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唯「狂言!」 【学問・古典・文学・哲学】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1310738749/l50




1 名前:代行:2011/07/15(金) 23:05:49.44 ID:Wq5EHVGo0

古典狂言の名作を、『けいおん!』キャラもて書き換えるでござる。


壱・『附子』


ID:yTPxvKX70





3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:11:19.69 ID:yTPxvKX70

憂「こんにちは、平沢憂です!
  今日はこれから、夕食の買い物に行こうと思います。
  だから、お姉ちゃんに留守番を頼もうと思うんだけど……」

唯「ういー、アイスー」

憂「……と、間食する気まんまんで困ってます。
  うーん、どうしようかな……」

唯「ういー、アイスーをおなかいっぱい食べたいよー」

憂「駄目だよお姉ちゃん、アイスは夕食の後に一本だけ! って約束でしょ!
  ゴロゴロしながらおやつばっかり食べてると、体に悪いよ?」

唯「だいじょーぶ! 私、いくら食べても太らない体質だから!」

憂「そういう問題じゃないんだけどなあ。
  もし高血圧や糖尿病になっちゃったら、すごく大変なのに……
  しょうがない、ここは心を鬼にしてウソを言おう。
  ねえ、お姉ちゃん」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:13:31.63 ID:yTPxvKX70

唯「えへー今日のアイスは何かなー、ガリガリ君の梨味だと嬉しいなー」

憂「あのね……私が留守の間は、絶対に冷蔵庫を開けちゃいけないからね!」

唯「そういや昔、姉妹品っつーか兄弟品としてソフト君ってやつが……え? なんだって?」

憂「だーかーらっ! 冷蔵庫を開けたら、めっ! だからね!」

唯「うえええええー、どうしてさー?」

憂「そ、それは……えっと、冷蔵庫の中には毒が入っているからです」

唯「ど、毒?」

憂「うん、毒。附子、っていう名前の毒」

唯「ブス?」

憂「そうだよ。風が吹いて飛んできた粒を吸い込んだだけで死んじゃうほどの、猛毒だよ!」

唯「うわー、そりゃ大変だー!」

憂「だから、絶対冷蔵庫を開けちゃいけないの! 分かった?」



6 名前:>4 頑張るよ:2011/07/15(金) 23:15:34.05 ID:yTPxvKX70

唯「はっ! 了解であります隊長!」

憂「じゃ、ちょっとスーパーまで買い物に行ってきます」

唯「行ってらっしゃーい」

憂「……ああ良かった、。お姉ちゃんが素直な人で。
  どうして毒なんて保管してるの? とか聞かれなくて、本当に良かった!」

唯「さあ、憂が帰ってくるまでゴロゴロするぞー」


(5分後)


唯「それにしても、どうして毒なんて保管してるんだろ?
  て言うか、そんな危ないモノを家の中に置いておいたら憂の身が危ないよ!
  こ、これは私がなんとかしないと……」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:18:42.41 ID:yTPxvKX70

(30秒後)


唯「はい、台所にやって来ました!
  早速、冷蔵庫のドアを開けてみます……あれ、何にも入ってないぞ?
  なあんだ、憂の勘違いかあ……いやいや待て。
  まだ冷凍室を見ていない。
  ちょ、ちょっと怖いけど開けてみるよ。エイエイ、ヤットナ」


(冷凍室オープン)


唯「……え? これが……ブス?
  どっからどう見ても、ガリガリ君の山にしか見えないんだけど。
  とりあえず、ひとつだけ袋から出してみよう。
  ……うーん、形といい、色といい、やっぱりガリガリ君のソーダ味だよねこれ。
  あ、あ、ああああ、もうガマンできないアムッ!」


(食べる)  


唯「あああ、毒を食べちゃった、でも、これ、おいしーなあ……アム、アムアムアム。
  やめられない止まらない」


(全部食べる)



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:21:31.10 ID:yTPxvKX70

唯「ふー。本当は梨味のほうが良かったんだけど、ま、これはこれで……
  って、そんなこと言ってる場合じゃないよ!
  これ、紛うことなきガリガリ君じゃんかよ!
  憂ってば、夕食前アイスタイムが許せないばかりに毒だなんて言って……
  どどどどうしよう。
  全部食べちゃったの、バレたら怒られるかなあ……」


(しばし思案)


唯「そうだ! お手伝いをしてご機嫌をとろう!
  よーし、まずは……ここに積んである、洗ったばかりの食器!
  これをぜーんぶ棚に戻して、お姉ちゃんさすが! って、言わせちゃおう。
  よっ、ほっ、はっ……ああっ、手、手が滑って……!」


