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唯「けいおん転生!」 憂「もしも?」#後編 【クロス】


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唯「けいおん転生!」 憂「もしも?」#前編
唯「けいおん転生!」 憂「もしも?」#後編

第3章 ~紬の場合~
第四章 ~律と澪の場合~
最終章 私達の学校!~唯と憂の場合~




83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 06:21:50.38 ID:kCnbqKqEo

第3章 ~紬の場合~

……
………

ポタッ
紬の頬を雫が濡らす

紬「う…ん……」

紬「ここは……」

紬はここが魔界であると理解するのに多少の時間を要した
そこは床から天井までの大半が
木のツルに覆われていたからである





84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 06:22:46.34 ID:kCnbqKqEo

―――飽食界

紬(私だけはぐれてしまったのね……)

―――魔界へようこそ―――

紬「!!……お邪魔致しますわ」

紬「みんなはどこなの!?」

―――この魔界はいくつかの階層に分かれてるわ―――

―――他の者たちには私がふさわしいと思った場所に堕ちてもらった―――

―――みんなに会いたいのなら、奥に進むことね―――

―――せいぜい私を楽しませて頂戴……フフフ―――

紬「和ちゃん……」



85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 06:33:26.02 ID:kCnbqKqEo

……
………

紬(ジメジメしてるわね……さすがにこの暑さで冬服だと……
  おまけに木のツルだらけで歩きにくいわ……)
  
紬(そうだ!)

紬は上着を脱いで腰に巻き、ブラウスを第二ボタンまではずす

紬(こうすると何だか律ちゃんになったみたい……)

紬(みんな……無事でいて……)キュルルルゥゥ

紬(お腹が空いたわ……今何時なのかしら)

紬(喉も乾いた……こんな時に斉藤がいたら……
  電話してすぐ食べ物を届けさせるのに)
  
紬(食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい)

紬(はっ!やだ……私ったら)

紬(きっとみんなもお腹空かせてるはず!)

紬(行かなきゃ……)



86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:29:06.12 ID:kCnbqKqEo


……

紬(はぁ…はぁ……悪魔が強いわ……)

紬(お腹が減って力が出ないとはこの事ね……)

紬(あそこが最深部の扉ね)

紬(私…頑張るわ!)

ギイイィィィ



87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:32:46.14 ID:kCnbqKqEo

澪「遅いぞ!ムギ!」

唯「もうお腹と背中がくっついちゃったよ~」

律「嘘つけー!」

紬「澪ちゃん!?唯ちゃん……みんな……」

紬「ここは……音楽室!?なんでなの!?」

律「なんで音楽室って……」

唯「昨日約束したじゃ~ん!」



88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:33:50.18 ID:kCnbqKqEo


紬「約束?」

澪「忘れたのか?今日の昼ご飯はムギの執事さんに全員分届けさせるから
  音楽室で食べましょうって言ったのはムギだぞ?」

紬「あら?そ、そうだったかしら」  
  
唯「まさかムギしゃん!わずれだんじゃああ……
  今日楽しみで朝ご飯ちょっとしか食べt」
  
律「唯隊員~!気をしっかり持てーーい!」

唯「わ、私はもう……だめでごわす……」ガクっ

紬「クスっ……ごめんなさいね、今すぐ届けさせるから
  もうちょっとだけ我慢して!」
  
紬(きっと悪い夢でも見てたのね……)



89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:34:38.14 ID:kCnbqKqEo

trrrrr trrrrr

斉藤「はいお嬢様、何でございましょう」

紬「斉藤、大至急[琴吹家特製弁当]を4人前、いや8人前
  届けてくれるかしら?」
  
斉藤「は、8人前!?でございますか」

紬「私、お腹ぺこぺこよ……」

斉藤「はっ!すぐにお持ち致します!」



90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:36:24.38 ID:kCnbqKqEo


……

唯「うほぉーっすごぉーーーい!」

律「こりゃ食べごたえありそうだな!」

紬(さすがに8人前はやりすぎたかしら……)

紬(でもまぁ余ったらみんなに持って帰ってもらえば)

キュルルルルゥ
紬(ああ、もう限界!!)

……食べるのよ……

紬「!?……さあ、頂きましょうか!」



91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:37:27.38 ID:kCnbqKqEo

全員「いっただっきまーーす!」

紬(美味しい!お腹が空いた時のご飯は格別ね!)

紬(みんなも凄い勢いで食べてる……
  ふふ、よっぽどお腹空いてたのね)



92 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:38:33.00 ID:kCnbqKqEo

……
………

紬(どうしよう……止まらないわ……)

紬(もうお腹いっぱいのはずなのに……)

律「はー食った食ったぁー」

澪「かなり残っちゃったな」

律「じゃあさじゃあさ~」

紬「空き箱があるからみんな持ってk

唯「捨 て ちゃ お う!」



93 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:40:17.69 ID:kCnbqKqEo

紬(え!?)

澪「そうだな、もういらないし」

律「食後と言えば~」

律&唯「デザートですわよねーーっ」

律「ムギも食べるだろー?」

紬「え、ええ」

紬「それなら食器棚に……!?」

澪「今日は私がケーキ持ってきたんだー」

澪「よいしょっと!」ドン!



