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さわ子「輝け!乙女達!」#後編 【非日常系】


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さわ子「輝け!乙女達!」#前編
さわ子「輝け!乙女達!」#後編




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:20:57.66 ID:rCu3B8tI0

 教室

さわ子「みなさん、卒業おめでとうございます」

さわ子「この学校で初の担任を請け負って…それがあなた達で、
    私自身も色々と勉強にもなったし、何よりも充実した1年を迎えられました。」

さわ子「とまぁ…堅苦しい話は抜きにして…みんな、3年間お疲れ様」

さわ子「この学校で皆さんと過ごして、私もすごく楽しかったわ…」

さわ子「みんなも知ってのとおり私も…今日で最後になっちゃうけど……
    最後ぐらい、明るく行きましょ♪」


 …先生のその言葉に…私はたまらず立ち上がります。


唯「………せ…先生っっ…!」

律「…さわちゃんっ!」
紬「わ…私達も! 先生が担任で…楽しかったです…その…!」
澪「…先…生……っっ」

さわ子「ほらほら、涙はまだ取っておくの、
    まだまだあなた達には、やらなきゃならない事があるんだから…ね?」

さわ子「じゃあ委員長、そろそろ号令をお願いします」


和「はい…みんな、もう式の時間よ、そろそろ講堂へ向かいましょう」





52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:21:45.17 ID:rCu3B8tI0

律「和…」
唯「和ちゃん…」

和「先生、私達は、先生の生徒でとても幸せでした」

和「私達の最後の晴れ舞台…是非、見て行って下さい…」

さわ子「…ええ、しっかり、目に焼き付けておくわね……」

―――――――――――――――――――

 講堂

和「―――私達がこの学校で学んだ3年間は……」

 生徒代表の和ちゃんの答辞はすごく通った声で、全生徒がその声に聞き入っていました。

生徒「………っっ…ぅ…っ…グズッ…」

 …中には、もう泣いちゃってる生徒もいる……

 卒業……しちゃうんだな…もう……


さわ子「…………っ…」

さわ子(駄目よ…泣かないって…決めたのに……っ)



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:22:19.36 ID:rCu3B8tI0

―――そして…教室でみんなとお別れをしてから、私達は…
大切な後輩に…最後のお別れをするために…部室に集まっていました。


 部室

唯「あずにゃんに聴いてもらいたい歌があるんだ…」

律「勉強の合間縫って作ってみたんだ、聴いてくれる?」

梓「…はい……私、聴きたいです……」

………♪ ~~~♪……



さわ子「……」

 音楽室から聴こえる歌声に耳を寄せる…。

 もう、唯ちゃん…いや、放課後ティータイムの歌を聴くのも最後になるのか…
 そう考えると、切なくなってくる。

 軽音部はなくならない…風邪をこじらせたときに紀美にも言ったけど…
 
 でも、分かってはいても、いざ別れが目前に迫ると寂しくもなる…

 ここには思い出が多過ぎた…先日みゆき達と和解した事もあって…
 
 たくさんの暖かい思い出が…私には多過ぎた…

 …はぁ…教師がこんな事考えてちゃ駄目だな…



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:23:37.07 ID:rCu3B8tI0

「先生。」

 後ろから聴き馴染みのある声が聞こえたので振り返ってみる。

さわ子「真鍋さん…」

和「3年間、ありがとうございました」

さわ子「あら、私があなたを請け負ったのは1年だけよ?」
和「いえ、私の事じゃなく…唯の事で…」

さわ子「……唯ちゃんの事?」

和「軽音楽部に入ってからあの子、すごく変わりました」

和「毎日をのんびり過ごすでなく、部活に入って…
  目標を持って…あんなに立派な演奏をできるようになって…」

和「いつも私と憂にべったりな唯でしたけど…
  この学校に来て…軽音部と出会って…すごく変わって…」

さわ子「それは私だけじゃないわ、りっちゃんや澪ちゃん、
    憂ちゃんや和ちゃん、みんなに囲まれたからできたのよ」

和「…ですけど、唯の中では、先生がいてくれたからって言うのが大きかったと思います。」

和「いつの頃か、結婚式の次の日に唯、言ってたんです、
  『私も、大人になったら大人になるのかな』って…」

さわ子「……ああ………」


 ……あの時か…。



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:24:11.32 ID:rCu3B8tI0

さわ子『―――今、本物ってのを見せてやる!!』


 旧友の結婚式の打ち上げで紀美に一杯食わされて、
 
 つい私は昔の本性をみんなに晒してしまった。

 私自身も今では完全に失敗したと思っていたけど、
 
 それが結果的に唯ちゃんの心の成長に繋がったのだと、彼女は語ってくれた。


和「多分、私が思うに…あれ、先生を見て思った事だと、私は思うんです」

和「『大人になっても決して輝きを失わない、さわ子先生みたいな大人に、私もなるのかな』
  って…そう思ったんじゃないかって…今の唯を見てると…そんな気がして…」

さわ子「それは、大袈裟よ…」

和「いいえ…その、大人になっても変わらない輝き…
  きっとそれって、あの子達の音楽にも、先生にも通じてると思うんです。」
和「先生の歌が今も昔と変わらず色褪せないのと同じように、
  あの子達の音楽も、場所は違ってもどんなに時が流れようと…
  輝いていられると、私は信じています」

さわ子「……………」

 ……今日のこの子はやけに強気な気がする…

 もしかして……私が杞憂にしてる事を見抜かれていた…?



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:25:46.27 ID:rCu3B8tI0

さわ子「……あはは、生徒に見抜かれるようじゃ…私もまだまだねぇ…」
和「…すみません、出過ぎた事を言って…」

さわ子「ううん…実際、当たってたから…」

さわ子「大人になっても変わらない輝き……ね、確かに、そうかもね」
さわ子「あの子達の演奏聴いてたら、私もそんな気がするわ」

和「色々と…本当に、ありがとうございました…」
さわ子「……こちらこそ…真鍋さん」

さわ子「素敵な教員生活をありがとう…とても楽しかったわ」
和「………」

さわ子「大学生になってからも大変でしょうけど、頑張りなさいよ?」
和「はい…先生も、頑張ってください」

さわ子「同窓会には是非呼んでね、みんなと飲むお酒、楽しみにしてるわ♪」

和「……はいっ!」


 そして……真鍋さんは私に一礼して、階段を降りて行った……

さわ子「変わらない輝き……か」

 私にも、あるだろうか…
 歳を取ったこの私にも……輝きってやつが…

 音楽室からは…彼女達の、どれだけの月日が流れようと…
 
 決して消える事の無いであろう輝きが…絶えず響いていた…。



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:26:13.86 ID:rCu3B8tI0

―――
――


 翌日

 引っ越しを来週に控え、家で支度をしていた夕暮れ時、
 
 私は紀美に呼び出されて市内のライブハウスにいた。

 …懐かしいな…確か、私もあの子達も、ここでライブした事あったんだっけ…

紀美「さわ子ー! お疲れさん」
さわ子「紀美、どうしたのよ?」

紀美「早く、こっちこっち!」

 紀美に手を引かれ、私はステージのある部屋に入る。

 ステージの方を見るとそこには、制服に身を包み、ライトに照らされたあの子達がいた…
 そして、着々と楽器をセットしてるデラやジェーン、脇には憂ちゃんや純ちゃんの姿も見えた。



