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律「思い出さないあの日」#5章 屈折編 ⑥「歪む思い」#前編 【ミステリィ】


律「思い出さないあの日」#index




598 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/01(正月) 03:41:54.76 ID:aOCUzWw0

屈折編⑥「歪む思い」



599 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/01(正月) 03:43:09.42 ID:aOCUzWw0

一旦寝ます。

また安価のない展開になりそう…




600 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/01(正月) 04:14:56.00 ID:p1lU0EAO

明けましておめでとう乙





601 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 01:11:20.71 ID:/fOjaeY0

>>600 ありがとうございます

 も少ししたら投下します。





602 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 01:56:36.22 ID:/fOjaeY0


   地の文の視点が変わっています




―――律達の高校生活、2年目の最初の日―――


 「ふぅ…」

 生徒会だからってどうしてこんなに早く登校しなければならないのだろう。
 まあ、自分が望んだことだからそこまで不満がある訳じゃないけれど。


 …ようやく到着した―――そうだ、先に新しいクラスを見ておこう。

 ……唯と同じクラスだといいな。

 「…えっと…私は・・・1組か、…唯は…

 「……2組か」

 まぁこんなことがあるのは当然だが初めてではない。
 だが…どうしてだろう、今年は異様にそれが寂しかった。

 「はぁ・・・」

 感傷に浸っているとふと廊下の向こうから先輩の声がした。

恵「ちょっとー、早く手伝ってくれない?」

 …いけない、いけない、今は仕事だ。

 「あっ、今行きます」

/////////////////////



603 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 01:57:51.80 ID:/fOjaeY0

/////////////////////

 倉庫のような空き教室で書類を探していると、ふと先輩が口を開いた。


恵「…そういえば…新歓のことなんだけど」

 「…何か?」

恵「…講堂の使用届けが1つ足りないらしいんだけど…あなた持ってない?」

 …はぁ…また律ね…

 「…ちょっと確認します、…今日の放課後までなら大丈夫ですよね?」

恵「…もう…ギリギリじゃない…」

 「すみません…」

 …何故私が…

恵「まぁ…あなたなら大丈夫だろうし…私からも先生に言っておくから…放課後までよ?」



604 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 01:59:34.85 ID:/fOjaeY0

 「…何度もすいません」

恵「…「何度も」って…また軽音部なの?」

 …何度も、なんて言わなければ先輩は多分そのことには気づかなかったはずだ、本来担当でもないのだから。
 …なのに何故そんなことを口走ってしまったのか…

 「…はい」

恵(…この子も大変ね…最近元気もないし…)

恵「…無理そうなら明日まで待ってもらう?」

 …先輩の気遣いはありがたい、でもそれは結果として律を甘やかすことに――

 「いえ、今日中には必ず何とかします」

恵「…真面目ね、助かるわ」

 「いえ…そんな…」

恵「…今日はもういいわ、授業が始まるまでどこかで休んでなさい」

 「えっ…でもまだ…

恵「いいのよ、もうすぐ終わるし……それはそうと――

 「はい?」

恵「…もう新しいクラスは確認してきた?」

 「…はい」

恵「…その様子だと、いいクラス、とはいかないみたいね」

 …そんなに私は暗い表情なのか?

