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澪「プライベート・律っちゃん?」#前編 【戦争】


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澪「プライベート・律っちゃん?」#前編
澪「プライベート・律っちゃん?」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:12:27.88 ID:5gAZTI700

1942年(昭和17年)2月~中華民国南京城~

司令「秋山大尉」

澪「はい?」

司令「貴様に大本営から直々に極秘任務が下った」

澪「え?」

司令「明日、ビルマに行け」

澪「ビルマへ!?」





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:15:19.91 ID:5gAZTI700

澪「や、ヤダッ!」

司令「!?」

澪「私には南京城の警備という重要な仕事があります!ビルマになんて行けません!」

澪(つい先日、帝国軍によるビルマ侵略作戦が始まったばかり・・・最前線になんて行きたくない!)

司令「大本営が貴様を指名したのだ。これは名誉なことなのだぞ」

澪「ヤダッ!」

司令「貴様には秋山元陸軍大将の血が流れているんだ。本営も大いに期待している」

澪「ヤダッ!」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:18:25.10 ID:5gAZTI700

司令「麦飯だけじゃ?」

澪「ヤダッ!」

司令「雑炊つけなきゃ?」

澪「ヤダァッ!」

司令「貴様」

ジャキ

司令は九九式短小銃を澪の頭に向けた

澪「ひいっ!」ポロポロ



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:21:16.38 ID:5gAZTI700

司令「命令に背いたら銃殺だぞ」

澪「やd・・・」

司令「ああん?」

澪「うう・・・」ポロポロ

司令「行ってくれるな?」

澪「はひ・・・」ポロポロ



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:25:11.64 ID:5gAZTI700

澪「ところでビルマに行って何をすれば?」

司令「人探しだ」

澪「人探し・・・ですか?」

司令「そうだ。探して欲しいのは田井中律二等兵。貴様と同い年だな」

澪「二等兵?その二等兵がなんだというんです?」

司令「田井中二等兵には弟がいてな。その弟が先日の真珠湾で戦死したらしいのだ」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:30:15.02 ID:5gAZTI700

澪「よくあることです。それと今回の任務になんの関係が?」

司令「田井中家は二人兄弟でな。
   遺族の心情も考え、大本営の計らいで姉を日本に帰国させることになったのだよ」

澪「そ、そんな馬鹿な話があるか!私も帰国したいです!」

司令「」

ジャキ

司令は無言で銃を向けた

澪「嘘です」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:35:30.42 ID:5gAZTI700

澪はトボトボと南京の街を歩いていた

澪(なんでこんなことに・・・)

澪(何が陸軍大将の血だ・・・)

澪(おじいちゃんが日露戦争でちょっと活躍しただけで私まで有能だと思い込みやがって・・・)

澪(そもそも陸軍大学校だっておじいちゃんのコネで入っただけで
  講義なんてまったくついていけなかったっていうのに・・・)

澪(あれよあれよと言う間に、大尉にまで昇進してるし・・・,もう日本に帰りたいよ)

澪(ビルマ・・・補給すら届くかわからないようなところになんて行きたくない・・・)

澪「お国のために死ぬなんてごめんだ!」ガーッ

さわこ「口を慎んでください澪ちゃん大尉」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:42:01.26 ID:5gAZTI700

澪「あ、さわこ軍曹」

さわこ「大変な任務を引き受けたそうね」

澪「困ったことになったよ・・・もう日本に帰る」

さわこ「私の上官ともあろう者が弱音を吐かないの。
    ほら、部隊編成のために兵隊集めするんでしょ?行くわよ」

山中さわこ、日露戦争では203高地を戦い抜き、後に関東軍として中国を転戦、
満州事変や張作霖爆殺事件、ノモンハン事件にも関わったとされる

現在は第101師団に所属し、新米尉官秋山澪を精力的に支えていた

澪「兵隊集めって言っても、私友達いないし・・・」

さわこ「もう!仕方ないわね!じゃあ私にまかせなさい!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:48:22.23 ID:5gAZTI700


射撃場

パーンパーン!

同じ部隊の人「中野さんすごーい!」

梓「こんなの普通だよ」

パーンパーン!

上官「中野オオオオオオ!おい中野オオオオオオ!」

梓「はい?」

上官「貴様!一発目は的の真ん中に当てたようだが、
   その後は全部はずしてるじゃないか!舐めてるのか貴様!」

上官「おい中野オオオオオオオオオ」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:53:31.40 ID:5gAZTI700

オナブタ「あのー上官殿?」

上官「なんだアアアアアアアアアア」

オナブタ「中野さん、外してるんじゃなくて全弾一発目の穴を通してるんですよ」

上官「なんだとオオオオオオオオオ!?」

梓「すみません、うるさくて射撃練習に集中できないんですけど?」

上官「チッ、弾の無駄使いはするなよ?ちょっと射撃の腕がいいからって調子に乗りやがって・・・ブツブツ」

梓「ふん」

パーンパーン!



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 18:58:10.25 ID:5gAZTI700

オナブタ「中野さん、ぁんなの気にすることないょ」

オナブタ「ぁぃつ中野さんに嫉妬してるんだょ!中野さんめっちゃ才能ぁるからさ」

梓「才能なんてないよ。こんなの練習すれば誰でもできるようになる」

同じ部隊の人は知っていた
梓の手は銃ダコだらけであることを
一体一日何時間銃を握っていればこんな手になるのか、同じ部隊の人は想像することすらできなかった



さわこ「見た?」

澪「見た」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 19:00:57.12 ID:5gAZTI700

さわこ「あの若さでものすごい才能よ。
    上官に恵まれていれば、今頃上等兵なんかではなく、澪ちゃんと同じくらいの階級だったかもね」

さわこ「それにあの子は参謀的な才能もあるのよ。ぜひとも今回の作戦に参加してもらいたいわ」

澪「・・・」

澪(きっとああいう人が上に立つべきなんだ。私のようにコネで上にのし上がったって人望を得られるわけがないよ)



