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唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」#後編 【非日常系】


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唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」#前編
唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」#後編




448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 10:50:02.67 ID:3yiQZREi0

デート当日の朝澪の家

澪「トゥートゥートゥマシェリー、フンフンフン♪」

澪(今日のために新しい服買っちゃった…ん、まぁまぁだな)クルックルッ

梓(梓はどんな格好してくるのかな。きっと可愛いぞー)

澪「おーきーにーいりーのうさーちゃー」フンフン

律「えらくご機嫌だなぁーみおー」

澪「!!!」ビクゥ





450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 10:54:12.53 ID:3yiQZREi0

律「やほー」

澪「いややほーじゃないだろ!どっから入ってきた!」

律「そりゃー普通に玄関からだよ」

澪「ノックくらいしろっ」

律「いやぁ一応したんだけどねぇ?可愛い澪ちゃんは鏡の中の自分に夢中だったようで」

澪「みっ見てたのか!?///」アワワ

律「なぁんにも見てございませんわよー」ニヤニヤ

澪「くう」



451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 10:56:05.96 ID:3yiQZREi0

律「あっははは!ところでどうしたんだよ、そんなおめかししちゃってさぁ」

律「もしかしてデートでも行くのか?ははっ、なーんt」

澪「そ…そうだよ」

律「へ?」

澪「これから梓と一緒に映画館に行くんだ」



453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:03:24.17 ID:3yiQZREi0

律「ほ…」

澪「だから今日は悪いけど帰ってくれ。折角来てくれたのにごめんな?」

律「はぁ…」

澪「あ、そろそろ行かないと遅刻しちゃう。じゃ律、行って行って」グイグイ

澪「じゃあな、行ってくる!」タタッ

律「う、うん…」

律「分かった…」

律「いってらっさーい…」ヒラヒラ

律「……」

律(太陽が、目に染みるぜ…)

チャララ~チャララララ~ラ~

律「ん?電話だ」



457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:21:18.33 ID:0rWVtafN0


映画館前

梓(そういえば初デートだ…ドキドキ)

梓(……いい天気だなぁ)ボー

タッタッタッ

梓「あ、澪先輩こんにちは」

澪「おっす。ごめん梓…待たせちゃったか?」

梓「全然です!澪先輩時間ぴったり」

澪「そ、そうかなら良かった」ホッ



458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:25:29.35 ID:0rWVtafN0

梓「あ…澪先輩、その服可愛いですねっ」

澪「ん?ああこれか…はは、有難う」

澪(これ着てきてよかった)

梓「澪先輩センス良いですよね。私なんていつも似たようなのばっかで」

澪「そんな事無い。梓はいつも可愛いよ」

梓「……あ、有難うございます」

梓(褒められた///)



461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:30:48.52 ID:0rWVtafN0

澪「じゃあ中はいろっか」

梓「はい!」

澪(さて…今日は何か良い映画やってるかな?)

梓(んーっと)キョロキョロ

澪「あ、『どきゅせん』やってるんだ…あれにするか?」

梓「いいですね。私見たかったんですそれ」

澪「じゃ決まりだな。チケット売り場は向こうか…」

梓「行きましょう」

テクテクテク…


『………』ジー

澪と梓の後方に怪しく潜む影が二つあった



467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 11:55:01.90 ID:0rWVtafN0

紬「りっちゃん隊長、二人を発見しましたどうぞ」

律「オーケー、追跡を開始するどうぞ」

紬「うふふ。こうしてると秘密組織のスパイみたいね」
律「むぎ、あんまり身を乗り出すとバレちゃうぞ」

紬「あら」

律「まぁただのデバガメだけどな…」

紬「うふふふ…でも驚いちゃったぁ。ちょっとお喋りしたくて電話しただけだったけど」

律「あーごめん。いきなりこんなのに呼び出しちゃってさ」

紬「ううんいいのよ、私は楽しんじゃってるもの」

律「サンキュなむぎぃ」

紬(りっちゃん、やっぱり澪ちゃん取られたみたいで寂しいのね…)

律「よし、後ついてくぞ!」



468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:02:57.81 ID:0rWVtafN0


上映中

梓(この映画面白い)ジーー

澪「……」

澪(そういえばこの間見た少女漫画ではこういう映画館の中で…)

澪(手が触れ合ったりしてキュン、みたいなのがあったな)

澪(ちょっと試してみようか)チラッ

澪(あ……)

梓「……」チュルル

澪(両手でジュース持ってる…)



472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:15:40.10 ID:0rWVtafN0

梓「面白かったですね!映画」

澪「うん、そうだな」

澪(あんまりちゃんと見れなかったけど…)

