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唯「今日から私は!!」#前編 【クロス】


唯「今日から私は!」 より
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299157895/l50




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:11:35.70 ID:JHePN9yUO

美容院

店員「今日はどのような髪型を?」

唯「き、金髪にパーマあててくださいっ!」

店員「えっ? でもあなた高校生でしょう? 校則とか大丈夫?」

唯「だだだ大丈夫ですっ!」

店員「……ならいいんだけど」

唯「」ドキドキ

そう、明日からいよいよ私も高校生。

何かしなきゃいけない、そうずっと思って来た……。

でもちょっと前、ついに見つけたよ!

私……



店員「これでどうかしら?」

唯「(ツッパリになるよ!)」キリッ





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:17:25.15 ID:JHePN9yUO

次の日!

唯「なんか思ってたのとちがーう……」

もっとパンチなの想像してたのに。

憂「お姉ちゃん…」

唯「あ、憂! 行ってく(ry……コホン 行ってくんぜ!」

憂「お姉ちゃんが……グレちゃったよぉぉぉぉぉぉ」うわーん


泣くな泣くな妹よ!
今日から私の覇道が始まる、
それは確かに危険で過酷な道だけど……てっぺん摂るまでやめらんねぇ!


唯「金髪にしたし弁当も持ったし~♪」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:23:40.23 ID:JHePN9yUO

唯「ふふふ……学校に行ったらさぞ目立つんだろうな~。
  こんな気合いの入った髪色私だけだろうしね!」

唯「いい子ちゃんはみんな黒髪にしときな……じゃないと火傷するぜってね」

唯「ふんふふふ~ん♪」

紬「」

唯「あ゛?」

あ、あの電車から降りて来る金髪?
クリーム色の髪型の人桜ヶ丘の制服着てる……!

唯「……! よいしょっ!よいしょっ」

鞄から学生手帳を出して校則一覧をガン垂れてやんぜこらー!

唯「第6項 髪色は黒を原則とする……ちゃんと書いてるよね……」

紬「」

唯「……」

唯「ほんまもんや……あれほんまもんやで!」ガクガクガクガク



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:28:46.36 ID:JHePN9yUO

唯「ビ、ビビっちゃダメだよ! こっちだって金髪だし……
  今の内に友達……じゃない〆とこうか……!」

紬「」

眉毛太い……怖い!

唯「きょ、今日のところはやめといてあげようかな。
  学校に遅刻してもいけないし……」サササ……

桜ヶ丘高校って意外と悪高だったんだね……。

唯「でもここで挫けるぐらいならツッパリやってないってんだべらぼ~!」

そうだ、今日から私は!

ツッパリなんだから!



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:37:03.12 ID:JHePN9yUO

学校!

クラスは……ここか。初めからガン付けてビビらしちゃおっと。

ガラララ

唯「」ジロッ

青髪「ん?」
緑髪「どうしたの?」
赤髪「おはよー」

唯「はわわわわ」

緑髪「?」

赤青緑ってヒーロー戦隊みたいな髪の方々がいらっしゃるなんて聞いてないよぉ!

ヤバいよ……赤とか緑とか校則とか言うレベルじゃないよ。
私が言うのもなんだけど……。

青髪「席順前に貼ってるよ」

唯「あ……ども……」サササ…

あの人達とは出来るだけ遠くに座りたいな…
あっ、窓側の一番奥だぁ。やったね!

唯「おかしいよ……なんかいじめられっ子みたいになってる……」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:44:01.71 ID:JHePN9yUO

ダメダメ!金髪悪魔はもっとふんぞり返ってないと!

唯「お~ここか~」ドカッ

ふふ、わざと荒々しく着席して怖さアピールだよ!
前の席の眼鏡ちゃんガクブルっちゃってるよきっと!

和「あれ? 唯髪型変えたの? ってその色!」

……幼なじみでした。

唯「オナ中の真鍋じゃん! 元気やってっかよ?」バンッ

こう言って肩叩いとけばこいつら仲間か……と思われて迂闊に手は出せない筈!

和「元気かって昨日会ったばかりじゃない」

唯「そうでした」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:48:53.10 ID:JHePN9yUO

和「で、その髪型どうしたの? いきなり金髪だなんて。先生に怒られるわよ?」

唯「えっ!?」

和「?」

ヒーロー戦隊の人達はスルーなの和ちゃん……?
そっかぁ……怖くて言えないんだよね。
わかるよその気持ち!

唯「大丈夫だよ和ちゃん……和子は私が守る」

和「和子って誰よ」

唯「まあなんとかなるっぺ!」

和「なんか性格変わったわねあんた」

唯「でさ、和ちゃん……」

和「なに?」

唯「こんなウニ頭した子見なかった?」

和「いるわけないでしょ……」

唯「そっかぁ……」

伊藤ちゃんはいないんだね……。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:55:46.65 ID:JHePN9yUO

さわ子「副担任の山中さわ子です。
    このホームルームが終わったら体育館で始業式ですから
    皆さん出席番号順に並んでください」

唯「」ドカッ

さわ子「……」

こうやって机に足乗せて座るの憧れてたんだよね~。
せんこーもビビっちゃってるしぃ。

さわ子「えぇっと……平沢唯さん?」

唯「なんですか? 先生」ニコギロッ

笑みの中にも殺意だよ!
感じとったが最後、もう先生は三年間私に恐怖しながら過ごすことに……

さわ子「パンツ見えてますよ。もっと女の子らしくしなさい」

唯「はわわわっ」ササッ

さわ子「はい良くできました。じゃあ移動してくださーい」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:59:26.62 ID:JHePN9yUO

あのせんこーめ……次にあったらわんぱんだよわんぱん!

