SS保存場所(けいおん!) TOP  >  ほのぼの >  梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」#後編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」#後編 【ほのぼの】


http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1253522521/

梓「唯先輩の馬鹿!!大好き!!」
梓「唯先輩の馬鹿!!大好き!!」#勉強会編

梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」#前編
梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」#後編






232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:23:12.35 ID:WLo0G95R0

憂「次、律さんの番ですよ?」

律「おっと、ようやく私の出番か!」

 唯先輩は『5』のマスにとどまり、私が『4』のマスへと戻ると、
 支配人の手によって、律先輩の手にサイコロが渡った。

律「いくぞー、それっ!」

 勢いよく投じられたサイコロは、壁にぶつかると反転し、私の足元へと転がってきた。
 出た目は『6』
 前方の巨大スクリーンにも、大きく『6』と表示された。

紬「さすがね、りっちゃん」

律「ふふん、当然の結果よ」

 自慢げにパネルの上を歩きだす律先輩。
 私の横を、そして唯先輩の前を通過し、『6』マス目のパネルで停止。
 すると赤い紙が剥がれて、パネルとスクリーンに、同時に文字が表示された。



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:31:03.26 ID:WLo0G95R0

  『5戻る』

澪「ふふっ」

律「……澪、今笑っただろ!」

澪「笑ってないよ」

律「あとで覚えてろよー」

 そんな台詞を吐きながら、とぼとぼと戻っていく律先輩。
 『1』マス目で停止すると、やはり赤い紙が剥がれた。
 どうやら、戻った場合でもパネルの効果はあるらしかった。

  『カチューシャを縦にする』

律「……縦!?」

 唯先輩のとき同様、奥の扉を乱雑に開けて走ってくるエージェント。

律「う、うわ、やめ、やめろって――」

 彼らは、律先輩の両腕を二人が左右で掴んで固定し、
 さらにもう一人がカチューシャを掴んでくいっ、と頭部の中心を原点として九十度反転させた。
 防波堤をなくした髪は重力に従い、律先輩の両目を覆い隠す。
 ……前髪ながいなぁ。



235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:32:23.81 ID:WLo0G95R0

律「……」

澪「えーと、次は」 

憂「紬さんですね」

紬「ふふ、がんばるわよー♪」

律「お前らリアクションくらいしろおおっ!!」

澪「え、ああ……ごめん」

律「いや、謝られるともっとキツいっていうか……」

唯「りっちゃん、似合ってるよ!」

律「今更!?」

紬「それじゃあ振るわね」

 ムギ先輩の振るったサイコロが、ごうっ、という音を立てて私の横を通り過ぎた。

 なんで?

 なんでそんな音すんの? 



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:33:46.26 ID:WLo0G95R0

 やがて静止したサイコロは、『3』を上に向けていた。

紬「いっち、にの、さんっ――、と。 梓ちゃん、髪型かわいいわよ」

梓「ど、どうもです……」

 ムギ先輩が私の後ろまで到達すると、赤い紙が剥がれる。


  『行動するたびに「パパウパウパウ」もしくは「フヒィーーン」という効果音がつく』


紬「……」

律「……」

梓「……」



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:34:40.15 ID:WLo0G95R0

紬「どういう、ことかしら……?」パパウパウパウ

律「……」

梓「……」

唯「……」

紬「ええと……」パパウパウパウ

律「……」

梓「……」

唯「……」

 やばい空気が漂った。
 先月と同じ罰があったら確実にお尻しばかれていたことだろう。
 現に、正面にいる唯先輩は蹲って肩をひくひくさせている。
 前回も思ったけど、この人シュール系弱いな。



240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 12:58:39.53 ID:WLo0G95R0

澪「さて、私の番だな」

律「1か6を出したまえ」

澪「絶対出さないし」

紬「澪ちゃん、がんばって」パパウパウパウ

律「……」

梓「……」

唯「……」

澪「せーのっ」

 サイコロは、律先輩の手前あたりまで緩やかに転がり、静止する。

 『3』

律「ふふっ、よかったな澪。 1と6じゃなくて!」



241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:01:27.26 ID:WLo0G95R0

紬「一緒ね、澪ちゃん」フヒィーーン

澪「いや、うん……。なんだろうこの、なんとも言いがたい苦痛」パパウパウパウ

唯「……」

 唯先輩は自分のおなかをつねって我慢していた。
 いや、別に笑ってもいいと思うんだけど。

律「最後、憂ちゃんだぞー」

憂「はーい」

 支配人からサイコロを手渡された瞬間、憂の目の色が変わった。

憂「5以外ありえない5以外ありえない5以外ありえなふぉああああっ!!」

 訳のわからん掛け声と共に憂の手から放られたサイコロは、
 かなりのスピードで壁に二回ほど激突して静止したが、ごうっ、という音はしなかった。



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:09:12.67 ID:WLo0G95R0

 出た目は――『5』

 馬鹿な。

 闇の炎に抱かれて馬鹿な。

憂「ふふ。一緒だね、お姉ちゃん」

唯「いらっしゃい、ういー」

梓「……腹筋あるけどね」

 そう。そのマスはサイコロの目*5回の腹筋があるのだ。
 再度サイコロを振って、憂が出した目は『4』
 憂が腹筋をしている間に、私がさっさと自分の順番を終わらせてしまえば、次は唯先輩の番なのだ。
 ふふん、好きにはさせないんだから。



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:16:46.15 ID:WLo0G95R0

紬「二十回ね」パパウパウパウ

 奇怪な効果音と共にムギ先輩。

律「地味にキツい回数だな」

 続けて、カチューシャを縦にを装着した律先輩が呟いた。

唯「私が足を押さえてあげよう!」

憂「ありがとう、お姉ちゃん!」

 一、二、三、四……十五、十六、十七、十八、十九、二十。

憂「終わりっと」

梓・唯「はやっ!?」

憂「梓ちゃんの番だよ」

 サイコロを私に託すと、狭いんだから仕方ないと言わんばかりに唯先輩にくっつく憂。
 ゆっくりでいいからね。なんて言葉が聞こえてきそうで、なんていうか、この、ちくしょう。



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:34:34.88 ID:WLo0G95R0

梓「……それじゃいきまーす」

 掛け声と共にサイコロを振るう。
 出た目は『5』

梓「お先です、唯先輩、憂」

唯「むぅ、すぐに追いつくからね!」

 そうしていただけると大変ありがたいのですが。
 いち、に、さん、し、ご。 スタートからみて、合計九マス目で私は停止した。

  『次の順番で、サイコロが豆腐になる』

梓「……」

 眩暈がしてきた。



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:38:17.68 ID:WLo0G95R0

澪「要は、一回休みってことなのかな」パパウパウパウ

律「いいや、わからないぞ。もしかしたら振っても崩れない豆腐とかなのかもしれない」

梓「ヘアゴムが勝手に切れるような場所ですから、ありえないとも言い切れないのが嫌ですね」

 それもう豆腐じゃない、とか言う話は置いといて。
 とりあえず、このターンはセーフといったところか。

唯「それじゃあ、私だねっ!」

 元気にサイコロを振るう唯先輩。
 出た目は『3』
 唯先輩の現在地が『5』で、『3』進むとなると、合計『8』
 さて、問題です。
 私の位置はどこだったでしょうか?