94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:41:30.44 ID:kCnbqKqEo

律「でっかー!」

唯「たっかーい!」

律「澪~これから結婚披露宴でもやるつもりかぁ~?」

澪「うるさい!切るの大変だからそのままかぶりつこうか」

唯「うはぁ~一回やってみたかったんだぁ~!!」

律「ムギもやろうぜぃ!」

紬「私こういう食べ方初めてだわぁ」



95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:45:38.89 ID:kCnbqKqEo

紬「でも、これみんなじゃ食べきれないわ」

律「モグモグ……なーに言ってんだよムギ!余ったら捨てりゃいいだろ!」

唯「モグモグ、そうだよ~世界には食べ物が溢れてるんだから!」

紬(え!?違う……違うよ……)

紬「間違ってる!」

澪「ムギ……何がだ?」



96 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:46:53.57 ID:kCnbqKqEo

紬「こんなのみんなのやることじゃないよ!」

紬「いつものお菓子だって、合宿で食べたご飯だって
  学校帰りに買ったアイスのひと口でさえみんなで
  分け合って食べてたじゃない!」
  
……さよう、その洋菓子に手を付けてはならぬ……

紬「キクリヒメさん!?じゃあこれはやっぱり……」

澪「これさえ口にすればお前は俺のモノだったのにな」



97 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:48:38.27 ID:kCnbqKqEo

辺りの景色が木のツタに変わる

紬「なんですって!?」

紬「どこにいるの!?でてらっしゃい!!」

足元を見ると虫のようなものが……

瞬く間に巨大化し紬の前に立ちはだかる

「俺の名はパラサイト……あのケーキさえ食べれば
 お前の体内に寄生し一生俺の操り人形だったんだがな」
 
「見破ってしまってはしょうがない、死ね」

紬「こんなとこで死にたくはないわね!」



98 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:55:15.71 ID:kCnbqKqEo

……
………

紬「はぁ…はぁ……」

……ご苦労であった…紬……

紬「キクリヒメさん!ありがとう~!」

……我が生きていた太古の昔、民は飢えに苦しんでいた
   時代であった……食糧は無駄にするでないぞよ……

……粗食の精神を忘れるでない……

紬「粗食……そうね、世の中には満足に食べられない人も
  いるもの…」



99 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 08:56:19.47 ID:kCnbqKqEo

ムギュウウゥゥゥ
紬「でも……もうダメ……お腹が空きすぎて……」バタッ

……ムギちゃん……
……い…よ………

紬(唯ちゃんの……声?)

紬「唯ちゃん……!みんな………!!」ムクッ

紬「あら?あそこにあるのは……!!!」

紬「唯ちゃん!みんな!!……待ってて!」


第三章 ~紬の場合~ 完



100 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:02:32.53 ID:kCnbqKqEo

……
………

律「……いっててて」

律「澪…!おい、澪!!」

澪「うーん……」

澪「はっ!みんな!!」

律「ここには私と澪しかいないみたいだよ……
  それよりお前……」
  
澪「私なら大丈夫だ!さぁ、先を急ごう!」

律「あ、いや……さっきからパンツ丸出しなんだけど……」

澪「え……いやあああああああくぁwせdrftgyふじこlp」



101 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:04:26.98 ID:kCnbqKqEo

第四章 ~律と澪の場合~

澪「ここ……魔界なんだよな?」

律「多分……」

澪「悪魔とか……いるのかな?」

律「まぁ魔界っていうくらいだからな……」

―――魔界へようこそ―――

律「ま、魔神皇!お前みんなをどこにやったんだよっ!」

澪「パンツ!……私のパンツ!……見たのか?」

―――え?機関車トーマスの下着のことかしら?―――

澪「見られてたああああああああ」

律「……ぼふっっ」

澪「笑うなああああああああああ」



102 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:07:04.04 ID:kCnbqKqEo

―――この魔界はいくつかの階層に分かれてるわ―――

―――他の者たちには私がふさわしいと思った場所に堕ちてもらった―――

―――みんなに会いたいのなら、奥に進むことね―――

―――せいぜい私を楽しませて頂戴……フフフ―――

律「このぉ~待ってろよ魔神皇!」

澪「パンツ……パンツ……私の……」

律「しっかりしろっ!!」

バシッ!



103 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:08:32.14 ID:kCnbqKqEo

―――嫉妬界

……
………

澪「なんかここ……視界が悪いな……」

律「あぁ……なんかモヤがかかってるみたいだ」

澪「おい!前が見えなくなってきた!」

澪「あれ?律?律!」

澪(どうしよう……律とはぐれちゃった……)



104 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:13:59.18 ID:kCnbqKqEo

……
………

澪(あっモヤがだんだん晴れてきたぞ)

澪(律……あっ向こうに人影!律!)

