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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十六話 【スーパーロボット大戦】


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唯「まじーん、ごー!」#index
唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#index




213 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 19:58:02.36 ID:hHP3Y7P70


 第二十六話


 テキサスコロニーに駐留している第三艦隊と合流したホワイトベースは
 ようやく本格的な補給を受けることが出来た。
 艦隊司令官のワッケイン少将が前線に立つ少女たちに好意的だからだ。
 香月シノンの勘からすれば、それは同情でしかなかったが、それでもその厚意はありがたい。

 しかし、戦艦生活の不満点を回収すると伝えた途端の思春期の少女たちの爆発は凄いものだった。

唯「もっとおいしいものが食べたい」

シャロ「部屋がせまいです!」

海晴「ソープの泡立ちが悪いし、髪が痛んじゃう」

氷柱「トイレが不潔」

ヒカル・珠姫「「畳が剥がれた」」

 など、生理的嫌悪を催すものはともかく――

立夏「おやつを増やして☆」

真紅「紅茶が足りないわ」

律「暇だからゲームくれ」

ハルナ「アシスタントがほしいわね」

 といった個人的欲求でしかないものでも、いちいち審査せねばならない。

 当然、シノンだってお気に入りの整髪ジェルがなくなりそうで悩んでいる。 
 そういった不快感がもたらす憂鬱に共感できるから、面談までして検討するのだ。





214 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 19:58:37.79 ID:hHP3Y7P70


ゆりえ「ライディーンの様子が変なんです。ここにいたくないみたいで……」

 傍若無人な要求にマンネリ気味だったシノンはこの話題に興味をひかれた。

シノン「たしか、ライディーンは自分の意思を持っているんだったわね」

ゆりえ「そうです。乗ったときの感じでなんとなくわかったりするんですけど……」

シノン「それは前回の哨戒任務の時かしら?」

ゆりえ「えっと……実はそのぅ……もっと前からなんですけど……」

シノン「もっと前? それじゃあ、ギガノスの機動要塞の時から……とか?」

ゆりえ「ごめんなさい、宇宙に上がったときから……です」

シノン「え、えぇ?」

 これには沈着なシノンも胆を冷やした。
 ただの機動兵器とパイロットだったら戯言で済まされる。

 しかし、一橋ゆりえは正式(?)に選ばれた神さまで、ライディーンはその神器とも言える兵器なのだ。

 例えば八百万の神を祀る大和神話では、神が持つ道具もまた一人の神であるという説もある。
 ライディーンが意志を持ち、望まぬ宇宙に出たとあれば、何らかの罰が下る可能性があるのだ。

 科学が発展した宇宙でも霊的な感性は人類から消えてはいない。
 現実主義者のシノンは幽霊なんて信じていなかったが、
 いたらいたでそれも現実だと受け入れる要領もある。

シノン「ここにいたくないというのは、ホワイトベースのことかしら? それとも、宇宙?」

ゆりえ「なんというか……宇宙で、えっとぉ、誰かと会うのを怖がってるみたいです……」

シノン「怖がる? ライディーンが?」

 あの図体と面構えで、何を怖がるのだろうか?
 いや、恐れていると考えるべきか――

シノン「会うって、誰に?」

ゆりえ「ごめんなさい……わかんないです……」

シノン「……そう」

 さほど落胆はしない。
 解決は割りと簡単そうだから。

シノン「ライディーンが宇宙にいる事を望まないというのは、やはり妖魔帝国が気になるんじゃないかしら」

ゆりえ「やっぱり……そうでしょうか……」

シノン「ちょうどいいわね。何人かは地球に戻ることにしましょう」

 ゆりえが驚いた顔をするが、シノンは元から考えていたことだ。
 ホワイトベース隊の注目度と実績が上層部に動揺を与えているのは天草シノの昇進から見ても明らかだ。

 さらに前日は二十五機のモビルスーツをわずか数分で撃破してしまった。
 これ以上の活躍は強硬派を煽り、部隊の縮小化を図られる可能性がある。

 ならばあえてこちらから融通の利く民間協力者たちを地球に返すことで、沈静させようという判断だ。



215 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 19:59:07.52 ID:hHP3Y7P70


