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唯「次は雪山のペンションに行こうねっ!」#前編 【ミステリィ】


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唯「次は雪山のペンションに行こうねっ!」#前編
唯「次は雪山のペンションに行こうねっ!」#中編
唯「次は雪山のペンションに行こうねっ!」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:22:29.67 ID:EaNRqHzDO

律「犯人が分かっただと唯…!?」
 
憂「2人を殺した犯人ってこと…?まさか…この中にいるの…?」
 
唯「ん…まぁそうなるかな……」
 
澪「は…はは…もう疲れた私。……もう嫌だよ…」
 
 
唯「澪ちゃんっ!大丈夫だって…!犯人は…分かったんだから…」 





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:24:00.28 ID:EaNRqHzDO

梓「わぁ~!一面銀世界~♪」
 
琴吹家専用のバスに乗り込んだ軽音部のメンバー。]
彼女たちは今、Y県にある某スキー場へと向かっている
 
 
唯「大型バス~に乗ってます~♪」
 
律「おいおいここは違うだろ…」
 
唯「ふぇ?」
 
律「…ラーラーラララララーラー♪」
 
澪「さだまさしって…」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:25:21.88 ID:EaNRqHzDO

唯「りっちゃんあんまし歌上手くないねっ!」
 
律「や、やかましいっ!」 
 
憂「ふふ…」ニコニコ
 
梓「ホントに…唯先輩ってうるさいほど元気だね~…」
 
憂「お姉ちゃん昨日の夜からあんな感じだったんだよ♪」
 
梓「夜からあのテンションだったの?ある意味すごい……」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:26:16.90 ID:EaNRqHzDO

紬「皆さんケーキあるから食べましょう♪」
 
律「うわぁ♪さすがムギ!」
 
唯「食べる食べる~♪」
 
澪「い…いいのか?着いたらスキーが出来ないなんてことも…」
 
律「…?」
 
律「もしや澪…太るのを気にしてるとか?」ニヤニヤ
 
 
澪「なっ!//バカなことを言うなっ!」カアァ



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:29:04.07 ID:EaNRqHzDO

澪「律こそ太ったんじゃないのっ!」
 
律「え…うそ…」チラッ
 
澪「特に~お腹のあたりとか?」ニヤニヤ
 
律「うわあああん!!」
 
 
梓「ちょ…2人とも…」
 
唯「……んまんま♪」モグモグ
 
和「ほら唯…ほっぺにケーキついてるわよ」ヒョイッ
 
 
唯「えへへ~ありがとう和ちゃん♪」
 
澪「……」
 
紬「澪ちゃん?」ヒョコッ
 
澪「わっ!//…び、びっくりした…」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:30:44.06 ID:EaNRqHzDO

紬「どうしたの?ボーとしちゃって♪」
 
澪「いや…たまにはアリかなって」
 
紬「?」
 
澪「こ、こうやって部活のためじゃなく旅行するのも……まぁいいかなって思って…」
 
紬「ふふ♪澪ちゃんらしいわ」ニコッ
 
律「澪はいっつも堅いことばかり言うからな~」モグモグ
 
澪「う、うるさいっ!律は部長なんだからもう少しきちんとしろ!!」
 
紬「まぁまぁ…」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:33:40.17 ID:EaNRqHzDO

唯「ねぇねぇさわちゃん先生~」ヒョコッ
 
さわこ「すーすー…」
 
唯「ありゃ…寝てる…」
 
梓「どうしたんですか唯先輩?」
 
唯「さわちゃんにもケーキあげようと思ったけど寝ちゃってるの…」
 
梓「さわこ先生も疲れてるんですよきっと」
 
憂「さわこ先生…涎垂らしてるね」
 
澪「ホントだ…。まるで子供のようだな」ニコッ



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:41:18.99 ID:EaNRqHzDO

律「ちょっと失礼♪」
 
唯「わっ!りっちゃん…?」
 
澪「またなんかする気だな…?」
 
律「えへへー♪」
 
梓「マジックペン…まさか律先輩…」
 
律「さわちゃんごめんね~♪」キュッキュッ
 
和「ちょっと律!やめなさいよ…」
 
律「まあまあそういうなって…!」
 
澪「呆れた…」
 
紬「…///」ドキドキ



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:47:15.24 ID:EaNRqHzDO

唯「今度は額に肉って書こうよ!」
 
澪「それはありきたりすぎるぞ!どうせなら殺とかさわこ先生が合うような…!」
 
律「クラウザー様!」
 
梓「(澪先輩ノリノリだ…)」
 
憂「…あっ!」
 
梓「ん…」くるっ
 
憂「あれだよねっ!スキー場って!!」
 
和「どれどれ…」
 
紬「もうすぐ着くらしいですっ♪」
 
律「ウソッ!?やったぁー!!スキーだああぁぁ!!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:53:48.89 ID:EaNRqHzDO

さわこ「ふぁ~あ…うるさいわねぇ…」
 
唯「ぎゃっ起きた!」
 
さわこ「………」
 
さわこ「…何コレ…」
 
さわこは寝ぼけた目で車窓に写った自分の姿を見た
 
唯「こ、これはその…」
 
さわこ「……ふ…ふふ…」ピクピク
 
さわこ「…あーーはははははは!!!!最高よっ!!最高の旅行だわっ!!!!」
 
唯「ひいぃっ」ビクッ
 
律「さわちゃんが狂った!!!」
 
紬「あ、もう着くみたいでーす♪」
 
楽しい筈であるスキー旅行。バスに乗っている7人に、
この後悲劇が降りかかるとは その時は誰も想像しなかっただろう…ある人間を除いて…



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 13:59:04.57 ID:EaNRqHzDO

――スキー場
 
澪「~♪」シャシャー
 
澪「…ふぅ」
 
澪はゆっくりとゴーグル外して空を見た。鉛色の曇空が一面に広がっている。
 
澪「……荒れなきゃいいけど…」
 
紬「澪ちゃ~ん♪」シャシャー
 
 
澪「お!ムギ!」
 
紬「澪ちゃんスキー上手ねっ♪」ニコッ
 
澪「うん!実は小学生のときからやってたんだ」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:02:36.41 ID:EaNRqHzDO

