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唯「グリプス戦役!」#第十一話 プレッシャー! 【ガンダム】


ニュー速VIP避難所(クリエイター) より

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1284974948/l50


唯「グリプス戦役!」#index




230 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:41:10.56 ID:IuCi.mIo


第十一話 プレッシャー!

この宙域は何かがおかしい、純はそう思った。
周りの雰囲気がピリピリと張り詰めているようだ。
不意に、殺気を感ずる。
機体を殺気から逃がした。そこにビームが飛んできた。
敵機は確認できない。

純「攻撃、どこから…?」

不意に、張り詰めた空気が掻き消えた、と思ったら、和の機体に四方からビームが殺到していた。
和は紙一重でそれをかわしている。
姫子も掩護しているが、機体が確認できないので虚空を撃つばかりである。

純「先輩!!」

和「私たちのことはいいから、ガス部隊を捜しなさい!!そのうち援軍も来るわ!!」

純「了解!」

先輩たちは大丈夫、そう自分に言い聞かせて純は飛び続けた。





232 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:42:14.52 ID:IuCi.mIo

唯には、敵が手に取るように見えていた。
プロトサイコの腕部を射出し、迂回させて敵に近づける。
腕に取り付けられたサイコミュ制御のビーム砲で牽制の射撃をして敵を揺さぶる。
その時、敵が起こす感情の波紋を感じ取り、乗っているのが誰なのか唯にはすぐに分かった。

唯「あれは、純ちゃんだね!あずにゃんにやらせてあげよう!」

純を泳がせ、残り二機の間に牽制のビーム砲を放つ。
二機とも焦っているのが分かる。

当たり前だ。攻撃しているのは放たれたMSの腕部だけで、
唯自体はかなり遠くから腕部を遠隔操作し、高みの見物を決め込んでいたのだ。

そう、相手には敵が見えないのである。
腕部も小さすぎて距離さえ適切に保っていればCGで再現しきれずモニターには表示されない。
モニター越しには、ビームだけがどこからともなく飛んでくるように見えるという訳だ。



233 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:44:59.36 ID:IuCi.mIo

唯は、眼を閉じて伝わってくる二人の波紋を選り分ける。
すぐに目が開かれ、口元が歪む。

唯「和ちゃん、見つけたよ。もう一人は姫ちゃんだね。」

唯はビームを和の機体に集中させる。和がそれを巧みに回避している。
姫子は混乱して辺りにビームやバルカンを連射している。
唯はそれを見て、満足そうにクスッと笑った。
もう、和しか見えていない。

唯「和ちゃん!上手、上手!…でもいつまで持つのかなあ?」

後ろのほうで、波紋がぶつかり合うのが感じられた。

唯「あずにゃんの方も、始まったね。」



234 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:46:14.50 ID:IuCi.mIo

純の前に、ガブスレイが二機、立ちはだかった。
一機は指示を送っているだけのようで、
こちらに本気で攻撃してくるような意志はないみたいだった。
もう一機は、動きや放たれるプレッシャーからして間違いなくこの前交戦した機体だった。

純「梓…」

先に射撃したのは梓だった。
純はそれをさけて腰のビームガンで反撃する。
距離が近づく。
サーベル。
二度三度馳せ違った後、つばぜり合いが起こった。
接触回線がつながる。

純「毒ガスで人殺しなんかしようとして…一体何やっているのよ!梓!!」

梓「エゥーゴのくせに、お前は私を知っている…
  お前が私の記憶を持って行った敵だな!!お前を倒して、記憶を取り返すです!!」

純「意味分かんないから!!」



235 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:47:24.07 ID:IuCi.mIo

ゼータプラスが敵を押し返して蹴りを入れる。
変形して、ガス部隊に向かう軌道をとった。

純「付いてきてみなよ!付いてこれるものならね!!」

梓も変形してそれを追う。

梓「宇宙人め、やってやるです!」

戦闘機同士のドッグファイトのように、ウェイブライダーとMAは絡みあい、飛んだ。

純「ちょっとからかうと、いつもムキになって…そういうとこ、やっぱり梓じゃん!!」

梓の機体が近づく。
殺気。
バレル・ロールで回避すると同時に、後ろについた。
ワイバーンに乗っていた時、純の得意な軌道だった。

ウェイブライダーの操縦感覚は、ワイバーンのそれに酷似している。
純にとっては、手足のような機体だ。



236 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:48:14.68 ID:IuCi.mIo

純「私は食いついたら、離さないよ!」

梓はMA形態のまま逃げまわる。
MSに変形すれば戦い易いのに、それをしないのは純への対抗心からだろう。
もしかしたら、認めて欲しいのかも知れない。

梓とは、そういう人間だった。
そんな梓が、純は好きだったのだ。

純「…捕まえた!!」

純は、何度も瞬きをしながらトリガーを引いた。
視界が、涙でぼやけてくるのである。

涙のせいにしたくはなかったが、攻撃は外れていた。



237 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:49:04.41 ID:IuCi.mIo

斉藤は、焦って梓に司令を送っていた。
最新の可変機が、古典的な戦闘機のドッグファイトをやっていたからだ。

斉藤「おい、強化人間!!可変機構を上手く使いながら戦え!!そいつは可変MSなんだぞ!!」

梓「うるさいです!!私に指図するなです!!」

斉藤(…不安定になっている。危険だな、ここまでか…)