 宇宙。
 テキサスゾーンのある宙域に彼女はいた。

 惑星ラテシアの怪盗帝国の首魁――怪盗アルセーヌ。

 変幻自在、解析不能と言われる正体不明のトイズを操り、無数の宝物を手中に収めてきた。
 その彼女が今、無骨な揚陸戦車に乗って直進している。

ラット「アルセーヌさまぁ、ほんとにそいつでいいんですかー?」

 揚陸戦車を後ろから追っかけてきている三機の戦闘機に乗っているのは彼女に付き従うスリーカード。
 歩く火薬庫のラット、変装工作のトゥエンティ、探偵狩りのストーンリバーだ。

トゥエンティ「Nn~! 僕よりも美しいアルセーヌ様がそんな美しくない物に乗っているNanTeぇぇ~っ!」

ストーンリバー「黙れ、トゥエンティ、ラット。
        アルセーヌ様の計画は知っているだろう。ならば我々はそれに従うのみ」

ラット「何だと! 何偉そうにぶってるんだてめぇ!」

トゥエンティ「SouだSouだ! この美しい僕を差し置いTeお前が前に出るNa!」

 騒がしくなり始めた三機の戦闘機から通信を切った。

アルセーヌ「……ふぅ」

 惑星ラテシアで世紀の怪盗と言われたアルセーヌの肢体は今、とてつもない倦怠感に悩まされていた。
 だが、それはすぐに激しい情熱へと移り変わる。

アルセーヌ「もうすぐ……もうすぐ会えますわよ。ミルキィホームズ」

 熱く震える身体の芯に身をよじらせる。

 長かった。本当にここまで長かった――

 ミルキィホームズがラテシアから消え、バンカーからも脱出した後、
 再びラテシアにやってきたターザンを捕まえて全ての事情を吐かせた。
 そしてアルセーヌはターザンの宇宙船を奪い、自身の持つ幻惑のトイズでもってバンカーに入り込んだ。

アルセーヌ「ここまでして、別の星系に来てまで追いかけたのですよ……
      この宇宙という最高の舞台でわたくしと勝負なさい!」

 テキサスゾーンにアルセーヌの高笑いが鳴り響いたまさにその時、ホワイトベースは目の前にあった。



216 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 19:59:40.96 ID:hHP3Y7P70


連邦士官『そこの認識不明の戦闘機、止まれ! ここは地球連邦軍の制宙圏内だ!』

 コロニーに駐留している艦隊から勧告が届く。

連邦士官『ただちに停止して所属と階級を言え! な、何をしている!?』

アルセーヌ「あなたがたに用はないわ。わたくしの用事は一つ」

 突如として揚陸戦車のハッチを開けてアルセーヌは機首に立って言ったのだった。

アルセーヌ「わたくしは怪盗アルセーヌ。
      そちらにお世話になっているミルキィホームズを引き渡していただきたいのです」

 艦隊が沈黙してから十数分――四機の戦闘機が戦艦を引き連れてアルセーヌの前に現れた。

ネロ「ホントにアルセーヌだよ!」

 聞き覚えのある声に女怪盗はゾクリと背筋に駆り立てるものを感じた。

コーデリア「どうやってきたのかしら、こんな場所まで……」

エリー「す、ストーカーです~!」

 畏れと勇気がブレンドされていて身体の尖った場所に血が滾る。

シャロ「何が目的か知りませんが、あなたの思い通りにはさせませんよ、怪盗アルセーヌ!」

アルセーヌ「そうよ! それでこそわたくしのミルキィホームズ!!
      わたくしが全力を出すにふさわしい好敵手!!」

 半ば狂気の混じった笑みを浮かべてアルセーヌは揚陸戦車を前進させた。

ネロ「とにかく合体するよ、みんな!」

エリー「はいっ!」


「「「「クロォォォス・ファイト! ダン! ガイ! オーッ!!」」」」


 ガシュッ! ガシィンッ!

