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梓「唯先輩、一緒にPSPしませんか?」#後編 【コメディ】


http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298641708/l50

梓「唯先輩、一緒にPSPしませんか?」#前編




82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:12:09.09 ID:Njui/pXp0

梓「……ここですよね?」

唯「うん……ここで水溜まりが途切れてたね……」

 『麺処 ことぶひ』

唯梓「……」

唯「ムギちゃんの実家かなぁ……?」

梓「うーん……系列店の1つなのかも……」

梓「もしくは……このお店に突然、相撲部の部員が大勢やって来た上に、

  全員とんこつラーメンを注文するもんだから、スープに使う豚足が足りなくなり、

  店主が困っていた所に、偶然大量の豚足を持ったムギ先輩が通りかかって、

  ムギ先輩は店主に豚足を差し上げたついでに、遅めのお昼を食べているだけ

  かもしれませんよ……」

唯「長いよ! そして違うよ! 私もわかんないよ? 
  わかんないけど、あずにゃんの予想は違う気がするよ!」

唯梓「……」

梓「……取り合えず入りますか」

唯「え!? 入るの?」





83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:13:54.18 ID:Njui/pXp0

梓「ここまで来たのに、入らなかったら意味ないですよ!」

唯「いや、でもぉ……流石にバレちゃうよ」

梓「たぶん大丈夫です! 相撲部の人の影に隠れていれば見つからないはず!」

唯「それあずにゃんの妄想の話でしょ!? たぶん相撲部いないよ! 来てないよ!」

梓「我は……確率を統べる者! 来たれ相撲部!!」

 ガラッ!

唯(気持ち悪い事言いながら扉開けたーー!!?)ガーン

 イラッシャイマセー

客A「……」ムシャムシャ

客B「……」ズルルルッ

客C「……」ガツガツガツ

梓「いない……?」

唯(相撲部いなかった! やっぱり! やっぱりね!)ガーン



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:14:53.93 ID:Njui/pXp0

梓「ゆゆゆ唯先輩!? どうしましょう!!?」アワワ

梓「そ、そうだ! 私が相撲部に入部すればいいんだ!」アワワワ

唯「ちょっと! あずにゃん落ち着きなよ!」





しばらく後!

取り合えず私達は店内に入り、座敷に座りました

梓「すみません、取り乱しました……」

唯「ホントだよ……かなりキテたよ……」ペラッ

梓「ていうか、ムギ先輩いませんね……ここは関係無かったんでしょうか……」

唯「どうだろう」ペラッ

梓「もう手掛かり無いですよ……どうしましょう……」

唯「うーん」ペラッ

梓「唯先輩聞いてますか!? なにメニュー見てるんですか!」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:15:54.19 ID:Njui/pXp0

唯「入っちゃったんだから注文しないとおかしいでしょ!」

唯「あと、お腹空いてるんだよ! あの時のイカも結局グチャグチャになっちゃったし!」

唯「ラーメン食べたいよ!」グスッ

梓「泣かないで下さい……わかりました、休憩にしましょう!」

唯「わぁーい!」

唯「ど・れ・に~しようかなぁ」ペラッ

梓「とんこつが充実してますね」ペラッ

唯「あ、私これにする! とんこつラーメンと半チャンのやつ!」

梓「えーっと、トンチャンセットですね。私もそれにします」

唯「わかった!」

唯「すいませーーん! 注文いいですかーー?」

紬「はぁ~い♪」

唯梓(!?)ドキ!

唯「どどどどういうこと!? ムギちゃん厨房の中にいるよ!?」ヒソヒソ

梓「ま、まさか、中で働いてるとは……」ヒソヒソ



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:16:40.45 ID:Njui/pXp0

紬「あれ? 今の声……」

唯梓(ヤバイ……!)

唯「ムギちゃんこっち来るよ!? バレちゃうよ!?」ヒソヒソ

梓「取り合えず変装しましょう! ジュン(羊)の毛で作ったウィッグです!
  被って下さい! カポッ(装着)」ヒソヒソ

唯「白いアフロ!? まあいいや!
  でも、声でバレちゃうでしょ!? カポッ(装着)」ヒソヒソ

梓「大丈夫です! こんな事態を想定して変声機を持ってきました!
  これを使ってください!」ヒソヒソ

唯「変声機って……何かおもちゃみたいだよ!?
  ロフトあたりで売ってそうだよ!? 大丈夫なの!?」ヒソヒソ

紬「唯ちゃんっぽい声だったような……」スタスタ

唯(……あーもう! やるしかない!)

唯「スイマセン! トンチャンセットヲ、フタツ、オネガイシマス!」ピーガー

唯(ほら高い! 声が高いよ! 宇宙人みたいになってるよ!!)ガーン

梓「ブフッ! クププッ! プスッ(笑)」ピクピク

唯(なに笑ってんのぉ……!)

紬「あ、あれ? ごめんなさい、知り合いの声に似ていたもので……」

紬「トンチャンセット2つですね♪かしこまりました♪」タタタ



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:19:00.91 ID:Njui/pXp0

唯梓「……」

梓「ふう~~……何とか回避したようですね……」

唯「ていうか、ムギちゃん働いてたよ!? どういう状況!?」

梓「わかりません……バイト、とかでしょうか……」

 ガチャ

斉藤「おや? 紬ちゃん、帰ってたのかい?」

紬「あ、ただいま~。お、お、お義父さ…………斉藤さん」

唯(何か訳ありっぽい……!)

斉藤「ふふ、無理しなくてもいいんだよ。それより、
   競売に行って疲れてるだろう? 休んでておくれ」

紬「ううん、いいの! このお店は……お父さんの……私のお店だから」

斉藤「紬ちゃん……」

唯「どういう事なの!? ここ実家っぽいよ?」ヒソヒソ

梓「うーん……豚足はラーメンのスープ用だったんでしょうか……」ヒソヒソ

唯「いや、豚足よりムギちゃんが気になるよ……
  ムギちゃんの実家ってお金持ちじゃなかったの?」ヒソヒソ

梓「セレブの振り、してたんでしょうか……」ヒソヒソ



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:20:17.84 ID:Njui/pXp0

斉藤「それと……紬ちゃん、アレ……まだ続けるのかい?」

紬「……お嬢様キャラ、の事かしら」

梓「あ! 都合良く話し出しましたよ!」ヒソヒソ

唯「……」

紬「……斉藤さんには、話しておくべきね」

紬「……そう、あれは……1年生の時……」

唯(語り出した……ラーメン作らなくていいの……?)

紬「私は軽音部に入部した当初、
  自分の実家がラーメン屋だと皆に言い出せなかったの……」

紬「あの時の私は、ラーメン屋も……お父さんも好きじゃなかったから……」

紬「小さい頃から修行修行の日々……普通の学生生活を送ることもできなかった……」

紬「あげく、お父さんは『金髪豚』を求めて家を出て行っちゃうし……」

紬「とにかく……私は、自分がラーメン屋の娘だと言いたく無かった、
  認めたく無かったの……」

紬「だから私は決意したの……自分はお嬢様って事にしようと!」

紬「お嬢様だったら世間知らずでも納得がいくでしょ?
  ラーメン屋をカモフラージュできると思ったの!」

唯(ムギちゃん……)



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 02:26:58.16 ID:Njui/pXp0

楽器屋店員「なるほど……あの時、
      何故ギターを値切る芝居をしてくれと頼まれたのか……やっと謎が解けました」ズルルッ

紬「あ、あなたは……! あの時の楽器屋さん……!」

唯(ギー太買った時の店員さん!?)

