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澪「忘れたのか? 私にはファンクラブがついてるんだぞ?」#3 【戦争】


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澪「忘れたのか? 私にはファンクラブがついてるんだぞ?」#1
澪「忘れたのか? 私にはファンクラブがついてるんだぞ?」#2




209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:18:23.24 ID:hVzeTrRP0

地下壕。
ロープを解いてやった澪は
4人の口から澪ファンクラブのこれまでの悪行の数々を聞かされていた。

澪「う、嘘だろ?
  律をトラックで轢いたのがファンクラブの人だなんて」

唯「本当だよー。あずにゃんが見てたもん、
  トラックの運転手がファンクラブのバッジ付けてたの」

澪「ば、バカ言え……なんでそんなヒドイことするんだよ」

佐藤「そうやって反体制者を処分し、
   他の生徒達に恐怖を植えつけて
   誰も澪ファンクラブに逆らえなくする……
   それがあなたたちのやりかたでしょう」

紬「澪ちゃんだってずっとそのおかげで調子乗ってたじゃない。
  今さら知らぬ存ぜぬは通用しないわよ」

澪「う……で、でもトラックは知らなかった……
  まさか律にそんな……
  それにトラックで轢くだなんて、いくらなんでもやりすぎだよ」

姫子「それだけじゃない、
   バレー部の豊崎さんが窓から落ちて骨折したのも
   団地妻研究部の寿さんがライオンに食われたのも
   澪ファンクラブの仕業だとARCHの調査で判明しているわ」

澪「そんな……!」





213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:22:34.19 ID:hVzeTrRP0

佐藤(秋山さんは澪ファンクラブの過激な行いを知らなかった……
   むしろ知ってショックを受けているような感じだわ。
   ファンクラブのこれらの行動は秋山さんの意志に関係ない
   一部のメンバーの暴走……だとすれば
   秋山さんをこっちに引きこむことができるんじゃ……?)

澪「まさか澪ファンクラブが
  そんな酷いことまでしてたなんて……」

唯「私たちもファンクラブに捕まって監禁されてたんだよー」

澪「えっ、てことはみんな……反体制者?」

佐藤「そうよ。
   あなたの澪ファンクラブを潰そうとして
   逆にこっちがやられてしまったの」

澪「な、な、な……じゃあ私のこともどうにかしようってのか?
  ひー、ロープ解くんじゃなかった!!」

佐藤「落ち着いて、秋山さん。
   あなたにはなにもしないわ。
   私たちが倒すべき敵はどうやらあなたじゃなさそうだし」

澪「そ、そうか……良かった」

佐藤「ところで秋山さん。
   あなた、在日朝鮮人なのよね?」

澪「な、なななな、な……!?」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:26:44.58 ID:hVzeTrRP0

澪「もしかして私の出生証明書を盗んだのって、
  佐藤さんたち……!?」

佐藤「そうよ、今持っているのは私たちじゃないけど」

澪「……」

佐藤「秋山さん……澪ファンクラブはね、
   今あなたの出生証明書を取り戻そうと躍起になってるわ。
   でもそれはあなたを思ってのことじゃない」

澪「え……?」

佐藤「あなたを利用した権力構造を守るためよ。
   澪ファンクラブはもうあなたを応援するための団体じゃない。
   権力を欲する野心家たちの集まりでしかないのよ!」

澪「そっ、そんな……そんなの嘘だっ!
  ファンクラブの人たちは……私をっ」

姫子「……当然、純粋にあなたを慕う会員は大勢いる。
   でも澪ファンクラブの上層にいるのは、
   あなたのことなんて何とも思わない人たちばかりよ」

澪「っ……」

佐藤「このままだと、田井中さんのような被害者が
   これからも何人も出ることになってしまうわ。
   私たちはそうなってしまう前に、
   澪ファンクラブという腐敗した権力を打ち倒したい」



217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:30:54.80 ID:hVzeTrRP0

佐藤「そのために、秋山さんにも協力してほしいのよ」

澪「わ、私に……?
  私に澪ファンクラブを裏切って、
  反体制者になれっていうのか?」

佐藤「そうよ」

紬「澪ちゃんは良いの?
  りっちゃんや豊崎さんのように、
  澪ファンクラブに逆らったってだけで
  大怪我させられちゃう人がいても……」

姫子「私なんてこの地下壕で拷問されたわ……
   あまりに苦しくて何度も吐いちゃった」

澪「う……」

佐藤「秋山さん、お願い。
   あなたもこんなの間違ってるって思ってるんでしょう?」

澪「わ、分かった……協力する。
  その代わりに」

佐藤「代わりに?」

澪「私が在日朝鮮人だっていうのを秘密のままにしておいてくれ」

佐藤「……」



219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:34:58.76 ID:hVzeTrRP0

澪「それが協力する条件だ」

佐藤「……分かったわ、
   あなたが在日であるのを公表することは
   澪ファンクラブを倒す手段の一つでしかないし、
   秋山さんが協力してくれるならそれで」

