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唯「あずにゃん王国!」~絶対王政ペロペロ~#1 【ファンタジー】


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唯「あずにゃん王国!」~絶対王政ペロペロ~#1
唯「あずにゃん王国!」~絶対王政ペロペロ~#2
唯「あずにゃん王国!」~絶対王政ペロペロ~#3
唯「あずにゃん王国!」~絶対王政ペロペロ~#4





1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:06:30.91 ID:ElyRz4zYO

代理





3 名前:代理ありがとう!:2011/05/06(金) 22:09:19.59 ID:58V/SHOhO

紀元前四世紀ぐらいに小さな王国がありました。

しかし、その王国は長い間戦争が絶えませんでした。
一方的に支配しようとする王国側。
それに反抗する名もなき村達……
争い、戦い、ペロペロし合う……そんな時間が永遠と続くと思われた時です。

一人の少女が現れました。

その少女は戦いの真っ只中に一人で踏み込み、
両陣営の代表に自らをペロらせ戦争を止めたという……。

そうして数十年に渡って続いていた戦争は終わり、平和が訪れました。
そしてその平和の象徴として新しい王国、あずにゃん王国が誕生したのです。





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:15:34.79 ID:58V/SHOhO

パタン──

澪「こんな感じでどうです?」

梓「う~んなんかインパクト足りなくない?
  後世の人が見て「あずにゃん王国やべぇっ」
  ってなるようなやつがいいんだよね~」

澪「はは。ではまたやり直しと言うことで。おい、これまた書き直しだ」

純「ははっ」

梓「は~暇だな~」

この人があずにゃん王国第一代国王、あずにゃんことペロペロ女神梓。

澪「暇と言うことはそれだけ平和ということですよ梓国王。よいことではありませんか」

この人はあずにゃん王国ペロの三騎士の一人、澪。
あずにゃん国王の側近である。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:23:33.70 ID:58V/SHOhO

梓「むぎゅー何か面白いことない?」

紬「耳かきとかどうかしら?」

この人もペロの三騎士の一人、紬。

梓「また~? こないだもやったばっかじゃん。
  これ以上やったら耳から血が出ちゃうよ」

紬「まあ、酷いですわあずにゃん国王」

梓「わちゃんは? なんかない?」

和「のどかですよ国王。何回言わせる気ですかもう……」

この人も三騎士の一人、和。

和「そうですね……そろそろ選民の時期ではございませんか?」

梓「選民か~。そだね。暇だし足もかゆくなって来たことだし、早速準備してよ」

和「はっ!」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:33:34.94 ID:58V/SHOhO

黄金に染まる都市、あずにゃん王国にズラッと並ぶ人影。

それは何キロもの列を作り続いていた。
その人影はどんどん城の中に入って行く。

がやがや……わいわい……

澪「静かにしろ!!! 国王の御前だぞ!!!」

シーン……

和「ゴホン。ではこれより第九十九回目の選民を行う。
  一人づつゆっくり前へ進みなさい」

それを聞きゆっくり民衆は前へ、前へと進んで行く。

その先には……

    梓
    民
    民
    民
    民
    民
    ・
    ・
    ・



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:40:05.00 ID:58V/SHOhO

梓「次」

偉そうな椅子にこれまた偉そうにふんぞり帰った梓国王がいた。
梓国王は右足をこれまた美しい細工が施された黄金の足置きに置いている。

民衆「ありがたやありがたや……」

澪「後がつかえているのだ、早くしろ」

民衆「ははっ!」

澪に一喝されるとすごすごと梓国王の前に行き、腰を下ろす。

民衆「では、失礼致します」

梓「うむ」

屈むような格好になりながら足置きに乗せられた梓国王の足を……

民衆「ペロペロ」

──舐めた

梓「……うむ。いいだろう。よし次」

こうして繰り返されるペロペロ。
これぞあずにゃん王国の絶対王政、ペロペロである。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:49:53.40 ID:58V/SHOhO

この絶対王政ペロペロは、通称選民と呼ばれて何ヶ月かに一回行われる。
梓国王が自らをペロらせて戦争を止めたことから、

平和の象徴となる梓国王をペロることで
そのペロった民衆達も平和へのありがたさ、
意識、争いの虚しさなどをわからす為に行なっている。

梓「ん」民衆「ペロペロ」

梓「ふっ」民衆「ペロペロ」

梓「はっ」民衆「ペロペロ」

梓「くくっ」民衆「ペロペロ」

梓「あはっ」民衆「ペロペロ」

梓「んひっ」民衆「ペロペロ」

梓「あふんっ」民衆「ペロペロ」

梓「むにゃんっ」民衆「ペロペロ」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:52:12.50 ID:58V/SHOhO

澪「梓国王。少しお疲れではないのですか?
  列を止めてもよいのですよ?」

梓「これくらいどうってことないよ、気にするな。
  それよりも最近は大したペロリストはいないなぁ」

澪「左様でございますか」

梓「私を唸らせるようなペロリストは出てこないものか……次!」

しかし、それは表向きの顔。
裏向きは平和を脅かす者達をいぶり出す事である。

律「……」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:57:29.66 ID:58V/SHOhO

澪「おい、お前! 何止まっている! さっさとペロペロせんか!」

律「くっ……」

澪に恫喝されながらも前に進もうとはしない。

澪「貴様……まさか反ペロリストか!?」シャキン

腰に掛けてあった剣を抜くと切っ先を律に向ける。

律「っ……」

剣を向けられ焦ったのかようやく律が梓国王の前へと歩を進める。
そして屈み、台座の上に置かれた眩いばかりの梓国王の足に舌を下ろす……。

律「ベロベロ」

梓「!!!!!」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:01:43.04 ID:58V/SHOhO

