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純「おぉ!スミーレ!」#1 【非日常系】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1308845720/

純「おぉ!スミーレ!」#1
純「おぉ!スミーレ!」#2
純「おぉ!スミーレ!」#3
純「おぉ!スミーレ!」#4




1 名前:1:2011/06/24(金) 01:15:20.87 ID:3ODe6yhf0

________

純→菫 半コメディ半シリアスです。

書き溜めを確認・修正しながらの書き込みとなります。

部室の構成はアニメ版に準拠しております。

温かい目で見ていただければありがたいです。



1 名前:1:2011/06/24(金) 01:15:20.87 ID:3ODe6yhf0

部室!

菫「1、2、3、4……今日は奥田さんが来れないからコレで良しっと」

バタン!

純「おぉ!スミーレ!」バッ

菫「あ、おはようございます」

純「君の美しさはまるで月の夜湖に浮かぶ白鳥の様!」

菫「……はい?」





2 名前:1:2011/06/24(金) 01:17:25.40 ID:3ODe6yhf0


梓「菫、おはよー」

菫「お、おはようございます」

梓「ふぅ」ストン

菫「お茶お淹れしますね」

梓「うん。ありがと」

純「そう!その姿に僕は!って二人して無視!?」ガーン

梓「あ、純居たんだ」

純「教室からここまで一緒に来たじゃん!スルーの仕方が斜め上過ぎるよ!?」

菫「あはは……純先輩もどうぞ」カチャカチャ

純「ありがと。折角スミーレに愛の告白をしようとしたのにスルーだもんなぁ」ズズー

菫「あ、愛!?」



3 名前:1:2011/06/24(金) 01:18:22.00 ID:3ODe6yhf0


梓「菫も純の冗談に付き合わなくて良いよ。面倒臭いでしょ」フーフー

純「何だとー!そんな事ないよね?スミーレ」

菫「はい!えぇーと、ありがとうございます?」

純「スミーレってば可愛いなぁもう!」ナデナデ

菫「そ、そんな事ないですよ」テレテレ

梓「は~いはい」フーフー

菫「あ、そういえば憂先輩は?」

純「そうだった言うの忘れてた。今日は来れないんだ」

梓「唯先輩と用事が有るんだって」

菫「そうなんですか……」

梓「もしかして、憂の分も用意しちゃった?」

菫「はい。でも」

純「じゃあ憂の分も私も~らい」

菫「そんな、無理していただかなくても」

純「お茶の一杯位なんて事ないよ」

梓「どうせ飲むなって言ったって何杯もおかわりするんだから、純は」フーフー

純「それに私、スミーレのお茶なら何ガロンでもイケるよ?」ゴクゴク



4 名前:1:2011/06/24(金) 01:19:08.85 ID:3ODe6yhf0


菫「あ、ありがとうございます」

梓「いや、ガロン単位でお茶しないでよ」

純「え~良いじゃん。スミーレおかわり!」

菫「はい、ただいま」

梓「早っ」

純「私はあずにゃんと違って猫舌じゃにゃいからにゃ~」

梓「なっ!私だって飲めるもん!」ゴクゴク

純「あぁもう、そんな飲み方したら」

梓「熱っ!?」ガタン

純「ほら言わんこっちゃない」ヤレヤレ

菫「大丈夫ですか?」

純「だ~いじょぶだいじょぶ」

梓「う~」フーフー

純「我が愛しのスミーレが折角淹れてくれてるんだから、もっと味わって飲んでよ」ズズー

梓「がぶ飲みしてる奴に言われたくない」ズズー

菫「あの、良ければクッキーもどうぞ」スッ

純「おっ、気が利くねぇ。流石私の嫁、偉い!」

梓「遂に嫁扱いしちゃってるよ……」



5 名前:1:2011/06/24(金) 01:19:53.88 ID:3ODe6yhf0


菫「そんな、恐縮です。お口に合えば良いのですが……」

梓「菫も否定しなよ。純が調子に乗っちゃうから」

純「こんな可愛い子に薦められたモノが美味しくない訳がない。よーし、それじゃあ」

梓「『憂の分もも~らい』とか言って二枚取りしたりしないでよ」ヒョイパク

純「ちっ、バレてたか。ならば仕方ない!……普通に取ろう」ヒョイパク

梓「そうしなよ。ん、美味しいよコレ」モグモグ

純「ホントだ、美味しい美味しい」モグモグ

菫「良かった……」ホッ

梓「そんなに?こんなに美味しいのに」モグモグ

菫「はい。まぁ……」

純「いやいや、全然美味しいよコレ。何てお店の?」ヒョイパク

菫「いえ、それは私が」

純「え?」

梓「もしかして、菫の手作り?」モグモグ

菫「……はい」オズオズ

純「マジで!?」ガタン

菫「は、はい……」

純「へ~、は~、ほ~、ふ~ん……」マジマジ



6 名前:1:2011/06/24(金) 01:20:48.17 ID:3ODe6yhf0


梓「そうなんだ」マジマジ

菫「あの……お気に召しませんでしたか?」

梓「いやいや、違うよ。ねぇ?」

