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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十八話 【スーパーロボット大戦】


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唯「まじーん、ごー!」#index
唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#index






239 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:51:46.01 ID:3gqmiXT10


 第二十八話


 シャトルはラウの国の女王エレ・ハンムが率いるゴラオン艦隊と
 アの国の王ドレイク・ルフトのウィル・ウィプス艦隊が鉢合わせている真っ只中に落ちてきた。

紬「オーラシップが睨み合ってる……」

律「いつの間にかキャンベル星の艦がいなくなったと思ったら、今度はバイストン・ウェルの戦いかよ!」

唯「地球に帰ってきたんだ……」

澪「どうした、唯?」

唯「早くあずにゃんに会いたいねぇ」

澪「あ、あぁ、そうだな」

律「そのためには、ここを切り抜けないとな!」

 宇宙と比べれば、ヨーロッパと日本の距離なんて近所のように感じる。
 実際、地上に降下したらすぐに会いに行く予定だったのだ。

紬「それじゃあ、唯ちゃんと澪ちゃんは機体で待機しててね」

唯「うん!」

澪「あぁ、わかった」

律「がんばれよーっ!」

 走っていく部員の背中を叩いて送り出す律。
 さすがに重力下の空中でボスボロットに乗る気はないらしい。
 空中に出られないという点ではダイアナンAも同じだが、カタパルトでシャトルの直掩になる。

律「しっかし、澪もやるようになったなー」

紬「そうね……でも、やっぱり……」

 指令用のコンソールに手のひらを乗せて、紬はうつむく。
 そんな紬の背中も律は叩いた。

律「アイツだって理解してるよ。ムギを恨むようなことはしないって」

紬「ありがとう、りっちゃん……」

律「さっさとゴラオンに合流して、梓を迎えに行こうぜ」



240 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:52:21.44 ID:3gqmiXT10


 ゴラオンには、前方のウィル・ウィプスとは別にギリシア方面から北上し、
 駐留している連邦軍を取り込んで戦力を増強したジェリル・クチビの部隊が迫っていた。

ジェリル「いいかい? アンタたちは連中を驚かす程度でいいんだ。危ないことはアタシらがやるよ」

 編隊を組んだオーラバトラーの先頭にいるジェリルが言うと、惚れ惚れした返信が来る。

連邦兵「は、それにしてもジェリル様、
    こうして一緒に飛行してみますと、オーラバトラーの素晴らしさがよくわかります」

 ジェリルのレプラカーンは連邦兵が乗る戦闘機と同じ速度に並んで飛んでいる。
 地上に出たばかりの頃は最大速度でようやく音速に到達するかというオーラバトラーだったが、
 地上の機械を大幅に取り入れたことで性能――特に速度は段違いに向上していた。

連邦兵「バイストン・ウェルに行けたあなたを、大変うらやましく思います」

ジェリル「フフ、地上の軍隊だってなかなかのものじゃないか」

連邦兵「しかし、我々にはない力をあなたは持っているのです。
    まさに宇宙世紀にジャンヌ・ダルクと言うべきでしょう」

 違いないという別の兵士の声が聞こえる。

ジェリル「……こそばゆいね。ダブリンの鼻つまみが、ジャンヌ・ダルクとはね」

 もちろん、悪い気はしない。
 カエルの子はカエルという生き方を送ってきた人間からすれば、
 他者に崇められることは味わったことのない快感だ。
 オーラ力の昂ぶりを覚える。
 オーラ力の成長は人格的魅力も引き出すらしい。
 いずれは、自分が惹きつけた男どもで新たな軍を起こし、女王にもなれるだろう。