梓「このものを引っ捕らえろ!」

律「っ!?」

澪「はっ! 貴様! こいっ!」

律「私はなにもっ……」

梓「ふん、そのようなザラザラした舌で舐めるとは……不届き者め!」

律「それはっ……あんたらがちょっとしか水を配ってくれないから!」

澪「ええい国王に言い掛かりをつけるとは何事か! この剣の錆びにしてくれよう!」

梓「待て澪。いい余興だ……この者をペロ跳ねの刑に処す!!!」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:07:31.03 ID:58V/SHOhO

澪「はっ! おい! あれを用意しろ!」

純「……はっ」

律「いやだっ! 離せっ!」

ジタバタする律を押さえつけると
木の板に革紐のベルトがついたものにうつ伏せに固定される。

律「くっ……」

身動きが取れなくなった律はただ下から澪を見つめるしかない。

澪「舌を出せ」

律「断る!!!」

澪「……おい」

純「はっ!」

モップ頭の使用人が律の口を無理やりこじ開けると舌を引っ張り出す。



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:12:14.52 ID:58V/SHOhO

そう、ペロ跳ねとは……簡単に言えば舌を落とすことである。
切り落とされた舌が踊る様に跳ねることからペロ跳ねと呼ばれているのだ。

律「ふぁめろ! ふぁふてくれ!」

澪「問答無用……梓国王こそが絶対なのだ。
  恨むならそのペロペロも出来ない舌を恨むのだな!!!」シャキン

抜かれた剣が輝きを増す。
もう見つめることしか出来ない律にとって
それは恐怖としか言いようがないだろう。

そして……

澪「……はあっ!!!」

純「!!!」

律「!!!!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:16:31.10 ID:58V/SHOhO

「待ってください!!!」

澪「」ピタッ

純「!?」

律「ゴホッゴホッ……」

梓「む?」

唯「国王、彼女の変わりに私がペロ跳ねの刑を受けます」

澪「なんだ貴様! 梓国王に指図するとは……」

梓「よい。お前はその者の家族か何かか?」

唯「いえ、全くの他人でございます」

梓「ほう、全くの他人の為に自らの舌を落とすと?」

唯「勿論条件がございます」

梓「条件? まあいい。聞くだけ聞いてやろう」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:22:06.79 ID:58V/SHOhO

唯「私のペロペロを国王がよしとしなければ容赦なく私の舌を跳ねてください」

梓「ほう……」

澪「貴様ァ! 舐めたことを!!!」シャキン

梓「面白いです。受けて立とうじゃないですか」

澪「梓国王!」

梓「それほどペロペロに自信があるのだろう……
  私が気になると言っているのだ、澪」

澪「……梓国王が言うなら……わかりました」

梓「うむ、ではやってみるがいい。
  ただし私は並のペロペロじゃ微動だにしないからな」

唯「はは~。では、遠慮なく」ペロペロ

梓「!!!!?」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:30:22.57 ID:58V/SHOhO

梓「(こ、これは……!)」

唯「ペロペロ」

梓「(この柔らかくもしっとりとした絶妙な舌!)」

唯「ペロペロ」

梓「(仔犬を連想させる舐め顔!)」

唯「ペロペロ」

梓「(そして一番は……)」

唯は両手で梓の足を持ち上げると足の裏をペロペロと舐め回す。

梓「(このテクニックっ……!)」

親指を優しくペロると次に人差し指、中指、と順にペロっていく。
一通りペロると返す刀、舌裏で舐めながら足裏を下降して行く。

梓「んふぁ……」
唯「ふふ……」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:36:05.59 ID:58V/SHOhO

踵の辺りを舌舐めずりで一周させると今度は踝を一周。
ぬちゃりという音が聞こえる度梓の淫靡な声が漏れ出す。

梓「あっ……んんっ……」
唯「ペロペロ」

そしてまた表面に舌がたどり着くと血管をなぞるように這いながら優しくペロる。

梓「んあ……そこっ……もうっ……」

唯「ペロペロ」

唯がペロペロする速度を段々と上げて行く……。

梓「ダメっ……ダメっ……あっ! ああっ!!!」

梓「」ビクンビクンッ

唯「満足していただけましたか?」ニコニコ

梓「はぁ……はあ……
  (イっちゃった? まさかこの私が? 足をペロられたぐらいで……?」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:40:47.38 ID:58V/SHOhO

梓「……名前を聞こう」

唯「唯でございます。梓国王」

梓「唯……か。よいペロペロであった」

唯「では!?」

梓「ああ。あの者及びお前を不問と処す」

唯「やったぁっ!!!」

澪「くっ……」

律「なんかよくわからないが助かったみたいだな……。ほら、これ外せよ!」

純「……」カチャリ

律「全く……」

澪「助かったからと言って貴様の罪が許されたわけではないぞ!
  次の選民の時に覚悟しておくんだな……!」

律「へっ……(起こらねぇよ……次の選民なんてな!)」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:46:14.10 ID:58V/SHOhO

梓「唯、良かったら私専用の……」

和「国王、早く次に。今日中に終わらせねば」

梓「くっ……わかっている! ……次! さっさとしろ!」



律「いや~死ぬかと思った。助かったよ!」

唯「どういたしまして」

律「私は律。あんたは唯だっけ?」

唯「うん!」

律「お礼と言っちゃなんだけど
  これから私の村で食事していってくれよ。
  そんな大したもんは出せないけどさ」

唯「でも私早く帰らないと……」

律「大丈夫。時間はとらせないよ。約束する」

唯「そういうことなら……ごちそうになろうかな」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:51:50.69 ID:58V/SHOhO

