SS保存場所(けいおん!) TOP  >  SF >  澪「ハーレムワールド」#前編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






澪「ハーレムワールド」#前編 【SF】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302933222/l50




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 14:53:42.59 ID:rVHg69UiO

澪「…………んっ」

澪「……あれ?」

澪「もう朝か……ん?」

澪「……ここは……どこ、だ?」

律「……」スースー

澪「……あれ? なんで律がわたしの隣で寝てるんだ?
  ハハハ、しかも裸だ」


澪「……え゛」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 14:58:23.95 ID:rVHg69UiO

律「……ん、んー。
  ………なんだよ……」

澪「お、おい…… り、律!」

律「んー……み、お?
  ……なんだよ、もう朝になっちゃったの?」

澪「朝とか夜とかそんなのはどうでもいい。
  なんでお前とわたしが同じベッドで寝てるんだ?
  なんでわたしとお前は裸で寝てたんだ?」

律「……はあ?」

澪「はあ、じゃなくて!」

律「いや、なにを今さらそんな日常茶飯事なこと言ってんだよ」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:02:47.46 ID:rVHg69UiO

澪「にちじょーさはんじ……?」

律「わたしのこと起こしておいて寝ぼけてんのか?」

澪「いやいや、意味がわからない。
  わたしとお前が同じベッドで、
  しかも裸で寝ていた経験なんて一度もないはずだぞ」

律「はあ? つい三日前も思いっきり裸で人のベッドで寝てたくせに」

澪「……律こそなにを言ってるんだ?
  だいたいなんでお前とわたしは裸で寝てるんだ?」



律「決まってるじゃん。

  わたしと澪がエッチしたからだろ」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:07:56.47 ID:rVHg69UiO

澪「……え、えっち?」

律「そう。エッチだよ、エッチ」

澪「ぐ、ぐぐぐぐ……具体的にエッチというのはどんなことを……?」

律「……そんなこと言わせんな。
  ていうか、数えきれないくらい今までヤッてきたのに
  なんで今さらそんなこと聞いてくるんだ?」

澪「…………。
  か、数えきれない……?」

律「うん」

澪(ちょっと待って。これは律の冗談かなにかか?
  いや、でも……律はこの手の冗談は言わないはず……)

律「澪?」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:12:33.21 ID:rVHg69UiO

澪「……と、とにかく一旦、わたしは自分の家に帰るっ」

律「今日はわたしと遊ぶ約束してただろ?」

澪「なに言ってるんだ?
  今日は学校だろ?」

律「今日は休日なのに学校があるわけないだろ」

澪「はあ? 今日は……」

澪(……いけない。ワケがわからなすぎて頭が痛くなってきた。
  とにかく家に帰ろう)


律「……ああ、そういうことか」

澪「え?」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:16:31.16 ID:rVHg69UiO

律「そうだな、澪はモテモテだもんなあ!
  今日は誰と遊ぶんだ? 唯か? ムギか? それともファンクラブの誰かか!?」

澪「ちょ、ちょっと待て。
  さっきから律の言ってることの意味が本気でわからない」

律「またそうやってトボけるんだな。
  いいよ、もう帰れよ……」

澪「……」

律「……帰れよ。服はそこらへんに落ちてるだろ」グスン

澪「……その……ごめん……」

澪(もしかして律、泣いてる……?)



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:21:36.38 ID:rVHg69UiO




澪「……いや、まったく本気で意味がわからない」

澪(いったいどうなってるんだ?)

澪(たしか昨日は進路のこと考えてて……あれ?)

澪(そこからの記憶が……曖昧、というか全然ない……)

澪「……それにしても今日は妙に暑いな……」


澪「……ん?」


澪(今、誰かの視線を感じたような……)



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:25:47.39 ID:rVHg69UiO

 「おーい」

澪「……この声は……」

 「みーおちゃーん!」

澪「この声は……唯?」

唯「澪ちゃーん、やっほー!」 ダキッ

澪「うわあ!? ゆ、唯!?」

唯「えへへへ、せーかい。わたしだよー。
  あれれ? 澪ちゃんったら、わたしに後ろから抱きつかれてドキドキしてるの?
  にしても、澪ちゃんってやっぱりおっぱい大きいよね」モミモミ

澪「ちょっ……唯!?」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:30:35.13 ID:rVHg69UiO

