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いちご「けいおん部に拉致された…………」#前編 【ホラー】


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いちご「けいおん部に拉致された…………」#前編
いちご「けいおん部に拉致された…………」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:01:47.03 ID:qWjAk7mm0


律「いちご連れてきたぞー」

唯「やったあ! 私の勝ちだよ澪ちゃん!」

澪「やっぱりそっちを選んだのか……」

紬「今お菓子出すわね~」





いちご「……ちょっと待って」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:02:27.66 ID:qWjAk7mm0


いちご「私、さわ子先生に呼ばれてるって聞いたんだけど」

いちご「どこ?」


澪「……」

律「あれ、そんなこと言ったっけ?」

唯「いちごちゃーんケーキあるよ~」

紬「お茶しましょ~」



いちご「帰る」

律「まあ待て」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:04:24.10 ID:qWjAk7mm0



律「どうせな、来ちゃったんだろおい! 楽しんでかなきゃ損だろおーい!」

唯「イエスりっちゃん! ウェルカムいちごちゃん!」

いちご「やめて。私部活あるから」


律「私達だって部活だぜ!」

いちご「これが?」

澪「これからだよ」




いちご「?」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:05:52.54 ID:qWjAk7mm0


ガチャ

梓「遅くなってすいません。掃除が長引いてしまって……」

いちご「増えた」


唯「ぁぁあああずうぅにぃやぁぅぉああいおjphにじょzsxdcっfvbっhgんじょみぼぼぼ」

梓「ひゃあああゆいせんぱおおじmlzおぱkfんbfはvsdなjばばばばば」


紬「微笑ましいわー」

いちご「けいおん部の後輩」

律「そう、なかのあずさにゃんだ」

いちご「聞いてない」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:08:41.66 ID:qWjAk7mm0



梓「もう、唯先輩ったら……」ハアハア


いちご「……」ジー

梓「……」

梓(何見てんだよ……てか誰)



梓「あ、二年の中野梓です。どうもよろしく……」


梓「パートはギターを担当しています。好きなアーティストは……」

いちご「中野、私を助けなさい」

梓「そりゃできないですね」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:10:35.95 ID:qWjAk7mm0



唯「いちごちゃんぎゅー!」

いちご「やめて」


律「写真撮ろうぜ写真!」

紬「もうカメラまわってるわよ」

唯「ほおらぁ、モンブランだよぉ~ 日本語では栗きんとんだよぉ~」

澪「それ、たぶん違うぞ」


いちご「もぐもぐ」


澪「普通に食べてるし……」

律「よろしい、喰いおったぞこやつめ」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:13:35.11 ID:qWjAk7mm0


律「それでは本日の放課後ティータイム、インいちごを開始しまーす!」

    「意義なし!」「異議なし!」「異議なし!」


いちご「やめて」


澪「おいおい、ちゃんとクラブの活動を忘れるなよ」

梓「先輩、このモンブランおいしいですよ」

いちご「いま食べた」


紬「お味のほうは~」

いちご「意外にクリーミー」

唯「ふむ」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:17:36.29 ID:qWjAk7mm0

梓「ていうか、なんでここにいるんですか――先輩?」

いちご「拉致された」


梓「どんくさいですね。名前は?」

いちご「若王子」


梓「じゃあ若先輩、なんでジャージなんですか?」

いちご「部活の途中だった」



梓「ああ、だから汗臭いんですね。納得しました」

いちご「ちょっと」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:20:31.67 ID:qWjAk7mm0



ドンッ

いちご「うあっ」ドサッ

律「今日はさわちゃんがいないから、そこがいちごの席だな」


いちご(痛い……)


いちご「……」

いちご(逃がさないように取り囲んでる……)

いちご(こわい……)


梓「喉が渇きました」ゴクゴク

いちご(私のお茶)



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:22:31.90 ID:qWjAk7mm0


唯「いちごちゃん、ほらあ~ん」

いちご「もぐもぐ」


紬「お茶もあるのよ~」

いちご「飲まれた」


律「いちご~! ほら、ヒゲッ!」

いちご「つまんない」


澪「遠慮しなくてもいいんだぞ……」

いちご「してない」


梓「どうせだから演奏聞いて行ってください!」

いちご「なにこいつ」



いちご「けいおん部に拉致された……」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:24:17.72 ID:qWjAk7mm0


澪「部活は心配しなくてもいいよ。後で話を通しておくから……」

唯「うん、いちごちゃんは一日軽音部員だね!」

いちご「もぐもぐ」

梓「一日じゃすまないかもしれませんけどね!」

律「もう前の部活には参加出来ないかもなー」ケラケラ

紬「うふふ」



いちご「もぐもぐ」

いちご(?)