 降臨した白金の巨体、ダンガイオーにアルセーヌは身悶えした。

アルセーヌ「感じる……感じますわ!
      そのロボットに乗って更に強化されたあなたがたのトイズの波動が!!」

ラット「俺たちも合体するぞ!」

トゥエンティ「アァァルセェェェェヌさまぁぁぁぁぁぁっぁ!」

ストーンリバー「参る!」

 スリーカードの三機も合体し、ダンガイオーと同じ背丈のアイザム・ザ・サードへ変形した!

シノン「本当に加勢しなくていいのですか?」

 ホワイトベースから事の成り行きを見守るシノンにネロが親指を立てた。

ネロ「こいつはボクたちの敵だよ。まあそこで見てなよ!」

コーデリア「来るわよ!」

ストーンリバー「うおぉぉっ!!」

 ガシンッ!! ダンガイオーとアイザム・ザ・サードの巨大な手が掴み合い、互いに譲らない格好になる。

エリー「く、うぅぅ……!」

 トイズを全開にしてアイザム・ザ・サードを押し返そうとするが、押し合いへしあいである。
 その両機の間に降りてきてアルセーヌは笑った。

アルセーヌ「さぁ、邪魔者はいなくなったわよ、シャーロック・シェリンフォード!!」

シャロ「アルセーヌ!?」



217 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:00:59.48 ID:hHP3Y7P70


 アルセーヌの瞳が煌めき、次の瞬間、シャロの身体は宇宙に投げ出されていた。

シャロ「わっ! げっ! う、息! 息が! ……できてます」

 極限状態においてトイズは最も強く輝くという。
 シャロは自分自身の中にある力の源泉が湧き出してくるのを体感した。

アルセーヌ「さぁ、いきますわよ、シャーロック!」

 ぼっ、ぼっ――壷惑的な胸を揺らし、アルセーヌは自分の指先から炎を出した。

シャロ「えぇーいっ!」

アルセーヌ「ファイアッ!」

 キュインッ! アルセーヌが投じた火球はシャロがかざす手の前で弾け飛ぶ。

アルセーヌ「まだよ、まだまだ!」

シャロ「たぁっ!」

 シュボッ! カキィンッ!
 二人のトイズがぶつかり合い、ダンガイオーはアイザム・ザ・サードと離れて剣を取った。

ネロ「破邪の剣! やぁぁーっ!」

ストーンリバー「おおぉっ!」

 ダンガイオーの剣をアイザム・ザ・サードの拳が迎え撃つと――

ラット「今だ! 爆雷を喰らえ!」

 シュボボッ――ドドォン!!
 アイザム・ザ・サードの胸部から爆雷が撃ち出され、ダンガイオーに直撃した!

コーデリア「きゃあぁ!」

ストーンリバー「そこだ!」

 アイザム・ザ・サードの右手が変形し、ダンガイオーの顔面を掴む。

ストーンリバー「アイアンクラッシャァァァァァァァ!!」

 ズガァァァァッ!! 手のひらから発射された炸裂弾をまともに喰らう。

シャロ「ネロ、エリー! コーデリアさん!」

アルセーヌ「よそ見をしている暇があるのかしら、シャーロック!?」

 バキッ!
 僅かな隙を突いてアルセーヌはシャロの脇に膝蹴りを当て、さらに一回転すると踵を脳天に振り下ろした!

シャロ「うくぅっ!」

 ガカッ! これは辛うじて受け止めるが、アルセーヌは既に身を翻して両の手の間に稲妻を溜めていた。

アルセーヌ「これで終わりかしら、シャーロック!」

 だが、稲妻の一撃が放たれることはなかった。


 「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」


 雄叫びが空間を引き裂き、紅色の光球がアルセーヌとシャロの前に飛来してきた。



218 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:02:07.68 ID:hHP3Y7P70


アルセーヌ「なに!?」

シャロ「きゃぁぁ!」

トゥエンティ「アルセェェェヌさまぁぁぁ!」

 対処すらも不可能な二人とプラズマの間に割り込んだのはアイザム・ザ・サードだった。

 ズジャァァァァァッ!!

