SS保存場所(けいおん!) TOP  >  クロス >  律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#5

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#5 【クロス】


ニュー速VIP避難所(クリエイター) より

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276934441/

律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#index




459 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/09(木) 18:41:08.26 ID:mG/JKQAO

少し時間をかけすぎたな。
タイムリミットとは。
まあいい、元々排除は奴等に任せる予定だったしな。

これで過去の清算は終わった。

これから始まる冷戦、その未来にもう賢者達は必要ない。

いや、今は愛国者達か。

解体されたMSFが動いてると情報があったがどうやらカズヒラ・ミラーではない…。
もしや……いや、そんなわけがない。
ビッグボスが生きているなど……。

大丈夫だ、あの人のことを思えるなら俺はまだ……。





460 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 01:35:13.32 ID:v9WZq.AO

りっちゃん「まさか消えるなんて……」

スネーク「焦るな! ステルス迷彩だ。
     見えないだけで物体をすり抜けられるわけじゃない! まだそこにいるぞ!!!」

りっちゃん「ならスティンガーで!!」

スネーク「無駄だ。ステルス迷彩は熱源も消せる。スティンガーじゃロック出来ん。俺が炙り出してやる!!」

そう言ってRPGを構えたスネーク。先程までメタルギアがいた辺りに狙いをつけ撃ち放つ。

ズオッ

ドオオオオッ

しかし弾は虚しく壁に当たり爆発する。

スネーク「あれだけの質量だ、動いてわからないわけがない……一体どこへ消えた…?」

ズオオオオオオ

りっちゃん「次はなんだ?!」

スネーク「地上への昇降口が開いて行く……奴はあそこから地上に出るつもりだ!」



461 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 01:44:11.10 ID:v9WZq.AO

りっちゃん「ならあのせり上がってる台の上に?」

スネーク「ああ!! 逃がさん!!」

ガチャッ、ズオッ────

ズオオオオオオッ

スネーク「ちぃっ! いないだと!?」

りっちゃん「クソ……ッ! 澪! お前なら何か知ってるだろ!?
      教えてくれ! 私達はあれを止めなくちゃいけないんだ!」

澪「……。私にはメタルギアが必要だ……った。ただもういい…」

りっちゃん「澪…?」

澪「メタルギアVOICEの第二形態、それはステルス迷彩なんてただ消えるだけの機能じゃない。
  その音を聴いたものに認識させない命令を植え付ける凶悪な音を出している」

りっちゃん「音…?」

澪「ああ。人間には聴こえない波長だけどな。
  あれだけの質量が動き回っても音がしないのは私達が認識してないからだ」



462 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 01:51:44.76 ID:v9WZq.AO

りっちゃん「じゃあ…!」

澪「さっきのもただ上手く避けただけで実際はそこにいるだろう。
  あくまで予想に過ぎないけどな。なんせ私達には認識出来ないんだから……」

りっちゃん「なんでそんな冷静でいられるんだよ!」

澪「!?」

りっちゃん「あれが世に出回ったら私達の世界は……」

澪「私達の世界……か。そんなものもうないよ」

りっちゃん「澪っ!!!」

澪「さよなら、律、だった人。もう二度と会うこともない」

これでいい。これで。
私はもうこんな世界で生きたくない。
だからメタルギアがどうなろうと知ったことじゃない。
音楽を取り戻そうと奮起したのを利用されて、今の私はただの世界的な犯罪者に過ぎない。
そんな世界で生きていくのは…、あまりにも辛すぎるじゃないか。
なら私は思い出と共にこの場所で死のう。

一人っきりで…



463 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 02:11:36.17 ID:v9WZq.AO

そう言い残しどこかへ行く澪を私は追いかけたかった。
でも、今は…出来ない。私が私で澪を迎えに行く為には…!

りっちゃん「メタルギアを破壊しよう。 スネーク! 手伝ってくれるよな?」

スネーク「元々こっちの仕事だからな。勿論だ。(いい目をしている)」

りっちゃん「ムギッ!!!」

紬「対処法、でしょ?」

りっちゃん「ああ」

紬「メタルギアVOICEは常にあの音波を出していると思うわ。
  人間には聴きとれない波長だけど聴いた瞬間メタルギアを認識出来ないような命令を出してるの」

りっちゃん「じゃあまた大声を出してる間は…」

紬「あれとは音質が違うの。聴こえる音ならそれで対処も出来るのだけれど
  聴こえない音になると衝撃音なんかで打ち消したりは出来ないわ」

りっちゃん「ならどうしたらいいんだよ!」

紬「簡単よ。認識しようとするから見えないの。認識しなければいいのよ」ニコッ

橋脚の上からまた微笑みかける紬。



464 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 02:28:28.87 ID:v9WZq.AO

りっちゃん「なぞなぞかよ?」ニコッ

こんな状態でも笑っていられる自分にちょっと驚く。

紬「他のことに意識を向けながら戦えばいいの。
  ただ生半可な意識の向け方じゃダメよ。見ようと思わないで」

りっちゃん「なるほど、他のことに意識を向けながら…か」

紬「うふふ」

りっちゃん「どうやってもそうさせたいみたいだなお前は。
      まさかその為にそんな設定にしたんじゃないだろうな?」ニコッ

紬「さあ、どうかしらね」

りっちゃん「私とスネークは上に出てメタルギアを討つ。ムギも後から来てくれ。
      メタルギアを撃破した後ここを脱出するから、みんなでな」

紬「りっちゃん…」

スネーク「(みんなで…か)」

りっちゃん「行こう。終わらせるんだ…!」



465 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 02:47:12.79 ID:v9WZq.AO

無人島 研究所 地下格納庫 昇降口上部──────

ニンジャ「はあっ!」

昇降口から一気に飛び降りる。一々研究所から回っている暇はないだろう。

台が上昇してくる────

ニンジャ「やはりメタルギア……!」

落下しながら目視するも瞬間、

ニンジャ「消えた…?!」

目の前からいきなり消えるなんてことがあり得るのか。
可能性としてはステルス迷彩…、だがあんな大型なものを消せるものか……。

一般的に言われてるステルスとステルス迷彩は大きく違う。
ステルス機は実際に見えないわけじゃない。
レーダーや索敵にかからないからステルスなのだが
ステルス迷彩は本当のステルスと言っても過言ではない。
姿形さえ消えてしまう魔法の技術。
だが欠点も多い。