純「うん。正直こんなに美味しいクッキーが手作りだったとは思わなくて」ヒョイパク

梓「そ。素直に驚いちゃった」

菫「え~っと……ありがとうございます」テレテレ

純「照れちゃってか~わい~」ツンツン

菫「やっ、やめて下さいよ~」

純「よ~し、じゃじゃじゃじゃじゃあ!」

梓「じゃあが多いって」

純「そんなスミーレ嬢に感謝を込めて、……お茶を淹れよう」

菫「へ?いや、先輩のお手を煩わせる訳には」

純「まぁまぁ座って座って」ズズイ

菫「はぁ」ストン

純「えっと、コレでいいんだよね?」

菫「はい。そうですけど……」

純「で、ミルクがこれで……これが……これはなんだ?」カチャカチャ

菫「あの、やっぱり自分で」



7 名前:1:2011/06/24(金) 01:21:37.34 ID:3ODe6yhf0


純「い~の!スミーレはゆっくりしてて」カチャカチャ

菫「はい。……大丈夫でしょうか?」

梓「菫がお茶淹れるの良く見てるし、大丈夫だよ」

菫「だと良いんですが……」

梓「……多分」

菫「多分!?」

純「こら!私の嫁を不安がらせないの!」

梓「純がそんな事し出すから不安なんだよ」

純「お待たせ致しました菫お嬢様」カチャカチャ

菫「お嬢様……そう呼ばれるのって何だか新鮮です」

純「こちら、ダージリンのオータムナルで御座います」スッ

梓「何それ?」

純「さぁ?」

梓「さぁ?って……」

菫「今日はアッサムのファーストフラッシュですよ?」

純「へぇ、そうなんだ。じゃあソレでございます」カチャカチャ

梓「適当過ぎでしょ」ハァ

純「自分でも言ってて訳分かんないもん」



8 名前:1:2011/06/24(金) 01:22:07.34 ID:3ODe6yhf0


菫「あはは……専門用語なんてそんなモノですよね」

純「そうそう。『オータムナルって……何?』って思いながら読んでた」

梓「また漫画?」

純「え?あぁうん。執事喫茶の」

菫「執事喫茶?」

純「メイド喫茶の男性版のお店」

菫「はぁ~、そんなの有るんですか」

純「なんかお店によっちゃ完全予約制とかも有るらしいよ?行った事無いけど」

菫「へぇ~」

梓「ドラマの題材にもなったりしてたからそれなりに有名なんじゃないかな?」

菫「ほぉ~」

純「まぁそんな所行く位ならココでスミーレにメイド服着せてお茶入れて貰った方が良いしね」

梓「いや、部室なんだから練習しに来てよ」ハァ

純「手にそんな物持ちながら言われても~」ニヤニヤ

梓「にゃっ!?……ティータイムも大事だから良いの!メリハリつけようって話!」

純「は~いはい。取り敢えずスミーレ、飲んでみてよ」ズィ

菫「はい!」カチャカチャ



9 名前:1:2011/06/24(金) 01:22:46.94 ID:3ODe6yhf0


梓「横に菫が淹れたのも置いとくね」ズィ

純「なんでよ」

梓「口直しが必要だろうし」

純「なにをー!絶対美味しいって!絶対何処の紅茶より美味しいと思うもん」

梓「何その自信」

菫「まぁまぁ……、ではいただきます」カチャカチャ

純「グイッと行っちゃって!」

菫「ん、……美味しい」

梓「え?ホントに?」

純「ほら!ほら!どうよ梓!」

梓「菫もズバッと言っちゃって良いんだよ?」

菫「いえ、お世辞とかじゃなくて本当に」

純「見たか私の実力!」

梓「信じられないなぁ」

純「むぅ。そこまで言うなら梓にも淹れてあげるよ」カチャカチャ

梓「え~、まぁじゃあ」

純「よ~し見てろ~、目にもの見せてやる」カチャカチャ

梓「なんか怖いな」



10 名前:1:2011/06/24(金) 01:23:50.19 ID:3ODe6yhf0


菫「美味しいですから、そんな不安がらずに。……あ、出来たみたいですよ」

純「……あずにゃんですね?」

梓「……まぁそうですけど」

純「おめぇはただのお湯」

スパーン!

純「……ちょっとした冗談じゃない」ヒリヒリ

梓「ホントにお湯じゃん」

純「こうやって一回カップを温めてるの。
  冷たいカップに淹れると温度差で風味が飛んじゃうんだから」ザー

梓「へ~、そうなんだ」

純「まぁ今思い付いた事言ってみただけなんだけど」カチャカチャ

梓「口からデマカセか!」

純「……あずにゃんですね?」

梓「いや、その下りはもう良いから」

純「ちぇ~。はいどうぞ」カチャカチャ

梓「はいどうも……菫震えてるよ?」

純「どしたの?」

菫「いえ……、お二人が突然漫才を始めたものですから……」プルプル



11 名前:1:2011/06/24(金) 01:24:56.64 ID:3ODe6yhf0


梓「純が勝手にやってるだけだよ」フーフー

純「梓だって乗ってるくせに」

梓「乗ってない」フーフー

純「寂しいねぇ~。ままま、グィッと」

梓「まだ熱いよ……」チビチビ

純「どうよ?」

梓「ホントだ。普通に美味しい」

純「おいしい?うまい?」

梓「うん、うまい」

純「うまい!テーレッテレー!」

スパーン!