澪「おい律!いなくなったかと思って心配……」

澪「……その隣の男の人……誰?」

律「ああ、澪…さっき出会ってな」

律「なんか澪といるより頼りになるし……安心するっていうか……
  私この人と一緒に行くな!」

澪「一緒に行くって……みんなはどうするんだよ!」

律「あ~……もうどっかでのたれ死んでるんじゃないか?」

澪「お前!ふざけるのもいい加減に……」

律「うっとおしいんだよねそういうの」
  
澪「!!………律のバカ!!」ダダダダ

律「…………ニヤリ」



105 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:14:56.06 ID:kCnbqKqEo

……
………

律「あぁ……なんかモヤがかかってるみたいだ」

律「もう!全然前見えなくて歩け……」ゴチッ

律「あいたーー!……ててて…壁だったんかい!」

律「澪~鼻とおでこぶつけたあぁぁ~」

律「……あれ?澪?」

律(まずい、はぐれた)

律(壁に頭ぶつけて失神しちゃったとか……)

律(ないないない、まさかな)



106 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:15:58.25 ID:kCnbqKqEo

……
………

律(お?モヤが晴れて……あっいた!)

律「おい澪~壁に頭ぶつけて失神したのかと……」

律「……なんだその隣の男」

澪「あぁ……さっき悪魔に襲われたところを助けてもらってな」

律「そうなんだ!いや~ウチの澪がお世話になったみたいで~」

澪「私、この人と一緒に行こうかと思うんだ」

律「な……」

澪「やっぱり男の人といる方が安心するし……
  この人ならいいパートナーとしてやってけ……」
  
律「聞きたくない!澪のバカやろう!!」ダダダダ

澪「………たやすい」



107 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:19:40.96 ID:kCnbqKqEo

……
………

澪(バカ…バカ……バカ律!!)

澪(なんであんな男と……)

澪(そりゃ頼りないかもしれないけど)

澪(私が一番律のこと……)

澪(あっあそこが最深部か?)

澪「扉が……左右に二つ……」

澪(どっちだ……どっちに行けば……)

澪(えーっと、えーっと)

澪(左利きだから左だ!)

ギイイイイィ



108 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:22:15.81 ID:kCnbqKqEo

唯「澪ちゃん待ってたよ~!」

澪「唯!?ここ……音楽室!」

唯「どうしたの澪ちゃん?」

澪「どうしたも何も…無事だったのか!」

唯「無事……?」

澪「魔界に堕ちて!魔神皇が!」

唯「魔界?魔神皇??澪ちゃんそれ新しい歌詞~?
  なんかかっこいい!さわちゃんのバンドみたいだよ~」
  
澪(夢……だったのか?)



109 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:25:21.02 ID:kCnbqKqEo

唯「それよりそれより!今日はどこに遊びに行こっか!」

澪「え?」

唯「あーひどーい!今日の放課後二人で遊びに行こうねって
  約束したのにいいいグスっ」

澪「あ?ああ~そうだったそうだった!ど、どこに行こうか!」

唯「忘れてたんでしょ!」

澪「……ご、ゴメン」

唯「もういいよ!澪ちゃんキライ!」

澪「ああああゴメンゴメン!謝るから!ねっ?」



110 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:30:11.69 ID:kCnbqKqEo

唯「じゃあさ、私のお願い一つだ聞いてくれる?」

澪「な、何?」

唯「えへへ~あのね?私、澪ちゃんが欲しいの」

澪「な、んあななな!?」カァァァ

唯「私、澪ちゃんのことが前からずっと……」

澪「やめろ唯!は、恥ずかしいよ!」

唯「澪ちゃんは私のこと……キライ?」

澪「そんあわけあるか!でも……律が聞いたら何て言うか……」

唯「律ちゃんは澪ちゃんのこと何とも思っちゃいないんだって!」

澪「!!………そ、そっか……」

……澪ちゃん……

……い…よ………

澪「唯の声!?」



111 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:32:36.43 ID:kCnbqKqEo

………
…………

律(あーイライラする!)

律(もう澪なんて知らん!)

律(どんだけ私が心配したか!)

律(お?……あそこが最深部だな)

律「扉が……二つ!?」

律(どっちだどっちだ……)

律(あー!めんどくさい!)

律「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な!」

律「右だ!」

ギイイイィィ



112 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:36:16.21 ID:kCnbqKqEo

………
…………

唯「律ちゃんは私のこと……キライ?」

律「んなわけあるかーい!でもな、なんていうか……
  その……澪が、な……」
  
唯「澪ちゃんは律ちゃんのこと何とも思っちゃいないんだって!」

律「なんdttttttt!!!」

……律ちゃん……

……い…よ………



113 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:37:15.99 ID:kCnbqKqEo

律「唯の声……!?」

……そなたは大切な者を信じぬのか?……

律「クーフーリン!」

律「……てめぇ唯の姿に成りすまして……」
 
澪&律「よくも騙したな!!!」
  
澪&律「え?」

「ふん、たやすく騙せたと思えば……」

「あたしはリリス……あたしのお願いを快く受け入れていれば
 一生奴隷として可愛がってあげたのに……」
 
「残念ね……ここで二人とも死になっ!」



114 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 10:40:09.90 ID:kCnbqKqEo

………
…………

律「ゼーゼー……女のくせにえげつない力だったな」

澪「律も十分えげつなかったけどな」

律「なんだとーーーぅ!?」

律「ぷっ……」

澪「クス……」

律&澪「あはははははっ」

澪「ずっと隣にいたんだな……」

律「一緒に騙されてたってワケか……」

澪「近すぎて見失ってた……」

律「え?」

澪「一番大切な人はいつも隣にいたんだ……
  当たり前すぎて……忘れてた……」
  
律「澪………」

律「どうリアクション取ったらいいかわからんだろがーーぃっ!!」

ゴスっ!