唯「」ブツブツ

さわ子「小さく前へ習え」

唯「」ビシッ

さわ子「はいやめ」

唯「」ササッ

さわ子「じゃあ行きましょう」

唯「絶対ちょーぱんしてやる……」ブツブツ

青髪「(何か可愛いらしい子ね……)」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:08:25.57 ID:JHePN9yUO

体育館!

律「うひゃ~いるね~」

澪「みんなと仲良くなれるかな……?」

律「な~に友達100人出来るかなみたいなこと言ってんだよ!
   私らでてっぺんとるんだろ?!」

澪「てっぺんって……」

律「しかし桜ヶ丘って色々な髪色いるな~赤青緑に何でもござれだな」

澪「あ、あの子……」

唯「」


律「ん? あの金髪がどうかした?」

澪「綺麗に染めてて可愛いいなって……」

律「そうか~? 澪の黒髪の方が私は好きだけどな」

澪「そうかな?」

律「そうそう」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:13:18.59 ID:JHePN9yUO

唯「……なるほどね」

数だけは大したもんだけど気合いの入ったのは数人って感じかな……。

唯「まず一年をしめてから二年、三年で最後は裏番……
  そして桜ヶ丘しめた後は隣の開久(高校名だけ同じ)に乗り込むか……」

唯「私のツッパリロードも先が長いや……」

和「(完璧に何かの影響受けてるわねこの子……大丈夫かしら)」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:22:16.27 ID:JHePN9yUO

先生「続きまして……新入生、答辞」

唯「ふぁあ~」

早く終わらないかな~。

さわ子「……えぇっ? それでその子は……」

先生「それが凄い熱らしくて途中で……どうしましょうか……」

さわ子「ちょっと内のクラスの子に頼んでみます」

なにやら騒がしい……卒業生のお礼参りでもあったのかな?

さわ子「真鍋さん、ちょっといいかしら」

和「はい?」

さわ子「答辞を言う予定の子が熱で倒れちゃって……
    代わりに壇上に上がってくれないかしら?」

和「はあ……いいですけど」

唯「(壇上→上がる→目立つ)」!

唯「先生、私がやりますよ……それ」ニヤリッ



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:30:09.90 ID:JHePN9yUO

ギシギシとしなる階段をゆっくり上がる。
背筋には何百人もの視線。
答辞ってことはこれはもう一年をシメたと同じことだよね。

ふふ、案外あっさりだったなぁ~。

後はバシッと決めるだけ!

理想
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
唯「新入生代表平沢唯! 平は平の清盛の平! 沢は沢尻エリカの沢! 唯は唯我独尊の唯!
  今日からこの学校のてっぺんとるんで二年や三年の人も覚悟しといてくださいよ?」

_ _________ 0o。    現実
   唯「ほ、ほんじつはお日柄もよよく……」

校長「緊張しなくていいからゆっくりね」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:34:46.16 ID:JHePN9yUO

唯「これから三年間たくさんのことを学びたいと思います」

パチパチパチ

校長「代役ご苦労様でした」

唯「えへへ、ども~」

急いで列の中に戻る。

和「良かったわよ唯」

青髪「可愛かったよ唯ちゃん」

緑「お疲れ様」

唯「ありがとぉ」

ってなんか違うよ!




40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:37:54.46 ID:lnySjDfj0

今日から俺はをなぞるんじゃなくて
唯が突っ張ろうとしたらどうなるかを描いてる感じがして好き






43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:40:18.14 ID:JHePN9yUO

放課後!

唯「結局あんまりツッパリれなかったな~……5ツッパリぐらいだよこんなの」

明日からはもっとツッパらないと……

ドカッ
唯Σ律「」

律「っとごめんごめん急いでてさ! 澪~早く行くぞ~!」

澪「待ってよ律~」

えっ、今ぶつかったよね?
間違いなくぶつかってきたよね?

唯「……ちょっと待ってよ」

律「ん? 何か用?」

目があったよ!私今だよ!

唯「おい……なにメンチカツくれとんじゃこらー!」

あっ……ちょっと間違った。



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:45:32.27 ID:JHePN9yUO

律「メンチカツ?」

澪「あっこの子……」

唯「わ、わびいれんかいこならー!」

律「こならー? 方言? 澪わかるか?」

澪「……ちょっとわからないかな」

なめくさりやがって……ここでなめられたらツッパリ失格だよ!
言葉が通じないならこれでどうだ!

唯「ぶつかったんだからもっとちゃんと謝って……ください」

律「なに?」

唯「だから……そのぉ……」

律「あ? なんだって?」

ひいいいいいよく見たらこの子怖い!

唯「……今日の晩御飯メンチカツだから一緒に食べませんか……?」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:49:23.21 ID:JHePN9yUO

律「あ~あれあんたの献立だったの?
  でも全く違うクラスの子をいきなり晩御飯に誘うって」

澪「面白い子だね」

唯「あの……その……」

律「あーごめん! 今日は色々と忙しいから。また今度な!」

唯「あっ……はぃ……」

律「私ら音楽でてっぺん取るのに忙しいから! んじゃ! ほら、行くぞ澪!」

澪「え? あぁっちょっと引っ張るなよ!」

唯「音楽で……てっぺん?」

律と言う子が片腕で天井を指す光景が何故か目に焼き付いた。



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:53:17.73 ID:JHePN9yUO

今日はとことんツッパれなかった分家ではツッパってやる!

