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唯「記憶喪失」 【非日常系】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 17:52:42.62 ID:o1gMIdr90

………

……



気がつくと私は誰もいない夜の公園に一人たたずんでいた。

あれ? ここはどこだろう? 私は何をしていたんだっけ?

なぜだろう、思い出せない…

もうあたりは真っ暗になっている。
早く家に帰らないと…

家…私の家って…どこだっけ…?

というか、そもそも、私は……私は……誰…?





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:00:35.06 ID:o1gMIdr90

………

いくら考えてみても、何一つとして思い出すことができなかった。

………

もしかして、これは俗に言う、記憶喪失というやつなのだろうか。

映画や小説の中ではおなじみのものだけど、
まさか自分が記憶喪失になるだなんて、夢にも思っていなかった。

いや、夢にも思っていなかったかどうかも、覚えてはいないのだけれど…

この異常な状況にもかかわらず、私は意外にも落ち着いていた。

とりあえず、ここはいったいどこなんだろう?

公園を出て、道を歩いてみると、何人かの通行人とすれ違った。
その人達を捕まえて、私は誰ですかと聞いてみたい衝動にかられたが、思いとどまった。
そんなことをしたらどう見ても不審者でしかない。

どうやら記憶はなくしても常識は残っているようだ。
だからといってこの状況が好転するわけでもない。



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:03:04.74 ID:o1gMIdr90

どうしたものかと考えながら歩いていると、一軒のコンビニを発見した。
このままあてもなく歩き続けてもしょうがないので入ってみる。

店員さんの機械的ないらっしゃいませの声とともに店内に入り、中を見渡してみた。

すると、鏡の中から、一人の女の子がこちらを見ている。

………

一拍おいて、それが自分の姿なのだと気づく。
まあ鏡なんだから、自分の姿が映っているのが当たり前なんだけど…
鏡の中の少女はのんびりしたような顔をしてこちらを見つめている。
なるほど、私はこんな顔をしているのか。
そう考えると、なんだか見覚えがあるような気がしてきた。

鏡から視線を外し、レジの奥にある時計を見ると、短針は10を指していた。
外は真っ暗なので夜の10時なのは間違いないだろう。

早く家に帰らなくちゃと思うけれど、家の場所を思い出すことができない。
それどころか、今いる場所がどこなのかすらわかっていないのだ。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:05:48.34 ID:o1gMIdr90

………

考えていてもしかたがない、店員さんに聞いてみよう。
ただ聞くだけなのも悪いので、ガムを一つ持ってレジへ向かう。

店員「いらっしゃいませ、一点で120円になります」

私は財布から120円を出してカウンターに置く。

店員「ちょうど頂戴いたします、レシートのお返しです」

会計が済んだところで、意を決して尋ねてみた。

私「あの、すいません、実は道に迷ってしまって、ここはどの辺りでしょうか?」

店員「えーと、ここは桜ヶ丘駅のすぐ近くですよ」

桜ヶ丘駅、と言われても、記憶のない私にはぴんとこなかった。

店員「どちらへお向かいですか?よろしければ地図を持ってきますけど」

私の家へ行きたいんです、と言いたかったけど、
地図に記載されているはずもなく…

私「いえ、大丈夫です、どうもありがとうございました」

そう言って私は店を後にした。



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:09:06.52 ID:o1gMIdr90

さて、これからどうしよう。
私はコンビニの前で途方にくれていた。

とりあえずここが桜ヶ丘駅の近くだということはわかったけど、
家の場所がわからないのではどうしようもない。

交番へ行って事情を説明しようか…
それとも、病院へ行くべきなのだろうか…

映画や小説で記憶喪失になった主人公はどうしていたっけ?

女の子「…唯……?」

そんなことを考えていると不意に後ろから声をかけられて振り返った。
そこには一人の女の子が立っていた。

女の子「…唯…なのか……?どうして…こんなところに…?」

唯?それってもしかして、私のこと…?



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:12:20.00 ID:o1gMIdr90

私「えっと、だれ…ですか…?」

この人は私のことを知っているのだろうか。

女の子「あ………ごめんなさい、人違いだったみたいです、私の友達にとても似ていたので…」

女の子「すみません、それじゃあ…」

そう言って去ってしまおうとする彼女を、私は慌てて呼び止める。

私「あ、待ってください!」

女の子「はい?」

私「あの、こんなこと聞くのは、変だってわかってるんですけど…」

女の子「?」

私「…私は、誰ですか……?」


女の子「えっ?」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:14:44.13 ID:o1gMIdr90

………


女の子「記憶喪失?」

私は先ほどの公園で彼女に事情を説明した。

私「はい、何も覚えてなくて…」

この人はさっき私のことを唯と呼んだ、それが私の名前なのだろうか。

唯「私のことを知っているんですか?」

女の子「ああ、少し雰囲気が違ったから、人違いかと思ったんだけど…」

女の子「雰囲気が違うのは記憶がないから…?いや、でも…そんなこと…あるわけが…」

彼女は信じられないといった目で私を見ている。
まあ、いきなり記憶喪失だなんて、信じられないのも当然だと思う。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:17:03.06 ID:o1gMIdr90

唯「それで、自分の家の場所も思い出せなくて…ご存じないですか?」

女の子「え?ああ、うん、知ってるよ。連れてってやろうか?」

唯「はい!お願いします、えっと…」

律「ああ、そうか、私の名前は田井中律だよ」

唯「ありがとうございます、田井中さん」

律「いつもみたいに、りっちゃん、でいいよ。
  唯は初めて会ったときから私のことそう呼んでるから」

唯「あ、はい、り…りっちゃん」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:19:28.36 ID:o1gMIdr90

………


家に向かう間、律さんに色々聞いてみることにした。

唯「あの、私と律さ…りっちゃんは、どういった知り合いなんですか?」

律「え?ああ、同じ高校の一年生で、同じ軽音部の仲間だよ」

唯「けいおんぶ…ですか?」

律「ああ、私がドラムで、澪がベースで、ムギがキーボード、それで唯がギターだ」

唯「唯って、私のことですよね…私が、ギター…」

そうか、私の名前は唯で、高校一年生で、軽音部のギターだったのか。
だけどなぜか、最後の部分には違和感があった。
自分がギターを弾いてるなんて、想像できなかった。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:21:20.87 ID:o1gMIdr90