バストール兵「ジェリル様! 上空から何かが落ちてきます!」

ジェリル「何だって!? チッ、レーダーはどうだ!?」

連邦兵「確認しています! ……これは!」

ジェリル「早く教えな!」

連邦兵「シャトルです! 識別はコトブキ・グループです!」

ジェリル「民間かい! ならほっときな!」

連邦兵「ち、違います、ジェリル様! このシャトルは、機動兵器を乗せています!」

ジェリル「何だって!?」

 だが、まだこの世界には邪魔者が多い。
 そいつらを全てねじ伏せて、真の英雄になる道はまだ始まったばかりだろう。



241 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:52:58.52 ID:3gqmiXT10


 バイストン・ウェルの軍の戦いということで、最初に出たのは珠姫とチャムのダンバインだった。

チャム「タマキ……お願いだから、自分を見失わないでね」

珠姫「うん……だいじょうぶだよ。体が軽い。宇宙にいたからかな」

 エレが言っていた通り、宇宙に出たのは珠姫にとって良い経験になったらしい。
 空が、こんなにも青いことすらも珠姫は忘れていた。

 赤いオーラバトラー、レプラカーンが接近してくる。

珠姫「地上人が乗ってる」

 この舐めてくるようなオーラは身に覚えがある。

ジェリル「幸先がいいよ! ダンバインとはね!」

珠姫「たぁっ!」

 ガキンッ! ダンバインとレプラカーンの剣がぶつかり合う。

珠姫「――!?」

 違和感があった。
 刃が擦れ合う感触が違う。

珠姫「地上の金属を使ってるんだ!」

ジェリル「よくわかったじゃないか! さぁさ、なまくらでいつまで耐えられるかい!?」

 ギィン! キンッ!
 ダンバインの剣は珠姫のオーラ力で守られているが、
 レプラカーンの剣はジェリルの力に地球の鋭い刃が使われている。

 ギッ! ギリィッン! ジェリルの剣の鋭さが珠姫の剣に食い込み、音が引きずられていく。

珠姫「くっ!」

チャム「タマキ、押されてるわぁ!」

ジェリル「如何ともしがたいねぇ、性能差ってやつがさぁ!」

タマキ<気合>「そんなこと、ないッ!」

 交錯し、距離が空いた一瞬に珠姫はオーラショットを撃った。

ジェリル「無駄だって言ってるだろ!」

 レプラカーンのバルカンでオーラショットを弾く。
 その爆煙から鉤針が伸びてきた。

ジェリル「なにっ!?」

珠姫「ヤァァーッ!」

 ザシィッ!
 オーラショットの煙に紛れて放たれたワイヤークローが
 レプラカーンの大腿部を掴み、そこをダンバインの剣が一閃した!

ジェリル「ぐっ……この、クソガキがぁ!」

連邦兵「ジェリル様を助けろ!」

 シュゴォッ――! 追撃しようとするダンバインの前に戦闘機が飛び込んでくる。

珠姫「連邦軍がドレイク軍の味方をしている!?」

チャム「あいつだよ! あいつのオーラ力が纏わりついてる!」

 ジェリルのレプラカーンを指差してチャムが言う。
 前後して、エレの声が珠姫に聞こえた。

エレ『チャム・ファウの言うとおりです。聖戦士タマキ』

珠姫「エレ様!?」



242 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:53:58.60 ID:3gqmiXT10


エレ『よくぞご無事で戻ってくれました』

珠姫「エレ様も……」

ジェリル「無駄口を叩いているヒマがあるのかい!」

 オーラの波動を感じ取ったジェリルが敵愾心を露わにして飛び込んでくる。

エレ『タマキ様、気をつけてください。その赤い髪の女からは巨大な悪意を感じます』

珠姫「オーラ力が、人を操っている!?」

 シャイィィィ! ソードが擦れ合い、火花が散る。

エレ『赤い髪の女の力を封じます』

 鍔迫り合いを続ける二機に向かって、ゴラオンから霊力が放たれた。

ジェリル「うっ! 何だ、機体が!?」

 エレの霊力がレプラカーンに取り付き、その動きを封じ込める。
 逆に、ダンバインの操縦は軽くなり、珠姫はオーラ力の負担が軽減された。

珠姫<熱血>「ハァァァァァッ!」

 シャィン――ッ! 珠姫の剣が青白く煌めいた。

チャム<激励>「いっけぇぇぇぇぇぇ!」

ジェリル「うぉあぁぁぁぁぁぁっ!」

 ズギィィィィィィィィィッ!! オーラソードがレプラカーンの装甲を抉り、胸元を引き裂いた!