澪「…それにしてもムギ、悪いな」
 
紬「え?」
 
澪「いや…全員分のスキー道具用意させちゃって…」
 
紬「ふふ」ニコッ
 
澪「?」
 
紬「私の好意でやってるのよ♪今はそういうの気にしないで楽しみましょ!」
 
澪「ムギ……」
 
澪「そうだな!」ニコッ
 
律「みーーおーー!!」ズザザー
 
澪「…!!」くるっ



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:07:30.92 ID:EaNRqHzDO

澪「ば、バカ!真っ直ぐに突っ込んでくるやつが何処に……!!」
 
律「ぶつかるうぅぅ!!」 
 
ドンッ
 
 
澪&律「…!!」ドザドザ…
 
紬「わ…」
 
紬「……だ、大丈夫かしら…」
 
澪と律は体半分雪に埋まっていた。紬はまず白いスキーウェアの澪に近づいた
 
紬「……澪ちゃん!?大丈夫澪ちゃん!?」ユッサユッサ
 
紬「………うそ…」
 
紬「……し、死んでる…」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:09:56.59 ID:EaNRqHzDO

澪「…じょ、冗談はいいから早く足引っ張ってくれ………」
 
紬「あら♪ごめんなさい」 
 
紬「えいっ!」グイッ
 
澪「ぷはっ!」ズボッ
 
澪「……ありがとうムギ」 
 
律「……」ジタバタ
 
澪「全く……初心者のくせにここにくるからだ!」スタスタ
 
澪「っ!」グイッ



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:15:01.58 ID:EaNRqHzDO

律「死ぬかと思った……」ブルブル
 
澪「こっちのセリフだ!!」
 
律「こっちでもすぐできると思ったんだけどなー」
 
澪「自惚れるのもたいがいにしろっ!!全く……」
 
紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ…」
 
澪「…そういえば梓は?経験者じゃないのか?」
 
 
律「あぁ…梓なら唯を教えてるよ。運動音痴だからな~唯は~」
 
澪「相変わらずだな、唯も」ニコッ



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:18:59.02 ID:EaNRqHzDO

唯「う…うぅ…」プルプル
 
梓「板をV字にするんですよ!」
 
唯「や、やってるよぉ~…」プルプル
 
梓「ゆっくりです!ゆっくりきて下さい!」
 
唯「む、無理…!」
 
憂「お姉ちゃん!こうやってやるんだよっ!」スス~イ
 
唯「な、なにぃー!?」ガーン
 
梓「う、憂ちゃんスキーやってたんだ…」
 
憂「え?」
 
憂「ううん!今日初めてだよ♪」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:24:03.08 ID:EaNRqHzDO

梓「て、天才…」
 
唯「……むむむ」
 
和「あら…唯まだ滑れないの?」スイー
 
唯「ええぇ!?の、和ちゃんまで……」
 
梓「わぁ!和先輩上手いですね!センスありますよっ!」
 
和「そうかしら?そんなことないと思うけど…」
 
 
唯「………」プルプル
 
梓「ほらっ!唯先輩も早く滑れるように頑張りましょう!!」
 
唯「……いやだ!」
 
梓「え?」
 
唯「スキーつまんない!そりに乗る!!」
 
和「また始まったわ…」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:29:30.61 ID:EaNRqHzDO

 
紬「えぇ…ええ…わかったわ…それじゃ」
 
澪「どうだムギ?」
 
紬「やっぱり今日の夜中に吹雪が…」
 
律「吹雪っ!?」
 
澪「やっぱり…」
 
紬「早めにペンションに帰りましょ。唯ちゃん達とさわこ先生を呼んで」
 
律「えぇー!もう終わりなのか!?」
 
澪「明日また出来るだろ。それより律はさわこ先生呼んできて」
 
律「うぅ……何処にいるの?」
 
澪「…どっかでナンパでもしてんじゃないのかな…」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:37:12.32 ID:EaNRqHzDO

――ペンション
 
 
全員がバスに乗り、ペンションに到着するまで一時間かかった。
辺りはもう真っ暗で 雪がちらつき始めた。
 
唯「わぁー♪ペンションだー!」
 
律「でっけー!!」
 
澪「凄いな…」
 
梓「もしかしてこのペンションもムギ先輩の…」
 
 
紬「えぇ♪でも今日から3日間は貸切りで誰もいないわ」
 
梓「………言葉が出ない…」
 
ビュウゥッ…
 
律「うぅ―!!さみーから早く中入ろうぜっ!」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:41:51.79 ID:EaNRqHzDO

唯「ムギちゃん!早く鍵!!」ブルブル
 
紬「はいはい♪」ニコッ
 
紬「じゃぁ斎藤。今日はこれで…」
 
斎藤「はっ!また何かありましたらお電話下さい!」
 
紬「電話するまで迎えのバスを寄越さないでね?絶対よ!」
 
斎藤「はっお嬢様!携帯は圏外なのでペンションの一階にある黒電話を…」
 
紬「分かってるわ。でも本当に余計なことしないでね?それじゃ…」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:45:38.34 ID:EaNRqHzDO