斉藤「強化人間、一度撤退だ!!」

梓「うるさい!!」

その時、ウェイブライダーC型のスマートガンが梓の機体をかすめた。

梓「きゃあ!!」

斉藤「マズイ、照明弾!!」

小さな太陽のような光が、戦場を照らしだした。
その隙に二機のガブスレイが撤収する。



238 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:50:26.56 ID:IuCi.mIo

四方から敵の攻撃を受けながら、和は不思議な感覚にとらわれていた。
敵が何をしたいのか、分かるのだ。
敵の殺気を、余裕を持って受け流す。

和「こいつはもう私一人で充分よ!!立花さんはガス部隊へ!!」

姫子「でも敵の姿さえ見えないよ!!」

和「私を信じなさい!!」

どこから来るか分からないビームをかわしながら話しかけてくる和を見て、
姫子は大丈夫だ、と思って機体を変形させ、飛び出した。

和「分かるわ…あなた…唯ね!!」

不意に四方からの砲撃が止む。ビーム砲のバッテリー切れかも知れない。
初めて敵が見えた。
黒いガンダム、
殺気と共に胸がチカッと光った。
拡散ビーム砲、和はそれを無駄なく動いてかわした。



239 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:51:19.97 ID:IuCi.mIo

和「分かるわよ!あんたのしたいことなんか、手に取るようにね!!」

黒いガンダムの背中にしがみつき、接触回線で語りかけた。

和「昔からの、付き合いですものね、唯!!」

予想したとおり、接触回線から唯の声が聞こえる。

唯「和ちゃんを殺すよ!!そうすると憂が帰ってくる!!」

和「人を殺したって、憂は帰って来ないわよ、唯!!」

唯「帰ってくるよ!!研究所で教えてもらったんだもん!!」

和「目を覚ましなさい!!
  あなた達が毒ガスを注入しようとしているコロニーには、憂みたいな人がたくさんいるのよ!!」

唯「憂は一人だよ!!」

和「あなたが憂を想うように、想い合っている人たちが、
  あそこにはたくさんいるの!!そんな人達を、殺していいの!?」

唯「うう…」

和「あなたが憂を失った時の悲しみは、よくわかるわ…私だって悲しいもの…
  でもそんな悲しみを、大勢の人に味わわせようとして、あなたは満足なの!?違うわよね!!」



