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澪「俺の歌をきけぇえーーーーーっ!!」#2 【クロス】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300713311/l50

澪「俺の歌をきけぇえーーーーーっ!!」#1




87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:18:13.19 ID:pY43SL6FP

シティセブンライブ会場!

唯「いかれた、ダンスで答えを探すだけさーーーっ!♪」

http://www.youtube.com/watch?v=Ga_aTC1MCY0&feature=related (seventh moon♪)




正確な観客動員数は把握していないが数千人は入っているだろうか?
改めて「サウンドフォース」が
シティセブンの人たちにとって大きな存在であったことがうかがえる。

観客「」ワーーーーッ!

六角形のライブ会場は「武道館」を思わせる。
こんな形で私たちの入部当初の夢がかなうとは当然思ってもみない。

もっとも私は緊張とあわただしさに巻き込まれて、
「夢」を実感することすらできなかった。





88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:19:27.88 ID:pY43SL6FP

紬「(すごい人の量ね。)」

梓「(はい…。)」

澪「」ガクガク

律「(あちゃ~。澪!リラックスリラックス!)」

唯「はじめまして、放課後ティータイムです。」

観客「」ワーーーっ!

唯「歌エネルギーがどうたらこうたらで、地球から呼ばれてきちゃいました~。」

観客「」パチパチパチ



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:19:43.08 ID:pY43SL6FP

唯「シティセブンはすごいですね。
  私はハイテクな機械の使い方が分からなくて、
  テレビを壊しちゃって、ガムリンさんに怒られちゃいました~。」

観客「あっはっはっはっは~」

澪「(さすが唯…)」ブルブル

梓「(こんなに大勢の前なのに全然どうじてませんね。)」

初めての学園祭ライブでも感じた事ではあるが、
人前に立った時の唯の落ち着きには感心する。

それが数千人の前でも同じなのだからもはや尊敬するしかない。

唯「FIRE BOMBERの代わりにはなれませんが一生懸命歌います!次は私たちの曲、U&I!」

観客「」ワーーーーッ!

テーレレレーレー♪テーレレレーレー♪

ジャッジャッジャッジャ♪

唯「君がいないと何にもできないよ~♪君のご飯が食べたいよ~♪」

……………
…………



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:20:34.01 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

キム「艦長、戦艦右前方より巨大な生体反応発見!」

マクシミリアン「よし!モニターを回せ。」

(ガビル「ウヲォーーーーーーッ!!」)

マクシミリアン「プロトデビルン!?」

モニターに映るのは数百メートルはあろうモンスターが宇宙空間を飛んでいる姿。
“プロトデビルン”だろう。

エクセドル「何やら様子がちがうようですなぁ。」

(ガビル「久しぶりだな!アニマスピリチア!献身美ッ!!」)

マクシミリアン「何…!?どこへ向かっているんだ…。」

キム「艦長、戦艦左前方に人方の物体を目視しました。」

マクシミリアン「目視…?」

エクセドル「本命の敵ですな。」

(アグニ「我が名はアグニ…、行け、アスラ…」)

エクセドル「アグニ…」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:21:20.91 ID:pY43SL6FP

アグニと名乗る生命体の大きさは数十メートル。
全身眩いばかりの赤と黄色に覆われるその姿はまさに威風堂々!

(アスラ「クカカカカ」 アスラ「カカカカッ」 アスラ「カカッカカカ…」)

“アグニ”を囲むようにバルキリーほどの体長の“悪魔”が無数に湧いてくる。

キム「数十メートルの生命体一体と十数メートルの生命体数百体です。」

エクセドル「エルガーゾルンに乗っていた生命体と同じものですなぁ…」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:23:09.59 ID:pY43SL6FP

宇宙!

ガビル「行け!グラビル!」

グラビル「グアぁーーーーッ!」

“グラビル”の掌が星型に輝いたかと思った次の瞬間、
直径数十メートルはあろう巨大なビームが放たれる。

ビシューーーーーーーーーーーン!!!

強大なその一撃によって全て消滅…、したかのように見えた。

しかし次の瞬間に目の前に映ったのは
一騎たりとも傷つくことなくこちらへ向かってくる敵の姿だった。

アスラ「クカカカカ」 アスラ「カカカカッ」 アスラ「カカッカカカ…」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:23:25.65 ID:pY43SL6FP

アグニ「他愛ない…」

ガビル「グ、グラビルの攻撃がまるで効いていない…!!」

アグニ「焼き尽くせ…、全てを…」

“アグニ”の身体が一瞬その輝きを増す。

ブフォーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!!

直径数百メートルはあろう火柱が
体長数十メートルの“アグニ”からまっすぐに発せられる。

アスラ「グがっ…」 アスラ「ガッ…」 アスラ「クガ…」

ガビル「う…、が…、焼滅美ッッ!!!」

火柱は“悪魔”ごとプロトデビルンを焼き尽くした。



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:37:44.85 ID:pY43SL6FP

バトルセブンブリッジ!

ミホ「プロトデビルンが一瞬で…」

マクシミリアン「仲間ごと焼き消すとは…。いったいどういうことだ!?」

エクセドル「酸素のない空間で炎を発するとは…」

“アグニ”は自身に発せられるビームを気にすることもなく
堂々とバトルセブンに近づいてくる。

(アグニ「焼き尽くす…」)

サリー「艦長、艦内の温度が急上昇中です!」

マクシミリアン「敵のデータはまだなのか!」

サリー「それが…、物質反応もエネルギー反応もありません。」

マクシミリアン「なに!?」

エクセドル「幻…、ということになりますかな…。」

マクシミリアン「幻?確かにこちらを攻撃してきているんだぞ!」



97 名前: 忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2011/03/22(火) 01:38:57.49 ID:pY43SL6FP

ライブ会場!

