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唯「二度と戻れない~くすぐり合って転げた日♪」 【SF】


http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1254041304/




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 17:48:24.62 ID:Q4PjnTziO

唯「ねぇりっちゃん?今日はね?凄いお知らせがあるんだ!」

唯「一ヶ月ぐらい前にね、ずっと働いてたコンビニで、社員として働かないかって言われたんだ」

唯「これで私も一端の社会人だよ?
  まだまだ戸惑うこともあるけど、来年も良いお知らせができるように頑張るよ」

唯「ねぇ?りっちゃん?今の私はりっちゃんにとってどう見える?」

………

唯「やっぱりバカみたいなのかなぁ?」

唯「今日はもう帰るよ、また来年だね」

唯「ばいばい」





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 17:53:11.44 ID:Q4PjnTziO

りっちゃん、あなたがここへ来てから私はとても退屈な人生を過ごしていました

もしかすると、今でも退屈なのかもしれません

りっちゃんはそっちで楽しくやれてる?退屈してない?

あの明るかったりっちゃんなら大丈夫だよね?

ねぇ、りっちゃん



………答えてよ



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 17:58:19.87 ID:Q4PjnTziO

色んな想いが駆け巡りながら私は自宅へとたどり着いた

あの日から何も変わらず、憂が私を出迎えてくれる

いや、あの日より前に戻ったと言うべきなのか

こうしてみるとりっちゃんが死んでしまった事実も

いずれは皆、忘れてしまうのかなとも思い、悲しくなった

いや、これは都合良く言い過ぎだ

りっちゃんは………、私が殺したも同然なのだから



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:01:53.64 ID:Q4PjnTziO

私が高校二年生の時………


律「何か腹減ったなぁ」

唯「じゃあコンビニ行く?」

律「えぇ、雨降ってんじゃん」

唯「近いしいいじゃん!傘貸すから歩いて行こうよ!」

律「それなら行こっか!」

唯「うん!」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:04:13.36 ID:Q4PjnTziO

律「おい唯!歩きながら食べるのやめろよ」

唯「だっておいひぃんだもん」

律「ったく」


キキーーーッ

律「唯!危ない!!!」


ドンッ



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:08:14.63 ID:Q4PjnTziO


………

……




唯「私が代わりに死んでいたら…」


昔の事を思い出すといつも泣けてくる

それがりっちゃんが死んでしまった時のことでも

みんなで楽しくお茶してる時のことでも

みんなで真剣に演奏してる時のことでも…



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:17:18.78 ID:Q4PjnTziO

そして、そうやって泣いてる私はいつの間にかベッドに倒れこんでいる

今回もだ

するととても懐かしいものが目に入った

ギー太だ…

いや、実際は毎日顔を会わしているはずなのだが、

私が懐かしいと感じたのはなるべく意識しないようにしていたからなのだろう

ギー太を見ると昔を思い出す

するともういつものパターンだ



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:21:37.47 ID:Q4PjnTziO

唯「ごめんね?ギー太。
  私がもっとましなギタリストなら、もっと良い音を出してあげれたのに…」

ギー太を弾きながら私はそういった。

こうやってギー太を弾いてやるのは実に久しぶりだ。高二以来か

ギー太「いえ、あなたにはあなたしか出せない音があります」

唯「弾いてやれなきゃ意味ないよ」

ギー太「それでも私はあなたが主で良かったと思っています」

唯「…ありがとう」


そんな会話を頭の中で繰り広げていた

しかし私には確かにギー太の声は聞こえたのだ

それでも端から見るとただの変人なのだろうが…



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:26:09.24 ID:Q4PjnTziO

ジリリリリリ

唯「んーー」

カチャ

いつの間にか寝てしまっていたのか

すると私の横にはギー太がいた

唯「久しぶりだなぁ、こうやって添い寝するのも」

すると階段の下から声が聞こえた

憂「お姉ちゃん!朝だよ!起きて!」

唯「はぁい!今行くよぉ!!!」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:30:29.37 ID:Q4PjnTziO

