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律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#7 【クロス】


ニュー速VIP避難所(クリエイター) より

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1276934441/

律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#index




609 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:33:37.61 ID:oq6ysMAO

梓「あのっ…」

りっちゃん「ん? まだ何かあるのか? 梓」

梓「いえ……」

他のみんながヘリに乗り込んだのに一人だけ残り何か言いたげにしている。

りっちゃん「じゃあ早く行けよ。澪のことなら任せとけって」

梓「そうじゃないんです…。いや、その……。そうですよね……わかってます」

りっちゃん「??」

梓「澪先輩を、よろしくお願いしますね」

そう言って梓はヘリに乗り込んでしまう。

一体何が言いたかったんだろう梓のやつ…。





610 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:34:38.24 ID:oq6ysMAO

ヘリはみんなを乗せて飛び立って行く。
私はそれを笑顔で、手を振りながら見送った。

誰も私に一緒に行こう、とか、無理だよ、なんて言ってこなかった。
それが何よりも嬉しくて、私は知らない間にみんなに力をもらってるんだなって思った。
信頼されるってことはこんなに心地良くて……仲間がいるってことはこんなにも暖かいものなんだ。
それを誰かさんにも教えに行こう。

一人じゃ何も出来なくても……みんなで協力すれば何だってやれるんだ。

お前もわかってるだろう、澪。

だってお前はそのやり方を少し間違えただけなんだから。



611 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:35:30.04 ID:oq6ysMAO

「急げっ!!! 早く搬入しろ!」

「そんなものはいい!!! それより人員の避難を優先させろ!!!」

りっちゃん「なんだ…?」

研究所の方からおらび声が聴こえてくる。
気になってそちらの方を向いて見ると、どんどんと人が溢れて出ているのが見てとれた。

りっちゃん「一般兵の人達かな。脱出の最中か」

もう壊滅したと言ってもいいもんな。蜘蛛の子を散らす様にこの島から逃げ出すのは当然か…。

私はその人達にどう対応していいかわからず、ただ見呆けていた…が、
あるものが目に入ると私の足は咳を切ったように急に回転を始めた。



612 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:36:20.48 ID:oq6ysMAO

「お、おい……大人しくしてくれよ」

「グルウゥゥゥ……」

「こ、こんなの放っといて逃げようぜ?」

「バカ野郎! そんなことしたら俺のあずにゃんが泣くだろう!
 小型だが輸送機もあるんだ。こいつらぐらい何とかなる!」

「でもさ……」

「ここを軍が爆撃するって斎藤さんが言ってただろ!
 周りは海だ、逃げ場もない。幹部クラスはもう脱出したって話だが
 きっとあずにゃんはこいつらのことを気に病んでる筈だ……なら俺が何としても連れ出してやる!」

「お前……、へへっ、お前のそういうところ……嫌いじゃないぜ?」



613 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:37:50.88 ID:oq6ysMAO

「なら手伝えよ。こいつらをこの輸送機に入るな!」

「わかってる! ちっ、この際少し銃で脅かして……」

りっちゃん「やめろおおおっ!!!」

「なっ」

「お前はあの時の!!!」

ライオン達に銃口を向けている男の関節を捻るように螺挙げる。

「あい゛た゛た゛た゛た゛」

後は痛がって体を戻そうとしてるのを利用して足を払い、薙ぎ倒す。

「ま、待てっ! お前は誤解をっ」

男が何か言ったがそんなことはお構い無しに飛び膝蹴りをお見舞いしてやる。

「がはっ……話を……聞い……て」バタン

やっとそう耳に気付いた時はもう男は地に伏していた。

りっちゃん「…えっ?」



614 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:39:22.35 ID:oq6ysMAO

─────

りっちゃん「な~んだ……こいつらを乗せようとしただけか」

「だから話を聞けって言っただろう!」

「それなのにいきなり関節キメとは随分だよな~?」

りっちゃん「だから悪かったってさっきから言ってるだろ~? お詫びと言っちゃなんだけど私も協力するからさ」

「ちっ……まあいい。もう俺達は敵でも何でもないんだ。とっととこの島からおさらばして後は……」

「……」

ただ項垂れるだけの二人を見て、私は言いたいことがわかってしまった。
彼らも澪達と同じなんだ。ただ、取り返したかっただけ…何を犯してでも…音楽を。



615 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:42:37.15 ID:oq6ysMAO

ライオンの群れ、その一匹に近づく。梓が一番可愛がっていた老獣のライオン、むすたんぐだ。
猫のように寝転んでるむすたんぐの元へ行くと目線を合わせるように私はしゃがみこんだ。

りっちゃん「むすたんぐ、みんなにあそこに入ってくれるよう言ってくれないか?
      梓もお前達にはきっと生きて欲しいって願ってるはずだから」

「グルゥゥゥ……」

むすたんぐは低くそう唸ると、ゆっくりと立ち上がり輸送機の方へと歩いて行った。
それを見た仲間達もむすたんぐの後を追う。やはり彼らのリーダーはむすたんぐなのだろう。
いや、梓……か。

りっちゃん「そうか…」

さっき梓はこいつらのことを言いたかったんだ。でもこんな時にそんな悠長なことを言えないからって…。

りっちゃん「バカ梓」

そんな気なんて遣うなよ。何だって私に言えばいいんだ。
じゃないと次に私が梓に頼りづらくなるだろう?

