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ねこ耳梓「誰か拾って可愛がってください…」 【ほのぼの】


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31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:22:35.14 ID:VYs2IL240


唯「ふー、寒い寒いー」

唯「早くアパート帰ってあったまろー」

「にゃあ」

唯「ん?」

「にゃー……」

唯「お、子猫ちゃん。どうしたのー。捨てられちゃったの?」

唯「カワイソウに、寒いでしょ? おいで」

「にゃー……」

唯「首輪ついてる……えっと、【梓】か」

梓「……」

唯「うちにおいでー? あったかいミルクをあげよう」

梓「にゃー……」

唯「可愛いねぇ」

梓「……」





33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:25:53.25 ID:VYs2IL240


アパート


唯「さぁあがってあがって」

梓「……」プルプル

唯「怖がらなくていいよ?」

梓「……」

唯「あずにゃんはラッキーだねー。ほらー優しいお姉さんに拾われてー」

梓「……にゃ?」

唯「あっ、あずにゃんってのはニックネームね! 梓だからあずにゃん!」

梓「……にゃー」

唯「お風呂にはいろうか! あったまるよー」

梓「にゃあ……」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:31:05.94 ID:VYs2IL240


唯「ほら服ぬがなきゃ」

梓「……にゃっ」

唯「おや? あずにゃん、ポケットの中に何か……」ゴソゴソ

唯「紙?」

 【誰か拾って可愛がってください】

唯「……」

唯「前の飼い主さんかな……ひどいなぁ」

唯「こんな可愛いあずにゃんを寒空の下捨てて……人まかせなんて」

唯「あずにゃんかわいそう」

梓「……」

唯「でも大丈夫。私が拾った以上面倒みてあげる!」

唯「あ、そういえばこのアパートはペット禁止だった……」

梓「……にゃあ」

唯「し、しんぱいしないで! ちゃんとなんとかするから!」

梓「……」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:39:00.49 ID:VYs2IL240





唯「それにしても、この街も野良人猫増えたよね……」

唯「あずにゃんも危うく野良になるか、凍え死ぬところだったよ」

梓「……にゃあ」

唯「ほら、もっとこっちおいで。ぎゅうってしてあげる」

唯「一緒にあったかあったかして寝ようねー」ギュー

梓「うにゃ……」

唯「あずにゃんは飼い人猫なのにしゃべれないんだねー珍しいねー」

梓「うにゃ……ちょっ、と、だけ、で、す」

唯「明日から教えてあげるね」

梓「にゃー」

唯「おやすみー」

梓「おあ、う、み」

唯「おやすみ、だよ。あずにゃん」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:44:32.83 ID:VYs2IL240




唯「あずにゃ~ん、朝ごはんだよー」

梓「あ、さ、ごは!」

唯「ミルクとー、パンとー、あとソーセージ焼いちゃおっかなー」

梓「にゃあ!」

唯「嬉しい? ソーセージ好き?」

梓「にゃあ」

唯「にゃあ、じゃなくて『はい』だよ。これから言葉をびしびし教えていきます」

梓「はい!」

唯「うんうん、可愛いねーあずにゃん」

梓「はい!」

唯「きっと世界一可愛いねー」

梓「はい!」

唯「……ふふ、うっふふ。はいしか言わなくなっちゃった」

梓「はい!」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:52:04.52 ID:VYs2IL240


唯「これから私たちの生活がはじまるんだよー?」

梓「はい」

唯「きっと楽しくなるよ」

梓「はい!」

唯「私はちゃんとお世話してあげるからね……
  捨てたりしないよ、ちゃんと言葉も家事も色々教えてあげる」

唯「ごはんもあげるよ。
  だってあずにゃんがこれ以上痩細って
  弱るところなんて絶対みたくないもん」

梓「……」

唯「大事にしてあげる。もう私の飼い猫さんだから」

梓「……はい」

唯「じゃあそろそろ時間だからいってくるね」

梓「?」

唯「お仕事……行かなきゃ。
  ちゃんとおとなしくお留守番してるんだよ?」ナデナデ

梓「にゃ!? にゃー!!」

唯「だめだよぅ……あずにゃん連れてお仕事いけないよ」

梓「うにゃああ!! にゃああ!!」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 16:56:51.40 ID:VYs2IL240