階段を降りていくとまた声が聞こえた

憂「え?珍しいね、一回で起きるなんて」

唯「冗談でしょ?」

私は毎日一回できちんと起きているはずだ

憂「ごめんね、まだ朝ごはんできてないから先に顔洗ってきて?」

唯「うん、分かったぁ」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:34:06.07 ID:Q4PjnTziO

唯「………」ジャブジャブ

唯「………」フキフキ

唯「………ふぅ」

そして寝癖を直そうと鏡を見ると信じられないものが目に写った

唯「若ぁい!!!」

久しぶりにギー太を弾いてやったからだろうか

とても気分が良くなった



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:37:49.71 ID:Q4PjnTziO

唯「憂!見て!!!若返ったとおも…わ………」

憂「あ、お姉ちゃん!早く朝ごはん食べよ?」

なんてことだ…

………憂も若い

唯「憂どうしたの?」

憂「ん?何が?」

唯「………いや、別に」

これは若いとかの騒ぎじゃない、まだ子供じゃないか



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:43:44.30 ID:Q4PjnTziO

憂「早く食べなきゃ遅刻するよ?」

唯「何言ってるの?まだまだあるじゃん」

私は社員になってからは遅刻を絶対にしないように目覚ましを早めにかけている

それだけじゃあ心配なので憂にも会社に行く前に起こしてもらうようにしている

唯「あれ!?憂こそ遅刻じゃないの?今日は休み?」

憂「え?変なこと言ってないで早く食べなよ。それこそ私も遅刻しちゃうよ」

唯「………?分かった…」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:46:40.74 ID:Q4PjnTziO

憂「よし、早く着替えてきて!もう後10分しかないよ」

唯「まだ一時間あるよ…」

憂「また時計見間違えてるんじゃない?」

唯「………あってるよ」ボソッ

憂「いいから早く!!!」

唯「分かった!分かったから!!!」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 18:53:21.03 ID:Q4PjnTziO

唯「…スーツがない」

唯「憂!スーツどこぉ!?」

憂「何言ってんの?早く制服に着替えてよ」

唯「制服ぅ!?」

憂「そこに掛かってるでしょ」

唯「冗談でしょ!?学校なんてとっくに辞めたじゃん」

憂「もう!私が着させてあげるから早く!」

唯「………憂?今何歳?」

憂「お姉ちゃんの一個下」

唯「じゃあ私は何歳だっけ?」

憂「16歳でしょ」

唯「………そっか」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:00:17.96 ID:Q4PjnTziO