デコ村

律「お~い帰ったぞ~」

聡「あっ、姉ちゃんおかえり! どうだった?」

律「危うく舌落とされるとこだったよ」

聡「マジかよwww さっすが恐怖の魔王梓国王だな」

律「でもこの人が助けてくれたんだ。入ってよ、唯。小さな家で悪いな」

唯「お邪魔しまーす」

聡「なっ……!」

唯「ん? 何か私の顔についてる?」

聡「で、デ、デコが出てない!!!」

唯「へ?」

律「失礼だぞ聡。この村の人じゃないんだから当たり前だろう」

聡「そ、そうだった! 久しぶりにデコが出てない女の人みたよ。新鮮でいいな~」




43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:55:26.67 ID:giPxIOvp0

デコ村ww



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:56:16.61 ID:OD9jnpdw0

隊員だけどそんな村はいやだ…





45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:00:10.85 ID:tM4STiJzO

律「ほ~ら出来たぞ。デコ村名物デコカレーだ」

唯「わーい」
聡「わーい」

律「……食べながらでいいから聞いてくれないか」

唯「んふぇ?」モグモグ

律「このデコ村はさ……見ての通り小さな村だ。
  でもみんなが生き生きとしていい村だったんだよ……」

唯「……」

律「でもそれをあいつらが奪ったんだ……! あずにゃん王国が……!
  やつら私達が使っていた水飲み場を勝手に管理し始めたんだ!
  小さいからってこの村に渡される水は雀の涙くらいさ!
  とても足りやしない!」

唯「そうなんだ……」

律「それだけじゃない!」




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:02:07.05 ID:HZao4AVK0

何故か手塚治虫の絵で再生される、ブッダとか



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:03:37.85 ID:bcmIMuav0

火の鳥とかブッダとかな
悪辣な領主さまの重税にあえぐ民衆が憎悪をみなぎらせて・・・





49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:06:28.47 ID:tM4STiJzO

律「少しペロペロが乱れると平和を乱す不穏分子だとか言ってあの始末!!!
  うちの村の人も何人も戻って来ちゃいない。
  噂じゃ舌を跳ねた後に縫合してから地下牢に入れてるって話だ……
  殺さず生かさず……ただペロペロ出来なかった自らを責めさせる。
  地獄さ……あそこは」

唯「……」モグモグ

聡「……」モグモグ

律「はは、悪いね……飯時にこんな話してさ。
  こんなこと言ってもどうにもなんないのにな……」モグモグ

唯「……」

律「美味いな、デコカレー。ほんとにありがとな、唯。
  あんたがいなかったら味わえないとこだったよ」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:10:59.71 ID:tM4STiJzO

唯「……そろそろ帰るね。妹が心配だから」

律「妹さんがいるのか。……よし、ちょっと待ってな」ゴソゴソ

律「ほら、持って帰りな、デコカレー」

唯「いいの?」

律「命の恩人の妹さんだ。食ってもらわないとバチが当たる」

聡「(姉ちゃんそれ朝め(ry」

律「(我慢しな」

聡「(はい……」

唯「……じゃあ遠慮なく。ありがとう律」

律「りっちゃんだ。ここじゃそう呼ばれてる」

唯「ありがとう、りっちゃん」

律「ああ。また来いよな、唯」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:15:17.39 ID:tM4STiJzO

唯「すっかり遅くなっちゃった」

律の家を出て、デコ村の入口に差し掛かった時だった。

「もし、この現状を変えられるとしたらどうする!!!???」

唯「!?」

大声に反応し、唯が振り向くとそこにはさっきまで話していた律がいた。

薄暗くなった夜に月が降り、デコ村をほんのり照らしている。

唯「どういう……」

律「あんたは満足してんのか!? こんな虐げられた暮らしで!
  何が平和だ! あんなもの支配だろう!!?」

唯「それは……」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:20:10.11 ID:tM4STiJzO

律「私達は近々村同士で手を合わせてやつらを叩く!!!
  デコ村の生き方こそが正しいんだ!!!
  それをやつらにわからせてやる!!!」

律「だからあんたの村にも協力して欲しい!
  帰ったら村長さんにそう言ってくれないか?」

唯「でも……」

律「助けてもらった手前でこんなこと言うのはデコ違いなのはわかってる!
  けどもう仲間が死ぬのを見たくないんだ……頼むよ、この通りだ」

唯「そんなっ! 土下座なんかされても……私……」

律「ちがぁうっ! デコスリツケだ。
  デコ村じゃ地面にデコをスリツケるのは最大級の禁忌なんだぞ!
  それをやるぐらい本気ってことだ!」

唯「……そうなんだ」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:25:27.60 ID:tM4STiJzO

唯「でも……私達は協力出来ないよ」

律「こんなに頼んでも駄目かっ!?」

唯「ううん……そうじゃなくて……私達二人だから……」

律「えっ」

唯「妹がペロペロ病で……移るからって村を追い出されたの」

律「ペロペロ病……だと」

唯「だからごめんね……りっちゃん。
  私だけならともかく妹は巻き込みたくないんだ」

律「そっか……それじゃ仕方ないな。無理に誘って悪かった」

唯「ううん。じゃあ妹が待ってるから。カレーありがとう」

律「ああ。また絶対に来いよな!
  次は妹さんと一緒に! デコカレー作ってやるからさ!」

唯「うんっ!」タッタッタッ……

律「……かのものがデコと共にあらんことを」

デコ村の入口にあるデコ神の像、それが一瞬光った気がした。



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:31:13.56 ID:tM4STiJzO

所変わってお城。

梓「ふぅ、やっと終わった」

澪「お疲れ様です梓国王」

和「5万人中反ペロリストは15人でしたね。
  日に日に増えていってるのが気になります」

梓「……」

和「国王?」

梓「ん? ああ……そうだな」

澪「どうかされましたか?」

梓「な、何でもないぞ!」

和「さてはあのペロリストが気がかりになっておられるのですね?」

梓「なっ」カァァ

和「図星ですか。全く、国王はわかりやすいですね」

澪「私は認めてないからな! あんな者が梓国王を……!」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:36:18.19 ID:tM4STiJzO