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 21:01:46.29 ID:5gAZTI700

さわこ「梓ちゃん上等兵」

梓「はい?」

さわこ「噂通りの腕ね。御見それしたわ」

梓「はあ。というか、どちら様です?」

さわこ「私は第101師団山中さわこ軍曹、こっちが同秋山澪大尉よ」

梓「秋山大尉?ああ、あの噂の・・・」

澪「?」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 21:07:26.49 ID:5gAZTI700

梓「ヘタレ尉官って噂の」

澪「!?」

さわこ「口を慎みなさい梓ちゃん。今からこの大尉があなたの上官になるんだからね」

梓「は?」

さわこ「あなたには極秘の作戦に参加してもらうわ。大本営直々の任務よ。光栄に思いなさい」

梓「大本営の!?もしかして蒋介石の暗殺ですか!?」

さわこ「人探しよ」

梓「ひ、人探し・・・?」




39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 21:15:02.50 ID:vO/DBInCO

つーかコネだけで昇進して大尉とかやばくね?
有り得んの?



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 21:39:03.40 ID:BaDrF2XGO

>>39
本当に秋山好故(て名前だったと思うが自信ない)の孫だとしたら余裕でしょ
中隊長くらいなら余裕でなれちゃう





46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 22:18:58.90 ID:5gAZTI700

>>44
陸軍大将は秋山真之のほうです




120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:50:38.31 ID:5BpUbMpsO

今更だけど
秋山好古陸軍大将
秋山真之海軍中将
のはず
「本日天気晴朗なれども波高し」は真之が日本海海戦の前に打った有名な電文だし



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:50:49.25 ID:7CibANa2O

じいちゃんは秋山好古か





46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 22:18:58.90 ID:5gAZTI700


梓「詳しく聞かせてください」

さわこ「実は・・・」

梓「はあ・・・」(そんな話ありえるのか?国家総動員法まであるってのに)

梓「まあ、命令だったらやりますけど・・・」

澪「あ、ありがとう・・・」

梓(こんな上官で大丈夫かな?)



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 01:57:31.31 ID:vKd5tNS6O

さわ子「この子は琴吹紬ちゃんよ」

紬「こんにちは」

さわ子「彼女はとても優秀な衛生兵よ。しかもなんと!あの琴吹財閥の一人娘!」

梓「そうなんですかー」

梓(あのと言われてもよくわからないし…)

澪(財閥だと!?自分達の儲けばかり考えてこの戦争を起こしたと言っても過言ではない奴らだ)

澪(そもそもなぜ財閥の娘が戦場に来ているんだ)

さわ子「むぎちゃんは社会勉強のためにこの戦争に参加してるの。偉いわよね~」

澪(金持ちの道楽か。こんな奴…嫌いだ)



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 02:05:45.13 ID:vKd5tNS6O

澪「…」ジー

紬「?」

紬「私の顔に何かついてる?」

澪「いや、なんでもない」プイッ

紬「?」



さわ子(澪ちゃん、それは上官としてとってはいけない態度よ)

さわ子(あまり私を失望させないで)



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 02:20:07.37 ID:vKd5tNS6O

和「真鍋伍長です」

さわ子「和ちゃんは昔、私と同じ部隊に所属していたの」

さわ子「この子もすごいわよ!あの満州某重大事件の際は…」

和「軍曹、それ以上は…」

澪梓紬「?」

さわ子「おっと、これ以上はタブーだったわね。まあとにかく凄い子だからみんな仲良くね!」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 02:33:07.42 ID:vKd5tNS6O

指令本部

澪「部隊編成、完了しました」

司令官「うむ。時に大尉こちらからも一人兵を推薦しておく」

澪「はぁ」

司令官「彼女は所謂事務屋だが中国語が堪能だ。道中、役に立つこともあるだろう」

司令官「平沢二等兵!入れ!」

ガチャ

唯「は~い」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 02:39:06.40 ID:vKd5tNS6O

司令官「平沢、明日からこの秋山がお前の上官だ」

唯「異動ですか?」

司令官「うむ、お前にはビルマに行ってもらう。激戦地だ、気を抜くな」

唯「ビルマ!?む、無理です!私銃で人を撃ったことないし…」

さわ子「訓練はしてるんでしょ?」

唯「まあ、最小限は…」

さわ子「なら大丈夫よ。道中、指導してあげるから」

唯「そ、そんな…」




73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 07:16:25.79 ID:p24s4VgCO

大尉までは横並びだと思ってたが違うのか



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 07:30:36.99 ID:oWlJAsdNO

尉官って小隊一個任されるぐらいだろ?





75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 07:46:35.88 ID:vKd5tNS6O

>>74
大尉くらいだと中隊長レベル



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 08:05:34.97 ID:vKd5tNS6O

唯「嫌です!絶対無理!人を殺すなんて私には無理!」

澪(唯の気持ちわかるよ)

さわ子「大丈夫よ。慣れたら人に向けて銃を撃つことなんてとても簡単になるわ」

梓「そうですよ。大体国家総出で戦争に勝とうって時にそんな発言…そんなんじゃダメです」

紬「唯ちゃん、天皇陛下のために玉砕しましょ♪」

和「私達だって好きでやってるわけじゃない。
  任務だからやってるの。あなただけ逃げることなんて許されないのよ」

唯「う…うぅ…私にはできないよ…」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 08:21:50.88 ID:vKd5tNS6O

ガチャ

憂「お姉ちゃん!」

唯「憂!助けて憂~この人たちが~」

憂「じゃあお姉ちゃんが最前線に行くっていうのは本当なの…?」

さわ子「本当よ。これは大本営直々の任務。断ることは許されないわ」

唯「うい~…」

憂(お姉ちゃん…お姉ちゃんは虫も殺せないような優しい女の子なのに…)



