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律「そろそろ副部長を決めようか」#前編 【非日常系】


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律「そろそろ副部長を決めようか」#前編
律「そろそろ副部長を決めようか」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:31:52.46 ID:yWn5Hiy60

律「そろそろ副部長を決めようか」

澪「えっ」

唯「急にどうしたの?りっちゃん」

梓「珍しくまじめな顔して・・・」

紬「何かあったの?」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:33:37.78 ID:yWn5Hiy60

律「そう・・・あれは昨日の事」

澪「律は会議に行ってたよね(というか副部長って私じゃないのか)」

唯「それでりっちゃん部活来れなかったよね」

律「うん。まあその時の話なんだけど」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:34:40.94 ID:yWn5Hiy60

――――――――――――――――――――――――――――――――――

私が昨日出た会議は「文化系クラブ部長級会議」って言うんだけど、
その名の通りすべての文化系クラブの代表が集まるんだ。
そこで話し合われることは今後の部の予算配分にも影響するからみんなもう超真剣。
まあ私は昨日和に言われるまで忘れてたんだけどね。
なんだよ!結果的に出れたんだからいいじゃん!

何も準備してなかった私だけど、とっさのアドリブは得意だから気楽な気持ちで
会議に臨んだ。しかし会議の流れが不穏な感じになったんだ。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:35:34.38 ID:yWn5Hiy60

和「では、次に音楽系クラブの活動についてです。まず合唱部さんお願いします」

合唱部部長「はい。」

あ、和は生徒会で文化系クラブの担当だったからその会議の進行役をやってた。
なに?唯知らなかったのか?いつも思うけど唯は和の幼馴染としてなってないな。

私なんか澪の恥ずかしいエピソードとかたくさん知って・・・痛い!
うー乱暴なんだから澪は・・・あ、わかったわかった続けるって



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:39:50.11 ID:yWn5Hiy60

合唱部部長「私たちは地域の合唱コンクールで優勝しました。
      審査員の方々も今後にさらに期待すると言ってくださいました。」

ジャズ研部長「私たちは他校の学園祭にゲストとして招かれ一緒に演奏を行いました。
       また、数週に一回他校の音楽部と合同練習を行い交流を深めています。」

吹奏楽部部長「私たちはコンテストで・・・」

他の音楽サークルが功績を自慢してたけど、軽音部には自慢できる功績が
ない・・・そして私の番が来た



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:40:47.63 ID:yWn5Hiy60

律「軽音部はえーと、学園祭で演奏しました!」

合唱部部長「あら?それはどこの音楽クラブもそうでしょ?」

んなことはわかってるよ。さっきも言ったけどこの会議の内容は予算に影響する。
さらに詳しく言うと、部の予算はすでにもう学校側に決められてるんだ。

で、その予算の各クラブへの配分を決定するのが生徒会ってわけ。
だから会議では、自分の部の良く見せて取り分を増やすために
同じ系統のクラブの問題点を指摘して激しく攻撃しあうんだ。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:42:23.05 ID:yWn5Hiy60

まあ私も会議は初めてじゃなかったし、実績がないことを指摘されるのも毎回だった。
でも軽音部は今のところそこまで予算が必要なわけじゃないし、今回も適当に乗り切るつもりだった。
でも・・・予想だにしない事態が起こったんだ。

合唱部部長「というか・・・なぜ軽音部は毎日音楽室を使ってるの?」

律「え・・・?」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:45:51.18 ID:yWn5Hiy60

律「それは・・・先輩の代からずっと使ってたし」

合唱部部長「すこし調べさせて貰ったんですけど、
      昔の軽音部は桜高の音楽系クラブの中で最も規模が大きくて実績もあった。
      だから音楽室を優先的に利用する権利が認められたらしいの。」

律「そうだったんだ」

合唱部部長「でも今はどう?軽音部は前音楽系クラブ中、規模も実績も間違いなく最低。
      そんな部が音楽室を毎日使ってていいのかしら?」

ジャズ研部長「言われてみれば・・・」

吹奏楽部部長「不公平な気がするわね」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:48:43.00 ID:yWn5Hiy60

合唱部部長「どうでしょう?もっと音楽室を有効利用できるクラブに
      音楽室の使用権を譲るというのは?」

ジャズ研部長「いいですね。」

吹奏楽部部長「賛成」

律「ちょ、待ってよ!合唱部もジャズ研も吹奏楽部も部室があるだろ!?」

合唱部部長「あるけど、音楽室ほど広くないし思いっきり練習できないわ。
      講堂を借りて練習はするけど他のクラブも借りてるから毎日できるわけじゃないの。
      それに比べて音楽室を毎日使えるのはとっても魅力的なのよ。」

律「う・・・」

合唱部長「軽音部は音楽室に相応しくないんじゃないですか?生徒会さん?」

和「・・・少々お待ちください」




24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:19:46.26 ID:vyUn04pu0

あの部屋音楽準備室じゃなかったっけ



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:22:11.60 ID:UfMbl0LcO

唯たちがいつも使ってる部屋って音楽準備室じゃなかった?
音楽室はその隣だった気が



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:23:33.10 ID:MCiI/tsU0

えっそうなの!?知らんかった
準備室であの広さて…





29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:25:01.18 ID:yWn5Hiy60

>>24
普段使ってる部屋は音楽準備室、1話で律と澪が紬とあった部屋が音楽室みたいです
ただ作中では準備室も音楽室って言われてることが多いので音楽室って表現で統一します