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:27:10.23 ID:qWjAk7mm0



いちご「けいおん部って」モグモグ

唯「?」



いちご「おかしいのね」モグモグ


唯「お菓子いよー!」

律「ムギのおかげだな!」

紬「うふふ、楽しんでもらえてよかったわ」

いちご(太りそう……)





澪「なあ、そろそろ……」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:29:02.17 ID:qWjAk7mm0



律「あ、いく? いっちゃう?」

澪「じゃあムギ、よろしく」

梓「もぐもぐ」


紬「ふっふっふ……」

紬「実は、いちごちゃんのために用意したお菓子があるの!」


唯「いいなあいちごちゃん!」

いちご「……ありがと?」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:31:53.70 ID:qWjAk7mm0


いちご(もう充分食べたのに……)


唯「ねえねえどんなお菓子! お菓子!?」

律「焦るな唯! ここは慎重に隊長の指示を待つんだ!」


紬「そのお菓子とは……」

紬「これよ!」



     1.杏仁豆腐          2.ミルフィーユ

     3.苺大福            4.苺ラテ

                >>30

           選択肢によっていちごちゃんの生死が決まります。




27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:35:22.14 ID:zH8/uZBNO

読めた…!
選択肢の意図が!

1で



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:35:58.05 ID:QCuZuXNL0

3



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:37:15.59 ID:3qMLwEc40

4



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:37:31.17 ID:yBvDp6840

3



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:37:44.11 ID:OmYqeTvu0





32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:37:45.20 ID:JDWnkfrO0






33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:38:56.29 ID:qWjAk7mm0







                 >>30『苺大福』

                【殺人クラブルート】



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:41:13.78 ID:qWjAk7mm0


体が硬い。
まるでセメントにでもなったような、冷え冷えとした硬さだ。

足がだるい。こんな日は学校を休み、一日中寝ていたい。

今日の体育は生理だと言って、休んでしまおうか……
いや、たしか先週も同じ理由だった。


肩が痛い。まるで床の上にでも寝ているようだ。

まぶたが重い。私は一体――いつ、布団に入ったのだろう。
昨日はいつ帰宅した――? お風呂は――?

すぐ近くで話し声が聞こえる。
誰かと、誰か。大勢が会話をしている。

いちご(誰――?)

私は、ゆっくりと瞳を開いた。


そこには

まるで覗き込むようにしている、六つの頭があり、
同時に十二の目との視線があった。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:43:36.83 ID:qWjAk7mm0


いちご「いやっ!」

情けない叫び声をあげ、私は飛び起きた。
とっさに摺り下がった先に壁はなく、
私はベッドから地面へと叩き付けられてしまう。

――痛みのあまり息ができない。照明がまぶしい。


「いちごちゃん、大丈夫?」

混乱する私を誰かが抱え上げ、乱暴に近くの椅子へと腰掛けさせた。


唯「テーブルの上で寝返りうっちゃ駄目だよ」

いちご「…唯……?」


平沢唯。同じクラスのけいおん部の少女だ。
彼女の存在のおかげで、辺りの様子をゆっくりと見渡すことが出来た。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:47:11.34 ID:qWjAk7mm0


ここは、けいおん部の部室。
そして先ほどまで私が横たわっていたのはテーブルだ。

田井中律。同じクラスのけいおん部の少女だ。
こっちを見ている。

秋山澪さん。同じクラスのけいおん部の少女だ。
こっちを見ている。

ことぶきつむぎさん。同じクラスのけいおん部の少女だ。
こっちを見ている。

中野あずさ。けいおん部の後輩だ。
こっちを見ている。

知らないけいおん部の後輩がいる。
こっちを見ている。


いちご「な、なに、コレ」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:49:13.17 ID:qWjAk7mm0


律「やっと起きたか。いちご」

律が口を開く。
いつも教室で見る様子とは異なり、ただならぬ殺気を感じる。


澪「みんなさ、待ってたんだよ。お前が起きるのを」

秋山さんだ。
こちらもなぜか、とても溌剌として、別人のようだ。


いちご「なに」

いちご「なんの冗談なの」

私が時計を見ると、二十時を過ぎたところだ。部活などとうに終わっている。
既に日は落ち、窓の外は暗い。教室の白熱灯がやけに明るい。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:53:48.25 ID:qWjAk7mm0


律「冗談なんかじゃないさ」

しばらくの間をおいて、律は口を開いた。


 律「あたしたちはお前に、『復讐』するために集まったんだ」


「復讐……」「復讐だよ」「復讐ね」「復讐です!」「えっと、復讐…?」



部員達が口々に口にする。


復讐……?

復讐だって……?