ストーンリバー「うぉぉぉっ!」

ラット「ぐぁぁぁ!」

トゥエンティ「ンヌマァァァァ!!」

アルセーヌ「ラット! ストーンリバー! トゥエンティ!」

 怪盗帝国の首魁らしくもない動揺を前に、アイザム・ザ・サードが爆発していく。

 アイザム・ザ・サードを破壊した相手は更に咆哮した。

ギル・バーグ「ダンガイオォォォォォォォォォォォォォッ!!」

コーデリア「ブ、ブラッディⅡ!?」

 赤黒い塊りが突っ込んでくる。
 五感強化のトイズでその正体をコーデリアが見抜いた時には
 ダンガイオーは体当たりを喰らってもんどりうっていた。

ネロ「うわぁぁぁ!」

エリー「きゃあぁぁ!」

シャロ「ネロ! エリー!」

 凶悪な乱入者にシャロはダンガイオーの中に戻った。

ギル「ダンガイオー……! 貴様等を殺すぞ! ミルキィホームズゥゥゥゥゥ!!」

 吼え猛るギル・バーグとブラッディⅡはその形状を半分も保ってはいなかった。
 あんな状態でどうやって大気圏を越えてきたというのか
 ――それを可能にしたギル・バーグの執念は驚嘆に値する。

シノン「各機、発進して!」

 一騎打ちを台無しにした異常事態に艦長シノンは素早く動いた。

夕映「チェェェンジ・ドラゴン! スイッチ・オォーン!」

「「「「「レェェェェェッツ・コンバイィィィィン!!」」」」」

 ゲッタードラゴンとコン・バトラーVがダンガイオーとブラッディⅡの間に入る。

ギル「どけぇ! 雑魚どもォ!」

翠星石「ヘンテコ魔人にむざむざやらせねーですよぅ!」

夕映「今のうちに逃げるなら見逃してあげますよ」

ギル「ならば貴様等ごと皆殺しにしてやるわぁぁぁぁ!!」

 ギュパァッ! プラズマキャノンが乱れ飛ぶ。

翠星石「超電磁スパーク!」

夕映「ゲッタァァァァビィィィィム!」

 ズギャァァッ! 二体の必殺技でプラズマ球をようやく押さえ込む。

 ズズゥン……! とめられなかったプラズマが連邦戦艦にぶつかり、溶かしていく。

ネロ「シャロ! サイキックウェーブだ!」

シャロ「うん!」

 暴れるブラッディⅡの動きを止めようと身構えるシャロ。

シャロ「サーイキック……」

 ギュオッ! 動きに合わせるダンガイオーの脇を何かが駆け抜けた。



219 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:02:40.30 ID:hHP3Y7P70


コーデリア「えっ!?」

 ドドォン! 爆弾らしいそれはコン・バトラーVに直撃した!

