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紬「white」 【非日常系】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 15:55:26.98 ID:6PDz5qj60

すすり泣く声。

見慣れた風景。見慣れた青白い顔。

扉に遮られた。向こう側。

扉に備え付けられた窓を通して紬お嬢様と目が合う。

菫「どうかなさいましたか?」

カタカタと震えながら紬お嬢様は答えた。

紬「みんなが消えてしまったの……」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 15:59:56.77 ID:6PDz5qj60

菫「そう……ですか」

紬「どうしよう…みんなが私の前から消えてしまった……どうしよう」

菫「落ち着いて下さい。何で皆さんは消えてしまったんですか?」

紬「分からない…分からないわ…」

菫「そうですか…じゃあ、皆さんが消えた時の話を聞かせて下さい。
  何か分かるかも知れないですから…」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:05:27.99 ID:6PDz5qj60

紬「あ、あのね!…唯ちゃんの家でみんなと遊んでたの」

菫「そのみんなと言うのは?全員の名前を教えて下さい」

紬「……澪ちゃん、唯ちゃん、りっちゃんに……」

菫「梓ちゃん……ですよね?」

紬「ど、どうしてわかったの?」

菫「分かりますよそのぐらい、
それでどのようにして皆さんは消えてしまったのですか?」

紬「えっとね……」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:08:34.93 ID:6PDz5qj60

ーーーー

律「ふぅー唯の家も飽きて来たなぁー」

唯「あ、りっちゃんひどーい!」

紬「ねぇ、折角みんなで集まったんだし、これから何処かへ行かない?」

梓「あ……それいいですね!賛成です!」

澪「うん、私も賛成かな。で、何処行く?」

紬「そうね……」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:13:25.46 ID:6PDz5qj60

律「あっ!」

紬「……?」

律「久しぶりに部室行こうぜ!部室!」

唯「おっ!ナイスアイディアだよ!りっちゃん!」

律「へっへーん」

紬「いいわねー部室。今はどんな風になっているか知りたいわ!」

梓「別に何時もと変わらないですよ?」

澪「そうなのか?」

梓「はい、あ……ちょっと綺麗になりました」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:16:33.62 ID:6PDz5qj60

律「そりゃ余計な物を置く人が減ったからなー」

唯「もーりっちゃんこっち見て言わないでよー」

紬「私も!私も余計な物置いてたからりっちゃんこっち見て!」

律「ムギのは全然余計じゃなかったぞ?」

紬「あ、ありがとう…」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:19:46.20 ID:6PDz5qj60

紬「そう言えば梓ちゃん?」

梓「はい、なんですか?」

紬「菫の方は大丈夫?迷惑掛けてない?」

梓「あ、はい。大丈夫です!」

紬「ふふっ良かった。これからも菫をよろしくね」

梓「はい!」

律「こんな所で喋ってないで早く行こうぜー」

唯「こんな所とは失礼な!」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:22:49.88 ID:6PDz5qj60

・・・・・

律「あぢー」

紬「本当、暑いわねー」

唯「溶けちゃいそうだよ~」

澪「日傘持ってくるの忘れた……」

唯「澪ちゃん、大丈夫だよ!あずにゃんなんか日焼けしても肌ツヤツヤだよ!」

澪「そうなのか?梓は羨ましいな」

梓「あ、ありがとうございます」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:26:44.91 ID:6PDz5qj60

律「あぢー」

唯「りっちゃんさっきからそれしか行ってないねー」

律「だって暑いんだもん、仕方ねーだろー」

紬「そう言えばこんなに暑いのに、まだ蝉の鳴き声聞かないわね」

澪「あ、それムギも気付いてたか」

梓「言われて見れば蝉の鳴き声聞かないですね」

律「流石の蝉もこの暑さにまいってるんじゃないか?」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:31:21.01 ID:6PDz5qj60

澪「そうだとしたら…ちょっと可愛いかも」

唯「蝉って海老の味するらしいよー」

律「うわぁ……」

紬「あっ……見てあれ」

綺麗な鳩だった。

真っ白で自由に空を飛んでいた。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:36:18.91 ID:6PDz5qj60