ニンジャ「これでっ!!!」

落下しながらマチェットを抜き、さっきまでメタルギアがいた場所に向かって降下しながら振りかぶる。

ニンジャ「はあああああああああっ!」

ガキイイイイイイッ



466 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 03:04:14.24 ID:v9WZq.AO

ニンジャ「(手応えはあった……けど音がしない…?)」

無論音はした、金属と金属がぶつかったカン高い音が。
だがニンジャにはそれが¨聴こえていないのだ¨。認識出来ていない。
ただ見えないだけで存在はするもの、すり抜けるわけじゃない。

リキッド「忍者か! だがその程度の攻撃ではな!!!」

ニンジャ「……!」

一瞬だけ見えた、けどまた消えた。
ステルス迷彩じゃないのだろうか。
ステルス迷彩なら光学迷彩に触れればしばらく消えられないはずなのだが…。

ニンジャ「これを破壊すればまたあの子達は戻れる。律がきっと取り戻してくれる。だから私は……!」

台が上がりきり地上へと出る。
依然メタルギアは視認出来ない、が、間違いなくいる。
姿は消えたとしてもあの質量がいる気配を感じ取れないわけがない。
叩いた瞬間は見えた…なら何とかなる…か。その時に動力部を穿つ。

マチェットを構えて目を閉じる。

ニンジャ「(唯、待っててね。私が全部終わらせるから。
      だからあなたはもう戦いなんて辛い思いはしなくていいの……)」



467 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 03:28:30.41 ID:v9WZq.AO

───無人島 研究所付近───

唯「具合良くなった? あずにゃん?」

梓「はい。何とか歩けるぐらいには」

雷電「……」

梓「殺さないんですか? 私達を」

雷電「……。確かにお前達は世界を核の恐怖で脅かし、
   元は悪じゃないとは言え今は悪の音楽を取り戻そうとした。それは許されることじゃない」

梓「……じゃあ」

雷電「だが死んだら償うことも出来ない。俺がここでお前達を殺したところで世界は変わらない。
   だが生かし、償わせることで何かが変わるかもしれない。俺はそれに賭けようと思う」

梓「じゃあっ!」

雷電「勘違いするな。もしまた同じことを繰り返すなら……次は必ず殺す」

梓「……はい」

唯「私達はちゃんと……話し合わないといけないんだよね。みんなでどうするか」

梓「唯先輩…」

ドスッ ドスッ ドスッ

「……ッ!!」

雷電「なんだ……?」

梓「あれは……!」

唯「メタル……ギア……!」



468 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 03:43:05.83 ID:v9WZq.AO

───太平洋上空 無人島近海───

パイロット「こちらB-2、無人島が射程に入った。オーバー」

司令官『よし、勧告後、返答が得られない場合爆撃を開始しろ!』

パイロット「了解」

パイロット『こちらアメリカ空軍所属、B-2戦闘爆撃機だ。
      こちらには無人島をすぐにでも爆撃する用意がある。
      ただちに武装を解除し、投降せよ。繰り返す……』


──────



469 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/10(金) 04:05:52.13 ID:v9WZq.AO

───無人島 研究所 内部───

『繰り返す。こちらには無人島を爆撃する用意がある。ただちに武装を解除し、投降せよ』

研究所のスピーカーから流れ出す勧告を二人は並走しながら聞く。

りっちゃん「くっ、来たか!」


スネーク「核がないとやりたい放題だな、国防総省(ペンタゴン)は!(それとも愛国者達か……)」

りっちゃん「どうしようスネーク…。このままじゃこの島は…」

スネーク「(奴が生き延びろと言っていたのはこの事か…)」

スネーク「状況を説明して止めさせるしかない。テロリストを引き渡せば…或いは」

りっちゃん「澪達を突き出せってことかっ……!」

スネーク「……」

りっちゃん「あんたは結局そうなのかよっ! メタルギアさえ倒せればそれでいいのかよ!?」

スネーク「ならお前は大罪を起こしたテロリストを逃していいと言うのか?」

りっちゃん「それは…」

スネーク「自分がいいから世界など関係ないとでも言うのか?」

りっちゃん「でもっ……なら私は……どうしたらいい?」



473 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 00:31:00.97 ID:wURbJwAO

スネーク「……これだけは言っておく。物事に正しいことなどない。
     人それぞれ価値観があり人によって答えは違う。だから戦争や宗教が生まれる」

りっちゃん「……なら何が正しくて何が良くて何をすればいいんだよ! 私にはわかんないよ……」

泣きそうになりながらも必死に考える律、

スネーク「りっちゃん」

そんな律にスネークが優しく手を律の頭の上に置く。

りっちゃん「ふぇ…?」

スネーク「目の前に困った人がいて、それをお前さんが助けたとする。
     果たしてそれで救われるのは何人だと思う?」

りっちゃん「何人って…困った人だけじゃないのか? 救われるのは…」

スネーク「いいや違う。それを見た周りの奴等だって救われる」

りっちゃん「えっ…」

スネーク「あの女の子の様に自分も誰かを助けられる人になろう。
     世の中捨てたもんじゃないってな。伝染するんだ、ここは」

ハートを二回トントンと叩くとニヤリと笑うスネーク。

スネーク「みんなが幸せに笑える世界に向かえ」



474 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 00:44:50.57 ID:wURbJwAO

りっちゃん「みんなが幸せに笑える世界……」

スネーク「そうだ。今の段階ではお前達はテロリストだ。だから俺はお前達と敵対する。
     いくら音楽を取り戻す為と言っても何も知らない民間人はただの恐怖でしかない」