唯「あずにゃん……いい子だから……ね?」

梓「うにゃああああ!!」ギュウウ

唯「……うーん、困ったなー」

梓「にゃー! にゃー! や、だ!」

唯「なるべく早く帰ってくるよー」

梓「にゃああ……」

唯「ごめんね? ひとりっきりは寂しいよね?」

唯「せめてテレビつけていってあげる」

唯「ごはんも置いてるからね? 好きなときに食べるんだよ?」

梓「にゃああああ……にゃああああ!」ポロポロ

唯「泣かないで……」

梓「や、だ……やだあああ!!」

唯「あ、バス間に合わなくなっちゃう……」

梓「うにゃあああ!!」

唯「お勉強してまっててね?
  帰ったらいっぱいいっぱい遊んであげるから……
  それじゃ、いってきます」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:01:57.83 ID:VYs2IL240


ガチャン バタン


梓「にゃ……」

梓「うにゃああああ!!!」

梓「ゆいー! ゆいー! にゃあああ!!」ガリガリ

梓「うう……」ガリガリ

梓「にゃあぁぁ……」

梓「……」

梓「……にゃふ」

梓「あっ。ご、はん……にゃあ」

梓「……もぐもぐ」

梓「もぐもぐもぐもぐ」

梓「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

梓「にゃ~ん♪」

梓「にゃふ~~」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:05:09.85 ID:VYs2IL240


梓「……ふぁ」

梓「……にゃー」

梓「てれび」

梓「……」ジー

梓「…………ふぁ」


コンコン

梓「!」

コンコン

梓「にゃっ!?」キョロキョロ


「こっちこっち、窓あけてよ」


梓「……?」


「いーからあけなって。そう、そのレバーをそうそう」

ガチャ



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:10:08.05 ID:VYs2IL240


「ふー、さんきゅー」

梓「……誰」

「あんた飼猫?」

梓「一応そうだけど……」

「ぷっ、飼猫のくせにろくに留守番もできないんだね」

梓「え?」

「ずっとご飯食べてるから同業者かと思っちゃった」

梓「な、なに? だれなの?」

純「私は純犬。空き巣だよ。わざわざ窓開けて迎え入れてくれるなんてありがと」

梓「あきす……?」

純「ふふふ、馬鹿な猫を飼ったが運の尽きだね平沢唯」

梓「にゃ!? にゃ!?」

純「しかも動物言葉しかしゃべれないときたもんだ。おっかしーアハハハ」

梓「うぅ……だってぇ」

純「とりあえずお腹すいたしなんか食べ物を勝手にいただこうそうしよう」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:16:05.20 ID:VYs2IL240


純「冷蔵庫冷蔵庫ー」ガチャ

純「おっ、ドーナツあるんじゃん!」

梓「あ、あの……勝手に」

純「あんたも食べる? んまいよ」

梓「え?」

純「ほれほれー」

梓「……じゅるり」

純「たべちゃえ。共犯になろ?
  どうせまだ飼われて一日もたってないんでしょ?」

純「逃げるなら今がチャンス!」

純「私と一緒に野良になろうよ。
  こんなせまっ苦しい家にいるよりずっと楽しいよ」

梓「で、でも……」

純「ご主人だってあんたのことほったらかしでどっか行ったじゃん」

梓「おしごとって言ってた……」

純「おしごとなのに連れてってもらえなかったの?
  はぁ~なんのための人猫なんだか」

純「それ、きっとあんたみたいな出来の悪い人猫を
  連れまわすのが恥ずかしかったんだよ」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:21:53.26 ID:VYs2IL240


