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梓「つぎはこの星をヤッテヤルデス」#第一話 『ヤッテヤルデス星人襲来!』 【SF】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298540669/l50





1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 18:44:29.61 ID:D13vmCny0

代行





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 18:49:03.00 ID:fkw/DAex0


梓「ついにきた……ここが資料にあった太陽系小惑星『地球』か」

梓「はやくこんな任務終わらせて母星へ帰ろう」

梓「文明レベル解析開始……ピピっと……やっぱり簡易データどおり中の下ってとこか」

梓「ま、一応小規模な宇宙進出ははたしてるみたいだし、調べがいが全くないわけでもないかな」

梓「ふふん、それにしても。銀河連合ヤッテヤルデス星外宇宙調査団特佐のこの私が、
  こんな辺境の星までわざわざ調査にきてやったんだから」

梓「この星の人間どもは感謝するべきだね」


 『まもなく大気圏に突入します』


梓「むったん、不可視モード。反重力デバイサー起動」





9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[代行あり]:2011/02/24(木) 18:52:30.74 ID:fkw/DAex0


 『了解。梓様、くれぐれもお気をつけください』


梓「こんなちっぽけな星にたいした危険があるはずもないよ……」

梓「まぁあったらあったで支援要請して滅ぼせばいいだけ……ふぁ……眠」

梓「大気圏突破……お、この星、夜にしてはやっぱり灯りが多いなぁ」 

梓「とりあえずあの一番明るい辺りに降りようかな」


 ヴィーン ヴィーン
 『危険信号』


梓「ん、むったんどうしたの? え? なにか近づいてくる……」


 『高速で接近する熱源あり』


梓「え、聞いてな……う、うわああああああ――――――



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 18:56:38.74 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


梓「んー……うう」

 『ご無事ですか梓様』

梓「あれ、どうなったの……」

 『遠距離からの攻撃をうけました』

梓「そうじゃなくって……ここは……もしかして撃墜された?」

 『なんとか不時着に成功しました』

梓「え、どこに……」

 『さぁ……どうやら砂地のようです』

梓「えー、むったんが選んで降りたんでしょ。しっかりしてよー」

梓「あーあー、下舷推進システムもバランサーもイカレちゃってる……コレなおる?」
 
 『自動補修システムはすでに作動しております。
  最短で1ヶ月あれば航行可能なレベルまで修復するかと』
 
梓「一ヶ月~!? もうー、とんだ災難だよこんな小さい惑星で」




15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:00:14.89 ID:mnvwEs/FO

不可視の飛行物体落とす人類の技術レベルパネェ





16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:00:41.79 ID:fkw/DAex0


 『実に不愉快ですね』

梓「アイテテテ……まさかいきなり攻撃してくるなんてなー」

梓「野蛮な星だよまったく。これは報告書に書いとかないと」

 『それにしても、この星の文明レベルとは不釣合いな攻撃だったかと』

梓「しらないよ。どうせまた兵器の進化に特化した星なんでしょ」

梓「とりあえず全周モニター表示して」

 ヴィン

梓「うわ、真っ暗だね……どこだろう」

 『外に出ますか?』

梓「うん、そうするよ。ここにいてもしかたないし」

 『私はどうすれば』

梓「いつもどおり不可視モードでその辺の山か海にでも隠れといて」

 『了解しました』

梓「よっこらせっと。またねーむったん」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:06:50.25 ID:fkw/DAex0


梓「ふー、久々の陸地だー」

梓「一ヶ月か……ま、綿密な調査にはちょうどいいかな」

梓「よーし、ヤッテヤルデス! ……ん? 何かの気配が」

唯「あ、あのあの……きみ……」

梓「お、第一地球人発見!」

梓「あー、やっぱり頭の悪そうな顔してるなー……さっすが田舎の星」

梓「第一サンプルはこの人間でいっか、めんどくさいし」

唯「ひっ、ちょ……何語……」

梓「あ、しまった。言語翻訳システムを作動しないと」

コツコツ

梓「あー、おほん。はじめましてです」

唯「あ、日本語! あの、はじめまして……っじゃなくて!」

梓「おびえなくていいです。私はあやしいものではないです。落ち着くです」

梓(あれ、翻訳が……なんかおかしいぞ……あ、もしかして撃墜時のショックで……)



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:12:30.93 ID:fkw/DAex0


唯「き、きみさぁ……」

梓「なんです。早く要件を言うです」

唯「ど、どうして校庭のど真ん中で……」

唯「……素っ裸なの……?」

梓「……ん?」

唯「……いくら夜とはいえ……ちょっと……」

梓「裸じゃないです。失礼です。耐圧耐熱自在可変スキンをちゃんと装着してるです」

唯「ろ、露出狂さんなの……? ひいいいっ!」

梓「ん? そういえばお前は変なものを身につけてるです」

唯「服はちゃんと着ようよ……逮捕されちゃうよ」

梓「服っていうですか。じゃあちょっと後ろ向くです」

唯「え? あ、着替えもってるの? そうはみえないけど」

梓「いいから後ろ向くです」

唯「う、うん……てか裸なんだから……」

唯「いまさら着替えみられたところで……なにが恥ずかしいの」クルリ



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:18:52.53 ID:fkw/DAex0


梓「へえ、後ろの構造はこうなってるんですか」

唯「あの……」

梓「もうこっち向いていいです」

唯「え?……ってうわあああいつのまに着替えたの! すごい!」

梓「簡単な作りなのでトレースは簡単です」

唯「も、もしかして……マジシャン!? てか桜高の生徒なんだ!?」

梓「違うです。私はお前たちからいうと宇宙人です」

唯「宇宙人~!? ……あの、私がいうのもなんだけど……頭大丈夫?」

梓「第11銀河連合所属ヤッテヤルデス星外宇宙調査団特佐のアズサです。光栄に思うです地球人」

唯「ちょ、長いよ! なんて言ったの??」

梓「お前をこの星の調査サンプルに決めたです。さぁ名乗るがいいですサンプルナンバー01」

唯「え? サン? あの、私、名前……平沢唯っていうけど」

梓「どこまでがファミリーネームです」

唯「平沢が苗字で、唯が名前だけど……」

梓「ふーん、おもしろい名前です」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:25:27.07 ID:fkw/DAex0


