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唯「おっぱいには夢が詰まってるんだよ!」#1 「あずにゃんはちっぱいだからいいんだよぉ」 【非日常系】


唯「おっぱいには夢が詰まってるんだよ!」 より
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1303484423/


唯「おっぱいには夢が詰まってるんだよ!」#index




2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/04/23(土) 05:24:40.13 ID:E7xjiEJYo

 放課後。
 部室でのこと。

梓「今日も練習されないんですね」

 溜息をつく。
 どんどんと用意されていくお菓子たちを見ながら、思わず喉が鳴った。
 
唯「これ食べたら練習するからさー」
梓「それ、昨日も一昨日も言いませんでした?」

 付け足すなら三日前と先週の金曜日にも言ったはずだ。
 だけども、私自身も止めるつもりはない。
 一応後輩だし。

律「それにしても梓ってさー」
梓「なんですか」

 律先輩が私の体の一部分に目を向ける。
 どこを見られているのかはすぐに分かった。
 だって気にしているから。





3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/04/23(土) 05:26:11.76 ID:E7xjiEJYo

梓「はっきり言わせて頂きますが、律先輩も大して変わらないかと」
律「私はまだ何も言ってないぜー?」
梓「残念ですが、人のことを笑えるほど律先輩も大して」

 ヘッドロック。
 薄い胸の感触と右腕による圧迫で私は言葉を失った。

唯「あずにゃんはちっぱいだからいいんだよぉ」
律「私に対しては?」
唯「ご愁傷さまだね」

 対象が唯先輩に移動した。
 首を左右に振りながら、まったくどうしてここまで差があるのか。
 横目で澪先輩を眺めてみる。
 まるで大人と子どもだ。

澪「……なに?」
梓「いえ、羨ましいなあと思いまして」
澪「……いや、あんまりいいものでもないぞ?」

 私だって、胸が大きくなったら。
 男の視線ウザいしー
 肩がこるだけだしー
 運動するとき邪魔だしー
 とか言ってみたい。
 ……って、言う人はこの部活にはいないけど。



4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/04/23(土) 05:26:59.10 ID:E7xjiEJYo

紬「梓ちゃんは胸が大きいほうがいいの?」

 ムギ先輩が目に輝きを乗せながら聞いて来る。
 こういう話を嗅ぎつける能力は部内随一だと思う。
 ただ、部室で話しているんだから聞こえていて当たり前なんだけど。

梓「ですね、せいぜい哀れまれない程度には」
澪「哀れまれるのか?」
梓「口に出されたりはしませんけどね」

 だから、律先輩みたいに口に出してからかってくれる人は気が楽だ。
 そんな事は口に出して言ったりはしないけど。

澪「ふむ、まあ、うん、なんだ、栄養バランスはしっかり摂ろうな」

 どんなふうに声をかけるか戸惑ったのか、澪先輩は無難な答えを出す。
 それで胸が大きくなるのであれば喜んで食生活を改正したいところだ。
 おそらく結果はとても残念なコトになると思うけど。

紬「胸が小さくても可愛いと思うわー」
梓「それは根本的解決には至らないと思います」
紬「だよねー」

 しょんぼりされてしまった。
 お嬢様は纏う空気がころころ変わるから、扱いには十分に注意が必要だ。
 とりあえず頭を撫でておく。
 なぜだか身体を触れ合わせるスキンシップが大好きだからこれで機嫌が治る。



5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2011/04/23(土) 05:27:46.18 ID:E7xjiEJYo

唯「あずにゃんはおっぱいを大きくしたいの?」
梓「おっぱいマミマミって言われる程度には」
律「マミったァァァァァァァァァァァァァァァァ! って首が飛ぶかもしれないぜ?」

 その時は憂が時間を巻き戻してくれると思います。 
 ほむほむ。

唯「おっぱいを大きくする方法といえば、揉み揉み?」
律「だな、でも澪は勝手にでかくなったよな?」
澪「ん? 出来れば減らしたいくらいだけど」

 なんという贅沢な悩み。
 まさに、パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない!
 ……いや、これは贅沢な悩みじゃないね。