澪「いったああああああい!」

第四章 ~律と澪の場合~ 完



116 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:25:53.77 ID:kCnbqKqEo

……
………

憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」

唯「ふふ……お花畑……」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「おばあちゃ~んうふふふふ~」

憂「ああああああダメダメそっち逝っちゃダメー!!
  帰ってきてーーーー!」



117 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:27:13.22 ID:kCnbqKqEo

ヒーホー君「僕に任せるホー!!」

憂「ヒーホー君!!」

ヒーホー君「唯ちゃーん起きるホ~!あんがっ」パクっ

憂(お姉ちゃんの頭食べたああああwwwwwwっうえwwwww)

ヒーホー君「モガガガガ……」

唯「!!~~~~~!!~~~~~!!ほうわちゃぁ!!」ぽんっ

憂「お姉ちゃん!!大丈夫!?」

唯「ああ憂……おばあちゃんが氷河になって
  全力のオーロラエクスキューション食らった夢を見たよ」
  
憂「何それお姉ちゃん……」

憂「それよりお姉ちゃん……ここって……」

唯「はて……ええええ!?」



118 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:44:14.98 ID:kCnbqKqEo

最終章 私達の学校!~唯と憂の場合~


唯「学校だぁ!!」

憂「そう……学校。でも見てお姉ちゃん」

唯「???」

憂「私たちの学校って三階建てだよね?
  でも、私達がいるここは……」
  
唯「あれ!!音楽室が階段の下に見えるよ憂!!



119 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:47:56.76 ID:kCnbqKqEo

憂「ここ……四階……」

憂「ここ……ホントに私達の学校?」

唯「でもいつもの学校の匂いだよ~」くんかくんか

ヒーホー君「見かけに騙されちゃいけないホー!!」

ヒーホー君「昔邪神の像の使いどころがわからなくて詰んだ経験のある
       僕が言うんだから間違いないホー!!」
      
唯「なんか……違う気がするけどわかったよヒーホー君!!」



120 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:50:19.07 ID:kCnbqKqEo

………
…………

―――学校! 5F

唯&ヒーホー「つ~か~れ~た~(ホ~)」

憂「お姉ちゃんもヒーホー君も頑張って!もう少しで最上階だから!」

唯「ホントにぃ~?」

唯「ちょっと休もう?お願~い憂~」

憂(そんな顔で見つめられると……)

憂(お姉ちゃん可愛いよ~)

憂「んもう!ちょっとだけだよお姉ちゃん!」



121 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:52:36.19 ID:kCnbqKqEo

………
…………

唯「もーいーかーーーーい!」

ヒーホー君「もーーいーーホーーー!」

唯「どこだ~~??」

唯「むむむ……私には感じる」

唯「そこだぁーーー!!」

ヒーホー君「な、なんで分かったホ!?姿消してたハズなのに!」

唯「ヒーホー君は姿が見えなくても隠れてる場所のまわりが冷たいから  
  すぐ分かるのでしたぁ~~ふんす!」
  
憂(や・休むんじゃなかったのお姉ちゃん……)



122 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 15:59:19.27 ID:kCnbqKqEo

……
………

ヒーホー君「ガッコウって……楽しそうだホー……」

唯「うん!とってもとーーっても楽しいよ!!」

唯「学校も楽しいけどね~、何より部活が楽しいんだぁ!」

ヒーホー君「ブカツ?それは美味しいモノかホ?」

唯「あはははっ食べ物じゃないよぉ~!
  [けいおん]って言ってみんなで音楽をやるの!」
  
ヒーホー君「音楽……みんなで?」

唯「うん!みんなそれぞれ違う音を出すんだけどね!
  それが一つになると何だか……うまく言えないけど
  心があったかになってすっごく楽しいの!」
  
唯「あずにゃんはね、すっごくギターが上手くて!ムギちゃんは
  いっつもお菓子を持って来てくれて……」



123 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 18:48:52.22 ID:kCnbqKqEo

ヒーホー君「……うらやましいホー……」

唯「ヒーホー……君?」

ヒーホー君「僕もガッコウに行って美味しいお菓子食べて
      ブカツやってみたいホー!!!」
      
ヒーホー君「僕もトモダチが……欲しい……ホー……」

ヒーホー君「僕気付いた時にはアクマで!オカアサンもオトウサンも
      知らなくて!!ずっと一人ぼっちだったホ!」
      
ヒーホー君「だから!唯ちゃんには家族もいいトモダチもいっぱいで
      うらやましいホ!!僕もニンゲンに………」
      



124 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 18:49:35.13 ID:kCnbqKqEo

     ぎゅうっ
      
ヒーホー君「唯……ちゃん?」

唯「私とヒーホー君はもう友達だよ?一緒に飴ちゃん食べてかくれんぼ
  したよ?だから、寂しいこと言わないで……」

唯「ずーっとそばにいて……私を守って?」

ヒーホー君「唯ちゃん!」

唯「えへへ~あったかあったかだよっ♪」



125 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 18:50:39.30 ID:kCnbqKqEo

