SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより
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第七章 キノウノテキハ!?
第八章 マサカド!?
第九章 ホンソウ!!
第10章 ウタノキモチ!
唯「けいおん転生!」#index
220 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:02:01.10 ID:tAr8K0Wlo
―――大教会
唯「あ、折れたアタックナイフ……」
唯(あの時も和ちゃんに助けてもらったんだっけ……)
「平沢 唯!!」
律「なんだぁ!?」
唯「あ、梓ちゃん!」
梓「今度こそ負けないです!覚悟!!」
221 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:02:41.50 ID:tAr8K0Wlo
戦士 中野 梓が 1体出た!
梓「今度こそ……この名刀で!」バッ
唯「!!」
梓(刀……忘れちゃった……)
律「なんなんだお前は!!」
梓「う、うるさいです!
でこっぱちは黙っててください!!」
律「でこっぱちだあぁぁ!?」
ざっぱ~~ん……
222 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:03:09.74 ID:tAr8K0Wlo
梓「きゅう……」
唯「…………」
ケルベロス「お、恐ろしや……」
律「さて、行くか」
223 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:04:36.23 ID:tAr8K0Wlo
……
………
律「これが地下世界行きのエレベーターだな!」ポチッ
プシューッ……
唯「えーと……お、おお……」
律「B60F……」
224 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:06:36.51 ID:tAr8K0Wlo
地下世界……
相次ぐ地盤沈下により
断層ごと地下に沈んでしまった旧東京の姿である
ミレニアムはこの地下世界を塞ぐように建てられているため
太陽の光が旧東京に届くことはない
この地下世界で生きる者たちは悪魔のほか
小さなコミュニティを作りながら細々と生活する
人間もわずかながら存在した
いつの日か、地下世界に光が届くことを信じて……
唯「真・けいおん転生!!」 ~M・PROJECT編~
PROJECT2:地下世界!
225 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:07:16.25 ID:tAr8K0Wlo
第七章 キノウノテキハ!?
唯「空が……無いね……」
律「あぁ、地下だからな…息が詰まりそうだ」
唯「街……ボロボロだね」
律「あぁ、話には聞いてたけどこれほどとは……」
唯&律「これが……トウキョウ……」
226 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:08:05.92 ID:tAr8K0Wlo
老人「お前さん方……上から来たのか?」
唯「はい……そうです」
老人「言い伝えで聞いた話じゃが……
昔数人の女の子がどこからか現れ
破壊後のトウキョウを駆け抜けて
去っていった……
ここがその場所なんじゃよ」
唯「数人の女の子?」
老人「なに、お前さん達を見たら
急にその言い伝えを思い出しての……ふぁっふぁっふぁ」
唯「……?」
律「い、行こうぜ唯」
227 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:09:01.98 ID:tAr8K0Wlo
……
………
唯「ねぇ…りっちゃん」
律「んー?」
唯「地下世界の人達……どんな気持ちで住んでるのかな?」
律「さぁ……私だったら絶対ゴメンだね」
唯「そっか……」
律「お……標識があるな」
228 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:12:12.44 ID:tAr8K0Wlo
ジゴク[←旧新宿] [旧赤坂→]ジゴク
律「な、なんだこの趣味悪い落書きは……」
唯「ここには天国は無い…ってこと?……」
律「…………」
唯「よ、よぅしりっちゃん!!どっちの地獄にする~~!?」
律「はは………」
……
………
唯「行くよ!りっちゃん!!」
律「思いっきりな!!」
唯「とりゃああああ!!」ぽーん
唯は離れた場所から看板に向かって
思い切り靴を飛ばす
ボテッ ボテッ
律「……新宿だな!」
唯達は道の選択を靴に託した
全人類の明日への希望は
唯達の小さな体が
背負うことになろうとは
今はまだ知る由もなかった
229 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:13:33.71 ID:tAr8K0Wlo
―――旧新宿
妖精「あ、こ…ここは魔界から来た
妖精や地霊
地上から逃げてきた人間が
住んでいるところです……」
妖精「あ、あの!どこから来たんですか!?
ミ、ミレニアムから?」
律「あ、あぁ……まぁね……」
唯「りっちゃん!壁を見て!」
律「ん?」
[ここより妖精王オベロンの治める地
王の命に従うこと]
律「ここは妖精の国ってか?」
230 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:15:04.84 ID:tAr8K0Wlo
……
………
「本当に成功するんでしょうね?」
「任せとけって……」
「あ!……来た!」
唯「喉乾いたなぁ~…」
ケルベロス「腹減った……」
律「お、お前らは……」
梓「平沢 唯!
今度こそあなたの邪魔をしてやるです!」
律「またか!いい加減しつこいぞ!!」
231 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:18:09.11 ID:tAr8K0Wlo
梓「今度はあなたにダメージは与えない……
邪魔された事さえわからないでしょう
だけど今までで1番効くはずです!」
梓「さあパック!!」
妖精パック「よーし!今気持ちよくしてやる!
そーれ!浮気草のつゆだ!!」
唯「わわわっ……」
律「ばか!よけろ!!うわっぷ……」
浮気草のつゆは律にかかった
232 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:19:19.65 ID:tAr8K0Wlo
妖精パック「しまった失敗した!
ゴメンゴメン……
じゃ……さよなら~」
梓「も~っ!
パックの奴失敗するなんて!!」
唯「………」
律「あぁ……長いツインテール……
小さな体……じゅる…
ぐへへへへへへ」
唯「げげ……りっちゃん!?」
梓「ま、まずい…
来ないで!私に近づかないでえええ!」
梓は逃げていった
律「待ってあたしのマイスウィートハニー!」
梓「いやああああ!!」
唯「り、りっちゃーーん!!」
律は梓を追いかけて行ってしまった
233 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:20:17.43 ID:tAr8K0Wlo
唯「あら~……」
「あ、あの……」
唯「ほぇ?あ!さっきの!!」
唯の後ろにはいつの間にか
旧新宿の入り口にいた妖精が立っていた
妖精の少女「あ、あの…実は……
パックがかけた浮気草のつゆは
一目で相手を惚れさせてしまう
魔法のクスリなんです」
唯「えええええ!?」
妖精の少女「本当はあなたにかけて…
わ、私アヌーンといいます!