 「…まぁ」

恵「…嫌いな子がいた?好きな子がいなかった?」

 小学生と母親の会話のようだ、しかし、悪い気はしない。

 「えっと・・・

①嫌いな子がいた
②好きな子がいなかった




605 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:02:38.26 ID:GEaHMb2o






606 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:21:28.09 ID:/fOjaeY0

②好きな子がいなかった

 …正直に言うことにした。

 「…幼馴染が違うクラスで……他に知り合いもいなくて」

恵「…そう…でも、それはしかたないことよ?」

 …自分でもわかってる、わかってるんだけれど―――  

 バン! 机を叩いてしまった。

 『わかってますよ!!!』

恵「……」

 「でも…何だか今年は急にさ、寂しくなって…あれ?…涙が…

 …友達とクラスが違うだけで泣いてしまうなんて…本当に私、疲れてるのかな――

恵「……やっぱさっきのは無しね」

 「…?はい?」

恵「…休憩は無し、お説教よ」

 「…はい」

恵「ここじゃアレだし、移動するわよ」

 「…はい」

 先輩は教室を出る時、たまたま近くにあったポットを掴んだ。

恵「…まだ生徒は登校してきてないし…どこにする?」

 「…そうですね・・・・・

①2年1組
②2年2組
③生徒会室
④音楽準備室




607 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:23:27.24 ID:nmXBSvoo






608 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:48:52.90 ID:/fOjaeY0

③生徒会室

 …長引いても人が来ないところがよいだろう

 「生徒会室にしませんか?」

恵「あら?気を使わなくてもいいのよ?」

 「…いえ」

恵「…そう…じゃあ行きましょう?」ニコッ

 そんな笑顔になられても…

//////////////////

 ガチャ

恵「鍵は開いてるわね、さぁ、座って」

 「はい」

恵「じゃ、早速――

 お説教、か…まぁ高校生にもなってあれでは当然か

 「…さっきはすいませんでした、ちょっと疲れてて、ご心配をおかけして申し訳ありません」ペコリ

恵「…………」

 やはり怒っているのか…

 「あの…

恵「…ぷっ」

 えっ?

恵「ふふふ…まさか、お説教って真に受けてたの?」クスクス

 …どういうことだろう?

恵「…もう、面白いわね、お茶にしましょ?折角ポット持ってきたんだし」

 「は、はぁ」

///////////////////



609 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:49:20.97 ID:/fOjaeY0

///////////////////

恵「…ねぇ」

 しばらく無言でお茶をしていたが、やがて先輩が口を開いた。

恵「…クラスが離れちゃったのって…唯ちゃんって子?」

 …どうして知っているのだろう?

 「…どうして知ってるんですか?」

恵「…あなた、いつも楽しそうに話してたじゃない」

 「…?名前は言ってないはずですけど……?」

恵(!やばい…ファンクラブのことがばれる)

恵「…ま、まぁ、それは人づてに…ね?」

 「そうですか」



恵「…じゃあ…本題だけど」

 「…はい」

恵「…その子は高校まで部活をやっていなかったのよね」

 「…はい」

恵「…で、急にギターを始めて軽音部に入った、と」

 「はい」

恵「…で、あなたもほぼ同時期に生徒会に入ったと」

 「はい」

恵「…ところで……あなたはその唯ちゃんの面倒を見てたのよね?」

 「それは・・・

①はい
②いいえ




610 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 02:53:48.45 ID:oNpXmkwo






611 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 03:55:25.43 ID:/fOjaeY0

②いいえ

 「いいえ」

恵「……」

 そうだ、先輩に聞かれてようやく気づけた。

 私が唯の面倒を見ていたのではない。

 私が唯に依存していたのだ。

 唯はとっくの昔に私の助けなんかいらなくなってたんだ。


 さっきの涙がその証拠じゃないか。

 唯には私が必要なんじゃない、

 …なんだかんだ言いながらも最後には味方になる人間が1人いればいいだけの話なんだ。

 中学までは学校で私、家で憂だった。

 でもそれは変わった、もう軽音部がいる。

 『もう唯に私は必要ないんだ』

 声にしてはっきりと言った。

 「…いつまで保護者気取りする気だったんですかね?…」グスグス

 自分を嘲るように呟いた。

 「親って報われないですね、結局最後はどこかへ行ってしまう」

恵「ふふ、そのセリフは何十年後かにとっておきなさい」



612 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 03:56:46.10 ID:/fOjaeY0