楽器屋店員「セレブの振りをする芝居だったんですね……」

楽器屋店員「しかし、25万のギターを5万です……差額を準備するのは大変だったでしょう?」

紬「……ええ。正直、自腹で20万円はキツかったわ……」

唯(ごめんなさい!!)ズキッ!

紬「でも、あの出来事が私の考えを確信に変えたの……」

紬「唯ちゃんのためにも、軽音部のためにも……お嬢様キャラが必要だ、って」

梓「私も偉そうな事言えませんが……何か唯先輩が原因の一端みたいですよ……」ヒソヒソ

唯(ぐはぁーー!!)ズキッズキッ!

紬「お菓子やお茶を用意するために、皆に内緒でいろんなアルバイトをしたわ」

梓「バイトって……MAXバーガーは、結構ガチのバイトだったんですね……」ヒソヒソ

唯「自前で用意してたなんて……」ヒソヒソ



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:03:36.72 ID:Njui/pXp0

紬「夏には別荘管理のアルバイトをして合宿地を用意したわ……」

梓「人の別荘だったんですね……」ヒソヒソ

唯「勝手に使って大丈夫だったのかな……?」ヒソヒソ

紬「後で怒られちゃったけど……持ち主さんがラーメン好きで助かったわ……」

唯(ラーメンで何とかしたんだ……)

斉藤「紬ちゃん……そこまでしなくても……」

紬「いいえ、斉藤さん。大変だけど……後悔はしてないの!」

紬「合宿は私にとって……たぶん皆にとっても良い思い出になったと思う!」

紬「それに、お茶の時間があったから、今の軽音部があるんだと思うの!」

紬「今なら……お父さんの気持ち、わかる気がする。
  大切な物のために無我夢中になってたんだと思う……」

紬「お父さんの大切な物は、豚骨ラーメン……そして、私にとって大切な物は、軽音部なの!!」

唯(ムギちゃん……)

梓(ムギ先輩……)

斉藤「でもね、紬ちゃん。私は君の事が心配なんだよ」

斉藤「今からでも皆さんに打ち明けることはできないのかい?」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:04:32.44 ID:Njui/pXp0

紬「駄目よ! 言えないわ!」

紬「私がお嬢様じゃないって知ったら、皆がっかりしちゃうじゃない!」

唯(ムギちゃん……そんな事ないよ……)

紬「おやつだって……毎日、豚骨ラーメンを出す事になるのよ!?」

紬「そんな事できないわ! 女子高生なのよ!? 体重とか気になるじゃない!」

唯(確かに毎日は……って、別に出さなくていいんじゃないの……!?)

紬「バンド名だって変わっちゃうわ……放課後ラーメンズになっちゃうじゃない!」

唯(そこも変わるの!?)

紬「そうなったら歌詞も変えないと……」

紬「♪君を見てると~いつもハートが千葉!滋賀!佐賀!♪って、どういうことなの!?」

唯(さっきからムギちゃん何言ってるの!?)

紬「私は……お嬢様じゃないといけないの!!」

斉藤「紬ちゃん……」

唯(……)



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:09:00.40 ID:Njui/pXp0

梓「そんな事ないっス!!」ガタタッ

唯(!)

唯「ちょっ!? 会話に参加しちゃ駄目だよ……!」ヒソヒソ

梓「たぶん大丈夫ですよ! 変装もしてますし、低い声で喋ればバレませんよ!」ヒソヒソ

紬「お、お客さん……? 何ですか、いきなり……」

唯(大丈夫だった……! ムギちゃんも相当だよ……)

梓「そんな事ないって、言ったんス!」

梓「バーメン(※)信じて、本当のリアルを打ち明けるべきっス!」

 ※メンバーとほぼ同意の業界用語

紬「……お客さんに何がわかるんですか? ていうか誰なんですか?」

梓「自分もダレス(※)やってるんス。だから姐さんのソウル、わかりますっス」
 
 ※「音楽」のかっこいい言い方。音楽に国境は無い→ボーダレス→ダレス

紬「え……」

梓「自分……昔、結構ツッパってて、今のバンドやめかけた事があるんス」

梓「でも、こんな勝手な自分を、バーメン……ていうか先輩方は受け入れてくれたんス!」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:13:25.44 ID:Njui/pXp0

梓「そんとき自分、思ったんス! このバーメンは最高のバーメンだって」

紬「……」

唯(あずにゃん……)

紬「でも……偶然うまくいったのかも……」

梓「……姐さんも感じた事あると思いまス」

紬「え?」

梓「演奏するとバーメンが一つになった様な、あの感覚を……」

紬「た、確かに……」

梓「普段、バラバラに見えても、どんなに距離を感じても、演奏すると一つになる……」

梓「それは、バーメンが最高だからなんス!!」

紬「!」

梓「バーメンも、きっとわかってくれるっス!」

梓「姐さんがラーメン屋の娘でも、バンドが変わる事は無いっス!」

紬「でも! 毎日のおやつが豚骨ラーメンになるんですよ!? 苦痛に感じちゃうかも……」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:14:10.36 ID:Njui/pXp0

梓「姐さん……それはちょっと違うっス」

唯(お?)

梓「姐さんは豚骨ラーメンにこだわり過ぎて、周りが見えなくなってるんス」

唯(おお?)

梓「別に毎日豚骨ラーメン出す必要は無いんス」

唯(おおお?)

梓「曜日交代でラーメンをチェンジすればいいんス!」

唯(違う!)

梓「醤油や味噌ラーメンを忘れちゃってまス!」

紬「な、なるほど……!」

唯(そういう事じゃないよぉ……)

梓「醤油、味噌、塩、豚骨、付け麺のローテーションっス!」

唯(いや知らないよ……)

紬「お客さん……わかった! 私……皆に打ち明けてみる!!」

唯(わかっちゃった……)



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:21:38.29 ID:Njui/pXp0

梓「姐さん……! その意気っス! ファイトっス!」

紬「お客さん、ありがとう。なんだか勇気出てきたわ♪」

梓「恐縮っス!」

唯(でも、まあ)

唯(ムギちゃんの口から打ち明けてくれるみたいだから、万事OKかな)

紬「よぉし……じゃあ感謝の意味を込めて」

紬「今日は、お客さんのために歌おうかしら」

唯(うたう……?)

紬「お父さんが……いつも言ってたわ」

 ガララッ カシャン!

唯(!? 厨房の中からキーボードが……!!)

紬「ラーメンとピアノは似ているって」

唯(?)

紬「(出汁を)出して駄目なら(ピアノを)弾いてみろって」

唯(??)



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:27:39.26 ID:Njui/pXp0

紬「聴いて下さい! ハニースイートティータイム!!」

唯(ええぇ~~……)

 ♪はーちみーつ いーろのー
 ポロロン ポロロロン

唯(歌いだした……)

 ♪ごーごがー すぎーてくー
 ♪ハニー スイート ティータイム

唯(ていうか、さっきからあずにゃんの姿が見えない……まさかね)

 ♪はーちみーつ いーろのー 
 ポロロン ポロロロン
 ジャカジャカ ジャカジャカ 

唯(……ん?)