律はいったい、誰に何を言っているのだろう。

何かの間違い、言い間違いだ。そうに決まっている。



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:57:07.67 ID:qWjAk7mm0



いちご「私、もう帰る」

いちご「お母さんが心配する」


私は律の目を見て、そう告げてから鞄を探した。


……鞄が無い。

携帯も財布も、全て鞄の中だ。


梓「もしかして、これでも探してるんですか?」

中野がソファーの陰から鞄を取り出し、蹴りよこす。

梓「かえしてあげますよ。中身は棄てましたけど」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:00:09.84 ID:qWjAk7mm0



律「相変わらず空気読めねえな梓」
  「ここは一旦返さずにおいて焦らせるトコだろうが

梓「あまり無駄口叩かれるとぶっころしますよ」

唯「あずにゃんはそんな汚い言葉つかっちゃ、めっ!」

梓「これでも若い子にしては敬語が上手いって褒められるんですから」



私は落ち着いて先ほどの意味を反芻する。

復讐……彼女たちは復讐するのだ。私に。

連絡手段、逃げ場を断たれた。これから始まることは想像したくもない。

酷く痛い目にあわされるのは明らかだ。逃げ出さないと。



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:02:13.59 ID:qWjAk7mm0



私が立ち上がろうとすると、後ろから腕を掴まれた

振り向くとけいおん部の後輩の一人がにやにやと笑っている。


いちご「放して。もう帰るから」

律「純、放すんじゃねーぞ」
  「とりあえず話しが終わるまではじっとしていてもらいたいからな」


純と呼ばれた後輩が小さく頷き、私の肩を押す。


純「座って下さいよ」

いちご「やだ」

私はなんとか立ち上がろうとした



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:04:59.13 ID:qWjAk7mm0


律「別に立っててもいいさ。そこは被告席だ」

澪「これは若王子さんの裁判なんだ。復讐のための裁判だ」

唯「私達が判決を下すんだよ! 私達がね!」


皆、真剣な表情で私を見つめている。
思わず走って逃げ出したい衝動に駆られたが、後ろの後輩に
両腕をとられ、身動きができない。

裁判だって……? ばかげている。
そんな思いと同時に、背中を寒いものが駆け抜ける。


紬「判決を申し渡す!」

ことぶきさんが静かに右手をあげた。そして……



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:08:59.22 ID:qWjAk7mm0



           「死刑!!」

   「異議なし!」「意義なし!」「異議なし!」


全員が右手の拳を固めると親指を突き出し、それをぐっと下に下げた。
ジ・エンドだ。


死――?

死刑。
私はここで、けいおん部に殺される……?

そんなわけがあるものか。
これは酷い脅しに決まっている。


いちご「もう許して、帰らせて」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:12:24.70 ID:qWjAk7mm0


  「あ、あの!」

突然背後の後輩の一人が声を上げた。

  「わたし、まだ初めてなんで、よくわからないんですけど!」

律「ん? ああ、純ちゃんはまだ仮入部員みたいなもんだもんな」


純と呼ばれた後輩が照れくさそうに頭をかいた。
『鈴木』と書かれたジャージを着ている。


律「まあ、特に決まりは無いけど」

  「いちごが逃げるから。見つけて、殺すんだぞ」

  「武器、協力、罠、なんでもありだ」

  「ただし私から横取りしたら怒っちゃうからな!」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:15:22.90 ID:qWjAk7mm0


唯「クラスメイトとするのは初めてだよね、ドキドキするよー」

紬「一応候補は挙がってたのよ。松本さんとか二、三人」

純「佐伯ミカさん……はリストに目立った理由が無いんですけど」
  「誰が提案してたんですか?」

澪「ああ、律が殺したがってたんだよ。私怨だな。馬鹿らしい」

律「なにおー!」



目の前で異常な会話が繰り広げられる。

私の頭は、まだこれが現実であるのかどうか、判断を下しかねていた。


紬「若王子さん、なんか聞きたいことある?」


聞きたいこと……? 言いたいことだらけだ。




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:18:04.76 ID:qWjAk7mm0


いちご「こんなのはもう嫌」
    「死刑とか復讐とか、意味分かんない」

両目から涙がこぼれる。私はただ黙ってけいおん部を見つめた。



律「まーだマジに考えてないわけ? あ?」

紬「まあまあ、ちゃんと説明すればわかってくれるわよ」


ことぶきさんは律にそう告げると、私の方に向き直った。


紬「軽音部はね、別名、【殺人クラブ】って言うの」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:20:17.31 ID:qWjAk7mm0


澪「桜高の中の選ばれた殺人集団、エリートなんだ」

紬「軽音部は仮の姿ってわけね。うふふ」

律「毎月、学校生活の邪魔になるやつをぶっ殺してきたんだぞー」

紬「行方不明として扱われているわね」

梓「毎年、新しい人材を確保するのに必死です」

紬「今年の一年は手強そうね。草食系ばっかりで」

唯「りっちゃんがアルバム見て復活させたんだー」

紬「もともとはさわ子先生の時代からあったらしいのよ。詳しくは知らないけど」




――殺人クラブ、だって。

にわかには、いや、こんな話だれだって信じれるわけがない。
あの軽音部にそんなヒミツがあるなんて。


いちご「……だから」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:23:31.06 ID:qWjAk7mm0


いちご「それで」

いちご「何?」


私の問いに、けいおん部が揃ってこちらを見た。
十二の目に射竦められ、私は舌の乾きを感じた。


律「なんだよ、何か言いたいことでもあんのか」


しかし、負けてはいけない。
こんな不条理許されるわけがない。

何より……


いちご「私はなにも悪いことしてない」

いちご「迷惑もかけてない」

いちご「殺され――復讐される理由なんて無い」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:25:40.33 ID:qWjAk7mm0