唯「ふぉー…」
 
律「わぁ!すげぇ!暖炉があるぞ唯!!」
 
唯「温まろうよりっちゃん!!」ダダダッ
 
律「イエス!イエス!」ダダダッ
 
憂「わあぁ…!」
 
和「広いわね~」
 
澪「ムギ。食料とかは…」 
 
紬「脇のキッチンに冷蔵庫があるわ♪」
 
さわこ「………誰にも声かけてもらえなかった……」ショボーン



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:52:38.73 ID:EaNRqHzDO

ペンションの間取りを説明するとこうだ。
 
一階は吹き抜けになっており、真ん中に大きな談話室がある。
その脇にキッチン、食堂とあり、談話室に繋がる廊下の突き当たりに風呂、トイレなどがある。
 
談話室には大きな暖炉があり、それを囲むようにソファが3つ並んでいる 
 
そして二階。談話室から階段で上がると個室になっており、
1号室はさわこ。2号室は澪。3号室は梓。4号室は律。
5号室は和。6号室は唯。そして7号室は憂。8号室は紬となった



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 14:58:20.37 ID:EaNRqHzDO

紬「あ…澪ちゃん。玉ねぎ取って貰える?」
 
澪「はいっ」
 
紬「ありがとう♪」
 
澪「和!もうちょっと火を強めて!」
 
和「わかったわ」
 
 
憂「あ…あ…」ドキドキ
 
唯「う……このお肉…切れない……」プルプル
 
憂「お姉ちゃんやっぱり貸して!!」バッ
 
唯「あ…!」
 
憂「お姉ちゃん危ないから私がやるね?」
 
唯「え?そ、そう?ありがとう憂…」
 
律「おい」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:02:27.85 ID:EaNRqHzDO

梓「ちょっと先生も手伝って下さいよ!」
 
さわこ「ダルいわね~…」 
 
律「そんなんだからモテないんじゃない?」ボソッ
 
 
さわこ「!!」ガバッ
 
さわこ「やってやるわよこんちくしょおおぉぉ!!」トントントントン!
 
梓「……」
 
律「…ふっ」ブイッ
 
梓「…ナイスです!」ブイッ



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:06:03.16 ID:EaNRqHzDO

――そして
 
律「ぷはぁ!食った食った!」
 
澪「ごちそうさま」
 
紬「おいしかったわ♪」
 
さわこ「」シーシー
 
唯「ちょっとさわちゃん親父臭~い」
 
さわこ「うるさいわね…お肉がとれないのよっ!」
 
憂「…ふぅ!じゃあ私お風呂掃除しますね!」
 
紬「あ…ごめんね憂ちゃん」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:08:55.71 ID:EaNRqHzDO

憂「いいんですこれくらい♪」
 
和「じゃあ私も手伝うわ」ガタッ
 
憂「ありがとうございます和さんっ!」ニコッ
 
和「いきましょ」
 
そういうと憂と和は食堂を出て風呂に向かった。
澪と紬と梓は茶碗洗い。唯と律とさわこは談話室でゴロゴロしていた
 
 
 
そしてすぐ事件は起こった



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:15:28.72 ID:EaNRqHzDO

きゃああぁああぁあああああぁあああ!!!!!!!!
 