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:27:05.51 ID:rCu3B8tI0

唯「さわちゃん、やっと来てくれた!」
律「遅いよー、もうちょっとで開演だったんだからさ!」
梓「機材の準備は整ってます、いつでも行けますよ!」

みゆき「良い空気ねー、この緊張感、まさにライブって感じだね」
恭子「さわ子、あんたの育てた生徒の演奏、楽しみにしてるよ」

さわ子「2人とも…」
恭子「紀美に急に呼び出されてさ、でも、来て正解だったかもね」
みゆき「今日は、たっぷり楽しませてもらうわよー」

憂「先生、こっちへどうぞ!」
純「お菓子もジュースもあるんですよ~♪」

さわ子「みんな…これは一体…」

紀美「鈍感なヤツ…いいかげん分かるっしょ?」

律「今日は、さわちゃんのお別れ会をやろうと思ってさ」
唯「それで、先生には内緒でみんなで企画したんだ」

紀美「私らがいた旧軽音部に…」
律「私達が作った今の軽音部…」
梓「そして、これから私と憂と純で作って行く…新しい軽音部…」

唯「今日はその…今と昔と…これからの軽音部で、先生の門出をお祝いしようと思います!」

さわ子「みんな……」



61 名前::2011/05/25(水) 20:33:11.42 ID:oiM+R52qO

澪「唯、やろう!」
唯「うん、まずは一曲目!『U&I』!」

律「ワン、ツー、スリー、フォー!」

~~♪ ~~~~♪


唯「~~♪ キーミがーいーなーいと何もできないよー、キーミのごはんが食べたいよ~♪」


 お別れ会…ね。

 あの子達も、粋な事してくれるじゃないの。

―――――――――

唯「想いよ……とーどけーー♪」

~~♪ ―――――♪

みゆき「ヒューヒュー! みんないいよー!」
恭子「一曲目からあんな難しいリフなんて、なかなかやるじゃないの!」

紀美「さっすが私達の後輩、いやぁ先輩として嬉しいもんだわっ!」

さわ子「あんたは何もしてないだろーが…」

 そして、唯ちゃんの司会でライブは始まる。



62 名前::2011/05/25(水) 20:37:54.53 ID:oiM+R52qO

唯「えー…さわちゃ…じゃなかった…先生、
  それに憂に純ちゃん先輩方、今日は来てくれてありがとうございます!」

唯「私達もこんなに集まってくれるなんて思いませんでした、だから今日は精一杯歌います!」

唯「あ、それとお菓子もジュースもいっぱいあるから、今日はいっぱい楽しんでください!」

唯「えとえと…あと! 私達の分も残しといてくれると嬉しいかなぁ…あと…」
律「長いわ! 次行くぞ~!」

「――あははっ…!」

憂「お姉ちゃんったら相変わらず~」
純「でも、やっぱ憂のお姉ちゃんはこうでなくっちゃ♪」

みゆき「あははっ…司会のセンスも冴えてるねぇっ」
紀美「ホント、私らとは別だけど、こーゆーのもいいねぇ」

ジェーン「さわ子~、来てよかったんじゃないの?」

さわ子「何を今更…もちろん良かったに決まってるわよ…」


 文化祭を彷彿とさせるような雰囲気が部屋に広がり、私自身も胸の高鳴りを感じていた…

 これはまさにライブの高揚感……彼女達以上にライブの経験を重ねた私が…
 
 あの子達のライブをとても楽しみにしている証でもあった……



63 名前::2011/05/25(水) 20:41:36.00 ID:oiM+R52qO

律「次、『天使にふれたよ!』いくぜーー、わんつーすりー!」

……♪ ………♪

純「お、新曲?」
憂「おねーちゃーん! がんばって~~!」

唯「うん! 憂も純ちゃんも是非聴いていって!」


……♪………♪

唯「ねぇ…思い出のカケラに…♪」


紀美「今度はバラードか」
みゆき「よく雰囲気出てるね、さすが」
恭子「キーボードの子も、ドラムの子も安定してる」

デラ「なんつーか、私らの卒業の頃思い出しちゃうねぇ…」

さわ子「それだけじゃないわよ…この曲には…みんなの、
    2年間を共に過ごした後輩への想いがが詰まっている…」

さわ子「本当に…唯ちゃん最初はギターのギの字も知らなかったのに…こんなに…立派になって…」
さわ子(みんな…本当に…立派になって……)

梓「………んっ…」

梓(……ダメダメ…今日は泣いちゃダメ…私…!)
梓(笑顔で見送るの…次期部長として…先生を笑顔で見送らなきゃ………!)



66 名前::2011/05/25(水) 20:47:03.48 ID:oiM+R52qO

―――
――


唯「ずっと…永遠に一緒だよ……♪」

……………♪

―――パチパチパチパチパチ!!

憂「おねえちゃんかっこいい!! 私、あなたの妹で本当に…本当によかったーー!」
純「梓もいいなぁ…こんなに素敵な先輩に囲まれて…ねぇ梓?」
梓「うん…そう……だね」

唯「みんな、ありがとーー!」

唯「えー…じゃあ、ここでメンバーの紹介をしたいと思いますっ!」

唯「まずはキーボードの、琴吹紬ちゃん!」

紬「みんな今日はありがとーー」

 唯ちゃんの声に合わせてムギちゃんがキーボードを鳴らす。


唯「ムギちゃんのお茶は先生も大好きで、
  中でもコーヒーが特に好きで…1日になんと5杯も飲んだぐらいです!」
紬「先生、いつも私のお茶を美味しく飲んでくれてありがとうございましたー!」

「――ぶっ! あははははっ!」



67 名前::2011/05/25(水) 20:53:39.67 ID:oiM+R52qO

さわ子「もう…唯ちゃんったら…」
みゆき「何よー、あんた生徒にお茶汲みなんてさせてたの?」

さわ子「………別に、そういうわけじゃ……」


唯「次はベースの秋山澪ちゃん! 1年生の最初の頃に、
  先生の歌を聴いて一番怖がってたのが澪ちゃんだったんだよねぇ~?」
澪「余計な事言うなー!」

紀美「あはははっ!
   全盛期のさわ子は今とは比べものにならないぐらいおっかなかったからなぁ~」
デラ「しかし…よくもまぁここまで猫を被ってたもんだよね~」
さわ子「……も~っ…」


唯「次、ドラムで部長の田井中律ちゃん!」
律「えへへ…こんなんですけど、軽音部の部長やってました、
  先輩達に負けないバンドにしてみたつもりですけど…どうだったでしょうか?」

ジェーン「安心して! 私のドラムよりも十分に勝ってるよー!」
紀美「うんうん、放課後ティータイムサイコー!」

律「……えへへっ…」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:55:20.67 ID:rCu3B8tI0

