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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十四話 Cパート 【スーパーロボット大戦】


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唯「まじーん、ごー!」#index
唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#index




160 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:06:28.64 ID:SG2VffW00


 第二十四話 Cパート


 ギガノス機動要塞 都市ブロック

 朝倉涼子が撤退し、残された二機は退くも進むも出来なくなっていた。

夕映「どうしましょうか……我々の任務は動力炉の破壊ですが……」

唯「あのメタルアーマーをそのままにしたらまずいよねぇ……」

のどか「それにー……動力炉を破壊しちゃったらここに住んでる人がー……」

 敵の要塞内では外部との通信も不可能だ。
 ここにいる四人で行動を決定しなければならない。

ハルナ「やれやれ、何も動力炉の破壊だけが作戦じゃないでしょう」

 肩をすくませたのはベアー号のハルナだ。
 もともとは頭のいい(唯以外)二人はその意図をすぐに読む。

夕映「そうですね、少なくとも要塞としての攻撃力を奪えれば……」

のどか「一番は司令部の制圧だけどー……」

唯「どちらにしても場所がわからないと行きようがないよ」

夕映「いえ、とどのつまり行き先は一つです」

唯「ほえ?」

 ゲッタードラゴンが目線を上げた。
 ギルガザムネが出てきた穴が再び空き、そこから多くのメタルアーマーが降りてくる。

ハルナ「ま、そりゃそうね」

唯「あそこに入って進んでいけば見つかるんだね!」

夕映「そうと決まれば行きますよ!」

 ギュオォッ――! トマホークを分離させてドラゴンが接近していく。

夕映「ゲッタァァァァ・トマホゥゥゥゥゥゥク!」

ギガノス兵「させんぞっ!」

 ぐんっ! 先頭のダインがドラゴンの斧を避けたが――

ギガノス兵「ま、待てっ、うわぁぁ!」

 ドラゴンは後ろにいたゲバイに目を光らせていた。

夕映「ゲッタァァァァァァ・レザァァァァァァァァァッ!!」

 ギリィィィィィッ! 空振った手から剃刀刃を繰り出してゲバイの首を削り切る!

唯「冷凍ビーム!」

ギガノス兵「ぐおぉ!」

 避けたダインもマジンガーZの耳から出る光線で動けなくなって落ちていく。

夕映「マッハウィィィイング!」

唯「スクランダー、ゴー!」

 シュゴォォォォォ! 両機は一気に加速して出入り口を破壊して飛び込んでいった。





161 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:07:20.52 ID:SG2VffW00


 機動要塞に取り付こうとする部隊は開いた射出口から出てきた機体に慄いた。

連邦兵「あれは、新型メタルアーマーか!?」

 30機以上のギルガザムネが金色の朝倉涼子機に率いられている。

朝倉「徹底して潰しなさい」

ギガノス突撃兵「「「「ハッ!!」」」」

 ぐんっ――ギュオッ! 明解な命令一つでギルガザムネは散開してそれぞれに狙いを定めた。

連邦兵「敵は少ない! 囲め!」

 対する連邦の主力機はメタルアーマー・ドラグーンとモビルスーツ・ジムだ。

朝倉「無駄だよ」

 四機の編隊で囲もうとする連邦兵たちに朝倉は両手で巨大なレールキャノンを構えた。

朝倉「生きていられるかしら?」

 シュバァァァァァァァァッ!! 砲口から発せられたのは色彩が変容し続けるほどのプラズマだ。

連邦兵「こっ、この……なんだ!?」

 辛うじて避けることに成功したジムだが、プラズマの通過によってセンサーが異変を起こした。

朝倉「はい、さようなら」

 ゴシュッ……! レールキャノンを下げた朝倉は接近しながらミサイルポッドを落とす。

連邦兵「動け、うごっ――!」

 シュボボボボォッ! 金色のギルガザムネは既に加速して編隊を飛び越している。

 その後ろから迫り来るミサイルから逃げることは出来なかった。

朝倉「とりあえず、一隻沈めちゃおっか」

 ギルガザムネはレールキャノンを腰に戻して
 ハンドレールガンを持って、最も先行していたサラミス級巡洋艦へ射撃を行う。

 ビシューッ! ドドドドッ!