 
風呂場の方から割れるような憂の悲鳴が聞こえてきた。
 
唯&律「!!」ガバッ
 
さわこ「何いまの…!」ムクリ
 
談話室にいた三人はすぐさま風呂場に向かった。
見ると、廊下の突き当たりで腰をぬかしてる憂と
その先の風呂場で呆然と立ち尽くしていた和がいた



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:21:50.15 ID:EaNRqHzDO

唯「憂っ!どうしたの!?何があったの!?」
 
崩れた憂に駆け寄り、優しく介抱する唯
 
憂「お…お風呂…お風呂の壁に…」ビクビク
 
唯「…壁?」
 
律「…!」バッ
 
さわこ「ちょっといい…?」ヒョコッ
 
彼女らは目を疑った
 
風呂の壁に赤く染まった文字で
 
『こんヤ ダレかに シのセイサイが クダる』 
 
と大きく書かれていた



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:28:14.34 ID:EaNRqHzDO

澪「お~い!何があった!」タッタッタッ
 
紬「どうしたの?」
 
キッチンにいた三人も慌てたように風呂場に来た。二人の問い掛けに誰も答えられず立ち尽くしている。
 
当たり前である。真っ赤な色で書かれた文字には、全員を黙らすことくらい容易に出来たのだから



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:36:23.73 ID:EaNRqHzDO

―――――――
 
カッチカッチカッチカッチ……
 
――午後8時。談話室には時計の音だけがむなしく響いていた。
 
律「なんだよ…あれは…」 
 
唯「……」
 
さっきまで元気だった唯も静かに黙りこんでる。 
 
さわこ「シのセイサイねぇ…」
 
紬「……」
 
この最悪なムードの中、みんな和ませようと考えていたが、
それが容易に出来ないことくらい唯にも分かっていた



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:44:42.99 ID:EaNRqHzDO

梓「あ…あの…」
 
みんなの視線が一斉に集まる。梓はこの雰囲気をどうにかしようと必死だった
 
梓「もしかしたら誰かのイタズラじゃないんですか?怖がらせたり…」
 
和「…それもあるわね」
 
さわこ「言われてみたら…あれ、ゲームに見たような気がするわ」
 
さわこ「誰かがふざけてやってるのかしら」
 
紬「まぁ…」
 
梓の発言を機に、みんなの重たい口が開く。
和ますというよりは『その通りであって欲しい』という願望が彼女らを動かしたのかもしれない
 



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:50:14.13 ID:EaNRqHzDO

唯「もしかしてー…りっちゃんとかぁ?」
 
唯が冗談混じりに律をつついた。しかし唯もまた、おふざけで終わることを願っている一人だった 
 
律「……残念ながら…私じゃないよ」
 
憂「そんな…」
 
律は俯いたまま静かに呟いた。その言葉にみんなは軽く肩を落とした
 
澪「いい加減にしてよっ!!」ガタンッ
 
唯「わ……」ビクッ
 
それまで震えていた澪が怒声をあげた。怖さからか怒りからか澪の目には涙が浮かんでいた



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:54:57.00 ID:EaNRqHzDO

澪「こんなの冗談でやって何が楽しいの!?ふざけないでよ!!」
 
澪「こっちは楽しい気分で来たのに、誰なの一体!!」
 
和「……」
 
憂「……」
 
唯「うぅ…」
 
澪の言葉でまた空気の流れが止まったかのようにみんな静かになった
 
澪「早く名乗り出てよ!!そっちはふざけ半分でもこっちは…!」
 
律「何でこっちばっかり睨んで喋ってんだよ澪」
 
 
梓「ぁ……」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 15:59:41.53 ID:EaNRqHzDO

律「澪……おまえ私を疑ってるだろ…」ガタッ
 
唯「あ…あわわ…」
 
紬「りっちゃん…」オロオロ
 
澪「……っ!」
 
澪「あぁ疑ってるよ!!いっつもそういうことをするのは律だからなっ!!」
 
梓「み、澪先輩…」
 
律「確かにおふざけはやってきたけど、こんな陰湿なことは一切したことないねっ!!今回もだ!!」
 
律「それに怖いのはお前だけじゃないんだよっ!!」バンッ
 
澪「……!」
 
律「自分だけ被害者面してんじゃねーよ」
 
澪「……」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 16:05:37.09 ID:EaNRqHzDO

憂「…り、律さん」
 
和「……」
 
さわこ「は~~いはいはいはい!!そこまでよ2人とも」パンパンッ
 
澪「…!」
 
律「…」
 
さわこ「これは誰かのイタズラで、雰囲気が重すぎて名乗り出ることが出来なかった…」
 
梓「……!」
 
さわこ「これにて恨みっこ終了!さぁ、みんなであの赤い文字を消してお風呂に入るわよ~♪」
 
 
唯「さわちゃん…」
 
和「そうね…このままいがみあってても仕方ないわ」スクッ



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 16:08:40.14 ID:EaNRqHzDO

澪「…」
 
澪「ご、ごめん律…」ボソッ 
 
律「いや、こっちこそ……その、すまん…」
 
紬「…よかったわ」
 
さわこ「ふふんっ♪」
 
 
一見安堵の表情を浮かべているさわこだが、心の内はみんなと同じく不安に駆られていたのだ



63 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:18:17.39 ID:EaNRqHzDO

――そして時刻は10時半 
 
和「お休み唯。明日晴れるといいわね…」
 
唯「うん…お休み和ちゃん…」
 
あんな事件が起こった後じゃ、まともに会話ができなくて当たり前である。
 
本来なら時が過ぎるのも忘れてガールズトークをしたりするものだが、
律が部屋に引きこもってから みんな散らばるように 各々の部屋に戻っていった
 
さわこ「……」
 
一階の談話室にはさわこしかいなかった



65 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:23:20.15 ID:EaNRqHzDO

カッチカッチカッチカッチ……
 
唯「(寝れない…)」
 
時計の針は11時を指していた。
唯は布団を鼻までかけじっとしていたが、一向に眠気は襲ってこなかった
 
 
唯「(あんなことがあったから当たり前かな…)」
 
 
ビュオォォ!!
 
唯「(………明日…吹雪止んでるかなぁ)」
 
唯「(…………)」
 
唯「(…………)」
 
時刻は11時30分…



67 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:28:36.11 ID:EaNRqHzDO

きゃ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ あ あ あ ! !
 