唯「そういえば、りっちゃんのおかげでさわ子先生が軽音部の顧問になってくれたんだよね?」
律「そーいえばそーだったな…」

唯「あの写真を見つけてなかったら…ここでみんなが集まる事はなかったんだから、
  今日のこの日はりっちゃんのお陰でもあるんだよっ!」
唯「りっちゃん、ホントに…本当にありがとっ!」
律「やーめろって、照れるだろ~~」

唯「もしも…りっちゃんがあの時さわちゃんの弱みを握ってなかったら…」
律「それ以上は言うなぁぁ!!」

純「…そんな事があったんですか?」
憂「私も、詳しくは知りませんでしたけど…」
紀美「あっはっは! 生徒に一本取られるとは、
   あのデスデビルのキャサリン一生の不覚だったねぇ!」

さわ子「……………ぶ~…」

 …今日はお別れ会のハズでしょ?
 なんでいつの間に私のこの子達にまつわる暴露大会になってるのよ~…


唯「続いて、ギターの中の中野梓ちゃん!」
梓「どうも…先生、短い間でしたけど、お世話になりました…」

さわ子「いいえ、梓ちゃんのネコミミ、とってもチャーミングだったわよ♪」
梓「~~~それは…恥ずかしいです~っ」

唯「あずにゃんは、私達がいなくなったあとの、軽音部の部長さんなんだよ~」
梓「先輩…あまり緊張するような事言わないで下さいよぉ~」

紀美「よっ! 次期軽音部部長! 頑張れー!」
デラ「応援してるよー!梓ちゃん頑張ってーー!」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 20:58:40.14 ID:rCu3B8tI0



唯「もう部員も決まってて、オルガン担当の平沢憂…
  あ、私の妹と…そのお友達でベース担当の鈴木純ちゃんです!」

憂「どうも…楽器…あまりやった事ありませんけど、
  私達も先輩方に負けない演奏をしたいと思ってます!」

純「わ…私も! 澪先輩みたいな立派なベーシストになれるように頑張ります!
  ですから、よろしくお願いします!」

さわ子「3人とも…頑張りなさい!」
さわ子「お姉ちゃんに、先輩達に、そして私達に負けないような……
    素晴らしい軽音部を作ってね!」

梓「…はいっ!」

憂「頑張ります!」

純「……よ…よーし! やるぞー!」


唯「最後に私、ギター担当の平沢唯!」

唯「思えば…私がこうして軽音部にいられたのも、
  実は全部全部先生がいてくれたからなんですっ」

唯「忘れない……あの日、職員室にりっちゃんと澪ちゃんが軽音部の立ち上げに来た時に…
  さわ子先生が私に軽音部の事を教えてくれた時から、全部始まったんだ…!」

さわ子「…………そうだった…わね…」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:05:34.12 ID:rCu3B8tI0

 …………そうだった…

さわ子『 『軽い音楽』 と書いて、軽音よ』
唯『軽い…音楽?』

さわ子『そ、軽い…音楽…』


 この子が私に軽音部の事を聞いてくれて…私はそれを説明して…

 気付いたら私はこの子達の顧問になっていて…文化祭前に唯ちゃんに猛特訓をして…

唯「あの時はいっぱい練習しすぎて私、声ガラガラになっちゃったんだよねぇ…」

紀美「さわ子の指導はキツかったろうに…よく耐えれたねぇ」

唯「えへへ…でも、すっごく楽しかった!
  ギターのコードたくさん教えてくれて…
  かっこいい歌い方とかギターの弾き方も教えて貰って……」

唯「可愛い…衣装とかも…っ…徹夜で作ってくれて、何かあった時は…すぐに助けてくれて…っ!」

唯「クリスマス会にも来てくれて…そうだ、2年せぃ…っの、
  ときの文化祭…っドジな私に代わってギター弾いてくれて…グズッ
  ……あの時は…みんなすっごく…助かったって…言ってて…!」

 元気だった唯ちゃんの声は…次第に涙声になって行く…
 その唯ちゃんの涙が、私の胸を打つ…

 目頭が熱くなる…涙が…零れてくる…

 だめ…今日ぐらい…生徒の前では……教師として…あるべきなんだ…

 この子達の指導者として…担任として…顧問として……!



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:08:08.53 ID:rCu3B8tI0

憂「お姉ちゃん!頑張って!!」
紀美「唯ちゃんの気持ち、さわ子にどんどんぶつけてあげな!」

みゆき「がんばれー!」
恭子「頑張って…!!」


唯「他にも他にもね…っ…さん年生の時には担任になってくれたり…グズッ
  …音楽室でのお菓子とかお茶も許してくれて…!」

律「っっ…私と唯が…っ…進路の紙を適当に出した時、
  私と唯の事…真面目に叱ってくれて…えぐっ…っ」

澪「…推薦蹴って進路変えた時……
  遅くまで私の話に付き合ってくれたの…さわ子先生……だけ…でした……!」

紬「最後の文化祭…一人で生徒全員分のTシャツを用意してくれて…
  わた…し…すっごく……感動して…今でも、大事に仕舞ってあるんです……っ!」

梓「他にも……まだまだ、数え切れないぐらいあって……」

唯「さわちゃん……今まで…ありがとう……ほんとうに…ありがとう……!!」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:10:10.82 ID:rCu3B8tI0

さわ子「…………っっっっ…ぅ…ううぅぅぅ……っ」

 我慢してたけど…もう…止まらない……
 涙が…止まらない………っっっ!

さわ子「っっ…っく……ううぅぅぅぅ……」

さわ子「もう……ぐずっ…みんな…っ…いい歳して泣かせないでよ……っっっ…うっ…」

紀美「さわ子…もう、いいじゃん…今日ぐらい…さ」
さわ子「紀美…」

紀美「あんたは、あの子達の先生だけどさ、その前に、軽音部員でもあるんだ…私達と同じさ」

みゆき「応えてやんなよ、みんな…あんたと離れたくなくて、あんなに泣いて…
    それでも、あんたに今まで世話になった想いを、あの子達は伝えてるんだ」
恭子「そうだよ…ここは、ちょいと先輩として、後輩の気持ちに応えてみるのもいいんじゃないの?」

憂「先生…お願いします…!」
純「先生…」

デラ「さわ子…!」
ジェーン「さわ子っ、頑張れ!」

さわ子「みんな………っ」

 …そうだ、私は、ここで応えなきゃ…あの子達の気持ちに、応えなくちゃ…

 一人の軽音部の先輩として、教師として…大人として…
 
 そして…共に音楽を通じて知り合えた『仲間』として…この子達の想いに応えなきゃ…!

 私は…一歩足を踏み出し、声を張り上げて彼女達に応えた…!