254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:41:28.22 ID:WLo0G95R0

唯「ふっふっふ。逃がさないんだよ、あずにゃん」

梓「ふっふっふ。唯先輩のくせに、なかなかやるじゃないですか」

 正解は、『9』マス目でしたー。

 わーい。

梓「それで、そのマスの命令はなんなんですか?」

唯「えっとね……」


  『子供にバカにされる』


唯「……」

梓「……」 



257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:44:24.45 ID:WLo0G95R0

 エージェントの出現する扉から、四、五人の子供達が現れ、たちまち唯先輩を取り囲んだ。
 子供達は、顔を見合わせてから呼吸を整える。
 そして、一人の太った男の子が、ゆっくりと唯先輩を指さした。

「この姉ちゃん、妹に勉強教えてもらってるらしいぜ」

「本当ですか、バカですねー」

「バーロー。頭の良し悪しはこの際どうでもいいのぜ。見てみろ、あの胸を!」

「なっ」

「なんだってー!?」

「う、薄いですね!」

「俺の見立てによると、彼女のバストはななjy
 「うわあああっ!!」 アンダーがろくjy 「ほわあああっ!!」 ってところか」

 一番重要な部分を唯先輩の叫びによってかき消されてしまった。
 さすがにアンダー六十前半ではないだろうから、トップが七十後半だとしてもAかB?
 あ、でも見立てか。ていうかこの少年なんでそんなこと分かるんだよ。
 いずれにしても私よりありますよね、きっと、多分。……絶対。畜生。
 いや、でも私はまだ成長するし。背とかも伸びるし。
 とりあえず、あの少年は後でとっ捕まえて話を聞くことにしよう。うん。それがいい。



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:47:49.86 ID:WLo0G95R0

「幼児体型だッ!」

「幼児体型ッ!幼児体型ッ!」

憂「萌えッ!幼児体型萌えッ!幼児体型が世界を救うッ!」

「幼児体型ッ!!」

「幼児体型ッ!幼児体型ッ!」

憂「お姉ちゃんが世界を救うッ!幼児体型ッ、それは荒涼せし俗界に降り立つ鮮美透涼たるメシア!」

 子供たちは囃し立て続ける。
 なんかあからさまに知ってる子が一名混じっていたけど見なかったことにした。

唯「う、う……うわああああん!」

 泣き叫びながら私の胸に飛び込んでくる唯先輩。
 ああ、隣のマスに居て良かった。

 それを見届けた子供達は、走りながら扉の向こうへと消えていった。



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:50:42.71 ID:WLo0G95R0

梓「子供相手に泣かされないでくださいよ」

唯「だってえ……」

梓「いいじゃないですか、幼児体型だって。……じ、十分、かわいいんですから」

唯「……そっか、あずにゃんも幼児体型だもんね」

梓「そうそう、私も幼児た……なんだって?」

唯「痛い痛い痛い痛い、ごめんなさいごめんなさい」

 頬っぺたぎゅーーってしてやった。

唯「うぇぇ、酷いよあずにゃん」

梓「余計な事を口走るのがいけないんですよ」

唯「ぶー、本当のことなのにひゃい、いひゃいいひゃい」

 反対側もぎゅーーってしてやった。



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:53:26.07 ID:WLo0G95R0

律「おい、お前らー」

梓「どうしたんですか?」
唯「ふぉうひふぁの、りっひゃん?」

律「いちゃいちゃするのは勝手なんだがー……」

 律先輩はそう言って、やや前方にいるムギ先輩に視線を送る。
 否定したくはないけれど、私の口は勝手に「してません」と反論を返していた。

律「ムギがそろそろやばそうだから続けていいか?」

 パパウパウパウという効果音と共に両手を合わせて片膝をつき、
 口は「あぁん」の発音で固まり、舐めるような視線を私と唯先輩に送り続けている。
 私と目が合ったムギ先輩は、はっ、として首を左右に振り、
 その後で、私に向けて口パクでメッセージを送ってきた。



267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:56:18.83 ID:WLo0G95R0

 一語ずつ、解読する。
 えーと……

 「も」

 「っ」

 「と」

 「や」

 「れ」
 
 ……なるほど。

梓「律先輩、サイコロどうぞ」

紬「あぁん!梓ちゃん意外と加虐性欲者!」 フヒィーーン

梓「日本語で言わないでください」

 性欲者言うな。
 ちなみに英語だとサディズム。人を指す場合はサディスト。

 ……なんの話をしているんだ、私は。



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 13:59:29.43 ID:WLo0G95R0

律「よし、梓にずいぶん差つけられちゃったから飛ばしていくぜ」

 気合を入れて律先輩が投じたサイコロは『4』
 『5』マス目ってことは……、ああ、腹筋か。

憂「一緒ですね、律さん」

律「ああ、足頼むよ。憂ちゃん」

憂「はーい」

律「なんていうかさー。このマス三人目だし、おいしくもないよなー」

 今度はぼやきながらサイコロを投じる。
 芸人かなんかですかあなたは。

 出た目は『2』

律「十回か。ダメだな、やっぱり今日の私はついてないらしい」

憂「どうしてですか、『2』ならそんなに辛くないですよ?」

律「いやいや、面白さ的にだよ」

 その髪型で言われても説得力に欠けるんですけど、とは言わなかった。




269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:00:33.99 ID:jJoTjFFyO

髪型すっかり忘れてたwwwwww





270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:02:45.26 ID:WLo0G95R0

 続いてサイコロを振るのはムギ先輩。

 出た目は『6』

 ムギ先輩の現在地は『3』だから、……む。私と同じマスか。

紬「いち」 パパウパウパウ
紬「にっ」 パパウパウパウ
紬「さん」 パパウパウパウ
紬「しっ」 パパウパウパウ
紬「ごー」 パパウパウパウ

紬「追いつきましたー♪」パパウパウパウ

唯「……」

 唯先輩、もう完全に笑ってますよね?

梓「でもここ、豆腐ですよ」

紬「そうね、振れるのかしら……」パパウパウパウ

 てっきり、全て把握しているものと思っていたけれど、
 今回、ムギ先輩はパネルの命令には絡んでいないのだろうか。



271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:06:43.49 ID:WLo0G95R0

紬「だって、分かっちゃったら私が楽しめないじゃない」パパウパウパウ

梓「ああ、なるほど……。ていうか、心読むのやめてもらえませんかね」

 どこぞのスタンドですかよ。

紬「自覚がないのね。梓ちゃん、時折声に出してるわよ?」パパウパウパウ

梓「え。まじですか」

紬「ほら、ジェットコースターの時とか」 

梓「ああ、声に出してましたね」

紬「『正解は、『9』マス目でしたー。 わーい』の件とか」

梓「……あー」

紬「『密・着・状・態!!』とか」

梓「声に出しちゃいけないとこばっかりじゃん!?」

 がっくりと膝をつき意気消沈する私に、ムギ先輩は優しく囁いた。

紬「安心して、全部嘘よ♪」

梓「……なんだ、良かった。もう、脅かさないでくださいよ」

 危うく騙される所だった。何か大切なことを忘れている気がしたが、問題ない。
 私の名誉は守られたのだ。



273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:15:47.19 ID:WLo0G95R0

唯「次、澪ちゃんだよー」

澪「あ、ああ。もう私の番か」パパウパウパウ

 今更だけどこれ、全部罰ゲームみたいな命令だよな。
 そんなことをぼやきながらサイコロを振る澪先輩。
 本当、今更ですね。
 私は気付いてましたよ、……ムギ先輩が絡んだあたりから。
 
 澪先輩が出した目は『4』
 現在地が『3』だから、スタートからみて『7』マス目。
 まだ命令が判明してないマスだ。位置的には唯先輩の一つ後ろ。


  『昇天ペガサスMIX盛り』


澪「なにがっ!?」

 ご尤も。述語を書け、と。横着すんな、と。
 いや、無くても多分わかる人には分かるけど。
 早々にエージェントに取り囲まれる澪先輩。

澪「え、ちょ、ちょっと!?」パパウパウパウ



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:25:33.39 ID:WLo0G95R0

 ――十分後。

澪「……」

唯「……」

律「……」

梓「……」

律「……さて、次はだな」

澪「スルーすんなぁーー!!」パパウパウパウ

律「さっきの仕返しだぜ」

 にやにや、と嬉しそうな律先輩。

澪「どうするんだよこの髪型!? これじゃ外歩けないじゃないか!!」パパウパウパウ



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 14:33:43.21 ID:WLo0G95R0

唯「え、でも澪ちゃん」

澪「な、なんだよ……」パパウパウパウ

唯「すっごくかわいいと思う」

律・梓「(まじで!?)」

澪「……本当に?」パパウパウパウ

唯「かわいいよぅ」

澪「あ、ありがとう」フヒィーーン

唯「ふ、ふふ」

澪「……笑ってるじゃないか」フヒィーーン

唯「ふふ、あはは! ……ち、ちが、これはその、音の方で」

澪「ゆ、唯のばかーーーっ!!」フヒィーーン

唯「あははは! あぁん、澪ちゃん違うんだよぉ!!」

 ああ、分かります唯先輩。
 なんでこのタイミングで、『フヒィーーン』が三連発なんだってことですよね。
 さっきまで比率8:2くらいだったじゃないか、と。
 一応、後でフォローしておいてあげるか。



302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:45:44.93 ID:WLo0G95R0

 ひと段落したところで、憂へとサイコロが渡る。
 先程と同じ流れで、奇声を上げながら『3』を狙うが、出た目は『5』
 私を抜いてトップに躍り出たというのに、なぜか異様に悔しがっていた。
 そして期待のマス目は――

  『侍られる』

憂「……」

 え?
 なにそれ。




303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:46:34.31 ID:3c4z0M170

さ…侍られる…?