 
唯「えっ!?」ムクリ
 
唯「な、なになに……」
 
 
突然の悲鳴。嫌な予感がするなか唯は部屋の明かりをつけて急いで廊下に出た。
 
律「唯!!」
 
唯「りっちゃん!今の悲鳴…!!」
 
律「分からない!!梓の部屋からだ…!!」
 
唯が部屋を出ると既に律が廊下にいた。悲鳴を聞いて次々と部屋を出てくる




70 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:33:37.84 ID:EaNRqHzDO

律「梓!!おいっ!!梓!!」ドンドンッ
 
唯「あずにゃん!!開けてよあずにゃん!!」ドンドンッ
 
唯と律がいくらドアを叩いても返事はない。みんなが後ろで不安そうに見ている
 
和「唯!!マスターキーは!?」
 
唯「そうだね!!ムギちゃん!!」くるっ
 
紬「え…?あ、はい…!!」ダッ
 
紬は唯に言われて一番奥の8号室まで取りに走った。律は諦めまいとまだ梓の名前を呼んでいる



73 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:39:04.46 ID:EaNRqHzDO

紬「唯ちゃん!!マスターキーよ!!」サッ
 
唯「ありがとうムギちゃん!」バッ
 
唯「……」ガチャッ
 
律「よ、よし…開いた……」
 
唯「……」
 
律「お…おい…早く開けろよ…」
 
ドアノブを握る唯の手が止まった。
開けた扉の先に、何かとんでもないものが待ち構えてるような気がしたからだ
 
唯「……あずにゃん!!」ガチャッ
 
意を決して開いたドアの先には―――――――――――



77 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:42:56.24 ID:EaNRqHzDO

―――顔面が赤い血で濡れた梓の姿があった
 
 
唯「ひっ…!!」
 
律「あ…あ…」
 
紬「きゃああああぁ!!!!」
 
みんなはパニックになった。目の前に横たわる梓の姿を信じられずに
 
唯「あ、あずにゃん…!」ヨロ…
 
唯が部屋に入って梓に近づこうとしたその時



78 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:45:52.16 ID:EaNRqHzDO

きゃあああああああああぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
 
唯「!!」くるっ
 
律「なっ…!」
 
第二の悲鳴が聞こえた。みんなは後ろを振り返った
 
和「一階からだわ!!」
 
唯「さわちゃん!!!!!!」
 
律「くそっ!!行くぞ!!!!!」ダッ



84 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:50:20.86 ID:EaNRqHzDO

唯「……!」
 
唯が2階から吹き抜けた1階を覗くと、さわこがソファの上でうつ伏せになっていた
 
唯「…さわちゃん!」
 
律「くっそ!!」
 
みんなが一斉に階段を降りた。唯はまた嫌な予感がした
 
澪「……な、なんでこんな…!」
 
階段を降りながら澪が呟く。澪の瞳にはうっすらと涙が浮かんでいる



85 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:54:35.98 ID:EaNRqHzDO

律「さわちゃん!!さわちゃん!!」
 
ソファにうつ伏せになっているさわこを、律は必死で揺すった
 
 
憂「………」
 
和「………」
 
紬「………」
 
澪「………」
 
唯「………」
 
みんな何も出来ず、心配そうにさわこを見つめるだけである。
 
律「あれ…?」
 
唯「ど…どうしたのりっちゃん?」
 
律「さわちゃん息してるぞ…?」



87 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 16:58:09.45 ID:EaNRqHzDO