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 08:28:35.66 ID:vKd5tNS6O

憂「わ、私も連れていってください!」

唯「!?」

憂「お姉ちゃんだけじゃやっぱり心配だから…せめてお姉ちゃんの側にいさせて!」

司令官「どうする大尉?貴様が部隊長だ。貴様が決めろ」

澪「私は別にいいですけど…」

さわ子「決まりね!これからよろしくね平沢姉妹!」

唯(日本に帰りたい…)



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 08:39:07.08 ID:vKd5tNS6O

澪「今日はこのへんにするか」

澪「…」カリカリ

澪「やっぱり一人で静かに歌詞を書いてる時が一番落ち着くな」

澪は暇な時間を利用して、歌詞を書くのが唯一の趣味だった

澪「明日はビルマに出発か…きっと歌詞を書く暇なんてないんだろうな」

同期尉官「ん?おい秋山の奴また変な歌詞書いてるぜ」

尉官「あのわけわかんねー歌か。帝国陸軍なら軍歌作れってんだよな」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 08:56:10.29 ID:vKd5tNS6O

澪「…」

同期「シカトかよ。つまんね」

同期「あいつ明日ビルマの最前線に起つらしいぜ。所謂左遷だろw」

同期「コネだけでここまで来た奴だからな。まあ、お国のために死ねるんだからいいんじゃね?」

同期「死ぬとは決まってねーだろ。まあ、あんな奴の部隊即壊滅だろうが」

同期「違いねぇ。アッハッハ」

澪「…」

澪(なんとでも言えばいい。私は国のために死ぬのがえらいことななんて思わない)

澪(この戦争を生き抜いて日本に帰る。それが一番偉いことなんだ)



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 09:29:47.30 ID:vKd5tNS6O

次の日

さわ子「いよいよ出発だけど、みんな準備はいいわね?」

一同「おー!」

澪「お、おー…」

さわ子「澪ちゃん、上官がそんな不安な顔してたら隊の士気に関わるわ。嘘でも元気をだして」ヒソヒソ

澪「だって…」

さわ子「大丈夫よ。私が後ろからささえてあげるから。ほら上官として一言」

澪「う、うん。みんな、こんな危険な作戦に参加してくれてありがとう」

澪「えっと…とりあえずお国のためなんて言わず、やられそうだったらすぐに逃げてくれ」

澪「玉砕なんて…無駄死になんて絶対にダメだ」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 09:34:51.90 ID:vKd5tNS6O

さわ子「よく言ったわ澪ちゃん。みんな聞いたわね?
    この子は普通の上官と違うわ。命令は誰一人死なないこと。いいわね?」

一同「は~い」




梓(なんてヌルイ上官だ。犠牲なくして戦争に勝てると思っているのか)

梓(これなら前の上官の方がましだな)

澪「梓、どうかした?」

梓「いえ、大尉殿の素晴らしい御言葉に感銘を受けていました」

澪「そっか、梓も絶対に死んじゃダメだからな」

梓「…」

梓「承知」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 09:38:27.35 ID:vKd5tNS6O

30分後

唯「うい~疲れた~…」

憂「お姉ちゃん、まだ30分しか歩いてないよ?」

唯「だって~装備が重くて~」

憂「もう!しっかりしないと置いてくよ!」

唯「うい~うい~;;」

憂「仕方ないなぁ。ほら、装備持ってあげるから」

唯「うい~!」

憂(お姉ちゃん可愛いなぁ///)



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 09:49:20.02 ID:vKd5tNS6O

紬「それじゃあお茶にしましょう♪」

ガサゴソ

紬「緑茶とお団子よ」

唯「わぁ!むぎちゃんすごーい」

澪「ちょ!バックパックになんてもの積めてるんだ!」

紬「疲れた時は甘いものよ澪ちゃん♪」

さわ子「そうね、私も歳だから足がパンパン。休憩しましょ」

澪(まぁ平和でいいか)

梓「そ…」

梓「そんなんじゃダメですー!」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 09:53:40.19 ID:vKd5tNS6O

澪「キレた!」

梓「みなさんやる気が感じられないです!作戦を完遂する気はあるんですか!?」

さわ子「そうは言ってもねぇ。ビルマまでまだまだ長いのよ。ゆっくり行きましょ」

梓「だからもっとやる気を」

ババババババ!

梓「銃声!?て、敵襲!」

さわ子「みんな頭を下げて!」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 10:00:44.57 ID:vKd5tNS6O

さわ子「みんな生きてる?」

澪「だ、大丈夫です」

さわ子「OK、国民党軍の奴ら待ち伏せしていたのね。潰すわよ」

さわ子「私は右側面から奴らの後ろに回り込む」

さわ子「和ちゃんは左側面から!澪ちゃんは和ちゃんに後ろに着いて!」

さわ子「梓ちゃんは中央から援護射撃!狙えるなら奴らの頭ぶち抜きなさい!」

さわ子「憂ちゃんは私に付いてきて!むぎちゃんは梓ちゃんのサポートを!唯ちゃんは後方待機!」

さわ子「梓ちゃん、私が合図したらぶちかましてやりなさい!」

梓「了解!」

澪「こ、怖い…」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:04:42.29 ID:vKd5tNS6O

さわ子「ゴーゴー!梓ちゃん撃って!」

さわ子「和ちゃん!澪ちゃんを死なせちゃダメよ!」

和「了解!」

ババババババ

梓「歩兵銃は苦手なんだけどな」

ババババババ

そうは言いながらも梓の撃った弾は次々に国民党兵士の体を貫いていた

梓「むぎ先輩ちょっとかわってくれます?」

梓「やっぱり私には狙撃が向いてる」

梓は九九式狙撃銃を構えた



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:10:04.43 ID:vKd5tNS6O

紬「あんなに動いている相手に狙撃なんて無茶だわ!」

ババババババ

梓「…」

ガチャ

梓「主よ、我に力を与えたまえ」

パーン!

