SS保存場所(けいおん!) TOP  >  スポンサー広告 >  クロス >  唯「こころのちから」

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






スポンサーサイト 【スポンサー広告】


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | | CM(-)

唯「こころのちから」 【クロス】


http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1311974954/l50




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:29:14.14 ID:7IuEakxUO

スウィートホームのネタSS
映画版の設定多目でたまにFC版のネタ含む
完結してるけどもしもしだからだらだら貼っていくよ





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:30:26.51 ID:7IuEakxUO

ここはとある避暑地の別荘
軽音部恒例の夏合宿のために今年も紬にお願いして、空いている別荘を使わせてもらえることになった

律「さぁ~着いた着いた」
唯「うわぁ~ 夏なのに涼しいねあずにゃん」ガバッ

梓「唯先輩に抱きつかれると暑いですけどね」

澪「ムギ、毎年すまないな。ていうか今回の別荘もまた凄いな…」

紬「いいのよ澪ちゃん。高校最後の夏休みなんだからたくさん思い出つくりましょう」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:31:25.28 ID:7IuEakxUO

唯「さわちゃんもくればよかったのにねー」

澪「職員の当番登校だってあるし、みんなの進路の事もあるし今年は仕方ないな」

律「さ~て遊ぶぞーい」

唯「りっちゃん!川だよ!川があるよ!」

律・唯「突撃ー!!」

梓「唯先輩、律先輩 自分たちの荷物くらい片付けてからにしてください!」

澪「結局3年間こんな調子だな…」

紬「とつげき~」

澪「…ですよねー」

澪「わ、私も、とつげき~」

こうして唯たち3年生にとっては最後の合宿が始まった



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:32:29.50 ID:7IuEakxUO

本来は秋の文化祭に向けての特訓のための合宿だったが、
今年も軽音部らしく川で遊んだりバーベキューをしたり皆それぞれに夏を満喫していた

唯「ごっつぁんでした!」
紬「バーベキューっていいわね~」

律「よーし!腹ごしらえも済んだことだし、みんなでクワガタとりにいこうぜ~」

唯「くわがた!」

紬「私一度でいいからクワガタを自分の手で捕まえてみたかったの~♪」

澪「わ、私は行かないからな!…虫…こわいし…」

梓「私も食べてすぐにそんなに動けないですしパスします」

結局3人で近くを探索する事になった



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:33:54.41 ID:7IuEakxUO

しかし辺りの木を探してみたがクワガタは見つからなかった
唯達が諦めて別荘に帰ろうとした所で、先頭を行っていた律が唯と紬を呼んでいる

律「おーい、こっちきてみー! すごいぞー!!」

唯「どうしましたか!?隊長!!」

紬「事件の気配がするわ~♪」


その正体は、紬の別荘の倍はあろうかという 洋館といわれる雰囲気の建物だった



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:35:06.85 ID:7IuEakxUO

唯「うわぁ~ すごい家だね!これも誰かの別荘なのかな?」

律「まぁそーだろな こんな別荘持ってるなんてどっかの国の王様かwww?」
紬「でもここって今は使われていないんじゃないかしら?ほら、庭も手入れされてないようだし…」

そう言われるとそんな気もするな、と2人は思う
確かに庭は草が生い茂り、入口の門には幾重にも鎖が巻かれ錠がしてあった
よく見るとブロックを積み上げた塀も所々崩れてるようだった



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:36:20.34 ID:7IuEakxUO

律「確かに誰かが管理してる感じじゃないな」

唯「もったいないね こんな立派なようかんなのに…水ようかん食べたい…」

紬「じゃあ帰ってお茶にしましょう♪」

律「結局クワガタいなかったなー」


その夜 楽器の練習も一段落ついた所で律がお約束の提案をする

律「諸君!私はこれから肝試しをしたいと思います!!どうですか!!」

案の定乗り気なのは唯と紬、梓はやれやれといった顔で澪は部屋のすみで震えていた



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:38:14.72 ID:7IuEakxUO

澪「私は絶対にイヤだからな!!
  だいたいこんな流れ去年もあっただろう!あの時だってむちゃくちゃ怖かったんだから…」

梓「そうです!私達は練習するために来たんですよ…まぁ今年もはしゃいじゃいましたが…」

律「え~ いいじゃん澪、やろうよ~」

唯・紬「やろーやろー!」

澪「イ・ヤ・ダ!!」

梓「澪先輩もあんなにいやがってるじゃないですか。
  それにやるにしても場所はどうするんです?私達この辺りの道なんて全然知りませんよ」

律「フッフッフ 場所は既に決めてあるのだよ!いくぞーみんなー!!」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:39:18.74 ID:7IuEakxUO