唯「……」

憂「あ、お姉ちゃんおかえ」

唯「やんのかこらー!」ぎゅー

憂「お、お姉ちゃん?」

唯「ちくしょうがー!」メソメソ

憂「何かあったの……?」

唯「なんでもねーよ!」ぎゅー

憂「……」よしよし


明日こそはツッパってやるんだ……!

三ちゃんだって初めからそこまで……ツッパってたよね……。



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:59:30.38 ID:JHePN9yUO

見た瞬間に憧れた。

卑怯、最強、最悪、金髪の悪魔。

呼び名はいくつもあり街を闊歩するだけで人は彼を避ける。

でも本当は心優しいところも大好きだった。

そんな存在に漫画と言えど私は憧れた……。

だからツッパリになった。
誰にも指図されず、我が道突き進む……それがツッパリ。

そんな存在に私は本当になれるのだろうか……
外張りは三ちゃんでも中身は谷川だよ……。

唯「明日こそ私は!」

布団の中でそう呟き、眠りについた。

唯「……わたしぁ平沢だぞ~……zzz」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:04:38.29 ID:UAtsjSv5O

それから私はツッパリにツッパリを重ねた。

立ち読みは当たり前、自動販売機の釣り銭を漁ったり
駄菓子屋で500円ものお菓子を買い込んでは我が物顔で食べ尽くす。
学校では一人で飯を食い休み時間もずっと一人!

唯「ロンリーウルフってやつかな……ふふふ」

でもそろそろ伊藤ちゃんみたいな相棒が欲しいところ……。
和ちゃんじゃハッタリが弱いから他の子がいいなぁ……。

青緑赤髪「」

唯「……他のクラスで探そう……」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:10:37.37 ID:UAtsjSv5O

どいつもこいつもとっぽいな~もっと気合いの入ったやついないの~?

唯「あ、あれは!」

紬「」

あの時のクリーム色!一年だったのか!
ウニ頭はいないみたいだから彼女と組もうかな。W金髪悪魔。かっくい~。

クラスメート「琴吹さ~んちょっといい?」

紬「ええ」

クラスメート「」

紬「」

クラスメート「」


あいつ……もうこのクラスしめてるよ!
みんなにさん付けさせるなんて徹底してるよ……私なんて唯ちゃんなのに……。

唯「気が変わった……やっぱりシメよう」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:15:44.99 ID:UAtsjSv5O

唯「コンコン」

クラスメート「?」

唯「あのさ~琴吹呼んでくれない?」

クラスメート「琴吹さん? ちょっと待っててね」

唯「けっ」


クラスメート「琴吹さ~ん誰か呼んでるよ~」

紬「あら? どちら様かしら」

クラスメート「あ、あの子答辞の子じゃん。金髪だけど琴吹さんと一緒で地毛なのかな?」

紬「ちょっと行ってくるね」

クラスメート「行ってらっしゃ~い」



紬「何かご用意かしら?」

唯「たいまんだ。体育館裏こいや。ついてきな……」

紬「たいまん?(あんまんの仲間かしら)」

唯「いいから来な……!」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:22:46.74 ID:UAtsjSv5O

体育館裏

本当に呼びつけちゃったよどうしよどうしよ!
これから私喧嘩するの?
待って待ってちょっと心の準備が……。

唯「」アセアセ

紬「(どうかしたのかしらこの子……さっきから落ち着きがないわ)」

三ちゃんの必殺道具目潰しは持って来てる……
最初にこれを決めたらあそこの竹箒で叩きまくって……。

唯「」アセアセ

紬「(あら? あの白い紙みたいなもの何かしら……)」

目潰しだと思ってたら答辞の紙だったよ!
入れっぱなしだったよ! 私ツッパってるう!

紬「……(はっ!)」

紬「(もしかしてラブレターかしら……! 告白するためにこんなところに……)」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:28:22.54 ID:UAtsjSv5O

ここまで来たら目潰しがなくてもやるしかないよ!
ツッパるって決めたんだ……喧嘩しなきゃ……!

唯「……う、ぅぅああああらぁっ」

紬「ごめんなさい!」

唯「……へっ?」

紬「気持ちは嬉しいんだけど私達会ってまだ間もないし……」

あっちが謝ったってことは……勝ったの?

紬「だからやっぱりいきなり付き合うとかは無理だと思うの……」

初勝利……初勝利だよ!

紬「だから……まずはお友達から初めましょう?」

唯「あ、あーうん」生返事

三ちゃん私勝ったよおおおおおおおおおおおおおおお!



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:35:21.47 ID:UAtsjSv5O

紬「えっと……確か平沢唯さん……よね?」

唯「えっ!? 何で知ってるの?」

紬「平沢さん有名だもの」

唯「まいったな~」ニヘラ

初勝利の噂がもう広まってるのかな?
全く喧嘩の勝敗情報は伝わるの早いね~。

紬「それでね、平沢さんのこと唯ちゃんって呼んでいいかしら?」

負けたくせに何ふかしてんだこいつは。ああさっき何か言ってたっけ……。
何て言ってたっけ……まあ多分舎弟になりたいとかそういうのでしょう。
じゃあキッチリ階級差教えとかないとね!

唯「ダメ! 平沢さんって呼びな!」

紬「そ、そう……(告白してくれたのに冷たい……))」ションボリ

やったよ! 舎弟が増えたよ!



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:43:09.65 ID:UAtsjSv5O

舎弟も出来たし一年はこれで完璧しめたかな?
凄い進歩だよ私! ツッパってるよ!

