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唯「ポケモンマスターになるよ!」#22 【ポケモン】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi?bbs=news4ssnip&key=1294925952&ls=50


唯「ポケモンマスターになるよ!」#index




925 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:40:29.15 ID:UGsF972/o


――アサギシティ

夜の港町。
空の高い場所に光りが点滅を繰り返していた。
その光りの発生源は街のシンボルともなっている灯台だ。
そしてその足元、二人の少女が灯台を見上げ、

唯「りっちゃん、見てみて灯台だよ!灯台!」

律「うおっー、近くでみると大きいなぁ」

唯「りっちゃん!」

律「唯!」

言うと二人は顔を見合わせ

唯・律「海だーー!!」

暗い海に向かって声を上げた





926 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:41:00.11 ID:UGsF972/o


律「って、唯お前はカントーで何度もみてるだろー!」

唯「ふふふ、りっちゃん海にきたら叫ぶルールがあるんだよ!」

律「聞いたことねーよ」

唯「ぶぅぶぅー、ノリわるーい。りっちゃん」

律「あ、そうだ……」

唯が疑問の顔を作った横、律が自分のカバンを漁り一つのモンスターボールを取り出した

唯「? ……オーダイル?」



927 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:42:14.28 ID:UGsF972/o




――ポケモンセンター

律「たく、唯が悪いんだからなぁー」

唯「えっー? りっちゃんだよー」

二人はびちょびちょに濡れた全身をタオルで拭いながらぼやいた。
髪の毛からはまだほのかに磯の匂いが漂っている

律「にしても……派手に落ちたなぁ……」

唯「りっちゃんが初波乗りだー、とか言ってもう暗いのに練習をはじめたせいだよー」

律「……唯もノリノリだったじゃん!
  自分も「ずるーい、リュー太私達も!」とか言ってはじめたくせに」



929 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:42:46.99 ID:UGsF972/o


唯「うぅ……にしてもなんだったんだろうねー、あの渦潮」

律「なんかもうちょっと海にでると渦潮が名物みたいに発生してるらしいけど……」
  あんな街から近くでなんてなぁ……」

唯「ぷぷぷ、あの時のりっちゃんださかったね」

律「なにをっー!?」

唯「焦ってバランス崩して海に落ちちゃうなんて」

律「むむ、その後唯も落ちただろー!」

唯「私は落ちたりっちゃんを助けようとしたんだもん」エヘン

律「ぐぬぬ……」

唯「ふっふっふ……ハクシュン」



930 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:43:26.83 ID:UGsF972/o


律「……着替えようか」

唯「だねっと……明日はジム戦かー」

律「そういえば、ジムの明かり点いてなかったな……」

唯「夜だからじゃない?」

律「……そっか。そうだよな」

唯「さてと、今日は寝ますかー」

律「風邪引くなよ」

唯「りっちゃんこそ」



931 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:45:16.79 ID:UGsF972/o




――アサギジム前

律「いない……!!」

唯「なんでだろうねー」

ジムの前で二人がドアノブに手をかけて開こうとすると、鍵の錠が音を立てた
そして二人はジムの横の窓へと回り込むと

律「……なんか最近こんなんばっかだなぁ」

唯「あ、やっぱりジムの中は空っぽだね。電気も点いてないや」

律「どうみても、これ覗きだよなー」

唯「うーん、どうしたんだろう……」

律「よし、人に聞いてみよう」

言うと、律が手上げて通りすがりへと声をかけた

律「おーい、すいませーん!ここのジムって……」



932 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:46:16.30 ID:UGsF972/o




――灯台前

律「まったく、ジムリーダーが灯台でなにしてるんだよー」

唯「まぁまぁ」

律「………唯、今灯台見学できて嬉しいなぁ とか思っただろ」

唯「ギクリッ……」

すると律が肩をあげてやれやれとポーズをつくると

律「……まぁいいや。でもジムリーダー探しにきたんだからな。本分を忘れるなよ」

唯「了解であります! りっちゃん隊長」

律「んじゃ、いきますかっと」



933 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:47:10.15 ID:UGsF972/o




――灯台1階

唯「ねぇねぇ、りっちゃん」

律「ん?」

唯「灯台ってさ、お昼も普通は灯りついてるよねー?」

律「まぁそうだなぁ」

唯「ここ入ってくる前に見上げたとき、灯りついてなくなかった?
  それに昨日のよるもなんかチカチカしてただけ

のような……」

律「そうだったかー?
  昼間は明るかったから見えなかっただけじゃないのか? 夜はそれどころじゃなかったな…

…」

唯「うーん、そうかなぁ……」

律「ほら唯、階段、足元気をつけろよ」



934 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:48:23.14 ID:UGsF972/o