敵兵「がっ!」

梓「主よどうか我が手と我が指に戦う力を与えたまえ」

パーン!

敵兵「あがっ!」

紬(そんな…梓ちゃん、あなたキリスト教なの…?非国民じゃない!?)

梓は一発も外すことなく敵兵の喉や頭など急所を的確に撃ち抜いた



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:16:49.17 ID:vKd5tNS6O

澪「左手は添えるだけ、左手は添えるだけ…」

和「8時の方向20ミリ機関銃!土嚢が積まれて銃が使えない!澪!手榴弾!」

澪「左手は添えるだけ…」

和「澪!」

澪「は、はい!手榴弾…手榴弾…」

澪「あああ、手が震えてピンが抜けない!」

ピン

澪「や、やった!あっ!」

つるっ

澪「あ゛ー!手榴弾を落とした!」

和「!?何をやっての馬鹿!早く拾って投げて!」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:21:37.28 ID:vKd5tNS6O

ガシッ、シュッ

バーン!

和は間一髪のところで落ちた手榴弾をほおった

澪「あ、危なかった…」

和「機関銃は潰したわ!先に進むわよ!」

澪「は、はい!」

澪の情けない行動のせいでどっちが上官なのかわからなかった



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:28:42.17 ID:vKd5tNS6O

さわ子、憂は別の機関銃の攻撃に曝され、身動きが取れず、
敵兵がゲリラ戦用に掘った塹壕に身を潜めていた

憂「ここからだと狙えませんね。移動しないと」

さわ子「そうね。あの大きな木まで行けば照準に入るのだけど」

さわ子「私があそこまではしって」

憂「私に行かせて下さい」

さわ子「…」

さわ子「大丈夫?かなり危険よ?」

憂「わかってます。でも軍曹が戦死したらこの部隊は終わりです。そのくらいシタッパの私でもわかる」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:35:28.79 ID:vKd5tNS6O

さわ子「わかった。私が援護するからあなたはあの木だけ見て走り抜きなさい。
    あの機関銃さえ抑えればこの戦闘勝ったも同然だわ」

憂「は、はい!」ガクガク

さわ子「準備はいいわね?ゴー!」

ババババババ

憂「うわああああ!」ダダダダダ

憂は一心不乱に目標の木を目指した

憂に気付いた機関銃が照準を憂にかえる
弾が憂の足元に着弾
憂は生きた心地がしなかった

憂「死にたくない死にたくない…」ダダダダダ



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:40:06.98 ID:vKd5tNS6O

紬「梓ちゃん!憂ちゃんが飛び出してる!あっちの機関銃を潰して!」

梓「そんなことわかってる!ここからじゃ遠すぎるんですよ!いくら私でも1k先は狙えない!」

紬「でも…」

梓「いいからあなたは澪先輩を援護してください!」

紬「わ、わかったわ!」

ババババババ

唯「う、うい~…」ガクガク



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:49:05.97 ID:vKd5tNS6O

憂「ハアハア、私生きてる…」

憂「あとはここから敵兵を撃てば」

憂「練習通りやれば大丈夫…あいつらを倒したらお姉ちゃんとお茶できる…頑張れ私」

さわ子の的確な援護射撃で機関銃の照準はさわ子に移っていた

憂「あたれえええええ!!」

ババババババ



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:54:13.49 ID:vKd5tNS6O

機関銃を撃っていた兵士は憂の銃弾によって倒れた

憂「や、やった!制圧!そうだ!あの機関銃を奪えば!」

憂は機関銃まで移動し、敵部隊に向けて発砲した

憂「うあああああああ!」

憂の攻撃によって、敵部隊は壊滅

甚大な被害と機関銃を奪われたため、残存兵士は退却を始めた

憂「やったぁ!」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 13:57:54.35 ID:vKd5tNS6O

ババババババ

澪「や、やった!一人やっつけたぞ!」

和「ん?敵が退却していく…さわ子軍曹達がやってくれたみたいね」

澪「良かった…私生きてる…」

澪「やっぱり私が指揮を採るよりさわ子軍曹が指揮を採った方が100倍いいよ」

和「…」

和(軍曹はこんな子に何を期待してるのかしら?)



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 14:01:26.15 ID:vKd5tNS6O

梓「終わったみたいですね」

紬「ええ、みんな生きてるみたい」

紬「それより…梓ちゃん。あなた…キリスト教なの?」

梓「…」

梓「銃殺しますか?」

紬「そんなこと…」

梓「鬼畜米英なんて…みんな大本営の言葉に踊らされている馬鹿ばっかりだ」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 14:09:24.25 ID:vKd5tNS6O

梓「私の両親も熱心なカトリックだったんですよ」

梓「当然ながら新米派でね。ジャズを愛するいい親だった」

梓「別にカトリックだからと言って愛国心がないわけじゃない…それなのに特高の奴ら…!」

梓「新米、カトリックという理由だけで
  なんだかわからない罪を着せられて拷問された挙句、銃殺されたんですよ!」

紬「…」

梓「だから私はこの戦争で名誉が欲しいんです。上に行けば行くほど発言に影響力が出ますからね」

梓「私はこの国を変えたい。死んだ両親のためにも。そのために戦ってるんだ」

梓の目には揺るぎない決意みたいなものが表れていた




126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 14:14:07.04 ID:G97mBi4j0

この頃ならスイングジャズだろうね
もう少し生きてればバップに出会えただろうに



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 14:16:16.41 ID:eoLkwvG/0

梓…





129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 14:18:37.49 ID:vKd5tNS6O