私に惚れさせるはずだったんです!」
唯「へっ……///」
アヌーン「私、本当は……
…ご ごめんなさい!」
234 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:21:35.07 ID:tAr8K0Wlo
唯「どうすればりっちゃんは元に戻るの!?」
アヌーン「浮気草のつゆで
かかった魔法を解けるのは
妖精王オベロン様だけです
そ、その……お困りでしたら
私からオベロン様に
魔法を解いてくれるよう
お願いしてもいいんですけど……」
唯「お願い!!私達、やらなきゃいけないことがあるの!」
アヌーン「で、では私からオベロン様に
お願いしてみましょう」
ケルベロス「このままだと逆にあの梓ってヤツが危ないかもな」
唯「それはどういう……」
235 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:22:59.10 ID:tAr8K0Wlo
……
………
オベロン「アヌーンから話は聞いた……
またパックの奴めがイタズラを
しおって……」
オベロン「私にしかられるとでも思ったか
1階を出て旧東新宿の方へ逃げていったようだ」
唯「な、なんとかなりませんか!?」
―――旧東新宿
……人間よ…まずパックを捕まえて……
……浮気草のつゆを手に入れるのだ……
……よいな……
唯「どこだ~!パック出てこい!!」
唯「こっちかな!?」
唯「なにこの迷路……」
ケルベロス「方向音痴っぷり全開……ぷぷ」
唯「ひ、ひどいなぁもぅ~」
236 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:23:49.54 ID:tAr8K0Wlo
唯「こうなったらしらみつぶしに!!」
ドンッ
唯「きゃっ!!」
「あいた!!」
唯「パック!!」
パック「げげ!!……勘弁してくれよ~!
悪気はなかったんだよ~!!」
唯「りっちゃんを元に戻しなさい!!」
パック「ひゃ~~!!……くらえっ!!」ポイッ
ケルベロス「……手榴弾だ!!隠れろ!!」
唯「わあああああ!!」
しゅ……シャアアアアアァァ……
唯「花火……」
唯「やられたーーー!!」
237 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:24:35.41 ID:tAr8K0Wlo
……
………
パック「おらーーー!!」ポイッ
唯「きゃあああ!!クモがシャツの中に入ったあああ!!」
唯「取って!!ケルベロス取ってええ」
……
………
パック「そら!!取ってこい!!」ポイッ
ケルべロス(骨!!!!!)
ケルベロス「ワンワン!!!」
唯「ちょ……どこ行くのケルベロス~!!」
238 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:25:30.97 ID:tAr8K0Wlo
……
………
パック「はぁ…はぁ……参った……」
唯「う、浮気草のつゆ……ちょうだい」ぜーぜー
パック「10000魔貨で譲ってやるよ……」
唯「はぁ!?そんな大金持ってないよ!」
パック「じゃああーげない」
ケルベロス「俺は腹が減ってるんだ……
オマエ オイシソウ……」ガルルルル
唯(ナイス!!)
パック「わわわわかった!!これやるから!!
助けてーー!!」
唯は浮気草のつゆを手に入れた
239 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:26:22.18 ID:tAr8K0Wlo
―――旧新宿
オベロン「浮気草のつゆを取ってきたか
御苦労であったな……
では、律の魔法を解いてやろう」
オベロン「さあ、律の元へ行け」
唯「あ、ありがとうございます!」
240 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:27:23.97 ID:tAr8K0Wlo
……
………
「あ!ゆ、唯さん!」
唯「アヌーンさん!どうしたのこんなトコで?」
アヌーン「あ、あの…この先の部屋に
梓さんがいるんです
わ、私オベロン様に言われて
ここまで来たんですけど……
お願いです!唯さん!
一緒に入ってください!」
唯「もちろんだよっ!」
唯(この部屋?)
アヌーン(はい、おそらく……)
二人はドアに近づき聞き耳をたてる
241 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:28:43.86 ID:tAr8K0Wlo
……いやっ!!ベタベタしないでください!!……
……あぁ……なんでそんなに可愛いんだ梓……
……ちょ……近い近い!!……アッー!……
ケルベロス「oh……」
……はっ!!……てめぇ!!あたしに何をした!!……
唯「戻った!!今だ!!」バーン
242 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:29:33.81 ID:tAr8K0Wlo
梓「何を!!そっちが勝手に付いてきたんじゃないですか!!
私は何もしてないです!!」
唯「りっちゃん!!」
律「おお!唯!!なんとかしてくれよこいつを!!」
アヌーン「あ、梓さん!!えいっ!」パシャっ
唯「へ……」
梓「……あぁ……あなたはなんて美しい妖精なんですか…
私のすべてをあなたに捧げ……」
律「げええぇっ!?あたしこんなんだったのか!?」
唯「う、うん(もっとヒドかったけど…)」
243 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:30:34.74 ID:tAr8K0Wlo
アヌーン「あ、あの……
梓さんがそんな事言ってくれるなんて
う、うれしいわ……」
アヌーン「唯さん……
ありがとうございました
律さんを大切にしてね!」
唯「アヌーンさん……」
梓「平沢 唯!!」
唯「え!?」
梓「私……ここにとどまって
妖精たちを守ることにします!」
律「えぇ!?」
梓「私…大切な何かを取り戻したような
気がするんです……」
唯「………」
アヌーン「ダメよ、梓さん」
244 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:31:59.01 ID:tAr8K0Wlo
唯「!?」
アヌーン「わたしを愛してるなら
妖精たちを守りたいなら……
唯さんの力になってあげて」
アヌーン「唯さん達は大きな運命を
背負ってるように見える……
私達の世界も…巻き込むような」
アヌーン「だから…妖精たちを救いたいなら
唯さんの力になってあげて!」
梓「わかりました……平沢 唯、私で良ければ
一緒に行かせてください」
唯「アヌーンさん……これは一体?」
律「浮気草のつゆじゃ……」
アヌーン「うふふ……秘密のクスリよ!」
アヌーン「唯さん、律さん……頑張ってください!」
唯「ありがとう!アヌーンさん!!」
律「アヌーンも元気でな!」
245 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:34:00.06 ID:tAr8K0Wlo
……
………
梓「そういえば……
前にあなた達と戦って
かせいのピラーを落としたけど
あれは魔界へ行くための道具だったんです」
律「なんだって!?あのピラーが!?」
梓「あの時はすごく悔しかったけど
今の私には無用の物です……
……そういえば同じようなピラーが
ファクトリーの発掘現場から
出てきたって聞いたことがあります!」
律「同じようなピラーが何個もあるってことか……」
246 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 02:35:13.60 ID:tAr8K0Wlo
梓「それと、平沢 唯……真鍋 和のこと……
なんて謝ったらいいか…私…」
唯「もういいよ………生きて」
梓「え?」
唯「和ちゃんの分までうーんと長生きして!」
梓「はい……!!ありがとう!平沢 唯!」
唯「唯でいいよ!」
律「あたしも律でいいぜ!