唯「想いよ~、届け~♪」

「U&I」の演奏を終え、
5人が観客の拍手に酔いしれる中、天空から警報音が響く。

ウーーーーーーーーッ! ウーーーーーーーーッ!

観客「」ざわざわ…

紬「な、なに?」

観客席にいるスタッフが律に合図を送る。

律「敵襲のようだな。」

観客「」ざわざわ…

梓「みなさん、落ち着いて避難してください!」

梓はあらかじめ打ち合わせの際に指示を受けていた避難経路に観客を誘導する。

唯「続きは空の上で歌うので聞いててね~♪」

澪「ちょっと、唯…」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 01:39:45.33 ID:pY43SL6FP

皆混乱しているだろうと思われていた中、唯のひと声で観客が再び一つとなる。

観客「HTフォース!!HTフォース!!HTフォース!!HTフォース!!」

律「これは…。行くしかないだろ!」

梓「はい!」

澪「で、でも…」ガクガク

律「澪、お客さんを見てみろよ。」

観客「HTフォース!!HTフォース!!HTフォース!!HTフォース!!」

観客の声援で胸の奥に何かがこみ上げてくる。
恐怖が消えたわけではないが身体が熱くなる。

澪「わ、分かったよ…」

律「行くぞーっ!!」

唯澪紬梓「おーーっ!!」

私たちは急いでバルキリーへ乗り込んだ。



100 名前: 忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/03/22(火) 02:04:35.89 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

これから戦闘空域へ向かって発進する。
狭い空間の中で私は緊張に耐えていた。

ピッ!

(律「HT1からHT2、HT3へ。発進準備大丈夫か?」)

ピッ!

(唯「大丈夫です!隊長!」)

澪「あ、ああ…。大丈夫だ。」

(律「よし!行くぞ!HTフォース!発進!!」)

ブフォーーーーーーーーーーーーーーンッッ!!!

“急加速”が再び私を襲う。

澪「う…、わ…」

今回もなんとか気絶せずに済んだようだ。

澪「無事発進できたか…。」ハア、ハア



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:05:47.68 ID:pY43SL6FP

(アスラ「クカカカ…」ビシューーーーンッ!)

“悪魔”が私に向かってビームの様なものを発する。

澪「うわっ!」

ガゴーーーーーンッ!

“ビーム”はよく見ると水と風が混ざったもののようだ。

私はとっさにレバーを傾ける。
バルキリーは私が意図したように動き、“ビーム”を巧みにかわす。

澪「この感覚…。」

そうだ。乗り物と楽器という大きな違いはあるが、
この違和感のなさ、身体にしっくりと来る感覚は確かにエリザベスそのものだ!

(唯「すごいよこれ!ギータだよ!!」)

ああ。これなら、行ける!!



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:06:38.71 ID:pY43SL6FP

(律「よし!行くぞ!ワン、ツー」)

律の合図とともに三機のバルキリーが
ファイター形態(戦闘機)からバトロイド形態(ロボット)へと変形する。

テーンテーンテテーテーンテ♪テーンテーンテテーテーンテ♪

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10957494 (ぴゅあぴゅあはーと♪)




澪「頭の中想いでいっぱい~、あふれそうなのちょっと心配~♪」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:07:58.16 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

(澪「とりあえずヘッドフォンでふさごう~♪」 唯「Don’t stop the music♪」)

ミホ「艦長、HTフォースが戦闘空域に到着しました。」

マクシミリアン「よし、ダイアモンドフォース、
         及びエメラルドフォースはHTフォースの護衛に回るように!」

(ガムリン「了解!」 ドッカー「了解~!」)

(澪「欲しいものは欲しいっていうの~、
   したいことはしたいっていうの~♪」ビシューーーーーーン!!)

歌い始めて間もなく、私たちのバルキリーから“サウンドビーム”が放たれる。

キム「サウンドビーム!新機体は順調に機能しているようです。」

千葉「すごい歌エネルギーの量だ!!
   やはり普段使っている楽器との相性が歌エネルギーを増幅させるのか!」

(澪「だけど言えない言葉もあるの~♪」 唯「Can’t stop my heart beat♪」)

サウンドビームは分散し、数百の“悪魔”に命中する。

(アスラ「カカカ…」  アスラ「カカッ…」)

サリー「敵が後退していきます。」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:08:47.96 ID:pY43SL6FP

ムスタングバルキリー内!

(澪「い・き・な・り!チャンス到来、偶然おなじ帰り道~♪」)

律「澪!その調子だ!」ツツタン♪

梓「でもあの大きい敵には効いていないみたいですね…」

サウンドビームは“アグニ”にも命中しているはずなのだが
全く効いているそぶりがない。

(アグニ「マナス…、か…」)

(澪「ふ・く・ら・む!胸の風船、急に足が、宙に伸びて、上昇気流に乗って♪」)

律「どんどんこっちに近づいてくる…!暑いな…。」

ゴーーーンッ!!

アグニはその身体に輝きを増しながら、炎の矢をこちらへはなってくる。

梓「ピンポイントバリア展開!律先輩、そろそろ耐えられません…」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:10:24.99 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

澪「(くそ…。小さいのには効いてるのにどうして…)」

澪「飛んで行っちゃえ!キミのもとへ、私の、ぴゅあぴゅあはーと♪」

ピッ!