304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:47:27.95 ID:/LItQnkA0

・・・?





305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:47:58.50 ID:WLo0G95R0

 エージェントが豪奢な椅子を運び、憂を座らせると、「どうぞ」と言って
 ストロー付きのトロピカルフルーツと鳩サブレーを差し出した。
 傍らで、もう一人のエージェントが葉っぱ団扇を使って侍る。

憂「ど、どうもです」

唯「えー、いいなぁ憂~」

 所在なさそうに、鳩サブレーにかじりつく憂。
 羨ましそうに口を半開きで凝視する姉。

 このすごろくの主催者は、一体なにがしたいんだ。



306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:49:35.63 ID:WLo0G95R0

 次の順番は私。
 憂には負けていられないな、と気合を入れたところで、
 ふわっふわの絹ごし豆腐が手渡された。

梓「……」

紬「がんばって、梓ちゃん」パパウパウパウ

梓「一応、投げれるような豆腐かもしれないって、薄っすら期待はしてたんですけど」

紬「ふふ、そう言うと思ったわ」

梓「いや、誰でも言うでしょ」

紬「そこで――これよっ!!」

 パパウパウパウ!

 ああ、やっぱり効果音それなんだ。 



307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:50:59.03 ID:WLo0G95R0

 ムギ先輩が取り出したのは、半透明の板?のようなもの。

梓「なんですか、それ」

紬「超・衝撃吸収ゲルよ」パパウパウパウ

梓「はぁ」

紬「この上になら、ビルの屋上から生卵を落としても割れることはないわ」パパウパウパウ

梓「まじですか。すごいですね」

 棒読みで答えた。

紬「ゲル状がいいの」パパウパウパウ

 嬉しそうに、床にゲルを敷くムギ先輩。
 なるほど。確かにぷにぷにしてるし、衝撃は吸収してくれそうだ。

紬「さあ、どうぞ!」パパウパウパウ



309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:53:11.86 ID:WLo0G95R0

梓「わかりました。それじゃ、いきますよー」

 そっと、狙いを外さないようにアンダースローで豆腐を放った。
 ゲル状以外のところに落ちてしまえば、台無しなのだ。
 私のコントロールはばっちりだったらしく、豆腐は狙い通りゲル状の板へと落下していく。

 さあ、いくつだ!
 数字はいくつだ!

 ……数字?

梓「数字ないですよ!?」

 気付いたところでもう遅かった。
 サイコロではない、豆腐なのだ。
 なんの変哲も無い絹ごし豆腐なのだ。
 数字なんぞ彫ってある方がこの場合おかしい。



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:55:20.85 ID:WLo0G95R0

そして、豆腐は綺麗な放物線を描いて落下し、ゲルの上でべちゃりと潰れた。 

梓「……」

紬「……」

 潰れたじゃん。

梓「あの、ムギ先輩」

紬「心配しないで、スタッフが後でおいしくいただくから」パパウパウパウ

梓「いやそういうことを言ってるんじゃなくてですね……」

 めんどくさいなぁ!もう、突っ込むのめんどくさいなぁ!!

 エージェントがそそくさとゲル状を回収し、唯先輩の手へとサイコロが渡る。
 本当にただの一回休みだったらしい。



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:57:43.58 ID:WLo0G95R0

 自重を知らない巨大すごろくは、思いのほかゴールまでの道のりが長く、
 かつ道中の命令が地味にキツい、という、
 先月のあの企画と大して変わらないカオスの様相を呈していた。
 トップ争いは熾烈を極め、ムギ先輩と私、そして憂が終盤まで拮抗していた。

 勝負が動いたのは、ゴールの十マス程度手前。
 『6』を出した私は、軽やかにトップへ躍り出て、
 『どんな命令でも来い!』と意気込み、そして

  『スタートに戻る』

 薄い胸を張って意気揚々とスタート地点に戻ると、
 『5戻る』の無限ループから抜け出せない律先輩が
 人差し指で「の」の字を書きながら拗ねていた。
 
 そんな様子を見つめながら、誰が薄い胸だこのやろう。
 と密かに呟き、私はサイコロではなく匙を投げた。



313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 17:59:50.87 ID:WLo0G95R0

 私がスタートに戻ったことで三位へと浮上した唯先輩は、本日五度目となる

  『子供にバカにされる』

 を踏み、バカにするネタが尽きた子供達が
 『ボディタッチ』という強硬手段に出たため、憂がキレた。
 このときばかりは、私も負けじとモップを手に取り、聖戦へと赴き――

 「憂、背中預けるよ」
 「任せて梓ちゃん。必ず奴らを根絶やしにするから」


 保護者にガチで怒られた。

 
 一方でムギ先輩が、
  『キーボードのド(C4)が、気持ち硬めになる』 
 という、嫌がらせ以外の何物でもないマスを踏み、膝を抱えて丸くなっていた。



314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:06:30.57 ID:WLo0G95R0

 もはや優勝争いから脱落していた澪先輩は、これまた
  『次にコーラを飲む時に、ものすごい振られている』
 という、嫌がらせ以外の何物でもないマスを踏み、なんとも言えない表情を浮かべ、

 私と共に保護者会に怒られていた憂は、次のターンで
  『己の性癖を暴露する』というマスを踏み、

 「私、シスコンなんです」

 と、恥じらい二百%乙女ロード驀進中と言わんばかりに叫び、誰もが生暖かい眼差しで見守った。
 ……間違ってもサ●シャイン60の西側のことではないのであしからず。

 結局、優勝争いがどうなったかと言えば、

 憂が、『5回休み』 
 という恐ろしいマスで停止している間に、虎視眈々と首位を狙っていたムギ先輩が、
 憂を華麗にかわしてゴールに到達したのだった。


 以上、ダイジェスト。



316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:12:28.43 ID:WLo0G95R0

梓「べ、別に、勢いでやりだしたはいいけど、
  すっごい長くなりそうだから端折ったとか、そういうことじゃないですよ?」

律「誰に言ってるんだ?」

梓「いえ、なんでもないです」

澪「しかし、まさかこのアトラクションだけで日が暮れるとは思ってなかったよ」

 そう。澪先輩の言うとおり、現在の時刻は夜の六時。
 昼食をとったのが、二時前後だったはずだから、
 凡そ四時間もあんなバカなゲームをしていたことになる。
 蛇足だが、澪先輩の髪型は、支配人に無理を言ってその場で元に戻してもらった。
 律先輩のは、カチューシャを付け替えるだけなので元々問題ないとして、
 私も新しいヘアゴムをもらったのだが、唯先輩とムギ先輩が、
 かわいいからそのままで。といってくれたので、今日はこのまま過ごすことにした。



320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:18:54.31 ID:WLo0G95R0

憂「さすがに疲れちゃいましたね」

紬「そうね。今日はもう解散かしら」

律「なあ、皆。ちょっと冷静に考えてみてくれないか?」

 そう言って律先輩が少し溜める。
 ええ、まあ、言わんとしていることはよく分かっています。

律「どう考えてもおかしいよな、このアトラクション」

澪「今更だな……」

唯「え、でも楽しかったよ?」

律「……まぁ、確かに楽しくはあったけどさ」

紬「なら、それでいいじゃない。ね?」

梓「そこで私に振るんですか」



323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:23:31.08 ID:WLo0G95R0

憂「あ、そういえば……トップの人は他の人に一つだけ命令できるって話でしたけど」

唯「ああ、そうだったね。トップってムギちゃんだよね?」

律「……」

澪「……」

梓「……」

 言わなかったら忘れてたかもしれないのに!
 誰からともなく、ちっ、という舌打ちが聞こえた気がした。



324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:29:17.99 ID:WLo0G95R0

 だけど――。
 そんな空気が不意に変わった。

紬「ふふ、そうだったわ。みんなに一つだけ命令しなくっちゃいけないわね」

 そう言って、最後尾を歩いていたムギ先輩が歩みを止めて、
 それにあわせて、唯先輩が、律先輩が、澪先輩が、憂が、そして私がゆっくりと振り返る。
 どこまでも続くオレンジ色の夕陽に照らされ、風に靡く金色の髪。
 想い人以外に心を奪われるつもりは無いが、
 そんな私ですら見惚れてしまうほどに、ムギ先輩は綺麗だった。