唯「んー、どしたの?」

澪「と、とりあえず離れてくれ。暑い」

唯「ちぇー、せっかく澪ちゃんに会えたから抱きついたのにー」

澪「……普段、わたしに抱きつくことなんてないのに……。
  ていうかこんなところでなにしてるんだ?」

唯「今日、遊ぶ約束してたのになに言ってるの? 澪ちゃん。
  もしかして約束を忘れちゃったの?」

澪「……え? 約束?」

唯「まあいいや。とりあえずわたしの家に行こう」グイッ

澪「ちょ、ちょっと……!」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:35:09.84 ID:rVHg69UiO

澪(なんだ、なんなんだ?
  唯と二人で遊ぶ約束なんて、した覚えないのに……)

唯「今日は家に誰もいないから……する?」

澪「……なにを?」

唯「それは……もう! 言わせないでよ。ホントはわかってるくせに」

澪「……?
  いや、本気でわからないんだけど……」

唯「あ、家に着いたよ」


澪(律といい、唯といい、いったいぜんたいどうなってるんだ?)



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:39:49.70 ID:rVHg69UiO




唯「さあ、入って入って」

澪「……おじゃまします」

唯「クーラーつけるから、もうすぐで涼しくなると思うよ」

澪(……え?)

澪「……唯」

唯「ふぇ? あ、わかった。暑いからアイスが食べたいんでしょ?
  今、用意するから待ってて」

澪「いや、わたしが言いたいのはそういうことじゃなくて……」

唯「……もしかして……したいの?」

澪「……は?」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:43:36.30 ID:rVHg69UiO

唯「……いいよ。今日は誰も家にいないし……」

澪「……おい、わたしを置いてくな。勝手にひとりで納得するな」

唯「もう、澪ちゃんったら素直になってくれればいいのに……」

澪「え?」

唯「えいっ」


どんっ!


澪「……うわあ!」

澪(ゆ、唯に押し倒された……!?)



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:48:06.82 ID:rVHg69UiO

唯「わたしとするときは、澪ちゃんいつも攻めなんだけど……。
  たまにはわたしが攻めで、澪ちゃんが受けでもいいよね?」

澪「まてまてまてまてまてまて……!」

唯「えへへへ……澪ちゃん、かわいい」

澪「こ、こらっ! 服を脱がそうとするな!」

唯「じゃあ胸を揉んじゃおう」モミモミ

澪「ひゃっ!?」

唯「澪ちゃん、かわいいよ……」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:51:15.07 ID:rVHg69UiO

澪(なんなんだ、このシチュエーションは!?)

唯「澪ちゃん……」

澪「落ち着け……! わたしたちは女どうしなんだぞ!」ジタバタ

唯「よくわかんないけど、チュウしよっか?」

澪「ちゅ、チュウ!? ちゅ、チュウはダメだ!」

澪(唯の目……本気だ……!)


 「……なにしてるの?」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:54:19.71 ID:rVHg69UiO

澪「……へ?」

澪(あ、あれは……)

唯「う、憂……?」


憂「…………」


唯「ち、ちがうんだよ、憂。これはご、ご、ご、誤解なんだよ……!」

憂「……」

澪「えっと……」

澪(とりあえず、憂ちゃんが来たおかげで助かった)



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 15:59:21.14 ID:rVHg69UiO

澪(まるで昼ドラみたいな状況だな……)

唯「う、憂……その、今から詳しい話をするから……」

澪(浮気のバレた夫みたいだな……
  まあ、女どうしでスゴイことしようとしてたんだから当然か)

憂「澪さん……」

澪(唯が事情説明している間に、退散して家に帰るか……)

憂「澪さん」

澪「……え? わたし?」

憂「はい。澪さん、わたしの部屋で事情を説明してもらってもいいですか?」

澪「ど、どうしてわたしが……」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:03:03.69 ID:rVHg69UiO

憂「澪さんのほうが、お姉ちゃんよりきちんとした説明をしてくれそうなんで」

澪「わたしと唯。二人いっしょに説明する、というのはダメなの?」

憂「いいから、来て下さい」グイッ

澪「ちょっ……!」

澪(なんだか普段の憂ちゃんと様子がちがう……)

唯「澪ちゃん……」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:07:14.33 ID:rVHg69UiO




憂「……お茶です。どうぞ」

澪「……ありがとう」

憂「……」

澪「……」

憂「さっきまで……
  わたしが来る前までリビングでなにをしていたか、説明おねがいします」

澪「いや、その……」

澪(どう説明すればいいんだ……?
  唯に押し倒されて、あげくのはてにエッチしそうになった……
  そう説明すればいいのか?)