 ♪ごーごがー すぎーてくー
 
梓「♪ハニー スイート ティータイム!」

唯(参加しちゃってる……ちょっと予想してたよ……)ガーン

紬「♪マカロン 飛行船」

 ジャンジャカ ジャンジャカ



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:29:08.78 ID:Njui/pXp0

唯(ストーキングが大胆過ぎるよぉ……どこからギター出したの……)

梓「♪時計は ラング・ド・シャ!」

唯(地声で歌っちゃ駄目でしょお……!)

紬「♪胸がキュンとなるほうへ~~ 出かけよう!」

唯(……疲れた、しばらく見てよう)

紬梓「♪笑顔の花咲く空の下 あふれてしまうの こーきしん! マキシ!」

楽器屋店員「グスッ……へへっ、今日のラーメンは塩味が効いてるぜ……」ボソッ

紬梓「♪赤道色の リボンかけた 地球はお菓子箱 夢つまってる!」

 ワー!ワー!
 キャー!キャー!

梓「みんなー! ライブ来てくれてありがとー!!」

 ジャンジャカ ジャンジャカ

紬「♪はーちみーつ いーろのー ごーごはー なにーあじー?」

梓「♪ハニー スイート ティータイム!」

唯(2番突入……!)



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:30:23.56 ID:Njui/pXp0

紬「♪はーちみーつ いーろのー ごーごはー なにーあじー?」

梓「♪ベリー キュート アズニャン!」

唯(歌詞変えちゃったよ……)

紬「♪ガレット 駐車場」

梓「♪にゃあ!」

紬「♪野良猫 ザッハトルテ」

梓「♪にゃあ!」

唯(にゃあ! じゃないよ……)

紬「♪今日こそやりたかったこと~~ 始めよう!」

 ワー!キャー!

紬梓「♪光の絵の具 こぼした街 瞳に映る全部が 未来! レシピ!」

唯(そして完璧なコンビネーション……)

紬梓「♪青空色で ラッピングされた 世界は贈り物 開けていいかな?」

唯(何でバレないの……ムギちゃんもかなり図太いよぉ……)

梓「♪道に迷ったら お茶にしましょう」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 03:31:42.49 ID:Njui/pXp0

唯(あ、図太いって言っても眉毛じゃなくて)

梓「♪願いはキャンディースプーンに 切なさはティーポットに」

唯(神経が骨太って事を言ったわけで)

梓「♪気持ち クルクル ユラユラ まぜて」

唯(骨太……豚骨なだけにね!)

梓「♪悩みも……フフフフン フフン」 

唯(うまいこと言っちゃったなぁ~テヘ!)

梓「♪きっと~~ 明日も 晴れますように!」

唯(……)

 ワー!キャー!

梓「♪笑顔の花咲く空の下 あふれてしまうの こーきしん! マキシ!」

唯(ていうか、さっきから出しゃばり過ぎだよ……あずにゃんしか歌ってないよ……)

梓「♪赤道色の リボンかけた なーんとかかんとか! 食べちゃお!」

梓「♪青空色で ラッピングされた 世界は贈り物 開けていいよね!」

 ジャンジャカ ジャンジャカ ジャーンジャーンジャーーン……



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:02:31.29 ID:Njui/pXp0

梓「はあ……はあ、みんな! 一緒に歌ってくれてありがとー!」

 ワー!ワー!
 キャー!キャー!

唯(……)

梓「ふう……じゃあ! 次の曲っ!!」

唯「もういいよーーー!!」ズバッシコーン!

その後もライブは続きましたが、どうにかムギちゃんに気付かれる事なく

あずにゃんを連れ出し、お店を出ることができました

あと、私達が注文したラーメンは出てきませんでした







108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:05:11.72 ID:Njui/pXp0

帰り道!

唯「まったく……バレなかったのが不思議だよ!」プンプン

梓「目立っちゃ駄目でしたよね……ド忘れしてました……」

唯「よりによって、そこをド忘れしたんだ……」

梓「すみません、ムギ先輩の話を聞いてたら……気が動転しちゃって」

唯「……そうだね。私もビックリしたよ」

梓「ムギ先輩のセレブは、キャラだったんですね……」

唯「うん。今まで気付かなかったよ……」

梓「ずっと内緒でバイトして、お茶とか用意してくれてたんですね……」

唯「そうだね……」

梓「ムギ先輩は影から軽音部を支えてくれてたんですね……」

梓「そう考えるとムギ先輩も、ある意味PSPと言えますね……」

唯「うん……? それは、ちょっとわかんないかな……」

梓「でもまあ、ムギ先輩も打ち明ける気になってくれたみたいなので」

梓「私達は、こっそりと全力でサポートしていきましょう!」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:17:31.04 ID:Njui/pXp0

唯「もちろんだよ!」

梓「たとえ……ラーメンをかけられる事になったとしても!」

唯「もう~! ムギちゃんそんな事しないでしょ!」

梓「えっ? あ~……ああ! そうか、そうでした!」

唯「もう~! あずにゃんったら!」

 ウフフ アハハ エヘヘ

梓「じゃあ……今日はこの辺で。唯先輩、お疲れ様でした」

唯「うん。じゃあね~、あずにゃん!」

梓「はい、ではまた学校で。失礼します」





平沢家!

唯「はあ……今日は疲れたなぁ」

唯「ていうか……お腹減った……」ゲッソリ…

唯「ただいまぁ~」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:19:15.09 ID:Njui/pXp0

 ガチャリ

憂「おかえり、お姉ちゃん」

唯(あ! 忘れてた……!)

憂「遅かったね。なにしてたの?」

唯「ち、違うんだよ、憂……」

唯(あずにゃんと会ってたって言ったら怪しまれる……? なんて言い訳しよう……!)

憂「あ! そ、そうか/// お店に行ってたんだよね///」

唯「違うよぉ……! 憂は誤解してるよぉ! そういうお店には行ってないよぉ!」

憂「……クスッ、フフフッ……ごめんね、お姉ちゃん。大丈夫、わかってるよ」

唯「え? あ、あれ? わかってるの?」

唯(そうだよね! 私がそんなとこ行くわけ無いって、憂ならわかってくれてるよね!)