梓「そ、そんなこと……」

純「嫌われてるんだよ。
  そりゃ役にたたない人猫なんてだれも好きにならないよね」

梓「うぅ……」

純「あたしもそう。一回ヘマやっただけで捨てられてこのザマだよ」

梓「……純」

純「ほら、似たもの同士! 仲間じゃん! だから一緒に空き巣野良やろうよ!」

梓「でも……唯は……」

純「……はぁ~、しかたないなー。ほんと優柔不断は嫌われるよ?」

純「んじゃ、また今度来るからそんときまでに決めといて」

純「虐待されたらすぐにでも逃げな。
  首輪に鎖つけられそうになったら抵抗するんだよ?」

梓「う……うん」

純「人間なんて信じちゃだめ。
  どいつもこいつも私らのことなんて
  便利な機械程度にしか思ってないんだから」

梓「……そう、かもね」

純「心配だなぁ……ま、知ったこっちゃ無いけどね」

梓「……」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:27:44.24 ID:VYs2IL240


純「そんじゃあね。ごちそうさん」

梓「……」

純「なにその顔。あんたも共犯でしょ」

純「あ、もしかしてこんだけ食べ散らかしたら
  ご主人に怒られるかもって? あははは」

純「そうなりゃ捨てられてあんたも野良だよ。やったね!」

梓「……むぅ」

純「まぁ安心しなって。そんときゃこの純様の手下にしてやるから!」

梓「しっしっ!」

純「つれないなぁ……ま、怒られないように
  片付けくらいはしといたら? お馬鹿な飼猫さん」

純「ばいびー!」


梓「……」

梓「……うにゃああああああああ!!」

梓「……うにゃおおおおおお!!!!」

梓「……にゃふ」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:32:14.61 ID:VYs2IL240


夕方


梓「……」ソワソワ

梓「……」ソワソワ

梓「……ゆい」

梓「まだ、かえて、こな」

梓「……にゃあ」

梓「ごは、ん、たべ、すぎた」

梓「あや、ま、る……にゃあ」

梓「……」


カチカチ カチャリ!

梓「!!」

ガチャ

唯「ただいまー! あっずにゃ~ん♪」

梓「にゃふっ!!」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 17:35:59.49 ID:VYs2IL240


唯「……おや?」

梓「……」プルプル

唯「なんか散らかってるなぁ」

梓「……」

唯「あずにゃんが散らかしたの?」

梓「にゃうう……ち、が」

唯「もぉー、おとなしくしといてって言ったでしょー?」

梓「じゅん、い、ぬ、きて、たべ、た」

唯「?」

梓「にゃうううう!!!」

唯「めっ! だよあずにゃん」

梓「うにゃあ……」

梓「にゃあああぁぁぁ……」ポロポロ

唯「ご、ごめん! 泣かないで! そんなに怒ったつもりはなかったんだよ」

唯「あずにゃんはいい子だよ。いい子いい子」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 18:37:38.44 ID:VYs2IL240


唯「一緒にお片づけしよ?」

梓「はい……」

唯「寂しかったよね? ごめんね?」

梓「……にゃあ」

唯「これ終わったらご飯つくるね?」

梓「……にゃあ」

唯「そのあとちょっとだけお勉強してお風呂はいろ!」

梓「……はい」

唯「落ち込まないで! 怒ってないから!」

梓「ほん、と?」

唯「ほんとだよ!
  あずにゃんまだここ来て一日だもん。わからないことだらけだよね」

唯「だからいっぱい教えてあげるね」

梓「……はい!」

唯「あ、そうだ。帰りにHumAnimal(ヒューマニマル)用の教材かってきたんだよ!」

梓「……?」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 18:43:11.40 ID:VYs2IL240


唯「あずにゃんたちみたいな子のことをヒューマニマルっていうんだよ」

梓「……はい」

唯「耳もしっぽもふさふさしててきもちーねぇ」ナデナデ

梓「……ふにゃ」

唯「いつからだったかなぁ……あずにゃんたちみたいなのが出てきたのって」

唯「私が生まれるずっと前ってことしかわからないや」

唯「また今度しらべとくね」

梓「にゃあ」

唯「はいでしょ?」

梓「はい」

唯「いい子いい子」

梓「ふにゃ……」

唯「よし、だいたい片付け終わったねー」

梓「はい」

唯「ご飯ご飯っと。待っててね」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 18:50:35.62 ID:VYs2IL240