(食器、床に落ちて盛大に割れる)


唯「あわ、あわわわわわ」

憂「ただいまー」

唯「ぎゃー! すごいタイミングで帰ってきた!」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:23:42.50 ID:yTPxvKX70

憂「お姉ちゃん、ちゃんとお留守番してくれて……」


(開けっ放しになっている冷蔵庫のドアと、散乱する食器を見て)


憂「……これは、どういうことかな?」

唯「あ、え、その、う、あ、うん、えっとね……
  たまにはお手伝いしようと思って食器を運んだらついうっかり、がしゃーん!
  それで責任を感じた私は、これはもう死をもって罪をあがなうしかないと考えて、
  噂に聞く猛毒のブスをね、ひとおもいに、こう、片っぱしから口の中に……」

憂「ふーん」

唯「……え、えへへ」

憂「めっ!」

唯「うええええー! 許してつかあさいー!」

憂「まったくもう……(でへへへへ、お姉ちゃんの泣き顔かわいいー)」


(完)



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:27:37.59 ID:yTPxvKX70

>9
「現代アニメを、古典っぽく」だとなかなか読んでもらえないから、
今度は逆に「古典を、現代アニメっぽく」してみた。





弐・『宗論』



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:29:39.12 ID:yTPxvKX70

澪「喜怒哀楽、ジャズベのボディに全部私が詰まってる!
  私は夢見るベーシストです。
  ロッカーの祭典である夏フェスに参加して、完っ全に燃え尽きました。
  この充実感を胸に、これから山を降りて家に帰ろうと思います。
  さあ、そろりそろりと出発です。
  ああ、それにしても、バンドはやっぱりベースが肝心だよなあ。
  夏フェスで出会った名ベーシストたちの演奏、また聴きたいなあ。
  ……とか何とか言ってるうちに、麓に着いた。
  夜道をひとりで帰るのは怖くて寂しいから、この辺りで誰かを待ちながら一休みしよう」


(と、澪に近づく人影)


律「語るよりも先に両手が、両足が動くドラマー!
  私は情熱のドラマーだぜ。
  やっぱロッカーの夏っつったら、夏フェスだよな!
  で、今年も全身全霊で燃え尽きたわけだ。
  すごーく疲れたんで、この充実感を胸にさっさと帰ろうと思う。
  ああ、それにしても、バンドはやっぱりビシバシ! ドコドン! だよなあ。
  夏フェスで出会った名ドラマーたちの演奏、また聴きたいなあ。
  ……とか何とか言ってるうちに、もう麓かよ!
  うーん、ひとりで帰ってもつまんないんだよなあ。
  誰か、夏フェスの感動をわかちあえる話し相手は、っと……」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:32:20.62 ID:yTPxvKX70

(澪、律に気付く)


澪「あ、あそこに誰かいる!
  ちょっと気恥ずかしいけど、勇気を出して話しかけてみよう。
  あの、すみません、そこの人……」

律「え、私?」

澪「これからどこに行くんですか」

律「どこ、って……桜ヶ丘に帰るんだけど」

澪「桜ヶ丘! 実は、私の家もそこにあるんです。
  よければ、一緒に帰りませんか?」

律「お、そりゃすごい偶然だなあ!
  いいよいいよ、私も道連れが欲しかったところだし」

澪「わあ、嬉しいなあ。よろしくお願いします」

律「うん、袖擦り合うも羅生門、って言うしね。よろしく」

澪「……それ、他生の縁、が正解だと思います」

律「え? そうだっけ? まあ、細かいことは気にしない。あはー」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:35:45.01 ID:yTPxvKX70

律「え? そうだっけ? まあ、細かいことは気にしない。あはー!」

澪「(大雑把な人だなあ)
  ……ええ、そ、そうですね。
  でも、もしかしたら、本当に前世からの縁で出会えたのかも……なぁんてキャー!
  ごごごごめん、恥ずかしいこと言っちゃった!」

律「(なに、このメルヘンな人)
  ……はあ、そ、そうかもしれませんね。
  ところで、あなたも夏フェスに参加してたんでしょ?
  やっぱ、バンドとか興味あるの?」

澪「うん。私自身もベース練習してるんだ」

律「え、マジ! 私もドラムやってるんだドラムー!」

澪「へえ……もしかして、キース・ムーンとか好きだったりする?」

律「キースは神(キリッ」

澪「やっぱり……なんとなく、そんな予感がしたんだ」

律「へへへー! あの演奏、いいよな。
  こう、ドガガッガアーン!ってステイックぶん回して、
  バババババーンっ! ってぶっ叩くの!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:37:48.62 ID:yTPxvKX70