結局律たち3人がノリノリで行ってしまい仕方なく梓も着いて行き、
澪も1人になるのが怖かったので全員で律の案内の元、決まっているという場所へ向かった
律が肝試し場所として選んだのはそう、あの洋館だった
昼間はそうでも無かったが闇の中、懐中電灯に照らされるとなんだか不気味だ

澪「ひぃぃぃ」gkbr

梓「律先輩 これって人の家なんじゃないですか?まさかここに不法侵入するんじゃないでしょうね」

律「大丈夫だ、もんだ(ry ここは私の調べによると今は誰も使っていない空き家だ。
  なのでちょーっとだけ使わせてもらうんだ」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:41:07.69 ID:7IuEakxUO

唯と紬は恐らくここの事だと分かっていたのか、なにやらキャーキャー言いながらも楽しそうだ
澪「無理!!絶対無理」

梓「使ってないとは言ってもさすがにこれはまずいんじゃないですか?
  そもそもどうやってはいるんですかこれ。入口はすごい鍵かかってますよ」

律「ん?そこの塀見てみ 崩れちゃってるだろ そこから入る」

梓「律先輩が崩したんじないでしょうね」

律「ばかちん!さすがの私もそこまではせんわい!!」
澪「なぁ律 もう帰ろう…勝手によその土地に入っちゃダメだよやっぱり」

澪はうっすらと涙をうかべている



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:42:50.32 ID:7IuEakxUO

結局嫌がる澪を律が手を引き、塀の残骸を越え庭に入る。そして梓、唯、紬と続く。

庭は一面草で覆われていて足元を照らしても草しか見えない状態だったが、
律を先頭に昔のRPGのように縦1列になり、建物の方に向かい歩いていく

唯「なんだか冒険みたいだね ドキドキです!」フンス

紬「私一度でいいから洋館に迷い込んでゾンビを退治してみたかったの~」

澪「ゾッ…ゾンビ?!」

梓「ムギ先輩…ホントですかそれ…」

律「なんだかんだ言ってみんな楽しんで・・あイダッ!!」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:44:49.58 ID:7IuEakxUO

律が何かにつまづいた
そしてガラガラと何かが崩れる音
草に紛れて粗大ゴミでも捨ててあったのかと思ったが、
懐中電灯で照らしてよく見てみると粗大ゴミではなかった

律「なんだこれ?石か?」
梓「みたいですね。石を積み上げてたんですかね?」

唯「りっちゃんダメだよ~ よそのおうちの物壊しちゃ。めっ!」

律「この草の中、先頭を行く私の身にもなってくれよ。それにただの石じゃんか」

紬「そう言えば死んだ子供が河原で石を積み上げる話があったわね~♪」

澪「コワイコワイコワイコワイ…」

律「ムギ…この状況じゃ私も怖いわそれは」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:47:18.24 ID:7IuEakxUO

そしてようやく館の玄関へと辿り着いた

律「さーてと どうやって中に入ったもんかな~」

梓「やっぱり入るんですか…でも当然鍵がかかってるでしょうしどうやって入るんです?」

律「わからん!とにかく窓とか空いてたり壊れてる所がないか探してみるか」

紬「犯行は密室で行われた…」ブツブツ

澪「もう十分楽しんだよな!さぁ帰ろう!…」顔面蒼白

律「ここまで来て帰っては武士の名が廃るわい!しっかしどーしたもんか…」

唯「あ…開いた」

律澪梓紬「はい?」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:49:38.36 ID:7IuEakxUO