律「やっぱり、澪とムギのことも忘れちゃったのか…?」

唯「はい…ごめんなさい」

律「そっか、いや、いいんだ、そのうちきっと思い出せるよ…」

律さんも、私が記憶をなくしてしまったことに困惑しているようだ。
会話もどこかぎこちない。

律「ってことは、憂ちゃんのことも?」

唯「憂?」

律「唯の妹だよ」

妹、私には妹がいるのか。

時刻はそろそろ11時になろうかというところだ。
きっとその妹も心配しているだろう、帰ったら謝らないと。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:22:51.68 ID:o1gMIdr90

律「ほら、着いたぞ、この家だ」

律さんがインターホンを鳴らすと、中から人が近づいてくる気配がする。


ガチャ

ドアが開いて一人の女の子が顔を出した。

憂「!お姉ちゃん!!」

唯「りっちゃん、この子が、私の妹の憂、ですか?」

律「ああ、そうだよ」

憂「!?お姉ちゃん…どうして…なにをいってるの…?」

律「憂ちゃん、この唯には記憶がないらしいんだ」

憂「記憶が? それじゃあ、私のことも…?」

唯「うん…ごめんね…」

憂「うう、お姉ちゃん、うわあああん」

憂は私に抱きついて、声をだして泣き始めてしまった。
無理もない、家族に自分のことを忘れられてしまったのだ。
逆の立場だったら私もきっと泣いていただろう。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:24:26.34 ID:o1gMIdr90

憂が泣き止んだのは、それから10分後だった。

憂「ごめんなさい、取り乱しちゃって…」

唯「ううん、私のほうこそごめんね」


律「それじゃあ、二人とも、私はそろそろ帰るな」

憂「あ、律さん、どうもありがとうございました」

律「憂ちゃんも色々混乱してるだろうけど、唯のことよろしく頼むよ」

憂「はい」

唯「りっちゃん、今日は本当にありがとう」

律「ああ、唯、また明日な」

そう言って律さんはもときた道を帰っていった。
律さんに会えてよかった。
そうでなければ、私はずっと家に帰ってこれずに、さまよい続けていただろう。

憂「お姉ちゃん、中に入ろう」

唯「うん、えっと、ただいま、憂」

憂「おかえりなさい、お姉ちゃん」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:26:23.67 ID:o1gMIdr90

憂「お姉ちゃん、おなかすいたでしょ、待ってて、今ご飯作ってあげるから」

唯「うん、ありがとう、憂」

憂は台所にいってしまったので、私はリビングに座って、部屋を見回してみた。
ここが私の家…
そういわれると、なんとなく見覚えがあるような気がしてきた。
それに、なんとなく落ち着いた気分になる。
だからここが私の家なのは、きっと間違いないのだろう。


憂「お姉ちゃん、おまたせ!」

しばらくして、憂が料理をリビングへ運んできた。

憂「どうぞ、召し上がれ」

唯「う、うん、いただきます」

でてきた料理はすごい量だった、それに、やけに豪華だ。
今日は何かの記念日なんだろうか、それとも、この家ではこれが普通なのかな。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:28:05.06 ID:o1gMIdr90

唯「あ、おいしい」

憂「ほんとう!」

唯「うん、すごくおいしいよ、憂は料理上手いんだね」

憂「ふふ、よかった、たくさん食べてね」

そう言って憂は初めて笑顔を見せてくれた。
よかった、少し元気になったようだ。


唯「ごちそうさまでした」

憂「お粗末さまでした、お姉ちゃんは、テレビでもみて休んでて、私は食器洗っちゃうから」

唯「うん、ありがとう」


そういえば、先ほどから気になっていたことを思い出し、台所で洗い物をしている憂に尋ねてみた。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:30:09.73 ID:o1gMIdr90

唯「ところで、私たちの両親って、今は?」

憂「お父さんは海外に出張で、お母さんはそれについていったよ。来月までは帰ってこないみたい」


そうだったのか、私は自分の両親の姿を想像してみた。
娘が記憶喪失になったと知ったら、いったいどんな顔をするだろう。


唯「家事とかは、いつも憂が?」

憂「え?うん、そうだね、だいたい私がやってるかな」

こういうのは普通、姉が率先してやるものではないだろうか。
なんだか申し訳ない気持ちになってきた。

唯「私も、何か手伝うよ」

憂「え?いいよ、お姉ちゃんには部活があるんだし、私も好きでやってるんだから、気にしないで」

あ、そうか、私はけいおんぶなんだっけ。
だけどやっぱり、自分がギターを弾いてるところなんて想像できないな。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:32:03.55 ID:o1gMIdr90

食後、しばらくぼーとテレビを見て休んでいると、
洗い物を終えた憂がやってきた。

憂「お姉ちゃん、お風呂沸いたから」

唯「ありがとう、それじゃ…」

憂「一緒に入ろう」

唯「えっ!?」

憂「え?」

憂は今なんて言った?私の聞き間違いかな?

唯「憂、今なんて?」

憂「一緒に入ろうって」

残念ながら聞き間違いではなかったようだ。



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:33:42.29 ID:o1gMIdr90

唯「高校生にもなって一緒に入るなんて、その…変じゃないかな…?」

憂「そんなことないよ!姉妹なんだから、それくらい全然普通だよ!」


いやいやいや、絶対変だよ、記憶がなくても、それくらいはわかる。

唯「私たちは、いつも一緒に入ってたの…?」

憂「………うん、そうだよ!」


今なんか変な間があったよ。


憂「お姉ちゃん、私と一緒に入るの…嫌…?」

唯「あ…いや、そういうわけじゃ…」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:35:35.41 ID:o1gMIdr90

………


憂「お姉ちゃん、ドライヤーしてあげるね」

唯「うん、ありがとう」

私は今、リビングで憂に髪を乾かしてもらっていた。

結局、一緒に入ってしまった…
憂、私より胸おおきかったな…
私のほうがお姉ちゃんなのに…

憂「はい、乾いたよ」

唯「ありがと、なんだか疲れちゃったから、もう寝ることにするね」

憂「うん、おやすみ、お姉ちゃんの部屋は二階の右側の部屋だよ」

唯「ありがとう、おやすみ、憂」


自分の部屋に入ると、リビングと同じようになんだか見覚えがあるような気がした。
だけど、部屋の隅に置かれたギターには違和感を覚えた。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:39:58.09 ID:o1gMIdr90