憂「15禁のお店……って事だよね? それならお姉ちゃんの年齢でも問題無いもんね?」

唯「いや違う! 違うよ! わかってないよ!」

憂「確かに……わかってない、かな」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:20:06.81 ID:Njui/pXp0

憂「15禁の方が直接的な描写が無い分、いろいろ想像できるから、

  むしろ興奮するって言いたいんでしょ? ……確かに私には、その感情はわからない」

唯「違うよぉ! 何でそんな難しく考えちゃうの!?」

唯「ほ、ほら! 河川敷! 河川敷を散歩してたんだよぉ……!」

憂「えっと……どういう事? お姉ちゃんにとって河川敷は性の対象でしかないってこと?」

唯「違……って、ええ!? もう憂の言ってる事がわかんないよ!」

憂「私の方がわかんないよ! つまりどういう事なの!? 私と付き合いたいって事!?」

唯「ええぇ!? 違うよ! 何でそうなるの!?」

梓「ぅぅう~~ん? ういー……うるさくて眠れないよー……」

唯「だから何でいるの!? 私のパジャマ着ないでよ!」ガーン

憂「梓ちゃあん! お姉ちゃん、私とは付き合えないって……!」ウルッ

梓「ひ、酷い! ……いや、待って憂! 唯先輩はそんな事言わないよ!」

梓「たぶん、何かに憑かれてるんだよ!」

憂「ええっ!?」

唯「話をややこしくしないでよ!!」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:21:40.12 ID:Njui/pXp0

梓「河川敷……そうか! 水辺には集まり易いって聞くし……間違いない!
  完全に憑かれてるよ!」

唯「なにその乱暴な推理!?」

憂「そ、そんな……どうすればいいの??」

梓「大丈夫! 私が除霊する!」

唯「ええぇ~~……」

梓「唯先輩! 今助けます! 取り合えず眠って下さい!」

唯「いや、今すぐは無理だよぉ……」

梓「じゃあ目を閉じるだけでいいです!」

憂「お姉ちゃん! 梓ちゃんの言う通りにして! 持っていかれちゃうよ!?」

唯「うう~……わかったよぉ……」

梓「では、始めます! 除霊中は喋らないで下さいよ!?」

唯(何されちゃうんだろ……?)( ̄へ ̄;)

梓「憂、対魔装束ある?」

憂「待ってて! 探してくる!」トタタ

唯(……)



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:22:52.48 ID:Njui/pXp0

憂「梓ちゃん……巫女さんコスプレセットしか無かった……」

梓「え!? う~ん、まあ何とかなるか。ありがとう!」

唯(ええぇー……)

梓「よいしょっと……」ゴソゴソ

憂「梓ちゃん可愛い~!」ピロリン

梓「も~、写メ撮らないでよ~!」キャッキャッ

憂「梓ちゃんだって、しっかりポーズ取ってるでしょ~!」ウフフ

唯(除霊してる空気じゃないよぉ……)

梓「よし……じゃあ、いくよ」

憂「頑張って! 梓ちゃん!」

梓「霊さん! いや、霊大先生! 唯先輩の体から出て来て下さい!

  是非お願いします! 何でもしますから! すいません! 出て来て下さい!」

唯(すっごい下からだなぁ……)

 しばらく後

梓「……く、来る!」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:35:21.85 ID:Njui/pXp0

憂「梓ちゃん! 何か出て来たよ!?」

唯(なに出てきたのーーー!?)ガーン

梓「よし! 退治するから憂は離れてて!」

憂「わ、わかった!」

唯(ヒィィィ……!)

梓「フッ……ハッ! セイ!」ドゴッ!

憂「梓ちゃんナイス! いい蹴り入ったよ!」

唯(肉弾戦……!?)

 バシッ! バコッ!

梓「ハアッ! ゥオラッシャァ!!」バシコーン!

憂「やったーー!」

唯(……)

梓「ゼェ……ハァ……」

憂「お姉ちゃん? 終わったみたいだよ!」

唯「そ、そうなの……? お疲れ様……」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 04:36:51.55 ID:Njui/pXp0

憂「梓ちゃん、ありがとう! 大丈夫?」

梓「ヒャヒャ! ヒャヒャーヒャッヒャァー!」ヒャヒャーン

唯「……」

唯「何か大丈夫じゃなさそうーー!!」ガーン

あずにゃんに秘められた対魔能力のおかげで、どうにか憂の誤解を解くことができました。

あずにゃんは夕ご飯を食べた後、「呼んでるから」と言い残し
帰宅しました。帰して良かったのかなぁ……

そんなこんなで、長かった1日が終わりました……





数日後!

部室!

ムギちゃんストーキング後、初の活動日です

私とあずにゃんは作戦会議のため、少し早く部室に集まりました



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:17:30.66 ID:Njui/pXp0

梓「では、他の先輩方が来る前に、作戦会議しておきましょう」

唯「りょーかい!」

梓「まずは普通にトークします。あくまで自然に」

梓「その後はムギ先輩がカミングアウトするまで見守りましょう」

梓「以上です」

唯「早いなぁ……もう会議終わっちゃったよ」

梓「あとは、いろんな状況を想定した対応マニュアルを作ったので見ておいて下さい」

 ドサッ

唯「分厚っ!? 無理無理、時間無いよ!」

梓「ええ!? ど、どうしよう! こういう状況の時の対処方法は……えーっと」ペラッペラッ

唯「載ってるの!?」

梓「あった!」

『トラブルNo.226 もし唯先輩に速読スキルが無かったら』

唯(何であること前提な書き方なの……)

梓「えっと、なになに~……“時間が無いので、心得1だけ実践する”」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:20:57.57 ID:Njui/pXp0

唯「心得1……? えーっと、どこだろ」ペラペラッ

唯「あった!」

『心得1 何らかのトラブルになった場合、
 取りあえず唯先輩が江頭2:50のモノマネをして場を和ます』

唯「……」

梓「……何とかいけそうですね」

唯「いけないよ! より悪化しそうだよ! どういう事なのこれ!?」

 コラー リツー

梓「あ! 外から話し声が聞こえます! もう時間がありません!」

唯「なんて悪いタイミング……!」

唯「いい!? 絶対やらないからね!?」

梓「大丈夫です! トラブルにならなければいいんです!」

唯「それはそうだけどさ……」

梓「もう足音聞こえます! 作戦開始です!」

唯「もう……わかったよぉ」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:24:58.20 ID:Njui/pXp0

梓「あ、そうだ、忘れてた……マジックハンドを用意しました。使って下さい」

唯「え? これどうするの?」ギチギチ

梓「私へのツッコミ時に使ってください。声に出すと怪しまれるので」

唯「いや、いらないよ……突っ込まれる様な事をしないでよ!」

 ガチャリ

律「おーーっす!」

澪「お、二人とも早いな」

紬「遅れちゃってごめんね~」

梓「全然大丈夫です」

唯「あ、えと……み、みんな! 何か久しぶりだね! さあ入って入って~」

律「ここはお前の部屋かっての!」ドカッ(着席)

紬「そういえば、そうね~3日ぶりくらいかしら」スッ(着席)

澪「ごめんな~この前、部活休んじゃって」ストッ(着席)

梓「いえ、気にしないで下さい」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:28:14.01 ID:Njui/pXp0

紬「2人ともごめんね? あの日はどうしても外せない用事があったの」

梓「大丈夫ですって! 気にせず、やらかしちゃって下さい」

律「ははっ、何をだよ! 私もごめんな~」

梓「律先輩は駄目です」

唯「そうだね。りっちゃんは罪深いね」

律「なんでだよ!?」

 アハハ ウフフ

紬(……)

紬(今日……みんなに打ち明けよう)

紬(お茶の時間に……打ち明けよう)

律「ていうか、あの日は2人で何してたんだ~? 練習してたのか?」

紬「放課後の部室……2人っきり……」

律「おーい……たぶん違うぞー」

唯「え……えーっとねー、あの日は」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:30:39.37 ID:Njui/pXp0

梓「PSPしてました」

唯(!?)