梓「…あの、この後どうします?私はまだ時間ありますけど」

澪「それならちょっとカフェでも寄らないか?」

梓「あっ、行きたいです」

澪「良かった。今日はもうちょっと梓と一緒にいたかったから…」

梓「え」

澪「え?あ…いや何でもないよ///行こっ」

梓「は、はい///」



475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:32:54.96 ID:0rWVtafN0

澪「確か向こうにケーキセットが凄く美味しいとこがあったはず」

梓「ケーキ…それは楽しみですっ」パァ

澪「あそこのは生クリームが美味しいんだ」

澪「紅茶もオススメだぞ。特に…」

梓を楽しませようとお喋りに夢中になるあまりに澪は前方不注意になっていた

梓「あ!澪先輩あぶな――」

澪「え」

ドンッ



476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 12:36:02.31 ID:0rWVtafN0

突然何かにぶつかってしまい、澪は後ろによろめいた

澪「い、いたひ……何?」

DQN風の男「ちょちょちょちょちょちょ、痛いんですけど何ぶつかってくれちゃってんの」ピキピキ

澪「えっえっ、すすすすみません!」オロオロ

DQN男「っつかよく見たら可愛くね?運命的な出会い果たしちゃった事だしお茶でも行っちゃう?」

澪(うわあああぁぁぁぁ何この人ぉぉ!?)

梓「せ、先輩…」



560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:57:12.49 ID:2FJB6Lwa0


澪(どどどどうしようどうしよう)

DQN男「ほらほらー早く行こうぜぇー」

澪「い…いや……そういうのはちょっと…」

澪(はっ早く逃げないと)

DQN「いや?あ、お茶で満足できないってんならホテルでも全然オッケーよ俺!」

澪「!?」

澪(何なのこの人…怖いよぉぉ…お家に帰りたいよぉ…!)

澪(だ、だれか助けは)

青ざめた澪が縋る思いで周りを見ても、そこは元々人通りが少ない場所
ちらほらいる通行人達は関わりたくないのか知らん顔で過ぎていく



563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 20:59:51.79 ID:2FJB6Lwa0

DQN「あれ!?後ろにも可愛い子発見!!」

澪(!!)

今度は梓に目をつけたのかDQN男はヘラヘラと梓に近付いていく

DQN「いいねぇこっちも超可愛いじゃん、ハイ合格!俺と一緒に遊ぶ権利をあげちゃいま~す」ヘラヘラ

梓「え…ちょっと…」

澪(こ、こいつ梓にまで……!)



564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:02:33.78 ID:2FJB6Lwa0

DQN「ほら、早く行こうぜ!!」ガシッ

梓「いたっ…や、やめて下さい」

梓(こ、こわい……っ)

澪「…!ちょっと待て!!!」バッ

ドン!!

DQN「うおっ!?」

梓の怯える表情を目にした澪は咄嗟に体が動いていた
梓の手からDQNの手を引き離し、力任せに突き飛ばしたのだ



565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:06:10.46 ID:2FJB6Lwa0

澪「いい加減にしろ!!梓にまで手を出すなら許さないから!」

梓「澪先輩!」

澪(梓は…梓は私が守らないと…!)

梓を庇うように両手を広げてDQNの前に立ちはだかる澪は普段では考えられないほどの強気な顔だ

梓(み、澪先輩キレちゃった!?)オロオロ

梓「……あっ…」

澪「…………っ」

梓(ちがう…澪先輩、震えてる…やっぱり怖いんだ…なのに…)



568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:10:50.10 ID:2FJB6Lwa0

DQN「おいおいおいおいおい、今のすげ痛かったんですけど?」ピキピキ

澪(う…)

澪「梓、早く逃げろ!」

梓「そんな…嫌ですっ、先輩も一緒に行きましょう」

DQN「いやいやいやいやいや逃がさないからね?
   俺今すごく痛かったからね?もうお仕置きしちゃうからね?」

突き飛ばされて簡単に逆上したDQNは興奮した様子で澪に詰め寄っていく

澪「や…やめろ!早くどっかへ…」

ガシッ

澪「いたっ!?」

今度は澪の腕を掴んだDQNはそのまま引きずるようにして澪を連れていこうとする
力では敵うはずも無く、必死で抵抗はするものの無理やり引っ張られてしまう



570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:13:02.54 ID:2FJB6Lwa0

澪「やっ、やだ、やめ……痛いってば…!」

梓「澪先輩!」

澪「だめっ梓は来るなっ!」

梓「!!」ビクッ

追いかけようとする梓に対して澪は大声で怒鳴る
思わず身を竦めた梓は思わず涙目になったがそれでも止まらずに追いかけた



574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:17:13.14 ID:2FJB6Lwa0

梓「澪先輩!!」グイッ

DQN「何だァ~君も俺と一緒に来たかったの?いいよいいよ大歓迎しちゃうよぉ」

DQNは梓のほうへも汚い手を伸ばしてきた

梓「!!」

澪「!!あず…っ」

ガシッ



580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:22:23.70 ID:2FJB6Lwa0

梓「………!!」

梓(…あれ……何ともない…?)