純「え?なんで叩かれたの?」ヒリヒリ

梓「なんか言わされたのがムカつく」フーフー

純「何それ理不尽」

菫「クフフ……」プルプル

梓「あぁもう必死でこらえてるよ」フーフー

純「普通に笑ってくれて良いのにねぇ」

梓「別に笑わせるためにやってるんじゃないから」チビチビ



12 名前:1:2011/06/24(金) 01:25:54.61 ID:3ODe6yhf0


菫「フフフ……ふぅ」

純「あずにゃんですね?」キリッ

菫「ウフッ!……」プルプル

梓「止めたげなって」ベシ

純「もう何でも笑ってくれそうだね」ヒョイパク

菫「はぁ~……」

梓「あずにゃんですね?」キリッ

純「ブフッ!」

菫「もう駄目……アハハハハハハ!」

純「自分で言うなよ!アハハハハハハ!」バタバタ

梓「言っといて何だけどちょっと恥ずかしい」ズズー

純「あ~アハハ……もう良いや。満足」フゥ

菫「お腹痛い……」ハァハァ

梓「っていうか何?今の」

純「梓まだ見てないの?伝説のローカル番組だよ。今新作やっててさ、再びマイブームなのよ」

梓「あぁ~、前に純が薦めてきた奴」

純「そうそう。本当はお湯じゃ無くて氷なんだけど」

梓「何だっけ?『天パが面白いから見てみて』とか言ってたっけ」



13 名前:1:2011/06/24(金) 01:27:42.78 ID:3ODe6yhf0


純「違う!いや合ってるけど違う!」

梓「まぁ天パだもんね」

純「よ~し、今アンタは全国二千万人の天パの人々を敵に回した」

梓「冗談だって。そんなに怒らないでよ、ゴメンって」

菫「二千万……そんなに居るんですか?」

純「いや、そこは勢いで出した数字なんだけど」

梓「そういえばムギ先輩も『雨の日は大変』って言ってたなぁ」

純「あの人のはくせっ毛でしょ?私の髪とじゃ比べ物にならないよ」

菫「でも私は純先輩の髪型も好きですよ?先輩らしくて」

純「うぇ……?」カァ

梓「何赤くなってんの」

純「ちょっとちょっとお聞きになりました奥さん!私の事好きですってよ!」ヒソヒソ

梓「誰が奥さんよ」

純「いやだってそんな、まだ心の準備が」ヒソヒソ

梓「あぁもう……。ねぇ菫、純の髪型可愛い?」

菫「え?はい、可愛らしいと思いますよ」

梓「だってさ」

純「そんな可愛いだなんて、スミーレには負けるよもう!」バンバン

梓「だから髪だって、ちょっ、痛い痛い!せめて机を叩いてよ」

純「机叩いたりしたらスミーレのお茶とクッキーが危ないでしょ」ヤレヤレ



14 名前:1:2011/06/24(金) 01:28:37.65 ID:3ODe6yhf0


梓「え?私クッキー以下?」

菫「そんな事無いですよ」

純「先輩のフォローも欠かさないスミーレマジ素敵」

菫「純先輩も素敵ですよ?」ニコ

純「ちょっ……ちょっと奥さん何なのあの子!?私を萌え殺す気!?」ヒソヒソバンバン

梓「だから誰が奥さんよ、って痛いって!」

純「いやもう何だろ、変な汗出て来た」フゥ

梓「はいはい。もうさっさと付き合っちゃいなよ面倒臭い」

純「はぁ!?ななな何言ってんのアンタ!」カァァ

梓「ねぇ菫」

菫「はい、何でしょう」

梓「純の事好き?」

菫「はい。いつも冗談で楽しませてくれますし、一緒にいて楽しいですよ」

純「ちょっと梓!菫も本人の前でそんな事言わない!」カァァ

菫「は、はい!」

梓「純?」ガシっ

純「なによ?」

梓「この際でしょ?聞いとこうよ」ヒソヒソ



15 名前:1:2011/06/24(金) 01:29:11.61 ID:3ODe6yhf0


純「何の話!?っていうか何も今聞く事ないじゃん!」ヒソヒソ

梓「じゃあ純が居ないタイミングで勝手に聞かれるのと今聞くのどっちが良い?」ヒソヒソ

純「何で梓が聞く前提なのよ!」ヒソヒソ

梓「話の流れで丁度良いじゃん。……知りたくないの?」ヒソヒソ

純「う……あ~……知りたい」

梓「よし!」

菫「あの、先輩?」

梓「あぁ、ゴメンね?純って褒められたりするの苦手だからさ」

菫「はぁ、そうなんですか」

純「うん、まぁ」カァァ

梓「折角だし、馴れるためにも色々言ってあげてよ」

菫「はい、わかりました」

梓「えと、何の話だったっけ?そうだ、純の事好きって話だったよね?」

純「え!?」

梓「なに?」

純「あ、あぁ……そうだったね。勘違いしちゃった」

梓「緊張しすぎだよ純。まぁ良いや、一緒にいて楽しい、だったよね?」



16 名前:1:2011/06/24(金) 01:31:14.62 ID:3ODe6yhf0


菫「そうですね。今日も嫁とか言われて驚きましたけど、いつもの冗談だし楽しもうって思って」

梓「え?」

純「へ?」

菫「え?今日は私が純先輩のお嫁さんっていう流れなんですよね?」

純「いや、その、えぇ~……」

梓「あぁ、そうゆう流れ……流れね……」

菫「でも、こんな冗談ばっかり言ってたら人によっては勘違いしちゃいますよ?」

梓「そうだね。……菫は勘違いしなかった?」

菫「だって、最初に梓先輩が冗談だって……」

梓「え?……あ、私言った」

純「あぁずさぁー!」ガァ

梓「ひぃ!」

菫「え?え?」

純「何それ!私ただのバカじゃん!何してくれちゃってんの!?」

梓「いや、だってまさか、ねぇ?」アセアセ

菫「え?どうゆう事ですか?」

純「だから私がスミーレをっていや何でもない!」



17 名前:1:2011/06/24(金) 01:32:08.21 ID:3ODe6yhf0


菫「はい?」キョトン

純「え、いや、あの、ね?」アセアセ

菫「私何かしちゃいましたか?」

純「違うの、ただね、あの……」カァァ

梓「純、もう言っちゃおうよ改めてさ」

純「……改めてなんて言えるかー!」ダッ

梓「ちょっと!」

ダダダダダ ガチャ バタン!