澪「なんだよ、ゲームしてたのか」

唯(ホッ……)





そんなこんなで、しばらく後

律「よっし! んじゃ~そろそろ」

律「お茶にするかー!」

唯「お茶にしよう!」

梓「お茶にしましょう」

紬「はぁ~い。用意するね~♪」

澪「ついに梓まで……」

律「まあまあ、いいじゃんか」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:32:14.16 ID:Njui/pXp0

梓「そうだ! 私、今日おやつ作ってきたんですよ~」

律「おお~? 珍しいな!」

唯(??)

唯(え……何か嫌な予感がする)

梓「これです」ゴトッ! ドカッ!

唯(箱でか!)

紬「じゃあ一緒に出しちゃいましょうか。開けていい?」

梓「はい、どうぞ!」

紬「何かな~?」

パカッ

紬「!!!」

梓「豚骨ラーメンです」

唯(ちょっ!? バッ!? バカっ! 何てもん作ってんの!?)ガーン

紬「…………」カタカタ

澪「ムギ……? どうした?」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:33:26.36 ID:Njui/pXp0

律「あれ? おーい、ムギー?」

唯「ちょっと! あずにゃん!? こっち来なさい!!」ヒソヒソ

 ギチ! ギュム!

梓「いたたたっ、挟み過ぎですよぅ!」

律澪「?」

 コソコソ

唯「何やってんの!? 豚骨ラーメンなんて出したら駄目でしょ!?」プンプン

梓「違うんですよぉ! 良かれと思ってやったんです!」

唯「何が良いの!? 見なよ! ムギちゃん固まっちゃってるよ!」プンプン

紬「…………」カタカタ

律「ム~ギ~? 震えてるぞー?」ツンツン

澪「……凄い汗だぞ? どうしたんだムギ?」

 コソコソ

唯「ムギちゃんのナイーブな部分に
  ダイレクトアタック仕掛けてどうするの!?」プンプン

梓「聞いてくださいよ! これは作戦なんです!」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:39:00.23 ID:Njui/pXp0

唯「……どういうこと?」

梓「おやつが豚骨ラーメンでも大丈夫! むしろウェルカム!
  バッチこい! ってアピールするんです!」

梓「そうした方がムギ先輩も打ち明けやすいでしょう!?」

唯「ううーん、一理あるような無いような……」

唯「大丈夫かなぁ……私達はともかく、りっちゃん達が乗ってくるかどうか……」

梓「こうなってしまった以上、やるしかありません!」

唯「……わかった! もう後には引けないよ!」

唯「それより、この状況どうするの!? もう、ムギちゃん3分ぐらい固まってるよ?」

梓「唯先輩、これをどうぞ!」

唯「黒スパッツ!?」ガーン

唯「……えっと、一応聞くけど、これでどうしろと……?」

梓「この空気ではもう、エガやるしかないです!」ワクワク

唯「やっぱり!? 嫌だよ! なんの意味あるの!?」

唯「いろんなコスプレしてきたけど、エガは嫌だよ!」

梓「何でですか! 普段穿いてる、
  あの黒っぽいやつとあんまり変わんないじゃないですか!」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 08:41:15.68 ID:Njui/pXp0

唯「じゃあもう穿かない! 私、一生ストッキング穿かないっ!」

梓「駄目です! 唯一の外見的個性なんですから!」

唯「唯一!? そんな事ないでしょ!?」

唯「ていうか夏場は穿いてないけど……夏場の私って無個性なの!?」

梓「そうです! だから夏場は唯先輩と憂の区別が付かなくて大変なんです!」

梓「何で唯先輩が2年の教室で授業受けてるのかなーっと思って、
  良く見たら憂だったって事、頻繁にありますもん!」

唯「2年の教室にいる時点で憂でしょ……」

梓「何か憂が興奮しながらストッキングのだし汁取ってるなぁ~と思って、
  良く見たら唯先輩だったり」

唯「私そんな事しないんだけど!? 
  それは憂だったんじゃない? え!? 何か混乱してきた」

梓「今日のお弁当は唯先輩かぁ~……と思って、良く見たらストッキングだったり」

唯「私とストッキングを見間違えたの!?
  いや待って、その前にどういう状況なのそれ!?」

梓「ストッキングかと思えばスパッツだったり」

唯「ええ?」

梓「スパッツかと思えばレギンスって言ったりトレンカって言ったり」

唯「待って、私関係無くない?」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:02:04.94 ID:Njui/pXp0

梓「レギンスとか! レミングスとか! 呼び方なんてどうでもいいんですよ!!」

梓「似たような物なんだからッ!!
  全部スパッツでいいんですよ!! オシャレぶりやがって!」プンプン

唯「誰に怒ってんの!?」

梓「とにかく! エガのモノマネして下さいよぉ!」

梓「ドーン! って感じでお願いします!」

唯「嫌だよ! エガでこの状況を打破できるとは思えないよ!」

梓「いいからこのスパッツを穿いて下さい~……!!」グググ

唯「ちょっ、やめ……て……! やだっ……!」グググ

 グググ ギギギ

澪「……よくわからないけど」

澪「唯が梓に無理矢理スパッツを穿かされようとしている……」

律「まあ、助けてやるか……」

唯が救出された時、偶然にも時計の針は午後2時49分を指していた…………

そう……2時50分になりかけていたのである……



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:08:36.30 ID:Njui/pXp0

唯(助かった……)

律「ていうか、さっきお前らは、なーにをコソコソ話してたんだ?」

唯梓(!!)

梓「え!? ちがっ、あの、えーっと」アワワ

唯(落ち着いて!)

梓「あの、 唯先輩が何で醤油ラーメンじゃないのって延々と言ってきて……」

唯(もっとマシな言い訳してよぉ……)

律「そうなのか……こら唯! 食い意地張り過ぎだぞっ!」

唯「ち、違っ!」

律「それより、このラーメンは何なんだ? ギャグか? ギャグなのか?」

梓「いや、それは……クッキーと間違えちゃって!」

唯「うん! よくあるよね! クッキーとラーメンて似てるもんね!」

唯「ホント! よくある! 私もお醤油とお砂糖を間違えちゃうもん!」

律「……まあいいや。あと、何かムギが固まっちゃってさー」

唯(よし、ここは私が!)



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:16:30.22 ID:Njui/pXp0

唯「む~ぎ~ちゃんっ!」ダキッ

紬「あっ……」ギュギュウウ

唯「あずにゃんね? 手違いでクッキーとラーメン間違えちゃったみたいなんだ?」

紬「え!? そ、そうなの……?」

梓「すみません、ホント偶然、たまたま、思い掛けずラーメンができたんです」

紬「ああ……そうだったのね。ごめんなさい! 私ったら深読みしちゃって」

澪「深読み?」

紬「あ、何でもないのっ! ほら、折角だから頂きましょう!?」

唯「うん! 食べよう!」

 しばらく後

律「机の上に、お茶とケーキと豚骨ラーメン……」

澪「なかなかシュールだな……」

唯「で、でも! 結構おいしいよー?」ズルルルッ

律「どれどれー?」ズズズルルッ

律「う!? うぐぐっ! むぐっ!」プルプル



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:21:12.03 ID:Njui/pXp0

唯「りっちゃん!?」

律「う……うまいっ!」

梓「ありがとうございます」ズルルッ

唯「そして、ケーキもいつも通りおいしい……!」ムシャ

唯(ムギちゃんが用意してくれたケーキ……ちょっと泣きそう……)

律「安心の味だな!」モシャ

唯(りっちゃん……これはムギちゃんの労働の……
  努力の味なんだよ……あ、泣く)

唯「グスッ……おいひぃ……うぅ……おいひいよぉ……ムギちゃぁん」グスッ

律「泣くほど!? 泣くほどなのか!?」

紬「うふふ、ありがと~♪」

紬「梓ちゃんのラーメンもおいしい~♪」ズル

澪「うん、おいしい……けど……太る……」ズズルル

紬「まあまあまあ、いいじゃない。私、みんなでラーメン食べるの夢だったの♪」

唯(ムギちゃん……)

唯(……よし)



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:27:01.07 ID:Njui/pXp0

唯「私、ラーメン大っっ好き!! 毎日でもいいくらいだよ!」ズズルズ

梓「そ、それいいですね!」

紬(!!)