なーんて



616 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:43:41.94 ID:oq6ysMAO

「よ~し準備は出来た。忘れ物はないな?」

「思い出…ぐらいかな」

「はいはい。じゃあ俺らはこれで。あんたも早く脱出した方がいい。爆撃機が来るまで時間がないぜ」

りっちゃん「私はまだやることがあるから」

「…澪さん達の仲間ってのは聞きました。ジョニーから」

りっちゃん「!! あいつは?」

「さあ? 風のようなやつだからな。今頃どこにいるのやら」

りっちゃん「そっか…」

「澪さんのこと、よろしくお願いします」

りっちゃん「えっ…」

私は何でビックリしてるのだろう。

「必ず助けて…皆さんで一緒に幸せになってくださ」



617 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:45:54.52 ID:oq6ysMAO

そうだ、私は勝手にこの人達は澪達を恨んでいると思い込んでたんだ。
でも…そうじゃなかった。

「じゃあ、これで」

輸送機に乗り込む二人。
唯一切り開けた滑走路のような場所を車輪が滑り、ゆっくりとスピードを上げて進んで行く。
このまま彼らに何も告げぬまま行かせていい……わけがない!
ただ一言、それだけを言うために私は走った!

りっちゃん「必ず!!! 必ず音楽を取り戻して見せるから!!!
      今度はみんなが笑っていられるやり方で!!!
      何年かかっても!!! きっと!!!! きっと!!!!」

それが聞こえたのかどうかは、一瞬見えた彼らの笑顔で判断するしかなかった。

とても、とても良い笑顔だった。



618 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:47:04.23 ID:oq6ysMAO

───研究所内部───

『総員退避、総員退避。繰り返す、総員はただちに……』

流暢な喋りのメカメカしいアナウンスが流れている。
研究所は既に人気はなく私達がむすたんぐ達をどうにかしている間に退避したのだろう。

りっちゃん「さて、あのわからず屋はどこにいるのかなっと」

研究所内部は広い、ともかく澪がいそうなところをしらみ潰しに探すしかないか。
私はそう決めるとすぐさま走り始めた。

澪……。


ん……何だろう。
この匂い。

いい匂いがする…。



619 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:47:58.87 ID:oq6ysMAO

───研究所内部 ???───

ここはこんな時でも静かだ。

澪「いい匂い」

水仙に囲まれただだっ広い部屋の真ん中ぐらいで私は行儀よく座り込んでいる。

澪「みんなはもう行ったかな…」

澪「メタルギアはどうなったんだろう」

澪「軍の爆撃機はいつぐらいに来るのかな…」

どうでもいい。

思ってもないどうでもいいことばかり並べてしまう。

本当はこんなことは二の次だ。本当に私が考えてることは…。

澪「いつだって…」グスン…グスン…

そう、いつだって私は

「みーお」

澪「……」

律のことばかり考えてたんだ。



620 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:49:07.09 ID:oq6ysMAO

澪「律…。なんでここが?」

りっちゃん「いい匂いがしたから、来ちゃった」ニシシ

後ろ手に腕を組ながら笑う彼女は昔とちっとも変わってなかった。
でも…もうあの時の私達とは立ってる場所は違う。

澪「ふん…止めでもさしに来たのか?」

土をはらいながら立ち上がると私は律に向き直った。こんな時、このコートは有難い。
襟の部分で顔の半分近くが隠れるから…表情を悟られにくい。

りっちゃん「まだそんなこと言ってるのかよ…お前は」

一気に律の表情が曇る。せっかく探した相手がこの態度では当然だろう、だけど…。



621 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:49:53.51 ID:oq6ysMAO

澪「他のみんなに何を言われたか知らないけどな、私はテロリストだ。
  WORLD OF SONGのリーダーとして幕引きをしなくちゃいけない」

そうだ。私はもう…女子高生の秋山澪ではない。
世界を脅かし、核まで使って音楽を取り戻そうとした狂人なのだ。
その事実はずっと変わらない。
だから……!

ここで律の優しさに甘えてノコノコと生き残るわけにはいかない!
これ以上みんなに迷惑はかけられない。

それが私が始めてみんなを巻き込んだことへの責任。

そして自分の道を間違いじゃなかったと言える為のプライドだ!



622 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:50:31.52 ID:oq6ysMAO

やっと、やっと見つけた。これで一緒に帰れるんだ。みんなで……。

そう思った私が甘かった。澪は相変わらず高圧的な態度で私に突っかかってくる。
きっとまだWORLD OF SONGの肩書きを背負ってるのだろう。
そんなもの……もう意味なんてないのに。

りっちゃん「もういいだろ、澪。終わったんだ…何もかも」

澪「終わった…? 何がだよ」

りっちゃん「メタルギアも破壊して…唯達も取り戻した。だから……」

澪「取り戻した? ふふ、悪かったな律。律の大切な友達を取っちゃったりしてさ!」

りっちゃん「…はあ?」



623 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:51:54.27 ID:oq6ysMAO

澪「私が上手いこと言ってこんなことに取り込んだって言いたいんだろお前は!」

りっちゃん「違う!!! そうじゃない…そうじゃなくてっ」

澪「まあいいよ。私にとってはもう過去のことだから。今の私は一人だ。それだけ」

りっちゃん「それだけって…」

澪「……もうそろそろ軍の爆撃が始まる。律、行けよ。みんなが待ってるんだろう?」

りっちゃん「…やだ」

澪「……じゃあ好きにしなよ。私はここで静かに死にたいんだ。邪魔しないでくれ」

りっちゃん「……やぁぁぁだぁぁぁああああっっっ!!!!」

澪「!?」

声帯が裂ける程に叫んだ律の声が澪の耳に驚きを届ける



624 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:53:18.06 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「澪がいなきゃ嫌なんだ!!! 私には澪が必要なんだよ!!!」