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:52:53.81 ID:yWn5Hiy60

――――――――――――――――――――――――――――――――――

律「それで結局、生徒会規約やら何やらで、
  音楽室の利用権を軽音部、ジャズ研、合唱部、吹奏楽部の
  どこに与えるべきかの投票を2週間後に行うことになった。」

澪「投票って・・・どこがするんだ?」

律「今言った音楽系4クラブを除いたすべての文化系クラブ。」

梓「大変なことになりましたね・・・」

唯「音楽室使えなくなっちゃうの?」

紬「ティーセットを持ち帰らなくちゃ・・・」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 00:57:26.08 ID:yWn5Hiy60

律「何言ってんだよ!まだ結果は決まってないだろ?」

澪「でも、かなり不利だろ?実績がないのは本当なんだし」

唯「えー!ムギちゃんのお菓子食べられなくなるの嫌だよ!」

梓「そういうこと言ってるから実績がないんですよ!」

律「まあ落ち着け。会議が終わった後、和に聞いたんだ。どうしようって。」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:01:22.82 ID:yWn5Hiy60

――――――――――――――――――――――――――――――――――

律「うー・・・。音楽室使えなくなったらどうすりゃいいんだよ」

和「律。生徒会の私がこんなこと言うのは良くないかもしれないんだけど、
  あきらめちゃダメ。チャンスはまだあるわ。」

律「チャンス・・?でも、今更実績なんて作れないし・・・」

和「確かにここままだとみんな軽音部には投票しないでしょうね。
  一番実績がない部には普通投票しない。」

律「うん・・・」シュン

和「だけど、いまから出来ることだってある」

律「え、なにをすればいいんだ?」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:07:07.93 ID:yWn5Hiy60

和「政治の世界で重要なのは、人脈と根回し。これに尽きるわ。」

律「えっと、どういうこと?(政治の世界?)」

和「そうね・・・例えば、今私はあなたにアドバイスしてるけど、なんでだと思う?」

律「それは・・・友達だから?」

和「その通り。私が軽音部と何の面識もなかったらここまで協力するはずがない。
  あなた達は、私と親しいから生徒会の情報や、他の部活の情報も得やすい。
  これは他のクラブが簡単には得られない特権よ。
  つまり軽音部はすでに生徒会に人脈を持っているということになるわね。」

律「すげえ・・・!これが人脈の力か・・・!」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:10:17.99 ID:yWn5Hiy60

和「簡単にいえばそういうことね。」

律「つまり、他の部と仲良くなればいいってことか?」

和「それが出来ればいいんだけど、人脈はすぐに構築できるものではないわ。
  他の部には、今ある人脈を使いつつ根回しをしていくべきね」

律「根回しって?」

和「要するに、軽音部に投票してくださいって事前にお願いすることね」

律「お願いすれば入れてくれるのか?」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:15:36.10 ID:yWn5Hiy60

和「それだけではもちろん入れてくれないでしょうね。だから、頼み方が重要なの。
  最も効果的かつ単純な根回し方法は、対価を用意すること。」

律「・・・買収ってこと?」

和「そういう手段もあるけど、
  お金を渡したり物をあげたりとかは生徒会規約に反してるからダメよ。」

律「じゃあどうすればいいんだ?」

和「それは部によっていろいろ。たとえば演劇部。
  最近は部員が少なくなって役者不足らしいわ。
  だから投票してくれれば軽音部を劇で使っていいですよとか、ね。」

律「なるほどおー!ありがとう!和がいてくれて本当に助かるよ!」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:19:52.17 ID:yWn5Hiy60

――――――――――――――――――――――――――――――――――

律「・・・というわけだ」

唯「よくわからなかったけど和ちゃんすごいね!」

紬「ふふ、楽しそうね♪」

澪「ところで・・・副部長の件はどう関係あるんだ?」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:26:56.72 ID:yWn5Hiy60

律「ああ、それはね。
  普通クラブは部長だけじゃなくて副部長、会計とかも決めてるんだって。
  だからそういうのをちゃんと決めてから部の体制をきちんと示した方がいいって和が。」

澪「なるほど・・・。で、誰がやるんだ?(副部長やりたいけど・・・恥ずかしくて言えない)」

律「私が考えてみたんだけど、澪が副部長でムギが会計・・・でどうかな?」

紬「いいわよ♪」

澪「しょ、しょうがないな!(よっしゃああああああああ)」

律「よし!私が部長で澪が副部長、
  ムギが会計で、梓は書記だったよな!これで軽音部の臨戦態勢が整った!」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:32:51.91 ID:yWn5Hiy60

梓「そういえば私書記って言われましたね、前に」

唯「あれ?私は?」

律「ギク!あ、あれだ・・・唯はいてくれるだけでみんな幸せなんだよ!」

唯「そうなんだ~えへへ!」

律「(唯に細かい仕事は怖くて任せられないからな・・・)」

澪「(お前が言うな)」

律「というわけで!これから2週間後の投票までに各クラブに根回しを行っていく。
  方法はこれから考えよう。これが文化系クラブのリストだ!」ピラッ



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:34:32.62 ID:yWn5Hiy60

アニメ研究部
映画研究部
英語研究部
園芸部
演劇部
オカルト研究部
科学部
合唱部         投票権なし
華道部
軽音楽部        投票権なし
コンピューター研究部
茶道部
写真部
ジャズ研究部
珠算部
書道部
新聞部
吹奏楽部        投票権なし
ジャズ研究部      投票権なし
天文部
美術部
文芸部
放送部
漫画研究部
料理部



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:36:29.26 ID:yWn5Hiy60

律「これが桜高文化系クラブ一覧だ。全25のクラブがある」

澪「音楽クラブ除いて21か・・・」

唯「たくさんあるね~」

梓「ここを全部回らなきゃいけないんですか・・」

律「でもがんばるんだ!」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:43:23.90 ID:yWn5Hiy60