律「いや、それは流石に……」

澪「そんなことしたら……体重が大変な事に……!」カタカタ

紬(……)ズーン…

唯(むむむ……)

梓(クッ……律先輩は乗ってくると思ってたけど……)

梓(やはり隠れ常識人……思った様には、いかないか……)

唯「ええ~~? 放課後にラーメンでも良くない?」

律「どんだけラーメン食いたいんだよっ!」

律「そんなラーメンばっか食ってたら、放課後ラーメンズじゃねーか!」

唯(ムギちゃんと同じこと言ってる……)

梓(……まずは律先輩を仲間にする!)

梓「ま、まったく……これだから律先輩は色気が無いんです!」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:29:15.41 ID:Njui/pXp0

律「何だとー!! 毎日ラーメン食いたいとか言ってるお前らの方が色気ねーだろ!」

唯(あずにゃん……? 怒らせてどうするの? 大丈夫なの?)

梓「いいですか? よく聞いてください」

梓「私達は乙女なので、女の子だけでラーメン屋に入る勇気が無いんです!」

梓「食べたいっ、でも食べれないっ! そんな感じで揺れる乙女心なんです!」

梓「そこで……乙女達は、ある答えに行き着きました……」

梓「部室という名のサンクチュアリで、
  ラーメンという名の禁断の果実にくちづけしよう……って」

梓「つまり、部室での放課後ラーメンは、
  恥じらう乙女達のドリームタイムなんです!」

律「なっ……!」

唯(……)

梓「しかし、残念です……律先輩は乙女では無かったんですね……」

律「違うぞ……梓」

梓「え?」

律「私が放課後ラーメンを拒否したのは……私が……」

律「私が……素直になれない乙女だからだ!!」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:30:35.43 ID:Njui/pXp0

梓「そ、そんな……律先輩程度が、そんな芸当できるわけが……」

律「梓……お前が見ているのは、ただの田井中律じゃない」

律「私は、乙女番長・田井中律だ!!」

梓「!」

律「放課後ラーメン、やってやろうじゃねぇかっ!!」

梓「律先輩っ! かっこいいです! 圧倒的な乙女力です!」

 ワーワー キャーキャー

唯(……)

唯(言い包めた……!)

梓「やっぱり軽音部の放課後はラーメンですよねー!」

律「ああ! 軽音部×放課後=ラーメンは小学生でも分かる方程式だな!」

唯「そ、そーだね!」

紬(みんな……)

紬(本当の事言っても、意外と受け入れてくれるのかも……!)

澪「……」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:35:20.41 ID:Njui/pXp0

澪「わ、私は嫌だからなっ!」

紬(!!)ガーン

澪「ラーメンばっかり食べてたら太るだろっ!」

唯(むむ……)

律「まあ! 澪ちゃんが偽乙女だったなんてっ! 罪深い! 罪深いわっ!」

澪「意味が分からない!」

澪「それに……太るぐらいだったら、私は乙女じゃなくていい!」

梓(クッ……律先輩に影響されて、そのまま流されるかと思ったけど……)

梓(想像以上に体重がアレな様子……どうしたものか……)

梓「み、澪先輩? 午後ラーメンって知ってます?」

澪「え? いや……朝カレーなら聞いた事あるけど……」

梓「最近、午後ラーメン流行ってるんですよ? ダイエット効果があるとかで……」

律「そーなのか?」

澪「そんなわけないだろ! 痩せる要素が無いじゃないか!」

梓(クッ……)



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:38:53.51 ID:Njui/pXp0

唯(私も加勢しなきゃ……!)

唯「澪ちゃん……食べたいのを我慢するの駄目だよ!
  ストレスで太っちゃうって聞いたよ?」

澪「ラーメン食べるのは、もっと駄目だろ!」

唯(おっしゃる通りです……)

梓(考える暇を与えない!)

梓「ほらっ! ラーメンじゃなくって、
  イタリアンっぽくLa・Menって呼べば、痩せて聞こえますよ!」

澪「いや、語感がどうこうじゃなくて、太るのが嫌だって言ってるんだ!」

梓(発音が悪かったか……)

梓「ていうか、もう痩せてなくていいじゃないですか!」

梓「私、結構デブ専……じゃなかった、ふくよかな人が好きなんですよ!」

梓「澪先輩、ムチムチしてて素敵だと思います!」

澪「嬉しくないっ!!!」

唯(むむむむ……)

梓(……手強い!)

紬「……」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 09:42:36.60 ID:Njui/pXp0

紬(やっぱり、軽音部にラーメンは相応しくないのかしら……)

澪「ていうか! お前ら何でそんなに必死なんだよ!? ちょっと怖いぞ……」

唯(怪しまれてる!)ドキ!

梓(怖い……なるほど!)

梓「……実はですね、ちょっと理由があるんですよ澪先輩」

澪「な、なんだよ」

梓「この前ですね……唯先輩が……憑かれちゃって」

澪「ひッ!」ビクッ

梓「除霊をしたんですが……」

澪「あああ梓!? 冗談はやめような……!?」ガタガタ

唯(話に乗ったほうがいいのかな?)

唯「えーっと……ね~、一応ホントだよ……」

澪「ひぇぇ……」ガタガタ

律「マジかよ……」

紬「大丈夫だったの……?」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:00:55.98 ID:Njui/pXp0

梓「はい、なんとか」

澪「そ、そそ、そ、その話とラーメンに何の関係があるんだよぉ!?」

梓「この前は唯先輩でしたが、次は誰が憑かれるか……」

澪「ヒィィィ……やめてくれぇ……」

梓「この前は大丈夫でしたが、次はどうなるのか……」

澪「うう……ぅ……」

梓「そこで……ラーメンの出番なんですよ!」

澪「ど、どういう事?」

梓「実はラーメンには……高い対魔効果があるんですよ」

律「いや、無いだろ。ったく……あんま澪をいじめてやるなよ」

律「み~お! 大丈夫だって! 心配すんな!」

澪「梓! 話を続けてくれ!!」

律「聞いちゃいねー」

唯(……)

梓「澪先輩、このラーメンを見て下さい。麺の部分、何かに見えませんか?」コトッ



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:02:19.29 ID:Njui/pXp0

澪「え? えーと……」ジー

梓「ほら、神主さんとかが持ってる、シャシャッ、ってするやつ……」

澪「えっと……おおぬさ?」

梓「あ、おおぬさって名前なんですか? たぶん、それです。似てるでしょ?」

唯(ええぇ~~……そうかなぁ……)

梓「まあ、そういうことなんです」

澪「な、なるほど……!」

唯(よくわかんないけど、澪ちゃんには伝わったの……?)