澪「(うわ、テンション高っ)
  でも、楽器を壊すぐらい激しすぎるのは、ちょっと……」

律「何をー! あのクラッシャーっぷりがいいんじゃないか!」

澪「バンドやるなら、ただ目立つよりも曲をこそ重視しないと。
  例えばネイザン・イーストみたいに、誠実なベースラインで調和の取れたメロディを……」

律「(けっ、優等生め)
  えー? いくら上手くても、おとなしいだけの演奏なんてつまんないよ。
  大事なのは勢いだよ勢い!」

澪「いや、リズム隊はリズムが命だろ!」

律「勢いだよ!」

澪「リズムだ!」

律「勢い!」

澪「リズム!」

律「おのれー、ふざけたヤツめ」

澪「くそー、腹の立つヤツだな」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:40:15.81 ID:yTPxvKX70

律「こうなりゃ、そっちが負けを認めるまで言い続けてやるぞ。
  勢い! 勢い! 勢い!」

澪「受けて立つ!
  リズム! リズム! リズム!」

律「勢い! 勢い! 勢い!」

澪「リズム! リズム! リズム!」

律「勢い勢い勢い勢い勢い勢い勢い勢い勢い」

澪「リズムリズムリズムリズムリズムリズム」


(お互い、睨み合って)



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:42:53.90 ID:yTPxvKX70

律・澪「勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム
    勢いリズム勢いリズム勢い勢いリズムリズムリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い
    リズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢いリズム勢い」



20 名前:>16 あれはサラリ忘れて下され:2011/07/15(金) 23:45:34.36 ID:yTPxvKX70

(お互い、息を切らせて)


澪「はあ、はあ、はあ……い、勢い! 勢い!」

律「はあ、はあ、はあ……リ、リズム! リズム!」

澪「くそーしつこいな、勢い勢……ん? 
  ちょ、ちょっと待って」

律「リズムリズ……何だよ?」

澪「いつのまにか立場が逆転してないか?」

律「……はっ! 言われてみれば!
  叫びまくっているうちに、お互い間違えちゃったみたいだな」

澪「やれやれ……うん、まあ、でも……
  時々は勢いよく突っ走るのも、アリかな……」

律「そ、そうだろ? でも勢いだけじゃなくて、リズムキープもやっぱり大事、かも……」

澪「だな! バンド組むんだったら、どっちの要素も大切なんだよきっと!」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:48:33.73 ID:yTPxvKX70

律「そうだそうだー! もしかしたら私たち、すごく良いコンビになれるんじゃない?」

澪「え?」

律「一緒にバンドやろうよ、バンドー!」

澪「う……うんっ! やろうやろう!」

律「よーし話は決まった! じゃ、ギャラの取り分は七三で……」


(澪、律を殴る)


律「ア痛ー!」

澪「調子に乗るな」


(完)



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:53:07.61 ID:yTPxvKX70

次。



参・『止動方角』



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/15(金) 23:55:12.25 ID:yTPxvKX70

律「私こそ、かの有名な軽音部の部長だぜー!
  最近の桜高は平和そのもので、どの部活でもお茶会が流行ってるんだ。
  だから、私もみんなに混ざってキャッキャウフフしたいんだけど、なにせ部費が少ないもんで、
  ティーセットや紅茶を買うお金がないんだ。
  しょうがないんで、お金持ちの友達に頼んで貸してもらおうっと。
  でも自分で取りにいくのは疲れるから、部員の唯をお使いに行かせようと思う。
  おーい、唯! 唯はいるかー!」

唯「いるよー!」

律「お、なかなか早く来たな」

唯「何か用?」

律「ああ、用というのは他でもない。
  私の親友にムギっていうお嬢様がいるから、そいつの家に行って
  お茶会用アイテムを一式借りてきてよ」

唯「えー、やだよー。めんどくさーい」

律「そこを何とか」

唯「りっちゃんが自分で行けばいいじゃーん」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:01:55.74 ID:AVVkDGdn0