(ガムリン「D1からHTフォースへ。このままでは危険だ!
       もう少し下がってくれ!くそっ…」ガゴーーンッ!)

(律「了解!」)

澪「でも…、このままじゃシティセブンが…。」

アグニが進む先にあるのは市民が住むシティセブンだ。



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:11:08.64 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

(澪「この~気持ちが大気圏超えたとき~♪」)

エクセドル「後退は仕方ありませんなぁ…」

マクシミリアン「シティセブンはあとどれくらい持つ?」

サリー「現在シティセブン艦内は摂氏47度、持って後20分が限度かと…」

マクシミリアン「フォールドまであと何分かかる?」

サリー「フォールドエネルギー充填まで約35分かかります。」

(澪「キミは見えなくなってた♪I don’t mind~♪」)

マクシミリアン「間に合わないか…」

エクセドル「万事休す、ですかな。」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:12:02.92 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

澪「な、なんで効かないの…」

ブファーーーーーーーーーーーッ!!

ひと際大きな炎の矢がエリザベスを襲う。

(ガムリン「澪さん!あぶない!!」)

澪「うわっ!!熱っ!!」

澪「く、くそーーっ!!」

危機感や焦りに煽られて、
私は引いてはいけないトリガーを引いてしまう。

バシューーン! バシューーン! バシューーン! バシューーン! バシューーン!

数十発のそれは両脚部から放たれた。

(ガムリン「何!?」)

(紬「ミサイル!?」)

(律「み、澪!!」)

ドドドーーーーーーーーーーーンッ!!!



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:13:08.76 ID:pY43SL6FP

ミサイルは、敵に届く前に何かに命中し、爆発する。

プシュウーーーーーー…

煙の中から姿を現す赤…。

澪「ファイヤー…、バルキリー!?」

ムスタングバルキリー内!

梓「ま、まさか!?」

ピッ

(バサラ「お前たちは歌うんじゃねえのかっ!?」)

http://www.youtube.com/watch?v=WQP0dQYWv6M&feature=related (introduction♪)




そのまさかだった。ファイヤーバルキリーが、熱気バサラが、私たちの前に立っている!!

(ガムリン「バサラ!おまえ…」)

(バサラ「世話かけちまったみてえだな、ガムリン!」

律「バ、バサラ…!?」




112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:14:34.99 ID:kVxYu0WQ0

バサラキターーーーーーーーーーー!!!



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:18:49.61 ID:szfFhRCfO

バサラさんキターーーっ!!!!





114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:19:29.88 ID:pY43SL6FP

私たちの後方から見慣れたバルキリー、
ストームバルキリーとミレーヌバルキリーが姿を現す。

ピッ

(ミレーヌ「あなたたちの歌、届いたわ!」)

何処からともなく響いてくるギターのハウリング音、ドラムのフィルイン。

デーン、デーーン、デーン、デン♪

http://www.youtube.com/watch?v=rh25-V63IBk (Holy lonely light♪)




(バサラ「アーーーーーーーーーーーーゥッ!!」)

バサラさんのシャウトが宇宙空間にこだまする。
演奏を始めた三機のバルキリーは、
私たちが乗っていたそれよりも数倍は大きく見えた。



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:20:27.52 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

(バサラ「24時間うごめく街を~、tonight!tonight!駆け抜ける~♪」)

マクシミリアン「サウンドフォース!?」

千葉「どうやらHTTの歌を聴いて目を覚まして、病院から抜け出したそうです。」

(バサラ「非常階段瞳の群れが~、sign of the times!探してる~♪」)

(アグニ「う…、チッタ…、ブルッティ…」)

アグニがわずかながらにひるんでいるような表情を見せる。

エクセドル「効いているようですな。」

サリー「敵付近の温度が急上昇中!バルキリーの耐熱温度を越えています!」

怯みながらもアグニはその輝きをますますと増していった。



116 名前: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/03/22(火) 02:21:52.94 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

(バサラ「へへっ、熱くなって来たぜ!!」

(バサラ「ガラスに変わってしまう~、キヲツケロ♪」)

ピシューーーーーーーーーーーーン!!

ファイヤーバルキリーのサウンドブースターから
私たちのものよりも一回りは太いであろうサウンドビームが放たれる。
エリザベス内にもバサラさんの歌声が響く。

澪「こ、これが…、FIRE BOMBER…!」

(バサラ「Holy lonely light!燃やせ♪体の芯まで~♪
      Heavy lonely night!二度と心は後ろを~、振り向くな♪」)

テレビで見るのとは全く違うものすごい存在感!ゾクゾク美!
私はただただ圧倒されるだけだった。



117 名前: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/03/22(火) 02:22:47.59 ID:pY43SL6FP

ピッ

(律「私たちも加勢するぞ!」)

澪「う、うん…」

恐怖!感動!圧倒!様々な感情が私を襲う。

(律「なにやってるんだよ!澪!」)




118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:23:19.93 ID:szfFhRCfO

ゾクゾク美!



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:23:41.53 ID:Q0z3Lzg9O

やっぱバサラ△





120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:25:03.63 ID:pY43SL6FP

ギータバルキリー内!