241 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:52:31.18 ID:IuCi.mIo

唯「おおぜいのひと…かなしみ…?」

和「あなたは病気だわ!治してあげるから一緒に行きましょう!」

唯「うわあああああああああ!!」

和「ゆ…唯…?どうしたの…? 苦しいの!?」

その時和は強烈な殺気を感じた。
反射的に唯の機体から離れる。
ビームが次々に撃ち込まれる。
和がそれを回避するたびに、唯の機体から離れていってしまった。

和は、MA形態のガブスレイが爪に唯の機体をひっかけて曳航していくのを見た。

和「今はガス部隊を倒すのが先決か…。」

ウェイブライダーに変形して、加速する。

和「唯…私が絶対に助けてあげる。」



242 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:53:11.74 ID:IuCi.mIo

不意に目が痛くなるほどの光が発生した。
純は、それを完全に直視してしまった。

純「わっ!!まぶしっ!!」

純「目が…目がああっ!!」

不意に、姫子の声が聞こえた。
梓たちには逃げられたようだ。

姫子「何やってるのよ、ドジね。」

純「ムスカの気持ちが分かりました…って、真鍋先輩は!?」

姫子「敵は大丈夫だから、行っていいって。早くガス部隊を殲滅しましょ。目、治った?」

純「はい、なんとか…」

二機はウェイブライダーに変形して、攻撃目標へと向かった。

結局、琴吹グループが計画したサイド1への毒ガス注入計画はカキフ・ライ隊によって阻止された。



243 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:54:11.11 ID:IuCi.mIo

唯の機体を曳航して艦に帰ってくると、梓の状態は散々だった。

斉藤「お嬢様、強化人間が暴れだしまして…
   スタンガンで眠らせても起き上がると同じような始末でして…」

梓「わああああああ私の過去がああああ」

紬「薬を打ち込んで簡単な暗示をかけなさい。その後、再強化!!」

無論、唯にも同じ措置をするつもりで、すでに眠らせている唯を紬は引きずっている。

唯の部屋に入って、椅子に立てかけ、気付け薬をかがせた。

唯「う~ん…」

紬「唯ちゃん、沢山の人を殺そうとしたこと、後悔してる?」

薬が効いているのか、ぼうっとした唯が答える。

唯「和ちゃんが、悪いことだって…私が憂を失った時と同じ気持を…たくさんの人に…」



244 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:55:18.29 ID:IuCi.mIo

紬「話を変えましょう。人は必ず死ぬものだっていうのは、唯ちゃん知ってるわよね。」

唯「うん…しってる…」

紬「その時、幸せな気持ちで逝くのと、そうでないの、どっちがいい?」

唯「しあわせな…ほう…」

紬「私たちがコロニーに注入しようとしたお薬は、人を幸せな気持ちで逝かせてあげるお薬なのよ。」

唯「しあわせ…」

紬「しかも、みんな一緒に逝けるのよ。誰も、さみしい思いをしないの。」

唯「…いっしょ…」

紬「唯ちゃんが寂しいのは、憂ちゃんだけが今いないからよね。
  あそこのガス注入が成功していたら、そんな気持ちになる人、だれもいなかったのよ。」

紬「誰も寂しくない、しあわせな、最期よ。言ってごらん。」

唯「さみしくない しあわせな さいご」



245 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:56:08.77 ID:IuCi.mIo

紬「これでもまだ私たち、悪いことしようとしていたと思う?」

唯「ううん、思わない。」

紬「和ちゃん、唯ちゃんに嘘を付いたのよ。いけない子なの。」

紬「嘘つき和ちゃん、言ってごらん。」

唯「嘘つき和ちゃん。」

紬「えらいわ、唯ちゃん。今お医者さんを呼ぶから、
  私はいいことをした、和ちゃんは嘘つきって、お医者さんが来るまで繰り返し言い続けなさい。」

唯「わたし…いいことをした…和ちゃんはうそつき…わたしいいことをした…」

紬は部屋に備え付けられている電話機を操作した。
受話器の先には医務室に常駐しているニタ研からの出向者がいる。

紬「もしもし、暗示をかけたわ。今はおとなしいから監禁して再強化をお願い。」

紬はそのまま、唯の方を見ることもなく自室に向かった。



246 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:57:19.59 ID:IuCi.mIo

ミーティングルームで、二人の話を聞いて姫子は驚きを隠しきれなかった。
ついこの間、一緒に食事をした元同級生と殺し合いをしたと知ったからだ。

しかも澪は唯に殺されたのだという。
泣きながら手を振る二人の姿がまじまじと思い出される。
あの後、いやあの前も、一体彼女らに何があったというのだろうか?

姫子「ごめん、ちょっとにわかには信じられないわ。」

和「そうでしょうね、私も今頭が少し混乱しているわ。」

純「実は…ダカールで私を殺しに来たのも憂だったんです…。
  私を見たら驚いて、真鍋先輩がドアをノックしたとき、逃げちゃったんですけど…」

和「ハァ…一体どうなっているのかしら…?」

姫子「とにかく、考えていても始まらない。私たちはティターンズを倒さなきゃいけないのよ!」

和「私は…次に唯にあったら説得してみたいと思ってるの。
  この前の戦闘でも、邪魔が入らなければなんとか連れ帰ることができたかも知れないのよ!」

純「私も、梓を何とかしたいです!
  喋っていることはおかしかったけど、あれは間違いなく梓だった…
  あんな戦い方をする殺人マシンでも、ちょっとは人間の部分があるんです!
  そこに入り込めればなんとかなると思いませんか?」



247 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 19:58:12.03 ID:IuCi.mIo

姫子「…分かったわ。私も協力する。だけど、次も会えるとは限らないし、
   顔が見えないから相手が彼女たちでも、区別がつかないかも知れないわよ。」

和「大丈夫よ、また会える気がするの。それに動きを見ればあの子だってすぐ分かる。」

純「私も同じ意見です。梓のことも分かります。」

姫子「…それならいいけど…」

姫子は、二人が無理をしているようで少し心配になった。
動きを見れば分かる、などというのは到底信じられる話ではないからだ。



248 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 20:01:11.00 ID:IuCi.mIo

第十一話 プレッシャー!  おしまい

続きは他のスレを巡回してから。

今脳内設定資料書いてんだけど、需要あるかな…?




249 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 20:13:44.83 ID:MjkRuXUo

面白いだけに、ティターンズ側のけいおん部のキャラが少なくなっちゃったのが寂しいな
話の焦点は絞られてるのでメインストリームに関われるのかが・・・
前作と同じで本編改変はしないのかな





250 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/25(土) 22:12:06.58 ID:IuCi.mIo

>>249
俺頭悪いから本編改変したら全体の戦局がどういう流れになっちまうのか想像できん。
よって改変はしない方向で。

けいおんサイドをめちゃくちゃにしたことについてはかなり反省している。

再開するよ。



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タイトル:
NO:2346 [ 2011/06/04 04:54 ] [ 編集 ]

1は末期
憂を殺した側にいる和に説教させるなんてな
しかも和が諭したくらいで目を覚ますなんてな、梓のときの澪唯の努力w

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