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:11:55.47 ID:rCu3B8tI0

さわ子「わ…私だって! あなた達から色んなものを貰ったわ!
    歌が好きだった頃の私を思い出させてくれた…」

さわ子「過去を…私が忘れたかった過去を…嫌だった過去を…良い思い出に変えてくれた…!」

さわ子「昔の自分を受け入れる事を…悪くないって思わせてくれた…!
    みんなのお陰で…疎遠だったみんなともこうして再会できた…!」

さわ子「忘れていた青春を、思い出させてくれた…!
    ううん、いくつになっても輝きは消えないんだって…
    それを教えてくれたのが…あなた達だったのよ…!」

さわ子「私の方こそありがとう…!
    あなた達の顧問で…幸せだった…! 最高だった! みんなが…大好きよ!!」

唯「……っっ…!せ…せんせ…!」

 唯ちゃんがステージから降りようとする…
 
 その唯ちゃんを、後ろの2人が静止させる…

律「待て唯! まだ…まだライブは終わっちゃいねえ!」
紬「そうよ唯ちゃん! ボーカルは…ライブが終わるまで…ステージから降りちゃダメ!」

唯「……っっ…うん…そう…だったね…ごめんっ!」

梓「先輩やりましょう…! あの歌を…!」

澪「私達でやるんだ、私達で…『あの歌』を。
  奏でるんだ! さわ子先生の…思い出の曲を!!」


唯「聴いてください…宴の夜は…まだまだ終わらない…!」


――――PARTY☆NIGHT!



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:13:54.70 ID:rCu3B8tI0

 …この子達のレパートリーの中では聞いた事の無い曲名だ

 …でも、その曲名、どこかで…聞いた事が………ある…ような……

唯「………♪」

 その予感はすぐに的中する。
 懐かしい…とても懐かしい記憶と共に…蘇って来る…

~~~♪ ―――♪

唯「Hold me baby 踊ろうよsunday…♪」
澪「Touch me baby 気分はHoliday…♪」

 そう、歌詞が彼女達の口からこぼれた時、全ての記憶が鮮明に蘇る…

さわ子「………う…嘘……?」

みゆき「この曲……」
恭子「私達の歌じゃん!」

さわ子「まさか…紀美…?」
紀美「………」ニヤリッ

さわ子「どうして…あの子達がこの曲を……?」
紀美「私は、単にあの子達の背中を押しただけだよ…」


一応参考
http://www.youtube.com/watch?v=jcgDIUvLL6c



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:15:19.07 ID:rCu3B8tI0

……今、ここでようやく理解できた。

 どうして、あの飲み会が開かれたのか…

―――――――――――――――――――

紀美『これからアンタは大きな感動を目にする、
   ここで教師やってて良かったって…そう思えるようなことがさ…』

紀美『その為にも、今ここでさわ子の中の過去を、
   嫌な思い出を…良い思い出にしとかなきゃなんねえんだよ!!』

―――――――――――――――――――

 紀美の言ってた事の意味が、今ならよく分かる…

 みゆきや恭子と和解してなければ、この歌は私の苦い思い出のままでしかなかった…

 それを紀美は…あの子達の為に…私と2人を仲直りさせて…

 あの子達も私の為に…
 
 梓ちゃんへの曲作りも受験勉強もあったのに…この子達は…私の…為に………!

 
みゆき「あの同窓会も、この日の為にあったんだろうね…」

恭子「なーんか羨ましいなぁ…さわ子、本当に幸せ者だねっ」

さわ子「……ええ………っ」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:16:01.21 ID:rCu3B8tI0

―――♪ ――――!!!

紬「イヤな事ぜんぶ 忘れちゃおう♪」

律「一晩眠って目覚めたらhappy girl♪」

梓「夢の途中で 出会う不思議…♪」

唯「悪夢を食べてる バク達もgood friends!」

―――♪ ―――――♪

 あの子達の歌は、次第に会場中のみんなの想いを一つにして行く……

憂「Hold me baby ウキウキlady♪」
恭子「ストレスは…溜めないで♪」

みゆき「Touch me baby キラキラbody♪」
さわ子「…リフレッシュ…しよう……」

紀美「ほらさわ子、もっと声出すっ!」

デラ「ほーるみーべいべー! 気分はホリデイ♪」

さわ子「星空の、メロディー…♪」


 みんなが、口ずさんでいた…
 
 私達の歌を…ここにいるみんなが…私と一緒に歌ってくれている……



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:18:05.02 ID:rCu3B8tI0

さわ子(…?)
さわ子(あれ……?)

さわ子(今ステージにいるの…唯ちゃん…でしょ?)

 眼鏡がずれたのか、夢なのか、
 彼女達の演奏が魅せる幻なのか分からないけど…妙だ……。 なんで…。
 なんで、『私』がステージの上にいるの?
 紀美達と出会う前の…コスプレして踊ってた頃の…私が……どうしてあそこに…

さわ子「……っ…嘘…?」

 よく周りを見ると、制服姿の憂ちゃん達に紛れて、制服姿の紀美達の姿も見える…。

 そして、私自身の姿も……制服に身を包んだ、高校生の当時の姿になっていた…

 これは…幻?


さわこ『……そこのキミ! そこのキミも、私達と一緒に歌うにょ!』

 ステージ上の『私』が、私に話しかけてくれる。

さわ子「………わた…しも?」

きょうこ『そうよ 今日はパーティー、あなたも是非楽しんで言ってね?』
みゆき『いいから、はやく歌うにゅ』

 同じように、ステージの上にいるみゆきと恭子も、私の手を引いてくれる……

 3人に手を引かれ…私は………



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:20:51.71 ID:rCu3B8tI0

唯「生きることに テキストはないよー♪」
律紬「裸足のまま 騒ごう…♪」
澪梓「クツなんて…」

さわ子「脱ーぎ捨てぇぇぇーーーーっっっ!!」

 …私は、大きな声で歌った。

 ステージ上の彼女達も、『私』も、みんなが祝福してくれている。
 
 その祝福に応えるように…私は歌う…

 そしてその声に合わせ、会場の熱は更に温度を高めていく…!


律(さわちゃん……!)

憂(先生…)
紀美「へへっ…あいつ…」

みゆき「踊りましょ、恭子、振り付けは覚えてる?」
恭子「まっかせて! あの猛特訓、まだ身体に染みついてるわっ!」

 私達は唯ちゃん達と共にステージに上がり、あの時のまま歌い、踊り出す。

 楽しもう……! 今日は、教師とかそんな事、もうどうでもいいくらいに楽しもう…!!

 今日は宴の夜…どれだけの時が流れても決して輝きを失う事の無い…輝ける皆の宴の…夜…

 …そう、パーティーナイト!!



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:22:28.99 ID:rCu3B8tI0

――――♪ ――――――♪

HTT「Touch me babe 気分はHoliday♪」

一同「スペシャルな瞬間(とき)をーーーーー!!!♪」」

~~~~~~♪  ~~~~~♪ ~♪

――――――――――――

ワーワーワーワーワー!!!!

紀美「みんな…いや……『桜高軽音部』、さいこーーーーーー!!!!」

 演奏が終わり、割れんばかりの拍手が巻き起こる…

 そして、唯ちゃん達は楽器を置いて…私の所へ飛び込んできてくれる……


唯「ぐずっ……う…わあああぁぁん!! さわちゃぁん!!」
澪「先生……ッっ…先…生……!」
律「私達…さわちゃんに会えてよかった…本当に……良かった……っ」
紬「大好きです…先生…っ」
梓「離れたくありません…っ ずっと…ずっと私達の歌…聴いていて下さい……! 」

さわ子「私も…よっ…っく…みんなに会えて……本当に…本当に良かった……!
    この学校で先生をやって…教師になって…本当に良かった……!」

 大粒の涙を流しながら…みんなが私に泣きついてくれる…

 みんなの大きな想いが…抱えきれないぐらいの想いが…私の中に入って行く…!!!