蒼星石「うわぁぁっ!」

雛苺「びえぇぇ!」

真紅「いったい、何が……?」

 振り返ったコン・バトラーVのドールズたちは驚く。
 いや、その場にいる全員が同じ心境であっただろう。

 連邦軍が警戒しているこの宙域にいつの間にか巨大な四つ首の亀のような戦艦が浮かんでいたのである。

翠星石「な、なんなんですかこいつはぁ!?」

 まるで代弁したかのような翠星石の疑問には戦艦そのものが答えた。


 『地球の愚か者どもよ、よく聞くがよい! 我が名は女帝ジャネラ! キャンベル星人の首領である!』


翠星石「きゃ、キャンベル星人ですってぇ!?」

ジャネラ『コン・バトラーV! 貴様らのおかげでわらわがこうして出向いてきたのじゃ!』

翠星石「なんですってぇ!」

ジャネラ『貴様らがわらわたちが送り込んだオレアナを破壊してくれたのじゃろう!』

翠星石「何言ってるですか! オレアナをやっつけたのは翠星石たちじゃねーですよぅ!」

ジャネラ『知っておるわ! 裏切り者のアンドロイドがやったのであろう!』

翠星石「裏切り者!? ガルーダを侮辱するやつは許さねぇですよ!」

ジャネラ『ふん! 所詮はキャンベル星の反逆者の記憶を改造したアンドロイドよ!
     それをコントロールできなかったオレアナの失態じゃ!』

翠星石「おめぇ、人間をなんだと思ってやがるですか! 勝負ですよ! 翠星石と勝負するですぅ!」

蒼星石「す、翠星石、ダメだ! 一人で先走ると……!」

 警告は遅く、コクピットががたがたと揺さぶられた。

翠星石「うひゃっ! なんです!?」

真紅「合体が解けるのだわ!」

 バカッ! 言うがいなや五機のバトルマシンは波長を崩し、合体が解けてしまった。

翠星石「えぇい! なんですこのポンコツ!」

 ぼかぼかと制御盤を叩くがコン・バトラーVの合体に必要な波長はますます乱れて動きがバラバラになる。

ジャネラ『ホホホ! なんじゃそのあやふやな動きは!
     これが我らの侵略を邪魔した宿敵かと思うと情けなくなってくるわ!』

翠星石「なんですってぇ!?」

 嘲笑と挑発に翠星石が歯噛みするとさらに女帝は声を高くした。

ジャネラ『貴様らのような不様な輩を相手にするほどわらわはヒマではないのじゃ!
      早く地球へ降下して地球植民地化計画を進めるのじゃ!』

真紅「地球の植民地化!? それがキャンベル星人の目的なの?」



220 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:03:10.51 ID:hHP3Y7P70


ジャネラ『ホホホホ! 我らがキャンベル星はこの辺境から34万光年も離れた星団を支配しておるのじゃ!
     地球人どもよ! 我らが科学力を前にして、降参するならば今のうちじゃぞ!』

 高飛車な物言いだが、ジャネラが乗艦しているセント・マグマは
 地球のどの戦艦よりも大きく、まともに戦っても勝ち目はない。

ジャネラ『ホホホ! 恐れて言葉も出ぬか!? 臆病者を相手にすることはない! 地球へ急ぐのじゃ!』

 号令を発し、セント・マグマが地球へ突き進んでいく。
 連邦の戦艦がいっさい動かないことに翠星石は腹を立てた。

翠星石「何で追いかけねーですか! あいつが地球に降りたら大変なことになるですよ!」

シノン「それでも、今ここを動いたらソロモン攻略の作戦が台無しになってしまうわ」

 しかも、すぐ傍ではダンガイオーとゲッターライガーがブラッディⅡとの交戦を継続していた。

ギル「死ねぇ! 死ねぇ、ミルキィホームズ!」

ネロ「うわぁぁ!」

のどか「ライガーのスピードなら負けません!」

 ギュンッ――シュン、シュン!

 高速移動したゲッターライガーのドリルが背後を取った。

のどか「ライガードリル!」

 ギュイィィンッ! だが、それは僅かにブラッディⅡの肩をかすめるにとどまった。

ギル「雑魚が! 攻撃とはこうして当てるのだ!」

 ジャギィィィィッ! 振り向きざまにゲッターライガーを捕まえたブラッディⅡの剣が突き刺さる!

のどか「きゃぁぁぁっ!」

 悲鳴が届く。
 ダンガイオーの超反応とゲッターライガーの素早さをもってしても捉えきれない敵に、
 連邦艦隊が乗り込めば巻き添えを喰らうだけだ。

翠星石「で、でも、あいつらをそのままにする訳にはいかねーですよぅ!」

シノン「わかっています!」

 ほとんど涙声の訴えにシノンはあくまでも沈着に対応した。

シノン「私たち第13独立遊撃隊ホワイトベースはこれより部隊を二つに分けます!」

 ――!? 動揺は本艦隊からの方が大きいとシノンは感じられた。

 だけど、もう止まることはできない。
 地球を守るのが地球連邦軍――そのために出来ることは何でもする。
 何でも使うのがシノンの戦略だ。

シノン「マジンガーチーム、バトルチーム、ライディーン、オーラバトラーはただちに地球へ戻り、
    キャンベル星人を初めとする侵略軍に対抗してください! 部隊長には天使霙少尉を選出します!」