唯「あ……冷蔵庫の中身が」

梓「ふにゃあ……」

唯「あずにゃん……」

梓「うぅ……」フルフル

唯「あずにゃんじゃないの?」

梓「にゃあ、にゃあ!」

唯「わかんないなー。早く言葉覚えてもらおう」

梓「にゃあ……」

唯「睡眠学習のだから簡単な言葉なら数日で話せるようになるとおもうよ」

梓「……はい」

唯「がんばろうね」

梓「はい」

唯「さて、今晩のおかずどうしよう」

梓「にゃあ……」

唯「えー? あやまらなくていいよー、ふふふ。何か出前でもとろっかな」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 20:26:43.35 ID:VYs2IL240



……


唯「おいしかったねーあずにゃん」

梓「ぴざ! ぴざです!」

唯「うんうん、また今度たべようね」

梓「ぴざ! にゃあ!」

唯「さてお風呂はいろうか」

梓「おふ、ろ!」

唯「またちゃんと洗ってあげるからね」

梓「はい!」

唯「ふふ、喜んじゃって」

唯「人猫は結構お風呂嫌いって聞いてたけどそうでもないんだね」

梓「にゃあ!」

唯「さて、いくよー」

梓「にゃあ!」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 20:29:48.83 ID:VYs2IL240


お風呂


唯「ごしごし」

梓「にゃあにゃあ」

唯「すべすべー」

梓「にゃあ」

唯「明日はもっといっぱい喋れるようになるからね」

梓「はい、にゃあ」

唯「たくさん言葉を覚えたらつぎはいろんな所に連れて行ってあげるね」

梓「にゃあ」

唯「ごしごし」

梓「にゃあにゃあ」

唯「綺麗なお肌……虐待はされてなかったのかな」

唯「ううん、こんなやせ細ってるんだもん。ご飯をあげないのも虐待だよ」

唯「その反動でたくさん食べちゃったのかなー」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 20:40:30.48 ID:VYs2IL240


唯「いっぱい食べて元気になろう! 嫌なことは忘れちゃおう!」

梓「ふにゃ……」

唯「私が新しい飼い主! あずにゃんの飼い主!」

唯「心配しないで、絶対うまくいくよ!」

唯「それにちょうどほしかったんだ! ヒューマニマル!」

唯「周りはみんな飼ってるんだよ」

唯「だからあずにゃんに出会えて嬉しい!」

唯「そりゃちょっとあずにゃんは他の子とは違ってだめな子かもしれないけど」

梓「うにゃ……」

唯「……でも、そんなとこも含めて大好きだよ!」

唯「それにこれからどんどん学習して成長するから大丈夫!」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 20:50:43.98 ID:VYs2IL240