当然鍵がかかっているであろうと思っていた玄関の扉はあっさりと開いた

律「あら…開いてたのね…」

梓「唯先輩の固定概念にとらわれない自由な行動が羨ましいです」

唯「ほぇ?」

律「なんにせよ玄関は開いたんだ。とにかく入ってみようぜぇ」

恐る恐る中に入って行く5人。澪はぎゅっと目をつむり律の腕を掴んでいる

律「おじゃましまーす…」

誰も居ないと分かっていながらつい口にしてしまう

懐中電灯で辺りを照らすとエントランスの壁や机の上にいかにも高級そうな調度品が飾られている



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:51:28.65 ID:7IuEakxUO

しかし外観同様、館を使わなくなって長い時間が過ぎているであろう事は
床や机などに積もったホコリからみてとれる

律「しっかし凄い屋敷だな。ここ日本だぞ。
  ムギの言う様にホントにゾンビやハンターがいたりしてな」

意地悪そうな顔で澪の方を見る
澪はさらに目をつむろうとして、目を→←こんな感じにした

唯「うーん 真っ暗でよく見えないや。電気のスイッチどこかな~?」

梓「電気は…こんな長く使ってないっぽい屋敷なんですからさすがに止まってるんじゃないですか」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:53:05.07 ID:7IuEakxUO

広いエントランスを探検する5人 澪は律にくっついているだけだが

律「おーい唯、なんか面白そうな物見つかったか?」

唯「ゆい は どうのよろい と てつのやり を みつけた」

どうやら鉄製の甲冑の置物らしい…

紬「あら、これは電気のスイッチかしら?えいっ」カチッ

梓「ムギ先輩まで…点くわけな…」

…明かりは…ついた!

律「えっ!?」
澪「…ヒッ」ビクッ
梓「なんで…?」
唯「おお~」
紬「まぁ♪」

壁に付けられた電灯にもホコリが積もっているので光は強くはないが確かに明かりは灯っている



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:55:11.88 ID:7IuEakxUO

律「ちょ、ちょっと待てよ!なんで電気が!?」

梓「うそ…え?えっ?」

唯「さすがムギちゃん」

紬「えっへん!」

澪は周りの声の様子から異常であることを感じ震えていた

律「なんかこの屋敷おかしくないか?さっきの玄関にしてもそうだ。
  入口の門にはあんな厳重に鍵がかけてあったのに玄関は開けっぱなしなんておかしいだろ!?
  それになんで電気が来てるんだよ!?この感じじゃ使わなくなって1年や2年じゃないぞ!!」

律の顔色が変わったのを見て唯と紬も異常であることを感じていた



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:57:00.85 ID:7IuEakxUO

律「よ…よし!肝試しはこれにて終了 帰って風呂入って練習すっか」

梓「そ…そうですよ 練習です練習…はやく帰ってやりましょう」

澪はもちろん唯と紬も同感のようで皆玄関の扉の方に向かっていた

律「さあ帰ろう帰ろう!いやー怖かったなー あ、ムギ電気消してお…」

扉のノブに手をかけた律が言葉を詰まらせる

ガチャ…ガチャガチャ!ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ…

律「嘘だろ!?なんでッ!?」

扉が開かない。ノブを回してみても押しても引いても開かない。

まだ消されていなかった電灯が一瞬点滅したような気がした



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 06:59:09.24 ID:7IuEakxUO

律はまだドアノブを必死に回している。
澪はとうとう泣き出してしまったがそれでも律にしがみついている。
梓も顔から血の気が引いているようで言葉もなく律を見つめていた。
唯と紬は顔色こそ平常だが呆然と律の行動を見つめていた。