澪「ああ、ありがとう」

唯「てゆーかおなかすいたー」

姫子「そういえばもう4時限目ね」

佐藤「ところで秋山さん、長々とこんなところで喋ってて大丈夫なの?
   そもそもなんで秋山さんがここにいるの?」

澪「高橋さんが影武者になったから、私はここに隠されて」

佐藤「ああ、そういうこと……」

唯「はっ、まさかこの澪ちゃんも風子ちゃん!?」

姫子「ええっ!?」

紬「大丈夫、このおっぱいは間違いなく澪ちゃんよ」

唯「そっかぁー、よかった」

澪「どこで判断してんだっ」



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:39:09.24 ID:hVzeTrRP0

佐藤「そうだ秋山さん、秘密のルートとか知らない?
   見張りの連中に見つからずに外に抜け出せるような……」

澪「さあ、知らない。
  けど抜け出したいなら今行けばいいんじゃないか?」

佐藤「え?」

澪「この地下壕、昼休みと放課後以外は誰もこないから」

佐藤「えっ、そうだったの!?」

澪「うん、みんなも授業でなきゃいけないしさ」

姫子「そ、そうなんだ……見張りなんていないのね」

唯「じゃあもうさっさと外に出ちゃおうよ。
  もうこんな場所に閉じ込められてるの嫌だよー」

佐藤「ええ、そうね……
   早く脱出して、エリたちと合流したい」

姫子「エリ、捕まってないわよね……」

5人は周りを伺いながら捕虜収容室を抜けだした。
澪の言ったとおり地下壕内には人の姿はなく、
迷路のように入り組んだ地下壕を5人は
出口を求めて歩き始めた。



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:43:19.96 ID:hVzeTrRP0

唯「あっ出口あったー」

佐藤「展開はえー」

姫子「でも鍵かかってるわよ」

紬「澪ちゃん、鍵持ってない?」

澪「持ってないよ……ファンクラブ幹部の人しか持ってないんじゃないかな」

佐藤「携帯でその幹部の人を呼び出せない?」

澪「私の携帯、高橋さんが持ってるし」

佐藤「そう……
   それじゃあアレをやるしかないわね」

唯「アレとはまさか……
  テレビでよく見るアレですか!?」

佐藤「そうアレよ!
   鍵のかかった扉を体当たりでぶち破るアレよ!」

姫子「刑事ドラマかよ」

紬「私、鍵のかかったドアを体当たりでブチ破るのが」

佐藤「よし、早速やるわよ」

紬「最後まで言わせてよ」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:47:29.81 ID:hVzeTrRP0

姫子「待ってよ。
   そんなことやって大きい音出したら
   怪しまれちゃうんじゃないの」

唯「そっか。いくら授業中とは言え
  私たちが逃げたのバレたらみんな来ちゃうよね」

佐藤「じゃあどうするのよ。
   このままじゃ捕虜収容室から脱走したのがバレて
   またロープで縛られてしまうだけよ」

姫子「それは……うーん」

澪「あっ、もしそうなったら私がロープで縛るのやめてって頼んでみるよ」

佐藤「たぶん意味ないと思う……
   ていうか私たちと通じたってファンクラブの人たちに知れたら
   秋山さんもやばいと思うんだけど」

澪「ええっ!?」

姫子「そうね……秋山さんがファンクラブを裏切って
   ARCH側についたとなれば、
   ファンクラブは秋山さんを処分するでしょうね。
   向こうには高橋風子っていう影武者がいるわけだし、
   秋山さん亡き後は彼女を立てておけば……」

澪「ひいいい!」

「ちょっと、あなたたち」



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:51:40.19 ID:hVzeTrRP0

扉の向こうから和の声が聞こえた。

佐藤「まっ……真鍋さん!?」

姫子「やばいっ、バレたよ。どうする?」

唯「和ちゃーん、ここから出してぇー」

和「ええ分かってるわ。最初からそのつもりよ」

佐藤「えっ?」

唯「わーい、ありがとう和ちゃん」

姫子「まさか何かの罠じゃ……」

和「そんな邪推しないでほしいわね。
  私は純粋にあなたたちを救ってあげたいと思って来たのよ。
  私以外には誰もいないから、安心して」

佐藤「……」

和「まあ、ちょっと恩を売るつもりではいるけど」

佐藤「なんなの、その恩っていうのは」

和「私に協力しなさい」

扉越しに会話する6人。



228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/27(日) 23:55:48.12 ID:hVzeTrRP0