紬「今日は本当に楽しかったわ。……だから、みんなでまた来ましょう。それが私から皆に下す命令」

澪「……ああ。約束するよ、ムギ」

律「あのすごろくはどうかと思うけどな。そんな命令ならお安い御用さ」



326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:31:32.49 ID:WLo0G95R0

憂「私も約束しますね、紬さん」

唯「いいね!またみんなで来よう!」

梓「まぁ、命令なら仕方ないですね。また今度、来るとしましょう」

律「ビックリする程ツンデレだ」

梓「……うるさいです」

 道中はいつも混沌として、だけど最後は爽やかに。
 ムギ先輩も憂も、その辺は一貫しているらしい。

 今日は確かに楽しかったし、こんなに綺麗なカタチで終われるなら、なんの文句もない筈だった。

 だけど――、
 どういう訳か、私の心には薄い靄がかかっているような気がした。



329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:37:46.06 ID:WLo0G95R0

 ―平沢家―


唯・憂「ただいま~」

梓「……お邪魔しま~す」

憂「誰もいないけどね」

唯「うああ~疲れた~~~お腹すいた~~~」

 靴を脱ぐや否や、廊下にぱたりと倒れる唯先輩。

憂「お姉ちゃん、そんなところで寝転がると汚れちゃうよ?」

唯「あと五分……」

梓「寝起きじゃないんですから」

憂「ほら、しっかりして」



331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:44:34.69 ID:WLo0G95R0

 憂に肩を借りて、二階のリビングまで運ばれていく唯先輩。
 泥酔して帰ってきたサラリーマンのような有様だ。

梓「唯先輩がこの調子なら、罰ゲームはもういいんじゃないかな」

憂「……」

梓「ほら、憂もムギ先輩も、昼間十分堪能してたわけだし」

 特に憂は、唯先輩にべったりだったわけだし。
 おかげで私は唯先輩とペアで乗り物に乗れなかったわけだし。
 思い返すと、心にどす黒い感情が沸々と溢れ出てくる。



332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:50:17.77 ID:WLo0G95R0

憂「そうだね。……でも、今日寝るまでの間はまだ続いてるんだよ。最後までやりとげなきゃ」

 憂は、お姉ちゃんの為にもね、と最後に付け加えた。
 さすがにそう簡単には引き下がってくれないか。
 時刻は午後の八時。罰ゲームの有効期間は寝るまでの間。
 憂を見ている限り、これといって変な命令をする様子はないけれど、
 やはり、私がそばについているべきだろう。

 ええと、ほら。あの……えっちぃ命令とかは断固阻止しなくちゃだし、ね? 

 などと考えていると、ぐったりモードの唯先輩が突然声をあげた。

唯「あ、そうだ」

梓「どうしたんですか?」

唯「え」

憂「あ」

 アイコンタクト?
 唯先輩と憂が、なにやら目で合図を送りあう。



333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:56:00.33 ID:WLo0G95R0

唯「ううん……、なんでもない、なんでもないよ!」

梓「?」

 今の間はなんだ。

憂「ほら、お姉ちゃん」

 言いながら、憂が席を立つと同時に、唯先輩もすくっと立ち上がる。

唯「あずにゃんは、えっと……私の部屋で漫画でも読んでくつろいでて!」

梓「え、でも」

唯「いいからいいから」

憂「そこにいてね。降りてきちゃダメだよ、梓ちゃん」

梓「……」



335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 18:59:45.40 ID:WLo0G95R0

 半ば強制的に。
 唯先輩と憂に引っ張られ、気付けば唯先輩の部屋にぽつんと一人。
 二人は足早に、二階へと降りていってしまった。

 なんだ、なんなんだ、この状況は。
 どうしてこうなった。

 こそこそと、二人で一体なにを……?

 憂が唯先輩になにか命令をした感じは無かった。
 或いは私と唯先輩が離れている間に、こっそりと何かあったのかもしれないが。
 ……待て。
 罰ゲームの有効時間内は、ずっと私が一緒にいる。
 つまり、あまり過激な命令はできないということだ。
 ならば、過激な命令をするためには、私を隔離する必要がある……?



337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:04:56.40 ID:WLo0G95R0

梓「まさか」

 そっと、耳を澄ましてみる。

 しかし、聞こえてくるのは、二人の楽しそうな笑い声のみ。

 考えすぎか。
 ……いや、寧ろ。
 さっきの様子からして、私を隔離したがったのは憂ではなく、唯先輩じゃなかっただろうか。

 唯先輩が、それを望んだ?

梓「……」

 唯先輩と憂は姉妹だけど、信じられないくらいに仲が良くて。
 憂はきっと、唯先輩のことが大好きで、
 唯先輩だって、憂のことが――。



338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:11:51.89 ID:WLo0G95R0

 もしかして、私、お邪魔……なのかな?

 ううん、そんなことない。
 唯先輩は、二人きりになりたいからなんて理由で、誰かをのけ者にしたりなんかする人じゃない。
 きっと、何か事情が……。私には見せたくない、何か……。

 見せたくない?
 私、罰ゲームのカメラ係ですよ?

 ムギ先輩と交わした会話が、頭を過ぎる。

 ――そういえば、なんで私なんですか?
 ――梓ちゃん以外だと、二人のお邪魔になっちゃうから

 私だって、変わらないじゃないですか……。

梓「……」

 なんだか、急に切なくなってきた。
 どうして一人になると、途端に後ろ向きになってしまうんだろう。



341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:17:44.55 ID:WLo0G95R0

梓「……帰ろうかな」

 無意識に、そんな言葉が漏れた。

梓「……」

 私はそっと扉を開けて、静かに階段を降りる。

唯「……よ、……ういー……」

憂「もう、……じゃない」

 上に居るときよりも、より鮮明に二人の声が聞こえてくる。



343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:25:17.89 ID:WLo0G95R0

唯「だって……」

 一段、また一段。
 降りる度に、声ははっきりと。

憂「ほら、もっとよく見せて」

 声が――

憂「私が……舐めてあげる」

梓「!?」

唯「は、恥ずかしいよ、うい……っ」

 ――何を、しているの?

 息を殺して、階段を降りきる。
 右手を見れば、そこにあるのはリビングで――

憂「……」

梓「……え?」



345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:32:08.35 ID:WLo0G95R0

 憂が、仁王立ちしていた。
 唯先輩は――?
 リビングに唯先輩の姿が、無い。
  
憂「降りてきちゃダメって、言ったのに」

梓「どうして……?」

憂「ごめんね、今はダメなの。もう少しだけ待ってて」

梓「だって、私はムギ先輩に頼まれてて……、見届けなきゃいけないのに!」

憂「それは、お姉ちゃんの罰ゲームの話でしょ。今はなにもお願いしてないもの」

梓「……」

 それって、やっぱり……。



347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:39:56.09 ID:WLo0G95R0

梓「憂、ひとつだけ聞かせて」

憂「なに?」

梓「憂は、唯先輩のこと――」

憂「好きだよ。愛してる」

梓「……」

 そう、だよね。
 分かりきっていた回答なのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
 これ以上、苦しみたくないのに。
 どうして私は、自分の傷を抉るような真似をしているの?