律「……ムギは大金持ちだから、訪ねればきっと高級なケーキをたくさん食べさせてくれるぞ」

唯「行きます! フンス!」

律「よし。じゃあティーセットと、紅茶の葉っぱと、お菓子と、
  ついでに新しいドラムスティックも貰ってきて」

唯「自分のドラムスティックぐらい、自分で買いなよ」

律「へ? あ、いや、楽器屋に注文してるんだけどさー、なかなか届かなくてさー、あはは」

唯「て言うか、そんなにたくさんの荷物、ひとりじゃ持ちきれないってば! 
  やっぱ、りっちゃんも一緒に来てよー」

律「私が付いていくと、食べられるケーキの分け前が減るぞ?」

唯「ひとりで行きます!」


(30分後)


唯「と、巧妙に説得されて、ついひとりでお使いに出かけてしまいました。
  あーあ! りっちゃんってば、いつもいつも面倒なことは私に押し付けるんだから。
  しかも、何かあるとすぐに『私は部長だぜー!』って威張りまくるし……
  とか何とかグチってる間に、お嬢様の家に着いたよ!
  たのもー!」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:05:32.84 ID:AVVkDGdn0

紬「はーい、どなたー?」

唯「りっちゃんの友だちでーす」

紬「まあ! りっちゃんの友だちなら、私にとっても友だちだわ。
  さあ、入って入って。今、お茶とケーキを用意しますからね」

唯「わーい」


(30分後)


紬「まだまだお代わりはいっぱいあるわよ。遠慮しないで、どんどん食べてね」

唯「げ、げふっ……お気持ちは嬉しいんだけど、これ以上食べたら破裂する……」

紬「まあ、それは残念ね。じゃあ、またお腹が空いたらいつでも来てね」

唯「うん、ムギちゃんありがとう! きっとまた来……って、あああああ!」

紬「どうしたの?」

唯「違うっ! 私はケーキを食べに来たんじゃなくて、お茶会用アイテムを借りに来たのです!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:09:04.40 ID:AVVkDGdn0

紬「あら、そうだったの?」

唯「かくかくしかじか、というわけで。
  ティーセットと、紅茶の葉っぱと、お菓子と、ついでに新しいドラムスティックも貸してくだせえ」

紬「え、そんなにいっぱい?」

唯「やっぱり、甘えすぎだよねー」

紬「ん? 別にいいわよ。ぜんぶ用意するから、ちょっとだけ待っててね」

唯「あっさりと!」


(5分後)


紬「しゃらんらしゃらんらー。はい、どうぞ」

唯「こ、こんなに大量の荷物を、汗ひとつかかずに運ぶなんて……」

紬「それじゃ、りっちゃんによろしくね」

唯「あ、待って!」

紬「まだ何かあるの?」



28 名前:>25 そりゃ残念:2011/07/16(土) 00:12:30.34 ID:AVVkDGdn0

唯「えっと、これは私からのお願いなんだけど……
  荷物を背負ったまま歩いて帰るのは大変だから、何か乗り物を用意してはくれないでしょうか」

紬「ええ、いいわよ。ちょっとだけ待っててね」

唯「やったー! お金持ちの乗り物って言ったら、やっぱりベンツとかリムジンとか……むふふ」


(5分後)


紬「連れてきたわよー」

唯「はーい……って、ええええええ?」

梓「ヤッテヤルデス!」

紬「どうどう」

唯「な……猫?」

紬「ううん。この子は馬よ」

唯「いや、どっからどう見ても猫っぽいんだけど」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:15:10.44 ID:AVVkDGdn0

紬「いやいや、元ネタでも『馬』ってことになってるし、うまく話を合わせてくださいな」

唯「そっか。まあこの子のキャラソンも『じゃじゃ馬なんとか』ってタイトルだし、しょうがな……
  って、いやいやいや!
  私、馬なんて乗ったこと無いよ!」

紬「だいじょうぶよ、普段はおとなしくて賢い子だから。
  ね、梓ちゃん?」

梓「ヤッテヤルデス!」

紬「どうどう」

唯「うーん……ま、かわいいからオッケー!
  やっぱり一流のセレブとなると、車より馬なんだねえ。
  じゃ、さっそく乗ってみるよ」

紬「ひとつだけ気を付けてほしいことがあるの。その子には変な癖があってね」

唯「くせ?」

紬「近くで誰かが咳をすると、とたんに大暴れするのよ」

唯「それはまた、変すぎる癖だねえ。
  んー……私ってば最近カゼ気味だし、ちょっと怖いかも……」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:18:50.59 ID:AVVkDGdn0

紬「そうねえ、落馬してケガでもしたら大変だわ……あ、そうだ。
  ひとつ、おまじないを教えてあげる」

唯「おまじない?」

紬「その子が暴れ出したらたら、すぐにこう唱えて。
  あずにゃんペロペロあずにゃんペロペロ(^ω^)!
  鎮まりたまえ止動方角! ってね。
  そうすれば、すぐにおとなしくなるはずだから」