澪「なにを…っ」

りっちゃん「…最初はさ、私もそうだった。みんなを殺すつもりだったんだ…。
      FOXDIED…世界って立場に追われて……そうしないといけないって思ってた」

澪「なら…」

りっちゃん「でも違ったんだ。梓が教えてくれた」

澪「梓が…?」

りっちゃん「梓…殺されるって時に何て言ったと思う?『躊躇わないでください』って言ったんだ。
      澪先輩と生きてくださいって…。自分がまさに殺されるってところで…」

澪「梓がそんなことを…」

りっちゃん「その時からだよ。私がみんなを何があっても助けようって思ったのは」

澪「……」



625 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:54:21.24 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「この包帯は唯が巻いてくれたんだ」

澪「唯…」

りっちゃん「もうとっくに治ったんだけどさ。やっぱり外せなくて…。
      澪に色々教えてもらったんだって言ってた。澪ちゃんはもっともっと勉強してたって」

澪「……」

りっちゃん「最後はムギ。ムギにはいっぱい強さをもらった。誰よりも私達のことを考えててくれたんだ」

澪「うん…それは私も同じ気持ちだよ」

りっちゃん「ムギ……撃たれたんだ」

澪「えっ…」

りっちゃん「勿論死んだりしてない。
      でも…その時でさえムギは「みんなをよろしくね」って…みんなの心配してさ」



626 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 00:54:57.24 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「みんな…自分じゃない他の人のことばっかりで…」

自然と流れる涙が頬を伝い水仙畑に落ちていく。

りっちゃん「バカだよなぁ…ぁっ」

顔をくしゃりと歪めるも、その後に澪に出来るだけ笑顔で振り向いた。

澪「それは…お前もだろう。律」フフ

りっちゃん「お前だって…」フフ

いつ振りだろう、笑い合えたのは。
これが当たり前だったのに……どうしてなくなってしまったのだろう。

澪「律…ありがとう」

その言葉が何故か遠く聴こえるのは…どうしてだろう?



627 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:13:42.99 ID:oq6ysMAO

澪「それでも…私は行くわけにはいかない」

りっちゃん「澪ッ!」

澪「みんなを守るためでもあるんだッ! ここで何の死体も上がらずに終われば…残党狩りが始まる。
  首謀者の私の死体が上がればそれで終わるんだよ…!」

りっちゃん「何でそんな考え方…ッ!」

澪「もうあの頃の私達じゃないんだッ!
  わかれよ律ッ! これが私の…最後の仕事(ラストミッション)なんだ…!」

澪「ここで死ぬことが…みんなを守るための一番のやり方なんだ!」

りっちゃん「……それはWORLD OF SONGの澪としての答えだろ? 秋山澪の答えを聞かせろよ…!」



628 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:15:12.73 ID:oq6ysMAO

澪「……」

りっちゃん「言えないのか?」

澪「言う必要はない。もうそんな人物はいないんだから」

りっちゃん「……あの話には続きがあってさ。私は最後にソリッド・スネークという男に出会った」

澪「伝説の傭兵…」

りっちゃん「私もそう言ったらあの人は自分をただの怖がりで、臆病なやつだって言ったんだ。
      自分がそうなると嫌だから自分がやるんだって…おかしいだろ?」

澪「…うん」

りっちゃん「そしてこうとも言ったんだ。迷うなって。これはジョン……ビッグボスにも言われたんだ」

澪「ビッグボス…。知ってるのか? 律。あの二人がどういう関係なのか…」



629 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:17:33.39 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「前に見た資料を思い出したよ。
      スネークはビッグボスのクローンで…スネークがビッグボスを殺したって」

澪「…何で生きていたからは今更だな」

りっちゃん「そこら辺は良くわかんないけどさ」ハハ

りっちゃん「でも同じこと言われたんだ…二人に。
      ぶつかり合って…殺し合いをした二人がおんなじこと言うなんて変だよな」

澪「……」

りっちゃん「二人はやってることは違っても……思いは同じなんだ。自分が信じる道を行くって」

りっちゃん「それを聞いて私は……みんなを助けるだけでも駄目だって思った」



630 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:18:59.48 ID:oq6ysMAO

澪「じゃあどうする?」

りっちゃん「みんなと一緒に考えて……みんなが笑える道を行くって決めた」

澪「みんなが笑える…?」

りっちゃん「うん。唯も、梓も、ムギも、憂ちゃんも、和も、さわちゃんも…澪も、そして世界のみんなもだ!」

澪「理想論だな。そんなこと出来るわけないだろ!」

りっちゃん「かもな。澪一人じゃ…な!」ニヤッ

澪「~ッ!」

りっちゃん「澪…お前は今笑えてるか? その道を行って。笑えてるのか?」

澪「……私は、そんなものッ!」

澪「どうだっていいッ! 笑えるとか笑えないとかッ! そんなの…どうだって…」



631 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:24:59.19 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「そうか…。WORLD OF SONGの澪が邪魔してるんだな」

澪「そうじゃない! 私は私だ!!!」

りっちゃん「……なら、こうしようか」

りっちゃん「勝った方が負けた方の言うことを何でも聞く…。どうだ?」

澪「何でもだな?」

りっちゃん「ああ。わからず屋の澪はこうでもしないと納得しないだろう?」

澪「……いいだろう。律、お前が負けたら一緒にここで死んでもらうからな」

澪が構えを組む。

りっちゃん「万が一負けたらな。でも私が負けるわけないさ」

澪「随分な自信だな。そんなに強くなったのか?」

りっちゃん「だってお前は一人で、こっちはみんななんだから」

澪「」ギリッ──

澪「聞き飽きたよッ! お説教はっ!!!」



632 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:59:04.58 ID:oq6ysMAO

漆黒に包まれた澪の体が駆ける───

りっちゃん「日本刀は使わないのか?」

澪「そっちこそッ! お得意の麻酔銃は使わないのか?!
   もっともそんなものじゃこのコートに傷さえつけられないだろうけどなッ!」

澪「チェッ!」

飛び込み様の蹴り、

これをスウェー気味にかわす。

澪「どうしたっ?! 避けるので精一杯かッ?!」

装填のない矢の様に繰り出される蹴りを私はただ避け続ける。

澪「このぉ……ッ!」

澪が痺れを切らし大振りになった時を狙い、開歩───

澪「なっ(懐に入られた…!)」



633 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 01:59:52.91 ID:oq6ysMAO

