ID:qYY8yQWK0


 どうして消えてしまったんだろう。

 それとも初めから、愛なんてなかったんだろうか。

 ただ私たちは肉体の快楽におぼれて、

 精神の快楽を得るために愛し合っていると錯覚していただけなんだろうか。

 そして快楽がなくなって、

 その呪いもとけてしまったんだろうか。

唯「……ねぇ、憂」

 私たちは間違っていたんだ。

 2年前の、今日と違って凍るように冷たい夜。

 憂が14の誕生日を迎えた日から、道を間違えてしまったんだ。

 私が姉として言うべき言葉が、胸に浮かぶ。

 同時に、目の端が熱くなった。

唯「元の姉妹に……もどろっかぁ」



202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:51:51.39 ID:qYY8yQWK0


憂「……それはっ」

 突如、毛布が宙を舞った。

憂「それはやだっ! お、お姉ちゃんは、だって、そしたら」

 涙を散らして、憂はとにかく大声をあげた。

憂「……そんなっ、元に戻れるはずないじゃん!」

唯「うい……」

憂「私たち姉妹なんだよ!? なのにここまでやっちゃって、今更……そんな」

 急に勢いを失ったようにしょげて、憂はまたぐすぐす泣きだした。

憂「お姉ちゃんが愛してるって言ってくれて……それは、忘れられないし……」

唯「でも、忘れなきゃだめだよ。普通に生きていくんだから」

 どさり、と憂がベッドに倒れる。

憂「……なんで?」

唯「へ?」

憂「なんで元に戻ろうとするの?」



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:54:59.48 ID:qYY8yQWK0


唯「なんでって……何言ってるの、憂?」

 愛し合っていない以上、恋人の関係を続けるのはよくない。

 ただでさえ私たちは姉妹なのだから、こんな関係は即刻やめなければいけないのに。

憂「……わたしは、やり直そうって思ったよ」

 その声色か、言葉にかは分からないけれど、私はハッとして背筋が凍った。

憂「私はお姉ちゃんが好きだった時に戻りたいって思った」

唯「わ、わたしだって」

憂「普通に生きていくんでしょ?」

 勝手に口から滑っていく、言い訳じみた言葉を遮られる。

憂「おかしいって思ってた。練習や勉強がいそがしくなって、最初に削ったのは私との時間だもんね」

唯「でもっ……」

 勉強の時間を削っては大学に落ちるかもしれないし、

 練習の時間を削っては軽音部に受け入れてもらえないじゃないか。



205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 06:58:08.79 ID:qYY8yQWK0