唯「」ズンズンズンズン
紬「(唯ちゃんの外股歩き可愛いい)」

さわ子「平沢さんちょっといいかしら」

唯「あーん?」

さわ子「あ? 」ギロッ

唯「」ビクッ

唯「な、なんですか先生……」

さわ子「平沢さんって部活入ってるの?」

唯「いえ……帰宅部ですけど」

さわ子「ならちょうどよかった。軽音楽って興味ない?」

唯「傾怨樂?」

どっかのチームだろうか?
私の妹はいんきだむしのヘッドだぞこらー!



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:50:12.74 ID:UAtsjSv5O

さわ子「興味があったら入ってみない?
    今部員が二人しかいなくて廃部のピンチなのよ。
    そっちの子もどう?」

紬「私は合唱部に入ろうかと思ってて…」

さわ子「そう…残念ね」

さわ子「まあ見学だけでもしてみて。あの子達毎日練習してるから」

唯「傾怨樂……」

群れるのは好きじゃないけど開久とやり合うには人数も必要か……。

唯「琴吹」

紬「ムギでいいわよ唯ちゃん」

唯「平沢さん!」

紬「もぅ~。平沢さん」

唯「ムギ、傾怨樂入ろう。そんで頭潰して乗っ取ろう!」

紬「頭潰す??」

唯「ふふふ……傾怨樂かぁ~楽しめそう」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:55:26.53 ID:UAtsjSv5O

放課後!

律「今日も待ぁつ!」

澪「待つんだ…」

律「まぁつ!!!」

澪「もうずっと待ってるよ、律。明後日までに集まらなかったら廃部だよ」

律「……」

澪「だから文芸部に行こうって言ったのに……」



唯「ここが傾怨樂疾か……」

中にはしんなーとかあんぱんとかもったやつらがうじゃうじゃいるんだろうな……。

唯「ムギ……覚悟は出来てるか?」

紬「唯ちゃんが軽音部に入るなら私も軽音部に入るわ」

唯「ひ~ら~さ~わ~さんっ!」
紬「はいはい♪」
唯「全くもぅ」

舎弟のくせに生意気だぞ!




76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:59:17.85 ID:Mfu81PR70

シンナーとアンパンって意味かぶっとるwwwwwwwww





77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:01:09.24 ID:UAtsjSv5O

「あの時の約束は嘘だったのか!!!!」

唯「なに…?」

紬「なにかしら?」

不疾の中から何やら言い争いが聞こえてくる。

「お前が邊ー守で……私が怒羅無で……一緒に坂東殺ろって……」

唯「これは……!」

三ちゃんと伊藤ちゃんが裏番とやり合った時のシチュエーションと似てる……!
気がする……!

唯「行くよ、ムギ」

紬「えっ、ちょっと唯ちゃ」

ガチャリ

律「えっ」
澪「ん?」

唯「その喧嘩……私も混ぜろよ」ニヤリッ



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:07:33.37 ID:UAtsjSv5O

律「もしかして……入部希望者!?」

唯「坂東ってやつ殺るんでしょ?」

まあこの口振りからすると相手は三年か……
さすがに三年を私達二人じゃキツいからね。
三年をシメるまでは手を貸してやろうか。

澪「バンド一緒にやってくれるの!?」

唯「三年(シメる)までね」

律「三年までって気が早いな! でも嬉しいよ! もしかしてそっちの子も?」

紬「唯ちゃ」

唯「」ジロ

紬「平沢さんが入るなら私も入ろうかしら」

澪「ほんとっ!? ありがとう!」

律「一気に集まるなんて夢にも思わなかった! やったな澪!」

澪「ああ! これでバンドやれるよ!」

唯「坂東……」ギリッ

覚悟しときなよ!




80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:09:43.07 ID:HG3V0ZDfP

坂東www



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:11:48.95 ID:ljwHZIjZ0

坂東とかあの坂東しか思いつかねーわ



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:12:09.74 ID:Mfu81PR70

うでたまごwwwwwww





83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:17:29.63 ID:UAtsjSv5O

それからというもの不疾に溜まっては
ムギの持って来たお菓子を食べるという毎日が続いた。

律「いや~まさかあの時の子が入ってくれるなんてな~」

澪「わからないよなほんと」

あれから一週間経った、しかし坂東が殴り込んで来るわけでもなく
こっちから殴り込むわけでもなく……。

唯「ねぇ、坂東殺らないの?」

澪「……確かに……軽音部なのにずっとムギのお茶飲んで話してばっかりだな私達。
  そろそろ本格的にバンドしないと…な」

律「……そうだな。ムギはキーボードだよな?」

紬「ええ」

律「唯……」

唯「」アアン?

律「平沢さん……楽器は?」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:22:07.43 ID:UAtsjSv5O

唯「目潰し」

律「そんな楽器ないから!」

唯「ビー玉にヨーヨーに花火に爆竹煙玉ボンドコショウ輪ゴムサンデー後は……」

律「うん……もういいから……それしまって」

澪「(ずっとこの調子だよ……ほんとに入部するつもりあるのかな?」

律「(だがこれを逃がせば廃部確定……我慢するしかない」

紬「唯ちゃんおかわりどうぞ」

唯「平沢さんっ!」

紬「ひらちゃんおかわりどうぞ」

唯「ひぃ~らぁ~さぁ~わぁ~さん!」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:27:46.43 ID:UAtsjSv5O