紬「あの~」

澪「どうしたんだ?」

紬「無理に21クラブ全部に根回しする必要はないんじゃ?」

律「ん?どゆこと?」

紬「1クラブ一票なら、過半数の11クラブが投票してくれれば確実に勝てるでしょ?」

澪「そうだな。11クラブだけに根回しするのは不安にしても、ある程度は絞っていいかも」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:47:38.13 ID:yWn5Hiy60

唯「ムギちゃん頭いい!」

紬「ふふ♪ありがとう」

律「まあその辺の複雑な計算はお前らに任せるよ」

澪「複雑でもないと思うけど」

律「よーし!いける気がしてきたぞ!」

梓「でも・・・合唱部やその他もそういう根回しはしてくるんじゃないでしょうか・・・」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:48:23.45 ID:yWn5Hiy60

律「あ・・・でも、頑張るしかない!」

澪「敵と仲のいいクラブとかには根回ししても無意味かもな」

紬「その辺の関係がわかればいいけど・・・」

唯「じゃあ私、和ちゃんに聞いてみるよ」

律「サンキュー。あと、みんな知り合いにどっかに入ってる子とかいないかな?」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:55:03.94 ID:yWn5Hiy60

梓「あの・・・投票権のあるクラブじゃないんですが、
  ジャズ研に入ってる友達ならいるんですけど」

律「おお!」

澪「それなら、その子を通してジャズ研の動きを調べられるかな?」

梓「はい、やってみます」

唯「さすがあずにゃんだね!」

梓「ちょ、ちょっと、くっつかないでください!」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:56:24.62 ID:yWn5Hiy60

澪「でも油断するなよ。その子も同じ目的で梓に接触してくるかも」

梓「気をつけます」

紬「あとは・・・さわ子先生の動向ね」

澪「うん。私も思ってた・・・」

唯「え?さわちゃんがどうかしたの?」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 01:57:27.12 ID:yWn5Hiy60

律「いや、さわちゃんって吹奏楽部の顧問でもあるだろ?」

唯「あ~。そういえばそうだっけ」

澪「さわ子先生をこちら側につけられれば、吹奏楽部に対して相当なアドバンテージを得られる。
  でも逆にあっちに付いたら・・・」

唯「さわちゃんはきっと大丈夫だよ~。うちのティータイムいつも楽しみにしてるし」

律「そうだな。依存してると言っていいかも・・・
  でも顧問歴は吹奏楽部の方が長いし、油断はできないな」

澪「うん。さわ子先生はしばらく様子見した方がいいかも」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:07:14.82 ID:yWn5Hiy60

律「あれ・・・もうこんな時間か」

澪「結局練習できなかったな」

律「練習どころじゃないだろ?今は」

梓「まあそうですけど・・・」

唯「音楽室をまもらないとね!」

紬「みんな、頑張りましょう♪」

律「今日はそろそろ帰ろう。
  みんな、家でいい作戦とか思いついたら明日教えてくれよ!
  じゃあ明日からは戦いだ!しっかり休むんだぞ!解散!」



 投票まで あと13日



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:16:20.65 ID:yWn5Hiy60

梓宅・夜

梓「ふう、大変なことになってきたな・・・」

梓「これから2週間忙しくなりそう」

梓「でも、律先輩はちょっと不安だな・・・」

梓「今日は解散なんて・・・甘いよ。この戦いで時間がどれほど大切か・・・」

ヴーヴー

梓「メール・・・純からだ。」

梓「ジャズ研も動き出したみたいだね」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:25:24.36 ID:yWn5Hiy60

紬宅

紬「この書斎に来るのも久しぶりね。斎藤。」

斎藤「はい。お嬢様。急にどうされたんですか?」

紬「ちょっとね、“投票”に関する社会学とか心理学について詳しく調べたくて」

斎藤「すぐにお探しします」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:31:41.44 ID:yWn5Hiy60

澪宅

澪「根回しか・・・」

澪「他人を説得するなんて、想像しただけで・・・私には無理だ」

澪「そういうのは社交性のある律とかに任せればいいよな・・・」

澪「そういえば、新歓の時期に文芸部のビラもらって、
  その時に文芸部の人と少し話したんだよね」

澪「知り合いってことになるのかな・・・
  私が率先して文芸部を説得するべきなのかな・・・」

澪「でも・・・入部するようなそぶりを見せといて結局入らなくて、
  私のことどう思ってるんだろ。
  かえって反感買っちゃうのかな・・・」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:37:04.09 ID:yWn5Hiy60

律宅

律「ああ~、今日は疲れたなあ!」

律「明日からが本番だな!気合い入れてかないと!」

律「徹夜で作戦考えちゃおうかな!部長だもんね!」

律「よっしゃー!やるぞー!」


聡「姉ちゃんやけにテンション高いな・・・こっちの部屋まで聞こえてくる・・・」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:39:53.47 ID:yWn5Hiy60

唯宅

唯「うい~アイスう~」ゴロゴロ

憂「ご飯食べてからって言ってるでしょ?それにもう冬だよ?」

唯「うい~そろそろコタツだそうよ~」ゴロゴロ

憂「もう、お姉ちゃんったら・・・」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:45:03.79 ID:yWn5Hiy60

翌朝

唯「りっちゃんムギちゃんおはよ~」

律「おーっす・・・」

紬「・・・ぉはよぅ」

唯「あれ、どうしたの?二人とも」

律「昨日例の作戦考えててさ、ほとんど寝てないんだよ・・・ふあああ」

紬「私も・・・本読んでたら寝れなくなっちゃって」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:54:00.79 ID:yWn5Hiy60