85 名前::2011/05/25(水) 21:30:01.73 ID:oiM+R52qO

憂「お姉ちゃん…みんな……っっく…ひっく…」
純「わたし…もうダメぇ…涙が止まらないよぉぉ…うえぇん…っ」

紀美「…えへへっ…」
デラ「あれっ…紀美、貰い泣き?」
紀美「そういうデラこそ…」

みゆき「…っ…っ…っ…」
恭子「いいもん見れたよねぇみゆき…私、さっきから涙もろいなぁ…」
みゆき「……うん…っ」

――――――――――――――――

唯(ステージの上で、私達は…ただただ…子供の様に…泣いてました…)

 …でも、それは、悲しい涙なんかじゃない…
 みんなで…先生の為に歌えた事がとても嬉しいから…嬉しいから…泣いてたんだ…


 そして…泣き声も落ち着いてきた時、紀美さんが動き出した…


紀美「さってと……後輩にばかり良い格好させてもいられないよねぇ…」
デラ「うん…そうだね…」
ジェーン「私達も、やりますか…♪」

紀美「さわ…いや、キャサリン! 出番だよ!」



88 名前::2011/05/25(水) 21:37:03.36 ID:oiM+R52qO

さわ子「……そうね……唯ちゃん、私も…歌っていい?」

唯「うんっ…先生の、デスデビルの歌、聴かせて下さい!」

さわ子「ありがとう…ギー太、貸して貰ってもいいかしら?」

唯「…はい、先生に弾いて貰えて、ギー太も喜んでくれてるよっ」


さわ子「…ギー太、少しの間だけ…よろしくね」ジャララン…

唯「ギー太、嬉しいってさ♪」

さわ子「ギー太もありがとう……じゃあ…行くわよ………!」


 先生は眼鏡を外し、鋭い眼で会場のみんなを睨みつけます…

 でもそれは、威圧でもなければ怒ってるわけでもない…


 …戻ってきたんだ…私達の先輩が…
 
 DEATH DEVILのボーカル…キャサリンが…ここに、蘇ってきた…!


キャサリン「オメーらに見送られて……アタシゃサイッコーの気分だぜええェェーーーーっっっ!!!!」

クリスティーナ「オラァ!! オメーらテンション上げて行くぞォォォォ!!!!!」

キャサリン「ウウウオオオオオオアアァァァ!!!!!!!!!」



89 名前::2011/05/25(水) 21:40:38.81 ID:oiM+R52qO

―――ドスドスドスドス!!! ダンダンダンダンッッ!!!

キャサリン「アタシらの歌を……聴きやがれえええェェアァァ!!!!」

――ギュイイイイィィィン!!!

キャサリン「薔薇も恥らう紅い唇! 星も羨む青い瞳ニセモノ!!」

―――――!!! ――――――!!!!

 私にはとても真似の出来ない音が、ギー太から流れてくる…
 ドラムもベースも、歌声の何もかもが…私達とは比べものにならないぐらいの迫力がある…!

 そうだ、私は…この人に教えてもらったんだ…
 3年間ずっと…この人と一緒に……音楽を…

澪「マッディキャンディィ!!」
律「澪…?」

澪「どうしたんだよ律! 乗ろう! 私…今すっごく楽しいよ……!」
律「ヘドバンなんか慣れないでやるもんじゃないって…でも、私も負けてらんないよな……!」

 あの怖がりだった澪ちゃんが…怖がるどころか…むしろ乗ってる……

 それに同調するように、ムギちゃんも頭を振って、みゆきさんもみんな…頭を振って音楽に乗っている…

 デスデビルの演奏に、みんなが虜になってる…!



91 名前::2011/05/25(水) 21:45:19.77 ID:oiM+R52qO

唯「キャサリーン!!! すごく…すごくカッコいいよおおおお!!!」
律「デスデビル……さいこぉぉーーーーーー!!!」

キャサリン「イエヤアアァァァ!!!!! ウオアアァァァ!!!」

 私達の声援に絶叫で答えるキャサリン、そして曲が終わり…

「tasty cherry召し上がれ! アアアアオゥ!!!」

――ダンッダンッダンッ!!

 ……………

律「ヒューヒュー!! キャサリンかっこいいーー!!」

紬「アンコール! アンコール!!」
恭子「私もアンコール! まだまだ終わらないっしょー!!」

キャサリン「もちろんだ!! まだまだ終わらせねえ!! 次、『ラヴ』!!!!」

クリスティーナ「テメェら本気が足りねえ!! 今日は死ぬまでやんぞコラァァ!!!」

「―――おおおおおおっっっ!!!」
 
 アンコールに応え、すぐに第二幕が始まります…

 デスデビルのライブは……まだまだ終わらない…!!

キャサリン「甘い言葉にご用心ウォォ…あんまそんなの慣れてなァい…!」



92 名前::2011/05/25(水) 21:52:40.98 ID:oiM+R52qO

―――! ――! ―!


 そして…2曲目も終わり、拍手が会場を埋め尽くした時の事でした……

―――――――――――――――――――

憂「ねぇ…梓ちゃん……純ちゃん…」

梓「憂……どうしたの?」

憂「こんなこと、あんなすごい演奏の後だから…もしかしたら興醒めするかもしれないけど…さ…」
憂「私も…歌いたい……」

梓「憂…」

憂「私達、もう軽音部なんだよ…?」
純「うん…梓、歌おうよっ」

梓「でも…私達の歌じゃ……」

憂「もちろんかなわないってのは分かってるけど…でも私達、それでもたくさん練習したんだよ?」

純「憂も私も、冬からたくさん練習したんだ…先輩みたいな演奏したくって…ずっと練習してたんだ…!」
純「だから私達の先輩達に、私達の歌、聴かせたいんだ……」

憂「先輩がいなくても軽音部は大丈夫だって…みんなを安心させてあげなきゃ…!」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:54:54.77 ID:rCu3B8tI0

梓「……………」
憂「梓ちゃん…!」
純「梓…!」

梓「うん…2人の言う通りだよね……」

梓「行くよ…憂、純!」

憂純「うんっ!!」
梓「せ…先輩!!」

 あずにゃんと憂と純ちゃんがステージに上がり、私達に向けて大きな声で言います…。

唯「あず…にゃん?」
律「ん…梓……」

さわ子「梓ちゃん…」

梓「私達も…歌います…!」

憂「先輩達みたいに満足な演奏は出来ないですけど…」
純「それでも…私達の、未来の放課後ティータイムの歌…聴いてください!」

梓「先輩方…いいですか…私達…ここで歌っても…!」

律「ああ! もちろんだ…!」
澪「3人の…未来の軽音部の演奏、私達にも聴かせくれ…!」

紀美「緊張しないで、落ち着いてやれば大丈夫! なんたってさわ子の生徒なんだから!」
律「そうだ! 梓、私達と過ごした2年間の頑張り…ここで私達に見せてくれ!」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:57:27.03 ID:rCu3B8tI0