憂「澪さんのウワサについては、わたしも聞いてます」

澪「ウワサ?」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:12:53.52 ID:rVHg69UiO

憂「はい。澪さんの悪いウワサです」

澪「わたしの悪いウワサ?」

憂「その……色んな女の子に手を出してるってウワサです」

澪「……」

憂「軽音部の同級生のみなさんはもちろん、純ちゃんや、和さん。
  さらには自分のファンクラブのメンバーの人まで……」

澪「……そ、その話って本当なの?」

憂「トボけるのはやめて下さい」

澪「……」

憂「もちろん、お姉ちゃんにもその魔の手を伸ばしてるって……」

澪「……」

憂「……お姉ちゃんには手を出さないで下さい」

澪「……」

憂「おねがいします」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:16:49.90 ID:rVHg69UiO

澪(憂ちゃんの言ってること、
  まったく意味がわからないし、わたしにそんな覚えはない……)

澪「その……わたしには憂ちゃんの言ってることがよくわからない……」

憂「そうですか。わかりました。
  それじゃあ、お姉ちゃんの代わりに……」

澪「……え?」

憂「んっ……」

澪「な、な、ななな!?」

澪(う、う、ううう憂ちゃんの胸にわたしの手が……!)



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:20:32.50 ID:rVHg69UiO

憂「わたしの胸、お姉ちゃんより大きいから……」

澪「は、は、はわわわわわわわわわわわわわわわわわわ」

憂「み澪さんにも満足してもらえると思います……んんっ」

澪(反射的に憂ちゃんの胸、モミモミしちゃった!)

憂「んっ……い、イタぃ……」

澪(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい
  ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい)



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:25:41.31 ID:rVHg69UiO

澪「……えいっ!」ド゙ンッ

憂「きゃっ……」

澪(と、とっさに突き飛ばしちゃった……)

澪「だ、大丈夫?
  う、憂ちゃん……?」


ガチャ


唯「なんだか大きな音がしたけど、大丈夫?」

澪「ゆ、唯……」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:28:53.04 ID:rVHg69UiO

唯「ま、まさか……」

澪「ち、ちがうんだ、唯!
  これはわたしの初々しいこころが
  憂ちゃんにいやらしい行為をするのをやめようとした結果……」

澪(……って、なにを言ってるんだわたしは!?)


唯「まさか……憂をおそうつもりだったの!?」


澪「なんでそうなる!?
  ていうか、襲われたのはわたしだ!」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:35:12.93 ID:rVHg69UiO

唯「あのウワサはホントだったんだね。
  色んな女の子に手を出してるってウワサ……」

澪「ち、ちがう!
  そもそも女の子どうしなんておかしいだろうが!」

憂「澪さん……罰としてお姉ちゃんとわたしと付き合ってもらえますか?」

澪「とにかく待って! 一度話しあおう!
  話しあえばきっと誤解が解けるはずだ!」

唯「いやだよ。だって澪ちゃんってしょっちゅう、わたしとの約束を破るし」

澪「……」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:38:43.24 ID:rVHg69UiO

澪「と、とにかく一旦、家に帰らせてくれ」

憂「どうするの、お姉ちゃん?」

唯「澪ちゃん」

澪「……はい」

唯「今回は必ず約束を守ってくれる?」

澪「守る! 必ず守るからとにかく家に帰らせて!」

唯「じゃあ、いいよ」

澪(助かった……)



唯「そのかわり、約束破ったら……許さないからね」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:42:45.69 ID:rVHg69UiO




澪「……どうしてこうなった?」

澪(おかしい。わたしの記憶には唯や律が言ってたようなものはない……)

澪(だいたい、女の子どうしなのになんで誰もツッコミを入れない?)

澪「……」

澪「いいや。今は帰ろう。帰ってシャワーを浴びて少し寝よう」


 「あら? 澪ちゃん?」


澪(……またこの展開か……)



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:47:54.47 ID:rVHg69UiO

澪「よ、よう、ムギ」

紬「こんなところで会えるなんて……。
  こんにちは、澪ちゃん」

純「……」

澪「あれ? えっと……鈴木さん?」

純「こ、こんにちは。澪先輩」

澪「ムギと鈴木さん……珍しい組み合わせだな」

紬「ふふ、そこの駅前でたまたま会ってね」

純「そ、そうなんです」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:53:01.87 ID:rVHg69UiO

澪「そ、そうなんだ……
  じゃあ二人の仲をジャマするわけにはいかないし、わたしはこれで……」

紬「待って。せっかくだからわたしの家に来ない?」

澪「ムギの家……」

澪(そういえばムギの家に行ったことって、あんまりないよなあ……)

純「あ、あの、よかったらわたしも……紬先輩の家に行ってもいいですか?」

紬「そうねえ……」


ジロリ……


澪「……!?」

澪(な、なんだ今のムギの目つきは?)