放課後

律「さて、今日から本格的に戦いが始まる。昨日何か作戦考えた奴はいる?」

澪「ごめん、思いつかなかった」

唯「私も~」

紬「」スースー

澪「ムギが居眠りしてる・・・珍しい」

唯「昨日本読んでて寝れなかったらしいよ~」

澪「へえ。何の本かな?」

唯「言ってなかったなあ。そういえばりっちゃんはすっかりいつも通りだね」

律「授業中にばっちり寝てたからな!」

澪「自慢げに言うな」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 02:57:14.42 ID:yWn5Hiy60

律「一応私は作戦考えてきたぞ。その前に唯」

唯「は、はい!」

律「和に連絡とったか?」

唯「あ、ごめーん忘れてたー」

律「だと思ったよ・・・今すぐ生徒会室行ってこい!」

唯「かしこまりやした!」タタッ ガチャン



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:05:07.91 ID:yWn5Hiy60

梓「・・・」

律「そういや梓、まだ何も言ってなかったな。作戦考えた?」

梓「純・・・昨日行ってたジャズ研の友達ですが、接触しました」

律「そりゃするだろうな。同じクラスなんだろ?」

梓「今日も会いましたが、重要なのは昨日です。
  昨日私が帰宅した後、純からメールが来ました。」

律「おお!あっちから宣戦布告か?」

梓「布告も何も、戦いはすでに始まってるんですよ。」


紬「ゲル状・・・」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:19:19.12 ID:yWn5Hiy60


梓「昨日来たメールの内容は、最近寒いね!
  そういえば今日出た宿題難しいよね!みたいな感じでした」

律「なんだ・・・普通のメールじゃないか」

梓「確かに表面上は普通かもしれないですね。
  でも私はすぐに真意を察してこう返信しました。
  今度の土曜日、遊びに行かない?って」

律「なんだ・・・どういう」

澪「ま・・・まさか」

梓「その通りです。私は今度の土曜に純と戦います。
  戦いと言っても情報の引き出しあいですが。
  もちろん純もそのつもりでメールを送ってきてます」

律「そんな・・・ただのメールにしか見えないのに」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:26:56.63 ID:yWn5Hiy60

梓「文章化されていることだけが真実ではありません。
  お互いに友人としての関係を壊さずに戦うにはこういった方法が一番です。」

澪「梓・・・そこまで考えて・・・」

梓「律先輩、和先輩は政治の世界で重要なのは人脈と根回し・・・そう言ったそうですね。」

律「あ、うん」

梓「それも確かに重要です。しかしもっとも重要なのは情報(インテリジェンス)です」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 03:36:27.94 ID:yWn5Hiy60

澪「インテリジェンス?」

梓「日本語にするとどちらも“情報”ですが、 
  “インテリジェンス”はただの情報である“インフォメーション”とは違い、 
  戦略決定のために役立つ洗練された情報を意味します」

梓「良質なインテリジェンスを多く持っているほど、有利に戦略を進められるわけです」

澪「梓、なんでそんなに詳しいんだ?」

梓「うちの両親はよく政財界のお偉いさん達に呼ばれて演奏するんです。
  私もついていったりしているうちに・・・いろいろ知りました」

律「(梓・・・なんか悲しそうだな)」

梓「とにかく情報戦に関しては任せてください」

律「お、おお!頼んだ!」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:02:07.46 ID:yWn5Hiy60

ガチャン

唯「ただいまー」

澪「おかえり。どうだった?」

唯「和ちゃんにたくさん資料もらったよー。」

律「おーいっぱい持ってるな」

唯「ふう」バサア

澪「すごい量の資料だな・・・」

唯「すこしでも文化系クラブが関係してる資料を片っぱしから集めてくれたみたい。」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:12:35.05 ID:yWn5Hiy60


律「でも量が多すぎてどこから読んでいいやら・・・」

梓「私が選別しときます。
  これだけの量の資料です、有意義なものと無意味なものがあるです」

澪「インフォメーションとインテリジェンスってやつか?」

梓「さすが澪先輩です。
  私はこの資料からちゃんとしたインテリジェンスを抽出しますので。
  ただししばらく時間はかかります」

唯「いんでぃぺんでんす?」

澪「ありがとう、梓。助かるよ」

梓「いえ、そんな・・・」カアー

律「じゃあ唯が来たことだし、行動を開始しようか!」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:25:27.33 ID:yWn5Hiy60

澪「ムギはどうする?」

律「このまま寝かせといてやろう」

紬「」スースー

律「とりあえず演劇部に行こうかな」

澪「なんで?」

律「最近部員が減ってきてるらしくてな。
  軽音部を使っていいですよって言えば投票してくれるかも」

澪「へーなるほど・・・って、それ和の言ってることだろ!」

律「いいじゃーん。あの和が言ってることなんだから信用できるだろ?」

澪「まあ律の言うことより信用はできるけど」

律「なんか引っかかる言い方だな・・・まあとにかく行くぞ!
  それに他の部は梓が資料まとめてからの方がいいだろ?」

梓「・・・昨日から動いてれば、いえなんでもないです」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:31:30.80 ID:yWn5Hiy60

律「出発!梓、留守番とムギを頼んだ!」

梓「はい」

唯「れっつごー!」

澪「あっ!私演劇なんて出たくないのに・・・ってもう走ってったし」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:46:17.35 ID:yWn5Hiy60