そんなシケたツラしてたら
可愛い顔が台無しだな!」
梓「なんで……そんなに優しくするんですか……
私、ヒドイことばっかりしてたのに……」
律「顔を見りゃわかる」
梓「え?」
唯「そんなに悪い子じゃない!ってねっ」
律「しっかり戦ってもらうぞー!!」
梓「や、やってやるですっ!!」
第七章 キノウノテキハ!? 完
247 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 04:26:36.34 ID:4eGHsxN/o
おつ~
金剛深界編はありますか?
248 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/15(金) 04:34:58.38 ID:tAr8K0Wlo
>>247
おはよう
今まさに構想中
ちょっとフラグ立てちゃったしww
どうなるかはまだわかりませーん
250 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:01:26.41 ID:rAUoHTxKo
律「よーし次は旧赤坂に行っくぞー!!」
梓「あ、あの!!」
律「んー?」
梓「みなさんは…おいくつなんですか?」
唯&律「17歳だよ!」
梓「私の一つ年上……先輩ですね!」
梓「でも意外です!律さんはもっと年上かと思いました!」
律「老けてるって言いたいのかああぁぁん!?」ギリギリ
梓「く、苦し……嘘です!…律先輩!!」
唯「あははは律先輩だって~!」
梓「笑いごとじゃないです唯先輩!!
律先輩の馬鹿力は……はっ」
律「きーこーえーたーぞー」ギリギリ
梓「に゛ゃあああああああ」
唯「あはは!梓ちゃん……猫みた~い!」
唯「あーずにゃん!」
梓「にゃん!?笑ってないで助けてええええ」
251 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:02:41.79 ID:rAUoHTxKo
第八章 マサカド!?
唯「あ!あそこ……なんかの現場みたいだよ!」
律「ちっちゃいオッサンがいっぱいいるな」
ドワーフ「お!!おーいそごのでけぇの!!」
律「でけぇの!?あたしたちのことか……」
252 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:03:50.87 ID:rAUoHTxKo
……
………
ドワーフ「こご掘ると武器出でくるだよ
売り飛ばせばいい儲けだ
いっぱい出でくっから掘りつぐせねぇだ」
ドワーフ「実は手が足りねぇだよ……
そこの一番力強そうな姉ちゃん手伝ってくれっか?」
律「誰のことだ」
梓「………」
唯「………」
律「あ、あたしかよっ!!」
ドワーフ「自分の手ぇ汚して働かねえと
バチ当たっぞ!!ほれっ」
律「わかったよっ!やりゃいいんだろやりゃ!!」
253 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:04:44.02 ID:rAUoHTxKo
……
………
律「」
唯「りっちゃんすごーい!!」
梓「意外なところで才能発揮ですね!」
ドワーフ「いやぁごぐろうさん!
おがげで助かっただよ
お礼にこれやるだよ!」
律「武器じゃないのかよ~」
梓「あ!!これ!」
唯「ピラーだよりっちゃん!!」
唯はどせいのピラーを受け取った
ドワーフ「まだ手が足んねぇ時は手伝っでくれや」
254 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:05:24.56 ID:rAUoHTxKo
―――旧赤坂
労働者「まったく地霊の奴ら
人使いが荒くてもうヘロヘロだぜ……」
労働者「おっ姉ちゃん達も働かされたクチだな?」
律「はは…まぁね……」
律はふと壁を見る
[地霊族の街 働き者は大歓迎]
255 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:07:04.81 ID:rAUoHTxKo
……
………
……おい!親方はどこ行った!!……
……ばかやろう!それはそっちじゃねぇ!……
梓「あ、慌ただしい街ですね……」
唯「みんなよく動くねぇ~」
律「あんまり長居しない方がよさそうだな」
ブラウニー「ねぇねぇ!」
唯「ほぇっ?」
256 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:09:41.65 ID:rAUoHTxKo
ブラウニー「あんたら上の世界の人間だね……
戦っちゃったりする人だろ?」
唯「え?」
ブラウニー「カッコ見りゃ分かるよ!
そこの出口から人間たちの集まっている
ロッポンギに行けるよ!
奴ら人間にしてはカッコいいんだ」
ブラウニー「まあ言っちゃ悪いがあんたとは
くらべモンにならないね!
だけどあんなにカッコいいのに
地上から逃げてきたらしいんだ」
律「六本木か……!」
唯「ありがとう!行ってみるねぇ~!」
ブラウニー「あ!ここでサボってることは親方には
内緒だよ!!」
257 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:11:04.70 ID:rAUoHTxKo
―――旧六本木
[ミュータント・コミュニティー]
[地上の人間入るべからず]
唯「ミュータント?」
梓「環境破壊で突然変異を起こした……
元は人間だった人達です」
律「センターがな……
昔地上から追放しちまったんだ」
唯「…………」
258 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:12:25.15 ID:rAUoHTxKo
……
………
ミュータント「お前ら何しに来た?
ここはお前らのような普通の
人間が来る所とは違う
さっさと立ち去りな!!」
「やめんか……」
ミュータント「長老!」
ミュータント長老「地上の人間よ……ここに来たということは……」
唯「?」
唯「あの!私達アバドンを倒さないといけないんです!!」
長老「な、なんじゃと!?……その刀は坤竜丸!!
ただごとではなさそうじゃの」
長老「この奥にヒルコ様がおられる……
あの御方ならきっと力になってくれるはずじゃ
……ヒルコ様が心を開けばな」
唯「……?」
梓「行きましょう、唯先輩!」
唯「あ!う、うん!!」
259 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:13:47.62 ID:rAUoHTxKo
……
………
ミュータント「なんだ!お前らは!!」
……!?来るな!!私に近づくなあああ……
ミュータント「帰れ!おとなしく帰らぬと
ただではすまんぞ!!」
律「ちょ…ちょっと待ってくれ!!私達は
アバドンを探してるんだ!!