律「なんなんだよコレ!?どうなってんだッ! 唯!さっきどうやって開けたんだ!?」

唯「え?どうやってって…普通に開いたよ」

律「普通に開かないから聞いてんだよッ!!唯!やってみろ!!」

律の悲鳴にも似た叫び。唯は一瞬戸惑うが扉の前に行きドアノブを回す

が…駄目っ!
扉は開く気配も見せない



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:01:05.99 ID:7IuEakxUO

唯のチャレンジ後、数分間誰も動かなかった。
動けなかったというべきか。皆頭の中で必死に考えを整理していたのだろう。
沈黙を破ったのは紬

紬「私たちって、閉じ込められたの?」

澪の泣き声が半音ほど高くなる

律「そうなるのかな…どういう仕組みか知らないけど
  扉がびくともしない、あんなに簡単に開いた扉がだ」

梓「どうしたらいいんですか?私たちどうなっちゃうんですか?」

唯「あずにゃん…」

律「とにかく外へ出る事だけを考えよう」

みんながコクリと頷いた

律「唯…さっきは怒鳴っちゃってごめん」

唯「うん」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:02:52.18 ID:7IuEakxUO

一旦はパニックに陥ったが時間と共に皆の頭も少しずつ機能しはじめた

律「…そうだよ!扉が開かないなら窓から出ればいいじゃんか!しっかりしろよな~ホント」

梓「そうでした!なんですぐ気付かなかったんだろう」

唯「じゃあ出られそうな窓を探しにレッツゴー」

紬「レッツゴー♪レッツゴーゴー♪」

澪「早くお風呂入りたいな…エヘッ」

澪もようやく落ち着いたらしく少し微笑んだ

律「じゃああの部屋を見てみるか」

玄関から一番近い扉を指差し、また律が先頭になって部屋へと向かう。



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:04:21.95 ID:7IuEakxUO

ゆっくりと扉を開け部屋へと入る。
照明のスイッチを探し明かりをつけようとするが球切れなのか明かりはつかない。
しかし幸いにも月明かりが差していたのでなんとか窓際には辿り着けそうだった

律「みんな、足元には注意しろよ。足ぶつけたら痛いんだぞー」

皆クスクスと笑う
闇に目が慣れ始めていた

唯「ここ…子供部屋だったのかな?」

梓「そう言われれば…そうですかね」

部屋にはベビーベッドや赤ちゃん用の吊るすメリーゴーランドの様なものがある

紬「じゃあここは別荘じゃなくて誰かが住んでいたお家なのかしら」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:06:41.00 ID:7IuEakxUO

そんな会話をしていると、先頭の律が窓際に到達する

律「さぁ!帰ろうぜ やっぱり人の家に勝手に上がり込んじゃ駄目だよな~」

梓「どの口が言うんですか全く…」

あまり見たことのないタイプの窓だったので律は懐中電灯を窓に向けて、開ける方法を探していた

律「んー?どうなってるんだこの窓?取っ手らしいものがないぞ~? おっ!これかな?」

律が懐中電灯をさらに窓際に近づけた時、
ジュッ という何かが焼けるような音がしたと同時に、辺りがまた真っ暗になった

律「!!!?」
澪梓唯紬「?」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:08:05.70 ID:7IuEakxUO

律の持っていた懐中電灯の先の部分、
ちょうど電球のあるあたりが切り落とされたように消えていた。
律は一瞬何が起こったか理解出来なかったがすぐにある匂いを嗅いで理解した。

律「うあああぁあぁぁぁぁあぁ」

そしてエントランスの方に向かい闇の中を全力疾走した。
懐中電灯は先がドロドロに溶けていたのだ

律にしがみついていた澪も律に引きずられるようにして付いていく。
付いていかざるを得ないのか
残った3人は何が起こったのか分からず立ちすくんでいる

何かが、また何かが起こってしまった事に気付いた3人は律の後を追った



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:09:09.66 ID:7IuEakxUO

3人はエントランスに戻ったが、いると思っていた律と澪の姿はなかった

唯「あれ?りっちゃん?澪ちゃん?」

梓「いませんね…」

紬「もしかして玄関の扉が開けられて外に出たのかしら?」

扉を開けようとする紬。しかし扉はびくともしない。

紬「やっぱり無理ね。となると他の部屋かしら?」

見渡すと1階には他に部屋がもう3つ、2階にもいくつか部屋があるようだ
ふと見ると、床に律の持っていた懐中電灯の持ち手の部分が落ちていた

梓「あ、これは懐中電灯…!?」

それは熱で溶断されたように先の部分が無くなっていた。



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:10:19.52 ID:7IuEakxUO

梓「え…なに…コレ?」

紬「これは…溶けた…のかしら?」

唯「なんで!?普通に使っててこんな風にならないよね?」

梓「もうなにがなんだかわかりません…グスッ
  なんで!?どうしてこんなことになっちゃったの!?ワァァァァン」

梓が泣き崩れる

紬「梓ちゃん…ヒック…あずさちゃぁぁん!!」

紬もつられるように号泣した

唯の目にも涙が溜まっている。
普段どんなに振る舞っていても彼女たちは高校生の女の子だ。
こんな状況になれば耐えられないだろう

唯「あずにゃん、ムギちゃん、しっかりして。まずりっちゃんと澪ちゃんを探そう」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:11:51.93 ID:7IuEakxUO