紬「かの者達の処置終わりました。
  あら? また随分と賑やかね。何のお話かしら?」

和「お疲れ様。今日梓国王をイかせ(ry」

梓「こらあーーー!」

和「ふふ、冗談ですよ。あの唯とか言うペロリストの話よ」

紬「ああ……あの子ね。可愛かったわね~」

澪「ふんっ、梓国王の何万分の1だがな」

和「で、王宮に呼ぶのですか? 国王」

梓「え゛?! なんでわかったの!?」

和「バレバレですよ」

梓「むむむ……、さすが賢者の和と言われるだけのことはある」

和「国王がわかりやすすぎなだけですよ」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:42:47.05 ID:tM4STiJzO

澪「私は反対です!!!
  あんなものを入れては王宮、敷いてはこのあずにゃん王国の汚点となりましょう!」

梓「でも……」

澪「梓国王の専属ペロリストは私達だけで十分でございませんか!?
それとも私達に至らぬことがありますか!?」

梓「あの……その……」

和「ほら、澪。国王が怖がってるじゃない」

澪「あっ……失礼しました」

紬「よしよし」

梓「……ん」

和「この国を収めるためとは言えあまりにも荷が重すぎるわよね……」

梓「わ、私は……大丈夫だ」

澪「梓国王……」

梓「三人の時は呼び捨てでいいです。澪先輩」

澪「……もう先輩じゃないだろ、梓」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:48:31.54 ID:tM4STiJzO

和「そうね……私達にはもう帰る場所もない。ここしか……ね」

紬「……」

梓「……暗い話はやめにしましょう。せっかく平和が戻って来たんです。
  少しでもそれを長引かせられるよう努力しましょう」

澪「ああ……そうだな」

和「例え恨まれることになろうとも……ね」

紬「ええ」

すると三人は同時に片膝をつき、目を閉じる。

澪「我らペロの三騎士。どこまでも貴方と共に」
紬「我らペロの三騎士。どこまでも貴方と共に」
和「我らペロの三騎士。どこまでも貴方と共に」

梓「ならばあずにゃん王国、国王として命じる。唯をこの王宮に迎え入れろ」

澪「ははっ」
紬「ははっ」
和「ははっ」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:54:53.14 ID:tM4STiJzO

唯の家

唯「ただいま~遅くなってごめんね~憂」

憂「おペ姉ロちぺゃんロ」

唯「これ! 今日友達になった子が作ってくれたんだぁ。食べさせてあげるね」

憂「わぺぁ楽ろしぺみろ」

唯「はい憂。あ~ん」

憂「ペロあーんペロ」

舌が下に下がった瞬間を狙ってデコカレーを咀嚼させる。

憂「ゴホッゴホッ」

唯「憂っ!? 大丈夫!?」

憂は何故かカレーを吐き出してしまう。

憂「ごペめロんねペお姉ロちゃん……ペロペロ」

違う、噛めないのだ。
ずっとペロペロしているが故に。




68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:59:18.75 ID:bITe4zBI0

ういういいいいいいいいい



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:00:45.60 ID:bcmIMuav0

ういうい…





70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:00:58.67 ID:tM4STiJzO

これがペロペロ病。
常に舌をペロペロしていることからついた病名だ。

治す手段は未だに見つからず、一度かかれば後は疲れはて、
舌が動かなくなったのが最後……舌は壊死し、口の内部から腐って行く。
そして最終的に待っているものは……死だ。

唯「憂……前は少しはペロペロするの我慢出来たのに……」

憂「……ペロんねペロちゃん」

侵攻状況により具合は異なるが
酷くなれば憂のようにご飯さえ食べられなくなる。

舌と体が別物になってしまうのだ。
それが嫌になって自らの舌を噛みきり、自殺するものも珍しくはない。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:07:20.41 ID:tM4STiJzO

唯「……食べさせてあげるね」

憂「無理ペロ……お姉ペロ」

唯「大丈夫だよ、憂」

そういうと唯はデコカレーを自分の口に含み、噛む。

憂「ペロペロ?」

唯「ほら、口開けて」

憂「ペロペ……ん」

唯はそのまま憂に口移しでデコカレーを流し込む。
喉に詰まらせないように唯の舌が憂の舌を絡み付けるように抑え込む。

憂「んん……ん」ヌチャ

唯「そのままごっくんして」ヌチャリ
憂「……」ゴクリ

唯「良くできました」よしよし

憂「……ペロペロ」ニコ
唯「さあもう一口どうぞ」

そしてまた一連の行動を繰り返す。
お皿の上のデコカレーが全てなくなる頃には1時間が経過していた。



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:10:49.43 ID:tM4STiJzO

唯「美味しかった?」

憂「」コクコク

ペロペロしているのを見られたくないのか口を閉じてただニコニコ頷く憂。
しかし頬の動きから内部では高速でペロペロしていることが容易に伺える。

唯「……じゃあ歯を磨いて寝よっか!」

憂「うん」

口を開けたまま、喉の動きだけで短い言葉を返した。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:15:45.98 ID:tM4STiJzO

唯「ごっしごっし」

憂「……」

汚れを落とす葉っぱを木に巻き付け、それで歯を擦る。
それがこの時代の歯の磨き方だった。

憂「……」

憂の手が止まる。

唯「どうしたの? 憂」

優しく聞き返す唯、しかし憂が言い出す前にそれを察した。

唯「ふふ、お姉ちゃんに任せなさい!」フンスッ!