身構えて一瞬目をぎゅっと閉じた梓だったが、何も起こらないのを怪訝に思い顔をあげた
すると、そこには突然現れた第三者によって腕を掴まれているDQNの姿があった

梓「え……!?」
澪「あっ!?」

突然現れた人物は、よく見るとふわふわブロンドの少女…紬だった
紬はDQNの腕を掴んだまま無言で立ち尽くしている
俯いているせいで表情がよく見えないが、
何故か彼女のまわりの空気がひんやり凍っているような気がした



582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:26:01.42 ID:2FJB6Lwa0

梓(む、むぎ先輩……?)
澪(何でむぎがここに……)

明らかにいつもと違う雰囲気を纏った紬に澪達はわけも分からず息を飲んだ

DQN「え、ちょ何?また可愛い子なんですけど!俺ハーレムなんですけど!!」

空気の読めないDQNは一人でテンションを上げている

DQN「いいぜ、皆まとめて来ちゃいなよ!たっぷりねっちり可愛がってやっからさぁ」



586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:29:32.20 ID:2FJB6Lwa0

そんな事を言いつつDQNはそのまま先程のように今度は二人を引きずって行こうとする
―――が、その場からそれ以上進むことは出来なかった
紬に掴まれてるほうの手がピクリとも動かせないのだった

DQN(なん…だと…!?)

紬「許さない……」ポツ

DQN「えっ」

紬「女の子に対する数々の狼藉…たとえ地獄の閻魔が許そうともこの琴吹紬が許さない」

DQN「えっえっ」



588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:34:27.24 ID:2FJB6Lwa0



紬「絶対に許さない…!絶対によ……!!」


カッ


ギリリリリリッ


DQN「ふんずるばぬらqあwせdrftgyふじこlp;@:」

澪「ひ、ひいいぃぃぃぃ!!?」
梓「むむむむ、むぎ先輩がむぎ先輩が…!!」

キレたせいでいつもの面影なく怒りの形相になった紬は雑巾をしぼるようにDQNの腕を捻り上げていく

律「でりゃああとどめの律キーーーーック!!!!アンドチョップ」

ゴシャアアアア  ゴスン

紬に続いて流星のごとく現れた律の攻撃によってDQNは完全に地に沈んだ



594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:40:03.03 ID:2FJB6Lwa0

律「むぎ、やり過ぎだぞ!もうちょっとでとどめをさしちゃうとこだったじゃないか!」

紬「あら」

澪「いやお前がとどめさしてただろ!しかも自分でとどめって言ってたぞ!?」

律「てへ」

梓「――ていうか二人とも何でここに」

紬「そんな事より早くここから立ち去りましょう。留まると面倒だわ」

紬の提案で皆はハッとして慌ててその場から走り去った

バタバタバタ

梓「はぁ、はぁ…」

澪「こ、ここまで逃げてくれば大丈夫だろう」

絡まれた場所から離れた位置にある小さな公園までやって来た



595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:45:23.88 ID:2FJB6Lwa0

梓(た…助かったぁ…良かった…)

澪「……それにしても、二人ともどうしてあそこにいたんだ?」

律「え?あーえっと」

律(尾行してたからなんて言えねーよなぁ…)

紬「たまたま通りかかったの」

律(!むぎ…)

紬「そしたら澪ちゃんと梓ちゃんが大変な目にあってるでしょ?
  私もうどうしていいか分からなくってつい…」

律(ついでアレなのか)



598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:48:57.70 ID:2FJB6Lwa0

紬「とにかく、二人が無事で良かったわ」

梓(…さっきのむぎ先輩怖かったな…でも、)

梓「本当に有難う御座います。むぎ先輩、律先輩」

澪「うん……助かったよ。有難う律、むぎ」

澪(…………)

澪「……ハァッ…」

カクン

梓「み、澪先輩!?」

急にペタンとその場にへたり込んだ澪を見て梓は慌てて駆け寄る



600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:53:30.07 ID:2FJB6Lwa0

梓「どうしたんですか!?もしかしてさっきの奴に何か…っ」

澪「違うよ…な、何か分かんないけど今更腰抜けちゃったみたいだ…」

梓(澪先輩…)

梓「やっぱり無理して私を庇ってくれてたんですね…先輩…」

澪「そ、そんな事っ」

梓「だって震えてたじゃないですか!」

澪「…っ」



601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 21:57:21.68 ID:2FJB6Lwa0

梓「澪先輩怖がりなのにあんな事して無茶過ぎますよ…私……」

澪「あ…梓…?」

梓「私、本当に先輩が連れてかれちゃうと思って怖かったんですから…」

梓「それなのに逃げろなんて言うし、何で………もう二度と、あんな無茶しないで下さい」

澪(梓……)