唯は強かった。普段は妹に世話を焼かれたり後輩から叱られたりしている子だったが、
その心は強かった。心の力が強かった。

唯「とにかく他の部屋を探そう。そしてみんなで帰ろう。文化祭ライブ頑張ろう!!」

梓「グスン…ゆいせんぱい…」

紬「ゆいちゃん…」

唯の心の力が伝わったのか、2人は冷静さを取り戻していた
そして1階の部屋から順に見て回った

紬「いないわね…」

梓「…という事は」

唯「2階だよね…」

3人は疲労とショックで重くなった足をひいて2階へと向かう



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:13:27.93 ID:7IuEakxUO

その頃 律と澪は

律「ハァッ ハァッ…ハァッ なんなんだよ!!意味わかんねーし!私そんな悪いことしたか!?どーなんだよ!?澪!!」

澪「もうやだ…グスッ…お家に帰りたい…」

結局律は無我夢中で走り、2階の一番奥の部屋に閉じ籠っていた。澪と2人で
この部屋に来た時は2人共パニックになっていたが、今は少し落ち着いたようだ

澪「律…」

律「…なんだよ?」

澪「何があったんだ?あの部屋で…」

律「よくわかんないんだけどさ…
  窓を調べようとしたらな…窓、ていうか壁際全体に 影 見たいなものが見えたんだ」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:14:59.31 ID:7IuEakxUO

律「それで窓をよく見ようと懐中電灯を近づけたら、その影が懐中電灯を一瞬で溶かした…」

澪「え?どういうこと!?影って…」

律「わかるわけないだろ。私も一瞬 は!? ってなったよ。でもすごくやばい気がしてとにかく逃げた…」

澪「…唯達大丈夫かな…」

律「わかんない…でも私のあの様子を見たら下手には動かないんじゃないか…そうであってくれっ!」

澪「影って…じゃあこの部屋の窓も…!?」

律「どうだろな。試してみるか?」

澪「イ…イヤだ!」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:16:03.29 ID:7IuEakxUO

律「澪はそういうと思ったよ。じゃあ私が試してみるよ。
  さっきのは私の見間違いだったのかはっきりさせてやる」

澪「り…律」

律は頭のカチューシャを外し、ゆっくりと窓際ににじり寄る
律「見てろよ…澪」

澪「ゴク…」

律がカチューシャを影の中に入れた途端、またジュッと音を立ててカチューシャが半分消えた

律「はぁ…やっぱりか…」

澪「ヒィィッ」

律「私達はここから逃げられない ってことか…ハハハ…」

律「なんでこんなことになったんだろうな…あ…私か…ハハ」

律「私がみんなを無理矢理肝試しなんかに誘って、こんなとこ入らなきゃ…」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:17:18.29 ID:7IuEakxUO

律「そもそもクワガタとりに行こうってとこから間違ってたのかなぁ…」

澪「律…そんな…」

律「やっぱり私は部長失格だな…いつも騒ぎを起こすのは私。」

澪「律…そんなこと…そんなこと言うな!」

澪「律がいたから私も軽音部に入った…律がいたからムギも唯も梓も…みんなと出会えたんだぞ。」

律「澪…」

律「ごめん澪。私どうかしちゃってたよね。自分を責めるなんてさ。らしくねーっての。な」

律「唯たちのとこに戻って、どうするか考えよう!」

澪「そうだな…部長さん。」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:18:40.36 ID:7IuEakxUO

律「走って逃げたの見られちゃったしちょっと恥ずかしいな…ハハ」

律「あイテッ」ドーン

律は足元にあったソファーに気付かず、ぶつかって転んでしまった

澪「全く…カッコつかないな。律は」

律「ホントにな。今日こんなのバッカだな私」

!!?

律「え…うそ…?」

澪「律?どうした?」

律「か…かか…影…がぁ…」

澪「え?影…って…えッ!?」

月明かりの中、澪の目にもそれはしっかり確認できた。
壁際の影がたしかに動いている!…律に向かって!!