・・・演劇部


部長「なるほど・・・あんたたちを劇で使っていい代わりに投票してくれと」

律・唯「お願いします!」

部長「なるほどねえ」ジー

部長「ニヤリ」

澪「ひっ!?(目が合った?)」

部長「いいわ・・・ちゃんと出てくれるんなら投票してあげる」

律「ほんとに!?ありがとうございます!」

唯「やったねりっちゃん!」

部長「それにしても・・・昨日といい今日といい、あなたたち必死なのね」

律「え、昨日?」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 10:54:22.33 ID:yWn5Hiy60

部長「吹奏楽部の人があなたたちと同じことをお願いしに来たわ。
   劇に楽曲を提供するから投票してくれって。」

律「な・・・」

部長「私達としては楽曲より劇に出てくれる方がありがたいからあなた達を選んだけどね」

澪「吹奏楽部も動き出してたか・・・この分だと合唱部も」

律「うん・・・あいつら言いだしっぺだし手強そうだしな」

澪「とりあえず、部室戻ろうか?」

律「そうだな。ありがとうございました。」

部長「頑張ってね」ガチャ バタン

唯「ねーねー、劇っていつやるのかなー?」

律「さあ?来年の文化祭じゃないの?」

澪「適当に引き受けすぎだろ・・・」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 11:10:23.42 ID:yWn5Hiy60

律「でもこれで一票ゲット!次どこ行く?」

澪「決めてなかったのか・・・」

唯「あ、ここ部室あるよ。園芸部だって」

律「じゃあここにするか!」

澪「おい!考えなしに行くのか?」

律「さっきの成功で今ならなんとかなる気がする!」

澪「おい・・・」

唯「さすがりっちゃん」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 12:06:05.36 ID:yWn5Hiy60

数時間後・部室

ガチャン

梓「あ、みなさんお帰りなさい」

唯「ただいまあ・・・」

律「・・・・・」

澪「・・・・驚いたな」

梓「どうしたんですか?」

澪「演劇部に行ったあと、4つのクラブに行ったんだけど、
  どのクラブにも昨日吹奏楽部が来てて・・・」

律「保留だってさ」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 12:12:07.80 ID:yWn5Hiy60


梓「恐れていた事態が起きましたね・・・。
  吹奏楽部は音楽クラブ中最大の人数らしいです。
  きっと昨日人海戦術ですべてのクラブを訪ねたんです」

律「まじかよ・・・」

梓「後れをとりましたね・・・行ったのはどこですか?」

澪「ああ、園芸部、書道部、英語研究部、珠算部だ」

梓「なるほど・・・」

澪「資料はどうだ?」

梓「すいません。かなり量が多くて、まだかかります」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 12:21:47.22 ID:yWn5Hiy60


律「梓・・・やっぱり私は甘かったみたいだ。戦いをなめてたよ。ごめん」

梓「そんな、律先輩が謝ることじゃないですよ」

澪「でも、ちゃんと作戦を練り直さないとな」

律「そうだな・・・ってもう下校時刻か。こんな時に」

唯「あ、じゃあみんな今日うちに泊まる?」

澪「え、いいのか?」

唯「いいよ~。例によって両親は海外行ってるから」

律「じゃあお言葉に甘えて・・・」

唯「どうぞどうぞ」

律「じゃあ今夜は唯の家で作戦会議だ!」

唯「おー!」



紬「・・・ゲル状が・・・」スースー



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 12:35:17.71 ID:yWn5Hiy60



唯宅・夜

律「いや~鍋うまかったな~!」

澪「作ったの憂ちゃんだろ?」

紬「とっても美味しかったわ」

唯「えっへん」

梓「何で唯先輩が威張ってるんですか・・・」

憂「ありがとうございます。
  あ、片付けは私がやっとくんで、みなさんはどうぞ話し合いをしてください」



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 13:02:46.26 ID:yWn5Hiy60

唯「ありがとう憂~」

律「いいのか?手伝うよ」

憂「いえほんとに大丈夫です。
  お姉ちゃんがせっかく見つけた輝ける場所を失ってほしくないんです。
  だから皆さんにできる限り協力したいんです」

澪「唯・・・ほんとにいい妹を持ったな」

唯「えへへ~。じゃあ私の部屋いこっか!」

梓「だったら私だけでも手伝うよ。皿洗いくらいは」

憂「ありがとう梓ちゃん。じゃあお願いしようかな」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 13:10:16.52 ID:yWn5Hiy60

唯の部屋
律「さて・・・現在の状況をあのリストに書いといた」

アニメ研究部
映画研究部
英語研究部       保留中
園芸部         保留中
演劇部         ○
オカルト研究部
科学部
合唱部         投票権なし
華道部
軽音楽部        投票権なし
コンピューター研究部
茶道部
写真部
ジャズ研究部
珠算部         保留中
書道部         保留中
新聞部
吹奏楽部        投票権なし 全クラブと接触済み?
ジャズ研究部      投票権なし 梓:接触中
天文部
美術部
文芸部
放送部
漫画研究部
料理部

軽音部への投票確定クラブ 1/21



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 13:20:33.82 ID:yWn5Hiy60


澪「先は長いな・・・」

紬「そういえば、聞きそびれてたんだけどこれは記名投票なの?」

律「あーたしか記名投票のはずだよ」

唯「記名投票って?」

澪「誰が誰に投票したかわかる投票だよ」

律「それはともかく・・・問題は吹奏楽部の動きだな」

紬「そういえば、今日はさわ子先生来なかったわね」

律「そうだったな・・・まさかあっち側についたんじゃ」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 13:37:46.99 ID:yWn5Hiy60

唯「明日会いに行ってみる?」

律「うーん・・・どうしたもんかねえ」

澪「あのさ、さわ子先生のことはわからないけど、吹奏楽部に関して思ったことがあるんだ」

紬「なに?」

澪「今日私たちが行った5クラブ、すべて吹奏楽部が接触済みだたけど、
  楽曲提供するみたいな対価を示したのは演劇部だけだった。
  他の部は、現状を説明してどうかお願いしますって頼んだだけだったみたいだ。」