りっちゃん「うん…」

スネーク「どうしてもあいつらと共に行きたいなら俺を倒してでも行け。
     それが世界を幸せに、笑って歩める正しい道と信じるならな」

りっちゃん「……わかったよ、スネーク。ほんとにありがと」

道は決まった、覚悟も出来た。後はやるだけ。

スネーク「こんな教鞭染みたことは苦手何だがな。何でこんなことを言ったのか自分でもわからん」

りっちゃん「へへっ」

ニコニコしながら走る律に、もう迷いはなかった。
律はこれで同じ名を持つ男二度助けられた。
しかし彼らもまた導かれていたのかもしれない。
原点とも言える彼女の面影に。
それはまだ生まれたばかりだけれど、彼女とて最初からそう呼ばれてたわけではない。
きっとその種は世界に実をつけると二人の遺伝子は告げていたのかもしれない。



475 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 01:04:08.80 ID:wURbJwAO

───────

パイロット「…反応なし」

司令官『やはりな。FOXDIEDの小娘が上手くやったらしい。
    もはやない組織のメンバーの生死などどうでもいいが残存兵がいるかもしれん。やれ』

パイロット「ですがそれが本当なら彼女は核の恐怖から世界を救った英雄ですよ!?
      共に戦う同士を撃てと言うのですか!」

司令官『奴は裏切り者だ。奴がテロリストを生かそうなどと言う
    ふざけた通信は既に上に報告されいる。奴は英雄などではない!
    反応がない今がチャンスなのだ! 早くやれ!!!』

パイロット「くっ……! 願わくば脱出していることを祈る……!」

カチッ

B-2爆撃機から16発の爆弾が発射される。
小さな島を焼き払うには十二分な数だった。

パイロット「あれは……! なんだっ!?」

島陸上部を目視出来る程の距離に来た爆撃機は、島上で恐ろしいものを見た。

パイロット「まさかあれが…メタルギア……!?」



476 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 01:25:32.32 ID:wURbJwAO

───無人島 研究所付近───

ニンジャ「これ(マチェット)じゃ歯が立たない……っ。
     何なのこの金属……! どこを狙ってもすぐに修復する…!」

リキッド「三代目忍者もなかなかやるな!!!
     見えない敵にここまでやるとは正直驚いたぞ!! だがそろそろ終わりにしよう!!!」

ニンジャ「何をっ」

ウ゛ンタンウ゛ンタン
ウ゛ンタンウ゛ンタン

ニンジャ「見えっ…体が!」

せっかく姿を現したメタルギアだったがその前にニンジャの動きが止まる。

リキッド「グレイフォックス、オルガ・ゴルルコビッチ、そして貴様……
     シャドーモセスから始まった忍者役も今日で見納めだ」

ニンジャに狙いを定めたガトリングガンが回転し出す。

リキッド「死ね」



477 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 01:39:50.65 ID:wURbJwAO

「ギー太、フルバースト」

ズゴオオオオオオオオオッ

ドフンッ

リキッド「なにいいいっ」

物凄い量の弾幕がメタルギアの左手を弾き飛ばす。
が、僅かにガトリングガンの発射の方が早く5.6発はニンジャに向かってしまった。
しかし、そのニンジャを守るようにして立つ男が一人。

雷電「ふんっ!!」

キンッキンッギィンッカンッ────

日本刀を振り払い銃弾を弾き飛ばす。

チュインッ────

ニンジャ「くっ……」

雷電「ちっ、一発逃したか。無事か?」

ニンジャ「ええ、ありがとう。
     その傷でそこまで出来るのはあなただけよ。それにしてもどんな心変わり?」

雷電「俺の一番の目標はメタルギアの破壊だ。
   仲間に必要なら協力しろと言われてる。だからそうしたまでだ。後のことは後に考える」

ニンジャ「そ、」

顎辺りに銃弾がカスったせいでさすがの強化外装も欠けてしまい
中からその人物の口が露出してしまっている。

ニンジャ「もうこれも必要ないわね」

フェイス外装を取るニンジャ。それと同時にメタルギアと対峙していた唯が叫ぶ。

唯「和ちゃんに手を出すなっ!」

和「唯……」



478 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 01:53:57.94 ID:wURbJwAO

唯「なんで…黙ってたの?」

和「黙っておくつもりはなかったんだけどね…。
  もし私ってわかったら唯、心配するでしょ? だから……」

唯「するよっ! 当たり前じゃない……幼なじみだよ? たった一人の……」

和「唯、正気に戻れたのね」

唯「りっちゃんのおかげだよ。でも一番最初にこれに参加した事実は変わらないから……
  私達は償って行かなきゃならないんだ」

和「そうね……」

唯「そう言えば和ちゃんはどうしてここに?」

和「言わせないでよ。ただあなた達を止めたかった、それだけよ。
  でも私じゃ無理だった。だから律を援護する形を取ったのよ」

唯「そっか…ごめんね…」

和「過ぎたことよ、もう。
  今回間違えたのなら次間違えないようにすればいい。次はちゃんと5人で話し合うのよ」

唯「6人、ううん、憂も入れて7人だよ。和ちゃん!」

和「私も憂も音楽奪還メンバーに入れる気? まあいいけど、(唯と一緒ならそれで)」

唯「ん? 何か言った?」

和「何でもないわ」


リキッド「世間話などしてる余裕があるのか?!!!」

再びガトリングガンを構えたが、その銃口一つ一つにナイフが刺さり込む。

梓「静かにしててください、今は感動の再会の場面何ですから」



479 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 02:01:21.21 ID:wURbJwAO

リキッド「劣化デッドセル風情が調子に乗るなよ!!!?」

梓「みなさん! 来ますっ!」

雷電「話はこいつを片付けた後だ」

唯「うんっ!」

和「気をつけて! 何かの音を聴いた瞬間身動きが取れなくなるわ!」

リキッド「遅いっ!!! こいつを喰らえ!!!」

ウ゛ンタンウ゛ンタン
ウ゛ンタンウ゛ンタン

梓「なっ」

雷電「動けん…っ」

唯「ほえ?」

和「くっ……対処法はないの!?」

「簡単簡単、歌いながら戦えばいいんだよん♪」

和「!?」

何かが隣をすり抜けて行く、その背中は誰もが待ち望んでいて、みんなを救ってくれた……私達の英雄。

唯「りっちゃん!」
梓「律先輩!」
和「律!!」

律「待たせたな!!!」



480 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 02:12:01.69 ID:wURbJwAO