ジェリル「ぐ、ぐぅぅ……!」

 よろめくレプラカーンのコクピットでジェリルが呻く。

チャム「やっちゃえ、タマキ!」

珠姫「これでっ!」

 素早く身を翻し、右上手に剣を構え、振り下ろそうとする。


ジェリル<ド根性>「なめるなぁぁぁぁぁーっ!!」


 木霊がオーラの波動に乗って響き渡る。

 エレの艦隊に合流し、ウィル・ウィプスを牽制していた唯たちにまで
 はっきりと聞こえるほどのジェリルの怒りがレプラカーンに凝縮されていく。

チャム「なに!? このオーラ力は!?」

珠姫「レプラカーンが……大きくなってる!?」



243 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:54:38.49 ID:3gqmiXT10


 身長6、7メートル程度のオーラバトラーが、
今では57メートルのコン・バトラーVよりも膨れ上がっていた。

ジェリル「アッハハハハハハハ!」

 夢か幻か判断もつかぬままの珠姫の前で、ジェリル・クチビは狂気にも似た歓声をあげた。


ジェリル「敵が小さく見えるということは、アタシが勝つということだ!」


 それを見て、ゴラオンのエレ・ハンムは怖れに喉を震わせた。

エレ「ジェリルは……オーラ力は……人を歪めさせ、戦いの中に取り込もうというのか……」

珠姫「こんな……こんな力が!」

ジェリル「もう終わりだぞ、ダンバイン!」

 ぶぉぉっ! 巨大な剣の風圧が珠姫の頬を叩いた。

 レプラカーンの頭上に雷雲が生まれていた。
 黒い雲が稲妻を落とし、その度にレプラカーンの剣と手と足が珠姫を砕こうと大気を揺らす。

珠姫「オーラ力が世界を歪ませる……!」

チャム「気持ち悪い……気持ち悪いよ、タマキぃ!」

 悲鳴に近いチャム・ファウの泣き言。

ジェリル「目障りだよ、ダンバイン!」

珠姫「くあぁっ!」

 ギャギィィッ!
巨大なレプラカーンの巨大な剣が珠姫の剣を叩き、紙細工のように折り曲げてしまった。

 どす黒い雲は勢力を拡大していた。

ジェリル「わかるぞ! この力の漲りよう! もう誰もアタシを止められないのさ!」

 龍のような大きさの足の爪がダンバインを掴まえ、ジェリルは雷雲に飛び込んでいく。

チャム「いやぁぁっ! タマキ、何とかしてよぉ!」

珠姫「でも、動かせない!」

ジェリル「アハハッ! アハッ、アハハハハハハッ!」

 木の枝を折る音の何億倍も不快な音が何億と降り注ぐ。
 その現象の源がオーラ力であると珠姫が気付いたとき、異変はもう起きていた。

 カチン、と冴えた音が聞こえた。
 この音を聞き逃すはずはない。人生でまだ二度しか聞いていない音。

 一度目はバイストン・ウェルに落ちるとき、そして二度目は地上に戻るときだ。

珠姫「オーラロードが開く!」

 黒雲は一斉に払われた。

 海上に巨大な建造物が二つ増えていた。
 一つは三角錐の頂点から中心に向けて結ぶように造られたブロックとブリッジ。

チャム「グラン・ガランだぁ!」

 ラウの国の同盟国、ナの国のシーラ・ラパーナ女王が乗る移動要塞グラン・ガランが、
 もう一つのクの国の戦艦ゲア・ガリングと対峙している構図で出現していた。



244 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:55:27.37 ID:3gqmiXT10


 ナの国の女王シーラ・ラパーナは己らの辿りついた場所が地上であることをすぐに察した。

シーラ「地上とバイストン・ウェルの戦いがオーラロードを繋いだか」

カワッセ「シーラ女王、ゴラオンとウィル・ウィプスを確認しました!」

シーラ「エレ女王と交信を。そして、ビルバインの発進準備を」

カワッセ「ビルバインを、ですか?」

シーラ「オーラロードが開くには、高いオーラ力の素養が必要です。
    それが可能なのはエレ女王か聖戦士カワゾエ・タマキしかありません」

カワッセ「はっ!」

シーラ「輸送にはユウジ様とフォウで」

カワッセ「かしこまりました」

 シーラの指示をカワッセが伝令に伝える。
 聖戦士タマキを初めとする室江高校剣道部のメンバーがバイストン・ウェルに落ちたのは、二ヶ月ほど前だ。
 地上とバイストン・ウェルでは時間の流れに差があり、
 珠姫は捕われていたシーラを赤い嵐の中から救い出した。