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 16:56:35.74 ID:rVHg69UiO

純「……」ジー

澪「な、なんでそんなにわたしのことを見つめるのかな?
  わたしの顔になにかついてる?」

純「い、いえ……」

澪(ていうか、ムギに質問してるのにどうして、わたしの顔を見つめるんだよ……)

紬「そうね、みんなでわたしの家に行こっか」

純「ありがとうございます、紬先輩」

澪(イヤな予感しかしない……)



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:02:59.20 ID:rVHg69UiO




紬「あそこからだと、わたしの家、あまり近くないから車を呼んだけど……」

純「スゴイですね。こんな高級な車、初めて乗りました」

澪「本当に大きいな……」

紬「そうね。この車は特に大きいものだから」ナデナデ

澪「へえ……」

澪(なぜムギはわたしの太ももを撫でてるんだ……?)

紬「そう、たとえば寝転がることもできるし、ほかにも……」


ドンッ!


澪「なっ!? む、ムギ!?」

紬「こうやって澪ちゃんを押し倒すこともできるわ」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:07:36.30 ID:rVHg69UiO

純「紬先輩!?」

紬「ふふふ、澪ちゃんビックリした?」

澪「あ、当たり前だ!
  とにかくやめろ! こんなこと……」

紬「ふふふ、い・や・だ」

純「つ、紬先輩。こ、こんなことはしてはいけませんよ……」

紬「わたし知ってるんだよ?
  純ちゃんが澪ちゃんのこと大好きだってこと」

純「そ、それは……」

紬「せっかくだから、ためしに澪ちゃんとキスしてみたら?」

澪(いやいやいやいや、なんだこの展開)

純「……」ゴクリ



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:11:57.04 ID:rVHg69UiO

紬「大丈夫。わたしが澪ちゃんの頭を固定しておくから」

純「み、澪先輩とキス……」

紬「そう。憧れの澪ちゃんとのキス。
  したいでしょ? 澪ちゃんとチューしてみたいでしょ?」

澪「待て待て待て待て。
  わたしとのキスって……わたしは女だし、鈴木さんだってムギだって女だろ!?」

紬「……?
  言ってる意味がわからないけど、まあいっか。
  ほら、純ちゃん。キスしちゃって」

純「は、はい」

澪「はい……じゃないっ!」ジタバタ!



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:16:35.92 ID:rVHg69UiO

純「澪先輩。こんな状況でなんですけど、好きです」

紬「ふふふ、わたしも澪ちゃんのこと大好きだよ?」

澪「……い、いいかげんに……」

澪(こうなったら……)

澪「……しろっ!」ドンッ

紬「きゃっ……!」

澪(き、奇跡的に腹筋の要領でムギを突き飛ばすことができた!)

純「あ、紬先輩! 澪先輩が逃げます!」

澪「くっ……」ガチャ


澪(とにかく家に戻らなきゃ……!)



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:20:24.05 ID:rVHg69UiO




澪「はあはあ……こ、ここまで来ればさすがに大丈夫か……」

澪「ていうか……明らかにみんなどうかしてるだろ……」

澪(そしてなにより。
  いくらなんでも、わたし、人気ありすぎだろ!)


サヨナラキズダラケノヒビィヨー♪


澪「……メール? 誰からだ?」

澪「……和からだ」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:25:39.45 ID:rVHg69UiO

澪(そうだ! 和ならきっとわたしを助けてくれるはずだ)

澪(頼りになるし、クールだし! 生徒会長だし!)

澪(もしかしたら今もわたしのことを心配してメールをくれたのかも……)

澪(……いや、まあそれはないにしろ、わたしが置かれている今の状況を説明すれば力になってくれるはず!)


…………………………………………………………………………………………………………………………………………………

From:真鍋和
件名:

すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき
すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:30:06.04 ID:rVHg69UiO

澪「…………」

澪「まさか一番危険なのは和だったりして……」

澪「ハハハ……」

澪「どうしよ……和すら頼りにならない状況なんて……」

澪「みんながみんな、おかしくなっちゃった……」

澪「……暑い」

澪「うん、家に帰って寝よう」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:38:51.14 ID:rVHg69UiO




澪「……ああ、ようやく自分の家に帰ってきた……」

澪「疲れた……疲れたから寝よう……」


ピンポーン


澪「イヤな予感しかしない。
  出るのはヤメよう」


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン


澪「……こ、怖いから出たほうがいいかも……」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:42:33.92 ID:rVHg69UiO