ヒーホー君「アッタカイ……これが…
      なんか胸がジーンってするホー……」
      
ヒーホー君「でも唯ちゃん……このままだと僕溶けて無くなっちゃうホー」

唯「はわわわ!ヒーホー君ゴメン!」バっ

唯「憂!憂!!魔法!凍らす魔法って無い!?」

憂「私のデバイスには入ってないよお姉ちゃん」

唯「えええええええ」



126 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 18:51:56.19 ID:kCnbqKqEo

―――学校! 5F

憂「お姉ちゃん下がって!!」

唯「は、はいいいい!」

ヒーホー君「アクマだああ!ひー!!怖いホー!!」カタカタ

唯「え…っと…ヒーホー君何から突っ込めばいいのかな?」



127 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 18:52:58.06 ID:kCnbqKqEo

バシュウウゥゥゥ……ン

唯「憂つよ~い!!いつの間にそんなに強くなったの!?」

唯(心なしか憂の背中に見え隠れする羽が6枚に見えるよ~)

唯(ほぇ!?6枚!?)ゴシゴシ ジ~っ

唯(気のせいかなぁ……?)

憂「そんなことないよお姉ちゃん!……
  ただ…たまに自分がホントに自分なのか分からなくなるような気がするんだ……」



128 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:09:18.94 ID:kCnbqKqEo

憂「なんだろ……これ……あれ……涙が……おかしいな、えへへっ」

唯「うーいっ」だきっ

唯「憂は憂だよ?どんなことがあったって憂は憂で
  世界で一人しかいない憂なんだよ?だから私は憂の?」
  
憂「たった一人のお姉ちゃん!!」

唯「えへへっいーこいーこ」ナデナデ

唯「私は憂のお姉ちゃんなんだから!ずっとそばにいて憂を守るよ!!ふんす!」

憂「お姉ちゃん!!ありがとう……」

憂(でも…悪魔をやっつけたのはほとんど私なんだけどな……)



129 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:10:25.85 ID:kCnbqKqEo

………
…………

唯「ここも行き止まり……」

憂「一旦戻ろうお姉ちゃん!!」

憂「あと行ってないのは……」

唯「ここの廊下だけ……」

憂「行こう!お姉ちゃん!和さんに会って……みんな元に……」

唯「そして……」


唯&憂「私たちの学校!!」



130 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:11:28.18 ID:kCnbqKqEo

………
…………

憂「ここって……」

唯「……生徒会室??」

ドク……ン……

憂「はぐっ!?」

ドク……………ン

唯「憂!!どうしたの!?」

憂「な、何でもないよ…お姉ちゃん」

憂「それより……入ろう……」

唯「そうだね!うぬぬぬぬぬ~」

唯「失礼つかまつりたてまつる~!!」

唯「あっ!!!」

憂「お姉ちゃんどうしたの!?」

唯「入る前にノックするの忘れてたぁ~」コンコン

憂「………」

ガチャっ



131 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:14:08.24 ID:kCnbqKqEo

和「フフフ…いらっしゃい」

唯「和ちゃん!!」

唯「どうしてこんなことするの!?和ちゃんは私の幼馴染だよね!?」

和「どいつもこいつも……」

唯「!?」

和「講堂の使用届けをいつまでも出さなかったのはどこの部活だったかしら?」

唯「はうっ」



132 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:15:26.78 ID:kCnbqKqEo

和「冗談よ…私はね、認められたいの」

和「生徒会長をやったわ……
  けど誰も私の言う事をまともに聞かない…山中先生まで……」
  
和「それどころかこの高校三年間友達と呼べるものは誰一人いなかった…」

和「あなた達軽音部が情けで付き合ってたことくらい私にもわかる」

唯「そんなこと……そんなことないよ和ちゃ…」

和「だまれええ!私は!現実世界が恨めしい!!
  だから!悪魔と契約して学校を魔界に転送した!私はこれから!魔界と学校の王になるのよ!!」



133 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:17:49.63 ID:kCnbqKqEo

唯「うっうっグスっ和ちゃんのばがあああぁぁ!!!」ダッ

和「おっと、止まった方がいいわね」

和「後ろを見てごらんなさい」

唯「!?」バッ



134 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:18:55.69 ID:kCnbqKqEo

後ろを振り向くと鎧を纏った悪魔が
唯の身の丈以上はあるであろう剣を憂の首に当てがっていた

憂「お・お姉ちゃん…た・たすけ……」

憂はその言葉を最後にカクリと首を落とした

唯「憂!!!和ちゃんやめて!!!!」

和「ふふふ…動くと憂の首が[また]飛ぶわよ?」

唯「!!!……う…うう……」

和「ははははは!!いい顔ね…唯?」



135 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:20:56.93 ID:kCnbqKqEo

―――茶番はそろそろ終わりだ―――

ド……ク………ン

和「があっ!?か・体が……!?」

和「なぜ……契約のハズじゃ……」



136 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:21:53.42 ID:kCnbqKqEo

―――いつ契約などを交わした?―――
―――[茶番]と言ったはずだ……―――

和「そんな……約束が…ちが…サタ…ぎゃあああああああああ」

ドク……ドク……メキメキ……バキャっ

唯「あ……ああああ……」



137 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:23:42.92 ID:kCnbqKqEo

和の体はどんどん肥大化していきもはや原型は留めていない……

その華奢だった体は緑色に変色し……

魔界の全ての生物が恐れをなす存在…サタンへと姿を変えた

―――まさか目的が向こうから歩み寄ってくるとはな―――

―――探す手間が省けたわ―――



138 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:26:05.05 ID:kCnbqKqEo

唯「はひ……ひ……」

唯は極度の恐怖と緊張の為、言葉の意味はおろか指の一本さえ
動かせずにいた

―――ふん……―――

唯がサタンの目に止まる

ブンっ!