唯「憂! あずにゃん! 純ちゃん! 頑張ってぇ!」

さわ子「じゃあ、最後に先輩から、愛すべき後輩の楽器の調律と行きますか…
    澪ちゃん、ムギちゃん、唯ちゃん、手伝ってあげなさい」

唯紬澪「はいっ!」

―――
――



紬「キーボードのここのスイッチでオルガンの音に変わるわ…頑張ってね、憂ちゃん…♪」
憂「紬さん、ありがとうございます…!」

憂「……んっ…」
紬「憂ちゃん……その指…」

憂「あはは…すみません、汚い指で……」

紬「すごいマメ…憂ちゃん、たくさん練習したのね…」
憂「…はい…ちょっと張り切りすぎちゃって…あ、でも、お姉ちゃんに比べたら私なんて…」

紬「謙遜しなくてもいいのよ、唯ちゃんは唯ちゃん、憂ちゃんは憂ちゃんよ」
紬「だから、今日ぐらいは唯ちゃんをライバルだと思って、唯ちゃんに負けない演奏をしよう…ね?」

憂「………はいっ!」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 21:59:18.24 ID:rCu3B8tI0

澪「絃は大丈夫?」
純「はい…ありがとうございます、澪先輩っ!」

澪「力まずに気楽にやればいいさ、そうすれば絶対に上手く行くから…!」
純「はい…!」

澪「……ありがとう、それとごめん…ジャズ研抜けてまで軽音部に入ってくれて…」
純「いいんです…私、澪先輩の演奏見て…
  唯先輩や律先輩…みんなに囲まれてる梓を見て、決めたんです」

純「私も…先輩みたいに文化祭で…
  講堂に集まってくれた人を感動させる演奏がしたいって…思えたから…」

純「それ、練習第一でギスギスしたジャズ研じゃ…絶対に出来ない事だから…」

純「それに、音楽室で食べるお菓子、私も憧れてたんですっ…えへへっ」

澪「私達が卒業したら、もうお菓子は無いかもしれないけどね…」
純「あ、憂が持ってきてくれるって言ってましたよ?」

澪「別に伝統にするつもりは無いんだけどなぁ…」
純「も…もちろん、練習だっていっぱい頑張ります」

澪「ああ……じゃあ、演奏、頑張ってね」

純「ありがとうございます…! 私、精一杯演奏します!」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:05:09.69 ID:rCu3B8tI0

さわ子「絃は…問題ないわね、ネックもヘッドも指板も万全、よく手入れされてるわ」
梓「いつでも歌えるように毎日メンテしますから…」

さわ子「良い心掛けよ、さすが次期部長さんっ♪」
梓「あはは…くすぐったいですよぉ…」


唯「あずにゃん、ムッタンよく似合ってるよ♪」
梓「唯先輩…」

さわ子「んんん~…でも。なーんか一つ物足りないわねぇ…ねぇ、やっぱりネコミミ付けない?」
唯「あ~、それいいかも、可愛いし、みんなの注目独り占めだよー」

梓「そ…それは結構ですっ!」
唯さわ子「ぶ~ぶ~」

梓「まったく……コホンッ…唯先輩とさわ子先生の演奏、とても感動しました」

唯「あずにゃん…」

さわ子「梓ちゃん、これから、頑張ってね…」
唯「休みの日とか遊びに行くから、みんなの演奏、聴かせてねっ」

梓「…はいっ!」

梓「見ててください、つたない演奏かも知れませんけど、皆さんの為に私達、歌います…!」


 そして楽器の調整が終わり、あずにゃん達の…新しい軽音部の、初ライブが始まります……!



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:07:12.87 ID:rCu3B8tI0

梓「ふわふわ時間、いきます!!!」

―――ワーワー!!