――灯台3階

唯「うーん、ジムリーダーっぽい人いないねー」

律「っていうか、人がいないな」


――灯台4階

律「うお、穴が空いてる」

唯「あ、でも見てりっちゃん。下の部屋のところにまた階段があるよ」

律「……うーむ、他に上に上がる階段はないし……降りてみるか」



――灯台5階

唯「ほらね、りっちゃんやっぱり一回降りてまた上るのが正解だったんだよ」エヘン

律「だれだよ……こんな構造考えた奴」

唯「うーん、みんなきっとみんなエレベーター使うんだろうね」




935 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:49:13.80 ID:UGsF972/o


――灯台6階

律「おおっと、ここが最上階か」

唯「おお、ナイスな眺めだね」

二人がたどり着いたのは360度ガラス張りの窓になっている部屋だった
そこには小さなベッドなども置かれているが、

律「……ん? あそこにポケモンがいるぞ」

唯「え? あ、ホントだー」


No.181 デンリュウ
シッポのさきが ひかりかがやく。
ひかりは はるか とおくまで とどき 
まよったものの みちしるべとなる。



936 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:50:26.68 ID:UGsF972/o


律「へぇ、あ、じゃぁあいつがこの灯台の光りの源かー」

唯「………」

律「唯……?」

律の疑問の言葉に答える前に唯がそのポケモンにダッシュした

唯「りっちゃん、あのポケモン様子がおかしいよ!」

律「なにっ!?」

律が後に続き、デンリュウの元へと駆け寄った
そして唯が丁度、デンリュウに駆け寄った時

デンリュウ「リュウ………」パタリ

フラリとその黄色の体を傾いた
だが

律「いけ、オーダイル!」

倒れそうになったところに青の巨体が飛び込み受け止めた



937 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:53:10.75 ID:UGsF972/o


唯「……やっぱり……この子体調おかしいんだ……」

律「唯、そこのベッドに運ぶぞ。オーダイル頼む」

唯「まって、りっちゃん!! そこのベッドの影になにかいる……ってあれは足?」

律「人だ。人が倒れてる!!」

ベッドの影、そこに近づき、覗き込むと
一人の女の子が気を失い倒れていた



938 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:55:03.16 ID:UGsF972/o




???「……うーん……ハッ、あかりちゃん!!……あれここは……」

唯「よかった……目が覚めた?」

???「え?あなたは……?」

唯「えっと唯っていうんだけど」

???「唯……さん……ですね。
   ……なんで……あれ?ちょっと待ってください少し記憶を整理する時間を……」

そのとき、部屋の隅、ちょうどベッドのほうでまた違う声が上がった
律だ。

律「唯、駄目だ。おそらく毒系統にやられてると思うんだけど、毒消しがきかない」

???「!! そうだあかりちゃん!」

言うと、女の子がガバッと立ち上がり、ベッドへと駆け寄った



939 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:55:42.29 ID:UGsF972/o


律「あ、目が覚めたのか」

唯「うん、こっちは大丈夫みたい」

律と唯がベッドに駆け寄った女の子を見て、息をついた
そして

律「ごめん、悪いんだけどちょっと事情を説明してくれないか?」

律が女の子の肩にポンと手を置いた
すると、女の子が長い髪を揺らしながら振り返り

???「……はい、すいません。ですが、私からも一つお願いがあるんです」



940 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:57:16.53 ID:UGsF972/o




………
……


律「で、ミカンちゃんだっけ? その話しは本当に……」

ミカンと名乗った少女が、律の言葉に頷きながら

ミカン「はい……たしかに本当です。
    昨日の夕方いきなりロケット団と名乗る集団が現れたと思ったら、
    この部屋を占拠しだして抵抗したアカリちゃんと私を……」

律「……ふぅ……またロケット団か……」

ミカン「!……なにか知ってるんですか?」

律「いや、悪いんだけどここがなぜ狙われたとかはわからない」

ミカン「そう……ですか……駄目ですよね、
    私……友達になったポケモンすらも守れないなんて……
    せめて自分のポケモンを持ち歩いていたら……
    いえ、すいません言い訳ですね。忘れてください……」



941 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:57:59.46 ID:UGsF972/o


すると今まで黙って話しを聞いていた唯がミカンの手を取った
そして彼女と目を合わせると

唯「ううん、違うよ。
  この子は倒れそうになりながらも、あかりを灯してた……昨日の夜たしかに見たもん」

唯「あれはきっと、あなたを助けようとして助けを呼ぶ救援光だったんだよ。だから……」

唯「ミカンちゃんがこの子を助けようとした気持ちも伝わってるよ」

ミカン「……そうでしょうか……」

唯「うん、そうだよ」

ミカン「……ありがとうございます」

唯の言葉に今まで泣きそうだったミカンがかすかに微笑んだ



942 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 01:58:48.53 ID:UGsF972/o