なるほど、確かに私の好きそうな、かわいいギターだ。
少し弾いてみようと思い、重いギターを手にとってみたけど、
弾き方を思い出すことができなくて結局すぐに諦めた。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


突然、部屋の中に電子音が鳴り響き、びっくりしてギターを落としそうになってしまった。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


なおも音はなり続けている、私は音の発信源を探してみる。
どうやら机の引き出しの中から聞こえているようだ。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


引き出しを開けると携帯電話があった、どうやらこの携帯が発信源のようだ。
鳴り方からして電話やメールではないようだけど、アラームか何かかな。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:42:16.79 ID:o1gMIdr90

ピピピピ ピピ


音を止めて、画面を確認する、
予想通りスケジュール帳のアラームが作動していたようだった。
画面には一つの文章が表示されている。


『残りあと66』


画面にはただ一文だけ、そう書かれていた。

?いったいどういう意味だろう?
まあ、メモなんてものは自分がわかればそれでいいのだろうが、
記憶をなくしている私にはなんのことだかさっぱりわからない。

他のスケジュールやメールの履歴を見てみようと思ったけど、
それにはロックがかけられていた。
ロックをかけたのもおそらく私なのだろうけど、
今の私は暗証番号を思い出すことができない。

冷蔵庫のアイスの残りの本数とかかな?
書き方の適当さからして、さほど重要なことでもないだろう。
私は気にしないことにした。


もう寝ちゃおう
明日起きたら、記憶が戻ってるといいな。
そんなことを考えながら、部屋の電気を消して、ベッドに寝転んだ…



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:49:13.83 ID:o1gMIdr90

………

ういーはやくはやくー
おねえちゃんまってー

ほら、ほわいとくりすますだよー
わー

?おねえちゃん、これ
えへへ、くっしょんのなかみー


………

ジリリリリリリリリリリリ

バンッ


目覚ましを止めて、私は起き上がった。
せっかく、楽しい夢を見ていたのに…
私は恨めしそうに時計を見た。

唯「えっ?は、八時!?」

大変だ、寝過ごしてしまった。
私は慌てて制服に着替えて、リビングへと降りた。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:51:29.05 ID:o1gMIdr90

憂「あ、お姉ちゃん、おはよう、どうしたの?そんなに慌てて」

唯「憂、だって、八時だよ!遅刻!遅刻!」

憂「お姉ちゃん、今日が何日だか覚えてないの?」

唯「え?」

そういえば、今日は何月何日なんだろう?

憂「今日は3月25日、学校は春休みだよ」

なんだ、そうだったんだ、慌てて損した。

憂「それに、その格好…」

唯「?」

憂はくすくすと、声を殺して笑っている、どうしたんだろう?



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:53:39.82 ID:o1gMIdr90

憂「それ、中学の時の制服だよ、お姉ちゃん」


どうやら私は慌てすぎて、中学の制服を着てしまっていたらしい。
だってしょうがないじゃん、記憶がないんだから、
どっちが高校の制服かなんてわからないんだから。
そんなに笑わないでよ。


憂「朝ごはんできてるよ、たべよ」

リビングにはすでに朝食が並べられていた、昨日と違って量は普通だった。

朝食を食べながら、今日見た夢の内容を思い出し、憂に話してみた。

唯「っていう夢を見たんだけど、憂は知ってる?」

憂「…うん、覚えてる、小さいころに、確かにあったよ」

唯「じゃあ、やっぱり私の記憶なんだ、よかった、少しづつだけど思い出してるみたい」

おぼろげながら、両親の顔も思い出せるようになってきた。
この調子なら、意外と早く全部思い出せるかも。



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:55:54.82 ID:o1gMIdr90

憂「それで、学校は春休みなんだけど、部活はあるみたい、
  今朝律さんから電話があって、これそうなら来てくれって」

唯「そうなんだ、うん、もちろん行くよ」

憂「一人で大丈夫?私も一緒に行こうか?」

唯「大丈夫だよー、憂は心配しすぎだって」

憂「でも、学校の場所わかる?」

唯「あ……」


憂「ご飯たべたら、一緒に行こうか」

唯「はい、お願いします…」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:57:44.68 ID:o1gMIdr90

………


憂「着いたよ、ここがお姉ちゃんが通ってた、桜ヶ丘高校だよ」

ここが私の学校か…
私の家とは違って、見覚えはなかった。

憂「軽音部は音楽室だよ、行こう、お姉ちゃん」

唯「うん」


音楽室に到着し、私達は中へと入った。
他の三人はもう来ているようだ。


憂「こんにちは」

唯「こ、こんにちは…」

律「お、唯に憂ちゃん、いらっしゃい」

音楽室の中には、律さんのほかに二人の女の子がいた。



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 18:59:48.65 ID:o1gMIdr90

少女1「! 唯!」

少女2「唯ちゃん!」

唯「あ、え、えっと…」

私が困っていると、律さんが助け舟をだしてくれた。

律「唯、こっちがベースの澪で、そっちがキーボードの紬だよ」

唯「あ、は、はい、あの…私は平沢唯です、その…はじめまして…」

澪「! 唯、ほんとに記憶がないのか…?」

紬「りっちゃんから聞いていたけど、まさか本当だったなんて…」

二人は信じられないといった目で私を見ている。
というか、今にも泣き出しそうな顔をしていた…

唯「ごめんなさい、私、早く思いだせるように頑張るから!」

私がそう言うと、二人は複雑そうな表情を浮かべた。



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:01:10.12 ID:o1gMIdr90

律「まあ、立ち話もなんだし、ティータイムにしようぜ、ムギ、お願い」

紬「うん、今用意するわね」

唯「え?ティータイム?」

律「うん、ティータイム」

唯「ここって、軽音部、なんですよね?」

律「うん、ティータイムがうちの軽音部の売りなんだ」

軽音部ってもっと激しいところかと思っていたけど、意外とまったりしてるんだなぁ。



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:03:51.49 ID:o1gMIdr90

紬「はい、唯ちゃん、どうぞ」

そう言って紬さんが私の前に紅茶をだしてくれた。

唯「あ、ありがとうございます」

飲んでみると、とてもおいしかった。
こんなにおいしい紅茶を飲んだのは初めてだ。

澪「唯、なんだか雰囲気が違うな…おとなしいっていうか…」

紬「確かにそうね…それも、記憶がないせいなのかしら」

唯「えっと…私ってもっと、活発だったんですか…?」

律「うん、そうだよ、すごく明るかったかな、入学式の日に始めて会ったときも、
  すごくフレンドリーに話しかけてきたし」

唯「そう…なんですか…」

律「まあ、記憶が戻れば、きっとそのあたりも元に戻るよ」

唯「そう…ですね」

そうだといいんだけど…



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:08:10.09 ID:o1gMIdr90

律「それより、ギターもってきたんだろ?何か弾いてみてよ」

唯「あ、はい」

私は持ってきたギターを取りだして構えた。

律「記憶をなくしてても、体は弾きかたを覚えてるかも、ピアノマンみたいに」

ピアノマン?