律「平沢さんギターとかやってみない?」

唯「義太ー?」

澪「そうそう。バンドの中心だしカッコいいよ?」

坂東戦で中心に暴れまくるための武器か何かかな?
ったくすっかり舎弟になりきってやがるこいつら。

唯「仕方ないな~」

律「ほんとに!? じゃあ帰りに見に行こう!」

澪「レフティフェアやってるかな…」

紬「(唯ちゃんと進展ないわ~……)」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:33:19.16 ID:UAtsjSv5O

楽器ショップ。

唯「なんだこりゃ」

律「なんだこりゃって……ギターだけど」

唯「そのぐらい知ってるよ! 楽器屋じゃんここ!」

澪「うん……楽器屋だけど」

唯「武器買うんじゃないの?!」

律「武器?」

唯「ほ、ほら! 三年の坂東シメるための武器……」

律「三年の坂東? 誰それ。澪知ってる?」

澪「知らないけど…」

唯「……は?」

律「だから今日はバンドする為にギター見に来たんだろ?」

唯「バンド……バンド……あ」

唯「音楽でてっぺん取るとか言ってたやつじゃねぇか!」

律「今頃?」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:39:32.91 ID:UAtsjSv5O

唯「じゃあバンドやるって……」

律「言葉通りの意味だけど……」

澪「?」

唯「////」カァァァ

唯「帰る」

律「待ってええええ!!! 何かよくわからないけど帰らないでえええ!!!」

唯「私はツッパるので忙しいの!
  バンドなんて子供みたいなことやってられないの!」

澪「バンドが子供みたいなこと……?」

唯「な、なに? 何か文句あるの?」

澪「バンドのこと何も知らない平沢さんにそんなこと言われたくない」

唯「ふ、ふんっ。音楽なんて興味ないし!」

澪「っ…! 律、あっちでベース見に行こう!」

律「おい澪! ちょっと待てよ!」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:47:34.31 ID:UAtsjSv5O

唯「……何がバンドだよ。くだらない……」

紬「本当にそうかしら?」

唯「ムギまで私に文句あるの?」

紬「唯ちゃんが……例えばツッパリのことバカにされたらどう思う?」

唯「ぶん殴る」

紬「そう……。でもね唯ちゃん、これだけは言っておくわ。
暴力だけが強さじゃないわ」

唯「……伊藤ちゃんみたいなこと言うんだね」

紬「?」

駄目だよ……バンドなんかやってたら弱くなっちゃう。
それじゃ駄目なんだよ……私は三ちゃんみたいに強くなりたいのに!



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:58:33.45 ID:UAtsjSv5O

律「あっ平沢さん! 良かった~まだ居てくれた」

唯「ん?」

律「これちょっと弾いてみてよ!」

唯「これ……ギター?」

律「そうそう」

澪「……」

律「ほーら」

澪「……平沢さんが気に入りそうなカッコいいやつ持って来たから……弾いてみて」

唯「……」

私は……。

紬「唯ちゃん」

そうだね……三ちゃんにもいっぱい仲間がいたもんね。
だからちょっとぐらい……いいよね。
抱えるものが増えたって。

唯「」ボロン
唯「おぉ……」

いい音色しやがる。



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:06:32.74 ID:UAtsjSv5O

律「気に入った?」

唯「おぉ……こりゃスゲェ……」

澪「でも…それ値段がちょっとね」

唯「一…十…百…いくらだろう」

紬「25万円ね」

唯「二十五万!? というと福沢のおっさんが25人ってこと!?」

律「やっぱちょっと高いか。あっちに3万ぐらいのあるからそっちにする?」

唯「これがいい…」キラキラキラ
澪「でも…お金ある?」

唯「」チラッ
財布 50円。

唯「ちょっと待っててね」
澪「ん?」

   ドンッ
通行人Σ唯「」

唯「って~な! どこ見て歩いとんじゃ慰謝料出さんかい!」

通行人「ひいいいい」
律「やめんか」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:15:32.71 ID:UAtsjSv5O

律「仕方ない、みんなでバイトする?」

唯「喫茶店で!?」

澪「喫茶店か…接客業はちょっと…」

唯「じゃあ軽井沢で!?」

律「なんで軽井沢なんだよ」

紬「あの~」

澪「ん?」

紬「ここ私のお父様の会社の系列だから…もしかしたら安くなるかもしれないわ」

唯「ほんとにっ!?」

律「系列って……凄いな」

紬「ちょっと行ってくるわね」

唯「頼んだよ舎弟1号!」


紬「このギターみかじめ料としてよこせや」

店員「そ、その眉毛は極道組の親分の!」
店員「は、はいっ! 持って行って構いませんっ!」
紬「すまんのボーズ」




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:16:37.24 ID:rEc0Nnba0

俺も今度から眉毛書いて十字屋行こう



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:17:50.22 ID:ZKWqgS8nO

ワロタ



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:19:09.41 ID:HZydHf47O

紬はガチだったのかw





111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:21:53.47 ID:UAtsjSv5O

紬「もらって来たわ!」

唯「よくやった! 誉めて遣わす!」

律「マジで!?」

澪「ほんとにもらえるもんなんだ…」

紬「はい唯ちゃん」

唯「平沢……、ありがとう、ムギちゃん」

紬「うふふ」

唯「えへへ」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:28:15.86 ID:UAtsjSv5O