私は今年30歳になるはずなのだが…

唯「ということはまさか…」

憂「もう!!!早く行こうよ!!!」


りっちゃん…、りっちゃんはいるのかな


りっちゃんのことばかり考えていると学校に着いた

これが相対性理論ってやつか?ほんとにすぐに着いた

この扉を開けばすぐに分かる

しかし、私は中々扉を開けることができずにいた



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:05:54.09 ID:Q4PjnTziO

しばらく立ち止まっていると後ろから肩を叩かれた

私は恥ずかしながら声を出して驚いてしまった

「よぉ唯!何やってんだよドアの前で」

聞き覚えのある声…、私はすぐに振り向いた

唯「あぁぁ、りっちゃん」ポロポロ

私は思わず泣いてしまった

律「ど、どうしたんだよ!?そんなに強く肩叩いたか?」オドオド

唯「違うよぉ…りっちゃぁん!ふぇぇぇぇん!」

私はりっちゃんを潰れるほど抱き締めた



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:11:57.91 ID:Q4PjnTziO

他の生徒の視線が痛いので教室に入った

「あらあら、朝から仲が良いのね」

このおっとりとした声で迎えてくれるのは

唯「ムギちゃん!」

紬「おはよう、唯ちゃん、りっちゃん」

律「聞いてくれよムギ!
  唯のやつさぁ、私が肩に手を置いたらさぁ急に泣き出しちゃってさぁ」

唯「ちょっと!その話はもういいよ!」

紬「あらあら、何かあったの?」

唯「何でもないよ」

急に恥ずかしくなってきた



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:17:48.16 ID:Q4PjnTziO

唯「ねぇ今って何月だっけ?」

律「7月だよ」

唯「7月…?ってもしかして」

紬「どうかしたの?」

唯「今日は…部活は?」

律「だからテスト前だから無いんだって」

紬「テスト終わったら美味しいお菓子持ってくるから?ね?」

唯「………テスト…」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:22:19.08 ID:Q4PjnTziO

そしてテスト返却日

唯「危なかった…」

憂のお陰で追試は無かった、しかし私はやはり中卒だけあって覚えるのも苦労した…

私はこっちではちゃんと卒業できるのだろうか…

そういえば高二になってから数日たったけど今だに戻れない

まぁ戻りたいとも思わないが…



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:29:22.35 ID:Q4PjnTziO

そして夏の合宿

私は何故か咳が頻繁に出るようになっていた

医者は何も異常はないと言っていたし、普段の私生活には支障は無いので気にはしなかった

とにかく遊ぼう!みんなとこうして遊ぶのは10年以上なかったので大人げなく心が踊った

梓「練習しましょうよ~!」

唯「いいじゃん梓ちゃん!遊ぼうよ!後で練習もするから」

もちろん練習も楽しみだ

梓「ん?あれ?あ、梓ちゃん?」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:33:56.89 ID:Q4PjnTziO

梓「先輩、急に梓ちゃんだなんてどうしたんですか?」

唯「あ…、そっか」

30歳のおばちゃんがあずにゃんだなんて恥ずかしくて呼べるはずもない

唯「…あ、あずにゃん///」

梓「もう!何なんですか!こっちまで恥ずかしくなってきちゃいましたよ!」

唯「ごめん」

梓「怒ってないですって!さぁ、遊びましょう!」

唯「うん!」




澪「私も遊ぶ~!!」

律「ニヤリ」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:40:33.88 ID:Q4PjnTziO

その日の夜

唯「つ、疲れた…」ゼェハァ

さすがに体力はそのままか

しばらく引きこもっていたせいですっかり体力が無くなってしまった…

しかし練習もやりたい…

唯「………」ゴホッゴホッ

澪「唯、大丈夫か?」

唯「え?うん!大丈夫だよ!」

澪「あんまり無理はするなよ?」

律「飯~飯~!!!」

澪「少しは唯を見習え!!!」ゴンッ

律「ってぇ………」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:45:58.21 ID:Q4PjnTziO