唯「実は、昨日の夜も弾いてみようとしたんだけど、全然弾き方を思い出せなくて…」

紬「とりあえず、何も考えないで弾いてみたらどうかしら」

唯「う、うん、やってみる」


私は何も考えずに無茶苦茶に手を動かして弾いてみたけれど、
やはりギターからでてきたのは、その通りの無茶苦茶な音だけだった。



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:10:38.04 ID:o1gMIdr90

律「…やっぱり、そう上手くはいかないか」

澪「だけど、覚えてるどころか、初めて弾いたときよりも下手になってるような…」

律「そういえば、初めて弾いたときは、けっこう弾けてたもんな」

散々な評価だ。記憶を取り戻せば、ギターも元通り弾けるようになるんだろうか?
なんだか不安になってきた。

紬「大丈夫よ、きっとすぐにまた弾けるようになるわ」

唯「うん、ありがとう、私がんばる」


その後は、澪ちゃんに教わって、コードをいくつか練習した。
夕方、少しは弾けるようになってきたところで、この日の部活は終了した。


律「じゃあな、唯、憂ちゃん、また明日」

唯「うん、りっちゃん、また明日」

みんなと別れて、憂と二人で歩き出す。

憂「お姉ちゃん、部活どうだった?」

唯「楽しかったよ!早く記憶を取り戻して、みんなと一緒に演奏したいな」

憂「うん…そうだね、早く思い出せるといいね」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:13:04.06 ID:o1gMIdr90

………

今日も憂の作ってくれた夕飯を一緒に食べて
お風呂に入ってあと、部屋で澪ちゃんに教わったギターの復習をしていると、
気がついたら12時をまわっていた。

そろそろ寝ようかな。
そう考えていたとき、またあの音が聞こえてきた。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


携帯のアラームの音だ。


ピピピピ ピピピ


引き出しを開けて、携帯のアラームを止める。
画面にはまた文章が表示されていた。


『残りあと42  日記をみて』



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:15:13.45 ID:o1gMIdr90

そこにはそう書かれていた。
またもや意味不明だ。
日記?
とりあえず私は書いてある通り、日記を探してみる。
だけど、本棚にも引き出しにも、クローゼットを探してみても、
日記らしきものは見つからなかった。

きっと「日記」というタイトルのドラマか何かがあって、
それを見忘れないためにアラームをセットしたんだろう。
私はそう納得することにして、今日はもう寝ることにした。



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:16:27.86 ID:o1gMIdr90

………


この日も私は夢を見た。
幼馴染の和ちゃんがでてくる夢だった。
私と和ちゃんは中学生で、学校の帰りに二人でアイスを食べていた。



………


ジリリリリリリリリリ


バンッ


私は目覚ましを止めて、ベッドから起き上がる。

私は夢の内容を思い出してみた。
和ちゃん…私の幼馴染。
それと同時に、中学時代の記憶もいくつか思いだせるようになってきた。



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:18:34.02 ID:o1gMIdr90

リビングへ降りると、憂の話声が聞こえてきた。
どうやら電話で誰かと話しているようだ。

憂「………はい、本人にはそのことは秘密に……はい、それじゃあ、失礼します」

ちょうど話終えたところだったので、私は憂に話しかけた。

唯「憂、おはよう」

憂「! お姉ちゃん、聞いてたの?」

唯「ううん、今来たところだよ、電話、誰からだったの?」

憂「律さんからだよ、今日も部活やるから来てくれって」

憂「朝ごはんできてるから、食べよう」

唯「うん、いただきまーす」


朝食を食べながら、今日も夢で見た内容を憂に話した。

憂「そうなんだ、和さんの夢を…」

唯「うん、それから、もう両親の顔もしっかり思い出せるようになってきたし、
  中学のときのこととかも、少しずつ思い出してきたんだ」

唯「高校に入ってからのことはまだ思い出せないけど、この調子なら意外と早く全部思い出せるかも」

憂「そっか、よかった…」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:20:12.53 ID:o1gMIdr90

朝食のあと、私は制服に着替えてギターを持って、
部活にいく準備を整えてから憂に声をかけた。

唯「それじゃあ憂、部活に行ってくるね」

憂「やっぱり、私も一緒に行こうか?」

憂は心配そうな顔をしてそう言ってきた。

唯「大丈夫だよ、もう学校の場所もわかってるし」

憂「うん、でも…もう、いなくなったりしたら、嫌だよ…」

唯「え?もうってどういうこと?」

憂「あ、えっと…実は、お姉ちゃん前に一度、家出したことがあって」

唯「家出?私が?」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:22:08.73 ID:o1gMIdr90

憂「うん、高校に入る前の春休みに、急にいなくなっちゃって、三日くらいして帰ってきたんだけど」

唯「私はどうして家出なんか?」

憂「わからないの、お父さんもお母さんもすごく怒ったけど、
  お姉ちゃんは心配かけてごめんなさいって言うだけで、理由を言おうとはしなかったから」

私はどうして家出なんかしたんだろう、記憶を取り戻せば、その理由もわかるのだろうか。
まあそれは置いといて、それで憂はまた私がふらふらといなくなってしまうんじゃないかと、
不安になっているのか。

唯「大丈夫だよ、家出しようにも行くところなんて思いつかないし、夕方にはちゃんと帰ってくるから」

憂「うん、わかった、行ってらっしゃい」

唯「行ってきます!」

私は憂を安心させるために、元気よくそう言った。



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:23:56.30 ID:o1gMIdr90

音楽室に着くと、他の三人はもう来ていた。

唯「おはよう、みんな」

律「お、今日もちゃんと来たか、よかった」

どういう意味だろう?私はそんなにサボり魔だったのかな。

紬「はい、唯ちゃんもお茶どうぞ」

唯「ありがとう」

澪「それで、何か思い出せたか?」

唯「うん、高校に入ってからのことはまだ思い出せないけど、
  中学のときのこととかはだいぶ思い出してきたんだ」

律「そっか、それはよかった」

唯「ねえ、よかったら軽音部に入ってからの話を聞かせてくれない?
  話を聞けば、思い出せるかもしれないし」

澪「うん、いいよ、それじゃあ、何から話そうか…」


それから三人は私が軽音部に入ってからのことを話してくれた。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:25:45.54 ID:o1gMIdr90