恵「…あなたはただ寂しいだけでしょ?」

 「…は、はい」ヒック

恵「…本当は生徒会に入るつもりもなかったんでしょ?」

 「……すいません」ボタボタ

恵「…唯ちゃんに部活を勧めたのも本心じゃなかったんでしょ?」

 「…そうです」グスッ

恵「ただ、唯ちゃんが本当に部活に入ったから悔しくて、悲しくて、寂しかったんでしょ?」

 「…はい」

恵「…それを紛らわすために生徒会に入って」

恵「自分が忙しいから唯ちゃんに会えない、って思い込もうとしたんでしょ?」

恵「本当は向こうにも時間がなかったのに」

 「はい…でも…それだけじゃないんです……」グスッ

恵「なに?」

 「…て、テストの前に…私に、勉強聞きにこなくなって…く、クラスも同じなのに…」

恵「……」

 「…お茶に誘ってこなくなったり……」

恵「…………唯ちゃんも寂しかったんじゃないのかな?」

 「えっ!?」

恵「もちろんあなたの方が気にしてるのはわかってるわ」

恵「…でも、幼稚園からの付き合いでしょ? 「もう要らない」なんて私なら絶対思わないわ」

 「……」

 「わかってます…いえ…わかってるつもりでしたよ」

 「…でも…私は怖いんです…目に見えないと…確認できないと…」

 「…馬鹿ですよね」

恵「…いや、わかるわ」

 「…ありがとうございます…でも―



613 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 03:57:50.89 ID:/fOjaeY0

恵「でも?」

 「これからどんな顔して唯に会えば…

恵「ふふふ…本人に聞けば?」

 「は!?」

恵「電話繋がってるわよ」

 いつの間にか携帯が抜き取られていた…ってことは――

 「ちょ!!…先輩!…まだ…心の準備が・・・・

恵「…まあまあまあまあ」

 「そんな…

 ピッ

恵「……」

 「……」ドキドキ

唯「ほえ?…こんな時間になに~?」

 「え、えっとね…唯…」ドキドキ

 (何言えばいいんだろ…)アセアセ

恵(頑張れ!)グッ

唯「……大丈夫なの?」

 「えっ!?」ドキッ



614 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 03:58:26.58 ID:/fOjaeY0

唯「何か元気ないし…涙声だよ?」

 「そ、そう?…」

唯「…何があったかわかんないけど…」

唯「私はぜっったいに味方だからね!」

 「唯…」

唯「…そういえば最近2人で会ってないね」

 「そ、そうね」

唯「…そうだ!久しぶりに2人で出掛けよ!」

 「!」

唯「……」

 「え、えっと・・・



唯「……もしかして…嫌だった?」ウルッ

 電話越しに唯も涙声になっているのがわかる…何やってんのよ…唯に迷惑かけてばっかしじゃない

唯「…生徒会でいつも忙しそうで…もう私なんかと出掛ける暇はない…みたいな…?へへ」グスグス

 唯は無理に笑っていた…自分がどれだけ勝手か今ようやくわかった。

唯「…そうだよね…そういえばなんか用事だった?」グスッ

 「…そうよ、ちょっと伝えたいことがね」

唯「…何?」

 『私、唯が大好きよ、今度一緒に買い物いこ?』

唯「えっ!…本当!?」

 「本当よ」

唯「えへへ…やった~……ふぁあ



615 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 04:01:24.29 ID:/fOjaeY0


 ガタン!

 「えっ!?ちょっと唯?」

唯「すー  すー 」zzzzz

 「寝ちゃったのね」

 ピッ

恵「その様子だとうまくいったみたいね」

 「はい、本当にありがとうございました」

恵「…とりあえず今のクラスで頑張りなさい」

 「はい、当然ですよね」

恵「ふふ、わかってるじゃない」

恵(来年のクラス名簿をちょろまかしてあげないと…)

恵「もう大丈夫ね?」

恵「…和」

和「はい」

////////////////////



616 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 04:05:39.21 ID:/fOjaeY0

和(ここか)

 私は唯のいない教室についた。

 まだ誰も来ていない。

 座席を見て、静かに自分の席についた。

 しばらくして1人、1人と生徒が入ってくる。

 …誰か話し相手になりそうな人がいないか探していた。

 

 そこに彼女は現れた。


 さっきまでの私と同じ、重い足取りで。




 それが全ての始まりだった。




澪「誰も 知っている子が いない…」

和「…澪ー!」

澪「?」

和「よかったー唯とクラス離れちゃって知っている人がいるか、心配だったの」

和「これから1年間よろし

澪『よろしく!』

 

617 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 04:06:39.77 ID:/fOjaeY0

今日はここまで。

あー疲れた。




618 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 04:20:14.93 ID:hwzJrsAO





619 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/02(日) 04:57:13.04 ID:IGMet5go

めっちゃ良いとこなのに!!

乙!