誰も口を開かない。

窓の外には闇が広がり、まるでこの部屋とは別の世界のように見えた。
この学校に残っているのは、もう私とけいおん部だけなのかもしれない。
そんな悪寒と共に、背中にねっとりとした湿りを感じた。

やがて、呆れたようにけいおん部が唸った。


澪「だめだこいつ。救いようがないな」

唯「あー、言っちゃったねえ」

紬「ここでビシッと教えてあげたら? 何がいけないのか」



律「……よし、言ってやろう」





律「私はな、ジュリエットをやりたくなかったんだ」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:30:06.44 ID:qWjAk7mm0


……

…………?


いちご「それで」

律「は?」


私は驚くと同時に呆れてもいた。
ジュリエット。文化祭の配役。設定。

これが私を殺す理由? どうも繋がらない。

だいたい、ジュリエット役になったことでなぜ私が殺されねばならないのか

律は、私の態度が気にくわなかったのか、突然椅子を蹴り上げ、激高した。


律「『それで?』じゃねえんだよこのアマッ!」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:34:53.41 ID:qWjAk7mm0


律「わかってんのか? お前だって知ってんだろ!」
  「私がジュリエットなんて柄か! ああ!?」
  「知ってんだよ! お前らが陰で笑ってたこと全部! 死ねよ!」
  「ホントはお前かミカがあそこで演技してるはずだったんだよ!」

私は律の剣幕に圧され、思わず後退った。

律「澪がロミオ!? それだけの理由でアタシがジュリエット? ふざけんじゃねえ!」
  「単なる澪の引き立て役! 当て馬じゃねえか!」
  「おかげでこっちはクズファンに追い回されて大迷惑だ!」
  「……じゃないはず……アタシはあそこに立たないはずだった!」
  「お前は……お前らはその責任をとって死ぬべきなんだよ!」


澪「私のファンをクズとか言うな」

唯「りっちゃんださーい」

律「うるせえ!」


突然、律はスティックを私のお腹に突き出した。
痛みのあまりうずくまった私を、後ろから鈴木が押さえ込んだ。

いちご「っ……!」

紬「いいわよ、そのまま押さえてて」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:39:12.59 ID:qWjAk7mm0


ほんの少し開いた口に、ことぶきさんは何か固い物を滑り込ませた。

後ろから鈴木に無理矢理顎を閉じられ、私はそれを飲み込む。

ごくり。

それを見たことぶきさんは、とても満足そうに微笑んだ。



紬「今飲んでもらったのは……毒よ」

毒……!?


紬「別に大丈夫よ。すぐ効いてきたりはしないから」
  「胃液で溶けるカプセルだから、今日一日くらい持つはずよ」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:42:09.82 ID:qWjAk7mm0


紬「まあ、あと五、六時間ってところかしら」
  「あなたの残りの人生は」

得意げな顔をすることぶきさんとは対照的に、
私は顔から血の気が引くのを感じた。

紬「うふふ、ゾクゾクするわね、こういうの」
  「今どんな気分なの。怖い? 悔しい? 今日の夜中には死んじゃうのよ?」

あと、五時間。
冷や汗が止まらない。死ぬってどういう事だろう。
毒って本物だろうか。やっぱり血を吐いたりするのかな、痛いのかな。

――死ぬ。死ぬんだろうか。



紬「でも諦めちゃだめよ。がんばって! ここに解毒剤のアンプルがあるから!」

ことぶきさんは鞄から、黄色い液体の入った小瓶を取り出した。



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:46:02.49 ID:qWjAk7mm0


紬「どう? ほしい?」

いちご「ほしい」


私は間髪を入れず返答した。
ことぶきさんは微笑んだまま、言葉を続ける。


紬「ちがうでしょ、いちごちゃん」
  「ほしい、じゃなくて、もっと言い方があるでしょ?」

紬「いただけませんか、ムギちゃん様。とかね」


いちご「……いただけませんか、ムギちゃん様」


けいおん部は顔を見合わせて笑った。



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:49:37.65 ID:qWjAk7mm0


いちご「ください」

ことぶきさんの手が小瓶を揺らし、中の液体が跳ねる。
私はそれをじっと見つめていた。


いちご「おねがい、します」

紬「え~。どうしようかな~」

いちご「なんでもしますから」


私は必死だった。
このままでは死んでしまうのだ。どうにかして……

ことぶきさんはじっと私の目をのぞき込むと、ぞっとするような笑みを浮かべた。



紬「いやでーす」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:52:09.81 ID:qWjAk7mm0



いちご「あっ」


小瓶が落ち、床に当たって砕けた。

中の液体が床にぶちまけられ、浸みて行く。


いちご「酷い……」

あたまが真っ白になり、思わずことぶきさんに飛びかかりそうになる。

それを二人の後輩ががっちりと押さえ込んだ。


澪「あいかわらず可哀想なことをするなあ、ムギ」

律「まあいつものことじゃないか」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 01:58:01.76 ID:qWjAk7mm0


