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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十四話 Bパート 【スーパーロボット大戦】


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唯「まじーん、ごー!」#index
唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#index




143 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:30:02.78 ID:Ueu5zhrT0


 第二十四話 Bパート

 ホワイトベース

ミユリ「敵、巨大要塞からの攻撃で、連邦軍の損害10%を既に超えました!」

シノン「凄まじい制圧力ね……これがギガノスの切り札だったのね」

アレイ「要塞の進路は地球に向けられている。このまま降下するつもりのようだ」

シノン「あれが地球に降りたら途轍もない被害が予想されるわ。何としてでもここで食い止めます!」

 凛とした声に艦橋がピシッと締まる。
 それはモニター越しの格納庫にも伝わったらしく、発進の合図が続々と届く。

霙『天使霙、アルトアイゼン、スタンバイ』

海晴『天使海晴、ヴァイスリッター、いつでもOKよん』

珠姫『川添珠姫、ダンバイン、いけます』

紀梨乃『千葉紀梨乃、ボチューン、いけるよ!』

 ホワイトベースのカタパルトは前後二機一組が左右で二基だ。
 そこから、経験豊富な正規軍人の二人と
 機動力に優れたオーラバトラーがまず出るのは決定された基本戦略になっていた。

唯『マジィィィィン・ゴー!』

夕映『チェェェンジ・ゲッタードラゴン! スイッチ・オーンッ!』

 射出装置が牽引される間に牽引を必要としないスーパーロボットが発進される。

 ジェットスクランダーを噴かすマジンガーZの上で
 三機のゲットマシンが合体してゲッタードラゴンが宇宙に立つ。

シノ『天草シノ、ドラグナー1、行くぞ!』

アリア『七条アリア、ドラグナー2、出ます』

スズ『萩村スズ、ドラグナー3、いきます!』

ヒカル『天使ヒカル、ゲシュペンストTYRE-S、出るぞ!』

 三機のドラグナー、ヒカルのゲシュペンストが続き、次に五機のバトルマシンが一斉に飛び出す。

「「「「「レェェェェッツ・コンバイィィィィィン!!」」」」」

 五体のローゼンメイデンがバトルマシンを介して、コン・バトラーVに合体する。

翠星石『コン・バトラーV! ですぅ!』

ゆりえ『ラァァァァァイディィィィィィィィィィン!!』

氷柱『いいわね、立夏!』

立夏『チャオ!』

 ライディーンの後に氷柱のゲシュペンストTYPE-R、立夏のR-WINGが出撃する。





144 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:30:28.84 ID:Ueu5zhrT0


「「「「クロォォォォス・ファイッ! ダン! ガイ! オー!」」」」

 白金のロボット、ダンガイオーにミルキィホームズが乗って出る。

こなた『ブライガー、いっくよー』

 シンクロトロンでブライサンダー、ブライスターから変異したブライガー。

 残りは二機となったところで、カタパルトのスタンバイランプが点灯しなかった。

シノン「すずかさん、どうかしましたか?」

すずか『えっ?』

 呼ばれてモニターに映されたすずかは自分の番が来たことに気付いていなかったようだ。

すずか『す、すみません、すぐに出ます』

アリサ『すずか、ホントに大丈夫なの?』

 Gアーマーで待機中のアリサが気にかかって訊くが、すずかはぐーっと小さく拳を握る。

すずか『うん、大丈夫だよ、アリサちゃん』

アリサ『そう……じゃ、先に行くわよ!』

 Gアーマーが発進する。
 それを見送ってからすずかは表情を落ち着かせた。

すずか『月村すずか、ガンダム、いきまーすっ!』

 勢いよくガンダムが飛び立っていく。
 それを不安げに見ていたのはシノンだけではなかった。



145 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:31:41.37 ID:Ueu5zhrT0


 一番最初に出た四機はギガノス機動要塞から出撃してきたメタルアーマーとすぐに交戦に入っていた。

海晴「いくわよ、霙ちゃん」

霙「速く撃て」

海晴「もうっ!」

 速度を抑えたヴァイスリッターの長い砲身が敵部隊に向けられる。

海晴「始まりの朝はこれいっぽん、オクスタンランチャーのEモ~ド~」

 ビュォォーッ!
 ガンダムのライフルと同威力だったヴァイスリッターのビームも
 今では調整されて高威力のキャノンと同等になっている。

ギガノス兵「うおぉっ!」

 ズガガァッ! 二機のダインの腕や脚をかすめていく。

 そこに肉迫するアルトアイゼンの角が赤く光る。

霙「ヒートホーン……!」

 ズジャァ! 一機を一突きで仕留める。もう一機にもダンバインが両刃の剣を構える。

チャム「やっちゃぇぇぇ!」

珠姫「はぁぁっ!」

 ガシュッ! 唐竹割りに振り下ろした刃がダインの頭頂部にめりこみ、
 それを支えに棒高跳びのように高く舞い上がり、前へ宙返りをして更に一機に体当たりする。

ギガノス兵「うあっ!」

珠姫「そこっ!」

 逆さまになる視界で珠姫は正確に剣を払ってダインの首を切った。

紀梨乃「たぁーっ!」

 ザシュッ! ボチューンに乗る紀梨乃も突出してきた一機を倒す。

 その後ろから、重厚なスーパーロボットが抜けていった。

唯「ロケットパーンチ!」

夕映「ダブルトマホゥゥゥク・ブゥメラン!」

 ズドォッ! ギャリィィッ! 鉄拳と戦斧がそれぞれギガノス兵を撃墜する。

 ホワイトベース部隊の破壊力に敵兵が怯むのが判る。
 その隙を突いて後ろから来る第二、第三部隊が左右に分かれていった。

シノ「敵を引き付けるぞ、スズ、アリア!」

スズ「了解!」

アリア「大きい花火をあげるわよ~!」



146 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:32:33.62 ID:Ueu5zhrT0


シノ「ゆくぞ――ドラグナーはここにいるぞ!」

 ガガガガガガガガッ! 第二部隊の尖兵のシノがハンドレールガンをばら撒く。

ギガノス兵「D兵器だ! 奴には一等の勲章が懸けられているぞ!」

 開発前から辛酸を舐めさせられていたギガノス兵がドラグナーへ集中して追いかけていく。
 後ろにダンガイオーとコン・バトラーVがつくが、音速を出すメタルアーマーには敵わない。