唯「う、うん……そうかな? で、君。じゃなくて、あ、あずさちゃんは……」

梓「なんです」

唯「大丈夫……?」

梓「……なにがです?」

唯「もしかしてひどい目にあわされてここに裸で放置されたとか……」

梓「まぁある意味ひどい目にはあってるです」

唯「や、やっぱり……。頭もつよく打ってるよね?」

梓「……」

唯「おうちは? もう暗いけどお母さんたち心配してないかなぁ」

梓「……帰れないです」

唯「え?」

梓「帰りたくても帰れないです」

唯「そ、そんな……!」

唯(もしかして家庭でもひどい目にあってるのかな……うう、可哀想)

梓「……」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:31:17.06 ID:fkw/DAex0


唯「じゃあこれから……」

梓「とりあえずアテはないです」

唯「うっ、可哀想……あずさちゃん……」

梓「何泣いてるです。頭おかしくなったですか」

唯「いまは私のおうちへおいで~うえええん」

梓「……!」

唯「ほとほりが冷めるまで居ていいよーうえええん」

梓「なるほど自主的な調査への協力とは頭悪いくせに物分りのいい奴です」

唯「え?」

梓「ならユイの家にしばらく住んでやるです。はかどるです」

唯「うん!」


梓(ふ、なんかよくわからないけどファーストコンタクトはうまくいったみたいだね)

梓(さすが私。これで100惑星調査達成の悲願も叶って晴れて昇格だよ)

梓(私への警戒も敵意もなさそうだし楽々ってとこかな……ふふふ)



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:36:09.55 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


唯「というわけで」

梓「……」

憂「事情はわかったよお姉ちゃん。そういうことならウチでしばらく生活して」

梓「お前をサンプルナンバー02に決めたです」

唯「あまりの壮絶な過去のせいで自分のこと宇宙人っていうんだよ……可哀想なあずにゃん」

憂「そうなんだ……可哀想」

梓「ホントに宇宙人です。ところであずにゃんってなんです」

唯「あ、なんか猫っぽいから。可愛いでしょ」

梓「……」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:41:40.76 ID:fkw/DAex0


憂「で、お姉ちゃん。学校、忘れ物はとってきたの?」

唯「え? あ……忘れた」

憂「もうっ、なんのために学校までいったの」

唯「うぅ……あ、でもおかげであずにゃんを拾えたし! 忘れ物なんかよりよっぽど重要だよ」

憂「そ、そうだよね! 人助けだもんね!」

梓「よくわからないけどとりあえずお腹が空いたです。この星の食料をもってもてなせです」

憂「わかった、じゃあご飯しよっか?」

唯「うん! 憂のごはんはおいしいからいっぱい食べて元気になってねーあずにゃん」

梓「……」


梓(この星では目下の者に食事をつくらせるのが当然なのかな)

梓(ふ……まるで野生動物そのものだね……やっぱりレベルの低い星だ)

梓(味もたいした期待できそうにないし、味覚フィルターを一応ONにしておこうかな? ふふふ)

梓(ヤッテヤルデス星一(自称)ともいわれる
  このアズサ特佐の舌をうならせる料理なんて野蛮人にできっこない)



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:46:37.45 ID:fkw/DAex0


☆☆☆


梓「……こ、これは……」

憂「遠慮せずにたべてね?」

梓「これがこの星のたべものですか」

唯「どったの? 食べないの? おいしいよ」モグモグ

梓「……!!!」


梓(なんなのこの見た目、そして匂い! おかしい! おかしいこんなはずでは!)

梓(明らかに食べ物という域をこえている。この彩り、配列、これは芸術か何かじゃないの!?)

梓(こんなのほんとに食べれるの? あやしい、あやしすぎる)

梓(でも、なんでこんなに食指が動くのおお!!)


憂「あの……たべていいんだよ?」

梓「わ、わかってるです! 言われなくても食べるです!」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:50:51.58 ID:fkw/DAex0


唯「……」モグモグ

梓「……これをつかって食べればいいですか」カチャカチャ ポトリ

梓「あっ……」

唯「……お箸つかえないの?」

憂「珍しいね。日本人じゃないのかな? 
  さっきから変なカタコトだし。はい、スプーンつかって!」

梓「……んー、うまくできないです」カチャカチャ

唯「んーじれったい。はい、あずにゃんあ~ん」

梓「へ?」

唯「あーん、して。お口あけて」

梓「……んあ」

唯「ほいっと」

梓「!!!!!」モグモグモグモグ

憂「おいしい?」

梓「…………!!!」モグモグモグモグ

梓「んあー、もっとよこすです。もっとよこすです」




32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:54:30.83 ID:f0qdEpXp0

異星人にも好評の料理作る憂

そしてその異星人をあっという間に手なづけた唯

流石平沢姉妹





33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 19:57:08.36 ID:fkw/DAex0


唯「あ~ん」

梓「あーん……」モグモグ

憂「ふふ、気に入ってくれてよかった!」

梓「こんなうまい食料があるなんて……不思議な星です」

唯「憂は料理の天才だよ~」

憂「えへへ、それほどでも~」

梓「なるほど、たしかにユイに比べるとウイのほうがスペックが高そうです」

唯「えぇ~!? 確かに憂のほうがいろいろできるけどー……」

梓「とにかくこれは報告対象に加えるです」

唯「報告?」

梓「本国にウイの量産体制を急ぐよう進言するです。
  これを食べたら間違いなく士気があがるです」

唯「ど、どういう意味……やっぱり頭が……」

憂「心配だよ……」

唯「とにかく、今日はゆっくり休んでよあずにゃん。ベッドも用意するからね」

梓「気がきくです。もう長旅でへとへとです。しかし、こんなにもてなされたのははじめてです」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:02:26.88 ID:fkw/DAex0