ヒルコって人に話を聞きたいだけだよ!」
……!?……アバドンだと?………
……入れ……そこにいる者……
ミュータント「ヒ、ヒルコ様!?」
260 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:15:08.36 ID:rAUoHTxKo
……
………
ヒルコ「お前達は私の命を狙う者
ではないようだな……
地下世界に来た人間か…」
ヒルコ「さきほどアバドンとか申しておったな」
律唯梓「アバドンをヴァルハラが探して飲み込まれちゃった
地下世界に来たんだ倒さないと!!」
ヒルコ「いっぺんに喋るでない……」
261 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:15:45.39 ID:rAUoHTxKo
……
………
ヒルコ「そうか……
残念ながら魔王アバドンは地下世界にはおらん……」
唯「そ~なの~!!?」
律「じゃああたし達何しにここへ来たんだ……」
ヒルコ「今こそ復活の時か……」
梓「?」
ヒルコ「1つ頼み事を聞いてくれんか?」
唯「は、はい!」
律「おい……唯」
ヒルコ「そうか、聞いてくれるか唯とやら」
262 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:16:39.74 ID:rAUoHTxKo
……将門公を復活させるのだ
トウキョウの守り神平将門公は
その身体を6つに引き裂かれたのだ
大和神族の間のいさかいが
公を犠牲にしてしまった
……大和の地はイズモのオオクニヌシ
の国ゆずり以来天津神が国津神の
上に位して治めるところであった
だが世紀末を迎え悪魔の群れが
大和にも現れ混乱をまき起こすと
国津神たちは好機と考えた
長く地の神にあまんじた
自らの地位を覆す好機だと
263 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:18:02.64 ID:rAUoHTxKo
……そして国津神たちは天津神たちを
封印し大和の地を再び手に
するはずであった
ところが国津神の悲願は
悪魔たちに利用されてしまった
将門公はバラバラに引き裂かれ
国津神たちもこの地下世界の
ほこらに封印されてしまった
……だが国津神たちは
封印される前に密かに公の身体を
集めていた
封印された国津神はそれぞれ
公の身体の部分を持っている
国津神の封印を解き将門公を
復活させねばトウキョウの混乱は
おさまらぬであろう
……天津神を裏切り
悪魔の付け入るスキを作った
この私の罪もつぐなわれぬ……
264 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:19:09.60 ID:rAUoHTxKo
……魔界の地をを目指すのだ……
律「と、とんでもないことになったな」
梓「でも…アバドンを倒すには魔界に行かないと……」
唯「………」
唯「行こう!!りっちゃん!あずにゃん!!」
唯「もうヴァルハラを救うのは私達しかいないんだよ!」
唯「トウキョウの人達にも……平和になってもらいたい!!」
律「そうだな……」
梓「将門公を復活させましょう!」
265 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/16(土) 01:20:00.50 ID:rAUoHTxKo
唯達はヴァルハラを救うため
そしてトウキョウの混乱を鎮めるため
平 将門を復活させるべく
国津神が封印されているほこらへと向かう
第八章 マサカド!? 完
266 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:29:04.23 ID:X/Vjzm4Ko
梓「そういえばここに来る途中に
神社みたいな建物がありましたね!」
律「時間に余裕も無さそうだ……手分けしていこう!」
唯「おぉ~!!」
律「じゃあ六本木で落ち合おう!!」
梓「みなさん気を付けて!!」
唯「急げや急げ~」
律「おい、唯……」
唯「はーーい?」
律「ほこら……あっちだぞ」
唯「あ…あはははは」
律(大丈夫か……)
267 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:30:07.20 ID:X/Vjzm4Ko
第九章 ホンソウ!!
―――コトシロヌシの祠
律「まずはあそこだな!」
律(こんなちっちゃいほこらに国津神がいるのか?)ギィ……
律「うわわ!?吸い込まれ……」
268 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:30:46.62 ID:X/Vjzm4Ko
律「……って……おぉ!?」
そこには国津神 コトシロヌシをかたどった
石像があった
―――コトシロヌシは石にされ封印された―――
律「ひ、ヒルコの声!?」
―――石の封印を解いてくれ―――
269 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:31:28.39 ID:X/Vjzm4Ko
律「と、解いてくれって……」
律(ど、どうしよ……)
律「あ!!そういや石化を治す魔法があったな!」
律「なんだっけ……ああああちゃんと覚えときゃよかった……」
……よって、これが石化を治す魔法、……だ……
……田井中!聞いてるのか!……
……だ、大丈夫でーすっ………
律「たしか……パ……いや違うな……」
律「ポ……?」
律(うむむむむむむ)
270 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:32:43.07 ID:X/Vjzm4Ko
……石化を治す魔法、…トラディだ……
律(思い出した!!!)
律は恐る恐るコトシロヌシの石像に両手をかざす
律「ペトラディ!」
律(………)
律「お??」
石化したコトシロヌシの体が徐々に元の色を取り戻していく
271 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:33:28.07 ID:X/Vjzm4Ko
コトシロヌシ「う……うぬぬ……」
コトシロヌシ「そなたが石化を解いてくれたのか?
礼を言うぞ」
律「あ、あの!!ヒルコから頼まれて将門公の体を……」
コトシロヌシ「ヒルコから?そうか……その時がきたか……
わかった、公の胴体をやろう」
律(ひぇ……えっ、こんなに小さいの!?)
コトシロヌシ「将門公を頼んだぞ……」
272 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:34:03.45 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
律「あれ……外?
今ほこらにいたはずなのに……」
律「なぁ!!これって……」グッ
律「あれ、開かない……」
律「まぁいいや!次だ次!!」
273 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:34:54.29 ID:X/Vjzm4Ko
―――オオナムチのほこら
梓「あったあった!あの建物だ!!」
……すぐに立ち去れ……
梓「!?……誰!?」
バフォメット「すぐに立ち去れと言ったのだ……」
バフォメット「さもなくば黄泉の国でヨモツシコメと
デートさせてやるぞ」
梓「遠慮したいですね!」
バフォメット「そうか……ならば生かしては帰さん!!」
274 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:35:30.82 ID:X/Vjzm4Ko
堕天使 バフォメットが 一体出た
バフォメット「貴様、俺に勝てると思うのか?」
梓「それはこっちのセリフです!!」チャキッ
梓「でやああああ!!」
スッ
ガシッ
梓「!?」
バフォメットは梓の一撃を腕を掴み止めた
梓(ち、力が抜ける……!?)
275 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:36:13.10 ID:X/Vjzm4Ko
梓「は、離して!!」バッ!
バフォメット「ふん……貴様の力、吸い尽くしてくれる」
梓(……一か八か…)
バフォメット「ザンマ!」
キイイイィィィ…… ボゴォ!!