久しぶりの演奏はとても酷いものだった

澪「やっぱり調子悪いんじゃないか?」

唯「大丈夫だよ~えへへ」

このキャラは疲れる…

もっとも取り柄である音感はまだ生きていたのでそれが救いだった

最後に一回合わせてご飯を食べることになった

凄く良い感じだったのに私が足を引っ張ってしまったのが少し後ろめたい



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 19:51:23.07 ID:Q4PjnTziO

りっちゃんの提案で肝試しをすることになった

私はもう二度とりっちゃんに危険な目は会わせたくなかったが、

どうしても澪ちゃんを驚かせたいらしく渋々肝試しをすることにした

肝試し…か、引きこもっていたせいか暗いところがとても落ち着くようになった

なので何も恐怖は感じなかった…

すると悲鳴が聞こえてきた

澪ちゃんだ

怖がりな彼女なら仕方ないが、その悲鳴に少し驚いてしまった



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:19:41.70 ID:Q4PjnTziO


唯「あ、山中先生」

さわ子「何よ、今更そんな呼び方」

唯「えっと、さわちゃん先生、どうしたんですか?」

さわ子「皆を驚かそうと思ったら迷子になったのよぉ」

この人、10数年前と同じことやってる

私がクスリと笑うとさわちゃん先生はひどいと言った

そういえば、ここまで前と同じことを繰り返しているような気がする

そして着々とりっちゃんの命日に近づいているのも気がついていた



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:28:27.87 ID:Q4PjnTziO

合宿が終わり、私はようやくギターを弾く感覚を思い出し始めていた

しかし、咳の方も少し酷くなっていたような気もしていた

でももうじき学園祭だ!そんなこと気にしていられないよ

確か、前の学祭…ってか今回の学祭は私は風邪を引いて皆に迷惑をかけたんだった

体調管理もちゃんとしなくちゃ!

そう意気込むとまた咳が出た。幸先不安だ



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:34:21.16 ID:Q4PjnTziO

そして

梓「いよいよ来週ですね!学祭!」

あの時は既に風邪は引いていたはずだ、しかし、まだ私は元気だ

そういった意味では少しだけ過去を変えたのかもしれない

ならばりっちゃんも死なせずにすむかもしれない

澪「みんな!頑張ろう」

一同「おーーっ!!!」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:41:00.25 ID:Q4PjnTziO

澪「いよいよ明日だな…」ガタガタ

私は歌の途中で咳が出るかもしれないのでボーカルは澪ちゃんだ

唯「大丈夫だよ、澪ちゃんなら!」

私のせいでこうなったのに、私が言っても意味無いか

澪「あ、あ、ありがとう」ガクブル

律「まぁ気楽に行こうぜ?緊張しても楽しんでも学祭は一回キリだからな」

紬「そうよ、どうせなら楽しみましょう?」

澪「みんな…」

この二人の言葉は私のとは違って重みがある

私のはただ責任から逃れているだけだ…

その分、ギターは頑張ろう!私はそう決意した



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:49:15.05 ID:Q4PjnTziO

学祭当日


律「いや~案外良い演奏ができたなぁ」

梓「唯先輩!とっても良かったです!」

唯「ありがとう、あずにゃん」ポロポロ

澪「おい唯、学祭は来年もあるんだぞ?泣くにはちょっと早いだろ」

そう、私は少しだけ涙もろくなっていた。

皆より年上だから?だが、そんなことはどうでも良かった

過去は変えられたのだ

ならばりっちゃんのことも変えられるハズなんだ




そしてまた時は過ぎ去っていく…



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 20:58:31.56 ID:Q4PjnTziO

……………


11月27日、日曜日

私は今日で30歳………いや、17歳になる

そして今日、りっちゃんは死ぬはずだ

予想通り、外は雨だった

携帯を見てみるとメールが入っていた、りっちゃんからだ

律『今日、誕生日だったよな?家遊びに行っていい?』



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:05:03.82 ID:Q4PjnTziO

……………


ここは断るべきなのだろうか…

しかし、今日一日りっちゃんを守り抜けばりっちゃんは死なないはずだ

色々悩んだが、結局私はりっちゃんを家に呼ぶことにした

りっちゃんを死なせないために



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:12:44.99 ID:Q4PjnTziO

部屋を降りると、まず憂が私の誕生日を祝ってくれた

今年で三十路な私としては少しだけ複雑な心境だった

両親は今日は帰ってこれないらしい

娘の誕生日なのに帰ってこないとは薄情な親だ

今更ながらそう思った

しばらくするとインターホンが鳴った

唯「私が出るよ」

ガチャ

唯「はーい」

パンッ

唯「うわっ!?」

律「へっへぇ、誕生日おめでとう!」

唯「りっちゃん!」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:20:40.99 ID:Q4PjnTziO

しばらく遊んでいるとりっちゃんが言った

律「何か腹減ったなぁ」

そら来た、意地でもここは外へは出させないぞ?