梓「待ちなって純!あぁもう!」

菫「あの、話が読めないんですけど……」

梓「あぁゴメン。菫は気にしなくて良いから」

菫「そう言われましても……」

梓「ちょっと追いかけるね。菫も今日は帰っちゃって良いから。ほんとゴメンね」イソイソ

菫「は、はぁ……」

梓「じゃね。お茶ありがと。また明日ね!」

菫「はい、お疲れさまでした」

タタタ ガチャ バタン



18 名前:1:2011/06/24(金) 01:32:44.35 ID:3ODe6yhf0


菫「一体何なんだろ……」

ガチャ

菫「あ、おかえりなさい」

さわ子「ただいま~って私達は夫婦か!」

菫「あ、先生でしたか」

さわ子「こんにちは菫ちゃん。他の子は?」

菫「え~っと、皆さん帰っちゃいました」

さわ子「え?もう?」

菫「あ、元々純先輩と梓先輩のお二人だったんですけど……えっと……」

さわ子「ん?どうしたの?」

菫「……先生、さっきの夫婦って、冗談ですよね?」

さわ子「当たり前じゃないの。なに?それとも本気にしたいの?」

菫「いえ、そういう事では無いです」

さわ子「即否定も辛いわね……」

菫「あ!先生が嫌いって事じゃ無いですよ!ただ……」

さわ子「ありがと。ただ?」

菫「純先輩もさっき『スミーレは私の嫁だ!』って言ってまして」

さわ子「へぇ。遂に?」



19 名前:1:2011/06/24(金) 01:33:14.99 ID:3ODe6yhf0


菫「遂に?」

さわ子「へ?あ。あぁ、何でもない」

菫「で、ですね」

さわ子「菫ちゃん、話長くなる?」

菫「え?どうでしょう……私にもよく分からなくて」

さわ子「取り敢えず立ち話もなんだから、座ってゆっくり落ち着いて話しましょ?」

菫「あ、そうですね。すみません気が回らず……」

さわ子「良いのよ。お茶淹れて貰って良い?」

菫「はい、ただいま」

さわ子「クッキー貰うわね」ヒョイパク

菫「どうぞ」カチャカチャ


さわ子「うん、美味しいわねコレ」モグモグ

菫「ありがとうございます」カチャカチャ

さわ子「ありがとうございますって、もしかして手作り?」ヒョイパク

菫「はい。お気に召していただけたなら光栄です」カチャカチャ

さわ子「ふ~ん。こりゃ純ちゃんも嫁に欲しがるわけだ」モグモグ

ガチャン!



20 名前:1:2011/06/24(金) 01:33:58.18 ID:3ODe6yhf0


さわ子「ちょっと、大丈夫!?」

菫「あ、え~っと、はい。大丈夫でした」カチャカチャ

さわ子「そう?いやソッチじゃなくて貴方がよ……」

さわ子(中々重傷そうねぇ)

菫「はぁ……」カチャカチャ

菫(先生に聞けば、何で純先輩が怒ったのか分かるかな?)カチャカチャ

菫(……嫌われちゃったかなぁ)コポポポ

菫「どうぞ……」スッ

さわ子「ありがと。まぁ座って座って」

菫「はい……」ストン

さわ子「ん~今日のお茶も……うぇ」

菫「どうかしましたか?」

さわ子「ううん、何でもないわ。それでどうしたの?」ズズー

菫「え~っとですね……」

かくかくしかじか

菫「……っていう事なんです」

さわ子「……なるほどね」ズズー



21 名前:1:2011/06/24(金) 01:35:03.89 ID:3ODe6yhf0


さわ子(純ちゃんのアピールが全部冗談だと思ってた訳か、にしても……)

さわ子「逃げるなんて、らしくないわねぇ」ヒョイパク

菫「冗談って分かってたのなら、乗らない方が良かったんでしょうか?」

さわ子「う~ん……そこじゃあないかな」

菫「え?先生は純先輩が怒った理由分かったんですか?」

さわ子「まぁね。でも悪いのはあの子だから気にしなくて良いわ」

菫「梓先輩もそう言って下さいましたけど、やっぱりそう思えないといいますか……」

さわ子「まぁそうよね。……菫ちゃんさ、純ちゃんのこと好き?」

菫「はい。好きですよ?」

さわ子「じゃあ純ちゃんに好きって言われたらどう?」

菫「それは嬉しいですよ勿論」

さわ子(やっぱりここの違いか。純ちゃんに同じ質問したら動揺するんだろなぁ)

菫「でも、もう嫌われちゃいましたよね……」ウルウル

さわ子「無い無い。あの子が菫ちゃんを嫌うなんて無いわ」ヤレヤレ

菫「え?それはどういう」

さわ子「多分、今頃自分の事嫌いになってるんじゃない?」ズズー

菫「どういう事ですか?」

さわ子「そうゆう事よ」



22 名前:1:2011/06/24(金) 01:36:41.08 ID:3ODe6yhf0


菫「分かりません。教えて下さい先生」

さわ子「駄目よ」

菫「何でですか?」

さわ子「私が言える事じゃ無いもの」ヒョイパク

菫「お願いします!」バッ

さわ子「う、う~ん、でもぉ」モグモグ

菫「何で先輩に嫌われたか分からないと、私もうココに来れません!」

さわ子「それは困る!」

菫「それじゃあお願いします!」

さわ子「うぅ……じゃあ、ヒントだけね?」

菫「えぇ!?」

さわ子「私だって『そうだと思う』っていうだけなのよ?鵜呑みにされたら困るもの」

菫「そうですか……」

さわ子(まぁ、ほぼ100%そうだろうけど)

さわ子「じゃあねぇ……菫ちゃんは純ちゃんの事好き?」

菫「その話、先程しませんでしたか?」

さわ子「良いから。好き?」



23 名前:1:2011/06/24(金) 01:37:19.56 ID:3ODe6yhf0


菫「はい、好きです」

さわ子「純ちゃんに好きって言われたらどう?」

菫「ですから、嬉しいですよ勿論」

さわ子「じゃあ純ちゃんが今日あなたに言った事、全部冗談じゃないとしたら嬉しい?」

菫「え……?それって……え!?」カァァ

さわ子「その考えに至らないのは、経験がないからかしらね」ズズー

菫「え?じゃあ純先輩は……でも女同士ですよ?」アタフタ

さわ子「そうね。でもまぁ良いんじゃない?」

菫「へ?」

さわ子「今大事なのは純ちゃんが怒った原因でしょ?」

菫「いや、そうですけど、でも」

さわ子「まぁそこまで分かれば後も簡単でしょ?」ズズー

菫「えと、え~っと、え~っと」アセアセ

さわ子「でもそれも私の予想だからね?もしかしたら本当に嫌いになったのかも」ニヤリ

菫「あ、そうですよね……」シュン

さわ子「う、嘘よ嘘!」アセアセ

菫「そうですか?」パァァ



24 名前:1:2011/06/24(金) 01:38:16.14 ID:3ODe6yhf0


さわ子「うんうん!菫ちゃんを嫌いになる訳ないじゃない!」

さわ子(ヤダこの子可愛い。純ちゃんの気持ちも分かるわ~)