(ミレーヌ「宇宙を全部くれた~って♪譲れない愛もある~♪」)

唯「何が本当か、何がウソか~、分からない時もある~♪」

4人はFIRE BOMBERに加勢するように演奏を始める。

(ミレーヌ「やるじゃない!」)

唯ミレーヌ「見つめあうだけじゃ、朝は遠すぎる♪」

紬「マルチスピーカーポッド射出!」

プシューーーン! プシューーーン! プシューーーン! プシューーーン!

ギータの両腕部、両脚部から数十発のミサイルが放たれる。
ミサイルは敵に命中することはなく、
敵を取り囲みそこから7色のサウンドビームが放たれる。



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:25:38.39 ID:pY43SL6FP

(律「よし!いいぞムギ!
   ついでにビヒーダさんの音源をこちらに回してくれ!
   ムスタングのウーハーサウンドブースターから再生する!」)

紬「了解!」

(バサラ「急げ!自分を信じて~♪闇の中から答えを~♪見つけ出せ!」)

ピシューーーーーーーーーーン!!!!

律によるサウンドビームと
ビヒーダさんによるサウンドビームがムスタングから放たれ、螺旋を描く。

アグニ「チッタ…、ブルッディ…、スヴァハー…!?」

皆の歌によってアグニが姿を消していく。
私はそれを一歩引いたところからただ眺めていた。

(ミレーヌ「敵が、消えていくわ…」)

ピッ

(レイ「君たちのおかげだ。礼を言う。」)

唯「いやあ~。えへへ~。」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:33:38.52 ID:pY43SL6FP

ライブ会場!

6機のバルキリーは先ほど私たちがライブをしていた会場の近くに着陸する。

観客「Love will save your heart♪夢を描く~、まっすぐな瞳たちよ~♪」

私たちを待っていたのは3万人の観客!FIRE BOMBERの凱旋を祝福しに来たのだ。
ここでも私たちはFIRE BOMBERの凄さを痛感することになる。

唯「すご~い!」

梓「すごい人の量ですね…」

観客「Love will save this world♪いつかきっと~、光は見えるはず~♪」

迫りくる3万人の大合唱っ!!

観客「Love will save your heart♪夢を描く~、まっすぐな瞳たちよ~♪」

澪「」ガクガクブルブル

誓って言える。この時震えていたのは緊張のせいではない!

観客「Love will save this world♪いつかきっと~、光は見えるはず~♪」

ミレーヌ「みんな、待たせたわね!」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:34:11.65 ID:pY43SL6FP

バサラ「それじゃあ行くぜ!」

バサラさんが掛け声を上げた後、イントロが始まる。

テーレレーレレー♪テーレレーレレー♪
 
http://www.youtube.com/watch?v=sWNZfHRP0nc (LIGHT THE LIGHT)



バサラ「神様は、忙しくて、今手が離せない~♪」

バサラ「この世界は、ちょっと不思議な♪」

バサラ、ミレーヌ「まるで~、メリーゴーラウンド♪」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:35:12.50 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

バトルセブン艦内でも
私たちの凱旋コンサートの模様が放送され、演奏と歌声が響く。

(バサラ「良いことばかりあるわけじゃないし♪嵐もやってくるけど~♪」)

千葉「艦長、シティセブンから今回の敵に関係するデータが届きました。」

マクシミリアン「シティセブンから?いったいどういう内容だ?」

千葉「今回の敵は、市民の状態不安がある閾値を越えたときに現れたようです。
   その後も市民の不安と敵の攻撃による被害とは有意な相関関係にあります。」

マクシミリアン「どういうことだ?市民の不安が敵を作り上げているということか。」

千葉「可能性はあります。しかし現段階で言えるのは
   市民の不安と敵との間に何らかの関連性があるということまでです。」

(バサラ、ミレーヌ「「Love will save your heart♪夢を描く~、まっすぐな瞳たちよ~♪」」

マクシミリアン「だから歌が敵に効くわけか…。」

千葉「はい。」

(バサラ、ミレーヌ「Love will save this world♪いつかきっと~、光は見えるはず~♪」)

マクシミリアン「よし、明日FIRE BOMBERと放課後ティータイムも招集してミーティングを行おう。」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 02:42:47.36 ID:pY43SL6FP

アクショ!

ライブ終了後、私たちはレイさん達に勧められて
FIRE BOMBERが共同で住んでいるというビルに泊めてもらうこととなった。

統合軍の宿舎に泊まることに疲れていた私たちにとっては、とてもありがたい話であった。

澪「けっこう街から離れたところにあるんだな…。」

梓「そうですね…。」

連れられてきた町並みには、
シティセブンの清潔な町並みとは裏腹に半壊したようなビルが立ち並んでいる。

「スラム街」というのはこんな感じなのだろうか?
聞けば不法入艦者たちの作った街で、
公的には存在していないことになっている地域らしい。

澪「だ、大丈夫なのかな…。」

前を歩くバサラさん達に聞こえないように小声で話す。

律「大丈夫だろ。なんたって大スターなんだから。」

自信なさげに律が答える。



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:01:24.24 ID:pY43SL6FP

レイ「着いたぞ。ここが俺たちの家だ。狭いところだが遠慮せず使ってくれ。」

いやな予感はしたが周りのビルとさほど変わらないような汚いビルがそこにはあった。

アクショのビル!