律「そうだったなー、まあその部は楽曲提供しても意味ないもんな」

澪「しかも、書道部に来た人は熱心に頼んできたらしいけど、
  珠算部と園芸部は文章をそのまま覚えたみたいな説明だったらしい。おそらく内容も同じだろう。

  さらに、園芸部は、『作業を吹奏楽部員が手伝ってくれるならいいよ』みたいなことを言ったところ、
  吹奏楽部の人は、私の判断では決められませんって言ったそうだ」



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 13:51:11.59 ID:yWn5Hiy60

紬「なるほど。吹奏楽部は大人数の部員を利用して素早く各クラブと接触したけど、
  それゆえに部員一人一人の指導が甘くなってるのね」

澪「うん。大組織の弊害だな。そこに私たちのつけ入る隙があると思う」

律「そっか。じゃあ心配する必要ないんだな」

澪「少しは心配しろ。でも、今気になるのは合唱部の動きだな」

律「今のとこ一切動きがわからないもんな」

澪「ムギ、最初合唱部に入ろうとしてたよね?知り合いとかいないのか?」

紬「ごめんなさい。知ってる人はいないわ」



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 14:11:14.33 ID:yWn5Hiy60

ガチャ

唯「あ!あずにゃ~んおつかれ!」

梓「どうも」

律「お疲れ~、今話してたのは・・・



梓「・・・なるほど。」

澪「とりあえず梓、今のところまとまった情報を教えてくれるか?」

梓「はい。私が現段階でまとめたインテリジェンスによりますと、
  茶道部、華道部が交渉しやすいと思います。」

律「それはなんでだ?」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 14:31:40.97 ID:yWn5Hiy60

梓「これを見てください。先月に合唱部から生徒会に出された短期教室使用届です。」

律「うん。」

梓「短期使用っていうのは、一日限りの使用のことでその日に申請できます。
  おそらくこの日は他の部が講堂を使っていたんだと思います。
  講堂の使用状況の資料がありますが確認するまでもないでしょう。」


梓「短期使用届には希望する教室を書いて、空いてたら許可が出ます。
  空いてなかった場合は口頭で他の部屋を希望するか、
  生徒会に空いてる部屋を適当に選んでもらう場合が多いみたいです。」

唯「なんかめんどくさそうだね~」

梓「で、この日の使用届には一階の教室が書いてあります。
  他の日の使用届を見ると、合唱部はいつも講堂が使えないときは
  一階のどこかの教室を使っています。しかし、この日は3階を希望しています。」

澪「なんでなんだ?」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 14:50:21.19 ID:yWn5Hiy60

梓「他の部の使用届を見ましたが、この日は偶然一階で部が使える3部屋が全部埋まってたみたいですね。
  ジャズ研が練習で使用、料理部が試食会で使用、書道部が展示会準備で使用届を出しています。」

澪「それを知ってて最初から1階を申請しなかったのか。」

梓「だと思います。生徒会室も一階にあるので、申請書を出す前に埋まってると気づいたんでしょう」

律「あのさ、茶道部華道部とその話って関係あるのか?」

梓「もちろんです。3階の教室の話をしましょうか。
  合唱部が使うことになった教室のすぐ近くには、和室が2部屋あります。
  ここは、普段は書道部、茶道部、華道部の3クラブが順番に使用しています。
  今言ったとおり書道部は準備で一階を使っていたので、
  この日は茶道部と華道部が使っていたはずです。」

律「それで合唱部がうるさくて茶道部と華道部がむかついたかもしれないってこと?」

梓「かもしれないじゃあないです。確実に迷惑を受けたと思われます。このプリントを見てください。
  各音楽クラブに配られたプリントです。律先輩見覚えありませんか?」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 15:00:11.85 ID:yWn5Hiy60

律「えっと、音楽クラブの皆様へ。
  事情により今後、音楽クラブは3階の教室の短期利用はできません。生徒会。
  あ~見覚えあるような・・・うちには関係ないから全然気にしてなかったけど」

梓「これは合唱部が3階を使用した2日後に配られてます。
  タイミングから見て、合唱部の練習に対し茶道部か華道部、
  もしくは両方が生徒会に苦情を出したとみて間違いないでしょう。」

澪「・・・すごいな。何枚かの申請書と資料でここまで」

唯「私にはよくわからなかったけど、やっぱりあずにゃんは賢い子だね!」ナデナデ

梓「・・・どうもです」

紬「でも梓ちゃん、書道部とか料理部の申請書も和ちゃんがくれた資料なの?
  普通は音楽クラブとは関係ないからくれないと思うんだけど」

梓「いえ、これは私がネットで調べました。先輩方が演劇部に行ってて紬先輩はぐっすり眠ってた時です」



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 15:14:43.27 ID:yWn5Hiy60

澪「そんなものがネットに載ってるのか?」

梓「生徒会のサイトに掲載されてます。今は情報公開の時代ですから。」

律「全然知らなかった・・・。」

梓「ネットだけでも意外といろいろな情報が手に入ります。
  たとえば日本の防衛省のサイトでも、パンフレットを発行するのにいくら使って
  どうやって印刷業者を決めたかっていうところまで細かく公開されたりしてますよ。
  一般の人はまず見ないでしょうけどね。」

律「そんなもん見るやついるのか?」

梓「少なくとも主要国の情報機関は一文字足りとも見逃さずにチェックしてるでしょうね。
  こうやって細かい情報を集めていくことで質の高いインテリジェンスが生まれるんです。
  ただの申請書数枚から華道部茶道部の合唱部への感情を予想できるように」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 15:22:51.30 ID:yWn5Hiy60