菫「良かった……」ホッ

さわ子「ま、明日にでもちゃんと話しなさいな」

菫「えぇ!?急すぎます!」

さわ子「なに?ヤキモキしたいの?」

菫「いえ、そういう訳じゃないですけど心の準備が……」

さわ子「何よそんな冗談言っちゃって」

菫「冗談じゃなくてですね!」

さわ子「そうよね、冗談とか言われたら傷つくわよね。本気なのに」

菫「それはそうですよ。……あ」

さわ子「じゃあ早い事、明日にでも謝らないとね?」

菫「……そうですね」

さわ子「あ~あ、結局ヒントどころか全部言っちゃった気がする」

菫「ありがとうございます」

さわ子「まぁ私も早く美味しいお茶が飲みたいし、さっさとスッキリしちゃうのよ」

菫「はい!……はい?」



25 名前:1:2011/06/24(金) 01:40:30.35 ID:3ODe6yhf0



さわ子「じゃあ今日はもう帰りなさい。まだ悩むんなら、そうねぇ……ムギちゃんに相談しなさい」

菫「紬お嬢様に!?そんな畏れ多い!」

さわ子「良いのよ、私から手ぇ回しとくから。それにあの子も喜ぶだろうし」

菫「はぁ……喜ぶ」

さわ子「そりゃもう。もしかしたら押し掛けて来ちゃうかも」

菫「それ程の事ですか?はい、分かりました」

さわ子「まぁ、純ちゃんに嫌われたってだけでこうなっちゃうんだから、
    答えは分かってる様なものだけど」ズズー

菫「え?」

さわ子「それじゃ私、仕事しに戻るわ。御馳走様」ガタっ

菫「はい。ありがとうございました」

さわ子「じゃあね」

ガチャ バタン

菫「う~ん、どうすれば」

菫「取り敢えず、お茶飲んで片付けて帰ろう」ズズー

菫「う!……何コレ、美味しくない」ウェ

『まぁ私も早く美味しいお茶が飲みたいし、さっさとスッキリしちゃうのよ』

菫「先生が言ってたの、こういう事だったんだ……」



26 名前:1:2011/06/24(金) 01:41:15.56 ID:3ODe6yhf0


菫「先生にも申し訳ない事しちゃった……」

菫「でも、どうしたらいいんだろ……」

* * *

少し戻って通学路!

梓「ちょっと純!待ってよ!」タッタッタ

純「……何よ」スタスタ

梓「戻らなくて良いの?」

純「良いよもう。梓だって分かったでしょ」

梓「何が?そもそも菫はまだ分かってないよ」

純「自分で言ってたじゃん!冗談だって!」

梓「それは、私が悪かったけど……でも」

純「違うよ梓。そっちじゃないの」

梓「え?じゃあ何?」

純「スミーレだって、冗談に付き合ってただけなんだよ」

梓「は?」

純「だから!私の髪を褒めてくれたのも!
  可愛いって言ってくれたのも!全部私の冗談に付き合っただけなんだって!」

梓「そんなの分かんないじゃん!」



27 名前:1:2011/06/24(金) 01:41:58.08 ID:3ODe6yhf0


純「冗談って分かってる事に本気で付き合う訳ないでしょ!」

梓「そ……それこそ冗談みたいなノリで言った純が悪いよ!」

純「冗談じゃないよ!本気で言ってんのよ!」

梓「知ってるよ!でも私に今言ってもしょうがないじゃん」

純「っ……!ていうか何で知ってんのよ!誰にも言ってないのに!」

梓「見てれば分かるよ」

純「いつから!?」

梓「初めっから」

純「だからいつ!」

梓「だから初めからだって」

純「はぁ?初めっていつよ」

梓「『ねぇねぇ、斎藤さんってさ、何かスミーレって感じだよね?』って純が言った時から」



28 名前:1:2011/06/24(金) 01:42:53.88 ID:3ODe6yhf0


純「えぇ~、そこから~?ホントに最初じゃん」

梓「そうでしょ?」

純「まぁ……多分」

梓「知らないのは1年生の子達だけだよ?」

純「え!?じゃあ憂もさわ子先生も」

梓「先生が『二人の話なんだから、私達は静かに見守ってあげましょ』って」

純「え、えぇ~……」ガクリ

梓「思い当たる節有るでしょ?」

純「……言われてみれば大いに」

梓「皆応援してるんだしさ、もうちょっと頑張ろうよ」



29 名前:1:2011/06/24(金) 01:43:23.36 ID:3ODe6yhf0


純「でも……」

梓「らしくないなぁ。菫に嫌われるよ?」

純「やだ!」

梓「じゃあ何とかしないと」

純「うん……」

梓「後ね、菫は多分純に嫌われたと思ってるよ」

純「何でさ!」

梓「純が逃げるからじゃないの。フォローはしたけどさ」

純「うぅぅ、面目ない」

梓「まぁ、フォローはするからさ。何とかしなさいよ」

純「フォローって……?」



30 名前:1:2011/06/24(金) 01:43:57.01 ID:3ODe6yhf0


梓「それはまぁ……追い追いよ。兎に角明日には謝る事!」

純「えぇ!?明日!?」

梓「早くしないと菫が部室に来なくなっちゃうでしょ!」

純「やだ!」

梓「じゃぁ何とかしなよ!」

純「うぅぅ~。分かったよやるよやりますよ!しっかり仲直りしてやりますよ!」

梓「うん、その方が純らしいよ」

純「……ありがと」

梓「どう致しまして」

純「うん。……ていうかそもそも梓の所為じゃん!」



31 名前:1:2011/06/24(金) 01:44:54.72 ID:3ODe6yhf0


梓「な!なんで話蒸し返すかな!だから純が真面目に言わないからでしょ!」

純「あ~、憂まで知ってるとか恥ずかしい~!それも梓が言ったんじゃないでしょうね?」

梓「そんな訳無いじゃん!純が分かりやす過ぎるだけだって!」

純「そんな事無いよ!だって一年の二人は知らないんでしょ?」

梓「あの二人はそうゆう経験が無いからじゃないの?」

純「何か失礼じゃないソレ?」

梓「うっ……まぁでも純は分かりやすい!」

純「何をー!」

ギャーギャー ワーワー

* * *

琴吹家!