シーラ「タマキには、我がナの国で建造したオーラバトラー・ビルバインに乗っていただかなくてはなりません」

 バイストン・ウェルとは違う青い海を見下ろして、シーラは独りごちた。



245 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:57:23.55 ID:3gqmiXT10


 バイストン・ウェルの戦艦が浮上してきたことなど、ジェリル・クチビにはどうでもいいことだった。

ジェリル「このままぶっ潰してやるよ!」

 溢れる憎しみの感情の正体をジェリルは自覚していた。

 嫉妬である。

 自分よりも若く、優れた顔立ちの小娘が英雄のように扱われている事実が許せないのだ。
 ダブリンの片隅で固いベッドに生まれ、満足に食うものも与えられなかった自分が
 周りのものと一緒に盗みを働くのはほとんど人生の一部で義務のような事だ。
 留置場でジェリルは自分の価値が母親と同程度だとようやく知った。
 母親が看守に金を渡し、その上に跨り金を突っ込まれた時、ジェリルは娘から商品になった。

 文句は出なかった。。
 これがこの世界なのだと教育されたからだ。

 異世界に落ちて、ジェリルは自分のいた場所こそが異世界だと解った。
 バイストン・ウェルにだって似たようなところはあるが、今度はジェリルがそれを見下す側になった。

 気分がよかった。
 それもすぐに切り刻まれた。

 世界で、生まれた時から正しい場所にいた娘が、ジェリルの価値を奪った。

ジェリル「アンタはオトコがどんな形かも知らないだろう!」

珠姫「何を――う、うあぁ!」

 ジェリルの女という部分が憎しみのオーラ力を増幅し、レプラカーンを膨張させている。

 オーラがハイパー化しているのだ。
 仕事をしている時にそういう男はいた。

 女は嫉妬に狂うが、男は嫉妬に怒るのである。

ジェリル「レプラカーンはいいイロだよ! アンタを掻き回してやるのさ!」

 獣のように、レプラカーンがダンバインに覆い被さり、背中に噛み付いた。

珠姫「あぁぁぁっ!!」

チャム「タマキぃ!」

ジェリル「アハハハハハハッ! 生娘のままで死なせはしないよ!」

 自身の女の部分に熱を集める。
 レプラカーンの股間のオーラ・キャノンが肥大化していく。

 赤黒く怒張したそれをダンバインに突き刺し、放出して悲鳴を聞けば、ジェリルは本物の英雄になるのだ。



246 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 17:58:34.61 ID:3gqmiXT10


 女からの憎悪は真っ向から受けていた珠姫の思考を凌駕していた。

珠姫(この人が持っているのは悪の心じゃない……!)

 狡いとか、あくどいとかいうものではない。
 ジェリルは自身の女を賭けて珠姫を潰そうとしている。

 ただ、未だ女子という自覚の珠姫はそこまで明瞭と察してはいない。

 好意的に捉えれば、全身全霊で勝負に来ていると受け取れる。

珠姫「でも……っ! この人に渦巻くオーラは!」

 決して、珠姫に向けられるジェリルの感情は好意などではない。
 気持ちの悪い、ざらつく感じ――珠姫の心臓を裏からすくい上げて握り潰そうとしているのだ。

珠姫「オーラ力は……世界に悪意を生み出してしまう……!」

 その力の証が、ハイパー・ジェリルである。

 ずごぉっ――

珠姫「――!?」

チャム「いやぁぁぁぁぁぁ!」

 下半身を痺れさせる震動にチャムが悲鳴をあげる。

 レプラカーンのオーラ・キャノンがダンバインを貫き、コクピットに来たのだ。

 掴まれた箇所はもう砕けて動かせない。
 コクピットから脱出しようにも、下は海で目の前にはレプラカーンがある。

チャム「死んじゃう! 死んじゃうよ、タマキぃ!」

 叫ぶチャム・ファウの声で、珠姫はむしろ冷静になり、悟っていた。

珠姫「地上で死ねるのは、せめてもの幸せかな……」

チャム「じゃあ私は……不幸な女じゃない!」

 判りやすい死の形があって、珠姫は自分のオーラ力が多方向に拡散していくのを感じていく。

 オーラ力が拡がり、珠姫はオーラロードを落ちていくような感覚に満ちていった。

 しかし、次に訪れたのはジェリルの欲の噴出ではなかった。

シーラ『聖戦士タマキ――!』

珠姫「――シーラ女王!?」

 チャム・ファウの悲鳴とジェリル・クチビの高笑いしか聞こえないはずのコクピットに
 珠姫は確かにナの国の女王シーラ・ラパーナの声を聞いた。

シーラ『ダンバインを降りてください。あなたに新たなオーラバトラーを与えます』

珠姫「オーラバトラー……――ッ!?」

ジェリル「終わりだよ! ダンバイン!!」

チャム「いやぁぁぁぁぁぁ!」

珠姫「――チャムッ!」

 半狂乱になっているミ・フェラリオを胴から掴んで珠姫はハッチを開けた。



247 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:00:17.68 ID:3gqmiXT10


チャム「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 空と海との間に身を投げるのと、ジェリルが噴出の解放感に包まれるのはほぼ同時であった。