梓「でも、姉妹……じゃない」

憂「関係ないよ。そういう考えは、とっくに捨てた」

梓「……そっか」

 十分だった。
 もう、考えたくない。

梓「っ……!!」
 
憂「具体的に言えば、四歳の時の九月半ばにお姉ちゃんが私に……って、あ、梓ちゃん!?」

 だから、私は逃げ出した。
 家を飛び出して、ただひたすらに、全力で走った。



350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:48:25.72 ID:WLo0G95R0

 昼間の快晴から天気は崩れる気配もなく、夜空には雲ひとつない。
 にも関わらず、地上を照らす光は燦然と輝く星々でしかなかった。
 今宵は新月だったか。
 その僅かな星明かりと、一定間隔に設置された
 無機質な街路灯を頼りに歩く私の体を、夜風が冷たく刺した。

「……なにやってるんだろう」

 虫達の合奏以外には何も聞こえない静かな夜。
 虚空に消えた私の声は、孤独を感じさせるには十分だった。

 荷物、唯先輩の家に置いたままだったな。
 ……今更戻る気にはなれないけれど。
 カメラだってカバンの中だし、
 ムギ先輩に頼まれてた罰ゲームの撮影も、結局放り出すカタチになってしまった。



352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:54:50.39 ID:WLo0G95R0

「唯……先輩……」

 頭に浮かぶのは、唯先輩のあったかい笑顔ばかり。

 ――自分の気持ちに正直になればいいんだよ。

 そんなの、無理ですよ……。

 ――え、でも私もあずにゃんも女の子なのに……?

 告白なんかして、そんな風に拒絶されてしまったら
 私はきっと、立ち直れないから。

「う、……うあっ……」 

 ぽたっ、と乾いたアスファルトに水滴が落ちた。



353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 19:59:52.53 ID:WLo0G95R0

「ゆい、せ、んぱ、い…っ、う、ううっ……」

 片思いでも構わない、一緒に居られたらそれでいいって思ってた。
 だから、唯先輩が他の誰を好きになったとしても、受け入れられるって思ってた。

 でも、違ったんだ。

 唯先輩と憂の関係には、私の存在は邪魔でしかないのかもしれない――。
 そう考えてしまったときの、胸を引き裂かれたような痛み。

「受け、うっ、入れ、られ、る、はず、うっ、うああ……」

 自分に言い聞かせる為に必死に紡ごうとしているのに、
 嗚咽が酷くて言葉にならない。
 今日一日、ずっと憂に嫉妬してたんだ。 憂は大事な友達なのに。
 ああ、私ってこんなにも欲深かったんだって、気付いてしまった。

 そんな自分が嫌なのに。
 それでも唯先輩を独占したい気持ちはきっと消えない。
 堤防の決壊した河川の様にぼろぼろと、涙が零れ落ちる。
 
 途切れることない虫の合奏も、どこか寂しそうに聞こえた。



373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:15:42.28 ID:WLo0G95R0

 一体どれくらいの時間が経っただろうか。
 沈んでいた心も、ようやく落ち着きを取り戻し始め、
 私はこれからのことをぼんやりと考えていた。

 いつまでもこんなところで泣いてる訳にはいかないけれど、唯先輩の家に戻ることはできない。
 仕方ないよね。
 家族には泊まりって言ってあるけれど、今日は家に帰ろう。

 立ち上がって、再び歩みを進める。

 そのとき、トクン――、と胸が高鳴る音がした。



376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:22:17.71 ID:WLo0G95R0

 ――足音。

 誰かが、走ってくる。こっちに向かって。

 私はゆっくりと、振り返る。

 ――声。

 私の名前を呼ぶ、声。

「…ずにゃ……ん」

 それは段々と近付いていて。

「あずにゃーーーん!!」



378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:27:55.49 ID:WLo0G95R0

 あ……追いかけてきてくれたんだ――。
 嬉しいはずなのに、どういうわけか、再び涙が滲む。

梓「唯……せんぱ――」

 がばっ!

唯「あずにゃあああああん!!」

 いつもより力強く、唯先輩は私を抱きしめてくれた。
 さっきまでの冷め切った心が、嘘みたいに穏やかになっていく。
 私の好きな、優しい匂い。
 私の好きな、心地良い体温。



379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:32:17.80 ID:WLo0G95R0

唯「憂が私が走っていっちゃったって聞いてあずにゃんがキッチンで」

梓「落ち着いてください、何言ってるかわかりません」

唯「う、うぇ……、心配したんだよおおっ!」

梓「……なんで、唯先輩が泣いてるんですか」

 私の名前を何度も呼んで、
 小さな嗚咽を漏らすこの人の前で、涙を流すなんてできる筈がなかった。

 十分にも満たない静寂。

 本当に、どうしてあなたが泣いているんですか。



382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:41:06.80 ID:WLo0G95R0

梓「……少しは、落ち着きましたか?」

唯「うん。ごめんねあずにゃん」

 二人並んで、公園のベンチに腰掛ける。
 人の姿は見えず、まるで私達の為の空間であるかのような錯覚に陥る。
 追いかけてきてくれたことは本当に嬉しかった。
 泣いていた私を、慰めてくれる――ことを期待していた訳ではないが、
 まさか私が慰める立場になるとは、正直予想していなかった。
 
梓「完全に立場が逆じゃないですか……」

 悪い気は、全然しなかったけれど。



383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:47:11.58 ID:WLo0G95R0

唯「ねえ、あずにゃん」

梓「なんですか?」

唯「どうして、出て行っちゃったの?」

梓「それは……」

 一人ぼっちにされたのが寂しかった。
 唯先輩が憂と仲良くしているのが、悔しかった。
 それに嫉妬している自分がどうしようもなく嫌だった。

 ムギ先輩や澪先輩にあれだけ後押ししてもらって、
 それでも正直になれない私は、やっぱり臆病者なんだろうな。



384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:48:38.46 ID:WLo0G95R0

唯「あ、ううん。答えたくなかったらそれでもいいの」

 だけど―、と唯先輩は続ける。

唯「それがもし、私のせいだったなら――謝らなくちゃなぁって」

梓「違います、唯先輩のせいなんかじゃ――」

唯「ごめんね、ひとりにしちゃって」

梓「……」

 ――見透かされていたのだろうか。
 普段鈍感な癖に、どうしてこんなときだけ。
 なにも、言い返せない。
 違うのに。唯先輩は悪くないのに。
 言い返さなくちゃ、ダメなのに。



388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:58:46.41 ID:WLo0G95R0

唯「私ね、ちょっと後悔してるんだ。
  あずにゃんに寂しい思いさせちゃうくらいなら、ちゃんと話しておけばよかったって」

 唯先輩は月の無い夜空を見上げながら、
 子供みたいに両足をぶらぶらさせて、ゆっくりと言葉を紡いでいく。

唯「……笑わないでね?」

梓「……笑うわけ、ないでしょう」

唯「えへへ。 実はお料理してたんだー。 ……憂に教わりながらだけど」

梓「料理? どうして、突然そんなこと……」

唯「あずにゃんに、私の手料理食べて欲しかったから」

梓「……」

 キラーパスだった。
 心臓をぶちぬかれたような衝撃に身悶えする。



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 21:59:38.19 ID:WLo0G95R0

唯「指とか、切っちゃった」

 人差し指を私に見せて、照れ笑いを浮かべる唯先輩。
 その発言で、ようやく私は気が付いた。

 ――「もう、気をつけてって、言ったじゃない」

 ――「だって……」

 ――「ほら、もっとよく見せて」

 ――「私が……舐めてあげる」

 ――「は、恥ずかしいよ、うい……っ」

 指のことかよ!!
 紛らわしいよちくしょう!!
 いや、指でも舐めようとするのはおかしいけど憂!!