梓「私を殺したいなら殺せばいい」

梓「上に報告したいならすればいい。入隊した時から覚悟はできてるんですよ」

紬「しないわ」

紬「みんな大切な仲間よ。私はみんなの命を救うためにここにいるの。
  梓ちゃんが苦しむようなことはしないわ」

梓「口ではなんとでも言えるでしょうね」

紬「そんな…」

梓「むぎ先輩は社会勉強のために戦場に来てるんでしたね?
  ヘドが出る。そんな半端な気持ちで人殺しに加担ですか」

梓「財閥のお金持ちが考えることはよくわかりませんね」

紬「…」

その後、澪たちが戻ってくるまで二人に会話はなかった

唯(なんなのこれ~気まずいよ…言ってることもよくわからないし)



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 16:13:41.89 ID:vKd5tNS6O


さわ子「いや~勝った勝った。よくやったわ憂ちゃん」

憂「えへへ///お姉ちゃんを守るために頑張りました」

さわ子「澪ちゃんもよく頑張ったわね」

澪「う、うん…」

澪(失敗して和に迷惑かけちゃったけど…後で謝ろう)

さわ子「梓ちゃん、むぎちゃんお疲れちゃん!」

梓紬「…」

さわ子「どうしたの?暗い顔して」

梓「別に」プイッ



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 16:19:12.32 ID:vKd5tNS6O

さわ子「?」

さわ子「まぁいいわ。むぎちゃんお茶にしましょう。祝賀会よ!」

紬「え、ええ…そうですね…」

澪「梓?むぎ?何かあったのか?」

紬「なんでもないわ。さぁみなさん、お団子召し上がって。おいしいわよ~」

唯「わーい!やっぱり疲れた時は甘いものだよね!」

憂「お姉ちゃんたら~、何もしてないのに~」

唯「えへへ~///」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 16:39:00.03 ID:vKd5tNS6O

お茶を終えた一行は次の町に向かっていた

唯「だって本当はクレイジー♪」

憂「お姉ちゃん歌うまーい」

唯「そう?じゃあこれは?ドキドキが止まらな~い♪」

憂「お姉ちゃん可愛い~///」

梓(遠足気分か…)

梓「私が蒋介石の頭をぶち抜けばこんな戦争一発で終わるのに」

さわ子「こら梓ちゃん、滅多なことは言わないの。
    それにあなたが思ってるほどそんなに単純な話じゃないのよ」

梓「…」

梓「了解」




142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 16:52:12.39 ID:CnO4lzI1O

蒋介石より毛沢東をやってくれ



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:12:49.25 ID:vKd5tNS6O

>>142
まずった
なぜか蒋介石しか思い浮かばなかったわ
毛沢東の方が良かったな





147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:12:49.25 ID:vKd5tNS6O


パパパパパ

澪「銃声が…この街はどっちが占領してるんだろ…」

さわ子「わからないわ。じわじわ前進するしかない。
    街は狙撃兵が潜んでるから気をつけて。そうよね梓ちゃん?」

梓「ええ。私だったらあの塔、それからあそこの民家、
  あそこの陰に潜みますね。見渡しもいいし、狙い撃つには絶好です」

梓は狙撃兵の潜んでいそうな場所を的確にいい当てた

澪(さすが梓だな。梓とさわ子軍曹がいれば私達の部隊は負けないぞ)

梓「どうします?大尉」

澪「え?」

梓「作戦はどうするんですか?」



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:19:03.79 ID:vKd5tNS6O

澪「ぐ、軍曹…」

梓「あなた部隊長でしょ?あなたが作戦を立てるべきなのでは?」

澪「で、でも…」

さわ子「一理あるわ。私も梓ちゃんも戦死したらどうするつもり?
    あなたがそんな不安な顔をしていたら部隊は壊滅よ」

澪「それは…」

さわ子「私は今回は口出ししないわ。澪ちゃんの命令通りに動く」

澪「わ、わかった…!」



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:24:34.38 ID:vKd5tNS6O

澪「中央は通らず迂回する」

さわ子(ふむ)

梓「賛成です。さっきみたいに敵に見付かってない以上、わざわざ戦闘をする必要はない。
  それでなくともこっちは人数が少ないんだから」

さわ子「その通りね。いい判断だわ」

澪(よ、良かった…)

迂回先

ババババババ

澪「こっちも銃声が…どこへ行っても同じだな」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:30:38.07 ID:vKd5tNS6O

さわ子「どうする?」

澪「い、行くしかない」ガクガク

澪「日本軍が街の反対側にいれば敵を挟み撃ちにできるし…」

さわ子「そうね。みんな聞いたわね?ゆっくり進むわよ。狙撃には気を付けて」

部隊はゆっくり前進した
銃声はまだ遠いところからしか聞こえない



子供「うわーんうわーん」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:33:55.32 ID:vKd5tNS6O

半壊した民家に家族4人がうずくまっていた
父親が部隊に向かって何か話かけている

父親「~」

唯「ふむふむ」

唯「澪ちゃん!この人が子供を安全なところに連れていってだって!」

澪「ば、馬鹿言うな!無理に決まってるだろ!断れ!」

唯「あいあいさー」

唯「~」

父親「~」

唯「どうしてもお願いだって」



157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:36:49.67 ID:vKd5tNS6O

和「仕方ないわね」

和は半壊した民家に入り子供を抱き抱えた

澪「和!やめろ!子供なんて連れていけない!今すぐ返すんだ!」

和「隣町に送り届けるだけよ。それにこの子私の姪っ子にそっくりなの」

さわ子「和ちゃん!上官命令よ!子供を返しなさい!」

和「大丈夫ですって。責任は私が取りますよ」

パーン!