ガチャ(ドア)

自動ではないそのドアには鍵すらかけられていない。

紬「うわぁ…」ぱぁ

ミレーヌ「すごいところでびっくりしてるんでしょ?」

律「ま、まあちょっとだけ…」

紬「私、廃墟で生活するのが夢だったの~。」

澪「お、おい、ムギ、失礼だぞ。」

レイ「良いんだ。本当に廃墟みたいなものだからな。」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:02:18.38 ID:pY43SL6FP

澪「でも大スターの皆さんがなんでこんなところに住んでるんですか?」

レイ「バサラがここのほうが落ち着くって言って聞かなかったんだ。」

ミレーヌ「私は引っ越したいって言ったのよ。ちょっとバサラ!お客さん来てるのよ!」
グババ「キィーッ!」

バサラ「うるせえなあ。」

一人少し離れたソファーに座るバサラさんが無愛想に答える。

澪「やっぱり私のこと、怒ってるのかな…。」

ミレーヌ「わかった。自分も前に同じようなことしちゃったからひねくれてるんでしょ?」

バサラ「そうじゃねえよ!あ~、ミレーヌが2人に増えたみてえだ…」スタスタ

ガチャ

バサラさんは出て行ってしまった。

ミレーヌ「もう!」

澪「…。」

レイ「気にするな。いつものことなんだ。」



134 名前: 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/03/22(火) 03:03:14.78 ID:pY43SL6FP

梓「ところで唯先輩は?」

律「向こうでビヒーダさんと遊んでるよ。」

………
ビヒーダ「」タカタカタカタカ…♪

唯「うん♪たん♪うん♪たん♪」
………
梓「楽しそうですね…。」

レイ「明日は午前中から統合軍の会議に参加しなければならない。
   今日はゆっくり休んでくれ。」

ミレーヌ「みんなの寝具は新品を用意しておいたから。」

澪律紬梓「ありがとうございます!」



135 名前: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 :2011/03/22(火) 03:23:09.09 ID:pY43SL6FP

シティセブンの公園!

夜の公園。
アクショのはずれの小高い丘にそこはある。

澪「……。」てくてく

シティセブンの夜景を見降ろすことができて、なんだか夏フェスの夜を思い出す。

リー、リー、リー

鈴虫が泣いている。
芝生も木々も“自然”そのものを
再現できているはずなのであるが、やはり“不自然”。

澪「……。」

私は何かがもやもやしていて眠れなかったのだ。

「恋をするように~、声を重ねれば~、oh kiss!♪」

http://www.youtube.com/watch?v=Kkd_15ZYUgQ&feature=related (my friends)





136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:24:03.53 ID:pY43SL6FP

澪「ん!?」

律「私のハートは~、ここにあるよいつだ~って♪」

澪「律!?」

丘の上の歌声は律だった。

律「あ、ああ。澪。」

澪「ミレーヌさんの歌か。珍しいな。」

律「ああ、なんか恥ずかしいな…。」

澪「…。」

律「だけどoh君の~、輝く目は何を~、探し続けるの~♪」

澪「眠れなくてさ…。」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:34:06.93 ID:pY43SL6FP

律「そういえば今日全然歌ってなかったよな。」

澪「!?」

私ははっとした。歌わなかった?歌えなかったんじゃないだろうか…。
バサラさん達は自身が歌う“意味”を知っている。

“私はなぜ歌うのか?”
そんな素朴な問いが初めてぶつけられ、葛藤していたのかもしれない。

律「oh my friend~♪」

この幼馴染はすべてお見通しなのだろう。

律「君と走り出す~、夢の続く星へと~♪」

律「私だって怖いさ…。」

澪「律…。」

律「でもここにあるのは私たちの未来かもしれないんだ。」

律がシティセブンに灯る光を見つめながら言う。

律「君と探してた~、未来の地図を持って~♪」

澪「…。」

律「走り続けたら~、たどり着くはずだから♪」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:35:37.59 ID:pY43SL6FP

律「澪!」

澪「ん?」

リー、リー、リー

律「私、澪には本当に感謝してる。」

澪「なんだよ、急に。」

律「音楽始めたのも澪のおかげだし、
  音楽続けてるのも澪やみんなといっしょにいたいからだ…」

澪「わ、私こそありがとう…。」

そうだ!かけがえのない友と、律といっしょに歌える。
理由なんてそれだけで十分だ!

律「それで、聞いてくれるみんなも幸せになれたらやっぱ最高じゃん?」

律がとびっきりの無邪気な笑顔を見せる。
この笑顔は小学校のころから変わらない。

澪「そうだな!」

この笑顔を、大切にしたい。



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:36:23.29 ID:pY43SL6FP

律「」タカタカタン♪

律がスティックで石を叩く。

律「君と探してた~♪」ツツタン

澪「uh~、uh~、uh~、uh~、uh~♪」

律「未来の地図を持って~♪」タタタ

律「走り続けたら~♪」

澪「wa~、wo、wa、wa~、ha~♪」

律「たどり着く~、はずだから♪」

リー、リー、リー

私と律と、鈴虫が、夜のシティセブンに向かって歌っていた。



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:41:54.93 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