唯「あずにゃんペロペロあずにゃんペロペロ(^ω^)!
  しずまりたまえしどーほーがく! だね。
  ちゃんと覚えたよ! それじゃ、ムギちゃんありがとー」

紬「ええ、またいつでも遊びに来てねー」

唯「いやー、やっぱり本物のお嬢様は気前が良い上に優しくて、すごいなー。
  それに比べて、りっちゃんときたら……」


(30分後)


律「おそーい!
  唯のやつ、どこで油を売ってるんだよ。
  はっ! まさか、帰り道で迷子になって……
  ちょっと心配だな。しかたない、私みずから様子を見に行くか。
  おーい唯ー、どこ行ったー!」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:21:32.36 ID:AVVkDGdn0

唯「どうどう」

梓「ヤッテヤルデス!」

唯「はあ……このお馬さんはとってもかわいいねえ。
  啼き声は変だけど、そこがまたいい感じだねえ。」

律「あ、唯」

唯「お、りっちゃん」

律「ったく、まだこんなところをウロウロしてたのか。
  いくらなんでも遅すぎ……って、なんだこの猫みたいな馬は!」

唯「えへへ、ムギちゃんがお茶会セットと一緒に貸してくれたんだよ」

律「かわいいな」

唯「かわいいよねー」

律「唯ばっかりずるいぞー! 私も乗るー!」

唯「え、ちょ、ちょっと、ふたり乗りは道路交通法違反だよ!」

律「じゃ、お前降りろ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:24:02.40 ID:AVVkDGdn0

唯「ええええー! やだよー!」

律「うるさーい! 部長命令だっ!」

唯「まったくもう、強引なんだから……しょうがないなあ、はい」

律「いえーい。どうどう!」

梓「ヤッテヤルデス!」

律「そうかー、お前も唯なんかより私に乗ってもっらてほうが嬉しいか!
  なんたって私は部長だからな! あはははは!」

唯「むっ、なにさ部長部長って。
  さすがの私もムカッときたよ!
  よーし、こうなったら……ごほん!」

梓「ニャッ?」

唯「ごほんごほんごほん!」

梓「コンナンジャダメデスー!」

律「わわわっ! こ、こら、暴れるな!」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:27:58.20 ID:AVVkDGdn0

律「ひっ、う、うわ、あぶな、わああああああっ!」


(律、落馬)


律「ア痛たたた……」

唯「どうどう、あずにゃんペロペロあずにゃんペロペロ(^ω^)!
  しずまりたまえしどーほーがく!」

梓「ニャッ?」

唯「しずまりたまえ、しどーほーがく!」

梓「……モウ……トクベツデスヨ……」

唯「おおっ、本当におとなしくなった。どうどう」

梓「ヤッテヤルデス!」

律「くそー、なんなんだよ一体」

唯「あれあれ、りっちゃんだいじょうぶ? くすくす」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:32:20.66 ID:AVVkDGdn0

律「全然だいじょうぶじゃねえよ!」

唯「そうですかー。いやー、心を込めて介抱してあげたいところだけど、ほら?
  こうやってお馬さんをなだめてあげるだけで、私もういっぱいいっぱいだし?」

律「……わーったよ。その馬、お前が乗ってけ。
  お茶会セットは壊れないよう、私が持って歩いていくからさ」

唯「あれあれ、りっちゃん?
  もしかして、お馬さんに乗るのが怖くていらっしゃる?」

律「ば、ばっ……バカ言うな! 怖くなんかねーよ!
  ただ、たまにはヒラ部員のお前にも、いい思いをさせてやろうと……」

唯「うふふー、それは嬉しいねえ。
  あー、こうしてりっちゃんを従えてお馬さんに乗ってると、まるで私の方が部長みたいだよねえ」

律「むう」

唯「よーし、これから『りっちゃんごっこ』を始めるよ!」

律「な、なんじゃそりゃ」



38 名前:>36 これが終わったらムギメインで書く:2011/07/16(土) 00:35:08.44 ID:AVVkDGdn0

唯「どれだけりっちゃんそっくりの真似ができるか、挑戦するのです」

律「変なことばっかり思いつくヤツだな」

唯「じゃ、最初は……うわーん、澪ー! 宿題見せてー!」

律「う」

唯「ねえ、似てたー?」

律「似てねえよ! つーか、お前だって和に勉強教えてもらってばっかじゃねーか!」

唯「あ、そうそう、和ちゃんと言えば……
  うわーん、和ー! 講堂の使用届、もうちょっとだけ待ってー!
  ……どう? 今度はそっくりだったでしょ?」

律「むっかー! 頭きたっ! お前なんか、こうしてやるっ!」

唯「ア痛っ!」


(唯、馬から引きずりおろされる)