ネロ「えぇい、とにかく撃つよ!」

翠星石「がってんですぅ!」

コーデリア「ショルダーカッター!」

真紅「ロックファイター!」

 シュボボボッ! ダンガイオーの肩から十字刃が、コン・バトラーVの指先からは小型ミサイルが飛んでいく。

 彼女らに敵が向かっていくおかげで、第三部隊は比較的たやすく目標地点へ急ぐことが出来た。

氷柱「いいわね、立夏!」

立夏「オッケー、ぎゅっぎゅ~ん!」

 第三部隊の先頭はR-1が変形した戦闘機R-WINGだ。
 二機のゲシュペンストはその影を守るように並んでいる。

ヒカル「氷柱、来るぞ!」

氷柱「わかってるわ、ヒカル姉様!」

 ギュオッ――追跡してくるダインに向かっていき、二人は同タイミングでミサイルポッドを発射した。

ギガノス兵「このっ! 舐めるな!」

 ズドドドドドッ! ダインが発砲してミサイルが全て誘爆する。

 出来た煙に飛び込んでいくのがヒカル、立ち止まるのが氷柱だった。

ヒカル「斬り抜ける!」

氷柱「いきなさいっ!」

 ジャァァァッ! シュパァッ! ネオ・プラズマカッターとスラッシュリッパーが各々、刃に敵を捉えていく。

氷柱「右、左――左が速いッ!」

 煙の機微を見分けると、氷柱は素早く機体ほどの長さを持つビームランチャーを脇に抱えた。

氷柱「当たれぇっ!」

 ギュボォッ! ヴァイスリッターのオクスタンランチャーから
 実弾倉を抜いて携行しやすくした銃の口から鋭くビームが走り、敵機を貫く。

ギガノス兵「うおぉぉっ!」

 右手の方からダインが迫る。
 TYPE-Rの長い砲身に、レーザーソードで接近戦を挑むが――

氷柱「この私が――!」

 左手レバーのフィンガースイッチを1,3,4から2,4へ変更する。
 同時に右手レバーをいっぱいに引き、90度右へ動いたカメラの十字戦にダインを捉える。

氷柱「取り回しの利かない武器を作るわけないでしょうが!」

 親指でロックオンが完了する。
 すると、ビームランチャーの側面が燈色に発光してダインの肩口へ食い込んでいった。

ギガノス兵「馬鹿な……うわぁぁぁっ!」

 ドゴォォォンッ! メタルアーマーの爆発をバックにゲシュペンストは
 ヒートサーベルを仕込んだビームランチャーをくるりと回す。

氷柱「さぁ、さっさとかかっていらっしゃい!」



147 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:33:14.89 ID:Ueu5zhrT0


 立夏が向かう目的は廃棄衛星ES-5だ。
 機動要塞は正攻法での攻撃方法では被害が大きい。
 そのため、ラング・プラート博士が立案した作戦をホワイトベース隊が遂行するのだ。

立夏「わふーっ!」

 廃棄衛星に到達した立夏はR-1に変形して取り付いた。

立夏「んーっと、どれカナー……?」

 へばりついてペタペタと撫で回していくと、リンクケーブルソケットを見つけ出す。

立夏「めっけ!」

 星が出そうなくらい目をパチパチさせてR-1の手首からケーブルを出して接続する。

立夏「任務カンリョーッ! チャオ!」

 ピースサインを作ると、サブモニターに氷坂アレイのクールな顔が映る。