澪「……」ムクリ

澪「はい、今出まーす」


ガチャ


澪(そういえば今日はパパとママ、二人とも出かけてたんだな)

澪「はーい」

 「あ、澪ネエ」

澪「お前は……」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:47:07.93 ID:rVHg69UiO

 「珍しく家にいたんだね、よかった。
  ほら、これ姉ちゃんの部屋に忘れてったノート。
  姉ちゃん、会いたがらないから代わりに来たんだけど」

澪「あ、えっと、その……」

 「どうしたの? そんな初対面の人に会ったみたいな状態になっちゃって?」

澪「いや、だって……」

 「……?」

澪「だ、誰ですか? その……あなたは?」



 「なに言ってんの? わたしは田井中律の『妹』だよ」




64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:47:55.14 ID:HLx+UlQH0

え?



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:50:52.18 ID:d8vh7yb00

聡子キター



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:51:29.41 ID:DgpAXZpF0

なんだと・・・



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:54:15.26 ID:U/HAa/a40

聡美だろう





70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 17:54:20.67 ID:rVHg69UiO

澪「……」

 「わたし、これから部活だからバイバイ」

澪「……そ、そうなの」

 「そうそう。なんだか姉ちゃん元気なかったけどケンカでもしたの?」

澪「えっと……ちょっとな……」

 「早く仲直りしなよ。しょげてる姉ちゃん見るのはわたしもツライし」

澪「わかった……ところで……その……名前は?」

 「わたしの?」

澪「……う、うん」

 「わたしの名前なんて澪ネエ、知ってるに決まってるのになに言ってるんだよ。
  じゃあね、バイバイ」

澪「あ、ああ……じゃあ」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:01:35.40 ID:rVHg69UiO




澪「頭痛くなってきた……」

澪(律の『妹』?
  律の『弟』……聡じゃなくて……)

澪(……気晴らしにテレビでも見ようかな……)


ぴっ


澪「……え?」

澪「日付が七月……? わたしの記憶が正しければ、十月のはずなのに……」

澪(そもそも、わたしは昨日、唯たちと同じ進路にするか考えてたはずなのに……)



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:06:24.45 ID:rVHg69UiO

澪「もしかして夢……?
  いや、そんなわけない、か……」

澪「どうりで十月にしては暑いと思ったけと……」

澪「わたしの頭がおかしくなったのか……世界がおかしくなったのか……」

澪「どうすればいいんだろう……頼れる人もいないし……」


ピンポーン


澪「……今度は誰?」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:10:31.02 ID:rVHg69UiO

澪「どうしよ……ドアを開けたら、
  また、唯やムギのときみたいに襲われたりするかもしれないし……」

ピンポーン

澪「でもこのままボーっとしてるのもよくないような気がする……」

澪(とりあえず、チェーンをかけてドアの隙間から覗いてみるか……)

ピンポーン

澪「はーい、今出まーす」

ガチャ


 「あ、澪先輩……」

澪「……梓」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:15:28.80 ID:rVHg69UiO

梓「こんにちは、澪先輩……って、なんでチェーンかけてるんですか?」

澪「い、いや、ちょっと事情があって……。
  そ、それでどうしたんだ? わ、わたしになにか用でもあるのか?」

梓「あれ? メール見てないんですか?」

澪「ごめん、ちょっとイロイロとありすぎてケータイを確認する余裕もなかったんだ……」

梓「……?
  いえ、ただ借りていた保健のノートを返しに来ただけなんですけど……」

澪「そ、そうなんだ……」

澪「保健のノート……」

澪(そういえば二年生のときだけ保健の授業があったな……)



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:20:53.21 ID:rVHg69UiO

梓「わたし、ノートをなくしちゃったものですから……澪先輩が貸してくれて助かりました」

澪「そうか……それはよかった」

梓「……」ジー

澪「……」

梓「……」ジー

澪「な、なんでそんなにわたしの顔を見つめるんだ?」

澪(まさか鈴木さんのときみたいに……。
  いや、でも大丈夫のはず。今はチェーンかけてるし……)

梓「いえ、なんだかいつもの澪先輩と雰囲気がちがうなあと思って……」

澪「そ、そうか……。ところで梓は保健の授業で今はなにを習ってるんだ?」

澪(ダメだ。動揺しすぎてどうでもいいこと聞いちゃった)



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:25:25.89 ID:rVHg69UiO

梓「今、やってるところですか?」

澪「う、うん……」

梓「性行為についてです。えへへ」

澪「せ、性行為……」ポッ
梓「どうしました、澪先輩?
  顔が赤くなっちゃいましたけど……」

澪(エッチだとそれほど恥ずかしくない響きなのに、性行為だと恥ずかしく感じる……)