バトルセブン艦内にある会議場。
私たちは緊張し、行儀よく座る中、バサラさんだけはいつもと変わらない。

バサラ「…。」

ミレーヌ「ちょっとバサラ!大事な会議なんだからちゃんとしなさい!」

バサラ「うるせーなぁ。」

プシュー

マクシミリアン「待たせてすまない。
         今日集まってもらったのはほかでもない、
         今回私たちが戦っている敵についてだ。」

律「なにか分かったのか?」

マクシミリアン「ああ。千葉、頼んだぞ。」



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:42:49.24 ID:pY43SL6FP

千葉「はい。こちらをご覧ください。」

ホログラムに映し出されたのは、敵の立体映像。
そして赤と青の折れ線グラフ。二つはほぼ重なっている。

千葉「赤い曲線はシティセブン市民の不安度を表している。
   プロトデビルンとの戦いの前後から急上昇していることが分かる。」

唯「ふむふむ。」

千葉「そして青いグラフは潜在的な敵の戦闘力を表していて、
   青い点は敵が現れたポイントを表示している。」

レイ「うむ。」

千葉「グラフを見ていただいた通りなんだが、敵の強さ、出現率と
   市民の状態不安の間には統計学的に有意な正の相関があることがわかる。」

バサラ「何がいいてえのかさっぱりわからねえよ。」

我がHTTにも二名ほどさっぱり意味が分かってなさそうな顔をしているやつがいる。




145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:52:09.01 ID:sL1G2U5k0

バサラがイライラしてガビグラにミサイルぶっ放す話の胸厚さは異常



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 03:55:55.14 ID:szfFhRCfO

分かる
あれでガムリン大好きになった
>>111はそのオマージュか?





147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 04:00:51.36 ID:pY43SL6FP

澪「つまり、今回の敵の出現はシティセブンの人たちの不安と
  なんらかの関わりがあるっていうことですね?」

千葉「ああ、その通りだ。」

マクシミリアン「だからこそ、敵にも市民にも君たちの歌を聴かせると
         効果があるということの根拠になりうる。」

バサラ「そんなの最初から分かってたことじゃねえか。」

ぶっきらぼうに聞こえるが、
バサラさんはすでに自分が歌うということに
何がしかの“確信”を持っていたのだろう。



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 04:02:18.24 ID:pY43SL6FP

エクセドル「『“彼のもの”への恐怖こそが風を生み、
        “彼のもの”への恐怖こそが太陽神を現す。
        
        また、“彼のもの”への恐怖こそが
        “アグニ”や“インドラ”、“死神”などを生むのだ。』」

マクシミリアン「アグニ?いったい何を言っているんだ?」

エクセドル「プロトカルチャーの遺跡に書かれていた文言です。」

マクシミリアン「何!?なぜ今まで黙っていた?やつらの正体はなんなんだ?」

エクセドル「…。」

エクセドル参謀が口をつぐみ、一時会議室を沈黙が支配する。

エクセドル「神々…。プロトカルチャー以前に智慧を持っていた神々、原理であると…。」

全員「…!?」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 04:04:01.50 ID:pY43SL6FP

一同は絶句した。

沈黙を破ったのはレイさんだっだ。

レイ「お、俺たちは神々を相手に、戦争しているっていうのか…?」

エクセドル「遺跡に書かれていた通りならそういうことになりますな。」

律「し、しかも、少なくとも“アグニ”と同様か
  それ以上の敵がまだいるってことか…。」

エクセドル「いや…。神々を生みだしたという
      “彼のもの”はそれ以上どころか桁違いな相手でしょうな…。」

マクシミリアン「その“彼のもの”とはいったい何ものなんだ…。」

ウーーー! ウーーー! ウーーー! ウーーー!

艦内に警報音が鳴り響く。

マクシミリアン「敵襲か!?」



150 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2011/03/22(火) 04:16:14.17 ID:pY43SL6FP

プシュー

オペレーターの女性が2人、あわてた表情で会議室へ駆けつける。

サリー「艦長、敵がシティ内に入り込み市民を襲っています!」

マクシミリアン「シティ内?どうやって入りこんだんだ…。敵は今どこにいる?」

サリー「B3地区で市民を攻撃した後B7地区に移動。その後見失いました。」

マクシミリアン「しらみつぶしに探すしかないか…。」

エクセドル「レーダーが通用しないのであれば仕方ありませんな。」

マクシミリアン「ダイヤモンドフォース及びHTフォースはB5地区から捜索し北上せよ!」

ガムリン「了解!」 律「了解!」

マクシミリアン「エメラルドフォース及びサウンドフォースはC2地区から捜索し、南下するように!」

ドッカー「了解!」 レイ「了解!」

マクシミリアン「各バルキリー隊を緊急配備し、市民をシェルターに避難させてくれ!」

ミホ「了解いたしました!」



152 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 :2011/03/22(火) 04:33:15.30 ID:pY43SL6FP

シティセブン市街!

緊急発進した私たちはファイター形態で市街へと飛ぶ。

ガムリン「D1からダイヤモンドフォース及びHTフォースへ。
     市街へ到着後は散開し、敵を捜索するように。
     なにか異変があったら即時報告しろ。」

「了解!」

市街へ到着後、ギータとムスタングは
“ガオーク形態”と呼ばれる戦闘機とロボットの中間形態へと巧みに変形する。

唯「あずにゃん、私は右を探すから!」

梓「了解です!」

シューーーーーンッ

その後も2機は変形、旋回を繰り返し、煩雑な市街を素早く飛び回る。



153 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 :2011/03/22(火) 04:34:15.10 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

ピッ

(ガムリン「澪さん、市街ではガオーク形態へ変形するんだ!
       その方が機体が安定し、小回りが利く!」)

澪「は、はい!」

急いでエリザベスもガオーク形態へ変形する。

澪「唯と梓の動きについていけない…」

私からすれば数日であそこまでの操縦技術を身に付けた二人は
“天才”としか言いようがない。

(ガムリン「VF17とVF19、22とでは機体性能も違う。
       特に大気圏内ではVF17は無理が利かない。
       自分にできることをするんだ!」)

澪「は、はい!」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 04:42:16.58 ID:pY43SL6FP

ピッ

ビビビビッ…
(梓「HT1から全機へ…!C3地区で敵と…思しき“影”を…発見…!」)

通信に少しジャミングがかかっているようだ。
梓の少しあわてた声がバルキリー内にこだまする。

澪「(影…?)」

(「了解!」)

澪「りょ、了解…。」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 04:42:53.88 ID:pY43SL6FP

C3地区!