唯「……」
 
澪「ど、どうだ唯?」
 
唯「…あ!ホントだ!息してる!ビール臭い!!」
 
澪「へ…?」
 
和「先生…ただビール飲んで寝てただけなんじゃ…」
 
律&唯「……」
 
律「と、とりあえずさわちゃんを起こすぞ」
 
唯「う、うん!」
 
憂「わ、私も手伝います!」
 
律「さわちゃん!起きろ!」ペシッペシッ
 
唯「……」
 
唯「(あれ…でもさっきの悲鳴はなんだったんだろう…??)」



89 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:03:04.46 ID:EaNRqHzDO

律「こら!さわこ!アル中!起きろ!」ペシッペシッペシッ
 
さわこ「ん…い、痛い…」 
 
唯「あ!」
 
さわこが生きていた。そのことでみんな少し胸をなで下ろした
 
さわこ「な、何なのよりっちゃん…ひどいわねぇ……」ボー
 
律「ひどいじゃないっ!!さわちゃんが死んだと思ったじゃないかよ!!!!」
 
さわこ「え?なに?」キョロキョロ
 
律は涙目になりながらさわこに抱きついた。
周りを全員に囲まれたこの一見可笑しな状況は、寝ぼけたさわこには到底理解出来なかった



90 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:05:21.00 ID:EaNRqHzDO

さわこ「と、とりあえず何があったか…説明して貰えるかしら…?」
 
紬「……」
 
律「じ、実は…」
 
律「あっ!!」
 
唯「あずにゃん忘れてた…!!」
 
さわこ「?」
 
急いで7人は部屋に梓の部屋へと戻った



92 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:09:18.18 ID:EaNRqHzDO

さわこ「こ…これは…………」
 
梓の無惨な姿は、寝ぼけたさわこの目を覚まさせた。さわこは声が出なく震えていた…
 
律「……梓…」
 
唯「……あずにゃん…どうして…」
 
憂「!!」
 
みんなが部屋を模索してる中、憂は奇妙なものを見つけた



94 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:15:27.83 ID:EaNRqHzDO

憂「…なにこれ?」
 
和「どうしたの憂ちゃん」ヒョコッ
 
憂「いや…梓ちゃんの右手らへんに…何か…」
 
澪「どうした2人とも?」 
 
気付けば 梓の周りにみんなが集まっていた
 
唯「…U?これなんだろね?」
 
澪「U……」
 
紬「まさか…」
 
さわこ「…ダイイングメッセージね」



97 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:20:14.44 ID:EaNRqHzDO

和「ダイイングメッセージ……」
 
さわこ「梓ちゃんが残したんじゃない…?」
 
澪「そんな…」
 
律「待てよ……Uってもしかして……」
 
唯「………!!」
 
 
憂のU……
 
 
憂「…」
 
憂「…え?な、何ですか皆さん…」キョロキョロ
 
憂はみんなの視線が自分に集まってることに気づいた。
それだけじゃない、みんな憂を避けている。



99 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:23:50.58 ID:EaNRqHzDO

静粛に包まれた梓の部屋の中で、吹雪の音だけが窓を伝って響いていた
 
唯「う、憂…」
 
澪「…憂ちゃん」
 
そのときの異様な空気と憂を見る目つきで、初めて憂は自分に疑いがかけられてることを悟った



102 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:27:07.34 ID:EaNRqHzDO

憂「違いますっ!!!!私やってないです!!!!」
 
紬「……」
 
憂「私、梓ちゃんを殺すなんてそんなひどいことはしてません!!!!!!」
 
澪「………」
 
憂「ち、違うんです……私……ぐすっ」
 
律「………」
 
憂が泣き崩れるのも無理もない。
熱弁をふるっても、憂を見る彼女らの目はみな氷のように冷たかった……



104 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:33:47.83 ID:EaNRqHzDO

唯「……」
 
憂「……うぅ…」
 
あの唯でさえ、今は憂を疑っているのだ。憂はこの小さな部屋の中で大きな孤独を感じた
 
さわこ「待ちなさいアナタ達!!」
 
憂「!」
 
さわこ「ダイイングメッセージだけで憂ちゃんを犯人と決めつけるのは早いわよ」
 
憂「…せ、先生」
 
さわこ「りっちゃん。事件の様子を詳しく聞かせてちょうだい?」
 
律「え…あ、はい…」



108 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:41:02.01 ID:EaNRqHzDO

私は一番先に部屋に入ったけど、あの風呂でのことが怖くて怖くて寝れなかったんだ…
 
そして11時頃かな?急に悲鳴が聞こえたから慌てて外に飛び出して…
 
さわこ「11時頃ね…」
 
唯「私もすぐ部屋を出たらりっちゃんがいたから本当だよ」
 
さわこ「唯ちゃんも起きてたのね…なるほど」
 
 
そのあと唯が出てきて2人で悲鳴の聞こえた梓の部屋を開けようとしたんだけど…
 
さわこ「鍵がかかってて開かなかったわけね」



110 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:43:57.39 ID:EaNRqHzDO

はい。そのうちみんなが起きてきて…
 
さわこ「ちょっと待って!ホントに梓ちゃんの部屋だったの?」
 
唯「うん!ホントにあずにゃんの部屋だったよ!」
 
さわこ「そう…続けて」
 
 
ムギがマスターキーを持ってきてドアを開けたらここに…
 
さわこ「血まみれの梓ちゃんが死んでいた…」
 
唯「……あずにゃん」



112 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:47:31.32 ID:EaNRqHzDO

そのあとさわちゃんが寝てる一階から悲鳴が聞こえたから…
 
唯「みんなでさわちゃんを見に行ったんです……」
 
澪「あの悲鳴が聞こえた時はまさかと思ったから……」
 
さわこ「なるほど…だから起きたらみんながあそこにいたのね…」
 
紬「はい……」



113 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:51:41.59 ID:EaNRqHzDO

さわこ「でもちょっと待って?私悲鳴なんか出してないわよ?」
 
紬「あ…」
 
律「確かに寝てたしな…」 
 
唯「よくよく考えたらあれはさわちゃんの声とは少し違った気がする……」
 
和「まさか違う誰かが……」
 
さわこ「……どうしても梓ちゃんの部屋から目を反らしたかった……ってことかしら?」
 
唯「な、なるほど…」
 
憂「………」



116 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 17:55:45.70 ID:EaNRqHzDO

律「しかしよく考えたらあの悲鳴でよく起きなかったなーさわちゃん」
 
澪「いったい何本飲んだんですか?」
 
唯「爆睡してたよねっ!りっちゃんがほっぺ叩いても起きないの!」
 
さわこ「………そういえばそうね…何でかしら?」
 
律「え?」
 
さわこ「私…ビール2本ごときで潰れるようなヤワじゃないわよ…」
 
和「そんなバカな……!」



118 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:02:09.74 ID:EaNRqHzDO

さわこ「しかも…りっちゃんの話聞いた限りだとこれは……」
 
さわこ「密室殺人ね。しかもかなり練られた…」
 
みんな「!!」
 
律「密室殺人だと…?」
 
紬「そんな…ありえません…」
 
澪「バカな…」
 
唯「み、密室殺人?」ポカーン



121 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:10:19.15 ID:EaNRqHzDO

さわこ「…」
 
さわこ「唯ちゃん…この部屋の中に…最初誰がいた?」
 
唯「え…?えーとあずにゃん?」
 
さわこ「…そう。この部屋には梓ちゃんの死体しかなかった…」
 
さわこ「つまり…密室を利用した不可能犯罪なのよ!」
 
憂「……不可能犯罪…」
 
さわこ「ええ…あなた達は梓ちゃんの悲鳴を聞いて部屋に行ったのよね?」
 
澪「は、はい…」
 
唯「確かに声はあずにゃんだったよ!」
 
さわこ「やっぱり…」



123 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:15:57.30 ID:EaNRqHzDO

さわこ「悲鳴がなく、ただ単に梓ちゃんの死体が密室にあっただけなら
    話はいくらでも繋げられるわ…」
 
さわこ「だけど梓ちゃんの悲鳴の後の密室殺人となると…私もお手上げね…」
 
澪「そんな…」
 
紬「ま、窓から逃げたりしたんじゃないでしょうか!」
 
さわこ「あり得るわね…でも…」チラッ
 
唯「?」
 
ビュオオォッ
 
さわこ「…この吹雪の中、身を投げ出すのは自殺行為ね…」
 
紬「あ…」



125 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:19:08.24 ID:EaNRqHzDO

唯「…それにしてもあずにゃん…」チラッ
 
紬「右側頭部を金属バットで殴られてる…」
 
澪「うぅ…こんな…」
 
さわこ「……凶器はバット…。即死かは分からないけど…一撃のようね……」
 
憂「梓ちゃん……」



127 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:25:50.28 ID:EaNRqHzDO

唯「このバットが…」スッ
 
 
和「唯!凶器には触らないの!指紋がつくわ」
 
唯「あ…そっか…」
 
さわこ「(最も…こんな密室を作り出す犯人…指紋なんてつけてるわけないわね…)」
 
さわこ「Uのダイイングメッセージ…」
 
憂「…」
 
さわこ「謎の悲鳴…」
 
紬「……」
 
さわこ「そして完璧ともいえる密室……」
 
律「……」
 
さわこ「…警察を呼びなさい澪ちゃん!嫌な予感がするわ…」



130 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:33:21.11 ID:EaNRqHzDO

澪「……」
 
さわこ「どうしたの澪ちゃん?」
 
澪「実は…もう試したんです…」
 
澪「電話線が切られてて……」
 
紬「私も見てました…」
 
 
さわこ「そんな…!!!」 
 
律「ということは……」
 
さわこ「犯人はまだ人を殺したがってる…!」
 
唯「ひっ…」
 
澪「いやああああぁぁぁぁあああ!!!」



131 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 18:35:11.18 ID:EaNRqHzDO