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:21:49.99 ID:7IuEakxUO

律「くそぉっ…動け動け動け動け動け動け動け動けう…う…あぁぁぁァアァァァ」

澪「律ッ!?」

ついに影は律の足を溶かし始めた

律「アアァアァっッ…足がァアァ」
澪「律!律!律ぅ!!」

澪の顔は恐怖と涙でグショグショになっていた

律「ガアァァアッ!!み…澪ッ!みおォォォ」

澪「律!うわアアああ!」
澪は力の限り律を引っ張る。
途端に フ…と体が軽くなったような感じがして澪は尻餅をついて転んだ。
しかし親友の手はしっかりと握っていた

澪は親友を救いだした

はずだった



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:23:41.82 ID:7IuEakxUO

澪「う…そ…」

澪「りつ…りつぅぅぅ!!」

律の体は腰から下、下半身が無くなっていた

澪「律ッ!ハァッハァッ…り…つ…あぁ!!」

律「ミ…みォ…」

澪「律ッ!?」

律「ご…ごめんな…澪…いっつも澪の…嫌がることばっかさせちゃって…」

律「唯もムギも…梓にも迷惑かけちゃってさ…」

律「みんな…ごめんなぁ…」

澪「そんなっ…そんなことないッ!
  律はいつだって部長として…友達として私達をみまもってたッッ」

律「澪…ありがと…」

律「みんなにも…お礼言いに行か…なきゃ…」

律「み…んな…あり…が……」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:24:37.26 ID:7IuEakxUO

「めざせ武道館!!」

「新入部員確保~!!」

「けいおん!大好き~!」

「律。おでこ出しなさい」

「私のキーボードがしゃべってる~♪」

「おけぶいん!桶を愛する部員の事だ~ …けいおんぶ…」

「クラブ見学いこうぜ~」


澪…唯…ムギ…梓

本 当 に 楽 し か っ た よ



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:25:16.88 ID:7IuEakxUO

澪「律…おい律!りっ…」
澪「うわあああああぁぁぁん」

澪は律の亡骸を抱いて泣いた

泣き果てるほど泣いた

澪もまた親友達との思い出を見ているのだろうか




未だ律に向かって迫る影の事など忘れて…



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:26:24.99 ID:7IuEakxUO

再び唯、紬、梓たち

唯「りっちゃーん!澪ちゃーん!」

紬「物音一つしない…周りも静かなんだしこの屋敷内にいるなら私たちの声聞こえるわよね…」

梓「…」

唯「やっぱりもう外に出ちゃったのかなぁ」

紬「でも唯ちゃんどうやって?」

唯「わかんない ねーあずにゃん。あずにゃんはどう思う?」

梓「…」

唯「あずにゃん?おーい」

梓「…ハッ ニャ…なんでしょうか?」

唯「あずにゃん大丈夫?まだ顔色悪いみたい…」

梓「すみません…まだ元気!というまでには…」

紬「こんなことになったら仕方ないわよ」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:27:50.45 ID:7IuEakxUO

そして2階の部屋が並ぶ通路にやって来た

唯「どの部屋から探そっか」

紬「手前から順に見ていきましょうか」

そしていくつか部屋を調べ、次の部屋を調べようとしたとき

ガチャ

唯「あずにゃん!?」
紬「梓ちゃん!?」

梓が後ろのドア、つぎの次に調べようとしていた部屋に入って行った

唯たちも追いかけるが部屋と廊下の間に結界のようなものがあり部屋に入れない

唯「え?なにこれ!?」

紬「梓ちゃん!!」

へやの中には梓…ともう一人、長い髪の女性

唯「だ…誰!?どうなってるの!?」

女性「カエセ…アカチャン…ワタシノ…」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:28:44.90 ID:7IuEakxUO

唯「赤ちゃん!?何の事言ってるの!?あずにゃんを返してよ!!」

梓は部屋の中で一人で遊んでいた…赤ん坊が手足をばたつかせ遊ぶように

女性「カエセ…カエセ…カエセエエエ」

凄まじい衝撃波のようなものを受け、唯と紬は廊下を転がる
突き当たりまで飛ばされた時には2人とも気絶してしまっていた
どのくらい気絶していたのかわからないが、
気がついた唯たちが顔を上げると例の部屋のドアは閉まっていた
ドアを開けようとするがまたしてもびくともしない

唯「あずにゃん…」
紬「一体どうして…」

唯「りっちゃん…みおちゃん…あずにゃん…」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:30:46.90 ID:7IuEakxUO

紬「とにかくりっちゃんたちを探しましょう4人で力を合わせて梓ちゃんを助けましょう」

4人がかりでもなんとかなる状況ではないのはお互いわかっているはずだが、
律たちと合流する事でなにかわかるかも、とも思っていた
そのときふと見た廊下の窓からうっすらと青白い空が見えた