 メガ粒子砲とミサイルで反攻されるが、朝倉はたやすく避けてブリッジに肉迫した。

朝倉「おしまいだね」

 ガガガガガガガガッ! 容赦なく銃弾の雨を浴びせて、ブリッジの中をミキサーでかき混ぜたみたいにする。

 さらに下りながら撃ち続けると赤く膨れ上がって爆発した。

朝倉「うん」

 自身の出来に満足して機首を返す。
 ただ、連邦もいつまでもやられっぱなしではなく、量産型ギルガザムネが三機落とされていた。

朝倉「へぇ、なるほどね」

 また一つ落とされたギルガザムネの映像を見て、朝倉はまるでスズメバチとミツバチみたいだと思った。

 通常のメタルアーマーの三倍以上の大きさを持つギルガザムネに対して、
 連邦は部隊を密集させて数で圧倒しているのだ。
 一機の巨大機に十数機が取り付いている。
 
 数で圧倒している連邦ならではの作戦だ。

朝倉「ていうか、これぐらいしかやり方ないよね」

 くすりと笑って朝倉はギルガザムネに青龍刀を握らせた。

 まずは一番近い僚機の援護――いいや、違う。

朝倉「あれだねっ!」

 通り越して一直線に向かっていく先にいるのは白金の機体だ。



162 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:09:21.51 ID:SG2VffW00


コーデリア「ッ! ネロ、来てるわ!」

ネロ「えーいっ!」

 シュバッ! 相対していたギルガザムネにダンガイオーは破邪の剣を振って牽制し、体を下方へ向けた。

朝倉「反応が速い――」

ネロ「ショルダーカッター!」

 バシュッ! バシュッ! 両肩から十字剣を発射するが、朝倉はなんなく弾く。

ネロ「こいつ、強いぞ!」

エリー「金ぴかです~!」

 ギャキィンッ! 破邪の剣と青龍刀が火花を打ち合い、火花を散らす。

朝倉「それっ!」

 ガツッ! 押し込んでいた刀を上げて剣を逸らし、刃の腹で顔を殴ってよろめかせた。

ネロ「くっ、シャロ!」

シャロ「やってます!」

 機体の装置だけでは止めきれない時、シャロの念動力がダンガイオーの動きを止める。
 素早く復帰したダンガイオーの拳がギルガザムネの肩に当たる。

朝倉「堅い、援護して!」

ギガノス突撃兵「ハッ!」

 先ほどまでダンガイオーと戦っていた一機がハンドレールガンを手に背中を取った。

ギガノス兵「喰らえ!」

 ババババババッ! 統制の取れた弾丸がダンガイオーの足を穿つ。

ネロ「うぅっ!」

朝倉「ここまでよ」

 ギラリ――高く振り上げられた青龍刀が太陽の光りを反射した。

シャロ<不屈>「まだですっ!」

朝倉「なっ!?」

 ガキンッ! 明らかに崩れていた姿勢から剣を出し、青龍刀を受け止め、朝倉は目を見開いた。

 いや、ただ受け止めただけなら彼女もこれほど驚かなかっただろう。
 圧倒的不利な状態からダンガイオーはギルガザムネのパワーを跳ね返したのだ。

エリー「ブーストナックルっ!」

 ドドゥッ! 半ばやけくそ気味な告知の瞬間、ダンガイオーの両手が本体から離れて正面を貫く!

