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唯「ポケモンマスターになるよ!」#21 【ポケモン】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより


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唯「ポケモンマスターになるよ!」#index




881 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:35:17.67 ID:9Z5oHP53o

あら、予想以上に短かったからもう一個いくお



882 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:37:49.07 ID:9Z5oHP53o




律「この羽を置いていったのはお前か?」

律の目の前には青いポケモンがいた
スイクンと認識されたそのモンスターは伝説とされているが、
律がそのモンスターを見るのは2度目だった

そして

スイクン「……」

律の質問に対するスイクンの答えは無言だった
吼えるわけでもなく、唸るわけでもなく、ただ沈黙する
それがそのポケモンの答えだった





883 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:40:14.75 ID:9Z5oHP53o


律「……私がこっちの鈴を手に入れたから、慌てて取り返しにでもきたのか?」

2度目の質問に対する答えは――

律「バブル光線か!! アリゲイツ!」

泡による攻撃だった

アリゲイツが律に呼ばれ、だされた泡をその爪で割ろうとするが

――バチン

アリゲイツの攻撃を受ける前にそれが破裂する
だがその泡の中からは、2つめの攻撃が仕込まれていた

……目晦まし!?

まるで泡の中に強引に光りを押し込み、
割れたことによって中の光りが一気に開放されたかのようにそれが炸裂した。

それはまるで天然の閃光弾を連想させる
そして律もそれに気付いたときには、思わず目を閉じてしまっていた
やがて目を開けば驚くような光景がある
その数瞬の間、あたりの光景はさきほどとはまったく別の世界になっていた



884 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:42:15.14 ID:9Z5oHP53o


律「っく……しろいきりか!!」

真っ白の霧の世界
ふと頬に違和感を感じた律が己の頬に手を伸ばした

律「(……氷の粒が混ざってるのか……)」

そして

スイクン「――!!」

姿の見えないスイクンの鳴き声だけが響いた
同時、突風が発生する
氷の粒を巻き上げながら、風が向かう先は
――あたりを見渡しながらその姿を探していたアリゲイツの元だった

アリゲイツ「!」



885 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:43:45.40 ID:9Z5oHP53o


無防備なアリゲイツを氷を含んだ風が襲う
小さな氷の粒とも言えど、
風に乗り勢いをつけたそれはアリゲイツの身を削っていく
まるで刃――あるいは弾丸のような氷だった

律「アリゲイツ、水鉄砲でこの霧を吹き飛ばせ!!」

風と氷に耐える中、アリゲイツはその声を聴いた
そして、一度大きく息を吸い込んだ。
口の中に氷が入ってくるが構わない

そして

アリゲイツ「――アリッ!!」

水を噴射した



886 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:46:46.62 ID:9Z5oHP53o




まっすぐにアリゲイツの口から発射された水が霧の中を走っていく
霧の中を裂くように割断したそれが一本の道をつくった

律「よしっ、アリゲイツ。霧を抜けよう。そのまま水を出しながら走れ」

言いながら律が一歩を踏み出したとき、急にそれがきた
水流だ
アリゲイツの水流を押し返すように、真正面からその水流はきていた

律「押し合いか。負けるなよアリゲイツ!」

中空で起こるのは水と水のぶつかりあいだ
そしてぶつかり合った水は弾け、少しずつだが、霧を晴らしていく

律「(……やばい、押されてるか……向こうのほうがパワーは上)」

そう考えたとき、アリゲイツに一つの動きがあった
正確には、アリゲイツにではない、アリゲイツの周りにだ



887 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:49:21.66 ID:9Z5oHP53o


風だ

再びアリゲイツの回りを囲むように、突風が渦巻いていた
そして風は中心のアリゲイツへと範囲を狭めていく。――氷の弾丸つきで

律「まずい、アリゲイツ! 回りを見るんだ」

だが遅い
アリゲイツの反応は間に合わず、風の中に飲み込まれていく

律「……アリゲイツ!!」

なぜ……?
水鉄砲を撃ちながら、風による攻撃。そんなことができるのか……
そんな疑問が頭に浮かぶ

霧が晴れる
白の世界は再び緑の世界に戻ろうとしていた



888 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:50:36.15 ID:9Z5oHP53o


律「あれは……!!」

律が見たのはさきほどまでアリゲイツが水鉄砲を撃っていた方向――真正面だ
そこにスイクンがいたわけではない
ただそこには

律「ミラーコート……」

草原に不自然な水で作られた鏡のようなオブジェ
特殊攻撃を倍にして返す技がそこにあった

やられた……
律はそう思う。押し負けていた理由も理解した
考えてみれば、気付けたのかも知れない
わざわざ霧をはったというのに、
自分の位置を知らせるような攻撃をするだろうか
そんなことに思い至っていればもっと別の方法があったのだろう