霙「了解した。立夏も連れて行かせてもらう」

氷柱「ちょっと! 地球に行くなら私も!」

海晴「ダメよ、氷柱ちゃんは大事なお役目があるんだから」

氷柱「うっ……」

海晴「ヒカルちゃんも宇宙ね」

ヒカル「あ、うん、わかった」

シノン「降下部隊はすぐにシャトルで出発してください」

立夏「ハーイッ!」

 編成の基本は前もって準備していたため、すぐにシャトルが発射された。
 艦隊司令部は今ごろ蜂の巣をつついたような騒ぎになっているだろう。



221 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:03:40.10 ID:hHP3Y7P70


シノン「バトラーチームもすぐにシャトルを追いかけて合流してください」

翠星石「合点承知ですぅ!」

 ぎゅん――まるで水を得た魚のようにバトルマシンが飛んでいった。

 一方で、ブラッディⅡは元々が半壊した物であるため、スタミナ切れに陥っている。

ギル「ぐぅぅ!」

のどか「チェーンアターック!」

 ジャラァァァッ! ゲッターライガーの腕が飛び、鎖がブラッディⅡを絡め取った!

ギル「おのれぇぇ! パワーが出ん!! ぐぉぉぉぉ!!」

コーデリア「シャロ、いけるわ!」

シャロ「はいっ! サイキックウェィィィィィィィブ!!」

 ギュオォォォシィィィィンン!!

 ダンガイオーの右腕から放たれたシャロの念動波がブラッディⅡを捕縛し、ネロは破邪の剣を召喚した。

ネロ「いくよっ、みんな!」

 バッ! ダンガイオーが宇宙で蹴り跳び、破邪の剣を両手で頭上に振りかぶる!

「「「「サイキック・斬ぁーんっ!!」」」」

 ズバァァッ!! 既に不恰好な団子のようになっていたブラッディⅡを真っ二つに叩き斬った!

ギル「ぐぉぁぁああああっ!!」

 ズンッ! ドォッ!
 三度までもミルキィホームズの前に立ち塞がったブラッディだが、ついにその全身が破裂していく。

ギル「き、貴様等を……! 貴様等を殺すまではぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ネロ「いい加減、諦めろってんだ!」

シャロ「しつこいのは、アルセーヌだけで充分です!」

ギル「がぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 ズドォォッ――! 大きな爆発が起こり、ブラッディⅡは粉々になって宇宙の塵に消えていった……

