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唯「よねんご!」 【日常系】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300016287/l50




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:38:07.98 ID:yLlz1elI0


 平沢家 朝7時

憂「お姉ちゃん」ポンポン

唯「んー……」

憂「おねえちゃーんってば」ペチペチ

唯「んにゃん……ぐぅ」

憂「……」

 ガシッ

憂「お姉ちゃーん、起きてー!」ユサユサユサ

唯「うぁ、わわっ!?」ガバッ

憂「朝だよ、お姉ちゃん」

唯「あ、はぁ……」

唯「お、おはよ。憂」

憂「うん、おはよう」





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:40:09.05 ID:yLlz1elI0


唯「……あ。ごはんの匂い」

憂「まだ炊けてないけどね」

唯「ふーん……」ギシッ

 すたり

唯「うーむ。うちも何にもなくなっちゃったね」

憂「うん、そうだね……」

唯「このお家も、かれこれ4年近く住んだけど……お別れなんだ」

憂「そう思うとちょっと寂しいね」

唯「最後にお掃除して行こっか。お世話になった分、しっかりとさ」

憂「わぁ、いいね! 綺麗にしてから出かけよう!」

 ぐぅー……

唯「まぁ、まずはご飯食べてからで」

憂「エヘ、そうだね」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:42:29.15 ID:yLlz1elI0


唯「最初はさ、こんな狭いところで暮らしていけるかって心配だったけど」

唯「今となったらすっかり恋しくなっちゃったね」

憂「お姉ちゃん文句たらたらだったもんね」

唯「だってぇ、シングルベッドが2つしか置けなかったんだよ」

唯「いくら私でも毎日憂と一緒のベッドでは辛い日もあったといいますか」

憂「でもそのうち、お母さんたちがいない日でも
  ベッドに呼んでくるようになったよね」

唯「慣れとは怖いね」

憂「今そういう話?」

 ピーピー♪

唯「お、ご飯たけたよ」

憂「あっ、ごまかした」

唯「気にしない、気にしない」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:44:57.33 ID:yLlz1elI0


憂「もう。それじゃ、用意するね」スック

 かちゃかちゃ

唯「なんかこうやってさ、
  小さな家でエプロン巻いて台所に立ってる憂の背中見てるとね」

憂「うん?」

唯「結婚したら、こういう感じなのかなあって思うんだ」

憂「お姉ちゃん、それじゃぐうたらなお嫁さんだよ」

唯「えー。わたしは家事をしてる後ろ姿を見ていたいなぁ」

憂「じゃあお姉ちゃんが社会に出て働くんだね」

唯「なるほど……これがお金でなく夢のために働くということか……」

憂「そうだね。よっと」

憂「朝ご飯、準備できたよ」

唯「おぉ早いね。ありがと、うい」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:47:50.16 ID:yLlz1elI0


憂「机はお母さんたちがもう持っていっちゃったから、床に置くしかないね」

唯「ん。あれ、そういえばコンロはこのままでいいのかな?」

憂「あ、ほんとだ……たぶん、
  分解したベッドと一緒に持っていくんじゃないかな?」

唯「そしたら机も一緒に入りそうだし、まだ持っていかなくてもよかったのに」

憂「お母さんたちも浮かれてあんまり気が回らなかったのかも」

唯「しょうがないなぁ。まぁ床でもどこでも食べないとね」

憂「うん。ここ置くね」

唯「ほい」

 コトン

憂「よいしょ」スワリ

唯「いただきまーす」

憂「いただきますっ」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:50:01.93 ID:yLlz1elI0


唯「今日でやっとお家に帰れるのかぁ」

憂「もとのお家の大部分は崩れちゃってるけどね」

唯「それでも私たちの家があったところだよ。何年も暮らしてた場所」

憂「そだねー……」もぐもぐ

唯「……」もぐもぐ

唯「あの頃はさ、もうお家には帰れない、
  生きられるかなんてわかんないって感じだったけど」

唯「いつか、いつかね……元通りになるんだね」

憂「そうだね。元には戻らないものもあるけど……」

唯「……ううん」

憂「?」

唯「和ちゃんは、さよならはきちんと言おうっていってたもん」

唯「だから和ちゃんだって生きてるし、
  必ず帰ってくる。変なこと言っちゃだめだよ、憂」

憂「……わたしは何も言ってないよ」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:52:02.78 ID:yLlz1elI0