アレイ『確認した。作業を開始するから大人しくしていろ』

立夏「ハーイッ!」

 作業とは、要するにハッキングのことだ。
 R-1を介してホワイトベースのメインコンピュータ〝ペガサス〟から
 〝生きてる〟推進装置を探して起動する。
 廃棄衛星ES-5は宇宙世紀0050年代に打ち上げられた太陽光発電の実験機だったが、
 新設計の有用性が確保できなかったために捨てられたものだ。
 その大きさは直径140メートル。
 これを盾にしてハリネズミのようなギガノス機動要塞へ接近するのが作戦だ。

立夏「あーぁ、ヒマだーっ!」

 コクピット内で器用に手足を伸ばして立夏はだらけはじめた。
 ハッキング中はR-1は動くことが出来ない。
 ここに来るまでのR-WING飛行は楽しかったが、その分今がヒマである。
 隠し持ってきたクリームソーダのチューブを口につける。
 と、サブモニターが点いて一層クールになったアレイが映った。

アレイ『コクピット内の持込は禁止だ』

立夏「エェーッ! そんなこと言ったって、霙オネーチャンだってあんこ持ち込んでるヨーッ!」

シノン『それはいいことを聞いたわ』

立夏「アッ、ヤバッ……!」
 ピーッ、ピーッ 口を塞ぐ立夏に合図の音が響いた。

シノン「終わったわね」

 本当の作戦開始の合図だった。



148 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:33:40.71 ID:Ueu5zhrT0


 ギガノス機動要塞 司令部

通信兵「敵部隊、廃棄衛星に集結しています」

ドルチェノフ「グフフフ……盾にしようというのだろう。無駄だと言うことを思い知らせてやるわ……」

朝倉「……気になるわ」

 いちいち様になる仕草で相手の動向を探ろうとする朝倉はすぐに床を蹴って司令部を出て行く。

ドルチェノフ「どこに行くか?」

朝倉「用意をしておくだけよ。例の部隊も、いきなり実戦だからね」

ドルチェノフ「ウム、そうであるな。任せたぞ」

朝倉「それと、そうね……T6のポイントを注意したほうがいいわよ」

ドルチェノフ「T6か? 南極点ではないか」

朝倉「ホワイトベース隊の動きに乗じてこそこそしたネズミ……いえ、小鳥さんが来るかもね」



149 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:34:28.10 ID:Ueu5zhrT0


 廃棄衛星ES-5を盾にR-1と二機のゲシュペンスト、ブライガーが機動要塞へ迫る。

かがみ「いいわね、こなた? 攻撃は大型口径の武器に集中するのよ」

こなた「わーかってーるよー」」

 ブライガーのコズモワインダービームが銃口を向けるのは大型レールキャノンを二門肩に設置したドーラだ。

こなた「そーぉれっとー!」

 ズギュゥンッ! プラズマ光線が正確にドーラを撃ち抜く。

ヒカル「氷柱、立夏、私たちもやるぞ!」

立夏「オッケー!」

氷柱「狙い撃つわよ!」

 携行ビームガン、Gリボルバー、ビームランチャーが同じようにドーラを撃ち落とす。

 ズドォッ! ガカァンッ! ドドドドド……!