唯「その前にお風呂はいろーよ」

梓「お風呂? なんですかそれは。またおいしいものですか?」

唯「お風呂しらないの? あ、シャワー! バッスルーム!」

梓「ばっするーむ?」

唯「これは……深刻な記憶喪失かもしれないね。明日にでもお医者さんいく?」

梓「とにかく異文化は調査報告対象です! この星にすこし興味がでてきたです!」

憂「あ、お風呂もう沸いてるよ。たぶんわからないだろうから一緒に入ってあげて?」

唯「おっけー。そういや着替えはどうするのー?」

憂「私の服かしてあげるね? すこしお古だけどサイズはちょうどいいと思うよ」

唯「よかったねーあずにゃん」

梓「さぁはやくお風呂とやらに連れてくです」

唯「まってよあずにゃん、興奮しないでよぉ」

梓「調査するです! 報告するです! ヤッテヤルデス!」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:06:29.40 ID:fkw/DAex0



☆☆☆



梓「これがお風呂……」

唯「どう? 思い出さない?」

梓「なんてことです……」

唯「そこに座って? 体ながすよー」

シャアア

梓「にゃあああああ、なんてことですうううう!!!」

唯「あ、ごめんまだ冷たかった?」

梓「なぜこんなことをするです。この星にはスキンクリーナーすらないですか」

唯「? クリーニング屋さんならあるけど」

梓「こんなメンテナンスのしかたはじめてです! おかしいです!」

唯「でもきもちいよ~、ほら~」シャアア

梓「ふぁ……あったか……新感覚です」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:32:47.87 ID:fkw/DAex0


唯「えへへ、きもちいでしょ? 次は湯船だよ」

梓「へ? この水たまりのはいるんですか?」

唯「うん! もっときもちいよ」

梓「もっときもちい……そんな、これ以上きもちいことがあるはず……」

唯「どうぞどうぞ」

梓「ゴクリ……ま、まだ安心はできないです……トラップの可能性も」オソルオソル

ツンツン チャプ

唯「こーやって一気に!」グッ

ザプン

梓「ふにゃあああああっ!」

唯「しっかり肩までつかるんだよっ!」

梓「ふにゃああ、きも、きもちいいですううううううう!!」

唯「よかったよかった」

梓「ユイも入るです、それがいいです」

唯「えっ! 一緒に? でもせまいよー」




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:36:03.24 ID:sTONr/GC0

>梓「ふにゃああ、きも、きもちいいですううううううう!!」



ふぅ・・・・



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:38:03.22 ID:f0qdEpXp0

>梓「ふにゃああ、きも、きもちいいですううううううう!!」
oh....





46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:41:49.25 ID:fkw/DAex0


梓「入るです! ユイも味わうです!」

唯「そんな急かさなくても毎日たっぷりはいれるし……」

梓「えっ!!!? 毎日ですか!!? どこの支配者階級ですか!」

唯「日本じゃごく普通のことだよ?」

梓「ありえないです! 惑星間航行できない野蛮人がこんな快楽装置を発明しているなんて!!」

唯「ほかにもきもちいものならたくさんあるよ!」

梓「ありえないですありえないですうううう!!!」

唯「お、落ち着いて……声響くから……」

梓「このお風呂という装置、もっとはいっていたい気持ちはあるですけど、他にどんなのがあるのかも早く知りたいです」

梓「ヤッテヤルデス!」

唯「いや、ちょっとまってよ、その前に体と髪の毛洗わなきゃ」

梓「は?」

唯「洗うからあがってきてー」

梓「……なにするです?」

唯「洗う……あのー、せっけんでーゴシゴシするんだよ」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:45:16.39 ID:fkw/DAex0


梓「ゴシゴシ……?」

唯「まぁいいからいいから。またここ座ってあずにゃん」

梓「は、はい」

唯「こうやってー、泡立ててねー」

梓「……」

唯「はい、これを体に塗るんだよ! どうぞ!」

梓「……わからないです。危険はないですか?」

唯「大丈夫だけど……うーん、洗ってあげようか?」

梓「それがいいです。早く調査に協力するです」

唯「おっけー、じゃあしつれいしま~す」

ヌルッ

梓「はっ!!!!!」

唯「ごしごし」

梓「はにゃ!!?」

唯「お肌すべっすべだねーいいなーいいなー」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 20:52:36.30 ID:fkw/DAex0


梓「……ふにゃ……きもちいです」

唯「うふふー、体の汚れはしっかりおとそうねー」

梓「……はいです。本国にもこれがあればスキンクリーナーなんて一瞬で廃れるです」

唯「あとは自分であらってね」

梓「え? もう終わりですか?」

唯「え……でもこれ以上は……その……うぅ」

梓「どうして赤くなるです。もっとしていいですよ。私はユイの手でしてもらいたいです」

唯「そ、そう? じゃあさらに失礼して~……」

ヌルッ ヌルッ ヌルヌル

梓「あ~、なんともいえない心地です。ユイもセットで量産してやるですありがたく思うです」

唯「あんまり恥ずかしいとかそういう感覚はないんだ……」ボソッ

梓「?」

唯「い、いやこっちの話だよ。さて、次は頭だね!」

梓「頭? え? 頭!!?」

唯「髪の毛ながいから、また私が洗ってあげるね」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:01:03.03 ID:fkw/DAex0