姫子「やっぱりね……ただで助けてくれるわけがないわよね」

佐藤「真鍋さんが私たちに協力……?
   なにを協力することがあるのかしら、
   私たちは敵同士でしょう?」

和「澪ファンクラブを潰したい気持ちは、貴方達と同じよ。
  佐々木さんをどうにかしなければ、
  この学校は本当にマズイことになってしまう」

佐藤「佐々木さんを?
   諸悪の根源が佐々木さんだとでも言うの?」

和「そうよ。私は佐々木さんによって祀り上げられた
  ただのお飾りの会長でしかないわ。
  ファンクラブの実権は佐々木さんにあるといってもいい」

佐藤「……」

紬「ど、どうするの?」

姫子「どうするって言ったって……
   信じていいのかな」

唯「和ちゃんは嘘つくような子じゃないよぉー」

澪「私もそう思う」

佐藤「でも、だからって……
   罠の恐れがゼロなわけじゃないでしょう」



229 名前: ◆5Gzrh4yzUg :2011/02/27(日) 23:58:48.60 ID:hVzeTrRP0

和「いいこと?
  あなたたちが私を信じないのは勝手よ。
  でもそれはあなたたちにとっても不利益なのよ」

佐藤「どういうこと?」

和「今の状態のあなたたちじゃ何も出来ないでしょ。
  誰かに助けられるのを待つにしても、誰が来てくれるのかしら」

佐藤「う……」

和「私と一緒に澪ファンクラブを潰すわよ。
  早く決断しなさい。
  もう時間がないわ、早くしないと昼休みになって
  ファンクラブの連中がここにくる」

姫子「ど、どうするの? アカネ」

佐藤「えっ私が決めるの!?」

唯「アカネちゃん!」

紬「アカネちゃんっ!」

澪「佐藤さん……!」

佐藤「うーっ……
   このままだとどうせ無理だし……
   うううう……」



235 名前: ◆5Gzrh4yzUg :2011/02/28(月) 00:02:59.24 ID:TfWv50SZ0

佐藤「わ、分かった、協力するわ。
   だから早くここから出して」

和「ありがとう、信じてくれて嬉しいわ」ガチャ

唯「おー、日光だ日光」

紬「ここって西校舎の裏……?
  こんな場所にあったのね、全然気づかなかったわ」

澪「ここはほとんど人が来ないからな」

和「あれっ、なんで澪もあなたたちと一緒にいるの?」

姫子「捕虜収容室に迷いこんできて、
   いろいろ話してるうちにこっちの味方してくれることになって」

和「そう、話が早くて助かるわ。
  じゃあもう行きましょう、時間がない」

唯「行くってどこへ?」

和「放送室よ。
  ファンクラブ会長として声明を発表するわ。
  もちろん、澪と、あなたたちARCHも一緒にね」

佐藤「……一体何を言うつもりなの?」

和「まだ内緒よ」



240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:07:10.28 ID:TfWv50SZ0

和「ところで澪の出生証明書は?」

佐藤「ここにはないわ。どこにあるかは……」

和「律のところかしら?」

唯「な、なんで知ってるの?」

和「憂に色々調べてもらっていたのよ」

唯「う、憂が……」

和「まだ梓ちゃんが持っているんでしょう?
  早く呼んでちょうだい」

澪「えっ……まさか放送室で公表する気じゃ……」

和「当たり前でしょう。
  佐々木さんたちを打倒するにはそれしかないわ。
  秋山澪、出生証明書、ARCH。
  使えるコマはすべて使わないと」

澪「い、言ってることは分かるけど……」

唯「でも澪ちゃんが在日だってのは内緒にしとくって
  さっき約束したんだよ」

和「はあ?」



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:11:21.10 ID:TfWv50SZ0

和「あのねえ澪、佐々木さんたちに加担していた時点で
  あなたも同罪なのよ。
  自分だけ無傷で助かろうなんてそうはいかないわ」

澪「う……」

佐藤「……それを言うなら、真鍋さんもじゃない?」

和「分かってるわよ。
  だから今から自分の責任を果たしに行くの」

佐藤「……」

唯「み、澪ちゃん……」

姫子「在日だってことを明かさない約束で
   秋山さんはこっちに協力してくれることになった。
   それを裏切るのは……」

澪「……いや、和の言うことのほうが筋が通ってる。
  私が律を轢いたようなもんなんだしな……
  梓に出生証明書を持ってくるように行ってくれ」

和「ありがとう、澪。
  私の携帯使っていいから梓ちゃんを呼んでくれない?
  急いでくるように言って」

唯「あずにゃんの電話番号って何番だっけ」



243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:15:32.07 ID:TfWv50SZ0

ぷるるるる ぷるるるる

唯「あっ、繋がった」

梓『はい、もしもし……』

唯「あずにゃん? 私だよー」

梓『ゆ、唯先輩!?
  捕まってたんじゃ……』

唯「和ちゃんが助けてくれたんだよー」

梓『和先輩が?』

唯「それで和ちゃんと一緒にファンクラブを倒すことになったの!
  だからあずにゃんは出生証明書を学校に持ってきて!」

梓『和先輩と? ファンクラブを潰す?
  話の流れがさっぱり読めないんですけど』

唯「いいから持ってきて!
  頼んだよ、急いでね!」プツッ

和「……」

唯「これですぐ持ってきてくれるはずだよ」

和「ホントでしょうね……」



244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:19:43.34 ID:TfWv50SZ0

和「ところで律のいる病院からここまでどれくらいかかるの?」

唯「うーん、20分くらいかな」

和「20分……昼休み始まるまでは間に合わないわね……
  仕方ないわ、こっちはこっちで放送室に急ぐわよ。
  昼休みになれば放送室にも人が来ちゃうし、その前に先手を打っておかないと」

唯「なんか面白くなってきたねー」

姫子「のんきだね……」

佐藤「ところで真鍋さん、佐々木さんは真鍋さんの動向を見抜いていないのかしら?」

和「見抜いてるでしょうね、私に監視をつけてくるくらいだから」

紬「えっ、じゃあ……」

和「大丈夫よ、さっきトイレに行ったとき通気口からこっそり抜けだしてきたの。
  今は監視は付いていないわ。もっと早くこられればよかったんだけど」

唯「へー、スパイみたいだね」

澪「スッパイしなくてよかったな。スパイだけに」

和「……」

唯「……」

姫子(なんでこんな人にファンが付いてんだろ)