朝倉「くっ――!」

 足首のスラスターのみを器用に噴かして上半身を機体を後ろに傾けなければ、
 金色のギルガザムネの頭部はどこかへ行っていたはずだ。

朝倉「ただのスーパーロボットでもないのね……ッ!」

 笑顔の能面に確かな動揺が見られた。
 ダンガイオーの後ろを取っていたギルガザムネの更に後ろから五つの戦闘機が集結していたのだ。

朝倉「YG-07、避けなさい!」

ギガノス突撃兵「えっ!?」

「「「「「レェェェッツ・コンバイィィィィィン!!」」」」」



163 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:11:02.48 ID:SG2VffW00


 ガシィィィィッ! 戦闘機が合体して巨大ロボットになった。

 バトルマシンのデータが採取されにくい故の奇襲攻撃だ。

翠星石<奇襲>「コン・バトラーVですぅ! Vレーザー!」

 シュビィィィィィィ!
 完全にギルガザムネの隙を突いたコン・バトラーVの頭部からVの字型の熱光線が放たれる。

ギガノス突撃兵「あ、アサクラ様ァァァァァ!!」

 チュドォォォッ! 量産型ギルガザムネは爆散した。

朝倉「くっ……!」

 ドカッ! 気を取られた金色のギルガザムネがダンガイオーのキックで吹き飛ばされる。

 追い討ちをかけようとネロは破邪の剣を振る。

ネロ「やぁぁーっ!」

朝倉「――調子に乗らないで」

 バシッ――!
 ぞっとするような声音と共に軽く上がった手がまるで布でも払うようにダンガイオーの手首を弾いた。

朝倉<気迫>「あんまり、コケにされるのは好きじゃないの」

 ざっ――ざざ――……

コーデリア「なに!? レーダーが……!」

 ヴンッ――!

蒼星石「消えたっ!?」

ネロ「コーデリア!」

コーデリア「そんな、わたくしにもまったく――」

真紅「後ろよっ!」

 警告は遅かった。

朝倉<ハイパージャマー>「さぁ、誰が死ぬかしら?」

 ダンガイオーの頭上で青龍刀が掲げられている。

翠星石「どぉりゃーっ! ですぅ!」

雛苺「なのー!」

金糸雀「かしらー!」

 そうはさせるかとコン・バトラーVが57メートルの巨体でぶつかろうとするが――

朝倉「人形に〝死〟はあるのかしら?」 

 グォン……! ギルガザムネが90度左を向いた。

翠星石「げっ――!」

 真空を切り裂いて豪腕が青龍刀をコン・バトラーVの頭上に振り下ろされる!

蒼星石「くっ!」



164 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:11:31.89 ID:SG2VffW00


 バリッ! 接触の寸前に蒼星石が自ら合体を解除した。

翠星石「蒼星石!?」

 急に掛かるGに驚きながら翠星石は青龍刀の真下にいるバトルクラッシャーに悲鳴をあげた。

 バギィィ! 切られたというより叩き折おられたと言うほうがいい。

翠星石「蒼星石ぃーっ!」

蒼星石「僕は大丈夫だ、翠星石……でもっ!」

 ドドォン! 蒼星石が脱出し、バトルクラッシャーが爆発した。

真紅「一度戻りましょう。雛苺、金糸雀、バトルクラッシャーをお願い」

雛苺「うゆ!」

金糸雀「了解かしら!」

ネロ「このぉーっ!」

 ガキンッ! ガカッ! キィンッ! 

 激昂したダンガイオーの剣がギルガザムネにぶつかっていく。

朝倉「これ以上は構っていられないわ」

 ぶんっ!! 強い水平斬りがダンガイオーの胸部を引き裂いた!