梓「髪の毛……あっ! それはだめです!」

唯「ほえ? どうしてー、洗わないと汚いよ?」

梓「で、でも濡らすといろいろ、その……」

唯「あー、あずにゃんは髪の毛洗うの嫌いなんだーだめだぞー洗わなきゃ」

梓「……あれ、防水だっけ……?」

唯「へ? まぁいいや、はいシャワーだよー」

シャアア

梓「ふにゃ……この際なるようになれです」

唯「せっかく綺麗な髪の毛なんだからちゃんと洗わないとねー」

梓「うぅ……とりあえず耳はふさいどくです」

唯「はいシャンプーつけるよー、ごしごし♪」

梓「ふにゃ、ふにゃ……あ、なんか水が、あああああにゃにゃにゃにゃ」

唯「えっ!? どったの」

梓「にゃにゃにゃにやあああああああにゃにゃにゃ」プスプス

唯「あずにゃん!?」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:06:29.43 ID:fkw/DAex0


梓「   」

唯「ど、どうしたの……」

梓「……虐殺プログラム二従イ、タダチニ任務ヲ遂行シマス」

唯「え?」

梓「だ、だめ……だめです、ここは、まだ未調査」

梓「虐殺プログラム二従イ、タダチニ任務ヲ遂行シマス」ギシギシ

梓「にゃ、ああっ、がっ、ユイ……あふ」プスプス

唯「あずにゃん……?」

梓「に、にげル、デス」

唯「えっ? え?」

梓「早くにげるですううううう!!」

梓「標的ハ正面、敵性生命体1」ゴゴゴ

唯「えっ、ちょっ!! あずにゃん!!?」

梓「ターゲット捕捉、排除ヲ開始シマス」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:13:11.59 ID:fkw/DAex0


唯「あずにゃん!」ガバッ

ギュウウ

梓「ニャアアア」プスプス

唯「あずにゃん……大丈夫だよ」

唯「辛いことがあってもウチにいる限りちゃんと守ってあげるからね」

梓「ハイジョ……ハイジョヲ」

唯「私は怖くないよ。悪い人じゃないよ。大丈夫だよ」

梓「テキセイ、セイメ……イ、ハイジョ」

唯「……」ナデナデ

梓「ア……」

唯「記憶がもどるまでうちにいていいよ……
  あずにゃんにひどいことする人なんて私がやっつけてやるから」

梓「……」

唯「あずにゃん……あったかあったか」

梓「アッタカ、アッタカ」

唯「よしよし。いい子だよあずにゃん」ナデナデ




64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:14:26.23 ID:lADVA9Wj0

ターミネーターのシュワルツネッガーが「アッタカ、アッタカ」言ってるの想像してワロタ



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:16:41.21 ID:mnvwEs/FO

>>64
想像したらワロタww



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:21:40.08 ID:PFdDrHun0

>>64
ヤメロwwwww想像しちったじゃねーかwwww





70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:21:48.67 ID:fkw/DAex0


梓「―――は!」

唯「あずにゃん?」

梓「あれ、私……あれ?」

唯「落ち着いた?」

梓「すいませんです……なんかバグが発生してたみたいです」

唯「いいよ。疲れてるでしょ、今日はもう寝ようね」

梓「そうするです。本格的な調査は明日からするです」

唯「記憶探しの旅か……大変だね」

梓「ユイも協力するです。サンプルナンバー01ですから」

唯「うん当然! あずにゃんの記憶がもどるまで一緒にいてあげるよ」ニコッ

梓「にゃ!!!? き、きやすく笑うなです!!」

唯「え~!?」

梓(やっぱり私、墜落時のショックで言語回路以外もおかしくなったみたい……)

梓(オーバーヒートしちゃったのかな……)

梓(あぁ、あったかあったか……もう一回してほしいな……
  でも、言い出せない……おかしいなぁ)



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:27:34.57 ID:fkw/DAex0


☆☆☆


梓「こんなところで寝るんですか?」

唯「え? ただのベッドだよ? いつもはどこで寝てるの?」

梓「カプセルです」

唯「へー、おもしろいこというね」

梓「むむ、さてはカプセル睡眠を馬鹿にしてるですね」

唯「カプセル睡眠ってなに」

梓「ふふふ、自慢ですがカプセル睡眠は本国がつくりだした最高の睡眠効率を誇る科学の結晶」

梓「こんな、よくわからない四角の物体ごとき」

フカッ

梓「にゃ!!!!?」

唯「ここに横になるんだよ。シーツ取り替えたし、超ふかふかだよー」

梓「ちょ、ちょっと待つです……これは危険な香りがするです」

唯「きもちいよ?」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:34:49.13 ID:fkw/DAex0


梓「……ええい、ヤッテヤルデス!」

ボスン

梓「ふにゃああああ!!!」

唯「ね? ふかふかー」

梓「きもちいです、おかしいです、ずるいです!」ゴロゴロ

梓「これは持って帰るです。個人的なおみやげにするです。帰りの航行はこれの上で過ごすです」

唯「ちょ、ちょっと落ち着いてよ……いままでどんな睡眠環境だったの」

梓「これじゃ興奮して眠れないです! やっぱり地球人は馬鹿です! マヌケです!」

唯「まだだよ。これはね、この布団をかぶってー。あっ、頭は枕にのっけてー」

梓「……おおう……ミラクルです」

唯「じゃあ電気消すね。おやすみあずにゃん」

梓「待つです」

唯「?」

梓「ユイはどこで寝るです。ここはユイの部屋だと解釈しているです」

唯「リビングで寝るつもりだったけど……ふふふ、一緒に寝よっか?」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:44:03.27 ID:fkw/DAex0


梓「一緒に寝るです! きっとユイと寝るとさらにあったかあったかになるです!」

唯「て、てれるなぁ……えへへ」

梓「ユイはいままで出会った中でもかなり上質なサンプルです! 
  こんなへんぴな星にいるのが惜しいくらいです」

唯「そんなにほめてもなにもでないぞー」

梓「ここに横になるです! ふかふかです!」

唯「はいはい……よっこらせ」

梓「……」ワクワク

唯「それじゃあおやすみー」

梓「……?」

唯「……zzz」

梓「あったかあったかしないですか……」

唯「zzz」スピー

梓(うーん、この星の人間は寝付くのが早いのかな)

梓(あ、わかった。おそらくこのベッドというものは地球人の睡眠に特化した作りになっているんだ!)