澪「い、いやなんでもない! なんでもない!」ペラペラペラペラ

梓「そうですか……」

澪「こんなの読んだって全然恥ずかしくないからな!」ペラペラ

梓「はあ……」

澪「……あれ?」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:29:16.45 ID:rVHg69UiO

梓「どうかしましたか?」

澪「いや……」ペラペラ

澪(おかしい。このノート……)ペラペラ

梓「……?」

澪(どこのページを見ても男の人の…………………ことについて載ってない)ペラペラ

澪「……梓」

梓「なんですか?」

澪「授業でその……身体のこととかで男の人のことについてもやったよな?」

梓「……?」



梓「『おとこ』ってなんですか?」




82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:29:54.80 ID:DgpAXZpF0

oh・・・





83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:34:19.23 ID:rVHg69UiO

澪「いや……男は男だろ?」

梓「……? その『おとこ』というのは保健の授業で習うんですか?」

澪「……」

澪(まさか……いや、嘘だ……そんなわけ……)


梓「もう一度聞きます。『おとこ』ってなんですか?」




84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:37:52.19 ID:T6WbUwQt0

ぁひぃ!
繁殖はどうなってんだ?



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 18:48:56.87 ID:QMpxPC+20

これはふたな…アッー!



91 名前: 忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/04/16(土) 19:14:13.28 ID:8KCXgR+00

男がいない世界か





97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:08:27.25 ID:rVHg69UiO

澪(この世界に『男』はいない。
  いるのは『女』だけ。
  歴史の教科書を流し読みしてみたが、男性などどこにも載ってない。
  歴史上の人物はみんな女になっている。
  その関係で発達しなかった技術や、逆に発達しすぎたものもあるみたいだ。
  
  さらに性別がないのに、どうして人は繁殖できるのかというと……ああ、恥ずかしい!
  
  なんだかよくわからないが、
  『受け』や『攻め』など先天的に遺伝子に刻まれた染色体?
  なんだかよくわからないが、とにかくなんだかイロイロとあるらしい。
  
  ひとつ確かなのは、女性どうしであるためなのか、
  わたしが知ってる世界よりも人口はかなり少ない。
  
  妊娠する確率が極めて少ないらしい。
  ほかにもイロイロあるけど、とにかくわたしの世界とはかなり異なっている)

澪(そう……世界がちがう……)

梓「……なんだか澪先輩、様子がヘンですけど……」

澪「いや、大丈夫だ……なんにも。
  それよりジュース、おかわりするか?」

梓「それじゃあもう一杯、いただいてもいいですか?」

澪「わかった」

澪(もしかしたら、わたしは『パラレルワールド』に来てしまったのかもしれない……)



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:12:38.80 ID:rVHg69UiO

澪(聡の代わりの律の『妹』の件も、それなら納得できるし……)

梓「それで澪先輩、わたしに話ってなんですか?」

澪「……」

澪(どうやって話したら信じてもらえるのかな……)

梓「澪先輩?」

澪(というか、はたして梓はわたしのことが好きなのか……
  もし好きだったら危険だし……)

澪「あ、あのさ、梓……」

梓「なんですか?」

澪「あ、あ、梓は……わたしのこと…………スキ?」

梓「……声が小さくて聞こえないです」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:14:25.98 ID:rVHg69UiO

澪「だ、だから……梓はそのー……
  わたしのこと、みんなみたいに……好きなのかなあ、って」

梓「…………」

澪「梓?」

澪(ま、まさか……!)

梓「わたしは澪先輩のこと、好きですよ?」

澪(終わったー!!)



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:20:12.59 ID:rVHg69UiO

梓「あ、でも勘違いしないでくださいよ?
  べつに女として好きってわけじゃないですからね?」

澪「え? そうなの?」

梓「はい」

澪「本当に本当に本当にか?」

梓「だったら澪先輩のことおそってるかもしれませんよ」

澪「…………」

澪(信用していいのか?
  しかし、どっちにしようどうすることもできないしな……)

澪「あの、さ。
  梓、今からわたしはヘンなことを言う。でもそれは冗談でもなんでもない。
  わたしは真剣に話す」

梓「はあ……なんですか?」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:26:20.87 ID:rVHg69UiO