スネーク「リキッドオオオオオ」

RPGをメタルギアに乱射しながら走り寄るスネーク。

リキッド「ちっ!!! 範囲外から叫びながらとは考えたなスネーク!!! しかしそうでなくてはな兄弟!!!!」

リキッド「だが第二形態は破れないだろう? 時間もない!!! さっさと殺してやる!!!」

ウイイイイイイイイイ

梓「消えましたよ!?」

雷電「ステルス迷彩か…?」

和「違うわ。さっき攻撃を何度当てても解除されなかったもの。もっと別の何か…よ」

りっちゃん「みんな! あいつは人間には聴こえない程の高音波を出してる!
      それを聴くとメタルギアVOICEを認識出来なくなるんだ!
       だから認識しようとしたら駄目だ! 別のことに意識を向けながら戦うんだ!」

梓「別のことに意識を…」

唯「向けながら?」

和「さっき歌いながらって言ったのは…」

りっちゃん「ご名答! って和あああああ?」

和「知ってるかと思うけど私はのどかよ律」

りっちゃん「知ってるよ! じゃなくて何でここに!?」

和「話は後よ、それより本当に歌いながら戦えば奴が見えるの?」



481 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 02:23:21.70 ID:wURbJwAO

紬「本当よ! だけどその考えじゃ永遠に見えないわ、和ちゃん」

唯「ムギちゃんっ!」
梓「ムギ先輩っ!」

紬「(やっぱり二人とも無事だったのね。りっちゃんを信じて良かった……。)うふふ」

和「どう云う意味?」

紬「見ようとして見えるものじゃないの。
  和ちゃんの場合は歌うより気配を辿った方が戦い易いかもしれないわね」

和「さっきもそれで戦ってたのだけれどあの金属に全く歯が立たなかったわ」

紬「あれはナノマシン装甲なの。普通の攻撃じゃ傷一つつかないわ。
  脚部の駆動部分を狙って。あそこはナノマシン装甲じゃないから」

和「わかった」

紬「唯ちゃんはギー太をメタルギアモードにして。こんな時の為の隠しコードなの。右に2回左に3回よ」

唯「えと、右ににか~い左にさんか~い」クルクル

ジャキンッゴオッズオッシャキーン

唯「何かバズーカみたいになったよ!!!」

紬「それならあの装甲にもダメージを与えられるわ。
  梓ちゃんはこれを使って。ある武器を見立てて作ったものよ」

梓「これはっ! あずにゃんげりおん2号……ボソ」

紬「?」

梓「な、なんでもないですっ」



482 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 02:32:02.26 ID:wURbJwAO

りっちゃん「ムギ、早かったな」

紬「ええ。居ても立ってもいられなくて直通エレベーターに乗って来たの!」

りっちゃん「あ、そんなのあるんだ! 教えてくれたら良かったのにいっ」

紬「言う前にりっちゃん達行っちゃったから。ごめんね」

りっちゃん「いいけどさ。じゃあ危ないから隠れてて。ムギはナノマシン投与も何もしてないんだから」

紬「……私は弱いままね」

りっちゃん「違うよ、ムギ。ムギの強さは私が良く知ってる。
      メタルギアに臆することなく私達に情報をくれたし、こうして危険を省みず来てくれた」

紬「りっちゃん…」

りっちゃん「強さは目に見える力だけじゃない。確かに表面上の力は劣るかもしれない、
      けどムギは誰よりも心が強いんだ! だからそんなこと言うなよ。な?」

紬「うん…うんっ」



483 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/11(土) 02:49:26.56 ID:wURbJwAO

雷電「スネーク、またあんたと会えるとはな」

スネーク「雷電……。戦場に居続ければ死んでいない限りいつか会えるさ」

雷電「そうだな。話したいことは山程あるが今はメタルギアを止めるのが先だ」

スネーク「ああ。話が早くて助かる。若いとどうしてああ話が長くなるのか」

雷電「彼女達のことか。ふふ、あんたがそんなことを気にするなんてな」

スネーク「らしくないか?」

雷電「かなりな。きっと積もる話があるのだろう、彼女達も。もしかしたら俺達以上にな。
   戦場に出るような歳でもない。ああやって話し合ってるのが本来の姿なのだろう」

スネーク「後生に責任を押しつけるわけにはいかないな」

雷電「ああ、全くだ」



487 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:53:33.18 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「唯、梓」

唯「りっちゃん…無事で良かったよぉ」

梓「澪先輩は…」

りっちゃん「澪は…必ず連れてくる。だから心配するな、梓」

梓「…はい」

りっちゃん「今はメタルギアを破壊することに集中しよう。
      さっきも言ったがあのメタルギアは見ようと思っても見えない」

梓「だからって歌いながらで本当に見えるんですか?」

紬「大丈夫よ梓ちゃん! 作った私が言うんだから間違いないわ!」

唯「歌いながら~なんて軽音部らしいよね!」

りっちゃん「頼りにしてるぜHTT(放課後ティータイム)のボーカル」

唯「えへへ///」



488 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:54:29.21 ID:IUkc4QAO

スネーク「お前ら! 話はそれぐらいにしておけ! 逃げられても厄介だ!」

雷電「この島は小さいからな。RAYの様に水中潜航出来るなら不味い」

りっちゃん「わかってる! いいな? 歌いながらだぞ!」

梓「わかりました!」

唯「わかったよ! りっちゃん!」

りっちゃん「よし、行くぜっ!」


リキッド「逃げるだと? 確かにさっきの攻撃で駆動部は負傷したが……
     このリキッド・スネークに敗北の文字はない!!!」

リキッド「軍のミサイルなどで引導を渡すのは惜しくなったわ!!! やはりこの手で殺してやる!!!」



489 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:55:21.45 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「(実際には見えてないだけでスティンガーにはロックオンされてる筈……
       と思ったけどうんともすんとも言わない…)」

りっちゃん「(いないと刷り込まれいるんだから何もない所を
       スティンガーで狙ってもロックするわけがない……と脳が意識してるのか?)」

りっちゃん「(それとも実際にはロックしているが見えてないだけか……)」

カチッ

りっちゃん「出ないか…。声がした方にロックしたんだけど…
      (見えてないだけで実際にはいる、けれどロックは出来ない…?
       一体どんなシステムだよ、あのメタルギアの第二形態は!)」



490 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:56:14.20 ID:IUkc4QAO

和「はああああっ!」

ギィンッ!