珠姫「……気持ち、いい」

 スカイダイビングのように全身を広げて空を落ちていきながら、珠姫はまず戦争を忘れた。
 自分のオーラ力が溢れて空と一体化している。

珠姫「私、空になっている……!」

 シュパァァッ――と、オーラの流れを感じて、珠姫はそちらを見た。

 そこには、二人乗りの飛行艇のようなオーラマシン・フォウがこちらに向かって飛んでいる。

勇次「タマちゃん!」

珠姫「あ、ユージくん」

チャム「ユージぃ! たすけてぇ!」

 落下しているのにのんきにしている珠姫の指先で泣きじゃくるチャム・ファウ。
 二人を見て勇次はほっとしながらため息を吐いた。

勇次「なんだ、全然いつもの調子じゃないか」

 フォウを珠姫の真下に停めて、その体を受け止める。

珠姫「ありがと、ユージくん」

チャム「死ぬかと思ったわよ!」

 ぷりぷりと怒るチャムをよそに珠姫はフォウから身を乗り出して繋がれているものを見た。

珠姫「新型の、オーラバトラー……」

勇次「うん、シーラ女王からの贈り物――ビルバインだよ」

珠姫「これが……?」

 フォウにくくりつけられているのは、
 単純にフォウを一回り小さくしたような赤色のウィングキャリバーだった。



248 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:00:44.07 ID:3gqmiXT10


勇次「乗ればわかるよ」

珠姫「うん」

チャム「あーっ! おいてかないでよぅ!」

 チャムと一緒にウィングキャリバーの中に降りて、珠姫は驚いた。

珠姫「コクピットはオーラバトラーと同じだ」

 ハッチを閉めると同時にフォウが離れる。
 オーラコンバータを始動させて、操縦桿とペダルを握ると、珠姫は呻いた。

珠姫「操縦が重い……!」

 これは ビルバインが必要オーラ係数を低く造らせたかわりに、
 操縦がパイロットのオーラ力に依存してしまうオーラバトラーの欠点が浮き彫りとなっているのだ。

チャム「タマキ! レプラカーンが来てるよぉ!」

 一時はダンバインを落としたことで有頂天になっていたジェリルが
 ウィングキャリバーの後ろを追ってきていた。

ジェリル「何で生きてるんだよ、アンタは!」

 ハイパー化は続いている。
 むしろ、殺したはずの相手が生きていたことに腹を立て、更に巨大化しているのではないか――

ジェリル「もういい加減に落ちなよ!」

 ドシュゥ、ドシュゥッ! オーラ・キャノンがウィングキャリバーを狙って撃たれる。

チャム「タマキぃ! はやくぅぅぅぅ!」

 いったい何をはやくしろと言うのか――チャム自身もよくわかってない文句に聞く耳持たず、
 珠姫は自分のオーラ力をビルバインに乗せることに集中した。

ジェリル「喰らいなッ!」

チャム「タマキぃーっ!」


珠姫「変形、ビルバイン!」


 オーラキャノンを掻い潜りながら上昇したウィングキャリバーの艦首が前に折れて胸に収容され、
 ロケット・ノズルになっていた脚部が関節を繋いで西洋兜のような頭部が持ち上がると、
 ビルバインはその本来の形態を青空の下にさらけ出した。

ジェリル「なにっ!? 変形した!」

 横に寝かせていたウィングキャリバーから人型へ変わったことで縦の推進力を増したビルバインは
 たちまちハイパーレプラカーンよりも高いところへ飛び上がり、右手にオーラソードライフルを構えた。

珠姫「そこっ!」

 バシッ、バシュゥッ!
 珠姫が持つオーラ力そのものをエネルギーに転換する
 ソードジェネレータからオーラの弾を撃ち、レプラカーンの目に当てる。

ジェリル「うぅっ!」

 ソードジェネレータを全開にして、
 ビームサーベルのようにオーラの刃をライフル口から形成し、頭上で構えた。

チャム「やっちゃぇぇぇぇぇ! オーラビームソードだぁーっ!」

珠姫「たぁぁーっ!」

 ギャシィィィィィンッ!
 黄色の光りを散らしながらオーラの閃光で作られたビルバインの刃が
 ハイパーレプラカーンの手首を切り落とした!