私たち四人が集まって、軽音部が廃部を免れたこと。

私のギターを買うために、みんなでバイトしてくれたこと。

私の追試のために勉強を教えてくれたこと。

夏の合宿に秋の文化祭の話など、三人はとても楽しそうに思い出を語ってくれた。


唯「わー、なんだかすっごく楽しそうだね」

澪「うん、楽しかった、すごく…」

唯「ねえ、もっと聞かせて、文化祭の後は…」

律「はい、ストップ!そろそろ練習始めるから、思い出話はおしまい!」

唯「えー?もっと聞きたいのに」

律「いいから練習するぞ!続きはまた今度な」

なぜだかやたらと練習したがるりっちゃんの言葉で、ティータイムは終わりになった。

その後はまた澪ちゃんに教わって、夕方までコードの練習をした。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:28:00.79 ID:o1gMIdr90

………


紬「それじゃあ、唯ちゃん、また明日」

律「明日もちゃんと来いよー」

唯「うん、また明日ー」

みんなと別れて、帰路につく、今日は憂はいないので一人きりだ。


ガチャ


唯「ういーただいまー」

家の中に入ってそう言ったが、返事は返ってこなかった。
自分の部屋にでもいるのかな。
二階に上がって、憂の部屋をノックしてみる。

コンコン

唯「ういー?」

ガチャ

ドアを開けて部屋の中を見たが、憂の姿はなかった。
買い物にでも行ったのかな?
そう思って部屋をでようとしたとき、憂の机の上にあったあるものが目にはいった。



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:29:27.55 ID:o1gMIdr90

唯「日記…」

その瞬間、昨日の携帯にあった文章を思い出した。


『日記をみて』


ひょっとして、日記というのはこれのことを指していたのだろうか。

でも人の日記をかってに見るなんてだめだよね。

…だけど、私の記憶を取り戻す手がかりがあるかもしれない。
ちょっとだけなら…

私は誘惑にまけて、日記の最初のページを開いた。



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:33:25.77 ID:o1gMIdr90

4月7日

今日はお姉ちゃんの高校の入学式だった。
お姉ちゃんは時計の時間を見間違えて、遅刻と勘違いして慌てて学校に走っていった。
相変わらずおっちょこちょいだけど、そんなところも可愛いな。



4月8日

今日、お姉ちゃんから、軽音部に入部したと聞かされた。
お姉ちゃんがギターに興味があったなんて知らなかったな。
軽音部って怖そうなイメージがあるけど、大丈夫だろうか。
とても心配だ。



4月12日

今日はお姉ちゃんがギターを買うためにアルバイトをするといって、
朝早くでていった、なんでも、軽音部のみなさんも協力してくれるらしい。
私は感謝の気持ちもこめて、四人分のお弁当をつくってお姉ちゃんに持たせてあげた。
お姉ちゃんも、軽音部で上手くやっていけているようで安心した。



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:35:37.88 ID:o1gMIdr90

4月16日

今日はお姉ちゃんがとうとうギターを買ってきた。
部屋でポーズを決めたりしていて、とても嬉しそうだ。
お姉ちゃんが嬉しそうにしていると、私も幸せな気持ちになる。



5月20日

今日は軽音部のみなさんが家にきて、お姉ちゃんに勉強を教えてくれた。
軽音部の人たちに会うのはこれが初めてだったけど、みんな優しそうな人達だ。
私も来年は、桜ヶ丘高校に入れるといいなあ。



6月12日

お姉ちゃんは最近、ご飯を食べ終わるといつも、リビングでギターの練習をしている。
お姉ちゃんにも夢中になれるものが見つかったみたいで、嬉しい。



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:37:17.20 ID:o1gMIdr90

………


日記に書かれていた内容は、今日軽音部のみんなから聞いた内容と、ほぼ同じだった。
だけど、これじゃあまるで私の観察日記だ。
苦笑いを浮かべながら読み進めていると、玄関から音がした。

ガチャ

憂「ただいまー」


憂が帰ってきたようだ、私は慌てて日記をもとの場所にもどし、憂の部屋を後にした。



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:38:51.64 ID:o1gMIdr90

………


その夜、自分の部屋でギターを弾いていると、またあの音が聞こえてきた。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


もはや恒例となったこの音。


ピピピピ ピ


携帯を取り出してアラームを止め、画面を確認する。


『残りあと18』


今回書かれていたのはそれだけだった。
だんだんと数字が減ってきている。
いったいこの数字は何を表しているのだろうか…

考えてもわかりそうにないのでもう寝ることにしよう。



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:42:41.31 ID:o1gMIdr90

………


この日の夜も私は夢を見た。
中学の卒業式の夢だった…


………


ジリリリリリリリリリ


バンッ

目覚ましを止めてベッドから起き上がり、夢の内容を思い出す。
もう中学までの記憶はほとんど思いだせるようになっていた。

両親のこと、憂のこと、和ちゃんのこと、中学の友達のことなど、
はっきりと思い出すことができた。

だけど、高校に入ってからのことがどうしても思い出せない…
軽音部のみんなから聞いた話も、憂の日記にあった内容も、
どこか知らない物語のように感じられていた。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:46:07.12 ID:o1gMIdr90

………


部室に着くと、もうみんな来ていた。

唯「おはよー」

紬「唯ちゃん、おはよう」

澪「おはよう、唯」

律「よし、今日もちゃんと来たか」

今日もみんなでティータイムを楽しんだ後、練習をした。
今日は初めて、私もみんなと合わせてみることになった。
曲は翼をくださいという曲だ。
みんなが私に合わせてくれたこともあって、間違えながらもなんとか最後まで弾くことができた。

律「唯もすこしずつ弾けるようになってきたみたいだな」

唯「うん、みんなで音を合わせるのってすごく楽しいね!」

すこしずつだけど、ギターを弾けるようになってきた、
だけどそれは、弾き方を思い出したというよりは、
練習したぶんだけ上達したといったような、僅かなものであったけど。