紬「別にあわてなくてもいいのよ、いちごちゃん」

  「これと同じ物をこの学校のどこかに隠したから」


紬「まだ五時間近くあるし、ゆっくり探すのもいいんじゃない?」



体を押さえていた手が離れ、私は思わず膝をついてしまった。
けいおん部は入り口への道を作るように別れ、にやにやとこっちを見ている。


律「学校の外に出ようとか考えるなよ。出たらアンプルは処分させてもらうから」

澪「病院や警察は動かないと思え。ムギの親父は凄い権力者なんだからな!」



   「急げ」   「急げ」    「急げ」

    「急がないと死んじゃうぞ!」


けいおん部の嫌らしい声援の中、
私はなんとかドアノブに辿り着き、廊下へと転がり出た。



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:01:18.64 ID:qWjAk7mm0


けいおん部を飛び出した私は無我夢中で走った。

彼女らに追い囃されるまま、走り、走り、走った。



気が付けば私は三年の教室近くまできていた。
私は躊躇無く教室の扉を開け、中に跳び込んだ。

はやる胸の鼓動が通り過ぎるのを待てば、
やがて恐ろしい現実が私の頭に追いついてくる。


私は、数時間以内にアンプルを探さなくてはならない。

そして、律は言った。

「逃げる私を追いかけて殺す」――と。


これからはけいおん部に襲われることも考えて行動しなくては。

争いは避けられないかもしれない。



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:07:08.63 ID:qWjAk7mm0


さて、
アンプルはどこにあるのだろう。


いちご「どこ行くの」


   1.教室       2.保健室

   3.図書室    4.部室

   5.会議室    6.職員室

   7.渡り廊下   8.講堂

   9.トイレ


       >>80




76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:07:37.90 ID:lwExM/bV0

2



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:08:25.46 ID:JDWnkfrO0





79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:08:49.91 ID:y6hHNp7x0





80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:09:50.06 ID:vOQI2aSw0

6





81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:14:32.13 ID:qWjAk7mm0

【職員室】
職員室へと辿り着いた。

扉が開かない。鍵がかかっているのだろうか。
中に入れば、電話などが使えるかもしれないのに……


この扉を開けるには……

いちご「もっと強力な武器が必要」


私は別の場所を探すことにした。
いちご「どこ行くの」


   1.教室       2.保健室

   3.図書室    4.部室

   5.会議室    6.職員室

   7.渡り廊下   8.講堂

   9.トイレ

       >>85




82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:19:26.01 ID:vOQI2aSw0

8



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:19:46.72 ID:NM07dR6yO

4



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:21:20.80 ID:JDWnkfrO0





85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:25:20.73 ID:p6Y66Uh3O





86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:25:27.38 ID:lwExM/bV0

9





87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:28:10.29 ID:qWjAk7mm0

【保健室】

保健室に辿り着いた。

木を隠すなら森の中。
ここなら、アンプルもありそうな気がする。



ベッドのカーテンが閉まっている。
誰か寝ているのだろうか。まさか……こんな時間に。


いちご「どこ?」

   1.薬品棚を調べる

   2.机の周りを調べる

   3.ベッドを調べる

                  >>90




88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:29:38.21 ID:y5hd2k8pO





89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:32:16.99 ID:JDWnkfrO0





90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:32:53.02 ID:hIOqdJFhO

3





91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:38:22.84 ID:qWjAk7mm0



私はベッドに忍び足で近寄った。

気配。人の気配だ。

何かが、ベッドの上で寝息を立てている。


私はカーテンを音を立てずにくぐり、ベッドの足下に潜んだ。


――ベッドの下に潜んでいるのでは、という考えもあったが、杞憂だったようだ。


私は立ち上がると同時に跳ね上がり、
ベッドの上の人物の腹めがけ、勢いよく膝を立てた。



いちご「えい」

唯「うぎゃあ!!」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:45:05.63 ID:qWjAk7mm0