澪「……ごめん梓、だけどもうしない…なんて言い切れないよ」

梓「どっ…どうしてですか!?」

澪「だって私は梓を守りたかったんだ。……はは、全然守れてなかったけどさ…」

梓「そんな事……」フルフル



603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:00:41.05 ID:2FJB6Lwa0

澪「確かに私は怖がりかもしれない、けど」

澪「でも私は梓が傷付いちゃう事のほうが怖かったんだよ」

梓「先輩……でも…でもっ…」

言いながらだんだんと梓は涙声になっていく
それに気付いた紬は律の袖をツンツンと引っ張り、こっそりとその場を離れた

律も一度振り返り二人の姿を見つめていたが、踵を返して無言のまま歩き出した



609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:07:43.12 ID:2FJB6Lwa0

澪「梓……何事もなく助かったんだからそんな顔するなよ…」

梓「…………」

澪「私は先輩なんだから梓を助けなくちゃいけないんだ…それに…」

澪「好きな子を守ろうとするのは当然だろ」

梓「澪せんぱい…!」

きっぱり言い切った澪の言葉と優しい笑顔に梓の目からじわりと涙が滲んだ
顔を隠すように俯いて肩を震わせる梓の頭を優しく胸元に引き寄せ、ぽんぽんと頭を撫でる澪
梓が落ち着くまでの間、二人はずっとそうして一緒に居た



613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:15:52.30 ID:2FJB6Lwa0



律「なぁむぎ…あいつら放っておいてきちゃって良かったのか?」

紬「今、斉藤に電話してこの辺りの警備を強化して貰うように頼んでおいたから多分もう大丈夫よ」

律「ふーん、そっか…」

律「………」

紬(………)

紬「気になる?二人の…ううん、澪ちゃんの事が」



616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:18:15.23 ID:2FJB6Lwa0

律「な、何でだよ。あはは、むぎはいっつも変な事ばっか言うなー…」

紬「寂しい?」

律「…!!」

穏やかに問い掛けてくる紬に律はパッと顔を向ける
にこにこと微笑む紬の前では何だか隠し事ができないような気がして、かりかりと頭を掻いた

律「んー、どうなんだろ…自分でもよく分かんねー…」



619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:22:10.30 ID:2FJB6Lwa0

律「…私と澪って小さい頃からいつも一緒だったからさ。それが当たり前みたいになってたとこもあるし」

紬「うん」

律「だから梓を好きって言い出した時はびっくりしたよ。私以外に私以上に大切な奴ができたのかー!って」

紬「うん」

律「正直言ってさぁ、私最初は梓と恋人になるとか言ってもどうせ何にもできねーだろーって思っちゃってたんだよ」

紬「うん」

律「でもさっきの澪、一生懸命梓を守ろうとしてんだもんなぁ……あんな必死な澪の顔、初めて見たよ」

紬「…うん」



623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:25:08.95 ID:2FJB6Lwa0

律「…だからま、寂しいっていうよりはあいつの成長が嬉しいかもな!
  あんなの昔の澪からは想像もできないぜぇ」

紬「そうね…うん、澪ちゃんには良かったね」

律「だろ?うん、いやぁー良かった良かった!!」

あははと笑ってみせる律に紬は穏やかに頷く
が、ゆっくりと顔を上げた紬は気遣うような表情で律をまっすぐ見つめた

紬「りっちゃん、無理しなくてもいいのよ?」

律「…は?べ、別に私は何も無理なんかしてないぞーははっ」

紬「…………」



627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:32:28.94 ID:2FJB6Lwa0

紬(…でもりっちゃん……)