唯「きゃああああああああああ」

サタンの尻尾が容赦なく唯を襲おうとしたその時



139 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:28:10.21 ID:kCnbqKqEo

「ヒーホーーーーー!!!!」

バアアアアァァ……ン…

唯「ヒーホーく……ん?」

―――下級悪魔が私に刃向かおうなど……―――

―――恥を知れ―――

雪でできたジャックフロストの体は

サタンの攻撃を受け止めることは

到底叶わず

無残にも砕け散った…



140 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:30:07.16 ID:kCnbqKqEo

唯「ヒーホー君!!!やだ!!やだよおおお!!」

ヒーホー君「トモダチは……僕が…守る…だ…ホー…」

ヒーホー君「だから……唯ちゃん……は…生き…て…」

唯「やだ…やだやだ…」

唯の大粒の涙がヒーホー君の顔に落ちる……

ヒーホー君「しょっぱいホー……僕は…しょっぱいのより…
      アメチャンの味が…好き……ホー…唯ちゃん……勇気を…」



141 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:31:28.64 ID:kCnbqKqEo

唯「うん…うん!・・・うん!!……私……戦うよ!!」

唯「くっそおおおおおヒーホー君のカタキだああああ!」

運命は残酷とはこのことだろう

サタンの尻尾は的確に唯の小さな体を捉えた

ゴキャ……ブンっ ぐしゃァっ



142 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:32:32.96 ID:kCnbqKqEo

唯の体はいとも簡単に吹き飛び

壁にめり込んだ

唯「うっっゴホっゴボっ!!」

唯の口から大量の鮮血が流れ出る

あまりの痛みと苦しさに自然と涙が出てくる

その時

唯の目に風景が浮かびあがった…

……いつまでも……いつまでも……放課後です…!
(あ…れ……文化祭……?)



143 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:33:59.99 ID:kCnbqKqEo

…次はクリスマスパーティだよな…!

……その次はお正月ね!……

……初詣に行きましょう!……

……それから次の新歓ライブか~……
(みんな……そうだよ!私たちはいつまでも放課後だもん!)

……って次はないない!……
(そんな……律ちゃん……ずっと…みんなで……)



144 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:35:35.83 ID:kCnbqKqEo

唯「あず……にゃん……」
「ム……ギ…ちゃん…」
「澪…ちゃん…………」
「律………ちゃん……」



―――ずっと……みんなで……一緒にいたいよ!―――



145 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:37:03.62 ID:kCnbqKqEo

(憂……もらって……ばかりで……
 何もしてあげられなくて……ゴメンね…)
 
唯(…………………)




……どおおおおおおりゃあああああああああっ……



146 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:39:57.67 ID:kCnbqKqEo

バゴーーーン!!!

律「律ちゃん参上ーーーーっ!!」

澪「唯!!!憂ちゃん!!!」

澪「!!……憂ちゃんに汚い手で触れるな……散れ」

澪とヴァルキリーの一撃により鎧の悪魔は一瞬で消し飛ぶ

紬「お待たせ唯ちゃん!!」

梓「唯先輩!!遅くなってゴメンなさいです!!」

唯「み……みんな……どう…して……」


全員「唯の声が聞こえたんだ!!!」



147 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:41:10.15 ID:kCnbqKqEo

律「そしたらカロンのじいちゃんが出てきてさ!」

澪「あの世の法律に触れるけど……」

紬「私たちをお舟に乗せて……!」

梓「学校まで送ってくれたんです!」

澪「凄いスピードでな……おえっ」

律「来る途中速度超過で捕まって
  免停じゃあああ!って叫んでたな」



148 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:42:11.83 ID:kCnbqKqEo

律「そうだ!それよりこれ!!!」

澪「そうそう!」

唯「……楽器……?」

紬「私たちが堕とされた魔界の最深部に
  置いてあったの!!!」

梓「なんででしょうね?でもむったんが見つかって良かった!」

律「そしてほら!!!」

唯「……ぎ、ギー太…!?」



149 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:43:24.09 ID:kCnbqKqEo

澪「あまりに学校の中が変わってたもんで迷ってな」

律「偶然入った教室が私達の教室で、和の机に立て掛けて
  あったんだ!!」
  
唯「そっか……よかった…(でも…なんで……?)」

梓「大丈夫ですか!?唯先輩!!っしょっと!!」

唯「へへへ……やられちゃった……いたっ!」



150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:44:40.39 ID:kCnbqKqEo

―――まとめて殺されにきたか―――

―――物好きな奴らだ―――

唯(でも…なんで和ちゃんの席に…?)