紬「私も特別何をしたわけじゃないわ」
澪「うんうん、それどころか、ちょっと体重が……」
紬「……」

 しょんぼりする対象が二人に増えてしまった。
 どちらかといえば胸の話でしょんぼりするのは私と律先輩でなかろうかと思う。
 とりあえず褒めたたえてみよう。

梓「きちんと食べていて、健康的な証拠じゃないですか」
律「そうそう、澪はちょっと気にし過ぎなんだよ」
唯「女の子はちょっとぽっちゃりなくらいが可愛いんだよぉ」

 おそらく唯先輩の台詞は憂の受け売りだと思う。



6 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:28:26.53 ID:E7xjiEJYo

梓「刺激を与えるというのは、少し恥ずかしいので嫌なんですが」
律「うんうん」

 とりあえず話を戻す。
 澪先輩とムギ先輩の回復具合は70%くらいだろうか。
 
唯「女性ホルモンとかが大事なんじゃないかな」
梓「ホルモンっていってヨダレ垂らさないでください」

 ヨダレ拭き拭き。
 だけども、唯先輩の写真を見せてもらったときに
 唯一と言ってもいいくらいに胸が大きくなっていっている。
 ここで唯先輩の案を聞くのは正しい選択肢かもしれない。

律「女性ホルモンねえ」
梓「注射とかするんですよね」
律「……詳しいな?」
梓「お互いさまです」

 以前、インターネットの使い方が分からなくなって
 律先輩を頼ったときに色々と検索した仲である。 
 
 てか、律先輩と話すときは大抵女性らしくならないスタイルの話ばかりで、
 もしかして二人して同じような悩みを抱えているんじゃないかと思えてきた。



7 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:29:01.62 ID:E7xjiEJYo

唯「まあまあ、あずにゃんこれを食べてみて」
梓「私の分がありますって」

 お菓子はみんな同じ分を用意されているので問題はない。
 ただ、くれると言うんだから貰っておく。

律「ゆいー、私の分は?」
唯「りっちゃんの成長期はもう終わっちゃったんだよ」
律「……いや、それはガチで凹むぞ?」

 仕方ないので私の分の一部を律先輩に回した。

律「仕方ねーなー、貰っとくかー」

 ここでムギ先輩が律先輩を見つめだした。
 
律「……食べる?」
紬「うん!」

 ムギ先輩復活。

澪「唯、そんなに見つめるなよ」
梓「欲しいなら上げなきゃいいのに……」

 唯先輩がじーっと澪先輩を見つめて。
 困った澪先輩がムギ先輩をじっと見つめて。
 ムギ先輩が澪先輩にお菓子を渡した。

澪「ほい、唯、食べろよ」
唯「わぁい!」

 いつもの仲良しの流れ。
 ティータイムの時間はこうして過ぎていく。
 そして、
 心地いい時間はいつだってすぐに終わってしまうのだ。



8 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:29:28.36 ID:E7xjiEJYo

唯「あずにゃん怒ってる?」

 自宅までの帰り道。
 陽が沈んでいくのを横目で眺めながら、唯先輩と二人で歩く。
 ムギ先輩たちとは数分前に湧かれたばかりだ。
 これだけで一気に静かになる。
 私があまり喋る性格じゃないせいかな。

梓「いいえ、いつものことですし」
 
 無駄話をしてしまった私にも責任の所在はある。
 しかし、黙っていると怒ったように見えてしまうか。
 私って案外ムスッとしている表情を良くしているって言われるし。
 私の片腕がムスタングなだけに。

唯「はぁ、よかったぁ、これでもう練習して無くて2週間経つからさー」

 予想GUYデス。

梓「……そんなに練習してませんでした?」
唯「やや、自宅ではちゃんとやってますよ? やってますって」
梓「いえ、それは憂から聞いていますので」
 
 やや過剰な愛情表現が交じるけど、それをここでバラしてはいけない。
 この恐怖にも似た感覚は本能と言っても差し支えがあるまい。
 
梓「それに、私たちにはペースがありますからね」
唯「だねー」
梓「ところでギターはともかく、受験勉強はされてるんですよね?」

 唯先輩が固まった。 
 受験生なのに……。



9 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:30:06.06 ID:E7xjiEJYo

唯「勉強もしてますよー、たまーにだけどぉ」
梓「いいんですか? 先輩たちが合格して唯先輩が浪人でも」
唯「私が浪人するときはりっちゃんも一緒だよ!」

 どこからその自信が出てくるのかと思った。
 が、その可能性が否定出来ないところが律先輩だ。
 ……いや、勉強はきっとしてるんだろうけど、
 勉強をしている姿をまるで想像できないレベルは唯先輩と同格だ。