シャロ「きゃぁぁっ!」

 軽症だが、朝倉が逃げるには充分な隙だった。

朝倉「プレゼントよ」

 ごしゅぉっ……! 距離を取った金色のギルガザムネの腹部が開き、大型巡航ミサイルが射出された。

 それだけではない。
 戦場に残存していたギルガザムネが撤退を開始し、全てが同じ巡航ミサイルを撃っている。

コーデリア「ネロ、落として!」

ネロ「わかってる! ダンガイビームッ!」

 ドドォッ……! 朝倉の撃ったミサイルは破壊したが、まだ二十発以上が残っている。

 ただし、地上で低空を飛ぶならばともかく、三次元空間である宇宙では
 ステルス性に長けた巡航ミサイルも容易に発見し、撃ち落すことはできる。

 恐ろしいのは、量産型ギルガザムネが放ったミサイルの矛先がホワイトベースに集中していたことだ。



165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:12:02.06 ID:SG2VffW00


ミユリ「ミサイル、こちらに来てます! あと二十秒!」

シノン「AMM<アンチ・ミサイル・ミサイル>、とにかくありったけ用意して!」

アレイ「船員で回れるものは全員、ミサイル倉へ! 何でもいいからミサイル迎撃を手伝え!」

 ホワイトベースの艦橋はこの異常な集中攻撃に蜂の巣をつついたような騒ぎになっていた。

シノン「なのはちゃん、すずかちゃん、準備はできてる?」

なのは『は、はい!』

すずか『大丈夫です!』

 なのはとすずかは艦の直掩になっている。

 広すぎる戦場でなのはは小さすぎて陽動としての効果が低いと見られて、
 強力な魔法障壁を利用して艦を守る役割をしている。

 すずかはそのなのはの援護役だ。

シノン「とにかくこっちは迎撃ミサイルを撃つけど、撃ち洩らしが来るかもしれないから、お願いね」

なのは「わかりました!」

アレイ「艦長、C3、発射できる!」

シノン「許可なんていらないから撃って! 一秒たりとも無駄にしないで!」

アレイ「了解した。聞いたとおりだ、撃て!」

 伝達するよりも早くミサイルは発射されていた。
 数秒後にパッと赤い光りと煙が見えて、ミユリが報告した。

ミユリ「一基、破壊。さらに四基、来ます!」

シノン「操舵士はなるべく位置を固定させるようにして。これだけの数よ、回避行動なんて意味がないわ」

 次々と宇宙空間に爆発が生まれる。

 だが、その煙を二基のミサイルが抜けてきた。

アレイ「来るぞ、月村、高町!」

なのは『はい!』

すずか『いきます!』

 ガンダムとなのはが前に出て行く。
 二基のミサイルにハイパーバズーカとディバインバスターが並ぶ。

なのは『ディバイーン――』

すずか『照準――そこっ!』

なのは『バスターッ!』

 ズドドドォーッ……! 見事直撃して、ミサイルは破壊された。

ミユリ「やったぁ……」

 全員が冷や汗を拭う。
 ただ、シノンだけは別の予測に眉をしかめていた。

シノン(オトリとはいえ、これだけ集中的に狙われるなんて……
    敵は旗艦部隊よりもこちらを優先している……)



166 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:12:30.67 ID:SG2VffW00


 ホワイトベース 格納庫

翠星石「蒼星石、蒼星石!」

 運びこまれたバトルクラッシャーに速攻で翠星石がくっつく。
 彼女たちは酸素がいらないどころか真空でもボディに異常が出ない。

 これはさすがに人形だからという理由ではないはずだ。
 ローザミスティカの力かもしれないが、ドール本人たちにもわからないだろう。

翠星石「そーせいせきぃ……」

蒼星石「平気だよ……まったく、君は泣き虫なんだから……」

翠星石「だって、だって……」

蒼星石「僕を大好きな君のその顔が大好きだから……こうするのもたまにはいいかな……」

翠星石「いいわけねぇですよぅ……ばかそうせいせきぃ……」

律「おぉ~い、早く次を入れさせてくれねぇかなぁ……」

 ボスボロットで回収作業を手伝っている律が気まずそうにバトルクラッシャーを押して運ぶ。

翠星石「でこすけ空気読むですぅ!」

律「ちくしょ~! 今戦争してんだぞ~!」

 バトルクラッシャーをどかすと、二機のゲシュペンストとR-1が回収されてきた。
 ただ、TYPE-Sはビームガンを外してエネルギーを補給するだけなので、船外作業だ。