889 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:52:10.83 ID:9Z5oHP53o


スイクン「―――」

律の真後ろから透き通るような鳴き声が聞こえた
風が止む。霧と風両方がなくなった今、
この場にいるのは律とおそらくその真後ろにいるであろうスイクン。
そして今攻撃を受けてなお立ち上がろうとするアリゲイツだ

律「ここまでか……アリゲイツ、戻れ」

告げた。それは己の力のなさを告げる敗北宣言
だが

アリゲイツ「――」フルフル

アリゲイツが首を振る
それはまだ負けていないという闘うための意思だ

律「……そっか……お前も私と一緒で負けず嫌いだったんだな」



890 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:54:42.54 ID:9Z5oHP53o


その言葉にコクリとアリゲイツが頷いた
……ならば
やることは一つだ。
もう一度あの水の獣を見据え、こいつに勝たせてやる。
それだけだ

だから

一歩、後ろに右足を引いた
そしてその足を軸にクルリと振り返ると

やはりそこにはスイクンがこちらを見つめながら待っていた

律「お前がなにをしにきたかは分からないけど、ここは勝たせてもらう……」



891 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:56:12.43 ID:9Z5oHP53o


アリゲイツも再び律とスイクンの間に立ちふさがろうと歩み出す
アリゲイツの視界に律の背中が写る
一歩踏み出した。彼女はまだ遠い
二歩目を蹴った。彼女の背中が近づいた

そして己の体が光っていることを認識した

これではいけないとアリゲイツも思う
自分は守られる側ではなく、守る側でなければいけない
そのためには彼女より前に出なければ、それが叶わないことを知っている

少し前、自分のトレーナーが悩んでいたことも知っている
それは無力さにだろうか、それは自分には分からないが
自分がもう少し強ければなんとかなったのではないか

そう思う

三歩目でようやく彼女に並んだ
自分の体が彼女を見下ろせるほど大きくなっていることに気付いた

そして四歩目
目の前の伝説はまっすぐとこちらを見据えていた

背中越しに彼女の声が聞こえる
新しい自分の名前。

律「オーダイル!!」



892 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 00:58:18.58 ID:9Z5oHP53o




律は目の前のスイクンをじっと見つめながら考えていた

……なぜこの時間を待っているのだろう?

私を攻撃をするならば今がチャンスだろう
だけど目の前の敵は、待っている
まるで私を計るかのように

そしてアリゲイツが
もう一度自分の前に立ちふさがるのを待ち望んでいるかのように

ならば、このポケモンにもなにか理由があるのかも知れない
それはなにかはわからない
だが、相手が私にこれ以上を望むというのならば思い知らせてやろう
私とアリゲイツはまだやれるってことを



893 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:00:33.11 ID:9Z5oHP53o


――ザッ

背中でアリゲイツの歩みよる音を聞く
それは力強く、負けないという意思による一歩

そして二歩目の歩みの音がする

振り向いて確認しなくても分かる
今、自分のアリゲイツは進化の時を迎えていると

三歩目。さきほどよりもさらに力強く大地を踏む音がした
並んだ。横を見てみれば
とうに自分の身長などを越してしまったかつてのアリゲイツの姿がある
そして図鑑が開いた

No.160 オーダイル
おおきな からだを もっているが 
ちからづよい うしろあしを つかって 
ちじょうでも すばやく うごく。



894 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:02:56.44 ID:9Z5oHP53o


律「(オーダイル……)」

この地方にきて初めて仲間になったパートナー。
ワニノコがアリゲイツにそして今オーダイルにまで進化した
ならば、今この新しい名前でよんでやろう
精一杯の信頼を込めて