梓(そうにちがいない、きっとそうなんだ。 ……だって私は……なかなか寝付けそうにないもん)



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:51:36.20 ID:fkw/DAex0


☆☆☆


梓「……おきるです」

唯「……zzz」

梓「離すです」

唯「スピー……zzz」

梓「朝になってるです。日が登って一時間もたつです」

唯「……ふぁ~」

梓「今日から調査を本格的に開始するです」

梓「昨日一日でウイ、お風呂、ゴシゴシ、ベッドという収穫があったです」

梓「きっとまだまだたくさんおもしろいものがでてくるです」

梓「だから協力するです。起きるです」

唯「ん~、あずにゃー……」

梓「この星の人間は寝起きが悪い、これはおそらくベッドという装置のもたらす弊害です」

唯「んーきもち~、あずにゃ~ん」ギュウ



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 21:57:34.67 ID:fkw/DAex0


梓「……離すです」

唯「えへーおはよー」

梓「早く離さないと私の何かがおかしくなるです」

唯「え~? ふぁ~」

梓「またバグってユイを襲うことになるのはごめんです」

唯「ん~……眠い~」

梓「さぁ、早くするです」

唯「うん、あと五分だけー……」

梓「……」

ガチャリ

憂「あ! おはようあずさちゃん。朝御飯できてるよ」

梓「ついにはウイも起こしに来たです。上にたつものとして示しがつかないです」

唯「えへ~おはよーういー、あずにゃんがきもちよく起きられないよー」

憂「もうっ! 迷惑かけないの!」

梓「はやく朝御飯をたべるです。きっとまた芸術に違いないです」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:09:57.12 ID:fkw/DAex0


☆☆☆


梓「え、これだけですか……?」

唯「うち朝はパン食なんだ~」

憂「ごめんねー」

梓「この四角い物体はどうやってたべるです」

唯「こうやってかじりつくんだよ」モグモグ

梓「……」ガブッ

梓「……んぐんぐ」

梓「……んまいです」

唯「ジャムをぬるともっとおいしいよー。はい、ぬったげるー」

梓「おおう、この宝石みたいな色の物体を食べるんですか」

唯「甘いよー」

梓「もぐもぐ……ん、甘いです」

唯「あーもう、口のまわりべたべたにしてー」フキフキ



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:15:15.67 ID:fkw/DAex0


梓「気が利くです。普段はカプセル剤やドリンク剤が多いから慣れないもんです」

唯「へー、なんだか質素な食事なんだねー」

憂(一体どこの国出身なんだろう……)

梓「さて、早速調査にでかけるです! ってあれ」

梓「なにバタバタしてるです」

唯「あずにゃん、学校だよ学校!」

梓「?」

唯「学校いかなきゃ! あ、もしかして学校すら忘れちゃったの?」

梓「わからないです。ならばそれも調査対象です! ヤッテヤルデス!」

唯「いいから早く着替えて! 遅刻しちゃうよ!」

憂「お姉ちゃん! 私日直だから先にいくね!」ドタドタ

梓「むぅ……なんだか慌ただしいです。戦闘でもはじまるんですか?」

唯「あずにゃん制服は? どこいったの?」

梓「あ、スキンチェンジしてくるです」

唯「早くしてね! まってるから」




96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:17:22.97 ID:D13vmCny0

シエンシテヤルデス





97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:21:51.63 ID:fkw/DAex0




梓「待たせたです」

唯「ほら、かばん……は無いか。いくよ!」

バタン

唯「ひー急げー」パタパタ

梓「……なぜ走るです!」

唯「遅刻したら怒られちゃうんだよー」

梓「ユイを怒るやつなんて私が排除してやるです」

梓「貴重なサンプルになにかあったら困るです」

唯「そういえばあずにゃんって!」

梓「なんです」

唯「何年何組? リボンの色は私とおんなじだから同学年なの?」

唯「でもあずにゃんみたいな子いたかなぁ。あ! もしかして転入生だったり?」

梓「わけわからないことばっかりいうなです! 
  私の所属は第11銀河連合ヤッテヤルデス星―――」

唯「あーもう! それはわかったから~、とにかく教室行く前に職員室に寄ろうね!」



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:27:57.71 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


唯「え? 籍なんてない?」

さわ子「うん……そうだけど、一体どこの子なの?」

梓「……」

唯「でもウチの制服……」

さわ子「ねぇあなた、桜高の子?」

梓「……私は第11――」

唯「わーストップストップ!」

梓「なんなんです」

さわ子「なによ、言わなきゃわからないわよ」

唯「この子ちょっと記憶が……あはは」

さわ子「とにかく外部の子をいつまでも校内には……」

唯「じゃ、じゃあさ! 見学! 一日学校見学ってことでどう!」

さわ子「うーん……ちょっと教頭先生にきいてくるわね」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:35:21.32 ID:fkw/DAex0


梓「……調査できないですか?」

唯「うーん……ごめんね。いまさわちゃんが聞きに行ってるけど」

梓「あの地球人が任務の邪魔をするなら排除もやむを得ないです」

唯「ぶ、物騒なことはだめだよお!」

梓「どうしてです。障害は取り除く、それがヤッテヤルデス星人の主義です」

唯「いくらあずにゃんでもそんな悪いことしたら嫌いになっちゃうからね!」

梓「え?」

唯「……だめだよ、痛いのはみんな嫌いなの」

梓「……わかったです。ユイに嫌われるのはなぜかダメな気がするです」

梓「おとなしく引き下がるです。それが得策です」

唯「ごめんね……いい子いい子」ナデナデ

梓「ふぁ……ふにゃあ……あ、ば、馬鹿にするなです。
  ヤッテヤルデス星人は柔軟な思考をもっているです」

梓「どんなアクシデントもヒョイと乗り越えるです。みてろです!」

唯「ふふ、あずにゃん可愛い」

梓「……むぅ」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:42:11.62 ID:fkw/DAex0