唯「あ…もうすぐ夜明けなんだね…私たちどれくらい気をうしなってたんだろ…」

紬「りっちゃんたち…無事…だよね」

唯「はやく探さなきゃだね」

そして一番近いドア、つまり廊下の一番奥の部屋のドアを開ける



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:32:06.15 ID:7IuEakxUO

唯「開いた…ね」

紬「また開かないのかと思ったけど…」

そして部屋の中へ
部屋には大きな窓が取り付けられていたため、
夜明け前の月明かりが入り込み部屋の様子がすぐに見えた

その異常な様子が

唯「え…なに…??」

紬「何かしら、あれ…それにこの焦げたようなにおい」

部屋の中心辺りに広がった液体?から立ち上る煙のようなもの、
ひどく散らかった家具、そして部屋に充満した鼻をつく異臭。
何かが起こったと一発でわかる

唯「あれ…なにこれ…」

ホコリまみれの部屋に転がる鮮やかな黄色のプラスチック片



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:33:13.05 ID:7IuEakxUO

唯「これって…ねぇ…ムギちゃん…」

唯の声が震える

紬「まさか…まさか…」

唯「これ…半分なくなってるけど…カチューシャだよね…」
紬「そうね…この形はカチューシャだわ…半分は…溶けた?」


唯「誰の…」
紬「誰の…」

答えはわかっていた
3年間見てきた黄色いカチューシャ
トレードマーク


紬「じゃあ…あれは…」

未だ溶け続ける液体を指差す

唯「うああぁああぁぁあ!」
紬「いやぁァァアァァ!!」

2人は錯乱し、走り出す

屋敷中の開けられるドアを開けてまわる

しかしどこにも律と澪の姿はなかった



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:34:10.55 ID:7IuEakxUO

外は朝日がのぼり初め、うっすらと赤い日差しが見え初めていた

2人はエントランスで抱き合うように泣いていた

唯「りっちゃん…澪ちゃん…」

紬「どうして…どうして…」

紬「梓ちゃんも…まさか…」

唯が立ち上がる

唯「あずにゃんは生きてるよ!」

紬「唯ちゃん…でも…それに私たちだって…」

唯「あずにゃんは生きてる!感じるの!!」

紬「ゆ…い…ちゃん?」

唯「待っててねあずにゃん!!今助けるよ!!」

紬「唯ちゃん、助けるって…どうやって…?」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:35:28.97 ID:7IuEakxUO

唯「何かないかな?この屋敷に。あの女の人の事がわかるようなのとか!」

紬「どうかしら…それにあの女性はいったい…」

唯「探そう!ムギちゃん!!」

紬「え、ええ。わかったわ!」

唯の気迫に押されてか、紬の目にも精気が戻る

そのとき

外で強い風が吹いたらしく窓や扉がガタガタと揺れた

唯「え?ガタガタって…」
唯はおもむろに玄関の扉に手をかける

唯「開いた…」

紬「うそ…」

昨夜どうやっても開かなかった扉が、まるで最初に入った時のようにあっさりと開いた



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:36:40.23 ID:7IuEakxUO

しかし2人の頭には警察に連絡する、誰かに助けを求めるといった考えは浮かんでこなかった。
自分達の手で梓を助け出す、律と澪の無念を晴らすということのみが頭を巡っていた

唯「帰れない…まだ…あずにゃん!りっちゃん!澪ちゃん!!」

もう日も登り初めていたので屋敷内の探索はそれほど苦労しなかった。
そんな中、紬が1階の部屋から手帳のような物を見つける
それはこの屋敷に住んでいた人の日記だった
日記には

この屋敷に住んでいた人は間宮一郎さんとその夫人、そして2人の間にできた子ども だったこと



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:37:22.61 ID:7IuEakxUO

ある日、夫人が少し目を話した際に子供が焼却炉に落ちてしまい死亡したこと

その事件後間もなく、夫人が何かにとりつかれたように変わってしまったこと

そしてその後、夫人は自らの命を絶ったこと

そして主人の間宮一郎さんは、夫人と子供のために庭に供養塔を作ったこと


などが書かれていた

唯「じゃああの女の人が間宮さんの奥さん…なのかな」

紬「でも奥さんは昔に亡くなってるって書いてあるわよ」

唯「きっとなにかがきっかけでこの世に魂が戻ったんだよ」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:38:18.35 ID:7IuEakxUO