紬「りっちゃん、さっきからずっと辛そうな顔してるんだもの…」

律「!!」

律「は、ははは……何言ってんだよむぎ…誰もンな顔してないって…」

律「………は……」

律「………」

律「………う、うぇ……」

紬「りっちゃん」

律「うっ……うおぉぉぉん、やっぱりざみぢぃよぉぉ……うぇぇぇ」グズグズ

律「みぃおぉぉぉうう……うえーーーーーん!!」

律「…なんでっ、ほかのやづすきになっじゃうんだよぉぉぉぉ」

律「さびじぃよぅぅぅぅぅみおぉぉぉぅ………」


紬「うん、うん。そうだね、そうだね…」

紬の優しい声は余計に涙腺を刺激する
涙と鼻水を流し真っ赤な顔で泣きじゃくる律を励ますように紬は一緒に寄り添っていた




628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:18.45 ID:icbYb3dx0

麦はなぜこうも核心を突く・・



629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:34:57.95 ID:1i3KdJqXO

いいのぅ…





639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:42:07.29 ID:2FJB6Lwa0



しばらくして

律「いやーーあっはっはっは!泣いた泣いたぁー」ズビビ

紬「落ち着いた?りっちゃん」

律「おうよ!律様をなめんなってぇ、一回泣いたらスッキリしちゃったよっ」

律「…まー、顔はひでぇ事になってるけどな…ははは」

紬(……)クス

紬「そんな事ないわ。りっちゃんはいつでも素敵よ」

律「いや流石にこれはねーだろぉ」ケラケラ



641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:44:14.58 ID:2FJB6Lwa0

紬「あら、本当にそう思ってるのに」

律「そ……そっか、まぁそう言ってくれると気が楽だな」

紬「ふふふ」

律「っていうか、悪かったなむぎ。こんなのに誘っちゃってさ」

紬「どうして?」

律「いや…何かマジで色々あったし…私も泣いちゃったしさぁ…」

紬「………」

律「ぶっちゃけ今日は迷惑しかかけてねーもんなー、貴重な休みなのにホントごめんな!」



644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:48:19.03 ID:2FJB6Lwa0

紬「謝らなくていいのよ。私、今日は本当に楽しかったし、嬉しかったんだから」

律「は…?…い、一体何をどーしたら楽しいと仰る……」

紬「だって、りっちゃんと一緒だったんですもの」

律「え…」

紬「じゃあ、また学校でねりっちゃん」

ぽかんとする律に紬はにこりと笑ってみせ、軽く挨拶を済ませると帰っていった
取り残された律はしばらくぽつんとその場に佇んだままでいた

律「…………………ん?」



649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:52:48.01 ID:2FJB6Lwa0



と澪のほうもそろそろ落ち着いていた
というかいつの間にか二人を取り囲むように
近所の子供達がじーっと見ていたので慌てて逃げ出したのだったが

タッタッタッ

梓「あわわわ……何かえらいとこ見られちゃいましたね」

澪「うん…子供の純真な目って結構刺さるんだな…」

梓「………」

澪「………」

梓「………」

澪「………」



652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 22:56:39.63 ID:2FJB6Lwa0

梓「………」クス

澪「………」プッ

二人『―――あはははっ!』

澪「なっ、何笑ってるんだよ梓……ははっ」

梓「ふふ、先輩こそ笑ってるじゃ…フッ、ないですかっ」

澪「だって今日は何かもう色々あり過ぎて」

梓「ですよね。もうテンションがおかしくなっちゃってます」

二人は顔を見合わせて笑い合う



654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:00:41.20 ID:2FJB6Lwa0

澪「ふふっ……なぁ梓」

梓「はい?」

澪「キスしていいか?」

梓「はい!?」

澪「テンションに任せてるみたいで悪いけど、今どうしても梓にキスしたいんだ」

梓「で、で、でもそんなの、うんなんて言えませ……///」



657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:03:49.97 ID:2FJB6Lwa0

梓(――…って…)

梓の返事を聞くまでもなく、澪はゆっくり顔を近付けてきた
びっくりして目をぎゅっと閉じた梓の瞼の上に柔らかい感触がそっと触れた


チュ


梓(あ……)

梓「……///」

澪「……今日は手を繋いで帰ろう?」

梓「…はい」



660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:07:05.98 ID:2FJB6Lwa0

澪「私の手、大きくてちょっと恥ずかしいんだけどさ」

梓「え。でも、私は澪先輩の手好きですっ」

澪「そっ、そうか…///」

澪「それじゃ……繋ぐからな」キュ

梓「はいっ」ギュッ

澪(幸せだぁ……)



662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:14:08.80 ID:2FJB6Lwa0



波乱があったものの二人のデートは無事に終わった
寧ろ波乱があった事で澪と梓の関係は良い方向へ向かったといっていいかもしれない
唯ほどではないにしろ澪もスキンシップを取るようになり、
先輩後輩という垣根も小さくなったようだ

そして澪と梓の恋人期間最終日
今日も二人は手を繋いで一緒に下校していた

澪(ふぅ、今日で最後なんだなぁ……)

梓「……」

テクテク

澪(このまま帰ったらすぐに家ついちゃう…そうだ)

澪「なっ梓、今からちょっと公園でも寄らないか?」



663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:18:51.65 ID:2FJB6Lwa0

公園
ベンチに座った二人はぼんやりと夕焼け空を見上げている

澪「今日で終わり…だな…」

梓「そうですね…」

何となく言葉数が少なくなる二人
澪はしばらく梓の横顔を見つめていたがゆっくり口を開いた

澪「梓、ありがとな」

梓「えっ?」



665 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:20:14.42 ID:2FJB6Lwa0

澪「こんな恋人期間とかってのに付き合ってくれたこと」

梓「いえ……それは…」

澪「梓と一緒にいれてさ、何かちょっと変われた気がするよ」

澪「だから、有難う」

梓「澪先輩……」



669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:25:29.00 ID:2FJB6Lwa0

そのまま二人はまた同じように空を見上げた
ベンチの上、二人の指先が重なっている

梓「先輩」

澪「ん?」

梓「綺麗ですね、空」

澪「そうだな」

澪(凄く綺麗だ)

澪(この景色、私絶対忘れない…)



671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/11(土) 23:28:01.12 ID:2FJB6Lwa0


夕陽が完全に沈む前に梓と澪は別々の帰路へとわかれた
家までの距離を歩きながら、梓は暗くなりかけの空を一人で見上げる

梓(あ、一番星)