620 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/03(月) 00:10:06.23 ID:9inzPiM0

ふと思ったんだが恵っていつ出たっけ。思いだせん。いや、出てないなら別にいいんだが。





621 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 02:01:07.29 ID:hmskefo0

【現実世界にて】

和「・・・・・それが全ての始まりだったの」

 私は話し終えた。

 妹は何のことかさっぱりわからないという顔をしている。

澪「…」

女「…そうなんだ…?」

和「…後は、律に私のことを思い出させたわ」

澪「…そうか……いや、ありがとう」

和「…お礼なんて……

澪「……」

女「?」

和「…本当にごめんなさい」

澪「…もういいんだよ、あのことは」

女「…?」(もう…お姉ちゃんったら…私にわからない話ばっかして…)

澪「…ところでさ、和は火事から逃げ遅れて、8年間ずっと眠ってたんだろ?」

和「えぇ」

澪「何で今になって目覚めたんだ?」

和「…あなたが何かしてくれたんじゃないの?」

女「ううん、私は事件の真相が知りたくて、今日律さんをここに呼んだだけ――」

女「…やっぱり、偶然じゃない?」

和「…そうね」

女「?」

///////////////////////



622 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 02:28:59.91 ID:hmskefo0

【記憶の世界】

律「……」

唯『ねぇ?2人ともどうしたの?』

梓「何でもないですよ…?」

唯『?』

律「……」

 私の記憶はもう殆ど戻っていた。

 当然、きっかけはあの言葉だ。

 『真鍋和』…高校の同級生だ。

 ここで、これから起こるであろうこと以外はおそらく殆ど思い出したはずだ。

 なぜ彼女のことだけが思い出せなかったのか?

 …考えてもわからない。今出来ることは―――

 クシャ・・・・・・

 梓がくれた新たなメモを広げる。

 ―――もうすぐ時間だ。



623 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 03:22:26.76 ID:hmskefo0

梓「……」サッサッ

律「…」コクコク

 梓が合図を送ってきた、時間だということを伝えているんだろう。

 私は頷いた。

 ………席を立つ口実は…トイレということにしておこう。

律「…ちょっとトイレ」

唯『…そう』

唯(りっちゃん何か怒ってるのかなぁ)シュン

 ガチャ

 廊下に出た。

 部屋から声が漏れていた。

 「ま、いいや、あ~ず~にゃん!」

 「にゃ!?ちょっ、唯先輩…」

 「おっ!あずにゃんが嫌がらない!?…これはこれは――

律「…相変わらずだな」クスッ

////////////////////////



624 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 03:25:06.97 ID:hmskefo0

 次に律の高校時代回想書く予定です。

>>620 出てません、>>602が初登場です。




625 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 04:11:31.04 ID:GOxutAAO

つまり乙ということだな



626 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 12:34:55.49 ID:JY2H9cE0

ついにここまできたのか





627 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 17:56:12.61 ID:hmskefo0

律「……」

 ――高校生活2年目の始業式――

唯「…えっと…あった!、2年2組か~」

 あ、私も2組だ。

律「私もだ!」

紬「本当!?私も2組!」

 おっ!この流れでいくと…?

唯「ええっ!じゃあもしかして…澪ちゃんも?」


澪『……1組』

紬「あぁ…」

唯「うぅ…」

律「はぁ…」

 はぁ…違うクラスか……澪がいないと寂しいよ~――なーんて、ね…。

澪「何!?その目は!?」

律「…寂しくなったらいつでも遊びに来てイイんだよ?」

 うひひ…たっぷりからかってやる…。

澪「私は小学生か!」

澪「はっ!律こそ私と離れて大丈夫か?」

 いや…あんま大丈夫じゃないかも…

澪「もう宿題見せてやれないぞ?」

 そういうことかよ…澪ちゃんったら強がっちゃって…

律「…へっへーん!平気だよーん!」

澪(えっ!?)