律「梓! 頑張れーー!!」
紬「憂ちゃん、しっかりー!」
澪「ベースは焦らず落ち着いてっ! 目立たない音でも、ちゃんと土台になってるから!!」

梓「いち、に、さん……」

~~♪ ―――♪ ―――♪

~~~~~♪ ~~~♪ …♪

梓「キミを見てると、いつもハートドキドキ♪」

純「揺れる想いはマシュマロみたいにふわふわ♪」



 …………あずにゃん達の演奏は、すごくバランスが取れていました。

 …それは私達の演奏とは違い、優しい感じがあの3人らしくて…とても可愛くて…

 でも、私達の演奏にも負けない熱意と、輝きがたくさん籠もっていて…

 …ううん、もう理屈とかじゃないよね…
 
 これが…これが、あずにゃんと、憂と、純ちゃんの…演奏…


 ―――私達の後を受け継いでくれる…大切な後輩の…演奏…! 



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:13:20.27 ID:rCu3B8tI0

梓「もーしーすんなりー 話せればー♪」

さわ子「そのあーとーは~~♪」

律「どうにか、なーるーよーね♪」

唯「ふわふわターイム♪」 パチパチ…♪

澪「ふわふわターイム…♪」 パチパチ…♪


 …いつしか手拍子が重なって…あずにゃん達のライブは、大成功を収めました…!


梓「唯先輩…さわ子先生、みなさん…今までありがとうございました…
  たくさんたくさん…お世話になりました…!!」

純「私も、皆さんの後輩で…とても、幸せです…!!」

憂「卒業しても…離れ離れになっても…私達、頑張るから…
  もっと練習して、お姉ちゃん達にも、先生方にも負けない演奏をして見せるから…っ!」


梓純憂「みなさん……ありがとうございましたーーーーー!!!!」


―――ワーワーワーワー!!! パチパチパチパチ!!!

 …みんな、すごくかっこ良かった………

 3人なら大丈夫だよ…これからの軽音部…全然大丈夫だよ…
 私達、安心して卒業できるよ…!



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:17:31.52 ID:rCu3B8tI0

さわ子「私もよ…最後にあなた達に指導が出来て、
    先輩として、顧問として、とても幸せだったわ!」

唯「あずにゃんありがとう!!
  私達、あずにゃん達が後輩で良かった…本当によかったよ…!」

律「またいつか…ここにいるみんなで集まって…演奏…やろうよ! 絶対! 絶対!!」

澪「ああ…約束だ!」

紬「大人になっても…私達は離れ離れになんかならないわ!
  だって…私達は…絆で結ばれた…軽音部なんですもの!」

さわ子「絶対に…絶対に再会しましょう、そして…みんなで演奏しましょう!」


紀美「もちろんそん時は、私達も一緒だよな!」

デラ「今度はもっと大きいホール予約しとくよ! その時が楽しみさ!」

ジェーン「腕は磨いておくよ、今よりももっとすげえ演奏、見せてやるよ!」


みゆき「もちろん私達も行くわ、その時は私にも演奏させてよね!」

恭子「私、もっかい楽器の練習しとかないとなぁ」


律「よーし! 夜はまだまだこれからだ…! 放課後ティータイム! ステージに上がれぇぇ!!」

HTT一同「おおおーーー!!!」

 そしてりっちゃんの提案から、会場はいつの間にか…ひっきりなしに音楽が流れる…
 
 まるで…あの時の夏フェスのようなライブ会場になって行って……



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:21:37.96 ID:rCu3B8tI0

唯「次、『ごはんはおかず』!!」

梓「…じゃあ、『翼をください』歌います!」

キャサリン「『GENOM!』ヒヨっ子共にデカい顔させねえ!」

――――♪―♪ ――♪―♪―


 あれから…どれぐらいの時間が流れたんだろう…
 
 どれだけの時間、私達は歌を歌っていたんだろう…

 みんな汗だくで…声はガラガラになって…

 疲れは顔に出てても…すごく楽しそうで…明るくて……!


律「はぁ…はぁ………つ……次…は…っく…!」

紀美「さすがに…今日はみんな…やるねぇ…はぁっ…はぁ…」

梓「まだ…Cagayakeも…いちごパフェも…残って……
  っ…え゙っ…あ゙ぁ……? 嘘…声…かすれて…」
澪「あれだけ歌い続けてればな……声……私…も゙…」

純「多分、次で最後に…はぁ…」
憂「うん……仕方ないけど…それで精一杯…かも」

紬「いやだいやだ! 終わりたくない…私、まだまだみんなと歌いたい!!」
梓「ムギ先輩…また、そんな事言っで…」

唯「ムギちゃん…」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:22:28.45 ID:rCu3B8tI0

唯「ムギちゃん…」

紬「………うん…ごめん…なさい……っ」

澪「…次で…ラストか…」

律「じゃあ…最後の曲は、主役のさわちゃんのリクエストで…」

唯「そうだね…」

紀美「さわ子、リクエストだ、最後に何を歌ってほしいか…言ってごらん…」

さわ子「…………っ…」

さわ子「何…言ってるのよ…最後の曲は決めてあるわ…」

さわ子「ここにいるみんなで歌う…私達が締めるのに相応しい…とっておきをね…」


 先生はステージに上がり、ムギちゃんのキーボードの設定をピアノに変えます…

 ―――キンッ♪

 鍵盤を叩き、ピアノの音が部屋に響く…

 そして……

 ――♪…♪……♪

 さわちゃんの叩く鍵盤が、私達に最も馴染み深い音を紡ぎ出します…



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:22:51.78 ID:rCu3B8tI0

紬「この歌…」
澪「確かに…私達らしいや…ここにいる全員に…ぴったり…だな…」

みゆき「歌詞、まだ覚えてたかな…?」
紀美「忘れててもすぐに思い出すよ、ってか…忘れられるわけない」

恭子「高校卒業したらまぁ、まず歌わないもんねぇ」
デラ「さわ子、ナイスセレクト!」
ジェーン「えと…出だしは…」


律「あ…みんな、起立!」

 りっちゃんの声に合わせて座ってた人は立ち上がり、
 
 気を付けの姿勢のまま、その歌を口ずさみます…

 先生が弾いてくれてる歌は…校歌。

 私達の高校の…桜が丘高校の…校歌でした……


――――――――♪

唯「澄みし碧空 仰ぎ見て…」

律「遥けき理想を 結実ばむと」

澪「香れる桜花の 咲く丘に」

紬「ああ 励みし友垣が集う校庭…」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:24:46.93 ID:rCu3B8tI0

―――
――


さわ子「………………」

 私は、一心に鍵盤を叩く。

 それが、桜が丘高校に世話になった、私の最大限の感謝の気持ちだった…

 私は、この学校で音楽に出会い、
 
 音楽と共に歩み…音楽と共に学び…音楽と共に巣立っていく…

 彼女達もそう、音楽を通じて仲間と出会い…
 
 その仲間と学び…仲間と共に巣立っていく…


 全て、この学校でなければ成しえなかった理。

 全て…この学校で出会えたからこそ産まれた奇跡…


 何度でも言おう…私は……この学校に入学して…
 
 この学校で学ぶ事ができて…この学校で教職に就けて…幸せだった……



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:26:12.63 ID:rCu3B8tI0

――散じて忘れぬ 学窓と

――ああ 誓いし友垣が集う校庭

――ああ 誓いし友垣が集う校庭………



さわ子「……………おしまい…ね…」

唯「先生……」

梓「先…生…!!」

紀美「…ああ、お疲れ様…さわ子…」


さわ子「みんな…本当に…本当に……っっ!!」



 ―――ありがとう……―――


 ――そして、私達は最後に泣いた…

 たくさん泣いて…最後に笑って…再会を約束して…


 ―――それぞれの道へ、歩んでいった…



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:28:01.15 ID:rCu3B8tI0


 それから1ヶ月後…

―――
――


 音楽室

梓「じゃあ、新歓ライブに向けてのミーティングをやります!」

憂「お菓子もお茶もできたよー、はい純ちゃんっ」

純「わーい♪」


梓「って……憂~、なにやってるの~~!」
憂「え? 軽音部っていつもこうしてミーティングしてたんでしょ?」

梓「あれは…ムギ先輩が………ってか、そんな時間はっ!」
憂「これ、お隣のおばあちゃんからもらった羊羹なの、梓ちゃんも食べてみて☆」ヒョイッ

梓「むぐっ……ん…美味しい……」モグモグ…

梓「…ん……やっぱこういうのも…良いかも…」

梓「なんて言うか…私達らしいって言うか…むしろこうあるべきって言うか…」


純「だってさぁ…それが『放課後ティータイム』ってもんでしょ?」ニヤニヤ



109 名前::2011/05/25(水) 22:33:08.91 ID:oiM+R52qO

憂「お姉ちゃんたち、いつもこうして部活をやってたんだね…」

梓「………うん、そうだよ…」

純「んじゃ、食べたらしっかりミーティングやって、それから演奏しよっ」