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:48:15.27 ID:o1gMIdr90

………


学校からの帰り道、私はふと思いついて昨日の続きを聞いてみることにした。

唯「ねえ、昨日の話の続きを聞いてもいい?文化祭の後から、今までの話を」

私がそう言った瞬間、場の空気が凍りついたようになった。
…あれ、私、何か変なことを言ったかな…

唯「え…どうしたの、みんな…」

みんなは悲しそうな、困ったような顔をして黙り込んでしまっている。

律「唯、記憶はまだもどらないのか?」

唯「う、うん、中学までの記憶はもうほとんど思い出せるんだけど、
  高校に入ってからのことはまだ全然思い出せなくて」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:50:18.99 ID:o1gMIdr90

律「そっか、それなら、無理に思い出そうとしなくてもいいんじゃないか?」

唯「え?」

律「今のままでも、充分楽しいだろ、だから、思い出せないことを無理に思い出そうとしなくても…」

唯「どういうこと?何か、思い出さないほうがいいことでもあるってこと…?」

律「いや、そういうわけじゃ…」

澪「だけど律、いつまでも隠してはおけないだろ、春休みが終わって、
  学校が始まったら、もう隠し切れないんだし…」

紬「澪ちゃん!」

どうやらみんなは私に何かを隠しているらしい。
私はいったい何をしてしまったんだろう…なんだか不安になってきた。



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:52:10.64 ID:o1gMIdr90

律「唯、ごめん、いつか必ず話すから、だからもう少しの間だけ、このまま…」

三人ともなんだかとても悲しそうな顔をしていて…
これ以上聞くことはできなかった。

唯「うん、わかった…」

そんな話をしているうちに、いつの間にかみんなと別れる場所まで来ていた。

唯「それじゃあみんな、また明日ね」

そう言ってみんなと別れ、歩き出したところで、後ろからりっちゃんの声が聞こえた。

律「唯!明日もちゃんと来いよ!」

唯「大丈夫だよ、サボったりなんかしないって」

唯「また明日ね!」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:58:04.33 ID:o1gMIdr90

家に着いた私は、自分の部屋でギターを弾き始めた。
憂は買い物にでも行っているのか留守だった。

今日のことを思い出す。
みんなは明らかに私に何かを隠している。
いったい何を隠しているんだろう。
私はいったい何をしてしまったんだろうか。
高校に入ってからのことを思い出せないのと、何か関係があるのかな…


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


そんなことを考えていると、またあの電子音が聞こえてきた。
こんな時間に鳴るのは初めてだったので、驚いてまたギターを落としそうになってしまった。


ピピピピ ピピピピ ピ


携帯を取り出し、アラームを止める。
画面をみると、今回の文章は今までのものとは違っていた。



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 19:59:44.76 ID:o1gMIdr90

『残りあと2時間   あなたの疑問の答えは、憂の日記の中にある。
 だけど、あなたはそれを読んで、驚いたり、混乱したりするかもしれない、
 でも大丈夫だから、私が保証する。だから必ず最後まで読んで』


!! これはいったい…
この文章は明らかに今の私に向けて書かれていたものだ。
いったい誰が、何のために…?


答えを知る方法は、一つしかない。
私は憂の部屋へと向かった。



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:01:36.63 ID:o1gMIdr90

部屋のに入り、昨日途中まで読んだ日記を本棚から取り出した。
この中に答えが…
私は震える手で、ページを開いた。

………


7月27日

お姉ちゃんは今日から3泊4日で軽音部の合宿に行ってしまった。
お姉ちゃんがいないとやっぱり寂しい。
早く帰ってこないかな。



8月30日

夏休みももうすぐ終わり。
お姉ちゃんは文化祭にむけて、時間を惜しむように練習に打ち込んでいる。
お姉ちゃんのライブ楽しみだな。



9月15日

今日はお姉ちゃんの学校の文化祭だった。
お姉ちゃんたち軽音部の演奏はとても素敵で、
ステージの上のお姉ちゃんは輝いていて、とってもかっこよかった。



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:03:37.12 ID:o1gMIdr90

………


ここまでは今までと同じ様に、日常が綴られているだけだった。
変化があったのはその次からだ。


………


9月18日

お姉ちゃんが熱をだしてしまった。
私も学校を休んで看病しようとしたけど、
大丈夫だからと断られてしまった。
学校から帰ってきても体調は良くなっていないようだった。
辛そうに呼吸していたり、胸を押さえたりしている。
なんだかただの風邪じゃないみたい。
今日はつきっきりで看病することにする。



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:05:40.05 ID:o1gMIdr90

9月19日

朝になってもお姉ちゃんの体調はよくならなかった。
病院に行くと言うので、私も一緒に行くと言うと、
一人で大丈夫だから憂はちゃんと学校に行きなさいなんて、
お姉ちゃんらしくもなく、お姉ちゃんみたいなことを言った。
私はしぶしぶ学校に行ったけど、結局早退することになってしまった。

午後になって、私と両親が、病院から呼び出された。


「拡張型心筋症」

医者はお姉ちゃんの病名をそう言った。

医者によると、すぐにでも心臓の移植手術を受けなければ危険な状態だという。
だけど、今の日本では、臓器移植のドナーがとても足りていないらしい。
今も移植手術を待っている患者が何百人もいるという。

なのでお姉ちゃんが生きている間に移植手術を受けられる可能性はかなり低いだろうと、
そう医者は言った。

私は信じられなかった、お姉ちゃんが死んじゃうなんて、そんなの嘘だ。



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:07:04.72 ID:o1gMIdr90

………

私が、心臓の病気だった?
憂の日記には、心臓の移植手術を受けなければ助からないと書いてある。

今、私が生きているということは、私はその手術を受けたんだろうか。

私は着ていたTシャツを引っ張って、自分の胸の辺りを確認してみたが、
手術を受けたような痕はそこにはなかった。



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:10:56.83 ID:o1gMIdr90

………

9月19日

昨日からお姉ちゃんは入院している、
私は軽音部のみなさんや和さん達と一緒にお見舞いに行った。
お姉ちゃん本人にも病気のことは説明されていたけど、
お姉ちゃんはあまりショックを受けていないようだった。
逆に心配する私たちのほうがお姉ちゃんに励まされてしまった。
お姉ちゃんはいつもの笑顔で、きっとよくなるから大丈夫だよと、そう言った。