律「さてと……それじゃ、いっちょ行って来ますか」

ミカン「……本当にお願いしてもいいんでしょうか」

律「はは、そんなに気にすることないよ。お使いくらいなら私にだってできるさ」

ミカン「いえ、そうではなく。 あったばかりなのに……」

律「気にしない気にしない。 で、そのタンバでひでんのクスリをもらってくればいいんだっけ?」

ミカン「はい、お願いします!! それがあればこのアカリちゃんの毒も大丈夫だと思うんです」

律「このりっちゃん隊長にまっかせなさーい」

唯「りっちゃん頼んだよ」

律「あぁ、唯もしっかりここ守っとけよ。またロケット団が来たら困るしな」

唯「イエッサー! りっちゃん隊長!」



943 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:01:03.80 ID:UGsF972/o


律「……それにしても、なんでロケット団はここに来てすぐ引き上げたんだろうな……」

ミカン「……わかりませんが、ただ」

律「ただ?」

ミカン「いえ、そんなに重要なことだとは思いませんが……
    おそらくリーダーであろう人が、そこの窓から向こうのほうを見て……」

律「向こう?」

ミカンが指を指し律が見たさき、そこにあるのは海ばかりだ

ミカン「えぇ、ただ一言待っていろ、と」

唯「なんだろうね……」

律「おっと、こんなことは後でいいか。とりあえずさっさと行って来るよ」

ミカン「あ、はい。すいませんお願いします」

ミカンがペコリと頭を下げると、律が背中を向け手を上げた



944 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:01:49.64 ID:UGsF972/o




唯「おー、りっちゃん行ったねー」

ミカン「どうかご無事で……」

唯「ねぇねぇ、ミカンちゃん?」

ミカン「はい?」

ベッドの横で、デンリュウの看病をしながらミカンが首を傾げた

唯「ミカンちゃんはここに結構きてるの?」

ミカン「はい、アカリちゃんは友達で、意外に寂しがりやだから……それに私はこの街の……」

唯「えっ!? ミカンちゃんこの街の…………なの!?」

ミカン「あ、はい。すいません言ってませんでしたね」

唯「………りっちゃん帰ってきたら驚くよ」

ミカン「?」



945 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:03:31.35 ID:UGsF972/o




――アサギ港

律「さてと、行くか。頼むぞオーダイル」

律が海へとモンスターボールを投げ、海に浸かったオーダイルの背中へと飛び乗った

律「よし、もう落ちないぞ……っと」

そのとき、オーダイルがフラリと水の中で揺れた
そして、波が少し引き

律「これは、あの時と同じ……」

思い出すのは先日のこと
ちょうど今のようにオーダイルで波乗りをしようとしたときだ
あの時も同じように

律「やっぱり、あの渦潮はおかしいと思ってたんだよなぁ……こんな街の付近でなんて」

律「で、また今回もってか。でも、今度はかまってやれないぞ」

No.117 シードラ
オスが こどもを そだてる。
そのとき ちかづくものは 
もうどくの トゲを つかって おいはらう。



946 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:05:20.37 ID:UGsF972/o


図鑑の向けた先、うずの中心点。
そこに青いトゲトゲしいタツノオトシゴのような姿があった

律「毒か……近づくわけには行かないな……でも時間をかけるわけにもいかない」

律が数秒の間口元に手を当て、

律「ならっ……渦を飲み込むほどの激流だ。ハイドロポンプ!」

掛け声とともに律がオーダイルにしがみつき、