澪「簡単に言うと、わたしはべつの世界の人間かもしれないんだ」

梓「……」

澪「いや、まだ完璧に確信があるわけじゃないんだけど、
  わりとこの考えはあってるんじゃないなって思うんだ」

梓「……」

澪「さっき、わたし『男』って言うのについて話しただろ?」

梓「しましたね」

澪「わたしの世界には『男』っていう異性……
  ああ、なんていうか、わたしたちとよく似た、けれどちょっとちがう生き物がいるんだ」

梓「はあ……」

澪「ほかにもイロイロある。たとえば……」


澪(わたしは時間をかけて、丁寧に梓にパラレルワールド説を話してみた。
  その結果は……)

梓「うーん、なるほど」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:30:05.48 ID:rVHg69UiO

澪「信じて、とは言わない。
  ただ、頭の片隅にでも留めておいてくれるだけでもいいんだ」

梓「いえ、信じますよ」

澪「そうだな。
  なにを馬鹿なことをしゃべってんだと思うかもしれない……って、信じてくれるの?」

梓「はい。澪先輩はそんな冗談を言う人ではありませんし」

澪「でも、かなり突拍子もない話しだと思うんだけど……」

梓「逆に突拍子なさすぎて信頼できます」

澪「梓……」

梓「まあ、単純に面白そうだなあとも思いますしね」

澪「そ、そうか……」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:35:45.30 ID:rVHg69UiO

梓「でも、仮にここが澪先輩にとってパラレルワールドだったとして、どうするんですか?」

澪「どうするって?」

梓「いや、帰ろうとはしないのかなあと思って……」

澪「帰りたい! 絶対に帰りたい!」

梓「そんなに必死にならなくても……」

澪「だって……」

梓「やっぱり澪先輩の知ってる皆さんとは、なにかちがうんですか?」

澪「全然ちがうよ。まず、わたしは同性に襲われた経験なんてないし……」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:39:43.17 ID:rVHg69UiO

梓「へー。澪先輩ならどこへ行っても、もてもてかと思ってましたけど……」

澪「みんな、わたしに対してあんな恐ろしい好意を剥き出しになんかしてない」

梓「へえ」

澪「本当に別人みたいだ」

梓「でも……」

澪「え?」

梓「人を好きになるってことには、なんらかの変化がツキモノだと思いますけどね」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:44:30.17 ID:rVHg69UiO

澪「……たしかに、それはそうかもしれない」

梓「いえ、そんなに深く考えないでください。
  わりと軽いノリで言ったんで……」

澪「そうか……」

梓「そういえば、わたしはどうなんですか?」

澪「どういう意味?」

梓「だから、みなさんの性格が澪先輩の知っているものとちがうんでしょ?
  わたしはどうなのかなあ、と思って出てきた質問なんですけど……」

澪「梓は……特に。
  いや、若干ちがう気がしないでもないけど……まあそれほどは」

梓「そうですか」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:50:19.37 ID:rVHg69UiO

澪(なんだか安心してるように見えるけど、気のせいかな……)

梓「それより、これからどうします?」

澪「……どうしような」

澪(なにか手がかりみたいなものがあればいいけど。
  起きたらもうワケのわからない状況になってたし……)

梓「なにか手がかりはないんですか?」

澪「正直、浮かばない」

梓「澪先輩はいつ頃から、自分の身の回りがおかしいって気づいたんですか?」

澪「いや、目を覚まして初めて気づいたから……」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:55:35.37 ID:rVHg69UiO

梓「寝て、起きたらちがう世界にいたって……本当に漫画みたいですね」

澪「はたから見たらそうかもしれないけど、わたしは真剣だ」

梓「うーん、じゃあ……どこで目を覚ましたんですか?」

澪「え? えーと、律の家……かなあ?」

梓「律先輩の家のどこなんですか?」

澪「……えっと、律の部屋だったかなあ……」

澪(なんだか律とのこと思い出して恥ずかしくなってきた……)

梓「わかりました。律先輩の部屋に行きましょう」

澪「どうして!?」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 20:59:36.62 ID:rVHg69UiO

梓「それはだって、
  一番最初に目が覚めた場所なんですから、手がかりがありそうじゃないですか」

澪「……そう、か?
  いや、たしかにそうかもしれないけど……」

梓「……?
  どうしたんですか? 顔が赤いですよ?」

澪「べ、べつになんでもないから!」

梓「とにかく、一旦、律先輩の家に行きますよ!」

澪(ううぅ……さっき、あんまりよくない感じでわかれたからなあ……)



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:03:21.28 ID:rVHg69UiO




ピンポーン


梓「すみませーん。ごめんくださーい」

澪(頼む。今だけ留守にしててくれ!)