628 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 17:57:04.81 ID:hmskefo0

律「こっちにはムギがいるもんね~」

紬「…」ニコニコ

澪「くっ…」

 あれ?今、澪が――

?「あっ、皆さん」

全員「ん?」


憂「おはようございます」

律「あー!似合ってる、似合ってる」

紬「初々しいわね~」

憂「そ、そうかな…」ボソボソ

 憂ちゃんが来てくれて助かったな…あのままだと変な雰囲気になってた気がする。

 それからはいつもののんびりした空気に戻った。

 ってゆうか…

律「お前ら~姉と妹交代した方がいいんじゃないかー?」

紬「フフッ」

澪「…」

 平沢姉妹のやりとりを見てそんなことを呟いていたら丁度チャイムが鳴った。

憂「あっ、失礼します」

律「あたしらもいくか!」

///////////////



629 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 17:58:00.92 ID:hmskefo0

///////////////

唯「あれ?2組って2階だっけ?」

紬「えぇ」

律「…いかにも【上級生】って感じだよな~」

 さっき澪に乙女心を壊されたからな、りっちゃんは気を遣ってあげないぞー

律『じゃあな~1階、2年1組の…

律『秋山さーん!』

澪「……う、うるさい!」

 あれ?何か動揺してらっしゃる?顔、真っ赤にして。

紬「休み時間にまた…」



唯「ねえ?教室って――



 ………澪がいない2階へ向かう途中、階段の踊り場で、私はその時、確かに聞いた。

 さっきまでの元気な口調からは想像もできないようなか細い声で、

 澪が『さびしい』と言ったのを。










 
630 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 17:58:56.42 ID:hmskefo0

また夜中に来ます。とりあえずここまで。




631 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 19:41:09.85 ID:EczL2two

いいぞ!乙



632 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/04(火) 19:46:15.84 ID:TAm/jtU0

謎は全て解けた!!
つまり…アレってこと、だよな





633 名前:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!:2011/01/05(水) 00:19:13.89 ID:RZxTQw.0

>>632 この段階でそれってことは…



律「…そういえばこんな感じだったな…」

 高校2年の最初の日、この日が事の発端だとようやくわかった。

 あの時は誰も気づかなかったもの――僅かな不協和音。

 それぞれの思惑がそれを奏でていたのだ、とても、とても小さく。

律「…でも、梓が入ってくれて、それは一旦鳴り止んだんだよな…」

律「そう…『一旦』は――」

 再び演奏が始まった時、それはこの時とは比較にならない音だった……

 
 ――高校2年、学祭前のある日――



634 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:36:07.48 ID:RZxTQw.0

梓「♪~ふふーん♪」

律「なんかご機嫌だなー梓」

梓「えへへっ、もうすぐ学祭でライブが出来ると思うと嬉しくて」

律「初々しいね~」

梓「…去年の軽音部のライブも見たかったです」

澪「!」ブッ!

 澪が吹きだした。…可愛いな。

律「あー…澪は去年…大活躍だったもんな…」

梓「えっ!?」

律「ステージで転ん

澪「わーーー!!!」

さわ子「去年の学園祭のライブならちゃんと撮ってあるわよ~」

梓「あー!見たいです、見たいです!」

澪「…いや、梓…考え直さない?」チラッ

律「?」



635 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:37:05.39 ID:RZxTQw.0

 澪が必死で止めるが、味方のいない澪はどうすることも出来ない。

さわ子「唯ちゃん、りっちゃん」パチッ

 私と唯が抑えてる間にさわちゃんが『おすすめシーン』を再生した。

 …抑える時、澪が何か言いたそうな目をしてたのは…気のせいだよな。

澪「う~…」


梓「…それにしても…ライブの時だけはちゃんと演奏するんですね」

律「言うようになったな~…この!」ウリウリ

澪「……」イラッ

唯「…ふふっ」

紬「何?」

唯「へへ…何か色々思い出して~ひっ…ふふふ…」クスクス

紬「あぁ~…この時、唯ちゃん声が…ふふっ」

唯「そうそう、朝起きたら声ガラガラなんだもん…」クスクス

紬「…それで澪ちゃんに…

律「…梓にとっては軽音部での初ライブだな」

梓「はい!」

梓「…私、頑張ります!」

澪「……」

 ガチャ



636 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:38:28.72 ID:RZxTQw.0

和「盛り上がってるとこ悪いんだけど」

 あっ

澪「あー和、どうしたの?」

和「どうしたの、じゃないのよ、これ」ガサッ

律梓澪「ん?」

律「…講堂使用届け…」

和「そっ、学祭の分。出してないでしょ」


律「あー忘れてた」

梓「そんなのんきな…」

律「いやー忙しくってねー」

和「……」イライラ

澪「……去年もこんなことあったな」イラッ

律「あーあれは部活申請―

 ゴツン! あいたっ!