四歩目、オーダイルがとうとう私の前へと歩みでた
大きな背中はワカバを旅立ったころとはまるで違っていた

律「オーダイル!!」



895 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:04:21.03 ID:9Z5oHP53o




呼びかけと共にオーダイルが前足を地面にべったりとつけた
這うような格好になるが、これが一番スピードの出せる格好だ
そして

律「アクアジェット!!」

口から出した水流を後ろに発射し、そのまま体を突っ込ませた
速さは威力に直結する
まるでそう言わんばかりのスピードで巨体がスイクンに突進していく

だがスイクンもまたそれを避けることはしなかった
真正面、オーダイルが突っ込んでくるほうへと四肢で大地をけり駆け出した

――神速
そのスピードをもってスイクンはオーダイルに対抗する
直後、大きな音と共にその場が震えた



896 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:06:21.69 ID:9Z5oHP53o


スイクン「――!!」

だが、2匹は衝突後、距離を取ることはない
零距離。その位置で二匹の意地がぶつかり合っていた
だが、そこにさらなる介入がある
オーダイルに勝たせてやろうとする思いをもった律の指示が――

律「オーダイル!!」

組み合ったオーダイルが下から突き上げるように力を入れる
ゆっくりと……だが、たしかにスイクンの体が宙に浮いていく
そして頭上にまで持ち上げたとき、そのまま

律「――ばかぢから!!」

投げつけた。
スイクンの体が不安定なまま宙を滑空する
だがやがて、重力にひかれて地面に落ちるが
それでもその勢いは止まらず、砂煙を巻き上げながら地面を滑る



897 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:08:18.27 ID:9Z5oHP53o


律「よっし、やったなオーダイル!!」

オーダイル「――!!」

律「にしても、大きくなったなぁ」

言うとオーダイルが嬉しそうに鳴き声をあげた

律「なんだ、そんなに大きくなってもあんまり中身は変わってないんだな」

律がオーダイルの背中をなでながら、
ワニノコと旅立ちの頃を思い出す

律「(そういえばあの時噛まれたんだっけな、はは)」

少し苦笑いをして、ポンポンと軽く叩いた



898 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:10:26.06 ID:9Z5oHP53o


律「さてと……」

息を吐きながら言うと、もう一度砂煙のほうを見た
そろそろ砂煙が晴れる頃、そこにスイクンの姿が――
――あるはずだった

律「いない……?」

晴れたその場にスイクンの姿はない
だが、そのさらに向こう。50mほど先の位置に唯がいるのを確認した

唯「おーい、りっちゃーーん、大丈夫」

走りながら彼女はこちらに手を振っていた

律「おい転ぶなよー、唯ー」

唯「うわっと……」

律「言った側からかよっ!!」



899 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:12:27.31 ID:9Z5oHP53o


唯がエヘヘと頭をかきながら、律の前へとたどり着いた

律「ったく、そういうところは変わってないなぁ。」

唯「あはは、そんなに褒めてもなにもでないよ?」

律「褒めてねーよ!!」

唯「ふぅ……にしてもりっちゃん大丈夫だった?」

律「あぁ、まぁな。ふふん、唯にも見せてやりたかったぞ私とポケモンの勇姿」

唯「むむっ、私のポケモンだってかっこよかったよ!!」



900 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:14:10.44 ID:9Z5oHP53o


唯と律が顔を見合わせ同じタイミングで笑い声を上げた
彼女達の南には光りがある
灯台だ。すでに夕刻となった空を裂くように一筋の光りがくるくると回っている
次の町は港町だ。それゆえ灯台が設置されている

律「行こうか」

唯「だねっ」

目指すのはアサギシティ
灯台の光りがまるで彼女達を歓迎するかのように彼女達を照らしていた



901 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:16:43.01 ID:9Z5oHP53o




――とある道路

満月を背にしたとある大きな岩場の上、3匹のポケモンがいた
一匹の体は朱く、一匹の体は青く、そしてもう一匹は黄色かった

やがて集まるべくして集まった3匹のポケモンは互いに顔を見合わせ、コクリと頷いた
そして

エンテイ「――」

スイクン「――」

ライコウ「――」

三匹が満月に向かい咆哮をあげた
それはまるでなにか嬉しいことがあったかのように
そしてなにかを確信したかのように



「VS オーダイル」 〆



902 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 01:17:41.46 ID:9Z5oHP53o

3獣の鳴き声が……わからない……かゆ……うま……





903 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/11(月) 08:20:38.79 ID:KqyYH4d40

おつ



904 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東):2011/04/11(月) 09:54:01.41 ID:s9vrmGiAO


アリゲイツ進化のところもんすごく感動したわ



905 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/04/11(月) 10:51:06.02 ID:6Ds/RgHAO






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タイトル:
NO:1593 [ 2011/04/11 21:47 ] [ 編集 ]

律っちゃんの展開も気になるけど早いところ澪のホウエン話もみたいなぁ…
炎・水と来たから澪はキモリかな?

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