 ギガノス機動要塞から砲火が集中し、廃棄衛星といえども全てを受け止めきれない。
 まるで精密射撃をしているかのごとく端から削り落とされていく。

立夏「ひゃわぁぁっ!」

 ガズッ! 一発がR-1のすぐ右を破壊して立夏が悲鳴をあげた。

ヒカル「頑張れ、立夏! あともう十秒ちょっとだ!」

立夏「ムッキャーッ!」

 なかばやけっぱちで乱射する立夏。
 廃棄衛星はだんだんと落下していって、もう眼前に機動要塞が迫っている。

つかさ「いまだよ!」

みゆき「皆さん、退避してください!」

 相対距離を観測していた二人の声で、四機は弾けたように衛星の外壁を蹴った。
 このまま廃棄衛星ES-5は要塞に衝突し、波及効果で27%余りの機能が停止する計算だ。

 そのはずだったが――

 グゥン……!

ヒカル「なっ――!?」

シノン「えっ!?」

 その有様はホワイトベースからの目視でも確認できるものだった。
 間近で目撃したヒカルたちの驚愕は推して知るべきであろう。

 激突の直前、ギガノス機動要塞は廃棄衛星の通過軌道上からいなくなっていたのだ。

 どこへ消えたかと言えば、真横に300メートルばかり移動しただけ――

氷柱「ウッソでしょ!? そんなバカな話が――」

ドルチェノフ『グフフフ……見たかね、連邦の諸君。これがギガノス無敵機動要塞の真の力だ』

 氷柱の驚きに割り込んだのはドルチェノフの全方向回線だった。

ドルチェノフ『何をたくらんでいたかは知らぬが、
       この程度の小細工では機動要塞はびくともせんわ……ぬわぁっはっはっはっは!!』

かがみ「まずいわ、あれが当たらないとなると作戦が……」

氷柱「いいえ、まだよ!」



150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:35:18.77 ID:Ueu5zhrT0


 機動要塞からの弾幕を潜り抜けていた氷柱のゲシュペンストがR-1を引っ張って前に突撃した。

立夏「ひょぇぇっ! 何ナニオネーチャン!?」

ヒカル「氷柱、何をするつもりだ!」

氷柱「立夏! 私とアンタで衛星を押し出すのよ!」

 ナニが何だかわからないまま引っ張られていた立夏も、それを聞いてギンと目を光らせた。

立夏「リョウカイィーッ! チャオ!」

 ぎゅん――!
 ゲシュペンストから手を離して自律機動に戻ったR-1は手にしていたGリボルバーを投げ捨てる。

 機体と要塞を繋ぐ線上に衛星を捉えて、両機は挙動を揃えた。

氷柱「行くわよ、立夏! コード・VGP!」

立夏「ドライブ・オンッ!」

氷柱「アタッカー・フルドライブ!」

 ガシュゥッ! 同時に拳を構え、胸を張る。

氷柱「必殺!」立夏「ひっさつぅ!」

立夏<幸運>「T-LINK――!」

氷柱<努力>「ゲシュペンストォ――!」

立夏・氷柱<熱血>「「ナッコォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!」」

 ズギャァン! ガァァァァァァァァ――ッ!!

 廃棄衛星に赤く燃える拳を打ち込み、そのまま加速して機動要塞へぶつかっていく!

ドルチェノフ『な、何だと!?』

 マヌケにも回線をつなぎっぱなしにしているドルチェノフの狼狽が届く。

立夏・氷柱「「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」」

ドルチェノフ『えぇい、落とせ! 撃ち落とせぃ!』

 ドゴォォォォン!! 命令が届く間もなく、廃棄衛星は要塞に激突した。

ヒカル「よくやったぞ! 立夏、氷柱!」

 ズドォン……ドゴォッ! ドドドォ……!