9月22日

今日も私はお見舞いに行った。
お姉ちゃんは今日は体調が良くないようで、苦しそうだった。
そんなお姉ちゃんの姿を見ているのは辛い。
早くドナーが見つかってくれるといい。
そう考えた瞬間、複雑な気分になる。
ドナーが見つかって欲しいと願うことは、誰かの死を願うということでもある。
私は臓器提供意思表示カードにサインをするような、そんな善良な人の死を願っている、
最低の人間だ。
だけど、私は地獄に落ちたっていい、お姉ちゃんが助かるのなら。



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:13:11.63 ID:o1gMIdr90

………

日記には私が入院してからのことと、憂の苦悩する様子が綴られていた。

みんなは私が辛い闘病生活を思い出さないように、このことを隠していたんだろうか。
でも、今私はこうして元気に生きているということは、治ったってことだよね。
それなら、どうして隠すんだろう?


………


9月24日

お姉ちゃんの病状は日に日に悪くなっている。
私は病院から臓器提供意思表示カードをもらってきてサインをした。
これで今私が自殺をしたら、私の心臓で、お姉ちゃんは助かるのかな。
わかってる、そんなことをしてもお姉ちゃんは喜ばない。
だけど、お姉ちゃんが死んでしまったら私は
私はいったいどうしたら



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:16:38.99 ID:o1gMIdr90

9月25日

今日もお姉ちゃんのお見舞いに行った。
私がベッドの横でリンゴをむいている間、お姉ちゃんは携帯で何かを打っていた。
私がメールしてるの?と聞くと、お姉ちゃんは
「私のためにメッセージを残してるの」
と言った。いったい、どういう意味なんだろう?
その後、お姉ちゃんは明日はみんなを連れてきて欲しいと私に頼んだ。
私はもちろん快く引き受けた。



9月26日

今日、私が軽音部のみなさんと和さんと一緒にお姉ちゃんのお見舞いに行くと、
お姉ちゃんは真剣な顔をして、
「今日はみんなにお別れを言いたくて、来てもらったの」
と、そんなことを言い出した。
私はお姉ちゃんが辛い闘病生活で弱気になっているんだと、そのとき初めて気づいた。
私達は慌てて、そんな悲しいこと言わないで、きっとドナーが見つかって良くなるから、
そんなことを口々に言ったけど、
お姉ちゃんはいつもの笑顔で、私達に別れの言葉を口にした。

知らない間にお姉ちゃんもだいぶ弱気になってしまっていたみたいだ。
私がしっかり支えていかなくちゃ。



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:18:50.25 ID:o1gMIdr90

9月27日

朝、病院から一本の電話がかかってきた。

お姉ちゃんが、死んだ

医者の話によると、今日の早朝、心臓の発作が起こり、
懸命の処置の甲斐もなく、一度止まった心臓が再び動くことはなかったという。

両親はずっと泣いていた、私は何も考えられなかった

何も書きたくない

何も考えたくない

何も



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:20:41.17 ID:o1gMIdr90

………

どういうこと!?私が、死んだって…
それじゃあ、今ここにいる私はなんなの…
幽霊?それとも…

私は何がなんだかわからなかった
ただ混乱しながらも、さきほどの携帯に表示された文章を思い出していた…


『残りあと2時間   あなたの疑問の答えは、憂の日記の中にある。
 だけど、あなたはそれを読んで、驚いたり、混乱したりするかもしれない、
 でも大丈夫だから、私が保証する。だから必ず最後まで読んで』


そのメッセージを信じて、私は続きを読むことにした。



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:22:40.61 ID:o1gMIdr90

………


9月29日

今日はお姉ちゃんのお葬式の日だった。
来てくれていた軽音部のみなさんも、和さんもみんな泣いていた。
私も泣いた、もう涙はでないんじゃないかっていうくらいに泣き続けていたのに。

今思えば、あの日お姉ちゃんがみんなにお別れを言ったのは、
自分がもう長くないことを悟っていたからなのかもしれない。

こんなことなら、あの日もっとたくさん、お姉ちゃんと話していればよかった。
まだ、たくさん、たくさん話したいことがあったのに。
だけど、もう二度とお姉ちゃんには会えないんだ。
もう二度と



10月25日

お姉ちゃんが死んでから、私はお姉ちゃんの部屋で寝るようになった。
両親に頼んで、お姉ちゃんの部屋はそのままにしておいてもらっている。
こうしていると、昔おねえちゃんが家出したときのことを思い出す。
あのときもこうしてお姉ちゃんの帰りを待っていた。
今回もあのときみたいに、お姉ちゃんがひょっこり帰ってくるんじゃないかなんて、
そんなことを考えてしまう。
そんなこと、あるはずがないのに



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:24:11.78 ID:o1gMIdr90

12月11日

今日からまたお父さんが仕事で海外に行くことになった。
お母さんは私を心配して残ると言ってくれたけど、
私が無理を言ってお父さんについていってもらった。
私は一人になって、何も考えたくなかった。


………

この日からしばらく日記は途切れていた。
次に日記が書かれていたのは3月24日
私が記憶をなくして公園に立っていた、あの日だった。



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:26:17.53 ID:o1gMIdr90

………


3月24日

今日、奇跡がおきた。
死んだはずのお姉ちゃんが家に帰ってきた。
お姉ちゃんは記憶をなくしているみたいだったけど、
私はお姉ちゃんにまた会えたのが嬉しくて、抱きついてたくさん泣いてしまった。

その後、昔みたいにお姉ちゃんにご飯をつくった。
またお姉ちゃんに食べてもらえるのが嬉しくてついつくりすぎてしまったけど、
お姉ちゃんはおいしそうに食べてくれた。

ずっと一緒にいたくて、いつもそうしていると嘘をついて一緒にお風呂に入った。

またお姉ちゃんと一緒にいられるなら、幽霊でも夢でもなんでもかまわない。
これが夢なら覚めなければいい。


3月25日

朝起きると、お姉ちゃんはちゃんといてくれた。
よかった、夢じゃなかった。
今日は一緒に軽音部の部活へ行った。
軽音部のことも覚えていないようだったけど、
楽器を弾いているお姉ちゃんはやっぱり楽しそうだった。