梓「………」

そうして唯と澪、二人との恋人期間が終わった



753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:06:14.57 ID:NtDYK45v0


数日後
昼休みの屋上

紬「それで、どうだったかしら恋人期間は」キラッ

梓「!!」グッ

梓「いきなり核心ついてきますね、むぎ先輩…」

紬「うふふふふふ」

梓「んと…最初はどうなんだろって思ってたんですけど。でもやっぱり…」

梓「やってみて良かったです。唯先輩とも澪先輩とも前より仲良くなれたし」

紬「うん、それは良かったわぁ」ニコ

梓「………」

紬「………」

梓「………」

紬「………気持ちは、固まった?」

梓「……!」ドキ



755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:07:37.12 ID:NtDYK45v0

紬「その顔は……もう梓ちゃんの中で答えが出てるって事だよね」

梓「……」コクン

紬「そっか」

梓「でも…でも、むぎ先輩…」

紬「…?」

梓「私やっぱり…どっちかを選ぶなんて出来ないです。そんなの怖いです」

紬「…怖い……かしら?」

梓「だって…だってどちらかを選んだらどちらかを振る事になるんですよ…そんなの、私……」

紬「そっかぁ…どっちかを傷つけるのが嫌なのね、梓ちゃんは」

梓「嫌に決まってます!私にはできないですっ」

紬(梓ちゃん……)

梓「私…どうしたらいいのか…分かんなくって…」



756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:09:03.81 ID:NtDYK45v0

紬「……ううん違うよ、梓ちゃん」

梓「………えっ?」

紬「梓ちゃんのそれは優しさじゃない。二人にとって一番酷いことなんだよ」

紬「どちらかしか選べないのは最初から分かってるもの…
  唯ちゃんも澪ちゃんも、それを覚悟で今までやってきたんだから」

梓「……でも…」

紬「ね、梓ちゃん思い出してみて。唯ちゃんも、澪ちゃんも、
  きっと梓ちゃんに対して全力でぶつかってきてくれたはずだよ」

梓「……あっ…」

紬「だから今度は梓ちゃんの番。二人に全力で気持ちを伝えてあげなきゃ、ね?」

梓「私の…全力の気持ち…」

梓(わたしのきもち……私の一番大切な気持ちは…)

紬「ほら、行ってきて?お昼休みはまだまだ時間があるもの」

梓(伝えなくちゃ……私の気持ちを…!)

梓「有難う御座いますむぎ先輩っ。私…いってきます!」ペコッ



759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:10:38.13 ID:NtDYK45v0

タッタッタッタッ

紬「………」

紬(頑張れ、梓ちゃん…)

ザッ…

紬「あら?」

律「よ…よぉむぎ!ここにいたのかー探したぞー」

紬「りっちゃん……どうしたの?こんなところまで…」



760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:11:47.31 ID:NtDYK45v0

律「え、えーっとだな…別に用ってほどじゃないんだけどなっ」

紬「ふふふ、変なりっちゃん」

律「あははははぁー」

律「………」

紬「………」

律「あのさ、むぎ」

紬「うん?」

律「………弁当食べるか。一緒に」

紬(……!)

紬「………うんっ!」パァァ



761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:12:35.69 ID:NtDYK45v0


―――-タッタッタッ

梓(教室にはいなかった……音楽室にいるって言ってたけど…)