 デデデデッデデデデッ デーデーデ
 テーレーレーレーレーレーテーレレー テーレーレーレーレーレーレレー ォーラー
 オーォラロードーヲー ツラヌーイテー カゼニマギレテクールーヤーツガー
 オーォラノーチーカラーワスレーテカー ニクシミモヤシヒーヲーハーナツー
 イソグナラーオレガヤールサァー イキルタメーオレガハーシルゥー
 コーロシーアウノガー セーイギーデーナーイトー
 シッテタータカウーセンジョウダカラー ォォォーォォー
 フタツノウーデヲー フリアゲテヨブーゥー
 オーラバトラー! ダンバイン!
 オーラシュートー! ダンバイン! 
 アタック!アタック!アタック! オレハセンシー!






聖戦士ダンバイン ・OPフルバージョン / ダンバインとぶ
ダンバイン とぶ(英語版)



249 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:03:40.93 ID:3gqmiXT10


ジェリル「う、ぎゃ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 オーラのハイパー化とは、憎しみで増幅したオーラ力が
 オーラバトラーを纏わせているオーラバリアを広げて実体化させる現象である。
 そのため、機体そのものは大きくなっておらず、
 ハイパー化したボディが受けた傷はジェリルの精神にダメージを与える。

珠姫「まだ抵抗するのなら!」

 レプラカーンに向き直って珠姫は
 赤色のオーラバトラー・ビルバインの左手に両刃の実体剣を持って斬りかかった。

 ザシュッ! ビシッ! 二本のソードでハイパーレプラカーンの背中を攻撃する。

ジェリル「ぎああぁぁぁっ!」

 おぞましい声は憎しみの象徴であった。
 ぶん、と振り回される腕をかいくぐり、両肩に一門ずつつけたオーラキャノンを撃ちながら後方へ下がる。

ジェリル「うぇはぁっ! そうかい……そんなに死にたいのかい!」

 ショット、グレネイド、キャノン、バルカン、ボムを当たり一面に撒き散らす。
 火器もハイパー化しているため、威力と範囲が大きくなってハイパーレプラカーンは敵味方の区別がない。

珠姫「悪意のオーラ力が……!」

 これ以上、ハイパー化を長引かせてはいけない。
 珠姫はオーラソードライフルを腰部に収納すると、両手で剣の柄を握った。
 高まっていくオーラ力に気付いたジェリルはレプラカーンをビルバインに向けた。

ジェリル「最期だよ、ダンバイン!」

 憎悪に囚われているジェリルはオーラバトラーの区別がついていないようだ。
 ハイパー化した巨大な剣を持ってハイパーレプラカーンがビルバインに仕掛けてくる。

ジェリル<必中>「今日こそはってやつさ!」

チャム「タマキ、負けるなーっ!」

珠姫「はぁぁぁっ!!」

 屹立から自然体に構えたまま、珠姫は気を吐いた。
 肥大化したオーラ力がビルバインを突き抜けて珠姫自身を圧迫するが、
 宇宙という未知の空間を飛んだ珠姫は負けない。