梓「……スピー」

【おはよう。こんにちは。こんばんは。おやすみなさい】

梓「オハ……コン……zzz」

唯「んにゅ……あずにゃ……ムニャムニャ」

【いただきます。ごちそうさまでした。ありがとうございました】

梓「イタダ……zzz」


唯「あずにゃ……がんばって、ね……zzz」



梓「ムニャムニャ……ユイ、ゴシュジ……」


【ヒューマニマルとして正しい生き方をしましょう。決して野良になってはいけません】

【あなたを愛してくれるご主人様のために日々働き、癒しを与えましょう】



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 20:55:03.97 ID:VYs2IL240






梓「……おきてください」

唯「……むう……あと5分」

梓「おきてください朝ですよ!」

唯「ほえ……ふぁ……あっ!」

唯「あずにゃん! しゃべってる!」

梓「はい。これくらいかんたんです」

唯「おお! さすが高級学習セット。頭とか痛くない? 副作用大丈夫?」

梓「大丈夫です。あ、そうだ」

梓「おはようございますご主人様」

唯「!」

梓「……どうしましたか?」

唯「こ、これだよ……私が長年夢見てきた……うふふ」

唯「あっずにゃ~ん♪」ギュウウ



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:01:34.25 ID:VYs2IL240


梓「みゃあ……」

唯「むふふ~、こんな可愛い子にご主人様ってよばれるなんて幸せー」

梓「あんまり抱きつかないでください……」

唯「え~? どうして?」

梓「なんか……変な気持ちになるので」

唯「ん~?」

梓「うにゃ……」

唯「あずにゃんは抱っこされるの好き?」

梓「すき……はまだよくわからないです」

唯「そっかぁ」

梓「でもお気に入りです……」

唯「うんうん。なら遠慮無く抱いちゃおう」ギュウウ

梓「ふあ……」

唯「さてと、今日もお仕事お仕事。朝御飯たべよっか」

梓「お仕事……」



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:04:50.49 ID:VYs2IL240


唯「ん? どったの?」モグモグ

梓「わたしもお仕事……ついてく」

唯「んー、あー……それは……」

唯「まだ早いかな……」

梓「ふにゃあ……」

唯「おっと時間だ、いってきます」

唯「いい子にしてるんだよ?」

梓「にゃあ……はい」

唯「じゃあねー」

ガチャ バタン


梓「……」

 『きっとあんたみたいな出来の悪い人猫を連れまわすのが恥ずかしかったんだよ』

梓「そうなのかな……」

梓「純は今日もくるのかな……」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:11:30.09 ID:VYs2IL240




梓「テレビおもしろい……」

梓「ヒューマニマルも出てる……」

梓「よくこんなにいっぱいしゃべれるなあ」

梓「私あとどれだけ勉強したらいいんだろう」

梓「あ……あれ!?」

梓「唯! ご主人様だ!」

 『えー本日のゲストは~~』

梓「……」

梓「うにゃ、テレビの人とお話ししてる」

梓「ご主人様ー! ご主人様ー!」

梓「あ、ヒューマニマルともお話ししてる」

梓「あんなに笑顔で……」

梓「ふにゃああ……変なきもちになる」

梓「ご主人様……そんなとこにいないで早く帰ってきてください……」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:18:20.48 ID:VYs2IL240


コンコン

梓「!」

コンコンコンコン ガンガン!

梓「!」

純「あけろー私だよーん」

梓「ど、どろぼー!」

純「今日はどろぼー目的じゃないよ。まぁだされたご飯はいただくけど」

梓「あ! そういえば純のせいで昨日怒られた!」

純「やっぱりねー! 所詮人間なんて表面上のことしか見てないんだよ」

梓「で、でもご主人様は許してくれた! もう怒ってないよ!」

純「……へぇ」

梓「純は今日はなにしにきたの! またかんゆう?」

純「まぁまぁ話は中で」

梓「それは純のセリフじゃないよ!」

純「あんた一日でちょっとはマシになったじゃん。
  平沢唯、たいしてお金稼いでないくせに高級つかったんだ太っ腹ぁ」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:23:44.53 ID:VYs2IL240