憂「」ニコリ

この棒だと前歯は綺麗に出来ても奥歯は
どうしても舌が邪魔をして上手く磨けないのだ。
唯はそれを瞬時に察していた。

唯「ごっしごっし♪」
憂「ペロペロ♪」



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:24:38.75 ID:tM4STiJzO

唯「じゃあおやすみ、憂」

憂「おペやロすペみロ、お姉ちゃん」

そういうと憂は何かを口に嵌める。
それは木の棒の先端を歯形に合わせて掘っており、そこに歯を乗せる。
半開きとなった口の中ではペロペロと絶え間なく舌が動いていた。

寝ている最中も当然ペロペロしてしまうこのペロペロ病、
故にもし寝ている間にうっかり舌を歯で挟んでしまったら大変だから、
と唯が憂の為に作った歯止めだった。

唯「くぅ……くぅ……」

窓から薄明かりが二人の葉っぱのベッドを照らす。

憂「……ッ……ッ……ンッ……」

そこで唯に背を向け、憂は小さく体を震わせながら泣いていた。



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:30:40.06 ID:tM4STiJzO

唯「憂……?」

憂「!?」

唯「どうしたの?」

寝返る形で振り向いた唯はそのまま憂の背中のすぐ傍まで来た。

憂「ヒック……ック……」

唯「泣いてるの……? 憂」

憂「……」

憂はゆっくりと歯止めを外し、唯に向き直る。

憂「こんな妹でごめんね」

舌を噛みそうになりながらも、涙を流しながらも、はっきりとそう告げた。

唯「憂……」

憂「お姉ちゃん……!」

そのまま姉の胸に抱きつく。
それをゆっくりとなでながら、
「そんなことないよ……憂は大切な妹だよ」と囁いた。

唯「絶対に治してあげるからね……どんなことをしたって……必ず」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:41:41.04 ID:tM4STiJzO

翌朝

澪「話によると……ここか……」

そこは唯と憂の家と書かれた立て札があるだけで、
見た目は張りぼて同然の家だった。

澪「すまない、誰かいるか?」コンコン

憂「」そぉ~チラッ

澪「ああ、妹さんかな?
  私はあずにゃん王国の三騎士、剣者の澪だ。突然の訪問すまない」

憂「」フルフル

澪「唯はいるか?」

憂「」コクコク タッタッタッ

澪「喋れないのかな……」

しばし待つこと10分。

唯「ふぁ~い」

澪「遅いっ!!! 貴様この私を10分も待たせるとは!!!
  梓国王の命でなければ斬り捨てているところだっ!」

唯「ふぉ? なんのごようですかー?」

澪「うむむむ……! まあいい。梓国王がお呼びだ。一緒に王宮まで来てもらおう」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:49:24.42 ID:tM4STiJzO

唯「へ? なんで?」

澪「ぐぬぬぬぬ……!
  梓国王がお呼びだとさっき言ったろう!!! 早く支度をしろ!」

唯「ふぁ~い」トタトタトタ

澪「一つ一つの行動がなんて遅いやつなんだ……! 見ててイライラする!
  梓国王はなんでこんなやつを専属ペロリスト何かに……」

憂「」そぉ~チョコン

澪「ん? なんだ? くれるのか?」

憂「」コクコク

澪「ふむ、国民からの差し入れとあっては
  断るわけにはいかないな。どれ、頂くとしよう」

澪「」モグモグ

澪「……これは……憂草のお団子か?」

憂「」コクコク

澪「優しい味だな。苦味もない。よく調理出来ている」

憂「」ニコニコ



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:53:45.29 ID:tM4STiJzO

唯「よしっ! 準備完璧っ! さあ行きましょう!」フンスッ!

澪「更に用意に1時間……だと」カタカタカタ

澪「お、落ち着け……梓国王の命令だ……抜くわけには」カタカタカタ

唯「それじゃ行ってくるね、憂。ちゃんと留守番してるんだよ」

憂「」コクコク ニコニコ

澪「憂?」

唯「さあ行きましょう! え~とぉ」

澪「澪でいい」

唯「じゃあ行こっか! 澪ちゃん」

澪「ちゃん……ま、まあいい」ワナワナ

憂「行っペてらロっしゃペいロ」フリフリ

唯「いってきま~す」フリフリ

澪「あれは……」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:58:28.28 ID:tM4STiJzO

澪「……妹さん、ペロペロ病なのか」

唯「えっ、なんでそれを……」

澪「あずにゃん王国を舐めるな。医療も最先端だ」

唯「それじゃ……!」

澪「それでも……ペロペロ病の原因も治療法もわかっていないのが現状だがな」

唯「そう……なんだ」

澪「心配するな。うちの医師、紬は天才だからな。
  ペロペロ病が治るのも時間の問題だ」

唯「ほんとに!?」

澪「ああ。妹さんの病気が治ると、この剣に誓って約束しよう」

唯「わぁ~っ!」

唯「ありがとう澪ちゃんっ!」ぎゅっ

澪「お、おいっ! やめろっ! くっつくなっ!」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:04:11.45 ID:tM4STiJzO

唯「そういえば何で私はあずにゃん国王に呼ばれたの?」

澪「お前……なんか昨日と雰囲気違うな」

唯「昨日は憂にちゃんとしていきなさいって怒られちゃってー」テヘ

澪「……まあいい。何で呼ばれたかは梓国王に直接聞くといい」

唯「……はっ! まさか私昨日のことで
  やっぱり舌をチョンパされちゃうんじゃ……!」アワアワ

澪「それはないから安心しろ。寧ろお前にとってはいい話だ。とてもな」

唯「いい話……?」

澪「いいからちゃんとついてこい。この辺りはデコ族がいるからな。
  いくらまとめているとは言え何してくるかわからん連中だ。
  離れるなよ」

唯「……はーい」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:09:36.82 ID:tM4STiJzO