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:38:12.36 ID:AVVkDGdn0

唯「何するのさー!」

律「うるさーい! やっぱり私が馬に乗るっ! 部長が馬に乗るべきなのっ!」

唯「ええい、自分勝手なりっちゃんめ! 
  こうなったら徹底的にやっつけてやる! ごほん!」

梓「ニャッ?」

唯「ごほんごほんごほん!」

梓「コンナンジャダメデスー! ダメデスー!」

律「わわわわわ、なんでまた急に暴れて、おい、こら、やめ、うわああああっ!」

梓「ダメデスー! ダメデスー!」


(律、振り落とされる)


唯「私にまかせてっ! あずにゃんペロペロあずにゃんペロペロ(^ω^)!」


(唯、勢い余って律にのしかかる。その間に馬は逃走)



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:41:56.81 ID:AVVkDGdn0

律「ぐえ」

唯「しずまりたまえしどーほーがく! しどーほーがく!」

律「何するんだ唯っ! 重い重い重いっ!」

唯「あれ、なかなかおとなしくならないなあ。
  しどーほーがくしどーほーがく!」

律「バカッ! 私は馬じゃないぞっ!」

唯「あれ、りっちゃん? お馬さんはどこ?」

律「とっくに逃げたよっ! 早く追いかけないと!」

唯「わわわ、大変だ! ムギちゃんに怒られるー!
  だれかお馬さんをつかまえてー!」

律「待て待てー!」

唯「待って、逃げないでー!」

梓「ヒッカキマワスヨダッテウレシクテタノシー!」


(完)



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:45:45.82 ID:AVVkDGdn0

次で最後にします。




四・『末広かり』



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:51:03.07 ID:AVVkDGdn0

紬「私はとっても幸せ者です。
  ああ、軽音部のみんなと同じ大学に通えるなんて、夢のよう……
  もう、毎日が新鮮で楽しすぎ!
  今日も、これから学食のランチに初挑戦してみようと思います」

澪「お、ムギじゃないか」

紬「あ、澪ちゃんもランチ?」

澪「うん、暑いから冷やし中華でも食べようと思って。
  ムギは何を頼んだんだ?」

紬「カツ丼でっす! 私、学食でカツ丼を食べるのが夢だったのー!」

澪「へ、へえ……」

紬「わあー!
  このカツ、衣ばっかり厚くて中身がスカスカだわー!
  とっても新鮮な味がするー!」

澪「相変わらず、訳の分からない価値観に生きているな。
  ま、それはともかく。最近やたらと暑いよなあ」

紬「ええ、もう7月ですものね」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 00:59:20.88 ID:AVVkDGdn0

澪「こう暑いと、教室から教室に移動するだけでも一苦労だな」

紬「そうね。お洒落な末広がりが欲しくなるわね」

澪「ん? スエヒロガリ?」

紬「あ……ううん、なんでもない!
  それより、今日の夕方ヒマ?
  よければ、どっか遊びに行かない?」

澪「ごめん、今日はちょっと用事が……」

紬「そっか。じゃあ、またね」

澪「ああ、また」


(30分後)


紬「ああ、しまったなあ。
  私はもうお嬢様じゃなくて、みんなと同じ一般学生なんだから、
  『末広がり』なんて高級なものを欲しがっちゃいけないのよね。
  それにしても最近、唯ちゃんもりっちゃんも澪ちゃんも忙しそうだなあ……
  全然かまってもらえなくて、ちょっと寂しい……」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:04:11.59 ID:AVVkDGdn0

(同時刻、別の場所)


律「で、どうだった?
  それとなく、ムギが今いちばん欲しいものを聞き出せたか?」

澪「ああ。偶然だけど、うまくいったよ。
  どうやらムギは、スエヒロガリってものが欲しいらしい」

唯「スエヒロガリ? 何それ?」

澪「それはだな、ええと……何だろう?」

律「だーっ! 肝心な正体が分からなきゃ、どうしようもないだろ!」

澪「ご、ごめん」

唯「まあまあ。みんなで調べれば、きっとすぐ分かるよ」

律「でも、ムギの誕生日は明日だぞ? 今日中に判明させないと」

澪「うーん、誰に聞けばいいか……」

唯「よし! こういう時は、あずにゃんの出番です!」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:09:20.13 ID:AVVkDGdn0