憂「お姉ちゃんは普通になりたかったんだね。……私をこんな、異常な人間にしといて」

唯「そ、そんなことないよ。私は憂と一生……」

憂「少なくとも」

 憂はまた、毛布を頭まですっぽりとかぶった。

憂「最近のお姉ちゃんは、私との人生のことなんて考えてなかったはずだよ」

唯「憂っ……」

憂「もうお部屋に行って、お姉ちゃん。……このままだと私、お姉ちゃんにとどめ刺されちゃいそう」

唯「……ぅ、ん」

 今はきっと、何を言っても伝わらないと思った。

 ベッドから立ち上がって、壁に手をつきながらドアに向かう。

唯「あのさ、憂……誤解だからね?」

 部屋から出る前に、それだけ告げた。

 少し待って返事がないのを悟り、ドアノブをひねった。



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:01:27.78 ID:qYY8yQWK0


――――

 翌日、浮かない気持ちのまま私は軽音部へ向かった。

 教室に行って憂を誘ったが、やはり今日も帰るようだった。

 今日の部活も、ティータイムから始まる。

 20分ほどの放課後ティータイムの後で練習になるのだが、

 話が盛り上がった時はその限りでない。

律「そういえばさー」

 りっちゃんが紅茶をさましながら思い出したように言う。

律「みんな知ってる? よそのクラスの子から聞いたんだけどさ」

紬「なに?」

律「エリとアカネのことなんだけど……」

 みんなは「知らない」と首を振る。



208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:04:03.43 ID:qYY8yQWK0


 エリちゃんとアカネちゃんは、私たちと同じ3年2組のクラスメイトだ。

 2人に何かあったんだろうか。

律「エリん家の近くに住んでる奴の証言なんだけどさ、昨日二人エリん家で遊んでたらしいんだ」

澪「それで?」

律「そんで、そいつがたまたまエリん家の前を通った時な」

 りっちゃんがすぅっと息を吸う。

律「あああああああぁぁぁぁっ!!」

澪「っひ!?」

 澪ちゃんがいくらか紅茶をこぼした。

律「と、すごい声が聞こえてきたそうなんだ」

澪「いきなりでかい声出すなよ……」

梓「それって、どういう意味ですか律先輩?」



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:07:07.00 ID:qYY8yQWK0


律「だから、つまり……エリとアカネ、できてんじゃないかって噂なんだよ」

梓「……あぁ」

 梓ちゃんは露骨に嫌そうな顔をする。

澪「でも、声だけなのに……」

紬「そうよね、ふたりでエッチなビデオを見てただけかもしれないし」

律「いや、それもどうかと思うが……あくまでウワサだよ、根も葉もないさ」

澪「たちが悪いな」

律「まぁ私だって信じちゃいないよ。たださぁ」

 こくん、とひとくち紅茶を飲み、りっちゃんは本題を切り出した。

律「実際どうよ、そういうのが近くにいたら」

澪「……なんだ、『そういうの』って」

律「だから、レズだよ」

 唾を吐き棄てるようにりっちゃんは言った。



210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:10:10.91 ID:qYY8yQWK0


 いやな話題になってしまった。

 私は平静を装いつつ、警戒を始める。

澪「急にそんなこと言われても……別にいいんじゃ」

律「そうか? 私やだけどなぁ」

梓「私も……考えたくないですね」

紬「どうして、二人とも?」

律「いやだって、なぁ。流石に女にこう、抱かれるっていうのは……」

澪「……今は、身近に同性愛者がいたらって話をしてるんじゃないのか?」

律「そうだけどさぁ。それに、そんなことしてる奴がいるって想像すると気持ち悪いわ」

澪「そこまでか? 私は別に好きにしていいと思うけど」

紬「りっちゃんが想像しなければいいんじゃない?」

律「そういう関係だって分からなければいいんだよ」



211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:13:12.86 ID:qYY8yQWK0


梓「ですよね。あからさまにされるのは普通の人からして迷惑だと思います」

澪「それは分からなくもないけど……」

律「おとなしくしてたら別に構わないんだ。それこそ好きにしてもらってさ」

紬「……そうかもしれないわね」

 みんなため息をついて、深く椅子に掛けた。

 議論になりそうなのを察知して、もう話は終わるかに思われた。

律「……そういやさぁ」

 歯切れ悪く、りっちゃんは話を引きのばす。

律「唯と憂ちゃんって仲良いけどさ。どうなの?」

 話題が自分に向く可能性はいくらか考慮していた。

 冷静に、ただ焦ったふうな演技をする。

唯「……ど、どうなのって!?」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:16:08.73 ID:qYY8yQWK0


律「だから、つまりさ……今の話の流れで分かるだろ?」

紬「りっちゃん、そうじゃなくて。なんでそんなこと訊くのよ」

 険悪な雰囲気がさらに広がる。

律「そりゃだって、ずっとなんか怪しいと思っててさ。ハッキリしたいっていうか」

紬「さっきと言ってることが違わない?」

唯「いいよいいよムギちゃん。だいじょぶだって」

 私のせいで喧嘩になったら悪い。

 ただでさえ未だ軽音部になじめていないのに、これ以上距離はとられたくない。

澪「座ろうよ、ムギ」

紬「……ごめんね、澪ちゃん」

 澪ちゃんも梓ちゃんも、りっちゃんを咎めはしなかった。

 私と憂はもしかしたら、とっくにムギちゃん以外のみんなから疑われていたのかもしれない。

 その疑いは、ここできっちり晴らさないといけない。



213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:19:06.63 ID:qYY8yQWK0


紬「けど、りっちゃん……」

律「いや別に、唯がほら……同性愛者だからって、唯に関してはどうこう言うつもりはないよ」

 ムギちゃんはまだ、りっちゃんを嫌悪を含んだ目つきで見つめている。

律「ただもやもやするから、唯の口から教えてほしいんだよ。唯がそうなのかどうか」

 あまりに信用できない言葉だ。

 どうこう言うつもりがないなら、最初からはっきりさせる必要なんてない。

 言いたいことがあるからもやもやするのだ。

 りっちゃんは分かっていないのかもしれないけれど、とにかく馬鹿正直に答えてはいけない。

唯「ひどいなぁりっちゃん。私だって女の子なんだよ?」

律「……だよな」

唯「そういうのはないっていうか、流石にごめんだよ」

 心の中で、憂に謝る。

 けれどこれは、蔑視を逃れるためには仕方のないことだ。



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:22:04.40 ID:qYY8yQWK0


律「わるいな、疑っちゃって」

唯「もう。ケーキひと口没収だ!」

律「しょうがないな……ほれ」

 差し出されたショートケーキにはまだイチゴが生き残っていた。

 ひどいことを言われた仕返しに、赤い大きなイチゴを奪い取る。

 口に運ぶと、それは見た目よりずっと酸っぱくておいしくなかった。

律「……い、ちご……?」

 りっちゃんが上下に細かく震えだす。

 イカン、やりすぎた。

律「……ゆいー貴様ぁーっ!!」

 結局、その日の練習が始まるのはいつもより1時間遅れて、

 どうもやけに機嫌の悪い梓ちゃんが、たいそう憤慨していた。



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:25:04.19 ID:qYY8yQWK0


――――

 これまでとは違う日常的な夜を過ごし、

 翌朝、また二人で学校に行く。

 今年も早速猛暑が始まっていると言うが、私はまだ制服の冬服を着たいくらいだ。

 夜も裸では過ごせない。

 一人はこんなに寒いんだ、といやでも思わされる。

 授業中にも、憂のことばかり想う。

 このまま憂と仲直りできなかったら、私が今やっていることに何か意味はあるんだろうか。

 そう思うと、授業の内容が右から左へ抜けていくようだった。

 気付くと昼休みになっていた。

 窓の外は暗くなって、今にも雨が降りそうだった。

唯「……傘持ってきてないや」



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 07:28:05.67 ID:qYY8yQWK0


 昨日から天気予報も気にしていない。

 憂は傘を持ってきていたっけ。

 確か、手ぶらで登校していたように思う。

 昔はこんな時、どうしていただろう。

 二人で雨にぬれて、抱き合って暖めあいながら帰った記憶がある。

 子供のころだったか、付き合いだしてからかは分からないけれど、

 どちらにしろ、今はそんなことはできないだろうなぁと思う。

 そして、ついに雨が降り始めた。

 窓の中から空を見上げる。

 灰色の空は徐々に重たくなる水を落としてきていた。

 あっという間に雨は本降りになる。

 この分では、放課後まで待っても止みそうにない。



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