唯「とうちゃ~く」

澪「ふぅ、全く。歩くのが遅い! 私だけなら半分の時間でつけた」

唯「ごめんなさい……」

澪「まあいい。一応は客人だからな」

唯「うわぁ~綺麗だね~」

澪「ああ。ここがこの世界の中心、黄金都市あずにゃん王国だ。
  もっとも黄金なのは前王の趣味らしいがな」

唯「あ~いい匂いがする~」フラフラ

澪「あ! おいっ! どこへ行くっ!」

~黄金と平和に染められし都市~あずにゃん王国



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:16:21.03 ID:tM4STiJzO

屋台の親父「へいらっしゃいっ!」

唯「うへ~美味しそう~」

屋台の親父「1つ2ペロになるよ」

唯「2ペロ? なにそれ」

澪「通貨だ。全くそんなことも知らないんだな、田舎者は」

唯「通貨?」

澪「お金だよお金。
  ここあずにゃん王国ではペロという通貨で物のやりとりをしてるんだ」

唯「ほへ~何か凄いね~」

澪「うちの執務官が考えた制度でな? これが綺麗に決まってだな……コホンッ!
  そんなことはいい。寄り道せずにさっさと王宮に行くぞ」

屋台の親父「あ、あなた様は澪様!
       このペロまんじゅうを是非食べてください! ささ、お連れの方もどうぞ」

澪「民の差し入れとあれば……」

唯「わーい!」モグモグ
澪「やれやれ……」モグモグ



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:21:56.59 ID:tM4STiJzO

唯「ん~おいし~」モグモグ

澪「全く……貴様はここに何しに来たんだ」

唯「唯でいいよ~」

澪「お前の名前など覚える必要はない」

唯「ひど~い」

澪「ふんっ」

あずにゃん王国の民「澪様! お帰りなさいませ!」

澪「ああ、ただいま」

あずにゃん王国の民「澪様! うちの生まれたばかりの赤ん坊です! 抱いてやってください」

澪「可愛いな。梓国王みたいないい子に育てよ」

赤ん坊「おぎゃあおぎゃあ」ギュッギュッ

あずにゃん王国の民「こら! 澪様の神を引っ張るなんていけませんよ!」

澪「構わないさ。気に入ってもらって何よりだよ」

あずにゃん王国の民「まあまあすみません」

唯「……」モグモグ



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:28:31.42 ID:tM4STiJzO

剣者澪の兵「お帰りなさいませ! 澪隊長!」

澪「見張りご苦労。変わったことは?」

剣者澪の兵「異常なしであります!」

澪「よろしい。午後からは稽古だ。しっかり食べておけよ」

剣者澪の兵「はっ!」

きらびやかな門を潜ると二人は王宮に足を踏み入れた。

下には赤の絨毯が無限と敷かれており、上にはシャンデリア、
側面にはエメラルドやダイヤモンドが散りばめられた壁が宮殿を覆い尽くす。

唯「何回見ても綺麗だね~」

澪「ふん、こんなもの眩しいだけだ」

唯「……澪ちゃんは人気者さんなんだね」

澪「……」

唯「凄いね」

澪「……私なんてまだまださ。梓国王に比べたらな」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:34:59.89 ID:tM4STiJzO

澪「」スッ
唯「」アセアセ スッ

澪が片膝をついたのを見て唯も見おう見真似する。

澪「三騎士が一人剣者、澪……ただいま戻りました」

梓「うむ、ご苦労であった。下がってよし」

澪「ははっ」

梓「よく来たな、唯」

唯「は、はは~。ありがたき幸せ~」ヒラニ~ヒラニ~

梓「そんな畏まらなくてもいい。今日は他の民もいないしな」

唯「?」

梓「ゴホンッ! 単刀直入に言おう。そなたを王宮に迎えたい」

唯「……へ?」

梓「私の専属ペロリストの一人になってはくれないか? 唯」

唯「え、えええええっ!?」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:41:54.62 ID:tM4STiJzO

和「国王ったらあなたのペロに夢中なのよ」

梓「こらあーーーー!」

和「すみません」

唯「あの……その……」

紬「そんな難しく考えなくていいのよ。
  梓ちゃんはただ唯ちゃんと一緒に居たいのよ」

梓「こらこらあーーーー!!」

紬「失礼しました」ペロッ

唯「私……」

梓「来てはくれないだろうか?
  無論食べ物、水、住むとこまで全て面倒みよう」

唯「……私なんかで勤まるのでしょうか?」

梓「勤まるとも。いや、寧ろあなた以外には勤まらないと言ってもいい」

紬「まあまあ」
和「愛の告白ね」
澪「くっ……私は認めないからな」

梓「もうっ! ちょっと静かにしててよ!」プンプンッ



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:48:26.59 ID:tM4STiJzO

唯「ぷ……ぷふふ……あはははっ」

梓「?」

澪「貴様! 梓国王を笑うとは何事か!」

和「いいから少し黙ってなさい」

紬「うふふ」

梓「何がおかしい?」

唯「あはははっ! いひひっ!
  だって何か変なんだもん! 梓国王ってもっとお堅い人だと思ってました」

梓「そ、そうか? まあ民を守るために敢えて厳しくせねばならないこともある……」

唯「そのいつもとは違う一面を見せたと言うことは私は民ではないのですか?」

梓「ああ、唯はもう私達と同じ扱いだ。もし断られてもその方針を変えるつもりはない」

唯「そうですか……ありがとうございます……? なのかな」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:53:51.52 ID:tM4STiJzO

梓「そろそろ答えを聞こうか」

唯「ではお断りします」

梓「えっ?」

澪「」チャキン
和「」スッ
紬「まあまあ、続きを聞きましょう。理由は何なのかしら?」

唯「私には妹がいます。命より大切な妹が。
  その妹を置いてここで暮らすことは出来ません」

梓「なら妹もここで住めばいい」

澪「国王! それはなりません!」

梓「な、なんでだ?」

和「そんなホイホイと王宮に入れては他の者に示しがつきませんからね。
  なら私も、自分も、と言い出すものが現れること必死です」

梓「むぅ……しかしだな」

唯「それに妹は……ペロペロ病なんです」

梓「なっ!」
和「なんですって!?」
紬「ペロペロ病……」
澪「……」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:01:14.96 ID:tM4STiJzO