ベッドに潜んでいるのは唯だった。

この生きるか死ぬかの瀬戸際に、なんとのんきなことだろう。


私は枕を唯に馬乗りになり、枕を顔に押し当てた。


唯「っっ……………!!! ……!!」


聞こえない。

私は右手で拳をつくり、唯の胸めがけ振り下ろす。

唯「―――!!」

布団を殴るのと変わらない、味気ない音がする。

しかし感触は違う。対して硬くない胸板を、私の拳が叩き破るのだ。

唯「げ、あ゙あ゙っ! やめ……て…!」

唯が枕を押しのけた。



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:50:26.32 ID:qWjAk7mm0


唯「いだいよう……やめて……」

私が拳を振り上げると、唯はおとなしくなった。

情報が聞けるかもしれない。


いちご「なんで」

いちご「私を殺すの」


私は高ぶった精神を押さえ、質問した。


唯「う、憂のためだから……」

いちご「うい?」


唯は突然、怒りに燃えた表情を見せた。



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 02:59:14.93 ID:qWjAk7mm0


唯「そうだよ! うい、うい、うい!」

唯「いちごちゃんのせいなんだよ! 全部いちごちゃんが悪いの!」


唯は私の下で激しく暴れ始めた。

私はなんとか両手をつかまえると、ベッドの脇に押しつけた。


唯「あの日、憂は私に限定アイスを買ってきてくれるはずだったんだ!」

唯「でも憂、買えなかった! そのせいで私と大げんかしちゃったんだよ!」
  「憂、それからずっと悲しそうなんだ! アイスが買えなかったから!」

唯「でもいちごちゃんのカバンについてたあれ、何!?」
  「あれ、アイスの箱買ったら付いてくるヤツだよね、知ってるよ!」

唯「いちごちゃんが買っちゃったから、憂は買えずに悲しい思いしたんだ!」
  「いいや、いちごちゃんが憂の分とっちゃったに違いないよ!」

唯「ういういういういうい! この人だよ! ほら! 殺さないと!」
  「こいつ、またお姉ちゃんへのアイス取っちゃうよー! ういー!」


こいつ、頭がおかしい。



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:06:45.06 ID:qWjAk7mm0


私は、たしかにそのアイスを買ったかもしれない。
キーホルダー。いちごアイスのマスコット。ハガキ付き、抽選、応募、当選。

ずいぶん昔のことだし、
たかがアイス。時期が来ればまた売り出す。

それを殺しの理由にするこいつ。


私は無性に腹が立ち、思わず両手を放した。

そして、その額に一直線に拳を突き下ろした。


唯「!!!!!!!」


ベッドが軋み、唯は動かなくなった。

どうやら意識を失ったようだ。



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:16:08.80 ID:qWjAk7mm0

私はベッドのシーツを引きはがすと、それで唯を簀巻きにして
棚の中へと放り込んだ。

その際、唯の制服から果物ナイフが転がり出た。


いちご「こころづよい武器」
私は果物ナイフを手に入れた。

保健室には、結局アンプルは無かったみたいだ。


私は別の場所を探すことにした。
いちご「どこ行くの」

   1.教室

   3.図書室    4.部室

   5.会議室    6.職員室

   7.渡り廊下   8.講堂

   9.トイレ

       >>105




101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:18:13.18 ID:QBQyuAo90

4



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:18:13.53 ID:DsZ8EohBO

9



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:18:30.45 ID:vOQI2aSw0

8



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:18:34.02 ID:Ai8nYFsm0

9



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:19:57.05 ID:Qg/2alAa0

10



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:20:36.29 ID:jQSbiUaA0

3





107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:24:47.33 ID:qWjAk7mm0

【図書室】

図書室へと辿り着いた。

一年の頃はよく来たが、
最近はクラスの居心地が来ていない。懐かしい香りがする。


ここにアンプルを隠されてはやっかいだ。


   1.カウンター辺りを調べる


   2.手前の薄い本の棚を調べる。


   3.奥の分厚い本の棚を調べる

             >>110




110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:28:26.58 ID:LfdlWYt60

Ksk



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:32:35.19 ID:eqYei8Fo0

2





112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:35:40.15 ID:qWjAk7mm0


私は、薄い本の棚を調べてみることにした。

ここにはファッションや音楽関係の雑誌が置いてある。
しかし、すこし古くさく、読みづらいのであまり読まれてはいない。

しかもここは女子校なのだ。雑誌くらい、みんな持参している。

少し、ほこり臭い。
もしかしてこのあたりは一般生徒も手を付けていないのだろうか。


私は少し不安になった。
けいおん部のメンバーで、図書室に来るような人がいるだろうか。
せいぜい秋山さんくらいだろう。
ここにアンプルがあるとは思えない。場所を間違えたかも――


「うおおおおお――――!!!」

突然、図書館の扉が開かれ
人影が叫び声を上げながら飛び込んできた。


律「りっちゃんだぞおおおおおお――!!」

律だ。律が向かってくる!



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:42:58.88 ID:qWjAk7mm0


律はカウンターを飛び越えると、ポケットからドラムスティックを取り出した。

いや、違う。あれはアイスピックだ。


律「まてーいちご! こいつでぶつぶつにしてやるー!」


私はとっさに机を転がし、奥の棚の方へと逃げ込んだ。


律「逃げても無駄だぞ! 観念してお縄につけぇーい!」


アイスピックを無造作に振り回しながらゆっくりと障害物を乗り越えた律は
まっすぐこっちへ向かってくる。


いちご「こわい……」


      1.本棚の陰に隠れる。

      2.身の回りの物で応戦する

      3.手持ちの武器で応戦する

                    >>120




117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:45:40.40 ID:MxA0MxVwO

3



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:48:19.95 ID:JDWnkfrO0





119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:49:04.58 ID:vOQI2aSw0

2



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:49:22.35 ID:eqYei8Fo0

1





121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 03:55:09.50 ID:qWjAk7mm0