梓「くうぅっ!!」
バフォメット「捉えた……」
ガシッ
梓「………」
276 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:36:52.62 ID:X/Vjzm4Ko
バフォメット「ふふふ……このまま黄泉の国へ堕ちよ」
梓「………かかりましたね」
バフォメット「!?」
梓「この至近距離なら!!」
梓は刀に一点の力を込める
梓「冥界波ああああ!!!」
バフォメット「しまっ……!!」
277 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:37:30.20 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
オオナムチ「奴を倒したのか……ご苦労だった
ヒルコから話を聞いたのだな?」
梓「はい!」
オオナムチ「ではこれで何をすればいいかはわかってるな」
梓「これが……将門公の……」
278 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:38:05.54 ID:X/Vjzm4Ko
―――サルタヒコのほこら
律「唯と梓…大丈夫かな」
律「きっと大丈夫だよなっ!」ギィ…
サルタヒコ「………」
律「あの~……」
律「ヒルコに頼まれて将門公の……」
サルタヒコ「……渡さん………」
律「へっ……」
279 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:39:12.96 ID:X/Vjzm4Ko
サルタヒコ「これは渡さん!誰にも渡さん!
絶対渡さん!」チャキッ
サルタヒコ「うおおおおおお!!」
律「うわわわわ!!」
国津神 サルタヒコが 一体出た
サルタヒコ「だあっ!!!」バゴーン
律「危ねっ!!おい!!やめてくれ!!」
サルタヒコ「渡してなるものか!!!」
律(話して通じる相手じゃなさそうだ……)
280 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:39:54.00 ID:X/Vjzm4Ko
律「しゃーないなもう~!!」
律「燃えろ!!マハラギ!!」
ゴオオォォォ
サルタヒコ「ぐうっぬおおお」プスプス
サルタヒコ「だああああ!!」ブン
律「まだまだぁ!!」パチ…パチ……
律「ジオンガ!!」
バリバリバリ
サルタヒコ「がああ……!!」
281 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:40:34.65 ID:X/Vjzm4Ko
サルタヒコ「………ぬああっ!!」ブンッ
バゴッ
律「いっ……てえええ」
律「可愛い乙女の顔に傷付いたら
どう責任取っちゃられらっ!!」
律の鉄拳パンチ!!
サルタヒコ「ぐわっ」
282 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:41:19.36 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
サルタヒコ「」
律「はぁ…はぁ……」
サルタヒコ「はっ!私は……何をしていたのだ……」
律「正気に戻ったかよ~?」
サルタヒコ「そうか、そなたがわたしを……」
サルタヒコ「!?なぜ公の胴を持っている!」
律「これから将門公を復活させるのさ!」
サルタヒコ「おぉ……ついにこの時が!!」
サルタヒコ「では…これを持って行け」
律は公の左腕を受け取った
律「よし!次ぃ!!」
283 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:42:22.58 ID:X/Vjzm4Ko
―――オオヤマツミのほこら
梓「な……」
梓「なんでこんなに中が広いの!?」
梓「これじゃまるで迷路……」
「とっとっと!!」
「梓!」
梓「え…律先輩!!」
律「お前もこのほこらに来てたんだな!」
梓「はい!」
律「うわぁ~なんだここは……」
律「おーーーーい誰かいるかぁ~!?」
284 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:42:57.07 ID:X/Vjzm4Ko
律「……」
梓「……」
律「おーーーーーーい!!!」
……助けてくれ~ぃ……
律「お!!誰かいるみたいだ!!」
律「行くぞ梓!!」
梓「り、律先輩!!ちゃんと来た道……」
梓「ま、待ってくださいよ~!」
285 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:43:40.68 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
律「おーいどこだー!?」
「こっちじゃこっち!」
律「こっちってどっち……あっいた!」
オオヤマツミ「おお、そこの者!助けてくれ!
迷って出られないのだ……
連れていってくれ…頼む……」
律「こ、ここあんたのほこらじゃないのか?」
オオヤマツミ「気晴らしに散歩しとったら
帰れなくなってしもた」
律&梓「………」
286 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:44:40.03 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
梓「律先輩……一応聞きますけど」
律「な、なんだよっ……」
梓「来た道……覚えてます?」
律「も、もっちろん!!こっちだ!!」
梓「行き止まりじゃないですか」
律「………スマン」
梓「だから言ったのに~~~!!」
律「大丈夫!!こういう時は野性の勘を頼りにだな!」
梓「何言ってんですかもうっ!」
287 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:45:25.21 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
律「な、なんとか……」
梓「戻ってこれましたね……」
オオヤマツミ「いやぁ~助かった!!
ではこれをそなたらに授けよう!」
律と梓は公の右足を手に入れた
律「胴体に両腕に右足……と」
梓「あとは左足と頭だけですね!」
律「唯……大丈夫かな……」
288 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:46:33.66 ID:X/Vjzm4Ko
―――スクナヒコナのほこら
唯「え!?なんでこの階はアームターミナル使えないの~!?」
唯(もっと早くにケルベロス呼んでおけばよかった……)
唯「うぅ……どっちに行けば……」
唯(これは……迷子ってやつでしょうかあああ)
唯「こっちかな……いや、こっち?」
唯「うぇぇぇんもうやぁだ~~!」
289 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:47:40.70 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
唯「また行き止まり……」
唯(戻るか……)
「貴様、何者だ」
唯「ひゃあ!!……誰もいない」
「ここじゃ」
唯「え?え?」キョロキョロ
「ここじゃと言っておろう!」
プスッ
唯「い!!!ったーーーい!!」
針のようなもので刺された感触が
唯の太ももに伝わる
唯「へ………えぇ!?ちっちゃ」
視線を落とすとそこには
唯の足首くらいまでしかないであろう
小人がいた
「無礼な!!」
290 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:49:55.24 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
「私はスクナヒコナ……
どうやら邪悪のものではないようだな」
スクナヒコナ「実はここに閉じ込められてしまい
困ってるのだ……
私を外まで連れて行け」ピョンッ
そう言うとスクナヒコは唯の肩に乗る
唯「あの……」
スクナヒコナ「なんだ」
唯「私も……迷っちゃったんですけど」
スクナヒコナ「………」
291 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:52:13.64 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
唯「」ぜーぜー
スクナヒコナ「外に出られたな」
スクナヒコナ「これしきで音を上げるとは情けない……」
唯「私の…肩に……乗ってただけだったくせに……」ぼそっ
スクナヒコナ「なんだと」プスッ
唯「あいた~~!!何でもございませぬぅ!!」
スクナヒコナ「ならよい」
律「おーーい唯!!」
梓「唯先輩!!」
唯「りっちゃん!!あずにゃん!!」
292 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 00:54:23.45 ID:X/Vjzm4Ko
唯「よくここにあたしがいるってわかったね!」
律「残るはこのほこらだけだからな!」
唯「えっ、じゃあ後は全部?」
梓「集めましたよ!」
スクナヒコナ「そうか…そなたらは将門公を
復活させるのであったな」
スクナヒコナ「礼を言うぞ唯とやら…これを収めよ」
唯「ありがとうございます!」
唯は公の左足を手に入れた
律&梓「え……?」
294 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:45:46.82 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
唯「足りないって何が~?」
梓「頭です!」
律「ほこらはこれで全部のハズなんだ!」
唯「ということは……」
唯「ど、どこにあるんでしょう?」
律「知るかー!」
梓「困りましたね……」
唯「あずにゃんあたし疲れたよぉ~……」
梓「せ、先輩!もたれかかたないでください!」
律「地下にはないってことはミレニアムか!?」
梓「でもヒルコさんは地下に散らばったって……」
唯(地上……地下……)
唯(地上の……地下?)