律「え、なんで梓?」

唯「ほら、あずにゃんはパソコンで買い物するの得意じゃん。
  きっとインターネットを駆使してバシッ! と一発で見つけてくれるよ」

澪「そういうものか?」

唯「そういうものだよ!
  じゃ、早速あずにゃんに電話かけてみるね」


(in梓宅)


梓「あー、土曜の休校日はヒマだなあ。
  しょうがない、またアマゾンでバンドグッズでも漁ろうっと」


(と、携帯が鳴る)


梓「誰だろ……あ、唯先輩だ! はい、もしもし」

唯「あずにゃーん、お久しぶりー!元気してたー?」

梓「はあ、ま、それなりに。
  ところで、どうしたんですか?」



54 名前:>53 支援ありがとう:2011/07/16(土) 01:15:29.00 ID:AVVkDGdn0

唯「ねえ、あずにゃんはスエヒロガリって知ってる?」

梓「スエヒロ……なんですって?」

唯「だーかーらー、スエヒロガリ」

梓「この人はまた、意味不明なことを……いえ、知りません」

唯「なーんだー、知らないのかー。
  そっかー、あずにゃんともあろうお方が、知らないんだー」

梓「むっ! 知らなくて悪かったですね!」

唯「あ、ごめんごめん。からかうつもりじゃなかったんだよ。
  ただカクカシカジカというわけで、ムギちゃんのためにひと肌脱いでほしいんだよ」

梓「そうですか。ムギ先輩のためじゃ、仕方ありませんね。
  今、インターネットを駆使してバシッ! と一発で特定しますから、待っててください」

唯「わーい、あずにゃん大好き!」

梓「はいはい。じゃ、判明したらこっちからかけ直しますから」

唯「頼んだよー」

梓「失礼します……っと。
  さあて、やってやるです」



57 名前:>56 お久しぶりです:2011/07/16(土) 01:26:07.48 ID:AVVkDGdn0

梓「まずはグーグル先生に聞いてみて……
  え、狂言のタイトル? それはちょっと違うっぽいなあ。
  他の候補は……ううん、これだけだとちょっとよく分からないなあ。
  よし、こういう時はヤフー知恵袋しかない!」


(同時刻、また別のどこかの家)


萌豚「まかり出でたる者はwwwどこに出しても恥ずかしいwww
   キモオタ童貞ニートでござるwwwコポォwww
   今日もwww知り合いのリア充どもは合コンに行ってるのでwww
   俺だけPCの前でVIPに張り付きっぱなしwww
   俺ぼっちすぎワロタwww
   おやwww何か見慣れぬスレがwww立ってるでwwwwござるよwww」



『ヤフオク知恵袋でJKがマジキチな質問をしているんだが(56)』



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:33:01.18 ID:AVVkDGdn0

萌豚「うはwwwこれは伸びるwww
   俺のゴーストがwwwそう囁いているwww
   さっそく、 >1のリンク先を見てみようwww」



『たすけてください!
 スエヒロガリって何ですか?
 緊急なんです!
 どこで買えるかも教えてもらえると嬉しいです!』



萌豚「ちょwwwイミフwww
   なにwwwスエヒロガリってwww
   これはwww適当な回答を書いてwww
   なぶってやろうと存ずるwww
   ええとwww」


『私はスエヒロガリの専門家です。
 あなたが求めているのは、ズバリ傘のことです。
 ほら、傘は普段閉じているけど、雨の日にはみんな末の方を広げて使うでしょ?
 だから 末広がり って言うんですよ。
 はい、またひとつ賢くなりましたね』



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:39:40.01 ID:AVVkDGdn0

萌豚「うはwww俺マジ博識wwwテラ親切」


『ありがとうございます、助かりました!
 あなたの回答をベストアンサーに選ばせていただきます!』


萌豚「JKバカスwww」



(数分後)

唯「というわけで、あずにゃんのおかげでスエヒロガリの正体が分かりました!」

澪「さすが梓だな」

律「ああ、唯と違って役に立つな」

唯「ええー! そもそもあずにゃんに調べてもらおうって言ったの、私なのに……」

律「まあまあ。それよりみんな、ちゃんとバイト代持ってきたか?」

唯「うん、これだけ稼いできたよ! フンス!」

澪「私もがんばったぞ!」



64 名前:>61 いえいえ:2011/07/16(土) 01:47:06.79 ID:AVVkDGdn0

律「おー、みんなすごいなあ。じゃ、これに私の分を合わせて……
  よし、さっそく傘を買いに行こうぜ!」

澪「暑い日に欲しい……って言ってたから、たぶん日笠、もとい日傘のことだよな」

唯「お嬢様が持ってキチンと絵になるような、お洒落な傘を探すよ!」


(翌日)