梓「私がつかった学習装置高いの?」

純「そりゃもう。
  あんたみたいなバカ猫には超もったいないくらい。
  ぐんぐん知能レベルあがるらしいよ」

梓「わ、わたしばかじゃないもん!」

純「あーあ、なーんか温室でぬくぬくしててむかつくー」

梓「あ、外寒い?」

純「寒い寒い、だから入れてよ」

梓「きょ、今日は荒らしちゃだめだよ! あと昨日のこともあやまって!」

純「あーもう、ちょっと賢くなったらこれだー」

梓「純!」

純「ごめんなさい。っとこれでいい?」

梓「……むぅ」

純「入れてってばー。凍え死んじゃうよ」

梓「わ、わかった……そのかわりお話すんだらすぐ帰ってよ?」

純「オッケーオッケー」

梓「……」 ガチャ



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:33:28.54 ID:VYs2IL240


純「ふー、あったかー。ペットのためにわざわざ暖房つけていくなんてすごいなー」

梓「……ご主人様は優しいもん」

純「普通ありえないって」

梓「……」

純「そう睨まないでよ」

梓「話、早く」

純「まいったなー。
  お客さんにお茶菓子の一つもだせないなんて、困ったペットだよ」

梓「純はお客さんじゃない」

純「……ふぅ。じゃ、まぁ手短に話すけどさ」

梓「うん」

純「野良と未申請ヒューマニマルの一斉駆除が決まったんだってさ」

梓「……え?」

純「てかもう一部でははじまってるのかな? よくしらないけど」

梓「く、くじょ!? ってどういうこと?」

純「殺処分かな? こわいねー」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:39:56.99 ID:VYs2IL240


梓「じゃ、じゃあ純は……」

純「あたしはうまく逃げるよ。野を越え山を越え」

梓「で、でも……」

純「あーそっか……この季節に人里を離れたらもう食べ物なんてないね」

梓「ど、どうするの……?」

純「なにあんたが私の心配してんのさ。
  こっちは空き巣のプロだよ? 大丈夫大丈夫」

純「のらりくらりと逃げてみせるよ」

梓「純……」

純「それよりあんたよ」

梓「私?」

純「ご主人様に早く申請登録してもらわないと、野良と扱いは一緒だよ?」

梓「わ、わかった……そうする」

純「以上!」

梓「わざわざそれを伝えにきてくれたの?」

純「そりゃああんたは私の未来の部下ですから」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:46:11.04 ID:VYs2IL240


梓「純……」

梓「……これ……持って行って。少しだけど」

純「お、そりゃありがたい。いまは少しでも食料をたくわえないとね」

梓「ご主人様……ごめんなさい。
  勝手に食料を渡して……私は悪い子です」

純「……んじゃ、またどこかで会おう」

梓「じゅ、純もこの家に住んだら! 私が話をしてみるから!」

梓「ご主人様は優しいしきっと!」

純「もてるヒューマニマルは一人だけだよ」

梓「……う、そうなの?」

純「それにこの家だってそこまで裕福じゃないでしょうに」

純「あんたは、とにかく今は野良にならないように気をつけるだけ」

純「一人でふらふら外歩いてたらあっという間に連れてかれちゃうよ」

梓「う、うん。気をつける」

純「よし、ということで莫大な恩も売りつけたし!
  春がきたら一緒に空き巣しようね!」

梓「か、考えとく……」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 21:52:25.67 ID:VYs2IL240


純「そんじゃま! バイビーバカ猫」



梓「あ……いっちゃった」

梓「大丈夫かな……また、春には会えるよね?」

梓「……頑張って」

梓「とりあえずご主人様が帰ってくるまで勉強してよう」



……





唯「ふーん、そうだったんだ大変なんだね」

梓「だから、早めに申請を……」

唯「うん! 申請書はもらってきたよ!」

梓「あ、そうなんですか!」

唯「その純犬って子も一緒に暮らせたら良かったのにね……」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:01:47.01 ID:VYs2IL240