律「にがさねえぞいちごぉ……」


律は素早く本棚に近づき、私の逃げ道をふさぐいだ。


律「ロール!」


律の両手の突きが私を襲う。背中に鋭い痛みを感じた。
振り返り、応戦しようとしたが、律は既に次の行動を起こしていた。


律「ダブルキック!!」

いちご「うあっ」


私は勢いよく本棚の壁にぶつかり、棚が揺れる。



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:02:06.16 ID:qWjAk7mm0


私はなんとか脚立に掴まり、立ち上がった。


律「これでおしまいだぜいちご……腹と足、どっちからがいい?」


ニヤリと笑う律を見て、私の憔悴はピークに達した。

とっさに脚立を持ち上げ、律に向かって投げつける。

ガラスが叩き割れ、悲鳴が聞こえた。

律「いてえっ……! てめえ! 何すんだ!」


私は律に駆け寄ると、

いちご「わたしの武器」

『果物ナイフ』を深々と肩に突き刺した。


律「うあっ……てめええええええっ」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:07:56.81 ID:qWjAk7mm0


律はまだ立ち上がろうとしている。

私には武器がない。危険だ。


私はとっさに、律の側の本棚に向かい、勢いよく体当たりをくらわせた。


律「あ……やめっ」


棚はゆっくりと傾き、律に日本選抜民話の雨を降らせた。

凄まじい音が響き渡る。

これでは、他の連中に居場所がばれてしまうかもしれない。

素早く調査をすませ、脱出しよう。



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:14:51.52 ID:qWjAk7mm0


図書室は、マトモに調べることができなかった。
たぶんあそこにアンプルは無いはず、私の直感が告げている。

図書室のカウンターで万年筆を拾った。
インクは出ない。と、いうことは誰かに刺せばいいのだろう。

いちご「ペンは剣より強し」


早くアンプルを見つけなくては……


いちご「どこ行くの」


   1.教室

               4.部室

   5.会議室    6.職員室

   7.渡り廊下    8.講堂

   9.トイレ


         >>130




127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:16:15.05 ID:3GT4V2P0O

8



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:16:39.07 ID:JDWnkfrO0





129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:17:55.73 ID:FBZ9ygKd0

9



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:18:46.72 ID:jQSbiUaA0

7





131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:22:14.01 ID:qWjAk7mm0

【渡り廊下】

渡り廊下へと辿り着いた。

体育館、講堂への通路だ。ここも校舎内に入るだろう。
こんな所にもアンプルがあるかもしれない。


……体育倉庫の電気が付いている。




  1.このあたりを詳しく調べる

  2.体育倉庫を調べる

  3.嫌な予感がする。他に行こう。

                >>135




134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:28:50.48 ID:3GT4V2P0O

殺人倶楽部は自力でも何とかなるレベルだろ。
めちゃくちゃ死にまくってレポートでぶちきれたりしたけど。

3



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:32:40.61 ID:1IPmha+GO





136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:33:47.13 ID:3GT4V2P0O

じゃあ1で





137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:36:38.02 ID:qWjAk7mm0


私はこの辺りを調べた。
アンプル……らしきものはない。


テニスボールが一つ転がっている。
『テニスポール』を手に入れた。

いちご「使い方次第」


別の場所を調べよう。
いちご「どこ行くの」


   1.教室

               4.部室

   5.会議室    6.職員室

   7.渡り廊下    8.講堂

   9.トイレ


       >>140




138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:39:02.32 ID:dtCuSPdOO

8



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:39:22.59 ID:3GT4V2P0O

8



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:39:36.99 ID:eqYei8Fo0

4





141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:44:32.47 ID:qWjAk7mm0

【部室】

部室に戻ってきた。

やはり、だれもいなくなっている。
意外にも裏をかいたのだろうか。

だれもいないのなら、ここにアンプルは無いのかも……
いや、倉庫内でうごめく人影がある。


いちご「……いるっ」


  1.こっそり部室内を調べる

  2.こっそり食器棚を調べる

  3.倉庫内の人物に襲いかかる

  4.倉庫内の人物を牽制する

             >>145




143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:45:57.14 ID:F2gOTxV0O

1



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:46:34.25 ID:eqYei8Fo0

3