唯「だから妹をここには連れてこれません」

梓「……」

紬「待って唯ちゃん。ペロペロ病は確かに難病よ。
  けれどここならその進行を送らせることが出来るわ」

唯「憂草……ですよね」

紬「え、ええ。何故それを?」

唯「うちの妹はペロペロ病になってからもう3年生きています」

紬「3年……ですって?」

梓「なんだ? 凄いのか?」

紬「普通ペロペロ病に感染したら感染者は1ヶ月で発狂、
  または舌が動かなくなると言われています……それを3年なんて前例がないわ」

澪「こいつの家の周りには一面に憂草が生えていた。そのせいだろう」

紬「でも……それだけじゃとても3年なんて」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:06:01.86 ID:tM4STiJzO

唯「それにペロペロ病は……うつるから」

紬「えっ……」

唯「なにか?」

紬「な、なんでもないわ」

唯「というわけでお断りします。せっかくのお誘いを蹴ってしまってすみません」

梓「……」

唯「では、私はこれで」タッタッタッ……


和「……残念だったわね、梓。まあ仕方ないわ。他にも優秀なペロリストは沢山」

梓「ダメなんですッ! 唯じゃないと……! どうしても……!」

和「梓……」

澪「梓国王……」

紬「……」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:10:57.85 ID:tM4STiJzO

唯「……」

澪「待て!」

唯「ん?」

澪「梓国王はああ言ったが私は許さない。
  いや、本当はお前がいなくなって清々するが
  それで梓国王が悲しむならお前がいる方を私は選ぶ!
  だから来い!」

唯「無茶苦茶だよ澪ちゃん」

澪「筋が通ってないのはわかってる……
  けど梓国王は私よりお前のことが気になってるんだ。
  なら私は梓国王の騎士としてその手伝いをするしかできない……
  どうしても来ないと言うなら」シャキン

澪「決闘だ」

唯「……あずにゃんが好きなんだね」

澪「う、うるさい! 決闘だ決闘だ!」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:16:51.89 ID:tM4STiJzO

唯「澪ちゃんがそれで納得するって言うなら……いいよ」

澪「ふんっ! この私に挑むとは、多少は腕に覚えがあるようだな」

澪「場所を変えよう、いつも訓練で使っているところがある」

唯「うん」


───

澪兵「なんだなんだ?」

澪「おい! 隊長がやり合うってよ! 他のやつも呼んでこい!」

澪「お前が負けたら問答無用で王宮に入ってもらう、いいな?」

唯「いいよ」

澪「心配するな。妹も必ずなんとかする。
  何なら一面憂草で敷き詰めた部屋を用意させる。
  団子をもらった礼もしたいしな」

唯「あはは、ありがとう。でも負けないから大丈夫だよ」

澪「なにぃ? ふん……まあいい。その吠え面すぐに雨に濡れた仔犬の顔にしてやる」




114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:22:15.33 ID:jHcyNLST0

王国の人間はどいつもこいつも胡散臭い
平和とやらも胡散臭い



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:24:07.46 ID:IXCD6SGR0

>>114
貴様、反ペロリストか!?





116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:25:18.77 ID:tM4STiJzO

澪「つかえ」

ドサッ

唯「いいよ、武器は使わない」
澪「……お前はどこまでも私をイラつかせるな。唯!!!」

澪が地を駆ける──

唯「あ、やっぱり一つだけ武器使うね」

もはや言葉などどうでもいいと言った具合にグンッとその距離は縮まる。

後三歩、いや、二歩か。時間にして1秒かからないだろう。

しかし、唯はゆっくりとこう告げた。

唯「舌だけは使わせてもらうから」
澪「!!?」

だが、もう遅い──



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:29:32.17 ID:tM4STiJzO

懐に飛び込んでいる澪が剣を振り上げる。

澪「安心しろ!!! 峰打ちで終わらす!!!」スッ

唯「」ペロ……

澪「なっ……!」

唯は舌を出したかと思うと、
何故か次の瞬間澪の一撃を軽くかわした。

澪が驚くのも無理はない、
これはもはや唯が避けたと言うより
澪の剣が唯の舌を斬るのを嫌がった、と言った方が自然だろうか。

澪「このっ……!」

だがさすがはペロの三騎士剣者の澪、
持ち手を変え、すかさず斬り上げの体勢に入った。

唯「ペロペロ」

澪「あっ……」

その隙を見逃さず唯は澪をペロペロ。

澪「このっ……!」
唯「」ペロ
澪「あれっ?」スカッ
唯「ペロペロ」
澪「ん……っ」
澪「このっ」スカッ
唯「ペロペロ」
澪「ひゃうんっ」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:35:59.22 ID:tM4STiJzO

澪「」グター

唯「私の勝ちかな?」

澪「こんな……ことが……!」

澪兵「隊長が……負けた?」

澪兵「嘘だろおい……」

澪「認めるものか……! たかが舌一つに私が負けるなんて……!」

唯「梓国王は一ペロられでこの世界を平和にしたと聞きましたけど?」

澪「それは……」

唯「じゃあ約束通り帰るね澪ちゃん! また遊びには来るからね」ニコッ

澪「くっ……唯……あいつは何者だ」

澪「それにしても……いいペロペロだったな。
  人に舐められるというものはあんなにも気持ちがい……」

澪「///」カァァ

澪「私は何を言ってるんだ!!! バカッ!」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:42:05.51 ID:tM4STiJzO

澪兵「ペロペロさせてください隊長!!!」
澪兵「お、俺にもお願いします!!!」

澪「ええい馬鹿者どもが! さっさと訓練するぞ!
  さっきのを見て私に勝てそうなどと思ったやつは来い!
  その幻想叩き折ってくれる!
  いいか! さっきのは半分の力も出してないんだからなっ! 本当だぞっ!」