391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:05:57.22 ID:WLo0G95R0

梓「あー、あー、あー」

唯「どうしたの?」

梓「いえ、どうしようもない早とちりした自分が情けなくて」

 ――そう、だったんだ。
 普通に忘れていたけれど、確かに夕飯まだ食べてなかったし。
 ていうか気付けよ。
 階段降りてる途中で声が聞こえてて、降りきるまでに憂が階段の前に来れる範囲って
 リビングの真横のキッチン以外ありえないだろ。
 唯先輩の姿がなかったのはキッチンに居たからだろ。
 なんで、そんな簡単なことに気付かなかったんだろう。



392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:13:59.75 ID:WLo0G95R0

唯「そっか。 ……ごめんね、あずにゃん」

梓「もう、いいですよ。 気にしてませんし……っていうか、私が勝手に誤解しただけですし」

唯「誤解?」

 ……あ?
 なんか噛み合ってないな。
 
 もしかして、単純に一人にされて寂しかったことが原因だと思ってるのか。
 前言を撤回しておこう。
 やはりこの人は鈍い。

唯「驚かせたかったんだー。『唯先輩、実は料理うまかったんですね、素敵っ!』って言わせよ」
梓「言いませんからそんなこと」

 あからさまに私のキャラを履き違えていらっしゃるので、台詞の途中で遮ってやった。



396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:21:01.72 ID:WLo0G95R0

唯「えー、いいじゃん言ってくれても……」

梓「私頭悪い子みたいになってるじゃないですか」

唯「もう、素直じゃないなぁ」

梓「いや、だから。なんでそんな恋する乙女みたいな台詞を吐かなきゃいけないんです……か」

 ん? 恋する乙女?
 強ち間違ってもいなかった例えに、一瞬だけ体が強張る。

唯「ふふ。……でも、それがいけなかったんだよね」

梓「……」



399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:27:39.97 ID:WLo0G95R0

唯「憂が慌てて戻ってきて『梓ちゃん出て行っちゃった!』なんて言うんだもん、びっくりしちゃったよ」

梓「……それにしたって、泣くことはないでしょうに」

唯「うん。でも、あずにゃんに嫌われちゃったって思ったら、なんか泣いてた」

 そんなことを平気でいいのけて、唯先輩は俯いた。
 痛い。
 心が痛い。
 話題を、話題を逸らすんだ。
 話題を逸らすのよ、梓。

梓「で、これから私はその、唯先輩の手料理を食べるわけですけど」

 あんまり逸らせてなかった。

唯「食べてくれるの……?」

 まぶしすぎて直視できない。
 その上目遣いをやめてください。融けそうです。



403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:36:24.70 ID:WLo0G95R0

梓「……そりゃ食べますよ、お腹ぺこぺこですし。
  何を勘違いしてるのか知りませんけど、私が唯先輩を嫌いになるとか絶対にありえませんから」

唯「あずにゃん……」

 あれ?
 なんだこのムード。
 いつもなら、嬉しそうに抱きついてくるであろうシチュエーション。
 なのに、どうしてあなたはそれをせず、
 薄っすらと目に涙を溜めた上で頬を赤らめておられるのでしょうか。
 そんな顔をされると、こっちまで緊張してくるじゃないですか。

 うわあっ、どうしよう。ドキドキしてきたっ!!



410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:43:34.95 ID:WLo0G95R0

 こういうときは、どうすれば……、どうすれば……。
 そ、そうだ。名前を呼んでみよう。 名前を……。

 『唯先輩……』

 『あずにゃん……』

 見つめ合う二人。そして二人は唇を重ね――

 うわあああああああ!!
 なに考えてるんだ私は!!
 ちがうちがうちがう!!

 もっとこう、砕けた感じで名前を……。

 『ゆいにゃん……』

 『あずにゃん……』

 見つめ合う二人。そして二人はにゃんにゃん――

 もっとちげえ!!




411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:44:02.00 ID:xC9b/orS0

ここでスレタイかw



412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:45:33.99 ID:JmcTUH6Q0

スレタイまで長かったなw



413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:46:08.50 ID:9v04mtm+P

にゃんにゃんにゃんにゃん





414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:46:55.67 ID:WLo0G95R0

 ――ぴと。

 一人妄想コントをしていると、不意に肩の辺りにあったかい感触。
 ふわりと私の鼻をくすぐる、やわらかい髪。

梓「……っ!!」

 ドキドキ……。
 お、落ち着け、落ち着くのよ梓。
 まずは、今私がどういう状況におかれているのかを確認しなくては。
 いや、もう大体予想はついているけど。
 だけど、生憎と今日私は学んだのだ。

 早とちり、よくない ――ってね!

 キリッ!とした表情を浮かべて、心の中で叫んだ。



416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:52:09.91 ID:WLo0G95R0

 そう、期待とは常に裏切られるモノなの。
 もしかしたら、今私に寄りかかってきているのは、
 唯先輩じゃなくて、夏場に成長しすぎた無農薬栽培のトウモロコシかもしれないじゃない。
 脳内で鼻の大きなおっさんが「わしが育てた」と言いながら、良い顔をしていた。

 くわっ、と眼を見開いて、そっと隣を見る。

 唯先輩が、私に全身を委ねていた。

唯「大好きだよ、あずにゃん」

梓「ふにゃあああっ!!」
 
 文字通り顔から火が出て、そのまま意識がホワイトアウトした。



417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:56:11.09 ID:WLo0G95R0

梓「……」

唯「……」

 もう、いいですよね。
 よく我慢したよ、私。 うん、偉い偉い。

 唯先輩はきっと、私の言葉を待っているんだ。

 だから、百合の神様。
 どうか私に力を貸してください。
 琴吹菩薩の顔を思い浮かべて祈ると、百合の神様は最高の笑顔で答えてくれた。

 『Yes, We can!』

 よし、いける。



419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:58:00.19 ID:WLo0G95R0

梓「唯先輩」

唯「……」

梓「唯先輩!」

唯「は、はい!?」

梓「……なんでぼーっとしてるんですか」

唯「なんでもないなんでもない、それより、そろそろ帰ろっか。憂も待たせちゃってるし……」



420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 22:59:18.45 ID:WLo0G95R0

 『行け、今だ、行くのよ梓!!』
 脳内で百合の神様が、並列繋ぎのアルカリ乾電池からむき出しの銅線で繋がった豆電球を
 カチューシャ代わりにピコピコさせながら必死に叫ぶ。
 淡い光を帯びて煌く沢庵ライクの眉毛が、これほど神々しく思えたのは初めてだった。

梓「唯先輩……ごめんなさいっ!!」

唯「え……んぅ――!?」

 まるっきり無防備な唇に、私のそれを強引に重ねた。




421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:00:34.65 ID:VDY0X0JM0

いやっほおおおおおおおおおおおおおおおおおう



422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:00:47.07 ID:QH8T4b1/0

ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウン

や、やった!



423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:02:01.82 ID:uPzzBIS/0

心が満たされていくな



424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:03:23.97 ID:xC9b/orS0

我が生涯に一片の悔い無しいいいいいいいぃぃぃいいいいいいい!!!!!



425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:05:36.41 ID:9v04mtm+P

yuinyan_yeah_aa.png



427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:07:41.52 ID:XJqBY5rK0

あ、あ、あずにゃんにゃん!!あずにゃんんやn!!1





429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:08:37.33 ID:WLo0G95R0

 『ヨッシャアァァァ!!』

 脳内で百合の神様が吼える。
 雰囲気とか色々台無しだ。
 お前もういい、どっかいけ。

 百合の神様を脳の片隅に追いやったところで、ようやく自分の犯した事の重大さに気付く。

 ちっがあぁぁぁう!!

 順番が違ぁぁぁう!!

 告白が先だろ!!
 なに血迷ってんだ私は!!

 だけど、体は止まらない。



434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:14:33.39 ID:WLo0G95R0

唯「ん、んんっ!」

 その声は口籠もって通らない。私が声の逃げ道を塞いでいるのだから。
 体が芯から熱くなって、胸の鼓動も次第に早くなっていく。
 唯先輩は顔を真っ赤にして、『アバンチュール』と書かれたシャツの裾を必死に握り締める。
 そんな様子を見て、私は唯先輩を抱きしめる腕に、一層力を込めた。
 今まさにこのときがアバンチュール。
 同性であり、一つ年上の先輩を、舌で犯すという底知れぬ背徳感。
 それが喩えようのない快感に変わる。

 唯先輩唯先輩唯先輩唯先輩っ!!