飛んでいる鳩を目で追う。

羽を休める為か鳩は私のすぐ後ろの木に止まった。

ふと、私を呼ぶ声が聞こえて目を戻すと、澪ちゃんが消えていた。

体がヒヤリと凍え、少し震えた。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:39:47.69 ID:6PDz5qj60

ーーーー

菫「澪先輩が消えた?」

窓の向こう、紬お嬢様は私の目をジッと見て震えた。

紬「そうなの…澪ちゃんが消えてしまったの」

菫「そうですか、でも消えたのは澪先輩だけじゃないんでしょう?」

紬「えぇ……」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:45:48.25 ID:6PDz5qj60

ーーーー

紬「み、みんな…澪ちゃんは?」

律「澪がどうかしたか?」

紬「澪ちゃん何処行ったの?」

梓「何処行ったのって来ないですけど」

紬「来ない?じゃあ帰ったの?」

唯「帰ったよー」

紬「帰ったのね……良かった。急にいなくなっちゃったから消えたかと思ったわ」

律「澪は最初からいないぞ?」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:47:53.26 ID:6PDz5qj60

紬「最初からいないって……冗談?」

律「え、冗談じゃないけど」

唯「早く部室行こうよー部室!」

律「おう!ほら、ムギ行くぞー」

紬「あ、待って!」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:51:33.14 ID:6PDz5qj60

紬「おかしいわね……確かにさっきまで澪ちゃんいたんだけど…」

律「まだ言ってるのかー」

唯「澪ちゃんは最初からいないよ~」

紬「そう……夢でも見てたのかしら?」

律「歩きながら寝てたのかー?」

唯「ムギちゃん凄い!」

紬「あ、ありがとう………」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:54:32.53 ID:6PDz5qj60

唯「そう言えば部室に
行って何をするか決めてないね!」

律「あ、そうだな。何する?」

唯「うーん、三人だから何をやるか困るね」

紬「三人……?梓ちゃんは?」

消えていた。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 16:59:25.90 ID:6PDz5qj60

ーーーー

紬「梓ちゃんも何時の間にか消えていたの…」

菫「梓ちゃんも……」

紬「おかしいわよね……何で急に消えてしまうの?」

菫「分かりません。それより話しの続きをお聞かせ下さい」

紬「…………」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:06:51.38 ID:6PDz5qj60

ーーーー

紬「あ、梓ちゃんが……梓ちゃんも消えた……」

律「ん?どうかしたか?」

紬「梓ちゃん!梓ちゃん!何処行ったの!?梓ちゃーん!」

唯「ム、ムギちゃん?」

紬「唯ちゃん逹も梓ちゃんと澪ちゃんを探して!」

律「探してって……家に居ると思うけど……」

紬「あ、そうだわ!携帯電話で……なにこれ」

ポケットから取り出した携帯電話は黒く焼けただれていた。

唯ちゃんのとりっちゃんのも。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:11:29.12 ID:6PDz5qj60

妙な事が二つある。

私と唯ちゃんとりっちゃんの携帯電話が何故焦げているのか。

それから、二人がこの事について何の疑問も感じていない事。

何かがおかしい。

紬「みんな携帯電話焦げてるのに何で疑問を持たないの?」

律「焦げてるか?」

唯「変わってないけど……」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:16:17.27 ID:6PDz5qj60

薄気味悪い。

紬「みんなどうしちゃったの!?」

唯「どうしちゃったって別に普通だよ?」

紬「おかしい…こんなの絶対おかしいわよ…」

律「ムギ、今日はもう帰った方がいいんじゃないか?」

紬「大丈夫、平気だから」

唯「ちょっと休もうよ!それから向かおう」

律「あぁそうだな」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:22:16.25 ID:6PDz5qj60

私はその場に座り込み、二人を見た。

いや、二人では無かった。りっちゃんは消えていた。

私が目を離した一瞬の内にりっちゃんは消えていた。

薄気味悪い。頭がクラクラする。

私は夢を見ているのかと錯覚した。

だけど、唯ちゃんの手の温もりが夢ではないと気付かせてくれた。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:30:11.28 ID:6PDz5qj60