それから私達は学園祭に向けてひたすら練習した。
ギターの扱いにも慣れ、みんなとも次第と仲良くなり、
私は普通の金髪の女子高生になりかけていた……。

それもそうだ。この世界には喧嘩どころか言い争いすらないのだ。
女子校と言う隔離された空間の中で喧嘩なんていうものは起きようがない。

あの世界とここはもう違うのだ。
時代、世代、年代……様々ものが人を変える。

今では不良と言えば音楽、と言うほど根が張り合ってるらしい。

私の中で金髪の悪魔は、消えかけていた…。



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:36:09.14 ID:UAtsjSv5O

そんなある日、私達は喫茶店に来ていた。
新しく出来たところにりっちゃん、
りっちゃんというのは茶髪で明るい田井中律のニックネームだ。
そのりっちゃんが行こうと言い出してここに来ている。

唯「りっちゃんそれ一口ちょうだ~い」

律「唯のもくれたらな~」

半年前では考えられない光景だろう。
ツッパリの私に見られたらちょーぱんかな、なんて。

澪「ふわふわタイムにふでペンボールペンだろ……ああ~曲順迷う!」

唯「ふわふわは最後でいいんじゃない?」

澪「かなぁ……」

律「ってことはカレーが先頭か~」

紬「……」

唯「ムギちゃん?」



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:40:55.68 ID:UAtsjSv5O

律「どうしたんだよムギ。ぼーっとして」

紬「……うん、ちょっと色々あってね。……私先帰るね。
帰ってやらなきゃいけないことあるから」

唯「えっ…そっか。またねムギちゃん」

律「またな~ムギ」

澪「じゃあな、ムギ」

紬「…また明日」

カランカラン…

律「ムギのやつどうしたんだろうな」

澪「なんか朝から元気なかったよな」

唯「何かあったのかな?」

律「舎弟1号なんだからちゃんと気を遣ってやれよ?」

唯「ムギちゃんと私は友達だよ!」フンス!

澪「すっかり垢抜けたな唯も」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:48:18.49 ID:UAtsjSv5O

五十嵐「ありがとうございました~」

律「ふ~食った食った」

唯「りっちゃんおっさんくさい」

律「なんだとーっ!?」

澪「これからどうする?」

律「あ~ちょっとコンビニ寄ってかない? 買いたいものあるんだ」
唯「私はいいよー」
澪「じゃあいこっか」
・・・・・

唯「西森先生の作品が読めるサンデーはやっぱり面白いね!」

澪「そう? 私はコナンしか読んでないけど」

唯「澪ちゃん! それはサンデーに対する冒涜だよ!」

律「な~にやってんだよ」

唯「りっちゃん聞いてよ! 澪ちゃんがサンデーはコナンしか読まないって…」

その時だった、

「オラ、どけや」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:54:31.23 ID:UAtsjSv5O

唯「ふ?」

不良女「どけっつってんの」
不良女B「聞こえなかったのかかっぺが」
不良女C「まぶったろかこら」

律「(これまた…なんというか)」

澪「(怖いよぉ……)」

お~見事なザ・不良って感じだね!
こんな長いスカートまだあったんだね!

不良女「ここ私らのスペースだからさ~マジで邪魔」

律「……澪、唯行くぞ」

澪「う、うん」
唯「……」

不良女B「さっさとどきゃあいいんだよデコ」

不良女C「ストレートに言っちゃ可哀想だべwww」

律「」イラッ

律「他人の迷惑も考えないアホはほっといてさっさと帰ろうぜ二人とも」

あちゃー……。



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 02:59:44.77 ID:UAtsjSv5O

不良女「あ? テメー今なんつった?」

律「アホがいるから帰ろうって言っただけだけど?」

不良女B「んだとテメー殺すぞ」

律「いるいる何かと殺すだの何だの言うだけのやつ。
  何? 不良マニュアルにでも書いてんの?」

不良女C「テメェ……ちょい外出ろや」

澪「りりりつう!」

律「上等だよ!!!」

まあこうなるよね……喧嘩したがりに理由与えたら。

ピックにカットパンに……目潰しは……あっ、これまだ入ってたんだ。
答辞の紙。

目潰しないや……どうしよう。



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:05:20.52 ID:UAtsjSv5O

りっちゃんがやる気満々なのでどうしようもなく、ただ彼女達についていくこと数分。

不良女「ここなら誰も邪魔入らねぇよ」

不良女B「ちょうど3対3だしな」

不良女C「まあまずはデコからだな」

澪「(律!! 謝ったらまだ許してくれるかもしれないぞ! 謝ろう? な?」

律「(大丈夫だよ……こっちには元だけどツッパリだった唯もいるんだ。
私もドラムやってるから腕力じゃ負けないしさ」

澪「(そういう問題じゃなくて!」

律「(澪は後ろで隠れて見てろ。ムカつくんだよ…
   こういう自分が特別で偉いみたいな顔してるやつは!」

澪「(律……」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:08:59.90 ID:UAtsjSv5O

不良女「じゃあ初めますか~」

不良女B「ぶっ殺す!」

不良女C「ひへへっ!」

唯「……」

澪ちゃんは戦えないだろうし……先に一人潰しとこうかな。

唯「あの~」

不良女「あ?」

唯「お金あげるので見逃してくれませんか?」

不良女B「あぁん? 今更…」

不良女C「まあまあ、額だけ聞いとこうよ」私バック欲しいし

律「唯……お前」

唯「(私が動いたらりっちゃんも…」

律「……!」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:13:52.02 ID:UAtsjSv5O

不良女C「で、いくらくれんの?」

不良女「5万以上じゃないとボコ確定だから」

不良女B「あるわけねぇだろこんなトッポイやつにwww」

唯「5万円かぁ……あ、あれ足したらいけるかな?」

不良女C「あれ?」

唯「はい。売ったら高くなると思うんですけど…」ゴソゴソ

不良女C「さっさと見せろ(ry」

ズガァッ!