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:23:53.46 ID:TfWv50SZ0

その頃、3年2組では。

教師「えー、であるからここの訳はこのようになるのであって……」

佐「……」

風子「佐々木さん」こそっ

佐「なに?」

風子「真鍋さんの帰り、遅くない?」

佐「ああ、大きい方なんじゃないの?
  今朝からお腹の調子が悪いって言ってたし」

風子「それならいいんだけど……
   なんだか嫌な予感がするわ」

佐「嫌な予感?
  バカね、真鍋さんに何が出来るって言うの?
  監視も付けてるし、大丈夫よ」

風子「……
   あまり油断しないほうがいいわよ」

佐「ふん、あなたに言われるまでもないわ」

風子「……」



246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:28:05.15 ID:TfWv50SZ0

ぴんぽんぱんぽーん

和『授業中に失礼します……
  生徒会より緊急全校放送をおこないます……』

佐「!?」

風子「この声、真鍋さん」

佐「緊急全校放送って……一体何を」

ざわざわ

和『……この放送は澪ファンクラブに関することです』

佐「なっ」

和『えー……私が話してもいいのですが……
  やはり澪ファンクラブのことなので……
  ここは秋山さんに……お願いします』

澪『こんにちは、秋山澪です……』

「えっ、秋山さん?」
「秋山さんってここにいるじゃない」
「もしかしてニセモノ?」
「え、どっちが?」

風子「ちっ……」



247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:32:23.42 ID:TfWv50SZ0

澪『わ、私はここに……
  澪ファンクラブの解散を宣言します!!』

佐「な……なんですって!?」

風子「馬鹿な……なぜっ」

「えええ、ファンクラブ解散!?」
「どういうことー?」
「普通の女の子に戻りたいの?」
「そんなー、私の生きがいがー」
「えっ、じゃあ学校でビクビクしなくて済む?」
「もう狩りも粛清もなくなるのか?」
「ええー、会員番号ゾロ目なのにー」
ざわざわ

澪『みなさんもご存じと思いますが……
  澪ファンクラブは逆らう人たちを暴力的な手段で弾圧していました……
  表に出ていること以外にも……
  トラックで轢いたり……屋上から突き落としたりとか……
  冗談では済まないくらいのことまでやっていたんです……
  私はそんなことする人達に応援されても嬉しくありません……』

「なんですって、そんな酷いことが!?」
「バレー部の豊崎さんが屋上から落ちて骨折したのも?」
「そう言われれば秋山さんの気持ちを考えていなかったかも」
「嘘よ、全部秋山さんのためなのよ!」
「そうよそうよ、ねえ佐々木さん? そうよね!?」

佐「そう、全部秋山さんのためにやってきたことよ」



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:36:33.95 ID:TfWv50SZ0

佐「……きっと秋山さんは
  真鍋さんやARCHの連中にいらないことを吹きこまれてしまったのね……
  みんなも知っているでしょうけど、秋山さんはとっても純真で、純粋で、
  人を疑うことを知らない天使のようなお方だから」

「そうよ!秋山さんは敵の口車に乗せられただけよ!」
「私たちのやってることが間違っているわけない!」
「秋山さんのために反体制者を潰してきたんですもの!」
「秋山さんを騙した反体制者め!許せないわ!」
「それにしても、なんで真鍋さんが私たちを裏切ったの!?」

佐「真鍋さんも反体制者と内通していたんでしょうね……
  見抜けなかった私の責任だわ……ごめんなさい」

「佐々木さんが謝ることないわ!」
「そうよ、悪いのは全部反体制者だもの!」
「真鍋さんも敵よ!ぶっとばすのよ!」

佐「そうね、みんなの手で秋山さんを取り戻しましょう!
  秋山さんがトップに君臨してこそこの桜が丘高校に恒久の反映と平和が訪れるのよ!」

「「おーっ!」」

風子(秋山さんの放送で揺らぎかけたファンクラブを
   一瞬で纏め上げた……恐るべき手腕だわ)

佐「私は他のクラスのファンクラブ会員を見てくるわ。
  高橋さんは放送室に行って放送を阻止するのよ!」

風子「はい!」



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 00:40:43.83 ID:TfWv50SZ0

和『秋山さん、ありがとう……
  次はARCHの副代表、佐藤アカネさんに登場していただきます……』

佐藤『ARCH副代表、佐藤アカネです……』

佐「ちっ、ARCHまで味方につけたのか。
  授業中も見張りをつけておくべきだったわね」

佐藤『みなさん、ARCHは腐敗した権力と戦ってきました。
   それは澪ファンクラブという名前でした。
   しかし、私たちの敵が澪ファンクラブなのではありません。
   澪ファンクラブの権力を私利私欲のために使い
   みなさんを苦しめる人たちが私たちの敵なのです。
   今、秋山さんの手によって澪ファンクラブが解散されました。
   それでもなお澪ファンクラブにしがみつくような人たちは
   秋山さんのことを好きでもなんでもない、
   ただ権力をその手から離したくないだけなのです。
   ARCHの隊員のみんな、今こそ蜂起の時です!
   愚かなる権力者たちを打ち倒すのは、今しかありません!』

「倒せるのか?澪ファンクラブを?」
「馬鹿な、佐藤さんは吹奏楽部大逆事件を忘れたか」
「でもやるなら今しかない」
「無駄だ、またやられるだけだ」
「やってみなければわからないだろう」

佐藤『ARCHのみなさん、いえ、
   澪ファンクラブの力に屈してきた皆さん、共に戦ってください。
   放送はここでいったん終わりますが、まだ放送しなければならないことは残っています。
   だから、放送室に来て、私たちを守ってください』



258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:04:32.15 ID:TfWv50SZ0

再び放送室。

佐藤「ふう……」

和「ありがとう。名演説だったわ、佐藤さん」

姫子「でも、これでファンクラブのヤツらが動き出しちゃうわよ」

和「そうね。梓ちゃんが早く学校にきて、
  ファンクラブの連中に捕まらないように
  放送室まで出生証明書を届けてくれればいいのだけど」

唯「あずにゃんが来てから放送始めればよかったのに」

和「バカね、もし昼休みになっても来なかったら
  地下壕にあなたたちがいないことがバレちゃうでしょ。
  そしたらファンクラブ総出で探し出すに決まってるわ。
  そうなると放送どころじゃない」

