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紬「素敵な誕生日プレゼント」 【非日常系】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309614268/l50

紬「素敵な誕生日プレゼント」
澪「大切な誕生日プレゼント」
憂「Happy valentine」
紬「Salty valentine」
憂「あったかな誕生日プレゼント」
梓「Sweet valentine」




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:44:28.94 ID:LeB9Jqbe0


「シャランラシャランラー」

私は、ティーポットのお湯を捨てると、茶葉を入れ、お湯を注ぐ。
ティーポットの中で踊る茶葉は、まるで今の私の心みたい。

「さてと」

私は、ティーポットと暖めたカップを載せたトレイを抱え、お客様の待つ、お部屋に向かう。

「シャランラシャランラー」

さっきから鼻歌が止まらない。
と言うのも、私のお誕生日に、手作りケーキを持って、
わざわざお友達が訪ねてくれるなんて初めてだったから。
そして、その二人は、私にとって、ある意味特別な存在だったから。




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:46:07.73 ID:LeB9Jqbe0


「お待たせ」

私が、部屋に戻ると、身を寄せあって話していた二人がぱっと離れた。
お邪魔だったかな?とも思ったけれど、仕方ないと思って諦める。
でも、雰囲気が似てるからか、仲のいい姉妹のようにも見えて、やっぱり素敵。
そんな風に、ぼんやりと二人を眺めていると、気まずそうに澪ちゃんが口を開いた。

「あ、ムギ、ごめんな急に押しかけて。
 梓がどうしても、ムギの誕生日のお祝いをしたいって言うから」

「え?人のせいにしないでよ。
 澪だって、乗り気だったくせに」

「うふふ」

頬を膨らまして反論をする、梓ちゃんの言葉に、思わず口元が緩んだ。

「お、おい梓……」

「あっ!」

真っ赤になって、あわてる二人がとてもかわいくって、私はちょっと意地悪をする。



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:48:48.88 ID:LeB9Jqbe0


「梓ちゃん、澪ちゃんと二人っきりの時は、敬語じゃないんだね」

「あ、あの……これはですね……」

「あ、あぁ、べつに……えっと……」

ふふふ、やっぱりかわいい。

「べつに隠さなくてもいいじゃない」

私が、そう微笑みかけると、二人は諦めたように俯いた。

「……まぁムギは、私たちのこと全部知ってるわけだしな」

「べつに隠す必要もないよね……」

二人の言葉を聞き、私の脳裏に、半年ほど前の記憶がよみがえる。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:49:48.67 ID:LeB9Jqbe0


―――

あれは1月15日、澪ちゃんの誕生日のことだった。
私は、お昼休みに、楽譜を急に確認したくなり、部室に取りに向かった。

「…………」

すると、突然、梓ちゃんが部室を飛び出し、私の横を駆け抜けて言った。

(え?梓ちゃん泣いてた?)

私は、梓ちゃんの後を追いかけようとも思ったが、
部室の中に、梓ちゃんが泣いた原因があるのではないかと思い、先に部室へ向かった。

「あ、ムギか……」

部室のドアを開けると、そこには、ぼんやりと窓の外を眺める、澪ちゃんの姿があった。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:50:45.48 ID:LeB9Jqbe0


「澪ちゃん、今梓ちゃんが」

「あぁ、分かってる……
 私のせいなんだ……」

「何があったの?」

「…………」

だが、問いかけても澪ちゃんは応えてくれない。
思い当たるところのあった私は、思い切って鎌をかけてみた。

「告白された……とか?」

「え?なんで?」

やっぱり図星だったらしく、澪ちゃんは驚きの声を挙げた。

「なんとなくね」

「…………」

「で、断っちゃったのね」

「……うん」

「どうして?」

「……分からない」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:52:00.05 ID:LeB9Jqbe0


私は、うなだれる澪ちゃんに、さらに質問を続けた。

「梓ちゃんのこと嫌い?」

「嫌いじゃ!……ない・……けど……」

私は、その時の澪ちゃんの苦しそうな表情を見て、理解した。
澪ちゃんは、自分の気持ちに気付いていないんだ。

「ねぇ、澪ちゃん、梓ちゃんのこと、どう思う?」

「どう思うって言われても……」

私は、困惑している澪ちゃんに、違う言葉で問い直す。

「じゃぁ、どんな子だと思う?」

「えっと……ギターがうまくて、まじめで、でもちょっと生意気で、
 ちっちゃくって、かわいくって、いつも元気で、いつも、そんな元気をくれて」

「うふふ」

「ムギ」

「ごめんなさい。
 でも」

澪ちゃんはちょっとむっとした表情を浮かべていたけど、私は続けた。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:52:45.61 ID:LeB9Jqbe0


「でも、澪ちゃん、梓ちゃんのことべた褒めだよね」

「それは……」

「素直になった方がいいんじゃないかな?」

「素直になるって言われても……」

「断った理由が分からない。
 でも梓ちゃんのいいところは、とめなければいくらでも出てくる……
 それが答えだと思うんだけど」

「でも、もう……」

「澪ちゃん、きっとさっきは突然のことで、澪ちゃんも動揺しちゃっただけだと思うの。
 もう一度、梓ちゃんと二人で話してみて。
 じゃないときっと後悔するから」

「……分かった。
 もう一度梓と話して、自分の気持ちにも向き合ってみるよ」

澪ちゃんは、しばらく逡巡した後、そう約束してくれた。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:53:45.21 ID:LeB9Jqbe0


―――

「思えば、あの時、ムギが偶然きてくれなかったら、こうやって梓といられなかったんだよな」

澪ちゃんも、あの日のことを思い出していたのか、しみじみと呟く。

「本当に、ムギ先輩には感謝しても感謝し切れません」

「ううん、そんなことないわ。
 たぶん、時間がかかっても、二人は付き合っていたと思うの」

そう、私はそう思ったからこそ、
あの時、自分の素直な気持ちを殺し、澪ちゃんに素直になるように言ったんだ。
やっぱり、それは正解だったと心から思う。

だって、二人の作ってきてくれたミルクレープがとってもやさしい味だったから。
そしてそれは、私の心の奥底に、わずかに残っていた、小さなわだかまりをすっかり溶かしてくれたから。

「澪ちゃん、梓ちゃん、本当に素敵なプレゼントありがとう」

私は、心からの笑顔でお礼を言った。




    おしまい



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:55:00.85 ID:LeB9Jqbe0

ムギちゃん誕生日おめでとう!
仕事から帰ってきて、思いつき、1時間で書いたので、短い上雑でごめんなさい。




16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 22:56:52.22 ID:FoS6Y+eP0


仲良くしてることが一番のプレゼントだな



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 23:00:10.29 ID:CUx6lNTY0

紬→梓=澪か
もっと見たかったけど乙



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/02(土) 23:00:48.37 ID:ohj2ZUE4O

なんて優しい三角関係
乙です





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紬「素敵な誕生日プレゼント」
[ 2011/07/03 12:38 ] 非日常系 | | CM(2)

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タイトル:
NO:3176 [ 2011/07/03 13:29 ] [ 編集 ]

ムギちゃんマジ天使!
レスに紬→梓=澪ってあるけど、紬→澪=梓じゃないかな?
澪の気持ちを知って諦めたように見える。

タイトル:
NO:3272 [ 2011/07/05 18:53 ] [ 編集 ]

せつなくも優しいね。

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