不良女C「ゴハッ!」

唯「だから高いって言ったのに。喧嘩売ったら鉄拳ぐらい飛んでくるもんだよね」

不良女「て、てめぇ!!!!」




131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:18:33.64 ID:Mfu81PR70

まさに三橋だな。カックいいぜ





133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:21:27.60 ID:UAtsjSv5O

律「私もいるの忘れんなよ!」

ガスッ ゴアッ! ブンッ!

不良女B「ちぃっ! こいつら……!」

唯「よっと」

放置されているバケツを頭に被せてやる。

不良女B「な、なんじゃこりゃ! ぐっ! このっ!」

唯「ほいっ」

視界を確保する前に蹴り込む。
思いきり倒れ込んだが幸いバケツプラスチックなのでクッションにはなっただろう。

不良女「テメェら……!」

苦虫を潰しながら懐から取り出したのはバタフライナイフ。
ジャキン、と嫌な音を立てて反り立つ。

律「ナイフって……おいマジかよ」

不良女「マジもクソもあるか!!!テメェは最初に殺すっつったろ!!!!」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:28:31.92 ID:UAtsjSv5O

不良女がりっちゃん目掛けて走り出す。
律「おい……待、、、」
律Σ不良女「しねぇ!!!」

ザクッ……

唯「りっちゃん!!!」
律「こいつ……マジで刺しやがった……」

お腹を抑えながら倒れ込む。

唯「りっちゃんっ! りっちゃんっ!」
律「げほっ……ぐほっ……」

不良女「はは……ハハハ……やってやった! アハハハハハハ」

ドンッ!!!

不良女「な……が……」ドサッ

澪「はぁ……はぁ……はぁ……律!!!」

律「み……お……」

澪「なんで……なんでこんなことに……早く救急車呼ばないと!」

携帯で必死に番号を押そうとする澪ちゃんの手をりっちゃんが止める。

律「いいよ……自分の体のことは自分が一番わかるから」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:34:23.29 ID:UAtsjSv5O

澪「そんな……嘘だろ?」

唯「……りっちぁゃん」スンスン

律「ごめんな……ライブやれなくて……」

澪「そんなのはいい! いいから……生きてよ……律」

律「……ごめんな」

澪「りつうっ!」

律「気がかりなのはさっき喫茶店で借りた500円……それが返せないことだ」

澪「そんなのいいから!」

律「……ほんとか?」

澪「死ぬ間際にお金のことなんてどうでもいいだろ……それより早く病院に!」

律「もっと気がかりなのは借りてたノートに
  うっかりジュース溢してしまったことだ……ごめんな」

澪「そんなものどうでもいいからっ!」

律「……ほんと?」

澪「当たり前だろ……!」

唯「りっちゃん…」プスプスプス




139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:35:50.09 ID:Mfu81PR70

wwwwwww三橋wwwwwwwww





140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:40:14.35 ID:UAtsjSv5O

律「澪……」

澪「ん……?」

律「最後にチャーシュー麺食べたい……もし私が生きれたら……おごってくれる?」

澪「ああ……何杯でもおごってやる。だから……いきてよ……りつ……」

唯「ぷはっはっはっもうだめ! ひい~お腹痛い~」

律「あっ! 唯もうちょい我慢しろよ! 後ケーキもたかろうとしたのにぃ!」

澪「えっ……えっ……?」

唯「澪ちゃんはさっきの謝らないとね」

澪「??? 何がなんだか……」

律「私もサンデー派ってことだ」

りっちゃんが懐から取り出したのはサンデー。真ん中には刺したような後がある。

唯「サンデーはナイフより強いってね」




141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:42:46.25 ID:JgrEXRUp0

これはいい



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:43:28.91 ID:HZydHf47O

新たな伝説『不死身の律』





144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:46:07.65 ID:UAtsjSv5O

・・・・・

律「澪のゲンコツで死んでしまいそうだから唯、チャーシュー麺おごって……」

唯「それはこっちも同じ気持ちだよ……」

澪「なんだよ二人して私をからかってさ!」

律「ごめんごめん。でも実際喧嘩前に唯がこれお腹に入れとけって
  言われてなかったらほんとに血がドバァーってなってたよ!」

澪「ひいっ!」

唯「本当は笑えるシチュエーションじゃなかったんだけどね。
あるシーンに余りにも酷似してたからつい」

律「今日俺だろ? さとしが持ってて全巻読んだよ」

唯「まさかりっちゃんも読んでるなんて思わなかったよぉ」

澪「何かよくわかんないけど二人が無事で良かった…」




145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:46:50.72 ID:LU266KQL0

これ好きなエピソードだw





148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 03:52:31.06 ID:UAtsjSv5O

唯「弟さとしって言うの?」

律「そうそう。一時期剃り込み入れて……「俺は開久の番だぞ」とか言ってたっけ」

唯「なにそれカッコいい」

律「まああんなゴツいやつじゃないけどな」

唯「さとしでかいもんね~」

律「ね~」

澪「(話に全くついていけない…私もサンデー読もうかな)」


こうしてこの日は何事もなく終わった、ように見えた……。

これが抗争の火蓋を切って落すきっかけになることを……私達はまだ知らなかった。



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:00:12.04 ID:UAtsjSv5O

「あ~あ~こんな綺麗にやられちゃって」

不良女「うぐ……」

「駄目じゃないのちゃんとやらなきゃ」ドスッ!ドスッ!ドスッ!