唯「あ、そっか」

和「撃てる弾は全部撃っておくべきなのよ。
  これでARCHの人たちも私たちと一緒に戦ってくれるだろうし、
  梓ちゃんが来るまでの時間稼ぎもできるわ」

風子「そこまでよ、真鍋さん」

和「た、高橋さん!」

放送室の外には高橋風子とその部下たちがずらり。



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:09:34.86 ID:TfWv50SZ0

風子「よくも私たちを裏切ってくれたわね?
   まさか秋山さんやARCHまで引きこむとは思わなかったわ」

和「……あなたこそ、よくもまあのこのこと
  ここにやって来たわね。
  さっきの放送を聞いていたでしょう?
  ここにはすぐARCHの人たちが駆けつけてくるのよ」

風子「来るわけがないでしょう。
   ARCHは吹奏楽部大逆事件のせいですっかり士気を失ってる。
   未だに澪ファンクラブ打倒を叫んでいるのなんて、
   そこの佐藤アカネさんと無能なリーダーくらいだわ」

佐藤「エリは無能なんかじゃないわ」

風子「ふーん、あの偽物作戦の時うろたえるばかりで
   あなたたちを見捨てて逃げるだけだったリーダーが無能じゃないって?
   面白いことを言ってくれるわね」

佐藤「……」

風子「あなたたちはもう終わりよ。
   無駄なクーデターなんてやめて、
   さっさとおとなしく降伏を……」

「う、うわああああ!」
「ぎゃあああああああ!」

風子「なっ……何!?」



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:14:34.88 ID:TfWv50SZ0

ARCH「澪ファンクラブを倒せー!」
ARCH「桜が丘高校は私たちのもんだー!」
ARCH「独裁者をぶっとばせー!」

ファンクラブ「ひいい、反体制者だ!」
ファンクラブ「無理だ、数が違いすぎる!」
ファンクラブ「やらせはせんぞー!」

風子「馬鹿な、ARCHの連中が……!?」

佐藤「ARCHは士気が……なんだっけ?」

風子「ちっっ!
   何をやってるの、早く反体制者をとらえなさい!」

ファンクラブ「ムリです、ヤツらの兵力はこちらの2倍!」
ファンクラブ「このままでは負けてしまいます、撤退しましょう!」

風子「くっ……!!」

ARCHの活躍によって
放送室を取り囲んでいたファンクラブ会員は
あっという間に取り押さえられたのであった。

佐藤「みんな、ありがとう……
   私たちのために、立ち上がってくれて」

ARCH「佐藤さんのためじゃありません、みんなのためですよ」
ARCH「そうです、桜が丘高校のために戦ったんです」



265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:20:14.47 ID:TfWv50SZ0

唯「いやーよかったよかった」

姫子「あとは出生証明書が届けば私たちの勝ちね。
   ところでまだ来ないのかしら」

唯「遅いよね。

紬「和ちゃん、携帯貸して」

和「はい」

紬「あっ、梓ちゃん!? 今どこ?」

梓『え? 律先輩の病院ですけど』

紬「なんでまだそこなのよ!
  早く出生証明書を持ってきてって言ったでしょ!?」

梓『あ、罠じゃなかったんですか?』

紬「違うわよ、緊急事態よ緊急事態!」

梓『緊急事態らしいですけど、エリ先輩どうします?』

エリ『うーん……』

佐藤「罠な訳ないでしょうが! 早く学校に来なさい!」

エリ『あ、アカネ?』



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:25:14.91 ID:TfWv50SZ0

佐藤「聞こえないの?
   みんな澪ファンクラブを倒すために戦ってるのよ。
   あなたARCHのリーダーでしょう!?
   あなたがそこでダラダラしててどーするのよっ」

ARCH「澪ファンクラブを潰せー!」
ARCH「負けるわけにはいかないのよー!」
ARCH「自由をこの手に!」
ARCH「私たちの学校生活を取り戻ーす!」

エリ『み、みんな……』

佐藤「何もしてないのはあなたひとりだけよ!!
   早く来なさい、リーダー!」

エリ『わ、分かった!
   ぐずぐずしててごめん、すぐいくよ!』

佐藤「おう!」

唯「熱いねアカネちゃん」

佐藤「エリは一回くじけちゃったら
   これくらい熱く炊きつけてやらないと復活しないからねっ」

紬「これで出生証明書が届くわね。
  なんだか余裕で勝てそうねー」

和「そうかしら」



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:30:15.34 ID:TfWv50SZ0

唯「大丈夫だよ、ARCHの人たちも一緒に戦ってくれるし。
  澪ファンクラブなんてちょちょいのちょいやでー」

和「甘く見ないほうがいいわよ、澪ファンクラブを。
  私が言うのもなんだけど」

風子「そうよ、真鍋さんの言うとおり」

和「高橋さん?」

風子「あなたたち、地下壕から抜けだしてきたんでしょう?
   じゃあ見たんじゃないの? 地下壕に何があったかを」

唯「地下壕に……? 何かあったっけ」

紬「うーん……」

姫子「特に心当たりはないけど」

澪「あっ」

唯「澪ちゃん、知ってるの?」

澪「確か……武器庫っていうのが」

唯「ぶ、武器庫!?」

佐藤「ま、まずいわね」

和「あったっけ、そんなの」



269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:35:15.38 ID:TfWv50SZ0

あっという間に形成が逆転した。
地下壕の武器庫から武器を持ち出し、武装したファンクラブ連中に
丸腰のARCHメンバーは逃げ惑うばかりであった。
校内の至る所で反体制者狩りが行われ、
ARCHメンバーたちは次々としょっぴかれていった。

ファンクラブ「秋山さんばんざああああい!」
ファンクラブ「反体制者を一掃しろー!」
ファンクラブ「秋山さんを取り戻せー!」

ARCH「ひいい、こりゃたまらん!」
ARCH「こんなの勝てるわけない、逃げろ!」
ARCH「もう終わりだ!結局ファンクラブには勝てないんだ!」

和たちが立てこもっている放送室も
武装集団に取り囲まれてしまった。

風子「あっはっは、もう終わりね、反逆者のみなさん。
   早く降伏したほうが身のためよ?」

佐藤「くそっ……」

唯「澪ちゃん、何とかファンクラブの人たちを説得できない?」

澪「わ、分かった、やってみる……」




270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:36:04.68 ID:yKYG1XsO0

武器って何?
ナイフ?
銃?