さわ子「あ、ふたりとも」

唯「さわちゃん、どうだった」

さわ子「それが一日体験入学ならかまわないって」

唯「え! ほんとに!?」

さわ子「そのまま入学してくれるとありがたいなって笑いながら言ってたわ」

さわ子「生徒にこんな話擦るのもどうかと思うけど、
    いまの不況一人でも生徒が増えると学校側も儲かるから」

梓「なるほど、この星の人間はずいぶんと打算的な考えで生きているようです」

梓「これは報告対象です」

唯「よかったねあずにゃん! 一緒にいられるよ!」

梓「調査ができるなら喜ばしい限りです」

唯「ちょっと遅刻しちゃったけど早速私のクラスにおいでよ! みんなに紹介するよ!」

梓「みんな? そういえば同じ格好をした人間がたくさんいたです!」

唯「だって学校だもん!」

梓「不思議なところです」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:47:23.98 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


律「おい、にゃーって言ってみ、にゃーって」

梓「……にゃー」

紬「かわいい~~」

梓「全く、おかしなやつらです。この変な頭飾りは報告対象です」

唯「やっぱりあずにゃんって名付けた私のセンスに狂いはなかったね!!」

澪「ところで、唯の友達なんだよな?」

唯「友達っていうかなんていうか」

梓「調査対象です」

律「ずいぶんちっこいけど来年入ってくる中学生か?」

梓「……特佐です」

紬「ねぇ、あずさちゃんは何歳なの?」

梓「え? うーんと……うまれてかれこれ16万年くらいです」

唯「へーあずにゃんって16歳なんだー。憂と一緒の歳だね」




109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:49:06.74 ID:mnvwEs/FO

長生きだなww



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:52:25.37 ID:ru08c/fu0

ロリババアです





111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:53:03.03 ID:fkw/DAex0


梓「この星の人間も長生きなんですね」

唯「ってことは私が先輩だー」

梓「……」

唯「唯先輩って呼んでみて! 私後輩ほしかったんだー!」

梓「……ユイ先輩」

唯「おおーう! なんだかほんとに先輩になった気分だよ!」

梓「こんなので喜ぶなんておかしな人間です」


和「あら?」

唯「あ、和ちゃ~ん!」

梓「……」

和「……その子は?」

唯「あずにゃんだよ! いま体験入学中なの!」

和「そう、よろしくね。私真鍋和よ」

梓「よろしくです。早速調査サンプルにくわえてやるです」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 22:59:29.24 ID:fkw/DAex0


和「調査サンプル?」

唯「な、なんでもないよ! あまり触れないであげて」

梓「?」

唯「あずにゃんもあんまり人前でおかしなこといっちゃだめだよ」ボソッ

梓「わかったです。この星の人間になりきればいいんですね」

唯「そうそう。って星単位じゃまだばらつきはあるけどね」

梓「とりあえず合わせてみるです。偽装工作は得意です」

唯「それで頼むよ」

和「唯……なんかその子、怪しいわね」

唯「えっ!? どのへんが!?」

梓「……」

和「ほんとに体験入学?」

梓「……そうです」

和「まぁいいわ。騒がしい学校だけど、ゆっくりしていって」

梓「どもです」




113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:02:20.91 ID:D13vmCny0

シエンシテヤルデス





114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:03:47.43 ID:fkw/DAex0

トテモツカレタデス




115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:04:26.78 ID:Ma8bw6J10

ガンバレデス



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:05:40.48 ID:NfPaRNGW0

オウエンシテヤルデス ホシュシテヤルデス





120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:15:10.68 ID:fkw/DAex0


梓「ユイ先輩」

唯「なーに、あずにゃん」

梓「あの和という人間、注意です」

唯「え? 和ちゃんがどうして。幼なじみだけどずっと仲いいし、とっても頼りになるしいい子だよ?」

梓「別にそういう意味じゃないです」

梓「ただ、ちょっとスペックが高そうですぐれたサンプルになりそうな……」

唯「それでどうして注意なの?」

梓「わからないですけど、あの人間の前でヘマするととんでもないことになりそうです」

唯「あぁ~、確かに和ちゃんは勘がするどいところがあるからねー」

唯「あずにゃんが、う、宇宙人ってことがばれちゃうかもね、あはははっ!」

梓「なんで笑うです」

唯「だって、宇宙人って、あははは、こんな可愛い宇宙人って、クスクス」

梓「……笑うなです! ヤッテヤルデス星人をなめるなです!」

唯「おお、怖い怖い。あはは、ヤッテヤルデス星人は超つよいもんね~? あははははっ」

梓「……むぅ、野蛮人のくせに生意気です……ぷっ、クスクス」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:24:36.31 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


唯「やぁ~っと放課後だー」

澪「やっぱり短縮授業だとはやいなー」

律「よーし! これから遊びまくるぜぃ」

澪「だめ、勉強だ」

律「ぶー、いいじゃんかー夏休みはちゃんと勉強するしー」

唯「わーい夏休みだー!」

紬「梓ちゃん、今日一日どうだった?」

梓「ふむ、そうですね。なかなか面白い調査だったです」

律「例えば例えば!?」

梓「この星の教員はカプセル装置以上の催眠効果をもたらす呪文を唱えるです」

梓「それと、この星のミンミンミンミンという声がうるさいです」

律「あはははっなんだそれー」

澪「梓、ずいぶん変わった子だな……」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:29:27.98 ID:fkw/DAex0


梓「そうでもないです。いまちょっと翻訳がおかしくてアレな感じですけど」

澪「翻訳? あ、もしかして外国人さんなのか?」

紬「どうりでカタコトだと思ったわ」

律「へー、どこ出身? ボンジュール? ニーハオ?」

梓「えっと、私はヤッテヤ――――」

唯「ストーっプ!」

梓「またですか」

唯「さぁ、部活いこう部活! あずにゃん、私たちの演奏きいてみてよ」

梓「えんそう?」

律「そうだな、もし入学するならぜひウチのけいおんぶへ!」

澪「歓迎するよ」

紬「5人になったらどんなハーモニーになるのかしら~。たのしみ~」

唯「もー、みんな気が早いよ~」

梓「けいおんぶ……ふむ、調査のしがいがありそうです。ヤッテヤルデス!」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:35:40.59 ID:fkw/DAex0