そしてオーダイルは口を大きくあける。
その口からでるのは波に負けないほどの水流だ。

オーダイルの口から放たれた水流は渦の上から呑みこんでいき、やがて中心部のシードラを飲み込んだ

律「よしっと、あとは……」

律がオーダイルに静止を指示し、モンスターボールを取り出した
律が待つのは、波がもう一度収まるとき

律「いまだ!」

ハイドロポンプの水流が消えたあと、そこに渦はなくただ一匹、ひるんだシードラが浮かんできていた
そして、そのシードラは律と目を合わせると、もう一度渦をつくろうとするが

律「おそいよ」



947 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:07:38.19 ID:UGsF972/o


律がモンスターボールをシードラへと放った
そしてそのボールがシードラを捕らえると、プカプカと水の上でゆれ
収まった

律「よっし、とりあえずシードラゲットか。ま、これが一番早いよな」

律が浮かんだボールを拾うと、ボールの中のシードラを見た

律「おおっと、まだイキがいいな。はは」

律「さて、急ぐぞ、オーダイル」

律は再びオーダイルへと指示を出し、どんどん小さくなっていくアサギの街を振り返った

律「そういえば、ジムリーダーみつけられなかったなぁ……まっ、帰ってからでいいか」



「VS シードラ」 〆



948 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 02:10:17.57 ID:UGsF972/o

ちょいと短かったかも知れない。間が空いて本当に申し訳ないです
話し自体はできてるので、今度は近いうちにこれるようにがんばる


……もう一話くらいならこのスレでやれるよね




949 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 08:51:19.53 ID:mcHusDXJ0

話忘れかけてた




950 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/19(木) 12:28:28.00 ID:v7Gfy8JDO

おおきたか
乙!

あれりっちゃんつよくね



951 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東):2011/05/19(木) 15:07:22.19 ID:/pk5v7CAO


まあ無理せんでな
自分のペースも大切だろうし



952 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/05/21(土) 13:50:49.36 ID:bLgeYTyr0


投げ出さないならそれでいいと思うよ
早いとうれしいけど



953 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東):2011/05/21(土) 14:57:50.46 ID:fav60aDAO

シードラか
唯の持ってるりゅうのウロコとの関連性、渦巻き島突入フラグか

楽しみで仕方ない!
>>1



955 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/05/23(月) 06:39:52.47 ID:A5AEAe1Xo

乙です





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唯「ポケモンマスターになるよ!」#22
[ 2011/06/03 09:47 ] ポケモン | | CM(0)

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