唯(和ちゃん……ギー太……)



151 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:46:03.51 ID:kCnbqKqEo

……あなた達の演奏が聴けなくなるのは少し残念ね……

唯(!!!!)

唯「歌だ……」

梓「唯……先輩?」

唯「みんな、歌だよ!歌を歌おう!!」

律「お前…頭を……」

唯「和ちゃんはきっと、私達の歌が聴きたかったはず!」



152 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:46:52.89 ID:kCnbqKqEo

唯「君が…そばに…いるだ~けで…」

澪「!!みんな…楽器だ!!早く!!!」

唯「いつも…勇気…もら~ってた~」

―――気でも触れたか……ぐ!?---

……いつまででも……一緒にいたい……
………この気持ちを伝えたいよ!……

―――体が……動かん!?―――



153 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:47:35.68 ID:kCnbqKqEo

律「なんか…苦しんでる!?」

澪「今がチャンスだ!!」

その時だった

気絶していたはずの憂が

音もなく唯達の前に出た…



154 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:48:44.57 ID:kCnbqKqEo

唯「う……い!?」

憂「お姉ちゃん……ゴメン……」

憂「私…思い出したの……」

唯「え?」

憂「みんな…一回死んだとき…」

憂「私だけ…生き返らなかった」



155 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:51:47.09 ID:kCnbqKqEo

澪「い・生きてるじゃないか!!」

憂「ううん、そう、[生き返り方]がみんなと違った」

律「な……」

憂「元は天使だったって魔王に…」

憂「私かお姉ちゃんの体を貸せって…」

憂「断れば貴様らの魂を永久に葬るって」

憂「それで…私……お姉ちゃんの体渡したくなかったから……」



156 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:53:44.57 ID:kCnbqKqEo

澪「何だって!?」

梓「だから……憂のガーディアンは……」

―――そう、私の僕だった者だ―――

ド……ク……ン

唯「!!!!」



157 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:54:44.71 ID:kCnbqKqEo

―――ご苦労だった、人間よ―――

―――休息を許そう――――――

律「へ……」

澪「うわわわわわわ!」

憂の体から何かが抜け出てくる……

六枚の羽根を持った堕天使の王

―――我はルシファーなり―――

その瞬間憂の体は糸が切れた操り人形のように

その場に崩れた



158 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:56:15.91 ID:kCnbqKqEo

―――感謝しよう…人間の子よ…―――

―――サタンと私はもともと表裏一体―――

―――サタンは私の中の悪で―――

―――私はサタンの中の善なのだ―――

―――私がサタンを下し取り込めば―――

―――秩序を保つ善なる神となり―――

―――もしその逆ならば―――

―――サタンは世を混沌に陥れる神となろう―――



159 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:57:38.31 ID:kCnbqKqEo

唯「……ふざけるなあああああああ!!!」

澪「唯!?」

唯「神様だったら憂を助けて!!憂を返してえええええ!!」

唯「憂がいなきゃ……私何も……」



160 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:58:20.76 ID:kCnbqKqEo

―――ぐっ…唯―――

ガバっ!!

―――サタン!!貴様……何を!!―――

身動きを封じられたサタン

……のはずが

その場にいた全員が目を疑った

サタンがルシファーを羽交い絞めにしているのだ



161 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:58:50.85 ID:kCnbqKqEo

―――唯!…みんな!!―――

―――あそこにある剣を!!―――

―――サタンがルシファーにとどめを刺すはずだった物よ!!―――

―――あれで…ルシファーの心臓を!!―――



162 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 19:59:36.78 ID:kCnbqKqEo