 何かいつもより痛かったような……



637 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:40:46.36 ID:RZxTQw.0

今夜はここまで。

 今回の話は1期11話にあわせてあります。

 …変なところに真面目な性格が災いして筆が遅れております、すいません。




638 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:48:02.62 ID:2UGjqF6o


続き気になるよおお



639 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 03:57:56.86 ID:HT9PsQAO





640 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 08:26:45.93 ID:/fpq1dMo

ガンバ



641 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 11:32:12.28 ID:G4.LcCs0

何となく、何となくだけど分かってきた気がする・・・



642 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/05(水) 21:14:21.85 ID:/fpq1dMo

ふぁい!





643 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/06(木) 03:09:04.13 ID:eIQzqyM0

律「あー…じゃあ梓、書記な」

梓「えっ…私?…まぁいいですけど…」

梓「…えっと、使用者は…軽音部…



梓「……そういえばバンド名は?」

 …バンド名決めないと――

唯「平沢唯とズッコケシスターズってどうかな?」

律「あたしら何物だ!」

 今はぼけるなよ~…まったく…

澪「ぴゅあぴゅあ、とかどうかな?」

 またかよ、つまんね。

律「も~ネタはいいから真面目に考えようぜ」イラッ

澪『……割と本気なのに…』ボソッ

律「本気だったんかい!」


梓「…ほら人のセンスは色々ですから」アセアセ

澪『……』



644 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/06(木) 03:09:57.03 ID:eIQzqyM0

さわ子「よーしわかった!」

さわ子「私が決める!」

 『もー少しみんなで考えよう!』

梓(団結した!)

和「……じゃあ…それ、後で生徒会室に持ってきてね」チッ

澪「あっ、悪いな、待たせちゃって」チラッ

和「いいよ」(あなたが謝ることじゃ…)

唯「…和ちゃん、たまには帰りにお茶しよーよ」

和「わかった、後でメールする」

律「……」



645 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/06(木) 03:13:12.98 ID:eIQzqyM0

 驚くほど進まない!

ここでお知らせ↓

 …気付いたらテストが近づいておりました。
  また更新が滞るかもしれません…




646 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/06(木) 04:35:19.79 ID:eumSTYAO

おつ





647 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/06(木) 21:06:32.96 ID:eIQzqyM0


律「…ま、じゃーバンド名は各自、一晩考えてくることにして…」

律「練習するか!」

梓(…えっ……)

紬「そうね~」

澪「…学園祭も近いんだから、気合入れないとな!」

梓(あっ、別にいいのかな)

梓「はい!」

//////////////////////////

 【部室前廊下】

和「…」ピッピッ

和「……

和「あ、もしもし、真鍋です」

和「実は――

和「…はい、そうです」

和「…まぁ…正直困ってますけど」

和「いえ、流石に明日には…

和「…十分遅れてるのはわかってます」

和「…そういえば…先輩?」

和「軽音部に甘くないですか?」

和「……いや、変なこと聞いてすいません」

/////////////////////

恵「…ふー、危うくバレるとこだわ」

恵「…しかし…和…」

恵「……大丈夫かしら?」

////////////////////



648 名前: ◆JEuhH1uHN.:2011/01/07(金) 01:43:48.14 ID:CtHhBSo0

/////////////////////////


律「……あ~」

律「…その後、唯のギターのメンテナンスに行って――

 …思い出したら何か恥ずかしくなってきた…

///////////////////////////////////////////

 【楽器店にて】

澪「…じゃあ…私ここで待ってるから…

全員「えっ!?」

梓「…何でですか?」



649 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/07(金) 01:44:28.19 ID:CtHhBSo0

酉ついたままだった…orz

今日はここまで




650 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/07(金) 06:44:04.55 ID:lIN76qwo

おう





651 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:45:19.06 ID:bpZOz1w0

澪「私、左利きだから…右利き用の楽器見ても悲しくなるだけだし…

梓「…あ、あぁ…?」

紬「…あぁ……

律「あ!でもほら!澪!」アセアセ

 急に何を言い出すんだよ…

律「なんかーレフティフェアやってるよ」

澪「えっ!?」

 【店内】

澪「はあーーーー」

澪「こ、ここは天国ですか?」

律(かわいい…)

澪「ここにあるの、全部下さい!」

律「落ち着けー!」

 …あれ? 唯達は先に行ったのか?