295 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:47:06.87 ID:X/Vjzm4Ko
……さっき へんな なまくびひろった……
……ぶきみ うれない おまえら いるか?……
唯「あーーーーーーー!!!」
梓「に゛ゃあああぁぁぁ!?」
梓「唯先輩耳元で叫ばないでくだ……」
唯「ホーリータウンだぁ!!」
梓「はい?」
律「唯、心当たりあるのか!?」
唯「うん……首を拾ったって人がいたの!」
律「……行ってみよう!!」
296 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:47:58.99 ID:X/Vjzm4Ko
―――ホーリータウン 大教会
唯「おじさん!!」
住民「なんだ? このくび ほしいのか? ほしいのか?」
唯「どうしてもそれが……むぐぐ」
律(バカ!唯!!私にまかせろ)
律「なぁおっちゃん!それ、処分に困ってるんだろ?
私達が引き取ってやってもいいぜー?」
住民「いい つぎの なまごみのひ だす」
律「ば……やめろ!」
297 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:48:46.96 ID:X/Vjzm4Ko
住民「? ………」
住民「20000魔貨で どうだ」
律(金取る気かこのオッサンはぁ~!)
律「ちょ、ちょっと待ってくれ」
律(おい!唯いくら持ってる?)
唯(………魔貨)
律(ゲッ……梓は!?)
梓(……魔貨です)
律(でかした梓!!)
298 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:49:29.78 ID:X/Vjzm4Ko
住民「いる いらない はっきりしろ」
律「8000魔貨だ!」
住民「すてるか」
律「ああああ9000!!」
住民「10000だ」
住民「10000魔貨で うってやる」
律「わ、わかったよっ!ほら」
律(くぅ~~!!)
じゅうみん「くび おまえに わたす ありがと」
299 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:50:28.49 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
律「これか!」
梓「ぽいですね」
―――揃えたようだな―――
律「ヒルコ!」
―――公の体を一つにするのだ―――
―――ロッポンギの邪教の館へ行け―――
梓「ようやくこれで……」
300 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:51:37.63 ID:X/Vjzm4Ko
―――邪教の館―――
館の主「何と!!将門公の体が全て
揃っているではないか!!
ぜひ合体させてくれ!!」
館の主「合体で将門公を復活させられるとは
合体師冥利に尽きるというもの
頼む!!この通り!!」
唯「む、むしろこちらこそお願いします」
将門の体が合体装置に収められる
館の主「おお……そなたらもしかと見届けるがよい!
……将門公復活の瞬間を!!」
301 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:52:15.60 ID:X/Vjzm4Ko
唯「………」
ゴポポポポポポ……
将門公の体が徐々に消えていき
中央にある魔法陣が輝き始めた……
カッーーーーーー!!
律「うわぁっ!!」
302 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:53:08.95 ID:X/Vjzm4Ko
……
………
将門「我は…平 将門……なるぞ……」ブルブル
律「な、なんか様子がおかしいぞ?」
将軍「ぐは……苦しい……なんだこれは……」ガクッ
唯「!?」
館の主「か、体はできたが……
まだ何か足りないのではないか?」
律「えええ!?」
梓「と、とりあえずヒルコさんの所へ連れて行きましょう!」
将門「」
律「いいか?担ぐぞ!!せーのっ!!」
303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 01:54:58.24 ID:X/Vjzm4Ko
唯達の手によって
平の将門は再びこの世に舞い戻ったかに見えた……
しかし平 将門は復活を遂げた直後に倒れてしまう
一体何が足りないというのだろうか……
第九章 ホンソウ!! 完
305 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県):2011/07/17(日) 01:57:19.88 ID:u1ulhANEo
おつ
306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 02:47:57.15 ID:HImDEp02o
おつおつ
テンポいいな
307 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/17(日) 09:28:20.90 ID:l5vestyDO
乙
サクサク進んでテンポ良いな
308 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:05:09.22 ID:IoY7WJOBo
律「はぁ…はぁ…ヒルコはいる!?」
ミュータント「なんと……」
ミュータント「ヒルコ様!!将門公が!将門公が!!」
309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:06:13.09 ID:IoY7WJOBo
第10章 ウタノキモチ!