唯「おうちに帰れたら、
  和ちゃんも私たちのこと探しやすくなるよね……」

憂「お姉ちゃん……」

唯「……わかってるよ。でも、100%じゃないんだから。私は信じたいよ」

唯「たとえ奇跡みたいな確率でも、私は和ちゃんを待つ」

憂「……うん。それでも、いいかな」

唯「さーて、ご飯食べないと。冷めちゃうよ!」カチャッ

憂「う、うん」

唯「んぐもぐ……」

憂「……」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:54:30.83 ID:yLlz1elI0


――――

唯「よいしょ、ごちそうさまー」

憂「ごちそうさま。それじゃあお掃除しよっか」

唯「そだね。でもすっからかんだし、ほうきくらいしかかけられないかな……」

憂「掃除機は持っていっちゃったからね。でも昨日も掃除はしたし」

唯「しょうがないか。ありがとーって言いながらほうきがけしよう」

憂「うん。出来る限り綺麗にしよう」

唯「ほっと。じゃあ私ほうきかけるから、憂はお皿捨ててきて」

憂「掃除で出たゴミと一緒にまとめようよ。ゴミ袋がもったいないよ?」

唯「あ、そっか。じゃあ……お掃除しよっか」

憂「ふふっ。それじゃ私がちりとり持つね」

唯「うん、ありがと」

 さっ さっ



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:57:03.01 ID:yLlz1elI0


 さっ じゃっ

唯「あんまりゴミが無いなぁ……」

憂「ほとんど毎日掃除してたからね」

唯「えらいなぁ、憂。……私がここで暮らしていけたのも、憂のおかげだね」

憂「私だけじゃないよ。
  お父さんも、お母さんも、班の人とも協力しあったし」

憂「何よりたくさんの人達から募金や支援があって、
  はじめてこのお家も建ったんだから」

唯「そうだね。みんなのおかげだね」

 さっさっ

唯「こうしてお家に帰れるのも、誰かのおかげか……」

唯「和ちゃんも、誰かに助けられてるのかな?」

憂「……うん。そうだと思うよ。みんな優しい人たちだもん」

唯「そうだよね。さて憂、ちりとり」

憂「はい」スッ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 20:59:54.53 ID:yLlz1elI0


 ざっ ざっ

唯「お母さんたちは今こっちに向かってるのかな」

憂「予定ではそうだけど、こっちに着くころには私たちも出掛けてるよ」

唯「じゃあ顔合わせるのは明日になるのかな?」

憂「明日学校から帰ってからだと思うよ。お姉ちゃん入学式でしょ?」

唯「うん。憂も中学でしょ?」

憂「そうだよ。ちょっと遠くなるから
  お姉ちゃん起こせないかもしれないけど、起きれる?」

唯「まあ一応、目覚ましでもかけておこうかなーって」

憂「余裕があったら起こしに行くね」

唯「じゃあ目覚ましかけなくてもいいかな……」

憂「起こせるかどうかわからないって言ってるんだけど」

唯「えへへ。わかってるよ、ちゃんとかけるって」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:02:33.49 ID:yLlz1elI0