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:43:03.75 ID:vKd5tNS6O

和「うっ…」

ドサッ

澪「狙撃だ!隠れろ!」

唯「あわわわ…和ちゃんが…」

憂「お姉ちゃん動いちゃダメ!」

澪「梓、どこから撃たれたかわかるか?」

梓「あそこの塔です」
澪「ここから狙えるか?」

梓「とっくに照準を合わせてますよ」

澪「頼もしいな」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:48:09.50 ID:vKd5tNS6O

紬「澪ちゃん!和ちゃんの容態は!?どこを撃たれたの!?」

さわ子「動いちゃダメ!梓ちゃんが敵を仕留めるまでは」

紬「でも急がないと手遅れに…」


和「う…ぁあ…澪起こして…起こしてくれれば自分で歩けるから」

澪「ご、ごめん…ジッとしててくれ…すぐに助けるから」

和「親に書いた手紙に血がついたぁ…あああ…」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:54:03.61 ID:vKd5tNS6O

和「澪ぉ…澪ぉ…」

澪(ごめん…もう少しだから…もう少し)

和「この手紙を日本に…」

和「」


梓「見えた」

梓「主よ我に力を」

パーン!




162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 17:57:58.61 ID:mes6AVo90

敵狙撃兵が手紙持ってもがいてるの見て撃てなかったんだっけ



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 18:02:04.03 ID:eoLkwvG/0

元知らんとわからんな



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 18:14:33.40 ID:idh8mYnOO

和はカバーゾかよ…あのシーン泣けたわ



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 18:37:49.81 ID:B9JDk3o+O

ドイツ側の狙撃兵がかっこよかった



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 19:10:33.65 ID:Dhg9RpWZ0

あったなこんなシーン






174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 19:52:20.74 ID:vKd5tNS6O

梓は敵狙撃兵の目玉をピンポイントで撃ち抜いた

梓「やりました!」

澪「よし!衛生兵!早く和を!」

紬「は、はい!」

紬「…!」

紬「し、死んでるッ…!」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 19:58:16.12 ID:vKd5tNS6O

澪「クソ…クソ…」

紬「救えなかった…仲間も救えないなんて衛生兵として何の意味があるかわからないわ…」

唯「怖いよ、うい~…」

憂「うん…お姉ちゃんはあまり見ない方がいいよ」

梓「今回は和伍長の独断がこんな事態を招いた。上官の命令に背くなど言語道断です」

さわ子「ひどいようだけど、梓ちゃんの言う通りよ。
    上官命令に背けば部隊壊滅だってありえる。みんな肝に命じなさい」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:04:46.82 ID:vKd5tNS6O

澪「和…お前の手紙、必ず日本にいる両親に届けるからな」

澪は涙を拭いて立ち上がった

澪「みんな行こう。まだ戦闘は終わってない」

その後、澪達は帝国陸軍と合流を果たしこの街の制圧に成功した

佐官「援軍感謝します」

澪「残念ながら援軍ではないのです。私達は別任務があるので、すぐにここを発たなければなりません」

佐官「別任務?どんな?」

澪「実は田井中二等兵を探していまして…」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:07:59.27 ID:vKd5tNS6O

佐官「田井中…?確か私の部隊にいたような…」

澪「本当ですか!?」
佐官「おい佐々木」

佐々木「はっ!」

佐官「私の部隊に田井中二等兵というものはいなかったか?」

佐々木「ああ…いますね。呼んできましょうか?」

佐官「頼む」

佐官「良かったですね大尉。あなたの任務これで完了ですよ」

澪(や、やったぁ!)



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:11:55.59 ID:vKd5tNS6O

律が澪に向かって走ってくる
途中、梓達ともすれ違った

梓「間抜け面」

紬「あの子のせいで和ちゃんは…」



律「律二等兵です。お呼びですか」

澪「キミが律か…なんと言えばいいのか…残念ながらキミの弟が亡くなってな…」

律「!?」

律「そんな…!?」



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:15:20.64 ID:vKd5tNS6O

律「弟が…死んだ…帰ったら一緒に釣りに行くって約束したのに…!」ポロポロ

澪「残念だが…」

律「なぜ…死んだんです」ポロポロ

澪「真珠湾で戦死したそうだ…」

律「そんな馬鹿な…!ありえません…」ポロポロ

澪「受け入れがたい気持ちはわかる…だが」

律「弟はまだ8歳ですよ?」

澪「なに?」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:19:34.79 ID:vKd5tNS6O

澪「キミは田井中律二等兵?京都出身の?」

律「いえ、私は埼玉出身の土田舎律です…」ポロポロ

澪「!?」

さわ子(ここまで来てハズレ…)

梓(アホらし…)

澪「えーと…うん、キミの弟は生きてるだろう。多分」

律「そんな!?本当なんですか?お願いです日本に帰らせて下さい。弟に会いたい」ポロポロ

澪は律の言葉を最後まで聞くことなくその場を離れた



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:23:21.08 ID:vKd5tNS6O

澪「聞いての通りだ。一から出直しだな」

梓「田井中二等兵に会ったら一発ぶん殴ってやりたいですね」

さわ子「同感よ」

澪「馬鹿なこと言ってないで出発しよう。時間が惜しい」

さわ子「お?」

澪「なんだ?さわ子軍曹」

さわ子「いえ、なんでもない」

さわ子(和ちゃんの死で崩れると思ってたけど、逆に成長したようね)




186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:28:59.76 ID:KwBgJMyxO

澪が逞しくなってく・・・・・・





187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:33:33.02 ID:vKd5tNS6O


一行は廃虚となった教会で一晩を過ごすことにした

唯「zzz」

憂「お姉ちゃんの寝顔可愛い~///」スリスリ

唯「う~ん…くるし…」

澪「キミを見てるといつもハートドキドキ♪」

澪「うん、いいな。これでいこう」

さわ子「みーおちゃん、何してるの?」

澪「うわぁ!見るなぁ!」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:40:05.41 ID:vKd5tNS6O

さわ子「いつもいつもコソコソと何を書いてるのよ」

澪「お、教えない!」

さわ子「澪ちゃんが陰で何をやっているのか、みんなで賭けてるのよ」

澪「またクダラナイことを…とにかく教えない!軍曹はあっちで寝て!上官命令!」

さわ子「了解」



紬「どうでした?」

さわ子「わからず仕舞いよ」

紬「あの顔は百合小説を書いてる顔ですよ」

さわ子「そんな馬鹿な…普通に恋文か何かでしょ」



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 20:47:40.42 ID:vKd5tNS6O

梓「…」ボーッ

澪「…」

澪「なぁ梓」

梓「はい?」

澪「音楽は好きか?」

梓(急になんなの?)