澪「な、なんだあれは…?」ガクガク

そこにあるのは文字通りの巨大な“影”。
“影”は形を留めず、時折人の形に変形したり、おぞましい形相でこちらを睨む。

市民「ひ、ひい…」ガクガク

逃げ遅れた市民はその姿に腰を抜かす。

ヤーマ「フ…」

シューーーーーー

“影”は鎌の様な黒い触手を市民たちに向ける。

市民「う、わ…」ガクガク

触れられたものはその瞬間に黒い霧となって中空に消えてしまった。



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:02:42.59 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

澪「こ、これは…」ガクガク

ピッ

(ガムリン「D1からダイヤモンドフォース及びHTフォースへ。
       敵に近づきすぎるな!フォーメーションBで!」)

(「了解!」)

6機のバルキリーが距離を取りながら“影”を取り囲む。

ブシューーーン! ブシューーーン! ブシューーーン! ブシューーーン!
ババババッバババッ!

ダイヤモンドフォースの実弾兵器は全て“影”を通り抜けてしまう。

ヤーマ「フ…」

バシューーーーーン!

“影”から同心円状に衝撃波が繰り出されると辺りのビルが半壊していった。



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:03:42.40 ID:pY43SL6FP

(律「くっ…。このままじゃまずい…。いくぞ!ワンツー!」)

ヤーマ「」ギンッ

律のカウントと同時に“影”の赤い目が私を睨んだ。

おぞましい、おぞましい、今までに味わったことのない恐怖!

澪「う…、あ…」ガクガク

テレー、テ、テー、テ、テーン、テテーー♪

http://www.youtube.com/watch?v=7rX6ojdOx64 (No thank you♪)





4人の演奏が始まるが、私は身体が震えて演奏することができない。

(唯「澪ちゃん!?どうしたの?」)

澪「あ…、あ…」ガクガクブルブル

(律「しょうがない!唯!頼むぞ!」)



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:05:00.24 ID:pY43SL6FP

ギータバルキリー内!

唯「ホワイトボードでひしめき合う~♪落書き、自由な願い事~♪」

ヤーマ「フ…」

バシューーーン!

再び衝撃波が私たちを襲う。

唯「放課後のチャイム夕闇に響いても~♪夢見るパワー、ディスれないね、生憎♪」

(梓「な、なんで歌が効かないんですか!?」)

紬「5人そろってないからサウンドブースターが起動しないのよ!澪ちゃん!」



163 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 :2011/03/22(火) 05:10:15.22 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

(律「澪っ!」)

澪「」ガクガクブルブル

くそっ…、意思とは関係なく身体を動かすことができない…。
私の感情は恐怖で支配されていた。

(唯「Let’s sing もっともっともっと声高く~♪くちびるに希望携えて~♪」)

(梓「きゃああああああっ!!」)

唯の歌よりも大きくバルキリー内にこだまする梓の悲鳴。

澪「!?」

私が顔を上げた目の前に広がるのは信じたくない光景。
ガオーク形態のムスタングが“影”に捕まっていた。

澪「律っ!」

ムスタングがもがくが振りほどけない。
“影”が触手を伸ばし始める。
あの触手がコクピットへ届けば全てがおしまいになってしまう!

(唯「ワード放つたび光になるワタシタチノカケラ~♪」)



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:11:37.84 ID:pY43SL6FP

澪「え!?」

ムスタングのコクピットが開いている。
コクピットの前に人影?

澪「り、律っ!?」



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:12:32.54 ID:pY43SL6FP

ムスタングバルキリー!

(唯「思い出~♪なんていらないよ~♪」)

梓「律先輩!?」

律「大丈夫だ、梓。」

誇るべき私の親友はそのとき、両手を伸ばしてコクピットの前に立っていた。
大切な仲間を守るために…。

(唯「だって“今”強く、深く愛してるから~♪」)



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:13:21.66 ID:pY43SL6FP

エリザベスバルキリー内!

澪「り、律…」ガクガク

“影”の黒い鎌が律に迫る。

(唯「思い出浸る大人のような甘美な世界~♪」)

エリザベスから見える律は、両手で風を受け誇らしげにほほ笑んでいた。

(唯「まだちょっと~♪」)

最後の瞬間、私は見逃さなかった。
誇らしげにほほ笑む律の頬に光るものを…。

(唯「遠慮したいの…。」)

鎌が触れた瞬間、律は霧となり、空へ消えた。

(梓「律先輩っ~~!!」)

澪「律ぅーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」




169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:13:45.00 ID:szfFhRCfO

え…



170 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/03/22(火) 05:14:12.31 ID:yRU+i56F0

りっちゃーーーーーーーーーーん!!!!!!





171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:33:44.31 ID:pY43SL6FP

バトルセブン艦内!