澪「それじゃ和も……」

唯「やだ!!!一緒に帰るんだよ!!和ちゃんも!!」

―――それじゃ何も変わらないわよ……唯―――

唯「和……ちゃん」

―――時に人は道を選ばなければいけないことがある―――

―――例えそれが正解でも……間違いでも…―――

―――道は続いてく…それが人間よ―――

―――唯、前を向いて!!!―――

―――私はもうこの姿じゃどのみち元の世界には帰れない―――



163 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:00:40.37 ID:kCnbqKqEo

唯「う…う……和ちゃあああん」

―――さあ!早く!私が私でいれるうちに!!―――

唯「ぐすっ……わかった…」

唯「和ちゃん……じゃあ約束して?」

―――なに?―――

唯「生まれ変わっても……」

唯「何回生まれ変わってもずっとずーっと幼馴染でいよ~ね!」



164 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:01:24.49 ID:kCnbqKqEo

―――……約束する―――

―――私はあなたが心配だから―――

―――来世でもきっと探しに行くわ―――

唯「うん!!……ありがとお!」

唯「みんな……」

律「ああ!」

澪「うん!」

紬「ええ!」

梓「はい!」

唯「和ちゃん!!!」


全員「ま た ね !!!」


唯「うわああああああああああああああ」



165 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:03:43.90 ID:kCnbqKqEo

―――
――――
―――――

短いようで長い戦いを終えた唯達は

憂の遺体を囲むように座っていた…

唯「憂……終わったよ?」

唯「元の世界に……帰ろ?」

唯「お腹空いたよ憂!憂のハンバーグが食べたいよ!」

唯「お願いだから……目覚ましてっっっ」



166 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:05:34.81 ID:kCnbqKqEo

律「ゆ……!」

澪「…………」

澪は無言で律に首を横に振る

唯「キミの~胸に~届く~かな~」

唯「今は~自信~ないけ~れど~」

律たちは胸がはち切れそうだった

唯の歌声は

今までで一番

透き通った

今までに聴いたことのない

悲しい…天使のような歌声だった……



167 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:06:07.45 ID:kCnbqKqEo

笑わないで

どうか聴いて

思いを歌に込めたから

ありったけの「ありがとう」

歌に乗せて届けたい

この気持ちはずっとずっと忘れないよ




―――思いよ   届け!―――



168 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:07:01.24 ID:kCnbqKqEo

ピク……

全員「!!!!!」

ピク……ピク……

澪「嘘……!」

梓「こんなことって!!」

憂「う………」



169 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:07:31.48 ID:kCnbqKqEo

(いっつもいっつも私が言ってもらってばかりだから)

(今度は私の番なんだ)

憂「ん……お姉…ちゃん??私……?」

唯「うーーいっ!!」

唯「お か え り !」



170 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:08:16.82 ID:kCnbqKqEo

…………
……………

あれから学校は元に戻った

何事もなかったかのように

ただ…和ちゃんの存在は

私達以外の人達から消えていた

最初から…存在していなかったように

でも……私達は、忘れない…

和ちゃんと…過ごした日々を

和ちゃんの…ぬくもりを

和ちゃんの…最後の優しさを



171 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:09:29.28 ID:kCnbqKqEo

………
…………


カロン「なーんじゃ、またお前さんは人間界ばっかり覗いて……」

カロン「その池から人間界を覗くのは構わんが」

カロン「落ちても拾いに行ってやらんからな!!」

カロン「………あの娘じゃな?」

ヒーホー君「…………」

カロン「まさか人間なんぞに興味が湧いたんじゃなかろうな?」

ヒーホー君「ち・違うホー!!」

ヒーホー君「僕はもう立派な一人前の悪魔だホー!!」

カロン「じゃ、鬼ごっこするか!」

ヒーホー君「するホー!するホー!!わーい!!……あっ」

カロン「ほれ、まだ子供じゃないか」



172 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:10:20.98 ID:kCnbqKqEo

ヒーホー君「………」

カロン「するのかしないのかどっちじゃ?」

ヒーホー君「するホー…でもじいちゃん仕事…」

カロン「わし免停中だから暇なんじゃよ……」

カロン「ほれ!行くぞ!!1・2・3・4」

ヒーホー君「あー!!ずるいホー!!」


ヒーホー君(唯ちゃん……さようなら……)



173 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:11:13.64 ID:kCnbqKqEo

カロン「お前さん…泣い……」

ポチャっ!

カロン「あーーー!!人間界に涙落としたな!!」

カロン「今日の会議で天気は晴れって言ってたのに!」

カロン「わし知ーらない!!知ーーーらない!!」

ヒーホー君「ヒーホー!ヒーーーーホーーーー!!!」



174 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:12:03.84 ID:kCnbqKqEo

………
…………・

唯「あわわ……憂マフラーどこだっけ!?ん~……あった!」」

憂「お姉ちゃんそれストッキング!もう、落ち着いて!」

唯「憂、行こっ!」

憂「お姉ちゃんそんな走ったら転b」

唯「うわぁ~いっぱい降ってるよ憂~!」

唯(雪…か……)



175 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:13:00.77 ID:kCnbqKqEo

唯(和ちゃん……私ね……?)

唯(入学式の時、この道を走ったんだ
  何かしなきゃって思いながら
  何をすればいいんだろう?って思いながら。
  このまま、大人になっちゃうのかなって思いながら。)
 
唯(ねぇ……和ちゃん……
  心配しなくていいよ。
  もう…迷わないで歩ける
  例えその選択が間違っていたとしても
  私に勇気を与えてくれる
  信じる力を与えてくれる
  大切な場所があるから!!
  
  大切な、大切な、大切な場所が…!)



176 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:13:35.18 ID:kCnbqKqEo

……ホー

ヒー……ホー………

唯「え?」

憂「え?どうしたの?お姉ちゃん?」

唯「……ううん、なんでもないよ~ほいっ」 ファサッ

憂「お姉ちゃん……?マフラー……」

唯「えへへ、あったかあったかだよ憂♪」



唯(………ありがとうね………)



177 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:14:52.59 ID:kCnbqKqEo

平穏な日常… 平穏な毎日… 青春という名の時間は
無常にも流れていく…。
もしも…そんな平和な時間が壊されたとしたら…?
もしも…あなたの通っている学校が
別の世界に投げ込まれたとしたら…?

これは学校が突然魔界に迷い込み
現実の世界に戻るために戦った、とある少女達の物語…。




唯「けいおん転生!」憂「もしも?」 完



178 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/24(金) 20:17:39.04 ID:kCnbqKqEo

……っていう俺が初めて書いて投下した

クソSS


30時間以上ぶっ通しで起きてたからちょい寝るわwww




179 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2011/06/24(金) 22:52:00.20 ID:4sog0H54o

おつ



180 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/06/28(火) 16:43:22.21 ID:HtBTjMYSO

よかった





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