 ガサッ ササッ…

唯「うりっ」ギュギュッ

唯「よし、お皿も袋に入れたし。これ捨てて、駅いこうか」

憂「お姉ちゃんバッグ持つよ」

唯「ありがと憂。ほれ、手つなご」

憂「うん。えっとじゃあ、バッグはこっちで」

 ぎゅっ

唯「さてと……」

唯「いままでありがとう、ちっちゃな我が家」ガサッ

憂「ありがとう! 行ってきます!」

唯「さよならっ!」

 ガチャッ



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:04:43.76 ID:yLlz1elI0


 ヒュウウゥゥ…

唯「わっ、さむい」

憂「はふ」ブルッ

唯「う、うい、もうちょっと近寄って」

憂「うん、うん」カクカク

唯「こうやって……腰に手を置いて、ぎゅってしよう」ギュ

憂「ほふ。ちょっとあったかくなった」ギュ

唯「憂もあったかだよ……」

 ビュウウッ

唯「ひぃっう! ……行こう」

憂「歩いたらあったかくなるよね」

唯「うん、先にごみの集積場ね」

憂「わかってるよ。ゴミ袋持って電車乗れないしね」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:06:46.88 ID:yLlz1elI0


唯「ふー。いち、に、いち、に」テクテク

憂「いち、に、いち、に」テクテク

唯「いち、に、いっち……なんで二人三脚してるんだろ」

憂「あはは、腰に手回してたら、自然にやっちゃってたね」

唯「楽しいし、このままいこっか?」

憂「賛成っ。せーの、」

唯「いち、に、いち、に」テクテク

憂「いち、に、いっちにっ」テクテク

唯「いっちにっ、いっちにっ」

憂「いっちにっ、いっちにっ♪」

唯「ごーごー!」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:09:14.46 ID:yLlz1elI0


――――

唯「……」ガサゴサ

唯「いやほら、そんなにたくさんのごみじゃないんだし」

唯「駅のゴミ箱に捨てるのもまあ、いいかなって」

憂「悪い子だね」

唯「うぐっ」

憂「でも私も気付かなかったから、いっしょだよ」

唯「むっ、そうだ。憂も悪い子だよ! ていっ!」ペシ

憂「お姉ちゃんも!」ペシ

唯「よし、我々は許された」

憂「……ん、あ、電車来ちゃった! 急ごう!」

唯「わわっ、ツッコミとかなしなの!?」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:11:16.41 ID:yLlz1elI0


 プルルルルル

憂「ほっ」トタッ

唯「おおーっと!」ダキッ

憂「わっぷ……は、間に合った」

唯「もー、あんまり急いじゃだめでしょ。
  はぐれたらどうするの?」ギュギュ

 プシュー……ガラララ

憂「ごめんね。次の待ってもよかったね」

唯「私から離れちゃだめだよ?」ギュウウ

憂「う、うん。……ごめん」ギュ

 ガタッ…ガタッガタッ……

唯「それから、明日……絶対起こしに来るんだよ」

憂「……どさくさにまぎれて何言ってるの」

唯「ちがうよ、心配なの。私が寝てるうちに憂がどこか行っちゃうなんて」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:13:12.45 ID:yLlz1elI0


憂「……」

唯「……だめなら、私は憂と一緒の部屋で寝る」

憂「だめじゃないよ。遅刻してでも起こしに行く」

憂「それでも心配だったら、私の部屋に来たってぜんぜん怒らないよ」

唯「よかった」ギュウ

憂「……そ、そろそろぎゅってするのやめない?」

唯「やだ。桜ケ丘に着くまでこのまま」

憂「うー……熱いよぅ」

唯「寒いよりいいでしょ」

憂「もう、ナーバスになりすぎじゃない?」

唯「しらないっ」ギュギュ

憂「ここだけ満員電車だよ……」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:15:37.27 ID:yLlz1elI0


 ガタン……ガタン、ガタン

憂「お姉ちゃんって電車の揺れは平気なの?」

唯「ぜんぜん平気って訳じゃないけど、ひとりで乗れるぐらいはね」

唯「電車の揺れと地震の揺れはタイプが違うみたい」

憂「そうなんだ。……」

唯「憂は平気?」

憂「大丈夫だよ。そんなに……」

唯「これから電車通いでしょ? 無理あるんだったら言ってよ」

憂「へーきだってば。もう4年もしてるんだよ?」

唯「むー。憂は強いなぁ」ナデナデ

憂「お姉ちゃんだって平気なんでしょ」

唯「でも憂はあのときまだ10歳だったわけだし」

憂「お姉ちゃんは11歳じゃん」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:18:00.23 ID:yLlz1elI0