ヒルコ「よくぞ将門公の体を集めてくれた……」
将門「」
唯「で、でもこれじゃ…」
ヒルコ「将門公を復活させるには……
実は私が持っている公の御霊がいる」
律「な……それを早く言ってくれよ!!」
ヒルコ「だが……将門公の御霊は今も眠りつづけておる」
ヒルコ「私達が何度呼びかけても
魂は目覚めてくれぬ……」
梓「そんな……」
ヒルコ「昔…一度だけ将門公の御霊が反応を示したことがあった」
律「なんだ!?」
310 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:07:34.65 ID:IoY7WJOBo
ヒルコ「……[歌]だ…一度だけアマテラスの歌声が地下世界に
聞こえたことがあった……」
ヒルコ「気持ちが込められた歌声に御霊が震えたのだ」
唯「…………」
ヒルコ「歌なんぞ……古の昔に忘れてしまったよ…」
すうーっ
唯「いま―わたしの― ねがいごとが―」
律「ゆ、唯?」
唯「かなうならば―つばさがほしい―」
梓「………」
ヒルコ「なんと……綺麗な歌声じゃ……」
―――この背中に 鳥のように―――
―――白い翼 つけてください―――
311 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:09:11.31 ID:IoY7WJOBo
……
………
ドッ…クン… ドックン……
律「!!」
梓「御霊が!!」
ヒルコ「おお…将門公よ……」
ヒルコ「将門公の身体に御霊を入れて
公は復活する!」
ヒルコ「今すぐ御霊を入れよう」
312 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:11:22.28 ID:IoY7WJOBo
……
………
将門「…ぬ……」
将門「おおっ……我が身体の隅々に
力がみなぎってくるぞ……」
ヒルコ「将門公が復活された……」
将門「ヒルコか?我を再び蘇らせたのは?」
ヒルコ「公よ、ここに控えし
唯達が働きによるものだ」
唯「あ……えへへ…」
律「どーもどーも……」
将門「そうか……そなただな?歌っていたのは?」
唯「あ……はい!」
将門「心の隅々まで染み渡ったぞ……」
将門「唯とやら……礼を言う
…ところでヒルコよ
急がねばならぬのであろう?」
ヒルコ「ただちに封印の岩戸へ参ろう」
ヒルコ「唯達も来るがよい」
唯「は、はい!」
313 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:12:05.46 ID:IoY7WJOBo
……
………
……ま、将門公!!!……
……おお……ついに復活された!!……
……トウキョウに光あれ……
314 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:13:14.85 ID:IoY7WJOBo
―――封印の岩戸(旧皇居)
ヒルコ「公よ、ここを開けて下され」
将門「承知した……」
将門が岩に手をかざすと
将門の体からまばゆい光が放たれる
ゴゴゴゴ……
ヒルコ「さぁ…天津の神々よ!出てくるがよい!!」
将門の力により洞窟を塞いでいた岩はどかされ
中から次々と天津神が顔を出す
315 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:13:59.57 ID:IoY7WJOBo
タヂカラオ「いやぁかたじけない
わしの力も役に立たず
みすみす封印されたのは情けなかった」
タケミカヅチ「おのれ!!
このわしをたばかって封印した奴に
目に物見せてやる!そこをどけい!!」
律「おわぁっ!!」
タケミカヅチは走り去っていった……
ヒルコ「残るは最後の一人……」
316 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:15:29.00 ID:IoY7WJOBo
アマテラス「わらわの封印を解いてくれたのか?」
アマテラス「はっ……ヒルコ……」
ヒルコ「アマテラス…やはり
そなたは光り輝いておる
光が無くてはこの世は闇…」
アマテラス「ヒルコよ……そなたも
苦しんだのだな……我々の封印まで
解かれるようその者たちに頼むとは……」
アマテラス「そんな力を持つ人の子とは一体何者じゃ?
唯、律、梓……
今のそなたたちこそ光り輝いて見える
重ねて礼を言うぞ」
アマテラス「ではヒルコよ…共に参ろう
我らの傷ついた身体を癒すため
あの金剛神界へ……」
317 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:16:47.76 ID:IoY7WJOBo
……
………
将門「どうやら私の仕事はすんだな
しかし復活したばかりの私には
ちとこたえたぞ……」
将門「だが身体を取り戻してくれた
唯達に改めて礼をしたい……
二つの品をそなたに授けよう」
唯「えっ…コレ…もらっていいんですか!?」
唯達はたいようのピラーと将門の刀を受け取った
将門「では私もしばしの間
金剛神界で休ませてもらうとしよう…さらばだ」
318 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:17:54.06 ID:IoY7WJOBo
……
………
梓「みんな行っちゃいましたね……」
唯「これで…少しはトウキョウも良くなるのかな!?」
律「だといいな!」
律「さて……と…六本木にでも戻るか!」
唯「私お腹空いちゃったよ~!!」
梓「唯先輩……お金持ってるんですか?」
唯「あ……」
律「私達首を買ったせいでスッカラカンだろうが!!」
319 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:19:55.22 ID:IoY7WJOBo
―――六本木
ルイ・サイファー「おや、ユイ・ヒラサワ……奇遇だね」
唯「な、なんでここに!?」
ルイ・サイファー「かの平 将門公が復活されたと聞いてね」
ルイ・サイファー「そうだ…地上ではミオ・アキヤマが
動き回っているようだな」
唯「澪ちゃん……」
律「そうだった……あいつ、大丈夫かな」
ルイ・サイファー「ファクトリーで何か問題が起きたらしいが」
律「なんだって!?」
梓「唯先輩!」
唯「律ちゃん!!ファクトリーに行こう!」
320 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:21:15.54 ID:IoY7WJOBo
―――ファクトリー
……~♪……
唯(やっぱり歌が聞こえる!!)
澪「唯!律!!来てくれたか!」
唯「澪ちゃん!!」
澪「えっと……そちらは…?」
梓「あ!な、中野 梓です!!」
律「こっちも色々あってな……
一緒に戦ってくれる仲間だ!」
澪「そうか!よろしくな、梓!」
澪「みんな聞いてくれ……ここはセンターが
ファクトリーなんて言ってるが実は……
強制収容所なんだ!」
唯「うそ!?」
律「ど、どういうことだ……」
321 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:22:18.38 ID:IoY7WJOBo
澪「入れられた人はみんな死ぬまで
働かされている
何とかしなければ犠牲者は増えるばかり……」
澪「あそこを見てくれ」
唯達は澪が指差した方角を見た
唯「あの建物……」
澪「監視塔だ……
そこにきっと何か原因があるはず!」
澪「一緒に来てくれ!」
322 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:22:52.30 ID:IoY7WJOBo
……
………
澪「妙だな……見張りがいない……」
律「チャンスじゃないか!正面突破しちまおうぜ~!」
澪「あ、あぁ……」
……~~♪……
唯(この塔から……歌が聞こえる?)
323 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:23:31.95 ID:IoY7WJOBo
―――監視塔
梓「誰もいませんね……」
澪「静かすぎる……」
澪「……!!……出てこい」
「ハッハッハ……」
ベルフェゴール「良く分かったな」
律「監視塔に悪魔!?」
ベルフェゴール「残念だがここを通すわけにはいかん」
ベルフェゴール「おとなしく死ね!!」
324 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:24:48.54 ID:IoY7WJOBo
魔王 ベルフェゴールが 一体出た
唯「いくよ……坤竜丸」スラァ
……出番か……
……いいだろう……
澪「くそっ!こんなトコで!!」
ベルフェゴール「うりゃぁ!!」ブン!