教室を訪ねたがそこに姿は無く、教えられた行き先へ駆け足で向かっていく

梓はぁ、はぁ………ついた、音楽室」

何度も何度も深呼吸して気持ちを落ち着ける
そして心の準備を済ませると音楽室の扉に手をかけた

梓「………先輩っ」

思いきって声をかけると机に向かっていた先客はゆっくり振り向いた
開け放した窓から吹く風が長い黒髪を揺らしている



764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:13:59.31 ID:NtDYK45v0

澪「…梓……どうしたんだ?昼休みにくるなんて珍しいじゃないか」

梓「み、澪先輩こそ…何してたんですか?」

澪「私はここで歌詞を書いてたんだ」

梓「そうだったんですか……」

澪「梓は?」

梓「えっ」

澪「私に用事があったんだろ?」

梓「あ、は、は…はいっ!」

澪「うん、聞くよ」

ガタ

澪は席から立ち上がりじっと梓を見た
梓もまっすぐに澪を見つめ返す



765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:15:06.66 ID:NtDYK45v0


澪「………」
梓「………」

しばらくそうしていたが、やがて梓は深く頭を下げたのだった


梓「―――ごめんなさいっ!」


澪「――――……」


一瞬の沈黙が降りる
それは一秒にも満たない時間だったがとても長く感じられた

梓「わたし、私は……澪先輩の気持ちには答えられません」

澪「………」



770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:16:36.80 ID:NtDYK45v0

梓「澪先輩は優しくて、かっこよくて…お姉ちゃんみたいで憧れてて……」

梓「街で絡まれた時も守ってくれて凄く嬉しかった、
  先輩に頭撫でられるのも全部全部、大好きだけど…っ!」

澪「もういいよ梓。顔上げて」

梓「でもっ……でも…」

澪「私は梓がそう言ってくれただけで充分だから」

梓「でも……!」

澪「梓…」

深く俯いたままの梓の肩に澪はそっと手を乗せた
そして梓と同じ目線の高さまで合わせて屈み、優しい目で梓を見つめる

澪「そんなに泣くなよ。目が腫れちゃうぞ」

梓「……!」

澪は困ったように眉を下げたが親指でそっと梓の涙を拭った



773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:17:32.07 ID:NtDYK45v0

澪「梓が気に病むことなんてひとつもないんだ。
  梓には私よりも大好きなやつがいた、それだけなんだから」

梓「澪せんぱい…」グスッ

澪「…それに梓のことだ、どうせまだ肝心の相手には伝えてないんだろ?」

梓「……」コク

澪「なら早く行ってこないと。きっと待ってるぞ」

梓「はい……」

澪「ほら、昼休み終わっちゃう。言うなら早いほうが良いんだから急がなきゃ」クイクイ

梓「ちょ……ちょちょ、澪先輩」トテトテ



776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:23:09.44 ID:NtDYK45v0

澪「それじゃ梓、頑張れよ!」

澪「梓が幸せなら私も嬉しいんだからな!」

澪「ちゃんと伝えてくるんだぞーーっ!」

澪に音楽室から送り出され梓はもう一度深く頭を下げた
ごめんなさいじゃなく、今度はありがとうの気持ちを込めて



ひとり音楽室に残った澪は梓が行ったのを確認するとその場にズルズルと座り込んだ

澪「……」
澪(フラれちゃった…)

澪(でも梓は精一杯伝えてくれた…)

澪(私も……精一杯伝えてたから)

澪「―――-ありがとう…」



777 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:24:10.26 ID:NtDYK45v0



―――タッタッタッ

梓(澪先輩ありがとう……私頑張って伝えるよ)

タッタッタッ

梓(伝えなくちゃ…)

タッタッタッ

梓(伝えたいのに…)

タッタッ…

梓(………のに…)

タ…

梓「~~~~~っ」

梓「もーーっ、一体どこにいるんですかーーっ!!」

梓「………」ハァハァ

梓(何で見つからないんだろう)ガックシ



779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:25:33.25 ID:NtDYK45v0

梓(って、諦めてちゃ駄目だよね!言うって決めたし、今すぐ伝えるんだもん!)

梓「でもホント一体どこに…」

梓(………)キョロキョロ

梓(……あ)


梓「いた…」


中庭の向こうに見える木の下に、ギターを抱えて座っている人物が見える
足は考えるより先に駆け出していた

梓「先輩…」



780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:28:08.06 ID:NtDYK45v0

タタタタッ

梓「唯先輩っ!!」

唯「あれっ、あずにゃ……ののおぉぉっ」ドサーー

飛びつくように唯の首に抱き着いた梓の勢いに押され二人共々倒れこんだ

唯「い、い、いたた……あずにゃんが急に大胆にぃ…」

梓(勢いつきすぎちゃった…)

唯「あずにゃーん?どしたのぉ」

梓「………」ギュウゥ

唯「…あずにゃん??」

唯(なんか様子がっ)

唯(ど、どしたんだろぉ)



782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:30:01.12 ID:NtDYK45v0

唯「あずにゃ……」

声をかけようとして気付いた
抱き着いたまま離れない梓の体が小さく震えている

唯「あずにゃん?」

ゆっくり体を起こして梓と一緒に起き上がる唯

唯「あずにゃん…どして泣いてるのぉ」

梓「なっ泣いてないですよっ。…泣くわけないもんっ」

唯「でも…」

梓「…唯先輩のせいです!」

唯「ななんとおっっ!!」ガーン



784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:31:15.38 ID:NtDYK45v0

梓「どうしてどうでも良い時はいるのに会いたい時いないんですか!」

唯「え…えと…それは私喜んでいいやら悪いのやらぁ?」

きょとんと不思議そうに首を傾げる唯
どう答えるべきか一瞬悩んだ梓は心の中で意を決した

梓「よ……喜んでください。喜んでくれないと……困ります…」

唯「えっ……?」

チュッ

軽い音がして唇が触れ合った
すぐに顔を離した梓は真っ赤な顔で唯をじっと見つめて言った



梓「わたし唯先輩が好きです」



788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:32:48.85 ID:NtDYK45v0

唯「………」

梓「………」

唯「………」

梓「・……・」

梓「あ、あの、何か言ってくださ」

ドサァーーッ

梓「…って、ゆゆ唯先輩!?」

唯「ほっ…ほんとに?ほんとのほんとっほんとにっ」

梓「ほ、本当ですってば!こんな嘘言えませんっ」

唯「ほ、ほ、ほほほほんとうなんだぁぁ…!」ギュウウウ



796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:36:59.66 ID:NtDYK45v0

梓「ちょっ…唯せんぱい重いし苦しいですよ…」

唯「やぁだぁ離したくないぃぃ」ギューッ

唯「私もあずにゃんが大好きだよぉぉ」

梓「………ほんとにもう…///」

…ギュウ

梓は恥ずかしそうにしながらも、しっかりと唯の体を抱き締め返した
ずっと与えられ続けてきた気持ちをようやく返していく事ができる

それだけで嬉しい



暫く二人で抱き合ったままいたが、不意に唯が思いついたように言った


唯「ねぇあずにゃん、ちゅーしよっか」
梓「……///」


梓「……はいっ」


おわり



810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:42:18.62 ID:NtDYK45v0

ここまで読んでくれた人ありがとう
保守と支援も励みになりました




800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:38:23.18 ID:8WTFPtYMO

>>1最高だった!