唯「憂がねぇ、腕によりをかけて料理作るらしいよ、もちろんりっちゃんの分も」

律「え?まじで?」

ほぉら、食いついてきた

唯「うん、だからもうちょっと待とう?」

律「そうだな!」

よし、まずは順調だ



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:26:31.51 ID:Q4PjnTziO

律「ふぅ、憂ちゃん!ごちそうさまでした!」

憂「お粗末様でした」

律「それじゃあ私はそろそろ」

ここが大勝負だ

唯「りっちゃん!今日は泊まっていきなよ!」

律「え?いや、でも明日学校だし…」

唯「大丈夫だよ!明日早起きすれば」

律「ん~、でも」チラッ

憂「私のことでしたらお構い無く」

ナイスうい!

律「いや、でも悪いからやっぱ帰るわ!ばいばい!」

唯「りっちゃん!!!」

憂「行っちゃったね」

唯「………」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:31:02.51 ID:Q4PjnTziO

その日の夜、私は泣いていた

唯「まだりっちゃんが死んだって決まったわけじゃないのに………」ポロポロ

涙が止まらない

私は私にできることは全てした

これでもしりっちゃんが死んでもそれはりっちゃんの運が悪いだけだよね?

唯「………」ゴホッゴホッ

唯「………」

唯「…zzz」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:34:33.80 ID:Q4PjnTziO

ジリリリリリ

唯「うぅ………」

カチャ

唯「知らない間に寝てたのか」

唯「………何か学校行くのやだな」

憂「お姉ちゃん、朝だよ!起きて!」

唯「今行くよぉ!」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:41:21.73 ID:Q4PjnTziO

唯「ん~、結局教室の前まで着いた」

唯「またこの扉が開けられない…」

前みたいにりっちゃんが後ろから肩を叩いてくれないものか…、

そんなことを考えていたが思い切って扉を開けてみた

ガラガラガラ

私はすぐにりっちゃんの席を見た、が、誰もいない

唯「ムギちゃん、りっちゃんは?」

紬「まだみたいねぇ」

唯「そっかぁ」

だんだん不安になってくる…



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:45:38.00 ID:Q4PjnTziO

そしてりっちゃんが来ないままチャイムが鳴り、先生が入ってきた

心なしかとても表情が暗く見える

先生「出席を取るぞ~」

先生が名前を読み進めるにつれて不安も高まっていった



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:49:23.10 ID:Q4PjnTziO

ガラガラガラ

律「すんませーーん!!!寝坊しました!!!」

唯「…りっちゃん」

紬「あらあら」

何てあっけないんだ

今までの私の心配を返して欲しいくらいだ

先生「これがお前の望んだ世界なのだろう?」

唯「………え?」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:53:35.12 ID:Q4PjnTziO

時が止まった…ような気がした

律「私は生きていた、次にお前は何をするんだ?」

唯「何言ってんの?」

紬「あなたが望んだのはこれだけなの?」

唯「確かにりっちゃんが生きてたのは嬉しいけど………」

澪「けど………なんだ?」

唯「澪ちゃん!どうしてここに?」

梓「あなたはまだ何かを望むのですか?」

唯「………」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 21:57:35.68 ID:Q4PjnTziO

唯「私、皆と一緒に卒業したいの!」

律「それは都合が良すぎるだろ」

澪「だから望みを叶えるのは嫌だったんだ」

紬「何かを叶えてやれば、何でも叶うと思っている」

梓「あなたは最初は一つしか望まなかったのに」

唯「そんな…、どうして………」

梓「どうして?」

澪「決まっているだろ」

紬「それはあなたが」



律「たくさんの事を望みすぎたから」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:03:58.18 ID:Q4PjnTziO