菫(紬お嬢様に相談……先生はしていいと言ってたけど……)



32 名前:1:2011/06/24(金) 01:45:38.90 ID:3ODe6yhf0


菫「はぁ……ただ今帰りました」

紬「あら菫ちゃん、おかえり~」

菫「お!お嬢様!?おかえりなさいませ!」バッ

紬「もぉ、そんなに畏まらなくて良いのに」ヤレヤレ

菫「今日はいかがなさいましたか?」

紬「菫ちゃんが悩んでるってさわ子先生から連絡が有ってね」

菫「え?まさか本当にそのような事で?」

菫(本当に先生の言った通りに……)

紬「だって大事な事じゃない」

菫「そんな!私如きにその様に気を使っていただかなくても」



33 名前:1:2011/06/24(金) 01:46:34.65 ID:3ODe6yhf0


紬「良いのよ。私がしたいんだもの」

菫「はぁ、左様でございますか」

紬「むぅ。もっと普通に喋ってくれていいのよ?」

菫「いえ、その様な事」

紬「何だったら昔みたいに『つむぎおねえちゃん』って呼んでくれたって良いのに」

菫「無理を言わないで下さい……私は琴吹家に仕える身ですから」

紬「そぉ?残念。あ、だったらそう『指示』すれば良いの?主人として」

菫「え?」

紬「菫ちゃんは私の事を紬お姉ちゃんと呼ぶ事!」

菫「えぇ!お嬢様それは……」



34 名前:1:2011/06/24(金) 01:47:03.91 ID:3ODe6yhf0


紬「お・ね・え・ちゃ・ん」

菫「紬お姉ちゃん、勘弁して下さい……」

紬「たまには良いじゃない」

菫「父に見つかったら怒られてしまいます」

紬「だったら私が叱りつけるわ」

菫「……変わりましたね、紬お嬢様も」

紬「お・ね・え・ちゃ・ん、でしょ」

菫「そうでした。……高校に入ってから、素直になりましたね」

紬「そう?」

菫「昔は私がお姉ちゃんと呼ぶと父が怒るのを見て、我慢して下さったでしょう?」



35 名前:1:2011/06/24(金) 01:47:42.69 ID:3ODe6yhf0


紬「そうね。でもワガママは言っても良いものなのよ。たまにはね」

菫「そうでしょうか」

紬「えぇ。軽音部の皆に教えてもらった事の一つ。『
  我慢ばっかりしてても苦しいだけだろ?』って」

菫「はぁ……」

紬「あ、今日は私の話じゃ無かったわね」

菫「え?」

紬「さっ!私の部屋に行きましょ」ガシッ

菫「あの、お嬢様?」

紬「うふふふふふふ」ズルズル

菫「お、お姉ちゃん?」ズルズル



36 名前:1:2011/06/24(金) 01:48:11.64 ID:3ODe6yhf0


紬「今日はたっぷりお話しましょうね~」ズルズル

菫「え、え~……」ズルズル

紬の私室!

紬「はい、菫ちゃんどうぞ」スッ

菫「すみません、お手数をおかけして」

紬「良いのよ~。可愛い菫ちゃんの為だもの」

菫「可愛い……ですか」

紬「えぇ。純ちゃんだってそう言ってたんでしょう?」

菫「っ!」ボン

紬「うふふふふふふ」キラキラ

菫「先生からお聞きに?」



37 名前:1:2011/06/24(金) 01:49:07.05 ID:3ODe6yhf0


紬「えぇ、ちょっとだけ」

菫「そうですか……」

紬「……どう?」

菫「どう?とは」

紬「うふふふふふふふ」キラキラ

菫「お姉ちゃん、何か怖いです」

紬「はぅ……やっぱり良いわねぇ、お姉ちゃんって呼ばれるの」ウットリ

菫「そうですか?私も一人っ子なので分かりかねますが」

紬「まぁ、その話は今は良いわ。それより菫ちゃんの事だもの」

菫「うぅ……逃げられない……」



38 名前:1:2011/06/24(金) 01:49:42.07 ID:3ODe6yhf0


紬「気付いてなかったの?」

菫「そういう意識すら、有りませんでしたね……」

紬「そうなの」

菫「先輩方も、先生も、私の事を好いてくれてるとは思ってましたが……」

紬「そんな風に想われてるなんて思いもしなかった?」

菫「はい……」

紬「嫌?」

菫「嫌……という訳では。ただ考えても無かったものですから。女同士ですし……」

紬「そう。じゃあ考えるのはこれからでも良いんじゃない?」

菫「へ?」



39 名前:1:2011/06/24(金) 01:50:16.56 ID:3ODe6yhf0


紬「純ちゃんの事、嫌いになった?」

菫「いえ、そんな事は……」

紬「じゃぁ、付き合える?」

菫「付き……合えるか判断出来る程、純先輩の事を知らないんです」

紬「なら今はそれでも良いじゃない。無理に今結果を出す必要は無いわよ」

菫「そうですか?」

紬「そうよ。そうそう、『お友達から始めましょう』っていう事よ」

菫「お友達から……」

紬「まずは仲良くなるのが大事じゃない?」

菫「そう……ですね」

紬「お互いもっと知りあわないとね」



40 名前:1:2011/06/24(金) 01:51:14.74 ID:3ODe6yhf0


菫「はい。ありがとうございました」

紬「どう致しまして」

菫「うん、明日頑張ってみます」

紬「後ね、一つ大事な事」

菫「はい?何でしょうか」

紬「『女同士』が良いんじゃなくて『貴方と』が良いのよ。そこは覚えててあげて」

菫「え?どういう事ですか?」

紬「貴方『で』良い、じゃなくて貴方『が』良いのよ」

菫「……」カァァ



41 名前:1:2011/06/24(金) 01:51:57.52 ID:3ODe6yhf0


紬「さて……新しい菫ちゃんの誕生ね!ハッピーバースディ!!」

菫「」ポカーン

紬「おめでとう!!」

菫「え~っと……何でしょうそれは」

紬「最近りっちゃん達がよくやってるから、私も一度言ってみたかったの~」

菫「はぁ……そうですか」

紬「……違った?」テヘ

菫「はい、多分」アハハ

* * *

次の日の部室!