ヒカル「氷柱、立夏、焦って来なくていいからな」

立夏「ハーイッ!」

氷柱「ヒカル姉様も気をつけてね」

ヒカル「あぁ」

 あっという間にヒカルは踵を返してホワイトベースを離れていく。
 その頼もしい背中は同時に物足りなさを年下の二人に募らせていることにヒカルは気付いていない。

立夏「ねーね、氷柱オネーチャン……立夏たちってやっぱりあんま信用ないのかなぁ……」

氷柱「どうかしらね」

 曖昧にはぐらかすが、氷柱にも確信はあった。

 燃料である。
 二人の機体にはそれぞれ姉たちに比べて半分程度の燃料しか入っていないのである。

 なお、脱出用の燃料はコクピットブロックに用意されている。
 半分程度の燃料ということは、他の人員に比べて戦闘時間は半分程度と見込まれているのだ。

 つまり――

氷柱「私たちはまだ半人前ってことね……」

立夏「うゆ……」



167 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:13:15.12 ID:SG2VffW00


 最新鋭機を駆る少女たちの活躍は内外に知れ渡っている。

 十ヶ月以上も戦争が続くことで若い女性が兵士となることも珍しいことではない。
 そして、数多いる兵士の中で彼女たちが選ばれた存在となったその理由は神のみぞ知るといったところか。

 だが、決して忘れてはならないのは、選ばれなかった兵士の数だ――

 機動要塞破壊作戦開始から二十七分で連邦は五百隻の艦艇、全兵士のおよそ40%以上を損失していた。

 だが、それでも連邦は撤退することをしなかった。

 連邦のパイロットは機動兵器の練度が低いために、精緻な作戦を有効的に進められないと示唆された。
 結果として、連邦が取るべき作戦は
 物量差で攻め続けて敵を疲労させ、その間に特殊工作部隊を展開することだった。

 陽動に陽動を重ねて本命となるべき作戦が無数に画策されている。

 その中でスーパーロボットはやはり最大の効果を持っているだろう。

ゆりえ『ゴォォォッド・ミサィィィィル!』

ギガノス突撃兵「このっ!」

 ババッ! ババババッ!
 ライディーンの腹部から発射されるミサイルがギルガザムネの銃で相殺されていく。

 一度は撤退したギルガザムネ部隊はインターバルを挟んで再び出撃した。
 要塞正面に展開していた連邦軍の包囲網を崩した後で、今度は手薄になっていた東ブロックに現れた。

ギガノス突撃兵「うおぉっ!」

ゆりえ『わわっ!』

 ガキンッ! 降りかかる実体剣にぎりぎりで楯を出して受け止める。

ゆりえ『ゴォォォッド・プレッシャァァァァァ!』

 ズゴゴォッ! 楯から振動波が発生し、剣を砕く!