ジェリル<熱血必中>「ヒロインは、アタシ一人でいいのさぁっ!!」

 怒涛の滝を思わせる重みでオーラソードを振り下ろす。

珠姫<閃き>「ジェリル・クチビッ!」

 チッ――!
 オーラソードが触れた瞬間、珠姫はビルバインを真横に向かせ、
 斬撃を受け流し、壁のような刃を蹴ってさらに高い空へ飛んだ。

ジェリル<再攻必中>「アタシが勝つと言った!」

珠姫「――ッ!!」

 避けたと思った一瞬、目の前が赤黒く覆い尽くされた。
 レプラカーンの手と指がビルバインを握りつぶそうとしている。

チャム「やらせないよぉっ!」

珠姫「チャム!?」

 ジェリルの手が珠姫を抑えつける寸前、その前にチャム・ファウが躍り出た。

 チャム・ファウの体からオーラの光りが輪郭になって放たれ、ジェリルの手がすくめられた。

ジェリル「うわぁぁっ!」

チャム<再動>「お前なんか、いっちゃぇぇぇーっ!」

 カァッ――と、オーラの光りが珠姫を自由にした。

珠姫「――見えたッ!」

 ジェリルの手がレプラカーンの手に戻り、ハイパー化したオーラを超えて、
 本来のレプラカーンの更に奥にいるジェリルを珠姫は捉えた。

珠姫<魂>「ハァァァーッ!!」

 ビルバインのソードはレプラカーンの腕をすり抜け、交錯の刹那、コクピットを確実に貫いた。

 ジェリル・クチビは断末魔をあげる間もなく、自らのオーラに呑み込まれていった。



250 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:05:07.66 ID:3gqmiXT10


 混乱を極めた大西洋での交戦は、ハイパー化したジェリル・クチビの死で収束した。

フェイ「……どうする、アレン?」

 ウィル・ウィプスに帰投したフェイ・チェンカは先にビランビーを降りていたアレン・ブレディに問いかけた。

アレン「俺は、やつほど歪んだ欲は持ち合わせていないさ」

 そのもっともとするところはフェイも同じであった。
 聖戦士を落とせば大金星。
 しかし、命を張るまでの必要はない。

フェイ「そろそろ、潮時かもしれねぇな」


 ゲア・ガリングと再会したドレイク・ルフトはさっそくクの国の王ビショット・ハッタと連絡を取った。

ビショット「手ひどくやられているようですな、ドレイク王」

ドレイク『それは貴公とて同じであろう』

ビショット「グラン・ガランとゴラオン、
      それぞれに分かれていた地上人が集まりました。逃がしてしまったのはまずかったですな」

ドレイク『今、再戦を挑むには兵の士気は下がっている。地上の領土に戻り、戦線を立て直そう』

ビショット「かしこまりました、ドレイク王」

ドレイク『時に、ビショット・ハッタ殿』

ビショット「はい」

ドレイク『ワシが地上に落ちてから、妻と娘はいかようであったか』

ビショット「は、我が城で身をお預かりしておりましたが、地上へは出ていないようです」

ドレイク『左様か』

 それから、いくつか言葉を交わして、ドレイクから交信は切られた。
 ビショットの後ろの暗幕から一人の女が姿を現した。

 バイストン・ウェルに留まっているとビショットが言ったドレイク・ルフトの妻ルーザ・ルフトであった。

ルーザ「夫は疑ってはおらぬようですな」

ビショット「さようでございますな、どうもドレイク王は女性を理解してはおらぬ様子」

ルーザ「地上か……この地も我らがものとなりますでしょう」

ビショット「フフ……」



251 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:05:49.43 ID:3gqmiXT10


 シャトルはイギリスに駐留することになったゴラオンとグラン・ガランにまずは荷を下ろした。

シーラ「お初にお目にかかります。バイストン・ウェル、ナの国の女王シーラ・ラパーナと申します」

紬「地上を代表して御挨拶させて頂きます」

エレ「ツムギ様を始めとして、地上の方々のご協力は可能な限りえられています。
   このイギリスの地も、女王と懇意を結ばせていただきました」

 グラン・ガランのとても空中要塞の中とは思えない貴賓室での会話。
 ついていけない唯たちはひたすら出されるお菓子を食べまくる。

律「つうか、女王二人についていけるムギがおかしいんだよ」

 ひそひそ声で言うと、澪がうんうんと同意する。

澪「エレ様はまだ話せるけど、シーラ様はオーラありすぎだよ」

唯「このお菓子も、シーラ様がいつも食べてるものなのかな」

律「やめろよ、食えなくなるだろ」

立夏「アレ? 霙オネーチャン、もういいの?」

 テーブルの端でマフィンを食べ終えた霙が立ち上がっていた。

霙「キャンベル星人からの連戦で、多くの機体にガタが出ている。私も修理に参加する」

 ナプキンで口を拭く霙の発言にエレと紬も頷いた。

紬「そうねぇ、ダイアナンやバトルマシンも傷が隠せなくなってるものね」

霙「健全なのはマジンガーくらいだ。他は本格的な修理が必要だろう」

律「宇宙に上がる前にメンテしたのに、帰ってきてまたすぐするのか……」

シーラ「それだけ、戦いが激しくなっているのでしょう」

 熱いミルクティーを息で冷ましながら飲み、シーラはふと辺りを見回す。