梓「あ、純に勝手にご飯あげてすいませんでした……」

唯「……うふふ、いいよ。あずにゃんの友達なんでしょ?」

梓「と、ともだちってほどでは……まだ出会って二日ですし」

唯「私たちだって出会って二日程だけどもう友達以上の関係でしょ?」

梓「あ……まぁ、主従関係ですし」

唯「のんのん」

梓「え?」

唯「ほら、見てご覧この申請書」

梓「はい……」

唯「ヒューマニマルの利用目的、利用者との関係にあてはまるものの前に◯をつけてください」

梓「いっぱいありますね……
  【愛玩動物】【奴隷】【献体】【使用人】ってひいいいぃぃっ」

唯「どれがいいかなー」

梓「あう……」

唯「ふふ。ま、当然これだよね」キュッ

 ◯【家族】



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:10:35.02 ID:VYs2IL240


梓「家族……え?」

唯「あずにゃん……ペットなんかじゃないよ」

唯「私の大事な家族だよ」

梓「ど、どうして……私みたいな血統書もなにもない捨て猫を……」

唯「好きになるのに理由なんてないよ」

梓「すき……」

唯「大切にしたい、一緒にいたいっていう感情のことだよ」

梓「じゃあ……私も……ご主人様のことが好き……」

唯「もうご主人様って呼ばなくていいよ。今朝の分だけで満足したから」

唯「あずにゃんには唯って呼んでほしいよ。家族なんだから!」

梓「う……唯……変な感じです。
  学習装置のすりこみのせいでしっくりこないというか……」

唯「そっか、早速別バージョンに買い替えなきゃね。
  あ、ほらあずにゃんも申請書かかなきゃ」

梓「わかりました……」

唯「ちゃんと家族に◯してよ?」

梓「はい……わかってますよぉ」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:16:37.27 ID:VYs2IL240


梓「……えいっ」キュッ

 ◯【家族】

唯「……むふ。もうこれで破棄はできないよ」

梓「い、いいですよ!」

唯「……家族だよ?」

梓「家族です。もうご主人様じゃないです」

唯「……あ、しまったなぁー」

梓「え?」

唯「お嫁さんにしとけばよかったよ」

梓「およめ?」

唯「家族だとあんなことやそんなことがしづらいかなと」

梓「あんなこと? そんなこと?」

唯「あれ? それだと愛玩かな? えへ……わかんないや」

梓「……なにかするんですか?」

唯「そりゃー好きな人相手にはすることがたくさんあるよ」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:22:28.16 ID:VYs2IL240


梓「たくさんあるんですか」

唯「おしえてほしい? 学習しちゃう?」

梓「は、はい!」

唯「じゃあ目つぶってちょっとだけ上向いてくれる?」

梓「はい……」

梓「……」

梓「一体なにを教えてくれるんです?」

唯「……ふふ」

梓「ゆいー?」

唯「あ、ほんとかわい……」

チュ

梓「んむっ!?」

唯「んー……ちゅ、ちゅう」

梓「ふにゃあっ! にゃに!?」

唯「……えへへ」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:26:13.91 ID:VYs2IL240


梓「なんなんですか?」

唯「ちゅーって言うんだよ」

梓「ちゅー?」

唯「もっと教えてほしい?」

梓「な、なんか恥ずかしいですこれは」

唯「恥ずかしいかもねー。でも好きな人からしか教えてもらえないよ?」

梓「え? じゃ、じゃあ今晩中にマスターします!」

唯「お、それはいいね!」

梓「ちゅーしましょう! ちゅー!」

唯「はーい♪」

チュー

梓「ふにゅ……」

唯「んむんむ、ちゅ」

梓「にゃあ……」

唯「えへっ、ちゅー以外にもまだまだいっぱいあるけど、
  しばらくはこれだけで良さそうだね。幸せ」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:30:54.48 ID:VYs2IL240


梓「それらも学習したいのでちゅーを早く覚えちゃいます」

唯「いやんっ、あずにゃんのえっち!」

梓「えっちって何ですか?」

唯「それは明日教えてあげよう」

梓「そうですか、楽しみです。さぁもっとちゅーしましょう!」

唯「っと、ちゅーの前にさ、ちょっといいかな」

梓「?」

唯「電話電話」ピピピピ


唯「あ、もしもしういー?」

唯「うん、突然だけどさー、憂ってまだヒューマニマルもってないよね?」

唯「すっごくいい子がいるから紹介したいんだけど」

唯「犬は好きだっけ? あ、そう良かった」

唯「じゃあねーまた連絡するねー」

梓「ゆ、ゆい……? 犬?」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:37:49.55 ID:VYs2IL240