りっちゃん「掌底!!!」

蹴りが来る前に鳩尾を一掌。

澪「うっ…」

自分の勢いもあり前のめりに倒れそうになる澪。

りっちゃん「いくら銃弾を防げるからって実際の鉄じゃないのはわかってるんだ。
      じゃなきゃそんなにふわふわ舞うわけもない」

澪「……」

交差するように倒れ込む澪、あっさり決着がついた……

澪「相変わらず甘いな。律は」

りっちゃん「!?」

焦って振り向いた先に、澪のローファーが空を切りつつ私の顎を……。

りっちゃん「があっ……」

弾き飛ばした。



634 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:01:59.39 ID:oq6ysMAO

あまりの威力に二、三歩後退してしまう。

口の中は瞬時に鉄の味と砂利が支配し、一気に気持ち悪くなった。

りっちゃん「ペッ……」

口の血を袖で拭うとようやく私は何をもらったのか理解した。

りっちゃん「カポエィラか…」

澪「へー…知ってるのか。意外だな」

澪は倒れる振りをして地面に手を付き、
逆立ちしながら足を開き、回転させて私の顎を撃ち抜いたのだ。

りっちゃん「格闘技全般はやったからな。カポエィラは興味なくて全然やらなかったけど」

澪「ふふ、律らしい。なぁ律。カポエィラの起源を知ってるか?」

りっちゃん「知らないよ。さっきも言ったろ? 興味ないって」

澪「そう言わずに聞いてくれよ」



635 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:03:24.02 ID:oq6ysMAO

澪「カポエィラはダンスから派生した格闘技なんだ。
  私はそれを知った時からずっとこの格闘技を極めてきた。
  身を守る力もいると思って。音楽を取り戻す私に相応しいかなって」

りっちゃん「そうかい」

ムッ
澪「それとさっきの掌底、全然効いてないからな。
  このコートはセラミックとカーボンから作られてるんだ。薄そうに見えるけど厚みもそこそこある…」

澪「メタルギアの弾丸だって効かないぐらいなんだから律の掌底なんかが効くわけないだろう?」

りっちゃん「……それで強くなったつもりかよ。澪」

澪「強くなったさ。律と違ってな」



636 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:04:21.53 ID:oq6ysMAO

澪「早くこうさんした方が身のためだぞ律ッ!」

右足に力を入れると土がめり込む感触が伝わってくる。
コンクリートにはない感触、私はその感触が嫌いではない。
嘗ての親友を蹴り倒すのは気分がいいものではない……
が、私は意地でも勝って律と一緒にいてやると決めたんだ。

誰にも渡さない…。

私だけの律でいてほしい!!!

あれ…これは誰の気持ちだろう?

私? それとも……

澪「足元がフラフラだぞ律ッ!」

思いとは裏腹に私の脚は律を撃ち抜いて行く。
腕、肩、腹、足……。
律の体に当たる度に私のどこかも痛む気がする…。



637 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:13:39.88 ID:oq6ysMAO

澪「止めだっ!!!」

捻りを入れた回転脚を打つ為に律に背を向ける。

トンッ───

と少し飛び上がりながらスケートの半回転ジャンプの様に体を捻ると……

澪「これで……ッ!」

律は私のものだ……!

ガシッ───

えっ…?

止められ…

りっちゃん「澪、歯……食い縛っとけ」

澪「なっ……」

りっちゃん「銃拳…」ボソッ

律の拳が私の腹部を圧迫する。

でも、

澪「無駄だって言って……」

りっちゃん「掌底ッ!!!!」

腕をしなるように上に吊り上げた後、一気に押し出した。

澪「ッッッ!」

声にもならない衝撃が私の腹部辺りを直撃する。
息が出来ない、
まるでトラックにでも跳ねられた様な……。



638 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:20:08.46 ID:oq6ysMAO

何mか飛ばされた後、水仙の花の上にどさりと墜落した。

澪「があっ……がはっ……」

打った衝撃と打たれた衝撃で呼吸が怪しい。
舞い上がる水仙の花の中でただ身悶えた。

りっちゃん「密着してからの……掌底なら関係ない……。それがどんな固かろうが……ただの服だよ」

トボトボと歩く音がする。律が近づいてるのだろう。

負ける……?

私が……負けたら、きっと律は私を助けようとする。
どうなっても。
でもそれはこの先きっと後悔する。
私なんて助けるんじゃなかったって…きっとそうなる。
だから……だからって律を巻き込んで死ぬことが正しいのか?
笑って過ごせる道な…の…?

澪「う……あああっ!!!」

死力を尽くして立ち上がる。

負けない、負けたくない!
ただそんな純粋な気持ちが私を奮い立たせた。



640 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:26:18.29 ID:oq6ysMAO

澪……。
お前はどうしたい。
ほんとにそのまま死にたいのか?
お前を心配している仲間を残して?

何がお前をそこまで追い込んでるんだよ…!