純「何だよ梓、『フォローするから!』とか言っといて先行っとけって……」トントントン

純「憂も居ないし、スミーレと二人きりになっちゃうじゃん……」ソー

純「やっぱり、先に来てる。でも来てくれてて良かった……」ホッ

純「さ~て、どうしたもんかなぁ」ウロチョロ

純「う~、ん~、あ~、も~」ウロチョロ



42 名前:1:2011/06/24(金) 01:52:24.68 ID:3ODe6yhf0


純「うん!勢いに任せよう!」ガチャ

バタン!

純「おぉスミーレ!君の笑顔は太陽よりも」ビシッ

菫「昨日は申し訳有りませんでした!」バッ

純「明るい貴方が最後まで言わせてくれない……」

菫「あ、あのですね純先輩?」

純「はい何でしょう」

菫「昨日のお話なんですけど……ね?」モジモジ

純「あぁ、良いの良いの。昨日のは全部冗談だからさ。いきなり帰っちゃってゴメンネ?」

菫「え?」

純(何言ってんの私!)

純「勝手に嫁だ~とか変な事言っちゃって、気悪くしちゃったかな?」

菫「え、いや、そんな事は」

純「バカみたいだよね、あんな冗談で盛り上がっちゃってさ」

菫「あの、純先輩?」

純「スミーレもさ、面倒だったら直ぐに止めてくれて良いよ?」

菫「待って下さい!」

純「え?」



43 名前:1:2011/06/24(金) 01:53:13.44 ID:3ODe6yhf0


菫「本当に……冗談だったんですか?全部」

純「……うん」

菫「本当ですか?」

純「……」

菫「昨日先輩が帰った後に、先生が来たんです」

純「そう、なんだ」

菫「誰も居ないの?って聞かれて昨日の事説明したんです」

菫「何で純先輩が帰ってしまったのか、分からなくて、嫌われたのかと思って、相談したんです」

純「へぇ~。で、なんて?」

菫「『純ちゃんが今日あなたに言った事、全部冗談じゃないとしたら嬉しい?』と言われました」

純「ブフゥッ!」

純(直球じゃないの!何言っちゃってんのあの人!)

菫「先生は、私の話を聞いてそういう結論に至ったそうです」

純「そう、なんだ……」

菫「でも今、先輩は冗談だって言ってるじゃないですか」

純「う……うん」

菫「どちらが正しいんですか?」



44 名前:1:2011/06/24(金) 01:53:39.31 ID:3ODe6yhf0


純「それは勿論……」

菫「勿論?」

純「……わ……私。じゃなくて、さわ子先生が正しいよ」

菫「本当ですか?」

純「そうだね、嘘吐いてゴメン」

菫「いえ、こちらこそ気がつかずスミマセンでした」

純「いやいや、スミーレは悪くないよ。こっちが勝手に好きになっただけなんだもん」

菫「はぇ!?」ボン

純「あ!……言っちゃった」

純(こんなタイミングで言ってどうすんの私!)

菫「えぇ~っと……」カァァ

純(もう駄目だ~!)