エリー「や、やっつけたんでしょうか……」

コーデリア「あれでは、無事では済まないでしょうけど……」

ハルナ「その前に来てたロボットも、いつの間にかいなくなっているわね」

 アイザム・ザ・サードのことだ。
 周辺を索敵しても、それらしき反応がまったくなくなっている。

シャロ「あれ? でも、あそこ」

ネロ「アルセーヌが乗ってた戦車だよ!」

 シャロが指差した方向にダンガイオーが進んでいき、無人と思われる揚陸戦車を確保すると――

コーデリア「中に誰かいますわ!」

エリー「こ、この人は……!」


シャロ「アンリエットさん!?」



222 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:04:09.58 ID:hHP3Y7P70


 ホワイトベース 艦橋

ワッケイン『やってくれたな、香月シノン中尉』

シノン「処罰は覚悟の上です」

 靴底の磁石で床上にぴしりと立ちながら、シノンは怖れを見せなかった。
 自分のやったことは絶対的に正しい。
 敵前逃亡ではない、追撃作戦だ。

ワッケイン『処罰は出来んよ。今の連邦軍に奴等を抑える力がない事も確かだ』

シノン「お心遣い、感謝します」

ワッケイン『ただし、部隊の配置編成、シャトルの使用許可、大気圏突入許可
      ――その他諸々の申請は全て君の仕事だ』

シノン「……覚悟の上です」

ワッケイン『なるほど、余計なことは言わない。レビル将軍が肩入れする理由がわかるな』

シノン「は、光栄です」

ワッケイン『だが、気をつけたほうがいいな。
      君のように従順なふりをして、全く別の行動を取る者は厄介者と言うのだ』

シノン「……気をつけます」

ワッケイン『うむ、それではまず、新部隊の編成から後で報告してもらおう。失礼する』

シノン「は、失礼します」

 通信が終了する。
 カメラに映らないところにいたミユリがため息を吐いた。

ミユリ「もう、シノン、見てるこっちがヒヤヒヤするよ」

シノン「ごめん、ミユリ。また忙しくなるわね……まずは、保護した人の事情聴取かしら」

 ぐっと力強く床を踏んで磁石を剥がし、シノンは艦橋から去っていった。



223 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:04:41.51 ID:hHP3Y7P70


 ホワイトベース 作戦室

シャロ「えっと、つまりアンリエットさんは私たちの星で生徒会長で、素敵な人なんです!」

アンリエット「シャーロック、もういいわ」

 自ら紹介役を交代してアンリエット・ミステールはスカートの端を持ち上げて礼をした。

アンリエット「はじめまして、惑星ラテシアのホームズ探偵学園の生徒会長、
       アンリエット・ミステールと申します」

シノ「ということは、ミルキィホームズたちと同じ、探偵ということなのか?」

アンリエット「はい、実はシャーロックたちの失踪を調査している時に何者かに襲われ、
       気がついたらここに……」

氷柱「それは多分、バンカーの仕業ね。
   あの怪盗アルセーヌとかいうのも、バンカーの手先になっていたみたいじゃない」

ネロ「でもさ、あのプライドの高いアルセーヌがそんなことするのは考えられないなー」

氷柱「怪盗も海賊も同じよ、要するに人の物を勝手に持ってくんだから」

アンリエット「怪盗アルセーヌは、ミルキィホームズに並々ならぬ執着を持っているようでしたから、
       その海賊を利用してやってきたと考えるべきでしょう」

シノン「もしかしたら、まだこの近辺に潜んでいるのかもしれませんね」

 作戦室に集まっている面々は何一つ疑う素振りすら見せず、アンリエットは内心でほくそえんだ。

 近辺どころか、目の前に怪盗アルセーヌがいるというのに――

アンリエット「ところで、シャーロックたちが帰れない以上、
       わたくしもすぐにラテシアに戻ることはできないのですね」

シノン「そうですね……申し訳ありませんが、しばらくは連邦軍の保護と監視がつくことになります」

アンリエット「それは、この艦の皆さんという解釈でよろしいのでしょうか?」

シノン「……もちろん、希望があればもっと安全な場所にご案内することも出来ますが」

アンリエット「それはたぶん、あなた自身は気の進まない事だと見受けますが」

シノン「正直に言うと、そうなります」

アンリエット「わたくしはこの艦にいる事に異論はありません。知り合いがいるのも心強いですしね」

シャロ「それじゃあ、アンリエットさんは一緒にいられるんですか!?」

アンリエット「あなたたちさえよろしければ」

シノ「我々に異存はない」

海晴「ミルキィのみんなもいることだしね」

シャロ「わーっ! よかったですね、アンリエットさん!」

アンリエット「えぇ、とても嬉しいことです……とても」


 第二十六話 潜伏! ボヨヨンの女? 完



224 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:06:17.24 ID:hHP3Y7P70


 今日はここまでです。

 完全なオリジナルシナリオとかやるとボロがどんどん出てきます。
 一番顕著なのがコンVで、原作の視聴が困難で、脚本はスパロボのシナリオ頼みです。
 それでもいざニコ動などで見返しても、ろくな会話をしてません、こいつら。
 ていうか、コンVがいないのに出てきたり意味不明です。
 以下、キャンベル後編の敵(主にダンゲル)の初登場の抜粋

 F:キャンベル勢はガルーダで打ち止め
 AP:第二話に暗黒大将軍、ヒドラー元帥と一緒に登場(コンV未登場)
 IM:第二部でナデシコ勢と衝突(コンVは一部の地上)
 α:星間連合でまとめて登場

 その上さらにシナリオ不足(OVA全四話)なダンガイオーと絡ませてしまって最悪です。
 全く触れてませんが、スリーカードは生存、道中にギルを確保してバンカーに撤退してます。

 前々回での予定通り、宇宙と地上で分岐します。

 地上:マジンガー、コンV、ラーイ、オーラバトラー、霙、立夏
 宇宙:なのは、Dチーム、ミルキィ、ゲッター、海晴、氷柱、ヒカル

 人気投票 まとめ

 唯+律 7+2
 なのは 6
 すずか+アリサ 6+1
 ミル 5
 らき 4
 ハルヒ 4
 珠姫 3
 べびぷり 3
 シノ 3
 ゲタ 3
 鬼畜 2
 朝倉 1
 男爵 1
 ゆりえ 1
 