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:46:53.33 ID:eS/AJA0/O






146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:51:46.18 ID:qWjAk7mm0


私は黙って倉庫内の人物に組み付いた。

澪「うわああああああああっ!」

甲高い声。胸周りの脂肪。秋山さんだ。


澪「律! 律だな! 悪ふざけはやめろぉ!」


暗闇では相手の姿が見えない。

放ったボディーブローは何か固い物に当たり、私の指が痛んだ。


やがて私は秋山さんを倉庫から引きずり出した。

秋山さんの顔は私を見たとたん、恐怖で引き攣った。



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 04:57:24.50 ID:qWjAk7mm0


澪「お、お前、こんな事してどうなるかわかっているのか……!」

秋山さんはたどたどしく脅し文句を並べる。

澪「り、律が黙っていないぞ。アンプルの場所だって……」


私は彼女の足下に転がったベースを見た。

さっきはこれを殴りつけたんだ。忌々しい。


澪「おい……きいてんのか……」

いちご「うるさい」


私は秋山さんの左手を逆方向にねじり上げる。



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:04:56.60 ID:qWjAk7mm0


澪「ひいっ……いたいいたいいたい……ごめんなさい」

惨めなものだ。何が殺人クラブだ。私が叩き潰してやる。

いちご「アンプルは」

澪「いたいいたいいたい……り、律しか知らない……ホントです」


いちご「殺人クラブって」
    「何」ギリギリ

澪「わた……しもよく知らない……律に無理矢理……」


どうやら律をあっさり見逃したのは失敗か。
もういちど戻って問い詰めるべきだろうか。
しかし……死んでいるかもしれない。
アンプル探しのほうが先決かも。

私は考えながら、何気なく秋山さんに尋ねた、

いちご「どうして私を」
    「殺すの」



澪「あ゙?」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:12:31.93 ID:qWjAk7mm0

突然、彼女の雰囲気が変わった。
スイッチのオン・オフとでもいうのだろうか。

澪「何いってんの? 知らないわけないでしょ?」

何か、黒い、ドロドロした。
自分の見たくない場所から目を背けるような
心の一部に、拗くれた金属が溶け付いたような。

澪「いっつもそうだよ。おまえらはみんな私の邪魔ばかりするんだ」

澪「私の事を何も知ろうとしないくせに。見ようとしないくせに」

澪「えらそうに口答えばっかりしやがって」

澪「私のファンも、けいおん部も、和も、先生も、」

澪「律でさえ、本当の私を見ようとしないんだ」


今までの秋山さんとは違う――そんな印象を受けた。



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:22:15.81 ID:qWjAk7mm0


始めは話しかけるようだった声も、次第にぼそぼそと
ささやくような小さな声になった。

澪「先々月の電車だよ。休日の昼過ぎ」

澪「私はさ、近所の楽器店に一人で買い物に行ったんだよ」

澪「アンプ。家のが聞き取り辛いから、もっと音質いいのを探しに来たんだよ」


澪「駅まで運ぶのは大変な重労働だったさ」
  「律がいればすぐに終わっただろうに」
  「こんなときに限って家族で野球観に行ってるんだよな。ダメ律」

澪「電車内。混んでたよ。休み馬鹿なガキ共で」
  「わたしはアンプを下ろせなかった。すぐ側に密集した中学生がいてよ、殺したくなったよ」
  「もし私のアンプが蹴られるなら、そいつをその場で殺してるね」

澪「そこに、おまえがいたんだよ。若王子」



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:27:30.94 ID:qWjAk7mm0


澪「席にちゃっかり座りやがって」

澪「そういうときは、『澪さんよろしければ、座りませんか』だろ」

澪「私のファンクラブを見習えよ。この……」


澪「あれだよな。お前、目が合わなかったか」
  「いや、合った。確実に」
  「私だと知ってて、無視したんだろ」

澪「私が話しかけられないと知ってて! 無視したんだろう!」


私は黙ってベースを引きよせる。
これ以上こいつから聞けることは無いだろう。



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:32:16.63 ID:qWjAk7mm0


澪「おかげで私は筋肉痛だ!」

澪「次の日の練習、唯にまで馬鹿にされた!」

澪「お前のせいで私の貴重な――」


私は言葉を待つことなく、ゆっくりと秋山さんのベースを振り上げた。
秋山さんの目が大きく見開かれ、震える。


いちご「覚悟して」


澪「や、やめろ、やめ」

澪「そうだ、梓と唯の場所を教えるから……」

澪「二人とも待ち伏せしてて、梓は講堂、唯は保険……」


いちご「……」

澪「ひいいいい!」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:38:20.57 ID:qWjAk7mm0


澪「せ、せめて顔はやめて……ファンの子が悲しむから……」


精一杯の懇願。いや、この状況では命乞いだ。


いちご「顔以外」

いちご「狙えない」


澪「た、たとえ―――」――――


私は最後の言葉を聞くまでもなく、秋山さんの顔面に
彼女のベースを叩き落とした。

嫌な軋み方をしたベースは、彼女の顔と胸に挟み込まれ
見事に倒立してみせた。

私はその様子をしばらく眺めた後、
こんなグッズでないかなとおもいつつけいおん部を捜索した。



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 05:45:57.49 ID:qWjAk7mm0



部室でアンプルは発見できかった……


ソファーの上に、誰かのギターケースが置いてある。
『レスポール』を手に入れた。

いちご「叩き付ける」


いちご「……そういえば」

いちご「壊せるモノがあったかも」




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いちご「けいおん部に拉致された…………」#前編
[ 2010/10/19 18:42 ] ホラー | | CM(0)

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