一回休憩します。 
トリックが分かっても出来れば黙ってて欲しいです
 
終盤になったら安価で犯人探ししますので




134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/06(月) 18:38:52.41 ID:PPa4OvYx0

こういう推理モノはみんなであーでもないこーでもない言い合いたくなるから
それを抑えるのが大変





159 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 20:47:49.65 ID:EaNRqHzDO

澪「なんで…!!なんでこんなこと…!!」
 
紬「澪ちゃん落ち着いて…」
 
澪「これが落ち着いてられるか!!人が死んだんだぞ人がっ!!」
 
律「み、澪…」
 
唯「…澪ちゃん」ギュッ
 
澪「…!」
 
唯「大丈夫だよ…もう何も起こらないよきっと……」
 
澪「ゆい……」
 
憂「お姉ちゃん…」



161 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 20:53:08.25 ID:EaNRqHzDO

律「その通り!」
 
みんな「!」
 
律「もう誰も死なない…!誰も…何も悪くない…」
 
唯「りっちゃん…」
 
律「梓は……助けられなかったが……もうこれ以上は犯人の好きにさせない…!」
 
澪&和「りつ…」
 
唯&紬「りっちゃん…」
 
憂「律さん…」
 
さわこ「そういうことねっ」



162 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 20:56:41.00 ID:EaNRqHzDO