りっちゃん「私は……」

朧気な視界で澪を見定める。
あっちもさっきの掌底でフラフラだろう。
ここまでさんざカッコいい格好してきたんだ。
最後ぐらい泥臭くていい。
ただ勝ちに貪欲になる。

りっちゃん「私は澪を倒して嫌がってもでも連れていく!!!」

澪「私だって……負けない! 負けたくない!!!」

私は頭のカチューシャを外し、空に投げる───

だらんと長くなった前髪を気にも止めず言ってやる。

律「FOXDIEDのりっちゃんとしてじゃない! 私は田井中律として秋山澪!!! お前を助ける!!!」



641 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:27:54.25 ID:oq6ysMAO

http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DITJxRYWQJjY&v=ITJxRYWQJjY&gl=JP

挿入歌 NO Thank You





642 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:35:35.86 ID:oq6ysMAO

澪「はあああっ」
律「うおおおっ」

水仙の花畑の中心でぶつかり合う。

澪「律は! 律はいつだってそうだった!!!
   私のことなんて無視して!! 軽音部にだって無理矢理入れて!!!」

律「がっ……」

澪の蹴りが鳩尾を直撃する、けど……っ!

律「嫌だったのかよっ! お前はッ!」

澪「ぶっ……」

律の掌底が私の顎を跳ね上げる、、、けど……っ!

澪「う……そんなわけないだろうっ!!!」

律「あがあっ」

澪の回転蹴り脇腹にめり込む……。
バキリとイヤな音が耳に入る、それでも止まれない!

律「ならなんでっ!!!!」

澪「うぶっ……」

私の足を抱えたまま律の頭突きが決まる……。
意識が遠退く────



643 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:46:41.69 ID:oq6ysMAO

澪「ッ!!!!!」カッ

それでも気を失うわけにはいかない

私は最後の気力を振り絞って律に捕まれてない方の足を振り上げ───

澪「それでもッ!!!!! 私は思い出なんていらないっ!!! 今が欲しい!!!!」

降り下ろす───

澪「ネリョ チャギ!!!!」

俗に言う踵落とし、隠していたテコンドー技をここで使うッ!

踵は律の頭を捉え────

律「だったら───」

澪の足を手で右から押してやり、

澪「そん……」

持ってる足を左手で引っ張ると────

澪「な……」

そのまま投げ伏せる────

律「私がその今を作ってやる!!!!」



644 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:55:24.40 ID:oq6ysMAO

澪「はあ……はあ……」

律「はあ……っ……」

澪「最後にCQCとは……やられたよ、律」

律「咄嗟に思いついただけだよ…。多分…もうできない」

澪「そっか…」

律「……澪、これで」

澪「律、この房咲水仙の花言葉……知ってるか?」

律「………」

澪「『思い出』なんだ…。私はいつだってあの頃に憧れてて…
  またあの頃に戻る為にこんなことまでして…。でもそれじゃ駄目だって…」

澪「だから戒めにこの花をこの研究所に植えたんだ。この房咲水仙もいつか枯れる。
  その枯れた房咲水仙と共に思い出も枯れさそうって…決めてたんだ」

律「でも知ってるか? 澪」

澪「…?」

律「房咲水仙のもう一つの花言葉は…記念。まだ枯れてない、咲き続けてるんだ房咲水仙は。
  だからこれは今日から一緒に明日を目指す私達の『記念』なんだ」

澪「…あはははは」
律「くくく…っ」



645 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 02:59:16.22 ID:oq6ysMAO

澪「……参ったよ、律」

律「じゃあ私の勝ちってことで!」

澪「うん。好きにしてくれ」

律「じゃあ……」

澪「……」

律「私と一緒に、ずっと生きてくれ。何があっても」

手を伸ばす────

前は伸ばされて、私が拒んでしまった手を────

澪「わかった」

ぱしんっ───

今度は私が伸ばして……今度こそ離さない────

何があっても、絶対に。



646 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:04:49.97 ID:oq6ysMAO

ドオオオオッ

ズオオオオッ

ガタガタガタガタ……

律「なんだっ!?」

澪「始まったか…。軍の爆撃だ」

律「じゃあ早く逃げないと!!!」

澪「わかってるよ。こっちだ律!」

律「うわっ…」

澪の力強い手に引かれるまま水仙畑を抜ける。

律「あっ、カチューシャ…」

澪「あ、ごめん! とってくるよ!」

律「……い~や、いいや」

澪「いいのか?」

律「うん。もう私には必要ないから」

そうだ、もうFOXDIEDの律はいない。
今の私は田井中律、仲間を誰よりも大切に思うただの女の子だ。

澪「わかった、じゃあ行こう! 律!」

律「おうよっ!」

だから、おやすみ

私のカチューシャ。



647 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:09:03.44 ID:oq6ysMAO

───研究所 地下 格納庫───

澪「くっ…駄目か。地下のなら無事かと思ってたんだけど」

上のヘリや輸送機は既に瓦礫に埋もれて使い物にならなくなっていた。
地下に逃げ込んだ私達だったがそこでもやはり瓦礫などが降りかかっており
とてもじゃないが発進出来そうなものはない。