菫「あ、ありがとうございます……」テレテレ

純「その後は『ゴメンナサイ』ですよね?」ショボン

菫「え?何でですか?」

純「へ?だってスミーレは私の事好きじゃないんでしょ?」

菫「そんな事無いですよ!」



45 名前:1:2011/06/24(金) 01:54:59.57 ID:3ODe6yhf0


純「うぇ!?」カァァ

菫「あ!いえ!そういう事じゃ無くてですね!」アセアセ

純「あ、やっぱしそうだよね……」シュン

菫「あああの違います!純先輩の事は好きですよ!」アタフタ

純「マジで!?」キラキラ

菫「え!?いやいやそういう事じゃ無くて!」アウアウ

純「じゃぁやっぱり……」シュン

菫「ですから、あの、お友達から始めさせていただく、というのはいかがでしょうか。……あれ?先輩?」

純「……私達ってまだ友達ですら無かったんだ……そっか~……」ズーン

菫「いえ!これは言葉のあやでして!」アタフタ

純「良いよ良いよ、慰めてくれなくても……」ズズーン

菫「あぁ!純先輩がどんどん沈んでしまっている!」

純「奥さ~ん、知ってるでしょ~、鈴木純で~ございます」ズーン

菫「奥さんって誰ですか!?と、とにかくですね!」

純「うぃ?」

菫「その、そういう関係になれる程、純先輩の事知らない……んですよ」

純「そぉ?」

菫「だって……二人で遊んだ事とかも無いですし」



46 名前:1:2011/06/24(金) 01:55:48.14 ID:3ODe6yhf0


純「そういえばそうだね」

菫「でも、純先輩の事をもっと知りたいと思うんです」

純「ほんと!?」

菫「はい。私の事ももっと知ってほしいと思ってます」

純「うんうん!もっと知りたい!」キラキラ

菫「先程のはそういう意味でですね……え~っと」

純「……そっか、そうだよね。スミーレさ」

菫「は、はい!」

純「ドーナツ好き?」

菫「はい、まぁ」

純「じゃあ今から食べに行こう」

菫「え?」

純「一緒にドーナツ食べながらさ、お喋りしようよ」

菫「はぁ」

純「ほら、行こ行こ!」ギュッ

菫(手!?)「え、でも部活は?」

純「良いの、たまには。サボっちゃおうよ」

菫「良いんですか?」



47 名前:1:2011/06/24(金) 01:56:51.64 ID:3ODe6yhf0


純「真面目だなぁ。じゃあ梓には連絡しとくよ」パカッカチカチ

純「『可愛いスミーレは私が戴いた!
   今日は帰ります。スミーレがケーキ用意してるから食べてね』……良し」

菫「戴いたって……」カァァ

純「さぁ行くよスミーレ!まずは私の好きなドーナツを知ってもらうんだから!」

菫「あ、はい!」

ガチャ バタン

タッタッタ……



48 名前:1:2011/06/24(金) 01:58:31.59 ID:3ODe6yhf0


……ガチャ

梓「……行ったね」

憂「そうだね」

梓「マナーモードにしておいて良かった」

さわ子「ちょっと、どうするのよ」

梓「良かったじゃないですか」

さわ子「違うわよ。今日のお茶はどうするのよって」ブーブー

梓「生徒の仲を良くするのも大事でしょ……」ヤレヤレ

憂「まぁまぁ。私が淹れますから」

さわ子「わ~い!憂ちゃん大好き!」キャルン



49 名前:1:2011/06/24(金) 01:59:23.71 ID:3ODe6yhf0


梓「先生、可愛くないですよ」

さわ子「なっ!貴方達ってホント私に失礼よね!」プンプン

梓「いえ、それ程でも」

さわ子「なんで謙遜するのよ」

憂「はいどうぞ~。スミーレちゃんのケーキも一緒ですよ~」カチャカチャ

さわ子「ありがと。……うん、憂ちゃんのお茶もグッドよ!」ビシッ

憂「ありがとうございます。はい、梓ちゃんも」スッ

梓「うん、ありがと。……はぁ」

憂「ん?どうしたの?」

梓「いや、今日も練習できないな~って思って」

憂「あぁ、そうだねぇ」

さわ子「二人の仲の方が大事なんでしょ?良かったじゃないの」モグモグ

梓「まぁそうですけどぉ……」フーフー

さわ子「まぁ、お友達からでも十分じゃない。仲良き事は美しきかなってね」

梓「はぁ」

さわ子「……じゃあ折角だし私達も仲良くなりましょうか?」ニヤリ

梓「はい?」

さわ子「ほら、可愛い梓ちゃんともっと仲良くなりたいじゃない」



50 名前:1:2011/06/24(金) 01:59:53.60 ID:3ODe6yhf0


梓「ななな何ですかその流れは!?」

さわ子「やっぱりそろそろね、ネコミミ推しだけじゃ苦しいと思うの」

梓「そっち!?っていうかネコミミも推してないです!」

さわ子「憂ちゃん。アレ出して」

憂「は~い」ガラガラ

梓「アレ?って何よソレー!?」

さわ子「いや~、こないだ憂ちゃんと衣装の話で盛り上がっちゃって」

憂「次のライブの衣装とか、どんなのが良いかなって」ガラガラ

さわ子「取り敢えずゴスロリからパンクから、10着ほど作ってみました!」イエイ

憂「ちなみにこちらは全部梓ちゃんサイズです!」イエイ

梓「10着!?っていうか何で憂まで乗り気なの?」

憂「私も作るの手伝ったから思い入れが出来ちゃって」

さわ子「憂ちゃんのお陰で捗る捗る。ホントありがとうね」

憂「いえ、私も楽しかったですし」

さわ子「ホント良い子だわ。さ、梓ちゃん逃げちゃ駄目よ?」ガシッ

梓「いやー!助けてー!」ジタバタ

さわ子「何よ、全部新作なのよ?唯ちゃん達は見た事もない衣装よ?何が不服なのよ」



51 名前:1:2011/06/24(金) 02:02:21.83 ID:3ODe6yhf0


梓「そんなの着せられる事自体が不服ですよ!」

憂「そんな……梓ちゃんの為に一生懸命作ったのになぁ……」ヨヨヨ

さわ子「私達も、軽音部の為に!頑張ったんだけどなぁ……」ウルウル

梓「うぐっ……」

憂「な~」チラリ

さわ子「な~」チラリ

梓「う~ん、え~?」

憂「梓ちゃん着てみるだけでも、駄目かな?」ウルウル

梓「う……憂がそこまで言うなら」

憂「本当!?」

さわ子「よし来た!先ずはコレね!」

憂「はい先生!梓ちゃんどうぞ」

梓「……う~、どう?」

さわ子「いやん可愛い!憂ちゃん、カメラと照明!」

憂「バッチリです!」

梓「カメラって何!?」

さわ子「さ!ガンガン行くわよ~!梓ちゃん先ずはその場でクルっと一回転してみようか!」

梓「やっぱりい~や~!」

* * *



52 名前:1:2011/06/24(金) 02:04:04.52 ID:3ODe6yhf0


?「部室に来てみたら部長がファッションショーしてた。どうも奥田です」

?「自分でも何言ってるか分からないけど、取り敢えず帰ろうかな」

?「名前が発表前だからって?だし。扱えないからって休みって事にされちゃたまったもんじゃないよ」

?「きっと来月には奥田×梓とか、奥田×菫とか出ちゃうくらいバキっとやるから」

?「乞うご期待!」ビシッ

梓「見てないで助けてー!」ニ゛ャー

さわ子「あっ、ちょうど良かった!はいコレ!レフ板持って!」

?「はい、了解です」

梓「手伝うなー!」


END



53 名前:1:2011/06/24(金) 02:12:16.15 ID:3ODe6yhf0

これにて本編終了でございます。

スミーレの発音はアモーレとかアンドレとかと同じ発音じゃないかな?
と考えて、そのまま話を書いたら何かこんな結果に。

多分純×菫は高校生編で一番無さそうな組み合わせな気もしますが……。

菫に関してはもうオリジナルキャラ状態です。これ最初に書くべきでしたね。

まぁ何が言いたいかっていうと
純は可愛いし、菫も可愛いし、奥田ちゃんも将来性に期待!って事です。

それでは、ここまで目を通してくださった方がおられるのならば、お付き合いありがとうございました。

純×菫なかよし編とか、より一層需要なさそうですね。




54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/06/24(金) 10:33:21.43 ID:dH25A7rAO

おおお乙!
スミーレSSもっと増えろ



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/06/24(金) 15:05:02.18 ID:hDyuGdGBo

乙!
ほのぼの系純愛は善きかな善きかな
みんな可愛くてホンワカした
特にスミーレのキャラうまく掴めてるね
ムギちゃんとの関係も面白いし

>>53の始めと終り見ると続き書くのかな?
期待してるぜ



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/06/25(土) 07:36:27.44 ID:J+PLG4+AO

続き書くんなら期待してるよ






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[ 2011/07/22 16:48 ] 非日常系 | 純菫 | CM(0)

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