リキッド「ちぃっ! 小娘が!」

一瞬メタルギアVOICEが姿を現す。

りっちゃん「あそこか!(あんなに移動してるなんて…! 木々を摩る音さえ聴こえないのかよ!)」

律はすぐにスティンガーを向け、ロックオン、そして発射。

ビュオッ─────

リキッド「ふんっ!」

ミサイルが着弾する瞬間、メタルギアがまた消える。

りっちゃん「でも遅いっ!(捉えたっ…!)」

シュンッ────

りっちゃん「すり抜けた…?」

ミサイルは明後日の方向へ飛んでいき、爆散した。



491 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:57:48.71 ID:IUkc4QAO

唯「な~んでな~んだろぉ~気になる夜~君への~」

梓「ふでペーンふっふ~」

りっちゃん「二人とも見えたか?!」

唯「ううん、見えなーい」

梓「私もです…」

りっちゃん「駄目か…」

紬「駄目よ二人とも。まだ見ようとしてるわ。別に歌うから見えるわけじゃないの。
  歌うことで意識をこちらに集中することで¨見える¨のよ」

唯「う~ん…」

梓「難しいですね…」

紬「わかりやすく言うと物を見る、と、風景を見る、の違いね」

りっちゃん「物を見る、と、風景を見る……か」

りっちゃん「……そうか」

唯「??」
梓「??」

紬「りっちゃんは気付いたみたいね」



492 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 00:58:42.83 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「例えば今この景色、唯達はこの景色を¨見よう¨としてるか?」

唯「ん~? 見ようとするって言うか¨目に入ってる¨って感じかなぁ」

梓「……なるほど! ¨見ようとする¨のと¨見える¨のは違うってことですね!」

紬「うふふ、正解よ」

唯「みんなだけ納得しないで私にも教えてよぉ!」プンスカ

りっちゃん「悪い悪い。じゃあ唯、これ見てみ」

律が人差し指を軽く立てる。

唯「数字の1?」

りっちゃん「正解。じゃあこれは?」

次に律は何もしないままただ立つ。

唯「う~ん? ……りっちゃん!」



493 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:00:19.68 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「まあ私だな! それが答えだ」

唯「んむぅ?」

梓「唯先輩はさっき律先輩を見て1、と答えました。何でですか?」

唯「だってりっちゃんがこうやって手で……」

りっちゃん「そこだ!」

唯「えっ?」

りっちゃん「唯はその手を見て、1と答えた。
      でも次に私が何もしないと私を私と答えた。この違いがわかるか?」

唯「わかんない!」

りっちゃん「がくっ!」

梓「1と指した律先輩も何もしない律先輩も同じ律先輩なんです。
  でも唯先輩は律先輩の1と指した律先輩を見て数字の1と言いました。それが答えなんです」



494 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:01:28.03 ID:IUkc4QAO

唯「だからそれはりっちゃんがそうやってるのを見て……はっ!」

梓「そうです」

りっちゃん「つまりだ。見ようとするのと見えるのは違うんだ。
      唯が見てるのは同じ私でもある一点を見ようとすることで
      同じ¨見る¨じゃなくなるってこと」

紬「メタルギアはその¨見ようとする¨って云う認識を操っているの。
  だからメタルギアを¨見ようとする¨と一生見えないってことなの」

梓「だから歌うってことですね」

紬「そう。それがわかっていても人間は動く物を捉えようとする習性があるから
  それを¨見る¨のは中々出来ないわ」



495 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:01:59.99 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「それを歌うことに集中することで消す。それを風景を見てると同じにするんだ」

唯「うんっ」

梓「やってみましょう!」

紬「カメラがないのが残念……」

りっちゃん「ム~ギィ~?」

紬「じゃあ私は研究所の中から覗いてるわね~♪」

りっちゃん「全く……こんな時でも変わらないな、ムギは」

唯「だね」

梓「です」

りっちゃん「じゃあいくぞ……123ッ!」


りっちゃん「君にトキメキ恋かもね~アワアワ~」
唯「そうだホッチキスで~綴じちゃおう~」
梓「ふでペン~FUFU~ふるえるFUFU~」



496 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:03:31.62 ID:IUkc4QAO

りっちゃん「……」
唯「……」
梓「……一緒の曲にしましょうか」

りっちゃん「そ、そうだな。(唯が気になって全く見えなかったし)」

梓「(唯先輩がなんでいきなりサビからなのか気になって見えませんし)」

唯「じゃあ私の恋はホッチキス! からね!」

りっちゃん「カレーからだろ!」

梓「ふでぺんがいいですっ!」

りっちゃん「……」
唯「……」
梓「……」

りっちゃん「ふわふわでいいか」
唯「ふわふわたいむにしよっか」
梓「ふわふわ時間にしましょうか」

りっちゃん「やっぱりふわふわだよな」

唯「うん…」

梓「はい…」

りっちゃん「(澪、みんな待ってるんだぞ…)」



497 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:14:56.54 ID:IUkc4QAO

スネーク「歌か……俺達も歌うか? 雷電」

雷電「冗談が上手くなったな、スネーク」

スネーク「冗談じゃないさ。見えないと戦えん」

雷電「俺達はあっちの真似をすればいい」

スネーク「あっち?」


和「はあああああっ!」

ギイイイイイッン

リキッド「何故居場所がわかる!!? まさか体中サイボーグかこいつ!!」

和「見えないと言っても実際に消えてるわけじゃないでしょ?
  そんな巨体がこの森の中を駆け回って何も痕跡が残らないわけがない!」

リキッド「ふんっ! この第二形態のメタルギアVOICEに
     接近戦を挑むと言うことがどれだけ愚かなことか知れ!!!」

和「私はどうなっても構わない…! ただあの子達の道を作るのみっ!!!」

リキッド「サムライだったか!!! なら潔く散れい!!!」



498 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 01:50:20.93 ID:IUkc4QAO

リキッド「ステルスガンを喰らえ!!!」

和「(メタルギアVOICEを認識出来ない…
   それはつまりそれについてる武装も認識出来ないってことよね。
   撃ち出された弾にまで補正が及ぶのかはわからないけど…
   どこから来るかわからない時点で脅威には変わらない…か。
   ステルスガンとは良く言ったものね…ッ!!)」

和「ッ!」

何かがカスッた…!