梓「ジャズ…が好きです」

澪「そっかぁ、ジャズかぁ!」

梓「…」

梓「怒らないんですか?」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 21:11:20.27 ID:vKd5tNS6O


澪「なんで?」

梓「敵国の音楽だからです。普通の上官にこんなこと言ったら銃殺されてますよ」

澪「音楽に敵も味方もないだろ。私もバンドが好きだしな」

梓「あのジャガジャガうるさいやつ?」

澪「随分な言い方だな。…私な、この任務が終わったら除隊してバンドを組むつもりなんだ」

澪「初めから私に指揮官なんて無理だったんだ。和の死で思い知ったよ。
  上官は感情を見せるなって言われてるけど、そんなの私には無理」

澪「だから最後の任務だけは成功させたい。田井中二等兵を日本に帰してやりたいんだ」



213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 22:59:12.01 ID:vKd5tNS6O

梓「はぁ…」

梓(何が言いたいんだ)

澪「この任務を成功させるために、むぎと仲直りしてほしい」

梓「…」

澪「何かあったんだろ?二人を見てればなんとなくわかるよ」

梓「お見通しですか…まいったな」

澪「二人に何があったかまでは聞かないよ。
  ただ部隊で一番大切なのはなんなのか、それをもう一度よく考えてくれ」

梓「…。了解」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 23:09:58.83 ID:vKd5tNS6O

次の日

梓「むぎ先輩」

紬「梓ちゃん、どうしたの?」

梓「先日のこと…すみませんでした」

紬「ああ…あのこと」

梓「あんなのただの八つ当たりですよね。
  何か部隊の緩い雰囲気にイライラしてて…むぎ先輩は何も悪くないのに」

紬「私の方こそごめんなさい。デリカシーのないこと聞いて…」

梓「いえ…そんなことは…」

紬「…」



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 23:11:04.53 ID:vKd5tNS6O

紬「梓ちゃん!お菓子食べない?おいしい豆大福があるの♪」

梓「た、食べます!豆大福大好物なんです!」

紬「ふふ♪ちょっと待っててね♪」


澪「うんうん」

さわ子「中々やるじゃない?」

澪「な、何がだ」

さわ子「照れない照れない」

澪「うるさい///早く出発の準備をしろ!」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 23:24:44.74 ID:vKd5tNS6O

澪一行は、何ヶ月かかけて徐々に目的地に近付いていた
最前線に近付くにつれ戦闘も激しくなっていたが、なんとか誰も死なずに進軍していた

唯「うい~あいす~」

憂「アイスなんてないよお姉ちゃん。今は戦争中なんだからワガママ言わないの」

唯「あ~い~す~」

憂「もう!じゃあ、代わりに私の指をチュパチュパしていいよ///」

唯「わーい!チュパチュパ」

憂「あん…///お姉ちゃん激しい///」

梓「ずっと疑問に思ってたんですけど、あの二人は一体なんなんです?」

さわ子「あまり見ない方がいいわよ」

紬「梓ちゃん、百合はいいものよ。ただTPOはわきまえてほしいわね」

澪「何をやってるんだよまったく…」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 23:28:25.67 ID:vKd5tNS6O

澪「みんな止まれ!」

さわ子「どうしたの?」

澪「丘の上に機関銃が設置してある。梓、見えるか?」

梓「はい、あれは…日本式じゃないですね」

さわ子「…迂回しましょうか」

澪「…」

梓「そうですね。機関銃破壊は後続に任せましょう」



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/19(日) 23:32:40.54 ID:vKd5tNS6O

澪「いや、ここで叩こう」

梓「なんですって?」

澪「ここで叩かなかったら後続に被害が出るかもしれない」ガクガクブルブル

梓「だからってこんな戦力で?無謀ですよ!」

澪「誰かがやらなくちゃいけないんだ」ガクガクブルブル

憂「だからってそれが私達じゃなくても…任務もあるし…」

澪「戦争に勝つことが任務だ。すぐに準備しろ」ガクガクブルブル



230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 00:28:02.11 ID:i4NJE59lO

澪「」ガクガク

梓紬憂「…」

澪「笑えるだろ?機関銃を見ただけで震えが止まらないんだ」ガクガク

唯「澪ちゃん…」

唯「みんな!やろうよ!澪ちゃんがこんなに頑張ってるんだからさ!」

憂「お姉ちゃん…」

唯「私は何もできないから偉そうなこと言えないけど…後方支援頑張るから!」

さわ子「そうね、後続のために一肌脱いでやりましょ!」

さわ子(あの怖がりな澪ちゃんが。ふふ)

さわ子は澪の成長を嬉しく感じた



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 01:12:06.59 ID:i4NJE59lO

澪「機関銃は二ヶ所だ。私と憂ちゃんが右側面から、軍曹とむぎは左側面から頼む」

澪「梓は中央から援護射撃だ。唯は後方待機」

梓「了解」

澪「すまないな、むぎ。衛生兵を突撃させて」

紬「仕方ないわ、人手不足だもの。終わったらまたみんなでお茶しましょ♪」

澪「ああ、楽しみにしてる。みんな配置についてくれ」



239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 01:28:50.39 ID:i4NJE59lO