梓「勘弁して下さいよ、唯先輩と同級生なんて」
唯「え? さすがに留年はしないよー」
梓「大学の話ですよ」
唯「え? あずにゃん音大を受けるんじゃないの!?」

 ……なんですかそのイメージ。

梓「唯先輩たちが合格されないとやる気が出ません」
唯「ええ!?」
梓「浪人なんてされたら心配になって、私も受験に落ちそうです」
唯「責任重大だよ!?」

 そういえば同じ大学を目指すって言ってなかったっけ。
 私としてはどこにいこうかよく分かんない大学を、
 とりあえず先輩方と同じところに行きたいって言ってれば
 いいかな的な思考があるけど。
 
 まだ偏差値がどれくらいかもしらべてないし。

唯「憂も同じ大学に行くって言ってるしー、みんな合格できるといいねー」
梓「憂なら多分推薦で行けますよ」
唯「私も推薦が良かったよぉー」

 泣きそうな顔をされる。
 仮に唯先輩が成績優秀だったとしても、
 推薦の枠は狭き門だから、ムギ先輩に勝てるかどうかが大変に際どい。
 そんな事を言って泣かれてしまっても困る。

梓「いいじゃないですか」
唯「ほへ?」
梓「推薦で合格しちゃったら、皆さんと受験勉強できないですよ」

 おそらく、勉強することよりも
 皆と同じことをしたい唯先輩の性格からして、
 これでいい反応を返してくれるはずだ。



10 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:31:01.84 ID:E7xjiEJYo

唯「でもでもー、あんまり勉強したくないよー」
梓「勉強するとムギ先輩のお菓子が美味しくなりますよ」
唯「やりましょう、やってやるです!」

 私の台詞をとらないでください。
 ……ただ、今日に限っては言う機会がおそらくないと思うけど。

梓「……まあ、気楽に頑張ってください、身体を壊さない程度に」
唯「えへへ、風邪ひいたら看病してくれる?」
梓「お見舞いくらいは行きましょう」

 看病などしようものなら憂に何を言われるか分からない。
 そこまでひどいことはされないと思うけど。
 笑顔でカレー入りのチョコレートを食べさせられるくらいは覚悟しないと。
 
 唯先輩のにっこり笑顔は私はとても好きだ。
 人は言う。
 唯先輩と憂を比べて、憂のすばらしさをよく語る。
 確かに憂はよくできた人間であり、私も好きだ。

唯「んー? どうしたのあずにゃん?」
梓「いいえ」
  
 だけどもおそらく、憂への好きと。
 唯先輩への好きはおそらく種類が違って。



11 名前: ◆p7dHgU73Po:2011/04/23(土) 05:33:34.30 ID:E7xjiEJYo

 私は思うのだ。
 ここでもしも私が告白したとしても、 
 唯先輩は困ったような顔を一つして。
 ごめんねって、辛そうな表情と声色で告げるのだ。
 そんな顔を見ようものなら私は、
 振られたことよりも何百倍辛いに決まっている。

梓「いいえ、別に、ちっぱいだから良いという言葉の意味を知りたくて」

 こうして何事もなかったかのように嘘を付くのだ。

唯「あずにゃんは私よりも小さくないと!」
梓「なんですかその理論」
唯「なんか私が先輩らしくなくなっちゃうでしょ!」

 今でも先輩らしくありませんが、という言葉を飲み込む。

梓「そうですか、なら小さいままでいいです」
唯「でしょお、よかったぁ」

 小さいほうが好きでいてくれるんですよね?
 と言おうとしてやっぱりやめた。
 私はこのままでいい。
 胸のつかえと一緒に生きて行くことを決めたのだ。

梓「ところで私って平均から比べても本当に小さいんでしょうかね?」
唯「本当に小さいから安心して良いよ」

 私の望みは静かに否定されて、これ以上胸の話題をするのを脳が否定した。

 Fin




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唯「おっぱいには夢が詰まってるんだよ!」#1 「あずにゃんはちっぱいだからいいんだよぉ」
[ 2011/05/02 01:06 ] 非日常系 | | CM(0)

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