和「(発射の音までしないなんてステルスもびっくりね…!)」


雷電「───だが着弾まで余裕があるだろう?」

キンキンッ────

和「雷電…さん」

雷電「まずは急所を庇え。見てから防御しようとしても遅い。
   完璧に防がなくていい、ズラすだけで軌道は大幅に変わる」

和「…さっきは偉そうなこと言って…それに…」

雷電「それがお前の選んだ道なんだろう。ならそれでいい。俺は俺の道を行く。
   今はそれが交わっているだけだ。明日からはまた敵かもしれない。だから謝る必要などない」

和「…ふふ、そうね」

私達はただ、自分達が信じる道を歩むだけ。



499 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 02:07:07.38 ID:IUkc4QAO

リキッド「くっ!!! ならばっ!!!」

見えないメタルギアが、16連装のロケットランチャーを撃つ為に踏んじ張る。

──────ッ

和「ガトリングガンの次はロケットランチャー…忙しいわね全く」

雷電「さすがにあれは斬り落とせん。かわすぞ」

和「言われなくても!!」

発射されてから見える様になるロケット弾、
しかし一度滞空してからロックされたものを狙う為避けるのはガトリングガンに比べて遥かに容易だった。

それにこの瞬間をあの男が逃す筈がない───

ズオッ────

リキッド「ぬうっ」

スネーク「せっかくのステルスが台無しだぞ、リキッド」

リキッド「ピンポイントに駆動部を!? 貴様ァ!」

スネーク「ロケット弾が発射された場所から駆動部の位置を予想するぐらいなんてことはない。
     IQまで劣化したか?」

リキッド「殺す…貴様だけは!!!!!」



500 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 02:30:29.70 ID:IUkc4QAO

───君を見てると、いつもハートDOKI☆DOKI

───揺れる想いはマシュマロみたいにふ~わ☆ふわっ

───いつも頑張る 君の横顔 ずっと見てても 気づかないよね

深く閉じた瞳の中蘇る。

りっちゃん「(あの頃に戻った気分だ……何も考えずに、ただがむしゃらに音楽だけを追い掛けてたあの頃に)」


───夢の中から 二人の距離 縮められるのにな

そしてゆっくり瞳を開ける────

りっちゃん「(¨見える¨!!!)」

あぁカミサマお願い───

律はメタルギアに目を向ける事なくスティンガーを構える。
数秒ほどするとすぐにロックオンの表示。

りっちゃん「(なんだ、さっきのはただメタルギアが動き回っててロックオン出来てなかっただけか。)」

二人だけのDream Timeください───

りっちゃん「(もう外さない、逃がさない……この一撃で決める)」

ズォッ────

お気に入りのうさちゃん抱いて 今夜もおやすみ☆

ズゴゴオオオオオオオッ!!!!!!

りっちゃん「ふわふわタイム」



501 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 02:41:54.98 ID:IUkc4QAO

リキッド「ちいいいっ! 駆動部が!!」

唯「あっ! 見えた!」

梓「唯先輩も撃ってくださいっ!」

唯「う、うん!」

唯「こ、こうかな!?」

ズバシュッ

梓「なんか凄いスピードで飛んでいきましたよ!? 大丈夫ですか!?」

唯「さあ…?」

梓「さあじゃないですよ!」


リキッド「バカな……何故俺が……」

スネーク「明日を担ってるのは何も俺達だけじゃない。
     それをお前はわかってなかった。いや、わかりたくなかったんだろう」

ドオオオオオオオオオン

スネーク「時代は変わる。変わらなきゃならない……リキッド。俺もお前もこの世界にはもう必要ない」

そうしてゆっくりと煙草に火を付ける。

スネーク「ふぅ……こいつの味だけは変わって欲しくないもんだがな」



502 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 03:03:44.96 ID:IUkc4QAO

梓「はあっ! ていっ!!!」

ズシャッ

梓の振動ナイフで確実に駆動部を切り離し、メタルギアVOICEは片足を失った。

りっちゃん「終わった……のか?」

和「みたいね」スチャッ

雷電「ああ」スチャッ

唯「中の人大丈夫かな?」

スネーク「そう簡単にくたばる奴じゃないさ。そうだろうリキッドォ!! 出てこいっ!!!」


リキッド「ククク……いや参ったよ。まさか第二形態まで破られるとはな」

降参だといった感じでコクピットから両手を上げて現れたリキッド。

紬「孤独なあなたにはわからないでしょうね。見えないものだから存在しないわけじゃない。
  普段から私達は見えないもので繋がっている。
  いえ、見えないものなんてどこにもないの。それをあなたは気づけなかった」

唯「ムギちゃんいつの間にっ」

リキッド「お嬢様の詭弁は私にはわかりません」

りっちゃん「私にはわかるよ。友情や愛情、それは見えないものだけど、感じ取って見ることは出来る。
      それが見えないからあんたは…見えないメタルギアVOICEが最強だなんだ言ってたんだ」



503 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 03:33:17.62 ID:IUkc4QAO

リキッド「友情? 愛情? そんなものは必要ない!!!
     そんなものは弱者が寄り添って作り上げたものに過ぎんっ!!!」

りっちゃん「まだそんなことを…!!」

紬「認めたくないだけでしょうあなたは!!! それに負けたってことを!!!」

リキッド「」ニヤッ

紬「あ……」

熱くなって出過ぎた紬の腕を即座に取り、関節を決めつつ袖に隠していたナイフを宛がう。

リキッド「動くなよ? 動けばお嬢様の頸動脈が噴水を造ることになる」

スネーク「リキッドッ!」

りっちゃん「お前……!」

リキッド「これが強さだ? 笑わせるな。
     一人人質に取られたら身動きも出来なくなり全滅する……それが強さだと!!?」

紬「……こんなことでみんなを失いたくない。殺すなら殺しなさい。けどあなたの負けは変わらないわ」

りっちゃん「ムギッ!? なにをっ!?」

紬「りっちゃん。私にはメタルギアVOICEを作った責任があるの。元々生きてちゃいけなかったの…」

りっちゃん「今更…今更そんなこと言うなよムギッ!
      みんなでやり直すんだろ!!? 待ってろ! 今助けてやるから!」



504 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 03:48:29.54 ID:IUkc4QAO