さわこ「この完璧な犯罪…。第3者の可能性も十分考えられるわ!」
 
さわこ「聞いた限りだとアリバイも…みんなあるみたいだし……私以外はね…」
 
律「…さわちゃん!」
 
澪「先生は犯人じゃないですっ!!」
 
さわこ「私はもちろんやってないわ。でもその主張はみんな同じ…疑わしきは罰せよ…よ」
 
憂「……」



163 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:01:31.64 ID:EaNRqHzDO

さわこ「あら…もうこんな時間ね…とりあえずみんなはもう寝なさい」
 
唯「でも…」
 
さわこ「大丈夫…大丈夫だから」
 
澪「……わかりました」
 
和「でも先生…梓ちゃんはどうするのかしら?このままじゃ…」
 
さわこ「腐敗は防がなきゃならないわね…。ムギちゃん」
 
紬「は、はい!」
 
さわこ「使ってない大きな冷蔵庫とかない?」
 
紬「あ…一応あることは…」
 
さわこ「じゃあ可哀想だけど梓ちゃんは…」
 
みんな「……」



164 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:05:00.22 ID:EaNRqHzDO

――唯の部屋
 
カッチコッチカッチコッチ……
 
時計の音と吹雪の音が虚しく響く中、唯はじっと天井を見つめて考えごとをしていた
 
唯「……」
 
唯「あずにゃん……」
 
唯「こんな……こんな別れ方ってないよ…!」ぐすっ
 
唯「…う…ぅ…」
 
 
コンコン



166 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:07:50.17 ID:EaNRqHzDO

唯「…はい?」
 
唯の体に緊張が走った。先程あんなことがあったのだから当然の反応といえよう
 
唯「だ…誰?」
 
憂「わたし…」
 
唯「うい!?」
 
憂「うん…開けて?お姉ちゃん……」
 
唯「わ、分かった!待って今開けるね…!」



167 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:12:21.16 ID:EaNRqHzDO

ガチャッ…
 
憂「……」
 
唯「う、憂…どうしたの?」
 
ドアの前には大きな枕を両手で抱えてる憂が立っていた
 
憂「寝れなくて…」ガタガタ 
 
唯「……憂」
 
憂は微かに震えていた。
それは寒さからか…それとも怖さからか…それを知るのは唯だけであった



171 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:15:58.38 ID:EaNRqHzDO

唯「…」ギュッ
 
憂「!!」
 
唯「分かった憂……一緒に寝よ?」
 
憂「うん…//」
 
――――――――――
 
カッチカッチカッチカッチカッチ…
 
唯「………」
 
憂「………」
 
唯「……起きてる?」
 
憂「…起きてるよお姉ちゃん」
 
唯「……」
 
憂「……」



172 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:19:28.17 ID:EaNRqHzDO

唯「憂…」
 
憂「なぁに?」
 
唯「今日のこと…ダイイングメッセージ……
  あんなの忘れちゃっていいよ……憂じゃないもん…犯人は…」
 
憂「…!」
 
憂「…うん♪」
 
憂は唯のその言葉が嬉しくてたまらなかった。
誰にも信じてもらえない孤独を、今こうして唯が溶かしてくれるのだ…



175 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:24:39.20 ID:EaNRqHzDO

唯「……」
 
憂「……」
 
唯「…ねぇ憂?」
 
憂「なぁにお姉ちゃん?」 
 
唯「3号室の鍵かけてから8号室まで走るのってどれくらい時間かかるかな…?」
 
憂「…!!」ガバッ
 
憂「…お、お姉ちゃん!?」
 
唯「あ…ごめん憂…何言ってるんだろ私……。ムギちゃんが犯人のワケないのに……」



176 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:27:51.02 ID:EaNRqHzDO

唯「でも…マスターキーは常にムギちゃんが持っているし…」
 
唯「死んだあずにゃんが内側から鍵をかけるなんてあり得ないし…」
 
唯「………」
 
憂「お、お姉ちゃん………」
 
唯「…ん?」
 
憂「…誰か…疑ってるの?」
 
唯「……」



177 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:33:25.31 ID:EaNRqHzDO

唯「……私は許さないよ」
 
憂「…!」
 
唯「…あんな可愛いあずにゃんを殺した犯人を許さない!!」
 
憂「お姉ちゃん…」
 
唯「疑いたくないのは山々だけど…虱潰しにでも犯人を追い詰めないと……」
 
憂「お姉ちゃんもういいんだよ…」
 
唯「え?」
 
憂「さわこ先生がいるし、お姉ちゃんは余計なことを考えなくてもいいんだよ…?」
 
憂「だからお姉ちゃんが誰か疑うなんて止めて…胸が痛むよ…」
 
唯「憂……」
 
憂「お願い…」
 
唯「…わかった…犯人探しはやらないよ……」
 
憂「お姉ちゃん!」
 
唯「もう寝よ…憂…」
 
憂「うん…!」



180 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:38:24.44 ID:EaNRqHzDO

こんヤ……
 
唯「う、う~ん…」
 
ダレかに…
 
唯「うう…ぅ~…」
 
シの…
 
唯「う……」
 
セイサイが…
 
唯「………はっ!!」パチッ 
 
クダる
 
唯「…あずにゃんっ!!!!」ガバッ
 
憂「きゃあっ!」ビクッ
 
唯「はぁ…はぁ…」



185 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:48:47.02 ID:EaNRqHzDO

憂「お姉ちゃん…怖い夢でも見たの?すごい汗だよ…?」
 
唯「ゆ、夢……!」ドキドキ 
 
唯「い…今何時?」
 
憂「ちょうど7時。紬さんと律さんと澪さんはもう起きてるよ」
 
唯「……朝…」
 
憂「みんなあまり寝れなかったみたいだよ…今、朝食の準備してるらしいの」
 
憂「それと、今日は吹雪が止んだよ!」
 
唯「え!?」



187 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:53:13.47 ID:EaNRqHzDO

唯は窓の結露を軽く手でふいた。そこには昨日の吹雪が嘘のような真っ白い朝があった
 
唯「は…晴れてる…」
 
憂「お日様もたくさん出てるし…良かったねお姉ちゃん♪」
 
唯「う…うん!!」
 
天気が変わったからといって何か事態が変わるわけではない。
そんなことは百も承知な2人だが、昨日より優しい気持ちでみんなの前に出れた



188 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 21:56:56.52 ID:EaNRqHzDO

唯「おっ…おはようみんな!」
 
律&澪&紬「…!」
 
唯は階段を降りながらキッチンにいる3人に声をかけた
 
律「唯…」
 
澪「おはよう唯!」
 
紬「今朝食作ってるの♪」 
 
唯「えへへ…」
 
昨日まで不安が嘘のように感じた



190 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 22:02:06.95 ID:EaNRqHzDO

律「しかしムギ!この分じゃ今日バスが来なくても帰れるんじゃないか?」
 
澪「…スキー場までバスで1時間もかかる山奥だぞここは?
  いくら吹雪が去ったからといって帰れると思うなバカ律」
 
律「…お前には話してないだろ…!」
 
紬「ふ、2人とも…」
 
唯「え?え?どうしたのあの2人…?」オロオロ
 
憂「まだあのこと…」
 
唯「え!?憂なにか知ってるの?あのことって何?」
 
憂「じ、実は…」
 
憂がそう言いかけたときであった
 
ガチャッ



192 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 22:04:52.68 ID:EaNRqHzDO

さわこ「ふぁ~よく眠れたわ~」スタスタ
 
憂「あ、さわこ先生!」くるっ
 
唯「さわちゃん生きてたんだね♪」
 
さわこ「な、なんかや~ねぇ…その言い方…」
 
紬「おはようございます♪」
 
律「さわちゃん寝坊だぞ~」
 
澪「これであとは和だけだな!」



196 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 22:08:06.01 ID:EaNRqHzDO

紬「そういえば和ちゃん遅いわね~」
 
律「和のやつ案外ねぼすけなんだな~ははは!」
 
 
唯「えぇ~?和ちゃんって早起きだよ~?」
 
憂「え?」
 
澪「同じクラスだけど遅刻したことは一度もないよ…?」
 
さわこ「………」
 
律「……」
 
紬「……」



199 名前:◆sd/yNUiLTM :2009/07/06(月) 22:11:27.63 ID:EaNRqHzDO

憂「…わ、私!和さんの部屋を見に行きます!!!」ダッ
 
紬「お風呂場を…!」ダッ
 
 
唯「え…?え…?」オロオロ
 
 
みんな口にはしなかったが、考えてることは1つだった。
 
律「そ、外を見てくる…!!」ガチャッ
 
さわこ「……」



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唯「次は雪山のペンションに行こうねっ!」#前編
[ 2011/06/14 20:34 ] ミステリィ | | CM(1)

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タイトル:
NO:2567 [ 2011/06/14 20:55 ] [ 編集 ]

梓「ホントに…唯先輩ってうるさいほどに元気だね~…」

↑律先輩はどーしたよ
ほんとクソ生意気だな、こういう梓は

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