唯「まぁそれはそうなんだけど」

憂「それに、こうやってどこでも
  お姉ちゃんが抱っこして連れてってくれるわけじゃないから」

憂「もしものときに二人でいるのは安心だけど、ずっと二人でいたら問題もあるし」

唯「そうだけど……」

憂「強くならなきゃ。私たちが」

唯「……」

唯「でも、心配はさせて」

憂「心配がだめなんて言わないけど、信じて大丈夫だよって言いたいの」

唯「……うん。ひとりで学校いけるね?」

憂「うんっ。大丈夫」

唯「じゃあ、信じるよ。けど何かあったら言ってね」

唯「メールとかして気持ちが落ち着くなら、いくらでもしていいよ」

憂「わかってる。お姉ちゃんのこと頼りにしてるのは変わらないよ」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:20:25.92 ID:yLlz1elI0


 『間もなく桜ケ丘、桜ケ丘です』

 カタン……カタ、カタ

憂「やっと着いた……」

唯「疲れた?」

憂「だきつられ……抱きつかれつかれた」

唯「噛んだ」

憂「抱きつかれ疲れた抱きつかれつぁれた抱きつかれ疲れたっ」

唯「言えてない言えてない」

憂「だきちゅ、むぐ」

唯「へへっ、もうわかったよ、言えてるから。
  怪我しちゃうからそのへんにね?」

憂「むぅぐ……ぷは」

唯「ずっと抱きついちゃってごめんね」

憂「んーん……」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:22:39.08 ID:yLlz1elI0


 『桜ケ丘ー、桜ケ丘です』

 プシュー……

唯「よし、降りよう」

憂「うん」ギュ

唯「おぉ、さむいさむい」

 ギュギュ

憂「二人三脚でいこうね」

唯「うん、二人で帰ろう」

憂「いち、にー、いち、にー」

唯「いち、にー、いち、にー」

 テクテク……



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:24:49.60 ID:yLlz1elI0


――――

唯「街もすっかり元通りになってるね」

憂「街並みはちょっと変わっちゃってるけど、お店は揃ってるんだね」

唯「あそこのスーパー、看板ないまんまだ」

憂「地震の時に落ちてたからね」

唯「4年たっても、直らないところはあるんだね……」

憂「でも、そのうち。いつか必ず直るよ。私たちもその一部だし」

唯「……うん。早く帰ろうか」

憂「お家、建て直してピカピカになってるかもね」

唯「だといいね。へへっ、楽しみ」

 テクテク……

唯「そのままの形で建てなおされてるといいなぁ」

憂「お家建てた時とおんなじ大工さんが
  頑張ってくれるって言ってたもん。大丈夫だよ」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:27:20.89 ID:yLlz1elI0


唯「そろそろ……このあたりだね」

憂「うん……」

唯「……いち、に、いち、に」

憂「いち、にー、いち、にー」

唯「いち、にー、いち、にー」ギュウ

 テクテク……

憂「あと。ちょっと。だねっ」

唯「ここ、曲がったら……」

 スタッ

唯「……おうちだ」

憂「……うんっ」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:29:15.07 ID:yLlz1elI0


唯「……」

憂「……」

唯「い、いこう。憂」

憂「う、うん。……」

 ざっ ざっ

唯「……あー。ほんとに」

憂「私たちのおうちだね……」

唯「帰って来たんだ……おうちに」

 たったっ……

唯「……うい、もっと急ごう」

憂「うんっ……!」

 たたたたっ……



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:31:31.15 ID:yLlz1elI0


唯「はぁー、はぁー……」

唯「すごい、この木も……綿乗っけた木も、頭に残ってるのと同じ」

憂「ぜんぜん違和感がないよ。周りの景色は変わっちゃったけど……」

唯「中に入ろう。外にいるのは寒いし」

憂「う、うん。そうだね」

 ガチャッ

唯「ただいまー!」

憂「た、ただいまっ!」

 パタン

唯「……うちの匂いがする」

憂「お姉ちゃん、わたし……泣いちゃいそう」

唯「……お部屋、あがってみよう」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:33:10.26 ID:yLlz1elI0