唯「ぐっ……」ガキィッ
律「ザンマ!!」
キイイイィィィ
ベルフェゴール「そうはいくか!」サッ
ボゴォ
325 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:25:42.45 ID:IoY7WJOBo
律「澪!!今だ!早く行け!!」
唯「あたしたちが何とかするから行って!」
澪「みんな……すまない」ダッ
ベルフェゴール「一匹逃したか……」
律「お前の相手はあたし達だろ?」
唯「あずにゃん」チャキッ
梓「はい」チャキッ
唯梓「だああああ!!」
326 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:26:39.96 ID:IoY7WJOBo
……
………
澪「はぁ……はぁ……」カンカンカン
……~~♪……
澪「これは……」
327 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:29:04.81 ID:IoY7WJOBo
……
………
律「もうすぐだ!!」カンカンカン
澪「唯達か!?」
唯「!!……澪ちゃん!!」
澪「こっちに来てくれ!!」
唯「これが……原因?」
そこには妖鳥 セイレーンが牢屋にいた
扉はすでに澪の手によって開けられていた
しかしセイレーンななおも悲しげな歌声で歌い続ける
澪「やめろ!歌うのをやめてくれ!!」
~~♪
328 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:30:12.47 ID:IoY7WJOBo
澪「どうしたらいいんだ!?」
唯「あきらめよう……」
澪「な……!?」
唯「あ、いや……あんなに我を忘れるほど歌うなんて……
きっと何かあるんだと思う」
唯「人の心を奪うくらいの悲しい歌……」
梓「どうします?」
澪「しょうがない……一旦ホーリータウンに戻ろう」
329 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:31:03.37 ID:IoY7WJOBo
―――ホーリータウン BAR
澪「おい……私達未成年だろ!
しかもこんなことしてる場合じゃ……」
律「固いこと言わなーいの!マスター!牛乳くれ!」
律「ここは情報が飛び交ってるからな……
何か得られるかもしれないだろ?」
澪「なるほどな……」
梓「あー!!私のお肉食べないでください!!」
唯「腹が減っては戦ができぬだよあずにゃん!」
梓「だからって人の分まで……ダメです!
これは絶対ダメ!楽しみに取って……」
澪「………」
330 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:31:57.93 ID:IoY7WJOBo
……街頭テレビを見たか?……
……地下世界の……
律「………」
……おい!おかわりまだか……
……ファクトリーの歌……
澪「!!」
律「澪、行くぞ!」
331 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:33:25.63 ID:IoY7WJOBo
律「おい、その話詳しく聞かせてくれ!!」
男「なんだぁ~!?」
男「話が聞きたいならこれっ!もう一杯!
おごってもらおうか」
澪「マスター!」
……
………
男「どうもありがとよ!
それじゃあ話を聞かせてやろう
ファクトリーに流れてるのは聞く者の心を
奪うというセイレーンの歌さ」
男「セイレーンは魔界で恋人と幸せに
暮らしていたのを引き離され
ファクトリーに連れてこられたんだ
それ以来ファクトリーにはセイレーンの
歌が流れそこの人々は操られて
暮らすようになった」
男「だがセイレーンには人々を操るつもりは無く
ただ悲しみのあまり歌っているだけなのさ……」
男「もう一つ教えてやろう……
魔界で思い出したんだが
大教会で人形を使って魔界へ行こうと
している奴がいるらしい……」
律「!!」
律「唯!!ちょっと来い!!」
澪「梓も!!」
……大好物は一番最初に食べるのが……
……いいえ!違います!!最後まで大事に……
律澪「お前らいい加減にしろっ」
ゴスッ
ゴンッ
332 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:34:43.09 ID:IoY7WJOBo
―――大教会
男「何?俺がここで何をしてるか知りたいのか?」
男「俺ははだな……魔界へ行こうという
高い志をもった男なのだ
……まだ成功はしていないがな
お前達も魔界へ行く方法を
知りたいのか?」
澪「ぜひ教えてもらいたいです!!」
男「そうか、お前達も高い志を持っているのだな」
男「では教えてやろう
不思議な力を持った人形4体を集め
その人形を現界と魔界が
近づいている場所に置く……
すると魔界の入口が開くのだ
ところが俺は4体のうち
たったの1体しか集められなかった
……というわけで
おれが持ってる”ねむるにんぎょう”
どうだい?欲しいかい?」
律「ね、眠る人形!!」
唯「ジャンク屋さんが言ってたやつだ!」
唯「私達も実は……」
333 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:35:51.53 ID:IoY7WJOBo
男「こりゃたまげた!!3体揃ってるじゃないか!!
負けたよ……
魔界へ行くというおれの志はお前達に託した!」
男「このねむるにんぎょうをあげよう……
じゃあ頑張れよ!
実験室はこの真上の部屋だ」
男は去っていった
律「よーし!人形を使ってってのがちょっと
怪しいけど……やってみる価値アリだな!」
334 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:37:10.14 ID:IoY7WJOBo
……
………
唯「じゃあ、置くよ?」
澪「あぁ……」
唯は4体の人形を順番にセットした
カッ――――――!!
壁に次元の裂け目が出現し……
魔界への入り口が開いた
335 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:37:41.78 ID:IoY7WJOBo
澪「………で?」
律「と、飛び込めってか……」
唯「私……行ってみる!!」
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「おっ先ぃ~!」ぴょんっ
シュンッ……
336 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:39:20.23 ID:IoY7WJOBo
澪「消えた……」
澪「待って唯!!私も行く!!」ぴょん
シュンッ……
梓「………」
律「どーした梓」
梓「ほ、ホントに飛び込むんですか?」
律「行くしかないだろ」
梓「これ……この下どうなってるんですか?
高い所は……無理なんです」
律「上とか下とかあるのかな?
転送ターミナルだと思えば大丈夫だ!」
梓「そんな無茶な……ちょっと心の準b」
律「いーから早く行け」ゲシッ
梓「アッー!」
シュンッ……
律「ったく……」ぴょん
シュン……
337 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:40:12.18 ID:IoY7WJOBo
ファクトリーの人々を洗脳していたのは
セイレーンの歌だった
唯達は引き裂かれたという
セイレーンの恋人を探すべく
次元の裂け目より魔界へ旅立つ
第10章 ウタノキモチ! 完
339 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 00:45:29.57 ID:BAiAAyHXo
おっつ~
340 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/18(月) 05:22:35.97 ID:CXRFYcuto
期待
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