438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:22:45.37 ID:WLo0G95R0

 ――。

 そして、私は唯先輩を抱く腕の力を緩めて、唇をそっと離した。

梓「……」

唯「……」

 僅かな、沈黙。
 まずい。
 何か言わないと。

 ……何か。



442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:27:42.40 ID:WLo0G95R0

梓「部屋着のまま、外出しないでください」

唯「え、ええ!? わ、私の純潔を奪っておいて最初に言う台詞がそれなのあずにゃん!?」

 一息でまくし立てる唯先輩。
 まさにExactly(その通りでございます)
 しかしそれでも、

梓「微妙な言い回しですけど、多分純潔までは奪ってません」

 私は、どういうわけか異常に冷静だった。

唯「え、えっと……」

梓「前に、言いましたよね。私は唯先輩のことが好きです……、って」

 一ヶ月前のことだ。唯先輩の部屋で、私はそう告げていた。
 よくよく考えたら、あの時、憂も一緒にいたんだけど。



445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:35:08.35 ID:WLo0G95R0

梓「あの時、唯先輩は『私も好きだよ』って答えてくれました」

 いつものほんわかした笑顔で、そう言ってくれた。

梓「勿論わかってます、あの時の『好き』は、こんな意味なんかじゃないって」

唯「……」

梓「だけど、私の『好き』は違うんです」

 ずっと苦しかった。
 順番は違ってしまったけれど、きっと今しかない。
 
梓「好きです。愛しています、唯先輩。 私と……、付き合ってください」



449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:43:13.53 ID:WLo0G95R0

 ……ああ、勢いで言ってしまった。
 顔から火が出そうだ。
 どうしよう……、受け入れてもらえなかったら、私は……。
 目を思いきり瞑って、唯先輩の言葉を待つ。
 一秒、二秒、そして十秒があっという間に過ぎて行く。
 この時が、永遠のようにも思えてくる。
 唯先輩――。

梓「……」

 いや、いくらなんでも長すぎるだろ。
 ぱちりと、片目を薄く開けてみる。

唯「あ……、愛……、愛……?」

 目を点にして、頭から煙を上げながら硬直していた。

梓「ちょ、唯先輩!? しっかりしてください!!」



456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:49:03.87 ID:WLo0G95R0

梓「……」

唯「……」

 なんとなく、気まずい。
 やっぱり、告白なんてするべきじゃ無かったのかもしれない。
 
梓「すみません、突然あんなこと……。 迷惑……でしたよね」

 唇まで奪っておいて、迷惑で済まされるものか。
 なにが百合の神様だ。あんなの、ただの私の妄想じゃないか。

 そっと席を立とうとすると、私の腕を唯先輩が掴んだ。



465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/22(火) 23:58:25.11 ID:WLo0G95R0

唯「迷惑なんかじゃ、ないよ。 ちょっと、ビックリしただけだから……」

梓「……」

 ど、どうしましょうかしら?
 何を言ったらいいのか、わからないんですけども。
 キスなんかしちゃったもんだから、テンションが上がりきっていたというか、
 変な興奮物質分泌されてたせいで、さっきまではなんともなかったのに。
 中途半端に時間が経ったら、めちゃめちゃ恥ずかしくなってきた。
 唯先輩なんか、もじもじと指を絡ませながらウットリしてるし。
 まじでどうしましょうかしらこの状況。

 傍目から見ても、かなりおどおどしているだろう私。う~ん、カッコ悪い。



467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:04:36.77 ID:2VCKjWsE0

唯「全然、嫌じゃなかったよ?」

梓「……え?」

唯「あずにゃんにちゅーされた時、全然嫌な気分にならなかった」

 唯先輩は、でもまたいきなりするのはやめてね。と、続ける。
 私にも心の準備ってものがあるんだから!ぷんすか!と
 『ぷんすか!』まで正確に発音した上で釘を刺された。

 羞恥心で人が死ねるのなら、私は間違いなく今この場で絶えている。



473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:13:19.55 ID:2VCKjWsE0

唯「私はあずにゃんのこと大好きだし、あずにゃんも私のことを好きでいてくれる――」

 照れくさそうに、微笑む唯先輩。
 本当にこの人は、私の「好き」の意味をわかってんのかと問い詰めたくなる。

唯「だから、好き同士で付き合うんだったら、別におかしなことじゃないかなって」

 けれどその笑顔は、風情ある虫達の大合唱よりも、月無き御空に煌く無数の星々よりも、
 ずっと、ずっと――綺麗だったから



480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:16:23.03 ID:2VCKjWsE0

梓「唯先輩……」

唯「……いいよ、あずにゃん」

 え?

 何がいいんですか?

 フラグ?

 いや、ダメですよ唯先輩。 高校生はキスまでです。
 第一、野外ですよこれ。
 初めてが野外だなんて、どんだけですか。

 どんだけですかーー!
 と思い切り口にしながら、私は唯先輩の胸に手を伸ばす。

 ――もうどうにでもなぁれ。



490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:22:29.77 ID:2VCKjWsE0

梓「あぁん……、唯先輩……そこはダメ……。ふ、ふふっ」

 あったかくて気持ち良い……。
 なんとも言えない微睡から僅かに意識を覚醒させる。

梓「……」

唯「……」

 えーと、……あれ?
 なにがどうなって、私は公園のベンチに横たわっているんだろう。
 それよりも、どうして今日この人はスキニーパンツを穿いていらっしゃるのでしょうか。
 ミニスカートとまでは言わないけど、せめてショートパンツにしてくださいよ。
 せっかくの膝枕が台無しじゃ――

梓「――膝まくらっ!?」

 ガンッ!

唯「おふっ!?」 梓「いだっ!?」

 跳ね上がるように起きあがった瞬間、唯先輩の顎に、思いっきり頭をぶつけた。
 唯先輩と私は、それぞれ右側と左側に分かれて蹲り、痛みと戦う。



493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:28:45.97 ID:2VCKjWsE0

 痛い。
 でも多分、顎の方が痛い。
 まさか、舌とか噛んでませんよね?

唯「い、痛い゛よ、あずにゃん……」

梓「す、すびばぜん……」

 まじでゴメンナサイ。
 だけど、今ので完全に覚醒しました。

唯「びっくりしたよー、急に頭から煙だして倒れちゃうんだもん」



499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:33:36.77 ID:2VCKjWsE0

梓「ええと……もしかして、これ夢オチってやつですかね」

 私が唯先輩にき、キスしていて、それでそのまま告白しちゃって……。

 その後……その後っ!!

 うわあああああ!!

 馬鹿!どういう夢だよ!!なんなの?欲求不満なの!?

 ものすごいリアルな夢だった。
 唯先輩を抱いた腕と、重ね合わせた唇に、その感触が未だ残っているような――
 ……あれ、夢だよね?




501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:34:46.50 ID:DwZD1jIz0

oh...



502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:36:19.05 ID:QXNewFsg0

ももももももももったいぶらせやがって!!!!11



503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:36:43.95 ID:DDCot/Vp0

ちょっちょっちょっちょっちょwwwwwwww

だが面白い



504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:36:48.51 ID:01mSUQY70

どっからだ!!!!!どっからだぁーーーーーーーー!!!!!!!!!!!1





507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:40:45.22 ID:2VCKjWsE0

唯「……」

梓「……」

 互いに顔を見合わせる。

唯「顔、赤いよ?」

梓「先輩こそ」

唯「だって、あずにゃんが……」

 唯先輩の目尻には、涙が溜まっているのでドキッとしたが、
 よくよく考えたら、それは多分、顎を強打したせいだ。
 ていうか私がなに!?何言ったの!?
 或いは何したの!?どこからが夢なの!?

梓「ええと、今後の立ち振る舞いの参考に、聞いておきたいんですけど」

唯「うん」

梓「私は……その、一体何を――?」

唯「私の口からはとても……」

 ポッ、と赤くなる唯先輩。

 ちくしょおおおおおお!!!



512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:46:54.37 ID:2VCKjWsE0

唯「お腹もすいたし、そろそろ帰ろっか」

梓「……そう、ですね」

 そういって、唯先輩は歩き出す。
 私も慌てて先輩を追う。

唯「――は、――しないでね……」

 あ……。

梓「唯、先輩――、今、なんて……?」

唯「えへへ、 内緒~」

 振り返って、少しだけ恥ずかしそうに微笑む唯先輩。
 
梓「えー、いいじゃないですか、教えてくださいよ」

 その笑顔が大好きだから――
 私は、そっと先輩の手を握る。

 さっきよりも明るく見えた星々は、私達を祝福してくれているようだった。



518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:51:47.34 ID:2VCKjWsE0

 ―平沢家―

唯「ただいまー、ういー」

 唯先輩のその声に、慌てふためいた憂が猛然と走ってくる。

憂「お、おかえりお姉ちゃん!!」

唯「……あずにゃん、なんで隠れてるの?」

梓「あ……、その……」

憂「おかえり、梓ちゃん」

 憂は少しだけ目に涙を溜めて、嬉しそうに笑った。




519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:52:28.53 ID:fm7nizvDP

憂いい子すぎる





521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 00:57:46.74 ID:2VCKjWsE0

梓「憂、その……ごめん、いきなり飛び出したりして……」

憂「いいんだよ。隠し事してた私にも非があるんだから」

 そういって、憂は両手を広げた。

 え?
 なにそのポーズ。

憂「カモン!」

 カモンじゃねえ。

梓「えーと……」

憂「えー、来てくれないんだ……」

梓「いや、だって……恥ずかしいし」

憂「じゃあお姉ちゃ―」 梓「うわーーい!!」

 一寸の迷いも無く、腕を広げる憂の胸に飛び込んだ。



523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:01:03.69 ID:2VCKjWsE0

唯「えー、ずるいよ二人だけー」

 ぎゅうっ!