 とん、とん、とん

唯「はぁ……」

 とたとた

唯「私の部屋、どうなってるかな……」ガチャッ

憂「私の部屋も……」ガチャッ

唯「……ふぅ。ふふふ」

憂「……? どうかした、お姉ちゃん?」

唯「私の部屋、あのときのまんまだ。
  ピンクの壁紙じゃ、ちょっと子供っぽいね」

憂「そうかなぁ……やだったら、張り替える?」

唯「ううん、このままがいいよ。少なくともしばらくは……」

憂「そうだね。……あ、ベッドは大きくなってる」

唯「机も高くなったなぁ。……なんだか、そのまま時間が流れたみたい」

憂「……」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:35:06.15 ID:yLlz1elI0


唯「憂の部屋はどう?」

憂「私も一緒だった。ちょっと広くなったような気もするけど」

唯「そっか。……」

憂「……」

唯「ごめん、憂。なんか私、もう……眠たい感じがする」

憂「お姉ちゃんも? ……ふあ、わたしも……寝ちゃおうかな」

唯「ん、おぁふみ……」

憂「おやすみ、お姉ちゃん」

 パタン

唯「……つかれたなぁ」

唯「今までのぶん、ぜんぶが……」ギッ

 ドサッ

唯「……くー」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:37:16.25 ID:yLlz1elI0


――――

 ジリリリリリ……

唯「……っ!?」ガバッ

唯「……はぁ、あ。目覚ましかぁ。びっくりさせないでよ」

唯「ん。……ん!? 8時!?」ドタッ

憂「お姉ちゃん、朝だよ……」

唯「じゃま、憂っ!」

憂「邪魔!?」ガーン

唯「あぁっと、私急いでるから!」

憂「なんで急ぐの!?」

唯「いってきまーす!」バタッ

憂「お姉ちゃんっ、どこ行ってもいいからせめて制服に着替えて!」

唯「あーあーあー!」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(不明なsoftbank):2011/03/13(日) 21:39:11.55 ID:yLlz1elI0


 今日から、高校生です!

 これから何が始まるんでしょうか、これから何が起こるんでしょうか。

紬「これが電子マネー……」ニヨニヨ

 もしかしたら私が起こすのかもしれません!

 それぐらい先が見えなくて、でも楽しみです!

 またこんな気持ちになれて、すごく嬉しく思います!

律「あぁ、ちょっと待って……」

澪「入学式から遅刻する気か!」

 なにか新しいことが始まるような予感。

 4年間をこらえた甲斐があるというものです。

 これからはきっと、
 今までを取り返すように楽しい日々が始まるに違いありません!

唯「セーフ! ……あれっ、時計?」

 こ、これから、今この瞬間から始まるのですっ!

  おしまい




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(新潟・東北):2011/03/13(日) 21:40:07.25 ID:BYULStNuO





47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東京都):2011/03/13(日) 21:45:57.64 ID:AofTi2Bu0

乙!
ニヨニヨした



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2011/03/13(日) 21:46:29.44 ID:C4qJKcPw0

乙うい





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唯「よねんご!」
[ 2011/03/14 00:19 ] 日常系 | | CM(2)

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タイトル:
NO:1359 [ 2011/03/14 01:05 ] [ 編集 ]

和ちゃん……

タイトル:
NO:1360 [ 2011/03/14 02:27 ] [ 編集 ]

被災して元通りにならなくなったとしてもそれなりの日常が出来上がり
自分勝手な文句が言えるようになり、楽しそうな事が考えられる様になる。
良いSSです。でも、和ちゃん来月から出番が不安なのにこの仕打ち、酷えよ。

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