271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:36:12.01 ID:RUjjx8VVP

学校になんてもの隠してるんだwww



272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:37:08.34 ID:irkhBI300

そろそろ国家権力介入しないとおかしいレベル



273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:38:53.58 ID:NkdaH5QH0

ソフトボール部あるらしいし金属バットだろ





274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:40:16.71 ID:TfWv50SZ0

澪「ファンクラブのみんな、もうやめてくれ。
  私はこんなこと望んでいないんだよ」

ファンクラブ「秋山さん、ARCHの連中に洗脳されたのね」
ファンクラブ「大丈夫よ秋山さん、どっちが正しいかすぐに分かるわ」
ファンクラブ「秋山さんは私たちがすぐに救い出してみせるわ」

澪「うう、通じない……」

和「梓ちゃんはまだ!? アレさえあれば、逆転できるのに……!」

佐「ふふん、出生証明書があったところで
  あなたたちの負けはもう決しているのよ」

和「佐々木さん……!」

佐「これで分かったでしょう、何人たりとも澪ファンクラブを倒すことはできないと。
  さあみんな、この反体制者共をひっとらえるのよ」

和「くそ……ここまでか」

佐藤「せめてもう少し早く、エリたちが来てくれてれば」

紬「そんな、あ……梓ちゃん……」

澪「梓……」

唯「あずにゃーん!」

「はいーっ!」



275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:45:17.29 ID:TfWv50SZ0

一同が声のしたほうへと振り向くと、
たしかにそこには中野梓と瀧エリがいた。

梓「颯爽登場!」

エリ「ごめん、遅れちゃって!」

佐藤「エリ……それに、中野さん」

唯「無事だったんだ!」

紬「良かった……」

梓「ちゃんと出生証明書も持ってきましたよ」

唯「ところでなんでパジャマなの?」

梓「あっ」

風子「馬鹿な……どうやってここまで来た?
   ファンクラブの包囲網を抜けられるはずが……!」

梓「ふん、澪先輩の盗撮写真をばらまいたら
  みんなそっちに釣られてくれましたよ!」

エリ「楽勝だったね」

澪「なんでそんなもん持ってんだ」

佐「ええい、役立たずどもめ……」



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:48:38.22 ID:TfWv50SZ0

佐「お前たち、あの二人から出生証明書を奪うのよ!
  そうすればこの馬鹿げたクーデターも終わるわ!」

佐々木の命令に従って
武器を持ったファンクラブの会員たちが梓とエリに襲いかかってくる。

梓「ふっ、こっちにはまだ澪先輩の写真が……あれっない」

エリ「ええっ!?」

ファンクラブ「うおおおおおおおおお!」

梓「ひいいいいい!」

エリ「いやああああああ!」

唯「あ、あずにゃああああん!」

純「ふっ……待たせたわね!」

梓「じゅ、純!?」

純「ARCHの特攻隊長、ちぢれ毛の純とは私のことよ!
  くらえ、天覇流秘奥義・純情ボンバー!!」

ファンクラブ「ぎゃあああああああ!」

梓「ありがとう、純!」

  純の出番 おわり




277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:49:17.48 ID:yKYG1XsO0

えw



278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:52:05.83 ID:lC8JxbFK0

まじ・・・か・・



279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:52:41.67 ID:IaPiOR1tO

純wwwちゃwwwんwww



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:53:22.81 ID:NkdaH5QH0

俺の大好きなモップちゃんdisってんの?





281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 01:59:48.43 ID:TfWv50SZ0

純の勇気ある行動によって
ファンクラブの戦闘員たちは一掃されたのであった。
悔しそうに歯ぎしりをする佐々木と風子を尻目に
放送室に入っていく梓とエリ。

梓「すみません、遅れてしまって」

和「いえ、いいのよ。来てくれて嬉しいわ」

エリ「ごめん、リーダーの私が真っ先に来るべきだったのに」

佐藤「気にしないで。もう大丈夫だから」

梓「和先輩、どうぞ。これが澪先輩の出生証明書です」

和「ありがたく頂戴するわ。
  いいわね、澪。今からこれを公表するけど」

澪「ああ……
  それで全部終わらせられるんだな。
  覚悟は出来てるよ」

和「ええ、じゃあ」

和は校内放送のマイクに向かって話しかける。

和「みなさん、教室にあるテレビを点けてください……
  唯、カメラの用意をして」

唯「はいはい」



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:04:48.22 ID:TfWv50SZ0

佐「やめろ! やめなさい!
  秋山さん、あなた何をやってるか分かってるの!?
  この天下をここで終わらせるつもり?」

澪「……」

佐「この高校は私たちのものなのよ!
  いや……こんな高校だけじゃない、
  ファンクラブの勢力を広めていけば
  高校の外でももっと多くの会員を手に入れられるわ!
  そうなればあなただって……!」