 接着したようにめりこんだ廃棄衛星が自壊機能を発動する。
 まるで、一人でいなくなるのは淋しいとばかりに衛星の爆発が要塞を巻き添えにしていく。

 ヒカルは結集してくるメタルアーマーから姉妹を庇うようにゲシュペンストを動かし、
 近づく敵には剣を叩き込んだ。

ギガノス兵「おのれ! 近づくな、包囲して殲滅しろ!」

ヒカル「そうやすやすとさせるものか!」

 離れたところから銃口を掲げる敵兵に対して、ヒカルのゲシュペンストがエネルギーを胸部に集中する。

ヒカル<必中>「メガブラスタァァァァァキャノン!!」

 ズギャァァァッ!
 高収束のエネルギー砲が指揮官機のダインを撃ち落とし、そこを突破口にして包囲網から抜け出した。

ヒカル「氷柱、立夏、大丈夫か?」

立夏「イヤ~、ちょっとクラクラするよ~」

氷柱「ホントにこの攻撃、叫ばなくちゃいけないのかしら……?」

ヒカル「フフッ、なかなかいい叫びっぷりだったぞ」

 からかうように微笑む姉から赤みを帯びる顔を隠すようにして氷柱は話題を切り替える。

氷柱「私たちの任務はこれで終わりよね?」

ヒカル「あぁ、後は海晴姉たちの仕事だ」

 透過モニターで見る宇宙空間の遠いところでは真っ赤な航跡がチカッと光った。



151 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:35:48.15 ID:Ueu5zhrT0


 廃棄衛星の衝突のおかげで、機動要塞の下半分は大部分が動かなくなっていた。

霙「さぁ、踏ん張りどころの後はチャンス目だ」

 リボルビング・ステークの弾倉を取り換えて、霙は後方の三機に通信した。

霙「緩んだ地盤に私たちが突破口を開く」

唯「うしっ!」

夕映「いいですか、のどか?」

のどか「うん……! チェェェンジ・ライガー!」

 バシュッ! ゲッタードラゴンが分離してゲッターライガーにチェンジする。

海晴「準備はよろしくて?」

 芝居がかった風に海晴が促すと、アルトアイゼン、マジンガーZ、ゲッターライガーが進撃した。

海晴「さぁて、パーリィの始まりよん!」

 ビシュゥーッ!
 光彩が強くて射程のあるオクスタンランチャーのEモードは
 戦力の薄い箇所への道しるべには最適になるのだ。

 だが、逐次変化を続ける三次元の戦場でそれを探し出すのは結構な精神統一が必要なのだ。

ギガノス兵「このぉぉーっ!」

海晴「あらっ……」

 そのために、ヴァイスリッターは隙だらけになるが――

珠姫「たぁーっ!」

 ドシュッ! それを護衛する勇敢な聖戦士がいるのだ。

海晴「ウフフッ、ありがとね、タマちゃん」

珠姫「はぁ」

チャム「なんだか二人って息ぴったしね」

海晴「フフッ、私たち、魂が幼なじみだったりするのかもね」

珠姫「えっ?」

海晴「でも、別の世界じゃもしかしたら私がタマちゃんを守ってあげちゃうかもね」

珠姫「???」

 年齢も性格も離れている相手の言葉の意味がわからない。
 ただ、近くにいるとなんとなくほうっておけなかったりすることは珠姫も感じていた。

紀梨乃「びぇーん! タマちゃんたっけてーっ!」

珠姫「あっ、部長……!」

 ほうっておけない人は一人じゃなかった。

チャム「タマキ!」

珠姫「うん! いっけぇぇーっ!」



152 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:36:28.34 ID:Ueu5zhrT0


唯「スクランダーカッター!」

 ズギャギャッ! 紅の翼でゲバイを斬り裂き、折れた肘の照準は別のダインに向く。

唯「ドリルミサーイル!」

 シュボッ! ドドォンッ!

ギガノス兵「く、くそぉぉぉぉぉっ!」

のどか「チェーンアタック!」

 ジャァァァァーッ! ザシュッ! ゲッターライガーのチェーンで繋がれた左手が伸びてゲバイに突き刺さる。

ギガノス兵「ぐおぉぉーっ!」

のどか「てぇーいっ!」

 グォン……ドドォッ! チェーンを引き戻し、勢いで別のメタルアーマーにぶつける。

ギガノス兵「まだだ! 敵はたかが三機だ!」

 不思議なもので、機動要塞からの攻撃は依然として続いているのに、敵メタルアーマーにはかすりもしない。
 ギガノス軍もそれを解っているのか、まるで障害物のない空間で戦っているかのように仕掛けてくる。