お姉ちゃんは少しづつ記憶を取り戻しているようだ。
もしも自分が死んだことを思い出してしまったら、どうなってしまうんだろう。



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:28:37.56 ID:o1gMIdr90

3月26日

朝、律さんと電話で話して、お姉ちゃんが死んだことは本人には秘密にしようということにした。
もしお姉ちゃんが自分が死んだことを知ったら、消えてしまうような、そんな気がして。
だけど、いつまでも隠しておくことはできない。
学校が始まったら、もう隠し切れないだろう。
いったいどうしたらいいんだろう。


………


日記はここで終わっていた。



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:31:04.14 ID:o1gMIdr90

私は日記を読み終えて、全てを理解した。

そうか、そういうことだったんだ。

高校に入ってからのことが思い出せなかった理由もわかった。
思い出せなかったんじゃなくて、知らなかったんだ、今の私はまだ。


ピピピピ ピピピピ ピピピピ


そのとき、再び携帯のアラームが鳴り出した。


ピピピピ ピピピピ ピピ


画面を確認すると、そこにはこう書かれていた。


『残りあと1時間   あなたがその時間にいられるのも、残りあと1時間、
 あと1時間したら、あなたはもとの時間へと帰らなければならない、1年前の3月へと。
 だから、最後にみんなに手紙を書いてあげて、私がそうしたように。
 この携帯のメッセージはこれが最後です。
 それじゃあ、元気でね半年前の私』



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:32:46.91 ID:o1gMIdr90

………


憂「ただいまー」

憂「ごめんお姉ちゃん、買い物してたら遅くなっちゃった」

憂「お姉ちゃーん?どこにいるの?」

憂「おかしいな、靴があるから、家にいるはずなのに…」

憂「これは…手紙…?」パラ



………



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:35:41.61 ID:o1gMIdr90

憂と和ちゃんと軽音部のみんなへ

何も言わずにいなくなってしまうことを、どうか許してください。

それから、憂、勝手に日記を読んでしまってごめんなさい。
でも、おかげで全てわかりました。

私は、半年前に死んでしまっていたんだね。
いや、私からみれば、半年後に死んでしまうというのが正しいのだけど。

私はもう、もとの時間に帰らなくちゃいけないみたい。
私のいるべき時間、一年前の3月へと。
もう3日も家出していることになってるだろうから、
早く帰って憂を安心させてあげないと。

本当はみんなにちゃんとお別れを言いたかったけど、もうそんな時間はないみたい。
だから、別れの言葉は私が死ぬ前の日まで、言わないことにするよ。

私は半年後に死んでしまう運命だけど、悲しくはないよ。
だって、私はこれから素敵な仲間に囲まれて、人生で最高の半年間を過ごすことができるんだから。
だからみんなも、どうか悲しまないで。

最後に、憂、和ちゃん、いつも私を支えてくれてありがとう。
りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃん、みんなに出会えて、本当によかった。

いま、会いにいくよ




おわり



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:39:36.61 ID:o1gMIdr90

以上です
読んでくださった方、ありがとうございました

数年ぶりによんだ「いま、会いにゆきます」
のヒロインの名前が澪だったので、衝動的に書いてしまいました。




132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:36:48.86 ID:RJ7jxkKDO


良かったよ



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:17.45 ID:J4cf4a9W0

>>1乙!



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:21.27 ID:eDm7CJd60

おつ



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:22.72 ID:7U9NgrJL0





136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:37.39 ID:dotHz+lb0

おもろかった



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:38.12 ID:l23NVrV8O

(:Д;)
>>1



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:37:46.35 ID:N1gpUNtd0





140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:38:22.31 ID:rK+MJEpR0





141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:38:58.11 ID:DXF/YnynO

>>1乙!



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:39:15.66 ID:5LhS9Ot50





144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:39:50.67 ID:2orWsNsOO





145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:39:51.40 ID:2F2XkBPJO





147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:42:22.88 ID:tR1L+Cou0





149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:44:45.51 ID:zvoWFqeoO





151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:45:20.48 ID:4O7GxVdp0

今来た乙!



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:46:23.29 ID:bVtCtMtXO


しかし唯が軽音部に入部したのは入学から最低2週間は経過してるから少し気になった。



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:45:17.10 ID:tfUGStXF0

日記に関してはアニメとの矛盾もあるが、まぁ細かいことは……な。
過去ではなく未来へ行くってのはまた面白いな。

おつかれさまです。





153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:47:31.60 ID:o1gMIdr90

>>150
すみません、日付は完全に適当でした。
唯が入学してすぐに入部しているのは、
すでに軽音部のみんなに会っていたからです。




154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:47:47.21 ID:i5/yeWM30

乙、面白かった



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:49:16.61 ID:tfUGStXF0

>>153
なるほど、そうかそうか中学卒業して高校入学前の話だったな。
OK理解したよ。



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:49:20.63 ID:5LhS9Ot50

入学式にすぐ声かけてきたってそゆことか



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 20:57:49.79 ID:y8WxLBgmO


おもしろかったけど
なんか後味悪いぞ





166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:02:03.52 ID:o1gMIdr90

>>165
後味が悪いのは偏に私の心理描写の稚拙さのせいです。
ごめんなさい。
原作の良さの数パーセントでも伝わっていれば幸いです




174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:16:01.92 ID:4zdVX7lA0

>>1乙今から読んでくる



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:18:51.24 ID:qEmgIYwVO

乙 いいそくどだったぜ



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:18:40.63 ID:2F2XkBPJO

なんで憂の覚えてなかったの?





187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:26:05.60 ID:o1gMIdr90

>>178
タイムスリップと同時に自分に関することは全て忘れています。
その後少しずつ思い出していっているので、憂のことはちゃんと思い出してます
高校時代が思い出せなかったのはまだ入学していないからです。




188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:29:30.15 ID:2F2XkBPJO

>>187
なるほど
とりあえずおもしろかったよ




190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:31:29.44 ID:kXHcbn64O

>>1



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:36:28.90 ID:tNa6/yHV0

今読み終わった
>>1



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:40:43.23 ID:w9iQE19RO

>>1乙 面白かった



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:41:22.48 ID:rcoR4rYp0

>>1

泣いた






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タイトル:
NO:3428 [ 2011/08/02 10:36 ] [ 編集 ]

最後の手紙の内容読んでたら涙で前がみえな...

タイトル:承認待ちコメント
NO:6775 [ 2013/06/29 19:41 ] [ 編集 ]

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