☆☆☆


唯「ここが部室だよ! あ、お茶のんでケーキ食べるところね」

澪「っておい! 練習するところだ!!」

律「梓も食べるか? ムギの紅茶とケーキはおいしいぞー」

紬「遠慮しないでたべていってねー」

梓「遠慮する気なんてさらさらないです。
  おいしいものはかたっぱしから食べてやるです」

唯「あ、あずにゃん……それはちょっとがめついよ」

梓「むむ、これが……こうちゃですか」

律「残念、それはケーキだ。バナナケーキ。うまいぞー」

梓「じゃあこっちのよくわからない液体がこうちゃ……ふむ! 
  ヤッテヤルデス!」

澪「すごい意気込みようだな。お茶するだけなのに……」

唯「あずにゃんはなんにでも興味しんしんなんです!」

紬「なんだかこういうのも新鮮ね。微笑ましいわ~」

澪「ほんとに何も知らないんだな……どこ出身なんだろう……」



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:42:30.52 ID:fkw/DAex0


梓「もぐもぐ、昨日一日で食器のつかいかたは覚えたから余裕です」

梓「ふにゃあああ、うまいです! びっくりです! もぐもぐもぐもぐ」

唯「あずにゃん……がっつかないで……もっと上品にたべようよ」

律「唯がそれを言う日がくるとは」

梓「ふぅ、さてこのこうちゃとやらは」グビッ

梓「ぎにゃああああああああああ!!!」

唯「ど、どうしたの!?」

澪「あぁ、ゆ、ゆっくりのまないと……」

梓「あひゅっ、あひゅう、あついです」

唯「そりゃそうだよ……どうして考えなしに飲んじゃうの」

梓「わからないです。けどすぐ飛びついてしまうのは私たちの性なんです」

唯「ふーふーしてあげるね。ふーふー」

梓「……」

唯「はい、どうぞ」

梓「んぐんぐ……うまいです! ちょっと苦いけどその苦さがたまらなく癖になるです!」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:50:07.72 ID:fkw/DAex0


紬「さて、みんなもう食べ終わったことだし」

律「帰るぞー!」

澪「ちがうだろ! 梓に演奏きかせてやるんだ!」

律「うへーただのギャグだってば……澪しゃん怖い」

梓「ミオ先輩は怒ると怖い、これは報告対象です」

澪「どこに報告するんだっ!」

唯「……よし! ギー太の準備完了!」

紬「唯ちゃんやる気まんまんね!」

唯「うん! ヤッテヤルデス!」

梓「……」

唯「ってのが掛け声なんでしょ?」

梓「……まぁ別につかってもいいですけど」

律「よーし! まずはふわふわからだ!」

澪「梓はそこに座ってきいてくれ」

唯「いっきま~っす!」ジャカジャカ――――



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/24(木) 23:54:14.51 ID:fkw/DAex0


♪♪♪


ジャジャン! ジャジャン! ジャーン……


唯「……ふぅ」

澪「……なかなか合ってたな」

律「梓! どうだった!」

紬「ぜひ感想をきかせてほしいかも!」

梓「……」

唯「あずにゃん?」

梓「……報告するです報告するです報告するです」

澪「ど、どうした?」

梓「報告するです報告報告報告するですするですするです報告」

律「おいっ! なんだなんだ」

梓「ふにゃああああああああああああああ!!!」

紬「えっ!?」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:00:50.48 ID:rquy3WLP0


梓「なにもかもオーバーヒートしそうです……」

唯「ど、どうしたの」

澪「まさか演奏が下手くそだったから……」

紬「……うぅ」

梓「この星は……恐ろしいです」

律「……ふぁ?」

梓「文明レベルはたいしたことないくせに……ここまで文化が発達するとは」

澪「え?」

梓「音楽はいいですね。音楽は心を潤してくれる。地球人の生み出した文化の極みです」

律「さ、さいですか……そりゃどうも」

唯「そんなに感動してくれたんだ……うれしいな、ありがとうあずにゃん」

梓「いえ、こちらこそ感謝するです。こんな素晴らしいものがあればきっと戦争もなくなるです」

梓「本国のみんなにもぜひ聞かせてあげたいです。
  すぐにその楽器とやらを量産するよう申請するです」

澪「音楽があれば、戦争がなくなる……か」

梓「え? どうしたんです」



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:10:59.04 ID:rquy3WLP0

律「梓はあんまりニュースとかみないのか?」

梓「……はい、まだ全然しらないですけど」

紬「戦争は……なかなかなくならないわ」

梓「え?」

澪「うーん、日本は全然平和なんだけどな。地球単位だと人間はいつまでも戦争してるよ」

梓「そんな平和な星にも戦いの火種はあるんですか……
  それはちょっと残念な報告になりますね」


梓(そういえばむったんを撃墜した兵器もかなりのレベルだったな)

梓(どんな星にも戦争も兵器もつきものなんだね。もちろん頭ではわかってるよ、
  いままでそんな星をやまほどみてきたから)

梓(それでも私は、この音楽という文化の中に、一つの未来をみた)

梓(みんなが笑って、安心してくらせる宇宙をつくりたい……)

梓(連合も、ヤッテヤルデス星本国もそのために惑星フロンティア計画を開始したのに……
  どうしてこうなったんだろう)

梓(危険だと言って滅ぼした星は数知れず、
  利用価値があると植民地化した星も数え切れないほど)

梓(……もし、私がこの星の戦争について報告したら、この星はどうなるんだろう)

梓(……いまはまだ考えないでおこう、まだここにきてわずか二日。
  この先どうなるかはまだわからない)