802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:38:52.43 ID:DrIl8BuP0

なるほど
この後にOPが流れるんだな



803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:38:58.76 ID:Yk9H3ryJ0

激しくいちおつ!感動した!



804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:39:21.86 ID:F+8n+loHO

綺麗に終わった。>>1乙!



806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:40:11.81 ID:z7StjgRx0

乙っ!



808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:40:28.77 ID:rF91vhjVO

>>1
乙でした~!



809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:41:36.63 ID:YdRq1kyT0

>>1
いい夢みれそうだ



811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:44:06.99 ID:vsROD0P/O



りっちゃんが切ないな



815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:49:03.45 ID:lbzt2kyf0

乙!
りっちゃんどうなったか気になるなー



816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 03:49:13.36 ID:RsYcwqDxO

>>810
お疲れさま!
良かったよ!
いい気分で眠れそう!!

今まで見てきた中でこのSSが最高だったよ!
本当ありがとう!!!1



824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:04:18.35 ID:M3PhK7j5O

マジ最後まで読めて良かった!

>>1乙!



829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:12:02.04 ID:CYnoHrj1O



でも誰かの失恋を見るのは辛いもんだな…



831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:24:01.99 ID:6zP6hbXZO




澪がフラれたのは切なかった

もう自分がフラれたみたいな気持ち



832 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:26:14.08 ID:+vlUwhWJ0

>>1乙!
いいもん読ませてもらったぜ



833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:30:13.33 ID:MLqF/FYG0

乙!



834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:44:23.03 ID:d3abbuYKO

乙 とても良い話だった



836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 04:59:02.07 ID:RsYcwqDxO

>>835
ありがとう!



838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:05:57.88 ID:WOpH5C6LO

見終わった
マジで乙



840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:08:06.19 ID:VFE9Ui6EO

いちおつ!



845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:34:28.96 ID:bmJynFaXO

遅ればせながら>>1乙!
最高だったよ



848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:55:53.92 ID:k4Q3zAVh0

りっちゃんがますます好きになった



849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 05:57:17.78 ID:TwTAd7tGO

>>1
きれいにスレタイ通りにまとまったな



850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:09:40.16 ID:qXVElmjCO

澪…(´;ω;`)ぶわ


1乙



852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 06:39:41.16 ID:DA2DHHLc0

良かった



853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 07:09:15.35 ID:1/Q49YCYO

いちおつ

憂が気になる



854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 07:40:58.73 ID:DFlcP5/wO

いちおつ!
楽しかった!



855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 07:55:44.32 ID:kJ70wAmvO

乙!



858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:15:40.25 ID:ThmpaIdzO

>>1
最高でした!



859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:24:46.25 ID:EhWI+0oQO

これ見た後に澪のキャラソンのc/w聴くとなかなか良いな



862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 08:59:05.78 ID:wm6yORHNO

おつ



863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:06:25.36 ID:BBKyNB/sO

最高すぎて泣いた
せつねえええええええ
>>1ありがとう
乙!



864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:35:04.78 ID:PRaNsZ+QO

1乙



865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:42:48.45 ID:vBRvJCsI0

おとといの夜から見てたけど良かった

いちもつ



867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 09:44:01.06 ID:j+Jj9iLs0

1おつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!



869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:02:39.67 ID:z8nxy1cQO

>>1のせいで百合にハマりそう
いやもうハマってるかも知れん



875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 10:51:32.64 ID:uxRxNrurO

乙です
唯派としては嬉しかったけど澪が・・・
この後の澪と律と紬の関係も見たい



876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:03:23.83 ID:10a1PTgXO

>>1




877 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:29:17.02 ID:Q8LGJIYi0

いやー面白かった
>>乙!!



878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:40:25.12 ID:+EAz1qtjO

乙でした!
最後まで楽しく読めました!



879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 11:50:35.53 ID:DxEQRXz60

( ;∀;) カンドーシタ
乙!



887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 14:27:49.68 ID:dpzYm/780

唯と澪の両方を断って憂にいくと思ってたがそうではなかった
>>1



888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 14:44:30.72 ID:sPo2AsNxO

>>1
最高に面白かった



890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 15:32:30.66 ID:ouz4RaBEO

おもしろかった



891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/12(日) 15:36:05.07 ID:sTw4PY7DO

お疲れ!





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唯「あずにゃん、ちゅーしよっか」#後編
[ 2011/06/12 00:38 ] 非日常系 | | CM(3)

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タイトル:
NO:2507 [ 2011/06/12 06:46 ] [ 編集 ]

最近つまらんやつしか纏められないな

タイトル:
NO:2510 [ 2011/06/12 11:18 ] [ 編集 ]

原作梓でギリなのにss梓は無理だわ、実際ペロリスト共は自分が唯みたいな扱いされてもペロペロなんだろうか?俺なら鬱になるわ

タイトル:
NO:2519 [ 2011/06/12 18:18 ] [ 編集 ]

もう唯梓はいいや

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