律「・・・なんかもうあっけにとられて言葉でないけど、
  とりあえず明日は茶道部と華道部を攻めるってことでいいな」

澪「いいけどさ、吹奏楽部の存在忘れてないか?」

律「あ・・・」

澪「吹奏楽部が全クラブに接触してたとしたら、
  合唱部に反感持ってる茶道部華道部は吹奏楽部に肩入れしちゃうんじゃないか?」

紬「こちらもいい条件を示さないといけないわね。
  合唱部の敵というだけじゃ吹奏楽部と変わらないし」

律「そうだな、また対価を考えないと・・・唯、何かないか?」

唯「あ、うん?(話が難しくて寝ちゃいそうだった・・・)」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 15:39:23.34 ID:yWn5Hiy60

唯「もういいよ・・・寝ちゃおう寝ちゃおう寝ちゃおう!」

律「うわ!唯どうした?」

唯「もうこんな時間だよ?
  明日に備えてちゃんと寝ないと今日のムギちゃんみたいに動けなくなっちゃうよ?」

紬「」グサッ

唯「あ、違うよムギちゃん!そういう意味で言ったんじゃなくて・・・!」

澪「唯の言う通りかもな・・・」

律「そうだな。明日話を聞いてから考えればいいんじゃない?」

梓「行き当たりばったりはだめですけど・・・寝るのは賛成です」

唯「じゃあみんなお休み~」


投票まで あと12日



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 15:54:50.81 ID:yWn5Hiy60

翌日 木曜 放課後 部室

ガチャン

律「ただいま~」

梓「お帰りなさい。
  あ、澪先輩が貸してくれたノートパソコンいい調子です。ありがとうございます」

澪「いいって。はかどってる?」

梓「はい、おかげさまで。ここで作業ができるおかげでだいぶ進みました。
  茶道部と華道部はどうでした?」

唯「ムギちゃんすごいんだよ~」

律「ムギが茶道も華道も詳しくてさ、すごく盛り上がったんだよ」

紬「小さい頃はいろいろ習ってましたから」

律「どっちもムギを気に入ってくれてさ、投票してくれるって」

梓「ムギ先輩、すごいです」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:03:48.31 ID:yWn5Hiy60

紬「ありがとう♪」

律「なんかいい調子になってきたなー!」

澪「油断大敵だぞ」

唯「みんな、今日もうちに泊まる?私は全然かまわないよ~」

紬「ごめんなさい、私は今日中に読み切りたい本があるの」

唯「そうなんだ~残念だね」

梓「とりあえず今日まとめた情報を言っておきますね」

律「お、待ってました」



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:27:40.62 ID:yWn5Hiy60

梓「映画研究部、アニメ研究部、美術部、漫画研究部、コンピューター研究部、文芸部。
  この6つのクラブは前に合同で作品を作ろうとしていたみたいです」

律「へえ、どんな作品を?」

梓「そこなんですが、現在そのような作品が発表された形跡はありません。」

澪「まだ作ってる途中なのか?」

梓「どうやら・・・いろいろな意見対立があって今は製作が停滞してるらしいんです。」



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:41:19.03 ID:yWn5Hiy60

梓「得た情報をもとに分けると、映画部とアニメ研が作品制作の主導権をめぐって対立中、
  美術部、文芸部は映画部側、漫研、コンピ研はアニメ研側についてるみたいです。」

律「どこのクラブでも嫌な対立ってあるもんなんだな」

澪「(文芸部か・・・)」

梓「もしかしたら今の音楽クラブのように、全クラブに意見を聞く機会が出てくるかもしれません。
  その時に味方に付くと明言すれば、どちらかの派閥の投票を一気に得れる可能性があります」

律「でもどっちにつけばいいんだ?」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:48:49.68 ID:yWn5Hiy60

澪「でも、そういうやり方したら3票得る代わりに3票失うわけだよね?」

梓「確かにそうですね。それに成功するとも限りません。リスクはあります」

律「今日は遅いし、これは家で考えてみるわ」

梓「わかりました」

澪「(文芸部に知り合いがいるって・・・今更言ったらどうなるのかな)」

律「おっと。帰る前にリストに記入しとこっと」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 16:57:58.73 ID:yWn5Hiy60

アニメ研究部      合同作品で映画研派閥と対立中
映画研究部       合同作品でアニメ研派閥と対立中
英語研究部       保留中
園芸部         保留中
演劇部         ○
オカルト研究部
科学部
合唱部         投票権なし
華道部         ○
軽音楽部        投票権なし
コンピューター研究部  合同作品で映画研派閥と対立中
茶道部         ○
写真部
将棋部
珠算部         保留中
書道部         保留中
新聞部
吹奏楽部        投票権なし 全クラブと接触済み?
ジャズ研究部      投票権なし 梓:接触中
天文部
美術部         合同作品でアニメ研派閥と対立中
文芸部         合同作品でアニメ研派閥と対立中
放送部
漫画研究部       合同作品で映画研派閥と対立中
料理部