梓「誰かいませんかー」

澪「梓、誰も家にいないみたいだし帰らな……」


ガチャ


 「はーい、なんですかー?」

澪「……あ」

澪(律の……『妹』)



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:07:33.87 ID:rVHg69UiO

 「あ、澪ネエ……と、たしか姉ちゃんの後輩の人だっけ?」

梓「はい。突然ですみませんけど、律先輩はいますか?
  少し律先輩の部屋をのぞかせてほしいんですけど」

 「ああ、ごめんなさい。姉ちゃん、さっき出かけちゃったんだよね。
  なんだかすごいウキウキしながらさ」

澪「そうなのか、じゃあ、帰らなくちゃ。
  なあ梓?」

 「あ、でも澪ネエなら姉ちゃんの部屋に入っても大丈夫だと思うよ」

梓「じゃあせっかくなんで上がらせてもらいましょう」

 「どうぞ、どうぞ」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:15:35.36 ID:rVHg69UiO




梓「なにか手がかりみたいなのはありそうですか?」

澪「いや……特にこれと言って……」

澪(ていうか、勝手に許可かなく人の部屋に入るのはどうも……。
  律の部屋とは言え、少し良心が痛むな……)

梓「なにか律先輩とあったんですか?」

澪「え?」

梓「妙にこの部屋に来てからソワソワしてるから言ってみただけです」

澪「ああ、ちょっとな。
  目が覚めて……その、いきなり裸で目が覚めて、それで気が動転して……。
  なんだかイロイロ話してたら律を泣かせちゃったみたいで……」

梓「そうだったんですか」

澪「そうなんだ」

梓「でも、いいじゃないですか。
  今は律先輩も気分がいいらしいみたいですし」

澪「うん……」

澪(なにかあったのかな、律のヤツ……)



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:19:28.04 ID:rVHg69UiO

梓「それで。本当に手がかりはないんですか?」

澪「ない、みたいだ。
  うん、特にこの部屋にはないみたいだ、手がかりは」

梓「長居するのも気が引けますし早めに出ましょっか?」

澪「うん、そうだな」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:24:11.61 ID:rVHg69UiO




梓「どこかに手がかりはないんですかね?」

澪「梓、無理してわたしに付き合わなくてもいいんだぞ?」

梓「いいですよ。今日は比較的時間がありますし」

澪「そうか……そうだ」

梓「なんですか?
  なにか手がかりに思い当たりでもあるんですか?」

澪「いや、梓に聞きたいな、と思って。
  こっちのわたしはどういう人間なんだ?」

梓「澪先輩のことについてですか。そうですね……」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:28:52.26 ID:rVHg69UiO

梓「まあイロイロとウワサの多い人ですね。
  軽音部の人、全員と関係をもっているとか。
  あとファンクラブの人たち全員と乱交パーティーをした、とか」

澪「…………」

梓「一部のウワサではセックス依存症なのでは、とも囁かれています」

澪「…………」フラーリ

梓「……ととっ、大丈夫ですか?」

澪「ごめん、梓。少し目まいが……」

梓「そうですか。まあ悪評が多い人ですからね
  運動もできるし勉強もできるし、ファンも多いんですけどね」

澪「そうか……」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 21:34:53.03 ID:rVHg69UiO

梓「澪先輩はそういうことをしてるんですか?」

澪「すくなくともわたしはしてないからな!」

梓「そんなに強く否定しなくても……」

澪「いや、べつの世界とは言え、自分がそんなふうになってると思うと……ん?」

澪(あれ? じゃあ……どうなるんだ?)

梓「とりあえず、澪先輩」グイッ

澪「な、なんで腕を組むんだよ?」

梓「いいじゃないですか。わたしの知ってる澪先輩はかなり冷たい人ですから
  たまにはこういうのも、ね?」

澪「……わたしの知ってる梓はこんなふうに腕を組んだりしてくるヤツじゃないな……」

梓「……じゃあやっぱり別人なんでしょうね」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/16(土) 22:24:07.70 ID:rVHg69UiO

梓「せっかくですし、喫茶店にでも入りませーか、澪先輩?」

澪「喫茶店? まあ、目的地もないしべつにいいけど……お金がない」

梓「あ、サイフはもってなかったんでしたっけ?」

澪「うん……こっちのわたしの部屋にもなかったし」

梓「いいですよ。せっかくだからおごらせてください」

澪「いいのか?」

梓「いいんですよ。澪先輩と出かけるなんてそんな機会はそう、ないでしょうし」



関連記事

ランダム記事(試用版)




澪「ハーレムワールド」#前編
[ 2011/04/18 20:34 ] SF | | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6