霙「えぇい、面倒だ!」

 ガシュッ! 杭を打ち込んで一体を吹き飛ばしたアルトアイゼンがぐっと肩をいからせた。

霙「当たり所など知ったことか! どうせ死なんだろ!」

 ズドドドドドドドドドドドドドッ!!
 アルトアイゼンの両肩から吐き出された鉄球の投網が
 前方に展開していたメタルアーマーを飲み込んでいく。

 次女の霙も、ヒカルに負けず劣らずのオトコマエっぷりである。

霙「さっさと行け!」

のどか「はいっ! ライガーミサーイル!」

 ドシュゥッ! ゲッターライガーから発射された大きなミサイルをギガノス兵は避ける。

ハルナ「うしっ! 行けるわよ、のどか!」

のどか「うん! ライガー、ゴー!」

 霙が広げ、ライガーミサイルが開けたコースにゲッターライガーが突っ込む。



153 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:37:05.21 ID:Ueu5zhrT0


 狙いは機動要塞下部からライガーでの侵入だ。

のどか「ドリルアームッ!」

 ギャルルリィィィィィィィィィィィッ!! まるで泥を進むかのようにライガーは突き抜けていく!

夕映「動力炉はどこにっ!?」

 ズゴォッ! 狭く敷き詰められた場所から急に広い空間に出た。

夕映「こ、ここは……!?」

 制止して三人は驚愕した。

 ゲッターの眼下には月面都市をそのまま持ってきたかのような都市が形成されていたのだ。
 しかも、この都市には人が暮らしている。
 多くの人が突如現れたゲッターを見上げては逃走から抵抗までの対応を迫られている。

ハルナ「アタシたちは帝国そのものと戦っていたってワケね……!」

のどか「もしも私たちが動力炉を破壊したらー……」

夕映「この人たちまで巻き添えになってしまうです……っ!」

 ガコォン……! 夕映が反応した先にあったのは要塞内都市の天井だ。

 そこが今、ゆっくりと開いている。
 円形の出入り口から降りてきたのは、鎧武者を思わせる意匠のメタルアーマー、ギルガザムネだった。

のどか「ゆ、ゆえ……!」

 仲間の驚きと恐れが伝わってくる。
 動揺に夕映も冷や汗を垂らしていた。

夕映「りょ、量産……!」

 先に出てきた金色のギルガザムネの後に、
 全く同じ威容でカラーリングはより武者のようになったギルガザムネが五機も追随していた。

朝倉「ふふ、先手って打ってみるものね」

夕映「くっ……のどか、チェンジするです!」

のどか「うん! オープン・ゲット!」

 バシュッ! 三機のゲット・マシンに分離する。

夕映「チェェェェェンジ・ドラゴンッ! スイッチ・オォーンッ!!」

 ガシュゥッ! イーグル、ライガー、ベアーの順に合体し、真紅のマシン、ゲッタードラゴンにチェンジした。



154 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 22:37:31.63 ID:Ueu5zhrT0


夕映「いくですよ、ゲッタァァァァァビィィィィィィィィム!!」

 ビシュッ! ビシュビシュッ! 出力調整でゲッタービームを拡散させて飛ばす。

 ズバシュゥッ! 朝倉のギルガザムネが青龍刀を振ってビームをかき消す。

朝倉「散開、適度に包囲しなさい」

 ぐぉぉっ……! 六機のギルガザムネが散らばってゲッタードラゴンを囲んでいく。

のどか「ゆえ、ここで暴れたら……」

夕映「大丈夫です、時間通りならもうすぐ……!」

唯「とぉーっ!」

 ズバンッ! ライガーが空けた穴からマジンガーZが出てきた!

ハルナ「まだ、アタシたちにもツキはあるわね」

 ニッと笑うハルナ。

夕映「さぁ、やるですよ! ゲッタァァァトマホゥゥゥゥゥク!!」

 ずぉぉんっ! 二本の手斧を合成して一本の長柄の斧に変えた。

ギガノス兵「ギルガザムネのパワーを甘く見るな!」

 ジャキッ! 幅広の剣を手にしたギルガザムネがドラゴンに攻めかかってくる。

夕映「あなたたちも知るです! ゲッターの恐ろしさを!!」

 ぶぉぉっ! 両手で斧を掲げてドラゴンもぶつかっていく!