リキッド「おおっと動くなよ? 出来れば殺したくはない」

りっちゃん「くっ……」

スネーク「それでビッグボスを越えたとはよく言えたものだな!!!」

リキッド「スネーク! 貴様との因縁はまだまだ続くようだな!
     やはりこの世界の明日を作るのは俺達だと言うことだ!!!」

スネーク「まだそんなことを!!」

雷電「周りは海だ。逃げられると思わないことだ」

リキッド「ラァイデン! 基地の中にはごまんとジェット機やらヘリやらがあるんだぞ?」

雷電「ちっ」

紬を抱えたまま徐々に後ずさるリキッド。
それを見ていることしか出来ない一同。

紬「みんな何してるの!! 私ごとこの人を殺して!!! でないとこの先またどんなことが起こるか……」

りっちゃん「それでも…出来ないっ」

唯「ムギちゃんを撃つなんて…」

梓「みんなでここから出ようって約束したのに…!」


スネーク「……俺が代わりに人質になる! その子を離してやれ!」

りっちゃん「スネーク……」



505 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/17(金) 03:59:51.85 ID:IUkc4QAO

最終回に間に合わなかった……

後ほんと少しです。
ちょっとMGSメンバーの影が薄くなりがちなので注意したいです。
見てくれている人達本当にありがとう

今週の日曜日までには完結させます!!!



517 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 01:03:58.10 ID:3nS7/2AO

リキッド「ふんっ、近寄って得意のCQCでもお見舞いするつもりか?
     残念だったなスネーク。その手には乗らない」

チッチッチ、と人差し指を振りながら微笑するリキッド。

スネーク「……(何か引っ掛かるな)」

りっちゃん「なら私がっ!」

リキッド「しつこいぞ!!! ただ貴様達はそこに立っていればいい。
     なぁに心配するな。ちゃんとお嬢様は解放する」

りっちゃん「そんな保証がっ」

紬「いいの、りっちゃん…。」

りっちゃん「良くない…良くないよ!」

唯「りっちゃん…」

梓「(今なら…っ)」

パシュンッ───

梓「くっ…」

懐から出したナイフが跳ね上がる。

リキッド「妙な真似をするなと言っただろう。そんなに琴吹お嬢様の命がいらないのか?」

スネーク「ガンナイフか…!」



518 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 01:16:44.38 ID:3nS7/2AO

一様にただ動けないまま後退るリキッドと紬を見ているしかなかった。

りっちゃん「(下手に動けばムギが危ない…。でも…命の保証があるわけでもない…! ならッ!)」

後ろ手でバックパックを漁ってみる。

りっちゃん「(よし…まだある。後はこれを如何に早く爆発させるか…。普通にやったんじゃラグがありすぎる)」

りっちゃん「(スネーク…とは距離が遠いし、目線はリキッドの方へ行ってる…アイコンタクトも取れないか)」

唯「〔りっちゃん、何ごそごそしてるの?〕」

唯が気になってか小声で話しかけてきた。

りっちゃん「(唯か…一つのことに関しては天才的なのは知ってる。
       けど他人が投げた物を撃つなんてプロだって7割当たれば上出来だ。それがこの土壇場で……)」

唯「??」

りっちゃん「(いや、唯なら絶対やってくれる。いつもそうだったじゃないか)
      〔唯、今から話すことを良く聞いてくれ〕」

唯「!!」



519 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 01:28:39.47 ID:3nS7/2AO

リキッドは研究所の入口付近にまで迫っていた。
動くな、と言われた面々はどうすることも出来ず研究所から十数m離れた場所で立ち尽くしていた。

リキッド「これより先貴様らの顔を見た瞬間琴吹の命はないと思え。いいな?」

スネーク「リキッドォ…」

リキッド「また会おうスネーク。次はアフリカ辺りか? ハハハ!」

りっちゃん「〔唯、いいか?〕」

唯「〔モードの切り替えもおっけーだよりっちゃん! 私に任せて!〕」

りっちゃん「〔頼りにしてるよ〕」

りっちゃん「〔じゃあ行くぞ…〕」

二人の間に緊張が走る。

りっちゃん「〔3...2....1....ッ!〕」

ぶんっ

律がバックパックから取り出した何かを素早く中空に投げる。
それは弧を描きながらリキッドと紬の元へと向かう。

リキッド「手榴弾かっ!?」

りっちゃん「ムギっ! マンボウの真似!」

紬「えっ??」

唯「パーティーターイム」ニヤッ

シュンッ────

ズォッ───

辺りを眩い光が包んだ。



521 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 01:45:28.31 ID:3nS7/2AO

駆ける───
駆ける、駆ける────

十数mの距離を2秒かからずに走破、一気に二人の傍まで辿り着く。

リキッド「ぐぅ……閃光弾か!!!」

炸裂する光の中から見えたのは、一つの掌底────

リキッド「がッ!」

綺麗に顎を捉える。

リキッド「(スネークか!!!? いや、しかし手のサイズから考えても……だがこの威力はッ!)」

仰け反りそうになる体を堪えて踏ん張る。

リキッド「(ちぃっまだ視力は戻らないか!
      ここで終わるわけにはいかない!!! 何としてもあの方の為に……!)」

そんなリキッドの思いに反し、懐には自分より遥かに小さな影が迫る。

りっちゃん「はあっ!」

勢いを付けた肘打ちがリキッドの鳩尾を捉える───

リキッド「ごおッ!」

りっちゃん「おりゃっ!」

更にその勢いを利用し、くの字に曲がってがら空きの顎を掌底で突き上げた。

リキッド「がふっ」

りっちゃん「まだまだァッ!」

浮き足立ってる所に足と手を掛けながら連動させる。
リキッドはそのままなすべなく背中かから地面に倒れ込んだ。



522 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 01:53:34.75 ID:3nS7/2AO