澪「駄目だ…他にもう脱出手段が…」

律「私と一緒に生きるって決めたばっかりだろ!? 諦めるなよそう簡単に!!! 何か…必ず何かある!」



「いや~待ちましたよ、ええ」

澪律「!?」



648 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:14:13.68 ID:oq6ysMAO

ジョニー「というかこの爆撃の中航空機で逃げ出そうって考えはさすが素人ッスね~…」

律澪「ジョニー!!!」

ジョニー「こっちだ! 紬さんが「こんなこともあろうかと」と作っていた非常脱出用小型潜水艦がある!」

律「さっすがムギ!!! もお~~~大好きッ!」

澪「ン…」

律「澪の次にな!」ニヤニヤ

澪「べ、別にそんなこと言ってないだろ!」

ジョニー「満腹中枢いっぱいごちそうさま。いいから早く!!!」

律「わかった!」

澪「ありがとう、ジョニー」

ジョニー「大したことじゃありませんよ」



「……」

ジョニー「ん…?」


律「おーいジョニー! 早くーー!」

ジョニー「あ、はい!(気のせいか…)」



649 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:18:35.08 ID:oq6ysMAO

───小型潜水艦内部───

澪「……終わったんだな…」

律「な~に言ってんだよ。これからさ。何もかも」

澪「…うん、そうだな!」

澪「律と一緒ならきっと…何だってやれる気がする」

律「みんなも忘れるなよ!」

澪「そうだな」フフフ

律「(スネーク……ビッグボス……あんた達は何を思い……何でぶつかったのかはわからない)」

律「(けど……)」


律「(きっと目指している道は……同じだと信じたい)」

律「(みんなが笑って過ごせる眩しい世界に……私はきっとしてみせる)」

いつか、必ず────



650 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:25:48.26 ID:oq6ysMAO

1年後────

───とある動物園───

梓「よ~しよし、あずにゃん二号。ゆっくり食べな」

あずにゃん二号「がうがう」

梓「あなたのお母さんはね……とっても優しくて……とっても暖かかったんだよ」

あずにゃん二号「がう?」

梓「ふふ、美味しい?」

あずにゃん二号「がうっ!」


「お~い、そろそろじゃないのか?」

梓「あっ、はい。もうそんな時間でしたか」

「こいつらの世話は俺達に任せといて行けよ」

梓「ありがとうございます。お二人とも。むすたんぐ達のことは感謝してもしきれません」

「むすたんぐは…島を出た瞬間すぐ死んじまったけどな…」

「すまない…」

梓「いいんです。きっとむすたんぐも喜んでます。
  それに今は新しい命…むすたんぐの子供がむすたんぐの意思を受け継いでますから」

「…そうかい」

梓「はい。人もこうやって…受け継いで行くんです。良いことも悪いことも…。」

だから、良いことをしなきゃです。

天国のむすたんぐの胸を張れるくらいに



651 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:30:56.06 ID:oq6ysMAO

───とある研究所───

「博士! この音と音がぶつかった時に出る音波のグラフです!」

紬「ありがとう。ふ~む、これは興味深いわね」

「もしかしたらSONGBOMBの機能を停止させられるかもしれませんね!!!」

紬「そうね。やっと…やっとここまで来たのね」

「博士ー。車回しておきましたよ。確か大事な用があるんでしょう?」

紬「そうなの! ごめんね。後は任せるわ」

「わっかりました!」

紬「あれからもう一年…」

SONGBOMBを止める為に毎日研究に明け暮れていたからあっという間だったわね。

みんな元気にしてるかしら



652 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:38:05.18 ID:oq6ysMAO

───とある病院───

「ありがとう唯ちゃん。唯ちゃんの包帯はほんと痛くないわぁ」

唯「いつも練習してるからねっ」フンスッ

「でも妹ちゃん程じゃないわね」

唯「がくっ…。我ながらよく出来た妹だと思いますよ憂は」

「でも二人のおかげでこの病院も凄く明るくて楽しいわぁ。ありがとね、唯ちゃん」

唯「えへへ~」

憂「お姉ちゃ~ん! そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ!?」

唯「そうでしたっ!」

「あら? 何か大事な約束かしら?」

唯「うんっ! とって大切な人達とのね! じゃあ憂後は任せた! いってきまーす!」

憂「気をつけてね~」

唯「う~んッ!」

あれからみんな違う場所でそれぞれのやれることをやっています。
それにも色々事情があるんだけど…まあいっか!
とにかく今日! みんなと再会することになってるの!
楽しみ~!
みんな元気にしてるかなぁ



653 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:43:04.47 ID:oq6ysMAO

───墓地───

律「おっそいな~みんな」

澪「ちゃんと時間も言ったのか?」

律「言ったに決まってるだろ? そ~んなに私は信用ないのかよっ」

澪「律は肝心なとこで抜けてるからな」

律「なにをぉぅっ!」
澪「なんだよ!?」

律「むむむむ」
澪「むむむむ」

唯「二人ともなんでにらめっこしてるの?」

律「っあッ! 唯! いるなら声かけろよ!」

唯「かけたよ? 今」

澪「……」

梓「唯先輩は相変わらずそうですね」

律「梓!!」

唯「あずにゃ~~~ん!!」ダキッ

梓「やめてぐだざい゛くるし……」

唯「一年分のぎゅーなのです」

澪「溜めんでいい!」スパーン



654 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:46:25.10 ID:oq6ysMAO

紬「ふふふ、みんな元気そうね」

律「ムギ!! 白衣なんか着ちゃってすっかり科学者って感じだな」

紬「似合うかしら?」クルクルッ

梓「はい。とても似合ってますよ」

唯「あずにゃん私のナース姿は!?」

梓「コスプレかと思いました」

唯「ががーん」

澪「というか着替えてこいよ…唯は」

唯「だってぇだってぇ…見せたかったんだもん」

律「はいはい似合ってるぞ唯」

唯「ほんとぉ!?」パア~

澪「単純だな」

紬「そこが唯ちゃんのいいとこじゃない」フフ



655 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:47:01.88 ID:oq6ysMAO

http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DhTSE0W-q3Ew&v=hTSE0W-q3Ew&gl=JP