梓(地球人の化けの皮が剥がれる可能性もある……まだ調査を続けなきゃ……)



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:16:21.91 ID:rquy3WLP0


唯「どうしたのあずにゃん、黙りこんで」

梓「い、いえ、なんでもないです。報告内容を吟味してただけです」

唯「そう……」

梓「わ、私もう一回音楽をききたいです! きかせてくださいです!」

律「よーし! そういうことなら!」

澪「あぁ、メドレーだ!」

紬「うふふ、たっぷり楽しんでいってね!」

唯「いっくよー!」


♪♪♪


梓「ふにゃああ……幸せです……」

唯「そんなに気に入ってくれたら本望だよね、えへへ」

澪「う、うん……曲をつくったかいがある……」

律「あー、疲れたー……とりあえず今日はこのへんで」

紬「そうね、夏休みになったらまたたくさん練習しましょ!」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:21:27.80 ID:rquy3WLP0


澪「あ、合宿はどうする?」

律「そうだ! よければ梓もきたらいいじゃん!!」

紬「うんうん! 大歓迎かも!」

梓「合宿? なんですかそれは」

唯「あずにゃんもいこうよー! 海だよー!」

梓「わかったです。また調査が増えるならいくしかないです」

律「むひひ、これで確実に部員確保だな」

澪「……いや、そういうつもりで誘ったわけではないけどな」

唯「たのしみだねーあずにゃん」

梓「はいです! これほど楽しい調査観測ははじめてです!」

律「んで、さっきから調査調査ってなんなんだ?」

澪「さぁ? きっとなにか他の単語とまちがえてるんじゃないかな
  日本語まだ不自由そうだし」

紬「うふふ、ちょっとずついろんなことを教えてあげないとね」

唯「みんな協力してくれてありがとー。助かるよー」

梓「この星のサンプルどもは気が効いてやりやすいです!」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:26:17.17 ID:rquy3WLP0


☆☆☆


帰り道


唯「あついねー」

梓「このミンミンうるさいのをなんとかしてほしいです。耳障りです」

唯「セミの奏でる音楽だとおもったらどう?」

梓「……なるほどです。そう考えれば趣があるです。ミンミン」

唯「お、アイス屋はっけーん! アイスたべる?」

梓「それはなんです? おいしいですか?」

唯「つめたくておいし~いんだよ。私の大好物」

梓「ユイ先輩の大好物ですか。それは調査の必要性大ですね」

唯「うん! 食べてみて!」

梓「ヤッテヤルデス!」

唯「おねえさーん、このソフトクリームを2つくださーい」

梓「……おお、なんかむにょむにょしたのがマシンからグルグルでてくるです! 
  なんかアホっぽいです!」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:33:01.86 ID:rquy3WLP0


唯「ほい、あずにゃん」

梓「どうやってたべるんです?」

唯「こうやってペロって舐めてたべるんだよ」

梓「……ペロペロ」

梓「!! つめたくて甘くておいしいです! やみつきです!」

唯「へへー、そうでしょー」

梓「ペロペロペロペロ、ん、ツ、頭いたい……キーンってするです」

唯「あはは、いっきに食べるからだよー」

梓「でもだんだん溶けてくるです。どうしようもないやつです」

唯「えへん、こぼさないように食べるのがコツなのさ!」ペロペロ

梓「むぅ、むずかしいです」ペロペロ

唯「んふーおいしー、幸せー!」ニコニコ

梓「…………私も、幸せです……」

唯「ん?」

梓「い、いえっ! なんでもないです! 
  なんかここにきてからちょっと調子が変なんです!」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:36:08.64 ID:rquy3WLP0

ネムイデス ツカレタデス




163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:38:00.99 ID:2VKzQCzxO

ガンバルデス



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:38:14.70 ID:sFaxigZs0

アキラメタラソコデシアイシュウリョウデス



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:39:19.25 ID:f1MH8KsM0

>>161
ホウコクスルデスホウコクスルデス





170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:47:27.46 ID:rquy3WLP0


梓「こ、このアイスをたべるときっとオーバーヒートも収まるです」

唯「あずにゃん、口の周りべたべたー」

フキフキ

梓「ふにゃっ!?」

唯「ん? どうしたの……」

梓「あっ……あ、だめです」

唯「?」

梓「これ以上はおかしくなっちゃうです」

唯「ほえ? なにがー?」

梓「わからないです。だからいまさぐってるんです!」

唯「? おかしなあずにゃん、ふふふっ」

梓「おかしいです……絶対なにかおかしいです……
  ユイ先輩の近くにいるとおかしくなるです」

梓「このおかしな感覚が理解できたらいの一番に本国に報告するです」

梓「きっとこれにより私の昇格まちがいなしです」

唯「私は応援してるよ。早く記憶がもどるといいね」



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:56:42.15 ID:rquy3WLP0


梓「あと……一ヶ月……」ボソッ

唯「?」

梓「……調査ガンバルです!」

唯「うん!」

梓「とりあえずこれを食べたらまた家でギー太とやらをひくです。きかせろです」

唯「えー、まだひくのー? つかれたよー」

梓「もっと協力的になるです」

唯「んもー、わがままだなー」

梓「うるさいです! サンプルはおとなしくいうことをきくです!」

唯「あはは、なんか怒ってるあずにゃん可愛い~」

梓「ば、馬鹿にするなですううう!!」



第一話
『ヤッテヤルデス星人襲来!』 

おしまい




173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 00:59:30.31 ID:Gel8fOyiO

イチオツデス ツヅキマッテルデス



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 01:01:58.40 ID:rqHwiLIF0

オツデス



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 01:03:38.01 ID:3/c0kaTN0

オツシテヤルデス ツヅキマッテヤルデス



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 01:50:29.46 ID:sFaxigZs0

ホシュスルデス





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梓「つぎはこの星をヤッテヤルデス」#第一話 『ヤッテヤルデス星人襲来!』
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