 あぁ、もうメンテナンス頼んでるな

店員「あの…これ……ビンテージギターですか?」

 …何か店員さん困ってないか?

紬「…りっちゃん!こっち来て」

律「お、おう」

紬「これ何かな?」

律「あぁ、それは――

 ん?澪はどこ行った?



652 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:46:14.70 ID:bpZOz1w0

 【――数分後】

梓「ギターのメンテナンス頼んできました」

律「お疲れー」

梓「あれ?澪先輩は?」

紬「あぁ…澪ちゃんなら……

店員「いらっしゃいませ!お嬢様!」

紬「あ?あぁ…どうも」

店員②「これは、紬お嬢様…お久しぶりですね―――

 あ、そういえば

律「ここ、ムギん家の系列の楽器店なんだってよ?」

梓「えぇ!」

唯「びっくりするんだよね~あの呼び方」

/////////



653 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:46:52.43 ID:bpZOz1w0

/////////

店員「お待たせしましたー」

律「おおっ」

唯「はああ!」

 おー、唯のギター、綺麗になったなー

 それはいいんだけど…

店員「お代の方、5千円になります」

唯「えっ!お金取るの?」

唯「…お金ない」

律梓「えっ!」

紬「どうしたの?」

梓「いや…実は――

紬「そうなの?どうしよう…手持ちあったかしら?」

店員「お、お、お嬢様!ここは『サービス』ということで!」

全員「えぇ!」

紬「そんな、悪いわ」

店員「とんでもない!日頃お父様にお世話になっておりますので――

律「なんとかなったみたいだな…

唯「ん~」コクコク

///////////



654 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:47:57.44 ID:bpZOz1w0

律「それじゃ!そろそろ帰りますか」

全員「はーい」

梓「でも…澪先輩が…

律「あー呼んでくるわ」

//////////

律「澪ーほら、帰るぞ

澪「やだ」

律「小学生か」イライラ

律「ってか、みんな待ってんだって

澪「やだ」

 いい加減にしてくれよ。

律「もー」ブチッ

 実力行使だ。

律「ほら、澪ちゃーん」イライラ

澪「わっわっ!ちょ律ー」カアア

律『はいはーい帰りまちょうねー』イライラ



655 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:48:50.34 ID:bpZOz1w0

澪「やだーやだー」

律「はいはい」

 梓「なんか知り合いの方は弦を逆に張り替えて――」ワイワイ

 唯「へー」ワイワイ

 紬「…」

澪「……ってちょ!危な

 ドサッ

澪(痛い…)

律「あー…なーにやってんだよ澪――

澪『もういいよ!』

 えっ


澪『…バカ律』ボソッ


 この時の澪の言葉がきっかけかもしれない。


 …歯車は急速に狂い始め、恐ろしい協奏曲はさらに強く鳴り響いていく――



656 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 03:53:37.84 ID:bpZOz1w0

今日からは勉強モードに入る(つもり)なのでしばらく更新できません。

2週間後には戻ってきます。
その時に一気に完結までもってくつもりです。
安価はあと多くて5,6回を予定しています。

というわけで失礼します。




657 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/09(日) 11:12:52.57 ID:FxcXLAAO

ぉっ



658 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2011/01/10(月) 03:02:44.83 ID:T2LB+/5Co

お、追いついちまったwwww
おつ





660 名前:1:2011/01/14(金) 14:22:56.84 ID:QNA6Zh4S0

1です。 移転依頼します。
SS・小説スレは移転しました
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ Mobile http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/



661 名前:真真真・スレッドムーバー[]:移転
この度この板に移転することになりますた。よろしくおながいします。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)




662 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/15(土) 01:06:11.22 ID:Ubse5HMOo


勉強ふぁい!



663 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/01/15(土) 10:56:10.48 ID:krIQg/cE0

忙しいのにわざわざ移転乙!





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