挿入歌

スネークイーター





656 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 03:52:26.87 ID:oq6ysMAO

律「…さわちゃん」

静かに花を手向ける。

澪「さわ子先生…」
唯「さわちゃん先生…」
紬「さわ子先生…」
梓「さわ子先生…」

律「来るのが遅れてごめんな。あの後やっぱり指名手配とか色々厳しくてさ。
  それでもまあなんとかやってるよ」

さわ子の墓の前に綺麗に一列に並ぶ一同。

律「私達の恩師、さわちゃんに敬礼っ!!!」ビシッ
澪「」ビシッ
唯「」ビシッ
紬「」ビシッ
梓「」ビシッ

律「……。さて、長々とやってて誰かに見つかるとまずいからな。これぐらいにしとこう」

澪「そうだな。律、他に行くとこある?」

律「そうだな~……あっ、そうだ」



657 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:00:09.83 ID:oq6ysMAO

2010 8月6日───広島平和記念公園───

夕方になり人も疎らになった平和記念公園で私達は花を手向けた。
私達なんか知り得もしない昔にこんなことがあったなんて信じられないけど……それは確かに起こったことだ。

梓「私達は知らないことだけど…だからって知らないじゃいけないですよね」

澪「……」

律「ああ、そうだな」

答える資格がないと思った澪達に変わって私が答える。

律「これから償って行けばいいさ。私達も」

それは許されることじゃないけど、だからって何もしないんじゃ始まらないから。

澪「…そうだな。私は律と一緒にずっと生きてくって約束したし」

律「ははっ、だな」



658 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:10:49.82 ID:oq6ysMAO

目を瞑り、黙祷する。

今生きている私達が、あなた達の思いも明日に持って行きます。

だから、安らかに…

『2010 広島にアメリカが初の参拝。ゆっくりだが動いている、世界は』


唯「りっちゃ~ん! 行くよ~~~!」

遠くから聞こえる唯の声で目を開ける。
振り向いた私は「今行くー」と言いながらみんなが待つ所へ走る。

夕日をバックに横並びしている澪達の顔を眺めながら私は思う。


この道はきっと間違ってなかったと。

だってみんなこんなにも────

笑顔なんだから


END



659 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:11:57.47 ID:oq6ysMAO

スタッフロール

作者>>1
制作>>1
脚本構成>>1
支援の数々 皆様



660 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:19:32.81 ID:oq6ysMAO

トゥルル、トゥルル…

ピピイュン───

『私です。はい…はい…』

『予定通りメタルギアVOICEは破壊されました。……ええ、……はい』

『資料はビッグボスが奪取しましたが問題ありません。あの技術は琴吹紬なしではあり得ませんから』

『……はい、……はい。SONGBOMBは役に立ちましたね。
 おかげでビッグボスの情報もいち早く入りましたし。まさか奴らもあれが盗聴機だとは思ってませんよ』

『はい……はい。では予定通りアウターヘイブンに乗り込み、
 ビッグボスの動向を探ります。……大丈夫ですよ、潜り込むのは得意ですから』

『では、ゼロ少佐』



661 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:26:14.72 ID:oq6ysMAO

トゥルルトゥルル……

ピピイュン───

『久しぶり。元気してた?』

『今忙しいって? いいじゃない別に。私とあなたの仲じゃない』

『……え? こないだの約束破ったって? あれは~ほら……私も色々忙しいのよ』

『今度埋め合わせするからさ! 私が約束守るって言うのは知ってるでしょ?』

『ちゃんと唯先輩と梓に律先輩が来たら洗脳が解けるようにしたじゃない。
 それのおかげであそこまで律先輩が持ち上げられたんでしょ?』

『……何々? 律先輩は元から凄いって? ああ、まあ確かにね。……はいはい凄い凄い』

『ごめんごめんっ。あっ、キャッチ入った! じゃあまた今度ね、憂』



662 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:32:45.51 ID:oq6ysMAO

『私です。はい…はい…、オセロットですか?』

『彼ならドレビンが雷電に運ばせたFOXDIEで今頃……』

『はい、はい。確認が取れ次第報告します』

『あ、キャッチ入った! じゃないちょっと通信が……あーあー……』

ガチャ

トゥルルトゥルル……

ピピイュン

『憂どうしたの?』

『ええっ?! 大事なこと聞き忘れたって? 何々~?』

『……』

『純ちゃんは誰の味方なの?って』

『……』

純『憂に決まってるでしょ』

テッテッテテーン



663 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:37:26.34 ID:oq6ysMAO

数年後────


「この大空に翼を広げ……」

「お母さんそれなぁに~?」

「ん? これ? これはね~歌って言うんだよ」

「うたぁ?」

「そう、歌。とても綺麗で楽しくて……
 聞いてるとみんな笑顔になる魔法なの。私の大切な人が守ってくれたものなんだよ」

「お母さんの大切な人……。じゃあ私も歌いたい!」

「ふふ、じゃあ一緒に歌おっか?」

「うんっ」

「「この大空に~翼を広げ~……」」


今もきっとどこかで、あなたも歌ってますか?

律─────



664 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:40:43.66 ID:oq6ysMAO

──────

「へくしっ」

「あ~……寒っ。やっぱりアラスカにこの装備じゃキツかったかな」

『つべこべ言わないで頼むよ! 君が進言したんだろう!?』

「わかってるようるさいな~」



「……も~えろよもえろ~よ~炎よも~え~ろ~」

『どこかの民謡かい?』

「歌だよ、ただの。暖まりそうなやつ選んだだけ」ニカッ



THE END



665 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:41:38.68 ID:oq6ysMAO

終わりました……

長い間お付き合い頂いた皆様、本当にありがとうございました!!!