澪「わかったよ! 体重なんて気にしてられない! 私、ラーメン食べるよ!」

梓「澪先輩……!」

唯(ほとんど脅しだけど……澪ちゃん陥落!)

律「悪徳セールスって、こんな感じなのかもな……」

律「でも澪がそれでいいなら、まあいいか! 放課後ラーメンしちゃおうぜー!」

律「ってことで、ムギー! 明日からラーメン頼む!」

紬「え!?」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:05:22.13 ID:Njui/pXp0

澪「こら律! お菓子ならともかく、そんな都合良くラーメンが用意できるわけないだろ?」

紬「ぇ……あ、あの……」

紬(みんな、ラーメンを求めている……)

紬(これは……いけるわ!)

紬「……みんな!!」ガタッ

澪「ひぃぃ! 急に立ち上がらないでくれぇ……」

律「なんだ? どうしたんだ?」

唯「ムギちゃん……?」

唯(これは、もしや……)

紬「実は……私、皆に隠してたことがあるの……!」

梓(ムギ先輩……!)

律「なんだなんだ?」

紬「私、本当は……」

唯(ムギちゃん……頑張って……!)




146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:05:46.38 ID:MPbtDONY0

おおぬさっていうのか 物凄い微妙な知識が増えた





148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:08:57.28 ID:Njui/pXp0

紬「本当はっ……お嬢様じゃないの!!!」ババーン!

紬「私の家、実はラーメン屋なのよ!!」

唯梓(おおー!)

律澪「……」

律澪「ええぇーーー!!?」

紬「文句があるならラーメンぶっかけるわ!!」

律澪唯「ええぇ~~~!!?」

律「ムギ!? 落ち着けっ!」

梓「唯先輩も早く謝って下さいっ!」

唯「はぇ!? 私なにも言ってないよ!?」

紬「唯ちゃん……!?」ギロッ!

唯「ちょっとぉぉ!? 文句なんて言ってないってば!?」

澪「唯? ほら、憑かれてたんだろ?
  念の為に対魔ラーメン被っといた方がいいって……」

唯「澪ちゃん!? 酷いよぉ! 自分が被りたくないからって!」ジタバタ

唯「ていうか、それ嘘だよ!! たぶん対魔効果なんて無いよ!」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:10:52.59 ID:Njui/pXp0

澪「ええ!? そ、そうなのか梓!?」

梓「はい、嘘です。すみません。あと、澪先輩、尊敬してます。優しくて大好きです!」

澪「え!? まあ、その、嘘ついちゃ駄目だぞ……///」

律「手玉に取られてるなぁ……おい……」

紬「さて、唯ちゃん?」

紬「今から5杯のラーメンを頭からぶっかける事になるんだけど」

紬「普通にぶっかけていくと、
  一番目にぶっかけたラーメンのどんぶりが頭に残っちゃうと思うの」

紬「そうなったら、そのどんぶりがヘルメットになって、
  2杯目以降のラーメンを防いじゃうでしょ?」

紬「それは面白く無いから、どんぶりが粉々になるぐらいの力でぶっかけていく事になるわ」

紬「危ないから目を閉じていてね?」

唯「待って待って待って!! 何を淡々と説明してるの!?」

唯「心配してくれるなら、まずぶっかけるのをやめてよ!!」

唯「ていうか皆、助けてよぉ!?」

梓「ムギ先輩、熱いから気を付けてください」コトッ

紬「大丈夫よ、ありがとう」



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:12:49.73 ID:Njui/pXp0

唯「その熱いのを、ぶっかけられそうになってるんだよ!!」

紬「では、いきます!!」

唯「やめてぇ~~~っ!!!」

その後、りっちゃんが止めに入ってくれたので、私はラーメンを被らずに済みました

ムギちゃんは勇気を出し過ぎたため、ちょっと変になってたみたいです

それからムギちゃんは、お嬢様キャラの事、
ラーメン屋の事、お茶やお菓子や合宿のために影で奮闘していた事、

私とあずにゃんがPSPした日に見聞きした全ての事を皆に話しました





しばらく後

紬「とまあ、こういう事なの」

紬「あ、唯ちゃん、さっきはゴメンネ? オーバーブレイブ状態になっちゃって……」

澪「私もごめんな……怖くて、止めに入れなくて……」

梓「私も……唯先輩にラーメン被ってほしいな~って思っちゃって、すみません」

唯「うん……もういいよ……大丈夫だったから……」



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:18:39.77 ID:Njui/pXp0

唯「それより……」

律「ああ……ムギの実家、ホントはラーメン屋だったんだな」

澪「気付かなかったよ……」

紬「今まで黙っていて、ごめんなさい」

紬「長い間、皆を騙してごめんなさい。許される事では無いわよね……」

梓「確かに、許されない行為です」

唯「え……? ちょっとあずにゃん、何言ってるの?」

律「ムギには……やめてもらう事になるだろうな」

唯「りっちゃんまで!? やだよ……そんなこと言わないでよ……」

澪「でも、その前に言う事があるけどな」

紬「どんな罵倒の言葉でも受ける覚悟してるわ……」

唯「みんな……どうしたの……?」

梓「……」

梓「本当に……許せないですよ!!」ガタッ



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:22:18.16 ID:Njui/pXp0

梓「ムギ先輩の悩みに気づいてあげられなかった、自分が!!」

紬「!」

唯「え……?」

律「ああ、私も自分が許せねえよ……」

律「そして、ムギにはやめてもらう」

律「一人で抱え込むの、やめてもらうからな!!」ガタタッ

紬「りっちゃん……!」

唯「えーっと……」

澪「でも、やめてもらう前に言う事があるんだ」ガタッ

 シュタタ

唯(なになに!? みんなどうしたの!?)

梓「ムギ先輩!」

律「今までずっと!」

澪「お茶の時間を作ってくれて!」

 シュバ!



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:23:09.52 ID:Njui/pXp0

唯(組み体操のピラミッドみたいになった……!)

 セーノ!

梓律澪「ありがとうっ(ございます)!!!」

唯(……)

紬「み、みんな……」

唯(なにこれ……?)