軽音部への投票確定クラブ 3/21



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 17:03:06.02 ID:yWn5Hiy60

律「ごめんジャズ研二つ書いてたわ。あと将棋部書くの忘れてた・・・」

澪「まったく・・・」

梓「そんなんじゃ情報戦はできませんよ」

紬「でもみんな何回か見てたのに気付かなかったわね」

梓「う・・・」

澪「まあそうだけど・・・」

律「じゃあ今回はお互いさまってことで!ははは!」

澪「調子に乗るな」

律「解散!」

投票まで あと11日



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 17:16:00.54 ID:yWn5Hiy60

唯宅

唯「ただいま~うい~」

憂「お姉ちゃん、お帰りー!」

唯「今日も疲れたなー」

憂「今日はどうだったの?」

唯「ムギちゃんのお陰で茶道部と華道部が投票してくれるんだって
  でも私は今日もなにもできなかったや」

憂「そうなんだ・・・ご飯出来たら呼ぶから部屋で休んでて?」

唯「ほーい」タッタッッタ

憂「・・・ごめんね。お姉ちゃん」

ピポパポ

憂「もしもし、純ちゃん?」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 17:29:27.68 ID:yWn5Hiy60


翌日 金曜 放課後

律「さーて今日も放課後がやってまいりました」

唯「やってまいりましたー!」

澪「あれ?ムギはいないのか?」

唯「ムギちゃんは調べたいことがあるから図書館行くって!」

梓「そうなんですか。ムギ先輩最近本読みまくってますね」

律「きっとムギなりの考えがあるんだよ」

ガチャン!

唯「あ、和ちゃん」

和「はあ、はあ、大変なことになったわ・・・!」



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 17:53:35.53 ID:yWn5Hiy60

唯「どうしたの和ちゃん?」

和「みんな、落ち着いて聞いて・・・?」

一同「・・・ゴクリ」

和「悪いニュースと微妙なニュースとどうでもいいニュースがあるんだけど」

和「何から聞きたい?」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:00:28.29 ID:yWn5Hiy60

律「いいニュースはないのかよ・・・」

梓「どうでもいいニュースって・・・」

唯「どうする?」

澪「悪いニュースは聞きたくないし・・・」

律「どうでもいいニュースはどうでもいいし・・・」

梓「じゃあ微妙なニュース・・・で?」

和「わかったわ。微妙なニュースというのは」



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:07:19.14 ID:yWn5Hiy60

和「吹奏楽部が今回の投票から辞退したわ」

一同「!!!!!」

律「え、マジで?なんで?!」

和「あなた達も知ってるかもしれないけど、
  吹奏楽部は後輩たちをろくに指導もしないで各クラブに送り込んで、
  全然成果が出てなかったみたいなの。それを部長が後輩のせいにして怒って、
  それに切れた後輩たちが一斉にストライキを始めたわ。」

澪「うわあ・・・」

梓「悲惨ですね」

和「この状況じゃ生徒会としても投票になんて参加させるわけにはいかないわ。
  吹奏楽部の人たちもそれを察したのか辞退を申し出てきたの。」

律「でもそれっていいニュースなんじゃないか?うちにとっては」

唯「きっと後輩の人がかわいそうだから微妙なニュースなんだよ」

和「唯はやさしいわね。でもそういうことじゃないわ」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:16:11.41 ID:yWn5Hiy60

梓「投票数の問題ですよね?」

和「そうよ。今までは投票権21クラブに対して投票先4クラブ。
  最低でも6票あれば勝つ可能性があったわ」

和「でも投票先が減ったことにより最低でも8票取らないと勝つ可能性が得られない
  7票でも引き分けの可能性はあるけどね」

澪「2票の差は大きい・・・か」

和「ただ、もともと吹奏楽部はほとんど根回しを失敗してたし、あまり状況は変わらないかもね」

律「だから微妙なニュースねえ・・・」

唯「じゃあ悪いニュースは?」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:18:19.69 ID:yWn5Hiy60

澪「ゆ、唯、心の準備が」

唯「どっちにしろ聞くんだから早い方がいよ」

律「うん。じゃあ悪いニュースを頼む」

和「悪いニュースね・・・」

一同「ゴクリ…」




184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:19:21.06 ID:roBDMUvr0

ゴクリ・・・



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:19:35.99 ID:i56y3SqH0

ゴクリ…





187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:23:38.97 ID:yWn5Hiy60

和「投票日が早まったわ」

!!!!

和「再来週の月曜から、来週の水曜になったの」

律「うおおお・・・まじか」

梓「あと5日ですか・・・」

澪「まだ一週間以上あると思ってたのに」

和「生徒会役員会議で決まったの。私も必死に抵抗したわ・・・
  でもどうやら今回の吹奏楽部の件で教員側から圧力がかかったみたいね。
  さっさと終わらせてこれ以上部のいざこざを増やしたくないんだと思うわ」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:31:25.48 ID:yWn5Hiy60

梓「土日が一つ減ったのは痛いですね・・・これは明日が重要になってきます」

律「ジャズ研の子と会うんだよね」

梓「毎日会ってますけどね。でも教室内じゃお互い迂闊に部のことをしゃべれませんから」

和「そしてどうでもいいニュースというのは」

澪「私たちに手伝えることはないかな?」

梓「こっちは私に任せてください。
  先輩方は映画部やアニメ研の問題と、その他の部への根回しを引き続きお願いします」

唯「あずにゃんがんばってね!」

梓「はい。では明日に備えて帰らせていただきます」

律「おう。お疲れ!」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/15(木) 18:40:52.22 ID:yWn5Hiy60

律「じゃあ私たちも行こうか!」

澪「どうするか決まったのか?」

律「映画部側かなー?」

澪「な、なんで?」

律「だって澪が前に文芸部に入ろうとしてたろ?澪が選んだんだから悪い部じゃないよ」

唯「そうだね!いこういこう!」

澪「ちょっと!あ、和!情報ありがと!」

バタン

和「・・・・・」

和「戻ろう」




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律「そろそろ副部長を決めようか」#前編
[ 2011/08/16 15:55 ] 非日常系 | | CM(0)

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