とりあえず寝ますwww



666 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 04:54:06.13 ID:oq6ysMAO

寝る前にあったことだけ


──リボルバーオセロット、FOXDIEにより死亡


──琴吹博士、SONGBOMBの沈静化に成功


──アウターヘイブンにスネーク、律、和が突入(全員消息不明)
──ビッグボスの死体を確認するも本人のものかわからず
──時を同じくして雷電も消息不明

──平沢唯、平沢憂が病院を設立

──梓、友人らと共に動物園を開園


──澪、孤児院を設立.
.
.
.
.




602 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/03(日) 00:48:39.30 ID:PKXiqSg0

おいついたーーーーー!!
別のけいおんxメタルギアPWのssさがしてたどり着いた!
>>1がんばって! 雷電が来た時の話し相手ってドレビン?



667 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 05:31:48.90 ID:TS3OcJU0

完走おめでとう!!
そしてお疲れ様でした。

×あずにゃん2号
○ムッたん2号

じゃね?とか思いつつ勘違いならゴメン。
まぁ何せね、ここにまた一つ名作が完成したのを嬉しく思う訳ですよ。



668 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 08:17:42.26 ID:2.38LIAO

乙!
ここ最近で完結した長編のけいおんSSと言えばケイオンジャーもあるな。
某バイハザに並ぶすごいクオリティのSSだった!



669 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 11:13:45.32 ID:pYS.LUAO

超乙でした!

ところで>>663は澪?



670 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 12:45:10.63 ID:2qlOW12o

律と澪の子か・・・





671 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:14:36.06 ID:oq6ysMAO

休憩中にレス返し

>>602
本当は誰でもなかった(口調はシギント意識)んですが>>602の意見で無理矢理ドレビンにしましたwwwwww
なんかメタルギアっぽくなって良くなりました
ありがとう!

>>667
この世界では純と梓はあんまり仲良くない感じなのであずにゃん二号にしてみました(純から預かってない設定)けど翌々考えたらむすたんぐから産まれたのにあずにゃん二号ってのも変ですよねwww
ムッタン二号の方がよかったですねwww



672 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:23:31.34 ID:oq6ysMAO

>>668
ケイオンジャーは自分も見てました!
毎話毎話個性ある怪人や話で凄く面白かったですよね
ここで謙遜するのも変だし自分で自分の作品を誉めたりするのも嫌なんで素直に書きます。
自分的にはバイハザより書きたいことを書けたのでこっちの方が好きですね。

>>669
はい。お母さんと呼んでいるのは澪が始めた孤児院の子供です。
実際の親子じゃないので悪しからずwww

>>670
それだと最高だっ!!!なんですけどwww




673 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:23:49.23 ID:zELdKMso

最初の頃は、どうなるかと思ったけど・・・・>>1乙!!!



674 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:23:59.47 ID:SsVkiFk0

孤児院を設立だから、孤児なんだろうけど…
ここは>>670に同意しておこうか。

乙でした!





675 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:25:29.13 ID:oq6ysMAO

律と澪の子です
間違いないです




676 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:27:39.96 ID:SsVkiFk0

・・・・え?
ちょっと待って、バイハザの作者!?





677 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:28:45.54 ID:oq6ysMAO

後和ちゃん補足しとくの忘れてました。

本当は純の通信で告げるはずだったのに半分寝てて忘れてました

和が純を殺したはずだけどそれは純が先に和に暗示をかけて殺したと思わせたって設定です

しかし4ヶ月弱も書いてたのか……
制作だからって怠け過ぎましたね
次から書く時はもっと短いやつにしますwww
てかこんな長くなるとは思わなかった本当にwww



678 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:31:53.38 ID:oq6ysMAO

>>676
あんまり晒すのとか好きじゃないので言い躊躇われますが一応そうですね。

最後の方に書こうかなって言ったメタルギアりっちゃんがこれですwww




680 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:38:54.32 ID:SsVkiFk0

>>678マジか…
メチャクチャ好きだったww

というか、あなたとは好みが似てるなwwww
ゆっくりでも良いから、また何か書いてくれよ!
取り敢えず、お疲れさん。



681 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:40:19.78 ID:3utcxQUo

おおお乙



682 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 14:50:44.49 ID:TS3OcJU0

>>678
バイハザ!に並ぶ名作ともレスしようかと思ったんだけど本人だったとわ!!!!w

いやはや、感激です。

次はサイレントヒルが見たいなーなんて催促してみたりw

どんな作品になるであれ次作も楽しみにしてます!!!!





683 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/10/05(火) 15:01:53.22 ID:oq6ysMAO

>>680
あんなクソ長いものを読んでくれてありがとうございますwww
次何書くかは決まってませんがまたどこかで読んでくれてたら嬉しいです

>>682
比較対照がバイハザってことはやっぱり似てるんですかねwww
少しは書き方変えたつもりなんですが
でも展開と言うか勢いがやっぱり似てるかな~とは思いましたwww

サイレントヒル…難しそうですねwww
でもやるならサイレンかサイレントヒルにしようかなとは思ってした!
これ以上言うと次作への宣伝乙になるのでやめときますwww

でも一年以上経ってもこうやって面白かったって言ってくれるのは凄い嬉しいです。
書いてよかったな~って染々思いました。
これからもそんな作品が書けたらいいな



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律「METAL GEAR RITU WORLD OF SONG」#7
[ 2010/10/07 00:27 ] クロス | メタルギアソリッド | CM(1)

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タイトル:
NO:6431 [ 2012/05/03 22:42 ] [ 編集 ]

バイオのやつ書いた人か いい感じに熱くて面白かったー また書いてくれ

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