澪「もういい、もういいんだ。
  そういうのやっぱり間違ってるよ……」

佐「間違ってることなんてあるものですか、
  私があなたのために今までどれだけ尽くしてきたか分かってるの?
  その恩を無下にしてあなたは……」

和「澪、カメラの準備ができたわ」

澪「ああ」

佐「待ちなさい! 考え直すのよ、
  今ならまだ間に合うわ、秋山さん!!」

和「放送の邪魔だから黙ってて」

佐「うるさい!」



283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:09:48.45 ID:TfWv50SZ0

カメラの前に立つ澪。

和「いいわよ、もう回ってるわ。
  学校中に生中継されてるわよ」

澪「分かった……ゴホン。
  えっと、こんにちは、秋山澪です」

佐「やめなさい!」

澪「実は私、今までみなさんに隠してきたことがあります。
  黙っていても誰からも咎められることではないけれど……
  私は私を応援してくれた全ての人の為にこれを明らかにしたい」

佐「秋山さん、それ以上はダメよ!」

澪「見てください、これを。私の出生証明書です」ぴらり

佐「やめなさいってば!」

澪「見ていただければ分かるとおり……
  私は在日朝鮮人なんです!!!」

佐「やめろおおおおおお!」

澪「秋山澪は通名で、本名はチェ・サンジュといいます。
  繰り返します、私は在日、在日なんです!
  在日朝鮮人なんですよおおおおおおおお!」



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:14:48.78 ID:TfWv50SZ0

校内の至る所で悲鳴と悲嘆の声が上がった。

「ば、馬鹿な……秋山さんが在日だったなんて!」
「私たちはこれまで……何のために……」
「嘘だ、秋山さんが在日……うわあああああ!!」
「は、ははは、はははっ、こんなことって……」

澪ファンクラブ会員は完全に戦意を喪失。
武器を捨て、地面に膝を付き、涙を流す会員たちを
ARCHメンバーが次々と捕まえていった。
ファンクラブの会員たちはまったく抵抗しなかった。

放送室にも澪ファンクラブ壊滅の報が入り、
それを聞いた佐々木はがくりとうなだれた。

和「これで本当におしまいね、佐々木さん」

佐「くぅっ……
  こんな……こんなにもあっさり崩れるなんて……
  私の天下が……権力が……」

梓「いいかげんにしてください!」

佐「!?」

梓「あなたは権力者でもなんでもない……
  無関係な人々や、私の大事な先輩を傷つけた……
  ただの犯罪者です」

佐「っ……」



289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:19:53.86 ID:TfWv50SZ0

佐「嘘だ、嘘だ……私の……」

風子「もう終わりね、佐々木さん。
   あなたについていった私が馬鹿だった」

佐「いや、まだ大丈夫よ!
  あなたがもう一度秋山さんになればいい!
  そうすればいくらでも澪ファンクラブはよみがえるわ!!」

風子「もう無理よ。
   きっと何度蘇っても澪ファンクラブは潰される」

佐「そんなことやってみなけりゃ……!」

風子「私たちは負けたのよ」

佐「た、高橋さんっ!」

ARCH「澪ファンクラブ幹部の高橋さん、佐々木さん。ARCH本部へと連行します」

高橋「ええ、構わないわ」

佐「いやだ……いやだぁっ!」

こうして澪ファンクラブは滅び、
桜が丘高校に平和な日常が戻ったのであった。
ARCHメンバーによって捕らえられたファンクラブ会員は
そのほとんどが反省を認められて釈放。
佐々木曜子を始めとする澪ファンクラブの幹部たちは
無期限の謹慎処分を言い渡された。




290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:21:38.72 ID:IaPiOR1tO

アドルフに告ぐだと公開する前にヒトラー死んじゃうんだよな
というかそれが事実か





292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:24:56.26 ID:TfWv50SZ0

和は澪ファンクラブの暴力行動に参加していなかったこと、
そして佐々木たちの排除に尽力したことを受けて処罰は免れた。
しかし今回の騒動の責任をとって和は生徒会長を辞任。
副会長がそのまま会長に昇進すると見られたが
全校生徒から今回の活躍を買って
ARCHリーダーの瀧エリを後任にすべきだとの声が上がり
エリが生徒会長に就任した。

副会長「では新生徒会長の瀧エリさん、
    所信表明演説をお願いします!」

エリ「はい! 私が生徒会長になったからには、
   まず学校中の自動販売機にコーラを充実させます!
   それから毎月1度はクラス対抗バレーボール大会を!
   さらには各教室にひとつは仏像を設置して……」

「ふざけるなー!」
「今すぐやめろー!」
「このクソ会長ー!」
「真鍋さん帰ってこーい!」

エリ「あれー!?」

佐藤「だめだこりゃ……」

姫子「エリらしいといえばらしいけど」



293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:29:59.84 ID:TfWv50SZ0

律の病室。

和「こんにちは」ガラッ

律「おう」

和「……」

律「生徒会長辞めたんだって?
  お前は別に何も悪くないんだし辞めることないだろうに」

和「そういうわけにもいかないわよ。
  私は澪ファンクラブの会長だったんだから、
  騒動のド真ん中にいたようなものなんだし」

律「ふーん、真面目だな。
  で、今日は何しに来たんだ」

和「澪ファンクラブのせいで迷惑かけてしまった人に
  一人ひとり謝りに行ってるのよ」

律「本当に真面目だな……
  別にいらないのに、そんなの」

和「この度は本当に申し訳ありませんでした」

律「いらねってのに」

和「素直に受け取ってちょうだい。
  私自身へのけじめでもあるんだから」



295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:35:01.96 ID:TfWv50SZ0

律「へいへい」

和「ところで……澪はお見舞いに来た?」

律「いや、一度も来てないよ」

和「そう。律は澪のこと……」

律「別にもう何とも思っちゃいねーよ。
  トラックで私を轢いたのは、
  澪が命令したことでもないんだろ?」

和「ええ、一部の過激派の暴走よ」

律「なら私が澪を恨む理由は何も無いな。
  確かにファンクラブのせいで調子乗ってたときはムカついたけど、
  もうファンクラブはないわけだし、
  澪が在日だってのも昔から知ってたし」