澪「確かに当初の望みは叶えたぞ」

梓「ただ知っておいてください、過去は変わらないと」

紬「未来に生きてちょうだい、未来は変わるのだから」

律「だから、いつまでも過去に囚われるな」

唯「ちょっと、意味分かんないよ」

律「私たちの言いたいことは伝わったか?」

澪「決して忘れないで欲しい」

紬「いつでも覚えておいて欲しい」

梓「もう二回目はありませんから」



律「さぁ、目覚めろ」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:08:48.19 ID:Q4PjnTziO



唯「ゲッホ、ゲホッゲホッ」

唯「く、苦しい………」コホッ

唯「そうか私、練炭で自殺しようとしてたんだ」

唯「早く、窓を開けなくちゃ」ゴホッゴホッ

ガラッ

唯「うっ、煙が目に染みる…」

唯「………生きてるんだ、私」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:14:40.95 ID:Q4PjnTziO


自殺なんて、私にしては思い切ったことしたなぁ


暗闇の中で私はそんなことを思っていた


やっぱり暗闇は落ち着くなぁ

ん?

ちょっと、眩しいよ!

でもこの光、暗闇の何倍も落ち着く………

この光の先には何が…

「早く来いよ!」

ふふっ、今行くよ



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:18:03.54 ID:Q4PjnTziO

「私はここまでだ」

そんな、酷いよ

「唯、お前はちゃんと生きろ!」

でも、私は

「大丈夫だよ唯なら」

うん、分かった。頑張るよ!

「あぁ、ずっと見てるからな」

約束だよ

「あぁ、約束だ、さぁ、行け!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:22:11.78 ID:Q4PjnTziO

唯「りっちゃん!!!」

憂「お、お姉ちゃん!」ビクッ

唯「あ、うい」

ここは…、病院か

憂「お姉ちゃん!何であんな危ないことしたのよ!」ポロポロ

唯「あぁぁ、ごめん、憂!ね?ほら、この通り元気だから!」オドオド

憂「もうっ、バカっ!」

唯「えへへ、ごめんねぇ」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:32:02.07 ID:Q4PjnTziO

一年後、11月27日

唯「ねぇ、りっちゃん?私は夢の中でりっちゃんが言ったような人間になれたのかな?」

唯「ちゃんと仕事も頑張ってるんだよ?」

唯「あ、そうだ!この前ね、昇給したんだ!」

唯「あの時はほんとにありがとう」

澪「唯!そろそろ帰ろう!」

梓「先輩!空気読んでくださいよ」

澪「ん?なんだ?」

梓「はぁ」

紬「あらあら、うふふ」

唯「ごめんねりっちゃん、また来年も来るよ」

唯「みんなぁ、待ってぇ!!!」


            ~fin~



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:42:30.33 ID:Q4PjnTziO

最後に質問があればどうぞ

まぁ無いとは思いますが…




100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:44:38.52 ID:LI0nhGlYO

>>99いいお話でした。



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:45:50.27 ID:Jtgn59nw0

何で思いついたの?



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:46:06.60 ID:PJYJGorQO

ぬーべーの過去に戻る話思い出した
結局過去は変えられないって話

唯はなんで中退したん?



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:46:43.88 ID:t4Za1NtI0

最後の澪達は現実の人間?



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:47:13.87 ID:OBmxmy3+0

>>99
グッジョブ!





105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:50:33.82 ID:Q4PjnTziO

>>100
ありがとう!

>>101
チェリー聴いてて思い付きで立てました
すみません

>>102
律を殺してしまったっていう罪悪感からです

>>103
最後のは現実です

>>104
ありがとう!




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:51:36.97 ID:PJYJGorQO

理解した
おもろかった




108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 22:52:17.62 ID:i4osXvzTO





113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 23:07:57.91 ID:ZTYSd5elO

乙!おもしろかった
 
少しだけ 律「よく見てろよ」を思い出した



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/27(日) 23:13:49.20 ID:1VdDnTWy0

乙、良い話だった






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唯「二度と戻れない~くすぐり合って転げた日♪」
[ 2011/08/09 21:38 ] SF | | CM(0)

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