唯は後方から戦闘の様子を眺めていた

澪や憂は機関銃の雨を掻い潜り、大きな岩に隠れて応戦していた
憂が投げる手榴弾の音が唯の鼓膜を揺さぶる
唯はその音を聞きながら、こんなに遠くでもすごい音なんだから
近くにいたら鼓膜が破れちゃうよ~などと考えていた

さわ子と紬の方は煙が上がっていたためどうなっているのか確認することはできなかった

唯(さわちゃんがいれば大丈夫でしょ)

梓は相変わらず、少しでも体を出した敵兵を的確に撃ち抜いている
唯のような素人からみても、梓の狙撃の腕は並ではなかった



243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 01:37:37.57 ID:i4NJE59lO

唯「銃声がやんだ…終わったの?」

澪「ゆいー!」

唯「澪ちゃんの声だ!左側から聞こえたな」

唯「は~い!今いきま~す!」

唯は硝煙を潜り、澪の声がした方へ向かった
そこには倒れた紬を取り囲む4人の姿があった



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 01:47:07.22 ID:i4NJE59lO

紬「いたぁぁあいあ…傷は…?私どこ撃たの…?あああああ」

さわ子「早く服を脱がせて!」

憂「はい!」

バリバリ

澪「!?」

梓「この位置…確か肝臓…」

さわ子「見てないで早く傷を押さえて!」

澪梓「は、はい!」



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 01:51:50.83 ID:i4NJE59lO

さわ子「むぎちゃん!弾は貫通してるわ!大丈夫助かるわよ!」

紬「うっぐ…」

紬「モル…ヒネを…」ビクンビクン

澪「でもモルヒネは…」

さわ子「打ってあげなさい」

唯「だけど」

さわ子「いいから早く!」



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 02:05:07.23 ID:i4NJE59lO

紬「かか肝臓をやられたぁ…」ブルブル

澪「大丈夫、大丈夫だから…」

梓「血が止まらない!」

唯「むぎちゃん!手当ての仕方を教えて!」

澪「どうしたらいい?教えてくれ」

紬「もう少し…だけモルヒネをぉぉお…」ブルブル

憂「モルヒネ…」

澪「…」

澪「わかった…唯、モルヒネを打ってやれ」



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 02:09:49.94 ID:i4NJE59lO

紬「死にたくない…死にたくないぃぃ…」ポロポロ

澪「死ぬもんか。この後みんなでお茶するんだろ?」

紬「死にたくないぃぃ…」ポロポロ

さわ子「モルヒネをもう一本打ちなさい」

唯「そんなことしたら本当に死んじゃいます!」

さわ子「少しでも痛みを和らげてあげるのよ!」



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 02:15:10.66 ID:i4NJE59lO

紬に3本目のモルヒネが打たれた

紬「ハアハアハアハア」

澪「大丈夫か?痛みはないか?」

紬「ごめんなさいみんな…」ポロポロ

紬「財閥の…私達のせいでこんな戦争に巻き込んで…」

澪「…」

澪「何を言ってる。お前のせいじゃないだろ?
  それに日本がここまで闘えてるのは財閥のおかげなんだから」



258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 02:42:17.72 ID:i4NJE59lO

紬「私はね、せめてもの罪滅ぼしと思って衛生兵に志願したの…」

澪「どういうことだ?」

紬「私達のせいで…財閥と大本営のせいで傷ついた人を一人でも救いたいと思ったの…」

紬「でもこんな体じゃもう誰も治療できないよ」ポロポロ

澪「そんなこと言うな。傷を治してもう一度隊に復帰すればいいじゃないか。な?」

紬「澪ちゃん、ありがとう」

紬「梓ちゃん、梓ちゃんが私に本気ぶつかってきたこと、とても嬉しかった」ポロポロ

梓「え…?」

紬「私が財閥だと知るとみんな急によそよそしくなるの。
  でもあなただけは本心をぶつけてくれたよね。言い争った時も謝ってくれた時も」ポロポロ

紬「あんなこと初めてだったから、すごく嬉しかった。
  梓ちゃんと同じ部隊になれて良かったよ。みんなと同じ部隊になれて…」



308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 18:42:56.84 ID:i4NJE59lO

紬「うちに帰りたい…帰りたい…」ポロポロ

紬「ママァ…」ポロポロ

紬「うぁあぁ…」

澪「…」

さわ子「くっ…」

唯「むぎちゃん~…」ポロポロ

梓「」スクッ

梓は無言で立ち上がり機関銃の設置してあるところに向かった



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 18:48:02.55 ID:i4NJE59lO

機関銃があるところには軽傷の敵兵が一人残っていた

梓「…!」

ガスッ

敵兵「がっ!」

梓「…!」

ドガッ

梓は何度も何度も敵兵を殴った



311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/20(月) 18:59:36.53 ID:i4NJE59lO

梓は敵を処刑しようと銃を構える

敵兵「~!」

梓「何喋ってるかわかんないよシナ野郎」

澪「待て!そいつを殺す前にむぎの墓を掘るのを手伝わせろ!」

敵兵「~!」

唯「どうか撃たないでくれって……」

澪「何を言われても耳を貸すな」

唯「澪ちゃん!あの人を銃殺するの?でもそれは違ほ…」

澪「むぎの埋葬を手伝え」

それだけ告げると、澪はガレキの陰に向かった



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澪「プライベート・律っちゃん?」#前編

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タイトル:
NO:5538 [ 2012/02/08 01:09 ] [ 編集 ]

えっと・・・つまり澪が・・・ミラー大尉でさわちゃんがボーヴァス軍曹で和がカパーゾあずにゃんがジャクソンムギがウェイド唯がアパム憂がたぶん・・・ライベンかメリッシュ純がパーカそうゆうこと?

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