紬「ん……なに?」

マンボウの真似って言われて咄嗟にやってたらいきなり眩しくなって…。

りっちゃん「無事かムギ!?」

紬「りっちゃん!」

りっちゃん「早く! こっちだ!」

まだ残光がある中、マンボウの真似をしていたおかげで見える視界を頼りに律の後を追う。

紬「(りっちゃん、ありがとう。
   いっつもいっつも私を、私達を助けてくれるのはあなただったわよね。これからもずっと、その背中を)」

バンッ────

りっちゃん「えっ…」

紬「(追って…)」

リキッド「次はないと言っただろう…」

りっちゃん「ムギイイイイイイイイイイ」

紬「(いたかった……)」



524 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 02:00:55.24 ID:3nS7/2AO

スネーク「くっ、何が起こってる!」

和「銃声…?!」

唯「ムギちゃんッ!」

梓「ムギ先輩がどうかしたんですかっ!?」

唯「あいつに撃たれて……」

梓「ッ!? んもー見えやがれですこの目!」

スネーク「まずは奴を取り押さえる!!! 雷電ッ!」

雷電「ああ」

二人は目を閉じたまま走り去る。

唯「私達も行こう、あずにゃん」

梓「唯先輩! あ、ちょ、そんなに強く引っ張ったら転びま……」



525 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/09/21(火) 02:13:30.68 ID:3nS7/2AO

りっちゃん「ムギィ……」

紬「りっちゃん…ごめんね。私がどんくさいから」

脇腹から流れる血が紬の服を紅く染め上げて行く。
律は少しでも楽になるように膝を貸し、同時に気道も確保する。

りっちゃん「そんなことないっ! そんなこと……」

紬「優しいね…りっちゃんは」ニコ…

りっちゃん「ムギ……。大丈夫……すぐに治療してやるからな」

涙を拭いながらサバイバルビュアーに従いながら治療しようとする。

りっちゃん「うっ……ううっ……」

わかっていた。でもわかりたくなかった……!
ムギはナノマシン投与を全くしていない……だからナノマシンが投与され、
回復力、再生力が著しく上がっいる状態での治療方法などなんらあてにならないことぐらい…。
それに圧倒的に血液が足りない…。塞いでも塞いでも血が溢れてくる……。
それでも……

りっちゃん「私が……治してやるからな…! ム゛ギ……」

紬「りっ…ちゃ…」



536 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/01(金) 00:33:16.95 ID:3YGr.wAO

りっちゃん「ごめん…ごめん…。私が無理に助けようとしなかったらこんなことにならなかったのに…」

紬「…それは違うわ、りっちゃん…。ああしなければもっと多くの被害者が出てた…
  リキッド・オセロットの手によって…。だからりっちゃんは正しいことをしたのよ…」

りっちゃん「友達を傷つけてまで得る正しさなんてないよぉ…っ!」

紬「りっちゃん…」

りっちゃん「私が全部間違ってたんだ! 何もかも最初から…!
      みんなが大切なら初めから澪やみんなの仲間になってれば良かったっ!!
      そしたらムギだってこんなことに…」



537 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/01(金) 00:34:11.22 ID:3YGr.wAO

パシィン……

りっちゃん「えっ…?」

弱く震えながらも伝わる、強さのある平手打ちだった。

紬「そんなこと…言わせない」

りっちゃん「ム…ギ…?」

紬「ここまで…今まで歩んで来たことが間違いなんて言わせないわ! りっちゃん!」

りっちゃん「ムギ…」

紬「確かに私達は…悪いことをしたわ。けど…それでも欲しかった。あの景色が、今になるように」

りっちゃん「……」

紬「でも…それは最良の方法…みんなの意見じゃなかった。
  りっちゃんが命を賭けてそれを教えてくれたじゃない」



538 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/01(金) 00:34:49.03 ID:3YGr.wAO

紬「ううん。きっと間違いなんてないの。人にはそれぞれ色々な答えがあって…
  でもそれは他の人から見れば不正解かもしれない。だから喧嘩もするし…大きく言えば戦争にもなる」

紬「でも喧嘩をしたら仲直りすればいい、戦争だって和解出来れば終わるもの。
  そうやって正解はより濃くなって行くんじゃないかしら…」

りっちゃん「みんなが笑えたら…それで幸せだもんな」

紬「うん」

りっちゃん「そうなるといいな…私達も」

紬「なれるわ、きっと。ゴホゴホッ!」

りっちゃん「大丈夫かムギ!?」



539 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/01(金) 00:37:31.35 ID:3YGr.wAO

紬「なんだか……もぅ……あんまり上手く喋れないけど……」

りっちゃん「もういい喋らなくて!」

紬「みんなを……よろしくね。りっちゃん」ニコ

律の輪郭優しくを撫でた腕は、ゆっくりと地に落ちた。

りっちゃん「ムギ…? 嘘だろ…? なあ…?」

りっちゃん「うああ……ああああああっ」



唯「ムギちゃん…りっちゃん…」

梓「そんな……嘘ですよね? ムギ先輩…?」

りっちゃん「……」

梓「律先輩…! 何とか言ってください!! 」

りっちゃん「ムギを殺したのは私も同然だ…。だから恨んでくれていい…っ」



540 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/01(金) 00:41:28.07 ID:3YGr.wAO

梓「そんなことを言ってるんじゃないです!! 早く治療を!」

りっちゃん「やったさ! でも…止血パッドでも止血しきれないっ…。
      ムギはナノマシンを投与してないから再生力もない…。どうしようもないんだよ!」

梓「そんなことないです!!! 何か…何かきっと…」

唯「あずにゃん…もうよそう」

梓「何言ってるんですか唯先輩!? ムギ先輩が死んじゃってもいいんですか!!!」

唯「いいわけない!!!!!!!!」

梓「っ!」

全身の毛が弥立つ程の声に梓は思わずたじろぐ。
そこにはこんな唯を見たことがないと云う驚きも含まれていた。



関連記事

ランダム記事(試用版)




律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#5
[ 2010/10/07 00:25 ] クロス | メタルギアソリッド | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6