夕映「ロォング・トマホーゥクッ!!」

 ずばぁっ!! 鬩ぎ合う必要もなく斧は剣の刃を折ってギルガザムネを袈裟切りにした!

ギガノス兵「うおぉっ!」

唯「なんだかわかんないけど、やるよ!」

 見上げる形になっているマジンガーZが胸を張った。

唯「ブレストファイヤーッ!!」

 ゴォォォォォォッ!
 最大30000度のブレストファイヤーだが、有人兵器に対しては大幅に威力を下げて使う。

 そのため、連射が可能となって分散しているギルガザムネを追いかけていく。

朝倉「この二体が相手じゃギルガザムネでも不利ね……」

 既に一機が落とされている。
 判断力の高さはギガノス軍でも随一の朝倉涼子は素早く機体を翻した。



155 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 23:10:22.87 ID:Ueu5zhrT0


 今日はここまでです。

 Cパートが完成したらまた投下します。

 もしかしたらDパートまでもつれこむかもしれません。
 あるいはもう一話引き伸ばすかもしれません。

 さすがに機動要塞陥落とドルチェノフ決闘を同時にやるのは厳しいです。

 おまけに朝倉さんがプロットを潰しに掛かってきます。

 また、勝手なオリ武器でビームランチャーが出てます。
 ヒカルのが強化されたのに氷柱のがないなんてと思って出しました。
 ていうか、二人とももはやMk-2化してます。

 下にまた補講があります。
 いつもどおり話半分で読んでいただけるとありがたいです。
 つうか、ほぼWikiの転用です。


 そしてWikiで一件。

 プレイヤーなら『スーパーロボット大戦Wiki』はご存知かと思います。

 私もこのSSを書き始める以前からお世話になっていました。

 ただ、第二次Zの発表の後、過負荷がかかりサーバがダウンした状態でした。

 そして近日、ttp://geocities.yahoo.co.jp/gl/hikari8707の日刊SRWブログさまの情報にて、事態を把握しました。

 詳細はttp://wiki.fdiary.net/SRW/にて。

 これが震災の影響なのかはわかりませんが、私しても無念の至りです。

 Wikiはあくまで非公式な立場でありますが、
 スパロボWikiの知識量はまさに膨大でいながら見やすく、ファンの間ではなくてはならないものだったと思います。

 これからは新しいスパロボWikiを応援していきたいと思います。

 このSSも絶対に完結させるので、よろしくお願いします。



156 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/04(土) 23:11:16.99 ID:Ueu5zhrT0


 『熱』について

 自然界の熱

 太陽の中心 1500万度

 核兵器 1000万度

 地球の中心 6000度(太陽の表面とほぼ同等)

 大気圏再突入 1000度から3000度

 火山のマグマ 1000度から1200度

 宇宙空間 マイナス270度(ほぼ絶対零度)

 月の表面 マイナス18度(前後100度差あり)


 リアル系の耐熱装甲

 ガンダム 盾を使えば大気圏突破可能

 ダンバイン 強獣のなめし皮程度

 オーラバリア 核兵器以上

 ゲシュペンスト 単独での大気圏突破は不可能

 ドラグナー 描写なし


 スーパー系の耐熱装甲

 マジンガーZ 核兵器以上

 ゲッターロボ マグマぐらいは余裕

 コン・バトラーV 4200度くらいまで

 ダンガイオー 大気圏は余裕

 ライディーン マグマは余裕

 ブライガー 太陽系最強レベル
 

  補足
 基本的に原作での劇中描写設定。
 ゲシュは同等の装甲を持つR-2の描写から。
 コンVは特急指令ソルブレインを参考。
 ブライガーは続編のバクシンガー準拠。




157 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/05(日) 09:47:08.52 ID:G1lMyTDDo


シノに朝倉をぶちのめしてもらいたいですな
というわけでシノに一票



158 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/06/05(日) 21:05:22.94 ID:uKvnWpiAO

乙、wikiのこと知ったときはショックだったわ



159 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/06/08(水) 03:09:20.16 ID:QgpFiUNAO

氷柱ちゃんペロペロしてランチャーでぶん殴られたいよぉ





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