唯「え~~っと……みんな、これ何?」

律「いや、さっきムギの話聞いてる時にさー」

澪「梓が、フォーメーションを組もうって言い出して……」

澪(恥ずかしかった///)

梓「サプライズ的な演出がほしいなぁ~って思ったんで」

唯「そうなんだ……うん、それはわかった……わかったんだけど」

唯「私にも教えといてよ……オロオロしちゃったじゃん……」

梓「え……すみません。唯先輩って普段、
  組み体操のピラミッドの話を全然しないから、嫌いなのかと思って」

唯「いや、しないけどさ……別に組み体操が嫌いだから話をしないわけじゃなくてさ……」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 10:26:42.06 ID:Njui/pXp0

唯「ていうか、普段から私が組み体操のピラミッドの話ばっかしてたら変でしょ……?」

唯「体操部に入れよ、ってなるでしょ……?」

梓「すみません……唯先輩がそんなにもピラミッド好きだったなんて知らなくて」

律「そーだったのか? 言ってくれよー」 

唯「え? 違う違う……ピラミッド好きをアピールしてるんじゃなくてさ……」

唯「何かやるんなら教えといて、って事を言いたいわけで……」

唯「ピラミッドは好きでも嫌いでもなくて、普通だよ……」

梓「じゃあ……今度は4人でやってみましょうか」

梓「でも、4人でピラミッドとなると……」

律「バランスが取りづらいな」

澪「下に3人、上に1人でいくと、それっぽくなるんじゃないか?」

梓「なるほど。唯先輩は下になりますけど、いいですか?」

唯「えっ!? いや、ていうか、もういいもういい!
  ピラミッドの話はもういいよ! 長いよ!」

梓「え……でも」

唯「うん! 何か私が間違ってたみたい! もうピラミッドの話はいいやっ!」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:00:01.64 ID:Njui/pXp0

唯「それよりさ! ほらっ! ムギちゃんの話を……」

律「ああ、そうだった!」

律「ムギ~? これからは一人で抱え込むの無しだからな~?」

紬「えっと……私のこと、許してくれるの……?」

澪「許すもなにも、軽音部のためにしてくれてた事なんだから」

梓「そうです! ムギ先輩が影で頑張っていてくれたから、今の軽音部があるんです!」

律「ていうか……私らも、ごめん! ムギに頼ってばっかだったよな」

唯「ムギちゃん、お茶の時間作ってくれてありがとね!」

唯「これからは、みんなでお茶とか用意しようよ!」

紬「みんな……私こそ、ありがとうっ!」

紬「打ち明けるの怖かったけど、話して良かった!」

律「……おっし!」



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:03:11.79 ID:Njui/pXp0

律「ムギが勇気出して打ち明けたんだしな!」

律「部長の私がカミングアウトしないわけには、いかねーな!」

唯「?」

律「実は私も1個、みんなに言う事があるんだ!」

唯(え……?)

紬「りっちゃんも……?」

律「梓? さっき、私は乙女番長だって言ったけどさ」

梓「はい」

律「実はあれ、嘘なんだよ」

梓「……え? カミングアウトってそれですか? ちょっとショボくないですか?」

律「まあよく聞け」



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:04:08.42 ID:Njui/pXp0

律「実は私……ていうか」

律「俺、男なんだ!」

律「そしてこれが証拠だ!」ヌギッ

 ポロン

唯「!!!?」

唯「……え?」

唯「えええ……!?」

唯「えええぇぇーーー!!?」ガーン

唯「え、りっちゃ、それ、おちん、男の子の、
  でも象さんの方がもっと好きっていうか、バナナ付きおいなりさんが」カタカタ

律「唯、落ち着け……」プラーン

唯「あ、そうかぁ~ドッキリかぁ~! アハ! アハハハハー!」

唯「楽しいなぁー! あ、そうだ! 回ろう! 楽しいから回ろう!」

唯「ウフフフー! アハハハー!」クルクル

唯「今どっち回転だろぉ! 右かな~? わかんないなぁ~!」クルクル



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:06:37.40 ID:Njui/pXp0

唯「ていうか右回りって時計回り?
  ていうか時計回りってどっち回り? わかんないなぁ~!」クルクル

梓「確かに、わかんなくなる時ありますよね」

澪「ネジ回してる時もさ、締めてるのか緩めてるのか、わからなくなる事あるよな」

紬「あ、それわかるー」

唯「私こんなに回ったの初めてー! アハハハハー!」クルクル

律「落ち着けって! ドッキリじゃねーよ!」プラプラ

唯「いつまで出してるの!? わかったよ! 落ち着くからしまってよ!」ピタッ

唯「ていうか、みんな落ち着き過ぎじゃない!? りっちゃん男の子だよ!? 変態だよ!?」

梓「唯先輩、冷静に考えてください」

梓「唯先輩のお父さんだって男の人でしょ?」

唯「それ何か違うよ……あずにゃんはそれで納得できたの!?」

紬「……私は、なんとなく、男の子じゃないかなって思ってたわ」

唯「ええ!?」

紬「水着姿を見て、随分と盛り型だな~怪しいな~って思ってた……」

律「ムギが見た膨らみはテープで留めてた俺のナニだ!」



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:08:23.15 ID:Njui/pXp0

紬「それに……律君にはユリトンレーダーが反応しなかったのよ」

梓「ユリトンレーダー? なんですかそれ!?
  ソリトンレーダーと何か関係あるんですか!?」ガタタ

唯「妙な所に食い付かなくていいよ!」

唯「ていうか律君って……飲み込み早くない!?」

澪「私は……全然気づかなかった……」

唯「小学校の時からだもんね!? ショックだよね!?」

澪「ううん……何だか、少し嬉しいんだ」

唯「えええ!?」

澪「実は……普段から律が……男の子だったらいいなって……思ってたんだ///」

律「澪……」

唯(澪ちゃんは、もはや精神が違う次元だ……!)

澪「律が自分の事を話してくれて、私は嬉しいよ」

澪「……よし」

澪「次は私の番だな」

唯「次って何!? えっ? 澪ちゃんも何かあるの!?」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:09:59.67 ID:Njui/pXp0

澪「みんな、見ててくれ」カチッ

 キュルルルル…

 キュイーン カチャ プシュー…

唯「ああああっ……!? みみ澪ちゃんの顔が割れた……!!」カタカタ

律「大丈夫か澪……? 顔割れてるぞ……?」

梓「竹を割ったような顔面ですね……」

梓「よく見ると、中に小さなコックピットがありますよ」

梓(カッコいい……!)



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:10:32.20 ID:Njui/pXp0

 ウィーン…

紬「何か出てきたわ……」ゴキュ

澪(小)「ふう、MS(ミオ・スーツ)から降りるのは久しぶりだ」

一同「……」

澪(小)「みんな、聞いてくれ!」

澪(小)「私、この星の人間じゃないんだ!」

唯「……」

唯「ええぇぇええぇえぇぇぇーーー!!!」ガーン

ー完ー



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:16:48.06 ID:Njui/pXp0

一応終わりです!
やけに長くなりましたが、読んでくれた方、ありがとうございました!

では!3DSを受け取りに行きます!おつかれでした!




171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:15:22.50 ID:RmWdEbyw0

もうアレだな!アレだよwww



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:16:54.13 ID:XMQBRQbLO

確かな狂気を感じた
乙www



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:39:31.85 ID:77CznBsx0

せめて夢オチにwwwwwww


そして何気にあずにゃんが唯の次にまともだった



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 11:46:22.29 ID:Z11kiSvT0

これは面白い
>>1はできる子



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 13:12:53.30 ID:GmfziHes0





177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 13:18:18.63 ID:qBqEjasU0

乙うい



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 14:12:58.03 ID:FIPfaLWu0

乙乙



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 14:21:53.65 ID:bYZPH9A0O

うすたまた戻ってきてくれよ



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/26(土) 16:39:26.65 ID:QxYW14Jt0

唯が一番常識人とはwww





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タイトル:
NO:1155 [ 2011/02/28 03:18 ] [ 編集 ]

オチwww

タイトル:
NO:3766 [ 2011/09/04 22:21 ] [ 編集 ]

( ゚д゚)…………

タイトル:
NO:5849 [ 2012/03/12 08:10 ] [ 編集 ]

狂気を感じる

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