唯「これで安心だよ……」

梓「もしかして……純のこと……」

唯「あずにゃんのお友達だもん」

唯「憂は私よりもっともっと優しいし
  お料理上手だし色々できるからきっと大丈夫!」

梓「あ、ありがとうございます!! 純も喜びます!」

唯「いいのいいの。あずにゃんが喜ぶならそれが私の幸せ」

唯「さぁあずにゃん。もっかいちゅーだよ」

梓「はい……んちゅ、ちゅ」

唯「ちゅむ……チュ」

梓「ふにゃ……」

唯「……あぁ! どうしよう、
  あずにゃんとちゅーしてたら収まりつかないよ!」

唯「明日のお勉強の予習する!? しちゃう!? しちゃうよね!?」

梓「ど、どうしたんですか……」

唯「だってぇ~あずにゃん可愛いもん~ずるいよー」

梓「……むぅ」



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:44:26.57 ID:VYs2IL240


深夜

梓「んにゃ……」

唯「ちゅ、かわい……えへ」

梓「ふぁ……ふにゃあ」

唯「えへへ……ちゅ、ちゅ」

梓「そんなの……んぅ……だめですよぉ」

唯「んーん、だめじゃないよ」

唯「だって『拾って可愛がってください』って書いてたもん」

唯「めいっぱい可愛がるのは私の義務だよね」

梓「うにゃ……ふぁ……」

唯「ここ、きもちいよね? すごくあったかくなってるよ」

梓「だめです……だめです……にゃあっ」

唯「大好き……可愛い……」

梓「ゆい……私も……すき……すき」

唯「あずにゃん……ちゅ、ちゅ……」



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 22:58:03.34 ID:VYs2IL240



……





梓「ほら! 唯、はやく起きてください!」

唯「うえー……あと五分~」

梓「もう! もたもたしてると憂と純がきちゃいますよ!」

唯「う~ん……しってるー」

梓「まったく。起きられないなら
  夜更かししないでっていつも言ってるでしょ!」

唯「ひどいー、昨日はあずにゃんが寝かせてくれなかったのにー」

梓「う……ち、ちがうもん! 唯がいつまでもいつまでも……うぅうう」

唯「朝御飯は?」

梓「あ、目玉焼きとウインナーでいいですか?」

唯「あとパンー」

梓「用意してますからちゃんと着替えて来てくださいね」



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 23:02:49.74 ID:VYs2IL240



唯「……あらら、あずにゃんったら張り切っちゃって」

唯「この数ヶ月ですっかり尻に敷かれちゃったや」

唯「やっぱり申請はお嫁さんがふさわしかったのかな」

唯「ま、いっか……幸せなのはなにも変わらないよ」

唯「これからもずっとあずにゃんと一緒……ずっとね……家族だもん」


 「ゆいー! 早くしてくださいってばー!
  このあとお昼ご飯の材料も買いに行きますからー!」


唯「ふふ、はぁーい! いまいきまーす!」




おしまい




158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 23:35:22.51 ID:Ygkw8XIv0

おつ



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 23:43:06.91 ID:76DMm1+/0

うむ。良い話だった






163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/08(火) 23:57:07.95 ID:O500MyVmO

いい話だった 乙
安易にエロに走らなくて良かった





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ねこ耳梓「誰か拾って可愛がってください…」
[ 2011/03/09 17:50 ] ほのぼの | 唯梓 | CM(7)

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タイトル:
NO:1304 [ 2011/03/09 19:16 ] [ 編集 ]

純拾いたい

タイトル:
NO:1315 [ 2011/03/09 22:24 ] [ 編集 ]

犬耳野良りっちゃんを拾う澪編は無いんですか?

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NO:1316 [ 2011/03/09 23:47 ] [ 編集 ]

純ちゃん…

タイトル:
NO:1319 [ 2011/03/10 10:15 ] [ 編集 ]

よかった

タイトル:
NO:1373 [ 2011/03/15 14:28 ] [ 編集 ]

ねーよ、なんでも唯梓律澪でくくんな、スカが
律犬を拾う紬ならありだかな

タイトル:
NO:1693 [ 2011/04/24 12:02 ] [ 編集 ]

いやいやここは、権力と財力で野良の澪と律をセットで飼う紬の話だろ。
両親は他界しててその孤独が癒されるんだな。素晴らしい。

タイトル:
NO:3628 [ 2011/08/20 19:31 ] [ 編集 ]

1373>はい、みなさんご一緒にー。
いやなら見るな

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