律が消えた後、サウンドフォースによって“影”は撃退された。
律一人の犠牲が私たちの命を守ったのだ。

澪「…。」

涙は出なかった。
“悲しい”というよりも、今まで律や皆と過ごしてきた現実が、
スクリーンに映し出されたもので、それが目の前で崩れていったような感覚だった。

“現実”というものがかくもはかないものであることを私は思い知った。

唯「澪ちゃん…。」

澪「…。」

律の写真、ドラムスティックを囲むように皆が立っている。

ガムリン「田井中律大尉に、敬礼!!」

軍人たちが律に向かって敬礼する。

大尉?3階級特進?ふざけるなよ。
茶番だ。私たちの律を返せ!



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:35:45.41 ID:pY43SL6FP

澪「…。」

しかし私は声も、力も出なかった。

紬「ふざけないで!!律っちゃんを返してよっ!!!」

ムギが私の感情を代弁するように大きな声を上げる。

唯「ムギちゃん…。」

紬「うえ~~~ん」

ムギが泣きだすと、私の目からも涙があふれてきた。

マクシミリアン「本当に、本当にすまない…。」




173 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/03/22(火) 05:36:21.02 ID:ib78V0aW0

りっちゃん…





174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:37:04.62 ID:pY43SL6FP

唯「ムギちゃん、澪ちゃん、落ち着いて…。」

バサラ「バカバカしいぜ…」

プシュー(ドア)

バサラさんがぶっきらぼうに退室する。

ミレーヌ「ちょっとバサラ!何がバカバカしいのよ!」

バサラさん達に怒りを向けてもしょうがない。
わたしはただただ自分自身を責めていた。

澪「あのとき私が歌っていたら…」

その後、私たちはガムリンさんの計らいで退室し、宿舎へと帰った。



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:39:23.38 ID:pY43SL6FP

アクショ!

宿舎を抜け出し、アクショをさまよう私の身体は死体のようだった。

澪「り、りつ…」ゆらゆら

友を見捨てたこの身体は、“私”は、ここで朽ち果てるのがふさわしい。

澪「律…、ウソだろ…」

そう思いながらも私の身体はどこかへと歩みを進める。



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:42:21.70 ID:pY43SL6FP

シティセブンの公園!

たどり着いたのは律と最後に二人きりで話したシティセブンの公園だった。

澪「!?」

どこかからギターの音色が届く。

http://www.youtube.com/watch?v=M1YEJ4Xzit4&feature=related (MY SOUL FOR YOU♪)




バサラ「お前が~、風になるな~ら~♪」

澪「バサラさん…」

律と誓いを立てた丘の上では、バサラさんが一人ギターを抱えて歌っていた。

バサラ「果てしない~、空になりたい~♪」

私はバサラさんの隣に座り、うつむく。

バサラ「激しい雨音に~、立ちすくむ時は~♪」

澪「やっぱり…、私のせいですよね…。」

演奏の手を止め、バサラさんがつぶやく。

バサラ「くだらねえぜ…。」



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:43:24.55 ID:pY43SL6FP

澪「くだらないって…!?律は私の大切な大切な親友なんですよ!!」

バサラ「親友ならなんで信じねえんだ!なんで聞こえねえんだよ!!」

再びバサラさんが演奏を始める。

バサラ「ギターをかき鳴らし~、心を鎮めよう~♪」

澪「え!?」

バサラ「あいつの、“ビート”がよ…」

澪「!?」

バサラさんがまたシティセブンの夜景に向かって歌い始める。

バサラ「COME ON PEOPLE 信じて欲しい~♪」

律の…、ビート!?

バサラ「今すぐ~、分からなくていいから~♪」



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:45:15.54 ID:pY43SL6FP

バサラさんには聞こえるのか?

バサラ「COME ON PEOPLE 命の限り~♪」

親友なのに…、信じていたか?律を!

バサラ「お前を~、守り続ける MY SOUL FOR YOU~♪」

私は…、親友の死を、決めつけていないか!?

澪「ごめんなさい!」がばっ

ひと言だけ言うと、私はその場から立ち上がり、走り出した。

バサラ「へへっ…」




181 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/03/22(火) 05:45:52.09 ID:ib78V0aW0

やっぱバサラ△





182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 05:47:19.72 ID:pY43SL6FP

シティセブン!

http://www.youtube.com/watch?v=ozYgASPqQOA&feature=related (REMEMBER16♪)




シティセブンの街を、私はただただ走った。

―「ここに来ると思いだす~、まだ夢ばかり見ていた頃を~♪」

友が待っているところへ、ただただ走った。

澪「はあ、はあ…」

―「星からたなびく風が~、俺を昨日へとさらってく~♪」

ドンッ

市民「いてっ」

澪「す、すみません!」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 06:02:45.39 ID:pY43SL6FP

―「派手なブルーの空~♪」

ドクン、ドクン、…

聞こえる!

―「笑顔を写す君~♪」

ドクン、ドクン、…

私の鼓動、

―「ふたりで描いた千年先の未来~♪」

ドクン、ドクン、…

律のビート!!!



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/22(火) 06:03:08.40 ID:pY43SL6FP

澪「まだ忘れたわけじゃないんだぜ~♪」ハアハア

律、聞こえるか?

澪「あの時の約束を~♪」ハアハア

私の歌、私の鼓動、

澪「同じ強さで、同じスピードで~♪」ハアハア

必ず届けるから!

澪「夢の途中~、REMEMBER16~♪」



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澪「俺の歌をきけぇえーーーーーっ!!」#2
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