ギガノス突撃兵「なんだと!?」

ゆりえ『ゴォォォッド・ブレィカァァァァ!』

 ザシュァッ! 楯から伸びた刃でギルガザムネの頭部を破壊する。

ゆりえ『ゴッド・バード! チェーンジ!』

 自律機動を失った敵に体当たりをして突き放してから、ゆりえはライディーンを巨鳥形態に変化させた。

 飛び立ち、向かう先にいるのは半分以下の大きさのGファイターだ。

ゆりえ『サンダー・バーン!』

 ズバァァァッ! ライディーンから放たれた稲妻がGファイターを追う敵機を撃ち落とした。

ギガノス兵「うぐぐっ!」

アリサ「やった、サンキューよ!」

ゆりえ『はい!』

つかさ「新型メタルアーマーの効果で、反撃が厳しいよ!」

 遅れてアリサの援護にやってきたブライガーが追跡してくるギルガザムネを牽制しつつ言う。

かがみ「これ以上の攻め込みは困難になるわね、ラインを二つ下げましょう」

アリサ「やっぱり、あのデカブツが邪魔ね……」

 Gファイターのアリサが見上げるギガノス機動要塞は今も無数の砲火を撃ち続けている。
 その圧倒的制圧力を奪えない限り、連邦はいたずらに兵力を削がれていく。



168 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:13:50.96 ID:SG2VffW00


 メタルアーマー専用の通路を逆走しながら
 マジンガーZとゲッタードラゴンは、目に付いた区画を片っ端から調べていった。

 そして、その途中で思わぬ人物と再会したのだ。

のどか「メタルアーマーの反応。これ、ファルゲン!?」

唯「ハルヒちゃん!?」

 迷わずに両機は反応の方へ距離を変える。
 ファルゲンにはさらに三機が追随している。親衛隊だろう。

 広い空間へ出た。
 どうやらメタルアーマーの整備工場のようだ。
 そこで涼宮ハルヒを筆頭にした四人が交戦していた。

夕映「助けるですよ!」

 すぐにトマホークを出して投げつける。
 一発でダインに突き刺さって落とす。

唯「ロケットパーンチ!」

 鉄拳を飛ばし、二体を同時に倒す。

キョン「マジンガーとゲッターか!」

 やや押され気味であった元・親衛隊はこの援軍で士気が高まったのか、
 一挙に盛り返して敵機を全て撃墜した。

ハルヒ「さっきから要塞を賑わせていたのはアンタたちだったのね」

 以前の投降時に強化されたファルゲンでマジンガー、ゲッターの前に立ってハルヒは不敵に笑った。

ハルヒ「ありがとう、礼を言うわ」

ハルナ「目的は同じと考えていいのかしら?」

古泉「機動要塞の無力化でしょう。お力添えをいただけるのならば是非」

夕映「当然です」

ハルヒ「制御室の場所は有希が探しているわ」

有希「もう終わった」

 抑揚のない言葉にその場の全員が相槌を打った。



169 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:14:21.78 ID:SG2VffW00


 戦況が変わった、とシノは肌で感じることができた。

シノ「唯君たちが成功したか」

 巨体に似合わぬ俊敏さで恐怖を振り撒いていたギガノス機動要塞がピタリと動きを止めている。
 ただ、動かなくなっただけで、ハリネズミのように伸びた砲口はまだ火を噴き続けていた。

 それらも待ちわびていたように前に出てきた連邦艦隊の集中攻撃で次々と沈黙していく。

スズ「要塞表面の損害、18%から一気に47%まで達しました」

シノ「よし、我々の作戦を開始するぞ、スズ、アリア!」

アリア「はい!」

スズ「了解!」

 近づいてきたゲバイを切り払って、三機のドラグナーが機動要塞の頭頂部へ加速する。
 これまで要塞を前後左右360度から観察して得た情報からD-3が導き出した答えの場所――司令部へ。

 ぐんぐんと最大戦速で突っ切るシノたちを防ごうと
 メタルアーマーが寄ってくるが、より後方からの射撃で撃破される。
 幻惑的なエネルギー光はヴァイスリッターだ。

 さらに真っ直ぐで細いビームランチャーが一発、二発とダインにぶつかって爆散させた。

 勝利までの道を駆け抜けながら、三機のドラグナーは肩に光子力バズーカを担いだ。

シノ「スズ、照準を頼むぞ!」

スズ「はい!」

シノ「アリア、エネルギーのチャージを!」

アリア「もうやってるよ」

 高性能な三つのAIがリンクして照準線がピタリと合い、パワーの充填が完了した。

シノ「一斉射撃だ! いけぇーっ!」

 最後にシノがトリガーを引くと、
 D-1、D-2、D-3のバズーカが同時に光りを放ち、要塞の一点に降り注いだ。



170 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:15:07.56 ID:SG2VffW00

 
 機動要塞 司令部

 こんなはずがない。
 ギガノス帝国総統ドルチェノフは揺れる総統専用椅子にしがみつきながら怒鳴った。

ドルチェノフ「こ、こらぁ! 何だこの揺れは!? 何が起こっておるかぁ!」

ギガノス通信兵「て、敵スーパーロボット及び蒼き鷹の一味が思考コントロール室を制圧しました!」

ドルチェノフ「ば、馬鹿なぁ! 何故あの場所がわかったのだ!!」

 彼の狼狽も仕方ないことだ。
 ギガノス機動要塞の要である思考コントロールシステムは
 完全に独立したダミー区画で発覚される可能性などありえないはずだ。
 例え裏切り者のハルヒ・スズミヤ・プラートが絡んでいるとしても、
 この要塞のことを彼女が知っているはずがない。
 