 シナリオは後半に移行し、更にめんど……苛烈になります。

 下にまた補講を用意しました。
 たまには実用的なものをと思いまして「マジンガーZの動かし方」です。



225 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/02(土) 20:06:46.12 ID:hHP3Y7P70


 補講 マジンガーZの動かし方

 『元祖スーパーロボット』と名高いマジンガーZ
 こう書くと『鉄人28号』が出てきますが、あっちは『始祖』でこっちが『元祖』

 その操縦方法は実は非情に複雑です。

 車の操縦席程度のパイルダーの中には4本のレバーと20~30のボタン
 バイクの物と同じハンドルには4つのボタンと足元には4つのペダルがついてます。

 パイルダーの起動にはハンドルで右から2つ目のボタン。
 自動操縦でパイルダーオンします。

 問題はマジンガーZとなった後です。

 レバー1つでアクセルですが、同時に『目の前の障害物を強制的に排除』します。
 この状態でハンドルを切ったりペダルで加速したりすれば、無尽蔵に破壊の限りを尽くします。
 漫画版マジンガーZで甲児は操縦を全く知らないまま乗ったために、街を破壊してました。

 照準は目の視界内でオートロック・オン。
 レバー、ペダル、ボタン、音声(ここ重要)の組み合わせで内蔵された無数の武器を発射。

 使用頻度の高い武器は大抵、ハンドルのボタンか音声入力で使用可能。

 操縦のために必要なスキル

 自動二輪2年以上(大型が望ましい)
 軽飛行機1年以上(パイルダー操縦のため)
 音響効果装置もしくは鍵盤楽器、料理経験1年以上(複雑な計器操作)
 格闘技5年以上(頑丈な体と戦闘センス)
 ロボット整備士(メンテナンスの技量)
 正義の心(プライスレス)

 注意点(国内のマジンガーZの使用)

 マジンガーZを所有したら、野球場などの広い場所で試運転を行いましょう。
 公道を走る際には制限速度を守り、信号などの道路標識にも注意。
 日本国内では銃刀法により、内蔵武器には全て地元警察署からの許可証が必要です。
 必要な場合以外は内蔵武器は警察署で預かってもらったほうが良いでしょう。
 ブレストファイヤー等は誤射しないように電源コードを切っておきましょう。
 保管場所は自宅から2キロ以内の地下が適切。パイルダーは盗難対策を忘れずに。
 輸送の際は危険物として扱います。空輸は原則禁止ですが、適切な申請をすれば許可されます。
 外国ではその国に応じて適切な保管、利用を心がけてください。
 エンジンオイルは光子力エネルギー以外は使用しないでください。故障の原因になります。
 故障の際は光子力研究所に連絡をしてください。決して自分で修理しようとはしないでください。

 以上




226 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/02(土) 20:53:01.03 ID:twponn4wo

乙!
コンバトラーチームに見せ場が来そうだから一票



227 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/07/03(日) 05:52:18.31 ID:GFZzIieAO


破界篇でマジンガー殴り飛ばせるあしゅらが乗りこなせないから、かなりピーキーみたいだなパイルダー





228 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/09(土) 03:42:53.48 ID:2OSvIJbAO

携帯から>>1ですが明日からついにBaby-princess3Dパラダイス0<ラブ>が新宿バルト及び梅田バルトにて公開されます。

明日公開はおそらくもうチケット完売でしょうが、一週間くらいはやるので興味のある方は是非

出演者曰わく「最高にかわいくて笑える30分」だそうです


やったー魔法騎士レイアースのコミックがいっぺんに3つ買えたよー

と、思って家で開けたらレイアース2でした

ここ一週間は短期で働いてたので、全く書いてません。忙しければそんなものです

毎回終業後にパチスロ「残機尽きるまで私は戦う」打ってましたが、合計で一万増えてウハウハです――きゅん♪




229 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/07/10(日) 16:53:31.55 ID:wUYVxVQyo

レイアースって……だいぶ昔に姉が買ってた少女漫画で読んだ以来だな

残機尽きるまで私は戦うってなんぞ?と思って調べたら
見た目は結構面白そうだが、置いてるところが少なかった






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