憂「うん、そうだねぇ~」

梓「…………」

梓(焦らずにやっていこう……あの人達のように…)


 そう、唯先輩やさわ子先生達のように……好きな事をどんどんやって…とことん突き進もう。

 私達は止まれないし、止まらない。 ただ目標に向けて前進するだけ。


 その為にもまずは…顧問の先生と…新入部員の獲得をしなきゃ!


 そう、心に誓って…私は羊羹をぱくつく。


 ―――私の名前は中野梓。 現軽音部の部長…。

 DEATH DEVILと放課後ティータイム、
 
 二つの大先輩達の輝きを受け継ぐ、軽音部の部長です!



110 名前::2011/05/25(水) 22:37:45.84 ID:oiM+R52qO

―――
――


 女子大学、校門前広場

律「よっとっ!」ヒョイッ
唯「ほいっ!」ピョンッ!
紬「えいっ!」スタッ!

澪「…………っ」

律「みおー、なーに緊張してんだよ~」
澪「だって…この門超えたら…私、大学生なんだろ?」
律「今更何を当たり前の事…」

澪「な…なんか緊張するんだよ!」

律「あのなぁ~…」
唯「澪ちゃんっ! ファイトだよ!」
紬「そうよ! 怖がってたら前には進めないわっ!」

律「ったく…あのライブん時はノリノリだったくせに…」カタッ…

唯「りっちゃん、ケータイなんか取り出してどうかしたの?」
律「ああ、唯とムギも見てみる? へへっ…
  こっそりケータイで動画取っておいたんだ、澪のヘドバン動画」

律「ご覧頂こう! あの引っ込み思案な秋山澪が、
  ヘビメタに頭をブンブン振ってノってる超貴重な映像であるっ!」
唯「あー、私見たい見たい!」
紬「わぁ…あの大人しい澪ちゃんがこんなにノリノリに…♪」



111 名前::2011/05/25(水) 22:41:21.29 ID:oiM+R52qO

澪「ちょっ…! 律!」

律「へへへっ、あ、そこのお姉さんも見てみますー?
  これ、私の幼馴染なんですけどぉ♪」

澪「りーつーー……いいかげんに…しろっ!」

――ゴチンッ!

律「…痛たた……もー…澪手加減してよぉ~」

澪「まったく…今日から大学生なんだから、もう少し常識ってやつを……あ…」

唯「…澪ちゃん、門超えてるねぇ…」
紬「……おめでとう澪ちゃん、晴れて大学生よ♪」

澪「は…ハメられたぁぁぁ!!!」

―――――――――

律「これで、全員揃ったな…」
唯「うん…そうだね!」

紬「新しい生活が、始まるのね…」
澪「ああ…どんな大学生活になるんだろうな…」

律「みんな、私達の目標、覚えてるよな?」

唯「うんっ!」
紬「もちろんよ!」
澪「忘れるわけがない…」



113 名前::2011/05/25(水) 22:47:20.37 ID:oiM+R52qO

唯「私達が出会ってから…変わってないよ」

律「ああ、目指せ武道館!!!!」

紬「あの大きな玉ねぎの下での…ライブ…」
澪「できるさ…私達なら…必ずできるさ……!」
唯「放課後ティータイム…やっるぞーーっ!!」

一同「おーーーーっっ!!」


唯「…うふふ…あはははっ……」

唯(…みんなとなら…歩んで行ける…)

 ―――どんなことがあろうと…輝きを守っていける…

 私達には…大好きな仲間がいるから…大切な人達が、すぐ傍にいてくれるから…!

 私…みんなが大好き! めちゃめちゃ大好き…!

 だから歌うよ、私…

 愛を込めて歌うよ…みんな…大好きを…ありがとう……!

 ―――平沢唯…今日も、愛を込めて歌っています!



115 名前::2011/05/25(水) 22:51:08.19 ID:oiM+R52qO

―――
――


 某所女子高、教室

ガラッ…

さわ子「失礼します」

生徒「わ、あの先生美人…」
生徒「新任の先生なんだって…何でも遠くから来たらしいよ…」
生徒「彼氏とか、やっぱいるのかな?」

さわ子「えー…みなさん初めまして、本日よりここの学校で、
    音楽の担当と、みなさんの担任をさせていただきます、山中さわ子です」

生徒「音楽の先生なんだ…」
生徒「キレイだし…軽音部の顧問になってくれないかなぁ~」

生徒「ちょっとっ、軽音部はもう顧問いるじゃない、そこは部員の多い吹奏楽部にしてよぉ~」
生徒「え~、私合唱部に入ってほしいな~~」

さわ子「…みなさーん、私語は謹んで下さいねー?」



116 名前::2011/05/25(水) 22:54:44.63 ID:oiM+R52qO

生徒「はーいっ」

さわ子「うん、皆さんありがとうございます」


生徒「じゃあ、私から先生に一つ質問がありますっ!」

さわ子「あら、何かしら?」


生徒「先生は、どんな音楽が好きなんですか?」


さわ子「……好きな音楽…ですか…そうですねぇ…」

さわ子「好きな音楽は…クラシックとか洋楽とか、普通の音楽が好きですけど…一番はやっぱり…」

生徒「一番は……?」


さわ子「―――ヘビメタですっ♪」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 22:56:54.53 ID:rCu3B8tI0

―――
――


 風がそよぐ…

 窓際からは桜が舞い、新たな舞台が私を受け入れてくれる…

 みんなに見送られて、私…山中さわ子は、教師として、新たなステージに上がることが出来た…

 新たな舞台を前に、戸惑いが無いと言えばそれは嘘になる…

 でも、不安に怯える事なんて絶対にない…私には、みんながいてくれるから…

 みんなの応援がある限り…私が好きな事を続けていられる限りは、どれだけの月日が流れようと…
 私の中の輝きは…決して消えたりはしないのだから…

 唯ちゃん…りっちゃん…梓ちゃん…紀美…みんな…輝いていよう、いつまでも…いつまでも……!

 
 私達は輝ける…永遠に…輝き続けていられる…!

 
 誰にでもなく、私は言う…


 ―――輝け…! 乙女達!!!



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:01:16.79 ID:rCu3B8tI0

―――軽音楽(けいおんがく)。

 『軽い音楽』と書き、
 
 その内容は主にジャズやダンス音楽など、気軽に楽しめる音楽の事を指す。
 
 演奏する世代は様々で、近年では若年層によるバンド活動も多数あり、
 
 若者の音楽への関心を寄せる大きなコンテンツとして全世界で人気を博している。

 
 ―――そして、音楽には人の様々な思いが込められる。

 友情、夢、努力、達成、絶望、後悔…様々な思いを、
 
 人は音楽に込めては歌い、音楽を通じて、人は様々な思いを抱き、輝いて行く。
 
 音のある全ての場所で… 音を奏でる全てのステージで…
 

 彼女達は、今日も輝き続けている……


 おわり。



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:06:55.25 ID:rCu3B8tI0

長いと感じた方も多数いると思いますが、それでも見てくれた方ありがとうございます

途中何回か猿規制喰らって投下が滞った時もありますが、それに関しては致し方ないところもありました。


過去にも何回かVIPにはけいおん絡みのSSを投下し、今回は久々の投下となりました。


けいおんSSも最近ではめっきり数が減り、禁書やまどか系のSSに飲まれがちとなって来ましたが…

個人的には、たとえ時代遅れのオワコンとなっても投下して行きたいなとか思ってます。

またけいおん絡みのSSを見かける事があれば、是非見てって下さいな。




121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:06:00.86 ID:o9JCUR1W0

おつ!



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:07:43.24 ID:fXXCvR0C0

おっつ



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:08:37.07 ID:nvG474/7O

改めて乙!次回も期待してるぞ



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:09:38.19 ID:6q9JRSgW0

さわちゃんかわいい



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/25(水) 23:14:50.50 ID:ELzXvcpQI


なんかすごかった





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タイトル:
NO:2235 [ 2011/05/27 11:22 ] [ 編集 ]

素晴らしい
紀美いい人だな~

タイトル:
NO:2243 [ 2011/05/27 21:03 ] [ 編集 ]

このss一番好きだ

タイトル:よかった
NO:3446 [ 2011/08/04 12:37 ] [ 編集 ]

けいおんってこういうベタだけど感動的な展開って何故か似合うなぁ。
俺もこの作品好きだ

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