 しかし、何もハルヒは機動要塞のことを知る必要はなかった。

 彼女の配下には太陽系最強レベルのハッカーがいるのだから――

ギガノス通信兵「か、閣下! 連邦軍の艦隊が急速接近してきます!」

ドルチェノフ「う、撃て! 撃ち落とせぃ!」

ギガノス通信兵「駄目です! もう攻撃が――」

 兵の報告を遮って轟音が司令部を揺らし、緊急警報が響き渡った。

ギガノス通信兵「か、火器管制システムがダウンしてます! 通信も取れません!」

ドルチェノフ「どういうことだ!? いったい何が起きている!」

 こんなはずがない。
 ドルチェノフは再び念じた。
 それで全てが元に戻るなら、誰も苦労などしない。

ギガノス通信兵「敵艦隊、迎撃中のメタルアーマーを殲滅しつつ接近!
          このままでは470秒で接触します!」

ドルチェノフ「ま、守れ! 守るのだ! ネズミ一匹たりとも要塞に入れるな!」

 実際には、既に6機も要塞内にいるが、ドルチェノフはひたすらわめく。

ギガノス通信兵「閣下! 機動要塞北極部から侵入する機影あり! ディ、D兵器です!」

ドルチェノフ「な、なんだと!」

 転がりそうになりながら椅子から立ち上がると、ドルチェノフは側近の肩を掴んだ。

ドルチェノフ「お、おい、キサマ! キサマにワシのSP部隊を貸してやる。D兵器を見事討ち取って来い!」

側近「ほ、本官がでありますか!?」

ドルチェノフ「こんなときこそ、側近であるキサマがワシのために楯にならねばならんのだ!」

側近「そ、総統閣下ぁ!」

 あろうことかドルチェノフは側近のこめかみに銃を押し付けて司令部を出ていった。

 その場にいる誰もが〝逃げた〟のだと理解していた。


 第二十四話 Cパート 了



172 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/12(日) 18:34:31.62 ID:SG2VffW00


 今日はここまでです。

 やっぱりDパートまでもつれこみました。
 それでも次回の更新でギガノス帝国編は終わります。

 ここまでの投票のまとめです。

 唯   6
 なのは 5
 らき 4
 ミル 4
 ハルヒ 4
 すずか 4
 シノ 3
 ゲタ 3
 律   2
 鬼畜 2
 珠姫 2
 朝倉 1
 立夏 1
 男爵 1
 ゆりえ 1
 氷柱 1

 意外と人気ならきすたとミルキィチーム。
 そして意外と不人気なべびプリとローゼンチーム。

 登場人物が増えるとやはりゴチャゴチャして難しいです。
 前回からの煽りか一言しか台詞がないアリサとか。

 おまけに、ギガノスはバリエーション不足なので書いてても辛いです。
 名前有りは2人、機体は3種類。
 仕方ないからギルガザムネ搭乗は突撃兵にしています。

 あと、第二十四話終了後は再び分岐が出ます。
 なので、地上、宇宙の選択をしますので、投票をお願いします。

 次回はやはり一週間後くらいになるでしょう。

 それでは。




171 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/12(日) 18:33:16.85 ID:5pMSPB6zo





173 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/06/12(日) 20:39:01.57 ID:EMX6KLIAO





174 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/06/15(水) 16:12:03.31 ID:YyrT5yZ30

宇宙とヒカルに一票



175 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/15(水) 20:38:35.85 ID:0evQ4kiDO

すずかに一票。






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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十四話 Cパート
[ 2011/06/20 22:45 ] スーパーロボット大戦 | | CM(0)

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