普通なら信じられない話だがこの屋敷での出来事を考えると納得できそうな気もする

紬「子供を返せっていうのは…どうすればいいのかしら?」

唯「わかんない。でも私やってみる。説得でもなんでも。とにかくやってみるよ!」

そして唯と紬は梓が入った部屋の前にやってきた

唯「あずにゃん…待っててね!」



やはり部屋のドアは開かない

しかし唯は諦めず、梓の無事を願った


――あずにゃん――



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:39:15.23 ID:7IuEakxUO

バンッ
と突然ドアが吹き飛んだ

中には梓と間宮夫人がいる

唯「あずにゃん!!」
紬「梓ちゃん!!」

唯が結界のようなものに飛び込んでいく

今度は弾かれることなく部屋に入ることができた

それを見て紬も続く

…が紬ははね飛ばされてしまった

紬「そんな…なぜ唯ちゃんは…」

呆然と部屋の中の様子を見つめる


唯「ねえ間宮の奥さん!どうしてあずにゃんを連れていこうとするの!?
  あずにゃんはあなたの子供じゃないんだよ!そんなことしてもあなたの子供は帰ってこないよ!!」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:39:57.75 ID:7IuEakxUO

間宮夫人「ワタシノ…アカチャン…カワイイ…カエセ…」

唯「あなたたちはもう死んでるんだよ!」

間宮夫人「コロシテヤル…」

唯「どうして認めようとしないの!?あなたも赤ちゃんも死んでしまってるの!!」


このやり取りをへやの外で見守る事しかできない紬は焦りと歯がゆさのなかある事が引っ掛かった

紬「赤ちゃん…供養塔…」
紬「!!もしかしたらっ」

紬は考えていた
昨日の夜、屋敷に入る前に起こった出来事

あの庭でのやり取りを

紬「子供…供養塔…石…だとすれば…」

昨夜、律が石につまづいたという辺りにたどり着いた



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:40:42.74 ID:7IuEakxUO

草が生い茂っていたがやはり石は崩された状態でそこにあった

紬「この下に!きっと!!」



間宮夫人「ナゼオコシタ…ナゼソットシテオカナイ!!」

唯「起こした!?私たちがあなたを起こしたっていうの!?」

間宮夫人「カエセー…コロシテヤル」

唯「やめて!!あずにゃんをつれてかないで!!」

紬「唯ちゃん!!」

紬が帰ってきた。土の付いた大きな箱のような物を持って

紬「間宮夫人!!あなたの赤ちゃんはここにいるわ!!」
唯「赤ちゃん!?ムギちゃんそれって!!」

紬「あなたと赤ちゃんの供養塔を崩してしまったのは私たちです」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:41:22.47 ID:7IuEakxUO

唯「ムギちゃん!?どういうこと!?」

紬「昨日の晩、ここに入る前にりっちゃんが石につまづいたって言ってたわよね。あれが供養塔だったの。
  供養塔を荒らされた怒りで夫人は目覚め、りっちゃんは夫人の怒りに触れてしまった」

紬「でもあなたの赤ちゃんはどこにもいっていない!!ここにいるわ!!唯ちゃん!!」

紬の持っていた箱は子供の棺だった
紬は棺を結界ごしに唯に渡す


紬「もうあなたたちの生きていた時代は終わったのよ!!元の世界に帰りなさい!!」

唯は棺を夫人に渡す



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:42:01.97 ID:7IuEakxUO

唯「私たちのしてしまったことは必ず償います!だからお願い!あずにゃんを返して!!」

間宮夫人は棺を手に取ると
間宮夫人「ァあ!わたしの赤ちゃん…」

と呟いた

それまで鬼のようだった顔は優しい母親の顔になっていた

同時に部屋の結界は消え失せ、梓がふらりと立ち上がった

梓「あ…れ。ゆいせ…んぱい…ムギ…せんぱい」

唯「あずにゃん!!」
紬「梓ちゃん!!あぁ…良かった…」

間宮夫人の魂は天に昇っていった…

両腕でしっかりと赤ちゃんを抱きながら…



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 07:43:11.53 ID:7IuEakxUO

後日談


あの後は3人とも力を使い切ったのかその場で倒れてしまい、
昼頃に様子がおかしいと感じた琴吹サイドの人間により保護され入院していた


そして数日後、退院した唯、紬、梓は再び間宮邸の前にいた

3人とも手を合わせ何かを祈っているようである





そこにある2つの供養塔に向かって…







おしまい!!




関連記事

ランダム記事(試用版)




唯「こころのちから」
[ 2011/07/30 12:54 ] クロス | スウィートホーム | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。