紬「……」

和「覗き見とは関心しないわね」

紬「どうしても気になって……でもそれも確信に変わったわ」

和「もしかしたら彼女が?」

紬「ええ。なら梓ちゃんの求めようもわかる」

和「ペロられし者とペロりし者……
  二つが集いし時永劫の平和が訪れん、か。胡散臭いわね」

紬「それでも私達はそれに頼らないといけないの……この偽りの平和が終わる前に」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:48:50.28 ID:tM4STiJzO

唯と憂の家

唯「ただいま~」

憂「お帰りなさいお姉ちゃん……ペロ」

唯「あれ? 憂喋れるようになったの?」

憂「うん。今日は何だか具合がよくて、
  ペロ。あんまりペロペロしなくてもいいみたいペロ」

唯「そっか! 段々良くなって来てるのかもね!」

憂「うんっ! これもお姉ちゃんのおかげペロペロ!」

唯「そんなことないよぉ。
  憂の頑張りとこの憂と同じ名前の子が憂を守ってくれてるからだよ」

憂「うんっ! ありがとう、憂」ニコ

唯「じゃあ今日は奮発してお姉ちゃん川にお魚を取りに行っちゃうよ!」

憂「私もいくー」

唯「危ないから憂は木の実を集めて! ね?」

憂「むぅ~お姉ちゃんがそう言うならわかったぁ」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:55:49.03 ID:tM4STiJzO



唯「……」

唯「……グスッ」

唯「なんで……なんで憂が……」

唯「神様……私は憂の為なら何でもします!
  だから妹を、憂を助けてあげてください!」

そう願っても、現実は変わらない。

唯「……」

唯もわかっていた。
この目の前に泳ぐ魚達をただ見ているだけではどうしようもないことに。

唯「ペッ」

舌を丸め、乗せた枝を拳銃の様に打ち出す。
それは見事泳いでいた魚を捉え水面にぷかりと浮かんだ。

唯「憂を助けるためなら……なんだって」

もう何年も前に誓ったことを再び言葉にする。
言葉にしなければ、揺らいでしまいそうな思いだった。



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:01:37.16 ID:tM4STiJzO

食事の後、唯は憂を外に連れ出した。

憂「お姉ちゃんどこ行くの?」

唯「ふふ、いいからいいから」

山の斜面をひたすら登る二人。
山育ちだけあって山登りは二人とも得意のようだった。
スイスイと登って行く。

いつもならペロペロし続ける為酸欠になりやすい憂も
今日はほとんどペロペロしていない為、唯の手をかけるまでもなく登り切った。


憂「こんな上まで上がってどうするの?」

唯「まあまあ。えっと~獅子座があっちだから~もうちょいかな」

憂「ふぅん?」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:07:10.47 ID:tM4STiJzO

唯「そろそろかな! あっちの方! よ~く見ててよ憂~」

憂「うん?」

納得しないまま唯に指差された方向を見続ける憂。

唯「さんはいっ!」

パァアアアアアア

憂「わぁ~なにあれ!」

唯「電気って言うらしいよ! これからは夜でも明るくなるんだって!」

憂「でんき?」

唯「私も詳しくは知らないけど火さんの親戚とかじゃないかなぁ?」

憂「そうなんだ~。綺麗だね~お姉ちゃん」

唯「うん、とっても綺麗」

電気の灯りに照らされて、闇夜の中一点、黄金が輝く。

もしかしたら二人は人類初の夜景を見たのかもしれない。



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:14:19.66 ID:tM4STiJzO

再び唯と憂の家

唯「憂、具合どう?」

憂草のベッドに横たわる二人が顔を向け合う。

憂「大丈夫だよ。もう全くペロペロしなくても良くなったみたい」

唯「……そっか! じゃあきっと治ったんだね! 良かったね憂!」

憂「うん。……治ったらね、
  ずっと……ずっと……お姉ちゃんに言いたかったことがあるの」

唯「なぁに?」

憂「お姉ちゃん……ありがとうって、大好きって」ぎゅっ

唯「憂……」

憂「いっぱいいっぱい迷惑かけてごめんねって。
  いっぱいいっぱい大変な思いさせてごめんねって……!」

憂「ずっと……ずっと……言いたかった」

泣きながらも笑顔を向け、そう言う。



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:17:38.75 ID:tM4STiJzO

唯「いいんだよ……そんなこと思わなくて。だって私はお姉ちゃんだもん。
憂のこと誰よりも大好きで大切に思ってるお姉ちゃん」

憂「うん…うんっ……!」

唯「これからもずっと一緒だよ、憂」

憂「うん。お姉ちゃん……。
  これからは……ちゃんと自分のことは自分でやるか……ら……」

唯「ふふ。舌を気にしなくて寝るのなんて三年ぶりだもんね。
  ゆっくりおやすみ、憂。
  これからもっともっと楽しいこと二人でしようね。
  平和に……幸せに生きていこうね」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:22:33.11 ID:tM4STiJzO

これで序盤が終了です
ここまで読んでくれた人に感謝です。

巻き添いでninjaレベルが1になってしまったので1つ数百KBしか書けないのと2分規制があるので速度は遅めですが良かったらサル避け支援の程よろしくお願いします。

少し休憩した後、中盤書きます




135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:26:48.09 ID:tLzznX2TO

まだ序盤…だと…?



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:29:04.49 ID:PbVN8oaq0

序盤!?



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:30:32.37 ID:WusSKjYU0

壮大な話だな





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タイトル:
NO:4262 [ 2011/11/03 14:20 ] [ 編集 ]

澪「貴様ァ! 舐めたことを!!!」シャキン
唯「ペロペロだけに」
澪「誰うま!」

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