私は唯ちゃんの手を握りしめ走った。

唯ちゃんと一緒に走った。

唯「ム、ムギちゃんどうしたの?」

大丈夫、手さえ繋いだら唯ちゃんは消える事はない。



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:36:52.10 ID:6PDz5qj60

ーーーー

紬「だけど何時の間にか唯ちゃんの手を握ってる感触も消えて……
  私は1人になってしまったの……」

菫「…………」

紬「それから、私は1人で部室に行ったの…
  もしかしたらドッキリでみんな先に部室に行ってるかも知れないから…」

菫「…………」

紬「何でみんないなくなっちゃったの?」

菫「紬お嬢様……回りを良く見て下さい」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:40:16.50 ID:6PDz5qj60

回りを見渡してみる。

何時も変わらない部室だ。

そう、何時もと変わらない部室。

思えば、大学に行ってから私は部室に行っていない。

それに梓ちゃんはこう言っていた。

部室は少し綺麗になっていると……。

何時もと変わらない部室。

私が過ごして来た何時もと変わらない部室。



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:45:24.67 ID:6PDz5qj60

渦巻いてと部室が歪む。

菫「話せと言われたんです」

見慣れた部室は消え、真っ白な部屋へと形を変える。

紬「ここは……?」

扉の窓から菫が悲しげな顔で私を見る。

紬「ここは……どこなの!?」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:51:13.10 ID:6PDz5qj60

菫「紬お嬢様の病室です……」

紬「私の病室……?どこも痛くないわよ?」

菫「紬お嬢様…よく思い出して下さい。
  何で紬お嬢様が病室で閉じ込められているのか、よく思い出して下さい」

紬「私……閉じ込められているの?」

菫「はい……」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 17:54:10.85 ID:6PDz5qj60

ーーーー

私は言われたままに思い出してみる。

何でみんなは消えてしまったのか……。

体が心が思い出す事を拒んでいる。

何が本当なの?



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:00:32.90 ID:6PDz5qj60

確か……私はみんなと部室に行く、ここまでは思い出せる。

そして、それからは……。

そうだ、私頭が痛くなっちゃうの。

それに気付いた。りっちゃんと唯ちゃんが私を心配する。

確かこんな風に…。

律『ムギ、今日はもう帰った方がいいんじゃないか?』

紬『大丈夫、平気だから』

唯『ちょっと休もうよ!それから向かおう』

律『あぁそうだな』



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:04:22.14 ID:6PDz5qj60

でも、私が早く行きたいってだだをこねちゃって、バスで行く事になった。

紬「でも、そのバスは……」

菫「…………」

紬「…………みんな」

菫「思い出しましたか?」

紬「嘘よ……」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:13:58.44 ID:6PDz5qj60

菫「すみません……
  何時までも紬お嬢様をここに閉じ込める分けには行かないと、お父様からの命令で……」

紬「う、嘘よ……嘘よ嘘よ嘘よ」

菫「…………」

紬「嘘よ……それに何で私をこんな所に綴じ込みてろの!?出して!みんなに会いに行きたいわ!」

菫「……紬お嬢様は皆さんがお亡くなりになられた時、
  私がみんなを殺した。そう言って精神に異常を……」

紬「みんなは生きてるわ!」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:19:20.47 ID:6PDz5qj60

紬「そうよ、みんなはまだ生きてる!今朝だって梓ちゃんと話したんだから!」

菫「……そうですか」

紬「部室で色々な話しをしたの。あ、ちょっと待っててね。お茶を出すから、ねぇ?」

菫「……はい?」

紬「何で扉の前にずっと立ってるの?」

菫「いえ……特に理由はありません。あ、梓ちゃんとの話し聞かせて下さい」


End




64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:20:14.97 ID:1tl9IBtk0

終わりかよ!




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:20:33.11 ID:nGRepyvT0





66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:21:20.66 ID:KEcCH9tr0

掴み所がなかったけど乙



67 名前: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/07/12(火) 18:21:31.00 ID:hfoAPW4n0



もうちょっと話広げてほしかったな



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:23:34.90 ID:RUcnwaZb0

最後良く分かんないけど乙



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:24:45.09 ID:2UNK4WNsO


菫にも何かありそうな・・・



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:26:38.28 ID:jcns1SCO0

おつかれ



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/12(火) 18:43:14.27 ID:WQ4INc//0







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紬「white」
[ 2011/07/12 20:11 ] 非日常系 | | CM(0)

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