紬「はあ……みんな、今日も私と遊んでくれなかった……
  晶ちゃんの言うとおり、やっぱりお金目当ての付き合いだったのかしら……
  寂しいなあ……そろそろ、寮に帰ってきてるといいんだけど……」


(澪の部屋のドアをノック)


澪「はい、どうぞー」

唯「あ、ムギちゃん!」

律「よー、ムギ!」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:52:41.89 ID:AVVkDGdn0

紬「みんな……久しぶりー! オイオイオイ」

澪・唯・律「泣くほど久しぶりなのかよ」

紬「だって……最近、みんな私のことを避けてるみたいだったし」

澪「あ……ごめんな、そんなつもりじゃなかったんだけど。
  内緒にしたいことがあって……」

唯「はいムギちゃん! これ、私たちから!」

紬「日傘?」

唯「私たち、自分たちで稼いだお金で恩返ししたくてバイトしてたんだー」

澪「ほーら、ムギの欲しがってたスエヒロガリだぞー!」

紬「……」

律「あれ? 気に入らなかった?
  確かに安物だけど……」

紬「えっと……末広がり、っていうのは……
  扇子のこと、だったんだけど」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:57:59.06 ID:AVVkDGdn0

澪「え」

唯「え」

律「……やっちまったな」

澪「ご、ごめん! 私たち、早とちりして……」

唯「あわわ、どうしよう」

紬「ううん! すごく嬉しい!
  みんなありがとぉー!」

澪・唯・律「どういたしまし……」

紬「オイオイオイオイオイオイ」

澪・唯・律「って、泣きすぎ!」

紬「だって……みんな、私のために……
  たとえ間違っていても、こんなに素敵な末広がりはないわ」

唯「んー……ま、結果オーライ?」

律「だな!」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:03:19.69 ID:AVVkDGdn0

(翌日)


紬「らららー、これも神の誓いとてー、人が傘を差すならー、
 私も傘を差そうよー、るるるー」

澪「……なあムギ」

紬「はい?」

律「気に入ってもらえたのは嬉しいんだけど……
  教室の中で講義を受けている時ぐらい、広げずにしまっておけよ!」

紬「お構いなく!」

唯「構うよ!
  ……って、あれ? こういうオチ、前にもどこかで見たことなかったっけ?」

澪・律「お前が言うな」


(完)




67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:58:09.92 ID:pRB4lsor0

書きためがあるのか?



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 01:59:18.83 ID:pRB4lsor0

書きためじゃないなら柿山伏書いてくれ





72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:07:57.76 ID:AVVkDGdn0

>67
これにてネタギレでござる。

>68
紬「あら? 持ってきたお菓子が減ってる?」

唯「ああ、つまみ食いがバレるのが嫌で、つい倉庫に隠れちゃったよー」

紬「ははあ、さては唯ちゃんね……よし、ちょっとからかっちゃえ。
  あー、誰がつまみ食いしたのかなー。もしかしたらカラスかなー。
  最近のカラスは頭がいいっていうから」

唯「……カアカア」

紬「いやいや、もしかしたらトンちゃんかもしれないなー。
  最近のカメはグルメだから」

唯「え、トンちゃん? トンちゃんってどんな風に鳴くんだろ」

紬「ああトンちゃん、あなたが犯人だったのね!」

唯「え、ええいっままよ! チェケラッチョイ! チェケラッチョイ!」

紬「はい、唯ちゃん見つけたー」

唯「ありゃー?」


こんなもんで勘弁!




71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:06:46.40 ID:G7WiV7IB0





73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:09:32.39 ID:ziZIoBXC0


面白かった



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:09:54.69 ID:PAQGXIRv0


ムギかわええー





75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 02:10:27.45 ID:AVVkDGdn0

あんまり伸びなかったけど、書いてる本人はすごく楽しかった。
そんなわけで……



律「なお千秋や万歳と!」

澪「ライヴを重ねて、めんめんに!」

紬「ライヴを重ねて、めんめんに!」

梓「ライヴを重ねて、めんめんに!」

唯「楽しうなるこそ、大正解!」




深夜のお付き合い、ありがとうございました。
私はまうかう参りまする。




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