和「そう、良かった。
  じゃああとは、澪の気持ちさえ整理がつけば……
  ってとこかしらね」

律「だな」

和「そうだ律、いつ退院するの?」

律「再来週だよ」

和「そうなんだ、じゃあ……」



296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:40:09.90 ID:TfWv50SZ0

しばらくして律は無事に退院し、
軽音部の部室で快気祝いのパーティが行われることになった。

唯「りっちゃん退院おめでとー」

梓「トラックに轢かれたのにこんな短期間で退院するなんて、
  まるでゴキブリ並みの生命力ですね」

律「はっはっは、私が入院してる間に
  減らず口に磨きがかかったようだな中野ォ」

紬「今日はりっちゃんのために色々用意したのよ。
  まずうちの一流パティシエに作らせた
  りっちゃん退院記念ホールケーキ」

律「おおー、うまそー」

紬「それからお抱えシェフに作らせた
  フライドチキンに、お寿司に、伊勢海老のお造りに」

梓「むちゃくちゃな組み合わせですね」

紬「紅茶もりっちゃんが好きだって言ってたやつ
  いっぱい持ってきたわよ」

律「いやー、いつものティータイムより豪華だな」

唯「じゃあ早速食べようかー」

律「おい、まだ揃ってないだろ」



298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:45:09.76 ID:TfWv50SZ0

唯「あっ、そっか」

梓「でも来るんですか?」

律「大丈夫だよ」

ガチャッ

律「ほら来た……ってなんだ和か」

和「何だとは何よ。
  私もせっかく退院祝いにプレゼント持ってきてあげたのに」

唯「プレゼント?」

和「私のプレゼントはこれよ。
  秋山澪ちゃん」

澪「あ、うう……」

唯「澪ちゃん! 来たんだー」

紬「これでメンバーが揃ったわね。
  さあ、早速パーティを始めましょう」

澪「あっ、で、でも私……!」

律「ん? なんだよ」



299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:47:58.13 ID:TfWv50SZ0

澪「私……みんなに迷惑かけちゃったし……
  それに在日だし……」

律「ばかだな、もうそんなこと関係ないのに」

澪「えっ」

紬「ファンクラブのことなんて、
  もう昔のことじゃない」

唯「そうだよ。それに在日だって、
  澪ちゃんは澪ちゃんだもん」

律「私の大事な親友だよ」

澪「みんな……」

和「いやー丸く収まったわね」

梓「どっとはらい」







       お         わ          り
 
 



300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:48:47.01 ID:QrvmaWI/0





301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:49:02.53 ID:E2lHAeDn0

>>1
乙ー
かなりよかったよ!



302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:49:29.57 ID:RoxIWDf/0


放送シーンはスコールを思い出したww





303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:49:41.48 ID:TfWv50SZ0

最近クーデターが流行ってるみたいなんで書いた
反省はした



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:50:37.65 ID:TfWv50SZ0

クーデターじゃないか
反体制運動か




304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:50:08.25 ID:2DM2baC+0

>>1乙!久しぶりに面白いSSを見た



307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 02:52:40.59 ID:SPaJ4x+HO





311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 03:16:45.35 ID:kXMhNHB10

>>1乙
面白かったけどアッサリ崩壊しちゃったのは拍子抜け



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 03:25:40.60 ID:lct6STNRO

独裁体制に対する、勇気ある行動を、扇動するような作品でした。



313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 03:41:03.18 ID:B9BiMCbs0

おつ



314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 03:44:57.69 ID:FY6ajBjg0

澪のパンツは縞パンツ
って語呂いいな





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澪「忘れたのか? 私にはファンクラブがついてるんだぞ?」#3
[ 2011/02/28 13:46 ] 戦争 | | CM(6)

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タイトル:
NO:1158 [ 2011/02/28 15:35 ] [ 編集 ]

この澪は割と普通で澪の性格にサンジュらしさがあまり見られず、
それどころか在日であるという事が律と澪の絆の深さを知らしめてくれる。
全体のノリが80年代の学園戦争もののドラマみたいで純粋に面白く、
話の流れがアドルフに告ぐということぶれることも無いので
サンジュものSSかもしれないが、それだけで読まず嫌いになるのには
勿体ない良SSだと思う。

タイトル:
NO:1160 [ 2011/02/28 20:44 ] [ 編集 ]

安易な在日設定いれるくらいなら、本編でも秘密を持ってるさわちゃんを頭に据えた方がいいわ。

タイトル:
NO:1162 [ 2011/03/01 04:49 ] [ 編集 ]

そもそも在日ってワードを無神経にマクガフィンとして使っていることに品性を疑うわ

タイトル:
NO:1164 [ 2011/03/01 06:55 ] [ 編集 ]

一番下の馬鹿は救えない律澪厨だな。在日にとやかく言うつもりはないが、カプ話でもないのにこれだけ律澪梓だけメインにするなら紬唯憂はすでにいない設定から始めりゃいいだろ、けいおんでやる必要ねーよ

タイトル:
NO:3311 [ 2011/07/06 17:08 ] [ 編集 ]

証明書奪還とかなんとかやってるが、コピーして皆で持っとけばいいのにってずっと思った
正式なものじゃなきゃ、とかいうのはコピーしてばら撒くとか言ってるからなしで

タイトル:承認待ちコメント
NO:6738 [ 2013/01/12 20:17 ] [ 編集 ]

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