シーラ「聖戦士たちはいかがなされました?」



252 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:06:17.53 ID:3gqmiXT10


 バイストン・ウェルに落ちたのは室江高校剣道部の七人だった。

紀梨乃「みんな無事だったんだねぇー! ホントよかったよー!」

桑原鞘子「いやー、なんつーか、アタシらあんま役に立ってねーだったけど!」

 紀梨乃と抱き合って再会を喜び合う鞘子と同じように
 東聡里が丸眼鏡から涙を溢れさせて珠姫にしがみついていた。

聡里「うぇぇぇぇ! 川添さん生きててよかったぁぁぁぁぁぁ!」

珠姫「あ、うん……」

勇次「まあ、言っちゃえば、タマちゃんたちが地上に言ってからは戦争らしいことは起こらなかったんだけどね」

ダン「おー、ミヤミヤがさらわれそうになった時は大変だったけどなー」

都「あの時のダンくん、とってもかっこよかったぁ……」

チャム「あー、熱い熱い……」

エル・フィノ「こら、チャム・ファウ! みっともないわよ!」

 異世界でもラブラブだったことを見せられて冷やかすチャムに厳しい蹴りが飛ぶ。

チャム「きゃっ! 何すんのよ、エル・フィノ!」

 シーラにくっついているミ・フェラリオのエル・フィノに言い返す。
 その下にまだ幼いフェラリオのベル・アールがでんぐり返しをしている。

珠姫(よかった……みんな、変わらない……)

 集まったメンバーを眺めながら、珠姫は思い返す。
 オーラ力を憎しみに委ね、暴走させたジェリル・クチビの事を。

 実体でもない、幻でもないオーラのハイパー化。

 ジェリルはオーラ力を制御できなくて死んでいった。自分ひとりで。

珠姫(私たちも、自分のオーラ力の制御をしそこなえば、自滅が待ってる……)

 憎しみと怒りと驕りの心が、オーラ力を以上に増大させてしまうのだ。

珠姫(私もきっと、例外じゃない……)

 万が一の時、道連れになるのはシーラ・ラパーナから贈られた新型のオーラバトラー・ビルバインだ。

珠姫(ビルバイン……シーラ様が私を信頼して預けてくれたマシン)

 ハイパー化するということは、
 バイストン・ウェルだけでなく、地上との平和を志すシーラの期待に裏切ることになる。

珠姫(そんなことはしない……私は……聖戦士だ)


 第二十八話 浮上! 最強のオーラバトラー 完



253 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/07/22(金) 18:10:03.20 ID:3gqmiXT10


 今日はここまでです。

 2つか3つばかりのブログでまとめていただいて感謝の限りです。
 まとめるだけでなく、カタカナ書きしてる主題歌の動画まで引っ張っていて、感動します。

 今回分をまとめていただく際に、厚かましくもこちらから注文がございます。

 今回のダンバイン、とぶの動画をひっぱる際は是非、ビルバイン乗り換え後の動画をお願いします。

 ダンバインを見ていない方は是非、ダンバインを1話から見てほしいです。

 劇中でダンバインからビルバインへの乗り換え、その圧倒的な強さ。
 そしてその直後に変わる新規OPアニメーション。

 自分がアニメを見てきた中でトップ3に入るほど興奮しました。
 並ぶものといえばパイルドラモンとリニスぐらいのものです。

 そういえば、後期OPを二番に張り替えたMADがあったと思いますが、探していただけたら探してください。

 そんなヤツはいないと思いますが、このSSでダンバインを知った気になってはいけません。
 私の都合のいいようにストーリーやセリフなんかをいじくっているからです。

 そして、本物の聖戦士ダンバインはこの二億倍くらい面白いです。

 CSの有料チャンネルでダンバインが始まって悔しいです。
 フジTWOを見られる方は是非とも観て下さい。

 あ、ちなみにコジローは自衛軍の予備役に招集されてたので無事です。
 ていうか、珠姫たちがバイストン・ウェルに落ちてたことすら知りません。
 実際、兵士の戦意を削ぐような通信は検閲される事もあるみたいです。
 たぶん、メシ喰って風呂入ってるでしょう。

 毎回、書き終わってから、投下し終わってから、書くべき事を思い出して困ります。

 以上です。




254 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/07/22(金) 19:16:58.02 ID:RJg2suIAO


前回の更新気付かなかったわ



255 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/07/22(金) 23:18:12.05 ID:14xspck9o


珠姫の活躍を祝して1票



256 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/07/23(土) 17:55:10.32 ID:S5j6xAUAO

ビルバインキタ!
これで勝つる!






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