不良女「がっ! ごほっ! たすけ…」

「まあいいか……これで桜ヶ丘潰すいいきっかけになったし。
 バックの皆さんもここらでやりやすくなるでしょ……
 極道組の娘さんの友達が傷害事件とあっちゃね……」ニヤリ



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:08:35.47 ID:UAtsjSv5O

次の日!

唯「やっぱり一番いいシーンはこう三ちゃんと伊藤ちゃんが
  お互いを信じて勝ちを譲ろうとするシーンだよね!」

律「あ~それもいいけど私は……」

澪「まだ言ってる……」

紬「ねぇ、ちょっといい?」

律「お~ムギおはよ」

唯「どしたの?」

紬「昨日あの後何かあった…?」

律「えっ!」

紬「……あったのね?」

澪「あれはあっちがその……悪くて」

唯「りっちゃんは悪くないよ。やったのは大体私だし、
  それでそれがどうかしたの?」

紬「っ……。唯ちゃん、昔言った筈よね、暴力だけが強さじゃないって」

唯「言ったね」

紬「暴力を振るうとどんなことが返って来るか……想像したことある?」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:14:53.91 ID:UAtsjSv5O

唯「昨日のは仕方ないんだよ。りっちゃんも危なかったし、澪ちゃんだって……」

紬「それであなた達退学……
  もしくはそれ以上のことが降りかかるってわかってやったの?」

律「たいが……」

澪「そんな……なんで……」

紬「澪ちゃんは映ってなかったから大丈夫だと思うけど……
  唯ちゃんとりっちゃんはバッチリ映ってたわ」

律「映ってたって……」

紬「カメラよ。予めあそこに仕掛けられてたね。
  ハメられたのよ二人は……。
  あの女の子達は地獄組って組が囲ってる当たり屋なのよ」

律「当たり屋……?」

唯「くっ……!」

紬「先に手を出したのは、どっち?」



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:21:24.49 ID:UAtsjSv5O

唯「私だよ……私から殴った」

紬「そう……」

律「でもあいつらナイフとか出してきて」

紬「これにはそんなもの映ってなかったわ。
  音声もないからただ一方に唯ちゃん達が
  彼女達を殴っているようにしか見えない」

乾いた音を立てて机に置かれたのは一本のビデオテープ。
恐らくこれに紬が言った内容が録画されてるのだろう。

紬「正直言うわね。これでうちの組は揺すられてるわ」

澪「組……?」

紬「私の家は極道組……ヤクザよ」

律「マジかよ……じゃあ唯のギターも」

紬「半ば脅し取ったようなものかしら」

唯「……だから私達にどうしろって?
学校をやめれば満足?」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:27:08.81 ID:UAtsjSv5O

紬「……いいえ。ただね、唯ちゃん。
  現実はあんな簡単で何でも上手く行くものじゃないの。
  極道何てものは他の組を落とす為になんだってやるわ。
  …ただ約束して欲しいの。二度と暴力は振るわないって」

律「……」

澪「……」

唯「どうするの?」

紬「あっちの条件を飲むつもりよ。
  お父様に頼み込んでそうしてもらうようにしたから」

唯「条件って……」

紬「その先は知る必要はないわ。ただ唯ちゃん……暴力は何も生まないの。
  ううん、生むとしてもそれは悲しいことだけだから……」



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:33:38.28 ID:UAtsjSv5O

そう言って彼女は去って行く。

律「……」

澪「……もうあんなのには関わらないとこう。な?
  あの時だってちょっと黙ってたら問題なかったろうし…」

唯「……」

律「条件ってなんだったんだろうな……」

唯「やっぱり気になるよね」

律「ああ……私らのせいでムギの父さんに迷惑かけちまったのがどうしてもな…」

唯「悪いの私だよ。一番最初に手を出したのは事実だから。」

それがカッコいいことだと思ってたから……。



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:40:41.57 ID:UAtsjSv5O

澪「そう言えばムギ……どこ行ったんだろ」

律「家がヤクザって言っちゃったから気まずいんじゃね?」

澪「そんなもの気にしないのに」

唯「うん……」

嫌な予感はした。

副担任のさわ子先生が入ってくる。
ホームルームがまさに始まろうかと言うのに彼女の席は未だ空席だった。

さわ子「皆さんに悲しいお知らせがあります…」

唯「えっ……」ドキッ

さわ子「琴吹紬さんは昨日をもって他の学校へ転校しました。
お父様の仕事の都合で本当に急遽決まったそうです」

律「嘘だろ……」

ダッ!!!

さわ子「平沢さん!?」

ガラララ……

唯「ムギ!!!!」

久しぶりに呼んだその呼び捨て名も、今はただ廊下に響いて消えるだけだった。



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 04:46:24.93 ID:UAtsjSv5O

放課後

律「ムギが転校だなんて……朝はいたのに」

澪「最後に言いに来たんだろ……あの事を」

唯「ムギちゃん……私のせいで」

律「そもそも私があんなやつら無視してたら…」

澪「もう言っても仕方ないだろ……。ただ最後にムギが言ったこと……守れよ」

律「暴力は振るわないってやつ…?」

澪「ああ……喧嘩なんかしてもいいことないよ…ほんとに」

律「そうだな……約束するよ、ムギ」

唯「……」

本当に、このままで終わりなのだろうか。
このままムギちゃんが転校し、私達はただ悪いやつの餌食になっただけで……。
私にはもう……どうしたらいいのかわからなかった。



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唯「今日から私は!!」#前編
[ 2011/03/04 21:56 ] クロス | 今日から俺は!! | CM(0)

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