 あったかな二人に包まれて、
 憂の、唯先輩より膨よかな二つの感触が正面に。
 唯先輩の、控えめな二つの感触が背中に。
 さしずめ私は、ふわふわの食パンに挟まれてとろける具だ。
 サンドウィッチハーレムだ。
 さらにこの後には、唯先輩が作ったという夕御飯が待っているという。

 一体どこへ迷い込んでしまったのでしょうか。

 ここは極楽浄土か、桃源郷か。

 これから先も、ずっとそんな平和な時が続いていく――。

 けれど、そのニュアンスは改めなくてはいけないようです。
 


 これから先も好きな人と一緒に、ずっとずっと、幸せな時を過ごしていければいいな――。



 おしまい。




524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:02:15.46 ID:DwZD1jIz0

よきかな



525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:02:53.33 ID:41jiPRFeO

乙でしたあああああああああああああああああああああ!



526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:02:57.39 ID:dvJDFQZv0





527 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:03:18.73 ID:DDCot/Vp0

終わったァァアアアア!!

壮絶に乙><



528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:03:24.26 ID:fm7nizvDP

ブラボー!!乙



530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:03:54.00 ID:irM2HFQK0

乙!
結局キッスはしたんかのおおお



532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:04:48.19 ID:tmrYWJZc0

乙!
やっぱ唯梓が一番いいわ

次回も期待してるからね♪



533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:04:57.71 ID:01mSUQY70

ぅぉおつぅーーーーーーーー!!!!!!!!!!
良かったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:04:59.57 ID:cQV5xMayO

おっけえええええええええい! 乙!





531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:04:09.11 ID:2VCKjWsE0

 ―おまけ―


 やったァーーッ メルヘンだッ! ファンタジーだッ!

 そう、ここまでは全てこの私、平沢憂の計算通り。
 今日一日、私がお姉ちゃんにべったりすることで、梓ちゃんは欲求不満に陥った。
 そんな中、私はお姉ちゃんに、梓ちゃんに手料理をご馳走してあげたら?と提案。
 するとお姉ちゃんは、いとも容易くやる気を出した。
 もう、可愛すぎる。可愛すぎるから辛抱たまらなくなって食後にお姉ちゃんの使った箸をレロレロした。
 そして、手料理をサプライズに計画して、梓ちゃんを一人にする。



539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:07:35.98 ID:2VCKjWsE0

 うまくいくだろうとは思っていたけど、ここまでとは思わなかった。
 帰ってきたときの二人の僅かに上気した表情。
 愛されオーラ三割り増しどころか十割増しだ。
 そのまま二人とも押し倒してやろうかと思ったけどハグで譲歩した。

 うふふ、理性を保つのって大変なんですよ?

 そして今現在、梓ちゃんはもちろん、お姉ちゃんの部屋だ。
 私はあらかたの家事を済ませ、自室で勉強をする……フリをしている。
 理由は簡単。私が一緒では、することもできないだろうから。



540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:10:23.09 ID:2VCKjWsE0

 梓ちゃんは、きっとお姉ちゃんの大してありもしない色香にムラムラきてるし、
 お姉ちゃんは梓ちゃんに迫られたらきっと拒めない。
 そして、私が別の部屋で、二人は同じ部屋で一夜を共にする。
 以上の情報から導き出される解はただ一つ。

 まちがいない。
 
 セクロス。

 あとは、機を見て私がお姉ちゃんの部屋に飛び込めばいい。

 全裸で。

 スタンドも月までブッ飛ぶ衝撃だ。




541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:11:21.92 ID:+7u5YXbf0

あずにゃん!あずにゃんにゃん!!!



542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:11:36.11 ID:01mSUQY70

全裸で。wwwwwwwwww





543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:12:06.36 ID:2VCKjWsE0

憂「……」

 隣の部屋からは、まだ楽しそうに会話する声が聞こえる。
 くそう、まだか。まだなのか。

憂「……あ」

 お姉ちゃんの部屋の電気が消えた。
 ということは、つまり。
 いや、待て。……まだ早い。
 まだもう少し経って……もういいや。

 私は、足音を立てぬように、ゆっくりと歩く。

 そして、お姉ちゃんの部屋の前で立ち止まり――

 ――思い切り扉を開けた。



544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:13:38.21 ID:2VCKjWsE0

梓「!?」
唯「!?」

憂「!!」

 馬鹿な!?

 普通に寝ていた……だと!?

唯「う、うい……?」

梓「そ、その……服を……」

憂「え?」




梓「服を着ろおおおおおっ!!」



 今度こそ、おしまい。



553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:22:51.69 ID:2VCKjWsE0

やっと終わった…w

まずは読んでくれた人と保守・支援部隊に惜しみない感謝を。
唯と梓のアレが本当に夢だったのかどうかは、各自で妄想できるように曖昧にしておきました。
本当はガチ百合予定だったんですけどねww

最後は綺麗に終わろうかと思ったけど、結局憂ちゃんにオチ担当してもらいました。
ゴメンナサイwww

ではでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。




545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:14:57.07 ID:irM2HFQK0

乙だああああああああ



546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:15:24.73 ID:VR33fB020

>>1先生の次回作に期待!



548 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:16:22.82 ID:01mSUQY70

今度こそ乙うぅぅーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!



549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:16:26.51 ID:mm8MgsFOO

激しく乙



550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:16:46.61 ID:fm7nizvDP

憂ちゃんが生まれたままの姿だと!



551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:20:01.43 ID:DDCot/Vp0

今度こそ…

おぉぉおおおおおおおおおお乙ぅうううううううううううううううううううううう



552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:22:40.93 ID:R06QxqKe0

乙でした



554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:22:52.43 ID:69fv7d0T0





555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:24:04.14 ID:8aoHpqHc0

乙!
唯と梓が両想いでよかった!
唇の感触があるって事は梓が寝てた間に唯がキスしてたのだろうか?

それにしても、憂のこれまでの行動は計算づくだったのか
結局は最後は都合良くいかなくてワラッタけどw



556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:24:36.83 ID:h5BeINHLO

お疲れ様wwwww
ナガレワ・ロス



558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:25:57.00 ID:cC9i0meS0

乙!

次回作は律澪かさわ紬で



564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:39:39.58 ID:41jiPRFeO

遅れたけど>>1乙でした!



565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 01:43:06.46 ID:4T0/gxnx0

面白かった!ありがとう



571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:06:07.03 ID:GYeU6dfYO

今読み終わった
いちおつです



572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:09:29.05 ID:yHuTwHQ4O

今考えるとすごろくのくだりはなんだったんだろうなwww



573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:23:53.79 ID:DDCot/Vp0

まあまあ
それこそまさに>>1のみぞ知る

お後がよろしいようで



574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 03:42:04.02 ID:XgnHTw5FO

うぉっしゃー!今回は間に合った!前回は落ちてたぜ…。
笑ったよ! ちょいやさぐれたデレなあずにゃん&ちょい変態で全体的に頭のネジがゆるんだ憂が大好きだ!
こんな作品がある限り明日も笑顔で生きてけるよ!
>>1乙&あざーっした!



581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/23(水) 05:49:35.36 ID:APieuYv20

乙!






関連記事

ランダム記事(試用版)




梓「ゆいにゃん」 唯「あずにゃん」#後編
[ 2011/08/06 22:42 ] ほのぼの | | CM(1)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

タイトル:
NO:3612 [ 2011/08/19 18:09 ] [ 編集 ]

この作者良いなぁ。
カオスなギャグからさりげなく良い話に持っていくあたり、プロ並み。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6